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  • 特許-貯湯式給湯機 図1
  • 特許-貯湯式給湯機 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-17
(45)【発行日】2023-10-25
(54)【発明の名称】貯湯式給湯機
(51)【国際特許分類】
   F24H 15/136 20220101AFI20231018BHJP
   F24H 1/18 20220101ALI20231018BHJP
【FI】
F24H15/136
F24H1/18 B
F24H1/18 H
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020042616
(22)【出願日】2020-03-12
(65)【公開番号】P2021143787
(43)【公開日】2021-09-24
【審査請求日】2022-08-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000000538
【氏名又は名称】株式会社コロナ
(72)【発明者】
【氏名】小形 武史
(72)【発明者】
【氏名】大桃 正己
(72)【発明者】
【氏名】小川 昇
【審査官】大谷 光司
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-043751(JP,A)
【文献】特開2017-172944(JP,A)
【文献】特開2017-180945(JP,A)
【文献】特開2004-271164(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24H1/00,1/18~1/20,4/00~4/06,15/136
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
湯水を貯湯する第一貯湯タンクと第二貯湯タンクと、
前記第二貯湯タンクの上部と前記第一貯湯タンクの下部を接続する連結配管と、
前記第一及び第二貯湯タンク内の水を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段の入口側と前記第二貯湯タンクの下部を接続する加熱往き管と、
前記加熱手段の出口側と前記第一貯湯タンクの上部を接続する加熱戻り管と、
前記加熱手段、前記加熱戻り管、前記第一貯湯タンク、前記連結配管、前記第二貯湯タンク、前記加熱往き管、前記加熱手段の順に前記加熱手段で加熱した湯水を循環して加熱する加熱循環回路と、
前記第一貯湯タンク上部から出湯する出湯管と、
前記第二貯湯タンク下部に給水する給水管と、
前記加熱戻り管から分岐し、前記給水管に接続される加熱バイパス管と、
前記加熱戻り管途中に前記加熱バイパス管に流路を切り替えることが可能な加熱バイパス弁とを備え、
前記加熱手段、前記加熱戻り管、前記加熱バイパス弁、前記加熱バイパス管、前記給水管、前記第二貯湯タンク下部、前記加熱往き管で湯水を循環させる第1凍結予防運転を行わせる制御装置を設けた貯湯式給湯機において、
前記加熱バイパス管から分岐し、前記連結配管に接続される連結バイパス管と、
前記加熱バイパス管途中に前記連結バイパス管に流路を切り替えることが可能な連結バイパス弁を設け
前記制御装置は、前記加熱手段、前記加熱戻り管、前記加熱バイパス弁、前記加熱バイパス管、前記連結バイパス弁、前記連結バイパス管、前記連結配管、前記第二貯湯タンク上部、前記加熱往き管で湯水を循環させる第2凍結予防運転を行わせるようにしたことを特徴とする貯湯式給湯機
【請求項2】
前記制御装置は、所定時間毎に前記第1凍結予防運転中に前記連結バイパス弁を前記給水管側から前記連結バイパス管側に流路を切り替えて前記第1凍結予防運転を中断し、前記第2凍結予防運転を行うようにしたことを特徴とする請求項記載の貯湯式給湯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、器具内の凍結を防止する凍結予防運転を行わせる制御装置を備えた貯湯式給湯機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、複数の湯水を貯湯する貯湯タンクを備えた二缶式貯湯式給湯機においては、タンク同士を連結配管を介して直列に繋ぎ、省スペースで大容量の湯水を確保していた(引用文献1)。
【0003】
また、従来より凍結の恐れのある箇所に電熱ヒータを設けて、気温が低くなると電熱ヒータをONにして凍結を防止するものや(特許文献2)、凍結の恐れのある配管や周辺に温水を流して、凍結を予防する凍結予防運転を行う貯湯式給湯機が知られていた(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-124831号公報
【文献】特開2004-271102号公報
【文献】特開2012-189231号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、凍結の恐れのある箇所に電熱ヒータを設けて、気温が低くなると電熱ヒータをONにして凍結を防止するものでは、寒い時期には常時電熱ヒータをONにする必要があり電気代コストが高くなる恐れがあった。また、二つの貯湯タンク同士を繋ぐ連結配管は、凍結予防運転を行っても湯の流れが発生しないので凍結してしまう恐れがあった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記課題を解決するため、湯水を貯湯する第一貯湯タンクと第二貯湯タンクと、前記第二貯湯タンクの上部と前記第一貯湯タンクの下部を接続する連結配管と、前記第一及び第二貯湯タンク内の水を加熱する加熱手段と、前記加熱手段の入口側と前記第二貯湯タンクの下部を接続する加熱往き管と、前記加熱手段の出口側と前記第一貯湯タンクの上部を接続する加熱戻り管と、前記加熱手段、前記加熱戻り管、前記第一貯湯タンク、前記連結配管、前記第二貯湯タンク、前記加熱往き管、前記加熱手段の順に前記加熱手段で加熱した湯水を循環して加熱する加熱循環回路と、前記第一貯湯タンク上部から出湯する出湯管と、前記第二貯湯タンク下部に給水する給水管と、前記加熱戻り管から分岐し、前記給水管に接続される加熱バイパス管と、前記加熱戻り管途中に前記加熱バイパス管に流路を切り替えることが可能な加熱バイパス弁とを備え、前記加熱手段、前記加熱戻り管、前記加熱バイパス弁、前記加熱バイパス管、前記給水管、前記第二貯湯タンク下部、前記加熱往き管で湯水を循環させる第1凍結予防運転を行わせる制御装置を設けた給湯機において、前記加熱バイパス管から分岐し、前記連結配管に接続される連結バイパス管と、前記加熱バイパス管途中に前記連結バイパス管に流路を切り替えることが可能な連結バイパス弁を設け、前記制御装置は、前記加熱手段、前記加熱戻り管、前記加熱バイパス弁、前記加熱バイパス管、前記連結バイパス弁、前記連結バイパス管、前記連結配管、前記第二貯湯タンク上部、前記加熱往き管で湯水を循環させる第2凍結予防運転を行わせるようにした。
【0008】
また、前記制御装置は、所定時間毎に前記第1凍結予防運転中に前記連結バイパス弁を前記給水管側から前記連結バイパス管側に流路を切り替えて前記第1凍結予防運転を中断し、前記第2凍結予防運転を行うようにした。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、前記第1凍結予防運転を行うことで、貯湯ユニット内の第1凍結予防運転の循環経路途中にある器具や配管の凍結を予防することができると共に、定期的に第2凍結予防運転を行うことで、第1凍結予防運転では循環されなかった箇所の凍結を予防することができ、第2凍結予防運転を短時間で行うことで、連結配管の凍結を予防しつつ、第一貯湯タンク及び第二貯湯タンク内に溜まった高温の湯の消費を抑え、熱ロスを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】この発明の概略説明図
図2】この発明の凍結予防運転の制御を表すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の給湯装置の実施形態を図1に基づいて説明する。
図1において、1は湯水を貯湯する第一貯湯タンク、2は湯水を貯湯する第二貯湯タンク2、3は第一貯湯タンク1の下部と第二貯湯タンク2の上部を繋ぐ連結配管、4は第二貯湯タンク2底部に給水する給水管、5は第一貯湯タンク1上部から貯湯された湯水を出湯する出湯管、6は第一貯湯タンク1及び第二貯湯タンク2の水を加熱するヒートポンプ式の加熱手段、7は第二貯湯タンク2の下部と加熱手段6を接続する加熱往き管、8は加熱往き管7の途中に設けられた加熱循環ポンプ、9は加熱手段5と第一貯湯タンク1の上部を接続する加熱戻り管、10は加熱戻り管9途中に設けられた加熱バイパス弁、11は加熱バイパス弁10の切り替えにより分岐した加熱バイパス管である。この加熱バイパス管11は給水管4の途中に接続されている。
【0012】
12は加熱手段6の器具に備えられた外気温度を検出する外気温度サーミスタ、13は第一貯湯タンク1及び第二貯湯タンク2の側面上下に複数設けられタンク内の貯湯温度を検出する貯湯温度サーミスタである。
【0013】
14は給水管3からバイパスされた給水バイパス管、15は出湯管5から出湯された高温水と給水バイパス管14からの水とを混合し、その混合比を制御して所望の給湯設定温度及び風呂設定温度を給湯するための給湯混合弁、16は給湯混合弁15で混合された湯を給湯栓17に給湯するための給湯管である。
【0014】
18は給湯管16途中に設けられ給湯流量を内部の羽根車の回転数により検出する給湯流量センサ、19は給湯温度を検出する給湯温度サーミスタ、20は給水管4途中に設けられ市水を一定の給水圧に減圧する給水減圧弁、21は給水管3の途中に設けられ市水の温度を検出する給水サーミスタ、22は貯湯タンク1の上部に連通して設けられ手動で開閉可能な逃し弁である。
【0015】
23は給湯運転等の各種制御を行う制御装置で、外気温度サーミスタ12、貯湯温度サーミスタ13、給湯流量センサ18、給湯温度サーミスタ19、給水温度サーミスタ21の検出値が入力され、加熱循環ポンプ7、給湯混合弁17を駆動するものである。
【0016】
次に、沸き上げ運転について説明する。
沸き上げ要求があると、制御装置23は、第一貯湯タンク1及び第二貯湯タンク2と加熱手段6を繋ぐ配管の途中にある加熱循環ポンプ7を駆動して、第二貯湯タンク2内下部から水をくみ上げ、加熱手段6で温めて第一貯湯タンク1上部に戻す動作を続ける事により徐々に第一貯湯タンク1及び第二貯湯タンク2内の水が高温水へと沸き上げる。
【0017】
次に、給湯運転いて説明する。
給湯栓17が開かれると給水管4から給水され、第二貯湯タンク2下部に流入すると共に給水バイパス管14を通り、第一貯湯タンク1上部から押し出された高温水と給水バイパス管14の給水が給湯混合弁15で混ぜ合わされ、予めユーザが設定した給湯設定温度と給湯温度サーミスタ19で検出された温度が同じなるように調整された湯水が給湯栓17から給湯される。このとき、給水に押し出されて第二貯湯タンク2内の湯水が水に代わっていくため、給湯運転を使用していくにつれ第二貯湯タンク2に貯湯した貯湯温度よりも第一貯湯タンク1に貯湯した貯湯温度の方が高くなっていく。
【0018】
そして、24は第一貯湯タンク1や第二貯湯タンク2や各種器具や制御装置23等を備えた貯湯ユニットである。 制御装置33には、貯湯ユニット24内の温度が低下し、配管や器具が凍結してしまう恐れがある温度になると、貯湯ユニット24内の温度を上昇させる凍結予防運転を行わせる凍結予防運転制御手段25が設けられている。
【0019】
26は加熱バイパス管11から分岐して連結配管3に接続される連結バイパス管、27は加熱バイパス管11途中に連結バイパス管26に流路を切り替えることが可能な連結バイパス弁である。
【0020】
まず、凍結予防運転制御手段25が行わせる凍結予防運転の一つである第1凍結予防運転について詳しく説明すると、凍結予防運転制御手段25は、加熱循環ポンプ8の駆動により第二貯湯タンク2下部から水を汲み上げ、加熱往き管7を介して加熱手段6に送り、凍結を防止できる温度まで昇温させる。さらに、加熱戻り管9の途中に設けられた加熱バイパス弁10で、加熱バイパス管11に分岐し、昇温された湯水を循環させることで貯湯ユニット24内の第1凍結予防運転を行う。そして、加熱バイパス管11を通り、給水管4の途中で合流し、再び第二貯湯タンク2の下部に戻る。
【0021】
このように、加熱手段6で加熱した水が、加熱戻り官9、加熱バイパス弁10、加熱バイパス管11、給水管4、第二貯湯タンク2下部、加熱往き官7、加熱手段6の経路で循環を繰り返すことで、この経路及び周辺の凍結を防止することができる。
【0022】
また、第1凍結予防運転は外気温度に応じて運転と待機を所定の周期で切り替えている。例えば、外気温度が3℃>外気温度>-3℃である場合、運転10分、待機20分の30分周期、-3℃>外気温度である場合、運転59分、待機1分の60分周期であり、外気温度が低いほど第1凍結予防運転の運転を長くし、待機を短くしている(ここでは、第1凍結予防運転を外気温度に応じて、間欠の第1凍結予防運転と連続の第1凍結予防運転とで表している)。
【0023】
次に凍結予防運転制御手段25が行わせる凍結予防運転の一つである第2凍結予防運転について詳しく説明すると、凍結予防運転制御手段25は、加熱循環ポンプ8の駆動により第二貯湯タンク2下部から水を汲み上げ、加熱往き管7を介して加熱手段6に送り、凍結を防止できる温度まで昇温させる。次に、加熱戻り管9の途中に設けられた加熱バイパス弁10で加熱バイパス管11に分岐し、さらに、加熱バイパス管11の途中に設けられた連結バイパス弁26で連結バイパス管27に分岐し、連結配管3に合流させて、昇温された湯水を循環させることで連結配管3の第2凍結予防運転を行う。そして、連結配管3から第二貯湯タンク2の上部に戻る。
【0024】
このように、加熱手段6で加熱した水が、加熱戻り管9、加熱バイパス弁10、加熱バイパス管11、連結バイパス弁26、連結バイパス管27、連結配管3、第二貯湯タンク2上部、第二貯湯タンク2下部、加熱往き官7、加熱手段6の経路で循環を繰り返すことで、連結配管3の凍結を予防することができる。
【0025】
このように、第2凍結予防運転は、第1凍結予防運転でも湯の流れが発生せず、第1凍結予防運転の循環経路周辺にもない連結配管3に湯水を循環させることで、連結配管3の凍結を予防することができる。
【0026】
また、連結配管3の凍結を予防する方法として、通常の沸き上げ運転の経路のように加熱手段6で昇温させて、加熱バイパス弁10を加熱戻り管9側に切り替えて、第一貯湯タンク1の上部に送り、第一貯湯タンク1の下部の湯を連結配管3に押し出し、第二貯湯タンク2の上部に流入させることで凍結を予防することができるが、第2凍結予防運転のように連結バイパス弁26で連結バイパス管27側に切り替え、第一貯湯タンク1を迂回するようにしたことで、凍結予防運転により沸き上げた湯水が、高温の湯が貯湯されている第一貯湯タンク1の上部に流入されることで、温度成層が崩れてしまうのを防止すると共に、高温の貯湯水が押し出されて熱ロスになるのを防止することができる。
【0027】
次に第1凍結予防運転と第2凍結予防運転を組み合わせた凍結予防運転について図2のフローチャートについて詳しく説明する。
まず、凍結予防運転制御手段25は、外気温度センサ14で検出した外気温度が所定外気温度(ここでは3℃)以下であるかを確認し(S1)、外気温度が所定外気温度以下であると(S1がYes)、加熱バイパス弁10を加熱バイパス管11側に切り替え(S2)、連結バイパス弁26を給水管4側に切り替える(S3)。
【0028】
次に、凍結予防運転制御手段25は、外気温度センサ14で検出した外気温度が-3℃(ここでは水の凍結の強弱を仮定するため-3℃としている)よりも高いか低いかを確認し(S4)、-3℃よりも高い場合(S4がNo)、加熱循環ポンプ8の駆動を開始し、間欠の第1凍結予防運転を開始する(S5)。この間欠の第1凍結予防運転は、10分第1凍結予防運転を継続し、その後20分の第1凍結予防運転待機を経て30分周期で行い、S1に戻る。
【0029】
また、外気温度が-3℃よりも低い場合は(S4がYes)、加熱循環ポンプ8の駆動を開始し、連続の第1凍結予防運転を開始する(S6)。この連続の第1凍結予防運転は、59分第1凍結予防運転を継続し、その後1分の第1凍結予防運転待機を経て60分周期で行う。
【0030】
このように、凍結予防運転制御手段25は、外気温度が3℃>外気温度>-3℃である場合、外気温度がそれほど低くなく、器具や配管が凍結される可能性が比較的低いので、運転10分、待機20分の間欠の第1凍結予防運転を行い、-3>外気温度の場合は、器具や配管が凍結される可能性が比較的高く、運転59分、待機1分の連続の第1凍結予防運転を行うので、外気温度に適した第1凍結予防運転を行うことができる。
【0031】
そして、凍結予防運転制御手段25は、加熱循環ポンプ8の駆動開始からの継続時間が59分を経過しているかを確認し(S7)、経過していない場合(S7がYes)、第1凍結予防運転を継続させ、第1凍結予防運転が15分継続しているかを確認する(S8)。
【0032】
そして、凍結予防運転制御手段25は、第1凍結予防運転が15分継続していた場合(S8がYes)、連結バイパス弁26を給水管4側から連結バイパス管27側に切り替えて(S9)、第2凍結予防運転を開始する(S10)。
【0033】
凍結予防運転制御手段25は、、この第2凍結予防運転を20秒継続させたかを確認し(S11)、第2凍結予防運転を開始してから20秒経過すると(S11がYes)、連結バイパス弁26を連結バイパス管27側から給水管4側に切り替えて、第2凍結予防運転から第1凍結予防運転に切り替える(S12)。
【0034】
そして、第1凍結予防運転と第2凍結予防運転を繰り返し行い、加熱循環ポンプ8の駆動開始してから59分経過したかを確認する(S7)。すなわち、第1凍結予防運転と第2凍結予防運転の総合運転時間が59分を超えているかを確認し、59分を超えていた場合(S7がNo)、加熱循環ポンプ8の駆動を停止させ、1分の凍結予防運転待機を経て(S13)、S1に戻る。
【0035】
このように、第1凍結予防運転を行うことで、貯湯ユニット24内の第1凍結予防運転の循環経路途中にある器具や配管の凍結を予防することができると共に、定期的に第2凍結予防運転を行うことで、第1凍結予防運転では循環されなかった箇所の凍結を予防することができると共に、第2凍結予防運転を短時間で行うことで、連結配管3の凍結を予防しつつ、第一貯湯タンク1及び第二貯湯タンク2内に溜まった高温の湯の消費を抑え、熱ロスを低減させることができる。
【0036】
なお、本発明は本実施例に限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲で改変する事を妨げるものではなく、例えば、本発明では、凍結予防運転に関する時間や温度を具体的な数字を示して記載しているが、適宜温度や時間を変えても良いものである。特に間欠の第1凍結予防運転は運転10分、待機20分の30分周期で行い、連続の第1凍結予防運転は運転59分、待機1分の60分周期で行っているが、この運転、待機の比率及び周期は外気温度に応じて変化するものでも良く、また、連続の凍結予防運転を運転60分で継続し、外気温度に応じて間欠の第1凍結予防運転に切り替えても良い。
【0037】
また、本実施例は加熱手段をヒートポンプ式の加熱手段として説明したが、燃焼式の加熱手段でも良い。
【符号の説明】
【0038】
1 第一貯湯タンク
2 第二貯湯タンク
3 連結配管
4 給水管
5 出湯管
6 加熱手段
7 加熱往き管
9 加熱戻り管
10 加熱バイパス弁
11 加熱バイパス管
23 制御装置
25 凍結予防運転制御手段
26 連結バイパス弁
27 連結バイパス管
図1
図2