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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-17
(45)【発行日】2023-10-25
(54)【発明の名称】キャップ及びカートリッジアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B65D 41/06 20060101AFI20231018BHJP
   B65D 39/00 20060101ALI20231018BHJP
【FI】
B65D41/06
B65D39/00 100
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020564932
(86)(22)【出願日】2019-05-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-13
(86)【国際出願番号】 US2019033458
(87)【国際公開番号】W WO2019226735
(87)【国際公開日】2019-11-28
【審査請求日】2022-05-19
(31)【優先権主張番号】62/675,053
(32)【優先日】2018-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】391019120
【氏名又は名称】ノードソン コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NORDSON CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(72)【発明者】
【氏名】ジャンサンティ ブレント エー
(72)【発明者】
【氏名】パッパラルド マシュー イー
【審査官】二ッ谷 裕子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第4059198(US,A)
【文献】実開昭54-23053(JP,U)
【文献】特開2012-56635(JP,A)
【文献】特表2007-504058(JP,A)
【文献】実開昭51-127857(JP,U)
【文献】韓国公開特許第10-2011-0046250(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 39/00 - 55/16
B65D 81/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体を収容するカートリッジを封止するためのキャップであって、前記カートリッジは、カートリッジ本体と、前記カートリッジ本体から外側に延在するフランジとを含み、前記カートリッジ本体はカートリッジ出口を画定し、
前記キャップは、その上部から底部に向かう方向を近位方向としており、
キャップ壁と、前記キャップ壁から前記近位方向に延在する環状壁とを含むキャップ本体であって、前記環状壁は、内部にチャネルを画定し、保持部材を含む、キャップ本体と、
前記キャップ本体の前記チャネル内に少なくとも部分的に配置されたプラグであって、前記カートリッジ出口を実質的に封止するように構成されているプラグと、
前記キャップ壁を前記近位方向とは反対の遠位方向に付勢するための付勢力を提供するように構成されている付勢部材と、を含み、
前記キャップは、ロック位置とロック解除位置との間で回転的に移行するように構成され、前記ロック位置において、前記保持部材は前記カートリッジの前記フランジに固定され、前記プラグは前記カートリッジ出口を実質的に封止し、前記付勢部材によって提供される前記付勢力は、前記キャップを前記ロック位置に保持し、前記ロック解除位置において、前記保持部材は前記フランジに固定されておらず、
前記キャップは、下記の特徴(a)~(f)の少なくとも1つの特徴を備えており、
(a)前記保持部材は、掛かり部分と、前記掛かり部分から離間した停止部と、前記掛かり部分から前記停止部まで前記環状壁の周囲で円周方向に延在する基部とを含み、前記掛かり部分、前記停止部、及び前記基部は保持チャネルを画定し、前記フランジは、前記キャップが前記ロック位置にあるとき、前記保持チャネル内に配置されており、
(b)前記保持部材は、前記環状壁の外面上に配置されており、
(c)前記プラグは、プラグ壁と、前記プラグ壁から前記近位方向に延在するプラグ部材とを含み、前記付勢部材は、前記プラグ壁と前記キャップ壁との間に配置され、前記付勢力は、前記キャップ壁を前記プラグ壁から離れる方向に付勢しており、
(d)前記付勢部材は、前記プラグ及び前記付勢部材が単一の構成要素を形成するように、前記プラグ壁の遠位側に形成されており、
(e)前記付勢部材は、前記キャップ本体及び前記付勢部材が単一の構成要素を形成するように、前記キャップ壁の近位側に形成されており、
(f)前記付勢部材は、前記キャップ本体の前記環状壁の近位端と前記カートリッジ本体の近位端との間に配置されている、キャップ。
【請求項2】
前記キャップは、解放位置に移行するように更に構成され、前記キャップは、前記キャップ本体を前記カートリッジ本体に対して回転させることによって、前記ロック解除位置と前記解放位置との間で移行し、前記キャップは、前記キャップ本体を前記カートリッジ本体に対して前記遠位方向に移動させることによって、前記解放位置から前記ロック位置に移行し、前記付勢部材によって提供される前記付勢力は、前記キャップを前記解放位置から前記ロック位置へと付勢する、請求項1に記載のキャップ。
【請求項3】
前記ロック位置において、前記カートリッジ本体に対する前記キャップ本体の回転が実質的に防止され、前記キャップ本体に前記近位方向に提供されるロック解除力は前記キャップを前記ロック位置から前記解放位置に移行させ、前記ロック解除力は、前記付勢部材によって提供される前記付勢力よりも大きい、請求項2に記載のキャップ。
【請求項4】
前記キャップは、少なくとも前記特徴(c)を備えており、前記付勢部材はばねを含む、請求項に記載のキャップ。
【請求項5】
前記キャップは、少なくとも前記特徴(c)を備えており、前記カートリッジ出口は第1のカートリッジ出口であり、前記カートリッジ本体は第2のカートリッジ出口を更に画定し、前記プラグ部材は第1のプラグ部材であり、前記プラグは、前記プラグ壁から前記近位方向に延在する第2のプラグ部材を更に含み、前記第1のプラグ部材は、前記第1のカートリッジ出口を実質的に封止するように構成され、前記第2のプラグ部材は、前記第2のカートリッジ出口を実質的に封止するように構成されている、請求項に記載のキャップ。
【請求項6】
流体カートリッジアセンブリであって、
流体カートリッジであって、カートリッジ出口を画定するカートリッジ本体と、前記カートリッジ本体から外向きに延在するフランジと、を含む、前記流体カートリッジと、
前記請求項1乃至5の何れか1項に記載のキャップと、を備えている、流体カートリッジアセンブリ。
【請求項7】
前記キャップは、解放位置に移行するように更に構成され、前記キャップは、前記キャップ本体を前記カートリッジ本体に対して回転させることによって、前記ロック解除位置と前記解放位置との間で移行し、前記キャップは、前記キャップ本体を前記カートリッジ本体に対して前記遠位方向に移動させることによって、前記解放位置から前記ロック位置に移行し、前記付勢部材によって提供される前記付勢力は、前記キャップを前記解放位置から前記ロック位置へと付勢する、請求項に記載の流体カートリッジアセンブリ。
【請求項8】
前記ロック位置において、前記カートリッジ本体に対する前記キャップ本体の回転が実質的に防止され、前記キャップ本体に前記近位方向に提供されるロック解除力は前記キャップを前記ロック位置から前記解放位置に移行させ、前記ロック解除力は、前記付勢部材によって提供される前記付勢力よりも大きい、請求項に記載の流体カートリッジアセンブリ。
【請求項9】
前記キャップは、少なくとも前記特徴(c)を備えており、前記カートリッジ本体によって画定される前記カートリッジ出口は第1のカートリッジ出口であり、前記プラグの前記プラグ部材は第1のプラグ部材であり、前記カートリッジ本体は、第2のカートリッジ出口を更に画定し、前記プラグは、前記プラグ壁から前記近位方向に延在する第2のプラグ部材を更に含み、前記ロック位置において、前記第2のプラグ部材は前記第2のカートリッジ出口を実質的に封止する、請求項に記載の流体カートリッジアセンブリ。
【請求項10】
前記付勢部材は、前記キャップが前記ロック位置にあるとき、前記環状壁の前記近位端と直接接触している、請求項に記載の流体カートリッジアセンブリ。
【請求項11】
前記保持部材は第1の保持部材であり、前記環状壁は、第2の保持部材を更に含み、前記第2の保持部材は、停止部と、前記停止部から前記環状壁の一部の周囲に円周方向に延在する基部と、を含み、前記第1の保持部材は、前記第2の保持部材に円周方向に隣接している、請求項に記載のキャップ。
【請求項12】
前記キャップは、少なくとも前記特徴(c)を備えており、前記プラグ部材は第1のプラグ部材であり、前記プラグは、前記近位方向に前記プラグ壁から延在する第2のプラグ部材を更に含む、請求項に記載のキャップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、流体カートリッジアセンブリに関し、より具体的には、封止キャップを用いて流体カートリッジを封止するためのアセンブリに関する。
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2018年5月22日に出願された米国仮出願第62/675,053号の優先権を主張する。
【背景技術】
【0003】
封止キャップを用いてシリンジなどの流体カートリッジを封止することは、当技術分野において一般的に知られている。流体カートリッジに取り付けられ、固定され、また流体カートリッジから取り外されて、その流体カートリッジから流体を出し入れすることを制御することができるキャップを備える流体カートリッジアセンブリには、様々なタイプがある。
【0004】
封止キャップ及びカートリッジアセンブリの例としては、ツイスト型接続、バーブ型接続、スナップ型接続、又は他の接続が挙げられる。ツイスト型接続は、例えば、封止キャップと流体カートリッジとの間に、ねじ式接続又はバヨネットツイスト接続を含む。ツイスト型接続では、キャップは、対向する方向に回転されて、キャップを流体カートリッジに取り付け、また流体カートリッジから取り外すことができる。バーブ型接続及びスナップ型接続の場合、キャップの掛かり部分がカートリッジのフランジに引っ掛かる。これらの従来のキャップ及びカートリッジアセンブリでは、封止キャップは、意図せずに流体カートリッジから外れる場合があり(例えば、不注意による子供のアクセス)、これにより、流体カートリッジの内容物を尚早に漏出させ、キャップ及びカートリッジアセンブリに近接しているユーザ又は他の人々に被害を与える可能性がある。
【0005】
したがって、流体カートリッジからの内容物の早期漏出を防止するために、改善された封止キャップが必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、封止キャップの流体カートリッジへの取り付け及び取り外しを確実にするための改善された流体カートリッジアセンブリを提供する。封止キャップは、封止キャップを固定/ロックするための任意の選択肢を現在有していない、既存の市販の流体カートリッジと共に使用するように適合された、正のロック特徴部を含む。
【0007】
本発明の態様は、流体カートリッジを封止するためのキャップを提供する。流体カートリッジは、カートリッジ本体と、カートリッジ本体から外向きに延在するフランジとを含む。カートリッジ本体は、カートリッジ出口を画定する。キャップは、キャップ本体と、プラグと、付勢部材とを備える。キャップ本体は、遠位壁(例えば、キャップ壁)と、遠位壁から近位方向に延在する環状壁とを含む。環状壁は、内部にチャネルを画定し、保持部材を含む。プラグは、キャップ本体のチャネル内に少なくとも部分的に配置され、カートリッジ出口を実質的に封止するように構成されている。付勢部材は、遠位壁を遠位方向に付勢するための付勢力を提供するように構成されている。キャップは、ロック位置とロック解除位置との間で回転可能に移行するように構成されている。ロック位置において、保持部材はフランジに固定され、プラグ部材はカートリッジ出口を実質的に封止する。付勢部材によって提供される付勢力は、キャップをロック位置に保持する。ロック解除位置では、保持部材はフランジに固定されない。
【0008】
本発明の別の態様は、流体カートリッジ及びキャップを備える流体カートリッジアセンブリを提供する。流体カートリッジは、カートリッジ本体、及び当該カートリッジ本体から外向きに延在するフランジを含む。キャップは、流体カートリッジに結合して内部で流体を封止するように構成される。
【0009】
本発明の別の態様は、流体を含むカートリッジを封止するためのキャップの代替的な態様を提供する。キャップは、キャップ本体と、プラグと、付勢部材とを含む。キャップ本体は、遠位壁と、遠位壁から近位方向に延在する環状壁とを含む。環状壁は内部にチャネルを画定し、掛かり部分と、掛かり部分から離間した停止部と、環状壁の一部の周囲で掛かり部分から停止部まで周方向に延在する基部とを有する保持部材を含む。掛かり部分、停止部、及び基部は、保持チャネルを画定する。プラグは、キャップ本体のチャネル内に少なくとも部分的に配置される。プラグは、プラグ壁と、プラグ壁から近位方向に延在するプラグ部材とを含む。付勢部材は、プラグ壁と遠位壁との間のキャップ本体のチャネル内に配置される。付勢部材は、遠位壁をプラグ壁から離れるように付勢するための付勢力を提供するように構成されている。
【0010】
前述の「発明の概要」、並びに本出願の例示的実施形態についての以下の「発明を実施するための形態」は、添付の図面と併せて読むと、よりよく理解されるであろう。本出願を例示するために、本発明の例示的実施形態が図面において示されている。しかしながら、本願は、図示されている正確な配置及び手段に制限されるものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の態様による流体カートリッジアセンブリの側面図を示す。
図2A】本発明の態様による流体カートリッジの遠位端の斜視図を示す。
図2B】本発明の態様による流体カートリッジの遠位端の代替態様の斜視図を示す。
図3A】本発明の態様による封止キャップの第1の上部斜視図を示す。
図3B】本発明の態様による、図3Aに示した第2の封止キャップの上部斜視図を示す。
図3C】本発明の態様による、図3Aに示した封止キャップの底部斜視図を示す。
図3D】本発明の態様によるカートリッジ封止キャップの代替的な態様の上部斜視図を示す。
図4】本発明の態様によるプラグの斜視図を示す。
図5】流体カートリッジアセンブリの代替態様の側面図を示す。
図6A】封止キャップの代替態様の上部斜視図を示す。
図6B図6Aに示される封止キャップの底部斜視図を示す。
図7】プラグの代替態様の斜視図を示す。
図8】流体カートリッジアセンブリの別の代替態様の側面図を示す。
図9】流体カートリッジの代替態様の遠位端の斜視図を示す。
図10】流体カートリッジアセンブリの別の代替態様の側面図を示す。
図11】流体カートリッジの別の代替態様の遠位端の斜視図を示す。
図12A】封止キャップの別の代替態様の上部斜視図を示す。
図12B図12Aに示される封止キャップの底部斜視図を示す。
図13】プラグの別の代替態様の斜視図を示す。
図14】流体カートリッジアセンブリの別の代替態様の側面図を示す。
図15】流体カートリッジの別の代替態様の遠位端の斜視図を示す。
図16A】封止キャップの別の代替態様の上部斜視図を示す。
図16B図16Aに示される封止キャップの底部斜視図を示す。
図17】プラグの別の代替態様の斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、一般に、1つ又は複数の流体を運搬するための単一及び2連流体カートリッジアセンブリに関する。流体カートリッジアセンブリは、流体カートリッジからのキャップの偶発的な脱落のリスクを低減するような方法で流体カートリッジに嵌合するように構成されたキャップを備える。偶発的な脱落は、輸送、子供のアクセス、又はカートリッジアセンブリの他のタイプの移動中に起こる。キャップは、ロッキング機構が作動されるまで、カートリッジアセンブリからのキャップの取り外しを実質的に阻止するロッキング機構を備える。
【0013】
特定の用語は、説明において便宜のためにのみ使用されており、制限を意図するものではない。「近位」及び「遠位」という用語は、それぞれ、個人の操作のカートリッジアセンブリに向かう及びそれから離れる位置又は方向をおおむね指す。「内向き」、「外向き」、「軸方向」、「半径方向」、及び「横方向」という用語は、参照される図面内の方向を示す。「実質的に」という用語は、かなりの程度又は大部分を意味することを意図しているが、必ずしも完全に指定することを意図していない。専門用語は、上で列記した用語、それらの派生語、及び類似する意味の用語を含む。
【0014】
図1は、本発明の態様による流体カートリッジアセンブリ100の側面図を示す。流体カートリッジアセンブリ100は、分配される流体を収容するように構成された流体カートリッジ101、及び流体カートリッジ101と嵌合して流体カートリッジ101内の流体を封止するように構成された封止キャップ200を備える。図1に示すように、封止キャップ200は、流体カートリッジ101に結合されている。流体カートリッジアセンブリ100はまた、流体カートリッジ101の流体チャンバ102内でスライドするように構成されたピストン又はプランジャ103を備えることができる。流体チャンバ102は、流体カートリッジ101のカートリッジ本体105によって画定されている。流体を分配するために、ピストン103は、流体チャンバ102を通って遠位方向Dに移動し、流体カートリッジ101の遠位端104から流体を分配させる力を流体に加える。ピストン103は、例えば、空気圧で若しくは機械的に作動されたピストン、又は流体を分配するように構成された他のアクチュエータを含むことができる。
【0015】
図2Aは、本発明の態様による流体カートリッジ101の遠位端104の斜視図を示す。流体カートリッジ101は、流体カートリッジ101の遠位端104から近位端106まで延在する流体チャンバ102を備える。ある態様では、流体カートリッジ101は、2連流体カートリッジ(例えば、2kカートリッジ)である。流体カートリッジ101の近位端106は、ピストン103を受容して、流体カートリッジ101の遠位端104において流体チャンバ102から外に流体を押し出すように構成されている。以下に更に詳細に説明するように、遠位端104は、キャップ200に接続するための出口ソケット108を含む。
【0016】
出口ソケット108は、第1のフランジ110a及び第2のフランジ110b、第1のカートリッジ出口環状壁112a、及び第2のカートリッジ出口環状壁112bを含む。カートリッジ出口環状壁112a及び112bは、流体カートリッジ101の遠位端104から遠位方向に延在する。カートリッジ出口環状壁112a及び112bは、それぞれカートリッジ出口116a及び116bを画定する。カートリッジ出口116a及び116bは、流体チャンバ102と流体連通している。カートリッジ出口環状壁112a及び112bは、カートリッジ出口116a及び116bの周辺部の周囲で中断されない。カートリッジ出口環状壁112a及び112bは、そこから延在する径方向突出部又は内部に形成された凹部を含むことが理解されるであろう。
【0017】
各フランジ110a及び110bは、カートリッジ本体105から外向きに延在する。各フランジ110a及び110bは、少なくとも部分的に遠位方向Dに延在する。代替的な態様では、各フランジ110a及び110bはまた、カートリッジ本体105から少なくとも部分的に半径外向きに延在してもよい。各フランジ110a及び110bは、それぞれロッキングノッチフランジ113a及び113bを含む。各ロッキングノッチフランジ113a及び113bは、半径方向内向き方向に少なくとも部分的に面しているそれぞれのフランジ110a及び110bの側面上にある。本明細書に記載されているように、各ロッキングノッチフランジ113a及び113bは、以下で更に詳細に説明するように、キャップ200の対応する構造と係合するように構成されている。各フランジ110a及び110bはまた、カートリッジ本体105の遠位端104に取り付けられた支持部材を含むことができ、それにより各フランジ110a及び110bのそれぞれに対する支持を提供し、各フランジ110a及び110bの偏向及び/又は移動を最小限に抑えることができる。各フランジ110a及び110bはまた、位置合わせ凹部118を含んでもよい。一態様では、1つのフランジ110a及び110bのみが位置合わせ凹部118を含む。位置合わせ凹部118は、流体カートリッジ101の長手方向中心軸から半径方向外側に延在してもよい。位置合わせ凹部118は、それぞれのフランジ110a、110bを、凹部118によって離間された2つのフランジに分割することができる。
【0018】
図2Bは、流体カートリッジ101の遠位端104’の別の態様の斜視図を示している。遠位端104’は、第1のフランジ110a’、第2のフランジ110b’、第1のカートリッジ出口環状壁112a’、及び第2のカートリッジ出口環状壁112b’を含む出口ソケット108’を有する。各フランジ110a’及び110b’は、位置合わせ凹部118’を含んでもよい。一態様では、1つのフランジ110a’及び110b’のみが位置合わせ凹部118’を含む。位置合わせ凹部118’は、それぞれのフランジ110a’、110b’を部分的に通って延在してもよい。
【0019】
図3A図3Cは、本発明の態様による、流体カートリッジ101の出口ソケット108に結合するように構成された封止キャップ200を示す。この封止キャップ200は、キャップ本体201を備える。キャップ本体201は、閉じた遠位壁202(例えば、キャップ壁)、キャップ環状壁204、第1の保持部材206、第2の保持部材207、及びキャップ本体201を把持及び回転させるためのハンドル218を含む。一態様では、閉じた遠位壁202、キャップ環状壁204、第1の保持部材206、及びハンドル218は、単一の一体型キャップ本体201を形成する。キャップ環状壁204は、閉じた遠位壁202から近位方向Pに延在し、保持ビード211を有する実質的に円筒形のチャネル210を画定する。キャップ環状壁204は、外側表面から半径方向外側に延在する位置合わせ突出部208を含む。位置合わせ突出部208は、位置合わせ凹部118と整列して、封止キャップ200と流体カートリッジ101との位置合わせを補助するように構成されている。一態様では、位置合わせ突出部208は、流体カートリッジ101の1つのフランジ110a又は110bのみに封止キャップ200を取り付けることができるように更に構成されている。代替的な態様では、キャップ環状壁204から延在する単一の突起があってもよく、又はキャップ環状壁204から延在する2つ以上の突起があってもよい。好ましくは、キャップ環状壁204から延在する位置合わせ突出部208の数は、フランジ110a及び110b上の位置合わせ凹部118の数と同じである。
【0020】
図3Dは、位置合わせ突出部208’を含む封止キャップの代替的な態様を示している。位置合わせ突出部208’は、三角形又は角錐形状を有する。位置合わせ突出部208’は、上述した位置合わせ突出部208と同様に機能する。位置合わせ突出部208’は、位置合わせ凹部118’と整列して、封止キャップ200と流体カートリッジ101との位置合わせを補助するように構成されている。位置合わせ突出部208、208’の形状は、例えば、正方形、矩形、湾曲又は丸みを帯びた形状、台形形状、又はキャップ200をカートリッジ101と位置合わせするための他の形状を含んでもよいことが理解されるであろう。
【0021】
第1の保持部材206は、掛かり部分212、掛かり部分212から離間した停止部214、及び掛かり部分212から停止部214までキャップ環状壁204の周りに円周方向に延在する基部216を含む。一態様では、第1の保持部材206は、キャップ環状壁204の外面上に配置され、キャップ環状壁204の近位端から延在する。更なる態様では、掛かり部分212の近位端、停止部214、及び基部216は、キャップ環状壁204の近位端と実質的に同一平面である。
【0022】
掛かり部分212は、キャップ環状壁204の近位端に対して角度をなす第1の掛かり部分縁部220、及び第2の掛かり部分縁部221を含む。基部216は、キャップ環状壁204の近位端に実質的に平行である基部縁部222を含む。停止部214は停止部縁部224を含む。第2の掛かり部分縁部221の基部縁部222及び停止部縁部224は、第1の保持チャネル226を画定する。第1の保持チャネル226の円周長は、以下に更に説明するように、第1のフランジ110aのロッキングノッチフランジ113aの円周長に依存する。一態様では、第2の掛かり部分縁部221及び停止部縁部224は、キャップ環状壁204の近位端に対して実質的に垂直である。
【0023】
第2の保持部材207は、停止部230、及び停止部230からキャップ環状壁204の周りに円周方向に延在する基部232を含む。一態様では、第2の保持部材207は、キャップ環状壁204の外面上に配置され、キャップ環状壁204の近位端から延在する。更なる態様では、停止部230の近位端及び基部232は、キャップ環状壁204の近位端と実質的に同一平面である。
【0024】
基部232は、キャップ環状壁204の近位端に実質的に平行である基部縁部234を含む。停止部230は停止縁部236を含む。基部縁部234及び停止縁部236は、第2の保持チャネル238を画定する。第2の保持チャネル238の円周長は、以下に更に説明するように、フランジ110bのロッキングノッチフランジ113bの円周長に依存する。一態様では、停止縁部236は、キャップ環状壁204の近位端に対して実質的に垂直である。代替的な態様では、キャップ本体201は、本明細書の開示に基づいて、第1の保持部材206のみ、2つの第1の保持部材206、又は他の構成を含んでもよいことが理解されるであろう。
【0025】
図4は、本発明の態様によるプラグ250の斜視図を示している。封止キャップ200は、プラグ250を含む。プラグ250は、キャップ本体201のチャネル210内に少なくとも部分的に配置されるように構成されている。プラグ250は、プラグ壁252、プラグ壁252から近位方向Pに延在するプラグ部材254a及び254bを含む。プラグ部材254a及び254bは、流体チャンバ102からカートリッジ出口116a及び116bを通る流体の流れが実質的に防止されるように、流体カートリッジ101のカートリッジ出口116a及び116b内に配置されるように構成されている。一態様では、プラグ部材254a及び254bのそれぞれは、実質的に中実の円筒状部材を形成する。
【0026】
プラグ250は、付勢部材260を更に含む。付勢部材260は、プラグ250及び付勢部材260が単一の構成要素を形成するように、プラグ壁252の遠位側に形成される。代替的な態様では、付勢部材260は、プラグ250及び付勢部材260が2つの別個の構成要素であるように、別個の構成要素であってもよい。一態様では、付勢部材260は、別個のばねである。付勢部材260は、弾性ばねアーム262を含む。弾性ばねアーム262は、曲げ、伸張、又は圧縮された後に形状に跳ね返ることができる弾性材料を含む。一態様では、付勢部材260は、3つの弾性ばねアーム262を含む。本明細書の開示に基づいて、より少ない又はより多くの弾性ばねアーム262が、付勢部材260を構成することが理解されるであろう。
【0027】
プラグ250は、付勢部材260がキャップ本体201の遠位壁202に当接するように、キャップ本体201のチャネル210内に少なくとも部分的に配置されるように構成されている。プラグ壁252は、プラグ250が圧縮され、遠位壁202に対して跳ね返ると、プラグ壁252が遠位方向及び近位方向にそれぞれ移動するように、チャネル210内で摺動可能であるように構成されている。
【0028】
図5図7は、流体カートリッジアセンブリ300の代替的な実施形態を示す。図5図7に開示された実施形態の各部分は、図1図4に上述した各態様と同様であり、それらの各部分は、上述したものと同様に機能する。流体カートリッジアセンブリ300は、2連流体カートリッジ301(例えば、2kカートリッジ)及び封止キャップ400を含む2連流体カートリッジアセンブリである。2連流体カートリッジ301は、分配される2つの流体を収容するように構成され、封止キャップ400は、2連流体カートリッジ301に嵌合して流体カートリッジ301内の流体を封止するように構成されている。
【0029】
2連流体カートリッジ301は、分配前に一緒に混合される2つの流体を収容するために互いに隣接する流体チャンバ302a及び302bを含む。図5では2つの流体チャンバ302a及び302bが同様のサイズで示されているが、流体チャンバ302a及び302bは、本発明と一致する他の態様において、互いに対してサイズ変更されてもよいことを理解されるであろう。流体チャンバ302a及び302bは、流体カートリッジ301の本体303によって画定される。代替的な態様では、本体303は、本発明から逸脱することなく、より多くの流体チャンバを含んでもよい。流体カートリッジ301の遠位端304は、流体カートリッジ101の遠位端104と実質的に同様に構成されている。
【0030】
図6A及び図6Bは、本発明の態様による、流体カートリッジ301の遠位端304に結合するように構成された封止キャップ400を示している。この封止キャップ400は、キャップ本体401を備える。キャップ本体401は、閉じた遠位壁402、キャップ環状壁404、第1の保持部材406、第2の保持部材407、及びキャップ本体401を把持及び回転させるためのハンドル418を含む。閉じた遠位壁402、キャップ環状壁404、第1の保持部材406、第2の保持部材407、及びハンドル418は、上述のように、それぞれ閉じた遠位壁202、キャップ環状壁204、第1の保持部材206、第2の保持部材207、及びキャップ本体201のハンドル218と実質的に同様に構成されてもよい。
【0031】
閉じた遠位壁402は、付勢部材460を含む。付勢部材460は、キャップ本体401及び付勢部材460が単一の構成要素を形成するように、遠位壁402の近位側に形成される。付勢部材460は、弾性ばねアーム462を含む。弾性ばねアーム462は、上述のように、付勢部材260の弾性ばねアーム262と実質的に同様に構成されてもよい。
【0032】
キャップ環状壁404は、実質的に円筒形のチャネル410を画定し、内部に形成されたアクセス窓419を含む。アクセス窓419は、操作者がキャップ環状壁404を通してチャネル410を見ることができるようにする。
【0033】
図7は、本発明の態様によるプラグ450の斜視図を示している。封止キャップ400は、プラグ450を含む。プラグ450は、キャップ環状壁404によって形成されたキャップ本体401のチャネル410内に少なくとも部分的に配置されるように構成されている。プラグ450は、プラグ壁452と、プラグ壁452から近位方向P’に延在するプラグ部材454a及び454bとを含む。プラグ壁452の遠位側は、プラグ450がチャネル410内に配置されたときに、キャップ本体401上に形成された付勢部材260に当接するように構成されている。プラグ部材454a及び454bは、流体チャンバ102からカートリッジ出口を通る流体の流れが実質的に防止されるように、流体カートリッジ101によって画定されるカートリッジ出口内に配置されるように構成されている。一態様では、プラグ部材454a及び454bのそれぞれは、実質的に中実の円筒状部材を形成する。
【0034】
図8及び図9は、流体カートリッジアセンブリ500の代替的な実施形態を示している。図8及び図9に開示された実施形態の各部分は、流体カートリッジアセンブリ100及び300に関して図1図7に上述した各態様と同様であり、それらの各部分は、上述したものと同様に機能する。流体カートリッジアセンブリ300は、2連流体カートリッジ501(例えば、2kカートリッジ)及び封止キャップ600を含む2連流体カートリッジアセンブリである。封止キャップ600は、上述の封止キャップ200及び400と実質的に同様に構成されてもよい。
【0035】
流体カートリッジ501の遠位端504は、封止キャップ600に接続するための出口ソケット508を含む。出口ソケット508は、第1のフランジ510a、第2のフランジ510b、並びに第1及び第2のカートリッジ出口環状壁512a及び512bを含む。カートリッジ出口環状壁512a及び512bは、流体カートリッジ101の出口ソケット108のカートリッジ出口環状壁112a及び112bと実質的に同様に構成されてもよい。
【0036】
各フランジ510a及び510bは、カートリッジ本体505から外向きに延在する。各フランジ510a及び510bは、遠位方向D’’に少なくとも部分的に延在する。各フランジ510a及び510bは、それぞれロッキングノッチ513a及び513bを含む。各ロッキングノッチ513a及び513bは、半径方向内向き方向に少なくとも部分的に面しているそれぞれのフランジ510a及び510bの側面上にある。各フランジ510a及び510bは、封止キャップ600の対応する構造を受容するように構成されている。
【0037】
第2のフランジ510b及び対応するロッキングノッチ513bは、フランジチャネル515を形成する。フランジチャネル515は、第2のフランジ510bの内側表面及び対応するロッキングノッチ513bの周囲に円周方向に延在する。出口ソケット508は、付勢部材660を更に含む。付勢部材660は、流体カートリッジ501及び付勢部材660が単一の構成要素を形成するように、流体カートリッジ501の遠位端504の遠位側に形成される。付勢部材660は、弾性ばねアーム662を含む。弾性ばねアーム662は、フランジチャネル515内に配置され、流体カートリッジ501から遠位方向D’’に延在する。一態様では、弾性ばねアーム662は、弾性ばねアーム662が第2のフランジ510bの内側表面及び対応するロッキングノッチ513bと実質的に平行であるように、フランジチャネル515内で少なくとも部分的に円周方向に延在する。代替的な態様では、弾性ばねアーム662は、上述のように、付勢部材260及び460の弾性ばねアーム262及び462と実質的に同様に構成された1つ以上のアームを含んでもよい。流体カートリッジ501は、付勢部材660と実質的に同様に構成され、かつ第1のフランジ510a及び対応するロッキングノッチ513aによって形成されたフランジチャネル内に配置された第2の付勢部材(図示せず)を含んでもよいことが理解されるであろう。
【0038】
付勢部材660は、封止キャップ600が流体カートリッジ501に連結されたときに、封止キャップ600のキャップ環状壁604の近位端に当接するように構成されている。付勢部材660は、キャップ環状壁604を遠位方向D’’に付勢するために、封止キャップ600のキャップ環状壁604に力を提供する。
【0039】
図10図13は、流体カートリッジアセンブリ700の代替的な実施形態を示している。図10図13に開示された実施形態の各部分は、流体カートリッジアセンブリ100、300、及び500に関して図1図9に上述した各態様と同様であり、それらの各部分は、上述したものと同様に機能する。流体カートリッジアセンブリ700は、単一の流体カートリッジ701(例えば、1kカートリッジ)及び封止キャップ800を含む。流体カートリッジ701は、流体カートリッジ701の遠位端704から近位端706まで延在する流体チャンバ702を備える。流体カートリッジ701の近位端706は、ピストン又はプランジャを受容して、流体カートリッジ701の遠位端704において流体チャンバ702から外に流体を押し出すように構成されている。遠位端704は、封止キャップ800に接続するための出口ソケット708を含む。
【0040】
流体カートリッジ701の出口ソケット708は、図11に更に詳細に示されている。出口ソケット708は、第1のフランジ710a及び第2のフランジ710b、カートリッジ出口環状壁712、並びに流体出口封止壁714を含む。カートリッジ出口環状壁712及び流体出口封止壁714は、流体カートリッジ701の遠位端704から遠位方向に延在する。カートリッジ出口環状壁712は、流体出口封止壁714が中空ポート716内に配置されるように、内部に中空ポート716を画定し、流体出口封止壁714を実質的に取り囲んでいる。流体出口封止壁714は、流体チャンバ702と流体連通している出口ソケット718を画定する。流体出口封止壁714は、ルアーテーパを画定する封止面を含む。カートリッジ出口環状壁712は、中空ポート716の周辺部の周りにおいて途切れていない。
【0041】
図12A及び図12Bは、本発明の態様による、流体カートリッジ701の遠位端704に結合するように構成された封止キャップ800を示している。この封止キャップ800は、キャップ本体801を備える。キャップ本体801は、閉じた遠位壁802、キャップ環状壁804、第1の保持部材806、第2の保持部材807、及びキャップ本体801を把持及び回転させるためのハンドル818を含む。閉じた遠位壁802、キャップ環状壁804、第1の保持部材806、及びハンドル418は、上述のように、それぞれ閉じた遠位壁202及び402、キャップ環状壁204及び404、第1の保持部材206及び406、並びにキャップ本体201及び401のハンドル218及び418と実質的に同様に構成されてもよい。第2の保持部材807は、第1の保持部材806と実質的に同様に構成されてもよい。
【0042】
図13は、本発明の態様によるプラグ850の斜視図を示している。封止キャップ800は、プラグ850を含む。プラグ850は、キャップ環状壁804によって形成されたキャップ本体801のチャネル内に少なくとも部分的に配置されるように構成されている。プラグ850は、プラグ壁852と、プラグ壁852から近位方向P’’’に延在するプラグ部材854とを含む。プラグ部材854は、流体カートリッジ701から延在するカートリッジ出口環状壁712内に配置されるように構成されており、これにより、プラグキャップの内側表面がカートリッジ出口の外側表面を封止し、したがって、流体チャンバ702から出口ソケット718を通る流体の流れが実質的に防止される。一態様では、プラグ部材854は、実質的に中空の円筒状部材を形成する。
【0043】
プラグ850は、付勢部材860を更に含む。付勢部材860は、プラグ850及び付勢部材860が単一の構成要素を形成するように、プラグ壁852の遠位側に形成される。付勢部材860は、弾性バンド862を含む。弾性ばねバンド862は、プラグ壁852を横切って延在し、曲げ、伸張、又は圧縮された後に形状に跳ね返ることができる弾性材料を含む。一態様では、付勢部材860は、単一の弾性ばねアーム262を含む。本明細書の開示に基づいて、より少ない又はより多くの弾性ばねアーム262が、付勢部材260を構成することが理解されるであろう。
【0044】
図14図17は、流体カートリッジアセンブリ900の代替的な実施形態を示している。図14図17に開示された実施形態の各部分は、図1図13に上述した各態様と同様であり、それらの各部分は、上述したものと同様に機能する。流体カートリッジアセンブリ900は、2連流体カートリッジ901(例えば、2kカートリッジ)及び封止キャップ1000を含む2連流体カートリッジアセンブリである。一態様では、2連流体カートリッジ901は、現在製造され、市販されている、標準的又は商業的な2連流体カートリッジである。2連流体カートリッジ901は、分配される2つの流体を収容するように構成され、封止キャップ1000は、2連流体カートリッジ901に嵌合して流体カートリッジ901内の流体を封止するように構成されている。
【0045】
図16A及び図16Bは、本発明の態様による、流体カートリッジ901の遠位端904に結合するように構成された封止キャップ1000を示している。この封止キャップ1000は、キャップ本体1001を備える。キャップ本体1001は、閉じた遠位壁1002、キャップ環状壁1004、第1の保持部材1006、第2の保持部材1007を含む。閉じた遠位壁1002、キャップ環状壁1004、及び第1の保持部材1006は、上述のように、それぞれ閉じた遠位壁202、402、及び802、キャップ環状壁204、404、及び804、並びにキャップ本体201、401、及び801の第1の保持部材206、406、及び806と実質的に同様に構成されてもよい。第2の保持部材1007は、第1の保持部材1006と実質的に同様に構成されてもよい。
【0046】
図17は、本発明の態様によるプラグ1050の斜視図を示している。封止キャップ1000は、プラグ1050を含む。プラグ1050は、キャップ本体1001のチャネル210内に少なくとも部分的に配置されるように構成されている。プラグ1050は、プラグ壁1052と、プラグ壁1052から近位方向P’に延在するプラグ部材1054a及び1054bとを含む。プラグ部材1054a及び1054bは、流体チャンバ902からカートリッジ出口を通る流体の流れが実質的に防止されるように、流体カートリッジ901のカートリッジ出口内に配置されるように構成されている。
【0047】
プラグ1050は、付勢部材1060を更に含む。付勢部材1060は、プラグ1050及び付勢部材1060が単一の構成要素を形成するように、プラグ壁1052の遠位側に形成される。付勢部材1060は、x字形状の弾性ばねアーム1062を含む。付勢部材1060は、付勢部材260、460、及び860と実質的に同様に機能するように構成されている。
【0048】
流体カートリッジ101、301、501、701、及び901、並びに封止キャップ200、400、600、800、及び1000によって画定される正確な外観及び構造は、本発明の範囲から逸脱することなく変更されてもよい。例えば、流体カートリッジアセンブリ100、300、500、700、及び900に関して説明される要素は、互いに組み込まれてもよい。
【0049】
流体カートリッジアセンブリ100を使用するための方法の一例は、封止キャップ200を流体カートリッジ101に取り付けることによって開始する。封止キャップ200は、プラグ250のプラグ部材254a及び254bを流体カートリッジ101のカートリッジ出口116a及び116bにそれぞれ挿入することによって、流体カートリッジ101に取り付けられる。プラグ250が挿入されると、封止キャップ200の位置合わせ突出部208は、流体カートリッジ101の位置合わせ凹部118と位置合わせされ、流体カートリッジ101に対する封止キャップ200の位置合わせを維持する。
【0050】
プラグ部材254a及び254bがカートリッジ出口116a及び116bに挿入された後、キャップ本体201は、封止キャップ200の保持部材206及び207がフランジ110a及び110bに対して回転するように回転される。キャップ本体201の回転中、第1の掛かり部分縁部220は第1のフランジ110aと係合し、これにより、キャップ本体201は流体カートリッジ101に向かって移動する。キャップ本体201は、停止部214及び/又は停止部230がフランジ110a及び110bの端部にそれぞれ接触するまで、回転し続ける。キャップ本体201の回転が完了した後、キャップ本体201の遠位壁202に対して付勢部材260によって提供される付勢力が、各フランジ110a及び110bをそれぞれ第1の保持チャネル226及び第2の保持チャネル238内に移動させ、封止キャップ200を流体カートリッジ101に固定する。プラグ250は、キャップ本体201の回転中に、キャップ本体201に対して回転する。
【0051】
封止キャップ200を流体カートリッジ101に固定するためにキャップ本体201を回転させる前は、封止キャップ200の「ロック解除」位置と呼ぶことができる。プラグ部材254a及び254bがカートリッジ出口116a及び116bに挿入され、停止部214及び230がそれぞれのフランジ110a及び110bに接触するまでのキャップ本体201の回転中は、封止キャップ200の「解放」位置と呼ぶことができる。各フランジ110a及び110bがそれぞれの保持チャネル226及び238内に配置されると、封止キャップ200の「ロック」位置と呼ぶことができる。封止キャップ200がロック位置にあるとき、流体カートリッジ101からの封止キャップ200の偶発的な脱落(例えば、子供のアクセス)のリスクが低減される。封止キャップ200の保持部材206及び207、並びに流体カートリッジ101のフランジ110a及び110bは、子供が流体カートリッジからキャップを解放することをより困難にするように作用する。保持部材206及び207並びにフランジ110a及び110bはまた、例えば、輸送、取扱い、又は他の種類の動きの間の偶発的な脱落のリスクを低減する。
【0052】
封止キャップ200を流体カートリッジ101から取り外すために、操作者は、キャップ本体201を近位方向Pに押し下げてロック位置から解放位置へと封止キャップ200を移行させることができる。封止キャップ200が解放位置にあると、キャップ本体201は、保持部材206及び207がそれぞれのフランジ110a及び110bともはや接触しなくなる(例えば、ロック解除位置)まで回転される。封止キャップ200がロック解除位置にあると、封止キャップ200を流体カートリッジ101から遠位方向Dに引き離すことによって、封止キャップ200を取り外すことができる。
【0053】
流体カートリッジアセンブリ100を使用するための上述した例では、流体カートリッジアセンブリ100が参照されたが、同様の方法はまた、流体カートリッジアセンブリ300、500、700、及び900によっても採用することができる。
【0054】
前述の説明は、本発明のシステム及び方法の例を提供していることを理解されるであろう。しかしながら、本発明の他の実施態様は、細部では、前述の例と異なってもよいと考えられる。本発明、又はその例に対する全ての言及は、その時点で考察されている特定の例を参照することを意図されており、より一般的には、本発明の範囲に応じた限定を意味することを意図されるものではない。特定の特徴に関する区別及び軽視に関するあらゆる言い回しは、それらの特徴の優先度の不足を示すことを意図されているが、特段の明示がない限り、本発明の範囲からそのような言い回しを完全に排除することを意図するものではない。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11
図12A
図12B
図13
図14
図15
図16A
図16B
図17