IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 深▲せん▼麦克韋爾科技有限公司の特許一覧

特許7369234霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置
<>
  • 特許-霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置 図1
  • 特許-霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置 図2
  • 特許-霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置 図3
  • 特許-霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置 図4
  • 特許-霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置 図5
  • 特許-霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置 図6
  • 特許-霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置 図7
  • 特許-霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置 図8
  • 特許-霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置 図9
  • 特許-霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置 図10
  • 特許-霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置 図11
  • 特許-霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置 図12
  • 特許-霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置 図13
  • 特許-霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置 図14
  • 特許-霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置 図15
  • 特許-霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置 図16
  • 特許-霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置 図17
  • 特許-霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置 図18
  • 特許-霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置 図19
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-17
(45)【発行日】2023-10-25
(54)【発明の名称】霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置
(51)【国際特許分類】
   B05B 9/00 20060101AFI20231018BHJP
   A24F 40/30 20200101ALI20231018BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20231018BHJP
【FI】
B05B9/00
A24F40/30
A24F40/40
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022078603
(22)【出願日】2022-05-12
(65)【公開番号】P2022184753
(43)【公開日】2022-12-13
【審査請求日】2022-05-12
(31)【優先権主張番号】202110610523.8
(32)【優先日】2021-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517419906
【氏名又は名称】深▲せん▼麦克韋爾科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN SMOORE TECHNOLOGY LIMITED
【住所又は居所原語表記】16#, Dongcai Industrial Park, Gushu Town, Xixiang Street, Baoan District, Shenzhen, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】文 治華
(72)【発明者】
【氏名】藍 章貴
【審査官】河内 浩志
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2021/0059306(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0119489(US,A1)
【文献】国際公開第2020/182694(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B 1/00- 3/18
7/00- 9/08
A24F40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池アセンブリと合わせて使用するための霧化器であって、
前記電池アセンブリの第2接続アセンブリとの磁気吸着に使用される第1接続アセンブリを含み、前記霧化器は、前記電池アセンブリに対して目標合わせ方位を有し、
前記第1接続アセンブリは2つの第1複合電極を含み、2つの前記第1複合電極は、前記電池アセンブリの第1電極群との電気的接続に使用され、且つ前記電池アセンブリの2つの第1接続部品との磁気吸着に使用され、
2つの前記第1複合電極は、第1サブ複合電極と第2サブ複合電極を含み、2つの前記第1接続部品は第1サブ接続部品及び第2サブ接続部品を含み、前記霧化器が前記目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で前記電池アセンブリに近接する状態で、前記第1サブ複合電極の露出端の一部分は、前記電池アセンブリの前記第1サブ接続部品に磁気吸着され、前記第1サブ複合電極の露出端の他の部分は、前記電池アセンブリの第1電極に電気的に接続され、前記第2サブ複合電極の露出端の一部分は、前記電池アセンブリの第2電極に電気的に接続され、前記第2サブ複合電極の露出端の他の部分は、前記電池アセンブリの前記第2サブ接続部品に磁気吸着される、ことを特徴とする霧化器。
【請求項2】
前記第1サブ複合電極の露出端と前記第2サブ複合電極の露出端は両方とも単極性であり、且つ極性が反対である、ことを特徴とする請求項に記載の霧化器。
【請求項3】
前記第1サブ複合電極の露出端と前記第2サブ複合電極の露出端は両方とも双極性であり、且つ隣接する両端の極性が同じである、ことを特徴とする請求項に記載の霧化器。
【請求項4】
前記第1接続アセンブリは、前記電池アセンブリの少なくとも1つの第2複合電極との電気的接続及び磁気吸着に使用される少なくとも1つの第1複合電極を含み、
前記霧化器が前記目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で前記電池アセンブリに近接する状態で、少なくとも1つの前記第1複合電極と少なくとも1つの前記第2複合電極との間の磁力により、前記霧化器は、前記目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、少なくとも1つの前記第1複合電極と少なくとも1つの前記第2複合電極は対向して配置され、磁気吸着且つ電気的に接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の霧化器。
【請求項5】
前記第1接続アセンブリは、間隔をおいて配置された第2電極群と少なくとも1つの第2接続部品を含み、前記第2電極群は、前記電池アセンブリの第1電極群との電気的接続に使用され、少なくとも1つの前記第2接続部品は、前記電池アセンブリの少なくとも1つの第1接続部品との磁気吸着に使用され、
前記霧化器が前記目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で前記電池アセンブリに近接する状態で、少なくとも1つの前記第1接続部品と少なくとも1つの前記第2接続部品との間の磁力により、前記霧化器は、前記目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、少なくとも1つの前記第1接続部品と少なくとも1つの前記第2接続部品は磁気吸着され、前記第1電極群と前記第2電極群は対向して配置され電気的に接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の霧化器。
【請求項6】
霧化器と合わせて使用するための電池アセンブリであって、
前記霧化器の第1接続アセンブリとの磁気吸着に使用される第2接続アセンブリを含み、前記電池アセンブリは、前記霧化器に対して目標合わせ方位を有し、
前記第2接続アセンブリは2つの第1複合電極を含み、2つの前記第1複合電極は、前記霧化器の第1電極群との電気的接続に使用され、且つ前記霧化器の2つの第1接続部品との磁気吸着に使用され、
2つの前記第1複合電極は、第1サブ複合電極と第2サブ複合電極を含み、前記電池アセンブリが前記目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で前記霧化器に近接する状態で、前記第1サブ複合電極の露出端の一部分は、前記霧化器の第1サブ接続部品に磁気吸着され、前記第1サブ複合電極の露出端の他の部分は、前記霧化器の第1電極に電気的に接続され、前記第2サブ複合電極の露出端の一部分は、前記霧化器の第2電極に電気的に接続され、前記第2サブ複合電極の露出端の他の部分は、前記霧化器の第2サブ接続部品に磁気吸着される、ことを特徴とする電池アセンブリ。
【請求項7】
前記第1サブ複合電極の露出端と前記第2サブ複合電極の露出端は両方とも単極性であり、且つ極性が反対である、ことを特徴とする請求項に記載の電池アセンブリ。
【請求項8】
前記第1サブ複合電極の露出端と前記第2サブ複合電極の露出端は両方とも双極性であり、且つ隣接する両端の極性が同じである、ことを特徴とする請求項に記載の電池アセンブリ。
【請求項9】
前記第2接続アセンブリは、前記霧化器の少なくとも1つの第2複合電極との電気的接続及び磁気吸着に使用される少なくとも1つの第1複合電極を含み、
前記電池アセンブリが前記目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で前記霧化器に近接する状態で、少なくとも1つの前記第1複合電極と少なくとも1つの前記第2複合電極との間の磁力により、前記電池アセンブリは、前記目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、少なくとも1つの前記第1複合電極と少なくとも1つの前記第2複合電極は対向して配置され、磁気吸着且つ電気的に接続される、ことを特徴とする請求項に記載の電池アセンブリ。
【請求項10】
前記第2接続アセンブリは、間隔をおいて配置された第2電極群と少なくとも1つの第2接続部品を含み、前記第2電極群は、前記霧化器の第1電極群との電気的接続に使用され、少なくとも1つの前記第2接続部品は、前記霧化器の少なくとも1つの第1接続部品との磁気吸着に使用され、
前記電池アセンブリが前記目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で前記霧化器に近接する状態で、少なくとも1つの前記第1接続部品と少なくとも1つの前記第2接続部品との間の磁力により、前記電池アセンブリは、前記目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、少なくとも1つの前記第1接続部品と前記少なくとも1つの第2接続部品は磁気吸着され、前記第1電極群と前記第2電極群は対向して配置され、電気的に接続される、ことを特徴とする請求項に記載の電池アセンブリ。
【請求項11】
電子霧化装置であって、
第1接続アセンブリを含む霧化器と、
前記第1接続アセンブリとの磁気吸着に使用される第2接続アセンブリを含む電池アセンブリと、を含み、前記霧化器と前記電池アセンブリとの間に目標合わせ方位があり、
前記第1接続アセンブリと前記第2接続アセンブリのうちの一方は、2つの第1複合電極を含み、他方は、間隔をおいて配置された第1電極群と2つの第1接続部品を含み、
2つの前記第1接続部品は両方とも磁石であり、2つの前記第1複合電極は、第1サブ複合電極と第2サブ複合電極を含み、2つの前記第1接続部品は、第1サブ接続部品と第2サブ接続部品を含み、前記第1電極群は、第1電極と第2電極を含み、前記霧化器と前記電池アセンブリが初期合わせ方位で互いに近接する状態で、前記第1サブ複合電極の露出端の一部分は、前記第1サブ接続部品に磁気吸着され、前記第1サブ複合電極の露出端の他の部分は、前記第1電極に電気的に接続され、前記第2サブ複合電極の露出端の一部分は、前記第2電極に電気的に接続され、前記第2サブ複合電極の露出端の他の部分は、前記第2サブ接続部品に磁気吸着される、電子霧化装置。
【請求項12】
前記第1サブ複合電極の露出端と前記第2サブ複合電極の露出端は両方とも単極性であり、且つ極性が反対であり、前記第1サブ接続部品の露出端と前記第2サブ接続部品の露出端は両方とも単極性であり、且つ極性が反対である、ことを特徴とする請求項11に記載の電子霧化装置。
【請求項13】
前記第1サブ複合電極の露出端と前記第2サブ複合電極の露出端は両方とも双極性であり、且つ隣接する両端の極性が同じであり、前記第1サブ接続部品の露出端と前記第2サブ接続部品の露出端は両方とも単極性であり、且つ極性が反対である、ことを特徴とする請求項11に記載の電子霧化装置。
【請求項14】
前記第1接続アセンブリと前記第2接続アセンブリのうちの一方は、少なくとも1つの第1複合電極を含み、他方は、少なくとも1つの第2複合電極を含み、前記霧化器と前記電池アセンブリが前記初期合わせ方位で互いに近接する状態で、少なくとも1つの前記第1複合電極と少なくとも1つの前記第2複合電極との間の磁力により、前記霧化器と前記電池アセンブリのうちの少なくとも1つは、前記目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、少なくとも1つの前記第1複合電極と少なくとも1つの前記第2複合電極は対向して配置され、磁気吸着且つ電気的に接続される、ことを特徴とする請求項11に記載の電子霧化装置。
【請求項15】
前記第1接続アセンブリは、間隔をおいて配置された第2電極群と少なくとも1つの第2接続部品を含み、前記第2接続アセンブリは、間隔をおいて配置された第1電極群と少なくとも1つの第1接続部品を含み、
前記霧化器と前記電池アセンブリが前記初期合わせ方位で互いに近接する状態で、少なくとも1つの前記第1接続部品と少なくとも1つの前記第2接続部品との間の磁力により、前記霧化器と前記電池アセンブリのうちの少なくとも1つは、前記目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、少なくとも1つの前記第1接続部品と少なくとも1つの前記第2接続部品は磁気吸着され、前記第1電極群と前記第2電極群は対向して配置され電気的に接続される、ことを特徴とする請求項11に記載の電子霧化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子霧化装置技術の分野に関し、特に霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子霧化装置は、霧化されるマトリックスを、ユーザーが摂取できるアエロゾールに霧化する装置であり、日常生活に幅広く使用されている。
【0003】
通常、電子霧化装置は霧化器と電池アセンブリを含む。霧化器は、霧化されるマトリックスをアエロゾールに霧化することができる。電池アセンブリは、霧化器に電力を供給するために使用される。霧化器と電池アセンブリの電気的接続は、通常、電極接触の形である。ほとんどの霧化器の電極と電池アセンブリの電極は、並んだ分布の形である。霧化器と電池アセンブリの形状が周方向での位置決めを形成できない場合、ユーザーは、霧化器の電極と電池アセンブリの電極との接触を実現するために、目視検査、捻りフィッティング及び係止位置補正などの追加操作を実行する必要があり、操作が煩雑で、ユーザー体験が悪い。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置を提供する。該霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置は、霧化器と電池アセンブリの形状が周方向での位置決めを形成できない場合、ユーザーが霧化器と電池アセンブリの電気的接続を実現する操作が複雑で、体験が悪いという問題を解決することができる。
【0005】
上記の技術的問題を解決するために、本願が採用する第1技術的解決策は、第1接続アセンブリを含む、電池アセンブリと合わせて使用される霧化器を提供することである。第1接続アセンブリは、電池アセンブリの第2接続アセンブリとの磁気吸着に使用される。霧化器は、電池アセンブリに対して目標合わせ方位を有する。第1接続アセンブリは、霧化器が目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で電池アセンブリに近接する状態で、第1接続アセンブリと第2接続アセンブリとの間の磁力により、霧化器が目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、第1接続アセンブリと第2接続アセンブリが磁気吸着され、霧化器と電池アセンブリが電気的に接続されるように、配置される。
【0006】
第1接続アセンブリは、少なくとも1つの第1複合電極を含む。少なくとも1つの第1複合電極は、電池アセンブリの第1電極群との電気的接続に使用され、且つ電池アセンブリの少なくとも1つの第1接続部品との磁気吸着に使用される。
霧化器が目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で電池アセンブリに近接する状態で、第1複合電極と第1接続部材との間の磁力により、霧化器は目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、第1複合電極と第1接続部材は磁気吸着され、第1複合電極と第1電極群は対向して配置され電気的に接続される。
【0007】
第1接続アセンブリは、電池アセンブリの第1電極群との電気的接続に使用され且つ電池アセンブリの2つの第1接続部材との磁気吸着に使用される、2つの第1複合電極を含む。
霧化器が目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で電池アセンブリに近接する状態で、2つの第1複合電極と2つの第1接続部材との間の磁力により、霧化器は目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、2つの第1複合電極と2つの第1接続部材は磁気吸着され、2つの第1複合電極と第1電極群は対向して配置され電気的に接続される。2つの第1複合電極の材料は、導電性磁性材料又は導電性磁石である。2つの第1複合電極は、第1サブ複合電極と第2サブ複合電極を含み、霧化器が目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で電池アセンブリに近接する状態で、第1サブ複合電極の露出端の一部分は、電池アセンブリの第1サブ接続部品に磁気吸着され、第1サブ複合電極の露出端の他の部分は、電池アセンブリの第1電極に電気的に接続される。第2サブ複合電極の露出端の一部分は、電池アセンブリの第2電極に電気的に接続され、第2サブ複合電極の露出端の他の部分は、電池アセンブリの第2サブ接続部品に磁気吸着される。
【0008】
第1サブ複合電極の露出端と第2サブ複合電極の露出端は両方とも単極性であり、且つ極性が反対である。
【0009】
第1サブ複合電極の露出端と第2サブ複合電極の露出端は両方とも双極性であり、且つ隣接する両端の極性が同じである。
【0010】
第1接続アセンブリは、電池アセンブリの少なくとも1つの第2複合電極との電気的接続及び磁気吸着に使用される少なくとも1つの第1複合電極を含む。
霧化器が目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で電池アセンブリに近接する状態で、少なくとも1つの第1複合電極と少なくとも1つの第2複合電極との間の磁力により、霧化器は、目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、少なくとも1つの第1複合電極と少なくとも1つの第2複合電極は対向して配置され、磁気吸着且つ電気的に接続される。
【0011】
第1接続アセンブリは、電池アセンブリの2つの第2複合電極との電気的接続及び磁気吸着に使用される2つの第1複合電極を含む。
霧化器が目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で電池アセンブリに近接するとき、2つの第1複合電極と2つの第2複合電極との間の磁力により、霧化器は、目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、2つの第1複合電極と2つの第2複合電極は磁気吸着され、2つの第1複合電極と2つの第2複合電極は対向して配置され電気的に接続される。第1接続アセンブリは、間隔をおいて配置された第2電極群と少なくとも1つの第2接続部品を含み、第2電極群は、電池アセンブリの第1電極群との電気的接続に使用され、少なくとも1つの第2接続部品は、電池アセンブリの少なくとも1つの第1接続部品との磁気吸着に使用される。
霧化器が目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で電池アセンブリに近接する状態で、少なくとも1つの第1接続部品と少なくとも1つの第2接続部品との間の磁力により、霧化器は、目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、少なくとも1つの第1接続部品と少なくとも1つの第2接続部品は磁気吸着され、第1電極群と第2電極群は対向して配置され電気的に接続される。霧化器は、電池アセンブリの収容キャビティ内に挿着するための挿着部を有する。
【0012】
挿着部の断面は円形である。上記の技術的問題を解決するために、本願が採用する第2技術的解決策は、霧化器と合わせて使用するための電池アセンブリを提供することである。電池アセンブリは、霧化器の第1接続アセンブリとの磁気吸着に使用される第2接続アセンブリを含む。電池アセンブリは、霧化器に対して目標合わせ方位を有する。第2接続アセンブリは、電池アセンブリが目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で霧化器に近接する状態で、第1接続アセンブリと第2接続アセンブリとの間の磁力により、電池アセンブリが目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、第1接続アセンブリと第2接続アセンブリが磁気吸着され、霧化器と電池アセンブリが電気的に接続されるように、配置される。
【0013】
第2接続アセンブリは少なくとも1つの第1複合電極を含み、該少なくとも1つの第1複合電極は、霧化器の第1電極群との電気的接続に使用され、且つ霧化器の少なくとも1つの第1接続部品との磁気吸着に使用される。
電池アセンブリが目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で霧化器に近接する状態で、第1複合電極と第1接続部品との間の磁力により、電池アセンブリは、目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、第1複合電極と第1接続部品は磁気吸着され、第1複合電極と第1電極群は対向して配置され電気的に接続される。
【0014】
第2接続アセンブリは2つの第1複合電極を含み、この2つの第1複合電極は、霧化器の第1電極群との電気的接続に使用され、且つ霧化器の2つの第1接続部品との磁気吸着に使用される。
電池アセンブリが目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で霧化器に近接する状態で、2つの第1複合電極と2つの第1接続部品との間の磁力により、電池アセンブリは、目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、2つの第1複合電極と2つの第1接続部品は磁気吸着され、2つの第1複合電極と第1電極群は対向して配置され電気的に接続される。2つの第1複合電極の材料は、導電性磁性材料又は導電性磁石である。2つの第1複合電極は、第1サブ複合電極と第2サブ複合電極を含み、電池アセンブリが目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で霧化器に近接する状態で、第1サブ複合電極の露出端の一部分は、霧化器の第1サブ接続部品に磁気吸着され、第1サブ複合電極の露出端の他の部分は、霧化器の第1電極に電気的に接続される。第2サブ複合電極の露出端の一部分は、霧化器の第2電極に電気的に接続され、第2サブ複合電極の露出端の他の部分は、霧化器の第2サブ接続部品に磁気吸着される。
【0015】
第1サブ複合電極の露出端と第2サブ複合電極の露出端は両方とも単極性であり、且つ極性が反対である。
【0016】
第1サブ複合電極の露出端と第2サブ複合電極の露出端は両方とも双極性であり、且つ隣接する両端の極性が同じである。
【0017】
第2接続アセンブリは、霧化器の少なくとも1つの第2複合電極との電気的接続及び磁気吸着に使用される少なくとも1つの第1複合電極を含む。
電池アセンブリが目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で霧化器に近接する状態で、少なくとも1つの第1複合電極と少なくとも1つの第2複合電極との間の磁力により、電池アセンブリは、目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、少なくとも1つの第1複合電極と少なくとも1つの第2複合電極は対向して配置され、磁気吸着且つ電気的に接続される。第2接続アセンブリは、霧化器の2つの第2複合電極との電気的接続及び磁気吸着に使用される2つの第1複合電極を含む。
電池アセンブリが目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で電池アセンブリに近接するとき、2つの第1複合電極と2つの第2複合電極との間の磁力により、電池アセンブリは、目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、2つの第1複合電極と2つの第2複合電極は磁気吸着され、2つの第1複合電極と2つの第2複合電極は対向して配置され電気的に接続される。
【0018】
第2接続アセンブリは、間隔をおいて配置された第2電極群と少なくとも1つの第2接続部品を含み、第2電極群は、霧化器の第1電極群との電気的接続に使用され、少なくとも1つの第2接続部品は、霧化器の少なくとも1つの第1接続部品との磁気吸着に使用される。
電池アセンブリが目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で霧化器に近接する状態で、少なくとも1つの第1接続部品と少なくとも1つの第2接続部品との間の磁力により、電池アセンブリは、目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、少なくとも1つの第1接続部品と少なくとも1つの第2接続部品は磁気吸着され、第1電極群と第2電極群は対向して配置され電気的に接続される。電池アセンブリは、霧化器の挿着部を収容するための収容キャビティを有する。上記の技術的問題を解決するために、本願が採用する第3技術的解決策は、霧化器と電池アセンブリを含む電子霧化装置を提供することである。霧化器は第1接続アセンブリを含む。電池アセンブリは第2接続アセンブリを含む。第2接続アセンブリは、第1接続アセンブリとの磁気吸着に使用される。霧化器と電池アセンブリとの間に目標合わせ方位がある。第1接続アセンブリと第2接続アセンブリは、霧化器と電池アセンブリが目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で互いに近接する状態で、第1接続アセンブリと第2接続アセンブリとの間の磁力により、霧化器と電池アセンブリのうちの少なくとも1つが目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、第1接続アセンブリと第2接続アセンブリが磁気吸着され、霧化器と電池アセンブリが電気的に接続されるように、配置される。
【0019】
第1接続アセンブリと第2接続アセンブリのうちの一方は、少なくとも1つの第1複合電極を含み、他方は、間隔をおいて配置された第1電極群と少なくとも1つの第1接続部品を含み、霧化器と電池アセンブリが初期合わせ方位で互いに近接する状態で、第1複合電極と第1接続部品との間の磁力により、霧化器と電池アセンブリのうちの少なくとも1つは、目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、第1複合電極と第1接続部品は磁気吸着され、第1複合電極と第1電極群は対向して配置され電気的に接続される。
【0020】
第1接続アセンブリと第2接続アセンブリのうちの一方は、2つの第1複合電極を含み、他方は、間隔をおいて配置された第1電極群と2つの第1接続部品を含み、霧化器と電池アセンブリが初期合わせ方位で互いに近接する状態で、2つの第1複合電極と2つの第1接続部品との間の磁力により、霧化器と電池アセンブリのうちの少なくとも1つは、前記目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、2つの第1複合電極と2つの第1接続部品は磁気吸着され、2つの第1複合電極と第1電極群は対向して配置され電気的に接続される。2つの第1複合電極の材料は、導電性磁性材料である。2つの第1接続部品は両方とも磁石である。又は、2つの第1接続部品のうちの一方の接続部品は磁石であり、他方は鉄である。又は、2つの第1接続部品は両方とも鉄である。又は、2つの第1接続部品は両方とも磁石である。2つの第1複合電極は、第1サブ複合電極と第2サブ複合電極を含み、2つの第1接続部品は、第1サブ接続部品と第2サブ接続部品を含み、第1電極群は、第1電極と第2電極を含み、霧化器と電池アセンブリが初期合わせ方位で互いに近接する状態で、第1サブ複合電極の露出端の一部分は、第1サブ接続部品に磁気吸着され、第1サブ複合電極の露出端の他の部分は、第1電極に電気的に接続される。第2サブ複合電極の露出端の一部分は、第2電極に電気的に接続され、第2サブ複合電極の露出端の他の部分は、第2サブ接続部品に磁気吸着される。
【0021】
第1サブ複合電極の露出端と第2サブ複合電極の露出端は両方とも単極性であり、且つ極性が反対である。第1サブ接続部品の露出端と第2サブ接続部品の露出端は両方とも単極性であり、且つ極性が反対である。
【0022】
第1サブ複合電極の露出端と第2サブ複合電極の露出端は両方とも双極性であり、且つ隣接する両端の極性が同じである。第1サブ接続部品の露出端と第2サブ接続部品の露出端は両方とも単極性であり、且つ極性が反対である。
【0023】
第1接続アセンブリと第2接続アセンブリのうちの一方は、少なくとも1つの第1複合電極を含み、他方は、少なくとも1つの第2複合電極を含む。霧化器と電池アセンブリが初期合わせ方位で互いに近接する状態で、少なくとも1つの第1複合電極と少なくとも1つの第2複合電極との間の磁力により、霧化器と電池アセンブリのうちの少なくとも1つは、目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、少なくとも1つの第1複合電極と少なくとも1つの第2複合電極は対向して配置され、磁気吸着且つ電気的に接続される。
【0024】
第1接続アセンブリと第2接続アセンブリのうちの一方は、2つの第1複合電極を含み、他方は、2つの第2複合電極を含み、霧化器と電池アセンブリが初期合わせ方位で互いに近接するとき、2つの第1複合電極と2つの第2複合電極との間の磁力により、霧化器と電池アセンブリのうちの少なくとも1つは、目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、2つの第1複合電極と2つの第2複合電極は磁気吸着され、2つの第1複合電極と2つの第2複合電極は対向して配置され電気的に接続される。
【0025】
第1複合電極の材料は430ステンレスである。第1接続アセンブリは、間隔をおいて配置された第2電極群と少なくとも1つの第2接続部品を含み、第2接続アセンブリは、間隔をおいて配置された第1電極群と少なくとも1つの第1接続部品を含む。
霧化器と電池アセンブリが初期合わせ方位で互いに近接する状態で、少なくとも1つの第1接続部品と少なくとも1つの第2接続部品との間の磁力により、霧化器と電池アセンブリのうちの少なくとも1つは、目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、少なくとも1つの第1接続部品と少なくとも1つの第2接続部品は磁気吸着され、第1電極群と第2電極群は対向して配置され電気的に接続される。第1接続部品と第2接続部品の数は両方とも1つであり、第1接続部品と第2接続部品のうちの一方の材料は磁石であり、他方の材料は磁石又は鉄である。
【0026】
第1接続部品と第2接続部品の数は両方とも2つである。2つの第1接続部品と2つの第2接続部品はいずれも磁石である。又は、2つの第1接続部品と2つの第2接続部品のうち、2つの接続部品は磁石であり、その他の2つは鉄である。又は、2つの第1接続部品と2つの第2接続部品のうち、1つの接続部品は鉄であり、その他の3つの接続部品は磁石である。
【0027】
霧化器と電池アセンブリのうちの一方は収容キャビティを有し、他方は、収容キャビティ内に挿着するための挿着部を有する。
【0028】
挿着部の断面は円形であり、収容キャビティの断面は円形に接する形状である。
【0029】
収容キャビティの断面と挿着部の断面は両方とも円形である。
【0030】
本発明の有益な効果は以下の通りである。
本発明は、霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置を提供する。電子霧化装置は、霧化器と電池アセンブリに、それぞれ、互いに磁気吸着できる第1接続アセンブリと第2接続アセンブリを配置する。霧化器と電池アセンブリが目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で互いに近接する状態で、第1接続アセンブリと第2接続アセンブリとの間の磁力により、霧化器と電池アセンブリのうちの少なくとも1つは、目標合わせ方位に自動的に回転することができ、それによって、霧化器と電池アセンブリは電気的に接続される。本発明によって提供される霧化器、電池アセンブリ及び電子霧化装置では、霧化器と電池アセンブリが組み立てられるときに形状によって周方向での位置決めを形成できない場合、第1接続アセンブリと第2接続アセンブリの磁気吸着により、霧化器と電池アセンブリは所定の位置に組み立てられる前に自動的に回転して位置合わせることができる。それにより、ユーザーは、電子霧化装置を組み立てる際にブラインド設置を実現でき、位置合わせや捻りフィッティングなどの追加の操作を必要とせず、操作が簡単で、ユーザー体験が良好である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
以下、本願の実施例の技術的解決策を更に詳細に説明するために、実施例の説明に必要な図面を簡単に説明する。当然のことながら、下記の説明における図面は本願の幾つかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的労働をしない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
図1】本発明によって提供される電子霧化装置の1つの構造模式図である。
図2図1の電子霧化装置の分解構造模式図である。
図3】本発明によって提供される霧化器の1つの構造模式図である。
図4】本発明によって提供される電池アセンブリの1つの構造模式図である。
図5】本発明によって提供される霧化器と電池アセンブリの組立てプロセス模式図である。
図6】本発明によって提供される、電池アセンブリに近い霧化器の端面の1つの構造模式図である。
図7】本発明によって提供される、霧化器に近い電池アセンブリの端面の1つの構造模式図である。
図8】本発明によって提供される霧化器の端面と電池アセンブリの端面との接続の1つの構造模式図である。
図9】本発明によって提供される第1接続アセンブリと第2接続アセンブリとの位置関係変化の模式図である。
図10】本発明によって提供される、電池アセンブリに近い霧化器の端面の別の構造模式図である。
図11】本発明によって提供される、霧化器に近い電池アセンブリの端面の別の構造模式図である。
図12】本発明によって提供される、電池アセンブリに近い霧化器の端面の別の構造模式図である。
図13】本発明によって提供される、霧化器に近い電池アセンブリの端面の別の構造模式図である。
図14】本発明によって提供される、電池アセンブリに近い霧化器の端面の別の構造模式図である。
図15】本発明によって提供される、霧化器に近い電池アセンブリの端面の別の構造模式図である。
図16】本発明によって提供される、電池アセンブリに近い霧化器の端面の別の構造模式図である。
図17】本発明によって提供される、霧化器に近い電池アセンブリの端面の別の構造模式図である。
図18】本発明によって提供される、電池アセンブリに近い霧化器の端面の別の構造模式図である。
図19】本発明によって提供される、霧化器に近い電池アセンブリの端面の別の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下では、本願の実施例の添付図面を参照しながら、本願の実施例の技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。当然のことながら、ここで説明する実施例は本願の実施例の全てではなく一部にすぎない。当業者が創造的な作業なしに本願の実施例に基づいて得られる全ての他の実施例は、本願の保護範囲に含まれるべきである。
【0033】
以下の説明では、限定の目的ではなく説明の目的のために、本願の実施例を完全に理解するように、特定のシステム構造、インターフェイス、技術などの具体的な詳細を提供する。
【0034】
本明細書の「及び/又は」という用語は、関連するオブジェクトを説明するための関連関係に過ぎず、3種類の関係が存在する可能性があることを示す。例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在する場合、AとBが同時に存在する場合、及びBが単独で存在する場合を表すことができる。また、本明細書の符号「/」は、一般に、前後の関連するオブジェクト間の「又は」の関係を表す。さらに、本明細書の「複数」は、2つ又は2つよりも多いことを表す。
【0035】
本発明における「第1」、「第2」、及び「第3」という用語は、説明の目的でのみ使用され、相対的な重要性を示すもしくは暗示する、又は示される技術的特徴の数を暗示的に示すと解釈されるべきではない。そのため、「第1」、「第2」、「第3」により限定される特徴は、明示的に又は暗黙的に、少なくとも1つの前記特徴を含むことができる。本発明の説明において、「複数」は、他に特に定義されない限り、少なくとも2つ、例えば、3つなどを意味する。本発明の実施例におけるすべての方向指示(上、下、左、右、前、後……など)は、ある特定の姿勢(図に示す)での各部材間の相対的な位置関係、運動状況などを説明するためにのみ使用される。前記特定の姿勢が変化する場合、前記方向指示もそれに応じて変化する。本願の実施例における「含む」や「有する」という用語及びそれらの任意の変形は、非排他的な包含をカーバすることを意図する。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、挙げられたステップ又はユニットに限定されず、任意選択で、挙げられていないステップ又はユニットを更に含み、又はこれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はアセンブリを更に含む。
【0036】
本明細書における「実施例」への言及は、実施例に関して説明される特定の特徴、構造又は特性が、本発明の少なくとも1つの実施例に含まれ得ることを意味する。明細書の様々なところで出現する前記用語は、必ずしも同じ実施例を指すわけではなく、他の実施例と相互に排他的な独立した又は代替の実施例でもない。当業者は、本明細書に記載の実施例が他の実施例と組み合わせることができることを明確かつ暗黙的に理解している。
【0037】
以下、添付の図面及び実施例を参照しながら、本願を詳細に説明する。
【0038】
図1及び図2を参照されたい。図1は、本実施例によって提供される電子霧化装置10の構造模式図であり、図2は、図1の電子霧化装置10の分解構造模式図である。
【0039】
本実施例は、電子霧化装置10を提供する。この電子霧化装置10は、液体マトリックスの霧化に使用され得る。電子霧化装置10は、霧化器11と電池アセンブリ12を含む。霧化器11の一端は、電池アセンブリ12に着脱可能に接続される。霧化器11を交換する必要がある場合、霧化器11を電池アセンブリ12から分解することができ、新たな霧化器11を電池アセンブリ12に接続して、電池アセンブリ12の再利用を実現する。
【0040】
霧化器11は、医療用霧化、電子霧化の分野などの様々な分野に適用することができる。霧化器11は、霧化されるマトリックスを貯蔵し、霧化されるマトリックスを霧化してアエロゾールを生成する。本実施例では、この霧化器11は、霧化されるマトリックスを霧化して、ユーザーが吸入するためのアエロゾールを生成するために使用される。当然のことながら、他の実施例では、この霧化器11は、ヘアスタイリングのためにヘアスプレーを霧化するように、ヘアスプレー装置に適用するか、又は、医薬品を霧化するように、上下呼吸器疾患を治療する医療装置に適用することができる。電池アセンブリ12は、霧化器11が液体マトリックスを霧化してアエロゾールを形成できるように、霧化器11に電力を供給するために使用される。
【0041】
霧化器11は、第1ケース111、取り付け台112及び霧化コア(図示せず)を含む。第1ケース111内に液体貯蔵キャビティ、取り付けキャビティ及びガス排出通路が形成される。液体貯蔵キャビティは、霧化される液体マトリックスを貯蔵するために使用される。液体貯蔵キャビティは、霧化される液体マトリックスと反応して劣化させることなくそれを貯蔵できる限り、アルミニウムやステンレスなどの金属で作ることも、プラスチックで作ることもできる。液体貯蔵キャビティの形状及びサイズは限られず、必要に応じて設計することができる。
【0042】
第1ケース111は、電池アセンブリ12に近い液体貯蔵キャビティの側に取り付けキャビティが形成される。ガス排出通路と液体貯蔵キャビティは、取り付けキャビティの同じ側に並んで配置され、ガス排出通路は外部の大気と連通する。取り付け台112は、電池アセンブリ12に近い取り付けキャビティの側に配置され、霧化コアは取り付け台112上に取り付けられ、取り付け台112とマッチングして霧化キャビティを形成する。霧化キャビティはガス排出通路と連通する。即ち、霧化キャビティ、ガス排出通路及び外部の大気は互いに連通する。電池アセンブリ12に近い取り付け台112の一端は露出し、取り付け台112は、第1ケース111に着脱可能に接続される。
【0043】
霧化コアは、液体貯蔵キャビティ内の霧化されるマトリックスをアエロゾールに霧化するために使用される。霧化コアは、発熱部品と多孔性部品を含む。貯液タンク内の液体は多孔性部品に入り、多孔性部品は毛細管作用力を使用して、霧化される液体マトリックスを発熱部品上にガイドし、発熱部品はそれを加熱し霧化してアエロゾールを形成する。発熱部品は、加熱ワイヤ、放熱ネット、加熱フィルム、加熱回路などであってもよく、必要に応じて選択することができる。多孔性部品は、多孔性セラミックスであってもよいし、綿芯であってもよい。
【0044】
電池アセンブリ12は、第2ケース121と電池(図示せず)を含む。第2ケース121内に収容キャビティがある。電池は収容キャビティ内に配置される。電池は、霧化コアに電力を供給するために使用される。
【0045】
本実施例では、図1図4を参照すると、図3は本願によって提供される霧化器11の1つの構造模式図であり、図4は本願によって提供される電池アセンブリ12の1つの構造模式図である。
【0046】
霧化器11は第1接続アセンブリ113をさらに含む。第1接続アセンブリ113は、電池アセンブリ12に近い取り付け台112の一端に配置され、露出する。電池アセンブリ12は第2接続アセンブリ114を含む。第2接続アセンブリ114は、霧化器11に近い第2ケース121内のブラケット(図示せず)の一端に配置され、露出する。第1接続アセンブリ113は霧化コアに電気的に接続され、第2接続アセンブリ114は電池に電気的に接続される。第1接続アセンブリ113及び第2接続アセンブリ114は、霧化コアと電池を電気的に接続するために使用され、即ち、霧化器11と電池アセンブリ12を電気的に接続するために使用される。
【0047】
霧化器11と電池アセンブリ12との間に目標合わせ方位があり、目標合わせ方位の数は1つである。目標合わせ方位とは、第1接続アセンブリ113のある霧化器11の一端は、第2接続アセンブリ114のある電池アセンブリ12の一端と接触して電気的に接続される方位を意味し、霧化器11と電池アセンブリ12が所定の位置に組み立てられる最終的な方位である。霧化器11が電池アセンブリ12に対して目標合わせ方位で接触している状態で、第1接続アセンブリ113は第2接続アセンブリ114に電気的に接続され、それによって、霧化器11と電池アセンブリ12との電気的接続が実現される。本願では、第1接続アセンブリ113を有する霧化器11の一端と、第2接続アセンブリ114を有する電池アセンブリ12の一端とが互いに近接する、目標合わせ方位とは異なる方位を初期合わせ方位として定義する。即ち、初期合わせ方位は、霧化器11と電池アセンブリ12が所定の位置に組み立てられる前の相対的な方位である。
【0048】
第1接続アセンブリ113が第2接続アセンブリ114に近接する状態で、第1接続アセンブリ113と第2接続アセンブリ114は、間に磁力があり、磁気吸着される。本実施例の第1接続アセンブリ113と第2接続アセンブリ114は、第1接続アセンブリ113を有する霧化器11の一端と、第2接続アセンブリ114を有する電池アセンブリ12の一端とが目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で互いに近接する状態で、第1接続アセンブリ113と第2接続アセンブリ114との間の磁力により、霧化器11と電池アセンブリ12のうちの少なくとも1つが目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、第1接続アセンブリ113と第2接続アセンブリ114が磁気吸着されて、霧化器11と電池アセンブリ12が目標合わせ方位で接触しに電気的に接続されるように、配置される。
【0049】
具体的には、霧化器11と電池アセンブリ12が目標合わせ方位とは異なる初期合わせ方位で互いに近接する状態で、第1接続アセンブリ113と第2接続アセンブリ114との間の磁力により、霧化器11は目標合わせ方位に自動的に回転して、電池アセンブリ12に電気的に接続されるか、又は、電池アセンブリ12は目標合わせ方位に自動的に回転し、霧化器11に電気的に接続されるか、又は、霧化器11と電池アセンブリ12は同時に目標合わせ方位に自動的に回転し、互いに電気的に接続される。
【0050】
本実施例の電子霧化装置10が形状によって周方向での位置決めを形成できない場合、第1接続アセンブリ113と第2接続アセンブリ114の磁気吸着により、霧化器11と電池アセンブリ12は、所定の位置に組み立てられる前に自動的に回転して位置合わせることができる。それにより、ユーザーは、電子霧化装置10を組み立てる際にブラインド設置を実現でき、位置合わせや捻りフィッティングなどの追加の操作を必要とせず、操作が簡単で、ユーザー体験が良好である。
【0051】
本実施例の第1ケース111と第2ケース121はいずれも円柱体であるが、他の実施形態では、霧化器11と電池アセンブリ12の形状は円柱形に限定されない。電池アセンブリ12に近い霧化器11の端面、及び霧化器11に近い電池アセンブリ12の端面は、例えば、円形、三角形、多角形などの任意の形状であり得る。
【0052】
一実施形態では、図3図5に示すように、図5は、霧化器11と電池アセンブリ12の組立てプロセス模式図である。霧化器11と電池アセンブリ12のうちの一方は収容キャビティ115を有し、他方は、収容キャビティ115内に挿着するための挿着部122を有する。本実施例では、電池アセンブリ12に近い霧化器11の一端は挿着部122を有し、霧化器11に近い電池アセンブリ12の第2ケース121の一端は収容キャビティ115を有する。図5の(a)図は、挿着部122を有する霧化器11の一端を初期合わせ方位で収容キャビティ115内に入れる模式図である。霧化器11の重力又はユーザーの押力により、霧化器11は、電池アセンブリ12に近い側に向かって落下又は近接する。霧化器11が電池アセンブリ12に近接する過程において、第1接続アセンブリ113と第2接続アセンブリ114との間の磁気吸着により、霧化器11及び/又は電池アセンブリ12は目標合わせ方位に自動的に回転することができる。図5の(b)図は、収容キャビティ115において霧化器11が電池アセンブリ12に向かって落下し自動的に回転する模式図である。霧化器11が収容キャビティ115の底部に落下すると、第1接続アセンブリ113と第2接続アセンブリ114は磁気吸着され、霧化器11と電池アセンブリ12は、目標合わせ方位で電気的に接続される。図5の(c)図は、霧化器11は収容キャビティ115の底部に落下して電池アセンブリ12に電気的に接続される模式図である。霧化器11は、収容キャビティ115に挿入された後に、電池アセンブリ12に向かって自動的に滑り落ち、回転して位置合わせることができる。それによって、ユーザーは電子霧化装置10を組み立てるのがより便利になり、挿着部122を収容キャビティ115内に挿入するだけで、霧化器11と電池アセンブリ12の自動位置合わせ及び電気的接続を実現することができる。
【0053】
一実施形態では、挿着部122の断面は、収容キャビティ115の断面に内接する図形であり、挿着部122は、収容キャビティ115内に挿入された後に、軸方向に沿って回転することができる。例えば、挿着部122の断面は円形であり得、収容キャビティ115の断面は、三角形、正方形、菱形、台形などの、円形に接する図形であり得る。本実施例の挿着部122の断面及び収容キャビティ115の断面は両方とも円形である。挿着部122の断面の円形半径は、収容キャビティ115の断面の円形半径よりもわずかに小さい。
【0054】
図6図8を参照されたい。図6は、電池アセンブリ12に近い霧化器11の端面の1つの構造模式図であり、図7は、霧化器11に近い電池アセンブリ12の端面の1つの構造模式図であり、図8は、電池アセンブリ12に近い霧化器11の端面と、霧化器11に近い電池アセンブリ12の端面との接続の構造模式図である。
【0055】
一実施形態では、第1接続アセンブリ113と第2接続アセンブリ114のうちの一方は、少なくとも1つの第1複合電極1131を含み、他方は、間隔をおいて配置された第1電極群1141と少なくとも1つの第1接続部品1142を含む。即ち、霧化器11と電池アセンブリ12のうちの一方は、少なくとも1つの複合電極を有し、接続部品を有していない。他方は、接続部品を有し、複合電極を有していない。ここで、複合電極とは、該電極が電極導通と磁気吸着校正の2つの機能を同時に持つ電極を意味する。接続部品とは、磁気吸着接続機能のみを持つ素子を意味する。電極群は、電極導通機能のみを持つ2つの電極を含む。
【0056】
本実施例では、第1接続アセンブリ113と第2接続アセンブリ114のうちの一方は、2つの第1複合電極1131を含み、他方は、間隔をおいて配置された第1電極群1141と2つの第1接続部品1142を含む。本実施例では、第1接続アセンブリ113は、2つの第1複合電極1131を含み、第2接続アセンブリ114は、間隔をおいて配置された第1電極群1141と2つの第1接続部品1142を含む。他の実施例では、第2接続アセンブリ114は、2つの第1複合電極1131を含み、第1接続アセンブリ113は、間隔をおいて配置された第1電極群1141と2つの第1接続部品1142を含むこともできる。
【0057】
2つの第1複合電極1131はそれぞれ、霧化コアの正極と負極に電気的に接続され、第1電極群1141の2つの電極はそれぞれ、電池の正極と負極に電気的に接続される。本実施例では、第1複合電極1131の材料は、430ステンレスなどの導電性磁性材料であってもよいし、導電性金属が磁石を囲むか又は磁石に嵌設される設置などの、磁気吸着できる導電性金属及び/又は導電性磁石であってもよい。よって、第1複合電極1131は、電極導通及び磁気吸着校正の2つの機能を同時に有する。
【0058】
2つの第1接続部品1142と2つの第1複合電極1131は、磁気吸着で接続することができる。2つの第1複合電極1131の材料が導電性磁性材料である場合、2つの第1接続部品1142は両方とも磁石であり得る。又は、2つの第1接続部品1142のうちの一方の接続部品は磁石であり、他方は、鉄、コバルト、ニッケル及びそれらの混合物などの強磁性材料である。又は、2つの第1接続部品1142は両方とも強磁性材料である。他の実施例では、第1複合電極1131は導電性強磁性材料であってもよい。2つの第1複合電極1131が両方とも導電性強磁性材料である場合、2つの第1接続部品1142のうちの少なくとも1つの接続部品は磁石である。
【0059】
一実施形態では、図8図9に示すように、2つの第1複合電極1131と2つの第1接続部品1142はいずれも導電性磁石である。2つの第1複合電極1131は、第1サブ複合電極1132と第2サブ複合電極1133を含む。2つの第1接続部品1142は、第1サブ接続部品1143と第2サブ接続部品1144を含む。第1電極群1141は、第1電極11411と第2電極11412を含む。第1電極11411と第2電極11412の材料は黄銅であり得る。
【0060】
第1複合電極1131の露出端の極性は単極性であってもよいし、双極性であってもよい。第1接続部品1142の露出端の極性も単極性又は双極性であってもよい。ここで、露出端とは、第1複合電極1131又は第1接続部品1142のうちの一方の、他方と接続するための端面を意味する。
【0061】
図8に示すように、第1複合電極1131の露出端の極性、及び第1接続部品1142の露出端の極性は両方とも単極性である。即ち、第1サブ複合電極1132の露出端と第2サブ複合電極1133の露出端は両方とも単極性であり、且つ極性が反対である。第1サブ接続部品1143の露出端と第2サブ接続部品1144の露出端は両方とも単極性であり、且つ極性が反対である。第1サブ複合電極1132の露出端と第1サブ接続部品1143の露出端の極性が反対である。他の実施例では、2つの第1接続部品1142の露出端の極性は同じであり、2つの第1複合電極1131の露出端の極性は同じであり、2つの第1接続部品1142の露出端の極性と2つの第1複合電極1131の露出端の極性とは反対であることもできる。
【0062】
霧化器11と電池アセンブリ12が目標合わせ方位に回転した状態で、2つの第1複合電極1131と2つの第1接続部品1142との間の磁力はバランスが取れている。第1サブ複合電極の露出端の一部分1132aは、第1サブ接続部品1143と接触し磁気吸着され、第1サブ複合電極の露出端の他の部分1132bは、第1電極11411と接触し電気的に接続される。第2サブ複合電極の露出端の一部分1133aは、第2電極11412と接触し電気的に接続され、第2サブ複合電極の露出端の他の部分1133bは、第2サブ接続部品1144と接触し磁気吸着される。それによって、霧化器11と電池アセンブリ12との物理的接続及び電気的接続が実現される。
【0063】
一実施形態では、図9に示すように、図9は、霧化器11と電池アセンブリ12の組立てプロセス中に、第1接続アセンブリ113と第2接続アセンブリ114の位置関係の変化の模式図を提供する。図9の(a)図は、霧化器11が初期合わせ方位で電池アセンブリ12に近接する状態での、第1接続アセンブリ113と第2接続アセンブリ114との位置関係図である。図9の(b)図は、霧化器11が電池アセンブリ12にさらに近接する状態での、第1接続アセンブリ113と第2接続アセンブリ114との位置関係図である。図9の(c)図は、霧化器11が目標合わせ方位で電池アセンブリ12と接触し電気的に接続される状態での、第1接続アセンブリ113と第2接続アセンブリ114との位置関係図である。
【0064】
図9の(a)図に示すように、霧化器11と電池アセンブリ12が初期合わせ方位で互いに近接する状態で、2つの第1複合電極1131と2つの第1接続部品1142は、互いに近接して磁気的に吸引される。図9の(b)図に示すように、近接プロセス中に、2つの第1複合電極1131と2つの第1接続部品1142との間の磁力により、霧化器11と電池アセンブリ12のうちの少なくとも1つは自動的に回転し、最終的に目標合わせ方位まで回転する。図9の(c)図に示すように、霧化器11と電池アセンブリ12が目標合わせ方位で接触する状態で、2つの第1複合電極1131はそれぞれ、2つの第1接続部品1142に磁気吸着され、且つ2つの第1複合電極1131はそれぞれ、第1電極群1141の2つの電極に対向して配置され、電気的に接続される。その結果、霧化器11と電池アセンブリ12との物理的接続及び電気的接続が実現される。
【0065】
図9の実施例では、第1複合電極1131の露出端の極性は双極性であり、第1接続部品1142の露出端の極性は単極性である。具体的には、第1サブ複合電極1132の露出端と第2サブ複合電極1133の露出端は両方とも双極性である。即ち、第1サブ複合電極の露出端の一部分1132aと第1サブ複合電極の露出端の他の部分1132bの極性が反対であり、第2サブ複合電極の露出端の一部分1133aと第2サブ複合電極の露出端の他の部分1133bの極性が反対である。第1サブ複合電極1132の露出端と第2サブ複合電極1133の露出端の隣接する両端の極性が同じである。即ち、第1サブ複合電極の露出端の一部分1132aと第2サブ複合電極の露出端の一部分1133aの極性が同じである。第1サブ複合電極の露出端の他の部分1132bと第2サブ複合電極の露出端の他の部分1133bの極性が同じである。第1サブ接続部品1143の露出端と第2サブ接続部品1144の露出端は両方とも単極性であり、且つ極性が反対である。
【0066】
このような設置により、霧化器11と電池アセンブリ12が初期合わせ方位で互いに近接する状態で、第1サブ複合電極の露出端の一部分1132aと第2サブ複合電極の露出端の一部分1133aは、第1サブ接続部品1143に磁気吸着され、第1サブ接続部品1143に向かって近接しており、第1サブ複合電極の露出端の他の部分1132bと第2サブ複合電極の露出端の他の部分1133bは、第2サブ接続部品1144に磁気吸着され、第2サブ接続部品1144に向かって近接し、それによって、霧化器11は時計回りに自動的に回転する。その結果、霧化器11と電池アセンブリ12が互いに近接するときの回転方向は固定され、目標合わせ方位は唯一である。
【0067】
他の実施例では、2つの第1接続部品1142の露出端と2つの第1複合電極1131の露出端の形状、位置、極性、材料は、需要に応じて適応的に設定することができ、上記の実施例で提供される方式に限定されない。
【0068】
第1複合電極1131の露出端の形状は、本実施例に示される細長い形状であってもよいし、他の規則及び不規則な形状であってもよい。第1接続部品1142の露出端の形状は、本実施例に示される円形であってもよいし、他の規則及び不規則な形状であってもよい。
【0069】
一実施形態では、図10図11に示すように、図10は、霧化器11における電池アセンブリ12に近い端面の別の構造模式図であり、図11は、電池アセンブリ12における霧化器11に近い端面の別の構造模式図である。第1接続アセンブリ113と第2接続アセンブリ114のうちの一方は、1つの第1複合電極1131及び第3電極1134を含み、他方は、1つの第1接続部品1142及び第1電極群1141を含む。第3電極1134の材料は、黄銅であり得る。図10図11の第1複合電極1131と第1接続部品1142はいずれも単一の極性を有する導電性磁石であり、且つ極性が反対である。
【0070】
霧化器11と電池アセンブリ12が初期合わせ方位で互いに近接する状態で、第1複合電極1131と第1接続部品1142との間の磁力により、霧化器11と電池アセンブリ12のうちの少なくとも1つは、目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、第1複合電極1131の露出端の一部分は、第1接続部品1142に対向して配置され磁気吸着され、且つ、第1複合電極1131の露出端の他の部分は、第1電極群1141の第1電極11411に電気的に接続され、第3電極1134は第1電極群1141の第2電極11412に対向して配置され、接触して電気的に接続される。その結果、霧化器11と電池アセンブリ12との電気的接続が実現される。
【0071】
一実施形態では、第1接続アセンブリ113と第2接続アセンブリ114は、少なくとも1つの複合電極を含み、且ついずれも接続部品を含んできない。図12図13に示すように、図12は、電池アセンブリ12に近い霧化器11の端面の別の構造模式図であり、図13は、霧化器11に近い電池アセンブリ12の端面の別の構造模式図である。第1接続アセンブリ113と第2接続アセンブリ114のうちの一方は、第1複合電極1131と第3電極1134を含み、他方は、第2複合電極1145と第4電極1146を含む。第2複合電極1145は、430ステンレスなどの導電性磁性材料であってもよいし、あるいは、導電性金属が磁石を囲むか又は磁石に嵌設される設置などの、磁気吸着できる導電性金属及び/又は導電性磁石であってもよい。第3電極1134及び第4電極1146の材料は、黄銅であり得る。
【0072】
図12図13の第1複合電極1131と第2複合電極1145はいずれも単一の極性を有する導電性磁石であり、且つ極性が反対である。よって、第2複合電極1145は、電極導通及び磁気吸着校正の2つの機能を同時に有する。第1複合電極1131と第2複合電極1145は両方とも磁気吸着できる。
【0073】
霧化器11と電池アセンブリ12が初期合わせ方位で互いに近接する状態で、第1複合電極1131と第2複合電極1145との間の磁力により、霧化器11と電池アセンブリ12のうちの少なくとも1つは、目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、第1複合電極1131は、第2複合電極1145に対向して配置され磁気吸着され、且つ、第1複合電極1131は、第2複合電極1145に電気的に接続され、第3電極1134は、第4電極1146に対向して配置され、接触して電気的に接続される。その結果、霧化器11と電池アセンブリ12の電気的接続が実現される。
【0074】
一実施形態では、図14図15に示すように、図14は、電池アセンブリ12に近い霧化器11の端面の別の構造模式図であり、図15は、霧化器11に近い電池アセンブリ12の端面の別の構造模式図である。第1接続アセンブリ113と第2接続アセンブリ114のうちの一方は、2つの第1複合電極1131を含み、他方は、2つの第2複合電極1145を含む。第1複合電極1131と第2複合電極1145は磁気吸着できる。図14図15の2つの第1複合電極1131と2つの第2複合電極1145の材料はいずれも単一の極性を有する導電性磁石であり、且つ、2つの第1複合電極1131の極性が反対であり、2つの第2複合電極1145の極性が反対である。
【0075】
霧化器11と電池アセンブリ12が初期合わせ方位で互いに近接する状態で、2つの第1複合電極1131と2つの第2複合電極1145との間の磁力により、霧化器11と電池アセンブリ12のうちの少なくとも1つは、目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、2つの第1複合電極1131は、2つの第2複合電極1145に対向して配置され磁気吸着され、且つ、2つの第1複合電極1131はそれぞれ、2つの第2複合電極1145に電気的に接続される。その結果、霧化器11と電池アセンブリ12の電気的接続が実現される。
【0076】
一実施形態では、第1接続アセンブリ113と第2接続アセンブリ114の両方は、複合電極を含まず、接続部品を含む。図16図19に示すように、図16図18は、電池アセンブリ12に近い霧化器11の端面の別の構造模式図であり、図17図19は、霧化器11に近い電池アセンブリ12の端面の別の構造模式図である。第1接続アセンブリ113は、間隔をおいて配置された第2電極群1135と少なくとも1つの第2接続部品1136を含み、第2接続アセンブリ114は、間隔をおいて配置された第1電極群1141と少なくとも1つの第1接続部品1142を含む。図16図17の第1接続部品1142と第2接続部品1136の数は両方とも1つであり、図18図19の第1接続部品1142と第2接続部品1136の数は両方とも2つである。
【0077】
少なくとも1つの第1接続部品1142と少なくとも1つの第2接続部品1136は磁気吸着できる。図16図17に示すように、第1接続部品1142と第2接続部品1136の数が両方とも1つである場合、第1接続部品1142と第2接続部品1136のうちの一方の材料は磁石であり、他方の材料は磁石又は強磁性材料である。図16図17では、第1接続部品1142と第2接続部品1136の材料は両方とも磁石であり、且つ極性が反対である。図18図19に示すように、第1接続部品1142と第2接続部品1136の数が両方とも2つである場合、2つの第1接続部品1142と2つの第2接続部品1136はいずれも磁石である。あるいは、2つの第1接続部品1142と2つの第2接続部品1136のうちの2つの接続部品は磁石であり、その他の2つは強磁性材料である。あるいは、2つの第1接続部品1142と2つの第2接続部品1136のうちの1つの接続部品は強磁性材料であり、その他の3つの接続部品は磁石である。強磁性材料は鉄、コバルト、ニッケル及びそれらの混合物などであり得る。図18図19では、2つの第1接続部品1142と2つの第2接続部品1136の材料はいずれも磁石であり、且つ、2つの第1接続部品1142の極性が反対であり、2つの第2接続部品1136の極性が反対である。第1接続部品1142と第2接続部品1136の数、材料及び極性は、上記のものに限定されず、少なくとも1つの第1接続部品1142と少なくとも1つの第2接続部品1136の磁気吸着を満たす限り、他の数、材料及び極性であってもよい。
【0078】
霧化器11と電池アセンブリ12が初期合わせ方位で互いに近接する状態で、少なくとも1つの第1接続部品1142と少なくとも1つの第2接続部品1136との間の磁力により、霧化器11と電池アセンブリ12のうちの少なくとも1つは、目標合わせ方位に自動的に回転し、それによって、少なくとも1つの第1接続部品1142と少なくとも1つの第2接続部品1136は対向して配置され磁気吸着され、第1電極群1141と第2電極群1135は対向して配置され電気的に接続される。
【0079】
以上は本願に係る実施形態に過ぎず、本願の保護範囲を制限するものではない。本願の明細書及び添付図面によって作成したすべての同等構造又は同等フローの変更を、直接又は間接的に他の関連する技術分野に実施することは、いずれも同じ理由により本願の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19