(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-17
(45)【発行日】2023-10-25
(54)【発明の名称】ボックス、電池パック及び機器
(51)【国際特許分類】
H01M 50/209 20210101AFI20231018BHJP
H01M 50/291 20210101ALI20231018BHJP
H01M 50/289 20210101ALI20231018BHJP
【FI】
H01M50/209
H01M50/291
H01M50/289 101
(21)【出願番号】P 2022528115
(86)(22)【出願日】2020-10-28
(86)【国際出願番号】 CN2020124544
(87)【国際公開番号】W WO2021098465
(87)【国際公開日】2021-05-27
【審査請求日】2022-05-13
(31)【優先権主張番号】201922027008.8
(32)【優先日】2019-11-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513196256
【氏名又は名称】寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Contemporary Amperex Technology Co., Limited
【住所又は居所原語表記】No.2,Xingang Road,Zhangwan Town,Jiaocheng District,Ningde City,Fujian Province,P.R.China 352100
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【氏名又は名称】三縄 隆
(72)【発明者】
【氏名】黄 ▲海▼▲華▼
(72)【発明者】
【氏名】方 伍▲梅▼
【審査官】小川 進
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第106299192(CN,A)
【文献】中国実用新案第209183605(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第108565524(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/209
H01M 50/291
H01M 50/289
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ビームと、第2ビームとを含む電池パック用のボックスであって、
前記第1ビームと前記第2ビームとは、交差して設置され且つ接続部を介して接続され、且つ前記ボックスを分割して複数の収容空間を形成し、
前記第1ビームは、本体と、前記本体に対して内部へ凹んでいる凹部とを含み、前記接続部は前記凹部に設置され
、
前記凹部には第1挿入溝が設置され、前記第2ビームには第2挿入溝が設置され、前記第1ビームと前記第2ビームとは前記第1挿入溝及び前記第2挿入溝を介してプラグ接続され、
前記第2挿入溝の両側には第1取付板が設置され、
前記第1取付板は前記凹部と接続される、電池パック用のボックス。
【請求項2】
前記凹部は、前記凹部の両側に位置する凹面を含み、前記接続部は前記凹面に設置される請求項1に記載のボックス。
【請求項3】
前記接続部は前記第1取付板の側面に設置される、請求項
1に記載のボックス。
【請求項4】
前記第2ビームの底部には第2取付板が設置され、
前記ボックスの底部にはさらに底板が設置され、前記第2取付板は前記底板に接続される、請求項1~
3のいずれか一項に記載のボックス。
【請求項5】
前記第2取付板には、前記凹部を避けるためのノッチが設置される、請求項
4に記載のボックス。
【請求項6】
前記ノッチの幅サイズは前記凹部の幅サイズより大きい、請求項
5に記載のボックス。
【請求項7】
前記接続部は溶接継目である、請求項1~
6のいずれか一項に記載のボックス。
【請求項8】
電池パックであって、
請求項1~
7のいずれか一項に記載のボックスと、
前記ボックスの前記収容空間内に収容される電池セルと、を含む電池パック。
【請求項9】
請求項
8に記載の電池パックを含む機器であって、前記電池パックは電気エネルギーを提供する機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2019年11月21日に提出された、名称が「ボックス、電池パック及び機器」の中国特許出願201922027008.8の優先権を主張し、当該出願の全内容は援用により本願に組み込まれる。
技術分野
本願はエネルギー貯蔵装置の分野に関し、特にボックス、電池パック及び機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電池モジュールは直列、並列に接続された後、電池ボックス内に取り付けられる。電池モジュールは電池セルと、電池セルを固定する端板及び側板とを含む。
【0003】
軽量化のため、端板及び側板を省略して、電池セルをグループ化した後に電池ボックス内に直接取り付けることができるが、ボックス内の構造は接続箇所にバリが発生しやすく、電池セル外部の絶縁膜を突き破れたり損傷したりし、電池セルの短絡を引き起こし、電池の安全上の問題を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、従来技術の問題を解決して、電池の安全性を向上させるように、ボックス、電池パック及び機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の一態様では、第1ビームと、第2ビームとを含む電池パック用のボックスを提供する。
【0006】
第1ビームと第2ビームとは交差して設置され且つ接続部を介して接続され、且つボックスを分割して複数の収容空間を形成する。
【0007】
第1ビームは、本体と、本体に対して内部へ凹んでいる凹部とを含み、接続部は凹部に設置される。
【0008】
可能な実施形態では、凹部は凹部の両側に位置する凹面を含み、接続部は凹面に設置される。
【0009】
可能な実施形態では、凹部には第1挿入溝が設置され、第2ビームには第2挿入溝が設置され、第1ビームと第2ビームとは第1挿入溝及び第2挿入溝を介してプラグ接続される。
【0010】
可能な実施形態では、第2挿入溝の両側には第1取付板が設置される。
【0011】
第1取付板は凹部と接続される。
【0012】
可能な実施形態では、接続部は第1取付板の側面に設置される。
【0013】
可能な実施形態では、第2ビームの底部には第2取付板が設置される。
【0014】
ボックスの底部にはさらに底板が設置され、第2取付板は底板に接続される。
【0015】
可能な実施形態では、第2取付板には凹部を避けるためのノッチが設置される。
【0016】
可能な実施形態では、ノッチの幅サイズは凹部の幅サイズより大きい。
【0017】
可能な実施形態では、接続部は溶接継目である。
【0018】
本願の他の態様は、上記いずれか1項に記載のボックスと、ボックスの収容空間内に収容される電池セルと、を含む電池パックを提供する。
【0019】
本願の別の態様は、電気エネルギーを提供するための上記電池パックを含む機器を提供する。
【0020】
本願により提供される技術案が実現可能な有益な効果は以下のとおりである。
【0021】
本願により提供されるボックス、電池パック及び機器において、ボックスは第1ビームと、第2ビームとを含み、第1ビームと第2ビームとは交差して設置され且つ接続部を介して接続され、且つボックスを分割して複数の収容空間を形成する。第1ビームは、本体と、本体に対して内部へ凹んでいる凹部とを含み、接続部は凹部に設置され、第1ビームに凹部を設置して、接続部を凹部に設置することにより、第1ビームと第2ビームとの接続位置が第1ビームの側面から突出せず、電池セルの外部の絶縁膜の突き破れや損傷による電池セルの短絡が防止され、これにより、電池の安全性が向上する。
【0022】
理解できるように、上記一般的な説明及び下記詳細な説明は例示的なものに過ぎず、本願を制限するものではない。
【0023】
本願の発明を実施するための形態の技術案をより明確に説明するために、以下、発明を実施するための形態説明において使用する必要がある図面を簡単に紹介し、明らかに、以下で説明される図面は本願のいくつかの実施形態に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働を必要とせずに、それらの図面に基づいて他の図面を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本願の実施例に係る電池パックの構造模式図である。
【
図2】本願の実施例に係る電池パック用のボックスの構造模式図である。
【
図4】本願の実施例に係る電池パック用のボックスの分解模式図である。
【
図6】本願の実施例に係るボックスにおける縦ビームの構造模式図である。
【0025】
ここでの図面は明細書に組み込まれ且つ本明細書の一部となり、本願に一致する実施例を示し、且つ明細書と共に本願の原理を解釈するために使用される。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照しながら本願の技術案を明確で、完全に説明し、明らかに、説明される実施例は本願の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。本願の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を必要とせずに取得したすべてのその他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0027】
本願の実施例で使用される用語は特定の実施例を説明するためのものに過ぎず、本願を制限するものではない。本願の実施例及び添付の特許請求の範囲で使用される単数形の「1種」、「前記」及び「該」は、文脈が明らかに他の意味を示さない限り、複数形を含むことを意図する。
【0028】
理解できるように、本願で使用される「及び/又は」という用語は、関連対象の関連関係を説明するためのものに過ぎず、3つの関係が存在することを示し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在すること、AとBが同時に存在すること、Bが単独で存在することの3つの状況を示すことができる。また、本願における「/」という文字は、一般的に前後の関連対象が「又は」の関係であることを示す。
【0029】
ただし、本願の実施例で説明される「上」、「下」、「左」、「右」等の方位詞は図示される角度で説明され、本願の実施例の限定として理解すべきではない。また、この文脈において、さらに理解する必要がある点として、1つの素子が他の素子「上」又は「下」に接続されることが言及されると、他の素子「上」又は「下」に直接接続されるだけでなく、中間素子を介して他の素子「上」又は「下」に間接接続されてもよい。
【0030】
本願の実施例は機器を提供し、該機器は、電動車両、船舶、小型航空機及びエネルギー貯蔵キャビネット等を含んでもよく、車両を例として、該車両は電池パック及び車両本体を含んでもよく、該電池パックは車両本体に設置され、該車両本体にはさらに駆動モーターが設置され、且つ駆動モーターは電池パックと電気的に接続され、電池パックにより電気エネルギーを提供し、駆動モーターは伝動機構を介して車両本体上の車輪と接続され、それにより車両が走行するように駆動する。1つの具体的な実施例では、該電池パックは車両本体の底部に設置されてもよい。
【0031】
図1は本願の実施例に係る電池パックの構造模式図である。
図1に示すように、本願の実施例は電池パック100を提供し、ボックス1と、電池セル2とを含み、電池セル2はボックス1の収容空間15に収容される。電池セル2は複数であってもよく、複数の電池セル2は互いに積層され、且つ該収容空間15に収容される。該電池パック100はさらに、ボックス1に接続されて、電池セル2をボックス1内に密閉する上カバー(図示せず)を含んでもよい。
【0032】
従来技術では、軽量化のため、電池セル2を固定するための端板及び側板を省略し、電池セル2をボックス1中に直接設置し、このようにすると、ボックス1のバリが電池セル2を突き破れたり損傷したりする問題が引き起こされ、本願の実施例により提供されるボックス、電池パック及び機器は従来技術の上記技術課題を解決することができる。
【0033】
図2は本願の実施例に係る電池パック用のボックスの構造模式図であり、
図3は
図2のA箇所の拡大図である。
図1、
図2に示すように、本願の実施例はさらに第1ビーム11と、第2ビーム12とを含む電池パック100用のボックス1を提供する。一実施例では、第1ビーム11は横ビームであってもよく、電池パック100の幅方向Yに沿って延在し、第2ビーム12は縦ビームであり、電池パック100の長手方向Xに沿って延在する。他の実施例では、第1ビーム11は縦ビームであってもよく、対応して、第2ビーム12は横ビームであり、ここでさらに限定しない。
【0034】
図2、3に示すように、本実施例では、第1ビーム11は横ビームであり、第2ビーム12は縦ビームである。第1ビーム11は電池パック100の幅方向Yに沿って延在し、第2ビーム12は電池パック100の長手方向Xに沿って延在する。第1ビーム11は1つ又は複数であってもよく、第2ビーム12も1つ又は複数であってもよい。第1ビーム11と第2ビーム12とは交差して設置され且つ接続部14を介して接続され、且つボックス1を分割して複数の収容空間15を形成し、電池セル2を収容する。
【0035】
図3に示すように、第1ビーム11は本体111と凹部112とを含み、本体111と凹部112は一体形成されてもよい。凹部112は本体111に対して内部へ凹んでおり、接続部14は凹部112に設置される。
【0036】
本願の実施例により提供されるボックス1は、第1ビーム11に凹部112を設置して、接続部14を凹部112に設置することにより、第1ビーム11と第2ビーム12との接続位置は第1ビーム11の側表面から突出せず、端板及び側板で保護されない場合、本願の実施例により提供されるボックス1は、ボックス1のバリが電池セル2の外部の絶縁膜を突き破れたり損傷したりすることによる電池セル2の短絡を防止することができ、これにより、電池の安全性が向上する。
【0037】
本実施例では、第1ビーム11は横ビームであり、
図3に示すように、凹部112は長手方向Xに沿って凹んでいる。他の実施例では、凹部112は第2ビーム12に設置されてもよく、第2ビーム12は縦ビームであり、凹部112は幅方向Yに沿って凹んでいる。
【0038】
図4は本願の実施例に係る電池パック用のボックスの分解模式図であり、
図5は
図4のB箇所の拡大図である。
図4、
図5に示すように、具体的な実施形態では、凹部112は凹部112の両側に位置する凹面112aを含み、接続部14は凹面112aに設置され、該凹面112aは第1ビーム11の延在方向と略平行である。
【0039】
該凹面112aは本体111上に一体的にプレス成形でき、凹面112aが設置されることにより、接続部14を収容するために十分な空間を提供することができ、それにより接続部14は第1ビーム11の本体111の両側から突出しない。電池セル2がボックス1に組み込まれた後、接続部14は電池セル2外部の絶縁膜を損傷しない。
【0040】
図5に示すように、具体的な実施形態では、凹部112には凹部112に切断されて形成される第1挿入溝113が設置される。
図7に示すように、第2ビーム12には第2ビーム12に切断されて形成される第2挿入溝121が設置され、第1ビーム11と第2ビーム12とは第1挿入溝113及び第2挿入溝121を介してプラグ接続される。第1挿入溝113と第2挿入溝121とがプラグ接続された後、接続部14を介して第1ビーム11と第2ビーム12とは接続される。
【0041】
本実施例では、第1ビーム11は複数であってもよく、複数の第1ビーム11は略平行に設置され、第2ビーム12は1つであってもよく、第2ビーム12に第2挿入溝121を設置することにより、第2ビーム12を切断する必要がなくなり、第2ビーム12は全体構造で複数の第1ビーム11と接続されてもよく、それにより第1ビーム11と第2ビーム12の全体強度が向上する。また、第1ビーム11の凹部112に第1挿入溝113を設置して、第2ビーム12に第2挿入溝121を設置することにより、第1ビーム11と第2ビーム12の全体高さを低減させることができ、機器(たとえば電気自動車)中のボックス1の全体占有空間が減少される。
【0042】
図6は本願の実施例に係るボックスにおける縦ビームの構造模式図であり、
図7は
図6のC箇所の拡大図である。具体的な実施形態では、
図6、
図7に示すように、第2挿入溝121の両側には第1取付板122が設置され、第1取付板122は凹部112と接続される。
【0043】
本実施例では、第1取付板122はフランジングプロセスにより第2挿入溝121の両側に直接形成できる。第1取付板122と凹部112の凹面112aとは面密着されてもよく、接続部14は第1取付板122の周りに取り囲んで設置される。第1取付板122を設置することにより、接続部14が第1ビーム11と第2ビーム12との直角接続箇所に設置されることが回避される。接続部14は第1ビーム11と第2ビーム12との直角接続箇所に設置されず、凹部112に設置されるため、応力集中が回避されるだけでなく、接続部14の接続面積が増大し、第1ビーム11と第2ビーム12との接続強度も向上する。
【0044】
具体的な実施形態では、
図3に示すように、接続部14は第1取付板122の側面に設置される。具体的には、第1取付板122は略長方形の板状であり、第2挿入溝121の位置から直接フランジングされて形成され、第2挿入溝121と接続される辺以外の第1取付板122の3つの側辺にはいずれも上記接続部14が設置できる。
【0045】
本実施例では、接続部14は溶接継目であってもよく、第1取付板122の上記3つの側辺を取り囲んで溶接されて形成される。当業者であれば理解できるように、接続部14としての溶接継目は連続的な溶接継目であってもよく、段階的な溶接継目であってもよく、ここでさらに限定しない。
【0046】
このように、溶接継目は第1取付板122と凹部112の凹面112aとを接続し、且つ凹面112aに位置し、接続部14としての溶接継目は本体111の側面から突出せず、第1取付板122の電池セル2に向かう一側から突出せず、それにより電池セル2の絶縁膜を破損しない。
【0047】
具体的な実施形態では、
図6に示すように、第2ビーム12の底部には第2取付板123が設置され、
図4に示すように、ボックス1の底部にはさらに底板13が設置され、第2取付板123は底板13に接続される。
【0048】
第2取付板123は曲げプロセスにより第2ビーム12の底部に形成でき、第2ビーム12は第2取付板123を介して底板13と接続され、それにより第2ビーム12と底板13との接続の信頼性が向上する。第2取付板123と底板13とは溶接プロセスにより接続でき、他のプロセスにより接続されてもよい。
【0049】
具体的な実施形態では、
図5に示すように、第1ビーム11の底部には、底板13に接続される第3取付板114が設置される。第3取付板114は曲げプロセスにより第1ビーム11の底部に形成でき、第1ビーム11は第3取付板114を介して底板13と接続され、それにより第1ビーム11と底板13との接続の信頼性が向上する。第3取付板114と底板13とは溶接プロセスにより接続でき、他のプロセスにより接続されてもよい。
【0050】
具体的な実施形態では、
図7に示すように、第2取付板123には凹部112を避けるためのノッチ123aが設置される。ノッチ123aは第2取付板123が屈曲して形成された後、第2取付板123上に切断されて形成でき、又は、まず該ノッチ123aを切断して形成し、次に段階的な第2取付板123を屈曲して形成することもよい。
【0051】
図4に示すように、第2ビーム12と第1ビーム11とを接続するとき、
図4に示される状態を参照することができ、上から下へ第2ビーム12の第2挿入溝121を第1ビーム11の第1挿入溝113に挿入し、2つの挿入溝のプラグ接続過程において、第2取付板123にはノッチ123aが設置され凹部112を逃げることができるため、第2取付板123と凹部112とは互いに干渉しなくなり、それにより第2ビーム12と第1ビーム11とはよりスムーズに組み立てることができる。
【0052】
具体的な実施形態では、
図5、
図7に示すように、ノッチ123aの幅サイズW1が凹部112の幅サイズW2より大きく設定することにより、さらに第2ビーム12と第1ビーム11とをより容易に組み立てることができる。第2ビーム12の第2挿入溝121と第1ビームの第1挿入溝113とをプラグ接続した後、溶接プロセスにより接続部14を形成することができ、それにより第1ビーム11と第2ビーム12とが接続される。
【0053】
以上のように、本願の実施例により提供されるボックス1、電池パック100及び機器において、ボックス1は第1ビーム11と、第2ビーム12とを含み、第1ビーム11と第2ビーム12とは交差して設置され且つ接続部14を介して接続され、且つボックス1を分割して複数の収容空間15を形成し、収容空間15は電池セル2を収容することができる。第1ビーム11は本体111と凹部112とを含み、凹部112は本体111に対して内部へ凹んでおり、接続部14は凹部112に設置され、第1ビーム11に凹部112を設置して、接続部14を凹部112に設置することにより、第1ビーム11と第2ビーム12との接続位置は第1ビーム11の側面から突出せず、電池セル2の外部の絶縁膜の突き破れや損傷による電池セルの短絡が防止され、これにより、電池の安全性が向上する。
【0054】
上記は本願の好ましい実施例に過ぎず、本願を制限するものではなく、当業者にとって、本願は様々な変更や変化を有することができる。本願の精神及び原則を逸脱することなく行われるいかなる補正、等同置換、改良等は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0055】
100-電池パック
1-ボックス
11-第1ビーム
111-本体
112-凹部
112a-凹面
113-第1挿入溝
114-第3取付板
12-第2ビーム
121-第2挿入溝
122第1取付板
123-第2取付板
123a-ノッチ
13-底板
14-接続部
15-収容空間
2-電池セル