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特許7369296スイングヘッド機構及び医療用ステープラー
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-17
(45)【発行日】2023-10-25
(54)【発明の名称】スイングヘッド機構及び医療用ステープラー
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/068 20060101AFI20231018BHJP
【FI】
A61B17/068
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022531517
(86)(22)【出願日】2020-11-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-01
(86)【国際出願番号】 CN2020128287
(87)【国際公開番号】W WO2021104026
(87)【国際公開日】2021-06-03
【審査請求日】2022-05-27
(31)【優先権主張番号】201911195242.X
(32)【優先日】2019-11-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201922094449.X
(32)【優先日】2019-11-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020538343.4
(32)【優先日】2020-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515172670
【氏名又は名称】天臣国▲際▼医▲療▼科技股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Touchstone International Medical Science Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】278 Dongping Street,Suzhou Industrial Park,Suzhou,Jiangsu,215123 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 志
(72)【発明者】
【氏名】杜 祥金
【審査官】山口 賢一
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107970052(CN,A)
【文献】特開2006-198152(JP,A)
【文献】特開2002-233967(JP,A)
【文献】特開2011-238447(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第109498089(CN,A)
【文献】中国実用新案第205514739(CN,U)
【文献】特開平10-043190(JP,A)
【文献】米国特許第05823066(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/068
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療用ステープラーに用いられるスイングヘッド機構であって、
前記スイングヘッド機構は、回転部品と、スイングヘッドプルロッドと、ケースとを含み、
前記回転部品の外側面には少なくとも1つの第1の嵌合部品が設けられており、
前記スイングヘッドプルロッドが前記回転部品に合わせて、前記回転部品が回転する場合、前記スイングヘッドプルロッドを前記ステープラーの軸方向に沿って運動させ、
前記ケースには前記回転部品を収容する収容溝が設けられており、前記収容溝の内側に少なくとも1つの第2の嵌合部品が設けられており
前記第1の嵌合部品が凹部を含み、前記第2の嵌合部品が凸部を含み、
前記第1の嵌合部品が前記第2の嵌合部品に対向するまで前記回転部品が前記ケースに対して回転する場合、前記第1の嵌合部品と前記第2の嵌合部品とで嵌合構成が形成され、
前記第1の嵌合部品が外力を受けて前記第2の嵌合部品から外れる場合、前記凸部が変形し、前記凸部の両端が両側に延び
前記収容溝の内側に固定部品と前記固定部品を周回するリング弾性部品とが設けられ、前記リング弾性部品に少なくとも1つの前記凸部が形成される
ことを特徴とするスイングヘッド機構。
【請求項2】
前記固定部品の輪郭は、前記リング弾性部品の輪郭に対応するリング状であり、前記固定部品が前記凸部に対応する位置に切欠が設けられている
ことを特徴とする請求項に記載のスイングヘッド機構。
【請求項3】
前記リング弾性部品と前記収容溝の内側壁との間に隙間が設けられている
ことを特徴とする請求項に記載のスイングヘッド機構。
【請求項4】
前記第1の嵌合部品が前記凹部を含み、前記第2の嵌合部品が前記凸部を含み、前記収容溝の内側に前記固定部品と前記固定部品に固定された少なくとも1つの弾性ピースとが設けられており、前記弾性ピースの2つの端部の間で前記凸部が形成される
ことを特徴とする請求項1に記載のスイングヘッド機構。
【請求項5】
記第2の嵌合部品が前記凸部を含み、前記収容溝の上面の方向から見る場合、各前記凸部の中心線が前記収容溝の円心を通過し又は通過しない
ことを特徴とする請求項1に記載のスイングヘッド機構。
【請求項6】
前記凸部が傾斜して設けられた第1のガイド面と第2のガイド面とを含み、前記凸部が前記凹部に面する一端の幅は、前記凸部が前記凹部から離れる一端の幅よりも小さい
ことを特徴とする請求項1に記載のスイングヘッド機構。
【請求項7】
前記凹部が初期位置凹部と非初期位置凹部を含み、前記初期位置凹部の深さが前記非初期位置凹部の深さよりも大きい
ことを特徴とする請求項1に記載のスイングヘッド機構。
【請求項8】
請求項1~のいずれか1項に記載のスイングヘッド機構を含む
ことを特徴とする医療用ステープラー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、医療器械技術分野に関し、具体的に、スイングヘッド機構及び医療用ステープラーに関する。
【背景技術】
【0002】
直線形ステープラーは、一般に、器具プラットフォームと、該器具プラットフォームが取り付けられるヘッドと、を含み、ヘッドは、トロカールを介して身体の小さな切り口を通過して、手術を行うために手術部位に近接することができる。具体的には、器具プラットフォームは、発射ハンドルを含み、ヘッドは、ネイルボックスケース及びネイルボックスケースの遠端側に取り付けられたステープルヘッド部を含み、ネイルボックスケースの内部は、発射アセンブリを備え、ステープルヘッド部は、切断と縫合を行う部分である。発射ハンドルによって駆動されることにより、発射アセンブリは、ステープルヘッダ部を駆動して、切断と縫合の手術を完了することができる。
【0003】
ステープルヘッダ部がネイルボックスケースに対するスイングを実現するために、ネイルボックスケースには1つスイングヘッドプルロッドが設けられ、スイングヘッドプルロッドの近端側がスイングヘッドの駆動部品に接続され、スイングヘッドプルロッドの遠端側がステープルヘッダ部の近端側に回転可能に固定され、スイングヘッドの駆動部品によりスイングヘッドプルロッドをネイルボックスケースの軸方向に沿って移動させるように駆動する場合、スイングヘッドプルロッドの遠端側によりステープルヘッダ部をネイルボックスケースに対して時計回り又は反時計回りにスイングさせる。
【0004】
従来の直線形ステープラーでは、スイングヘッドがスイングする際にスイング角度を設定することが難しく、使用時にステープルヘッダ部も制御不能にスイングし、ステープルヘッダ部のスイング角度が制御できない場合があり、ステープラーのステープルヘッダ部を正確に位置を決定できず、手術効果に影響を与える。
【0005】
本開示において、遠端側と近端側とが操作者に対するものであり、操作者に近い端が近端側であり、操作者に遠い端、即ち、手術位置に近い端が遠端側である。
【発明の概要】
【0006】
従来技術の課題に対して、本開示の目的は、スイングヘッド機構及び医療用ステープラーを提供することであり、回転部品とケースとの弾性の嵌合構成により、操作者がステープルヘッダ部の異なるスイング角度を設定するのに便利であり、ステープルヘッダ部の制御不能なスイングを回避することができる。
【0007】
本開示の実施例は、医療用ステープラーに用いられるスイングヘッド機構を提供し、前記スイングヘッド機構は、回転部品と、スイングヘッドプルロッドと、ケースとを含み、
前記回転部品の外側面には少なくとも1つの第1の継手が設けられており、
前記スイングヘッドプルロッドが前記回転部品に合わせて、前記回転部品が回転する場合、前記スイングヘッドプルロッドを前記ステープラーの軸方向に沿って運動させ、
前記ケースには前記回転部品を収容する収容溝が設けられており、前記収容溝の内側に少なくとも1つの第2の継手が設けられており、
前記第1の継手又は前記第2の継手が弾性であり、前記第1の継手が前記第2の継手に対向するまで前記回転部品が前記ケースに対して回転する場合、前記第1の継手と前記第2の継手とで嵌合構成が形成される。
【0008】
任意選択で、前記第1の継手が弾性の凸部であり、前記第2の継手が凹部であり、又は、前記第1の継手が凹部であり、前記第2の継手が弾性の凸部である。
【0009】
任意選択で、前記第1の継手が弾性の凸部であり、前記第2の継手が凹部であり、前記回転部品の外側面に少なくとも1つの弾性ピースが設けられており、前記弾性ピースの2つの端部の間で前記凸部が形成され、前記凸部は、前記弾性ピースの2つの端部に対して前記回転部品の軸心から離れる方向に突出している。
【0010】
任意選択で、前記弾性ピースの少なくとも1つの端部が前記回転部品に固定される。
【0011】
任意選択で、各前記弾性ピースに対応して、前記回転部品の外側面に前記弾性ピースの2つの端部に一対一対応する2つの弾性ピース取付溝がそれぞれ設けられており、前記弾性ピースの2つの端部が対応する弾性ピース取付溝に設けられる。
【0012】
任意選択で、前記弾性ピース取付溝は、延在部と、前記延在部の第1の端に連通される傾斜部とを含み、前記傾斜部と前記延在部とが一定の角度を成し、前記傾斜部が前記回転部品の外側面まで連通され、前記弾性ピースの端部が前記延在部に位置し、前記弾性ピースの凸部の一部が前記傾斜部に位置する。
【0013】
任意選択で、前記弾性ピースの少なくとも1つの端部に対応する弾性ピース取付溝は、前記延在部の第2の端に連通される固定部をさらに含み、前記固定部と前記延在部とが一定の角度を成し、前記固定部に対応する前記弾性ピースの端部が収容される。
【0014】
任意選択で、前記第1の継手が弾性の凸部であり、前記第2の継手が凹部であり、前記回転部品の外側面に少なくとも1つの金属リングが外嵌され、前記金属リングに少なくとも1つの前記凸部が形成される。
【0015】
任意選択で、前記回転部品の外側面が内部に窪まって金属リング取付溝を形成し、前記金属リングが前記金属リング取付溝に嵌合されて設けられる。
【0016】
任意選択で、前記金属リング取付溝がリング状であり、前記金属リングがリング状に構成され、前記金属リングの2つの端部のうちの少なくとも1つが前記回転部品に固定される。
【0017】
任意選択で、前記第1の継手が凹部であり、前記第2の継手が弾性の凸部であり、前記収容溝の内側に固定部品と前記固定部品を周回するリング弾性部品とが設けられ、前記リング弾性部品に少なくとも1つの前記凸部が形成される。
【0018】
任意選択で、前記固定部品の輪郭は、前記リング弾性部品の輪郭に対応するリング状であり、前記固定部品が前記凸部に対応する位置に切欠きが設けられる。
【0019】
任意選択で、前記リング弾性部品と前記収容溝の内側壁との間に隙間が設けられている。
【0020】
任意選択で、前記第1の継手が凹部であり、前記第2の継手が弾性の凸部であり、前記収容溝の内側に固定部品と前記固定部品に固定された少なくとも1つの弾性ピースとが設けられており、前記弾性ピースの2つの端部の間で前記凸部が形成される。
【0021】
任意選択で、前記第1の継手が凸部であり、前記回転部品の上面の方向から見る場合、各前記凸部の中心線が前記回転部品の円心を通過し又は通過しなく、
又は、前記第2の継手が凸部であり、前記収容溝の上面の方向から見る場合、各前記凸部の中心線が前記収容溝の円心を通過し又は通過しない。
【0022】
任意選択で、前記凸部が傾斜して設けられた第1のガイド面と第2のガイド面とを含み、前記凸部が前記凹部に面する一端の幅は、前記凸部が前記凹部から離れる一端の幅よりも小さい。
【0023】
任意選択で、前記凹部が初期位置凹部と非初期位置凹部を含み、前記初期位置凹部の深さが前記非初期位置凹部の深さよりも大きい。
【0024】
任意選択で、前記回転部品は、回転軸と、回転ブロックとを含み、
前記回転軸が前記スイングヘッドプルロッドに合わせて、前記回転軸が回転する場合、前記スイングヘッドプルロッドを前記ステープラーの軸方向に沿って運動させ、
前記回転ブロックが前記回転軸に合わせて、前記回転軸が回転する場合、前記回転ブロックを回転させ、前記回転ブロックの外側面に前記第1の継手が設けられている。
【0025】
任意選択で、前記回転軸の外側面に第1の組合せ部が設けられ、前記回転ブロックの内部に第1の貫通孔が設けられ、前記第1の貫通孔の内側面に第2の組合せ部が設けられ、前記回転軸が前記第1の貫通孔を通過し、前記回転軸の第1の組合せ部が前記回転ブロックの第2の組合せ部に合わせて相対回転できない接続を形成する。
【0026】
任意選択で、前記スイングヘッド機構は、前記回転ブロックの上方に設けられた端部カバーを含み、前記端部カバーに第2の貫通孔が設けられ、前記回転軸が前記第2の貫通孔を通過し、
前記端部カバーの底部に位置限定柱が設けられ、前記ケースに端部カバー固定溝がさらに設けられ、前記位置限定柱が前記端部カバー固定溝に挿入し、
前記スイングヘッド機構がスイングボタンをさらに含み、前記スイングボタンが前記回転軸の上部に接続され、前記スイングボタンが回転する場合に前記回転軸を回転させる。
【0027】
任意選択で、前記回転ブロックが回転軸組合せ部と継手取付部とを含み、前記回転軸組合せ部が前記継手取付部の上方に位置し、前記第1の継手が前記継手取付部の外側面に設けられ、前記回転軸組合せ部の直径が前記継手取付部の直径よりも大きく又は小さい。
【0028】
任意選択で、前記第1の継手が凹部であり、前記第2の継手が弾性の凸部であり、前記回転軸組合せ部と前記継手取付部との間にカバープレートがさらに設けられ、前記カバープレートの外径が前記継手取付部の外径よりも大きく、前記カバープレートが前記凸部の上面を覆っている。
【0029】
任意選択で、前記第1の継手が弾性の凸部であり、前記第2の継手が凹部であり、第1の継手に対応する位置において、前記継手取付部の外径が継手取付部の他の位置の外径よりも小さい。
【0030】
任意選択で、前記スイングヘッド機構が接続部品をさらに含み、前記回転軸の底部に盤状の基部が設けられており、前記盤状の基部が接続部品を介してスイングヘッドプルロッドに接続させ、前記盤状の基部が前記接続部品に偏心して接続される。
【0031】
本開示の実施例は、また、上記のスイングヘッド機構を含む医療用ステープラーを提供する。
【0032】
本開示におけるスイングヘッド機構及び医療用ステープラーは、以下の利点を有する。
【0033】
本開示は、医療用ステープラーに用いられるスイングヘッド機構を提供し、回転部品とケースとの弾性の嵌合構成により、操作者がステープルヘッダ部の異なるスイング角度を設定するのに便利にし、回転部品に合わせるスイングヘッドプルロッドの軸方向の移動距離を正確に制御でき、さらに、ステープルヘッダ部のスイング角度を正確に制御でき、外力が加わっていない場合、回転部品とケースとの合わせを比較に安定して、ステープルヘッダ部の制御不能なスイングを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
本開示の他の特徴、目的、及び利点は、以下の図面を参照して非限定的な実施形態の詳細な説明を読むと、より明らかになるであろう。
図1】本開示の第1の実施例におけるスイングヘッド機構の構成の模式図である。
図2】本開示の第1の実施例におけるスイングヘッド機構の上面図である。
図3図2のA-A方向の断面図である。
図4】本開示の第1の実施例におけるスイングヘッド機構の分解図である。
図5】本開示の第1の実施例におけるスイングヘッド機構の分解図である。
図6】本開示の第1の実施例におけるケースを取り外したスイングヘッド機構の構成の模式図である。
図7】本開示の第1の実施例におけるスイングボタンを取り外したスイングヘッド機構の構成の模式図である。
図8】本開示の第1の実施例における凹部の異なる深さを使用する上部ケースの上面図である。
図9】本開示の第1の実施例における凹部の異なる深さを使用する上部ケースと弾性ピースとの組み合わせの上面図である。
図10】本開示の第1の実施例における回転ブロックと弾性ピースとの組み合わせの構成の模式図である。
図11】本開示の第1の実施例におけるスイングボタンとケースを取り外したスイングヘッド機構の斜視図である。
図12】本開示の第1の実施例における回転ブロックにおける弾性ピースの固定方式の構成の模式図である。
図13】本開示の第1の実施例における回転ブロックにおける弾性ピースの他の固定方式の構成の模式図である。
図14】本開示の第1の実施例における回転ブロックと弾性ピースとの組み合わせの上面図である。
図15】本開示の第1の実施例における回転ブロックに4つの弾性ピースを設ける上面図である。
図16】本開示の第1の実施例における回転ブロックに偏心の弾性ピースを設ける上面図である。
図17】本開示の第2の実施例における回転ブロックと金属リングとの組み合わせの構成の模式図である。
図18】本開示の第2の実施例における金属リングが回転ブロックに嵌合される構成の模式図である。
図19】本開示の第2の実施例における回転ブロックの構成の模式図である。
図20】本開示の第2の実施例における金属リングが回転ブロックに嵌合される斜視図である。
図21】本開示の第3の実施例における回転ブロックと端部カバーと上部ケースとの組合せの構成の模式図である。
図22】本開示の第3の実施例における回転ブロックと上部ケースとの組合せの構成の模式図である。
図23】本開示の第3の実施例における回転ブロックと端部カバーとの組合せの構成の模式図である。
図24】本開示の第3の実施例における回転ブロックの上面図である。
図25】本開示の第4の実施例におけるスイングヘッド機構のケースを取り外した構成の模式図である。
図26】本開示の第4の実施例におけるスイングヘッド機構の分解図である。
図27】本開示の第4の実施例における回転部品と接続部品との組み合わせの模式図である。
図28図27の分解図である。
図29】本開示の第4の実施例における回転ブロックの底面図である。
図30】本開示の第4の実施例における上部ケースの構成の模式図である。
図31】本開示の第4の実施例における上部ケースの上面図である。
図32】本開示の第4の実施例における上部ケースと回転ブロックとの組み合わせの模式図である。
図33】本開示の第4の実施例における回転ブロックと弾性部品との組み合わせの底面図である。
図34】本開示の第4の実施例における異なる深さの凹部を有する回転ブロックの底面図である。
図35】本開示の第5の実施例における上部ケースの上面図である。
図36】本開示の第5の実施例における他の弾性部品を使用する上部ケースの上面図である。
図37】本開示の第6の実施例における上部ケースの上面図ある。
【発明を実施するための形態】
【0035】
次に、例示的な実施形態を、添付の図面を参照してより完全に説明する。しかしながら、例示的な実施形態は、様々な形態で具体化することができ、本明細書に記載の実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が完全かつ完全であり、例示的な実施形態の概念を当業者に完全に伝えるように。図面中の同じ参照番号は、同じ又は類似の構造を示しているため、重複の説明を省略する。
【0036】
本開示は、医療用ステープラーに用いられるスイングヘッド機構及び該スイングヘッド機構を含む医療用ステープラーを提供する。前記ステープラーが器械プラットフォーム及びヘッダ部を含み、前記ヘッダ部がネイルボックスケース及びステープルヘッダ部を含み、前記プラットフォームは、ステープルヘッダ部がネイルボックスケースに対してスイングするように制御するスイングヘッド機構を含む。前記スイングヘッド機構がケースと、回転部品と、スイングヘッドプルロッドとを含み、前記ケースには前記回転部品を収容する収容溝が設けられており、前記回転部品が前記スイングヘッドプルロッドに合わせて、前記回転部品が回転する場合、前記スイングヘッドプルロッドを前記ステープラーの軸方向に沿って運動させるため、前記ステープルヘッダ部がスイングするように制御する必要がある場合、前記回転部品を回転させるように制御し、前記回転部品により前記スイングヘッドプルロッドを前記ステープラーの軸方向に沿って運動させて、前記ステープルヘッダ部をスイングさせる。
【0037】
操作者がステープルヘッダ部の異なるスイング角度を切替え、ステープルヘッダ部の制御不能なスイングを回避するために、前記回転部品の外側面には少なくとも1つの第1の継手が設けられている。前記収容溝の内側には、前記第1の継手に合わせる少なくとも1つの第2の継手が設けられ、前記第1の継手又は前記第2の継手が弾性であり、前記第1の継手が前記第2の継手に対向するまで前記回転部品が前記ケースに対して回転する場合、前記第1の継手と前記第2の継手とで嵌合構成が形成される。
【0038】
したがって、前記ステープルヘッダ部のスイングを制御する場合、操作者が回転部品を操作して回転させると、前記第1の継手と前記第2の継手とで嵌合構成が形成された後、嵌合構成の関係の阻害により、一定の抵抗とジャミングが発生し、第1の継手と第2の継手が対向する位置に停止するため、この時点で回転部品をその位置に維持する。操作者が回転部品を操作し回転続けると、回転力は、第1の継手又は第2の継手の弾性力に打ち勝ち、第1の継手と第2の継手が嵌合構成から外れ、回転を続けて次の第1の継手と第2の継手が対向する位置に到達する時に停止する。第2の継手の位置はステープルヘッダ部のスイング角度に対応しているので、第2の継手の位置を設定することにより回転部品の回転角度を設定することにより、ステープルヘッダ部の異なるスイング角度を設定することができる。手術過程において、弾性の嵌合構成によって比較的安定の整合関係を形成することもでき、人為的に外力を加えることない場合、ステープルヘッダ部を比較的安定した状態に保つことができるため、ステープルヘッダ部の制御不能なスイングを回避できる。
【0039】
本開示の特定の実施形態によるスイングヘッド機構の構造は、添付の図面を参照して以下に詳細に説明されるが、各特定の実施形態は、本開示の保護範囲を限定することを意図するものではない。
【0040】
ここで、図1図24には、第1の実施例~第3の実施例において、前記第1の継手が弾性の凸部であり、前記第2の継手が凹部であることを示す。前記凸部が前記凹部に対向するまで前記回転部品が前記ケースに対して回転する場合、前記凸部の少なくとも一部が前記凹部に進入して、前記凸部と前記凹部との間で弾性の嵌合構成を形成する。ここで、弾性の嵌合構成とは、前記凸部の少なくとも一部が前記凹部に進入し且つ外力を加えない場合、前記凸部と前記凹部とが相対の安定した嵌合の状態になることであり、前記回転部品を現在の位置に維持し、外力を加えて前記回転部品を回転させる場合、前記凸部の弾性変形力を打ち勝ち、前記凸部が前記凹部から外れ、さらに、前記回転部品を前記ケースに対して回転させる。
【0041】
図1~16に示すように、本開示の第1の実施例におけるスイングヘッド機構の構造を示す。図1~6に示すように、この実施例では、前記スイングヘッド機構は、回転部品、スイングヘッドプルロッド93及びケースを含む。前記回転部品が前記スイングヘッドプルロッド93に合わせて、前記回転部品が回転する場合、前記スイングヘッドプルロッド93を前記ステープラーの軸方向に沿って運動させ、例えば、前記回転部品が第1の方向に沿って回転する場合、前記スイングヘッドプルロッド93をステープラーの遠端側の方向に運動させ、前記回転部品が第2の方向に沿って回転する場合、前記スイングヘッドプルロッド93をステープラーの近端側の方向に沿って運動させる。
【0042】
この実施例では、前記第1の継手が弾性の凸部513であり、前記第2の継手が凹部711である。前記スイングヘッド機構は、さらに、少なくとも一部が前記回転部品の外側壁面に突出して設けられた少なくとも1つの弾性ピース51を含み、前記弾性ピース51が少なくとも1つの前記凸部513を含み、前記凸部513は、前記回転部品の回転軸から離れる方向に突出する。前記ケースが上部ケース7と下部ケースとを含み、前記上部ケース7の内周部には、前記回転部品を収容する収容溝71が設けられ、且つ、前記収容溝71の内側壁に少なくとも1つの前記凹部711が設けられる。前記回転部品が前記ケースに対して回転することができ、図7に示すように、前記凸部513が前記凹部711に対向するまで前記回転部品が前記ケースに対して回転する場合、前記凸部513の少なくとも一部が前記凹部711に進入して、前記凸部513と前記凹部711との間の弾性の嵌合構成を形成する。ここで、弾性の嵌合構成とは、前記凸部513の少なくとも一部が前記凹部711に進入し且つ外力を加えない場合、前記凸部513と前記凹部711とが相対に安定した嵌合を形成することであり、前記回転部品を現在の位置に維持し、外力を加えて前記回転部品を回転させる場合、前記凸部513の弾性変形力を打ち勝ち、これにより、前記凸部513が前記凹部711から外れ、さらに、前記回転部品を前記上部ケース7に対して回転させることができる。
【0043】
従って、操作者が回転部品を操作して回転させる場合、凸部513が凹部711に進入した後、一定の抵抗とジャミングが発生し、凹部711に維持され、操作者が回転部品を継続に操作して回転させる場合、回転力は、凸部513の弾性力に打ち勝ち、凸部513は、凹部711から出て回転を続け、次の凹部711に進入し、この時点で凹部711の位置に停止する。凹部711の位置はステープルヘッダ部のスイング角度に対応しているので、凹部711の位置を設定することにより回転部品の回転角を設定することにより、ステープルヘッダ部の異なるスイング角度を設定することができる。このようにして、いくつかの凹部711を、上部ケース7の内周部に順番に配置することができ、それによって、ステープルヘッダ部の異なるスイング角度を設定することができる。手術過程において、凸部513と凹部711との嵌合構成によって比較的安定の整合関係を形成することもでき、人為的に外力を加えることない場合、ステープルヘッダ部を比較的安定した状態に保つことができるため、ステープルヘッダ部の制御不能なスイングを回避できる。
【0044】
本開示において、遠端側と近端側とが操作者に対するものであり、操作者に近い端が近端側であり、操作者に遠い端、即ち、手術位置に近い端が遠端側である。例えば、図6の視角において、スイングヘッドプルロッド93に対し、右側が遠端側931であり、スイングヘッドプルロッド93の遠端側931がステープルヘッダ部に接続され、スイングヘッドプルロッド93の左側が近端側932であり、スイングヘッドプルロッド93の近端側932が接続部品9の遠端側92に接続される。上方及び下方は、図6の視角の上方及び下方であり、図7に示すように、上部ケース7の上面を示し、図6に示すように、スイングボタン1が端部カバー6の上方に位置し、端部カバー6が回転ブロック4の上方に位置し、盤状の基部3が回転ブロック4の下方に位置する。本開示では、ある部品について、内側及び外側は該部品の軸に対して相対的であり、軸に近い側は内側であり、軸から離れる側は外側である。
【0045】
図4~6に示すように、前記回転部品が回転軸2と回転ブロック4を含み、前記回転ブロック4に第1の貫通孔44が設けられ、前記回転軸2が前記第1の貫通孔44に通過して設けられる。前記回転軸2の底部に盤状の基部3が設けられ、前記盤状の基部3が1つの接続部品9を介して前記スイングヘッドプルロッド93に接続され、前記接続部品9の遠端側92が前記スイングヘッドプルロッド93に接続される。前記盤状の基部3が前記接続部品9に偏心して接続される。具体的に、前記盤状の基部3の底部にカムシャフト31が設けられ、前記接続部品9に長手状の整合孔91が設けられ、前記カムシャフト31が前記整合孔91を通過して設けられる。前記ステープルヘッダ部の近端から遠端までの方向をステープラーの軸方向として定義され、好ましくは、前記整合孔91がステープラーの軸方向に垂直する。他の実施形態において、前記盤状の基部3の底部に整合孔が設けられ、前記接続部品9には、前記整合孔を通過するカムシャフトが設けられても良い。前記盤状の基部3が前記回転軸2と一体であっても良く、又は、前記盤状の基部3と前記回転軸2とが2つの独立した部品が固定接続されても良い。前記回転軸2が回転する場合、前記盤状の基部3を回転させ、前記盤状の基部3と前記接続部品9との偏心の整合により、前記接続部品9を前記ステープラーの軸方向に沿って運動させ、さらに、前記スイングヘッドプルロッド93を前記ステープラーの軸方向に沿って運動させる。
【0046】
図4~6に示すように、この実施例では、前記スイングヘッド機構は、前記回転ブロック4の上方に設けられた端部カバー6を含み、前記端部カバー6に第2の貫通孔62が設けられており、前記回転軸2が前記第2の貫通孔62を通過し、前記端部カバー6の底部に位置限定柱61が設けられ、前記ケースに端部カバー固定溝がさらに設けられ、前記位置限定柱61が前記端部カバー固定溝内に挿入する。前記端部カバー6が前記回転ブロック4の軸方向の位置を限定して、前記回転ブロック4が前記収容溝71の上方から外れ又は前記回転ブロック4が上下の方向に揺れることを回避することができる。前記回転ブロック4が前記端部カバー6と前記収容溝71により決定された空間に位置し、前記回転ブロック4が前記上部ケース7に対して回転するが、前記回転ブロック4の軸方向に沿って運動できない。
【0047】
図7~13に示すように、前記回転ブロック4の外側面に前記弾性ピース51が設けられている。この実施例では、前記回転ブロック4が第1の階段部46及び継手取付部45を含み、前記第1の階段部46が前記継手取付部45の上方に位置し、前記第1の継手が前記継手取付部45の外側面に取り付けられ、前記第1の階段部46の直径が前記継手取付部45の直径よりも小さい。前記第1の階段部46を回転軸2に合わせる回転軸組合せ部とする。前記端部カバー6の内部と前記上部ケース7の収容溝71は、前記回転ブロック4の構造に合わせる形状に形成される。
【0048】
図7に示すように、一実施形態において、前記上部ケース7の収容溝71内の各凹部711が同じ形状とサイズを有し、各前記凹部711が同じ深さを有し、即ち、前記上部ケース7の上面図において、各前記凹部711の前記収容溝71の円心から最も遠いポイントが前記収容溝71の円心に達する距離と同じである。
【0049】
図8及び図9に示すように、本開示の他の実施形態において、各凹部711が異なる深さを有する。例えば、前記凹部711が初期位置凹部712と非初期位置凹部713に分けられ、前記初期位置凹部712の深さが前記非初期位置凹部713の深さよりも大きい。前記初期位置凹部712がステープラーの軸方向に位置する。図8から、前記収容溝71の上面図において、前記初期位置凹部712の前記収容溝71の円心から最も遠いポイントが前記収容溝71の円心に達する距離がd1であり、前記非初期位置凹部713の前記収容溝71の円心から最も遠いポイントが前記収容溝71の円心に達する距離がd2であり、d1がd2よりも大きい。弾性ピース51の凸部513が初期位置凹部712にある場合、その前記収容溝71の円心から最も遠いポイントが前記収容溝71の円心に達する距離がd3であり、弾性ピース51の凸部513が非初期位置凹部713にある場合、その前記収容溝71の円心から最も遠いポイントが前記収容溝71の円心に達する距離がd4であり、d3がd4よりも大きい。
【0050】
初期位置凹部712が1つ以上であっても良く、非初期位置凹部713が1つ以上であっても良い。ステープルヘッダ部が初期位置にある場合、前記弾性ピース51の凸部513が初期位置凹部712にあり、回転ブロック4の回転により、弾性ピース51の凸部513が回転し非初期位置凹部713に進入し、操作者について、抵抗の違いを感じることで初期位置凹部712の位置を決定し、さらに、ステープルヘッダ部の初期位置をより正確に決定し、ステープルヘッダ部初期位置の正しい位置決定を実現する。
【0051】
図10~13に示すように所示、前記スイングヘッド機構がスイングボタン1をさらに含み、前記スイングボタン1が前記回転軸2の上部に接続され、前記スイングボタン1が回転する場合、前記回転軸2を回転させる。この実施例では、図11に示すように、前記回転軸2の上部に固定ピン21が設けられ、前記固定ピン21の両端が前記スイングボタン1の内側面に固定されて、前記スイングボタン1と前記回転軸2との回転連動の接続を形成する。図10及び図11に示すように、前記回転軸2の外側面に第1の組合せ部22が設けられ、前記回転ブロック4の内部に第1の貫通孔44が設けられ、前記第1の貫通孔44の内側面に第2の組合せ部41が設けられ、前記回転軸2が前記第1の貫通孔44を通過し、前記回転軸2の第1の組合せ部22が前記回転ブロック4の第2の組合せ部41に合わせて相対回転できない接続を形成する。この実施例では、前記第1の組合せ部22は、前記回転軸2の外側面の溝であり、前記第2の組合せ部41は、前記第1の貫通孔44の内側面のリブであり、前記リブが前記回転軸2の溝に嵌合される。他の実施形態では、前記第1の組合せ部が前記回転軸2の外側面のリブ又は突出ブロックであり、前記第2の組合せ部が前記第1の貫通孔44の内側面の溝であっても良く、又は、前記第1の組合せ部が回転軸2に貫通して設けられた他の固定ピンであり、前記第2の組合せ部が前記第1の貫通孔44の内側面の止まり穴であり、前記固定ピンの両端が前記止まり穴に挿入するが、これらも本開示の保護範囲に含まれる。
【0052】
図10に示すように、前記回転ブロック4の外側面に1つ以上の弾性ピース51が設けられ、これに対応し、図7に示すように、前記凹部711も複数であり、この実施例では、前記回転ブロック4の外側面に対向に設けられた2つの弾性ピース51があり、これにより、弾性ピース51と凹部711との安定の整合を実現するが、本開示がこれに限定されない。前記弾性ピース51の第1の端511と第2の端512との間で前記凸部513が形成され、前記弾性ピース51の第1の端511と第2の端512とが前記回転ブロック4の外側面に設けられ、前記凸部513が前記継手取付部45の外周部から突出し、前記凸部712が前記弾性ピース51の2つの端部511、512と比べ、前記継手取付部45の回転軸から離れる方向に突出する。好ましくは、図10及び図7に示すように、前記凸部513に対応する位置で、前記継手取付部45の外径d5が継手取付部45の他の位置の外径d6よりも小さく、これにより、前記凸部513に対して十分な変形空間を提供し、凸部513を前記スイングボタン1により回転させる過程において、特に、前記凹部711から外れた過程において、前記収容溝71及び前記回転ブロック4と引っかかることを回避する。
【0053】
図10に示すように、各前記弾性ピース51に対して、前記回転ブロック4の外側面には、前記弾性ピース51の2つの端部と一対一対応する2つの弾性ピース取付溝42がそれぞれ設けられ、前記弾性ピース51の2つの端部が対応する弾性ピース取付溝42に挿入する。各前記弾性ピース取付溝42が延在部422及び前記延在部422の第1の端と連通する傾斜部423を含み、前記傾斜部423と前記延在部422とが一定の角度を成し、且つ、前記傾斜部423が前記回転ブロック4の外側面まで連通する。前記傾斜部423と前記延在部422とは、90~180度の間の鈍角を成して、前記弾性ピース51が収容溝71の内壁からの圧迫を受ける場合、前記弾性ピース51の第1の端511と第2の端512が両側に延びて変形する。前記弾性ピース51の端部が前記延在部422に位置し、前記弾性ピース51の凸部513の一部が前記傾斜部423に位置する。前記延在部422の他端も前記回転ブロック4の外側面まで連通しても良い。前記弾性ピース51が前記収容溝71の凹部711に進入する場合、前記弾性ピース51の第1の端511と第2の端512と前記延在部422の第2の端との間に一定の冗長空間があり、これにより、前記弾性ピース51が変形する場合、前記弾性ピース51の第1の端511と第2の端512とが両側に延びる。
【0054】
図12及び図13に示すように、前記弾性ピース51の少なくとも1つの端部が前記回転ブロック4に固定されても良い。図12に示すように、前記弾性ピース51の第1の端511が前記回転ブロック4に固定され、図13に示すように、前記弾性ピース51の第1の端511と第2の端512とが前記回転ブロック4に固定される。前記回転ブロック4の弾性ピース51に固定される端部に対応する前記弾性ピース取付溝42は、さらに、前記延在部422の第2の端と連通する固定部421を含み、前記固定部421と前記延在部422とが一定の角度を成し、この角度は、0~180度であっても良い。前記固定部421に、対応する前記弾性ピース51の端部を収容する。前記弾性ピース51の端部と前記回転ブロック4との固定方式は、他の方式、例えば、溶接、リベット等を採用しても良い。
【0055】
図12に示すように、前記凸部513は、傾斜して設けられた第1のガイド面514と第2のガイド面515を含み、これにより、前記凸部513が前記回転ブロック4から離れる一端の幅w2は、前記凸部513の前記回転ブロック4に近い一端の幅w1よりも小さい。この実施例では、前記凸部513が前記回転ブロック4から離れる一端は、前記凸部513が前記凹部711に向ける一端であり、前記凸部513の前記回転ブロック4に近い一端は、前記凸部513が前記凹部711から離れる一端である。前記凸部513が前記回転ブロック4により回転する場合、前記第1のガイド面514と前記第2のガイド面515とで、前記凸部513が前記収容溝71の凹部711に進入し又は凹部711から外れるようにガイドし、好ましくは、前記第1のガイド面514和第2のガイド面515のいずれも滑らかな表面で、よりスムーズな回転動作を形成し、操作者への過度の抵抗を避け、操作に不便を引き起すことを回避する。
【0056】
図14に示すように、一実施形態では、前記回転ブロック4の上面図において、各前記凸部513の中心線が前記回転ブロック4の円心01を通過する。ここで、前記凸部513の中心線は、前記回転ブロック4の上面図では、前記凸部513を平均に分割される中心線である。図14では、2つの弾性ピース51の凸部513の中心線S1とS2とは、前記回転ブロック4の円心01を通過する。図15に示すように、4つの弾性ピース51が設けられた回転ブロック4の上面図を示し、4つの弾性ピース51の凸部513の中心線S1、S2、S3及びS4は、前記回転ブロック4の円心01を通過する。
【0057】
図16に示すように、他の実施形態では、前記回転ブロック4の上面図において、各前記凸部513の中心線のいずれも前記回転ブロック4の円心01を通過しない。図15において、4つの弾性ピース51が設けられた回転ブロック4の上面図を示し、4つの弾性ピース51の凸部513の中心線S1、S2、S3及びS4は、前記回転ブロック4の円心01を通過しない。これにより、回転ブロックが時計回り/反時計回りに回すと、凹部71と安定して合わせることができる。
【0058】
図17~20に示すように、本開示の第2の実施例におけるスイングヘッド機構の回転ブロックと第1の継手との整合構造を示す。この実施例と第1の実施例との相違点として、前記回転部品の外側面に少なくとも1つの金属リング52が設けられ、前記金属リング52が前記回転ブロック4の外側面に外嵌され、前記金属リング52に少なくとも1つの前記凸部521が形成される。同様に、図17に示すように、前記凸部521は、傾斜して設けられた第3のガイド面522と第4のガイド面523とを含み、これにより、前記凸部521の前記回転ブロック4から離れる一端の幅w4は、前記凸部521の前記回転ブロック4に近い一端の幅w3よりも小さいため、凸部521が前記収容溝71の凹部711に進入し又は凹部711から外れるようにガイドすることができる。前記金属リング52は、例えば、端から端まで接続された鋼線ロープで作ることができるが、本開示はこれに限定されず、他の実施形態では、前記金属リング52また、銅線、鉄線などで構成されても良い。
【0059】
図17図18~20は、前記金属リング52の前記回転ブロック4上の異なる2つの固定方式を示す。図17に示す前記金属リング52が前記回転ブロック4の外側面に締める。図18~20は、前記金属リング52が前記回転ブロック4の外側面の金属リング取付溝43に嵌合されることを示し、前記金属リング取付溝43は、前記回転ブロック4の外側面が内側に凹んだ溝である。この実施例では、前記金属リング取付溝43がリング状であり、前記金属リング52もリング状に形成され、前記金属リング52がリング状の前記金属リング取付溝43に嵌合された後、前記金属リング52の2つの端部のうちの少なくとも1つが前記回転ブロック4に固定される。
【0060】
前記金属リング52の端部と前記回転ブロック4の固定方式は、複数の他の方式を利用しても良く、例えば、前記金属リング取付溝43に固定溝が設けられ、前記金属リング52の端部を前記固定溝に挿入し、又は、前記金属リング52の端部が溶接やリベットなどで前記回転ブロック4に固定され、これらも本開示の保護範囲に含まれる。
【0061】
この実施例における回転ブロック4と第1の継手とは、第1の実施例における各部品と組み合わせることができ、例えば、図1~16に示す第1の実施例における回転ブロック4と弾性ピース51をこの実施例における回転ブロック4と金属リング52に直接切り替えて、新しい構造を得るが、これらも本開示の保護範囲に含まれる。
【0062】
図21~24に示すように、本開示の第3の実施例における回転ブロックと上部ケースと端部カバーとの整合構造を示す。この実施例と第1の実施例におけるとの相違点として、回転ブロック4の構造が異なり、従って、端部カバー6の構造と上部ケース7の収容溝71の構造が適当に変更されることで、前記回転ブロック4の運動空間を限定する。この実施例では、前記回転ブロック4が第2の階段部47と継手取付部45を含み、前記第2の階段部47が前記継手取付部45の上方に位置し、前記第1の継手が前記継手取付部45の外側面に取り付けられ、前記第2の階段部47の直径が前記継手取付部45の直径よりも大きい。前記第2の階段部47を回転軸2に合わせる回転軸組合せ部とする。この構造により、端部カバー6と回転ブロック4との整合作用をさらに向上させ、端部カバー6が回転ブロック4の軸方向の運動に対する限定作用を向上させ、回転ブロック4が上下の方向に揺れることを回避する。
【0063】
この実施例では、回転ブロック4の継手取付溝と第1の継手とは、上記の第1の実施例における回転ブロック4の弾性ピース取付溝42と弾性ピース51の構成を利用しても良いし、上記の第2の実施例における回転ブロック4の金属リング取付溝43と金属リング52の構成を利用しても良い。なお、この構造は、第1の実施例の他の構造と組み合わせても良く、例えば、第3の実施例の構造を図1~16に示す第1の実施例における回転軸、スイングボタン、盤状の基部、接続部品のうちの1つの部品と組み合わせて、新しい構造を得るが、これらも本開示の保護範囲に含まれる。
【0064】
本開示の他の実施形態では、他の構造的改善もなされ得、そして本開示の概念の範囲内の他の構造的改善は、本開示の保護範囲内に入る。例えば、前記スイングヘッド機構のケースは、上部ケースと下部ケースに分割するのではなく、一体型ケース構造を採用するか、左側ケースと右側ケース分割するか、左側ケースと右側ケースの上にはそれぞれ半円形の収容溝を設け、左側ケースと右側ケースを組み付けた後、円形の収容溝を形成する。また、別の例では、回転軸と回転ブロックは一体に形成された部品であり、すなわち、回転部品は一体部品である。
【0065】
図25図37に示す第4の実施例~第6の実施例では、第1の継手が凹部であり、第2の継手が弾性の凸部である。前記凸部が前記凹部に対向するまで前記回転部品が前記ケースに対して回転する場合、前記凸部の少なくとも一部が前記凹部に進入して、前記凸部と前記凹部との弾性の嵌合構成を形成する。ここで、弾性の嵌合構成とは、前記凸部の少なくとも一部が前記凹部に進入し且つ外力を加えない場合、前記凸部と前記凹部とが相対に安定した嵌合を形成することであり、前記回転部品を現在の位置に維持し、外力を加えて前記回転部品を回転させる場合、前記凸部の弾性変形力を打ち勝ち、前記凸部が前記凹部から外れ、これにより、前記回転部品が前記ケースに対して回転することができる。
【0066】
図25~34に示すように、本開示の第4の実施例におけるスイングヘッド機構の構造を示す。図25~28に示すように、この実施例では、前記スイングヘッド機構が回転部品、スイングヘッドプルロッド93及びケースを含み、ここで、前記スイングヘッドプルロッド93が前記回転部品に合わせて、前記回転部品が回転する場合、前記スイングヘッドプルロッド93を前記ステープラーの軸方向に沿って運動させ、前記ケースには前記回転部品を収容する収容溝71が設けられている。前記回転部品の外側面に少なくとも1つの凹部49が設けられ、前記スイングヘッド機構が弾性部品54をさらに含み、前記弾性部品54が前記収容溝71に固定され、前記弾性部品54が前記回転部品の外側に位置し、前記弾性部品54が少なくとも1つの凸部541を含み、前記凸部541が前記回転部品の軸心方向に突出する。前記凹部49が前記弾性部品54の凸部541に対向するまで前記回転部品が前記ケースに対して回転する場合、前記凸部541の少なくとも一部が前記凹部49に進入する。
【0067】
従って、前記ステープルヘッダ部のスイングを制御する場合、初期状態で、弾性部品54が回転部品の凹部49に進入した後、凹部49の対抗により、一定の抵抗とジャミングが発生し、凹部49の位置に停止し、回転部品をこの位置に維持し、操作者が回転部品を継続に操作して回転させる場合、回転力は、凸部541の弾性力に打ち勝ち、凸部541は、凹部49から外して、回転部品の回転を続け、弾性部品54の凸部541を次の凹部49に進入させ、この時点で凹部49の位置に停止する。凹部49の位置はステープルヘッダ部のスイング角度に対応しているので、凹部49の位置を設定することにより回転部品の回転角を設定することにより、ステープルヘッダ部の異なるスイング角度を設定することができる。手術過程において、凸部541と凹部49との嵌合構成によって比較的安定の整合関係を形成することもでき、人為的に外力を加えることない場合、ステープルヘッダ部を比較的安定した状態に保つことができるため、ステープルヘッダ部の制御不能なスイングを回避できる。
【0068】
図25~28に示すように、この実施例では、前記回転部品が回転軸2と回転ブロック4を含み、前記回転軸2が前記スイングヘッドプルロッド93に合わせて、前記回転軸2が回転する場合、前記スイングヘッドプルロッド93を前記ステープラーの軸方向に沿って運動させ、前記回転ブロック4と前記回転軸2とが相対回転できない接続を形成し、前記回転ブロック4の外側面に前記凹部49が設けられる。前記ケースが上部ケース7と下部ケース8を含み、前記上部ケース7に前記収容溝71が設けられている。
【0069】
さらに、図27及び図28に示すように、前記回転軸2の下方に盤状の基部3が設けられ、前記盤状の基部3が前記回転ブロック4の下方に位置する。前記盤状の基部3と前記回転軸2とが一体形成され、又は、前記盤状の基部3と前記回転軸2とが独立した2つの部品が固定される。前記回転軸2の外側面に第1の組合せ部22が設けられ、前記回転ブロック4の内部に第1の貫通孔44が設けられ、前記第1の貫通孔44の内側面に第2の組合せ部41が設けられ、前記回転軸2が前記第1の貫通孔44を通過し、前記回転軸2の第1の組合せ部22と前記回転ブロック4の第2の組合せ部41とが合わせて相対回転できない接続を形成する。この実施例では、前記第1の組合せ部22は、前記回転軸2の外側面に設けられた溝であり、前記第2の組合せ部41は、前記第1の貫通孔44の内側面に設けられたリブである。本開示はこれに限定されず、第1の組合せ部22がリブを採用し、第2の組合せ部41が溝を採用し、又は、第1の組合せ部22と第2の組合せ部41とのいずれもリブ又は突出ブロック等の構造を採用しても良いが、これらも本開示の保護範囲に含まれる。
【0070】
前記スイングヘッド機構が接続部品9をさらに含み、前記盤状の基部3が前記接続部品9を介して前記スイングヘッドプルロッド93に接続され、前記盤状の基部3が前記接続部品9に偏心して接続される。具体的に、前記盤状の基部3の底部にカムシャフト31が設けられ、前記接続部品9に長手状の整合孔91が設けられ、前記カムシャフト31が前記整合孔91を通過して設けられる。好ましくは、前記整合孔91がステープラーの軸方向に垂直する。他の実施形態では、前記盤状の基部3の底部に整合孔91が設けられ、前記接続部品9には、前記整合孔91を通過するカムシャフトが設けられても良い。前記回転軸2が回転する場合、前記盤状の基部3を回転させ、前記盤状の基部3と前記接続部品9とが偏心して整合して、前記接続部品9を前記ステープラーの軸方向に沿って運動させ、さらに、前記スイングヘッドプルロッド93を前記ステープラーの軸方向に沿って運動させる。
【0071】
図25~26に示すように、この実施例では、前記スイングヘッド機構がスイングボタン1をさらに含み、前記回転軸2の上部にピンホール23が設けられ、回転軸2がピンホール23内の固定ピンを通過してスイングボタン1とで相互回転できない接続を形成して、前記スイングボタン1が回転する場合、前記回転軸2を回転させる。医者は、スイングボタン1を操作して、回転軸2により盤状の基部3を回転させ、接続部品9の軸方向に運動させ、さらに、スイングヘッドプルロッド93の軸方向の運動させることで、ステープルヘッダ部がネイルボックスケースに対して時計回り又は反時計回りにスイングすることを実現する。前記スイングヘッド機構は、さらに、前記回転ブロック4の上方に設けられた端部カバー6を含み、前記回転軸2が前記端部カバー6の第2の貫通孔62を通過して設けられ、前記端部カバー6の底部に位置限定柱61が設けられ、前記上部ケース7に端部カバー固定溝がさらに設けられ、前記位置限定柱61が前記端部カバー固定溝に挿入する。前記端部カバー6は、前記回転ブロック4の軸方向の位置を限定することで、前記回転ブロック4が前記収容溝71の上方から外れ又は前記回転ブロック4が上下の方向に揺れることを回避する。前記回転ブロック4が前記端部カバー6と前記収容溝71とで限定された空間に位置し、前記回転ブロック4が前記上部ケース7に対して回転できるが、前記回転ブロック4の軸方向に沿って運動できない。
【0072】
図26~28に示すように、この実施例では、前記回転ブロック4が上から下に第1の階段部46(即ち、回転軸組合せ部)と、カバープレート48と、継手取付部45とを含み、前記継手取付部45の外側面に前記凹部49が設けられ、前記カバープレート48の外径が前記継手取付部45の外径よりも大きく、前記カバープレート48が前記弾性部品54の上面を被せて、前記弾性部品54の前記回転部品4の軸方向に沿って運動を限定し、前記弾性部品54が前記収容溝71の上面に前記ケース7から外すことを回避し、前記弾性部品54を前記収容溝71と前記カバープレート48とで限定された空間に保持する。
【0073】
図30~32に示すように、この実施例では、前記弾性部品54がリング弾性部品54である、例えば、一定の弾性を有する金属リング又は弾性を有する他のリング構造を利用しても良く、前記収容溝71に固定部品72が設けられ、前記弾性部品54が前記固定部品72の外側を周回し、前記弾性部品54の内側壁が前記固定部品72の外側壁に当接し、前記弾性部品54を有効に支える。図31に示すように、前記リング弾性部品54と前記収容溝71の内側壁との間に隙間73が設けられ、これにより、リング弾性部品54の凸部541が回転ブロック4により圧迫されて変形する場合、十分な空間を提供する。前記固定部品72は、前記弾性部品54の輪郭に対応するリング状の固定部品72であり、前記固定部品72の前記弾性部品54に対応する位置に切欠き721が設けられ、前記弾性部品54の凸部541が前記切欠き721から前記収容溝71の中心の方向に張り出し、前記凸部541と前記切欠き721との整合で、弾性部品54が上部ケース7に対して回転しないように確保し、弾性部品54の構造の安定性を向上させる。前記リング弾性部品54は、ストライプ状の弾性部品54により構成されても良く、前記ストライプ状の弾性部品54が前記固定部品72の外側を周回した後、弾性部品54の両端が溶接などで接続を固定することで継ぎ目として構成され、前記固定部品72に取付口722がさらに設けられ、前記取付口722と前記ストライプ状の弾性部品54の両端の継ぎ目542の位置が対向して、弾性部品54を取り付けた後に弾性部品54の両端を固定するのに便利になる。前記弾性部品54は、リング状の金属リングから曲げることにより形成されても良い。
【0074】
図32に示すように、凹部49と弾性部品54との整合を明らかに示すために、カバープレート48を取り外す。前記凸部541は、傾斜して設けられた第1のガイド面543と第2のガイド面544を含み、これにより、前記凸部541の前記回転ブロック4から離れる一端の幅w1が前記凸部541の前記回転ブロック4に近い一端の幅w2よりも大きい。この実施例では、前記凸部541の前記回転ブロック4から離れる一端は、前記凸部541の前記凹部49から離れる一端であり、前記凸部541の前記回転ブロック4に近い一端は、前記凸部541が前記凹部49に面する一端である。前記回転ブロック4が回転する場合、前記第1のガイド面543と前記第2のガイド面544とは、前記凸部541が前記回転ブロック4の凹部49に進入し又は凹部49から外れることをガイドすることができ、好ましくは、前記第1のガイド面543和第2のガイド面544のいずれも滑らかな表面で、よりスムーズな回転動作を形成し、操作者への過度の抵抗を避け、操作に不便を引き起すことを回避する。
【0075】
図29に示すように、一実施形態では、前記回転ブロック4の全ての凹部49の深さが同じであり、即ち、全ての凹部49の最底端から回転ブロック4の軸心までの距離もd7である。他の実施形態では、図34に示すように、前記回転ブロック4の凹部49は、具体的に、初期位置凹部491と非初期位置凹部492を含み、前記初期位置凹部491の深さが前記非初期位置凹部492の深さよりも大きく、即ち、初期位置凹部491の最底端から回転ブロック4の軸心までの距離d8が非初期位置凹部492の最底端から回転ブロック4の軸心までの距離d9よりも小さい。初期位置凹部491が1つ以上であっても良いし、非初期位置凹部492も1つ以上であっても良い。在ステープルヘッダ部が初期位置にある場合、前記弾性部品54の凸部541が初期位置凹部491に位置し、回転ブロック4の回転により、弾性部品54の凸部541が回転して非初期位置凹部492に進入し、操作者について、抵抗の違いを感じることで初期位置凹部491の位置を決定し、さらに、ステープルヘッダ部の初期位置をより正確に決定し、ステープルヘッダ部初期位置の正しい位置決定を実現する。
【0076】
図31に示すように、この実施例では、前記収容溝71の上面の方向から見ると、各前記凸部541の中心線が前記収容溝71の円心を通過する。本開示はこれに限定されず、他の実施形態では、前記収容溝71の上面の方向から見ると、各前記凸部541の中心線が前記収容溝71の円心を通過しなくても良い。
【0077】
図35に示すように、本開示は、第5の実施例におけるスイングヘッド機構を提供し、この実施例と第4の実施例との相違点として、前記弾性部品が少なくとも1つの弾性ピース55を含み、前記弾性ピース55の2つの端部の間に前記凸部551が形成され、前記弾性ピース55の第1の端552と第2の端553が前記固定部品72に固定され、前記固定部品72に取付溝723が設けられても良く、前記弾性ピース55の第1の端552と第2の端553が前記取付溝723に挿入し、弾性ピース55の両端と取付溝723との整合で、弾性ピース55と上部ケース7とが相対回転できない接続を形成する。弾性ピース55は、一定の弾性を有する金属シートで構成されても良い。前記固定部品72は、複数の切欠き721を有するリング状の固定部品であっても良く、切欠き721と弾性ピース55との整合で弾性ピース55が回転する不可能な固定構造を形成する。他の実施形態では、固定部品72が他の構造を利用しても良く、例えば、各弾性ピース55の両端について、固定ブロックが設けられ、弾性ピース55の両端が固定ブロックに挿入する。この実施例では、前記収容溝71の上面の方向から見ると、各前記凸部551の中心線が前記収容溝71の円心を通過する。図36に示すように、他の実施形態の弾性ピース55の構成図であり、ここで、前記収容溝71の上面の方向から見ると、各前記凸部551の中心線が前記収容溝71の円心を通過しない。
【0078】
図37に示すように、本開示は、また、第6の実施例におけるスイングヘッド機構を提供し、この実施例と第4の実施例との相違点として、前記弾性部品56は、4つの凸部561が設けられたリング弾性部品56であり、該弾性部品56は、一定の弾性を有する金属リングであっても良く、固定部品72の外側に外嵌され、凸部561と固定部品72の切欠き721との整合で、弾性部品56が上部ケース7に対して回転できない安定構造を形成する。他の実施形態では、前記弾性部品56に他の数の凸部561が設けられても良いが、各図面に示すものに限定されない。
【0079】
本開示におけるスイングヘッド機構及び医療用ステープラーは、以下の利点を有する。
【0080】
本開示は、医療用ステープラーに用いられるスイングヘッド機構を提供し、回転部品とケースとの弾性の嵌合構成により、操作者がステープルヘッダ部の異なるスイング角度を設定するのを便利にし、回転部品に合わせるスイングヘッドプルロッドの軸方向の移動距離を正確に制御でき、さらに、ステープルヘッダ部のスイング角度を正確に制御でき、外力が加わっていない場合、回転部品とケースとの合わせを比較的に安定させて、ステープルヘッダ部の制御不能なスイングを回避できる。
【0081】
上記の内容は、特定の好ましい実施形態に関連する本開示のさらに詳細な説明であり、本開示の特定の実施がこれらの説明に限定されると考えることはできない。本開示が関係する技術分野の通常の技能者については、本開示の概念から逸脱することなく、いくつかの簡単な推論又は置換を行うことができ、これは、本開示の保護範囲に属すると見なされるべきである。
図1
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