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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-18
(45)【発行日】2023-10-26
(54)【発明の名称】パネル保持アッセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B62D 33/023 20060101AFI20231019BHJP
   F16B 5/10 20060101ALI20231019BHJP
【FI】
B62D33/023 Z
F16B5/10 K
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019039740
(22)【出願日】2019-03-05
(65)【公開番号】P2020142592
(43)【公開日】2020-09-10
【審査請求日】2022-02-18
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】591100448
【氏名又は名称】パネフリ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132263
【弁理士】
【氏名又は名称】江間 晴彦
(74)【代理人】
【識別番号】100197583
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 健
(72)【発明者】
【氏名】永富 英樹
【審査官】塚本 英隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-083850(JP,A)
【文献】特開2018-144787(JP,A)
【文献】特開2018-083580(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 33/023
F16B 5/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネルを保持するためのパネル保持アッセンブリであって、
前記パネルはトラック荷台の縁部に配置されたアオリ部に沿って立設され、
前記トラック荷台の前記アオリ部に掛け止めされる掛止部と、該掛止部と一体的に接続可能でかつ前記パネルを保持可能な保持部とを備え、
前記保持部が、前記パネルを差し込み可能な凹状部分を備え
前記保持部と前記掛止部との一体的な接続は、螺合形態を成す接続部材によりなされ、
前記保持部は、前記凹状部分に連続し、かつ前記掛止部と重ね合わされるオーバーラップ部分を有して成り、前記オーバーラップ部分が前記掛止部と接続させる部分であり、
前記凹状部分が前記パネルの両側縁部または下縁部を挟み込み可能である、パネル保持アッセンブリ。
【請求項2】
前記凹状部分が、主面と、該主面に連続しかつ該主面の延在方向とは異なる方向に沿って相互に対向するように延在する2つの延在面とを備え、該2つの延在面は該主面を介して相互に離隔した形態となっている、請求項1に記載のパネル保持アッセンブリ。
【請求項3】
前記相互に離隔する2つの前記延在面を構成する一方の該延在面と他方の該延在面との間に、前記パネルの両側縁部または下縁部を挟み込み可能となっている、請求項2に記載のパネル保持アッセンブリ。
【請求項4】
前記相互に離隔する2つの前記延在面を構成する一方の該延在面と他方の該延在面との間の距離が前記パネルの厚みと略同一となっている、請求項2又は3に記載のパネル保持アッセンブリ。
【請求項5】
前記凹状部分が、該パネルの端面と該端面に連続しかつ相互に対向する該パネルの2つの主面とに接触可能となっている、請求項1~4のいずれかに記載のパネル保持アッセンブリ。
【請求項6】
前記掛止部と前記保持部とが、螺合形態を成す接続部材により一体的に接続可能となっており、
前記接続部材の雄ネジ部が前記保持部に取り付け固定されており、かつ前記アオリ部に沿った前記パネルの立設時において前記トラック荷台から外側方向に向かって延在可能となっている、請求項1~のいずれかに記載のパネル保持アッセンブリ。
【請求項7】
前記保持部の前記凹状部分と該凹状部分に差し込まれる前記パネルとを一体的に固定可能な固定部材を更に有して成る、請求項1~のいずれかに記載のパネル保持アッセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はパネル保持アッセンブリに関する。具体的には、本開示は、トラック荷台の縁部に配置されたアオリ部に沿って立設されるパネルを保持するためのパネル保持アッセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、トラックによる積荷の運搬効率を向上させる観点から、トラック荷台に一度に積載する積荷量を増やす場合がある。即ち、トラック荷台に一度に多数の積荷を積載したり、大きなサイズの積荷を積載する場合がある。この場合、荷台の縁部にアオリ部を備えるトラックを用いる前提下において、アオリ部の高さを超えて積荷を積載することとなる。アオリ部の高さを超えた積荷の積載を可能とするために、アオリ部の内側にパネルを付加的に立設する場合がある。当該パネルの立設実現のためにパネル保持具が用いられ得る(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-83580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、本願発明者らは、従前のパネル保持具(特許文献1参照)には、以下の技術的課題があることを見出した。
【0005】
具体的には、従前のパネル保持具では、トラック荷台の縁部に配置されたアオリ部に固定される外側部材と当該外側部材に対向する内側部材との間に、固定部材を用いてパネルを挟み込むように固定する。かかる態様では、パネルの立設前では、パネル保持具の外側部材はアオリ部に固定される一方、内側部材は特に固定されていない。そのため、パネルの立設の過程では、アオリ部に固定された外側部材にパネルを沿わせると共に、当該パネルに内側部材も沿わせる必要がある。
【0006】
この状況下では、ドライバー等の作業者が内側部材をパネルに沿わせる前に、パネルはアオリ部に固定された外側部材に沿わせているに過ぎない。そのため、パネルがトラック荷台の中央部側へ又はトラック荷台より外側へと倒れる虞がある。そのため、作業者は手等でパネルを押さえ込みながらパネルに内側部材を沿わせる必要がある。
【0007】
しかしながら、作業者によるパネルへの内側部材の押さえ込みが十分ではない場合、これに起因してパネルが傾く虞がある。そのため、アオリ部とパネルとが好適に接触していない虞がある。その結果、後刻に内側部材をパネルに沿わせ、固定部材を用いて外側部材と内側部材との間にパネルを挟み込むように固定する際において、パネルが傾きアオリ部とパネルとが好適に接触していないことに起因して、アオリ部に沿ったパネルの好適な立設が困難となる虞がある。特に、作業者の数が一人の場合、他の作業者のサポートがないため、外側部材に沿わせたパネルへの内側部材の押さえ込みがより十分でなくなる虞がある。そのため、結果としてアオリ部に沿ったパネルの好適な立設がより困難となる虞がある。
【0008】
本発明は、かかる事情に鑑みて為されたものである。即ち、本発明の目的は、トラック荷台のアオリ部に沿ってパネルを好適に立設可能なパネル保持アッセンブリ(上記のパネル保持具に相当)を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態では、
パネルを保持するためのパネル保持アッセンブリであって、
パネルはトラック荷台の縁部に配置されたアオリ部に沿って立設され、
トラック荷台のアオリ部に掛け止めされる掛止部と、掛止部と一体的に接続可能でかつパネルを保持可能な保持部とを備え、
保持部が、パネルを差し込み可能な凹状部分を備える、パネル保持アッセンブリが供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリに従えば、トラック荷台のアオリ部に沿ってパネルを好適に立設可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリを模式的に示した斜視図である。
図2図2は、本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリの構成要素である保持部の模式図である(図2(a):平面図、図2(b):正面図、図2(c):側面図)。
図3図3は、本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリの構成要素である掛止部の模式図である(図3(a):平面図、図3(b):側面図、図3(c):正面図)。
図4図4は、パネルの両側縁部に設けられている本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリの模式図である。
図5図5は、本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリの構成要素であり、かつ図2に示す保持部とは対称的な形態を有する保持部の模式図である(図5(a):平面図、図5(b):側面図、図5(c):正面図)。
図6図6は、固定部材を用いて一体的に固定される保持部の凹状部分および凹状部分に差し込まれるパネルを模式的に示した斜視図である。
図7図7は、固定部材を用いて一体的に固定される保持部の凹状部分および凹状部分に差し込まれるパネルを模式的に示した断面図である。
図8図8は、トラック荷台の両側縁部に配置されたアオリ部に沿ってパネルを保持する本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリの模式図である。
図9図9は、トラック荷台の後縁部に配置されたアオリ部に沿ってパネルを保持する本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリの模式図である。
図10図10は、パネルの下縁部に設けられている本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリの模式図である。
図11図11は、アオリ部に沿って少なくとも2枚のパネルを同軸方向に保持する本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリについて説明する。
【0013】
本願発明者らは、トラック荷台のアオリ部に沿ってパネルを好適に立設可能とするパネル保持アッセンブリについて鋭意検討した。特に、本願発明者らは、「ドライバー等の作業者によるパネルを押さえ込むという行為が結果としてアオリ部に沿ったパネルの好適な立設を困難とする」という技術的課題に着目し、当該技術的課題の解決策について鋭意検討した。その結果、本願発明者らは、これまでのパネル保持アッセンブリの延長線上にはない新たな視点から本発明を案出するに至った。
【0014】
(本発明の技術的思想)
本願発明者らは、上記技術的課題を解消するために“トラック荷台の縁部に配置されたアオリ部に沿って位置付けられるパネルを差し込み可能な凹状部分を供する”という技術的思想に基づき本発明を案出するに至った。かかる技術的思想によれば、凹状部分がアオリ部に沿って位置付けられるパネルを差し込み可能な構成となっているため、これに起因して凹状部分によりパネルの少なくとも縁部分を挟み込むことができる。つまり、当該凹状部分はパネルの少なくとも縁部分を差し込み可能に構成されている。これにより、アオリ部に沿ってパネルを好適に保持することができる。その結果として、アオリ部に沿ったパネルの好適な立設が可能となる。
【0015】
本明細書で用いる用語の定義についてふれておく。本明細書でいう「パネル保持アッセンブリ」とは、パネル保持に寄与する構成要素(パーツ)の組合せから構成されるものを指す。本明細書でいう「パネル」とは板状部材を指し、プレートとも呼び得る。本明細書でいう「パネルの縁部分」とは、広義にはパネルの輪郭部、外縁部、周縁部等を指し、狭義にはパネルの輪郭おいて一定の幅を有する領域を指す。又、本明細書でいう「凹状部分」とは、広義には保持部の構成要素であって凹形状を有するものを指し、狭義には主面と、当該主面に連続しかつ当該主面の延在方向とは異なる方向に沿って相互に対向する2つの延在面とから構成されるものを指す。なお、「凹状部分」は、後述するように、パネルを差し込むための保持部の構成要素/パネルを挟み込むための保持部の構成要素として機能するため、パネル被差込み部分、パネル被挟込み部分とも呼び得る。
【0016】
パネル保持アッセンブリの構成
上記の本発明の技術的思想を実現するための具体的構成について下記に説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリを模式的に示した斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリの構成要素である保持部の模式図である。図3は、本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリの構成要素である掛止部の模式図である。
【0018】
本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリ100は、パネル200を保持するためのものである(図1参照)。当該パネル200は、トラック荷台の縁部に配置されたアオリ部300に沿って立設される。即ち、本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリ100は、トラック荷台の縁部に位置するアオリ部300に沿って立設されるパネル200を保持するためのものである。
【0019】
本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリ100は、保持部10および掛止部20を備える(図1参照)。掛止部20は、トラック荷台のアオリ部300に掛け止め可能となっている。保持部10は、掛止部20と一体的に接続可能であって、かつパネル200を保持可能となっている。当該保持部10と掛止部20との一体的な接続は、螺合形態を成す接続部材30により為され得る。
【0020】
アオリ部300は、上端側に荷台より外側方向に向かって突出する突出部分301を備える。突出部分301は、アオリ部300の内側側面302、内側側面302に対向する外側側面304、内側側面302の上端から外側側面304の上端まで延在する上端面303、および外側側面304の端部から延在しかつ上端面303に対向する下端面305により構成される。特に限定されるものではないが、突出部分301の断面形状は例えば略四角形状となっている。
【0021】
掛止部20は、掛止部分21および掛止部分21の端部から上側方向に延在する延在部分22を有して成る(図1および図2参照)。
【0022】
掛止部分21は、アオリ部300の突出部分301に掛止め可能となっている。具体的には、掛止部分21は、上端面21a、上端面21aの端部から延在する外側側面21b、および外側側面21bの端部から延在しかつ上端面21aに対向する下端面21cを有して成る。そして、当該掛止部分21の上端面21aがアオリ部300の突出部分301の上端面303に適合し、当該掛止部分21の外側側面21bがアオリ部300の突出部分301の外側側面304に適合し、当該掛止部分21の下端面21cがアオリ部300の突出部分301の下端面305に適合するように、掛止部分21は構成されている。かかる構成を採ることで、掛止部分21をトラック荷台のアオリ部300の突出部分301に掛け止め可能となっている。その結果、全体として掛止部20をトラック荷台のアオリ部300に掛け止め可能となっている。
【0023】
特に、保持部10および掛止部20の一方に取り付け固定された接続部材30の雄ネジ部31を保持部10および掛止部20の他方に設けた開口部に通すことで、掛止部20と保持部10とを一体的に接続させることができる。かかる一体的に接続された状態で、上述の掛止部20をトラック荷台のアオリ部300に掛け止めし、次いで蝶ナット等のナット部32により締め付けると、掛止部20と保持部10とを一体的にアオリ部300の突出部分301に固定することが可能となる。
【0024】
保持部10は上記のとおりパネル200を保持するためのものである。具体的には、保持部10は、凹状部分11と、凹状部分11に連続しかつ掛止部20と接続させるために掛止部20と重ね合わされるオーバーラップ部分12とを有して成る(図1および図3参照)。
【0025】
凹状部分11は、その形状に起因して主面11aおよび主面11aに連続しかつ主面11aの延在方向とは異なる方向に沿って相互に対向するように延在する2つの延在面11bを備える。一例としては、各延在面11bは、主面11aの両端部から主面11aの延在方向に対して略垂直な方向に対して延在するようになっていてよい。つまり、相互に対向する一方の延在面11bと他方の延在面11bとは主面11aを介して相互に離隔した形態となっている。
【0026】
凹状部分11は、上記主面11aおよび相互に対向する2つの延在面11bを有してなることで凹状形状を有することが可能となる。具体的には、上記のとおり、凹状部分11では、相互に対向する一方の延在面11bと他方の延在面11bとは主面11aを介して相互に離隔した形態となっている。そのため、かかる離隔形態に起因して、一方の延在面11bと他方の延在面11bとの間に、パネル200の少なくとも縁部分200aを挟み込むことが可能となる。つまり、アオリ部300に沿って立設されるパネル200を凹状部分11内に差し込むことが可能となる。これにより、アオリ部300に沿ってパネル200を好適に保持することができる。その結果、アオリ部300に沿ったパネル200の好適な立設が可能となる。
【0027】
以上の事からも、本発明の一実施形態に従えば、従前のパネル保持具(パネル保持アッセンブリに相当)で必要であった下記事項(1)~(3)を省略するとしても、アオリ部300に沿ったパネル200の好適な立設が可能となる。この点で、本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリ100は、従前のパネル保持具(パネル保持アッセンブリに相当)と比べて有利である。
(1)作業者によるパネルの押さえ込み
(2)パネルの内側主面上への内側部材の更なる設置
(3)固定部材を用いた外側部材と内側部材とによるパネルの固定
【0028】
なお、本発明は下記態様を採ることが好ましい。
【0029】
一態様では、相互に離隔する2つの延在面11bを構成する一方の延在面11bと他方の延在面11bとの間の距離dが、パネル200の厚みdと略同一となっていることが好ましい(図1および図3参照)。
【0030】
上記のとおり、凹状部分11の構成要素である相互に対向する一方の延在面11bと他方の延在面11bとは主面11aを介して相互に離隔した形態となっている。そのため、かかる離隔形態に起因して、一方の延在面11bと他方の延在面11bとの間に、パネル200の少なくとも縁部分200aを挟み込むことが可能となる。この場合、凹状部分11の一方の延在面11bと他方の延在面11bとの間の距離dをパネルの厚みdと略同一となるように設定すると、dとdとが略同一であることに起因して、2つの延在面11bとパネル200とを相互に接触させることができる。
【0031】
より具体的には、パネル200は、側端面201と当該側端面201に連続しかつ相互に対向する2つの主面202とを有して成る。そのため、dとdとが略同一である場合、これに起因して、凹状部分11の2つの延在面11bとパネル200の2つの主面202とを相互に接触させることができる。つまり、パネル200が凹状部分11の2つの延在面11bに接するように挟み込まれる。これにより、相互に離隔する2つの延在面11b間に挟み込まれたパネル200が凹状部分11から抜け出すことを回避することができる。即ち、凹状部分11に差し込まれたパネル200が当該凹状部分11から抜け出すことを回避することができる。これにより、アオリ部300に沿ってパネル200をより好適に保持することができる。
【0032】
一態様では、凹状部分11が、パネル200の側端面201と当該側端面201に連続しかつ相互に対向するパネルの2つの主面202とに接触可能となっていることがより好ましい(図1および図3参照)。
【0033】
上記のとおり、凹状部分11の構成要素である一方の延在面11bと他方の延在面11bとが離隔形態をとる場合、当該離隔形態に起因して一方の延在面11bと他方の延在面11bとの間に、パネル200の少なくとも縁部分200aを挟み込むことが可能となる。この場合、凹状部分11がパネル200の側端面201と、相互に対向する2つの主面202とに接触可能であると、以下の点でより好ましい。
【0034】
具体的には、かかる形態をとる場合、凹状部分11の2つの延在面11bとパネル200の2つの主面202とを相互に接触させることができるのみでなく、凹状部分11の主面11aとパネル200の側端面201も相互に接触させることができる。つまり、パネル200が凹状部分11の2つの延在面11bに接するように挟み込まれるだけでなく、当該2つの延在面11b間に位置する主面11aにも接するように挟み込まれ得る。凹状部材11の相互に対向する部分の延在面11bの幅寸法dがパネル200と好適に接触可能な程度の寸法を有する場合において、パネル200が凹状部分11の主面11aにも接触している事は、パネル200が凹状部材11に十分に奥(凹状部分11の主面11a)にまで差し込まれていることを意味する。かかる十分な差込みにより、凹状部分11に差し込まれたパネル200が凹状部分11から抜け出すことをより好適に回避することができる。これにより、アオリ部300に沿ってパネル200を更により好適に保持することができる。
【0035】
一態様では、パネル200の立設時において、凹状部分11がパネル200の両側の縁部分200a(両側縁部に相当)を挟み込み可能となっていることが好ましい(図4参照)。
【0036】
上述のように、本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリ100を用いると、トラック500のトラック荷台501の縁部502に位置するアオリ部300に沿ってパネル200を立設させることができる。特に、トラック荷台501の左側縁部502aおよび右側縁部502bの少なくとも一方に位置するアオリ部300に沿ってパネル200を立設する際、パネル200の一方の側の側縁部200aから他方の側の側縁部200aに至るパネル200の主面202の全体をアオリ部300に沿って立設することが好ましい。即ち、パネル200の主面202の全体をアオリ部300の延在方向と略同一方向に沿って立設することが好ましい。
【0037】
かかる観点から、パネル200の立設時において、パネル200の一方の側の側縁部200a(前側縁部に相当)と他方の側の側縁部200a(後側縁部に相当)の両方を、凹状部分11により各々挟み込むことが好ましい(図4参照)。そのため、本態様では、2つのパネル保持アッセンブリ100(100A/100B)を用いることが好ましい。
【0038】
一方のパネル保持アッセンブリ100Aは、保持部10Aおよび掛止部20Aを備える。特に限定されるものではないが、掛止部20Aは、トラック荷台のアオリ部300の後端側に掛け止め可能となっていてよい。保持部10Aは、掛止部20Aと一体的に接続可能であって、かつパネル200を保持可能となっている。当該保持部10Aと掛止部20Aとの一体的な接続は、螺合形態を成す接続部材30Aにより為され得る。なお、図4に示す保持部10Aおよび掛止部20Aの構成はそれぞれ、上記の保持部10および掛止部20の構成と同じである(図2および図3参照)。そのため、記載の重複を避けるため、保持部10Aおよび掛止部20Aの構成等については説明を省略する。
【0039】
上記の保持部10と同様に、図4に示す保持部10Aは凹状部分11Aを有して成る。そのため、当該凹状部分11Aの凹状形状に起因して、アオリ部300に沿って立設されるパネル200の一方の側の側縁部200aを凹状部分11A内に差し込むことが可能となる。上記と同様、凹状部分11Aの構成要素である相互に対向する一方の延在面11Abと他方の延在面11Abとは主面11Aaを介して相互に離隔した形態となっている。そのため、かかる離隔形態に起因して、一方の延在面11Abと他方の延在面11Abとの間に、パネル200の一方の側の側縁部200aを挟み込むことが可能となる。これにより、アオリ部300に沿ってパネル200の一方の側の側縁部200aを好適に保持することができる。
【0040】
又、他方のパネル保持アッセンブリ100Bは、保持部10Bおよび掛止部20Bを備える。特に限定されるものではないが、掛止部20Bは、トラック荷台のアオリ部300の前端側に掛け止め可能となっていてよい。保持部10Bは、掛止部20Bと一体的に接続可能であって、かつパネル200を保持可能となっている。当該保持部10Bと掛止部20Bとの一体的な接続は、螺合形態を成す接続部材30Bにより為され得る。なお、図4に示す掛止部20Bの構成は上記の掛止部20の構成と同じである(図2参照)。図4に示す保持部10Bの構成は上記の保持部10の構成と同じである。その一方で、図4に示す保持部10Bの配置は図2に示す保持部10の配置と比べて線対称となっている点で異なる(図5参照)。以上の事から、記載の重複を避けるため、保持部10Bおよび掛止部20Bの構成等については説明を省略する。
【0041】
上記の保持部10と同様に、図4に示す保持部10Bは凹状部分11Bを有して成る。そのため、当該凹状部分11Bの凹状形状に起因して、アオリ部300に沿って立設されるパネル200の他方の側の側縁部200aを凹状部分11B内に差し込むことが可能となる。上記と同様、凹状部分11Bの構成要素である相互に対向する一方の延在面11Bbと他方の延在面11Bbとは主面11Baを介して相互に離隔した形態となっている。そのため、かかる離隔形態に起因して、一方の延在面11Bbと他方の延在面11Bbとの間に、パネル200の他方の側の側縁部200aを挟み込むことが可能となる。これにより、アオリ部300に沿ってパネル200の他方の側の側縁部200aを好適に保持することができる。
【0042】
以上により、本態様に従えば、アオリ部300に沿ってパネル200の一方の側の側縁部200aとパネル200の他方の側の側縁部200aの両方を好適に保持することができる。これにより、トラック荷台501の左側縁部502aおよび右側縁部502bの少なくとも一方に位置するアオリ部300に沿ってパネル200を立設する際、パネル200の一方の側の側縁部200aから他方の側の側縁部200aに至るパネル200の主面202の全体をアオリ部300に沿って立設することができる。即ち、本態様に従えば、パネル200の主面202の全体をアオリ部300の延在方向と略同一方向に沿って立設することができる。この点で、本態様は有利である。
【0043】
一態様では、螺合形態をなす接続部材30の雄ネジ部31は、保持部10に取り付け固定されており、かつパネル200の立設時において、トラック荷台501から外側方向に向かって延在することが好ましい(図1図4参照)。
【0044】
上述のように、保持部10および掛止部20の一方に取り付け固定された接続部材30の雄ネジ部31を保持部10および掛止部20の他方に設けた開口部に通すことで、掛止部20と保持部10とを一体的に接続させることができる。かかる一体的に接続された状態で、掛止部20をアオリ部300に掛け止めし、次いで蝶ナット等のナット部32により締め付けると、掛止部20と保持部10とを一体的にアオリ部300の突出部分301に固定することが可能となる。
【0045】
ここで、ドライバー等の作業者の作業環境を鑑みると、荷台501よりも外側の位置において雄ネジ部にナット部を締め付けることで、最終的に掛止部20と保持部10とを一体的にアオリ部300の突出部分301に固定することが好ましい。この事は、作業者が荷台501上にて屈むことなく地面上にて立ちながら作業を効率良く行うことができること等による。
【0046】
かかる事情を鑑み、螺合形態をなす接続部材30の雄ネジ部31は(掛止部20ではなく)保持部10に取り付け固定されることが好ましい。一方、掛止部20は、その構成要素である延在部分22の主面22a上に開口部22bを有して成ることが好ましい(図1および図2参照)。上述のように、アオリ部300の突出部分301に掛止部20を掛け止め可能とするために、掛止部20は保持部10よりも外側に位置付けられる。そのため、雄ネジ部31が保持部10に取り付け固定される場合、パネル200の立設時にてトラック荷台501から外側方向に向かって接続部材30の雄ネジ部31を延在させることが好ましい。
【0047】
以上により、保持部10に取り付け固定された接続部材30の雄ネジ部31を、掛止部20に供した開口部22bに通すことで、掛止部20と保持部10とを一体的に接続させることができる。かかる一体的に接続された状態で、掛止部20をアオリ部300に掛け止めし、次いでナット部32により締め付けると、掛止部20と保持部10とを一体的にアオリ部300の突出部分301に固定することが可能となる。特に、パネル200の立設時にて、トラック荷台501から外側方向に向かって雄ネジ部31が延在しているため、作業者は荷台501よりも外側の位置において雄ネジ部31にナット部32を締め付けることができる。従って、作業者が荷台501上にて屈むことなく地面上にて立ちながら、掛止部20と保持部10とを一体的にアオリ部300の突出部分301に効率良く固定することが可能となる。この点で、本態様は有利である。
【0048】
一態様では、保持部10の凹状部分11と凹状部分11に差し込まれるパネル200とを一体的に固定可能な固定部材400が更に供されることが好ましい(図6および図7参照)。
【0049】
上述のように、凹状部分11では、その構成要素である相互に対向する一方の延在面11bと他方の延在面11bとが主面11aを介して相互に離隔した形態となっている。そのため、かかる離隔形態に起因して、一方の延在面11bと他方の延在面11bとの間に、パネル200の少なくとも縁部分200aを挟み込むことが可能となる。つまり、アオリ部300に沿って立設されるパネル200を凹状部分11内に差し込むことが可能となる。これにより、アオリ部300に沿ってパネル200を好適に保持することができる。
【0050】
この点につき、図6に示す固定部材400が更に供されることが好ましい。凹状部分11の相互に対向する2つの延在面11bは、具体的にはパネル200の外側主面202aと直接対向し得る外側延在面11bと、パネル200の内側主面202bと直接対向し得る内側延在面11bとに相当する。このうち、本態様では、パネル200の内側主面202bと直接対向し得る内側延在面11bは、その面上に開口部11cを備えていてよい。なお、図面上では外側延在面11bの長手方向の寸法は内側延在面11bの長手方向の寸法よりも小さくなっている。そのため、内側延在面11bと外側延在面11bとが直接対向する部分の寸法は外側延在面11bの長手方向の寸法に依存する。この点につき、パネル200を好適に差し込む又は挟み込む観点から、内側延在面11bと外側延在面11bとが直接対向する部分の長手方向の寸法は相対的に大きいことが好ましい。そのため、外側延在面11bの長手方向の寸法を相対的により大きくすることが好ましい。かかる観点から、特に限定されるものではないが、内側延在面11bと外側延在面11bとが直接対向する部分の長手方向の寸法は、1cm~30cm、2cm~25cm、3cm~20cm、例えば5cmであってよい。
【0051】
当該開口部11cを通じて固定部材400(ネジ部材等)を供することで、保持部10の凹状部分11と凹状部分11に差し込まれるパネル200とを一体的に固定することが可能となる。これにより、アオリ部300に沿ったパネル200の保持をより安定的にすることができる。この点で、本態様は有利である。
【0052】
一態様では、トラック荷台501の両側縁部502a、502bに配置されたアオリ部300に沿って、パネル200A、200Bを立設可能となっていることが好ましい(図8参照)。
【0053】
上述のように、本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリ100を用いると、トラック500のトラック荷台501の縁部502に位置するアオリ部300に沿ってパネル200を立設させることができる。当該パネル200は、アオリ部300の上端面303の高さを超えて積荷を積載する場合に用いられる。この点につき、トラック荷台501の左側縁部502aから右側縁部502bに至る部分にまで積荷を積載する場合、積荷がトラック荷台501の縁部502の付近にまで積載されることに起因して、積荷の運搬中におけるトラック500の左右の揺れ等により、荷台501の外側に積荷が落下する虞がある。
【0054】
かかる事情を鑑み、トラック荷台501の両側縁部502a、502bに配置されたアオリ部300に沿って、パネル200A、200Bをそれぞれ立設することが好ましい。これにより、パネル200Aとパネル200Bとを相互に対向配置とすることができる。かかる相互に対向する2枚のパネル200の存在により、積荷の運搬中にトラック500の左右の揺れ等が生ずるとしても、荷台501の外側に積荷が落下することを好適に回避することができる。この点で、本態様は有利である。
【0055】
一態様では、トラック荷台の後縁部に配置されたアオリ部300に沿って、パネル200Cを更に立設可能となっていることがより好ましい(図9参照)。
【0056】
本態様は、図8に示す態様と比べてより好ましい態様である。
【0057】
上述のように、本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリ100を用いると、トラック500のトラック荷台501の縁部502に位置するアオリ部300に沿ってパネル200を立設させることができる。当該パネル200は、アオリ部300の上端面303の高さを超えて積荷を積載する場合に用いられる。
【0058】
この点につき、トラック荷台501の左側縁部502aから右側縁部502bに至る部分、およびトラック荷台501の前縁部から後縁部に至る部分にまで積荷を積載する場合、積荷がトラック荷台501の縁部の付近にまで積載されることに起因して、積荷の運搬中におけるトラック500の左右の揺れおよび前後の揺れ等により、荷台501の外側に積荷が落下する虞がある。
【0059】
かかる事情を鑑み、トラック荷台の両側縁部(左側縁部と右側縁部)と後縁部に配置されたアオリ部300に沿って、パネル200A、200B、200Cをそれぞれ立設することが好ましい。これにより、トラック荷台が3枚のパネル200により取り囲まれ得る。これにより、積荷の運搬中にトラック500の左右の揺れおよび前後の揺れ等が生ずるとしても、荷台501の外側に積荷が落下することをより好適に回避することができる。この点で、本態様は有利である。
【0060】
又、本発明は下記態様を採ってよい。
【0061】
一態様では、アオリ部300に沿ったパネル200の立設時において、凹状部分11がパネル200の下縁部200bを挟み込み可能となっていてよい(図10参照)。
【0062】
上述のように、本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリを用いると、トラック500のトラック荷台501の縁部502に位置するアオリ部300に沿ってパネル200を立設させることができる。当該パネル保持アッセンブリは、保持部10および保持部10と一体的に接続可能な掛止部20を備える。そして、保持部10および掛止部20の一方に取り付け固定された接続部材30の雄ネジ部31を保持部10および掛止部20の他方に設けた開口部に通すことで、掛止部20と保持部10とを一体的に接続させることができる。
【0063】
かかる一体的に接続された状態は、蝶ナット等のナット部32を用いて締め付ける前の状態である。そのため、アオリ部300の高さ方向ではなくアオリ部300の主面300aの長手方向に沿って、凹状部分11の相互に対向する2つの延在面11bを方向付けることができる。
【0064】
これにより、アオリ部300の主面300aの長手方向に沿って凹状部分11の2つの延在面11bが方向付けられるように、掛止部20と保持部10と一体的に接続させる場合、掛止部20をアオリ部300に掛け止めし、次いで蝶ナット等のナット部32により締め付けると、掛止部20と保持部10とを一体的にアオリ部300の突出部分301に固定することが可能となる。
【0065】
本態様では、アオリ部300の主面300aの長手方向に沿って凹状部分11の2つの延在面11bが方向付けられる。これに伴い、凹状部分11の主面11aもアオリ部300の主面300aの長手方向に沿って方向付けられる。つまり、本態様では、凹状部分11の主面11aは凹状部分11の底面として機能し得る。これにより、パネル200の下縁部200bを挟み込みことが可能となる。従って、本態様においても、アオリ部300に沿ってパネル200を好適に保持することができる。
【0066】
一態様では、アオリ部300に沿って少なくとも2枚のパネル200X、200Yを同軸方向に保持可能となっていてよい(図11参照)。
【0067】
上述のように、本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリ100を用いると、トラック500のトラック荷台501の縁部502に位置するアオリ部300に沿ってパネル200を立設させることができる。
【0068】
ここで、パネル保持アッセンブリ100を設置する箇所としては、アオリ部300に沿ってパネル200を立設させることができるならば、上述のトラック荷台501の縁部502に位置するアオリ部300の前端側および後端側に限定されるものではない。
【0069】
例えば、図11に示すように、アオリ部300の中央部分にもパネル保持アッセンブリ100を設置してよい。この場合、特に限定されるものではないが、アオリ部300の中央部分において、一方のパネル保持アッセンブリ100Cと他方のパネル保持アッセンブリ100Dとが相互に接するように位置付けられてよい。
【0070】
一方のパネル保持アッセンブリ100Cは、保持部10Cおよび掛止部20Cを備える。掛止部20Cはアオリ部300の中央部分に掛け止め可能となっていてよい。保持部10Cは、掛止部20Cと一体的に接続可能であって、かつパネル200Xを保持可能となっている。当該保持部10Cと掛止部20Cとの一体的な接続は、螺合形態を成す接続部材30Cにより為され得る。なお、図11に示す保持部10Cおよび掛止部20Cの構成はそれぞれ、既述の保持部10および掛止部20の構成と同じである。そのため、記載の重複を避けるため、保持部10Cおよび掛止部20Cの構成およびその構成に起因する作用効果等については説明を省略する。
【0071】
既述の保持部と同様に、図11に示す保持部10Cは凹状部分11Cを有して成る。既述の保持部と同様に、当該凹状部分11Cはパネル200Xの一方の側の側縁部200Xaを挟み込むことが可能となる。これにより、アオリ部300に沿ってパネル200Xの一方の側の側縁部200Xaを好適に保持することができる。なお、本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリ100を用いれば、既述の作用効果が奏され得る。そのため、アオリ部300の前端側にもパネル保持アッセンブリ100を設置すると、アオリ部300に沿ってパネル200Xの他方の側の側縁部200Xaも好適に保持することができる。
【0072】
以上により、アオリ部300に沿ってパネル200Xの一方の側の側縁部200Xaとパネル200Xの他方の側の側縁部200Xaの両方を好適に保持することができる。これにより、パネル200Xの一方の側の側縁部200Xaから他方の側の側縁部200Xaに至るパネル200Xの主面202Xの全体をアオリ部300に沿って立設することができる。即ち、パネル200Xの主面202Xの全体をアオリ部300の延在方向と略同一方向に沿って立設することができる。
【0073】
又、他方のパネル保持アッセンブリ100Dは、保持部10Dおよび掛止部20Dを備える。掛止部20Dはアオリ部300の中央部分に掛け止め可能となっていてよい。保持部10Dは、掛止部20Dと一体的に接続可能であって、かつパネル200Yを保持可能となっている。当該保持部10Dと掛止部20Dとの一体的な接続は、螺合形態を成す接続部材30Dにより為され得る。なお、図11に示す保持部10Dおよび掛止部20Dの構成はそれぞれ、既述の保持部10および掛止部20の構成と同じである。そのため、記載の重複を避けるため、保持部10Dおよび掛止部20Dの構成およびその構成に起因する作用効果等については説明を省略する。
【0074】
既述の保持部と同様に、図11に示す保持部10Dは凹状部分11Dを有して成る。既述の保持部と同様に、当該凹状部分11Dはパネル200Yの一方の側の側縁部200Yaを挟み込むことが可能となる。これにより、アオリ部300に沿ってパネル200Yの一方の側の側縁部200Yaを好適に保持することができる。なお、本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリ100を用いれば、既述の作用効果が奏され得る。そのため、アオリ部300の後端側にもパネル保持アッセンブリ100を設置すると、アオリ部300に沿ってパネル200Yの他方の側の側縁部200Yaも好適に保持することができる。
【0075】
以上により、アオリ部300に沿ってパネル200Yの一方の側の側縁部200Yaとパネル200Yの他方の側の側縁部200Yaの両方を好適に保持することができる。これにより、パネル200Yの一方の側の側縁部200Yaから他方の側の側縁部200Yaに至るパネル200Yの主面202Yの全体をアオリ部300に沿って立設することができる。即ち、パネル200Yの主面202Yの全体をアオリ部300の延在方向と略同一方向に沿って立設することができる。
【0076】
本態様に従えば、パネル200Xの主面202Xの全体をアオリ部300の延在方向と略同一方向に沿って立設することができる。又、パネル200Yの主面202Yの全体をアオリ部300の延在方向と略同一方向に沿って立設することもできる。従って、本態様に従えば、全体として、(単一の)アオリ部300に沿って少なくとも2枚のパネル200X、200Yを同軸方向に保持することが可能である。
【0077】
以上、本発明の一実施形態について説明してきたが、本発明の適用範囲のうちの典型例を例示したに過ぎない。従って、本発明はこれに限定されず、種々の改変がなされ得ることを当業者は容易に理解されよう。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明の一実施形態に係るパネル保持アッセンブリは、トラック荷台の縁部に配置されたアオリ部に沿ってパネルを立設するために用いられる。
【符号の説明】
【0079】
10、10A、10B、10C、10D 保持部
11、11A、11B、11C、11D 凹状部分
11a、11Aa、11Ba 凹状部分の主面
11b、11Ab、11Bb 凹状部分の延在面
11b 凹状部分の外側延在面
11b 凹状部分の内側延在面
11c 凹状部分の開口部
12、12B オーバーラップ部分
20、20A、20B、20C、20D 掛止部
21 掛止部分
21a 上端面
21b 外側側面
21c 下端面
22 延在部分
22a 延在部分の主面
22b 延在部分に供された開口部
30、30A、30B、30C、30D 接続部材
31、31B 雄ネジ部
32、32B ナット部
100、100A、100B、100C、100D パネル保持アッセンブリ
200、200A、200B、200C、200X、200Y パネル
200a、200Xa、200Ya パネルの縁部分
200b パネルの下縁部
201 パネルの側端面
202、202X、202Y パネルの主面
202a パネルの外側主面
202b パネルの内側主面
300 アオリ部
300a アオリ部300の主面
301 アオリ部の突出部分
302 アオリ部の内側側面
303 アオリ部の上端面
304 アオリ部の外側側面
305 アオリ部の下端面
400 固定部材
500 トラック
501 トラック荷台
502 トラック荷台の縁部
502a トラック荷台の左側縁部
502b トラック荷台の右側縁部
凹状部分の一方の延在面と他方の延在面との間の距離
パネル200の厚み
凹状部材の相互に対向する部分の延在面の幅寸法
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11