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特許7369489天板カバーおよび機能拡張具付き天板カバー
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-18
(45)【発行日】2023-10-26
(54)【発明の名称】天板カバーおよび機能拡張具付き天板カバー
(51)【国際特許分類】
   A47B 13/08 20060101AFI20231019BHJP
   A47B 1/02 20060101ALI20231019BHJP
   A47B 13/00 20060101ALI20231019BHJP
【FI】
A47B13/08 A
A47B1/02
A47B13/00 Z
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2023023879
(22)【出願日】2023-02-18
【審査請求日】2023-02-20
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (イ) 配布開始日 :令和4年11月1日 配布場所 :第一工業株式会社(静岡県浜松市東区大島町955番地の9) 公開者名 :第一工業株式会社 (ロ) 刊行物発行日 :令和5年1月1日 刊行物 :教育家庭新聞 令和5年1月1日付 第17面 公開者名 :株式会社教育家庭新聞社 (ハ) ウェブサイトの掲載開始日:令和4年11月18日 ウェブサイトのアドレス :YouTube「ひろがるぞ~紹介動画221107」(https://www.youtube.com/watch?v=85IGC8MV7uo) 公開者名:第一工業株式会社
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000208684
【氏名又は名称】第一工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136674
【弁理士】
【氏名又は名称】居藤 洋之
(72)【発明者】
【氏名】冨田 豊
【審査官】油原 博
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-023759(JP,A)
【文献】登録実用新案第3201206(JP,U)
【文献】登録実用新案第3238182(JP,U)
【文献】韓国登録実用新案第20-0294536(KR,Y1)
【文献】韓国公開特許第10-2012-0020276(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 1/02、13/00、13/08、41/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
机の天板を上方から覆うとともに前記天板の上面に代替される机面を構成する板状のカバー部を有するカバー本体と、
前記カバー本体を前記天板に取り付けるための取付け手段とを備え、
前記カバー本体は、前記カバー部の外周部に設けられ、前記机面に載置された物品が同机面から落下することを阻止する機能、前記机の使用者が使用する物品を支持する機能または前記机面を拡張する機能を有して前記カバー部の機能を拡張させるための機能拡張具が必要に応じて取り付けられる機能拡張具取付け部を有する、天板カバー。
【請求項2】
前記機能拡張具取付け部は、前記カバー部の外周縁に沿って延びるように、平面視で線状に形成された壁部を有する、請求項1に記載の天板カバー。
【請求項3】
前記機能拡張具取付け部は、前記カバー部の外周縁に沿って延びるように、前記カバー部の上面に形成された溝を有する、請求項1または2に記載の天板カバー。
【請求項4】
机の天板を上方から覆うとともに前記天板の上面に代替される机面を構成する板状のカバー部を有するカバー本体と、
前記カバー本体を前記天板に取り付けるための取付け手段と、
前記机面に載置された物品が同机面から落下することを阻止する機能、前記机の使用者が使用する物品を支持する機能または前記机面を拡張する機能を有して前記カバー部の機能を拡張させるための機能拡張具とを備え、
前記カバー本体は、前記カバー部の外周部に設けられ、前記機能拡張具が必要に応じて取り付けられる機能拡張具取付け部を有する、機能拡張具付き天板カバー。
【請求項5】
机の天板を上方から覆うとともに前記天板の上面に代替される机面を構成する板状のカバー部を有するカバー本体と、
前記カバー本体を前記天板に取り付けるための取付け手段と、
前記カバー部の機能を拡張させるための機能拡張具とを備え、
前記カバー本体は、前記カバー部の外周部に設けられ、前記機能拡張具が取り付けられる機能拡張具取付け部を有し、
前記機能拡張具取付け部は、前記カバー部の外周縁に沿って延びるように、平面視で線状に形成された壁部を有し、
前記カバー部の中央側を内側とし、その反対側を外側としたとき、
前記機能拡張具は、前記壁部の内側面および外側面に当接可能に構成された内側当接部および外側当接部と、前記内側当接部および前記外側当接部の上端部どうしを繋ぐ繋ぎ部とを有する、機能拡張具付き天板カバー
【請求項6】
前記機能拡張具は、前記繋ぎ部から上方へ延びて形成され、前記机面に載置された物品の移動を阻止する移動阻止部を有する、請求項5に記載の機能拡張具付き天板カバー。
【請求項7】
前記移動阻止部には、電気コードが挿通される切欠きが形成される、請求項6に記載の機能拡張具付き天板カバー。
【請求項8】
前記機能拡張具取付け部は、前記カバー部の外周縁に沿って延びるように、前記カバー部の上面に形成された溝を有し、
前記機能拡張具は、前記溝に上方から挿し込むことができるように構成された脚部を有する、請求項4に記載の機能拡張具付き天板カバー。
【請求項9】
机の天板を上方から覆うとともに前記天板の上面に代替される机面を構成する板状のカバー部を有するカバー本体と、
前記カバー本体を前記天板に取り付けるための取付け手段と、
前記カバー部の機能を拡張させるための機能拡張具とを備え、
前記カバー本体は、前記カバー部の外周部に設けられ、前記機能拡張具が取り付けられる機能拡張具取付け部を有し、
前記機能拡張具取付け部は、前記カバー部の外周縁に沿って延びるように、前記カバー部の上面に形成された溝を有し、
前記機能拡張具は、前記溝に上方から挿し込むことができるように構成された脚部を有し、
前記溝の底部には、前記カバー部の下方の空間に連通する貫通孔が形成される、機能拡張具付き天板カバー
【請求項10】
前記溝の内部には、互いに対向する2つの溝壁を繋ぐ内部壁が形成され、
前記脚部は、前記溝の開口より下方において前記内部壁の上端部に載置される、請求項8に記載の機能拡張具付き天板カバー。
【請求項11】
前記機能拡張具は、物品が載置される板状の載置台と、前記物品が立て掛けられる板状の支持壁とを有し、
前記カバー部の中央側を内側とし、その反対側を外側としたとき、
前記載置台は、前記支持壁の下端部から内側へ延びて形成される、請求項5または8に記載の機能拡張具付き天板カバー。
【請求項12】
前記載置台の内側の端部には、上方へ突出する突起部が設けられる、請求項11に記載の機能拡張具付き天板カバー。
【請求項13】
前記支持壁の外側の面には、前記機能拡張具取付け部に引掛け可能に構成されたフックが設けられる、請求項11に記載の機能拡張具付き天板カバー。
【請求項14】
前記支持壁には、複数の貫通孔が形成される、請求項11に記載の機能拡張具付き天板カバー。
【請求項15】
前記支持壁の外側の面には、前記貫通孔を避けて複数の補強リブが形成される、請求項14に記載の機能拡張具付き天板カバー。
【請求項16】
前記カバー部の中央側を内側とし、その反対側を外側としたとき、
前記機能拡張具は、前記カバー部の上面に対して外側から繋がる拡張面を有する、請求項5に記載の機能拡張具付き天板カバー。
【請求項17】
前記機能拡張具の外側の端部に、前記機能拡張具取付け部と同じ構成の補助機能拡張具取付け部が設けられる、請求項16に記載の機能拡張具付き天板カバー。
【請求項18】
前記机の使用者から見て遠い側を前側とし、近い側を後側とし、左手側を左側とし、右手側を右側としたとき、
前記機能拡張具取付け部は、前記カバー部の前端部、左端部の前部および右端部の前部の少なくとも1つに形成される、請求項5または8に記載の機能拡張具付き天板カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、机の天板に取り付けられて、実質的な天板として使用される天板カバーおよび機能拡張具付き天板カバーに関する。
【背景技術】
【0002】
机の天板を保護するために、或いは、机の天板の汚れや傷を覆い隠すために、従来から、天板に天板カバーを取り付けることが行われている。
【0003】
特許文献1に開示された机用天板(天板カバー)は、机の天板を覆う拡張天板と、天板から拡張天板が離脱することを防止する延出プレートとを有している。拡張天板の上面には、タブレットが挿し込まれる溝部が形成されており、使用者は、当該溝部にタブレットを挿し込むことによって、タブレットを起立させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第7011872号公報
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された天板カバーでは、タブレットを支持する溝部が形成されているものの、転び止め、本立て、スマートホンスタンド、タブレットスタンドおよび拡張天板部材などの機能拡張具が取り付けられることは考慮されておらず、拡張天板の機能を拡張することが困難であった。
【発明の概要】
【0006】
本発明は上記問題に対処するためになされたものであり、カバー部の機能を容易に拡張できる、天板カバーおよび機能拡張具付き天板カバーを提供することにある。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る天板カバーの特徴は、机の天板を上方から覆うとともに前記天板の上面に代替される机面を構成する板状のカバー部を有するカバー本体と、前記カバー本体を前記天板に取り付けるための取付け手段とを備え、前記カバー本体は、前記カバー部の外周部に設けられ、前記机面に載置された物品が同机面から落下することを阻止する機能、前記机の使用者が使用する物品を支持する機能または前記机面を拡張する機能を有して前記カバー部の機能を拡張させるための機能拡張具が必要に応じて取り付けられる機能拡張具取付け部を有することにある。
【0008】
この構成によれば、機能拡張具取付け部に機能拡張具を取り付けることによって、カバー部の機能を容易に拡張できる。カバー部の基本的な機能は、机面を構成する機能であるが、機能拡張具を用いることによって、机面から物品が落下することを防止する機能、本立ての機能、スマートホンスタンドの機能、タブレットスタンドの機能、机面を拡張する機能などを付加できる。
【0009】
本発明に係る天板カバーの他の特徴は、前記機能拡張具取付け部は、前記カバー部の外周縁に沿って延びるように、平面視で線状に形成された壁部を有することにある。
【0010】
この構成によれば、機能拡張具に設けられた2つの当接部の間に壁部を嵌め込むことによって、機能拡張具取付け部に対して機能拡張具を固定的に取り付けることができる。
【0011】
本発明に係る天板カバーの他の特徴は、前記機能拡張具取付け部は、前記カバー部の外周縁に沿って延びるように、前記カバー部の上面に形成された溝を有することにある。
【0012】
この構成によれば、機能拡張具に設けられた脚部を溝に挿し込むだけで、機能拡張具を機能拡張具取付け部に簡単に取り付けることができる。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明に係る機能拡張具付き天板カバーの特徴は、机の天板を上方から覆うとともに前記天板の上面に代替される机面を構成する板状のカバー部を有するカバー本体と、前記カバー本体を前記天板に取り付けるための取付け手段と、前記机面に載置された物品が同机面から落下することを阻止する機能、前記机の使用者が使用する物品を支持する機能または前記机面を拡張する機能を有して前記カバー部の機能を拡張させるための機能拡張具とを備え、前記カバー本体は、前記カバー部の外周部に設けられ、前記機能拡張具が必要に応じて取り付けられる機能拡張具取付け部を有することにある。
【0014】
この構成によれば、機能拡張具によって、カバー部の機能を容易に拡張できる。カバー部の基本的な機能は、机面を構成する機能であるが、機能拡張具によって、机面から物品が落下することを防止する機能、本立ての機能、スマートホンスタンドの機能、タブレットスタンドの機能、机面を拡張する機能などを付加できる。
【0015】
上記目的を達成するため、本発明に係る機能拡張具付き天板カバーの特徴は、机の天板を上方から覆うとともに前記天板の上面に代替される机面を構成する板状のカバー部を有するカバー本体と、前記カバー本体を前記天板に取り付けるための取付け手段と、前記カバー部の機能を拡張させるための機能拡張具とを備え、前記カバー本体は、前記カバー部の外周部に設けられ、前記機能拡張具が取り付けられる機能拡張具取付け部を有し、
前記機能拡張具取付け部は、前記カバー部の外周縁に沿って延びるように、平面視で線状に形成された壁部を有し、前記カバー部の中央側を内側とし、その反対側を外側としたとき、前記機能拡張具は、前記壁部の内側面および外側面に当接可能に構成された内側当接部および外側当接部と、前記内側当接部および前記外側当接部の上端部どうしを繋ぐ繋ぎ部とを有することにある。
【0016】
この構成によれば、機能拡張具によって、カバー部の機能を容易に拡張できる。カバー部の基本的な機能は、机面を構成する機能であるが、機能拡張具によって、机面から物品が落下することを防止する機能、本立ての機能、スマートホンスタンドの機能、タブレットスタンドの機能、机面を拡張する機能などを付加できる。また、この構成によれば、内側当接部と外側当接部との間に壁部を嵌め込むことによって、機能拡張具を機能拡張具取付け部に対して固定的に取り付けることができる。
【0017】
本発明に係る機能拡張具付き天板カバーの他の特徴は、前記機能拡張具は、前記繋ぎ部から上方へ延びて形成され、前記机面に載置された物品の移動を阻止する移動阻止部を有することにある。
【0018】
この構成によれば、机面に載置された物品の移動を移動阻止部で阻止できるので、机面から物品が落下することを防止できる。
【0019】
本発明に係る機能拡張具付き天板カバーの他の特徴は、前記移動阻止部には、電気コードが挿通される切欠きが形成されることにある。
【0020】
この構成によれば、切欠きで電気コードを留めることができる。
【0021】
本発明に係る機能拡張具付き天板カバーの他の特徴は、前記機能拡張具取付け部は、前記カバー部の外周縁に沿って延びるように、前記カバー部の上面に形成された溝を有し、前記機能拡張具は、前記溝に上方から挿し込むことができるように構成された脚部を有することにある。
【0022】
この構成によれば、脚部を溝に挿し込むだけで、機能拡張具を機能拡張具取付け部に簡単に取り付けることができる。
【0023】
上記目的を達成するため、本発明に係る機能拡張具付き天板カバーの特徴は、机の天板を上方から覆うとともに前記天板の上面に代替される机面を構成する板状のカバー部を有するカバー本体と、前記カバー本体を前記天板に取り付けるための取付け手段と、前記カバー部の機能を拡張させるための機能拡張具とを備え、前記カバー本体は、前記カバー部の外周部に設けられ、前記機能拡張具が取り付けられる機能拡張具取付け部を有し、
前記機能拡張具取付け部は、前記カバー部の外周縁に沿って延びるように、前記カバー部の上面に形成された溝を有し、前記機能拡張具は、前記溝に上方から挿し込むことができるように構成された脚部を有し、前記溝の底部には、前記カバー部の下方の空間に連通する貫通孔が形成されることにある。
【0024】
この構成によれば、機能拡張具によって、カバー部の機能を容易に拡張できる。カバー部の基本的な機能は、机面を構成する機能であるが、機能拡張具によって、机面から物品が落下することを防止する機能、本立ての機能、スマートホンスタンドの機能、タブレットスタンドの機能、机面を拡張する機能などを付加できる。また、この構成によれば、溝の底部に形成された貫通孔からゴミを排出できる。
【0025】
本発明に係る機能拡張具付き天板カバーの他の特徴は、前記溝の内部には、互いに対向する2つの溝壁を繋ぐ内部壁が形成され、前記脚部は、前記溝の開口より下方において前記内部壁の上端部に載置されることにある。
【0026】
この構成によれば、内部壁の上端部の高さを適切に定めることによって、溝の深さに関わらず、机面に対する脚部の上下方向位置を適切に定めることができる。また、内部壁によって溝を補強できる。
【0027】
本発明に係る機能拡張具付き天板カバーの他の特徴は、前記機能拡張具は、物品が載置される板状の載置台と、前記物品が立て掛けられる板状の支持壁とを有し、前記カバー部の中央側を内側とし、その反対側を外側としたとき、前記載置台は、前記支持壁の下端部から内側へ延びて形成されることにある。
【0028】
この構成によれば、本、スマートホンおよびタブレットなどの物品を、載置台に載置するとともに、支持壁に立て掛けることができる。つまり、機能拡張具を本立て、スマートホンスタンドおよびタブレットスタンドなどとして機能させることができる。また、載置台および支持壁によって、机面よりも上方で物品を支持できるので、使用者は、物品を見易い。
【0029】
本発明に係る機能拡張具付き天板カバーの他の特徴は、前記載置台の内側の端部には、上方へ突出する突起部が設けられることにある。
【0030】
この構成によれば、載置台に載置された物品が内側にずれることを突起部で阻止できる。
【0031】
本発明に係る機能拡張具付き天板カバーの他の特徴は、前記支持壁の外側の面には、前記機能拡張具取付け部に引掛け可能に構成されたフックが設けられることにある。
【0032】
この構成によれば、機能拡張具取付け部にフックを引掛けることによって、機能拡張具を机面の外側で吊り下げて保持することが可能であり、機能拡張具の不使用時に机面を広く使うことができる。
【0033】
本発明に係る機能拡張具付き天板カバーの他の特徴は、前記支持壁には、複数の貫通孔が形成されることにある。
【0034】
この構成によれば、使用者は、複数の貫通孔を通して、前方を見易い。例えば、機能拡張具付き天板カバーを学校の机に使用する場合には、生徒は、複数の貫通孔を通して、教師や黒板を見易い。
【0035】
本発明に係る機能拡張具付き天板カバーの他の特徴は、前記支持壁の外側の面には、前記貫通孔を避けて複数の補強リブが形成されることにある。
【0036】
この構成によれば、複数の補強リブによって支持壁が補強されるので、支持壁に立て掛けられたスマートホンやタブレットのボタンを使用者が押したときでも、支持壁は変形し難い。したがって、使用者は、ボタン操作を行い易い。
【0037】
本発明に係る機能拡張具付き天板カバーの他の特徴は、前記カバー部の中央側を内側とし、その反対側を外側としたとき、前記機能拡張具は、前記カバー部の上面に対して外側から繋がる拡張面を有することにある。
【0038】
この構成によれば、機能拡張具の拡張面によって机面の有効面積を拡張できる。
【0039】
本発明に係る機能拡張具付き天板カバーの他の特徴は、前記機能拡張具の外側の端部に、前記機能拡張具取付け部と同じ構成の補助機能拡張具取付け部が設けられることにある。
【0040】
この構成によれば、補助機能拡張具取付け部に他の機能拡張具を取り付けることによって、カバー部の機能を拡張できる。
【0041】
本発明に係る機能拡張具付き天板カバーの他の特徴は、前記机の使用者から見て遠い側を前側とし、近い側を後側とし、左手側を左側とし、右手側を右側としたとき、前記機能拡張具取付け部は、前記カバー部の前端部、左端部の前部および右端部の前部の少なくとも1つに形成されることにある。
【0042】
この構成によれば、カバー部の前端部、左端部の前部および右端部の前部の少なくとも1つに機能拡張具取付け部が形成されるので、機能拡張具取付け部に取り付けられた機能拡張具は、使用者の邪魔にならない。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】実施形態に係る天板カバーの使用方法を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は部分断面図である。
図2】実施形態に係る天板カバーの構成を示す図であり、(A)は上面側から見た斜視図、(B)は下面側から見た斜視図である。
図3】(A)は図2(A)におけるIIIA部分の拡大図、(B)は図2(B)におけるIIIB部分の拡大図である。
図4】(A)は実施形態に係る天板カバーの構成を示す底面図、(B)は図4(A)におけるIVB-IVB線拡大断面図である。
図5】(A)は図4(A)におけるVA-VA線拡大断面図、(B)は図4(A)におけるVB-VB線拡大断面図、(C)は図4(A)におけるVC-VC線拡大断面である。
図6】(A)は第1実施形態に係る機能拡張具付き天板カバーの構成を示す斜視図、(B)は転び止め(機能拡張具)の取付け構造を示す断面図である。
図7】(A)は転び止め(機能拡張具)の構成を示す内側から見た斜視図、(B)は転び止め(機能拡張具)の構成を示す外側から見た斜視図である。
図8】(A)は物品立て(機能拡張具)の構成を示す斜視図、(B)はフックの構成を示す部分拡大斜視図、(C)は内側当接部および外側当接部の構成を示す部分拡大斜視図である。
図9】(A)は物品立て(機能拡張具)の使用時の取付け構造を示す断面図、(B)は物品立て(機能拡張具)の不使用時の取付け構造を示す断面図である。
図10】(A)は変形例に係る転び止め(機能拡張具)の構成を示す内側から見た斜視図、(B)は変形例に係る転び止め(機能拡張具)の取付け構造を示す断面図である。
図11】変形例に係る物品立て(機能拡張具)の構成を示す斜視図である。
図12】(A)は他の変形例に係る物品立て(機能拡張具)の構成を示す斜視図、(B)は他の変形例に係る物品立て(機能拡張具)の取付け構造を示す断面図である。
図13】第2実施形態に係る機能拡張具付き天板カバーの構成を示す断面図である。
図14】(A)は第3実施形態に係る機能拡張具付き天板カバーの構成を示す断面図、(B)は物品立て(機能拡張具)の構成を示す斜視図である。
図15】(A)は第4実施形態に係る機能拡張具付き天板カバーの構成を示す斜視図、(B)は拡張天板部材(機能拡張具)の構成を示す下方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下、本発明に係る天板カバーおよび機能拡張具付き天板カバーの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0045】
図1は、実施形態に係る天板カバー10の使用方法を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は部分断面図である。以下の説明で用いる前後、左右、上下の各方向は、机12を使用する使用者から見た方向を基準として定めており、使用者から見て遠い側を前側とし、近い側を後側とし、左手側を左側とし、右手側を右側としている。これらの各方向は、図中に矢印で示した各方向と一致する。また、以下の説明では、天板カバー10を構成するカバー部70の中央側を内側とし、その反対側を外側としている。
【0046】
図1(A),(B)に示す天板カバー10は、学校の教室、図書室および自習室などで使用される机12の天板14を保護するために、或いは、天板14の汚れや傷を覆い隠すために、天板14に取り付けられて、実質的な天板として使用されるものである。なお、図1(A)では、天板14に取り付けられる前の状態の天板カバー10を実線で示しており、天板14に取り付けられた状態の天板カバー10を仮想線(二点鎖線)で示している。
【0047】
図1(A)に示すように、机12は、平面視で四角形の天板14と、天板14を支持する本体部16と、本体部16から下方へ延びて設けられた4本の脚部18と、本体部16の左側面および右側面のそれぞれから突出して設けられた2つのフック20とを有している。なお、左側のフック20は、天板14および本体部16に隠れて見えない。
【0048】
図1(B)に示すように、天板14の上面14aおよび下面14bは、平坦面に形成されており、天板14の外側面14cは、厚さ方向の中央部が外側へ向けて凸となる曲面に形成されている。図1(A)に示すように、本体部16は、天板14の下方に物入れ空間Sを構成するように箱状に形成されており、物入れ空間Sは、本体部16の後部に形成された開口16aを通して後方(使用者側)に向けて開かれている。机12の使用者は、開口16aから物入れ空間Sの内部に手を入れて、物入れ空間Sに対して物を出し入れできる。
【0049】
本実施形態の机12は、JIS規格に基づいて設計されたものであり、天板14の左右方向長さが650mmに定められており、天板14の前後方向長さが450mmに定められている。なお、天板14のサイズは、上記サイズに限定されるものではなく、適宜変更されてもよい。
【0050】
(実施形態に係る天板カバーの構成)
図2は、実施形態に係る天板カバー10の構成を示す図であり、図2(A)は上面側から見た斜視図、図2(B)は下面側から見た斜視図である。図3(A)は図2(A)におけるIIIA部分の拡大図、図3(B)は図2(B)におけるIIIB部分の拡大図である。
【0051】
図2(A),(B)に示すように、天板カバー10は、机12の天板14(図1(A))を上方から覆うカバー本体22と、カバー本体22の周縁部から垂下して形成された周壁部24とを備えている。また、図2(B)に示すように、天板カバー10は、カバー本体22に設けられ、天板14を上下方向に対して直交する方向から挟む4つの挟持手段26,28,30,32を備えている。本実施形態の天板カバー10の全体は、合成樹脂によって一体に形成されている。
【0052】
4つの挟持手段26,28,30,32のそれぞれは、カバー本体22を天板14に取り付けるための「取付け手段」として機能する。図2(B)に示すように、第1挟持手段26は、第1挟み片26aおよび第2挟み片26bで構成されている。第2挟持手段28は、第1挟み片28aおよび第2挟み片28bで構成されている。第3挟持手段30は、第1挟み片30aおよび第2挟み片30bで構成されており、第4挟持手段32は、第1挟み片32aおよび第2挟み片32bで構成されている。したがって、上記「4つの挟持手段」は、「4組の第1挟み片および第2挟み片」と言い換えることができる。つまり、本実施形態では、「取付け手段」が4組の第1挟み片および第2挟み片を有している。
【0053】
図2(A)に示すように、カバー本体22は、机12の天板14(図1(A))を上方から覆うとともに天板14の上面14aに代替される平坦な机面Qを構成する板状のカバー部70と、カバー部70の後側の縁部72における左側部分72aから後側へ張り出して形成された第1張出部74と、カバー部70の後側の縁部72における右側部分72bから後側へ張り出して形成された第2張出部76と、機能拡張具取付け部78とを有している。
【0054】
カバー部70は、平面視で四角形の板状に形成されている。カバー部70の左辺70aおよび右辺70bは、平面視で互いに平行となるように形成されており、前辺70cは、左辺70aおよび右辺70bに対して平面視で垂直となるように形成されている。後辺70dは、平面視で前辺70cに平行となるように、カバー部70と張出部74,76との境界に位置している。
【0055】
図2(A)に示すように、カバー部70の外周部には、平面視で帯状の隆起部34が、他の部分よりも僅かに高くなるように机面Qから上方へ突出して形成されている。隆起部34は、左片部34a、右片部34bおよび前片部34cを有しており、左片部34aの前部、右片部34bの前部および前片部34cの全体には、溝36が形成されている。つまり、カバー部70の上面には、カバー部の外周縁に沿って延びるように、溝36が形成されている。
【0056】
図3(A)に示すように、溝36の内部には、溝36の互いに対向する2つの溝壁36a,36bを繋ぐ複数の内部壁38が形成されている。各内部壁38の上端部の高さは、溝36の開口の高さよりも低く定められている。溝36の外側の溝壁36bは、カバー部70の外周縁に沿って延びるように、平面視で線状に形成された「壁部」である。
【0057】
図2(B)に示すように、カバー部70の下面70eには、複数の線状の補強リブ40が形成されている。図3(B)に示すように、カバー部70の下面70eの前部には、溝36(図3(A))の内側の溝壁36aおよび底部36cが表れている。
【0058】
図2(B)に示すように、カバー部70の外周部には、後述する後壁部24d,24eに連続する左壁部24a、右壁部24bおよび前壁部24cが、カバー部70の外周縁から垂下して形成されている。
【0059】
図2(A)に示すように、第1張出部74は、カバー本体22の左右方向の中央部から左端部へ向かうにつれて、後方への張り出し長さが徐々に長くなる形状に形成されている。第2張出部76は、カバー本体22の左右方向の中央部から右端部へ向かうにつれて、後方への張り出し長さが徐々に長くなる形状に形成されている。つまり、第2張出部76および第2張出部76は、急に張り出す形状ではなく、徐々に張り出す形状に形成されている。
【0060】
図2(A),(B)に示すように、第1張出部74の後縁部には、後側の端縁から垂下して後壁部24dが形成されており、第2張出部76の後縁部には、後側の端縁から垂下して後壁部24eが形成されている。上記の左壁部24a、右壁部24b、前壁部24cと、後壁部24d,24eとが一体となって環状の周壁部24が構成されている。図2(B)に示すように、左壁部24aおよび右壁部24bの前後方向中央部には、これらの下端部から上方へ向けて凹んだ凹み部42a,42bが形成されている。
【0061】
図2(B)に示すように、左壁部24aおよび右壁部24bの上下方向長さは、これらの下端部がフック20(図1(A))に当たらない程度に定められており、後壁部24d,24eの上下方向長さは、本体部16の開口16a(図1(A))を十分に確保できる程度に定められている。本実施形態では、左壁部24a、右壁部24b、前壁部24cおよび後壁部24d,24eの上下方向長さが、凹み部42a,42bを除いて均一に定められている。なお、これらの上下方向長さは、必ずしも均一である必要はなく、適宜変更されてもよい。
【0062】
図2(B)に示すように、第1挟持手段26は、カバー本体22の前後方向中央部の左部に左壁部24aを介して設けられた第1挟み片26aと、カバー本体22の前後方向中央部の右部に右壁部24bを介して設けられた第2挟み片26bとによって、天板14を左右方向から挟むことができるように構成されている。第1挟み片26aは、凹み部42aにおける左壁部24aの下端縁に繋げられており、第2挟み片26bは、凹み部42bにおける右壁部24bの下端縁に繋げられている。
【0063】
図4(A)は天板カバー10の構成を示す底面図、図4(B)は図4(A)におけるIVB-IVB線拡大断面図である。図5(A)は図4(A)におけるVA-VA線拡大断面図、図5(B)は図4(A)におけるVB-VB線拡大断面図、図5(C)は図4(A)におけるVC-VC線拡大断面である。
【0064】
図4(A),(B)に示す第1挟み片26aは、第2挟み片26bに対して遠ざかる方向へ弾性変形可能なように、合成樹脂によって板状に形成されている。図4(B)に示すように、第1挟み片26aの外側面44は、上方へ向かうにつれて外側に位置するように傾斜して形成されており、第1挟み片26aの内側面46は、図1(B)に示す天板14の外側面14cおよび下面14bに沿うように屈曲して形成されている。なお、第1挟み片26aの内側面46は、天板14の外側面14cおよび下面14bに沿うように湾曲して形成されてもよい。
【0065】
より詳細に説明すると、第1挟み片26aは、凹み部42aにおける左壁部24aの下端縁から右下方へ延びるように傾斜して形成された板状の第1部分48と、第1部分48の下端部から右方へ水平に延びるように形成された板状の第2部分50とを有している。第1挟み片26aの外側面44は、第1部分48の外側面48aで構成されている。第1挟み片26aの内側面46は、天板14の外側面14c(図1(B))に沿うように形成された第1部分48の内側面48bと、天板14の下面14b(図1(B))に沿うように形成された第2部分50の上面50aとによって構成されている。
【0066】
図4(A)に示すように、第2挟み片26bは、第1挟み片26aと左右対称に構成されているため、第2挟み片26bの説明は省略する。
【0067】
自然状態における第1挟み片26aと第2挟み片26bとの間隔は、これらによって挟まれる天板14(図1(A))の対応部分の幅よりも狭く定められている。ここで、第1挟み片26aと第2挟み片26bとの間隔は、天板14を挟む部分の間隔を意味する。本実施形態では、第1挟み片26aおよび第2挟み片26bのそれぞれの第1部分48(図1(B))の下端部が天板14を挟む部分となっており、当該下端部どうしの間隔が、天板14の対応部分の幅よりも狭く定められている。
【0068】
図2(B)に示すように、第2挟持手段28は、カバー本体22の左部の前部に設けられた第1挟み片28aと、カバー本体22の左部の後部に設けられた第2挟み片28bとによって、天板14を前後方向から挟むように構成されている。第1挟み片28aは、前壁部24cから後方へ離れて形成されており、第2挟み片28bは、後壁部24dから前方へ離れて形成されている。
【0069】
図5(B)に示すように、第1挟み片28aは、第2挟み片28bに対して遠ざかる方向へ弾性変形可能な板状の部分であり、カバー部70の下面70eに表れた溝36の底部36cから後下方へ延びるように傾斜して形成されている。第1挟み片28aには、木ネジ(図示省略)が挿通される貫通孔52が形成されており、第1挟み片28aの先端部の内側面(後側面)は、滑らかに湾曲して形成されている。
【0070】
図5(A)に示すように、第2挟み片28bは、第1挟み片28aに対して遠ざかる方向へ弾性変形可能な板状の部分であり、カバー部70の下面70eから前下方へ延びるように傾斜して形成されている。第2挟み片28bには、木ネジ(図示省略)が挿通される貫通孔52が形成されており、第2挟み片28bの先端部は、前方へ屈曲して形成されている。この屈曲された部分の内側面(前側面)は、滑らかに湾曲して形成されている。
【0071】
自然状態における第1挟み片28aと第2挟み片28bとの間隔は、これらによって挟まれる天板14(図1(A))の対応部分の幅よりも狭く定められている。ここで、第1挟み片28aと第2挟み片28bとの間隔は、天板14を挟む部分の間隔を意味する。本実施形態では、第1挟み片28aおよび第2挟み片28bのそれぞれの先端部が天板14を挟む部分となっており、当該先端部どうしの間隔が、天板14の対応部分の幅よりも狭く定められている。
【0072】
図5(B)に示すように、本実施形態では、カバー本体22における第1挟み片28aの外側(前側)の部分にカバー部70から垂下して前壁部24cが形成されており、この前壁部24cが第1挟み片28aを目隠しするための「垂下壁」となっている。また、図5(A)に示すように、カバー本体22における第2挟み片28bの外側(後側)の部分にカバー部70から垂下して後壁部24dが形成されており、この後壁部24dが第2挟み片28bを目隠しするための「垂下壁」となっている。
【0073】
図4(A)に示すように、第3挟持手段30は、カバー本体22の左右方向中央部を挟んで、第2挟持手段28と左右対称に構成されているため、第3挟持手段30の説明は省略する。
【0074】
図2(B)に示すように、第4挟持手段32は、カバー本体22の左右方向中央部の前部に設けられた第1挟み片32aと、カバー本体22の左右方向中央部の後部に設けられた第2挟み片32bとによって、天板14を前後方向から挟むように構成されている。第1挟み片32aは、前壁部24cから後方へ離れて形成されており、第2挟み片32bは、後壁部24dの下端部に形成されている。
【0075】
第1挟み片32aは、図5(B)に示す第2挟持手段28の第1挟み片28aと同様に形成されているので、第1挟み片32aの説明は省略する。図5(C)に示すように、第2挟み片32bは、後壁部24dの下端部から内側(前側)に突出するように形成されており、第2挟み片32bの内側面(前側面)は、滑らかに湾曲して形成されている。したがって、第2挟み片32bは、僅かであるが、第1挟み片32aに対して遠ざかる方向へ弾性変形可能であり、後壁部24dが第2挟み片32bを目隠しするための「垂下壁」となっている。
【0076】
図3(A)に示す機能拡張具取付け部78は、転び止め、本立て、スマートホンスタンド、タブレットスタンドおよび拡張天板部材などの「機能拡張具」が取り付けられる部分であり、上記の溝36および溝壁(壁部)36bを有している。
【0077】
(第1実施形態に係る機能拡張具付き天板カバーの構成)
図6(A)は第1実施形態に係る機能拡張具付き天板カバー80の構成を示す斜視図、図6(B)は転び止め(機能拡張具)82の取付け構造を示す断面図である。図7(A)は転び止め(機能拡張具)82の構成を示す内側から見た斜視図、図7(B)は転び止め(機能拡張具)82の構成を示す外側から見た斜視図である。図8(A)は物品立て(機能拡張具)84の構成を示す斜視図、図8(B)はフックの構成を示す部分拡大斜視図、図8(C)は内側当接部および外側当接部の構成を示す部分拡大斜視図である。図9(A)は物品立て(機能拡張具)84の使用時の取付け構造を示す断面図、図9(B)は物品立て(機能拡張具)84の不使用時の取付け構造を示す断面図である。図10は物品立て(機能拡張具)84の変形例を示す斜視図である。
【0078】
図6(A),(B)に示す機能拡張具付き天板カバー80は、上記の天板カバー10に加えて、少なくとも1つ(本実施形態では3つ)の転び止め82および1つの物品立て84を備えている。転び止め82は、机面Qに載置された物品(図示省略)が転がって机面Qから落下することを阻止する機能を有する「機能拡張具」である。物品立て84は、本、スマートホンおよびタブレットなどの物品を支持する機能を有する「機能拡張具」である。つまり、物品立て84は、本立ての機能、スマートホンスタンドの機能およびタブレットスタンドの機能を有している。
【0079】
図7(A),(B)に示すように、転び止め(機能拡張具)82は、溝壁(壁部)36b(図6(B))の内側面に当接可能に構成された1つの内側当接部86と、溝壁(壁部)36bの外側面に当接可能に構成された2つの外側当接部88と、内側当接部86および外側当接部88の上端部どうしを繋ぐ繋ぎ部90と、移動阻止部92とを有している。移動阻止部92は、机面Q(図6(A))に載置された物品(図示省略)の移動を阻止する部分である。
【0080】
繋ぎ部90は、溝壁(壁部)36bの上端部に沿って延びるように棒状に形成されており、内側当接部86は、繋ぎ部90の長さ方向中央部から下方へ突出して形成されている。外側当接部88は、繋ぎ部90の長さ方向両端部から下方へ延びて板状に形成されており、外側当接部88の下端部には、周壁部24の下端縁に引掛けられる突起88aが形成されている。移動阻止部92は、繋ぎ部90の全体から上方へ延びて形成されており、移動阻止部92の長さ方向両端部には、電気コード(図示省略)が挿通される切欠き92aが上方へ開いて形成されている。
【0081】
なお、繋ぎ部90および移動阻止部92の長さは、特に限定されるものではなく、溝壁(壁部)36bの直接部分の長さよりも短いことを条件として、適宜変更されてもよい。また、内側当接部86および外側当接部88の数は、特に限定されるものではなく、繋ぎ部90の長さなどに応じて適宜変更されてもよい。さらに、転び止め(機能拡張具)82の材料は、特に限定されるものではなく、金属およびプラスチックなどが適宜選択されてもよい。
【0082】
図6(B)に示すように、転び止め(機能拡張具)82を溝壁(壁部)36bに取り付けるとき、使用者は、内側当接部86と外側当接部88との間に溝壁(壁部)36bを嵌め込むことによって、内側当接部86および外側当接部88を溝壁(壁部)36bの内側および外側に配置する。
【0083】
図8(A)に示すように、物品立て(機能拡張具)84は、本、スマートホンおよびタブレットなどの物品(図示省略)が載置される載置台94と、当該物品が立て掛けられる支持壁96とを有している。また、物品立て(機能拡張具)84は、溝壁(壁部)36b(図9(A))の内側面に当接可能に構成された2つの内側当接部98と、溝壁(壁部)36bの外側面に当接可能に構成された3つの外側当接部100とを有している。
【0084】
載置台94は、溝壁(壁部)36bの上端部に沿うように細長い板状に形成されている。図8(C)に示すように、内側当接部98は、載置台94の外側の端縁から下方へ突出して形成されている。外側当接部100は、載置台94の外側の端縁から下方へ延びて板状に形成されている。外側当接部100の下端部には、周壁部24の下端縁に引掛けられる突起100aが形成されている。
【0085】
図8(A)に示すように、支持壁96は、載置台94の外側の端縁から上方へ延びて板状に形成されている。支持壁96の上端部における外側の面には、機能拡張具取付け部78の溝壁(壁部)36bに引掛け可能に構成された2つのフック102が、互いに間隔を隔てて設けられている。上記の載置台94は、支持壁96の下端部から内側へ延びて形成されており、載置台94の内側の端部には、上方へ突出する突起部94aが設けられている。また、支持壁96には、複数の貫通孔96aが形成されている。
【0086】
なお、溝壁(壁部)36bの上端部に沿う方向における載置台94および支持壁96の長さは、特に限定されるものではなく、溝壁(壁部)36bの直接部分の長さよりも短いことを条件として、適宜変更されてもよい。また、内側当接部98および外側当接部100の数は、特に限定されるものではなく、載置台94の長さなどに応じて適宜変更されてもよい。さらに、物品立て(機能拡張具)84の材料は、特に限定されるものではなく、金属およびプラスチックなどが適宜選択されてもよい。
【0087】
図9(A)に示すように、物品立て(機能拡張具)84を溝壁(壁部)36bに取り付けるとき、使用者は、内側当接部98と外側当接部100との間に溝壁(壁部)36bを嵌め込むことによって、内側当接部98および外側当接部100を溝壁(壁部)36bの内側および外側に配置する。図9(B)に示すように、物品立て(機能拡張具)84を使用しないとき、使用者は、物品立て(機能拡張具)84の上下および表裏を逆にし、2つのフック102を溝壁(壁部)36bに引掛けることによって、物品立て(機能拡張具)84を机面Qの外側で吊り下げる。
【0088】
(実施形態に係る天板カバーの使用方法)
図1に示すように、作業者が天板カバー10を机12の天板14に取り付けるとき、まず、作業者は、天板カバー10の前部に設けられた第1挟み片28a,30a,32a(図2(B))を、天板14の前部に引掛ける。続いて、作業者は、引掛け状態を保持しながら、天板カバー10の後部を天板14に近づけるように移動させ、天板カバー10の第1挟み片26aおよび第2挟み片26bを天板14の左部および右部に引掛ける。
【0089】
その後、作業者は、天板カバー10の後部に設けられた第2挟み片28b,30b,32b(図2(B))を、天板14の後部に引掛ける。天板カバー10が天板14から離脱することを確実に防止したいとき、作業者は、第1挟み片28a,30a,32aおよび第2挟み片28b,30bを、木ネジ(図示省略)を用いて天板14に固定する。
【0090】
天板カバー10を机12の天板14に取り付けた状態において、第1挟み片28a,30a,32aは、「垂下壁」としての前壁部24cで目隠しされるので、外部から見えない。また、第2挟み片28b,30b,32bは、「垂下壁」としての後壁部24dで目隠しされるので、外部から見えない。
【0091】
図6(A)に示すように、カバー本体22の上面22aすなわち机面Qに置かれた物品(筆記具や消しゴムなど)が机面Qから落下することを防止する際には、使用者は、少なくとも1つの転び止め(機能拡張具)82を溝壁(壁部)36bに取り付ける。また、机面Qで本、スマートホンおよびタブレットなどを立てて使う際には、使用者は、物品立て(機能拡張具)84を溝壁(壁部)36bに取り付ける。机面Qに置かれた電気機器の電気コードが邪魔になるとき、使用者は、当該電気コードを転び止め(機能拡張具)82の切欠き92aで留める。
【0092】
作業者が机12を持ち上げて移動させるとき、作業者は、図4(A)に示す第1挟持手段26を構成する第1挟み片26aおよび第2挟み片26bの傾斜した外側面44に手を掛けて、机12および天板カバー10の全体を持ち上げる。このとき、作業者の手から第1挟み片26aおよび第2挟み片26bに作用する力によって、第1挟み片26aおよび第2挟み片26bが内側へ押されて天板14の側面に押し当てられるので、天板カバー10は天板14から離脱し難い。
【0093】
(実施形態の効果)
本実施形態によれば、上記構成により以下の各効果を奏することができる。すなわち、図6(A)に示すように、機能拡張具取付け部78の溝壁(壁部)36bに転び止め(機能拡張具)82および物品立て(機能拡張具)84を取り付けることによって、カバー部70の機能を容易に拡張できる。つまり、転び止め(機能拡張具)82を取り付けることによって、机面Qから物品が落下することを阻止する機能を付加できる。また、物品立て(機能拡張具)84を取り付けることによって、本、スマートホンおよびタブレットなどの物品を支持する機能を付加できる。
【0094】
図6(B)に示すように、転び止め(機能拡張具)82の内側当接部86と外側当接部88との間に溝壁(壁部)36bを嵌め込むことによって、溝壁(壁部)36bに対して転び止め(機能拡張具)82を固定的に取り付けることができる。また、図9(A)に示すように、物品立て(機能拡張具)84の内側当接部98と外側当接部100との間に溝壁(壁部)36bを嵌め込むことによって、溝壁(壁部)36bに対して物品立て(機能拡張具)84を固定的に取り付けることができる。
【0095】
図8(A)に示す物品立て(機能拡張具)84では、本、スマートホンおよびタブレットなどの物品を、載置台94に載置するとともに、支持壁96に立て掛けることができる。つまり、物品立て(機能拡張具)84を、本立て、スマートホンスタンドおよびタブレットスタンドなどとして機能させることができる。また、図9(A)に示すように、載置台94および支持壁96によって、机面Qよりも上方で物品を支持できるので、使用者は、当該物品を見易い。
【0096】
物品立て(機能拡張具)84では、載置台94の内側の端部に突起部94aが設けられるので、載置台94に載置された物品が内側にずれることを突起部94aで阻止できる。また、溝壁(壁部)36bにフック102を引掛けることによって、物品立て(機能拡張具)84を机面Qの外側で吊り下げて保持できるので、物品立て(機能拡張具)84の不使用時に机面Qを広く使うことができる。
【0097】
物品立て(機能拡張具)84の支持壁96には、複数の貫通孔96aが形成されるので、使用者は、複数の貫通孔96aを通して、前方を見易い。例えば、機能拡張具付き天板カバー80を学校の机12(図1(A))に使用する場合には、生徒は、複数の貫通孔96aを通して、教師や黒板を見易い。
【0098】
図2(A)に示すように、機能拡張具取付け部78は、カバー部70の前端部、左端部の前部および右端部の前部の少なくとも1つに形成されるので、機能拡張具取付け部78に取り付けられた転び止め(機能拡張具)82および物品立て(機能拡張具)84は、使用者の邪魔にならない。
【0099】
図3(A)に示すように、溝36の内部に内部壁38が設けられるので、内部壁38によって溝36を補強できる。
【0100】
(変形例)
なお、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されず、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。すなわち、図2(A)に示すように、上記実施形態では、カバー部70が平面視で四角形に形成されているが、カバー部70の形状は、適宜変更可能であり、楕円形や円形に形成されてもよい。
【0101】
図2(B)に示すように、上記実施形態では、カバー本体22に4つの挟持手段26,28,30,32が設けられているが、挟持手段の数は、適宜変更可能であり、1~3つでもよいし、5つ以上でもよい。つまり、天板カバー10は、少なくとも1つの挟持手段を備えていればよい。言い換えると、天板カバー10は、「取付け手段」としての少なくとも1組の第1挟み片および第2挟み片を有していればよい。また、第1挟み片および第2挟み片に代えて、ボルト・ナット、木ネジ、接着剤および両面テープなどの他の「取付け手段」が用いられてもよい。
【0102】
図3(A)に示す溝36の底部には、カバー部70の下方の空間に連通する貫通孔(図示省略)が形成されてもよい。また、溝36の全体が貫通孔に代えられてもよい。これらの構成によれば、貫通孔からゴミを排出できる。なお、これらの構成でも、壁部36bを確保できるので、壁部36bに対して転び止め(機能拡張具)82および物品立て(機能拡張具)84を取り付けることができる。
【0103】
転び止め(機能拡張具)82の形状およびサイズは、上記実施形態の形状およびサイズに限定されるものではなく、適宜変更されてもよい。図10(A)は変形例に係る転び止め(機能拡張具)83の構成を示す内側から見た斜視図であり、図10(B)は変形例に係る転び止め(機能拡張具)83の取付け構造を示す断面図である。
【0104】
図10(A)に示す転び止め(機能拡張具)83は、図7(A)に示す転び止め(機能拡張具)82と同様に、内側当接部86、外側当接部88、繋ぎ部90および移動阻止部92を備えている。そして、内側当接部86の内側面には、内側当接部86と共に溝36に挿し込まれる2つの突部86aが、繋ぎ部90の長さ方向に間隔を隔て形成されている。突部86aの下面は、下方へ向かうにつれて内側当接部86に近づくように傾斜して形成されている。したがって、使用者は、突部86aを溝36に挿し込み易い。なお、突部86aの数は、2つに限定されるものではなく、1つまたは3つ以上でもよい。
【0105】
図10(B)に示すように、転び止め(機能拡張具)83を溝壁(壁部)36bに取り付けた状態では、溝36の互いに対向する2つの溝壁36a,36bの間に、内側当接部86および突部86aが配置される。この状態で、移動阻止部92が外側から内側へ押されると、突部86aが内側の溝壁36aに当たるため、外側当接部88の下端部の外側への移動が抑制される。したがって、転び止め(機能拡張具)83は、溝壁(壁部)36bから外れ難い。
【0106】
物品立て(機能拡張具)84の形状およびサイズは、上記実施形態の形状およびサイズに限定されるものではなく、適宜変更されてもよい。図11は変形例に係る物品立て(機能拡張具)85の構成を示す斜視図である。図12(A)は他の変形例に係る物品立て(機能拡張具)87の構成を示す斜視図、図12(B)は他の変形例に係る物品立て(機能拡張具)87の取付け構造を示す断面図である。
【0107】
図8(B),(C)に示すように、上記実施形態では、物品立て(機能拡張具)84を構成する支持壁96の外側の面(背面)が平坦に形成されているが、図11に示す物品立て(機能拡張具)85のように、支持壁96の外側の面(背面)には、貫通孔96aを避けて複数の補強リブ104が形成されてもよい。この構成によれば、複数の補強リブ104によって支持壁96が補強されるので、支持壁96に立て掛けられたスマートホンやタブレットのボタンを使用者が押したときでも、支持壁96は変形し難い。したがって、使用者は、ボタン操作を行い易い。
【0108】
また、図12(A)に示す物品立て(機能拡張具)87のように、載置台94の下面には、複数(例えば6つ)の補強リブ95が、載置台94の長さ方向へ互いに間隔を隔てて形成されてもよい。図12(A)に示す補強リブ95は、側面視で三角形の板状に形成されており、載置台94の幅方向へ延びる1つの辺が載置台94に繋がっている。補強リブ95の他の2つの辺は、側面視でV字状に形成されている。言い換えると、補強リブ95の下面97は、内側の下面97aと外側の下面97bとによって側面視でV字状に形成されている。
【0109】
図12(B)に示すように、補強リブ95の形状、サイズおよび位置は、物品立て(機能拡張具)87を溝壁(壁部)36bに取り付けたときに、外側の下面97bが内側の溝壁(壁部)36aの上端に当たるように定められている。したがって、載置台94は、補強リブ95を介して内側の溝壁(壁部)36aの上端で支持され、ぐらつきが抑制される。支持壁96が外側から内側へ押されると、補強リブ95が内側の溝壁(壁部)36aの上端に当たるため、外側当接部100の下端部の外側への移動が抑制される。したがって、物品立て(機能拡張具)87は、溝壁(壁部)36bから外れ難い。
【0110】
図13は、第2実施形態に係る機能拡張具付き天板カバー110の構成を示す断面図である。図13に示す機能拡張具付き天板カバー110では、機能拡張具取付け部78の溝36に対して、「機能拡張具」としての物品立て112が取り付けられる。
【0111】
図13に示す物品立て(機能拡張具)112は、図9(A)に示す物品立て(機能拡張具)84と同様に、板状の載置台94および板状の支持壁96を有しており、載置台94の外側の端縁には、1つの板状の脚部114が載置台94の全長に亘って形成されている。脚部114は、物品立て(機能拡張具)112を溝36に取り付ける部分であり、溝36に上方から挿し込むことができるように構成されている。つまり、脚部114の厚さは、溝36の幅よりも薄く定められており、溝36が延びる方向における脚部114の長さは、溝36の内部壁38で仕切られた部分の長さよりも短く定められている。脚部114の上下方向長さは、溝36の深さとほぼ同じか、それよりも長く定められている。
【0112】
この構成によれば、使用者は、脚部114を溝36に挿し込むだけで、物品立て(機能拡張具)112を溝36に簡単に取り付けることができる。また、物品立て(機能拡張具)112が溝36に沿って移動することを内部壁38によって防止できる。
【0113】
図14(A)は第3実施形態に係る機能拡張具付き天板カバー116の構成を示す断面図、図14(B)は物品立て(機能拡張具)118の構成を示す斜視図である。図14(A)に示す機能拡張具付き天板カバー116では、機能拡張具取付け部78の溝36に対して「機能拡張具」としての物品立て118が取り付けられる。
【0114】
図14(A)に示すように、物品立て(機能拡張具)118は、机面Qに載置されて、本、スマートホンおよびタブレットなどの物品(図示省略)が後方から立て掛けられる支持部120と、机面Qにおいて支持部120を前方から支持する脚部122とを有している。
【0115】
図14(B)に示すように、支持部120は、ワイヤーからなる線状の下側支持体124と、ワイヤーからなる線状の上側支持体126と、左接続部128と、右接続部130とを有しており、下側支持体124と上側支持体126とが左接続部128および右接続部130を介して角度変更可能に接続されている。脚部122は、ワイヤーからなる線状の部材であり、左脚部122aと、右脚部122bと、これらの下端部どうしを連結する連結部122cとを有している。そして、支持部120と脚部122とが左接続部128および右接続部130を介して角度変更可能に接続されている。
【0116】
図14(A)に示すように、脚部122は、物品立て(機能拡張具)118を溝36に取り付ける部分であり、溝36に上方から挿し込むことができるように構成されている。つまり、脚部122の直径は、溝36の幅よりも小さく定められており、溝36が延びる方向における脚部122の長さは、溝36の直接部分の長さよりも短く定められている。物品立て(機能拡張具)118を溝36に取り付けるとき、使用者は、脚部122を溝36に上方から挿し込むとともに、連結部122cを溝36の開口より下方において内部壁38の上端部に載置する。本実施形態では、複数の内部壁38の間隔が連結部122cの長さよりも短く定められている。したがって、複数の内部壁38の上端部に連結部122cを安定して載置できる。
【0117】
この構成によれば、使用者は、脚部122を溝36に挿し込むだけで、物品立て(機能拡張具)118を溝36に簡単に取り付けることができる。また、内部壁38の上端部の高さを適切に定めることによって、溝36の深さに関わらず、机面Qに対する脚部122の上下方向位置を適切に定めることができる。
【0118】
図15(A)は第4実施形態に係る機能拡張具付き天板カバー132の構成を示す斜視図、図15(B)は拡張天板部材(機能拡張具)134の構成を示す下方から見た斜視図である。図15(A)に示す機能拡張具付き天板カバー132では、図3(A)に示す機能拡張具取付け部78の溝壁(壁部)36bに対して「機能拡張具」としての拡張天板部材134が取り付けられる。
【0119】
図15(A)に示すように、拡張天板部材(機能拡張具)134は、カバー部70の上面に対して外側から繋がる拡張面134aを有する本体部136を有している。本体部136の長さは、カバー部70の前端部の左右方向長さとほぼ同じに定められている。図15(B)に示すように、本体部136の内側の端部には、溝壁(壁部)36bの内側面に当接可能に構成された複数(本実施形態では4つ)の内側当接部138と、溝壁(壁部)36bの外側面に当接可能に構成された複数(本実施形態では4つ)の外側当接部140とが形成されている。また、図15(A)に示すように、拡張天板部材(機能拡張具)134の外側の端部、すなわち、本体部136の外側の端部には、図3(A)に示す機能拡張具取付け部78と同じ構成の補助機能拡張具取付け部142が設けられている。
【0120】
この構成によれば、拡張天板部材(機能拡張具)134の拡張面134aによって机面Qの有効面積を拡張できる。また、補助機能拡張具取付け部142に他の機能拡張具(図示省略)を取り付けることによって、カバー部70の機能を拡張できる。この場合、例えば、拡張天板部材134に更に別の拡張天板部材134を取り付けることで机面Qの有効面積を更に拡張することができる。
【符号の説明】
【0121】
Q…机面、S…物入れ空間、10…天板カバー、12…机、14…天板、14a…上面、14b…下面、14c…外側面、16…本体部、16a…開口、18…脚部、20…フック、22…カバー本体、24…周壁部、24a…左壁部、24b…右壁部、24c…前壁部、24d,24e…後壁部、26…第1挟持手段、28…第2挟持手段、30…第3挟持手段、32…第4挟持手段、26a,28a,30a,32a…第1挟み片、26b,28b,30b,32b…第2挟み片、34…隆起部、36…溝、36a,36b…溝壁(壁部)、36c…底部、38…内部壁、40…補強リブ、42a,42b…凹み部、44…外側面、46…内側面、48…第1部分、50…第2部分、52…貫通孔、70…カバー部、70a…左辺、70b…右辺、70c…前辺、70d…後辺、70e…下面、72…後側の縁部、72a…左側部分、72b…右側部分、74…第1張出部、76…第2張出部、78…機能拡張具取付け部、80,110,116,132…機能拡張具付き天板カバー、82,83…転び止め(機能拡張具)、84,85,87,112,118…物品立て(機能拡張具)、86…内側当接部、88…外側当接部、86a…突部、88a…突起、90…繋ぎ部、92…移動阻止部、92a…切欠き、94…載置台、94a…突起部、95…補強リブ、96…支持壁、96a…貫通孔、97…下面、97a…内側の下面、97b…外側の下面、98…内側当接部、100…外側当接部、100a…突起、102…フック、104…補強リブ、114…脚部、120…支持部、122…脚部、122c…連結部、134…拡張天板部材(機能拡張具)、134a…拡張面、136…本体部、138…内側当接部、140…外側当接部、142…補助機能拡張具取付け部。
【要約】
【課題】カバー部の機能を容易に拡張できる、天板カバーおよび機能拡張具付き天板カバーを提供する。
【解決手段】機能拡張具付き天板カバー80は、机の天板を上方から覆うとともに天板の上面に代替される机面Qを構成する板状のカバー部70を有するカバー本体22と、カバー本体22を天板に取り付けるための「取付け手段」としての第1挟持手段26と、カバー部70の機能を拡張させるための「機能拡張具」としての転び止め82および物品立て84とを備える。カバー本体22は、カバー部70の外周部に設けられ、転び止め82および物品立て84が取り付けられる機能拡張具取付け部78を有する。機能拡張具取付け部78は、溝36の外側の溝壁(壁部)36bを有しており、転び止め82および物品立て84に設けられた2つの当接部の間に溝壁36bを嵌め込むことによって、転び止め82および物品立て84が溝壁36bに固定的に取り付けられる。
【選択図】図6
図1
図2
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図10
図11
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図15