(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-18
(45)【発行日】2023-10-26
(54)【発明の名称】前頸部プレートアセンブリ
(51)【国際特許分類】
A61B 17/80 20060101AFI20231019BHJP
A61B 17/84 20060101ALI20231019BHJP
A61B 17/86 20060101ALI20231019BHJP
【FI】
A61B17/80
A61B17/84
A61B17/86
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020079876
(22)【出願日】2020-04-29
【審査請求日】2020-04-29
【審判番号】
【審判請求日】2022-04-13
(32)【優先日】2019-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507400686
【氏名又は名称】グローバス メディカル インコーポレイティッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル ウルフ
(72)【発明者】
【氏名】ジェイソン ザッパコスタ
【合議体】
【審判長】佐々木 正章
【審判官】村上 聡
【審判官】井上 哲男
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0196606(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B17/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレートアセンブリであって、
前記プレートアセンブリは、ベースプレートを備え、
前記ベースプレートは、
前記ベースプレート内に形成される第一のねじシートに隣接した前記ベースプレート内に形成される第一の溝内に配置された第一のブロッキング要素と、
前記ベースプレート内に形成される第二のねじシートに隣接した前記ベースプレート内に形成される
第二の溝内に配置される第二のブロッキング要素と、
前記第一のねじシートに配置された第一の骨ねじであって、第一のねじヘッドおよび前記第一のねじヘッドから延びる第一のねじ山付きシャフトを有し、前記第一の骨ねじが前記第一のねじヘッド上に第一の識別特徴を含む、第一の骨ねじと、を含み、
前記第一のねじシートが、前記第一の骨ねじを受けるように寸法決めされたボア穴を含み、前記第二のねじシートが、第二の骨ねじを受けるように寸法決めされたボア穴を含み、
前記第一および第二のブロッキング要素がそれぞれ、それぞれのブロッキング要素が対応するねじシートを部分的に妨げる初期状態、および、前記対応するねじシートが妨げられていない圧縮状態に向かって弾性的に付勢され、
前記第一および第二のブロッキング要素が、前記初期状態と前記圧縮状態の間で独立して移動可能であり、
前記第一および第二のブロッキング要素は、ブロッキング部分、ベース部分、及び前記ブロッキング部分と前記ベース部分とを接続するアームを有し、前記ベースプレートから分離した
要素であって、平面状
の一体形成された要素であ
り、
前記第一のブロッキング要素のブロッキング部分は、前記第一のねじシートから横方向に拡張された、前記第一の溝の第一のスロットに配置され、前記第一のブロッキング要素のベース部分は、前記第一のねじシートから横方向に拡張された、前記第1の溝の第二のスロットに配置され、前記第一の骨ねじのねじ込みに連動して前記第一のブロッキング要素が圧縮されたとき、前記ブロッキング部分は、前記第一のねじシートを妨げないように、前記第一のスロット側に更にスライドする、プレートアセンブリ。
【請求項2】
前記第一および第二のブロッキング要素がばね要素である、請求項1に記載のプレートアセンブリ。
【請求項3】
前記ベースプレートの外面に形成され、ツールが、所定の向きで前記ベースプレートを捕捉し、前記ベースプレートを所定の軌道で挿入することを可能にするように構成された、一つまたは複数の切欠部をさらに含む、請求項1に記載のプレートアセンブリ。
【請求項4】
各ボア穴が、(a)前記ベースプレートを短手方向に二分する中心横方向軸に対して第一角度で傾斜し、(b)前記ベースプレートを長手方向に二分する中心長手方向軸に対して第二角度で傾斜している中心軸を画定する、請求項1に記載のプレートアセンブリ。
【請求項5】
前記第二のねじシートに配置された第二のねじであって、第二のねじヘッドと、前記第二のねじヘッドから延びる第二のねじ山付きシャフトを有し、前記第二のねじが前記第二のねじヘッドに第二の識別特徴を含み、前記第二の識別特徴が前記第一の識別特徴とは異なる、第二のねじをさらに含む、請求項1に記載のプレートアセンブリ。
【請求項6】
前記第一の骨ねじが固定角ねじであり、前記第二のねじが可変角ねじである、請求項5に記載のプレートアセンブリ。
【請求項7】
それぞれのブロッキング要素は傾斜面を、
前記ブロッキング要素に対応する前記第一のねじシートを通って挿入された前記第一の骨ねじのヘッドが、前記傾斜面に対して当接し、前記圧縮状態に向かって前記ブロッキング要素を動かすように、
含む、請求項1に記載のプレートアセンブリ。
【請求項8】
前記第一および第二のブロッキング要素が、ブロッキング部分と、ベース部分と、前記ブロッキング部分と前記ベース部分とを接続するアームとを有する、平面状の一体構造要素である、請求項1に記載のプレートアセンブリ。
【請求項9】
前頸部プレートアセンブリであって、
前記前頸部プレートアセンブリは、ベースプレートを備え、
前記ベースプレートは、
前記ベースプレート内に形成される複数の骨ねじシートであって、各骨ねじシートが骨ねじを受容するよう寸法決めされたボア穴を含み、各ボア穴が、(a)前記ベースプレートを短手方向に二分する中心横方向軸に対して第一角度で傾斜し、且つ、(b)前記ベースプレートを長手方向に二分する中心長手方向軸に対して第二角度で傾斜した、中心軸を画定する複数の骨ねじシートと、
前記複数の骨ねじシートのうちの対応する一つに隣接した前記ベースプレート内に形成された対応する溝に配置された複数のブロッキング要素と、
前記複数の骨ねじシートのうちの一つに配置された第一のねじであって、第一のねじヘッドおよび前記第一のねじヘッドから延びる第一のねじ山付きシャフトを有し、前記第一のねじが前記第一のねじヘッド上に第一の識別特徴を含む、第一のねじと、を含み、
前記複数のブロッキング要素がそれぞれ、前記ブロッキング要素が対応する骨ねじシートを部分的に妨げる初期状態、および、前記対応する骨ねじシートが妨げられていない圧縮状態に向かって弾性的に付勢され、
それぞれのブロッキング要素は傾斜面を、
前記対応するねじシートを通って挿入された骨ねじのヘッドが、前記傾斜面に対して当接し、前記圧縮状態に向かって前記ブロッキング要素を動かすように、
含み、
前記複数のブロッキング要素が、前記初期状態と前記圧縮状態の間で独立して移動可能であり、
第一および第二のブロッキング要素は、ブロッキング部分、ベース部分、及び前記ブロッキング部分と前記ベース部分とを接続するアームを有し、前記ベースプレートから分離した
要素であって、平面状
の一体形成された要素であ
り、
各ブロッキング要素のブロッキング部分は、前記ねじシートから横方向に拡張された、前記溝の第一のスロットに配置され、各ブロッキング要素のベース部分は、前記ねじシートから横方向に拡張された、前記溝の第二のスロットに配置され、前記骨ねじのねじ込みに連動して各ブロッキング要素が圧縮されたとき、前記ブロッキング部分は、前記ねじシートを妨げないように、前記第一のスロット側に更にスライドする、前頸部プレートアセンブリ。
【請求項10】
前記複数のブロッキング要素がばね要素である、請求項9に記載の前頸部プレートアセンブリ。
【請求項11】
前記ベースプレートの外面に形成され、ツールが、所定の向きで前記ベースプレートを捕捉し、前記ベースプレートを所定の軌道で挿入することを可能にするように構成された、一つまたは複数の切欠部をさらに含む、請求項9に記載の前頸部プレートアセンブリ。
【請求項12】
前記複数の骨ねじシートのうちの別の一つに配置された第二のねじであって、第二のねじヘッドと、前記第二のねじヘッドから延びる第二のねじ山付きシャフトを有し、前記第二のねじが前記第二のねじヘッドに第二の識別特徴を含み、前記第二の識別特徴が前記第一の識別特徴とは異なる、第二のねじをさらに含む、請求項9に記載の前頸部プレートアセンブリ。
【請求項13】
前記第一のねじが固定角ねじであり、前記第二のねじが可変角ねじである、請求項12に記載の前頸部プレートアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年3月18日に出願された米国特許出願第16/356,760号の一部継続出願であり、それは、2017年11月16日に出願された、米国特許出願第15/814,490号の一部継続出願であり、その全体がすべての目的のために参照により本明細書に組み入れられる。
【0002】
本開示は外科インプラントに関し、より具体的には、前頸部プレートに関する。
【背景技術】
【0003】
特定の外科処置では、外科医は患者の脊椎部分を互いに固定することが求められる。頸部プレートを埋め込むことにより、患者の動作範囲を低減し、且つ、患者が受ける痛みを緩和するのを助ける。頸部プレートの埋込は、神経根障害または脊髄症を治療するために使用されるが、当業者は、固定がその他の種類の手術に使用され得ることを理解するだろう。
【0004】
前頸部プレートアセンブリは通常、骨スクリューによってベースプレートを患者の脊椎に固定するための貫通開口部を画定するベースプレートを含む。いくつかの頸部プレートアセンブリは、骨スクリューが意図せずにベースプレートを後退させるのを防止するブロッキング機構を含む。ある種類の既知のブロッキング機構は、自動ブロッキング特徴を含み、骨スクリューが所定閾値を通過するとブロッキング機構が自動的に作動され、骨スクリューがプレートを意図せず後退させることをブロックする。これらの自動ブロッキング機構は、外科医が動作するには複雑な場合があり、且つ、ベースプレートの除去が難しくなる場合がある。
【0005】
前頸部プレートアセンブリのためのその他の既知のブロッキング機構は、ブロッキング機構特徴に耐え得る特定の強度特性を有する患者の骨に依存する。いくつかの既知の種類のブロッキング機構は、スクリューをブロッキング機構から除去するのに力を必要とする。しかしながら、このタイプのブロッキング機構は、患者の骨に埋め込まれた骨スクリューのためのスクリュー穴のはがれ(stripping)を引き起こす場合がある。
【0006】
前頸部プレートアセンブリのための別の種類の既知のブロッキング機構は、ブロッキング機構を挿入し、プレート内でロックするためのさらなるステップを必要とする。いくつかの装置では、このさらなるステップには特別な工具や器具が必要となる。これらのステップは時間がかかり、且つ、外科医が手術中さらなるステップを実施することが要求され、そうしたことは望ましくない。
【0007】
使用が比較的単純で、信頼性のあるブロッキング機能をもたらす、改良された頸部プレートアセンブリを提供することが望ましいだろう。
【発明の概要】
【0008】
簡単に述べると、改良された頸部プレートアセンブリが開示される。頸部プレートアセンブリは、四つの骨スクリューシートを含むベースプレートを含む。各骨スクリューシートは、骨スクリューを受容するよう寸法決めされた孔穴を含む。各孔穴は、(a)ベースプレートの中心横方向軸に対して第一角度で傾斜し、且つ、(b)中心長手方向軸に対して第二角度で傾斜した、中心軸を画定する。一実施形態では、第一角度は少なくとも25度であり、第二角度は少なくとも6度である。ベースプレートは、一対の、四つの骨スクリューシートの間にそれぞれ位置決めされた二つの保持スロットを画定する。アセンブリは、二つのブロッキング機構を含む。各ブロッキング機構は、第一ブロッキング要素と第二ブロッキング要素との間に配置された付勢要素を含む。第一ブロッキング要素は、四つの骨スクリューシートのうちの第一骨スクリューシートを妨げるよう構成され、第二ブロッキング要素は、四つの骨スクリューシートのうちの第二骨スクリューシートを妨げるよう構成される。第一ブロッキング要素と第二ブロッキング要素は。互いに独立して位置決め可能である。各ブロッキング機構は、二つの保持スロットのうちのそれぞれ一つにおいて保持される。ブロッキング機構は、ブロッキング機構がベースプレートに骨スクリューを保持するための少なくとも一つの骨スクリューシートを妨げる閉位置と、骨スクリューシートが妨げられない開位置との間で、選択的に位置決め可能である。
【0009】
様々な配置および実施形態が、以下および特許請求の範囲においてさらに詳しく説明される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
先述の概要および以下の詳細な説明は、添付の図面と併せて読まれると最も理解されるだろう。図面において:
【
図1】
図1は、患者の脊椎上に埋め込まれた頸部プレートアセンブリの一実施形態の斜視図である。
【
図2】
図2は、骨スクリューを含む
図1の頸部プレートアセンブリの斜視図である。
【
図3A】
図3Aは、ブロッキング機構が開位置にある、
図1および
図2の頸部プレートアセンブリの斜視図である。
【
図3B】
図3Bは、ブロッキング機構がブロック位置にある、
図1から3Aの頸部プレートアセンブリの斜視図である。
【
図4A】
図4Aは、ブロッキング機構が開位置にある、挿入された骨スクリューを含む、
図1~3Bの頸部プレートアセンブリの頂面斜視図である。
【
図4B】
図4Bは、ブロッキング機構がブロック位置にある、挿入された骨スクリューを含む、
図1~4Aの頸部プレートアセンブリの頂面斜視図である。
【
図5A】
図5Aは、一実施形態による、頸部プレートアセンブリの頂面図である。
【
図6A】
図6Aは、一実施形態による、開位置の頸部プレートアセンブリの頂面図である。
【
図6C】
図6Cは、ブロック位置にある骨スクリューを含む、
図6Aおよび
図6Bの頸部プレートアセンブリの側面横断面図である。
【
図7A】
図7Aは、一実施形態による、開位置の頸部プレートアセンブリの頂面図である。
【
図7D】
図7Dは、
図7A~7Cの頸部プレートアセンブリのブロッキング機構の横断面図である。
【
図8】
図8は、一実施形態による、ブロック位置にある頸部プレートアセンブリの斜視図である。
【
図9A】
図9Aは、一実施形態によるブロッキング機構の頂面図である。
【
図10A】
図10Aは、一実施形態による、ブロック位置にある、骨スクリューを含む頸部プレートアセンブリの頂面図である。
【
図12】
図12は、ブロッキング機構の実施形態の頂面図である。
【
図13】
図13は、骨スクリューに関連するブロッキング機構の実施形態の側面図である。
【
図14A】
図14Aは、開位置の一実施形態による、ブロッキング機構の側面図である。
【
図15A】
図15Aは、ブロック位置の一実施形態による、ブロッキング機構の頂面図である。
【
図18A】
図18Aは、一実施形態による、ブロック位置にある頸部プレートアセンブリの頂面図である。
【
図19A】
図19Aは、一実施形態による、ブロック位置にあるブロック機構を有する頸部プレートアセンブリの頂面図である。
【
図21A】
図21Aは、一実施形態による、頸部プレートアセンブリの斜視図である。
【
図22】
図22は、本開示の実施形態によるブロッキング要素の斜視図である。
【
図23】
図23は、一実施形態による、頸部プレートアセンブリの頂面図である。
【
図24A】
図24Aは、本開示の実施形態による頸部プレート組立品と併用する固定要素の実施例を示す。
【
図24B】
図24Bは、本開示の実施形態による頸部プレート組立品と併用する固定要素の実施例を示す。
【
図25A】
図25Aは、本開示の実施形態による頸部プレート組立品と併用する固定要素の実施例を示す。
【
図25B】
図25Bは、本開示の実施形態による頸部プレート組立品と併用する固定要素の実施例を示す。
【
図27】
図27は、本開示の実施形態による頸部プレート組立品と併用する固定要素の実施例を示す。
【
図28】
図28は、本開示の実施形態による頸部プレート組立品と併用する固定要素の実施例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示は、その適用において、本明細書の説明に記載された、または図面に示された構成の詳細およびコンポーネントの配置に限定されないことを理解されたい。本開示の教示は、他の実施形態において使用され、実施され、様々な方法で実施され、または実行されてもよい。また、本明細書で使用される表現および用語は、説明のためのものであり、限定的であると見なされるべきではないことを理解されたい。本明細書中の「含む(including)」「含む(comprising)」または「有す(having)」の使用およびそれらの変形は、その後に列挙されるアイテムおよびその等価物ならびに追加のアイテムを含むことを意味する。別段に特定または限定されていない限り、「装着される(mounted)」、「接続される(connected)」、「支持される(supported)」および「結合される(coupled)」という用語およびそれらの変形は、広範に使用され、直接的および間接的な取り付け、接続、支持および結合の両方を包含する。さらに、「接続される(connected)」および「結合される(coupled)」は、物理的または機械的な接続または結合に限定されない。
【0012】
以下の議論は、当業者が本開示の実施形態を作成し使用することを可能にするために提示される。例解された実施形態に対する様々な変更は、当業者には容易に明らかであり、本明細書の原理は、本開示の実施形態から逸脱することなく他の実施形態およびアプリケーションに適用することができる。よって、実施形態は、示された実施形態に限られることを意図しておらず、本明細書に開示された原理および特徴と一致する最も広い範囲を付与しようとするものである。以下の詳細な説明は、図面を参照して読まれるべきであり、異なる図における同様の要素は、同様の参照番号を有する。必ずしも縮尺通りではない図面は、選択された実施形態を示しており、実施形態の範囲を限定するものではない。当業者は、本明細書で提供される例が多くの有用な代替物を有し、実施形態の範囲内に入ることを認識するであろう。
【0013】
図1は、前頸部プレートアセンブリ10が脊椎1に埋め込まれた、患者の脊椎1の頸部領域を例解する。
図1に示すように、プレートアセンブリ10は、脊椎1のC4~C5椎骨に埋め込まれる。当業者は、プレートアセンブリ10が患者の脊椎1の異なる領域に挿入され得ることを認識するだろう。用語プレートアセンブリは通常、実施形態のいくつかにおけるプレートアセンブリを一般に指すのに、通常本明細書で使用される。一実施形態では、プレートアセンブリは、前頸部の埋め込みに使用されるよう特別に設計される。当業者は本開示から、本明細書で開示されるプレートアセンブリの概念および特徴が、脊椎に加え、ユーザの生体構造のその他の部分のための外科用アセンブリおよび技術に適応され得ることを理解するだろう。
図1に関して、前頸部プレートアセンブリ10は、四つの骨スクリュー12a~12dと二つのブロッキングアセンブリ14a、14bとを含んで示されているが、当業者は本開示から、前頸部プレートアセンブリ10の代替配置が使用され得ることを認識するだろう。例えば、頸部プレートアセンブリは、脊椎の複数のレベルに延在し得、隣接する椎体に追加固定するための追加スクリュー穴を含み得る。本明細書に記載の実施形態のいずれかで使用される骨スクリューは、セルフドリル、セルフタップ、可変角度、固定角度、または骨スクリュー設計のその他の任意の既知のタイプであってもよい。さらに、本明細書に記載のベースプレートの実施形態は、スクリュー径が4.2mmおよび4.6mmである骨スクリューを受容するよう構成され得るが、当業者は、骨スクリューのための様々なサイズが使用され得ることを理解するだろう。
図2は、骨スクリュー12a~12dおよびブロッキング機構14a、14bが挿入されていない状態のプレートアセンブリ10を例解する。
図2に示すように、プレートアセンブリ10は、二対の骨スクリュー12a~12dを含み、各対が椎体内に埋め込まれるよう構成される。この実施形態では、ブロッキング機構14a、14bはそれぞれ、ブロッキングスクリュー15a、15bを含む。ブロッキングスクリュー15a、15bはそれぞれ、ヘッド16a、16bを含み、可変周縁部17a、17bおよび係合陥部20a、20bがヘッド16a、16bを回転駆動させるための工具によって係合されるよう構成される。当業者は本開示から、係合陥部20a、20bの形状(geometry)が変化され得ることを理解するだろう。一実施形態では、係合陥部は省略されてもよく、ブロッキング機構14a、14bがユーザによって手動で係合/作動されてもよい。
【0014】
図2に示すように、ブロッキングスクリュー15a、15bの周縁部17a、17bは、直径方向に対向した切欠部18a、18bと、直径方向に対向したローブ19a、19bと、を含む。切欠部18a、18bは、切欠部18a、18bが関連する骨スクリューシートに重なるとき、骨スクリュー12a~12dが通過できるよう寸法決めされる。ローブ19a、19bは、関連する骨スクリューシートを妨げ、骨スクリュー12a~12dがプレートアセンブリ10を後退させるのを阻止するよう構成される。係合陥部20a、20bは、六角形プロファイルで例解されているが、当業者は本開示から、丸みのない任意のプロファイルが使用され得ることを認識するだろう。ヘッド16a、16bは、ユーザによって係合され、4分の1回転、すなわち、90度回転され、骨スクリュー12a~12dがプレートアセンブリに保持されるブロック位置から、骨スクリュー12a~12dがプレートアセンブリ10から取り除かれ得る開位置まで移動する。本明細書に使用されるように、ブロック位置は骨スクリューシートが妨げられる位置に相当し、開位置は骨スクリューシートが妨げられない位置に相当する。
【0015】
図3Aは、ブロッキング機構14a、14bのための開構成を例解し、
図3Bは、ブロッキング機構14a、14bのためのブロック構成を例解する。
図3Aおよび3Bに示すように、プレートアセンブリ10は、骨スクリュー12a~12dのうちのそれぞれ一つのための骨スクリューシート22a~22dを画定するベースプレート11を含む。プレート11はまた、
図3Bに示す、ブロッキング機構シート24a、24bを画定し、それらは、ブロッキング機構14a、14bのうちのそれぞれ一つを保持するよう構成される。本実施形態に例解されるように、ブロッキング機構シート24a、24bは、ブロッキング機構14a、14bがプレート11から取り除かれるのを防止する保持リップ25a、25bを含む。当業者は本開示から、確実にブロッキング機構14a、14bがプレート11に保持されるための、代替保持配置が提供され得ることを認識するだろう。例えば、ブロッキング機構14a、14bは、タブ、先突部、弾性要素、スロット、チャネル、またはその他の保持特徴によってプレート11に保持され得る。一実施形態では、ブロッキング機構14a、14bは、スクリューヘッド16a、16bから対向する端部において拡大ヘッドを含み得、プレート11は、ブロッキング機構14a、14bの拡大ヘッドを係留固定するよう寸法決めされた保持陥部を画定し得る。当業者は本開示から、ブロッキング機構14a、14bの回転を可能にしつつも、保持特徴がベースプレート11にブロッキング機構14a、14bを保持する限りは、様々な保持特徴が使用され得ることを認識するだろう。
【0016】
図4Aおよび4Bは、単一骨スクリュー12bを含むプレートアセンブリ10を例解する。
図4Aは、骨スクリュー12bをベースプレート11から取り除くことができる開位置にあるブロッキング機構14aを例解する。
図4Bは、骨スクリュー12bがプレートアセンブリ10を後退させるのを阻止するブロック位置にあるブロッキング機構14bを例解する。
【0017】
図5A~5Eは、ベースプレート211を例解し、具体的には、骨スクリューシート222a~222dの比較的高角度形成を例解する。ベースプレート211は、中央窓209を含み、その中央窓209は、挿入中に椎間(および椎体間インプラント)を見るために外科医によって使用され得る。この窓209は、ベースプレート211が正確な位置であることを確実にすること支援するために使用され得る。窓209は
図5A~5Eの実施形態にのみ例解されているが、当業者は本開示から、窓209が本明細書に開示されるベースプレートのいずれかの設計に組み込まれ得ることを認識するだろう。プレート211は、二つのブロッキング機構214a、214bを含む。
図5Aに示すように、プレート211は、ブロッキング要素が摺動し得る各ブロッキング機構214a、214bのためのチャネル207a、207bを画定する。ブロッキング要素(
図5Aには図示なし)は、チャネル207a、207b内に保持され、骨スクリューシート222a~222dまで外側に駆動され、骨スクリューをプレート211に保持する。チャネル207a、207bによって画定されるテーパ状プロファイルが
図5Dに示される。ブロッキング要素がチャネル207a、207b内で保持され、チャネル207a、207b内で摺動し得るように、ブロッキング機構の214a、214bのブロッキング要素が補完プロファイルを有する。チャネル207a、207bは、ブロッキング要素のための横方向外側停止面を画定する。
【0018】
図5Aに示すように、ベースプレート211は、二つの主要軸、つまり、中心横方向軸X
1と中心長手方向軸X
2によって分割される。骨スクリューシート222a~222dの高角度形成は、骨スクリューを患者に取り付けるための強靭で剛性のある構造を提供する。プレート211は、骨スクリューが大きい頭側角および尾側角で挿入されるのを可能にする。高角度形成はまた、より長い骨スクリューが埋め込みに使用されるのを可能にし、それは、機械的てこ(mechanical purchase)を増加させ、埋め込み強度を向上させることに相当する。各骨スクリューシート222a~222dは、中心軸CA
1~CA
4を有する孔穴223a~223dを画定する。孔穴223a~223dの各中心軸CA
1-CA
4は、ベースプレート211の中心横方向軸X
1に対して第一角度θ
1で傾斜している。一実施形態では、第一角度θ
1は、50~75度の間である。一実施形態では、第一角度θ
1は、少なくとも65度である。一実施形態では、第一角度θ
1は、少なくとも70度である。孔穴223a~223dの各中心軸CA
1~CA
4は、中心長手方向軸X
2に対して第二角度θ
2で傾斜している。一実施形態では、第二角度θ
2は、4~8度の間である。一実施形態では、第二角度θ
2は、少なくとも6度である。第一角度θ
1おび第二角度θ
2は共に、特定のアセンブリで使用される骨スクリューのタイプに応じて変化してもよい。挿入中、骨スクリューシート223aおよび223b内に挿入される骨スクリューの螺刻端部(
図5Aに示す図に関する)は、第二角度θ
2によってベースプレート211の下側で互いに向かって傾斜するか、または、斜めになっている。骨スクリューシート222a~222dのための孔穴223a~223dの中心軸CA
1~CA
4の角度形成は、
図5A~5Eにおいて具体的に例解され、これらの図に関して説明されているのみであるが、当業者は、これらの角度形成値は、本明細書に記載のベースプレートのその他の実施形態のいずれにも存在することを理解するだろう。
【0019】
図6A~6Cは、ベースプレート311を含むプレートアセンブリ310の別の実施形態を例解する。
図6A~6Cに示すように、プレートアセンブリ310は、二つの骨スクリューシート322を含み、単一骨スクリュー312が骨スクリューシート322のうちの一つに配置されている。このプレートアセンブリ310は、二つの骨スクリューシート322と共に例解されているのみだが、当業者は、この実施形態の特徴は、任意の数の骨スクリューシートを含むプレートアセンブリに適用され得ることを理解するだろう。このプレートアセンブリ310はまた、一般的な長方形プロファイルを有するように例解されているが、当業者は、プレート自体のプロファイルを変化させることができ、上述のベースプレート11のプロファイルに似せることができることを理解するだろう。
【0020】
プレートアセンブリ310は、
図1~3Bのブロッキング機構14a、14bとは異なるプロファイルを有するブロッキング機構314を含む。ブロッキング機構314は、可変周縁部317を有するヘッド316を含み、係合陥部320はブロッキング機構314を回転駆動させるための工具を係合するよう構成される。縁部317は、直径方向に対向した切欠部318と、直径方向に対向したローブ319とを含む。切欠部318は、骨スクリュー312の挿入を可能にするように寸法決めされ、ローブ319は、プレートアセンブリ310の後退から骨スクリュー312をブロックするよう構成される。ローブ319はまた、骨スクリューが挿入されるとき内向きに偏向し、さらに、骨スクリューが後退させるのを阻止するよう構成される。ブロッキング機構314の周縁部317は、ブロッキング機構314が180度回転する場合、ブロッキング機構314が同一プロファイルを提供するように、対称プロファイルを有する。スロット321は、ブロッキング機構314を回転させるための工具のグリップまたは挿入点を提供するスロット321が、ブロッキング機構314上に提供される。
図6Aは、開位置にあるブロッキング機構314を例解し、
図6Bは、骨スクリュー312無しでブロック位置にあるブロッキング機構314を例解する。
図6Cは、プレートアセンブリ310の側横断面図を例解する。
図6Cに示すように、プレート311は、プレート311内でブロッキング機構314を軸方向に保持するブロッキング機構シート324を画定する。プレート311は、ブロッキング機構314上に画定された螺合部323を係合するよう構成された溝313を画定する。ブロッキング機構のローブは変形可能であってよいため、ブロッキング機構314が
図6Bに示すようにブロック位置にある場合でも、骨スクリューはスクリュー穴内に挿入され得ることを留意すべきである。
図6Cに示すように、骨スクリュー312が骨スクリューシート322に完全に着座するとき、クリアランス(c)がブロッキング機構314と骨スクリュー312との間に画定される。この実施形態に関してはクリアランス(c)が例解されているだけであるが、当業者は、本明細書に記載のその他の実施形態のいずれにもクリアランスが提供され得ることを認識するだろう。
【0021】
図7A~7Dは、プレートアセンブリ410およびベースプレート411の別の実施形態を例解する。ブロッキング機構414は、略X状プロファイルを有し、四つのアーム428を含むヘッド416を含む。弾性ブロッキング要素426は、ヘッド416の直径方向に対向した側面上で、四つのアーム428のそれぞれの対の間を延在する。リリーフ427は、弾性ブロッキング要素426を含むヘッド416の側面上に提供される。これらのリリーフ427は、弾性ブロッキング要素426が、ブロッキング機構414の中央回転軸に向かって、径方向内向きに変形するのを可能にする。
図7Aは、開位置にあるブロッキング機構414を例解する。
図7Bは、ブロック位置にあるブロッキング機構414を例解し、弾性ブロッキング要素426が骨スクリューシート422に重なっている。この特定のブロッキング機構414は、開またはブロック位置のどちらかであり得、やはり骨スクリュー412をプレートアセンブリ410内に挿入することが可能である。この実施形態は、骨スクリュー412の挿入中は弾性ブロッキング要素426が弾性変形するため、ブロッキング機構414がブロック位置(
図7B)にあるとき、骨スクリュー412をプレートアセンブリ410内に挿入するのを可能にする。完全に挿入され、設置されると、弾性ブロッキング要素426により、骨スクリュー412は、プレートアセンブリ410の後退を防止される。一実施形態では、弾性ブロッキング要素426は、ばね鋼から形成される。別の実施形態では、弾性ブロッキング要素426は、エラストマー材料から形成される。当業者は本開示から、ブロッキング要素426が、骨スクリューの挿入中は弾性変形し、挿入後は、挿入された骨スクリューを阻止するか、または、挿入された骨スクリューに重なる初期位置まで戻るよう構成される限り、代替タイプのブロッキング要素426が使用され得ることを認識するだろう。
図7Cは、ブロッキング機構414がブロック位置にあるプレートアセンブリ410を斜視図で例解する。
図7Dにより明確に示すように、ブロッキング機構414は、骨スクリュー412が通過するのを可能にするよう寸法決めされた切欠部418を含む。
【0022】
図8は、ブロック位置にあるプレートアセンブリ510の別の実施形態を例解する。プレートアセンブリ510は、ブロッキングローブ519を含むブロッキング機構514を含む。ブロッキングローブ519は、長方形プロファイルを有してもよい。当業者は本開示から、ローブのプロファイルが修正され得ることを認識するだろう。
【0023】
図9A~9Eは、ブロッキング機構614の別の実施形態を例解する。
図9A~9Eのブロッキング機構614は、本明細書に記載のプレートアセンブリのいずれかと一体化され得る。ブロッキング機構614は、ハブ650と、ブロッキング要素654と、保持ワッシャー658とを含む。ハブ650は、ブロッキング要素654を収容するための溝を画定する。ブロッキング要素654は、ブロッキング要素654の、径方向に対向する側面にローブを画定し、それぞれが、頸部プレートアセンブリ内で骨スクリューを阻止するよう構成される。ブロッキング要素654は、連続ループを形成するワイヤとして形成されてもよい。ブロッキング要素654は、ハブ650上に構成される溝内にスナップされるか、または、配置され得、保持ワッシャー658はさらに、ハブ650の底端上に押されるか、または、スナップされ得る。保持ワッシャー658は、ブロッキング要素654がハブ650と保持ワッシャー658との間で保持されるように、ハブ650上に形成された溝内にスナップされ得る。ブロッキング機構614は、ベースプレートのシート内で保持される間は回転し得るため、ブロッキング要素654は、骨スクリューシートに重なり、骨スクリューシートを阻止する位置から、ブロッキング要素654が骨スクリューシートから離れて回転し、骨スクリューシートが妨げられない開位置まで移動する。
【0024】
図10A~10Cは、プレートアセンブリ710の別の実施形態を例解する。プレートアセンブリ710は、中央部分729の対向する側面に配置されたブロッキングタブ719を含むブロッキング機構714を含む。ブロッキングタブ719は、下にある骨スクリューシートに障害物(obstructions)を提供するよう構成されるため、骨スクリューは、プレートアセンブリ710に保持される。中央部分729は、弾性アーム731を含むため、ブロッキング機構714は、ブロッキングタブ719に内向圧を印加することによって変形され得る。弾性アーム731は、アーム731の間に形成されたリリーフ733を有するX状構成を形成する。ユーザはブロッキングタブ719を互いに向かって手動でつまむことができ、ブロッキング機構714は、工具を使用することなく、開位置からブロック位置まで操作され得る。ブロッキング機構714は、ベースプレート711に形成されたスロット721、または、その他の保持構成を介して、ベースプレート711に保持され得る。
図10Cに示すように、スロット721はテーパ状プロファイルを有し、ブロッキング機構714は、ブロッキング機構714がスロット721内に保持されるように補完テーパ状プロファイルを有する。当業者は本開示から、このスロット721が本明細書に記載のベースプレートのいずれかと一体化され、ブロッキング機構を保持し得ることを理解するだろう。
【0025】
図11Aおよび11Bは、ブロッキング機構814を含むプレートアセンブリ810の別の実施形態を例解する。ブロッキング機構814は、一対のC形状アーム816a、816bを画定する中央ハブ816を含み、弾性ブロッキング要素826はその間を延在する。ブロッキングタブ819は、弾性ブロッキング要素826のうちのそれぞれ一つに対して係合される。リリーフ827はハブ816上に形成され、リリーフ827は、弾性ブロッキング要素826のうちの一つと、ブロッキングタブ819のうちの一つをそれぞれ収容するよう寸法決めされる。
図11Aは、ブロッキングタブ819が延在され、骨スクリューシートをブロックするよう構成された拡張状態にあるブロッキング機構814を例解する。ブロッキングタブ819と弾性ブロッキング要素826がリリーフ827のそれぞれ一つ内に内向きに押され、ブロッキングタブ819と弾性ブロッキング要素826が圧縮状態にあるよう、ブロッキング機構814が90度回転されるよう構成される。ブロッキングタブ819は、ベースプレート811内に形成されたスロット内に保持され得るため、ブロッキングタブ819はスロット内で摺動する。
【0026】
図12は、二つのブロッキングスクリュー914a、914bがそれぞれの骨スクリューシートをブロックするために提供される、ブロッキング機構914のための代替構成を例解する。
図12に示すように、単一ブロッキングスクリュー914aは、工具によって係合され、ブロッキングスクリュー914aを回転させるよう構成された係合陥部920を含む。ブロッキングスクリュー914a、914bはそれぞれ、第一ブロッキングスクリュー914bが第二ブロッキングスクリュー914aの回転を駆動するよう、互いを係合する歯937a、937bを含む。ブロッキングスクリュー914a、914bはそれぞれ、ブロック位置ではブロッキングローブ919a、919bが骨スクリューシートに重なり、開位置では切欠部918a、918bが骨スクリューシートに重なって骨スクリューの挿入を可能にするよう、ブロッキングローブ919a、919bと、切欠部918a、918bとを画定する。
【0027】
図13は、骨スクリュー1012に直接一体化したブロッキング機構1014を例解する。
図13に示すように、骨スクリュー1012は、ベースプレート1010内に挿入され、ブロッキング機構1014は、ベースプレート1010に対して骨スクリュー1012の軸方向保持を提供する。ブロッキング機構1014は、分割リング要素として形成され、その分割リング要素は、骨スクリュー1012のヘッドに形成された溝1013内で保持される。スリーブを含む工具は、ブロッキング機構1014を骨スクリュー1012の溝1013内に押すよう、骨スクリュー1012のヘッド回りに挿入されてもよい。ブロッキング機構1014は、挿入中、ベースプレート1010に対して係合されるよう構成されたテーパ状縁部1014’を画定し得るため、テーパ状縁部1014’は、ベースプレート1010に沿って摺動し、ブロッキング機構1014は、溝1013内に押される。
【0028】
図14A~14Dは、二つのブロッキング要素1114a、1114bと、中央弾性要素1126と、二つのブロッキング弾性要素1126a、1126bとを含むブロッキング機構1114を例解する。
図14Aに示すように、ブロッキング弾性要素1126a、1126bは、ベースプレート1111に対して係合され、開構成に相当し得る第一位置にブロッキング要素1114a、1114bを保持する。中央弾性要素1126は、互いから外向きにブロッキング要素1114a、1114bを付勢するが、ブロッキング弾性要素1126a、1126bは、ベースプレート1111に対する停止部を画定し、
図14Aの、この外向きの移動を防止する。
図14Bに示すように、ブロッキング弾性要素1126a、1126bが下向きに押圧されると、次いで、中央弾性要素1126がブロッキング要素1114a、1114bを外向きに、ブロック位置に相当し得る第二位置に駆動する。
図14Cは、ブロッキング要素1114a、1114bがブロック位置にあり、骨スクリューシート1122a、1122bに重なる、ブロッキング機構1114の頂面図を示す。
図14Dは、ベースプレート1111から分離したブロッキング機構1114を例解する。一実施形態では、ブロッキング弾性要素1126a、1126bは工具を介して下向きに押される。当業者は、ブロッキング弾性要素1126a、1126bがユーザ/外科医によって下向きに押され得ることを認識するだろう。一実施形態では、ブロッキング弾性要素1126a、1126bは、ばね要素(例えば、リーフばね、カンチレバー式ばね、等)であるが、当業者は本開示から、代替ブロッキング要素が使用され得ることを認識するだろう。
【0029】
図15Aおよび15Bは、ブロッキング機構1214の別の実施形態を例解する。この実施形態では、ブロッキング機構1214は、
図15Aに示すブロック位置と、
図15Bの開位置との間を移動する中央ブロッキング要素1219を含み、骨スクリューシート1222a、1222bが妨げられるか(
図15A)、または、妨げられないか(
図15B)のいずれかである。中央ブロッキング要素1219は、ベースプレート1211の横側面の間を延在する可撓性プレートである。ブロッキングカム1226は、ベースプレート1211に形成されたスロット1221内に配置される。ブロッキングカム1226は、スロット1221内のより低い位置に位置決めされるよう構成され、
図15Aに示すように、中央ブロッキング要素1219は、骨スクリューシート1222a、1222bに重なるよう屈曲される。中央ブロッキング要素1219の末端は、中央ブロッキング要素1219が屈曲して、
図15Aに示すような屈曲を示すよう、ベースプレート1211の横側面に固定されることが理解される。
図15Bに示すように、ブロッキングカム1226が陥部1221内で上向きに移動されるにつれ、さらに、中央ブロッキング要素1219が骨スクリューシート1222a、1222bに重ならないように、中央ブロッキング要素1219が比較的直線プロファイルに戻る。
【0030】
図16Aおよび16Bは、スクリューヘッド1315を含む骨スクリュー1312の代替実施形態を例解する。スクリューヘッド1315は、スロット1316とリリーフ1317とを含む。リリーフ1317は、骨スクリュー1312のシャフトに対して中心にある。リリーフ1317はスクリュー1312を螺合する一助となるよう駆動特徴として作動し、スクリューヘッド1315が、スクリューヘッド1315の外径を圧縮するかまたは低減することを可能にする。ベースプレート上に画定される骨スクリュー穴径よりも公称スクリューヘッド径を大きくすることによって、スクリューヘッド1315は、ドライバ工具が係合しないときに、ベースプレートとの締まり嵌め(interference fit)を提供する。骨スクリュー1312が関連ベースプレート内に完全に着座し、ドライバ工具がスクリューヘッド1315から取り除かれると、次いで、スクリューヘッド1315がその公称径まで広がって戻って拡張し、その公称径は関連する骨スクリューシートに対してサイズが大きく、骨スクリュー1312のプレートの後退を防止する。締まりタイプの嵌合が本実施形態に関して記載されているが、当業者は本開示から、骨スクリュー1312が挿入後にベースプレートへの固定接続を有することを確実にする代替配置が提供され得ることを認識するだろう。さらに、スロット/リリーフの配置が本実施形態に関して記載されているが、当業者は本開示から、代替寸法が、ベースプレートによって画定される骨スクリューシートに対して骨スクリューを固定する、同一の結果を達成するのに使用され得ることを認識するだろう。
【0031】
図17A~17Cは、骨スクリュー1412の代替実施形態を例解する。
図17Aに示すように、骨スクリュー1412は、リリーフ1415’を有するスクリューヘッド1415を有する。リリーフ1415’は、ブロッキング機構1414の一部分(
図17Aの破線で示す)を収容するよう構成される。このリリーフ1415’は、ブロッキング機構が骨スクリュー1412の軸方向端部に部分的に重なるのを可能にし、結果として、より薄いベースプレートを可能にする。リリーフ1415’はまた、ブロッキング機構が骨スクリュー1412に、軸方向に十分重なるのを確実にする。
【0032】
図18A~18Cは、ブロッキング機構1514の別の実施形態を例解する。ブロッキング機構1514は、中央付勢要素1526と、中央付勢要素1526の対向端部上の二つのブロッキング要素1526a、1526bとを含む。ブロッキング機構1514はベースプレート1511に保持され、ベースプレート1511は、骨スクリューシート1522a、1522b(単一骨スクリュー1512がベースプレート1511内に示されている)を含む。
図18Aに示すように、ブロッキング要素1526a、1526bは、付勢要素1526からの付勢力により、延在位置にある。この位置では、ブロッキング要素1526a、1526bは骨スクリューシート1522a、1522bに重なり、骨スクリューをベースプレート1511に保持するブロック位置にある。
図18Bでは、ブロッキング要素1526a、1526bは圧縮構成にあり、付勢要素1526がブロッキング要素1526a、1526bの空洞内に圧縮され、収容されている。この構成では、ブロッキング要素1526a、1526bは、骨スクリュー1512がベースプレート1511から取り除かれ得るように、骨スクリューシート1522a、1522bから離れて位置決めされる。ブロッキング要素1526a、1526bは、骨スクリュー1512が骨スクリューシート1522a、1522bのうちの一方においてブロックされている間は、骨スクリュー1512が骨スクリューシート1522a、1522bのうちの他方から取り除かれ得るよう、互いに対して独立して移動され得る。中央付勢要素1526は、コイルばね、リーフばね、または弾力性構成要素のその他の任意の種類であってもよい。
図18Cに示すように、ブロッキング要素1526a、1526bは、嵌合スロット特徴を介してベースプレート1511に保持される。
図15Cに示すように、ベースプレート1511は、突出部1517’と共にスロット1517を画定し、ブロッキング要素1526aは溝1526a’を含む。当業者は本開示から、代替タイプの保持/嵌合特徴がブロッキング要素1526a、1526bをベースプレート1511と共に摺動保持するのに使用され得ることを認識するだろう。例えば、Tスロット、ダブテール、またはその他の嵌合特徴を介して保持が達成され得る。ブロッキング要素1526a、1526bは、スロット1517内に摺動保持される。一実施形態では、中央付勢要素1526を覆い、中央付勢要素1526を保護するカバーが、ベースプレート1511と一体化されてもよい。
図18Cに示すように、ブロッキング要素1526a、1526bは、中央付勢要素1526の一部分を収容するよう寸法決めされた筺体空洞部1527を画定する。
図18Cに示すように、ブロッキング機構1514は、ベースプレート1511によって画定される上面1511aの上を延在しないように、ブロッキング機構1514はスロット1517内で完全に保持される。この配置は、ブロッキング機構1514は、プレートアセンブリにいかなる追加の高さも追加しないため、プレートアセンブリのより低いプロファイルを提供する。
【0033】
図19A~
図19Cおよび
図20は、本開示の実施形態によるブロッキング機構を有するベースプレート1911の別の実施形態を図示する。ベースプレート1911は、上述のベースプレートと実質的に類似している。そのため、ベースプレート1911の類似した特徴の説明はここでは省略される。ブロッキング機構は、ブロッキング要素の一部が骨ねじシート1922(図示した二つの骨ねじシート1922a、1922b)内に突出するように、対応する溝2125(二つの溝2125a、2125b)内に配置されたブロッキング要素1926(図示した二つのブロッキング要素1926a、1926b)を含む。二つの骨ねじシート1922a、1922bのみがここに示されているが、骨プレート11に関して上述したように、ベースプレート1911は四つのねじシートを含んでもよく、または、より多くの骨ねじに適用するよう、最大で12個のねじシートを含んでもよい。骨ねじシート1922は、上述の骨ねじシートと実質的に類似している。そのため、骨ねじシート1922の説明はここで省略される。
【0034】
いくつかの実施形態では、ブロッキング要素1926a、1926bは、初期状態(
図19Aに示す)と圧縮状態(
図19Bおよび
図19Cに示す)との間を移動する付勢要素である。いくつかの実施形態では、ブロッキング要素1926a、1926bはばね要素である。
図19Aに示すように、ブロッキング要素1926a、1926bは、その固有の付勢力によって初期状態にある。この位置では、ブロッキング要素1926a、1926bは骨ねじシート1922a、1922bに重なり、骨ねじ2000をベースプレート1911に保持するブロック位置にある(
図20に示す)。
図19Bでは、ブロッキング要素1926a、1926bは、ブロッキング要素1926a、1926bが圧縮され、対応する溝1925a、1925b内に完全に配置される圧縮構成にあり、それは、対応するねじシート1922a、1922bに隣接してベースプレート1911(
図19Cの断面により明確に示される)に形成される。この構成では、ブロッキング要素1926a、1926bは、骨スクリュー2000がベースプレート1911から挿入されるか、または取り除かれ得るように、骨スクリューシート1922a、1922bから離れて位置決めされる。
【0035】
ねじシート1922a、1922bのうちの一つに骨ねじ2000を挿入する間、骨ねじのヘッドは、ねじ2000が前進し続けるにつれ、ねじシート1922からブロッキング要素1926を偏向させるために、対応するブロッキング要素1926の傾斜面1924に接触する。ねじヘッドがブロッキング要素1926の下を通過した後、ブロッキング要素1926は、その初期状態に戻り、さらに、ねじ2000がねじシート1922から取り外されるのをブロックする(
図20に示す)。このロック位置では、ブロッキング要素1926は、ねじシート1922内に部分的に突出し、ねじヘッドの一部分に接触することによって、ねじに抵抗する。ブロッキング要素1926は、ブロッキング要素1926がその初期位置に戻ってねじ2000をブロックすることを確認するように、外科医に触覚的なフィードバックを有利に提供する。この触覚的な確認に加えて、ブロッキング要素1926はまた、有利なことに、挿入中にブロッキング要素1926がねじシート1922から離れて偏向していることと、および、ねじ2000がブロッキング要素1926の下を通過した後にブロッキング要素1926がその初期状態に戻ったことについての視覚的確認を外科医に提供する。ねじ2000がブロッキング要素1926の下を通過した後にねじ2000を取り除くには、まず、ブロッキング要素1926が圧縮されなければならない(すなわち、ねじシート1922から離れて動かされる)。これは、駆動先端がねじヘッドに挿入されるにつれて、ブロッキング要素1926を圧縮するテーパを有するドライバ(図示せず)を使用して実施されうる。あるいは、ドライバをねじヘッドに挿入してそれを取り除くことができるように、ブロッキング要素1926を圧縮できる別個の器具があってもよい。
【0036】
ブロッキング要素1926a、1926bは、骨スクリュー2000が骨スクリューシート1922a、1922bのうちの一方においてブロックされている間は、骨スクリューが骨スクリューシート1922a、1922bのうちの他方から挿入されるか、または取り除かれ得るよう、互いに対して独立して移動され得る。当業者であれば、弾性的に変形して、ベースプレート1911内にねじを保持するブロッキング要素の代替的なタイプが、本開示の範囲内であることを本開示から認識するであろう。例えば、Tスロット、ダブテール、またはその他の嵌合特徴を介して保持が達成され得る。
【0037】
図20に示すように、一部の実施形態では、ベースプレート1911は、二つのねじシート1922の間、および、ベースプレート1911の中央線に配置された貫通穴1940を含みうる。貫通穴1940は、穴1940を通り、プレート1911が結合されることになる骨(例えば、椎骨)内に一時固定要素(図示せず)を挿入して、プレート1911が骨上で予め捕捉するのを容易にする。いくつかの実施形態では、さらに、ベースプレート1911は、ツール(図示せず)が所定の向きでベースプレート1911を捕捉し、プレートを所定の軌道に挿入することを可能にする、ベースプレート1911の外面1944を形成する、一つまたは複数の切欠部1942を含みうる。
【0038】
図21A~
図21Dは、本開示の実施形態による、ねじシート2122に対応して配置されたブロッキング要素2126を有するベースプレート2111の別の実施形態を図示する。
図22は、ブロッキング要素2126を図示する。ベースプレート2111は、上述のベースプレート1911と実質的に類似している。そのため、ベースプレート2111の類似した特徴の説明はここでは省略される。ベースプレート2111は六つのねじシート2122を有し、それぞれが対応するブロッキング要素2126を有するものとして図示されているが、ベースプレート2126は代替的に、より少ない(上記で考察したベースプレートと同様に二つまたは四つ)またはより多い(最大で12個)ねじシート2122を有しうることを留意すべきである。
【0039】
この実施形態では、ブロッキング要素2126は、代替的に、傾斜面を有する代わりに、平面状であってもよい。骨ねじ(例えば、ねじ2000)がねじシート2122に挿入されるにつれ、ねじヘッドの底部傾斜面は、ブロッキング要素2126の最も内側の先端2132に接触し、ねじがねじシート2122を通ってさらに前進するにつれて、それを圧縮状態に移動させる(
図21C、
図21Dに示す)。ブロッキング要素1926と同様に、ブロッキング要素2126は、ねじヘッドがブロッキング要素2126の下を通過して、ねじシート2122を妨げ、ねじシート2122内にねじを保持した後、その初期状態(
図21A、
図21Bに示す)に戻る。
【0040】
図22に示すように、ブロッキング要素2126は、ブロッキング部分2202と、ベース部分2204と、ブロッキング部分2202をベース部分2204に結合するアーム2206とを有するモノリシックな平面状要素である。いくつかの実施形態では、ベース部分2204は、球形の形状を有し、ベースプレート2111内に形成された対応する形状の開口部2208に保持される(
図21Dの断面に、より明瞭に示す)。ブロッキング要素2126がねじヘッドによって圧縮されると、ブロッキング部分2202は、ねじシート2122が遮られないように、ベースプレート2111内に形成される溝2125内に押される。
【0041】
いくつかの実施形態が前述の明細書にて開示されてきたが、先述の記載および関連図面に提示されている本教示の利益を有した、多くの修正およびその他の実施形態が想定されることが理解される。よって、本明細書に記載の実施形態の範囲は、上記明細書で開示された特定の実施形態に限られず、多くの修正およびその他の実施形態が、添付の特許請求の範囲内に含まれることを意図することが理解される。例えば、ベースプレート(例えば、ベースプレート11、1911、1511、2111)は二つまたは四つのねじシートで示されているが、本開示は、
図23に図示したように、最大12個のねじシート2322を有するベースプレート2311を包含することを留意すべきである。
【0042】
上述のベースプレートは、例えば、固定角ねじ、可変角ねじ、セルフドリル先端ねじ、セルフタップ先端ねじ、主要径ねじ、レスキュー直ねじ、および二重レスキュー径ねじなど、ベースプレートを椎骨に固定するための様々な異なる固定要素を利用しうる。
図24A~
図24B、
図25A~
図25B、
図27、および
図28は、本開示の実施形態によるベースプレート(例えば、ベースプレート11、1911、1511、2111)と併用する固定要素(例えば、ねじ)の実施例を図示する。
図26Aおよび
図26Bは、本開示の実施形態による、
図24A~
図25Bの、ねじを有する頸部プレート組立品を図示する。
【0043】
固定角ねじを可変角ねじと比較すると、ねじのネックの直径に差がある。それぞれのねじは、ねじを骨に螺合するのに使用される、駆動特徴を有する球状ねじヘッドから成る。この球状ねじヘッドは、ベースプレート内の対応する球状穴に着座し、それによって、ねじの多軸動作能力を提供する。固定角ねじは、可変角ねじと比較して、プレート内でより少ない角度調節を可能にする、より大きな首径を有する。こうしたシナリオは、例えば、外科医が術後の定着を制限したいときに有益でありうる。可変角ねじは、プレート内のねじの、より多くの角度調節を可能にする、より小さな首径を有する。さらに、様々なタイプの固定要素は、それぞれを互いに明確に識別するための識別特徴を含んでもよい。例えば、下記に考察するように、ねじヘッドは、様々なタイプの固定要素(例えば、ねじ)を互いに区別するため、所定のパターンの切れ目およびレーザーマークを含んでもよい。
【0044】
図24A~
図24Bは、固定角ねじ2400を図示する。
図24Aに示すように、ねじ2400は、ヘッド2402と、ヘッド2402から延びるねじ山付き軸2404と、ヘッド2402とねじ山付き軸2404の間に配置された首部分2406とを含む。
図24Bに示すように、ねじヘッド2402は、ドライバ(図示せず)がねじ2400と係合し、それを骨内に駆動させることができるよう、工具係合特徴2402を含む。ねじヘッド2402はさらに、識別特徴2410を含む。いくつかの実施形態では、識別特徴2410は、レーザーマークで充填され、固定角ねじとしてねじ2400を識別するための所定の構成で配置された切欠部であってもよい。
【0045】
図25A~
図25Bは、可変角ねじ2500を図示する。
図25Aに示すように、ねじ2500は、ヘッド2502と、ヘッド2502から延びるねじ山付き軸2504と、ヘッド2502とねじ山付き軸2504の間に配置された首部分2506とを含む。
図25Bに示すように、ねじヘッド2502は、ドライバ(図示せず)がねじ2500と係合し、それを骨内に駆動させることができるよう、工具係合特徴2502を含む。ねじヘッド2502はさらに、識別特徴2510を含む。いくつかの実施形態では、識別特徴2510は、レーザーマークで充填され、可変角ねじとしてねじ2500を識別するための所定の構成で配置された切欠部であってもよい。
【0046】
上述のように、本開示のベースプレートは、様々な異なる固定要素を含みうる。例えば、
図26Aに示すように、ベースプレートは、一つのねじシートに配置された固定角ねじ2400と、異なるねじシートに配置された可変角ねじ2500とを含みうる。
図26Bは、ねじが後退するいかなる可能性も防ぐよう、ブロッキング要素がねじヘッドの上に配置されたねじシートに配置された可変角ねじ2500の上面図である。
【0047】
図27および
図28は、本開示のベースプレートと併用されうる、様々な固定要素の追加的な実施例を図示する。
図27は、セルフドリル先端2702を有するねじ2700を示す。
図28は、セルフタップ先端2802を有するねじを示す。セルフドリル先端2702は鋭利であり、これによって、ユーザは、骨にパイロット穴をドリルすることなくねじ2700を挿入することができる。セルフタップ先端2802は尖っていないため、ユーザは、ねじ2800を挿入する前に、パイロット穴を予めドリルする必要がある。いくつかの実施形態では、ねじはまた、追加のクリアランスブロッキング要素を可能にするよう、ねじヘッドの上部に切欠部2704、2804を含みうる。これは、有利なことに、ねじヘッドの接触面をブロッキング要素からさらに離して保持することにより、ねじシートに配置されたねじをブロックする一助となる。
【0048】
一実施形態の特徴は、本明細書に記載された異なる実施形態の特徴と組み合わせることができ、または使用することがさらに想定される。さらには、特定の用語が本明細書、および、以下の請求項において用いられているが、一般的および説明的な意味でのみ使用され、記載の実施形態、および、以下の請求項を制限する目的ではない。