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特許7369782ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法、端末及びネットワーク機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-18
(45)【発行日】2023-10-26
(54)【発明の名称】ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法、端末及びネットワーク機器
(51)【国際特許分類】
   H04L 1/16 20230101AFI20231019BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20231019BHJP
   H04W 74/08 20090101ALI20231019BHJP
【FI】
H04L1/16
H04W28/04 110
H04W74/08
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021547483
(86)(22)【出願日】2020-02-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-30
(86)【国際出願番号】 CN2020075290
(87)【国際公開番号】W WO2020164593
(87)【国際公開日】2020-08-20
【審査請求日】2021-10-06
(31)【優先権主張番号】201910117883.7
(32)【優先日】2019-02-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】楊 昂
(72)【発明者】
【氏名】沈 暁冬
【審査官】阿部 弘
(56)【参考文献】
【文献】特表2013-520084(JP,A)
【文献】国際公開第2019/028857(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/028844(WO,A1)
【文献】国際公開第2011/100326(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第102726110(CN,A)
【文献】CATT,On PHY enhancements for Rel-16 URLLC[online],3GPP TSG RAN WG1 #94b R1-1810551,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94b/Docs/R1-1810551.zip>,2018年09月29日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 1/16
H04W 28/04
H04W 74/08
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
IEEE 802.11
15
16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に用いられるハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法であって、
グループ共通物理下りリンク制御チャネルGC-PDCCHにおける下りリンク制御情報DCIを取得することと、
前記下りリンク制御情報DCIに基づいて、ハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報フィードバックを行うこととを含み、
前記下りリンク制御情報DCIは、
ハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報フィードバックと前記下りリンク制御情報DCIとの間にある時間領域伝送ユニット数、
ハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報フィードバックに用いられる物理上りリンク制御チャネルPUCCHリソース情報、
物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送プロセスのプロセス識別子情報、
前記物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送プロセスのプロセス識別子グループ情報、のうちの少なくとも一つの情報を含む、ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法。
【請求項2】
グループ共通物理下りリンク制御チャネルGC-PDCCHにおける下りリンク制御情報DCIを取得するステップは、
無線リソース制御RRCシグナリングによって、ハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報フィードバックをトリガするための無線ネットワーク一時識別子RNTIを受信することと、
前記グループ共通物理下りリンク制御チャネルGC-PDCCH上で、前記無線ネットワーク一時識別子RNTIに基づいて対応する下りリンク制御情報DCIをサーチすることとを含む、請求項1に記載のハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法。
【請求項3】
前記下りリンク制御情報DCIは、さらに、
ハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報フィードバックをトリガするか否かを指示するための指示情報を含む、請求項1又は2に記載のハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法。
【請求項4】
グループ共通物理下りリンク制御チャネルGC-PDCCHにおける下りリンク制御情報DCIを取得するステップの後、
前記下りリンク制御情報DCIにおいて物理上りリンク制御チャネルPUCCHリソース情報により指示される候補物理上りリンク制御チャネルPUCCHが無リソース状況配置である場合には、ハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報フィードバックを行わないと決定することをさらに含む、請求項1又は3に記載のハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法。
【請求項5】
前記指示情報は、nビットのビットマップであり、nは、グループ共通物理上りリンク制御チャネルGC-PUCCHに対応する端末の数である、請求項3に記載のハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法。
【請求項6】
前記物理上りリンク制御チャネルPUCCHリソース情報は、ハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報フィードバックの時間情報、周波数情報、コード領域情報と空間情報、のうちの少なくとも一つを含む、請求項1又は3に記載のハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法。
【請求項7】
前記下りリンク制御情報DCIに基づいて、ハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報フィードバックを行うステップは、
前記下りリンク制御情報DCIがハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報フィードバックを行うことを指示する場合には、全ての報告していないハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報をフィードバックし、又は、全ての物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送プロセスのハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報をフィードバックすること、
前記下りリンク制御情報DCIにより指示される物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送プロセスに基づいて、前記物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送プロセスに対応するハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報をフィードバックすること、のうちの一つを含む、請求項1に記載のハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法。
【請求項8】
グループ共通物理下りリンク制御チャネルGC-PDCCHにおける下りリンク制御情報DCIを取得するための第一の取得モジュールと、
前記下りリンク制御情報DCIに基づいて、ハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報フィードバックを行うためのフィードバックモジュールとを含み、
前記下りリンク制御情報DCIは、
ハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報フィードバックと前記下りリンク制御情報DCIとの間にある時間領域伝送ユニット数、
ハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報フィードバックに用いられる物理上りリンク制御チャネルPUCCHリソース情報、
物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送プロセスのプロセス識別子情報、
前記物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送プロセスのプロセス識別子グループ情報、のうちの少なくとも一つの情報を含む、端末。
【請求項9】
前記第一の取得モジュールは、
無線リソース制御RRCシグナリングによって、ハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報フィードバックをトリガするための無線ネットワーク一時識別子RNTIを受信するための第一の受信サブモジュールと、
前記グループ共通物理下りリンク制御チャネルGC-PDCCH上で、前記無線ネットワーク一時識別子RNTIに基づいて対応する下りリンク制御情報DCIをサーチするためのサーチサブモジュールとを含む、請求項8に記載の端末。
【請求項10】
前記下りリンク制御情報DCIは、さらに、
ハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報フィードバックをトリガするか否かを指示するための指示情報を含む、請求項8又は9に記載の端末。
【請求項11】
前記下りリンク制御情報DCIにおいて物理上りリンク制御チャネルPUCCHリソース情報により指示される候補物理上りリンク制御チャネルPUCCHが無リソース状況配置である場合には、ハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報フィードバックを行わないと決定するための決定モジュールをさらに含む、請求項8又は10に記載の端末。
【請求項12】
前記指示情報は、nビットのビットマップであり、nは、グループ共通物理上りリンク制御チャネルGC-PUCCHに対応する端末の数である、請求項10に記載の端末。
【請求項13】
前記フィードバックモジュールは、
前記下りリンク制御情報DCIがハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報フィードバックを行うことを指示する場合には、全ての報告していないハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報をフィードバックし、又は、全ての物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送プロセスのハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報をフィードバックするための第一のフィードバックサブモジュール、
前記下りリンク制御情報DCIにより指示される物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送プロセスに基づいて、前記物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送プロセスに対応するハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報をフィードバックするための第二のフィードバックサブモジュール、のうちの一つを含む、請求項8に記載の端末。
【請求項14】
ネットワーク機器に用いられるハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法であって、
グループ共通物理下りリンク制御チャネルGC-PDCCHによって、端末に下りリンク制御情報DCIを送信することを含み、前記下りリンク制御情報DCIは、前記端末のハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報フィードバックをトリガするために用いられ、
前記下りリンク制御情報DCIは、
ハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報フィードバックと前記下りリンク制御情報DCIとの間にある時間領域伝送ユニット数、
ハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報フィードバックに用いられる物理上りリンク制御チャネルPUCCHリソース情報、
物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送プロセスのプロセス識別子情報、
前記物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送プロセスのプロセス識別子グループ情報、のうちの少なくとも一つの情報を含む、ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法。
【請求項15】
グループ共通物理下りリンク制御チャネルGC-PDCCHによって、端末に下りリンク制御情報DCIを送信するための第一の送信モジュールを含み、前記下りリンク制御情報DCIは、前記端末のハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報フィードバックをトリガするために用いられ、
前記下りリンク制御情報DCIは、
ハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報フィードバックと前記下りリンク制御情報DCIとの間にある時間領域伝送ユニット数、
ハイブリッド自動再送要求HARQ確認情報フィードバックに用いられる物理上りリンク制御チャネルPUCCHリソース情報、
物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送プロセスのプロセス識別子情報、
前記物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送プロセスのプロセス識別子グループ情報、のうちの少なくとも一つの情報を含む、ネットワーク機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年2月15日に中国で提出された中国特許出願番号No.201910117883.7の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
本開示は、通信技術分野に関し、特にハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法、端末及びネットワーク機器に関する。
【背景技術】
【0002】
非許可周波数帯域で伝送する時、情報を送信する前に、端末又はネットワーク機器は、チャネルをリスニングするために、クリアチャネルアセスメント(Clear Channel Assess、CCA)又は拡張クリアチャネルアセスメント(extended Clear Channel Assess、eCCA)を行う必要があり、すなわち、エネルギー検出(Energy Detection、ED)を行い、エネルギーが一定の閾値を下回る場合に、チャンネルが空きと判断されると、伝送を開始することができる。
【0003】
非許可周波数帯域は、様々な技術又は複数の伝送ノードにより共有するものであるため、このような競合に基づくアクセス方式は、チャネル利用可能時間の不確定性を招く。ネットワーク機器により指定される時間位置で、チャネルが利用不可である可能性があり、端末は、相応なハイブリッド自動再送要求確認情報を送信することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の実施例は、非許可周波数帯域伝送において、端末は、チャネルの利用不可によってHARQ確認情報フィードバック情報を送信できないという問題を解決するためのハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法、端末及びネットワーク機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の方面によれば、本開示の実施例は、端末に用いられるハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法を提供する。前記方法は、
グループ共通物理下りリンク制御チャネルGC-PDCCHにおける下りリンク制御情報DCIを取得することと、
DCIに基づいて、HARQ確認情報フィードバックを行うこととを含む。
【0006】
第二の方面によれば、本開示の実施例は、端末をさらに提供する。前記端末は、
グループ共通物理下りリンク制御チャネルGC-PDCCHにおける下りリンク制御情報DCIを取得するための第一の取得モジュールと、
DCIに基づいて、HARQ確認情報フィードバックを行うためのフィードバックモジュールとを含む。
【0007】
第三の方面によれば、本開示の実施例は、端末を提供する。前記端末は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、且つプロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法のステップを実現させる。
【0008】
第四の方面によれば、本開示の実施例は、ネットワーク機器に用いられるハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法を提供する。前記方法は、
グループ共通物理下りリンク制御チャネルGC-PDCCHによって、端末に下りリンク制御情報DCIを送信することを含み、DCIは、端末のHARQ確認情報フィードバックをトリガするために用いられる。
【0009】
第五の方面によれば、本開示の実施例は、ネットワーク機器を提供する。前記ネットワーク機器は、
グループ共通物理下りリンク制御チャネルGC-PDCCHによって、端末に下りリンク制御情報DCIを送信するための第一の送信モジュールを含み、DCIは、端末のHARQ確認情報フィードバックをトリガするために用いられる。
【0010】
第六の方面によれば、本開示の実施例は、ネットワーク機器をさらに提供する。ネットワーク機器は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、且つプロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法のステップを実現させる。
【0011】
第七の方面によれば、本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法のステップを実現させる。
【発明の効果】
【0012】
このように、本開示の実施例の端末は、ネットワーク機器により指定されるフィードバック位置を見逃した後、DCIに基づいてHARQ確認情報フィードバックをトリガして、HARQ確認情報フィードバックプロセスが正常に行われるよう確保することもできる。さらに、DCIがGC-PDCCHに付帯され、複数の端末のHARQ確認情報フィードバックを同時にトリガすることができ、DCIのオーバヘッドを節約する。
【0013】
本開示の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本開示の実施例の記述において使用される必要がある添付図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における添付図面は、ただ本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、それらの添付図面に基づいて、他の添付図面を取得することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本開示の実施例の応用可能な移動通信システムのブロック図を表す。
図2】本開示の実施例の端末側のハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法のフロー概略図を表す。
図3】本開示の実施例の端末のモジュール構造概略図を表す。
図4】本開示の実施例の端末のブロック図を表す。
図5】本開示の実施例のネットワーク機器側のハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法のフロー概略図を表す。
図6】本開示の実施例のネットワーク機器のモジュール構造概略図を表す。
図7】本開示の実施例のネットワーク機器のブロック図を表す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下では、添付図面を結び付けながら、本開示の例示的な実施例をより詳しく記述する。添付図面には本開示の例示的な実施例が示されるが、本開示は、様々な形式で実現することができ、本明細書に説明した実施例によって限定されないと理解すべきである。逆に、これらの実施例を提供するのは、本開示をより徹底的に理解でき、本開示の範囲を当業者に全面的に伝えることができるためである。
【0016】
本出願の明細書と請求の範囲における用語である「第一の」、「第二の」などは、類似した対象を区別するためのものであり、必ずしも特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解できるように、このように使用される用語は、適切な場合に交換可能であり、それによって、ここに記述される本出願の実施例は、ここに図示され又は記載されたもの以外の順序で実施することができる。なお、「含む」と「有する」という用語及びそれらの任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも明瞭にリストされているそれらのステップ又はユニットに限らず、明瞭にリストされていない又はそれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。明細書と特許請求の範囲における「及び/又は」は、接続された対象の少なくともそのうちの一つを表す。
【0017】
本文に記述されている技術は、長期進化型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、様々な無線通信システム、例えばシンボル分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一搬送波周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)及び他のシステムにも適用することができる。「システム」及び「ネットワーク」という用語は、常に交換可能に使用される。本明細書に記述された技術は、以上に言及されたシステム及びラジオ技術に用いられてもよく、他のシステム及びラジオに用いられてもよい。しかしながら、以下の記述は、例示のために、NRシステムを記述し、且つ以下の記述の大部分においてNR用語を使用したが、これらの技術は、NRシステムアプリケーション以外のアプリケーションにも用いられてもよい。
【0018】
以下の記述は、例を提供するが、特許請求に説明された範囲、適用性、又は配置を限定するものではない。討論された要素の機能および配置に対して、本開示の精神および範囲から逸脱することなく変更することができる。様々な例は、様々な規定又はコンポーネントを適切に省略、置き換え又は追加してもよい。例えば、記述されたものとは異なる手順で、記述された方法を実行してもよく、且つ各ステップを追加、省略又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられてもよい。
【0019】
図1は、本開示の実施例の応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク機器12とを含む。端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器などの端末側機器であってもよい。説明すべきことは、本開示の実施例では、端末11の具体的なタイプを限定しないことである。ネットワーク機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよい。上記基地局は、5G及び以降のバージョンの基地局(例えば:gNB、5G NR NBなど)、又は他の通信システムにおける基地局(例えば:eNB、WLANアクセスポイント、又は他のアクセスポイントなど)であってもよく、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオトランシーバ、基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード又は前記分野における他の適切な用語と呼ばれてもよい。同じ技術的効果を達する限り、前記基地局は、特定の技術用語に限定されない。説明すべきことは、本開示の実施例において、NRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定しないことである。
【0020】
基地局は、基地局コントローラの制御で端末11と通信することができ、様々な例では、基地局コントローラは、コアネットワーク又は何らかの基地局の一部であってもよい。いくつかの基地局は、バックホールを介してコアネットワークと制御情報又はユーザデータの通信を行うことができる。いくつかの例では、これらの基地局のうちのいくつかは、バックホールリンクを介して直接又は間接に互いに通信してよく、バックホールリンクは、有線又は無線通信リンクであってもよい。無線通信システムは、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上での操作をサポートすることができる。マルチキャリア発射機は、これらの複数のキャリア上で変調済信号を同時に伝送することができる。例えば、各通信リンクは、様々なラジオ技術に基づいて変調されたマルチキャリア信号であってもよい。各変調済信号は、異なるキャリア上で送信されてもよく、且つ制御情報(例えば、リファレンス信号、制御チャンネルなど)、オーバヘッド情報、データなどを付帯することができる。
【0021】
基地局は、一つ又は複数のアクセスポイントアンテナを介して端末11と無線通信することができる。各基地局は、それぞれに応じたカバレッジ領域のために通信カバレッジを提供することができる。アクセスポイントのカバレッジ領域は、このカバレッジ領域の一部のみを構成するセクタエリアに分割されてもよい。無線通信システムは、異なるタイプの基地局(例えば、マクロ基地局、マイクロ基地局、ピコ基地局)を含んでもよい。基地局は、異なるラジオ技術、例えば、セルラー又はWLANラジオアクセス技術を利用してもよい。基地局は、同じ又は異なるアクセスネットワーク又は事業者配置に関連付けられてもよい。異なる基地局のカバレッジ領域(同じ又は異なるタイプの基地局のカバレッジ領域、同じ又は異なるラジオ技術を利用するカバレッジ領域、又は同じ又は異なるアクセスネットワークに属するカバレッジ領域を含む)をオーバーラップさせてもよい。
【0022】
無線通信システムにおける通信リンクは、上りリンク(Uplink、UL)伝送(例えば、端末11からネットワーク機器12へ)を乗せるための上りリンク、又は下りリンク(Downlink、DL)伝送(例えば、ネットワーク機器12から端末11へ)を乗せるための下りリンクを含んでもよい。UL伝送は、逆方向リンク伝送と呼ばれてもよく、DL伝送は、正方向リンク伝送と呼ばれてもよい。下りリンク伝送は、許可周波数帯域、非許可周波数帯域、又はその両方を使用して行ってもよい。同様に、上りリンク伝送は、許可周波数帯域、非許可周波数帯域、又はその両方を使用して行ってもよい。
【0023】
図2に示すように、本開示の実施例は、端末に用いられるハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法を提供する。この方法は、以下のステップを含む。
【0024】
ステップ21:グループ共通物理下りリンク制御チャネルGC-PDCCHにおける下りリンク制御情報DCIを取得する。
【0025】
異なる用途のグループ共通物理下りリンク制御チャネル(Group Common-Physical Downlink Control Channel、GC-PDCCH)は、異なる下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)フォーマットを定義する。例えば、ニューラジオ(New Radio、NR)システムによりサポートされるGC-PDCCHは、一組の端末の一つのスロット(slot)又は複数のslotにおけるサブフレームフォーマットを指示するためのスロットフォーマット指示(Slot Format Indicator、SFI)と、一組の端末が一つのスロットにおいて業務伝送によって中断された時間周波数リソースを指示するための優先権指示(Preemption Indication)と、一組の端末のためにパワー制御指令を配置するためのパワー制御(Power control)とを含むが、それらに限らない。本開示の実施例におけるGC-PDCCHは、一組の端末がHARQ確認情報フィードバックを行うか否かを指示するためのHARQ確認情報のフィードバック指示をさらに含む。
【0026】
ステップ22:DCIに基づいて、HARQ確認情報フィードバックを行う。
【0027】
端末は、DCIを復号し、HARQ確認情報(又はHARQフィードバック情報とも呼ばれる)のフィードバックがトリガされるか否かを決定し、HARQ確認情報は、HARQ-ACK又はHARQ-NACKを含み、HARQ確認情報フィードバックがトリガされる場合、相応な物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)上でHARQ確認情報フィードバックを行う。
【0028】
NRシステムにおいて複数のPUCCHフォーマット(format)をサポートし、例えば、1~2個のシンボル長の短PUCCHフォーマットをサポートしてもよく、4~14個のシンボル長の長PUCCHフォーマットをサポートしてもよい。具体的にサポートされている波形では、離散フーリエ変換スペクトラム拡散の直交周波数分割多重化(Discrete Fourier Transform-Spread Spectrum-Orthogonal Frequency Division Multiplex、DFT-S-OFDM)波形をサポートすることができ、サイクリックプレフィックス直交周波数分割多重化(Cyclic prefix-Orthogonal Frequency Division Multiplex、CP-OFDM)波形をサポートすることもできる。NRシステムがサポート可能なPUCCHフォーマットは以下の表1に示す通りである。
【0029】
上記表1においては、PUCCHフォーマット0とPUCCHフォーマット2は、短PUCCHフォーマットに属するが、PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3及びPUCCHフォーマット4は、長PUCCHフォーマットに属する。
【0030】
本開示の一実施例では、ステップ21は、以下の方式によって実現されてもよい。無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングによって、HARQ確認情報フィードバックをトリガするための無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identity、RNTI)を受信し、GC-PDCCH上で、RNTIに基づいて対応するDCIをサーチする。RRCシグナリングには、GC-PDCCHの監視配置情報、例えばGC-PDCCHの時間周波数リソースなどがさらに含まれる。つまり、端末は、RRC配置を受信すると、GC-PDCCHの監視配置情報を得ることができる。端末は、RRCシグナリングの配置に基づいて、GC-PDCCHの時間周波数リソース上で、RRCシグナリングにより配置されるRNTIを用いて対応するDCIをサーチする。
【0031】
さらに、RRCシグナリングには、端末が端末グループ(UE group)における端末識別子IDと端末グループに含まれる最大端末の数nがさらに含まれてもよい。端末は、nに基づいてDCIサイズ(size)を決定することができ、それに応じて、端末は、RRCシグナリングの配置に基づいて、GC-PDCCHの時間周波数リソース上で、RRCシグナリングにより配置されるRNTIを用いてDCIサイズに対応するDCIをサーチすることができる。
【0032】
また、NRシステムにおいて、PUCCHリソースセット(Resource Set、RESET)の概念も導入されており、無線リソース制御RRCの接続が確立された後、PUCCHのリソースを決定するために、最大4個のRESETを配置することができ、各RESET内には、最大4個又は8個のリソースを配置することができる。8個のリソースを配置する場合、非明示的PUCCHリソース指示の方案を必要とする。RESET内において各リソースがRRCシグナリングにおける配置は、表2内のパラメータリストに基づいて配置することができる。
【0033】
【0034】
さらに、本開示の実施例におけるDCIは、以下の情報のうちの少なくとも一つを含んでもよいが、それらに限らない。
【0035】
1、HARQ確認情報フィードバックとDCIとの間にある時間領域伝送ユニット数、例えばHARQ確認情報のフィードバック(HARQ-ACKのフィードバック)からDCIまでの間にあるスロット(slot)の数K1である。
【0036】
2、HARQ確認情報フィードバックに用いられる物理上りリンク制御チャネルPUCCHリソース情報である。GC-PUCCHのDCIには、端末グループ内の各端末のHARQ確認情報フィードバックのPUCCHリソース情報が付帯されてもよい。
【0037】
ここでのPUCCHリソース情報は、HARQ確認情報フィードバックの時間領域リソース、周波数領域リソース、コード領域リソースと空間リソース、のうちの少なくとも一つを含むが、それらに限らない。時間領域リソースは、HARQ確認情報を乗せるPUCCHの開始シンボルの位置、HARQ確認情報を乗せるPUCCHの持続時間などを含む。周波数領域リソースは、HARQ確認情報を乗せるPUCCHの開始物理リソースブロック(Physical Resource Block、PRB)位置、開始インターレース(interlace)情報、インターレース内の開始サブリソースブロック(sub-PRB)情報などを含む。コード領域リソースは、HARQ確認情報を乗せるPUCCHの開始コード情報などを含む。空間リソースは、HARQ確認情報を乗せるPUCCHのプリコーディング(precoding)情報などを含む。
【0038】
さらに、端末は、DCIにおけるPUCCHリソース情報によって、HARQ確認情報フィードバックをトリガするか否かを決定することができ、この指示方式は、非明示的指示方式である。具体的には、ステップ21の後は、DCIにおけるPUCCHリソース情報により指示される候補PUCCHが無リソース状況配置である場合には、HARQ確認情報フィードバックを行わないと決定することをさらに含む。それに応じて、RRCより配置される候補PUCCHリソース情報には、無リソース状況配置をサポートすることができ、例えば、ある候補PUCCHリソース情報は、PUCCHの持続時間が0であることを指示する場合、DCIにおけるPUCCHリソース情報により指示される候補PUCCH持続時間が0である時、端末は、HARQ確認情報フィードバックを行わないと決定する。また、DCIにおけるPUCCHリソース情報により指示される候補PUCCHが無リソース状況配置でない場合には、端末は、指示されるPUCCHリソース上でHARQ確認情報フィードバックを行うことができる。
【0039】
3、HARQ確認情報フィードバックをトリガするか否かを指示するための指示情報である。それに応じて、端末は、この指示情報の指示に応じて、HARQ確認情報フィードバックをトリガする必要があるか否かを決定することができ、この指示方式は、明示的指示方式である。DCIは、端末グループ内の全ての端末がHARQ確認情報フィードバックを行う否かを指示することができる。一例として、この指示情報は、nビットのビットマップであってもよく、nは、GC-PUCCHに対応する端末の数である。それに応じて、端末は、このnビットのビットマップにおいて、自体の端末の識別子に対応する指示ビットを見つけて、HARQ確認情報フィードバックがトリガされる必要があるか否かを決定する。指示情報におけるi個目のビットの値は、端末識別子がIDである端末がHARQ確認情報フィードバックをトリガする必要があるか否かを指示するために用いられる。ビットの値が「1」である場合、HARQ確認情報フィードバックをトリガする必要があることを指示し、ビットの値が「0」である場合、HARQ確認情報フィードバックをトリガする必要がないことを指示する。又は逆に、ビットの値が「0」である場合、HARQ確認情報フィードバックをトリガする必要があることを指示し、ビットの値が「1」である場合、HARQ確認情報フィードバックをトリガする必要がないことを指示する。
【0040】
4、HARQ確認情報フィードバックを行う必要があるプロセス識別子を指示するための物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Share Channel、PDSCH)伝送プロセスのプロセス識別子(process ID)情報である。
【0041】
5、HARQ確認情報フィードバックを行う必要があるプロセス識別子グループを指示するためのPDSCH伝送プロセスのプロセス識別子グループ(process ID group)情報である。
【0042】
以下では、本実施例は、異なるシナリオを結び付けながら、ステップ22の実現方式をさらに紹介する。
【0043】
シナリオ1、DCIにはプロセス識別子情報又はプロセス識別子グループ情報が付帯されていない。
【0044】
ステップ22は、DCIがHARQ確認情報フィードバックを行うことを指示する場合に全ての報告していないHARQ確認情報をフィードバックすること、又は、DCIがHARQ確認情報フィードバックを行うことを指示する場合に全てのPDSCH伝送プロセスのHARQ確認情報をフィードバックすること、を含む。
【0045】
端末は、DCIがHARQ確認情報フィードバックをトリガすることを指示する場合、指示されるPUCCHリソース上で全ての報告していないHARQ確認情報をフィードバックする。又は、は、DCIがHARQ確認情報フィードバックをトリガすることを指示する場合、指示されるPUCCHリソース上で全てのPDSCH伝送プロセスのHARQ確認情報をフィードバックする。
【0046】
シナリオ2、DCIにはプロセス識別子情報又はプロセス識別子グループ情報が付帯されている。
【0047】
ステップ22は、DCIにより指示されるPDSCH伝送プロセスに基づいて、PDSCH伝送プロセスに対応するHARQ確認情報をフィードバックすることを含む。
【0048】
DCIがHARQ確認情報フィードバックをトリガすることを指示する場合、端末は、指示されるPUCCHリソース上でDCIにおけるプロセス識別子情報又はプロセス識別子グループ情報により指示されるPDSCH伝送プロセスに対応するHARQ確認情報をフィードバックする。
【0049】
本開示の実施例のハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法では、端末は、ネットワーク機器により指定されるフィードバック位置を見逃した後、DCIに基づいてHARQ確認情報フィードバックをトリガして、HARQ確認情報フィードバックプロセスが正常に行われるよう確保することもできる。さらに、DCIがGC-PDCCHに付帯され、複数の端末のHARQ確認情報フィードバックを同時にトリガすることができ、DCIのオーバヘッドを節約した。
【0050】
以上の実施例は、異なるシナリオにおけるハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法を紹介した。以下では、添付図面を結び付けながら、それに対応する端末をさらに紹介する。
【0051】
図3に示すように、本開示の実施例の端末300は、上記実施例においてグループ共通物理下りリンク制御チャネルGC-PDCCHにおける下りリンク制御情報DCIを取得することと、DCIに基づいて、HARQ確認情報フィードバックを行う方法の細部を実現でき、且つ同じ効果を達することができる。この端末300は、具体的には、
グループ共通物理下りリンク制御チャネルGC-PDCCHにおける下りリンク制御情報DCIを取得するための第一の取得モジュール310と、
DCIに基づいて、HARQ確認情報フィードバックを行うためのフィードバックモジュール320と、の機能モジュールを含む。
【0052】
第一の取得モジュール310は、
無線リソース制御RRCシグナリングによって、HARQ確認情報フィードバックをトリガするための無線ネットワーク一時識別子RNTIを受信するための第一の受信サブモジュールと、
GC-PDCCH上で、RNTIに基づいて対応するDCIをサーチするためのサーチサブモジュールとを含む。
【0053】
DCIは、
HARQ確認情報フィードバックとDCIとの間にある時間領域伝送ユニット数、
HARQ確認情報フィードバックに用いられる物理上りリンク制御チャネルPUCCHリソース情報、
HARQ確認情報フィードバックをトリガするか否かを指示するための指示情報、
物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送プロセスのプロセス識別子情報、
PDSCH伝送プロセスのプロセス識別子グループ情報、のうちの少なくとも一つの情報を含む。
【0054】
端末300は、
DCIにおけるPUCCHリソース情報により指示される候補PUCCHが無リソース状況配置である場合には、HARQ確認情報フィードバックを行わないと決定するための決定モジュールをさらに含む。
【0055】
指示情報は、nビットのビットマップであり、nは、GC-PUCCHに対応する端末の数である。
【0056】
PUCCHリソース情報は、HARQ確認情報フィードバックの時間情報、周波数情報、コード領域情報と空間情報、のうちの少なくとも一つを含む。
【0057】
フィードバックモジュール320は、第一のフィードバックサブモジュール、または、第二のフィードバックサブモジュール、を含み、ここで、第一のフィードバックサブモジュールは、DCIがHARQ確認情報フィードバックを行うことを指示する場合に全ての報告していないHARQ確認情報をフィードバックすること、又は、DCIがHARQ確認情報フィードバックを行うことを指示する場合に全てのPDSCH伝送プロセスのHARQ確認情報をフィードバックすることに用いられ、第二のフィードバックサブモジュールは、DCIにより指示されるPDSCH伝送プロセスに基づいて、PDSCH伝送プロセスに対応するHARQ確認情報をフィードバックすることに用いられる。
【0058】
指摘すべきことは、本開示の実施例の端末は、ネットワーク機器により指定されるフィードバック位置を見逃した後、DCIに基づいてHARQ確認情報フィードバックをトリガして、HARQ確認情報フィードバックプロセスが正常に行われるよう確保することもできることである。さらに、DCIがGC-PDCCHに付帯され、複数の端末のHARQ確認情報フィードバックを同時にトリガすることができ、DCIのオーバヘッドを節約した。
【0059】
上記の目的をよりよく実現するために、図4は、本開示の各実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。この端末40は、無線周波数ユニット41、ネットワークモジュール42、オーディオ出力ユニット43、入力ユニット44、センサ45、表示ユニット46、ユーザ入力ユニット47、インターフェースユニット48、メモリ49、プロセッサ410、及び電源411などの部材を含むが、それらに限らない。当業者であれば理解できるように、図4に示す端末構成は、端末に対する限定を構成せず、端末には、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又は何らかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置が含まれてもよい。本開示の実施例では、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0060】
無線周波数ユニット41は、グループ共通物理下りリンク制御チャネルGC-PDCCHにおける下りリンク制御情報DCIを取得することと、DCIに基づいて、HARQ確認情報フィードバックを行うことに用いられる。
【0061】
プロセッサ410は、無線周波数ユニット41がデータを送受信することを制御するために用いられる。
【0062】
本開示の実施例の端末は、ネットワーク機器により指定されるフィードバック位置を見逃した後、DCIに基づいてHARQ確認情報フィードバックをトリガして、HARQ確認情報フィードバックプロセスが正常に行われるよう確保することもできる。さらに、DCIがGC-PDCCHに付帯され、複数の端末のHARQ確認情報フィードバックを同時にトリガすることができ、DCIのオーバヘッドを節約した。
【0063】
理解すべきことは、本開示の実施例では、無線周波数ユニット41は、情報の送受信又は通話中の信号の送受信に用いられてもよいことである。具体的には、基地局からの下りリンクのデータを受信してから、プロセッサ410に処理させてもよい。また、上りリンクのデータを基地局に送信してもよい。一般的には、無線周波数ユニット41は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット41は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0064】
端末は、ネットワークモジュール42によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへ電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0065】
オーディオ出力ユニット43は、無線周波数ユニット41又はネットワークモジュール42によって受信された又はメモリ49に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット43はさらに、端末40によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)を提供することができる。オーディオ出力ユニット43は、スピーカ、ブザーおよび受話器などを含む。
【0066】
入力ユニット44は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット44は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)441とマイクロホン442を含んでもよい。グラフィックスプロセッサ441は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット46に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ441によって処理された画像フレームは、メモリ49(又は他の記憶媒体)に記憶されてもよく、又は無線周波数ユニット41又はネットワークモジュール42を介して送信されてもよい。マイクロホン442は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット41を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0067】
端末40はさらに、少なくとも一つのセンサ45、例えば、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサを含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル461の輝度を調整することができ、接近センサは、端末40が耳元に移動した時、表示パネル461及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末姿勢(例えば、縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正)の識別、振動識別関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに用いることができる。センサ45はさらに、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどを含んでもよい。ここでは説明を省略する。
【0068】
表示ユニット46は、ユーザによって入力された情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられている。表示ユニット46は、表示パネル461を含んでもよい。液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式で表示パネル461を配置してもよい。
【0069】
ユーザ入力ユニット47は、入力された数字又は文字情報の受信、端末のユーザによる設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット47は、タッチパネル471および他の入力機器472を含む。タッチパネル471は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作(例えば、ユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル471上又はタッチパネル471付近で行う操作)を収集することができる。タッチパネル471は、タッチ検出装置とタッチコントローラの二つの部分を含んでもよい。タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ410に送信し、プロセッサ410から送信されてきたコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線および表面音波などの様々なタイプを用いてタッチパネル471を実現してもよい。タッチパネル471以外、ユーザ入力ユニット47は、他の入力機器472をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力機器472は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らない。ここでは説明を省略する。
【0070】
さらに、タッチパネル471は、表示パネル461上に覆われてもよい。タッチパネル471は、その上又は付近でのタッチ操作を検出すると、プロセッサ410に伝送して、タッチイベントのタイプを決定し、その後、プロセッサ410は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル461上で相応な視覚出力を提供する。図4では、タッチパネル471と表示パネル461は、二つの独立した部材として端末の入力と出力機能を実現するものであるが、何らかの実施例では、タッチパネル471と表示パネル461を集積して端末の入力と出力機能を実現してもよい。具体的には、ここでは限定しない。
【0071】
インターフェースユニット48は、外部装置と端末40との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット48は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を端末40内の一つ又は複数の素子に伝送するために用いられてもよく、又は端末40と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0072】
メモリ49は、ソフトウェアプログラム及び各種のデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ49は、主に記憶プログラム領域および記憶データ領域を含んでもよい。記憶プログラム領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、記憶データ領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ49は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、不揮発性メモリ、例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。
【0073】
プロセッサ410は、端末の制御センターであり、各種のインターフェースと線路によって端末全体の各部分に接続され、メモリ49内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ49内に記憶されたデータを呼び出し、端末の各種の機能を実行し、データを処理することにより、端末全体をモニタリングする。プロセッサ410は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ410は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解すべきことは、上記モデムプロセッサは、プロセッサ410に集積されなくてもよいことである。
【0074】
端末40は、各部材に電力を供給する電源411(例えば、電池)をさらに含んでもよい。選択的に、電源411は、電源管理システムによってプロセッサ410にロジック的に接続されてもよい。それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0075】
また、端末40は、いくつかの示されていない機能モジュールを含む。ここでは説明を省略する。
【0076】
選択的に、本開示の実施例は、端末をさらに提供する。端末は、プロセッサ410と、メモリ49と、メモリ49に記憶され、前記プロセッサ410上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサ410によって実行される時、上記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでは説明を省略する。端末は、無線端末であってもよく、有線端末であってもよく、無線端末は、ユーザにボイス及び/又は他の業務データ接続性を提供する機器、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、又は無線モデムに接続される他の処理機器であってもよい。無線端末は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して一つ又は複数のコアネットワークと通信してもよい。無線端末は、移動端末、例えば移動電話(又は「セルラー」電話と呼ばれる)と、移動端末を有するコンピュータであってもよく、例えば、携帯型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型、又は車載型の移動装置であってもよい。それらは、無線アクセスネットワークとボイス及び/又はデータを交換する。例えば、パーソナルコミュニケーションサービス(Personal Communication Service、PCS)電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話機、無線ローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などの機器であってもよい。無線端末は、システム、加入者ユニット(Subscriber Unit)、加入者局(Subscriber Station)、移動局(Mobile Station)、移動台(Mobile)、遠隔局(Remote Station)、リモート端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ端末(User Terminal)、ユーザエージェント(User Agent)、ユーザデバイス(User Device or User Equipment)と呼ばれてもよい。ここでは限定しない。
【0077】
本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記ハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる、説明の繰り返しを回避するために、ここでは説明を省略する。前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0078】
以上の実施例は、端末側から本開示のハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法を紹介した。以下では、本実施例は、添付図面を結び付けて、ネットワーク機器側のハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法についてさらに紹介する。
【0079】
図5に示すように、本開示の実施例のハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法は、ネットワーク機器側に用いられる。以下のステップを含む。
【0080】
ステップ51:グループ共通物理下りリンク制御チャネルGC-PDCCHによって、端末に下りリンク制御情報DCIを送信し、DCIは、端末のHARQ確認情報フィードバックをトリガするために用いられる。
【0081】
GC-PDCCHは、一組の端末がHARQ確認情報フィードバックを行うか否かを指示するためのHARQ確認情報のフィードバック指示を含んでもよい。ネットワーク機器は、GC-PDCCHのDCIによって、HARQ確認情報フィードバックをトリガするか否かを複数の端末に指示することができる。それに応じて、端末は、DCIを復号し、HARQ確認情報フィードバックがトリガされるか否かを決定し、HARQ確認情報フィードバックがトリガされる場合、相応なPUCCH上でHARQ確認情報フィードバックを行う。
【0082】
ステップ51の前には、無線リソース制御RRCシグナリングによって、端末にHARQ確認情報フィードバックをトリガするための無線ネットワーク一時識別子RNTIを送信することをさらに含み、RNTIは、DCIに関連付けられている。RRCシグナリングには、GC-PDCCHの監視配置情報、例えばGC-PDCCHの時間周波数リソースなどがさらに含まれる。それに応じて、端末は、RRC配置を受信すると、GC-PDCCHの監視配置情報を得ることができる。端末は、RRCシグナリングの配置に基づいて、GC-PDCCHの時間周波数リソース上で、RRCシグナリングにより配置されるRNTIを用いて対応するDCIをサーチする。
【0083】
さらに、RRCシグナリングには、端末グループ内の端末識別子IDと端末グループに含まれる最大端末の数nがさらに含まれてもよい。端末は、nに基づいてDCIサイズ(size)を決定することができ、それに応じて、端末は、RRCシグナリングの配置に基づいて、GC-PDCCHの時間周波数リソース上で、RRCシグナリングにより配置されるRNTIを用いてDCIサイズに対応するDCIをサーチすることができる。
【0084】
ネットワーク機器は、RRCシグナリングによって候補PUCCHリソース情報を配置することもでき、選択的に、RRCシグナリングに付帯されている候補物理上りリンク制御チャネルPUCCHリソース情報は、無リソース状況配置をサポートする。
【0085】
さらに、本開示の実施例におけるDCIは、以下の情報のうちの少なくとも一つを含んでもよいが、それらに限らない。
【0086】
HARQ確認情報フィードバックとDCIとの間にある時間領域伝送ユニット数、例えば、HARQ確認情報のフィードバックからDCIまでの間にあるスロット数K1である。
【0087】
HARQ確認情報フィードバックに用いられる物理上りリンク制御チャネルPUCCHリソース情報である。GC-PUCCHのDCIには、端末グループ内の各端末のHARQ確認情報フィードバックのPUCCHリソース情報が付帯されてもよい。ここでのPUCCHリソース情報は、HARQ確認情報フィードバックの時間領域リソース、周波数領域リソース、コード領域リソースと空間リソース、のうちの少なくとも一つを含むが、それらに限らない。さらに、端末は、DCIにおけるPUCCHリソース情報によって、HARQ確認情報フィードバックをトリガするか否かを決定することができ、この指示方式は、非明示的指示方式である。例えば、DCIにおけるPUCCHリソース情報により指示される候補PUCCH持続時間が0である場合、端末がHARQ確認情報フィードバックを行わないことを指示する。DCIにおけるPUCCHリソース情報により指示される候補PUCCH持続時間が0ではない場合、端末が指示されるPUCCH上でHARQ確認情報フィードバックを行うことを指示する。
【0088】
HARQ確認情報フィードバックをトリガするか否かを指示するための指示情報である。それに応じて、端末は、この指示情報の指示に応じて、HARQ確認情報フィードバックをトリガする必要があるか否かを決定することができ、この指示方式は、明示的指示方式である。一例として、この指示情報は、nビットのビットマップであってもよく、nは、GC-PUCCHに対応する端末の数である。指示情報におけるi個目のビットの値は、端末識別子がIDである端末がHARQ確認情報フィードバックをトリガする必要があるか否かを指示するために用いられる。
【0089】
HARQ確認情報フィードバックを行う必要があるプロセス識別子を指示するための物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送プロセスのプロセス識別子情報である。
【0090】
HARQ確認情報フィードバックを行う必要があるプロセス識別子グループを指示するためのPDSCH伝送プロセスのプロセス識別子グループ情報である。
【0091】
本開示の実施例のハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法では、ネットワーク機器は、DCIによって、端末のHARQ確認情報フィードバックをトリガすることができ、それによって、端末がネットワーク機器により指定されるフィードバック位置を見逃した後、DCIに基づいてHARQ確認情報フィードバックをトリガすることを確保できる。さらに、DCIがGC-PDCCHに付帯され、複数の端末のHARQ確認情報フィードバックを同時にトリガすることができ、DCIのオーバヘッドを節約する。
【0092】
以上の実施例は、異なるシナリオにおけるハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法をそれぞれ詳しく紹介した。以下では、本実施例は、添付図面を結び付けながら、それに対応するネットワーク機器をさらに紹介する。
【0093】
図6に示すように、本開示の実施例のネットワーク機器600は、上記実施例においてグループ共通物理下りリンク制御チャネルGC-PDCCHによって、端末に端末のHARQ確認情報フィードバックをトリガするための下りリンク制御情報DCIを送信する方法の細部を実現することができ、且つ同じ効果を達することもできる。このネットワーク機器600は、具体的には、
グループ共通物理下りリンク制御チャネルGC-PDCCHによって、端末に下りリンク制御情報DCIを送信するための第一の送信モジュール610を含み、DCIは、端末のHARQ確認情報フィードバックをトリガするために用いられる。
【0094】
ネットワーク機器600は、
無線リソース制御RRCシグナリングによって、端末にHARQ確認情報フィードバックをトリガするための無線ネットワーク一時識別子RNTIを送信するための第二の送信モジュールをさらに含み、RNTIは、DCIに関連付けられている。
【0095】
RRCシグナリングに付帯されている候補物理上りリンク制御チャネルPUCCHリソース情報は、無リソース状況配置をサポートする。
【0096】
DCIは、
HARQ確認情報フィードバックとDCIとの間にある時間領域伝送ユニット数、
HARQ確認情報フィードバックに用いられる物理上りリンク制御チャネルPUCCHリソース情報、
HARQ確認情報フィードバックをトリガするか否かを指示するための指示情報、
物理下りリンク共有チャネルPDSCH伝送プロセスのプロセス識別子情報、
PDSCH伝送プロセスのプロセス識別子グループ情報、のうちの少なくとも一つの情報を含む。
【0097】
指示情報は、nビットのビットマップであり、nは、GC-PUCCHに対応する端末の数である。
【0098】
PUCCHリソース情報は、HARQ確認情報フィードバックの時間情報、周波数情報、コード領域情報と空間情報、のうちの少なくとも一つを含む。
【0099】
指摘すべきことは、本開示の実施例のネットワーク機器は、DCIによって、端末のHARQ確認情報フィードバックをトリガすることができ、それによって、端末は、ネットワーク機器により指定されるフィードバック位置を見逃した後、DCIに基づいてHARQ確認情報フィードバックをトリガすることを確保することができることである。さらに、DCIがGC-PDCCHに付帯され、複数の端末のHARQ確認情報フィードバックを同時にトリガすることができ、DCIのオーバヘッドを節約する。
【0100】
説明すべきことは、以上のネットワーク機器と端末との各モジュールの区分は、単なる論理的機能区分であり、実際に実現する時、全部又は一部を一つの物理的エンティティに集積してもよく、物理的に分離してもよいと理解すべきであることである。且つこれらのモジュールは、すべて処理素子によってソフトウェアを呼び出す形式で実現されてもよく、すべてハードウェアの形式で実現されてもよく、さらに、一部のモジュールが処理素子によってソフトウェアを呼び出す形式で実現され、一部のモジュールがハードウェアの形式で実現されるのもよい。例えば、決定モジュールは、単独に設けられた処理素子であってもよく、上記装置のあるチップに集積して実現してもよく、なお、プログラムコードの形式で上記装置のメモリに記憶され、上記装置のある処理素子によって呼び出されて、上記決定モジュールの機能を実行してもよい。他のモジュールの実現はこれと類似する。なお、これらのモジュールは、すべて又は一部を一体に集積してもよく、独立して実現されてもよい。ここに記載した処理素子は、信号処理能力を有する集積回路であってもよい。実現の過程において、上記方法の各ステップ又は以上の各モジュールは、処理素子におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の指令によって完了される。
【0101】
例えば、以上のこれらのモジュールは、以上の方法を実施する一つ又は複数の集積回路、例えば、一つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、又は、一つ又は複数のマイクロプロセッサ(digital signal processor、DSP)、又は、一つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)などとして配置されてもよい。また、例えば、以上のあるモジュールが、処理素子によりプログラムコードを呼び出す形式で実現される場合、当該処理素子は、汎用プロセッサ、例えば中央プロセッサ(Central Processing Unit、CPU)又は他のプログラムコードを呼び出すことのできるプロセッサである。また、例えば、これらのモジュールは、一体化として集積され、システムオンチップ(system-on-a-chip、SOC)の形式で実現されてもよい。
【0102】
上記目的をよりよく実現するために、本開示の実施例は、ネットワーク機器をさらに提供する。このネットワーク機器は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、且つプロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上述したようなハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法におけるステップを実現させる。発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。このコンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上述したようなハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック方法のステップを実現させる。
【0103】
具体的には、本開示の実施例は、ネットワーク機器をさらに提供する。図7に示すように、このネットワーク機器700は、アンテナ71、無線周波数装置72及びベースバンド装置73を含む。アンテナ71は無線周波数装置72と接続される。上りリンク方向には、無線周波数装置72は、アンテナ71を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置73に送信して処理させる。下りリンク方向には、ベースバンド装置73は、送信する情報を処理し、無線周波数装置72に送信し、無線周波数装置72は、受信した情報を処理してからアンテナ71を介して送信する。
【0104】
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置73内に位置してもよく、以上の実施例におけるネットワーク機器が実行する方法は、ベースバンド装置73において実現されてもよく、このベースバンド装置73はプロセッサ74と、メモリ75とを含む。
【0105】
ベースバンド装置73は、例えば、少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボードには複数のチップが設置されており、図7に示すように、そのうちの一つのチップは、例えば、メモリ75におけるプログラムを呼び出して以上の方法の実施例に示すネットワーク機器の操作を実行するようにメモリ75と接続されるプロセッサ74である。
【0106】
このベースバンド装置73は、無線周波数装置72と情報を交換するためのネットワークインターフェース76をさらに含んでもよく、このインターフェースは、例えば、汎用公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRI)である。
【0107】
ここでのプロセッサは一つのプロセッサであってもよく、複数の処理素子の総称であってもよく、例えば、このプロセッサはCPUであってもよく、ASICであってもよく、又は、以上のネットワーク機器によって実行される方法を実施するように配置された一つ又は複数の集積回路、例えば、一つ又は複数のマイクロプロセッサDSPや一つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイFPGAなどであってもよい。記憶素子は一つのメモリであってもよく、複数の記憶素子の総称であってもよい。
【0108】
メモリ75は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性と不揮発性メモリの両方を含んでもよい。不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして用いられるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよい。例示的なものであるが限定的なものではない説明によれば、多くの形式のRAMが使用可能であり、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDRSDRAM)、エンハンスド同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DRRAM)などである。本出願において記述されるメモリ75は、これらと他の任意の適切なタイプのメモリを含むが、それらに限定されないことを意図する。
【0109】
具体的には、本開示の実施例のネットワーク機器は、メモリ75に記憶され、プロセッサ74上で運行できるコンピュータプログラムをさらに含み、プロセッサ74は、メモリ75におけるコンピュータプログラムを呼び出して、図6に示す各モジュールによって実行される方法を実行する。
【0110】
具体的には、コンピュータプログラムがプロセッサ74によって呼び出される時、グループ共通物理下りリンク制御チャネルGC-PDCCHによって、端末に下りリンク制御情報DCIを送信することを実行するために用いられてもよく、DCIは、端末のHARQ確認情報フィードバックをトリガするために用いられる。
【0111】
本開示の実施例におけるネットワーク機器は、DCIによって、端末のHARQ確認情報フィードバックをトリガすることができ、それによって、端末がネットワーク機器により指定されるフィードバック位置を見逃した後、DCIに基づいてHARQ確認情報フィードバックをトリガすることを確保することができる。さらに、DCIがGC-PDCCHに付帯され、複数の端末のHARQ確認情報フィードバックを同時にトリガすることができ、DCIのオーバヘッドを節約する。
【0112】
当業者であれば意識できるように、本明細書に開示された実施例を結び付けて記述された各例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせで実現されることが可能である。これらの機能は、ハードウェア方式で実行されるか、ソフトウェア方式で実行されるかは、技術案の特定の応用及び設計拘束条件によるものである。当業者は、各特定の応用に対して異なる方法を使用して、記述された機能を実現することができるが、このような実現は、本開示の範囲を超えていると考えるべきではない。
【0113】
当業者が明確に理解できるように、記述の利便性および簡潔性のために、以上に記述されたシステム、装置、及びユニットの具体的な作動プロセスは、前記方法の実施例における対応する過程を参照してよい。ここでは説明を省略する。
【0114】
本出願によって提供される実施例では、理解すべきことは、掲示された装置と方法は、他の方式によって実現されてもよいことである。例えば、以上に記述された装置の実施例は、単なる例示的なものであり、例えば、前記ユニットの区分は、単なる論理的機能区分であり、実際に実現する時、他の区分方式があってもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、別のシステムに結合又は集積されてもよく、又はいくつかの特徴が無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。また、表示又は討論された同士間の結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェース、装置又はユニットによる間接的結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又は他の形式であってもよい。
【0115】
前記分離された部品として説明されるユニットは、物理的に分離されてもよく、又は物理的に分離されなくてもよく、ユニットとして表示される部品は、物理的なユニットであってもよく、又は、物理的なユニットでなくてもよい。すなわち、一つの場所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布されてもよい。実際の必要に応じて、そのうちの一部又は全部のユニットを選択して、本実施例の方案の目的を実現することができる。
【0116】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、一つの処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットが物理的に単独に存在してもよく、二つ又は二つ以上のユニットが一つのユニットに集積されてもよい。
【0117】
前記機能は、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、且つ独立した製品として販売又は使用される場合、一つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解を踏まえて、本開示の技術案は、実質的には、又は関連技術に寄与した部分又はこの技術案に関する部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体に記憶され、一台のコンピュータ機器(パソコン、サーバ、又はネットワーク機器などであってもよい)に本開示の各実施例に記載の方法の全部又は一部を実行させるための若干の指令を含む。前記記憶媒体は、Uディスク、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスク等の様々なプログラムコードを記憶可能な媒体を含む。
【0118】
なお、指摘すべきことは、本開示の装置と方法では、明らかに、各部材又は各ステップは、分解及び/又は再組み合わせられるものであってもよいことである。これらの分解及び/又は再組み合わせは、本開示の等価の方案とみなされるべきである。そして、上記一連の処理を実行するステップは、自然に説明された順序に従って、時間順序に従って実行されてもよいが、必ずしも時間順序に従って実行される必要がなく、何らかのステップは、並行に実行されてもよく、又は互いに独立して実行されてもよい。当業者にとって、本開示の方法と装置のすべて又は任意のステップ又は部材は、任意のコンピューティング装置(プロセッサ、記憶媒体などを含む)又はコンピューティング装置のネットワークにおいて、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせで実現されてもよい。これは、当業者が本開示の説明を読んだ場合で、彼らの基本的なプログラミングスキルを運用して実現できるものである。
【0119】
そのため、本開示の目的はさらに、任意のコンピューティング装置上で一つのプログラム又は一組のプログラムを実行することによって実現されてもよい。前記コンピューティング装置は、よく知られている汎用装置であってもよい。そのため、本開示の目的は、前記方法又は装置を実現するプログラムコードを含むプログラム製品を提供するだけで実現されてもよい。つまり、このようなプログラム製品も本開示を構成し、且つこのようなプログラム製品が記憶された記憶媒体も本開示を構成する。明らかに、前記記憶媒体は、任意のよく知られている記憶媒体、又は将来、開発される任意の記憶媒体であってもよい。さらに指摘すべきことは、本開示の装置と方法では、明らかに、各部材又は各ステップは、分解及び/又は再組み合わせられるものであってもよいことである。これらの分解及び/又は再組み合わせは、本開示の等価の方案とみなされるべきである。且つ、上記一連の処理を実行するステップは、自然に説明された順序に従って、時間順序に従って実行されてもよいが、必ずしも時間順序に従って実行される必要はない。何らかのステップは、並行に実行されてもよく、又は互いに独立して実行されてもよい。
【0120】
以上の説明は、本開示の好ましい実施の形態であり、指摘すべきなのは、当業者にとって、本開示に記載の原理から逸脱しない前提で若干の改良と修正を行うこともでき、これらの改良と修正も本開示の保護範囲に含まれることである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7