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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-18
(45)【発行日】2023-10-26
(54)【発明の名称】PDCCHを検出処理する装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/232 20230101AFI20231019BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20231019BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20231019BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W72/0453
H04W72/0457
【請求項の数】 7
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022002728
(22)【出願日】2022-01-12
(65)【公開番号】P2022108732
(43)【公開日】2022-07-26
【審査請求日】2022-03-10
(31)【優先権主張番号】63/136,656
(32)【優先日】2021-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/567,170
(32)【優先日】2022-01-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】509352749
【氏名又は名称】宏碁股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ACER INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】李 建民
(72)【発明者】
【氏名】陳 仁賢
(72)【発明者】
【氏名】羅 立中
【審査官】石原 由晴
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/198356(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0357215(US,A1)
【文献】Moderator (Lenovo),Summary of email discussion [100b-e-NR-unlic-NRU-DL_ Signals_and_Channels-01] on SS group sets[online],3GPP TSG RAN WG1#100bis-e R1-2002786,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_100b_e/Docs/R1-2002786.zip>,2020年05月01日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理ダウンリンク(DL)制御チャンネル(PDCCH)受信を処理する通信装置であって、
少なくとも1つの記憶装置と、
少なくとも1つの前記記憶装置に結合されている少なくとも1つの処理回路であり、少なくとも1つの前記記憶装置は命令を記憶する、少なくとも1つの処理回路とを備え、
少なくとも1つの前記処理回路は、以下の命令、即ち、
ネットワークからのダウンリンク(DL)制御情報(DCI)を受信するように前記通信装置を構成する命令と、
ネットワークのサービングセルについてPDCCHを検出する命令と、
ある期間にわたり前記サービングセルについて前記PDCCHを検出することを中止する命令と、
前記通信装置のBWP不活動タイマの満了により、前記ネットワークの前記サービングセルの第1アクティブ帯域幅部分(BWP)から前記サービングセルの第2アクティブBWPへ変更する命令と、
前記第2アクティブBWPへ変更した後に、前記サービングセルについて少なくとも1つのサーチスペース(SS)セットに従ってPDCCHを検出するか否かを決定する命令と
を実行するように構成されている、通信装置。
【請求項2】
前記DCIは、少なくとも1つのPDCCH検出インジケータを含み、前記通信装置は、以下の命令のうちの1つに従って、前記サービングセルについて前記PDCCHを検出し、即ち命令は、
少なくとも1つの前記PDCCH検出インジケータによってグループインデックスを有する少なくとも1つの前記SSセットに従って、前記サービングセルについて前記PDCCHを検出する命令と、
少なくとも1つの前記PDCCH検出インジケータによってある期間にわたり少なくとも1つの前記SSセットに従って、前記サービングセルについて前記PDCCHを検出することを中止する命令とである、請求項記載の通信装置。
【請求項3】
少なくとも1つの前記PDCCH検出インジケータによってある前記期間にわたり少なくとも1つの前記SSセットに従って、前記サービングセルについて前記PDCCHを検出することを中止する命令は、
少なくとも1つの前記SSセットが所定のSSセットを含む場合に、少なくとも1つの前記PDCCH検出インジケータによってある前記期間にわたり少なくとも1つの前記SSセットに従って、前記サービングセルについて前記PDCCHを検出する命令と、
少なくとも1つの前記SSセットが前記所定のSSセットでない場合に、少なくとも1つの前記PDCCH検出インジケータによってある前記期間にわたり少なくとも1つの前記SSセットに従って、前記サービングセルについて前記PDCCHを検出することを中止する命令とを含む、請求項記載の通信装置。
【請求項4】
少なくとも1つの前記SSセットが、前記第2アクティブBWPへ変更する前に示されたグループインデックスを伴って構成される場合に、前記通信装置は、少なくとも1つの前記SSセットに従って、前記サービングセルについて前記PDCCHを検出する、請求項1ないしのいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項5】
少なくとも1つの前記SSセットがグループインデックスを伴って構成され、前記グループインデックスが前記第2アクティブBWP内で前記PDCCHを検出するためのものである場合に、前記通信装置は、少なくとも1つの前記SSセットに従って前記サービングセルについて前記PDCCHを検出する、請求項1ないしのいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項6】
少なくとも1つの前記SSセットがグループインデックスを伴って構成され、前記グループインデックスの値が所定値である場合に、前記通信装置は、少なくとも1つの前記SSセットに従って前記サービングセルについて前記PDCCHを検出する、請求項1ないしのいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項7】
前記第2アクティブBWPがデフォルトBWPであるか、又は前記第1アクティブBWPが活動休止BWPであり、前記第2アクティブBWPが第1非活動休止BWPである、請求項1ないしのいずれか1項に記載の通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)を検出処理する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)Rel-8規格及び/又は3GPP Rel-9規格をサポートするロングタームエボリューション(LTE)システムは、ユーザの増加するニーズを満足させるためにUMTSの性能をさらに強化するために、汎用移動通信システム(UMTS)の後継として、3GPPによって開発されている。LTEシステムは、新しい無線インターフェースと、高いデータレート、低遅延、パケット最適化、及び向上されたシステム容量とカバレッジを提供する新しい無線ネットワークアーキテクチャーとを含む。
【0003】
LTEアドバンスト(LTE-A)システムは、その名前が示すように、LTEシステムの進化である。LTE-Aシステムは電力状態間のより速いスイッチングを目標とし、進化型Node B(eNB)のカバレッジの端での性能を改善し、ピークデータ速度とスループットとを増加させる。LTE-Aシステムは、キャリアアグリゲーション(CA)、多地点協調(CoMP)送信/受信、アップリンク(UL)多入力多出力(UL-MIMO)、ライセンス支援アクセス(LAA)(例えばLTEを使用する)などの高度な技術を含む。
【0004】
LTE-Aシステムをさらに強化するために、次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)が開発されている。NG-RANは、1つ以上の次世代Node B(gNB)を含み、一層広い動作帯域、異なる周波数範囲に対する異なるニューメロロジー、大容量MIMO、高度なチャンネル符号化などの特性を有する。
【0005】
電力消費はユーザ装置(UE)にとって重要な問題であり続けている。UEの電力消費を低減するため、またUEの待機/使用時間を延長するために、UEの様々な態様が議論されている。従来技術の提案とは異なって、物理ダウンリンク(DL)制御チャンネル(PDCCH)の検出は、本発明で、UEの電力消費を低減するために向上される。
【発明の概要】
【0006】
従って、本発明は、上述の問題を解決するために、物理ダウンリンク(DL)制御チャンネル(PDCCH)を検出処理する装置を提供する。
【0007】
これは、以下の独立の請求項に従うPDCCHを検出処理する通信装置によって達成される。従属の請求項は、対応する追加的な開発及び改良に関連する。
【0008】
後述する詳細な説明からさらに明確に分かるように、請求項に記載した、物理ダウンリンク(DL)制御チャンネル(PDCCH)受信を処理する通信装置は、少なくとも1つの記憶装置と;少なくとも1つの記憶装置に結合されている少なくとも1つの処理回路であり、少なくとも1つの記憶装置は命令を記憶する、少なくとも1つの処理回路とを備えている。少なくとも1つの処理回路は、以下の命令、即ち、少なくとも1つの第1インジケータに従って、ネットワークのサービングセルの第1アクティブ帯域幅部分(BWP)からサービングセルの第2アクティブBWPへ変更する命令と;第2アクティブBWPへ変更した後に、サービングセルについて少なくとも1つのサーチスペース(SS、探索空間)セットに従ってPDCCHを検出するか否かを決定する命令とを実行するように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の例による無線通信システムの概略図である。
図2】本発明の例による通信装置の概略図である。
図3】本発明の例によるプロセスのフローチャートである。
図4】本発明の例によるBWPの変更の概略図である。
図5】本発明の例によるプロセスのフローチャートである。
図6】本発明の例によるプロセスのフローチャートである。
図7】本発明の例によるプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明の例による無線通信システム10の概略図である。簡潔に言えば、無線通信システム10は、ネットワークと複数の通信装置とから構成される。無線通信システム10は、時分割二重化(TDD)モード、周波数分割二重化(FDD)モード、TDD-FDDジョイント動作モード、非地上ネットワーク(NTN)モード、又はライセンス支援アクセス(LAA)モードがサポートできる。即ち、ネットワークと通信装置とは、FDDキャリア、TDDキャリア、認可キャリア(認可サービングセル)及び/又は無認可キャリア(無認可サービングセル)を介して互いに通信してよい。さらに、無線通信システム10は、キャリアアグリゲーション(CA)をサポートしてよい。即ち、ネットワークと通信装置とは、プライマリセル(例えば、プライマリコンポーネントキャリア)と、1つ以上のセカンダリセル(例えば、セカンダリコンポーネントキャリア)とを含む、複数のサービングセル(例えば、複数のサービスキャリア)を介して互いに通信してよい。
【0011】
図1では、無線通信システム10の構造を示すために、単純に、ネットワークと通信装置とを利用している。実際には、ネットワークは、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)における少なくとも1つのNode B(NB)を含むユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)であってよい。一例では、ネットワークは、ロングタームエボリューション(LTE)システム、LTEアドバンスト(LTE-A)システム、LTE-Aのエボリューションシステムなどにおける、少なくとも1つの進化型NB(eNB)及び/又は少なくとも1つの中継ノードを含む、進化型UTRAN(E-UTRAN)であってよい。一例では、ネットワークは、少なくとも1つの次世代Node B(gNB)及び/又は少なくとも1つの第5世代(5G)基地局(BS)を含む次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)であってよい。一例では、ネットワークは、通信装置と通信するための特定の通信規格に適合する任意のBSであってよい。
【0012】
NRとは、5Gシステム(又は5Gネットワーク)のために定義された規格であり、統一されたエアインターフェースを一層よい性能で提供する。拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、超高信頼・低遅延通信(URLLC)、大規模マシンタイプ通信(mMTC)などの高度な機能をサポートする5Gシステムを実現するために、gNBは展開されている。eMBBは、帯域幅が一層広く、低い/中程度の遅延を有するブロードバンドサービスを提供する。URLLCは、一層高い信頼性と低遅延の特性を有する応用例(例えば、エンドツーエンド通信)を提供する。応用例としては、産業用インターネット、スマートグリッド、インフラストラクチャー保護、遠隔手術、及び高度道路交通システム(ITS)が挙げられる。mMTCは、何十億もの接続された装置及び/又はセンサを含む5Gシステムの、物のインターネット(IoT)がサポートできる。
【0013】
さらに、ネットワークはまた、UTRAN/E-UTRAN/NG-RANとコアネットワークとの少なくとも1つを含んでよく、コアネットワークは、モビリティ管理エンティティ(MME)、サービングゲートウェイ(S-GW)、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)、自己組織化ネットワーク(SON)サーバ及び/又は無線ネットワークコントローラ(RNC)などのネットワークエンティティを含んでよい。一例を挙げると、通信装置によって送信された情報をネットワークが受信した後、その情報は、UTRAN/E-UTRAN/NG-RANによってのみ処理されてよく、その情報に対応する決定は、UTRAN/E-UTRAN/NG-RANにおいて行われる。一例として、UTRAN/E-UTRAN/NG-RANは、コアネットワークに情報を転送してよく、コアネットワークが情報を処理した後、その情報に対応する決定は、コアネットワークにおいて行われる。一例では、情報は、UTRAN/E-UTRAN/NG-RANとコアネットワークとの両方によって処理されてよく、決定は、UTRAN/E-UTRAN/NG-RANとコアネットワークとによって調整及び/又は共働が行われた後に行われる。
【0014】
通信装置は、ユーザ装置(UE)、低コスト装置(例えばマシン型通信(MTC)装置)、デバイスツーデバイス通信装置(D2D)、物の狭帯域インターネット(IoT)(NB-IoT)、携帯電話、ラップトップ、タブレットコンピュータ、電子ブック、ポータブルコンピュータシステム、又はそれらの組み合わせであってよい。また、例えば、アップリンク(UL)では、通信装置は送信機であり、ネットワークは受信機であり、ダウンリンク(DL)では、ネットワークは送信機であり、通信装置は受信機であるように、ネットワークと通信装置とは、方向(即ち、送信方向)に応じた送信機又は受信機として見ることができる。
【0015】
図2は、本発明の例による通信装置20の概略図である。通信装置20は、図1に示す通信装置又はネットワークであってよいが、ここでは限定されない。通信装置20は、マイクロプロセッサ又は特定用途向け集積回路(ASIC)などの少なくとも1つの処理回路200と、少なくとも1つの記憶装置210と、少なくとも1つの通信インターフェース装置220とを含んでよい。少なくとも1つの記憶装置210は、少なくとも1つの処理回路200によってアクセス及び実行されるプログラムコード214が記憶できる任意のデータ記憶装置であってよい。少なくとも1つの記憶装置210の例としては、加入者識別モジュール(SIM)、読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル汎用ディスクROM(DVD-ROM)、ブルーレイ(登録商標)ディスクROM(BD-ROM)、磁気テープ、ハードディスク、光データ記憶装置、不揮発性記憶装置、非一時的なコンピュータ可読な媒体などが挙げられるが、これらに限定されない。少なくとも1つの通信インターフェース装置220は、少なくとも1つのトランシーバであることが好ましく、少なくとも1つの処理回路200の処理結果に従って信号(例えば、データ、メッセージ及び/又はパケット)を送受信するために使用される。
【0016】
図3は、本発明の一例に係るプロセス30のフローチャートである。プロセス30は、物理DL制御チャンネル(PDCCH)を検出処理するために、通信装置において利用してよい。プロセス30は、プログラムコード214にコンパイルされてよく、以下のステップを含む。
ステップ300:開始。
ステップ302:少なくとも1つの第1インジケータに従って、ネットワークのサービングセルの第1アクティブ帯域幅部分(BWP)からサービングセルの第2アクティブBWPへ変更する。
ステップ304:第2アクティブBWPへ変更した後に、サービングセルについて少なくとも1つのサーチスペース(SS)セットに従ってPDCCHを検出するか否かを決定する。
ステップ306:終了。
【0017】
プロセス30によれば、通信装置は、少なくとも1つの第1インジケータに従って(例えば、これを経て)、ネットワークのサービングセルの第1アクティブBWPからサービングセルの第2アクティブBWPへ変更(例えば、切り替え)する。次に、通信装置は、第2アクティブBWPへ変更した後に、サービングセルについて少なくとも1つのSSセットに従って、PDCCHを検出(例えば、モニタ、受信)するか否かを決定する。即ち、BWP切り替えは、少なくとも1つのSSセットに従ってPDCCHを検出するか否かを決定するために通信装置をトリガする。従って、BWP変更とPDCCH検出の適応(即ち、PDCCHモニタリング適応)とは、サービングセルにおいて同時に動作させることができる。
【0018】
プロセス30の実現は、上記説明に限定されない。以下の例は、プロセス30を実現するために適用してよい。
【0019】
一例では、少なくとも1つの第1インジケータは、通信装置のタイマ(例えば、BWP不活動タイマ)の満了に従って、生成される。
【0020】
一例では、少なくとも1つの第1インジケータは、ネットワークからのDL制御情報(DCI)において受信される。一例では、DCIは、少なくとも1つの第2インジケータを含み、通信装置は、以下の命令のうちの1つに従って、サービングセルについてPDCCHを検出し、即ちこの命令は、少なくとも1つの第2インジケータによってグループインデックスを有する少なくとも1つのSSセットに従って、サービングセルについてPDCCHを検出する命令と;少なくとも1つの第2インジケータによってある期間にわたり少なくとも1つのSSセットに従って、サービングセルについてPDCCHを検出することを中止する命令とである。
【0021】
一例では、少なくとも1つの第2インジケータによってある期間にわたり少なくとも1つのSSセットに従って、サービングセルについてPDCCHを検出することを中止する命令は、少なくとも1つのSSセットが所定のSSセットを含む場合に、少なくとも1つの第2インジケータによってある期間にわたり少なくとも1つのSSセットに従って、サービングセルについてPDCCHを検出する命令と;少なくとも1つのSSセットが所定のSSセットでない場合に、少なくとも1つの第2インジケータによってある期間にわたり少なくとも1つのSSセットに従って、サービングセルについてPDCCHを検出することを中止する命令とを含む。一例では、所定のSSセットは、共通のサーチスペースセット(CSS)を含んでよい。
【0022】
一例では、第2アクティブBWPのPDCCHモニタリング適応が有効化又は実行される(例えば、DCIが少なくとも1つの第2インジケータを含む場合に)。一例では、第2アクティブBWPのPDCCHモニタリング適応が無効化された又は実行されない場合に(例えば、DCIが少なくとも1つの第2インジケータを含む場合であっても)、通信装置は、少なくとも1つの第2インジケータを無視する。
【0023】
一例では、少なくとも1つのSSセットが、第2アクティブBWPへ変更する前に示されたグループインデックスを伴って構成される場合に、通信装置は、少なくとも1つのSSセットに従って、サービングセルについてPDCCHを検出する。
【0024】
一例では、少なくとも1つのSSセットがグループインデックスを伴って構成され、グループインデックスが第2アクティブBWP内のPDCCHを検出するためのものである場合に、通信装置は、少なくとも1つのSSセットに従って、サービングセルについてPDCCHを検出する。
【0025】
一例では、少なくとも1つのSSセットがグループインデックスを伴って構成され、グループインデックスの値が所定値である場合に、通信装置は、少なくとも1つのSSセットに従って、サービングセルについてPDCCHを検出する。
【0026】
一例では、第2アクティブBWPはデフォルトBWPである。一例では、第1アクティブBWPは活動休止BWPであり、第2アクティブBWPは第1非活動休止BWPである。
【0027】
一例では、少なくとも1つの第1インジケータは、ネットワークからのDCIで示される、最小限の適用可能なスケジューリングオフセットインジケータを含む。一例では、少なくとも1つのSSセットがグループインデックスを備えて構成され、グループインデックスの値が最小限の適用可能なスケジューリングオフセットインジケータの値に等しい場合に、通信装置は、サービングセルに対する少なくとも1つのSSセットに従ってPDCCHを検出する。
【0028】
一例では、少なくとも1つのSSセットは、(例えば、それぞれが)少なくとも1つのアイデンティティを伴って構成される。一例では、少なくとも1つのアイデンティティの少なくとも1つの値(ID値)は、0と39との間(即ち、値=0、...、38又は39)である。一例では、少なくとも1つのSSセットは、グループインデックス(例えば、0又は1)で構成される。
【0029】
BWPは、サービングセル上の所与のニューメロロジー(例えば、副搬送波間隔)に対するリソースブロックの連続する部分集合から選択される、物理リソースブロックの連続する集合であってよいことに、留意するものとする。通信装置の場合に、最大4つのBWPが、サービングセルのDL及び/又はULに指定されてよい。加えて、1つのBWPは、サービングセル上のある期間中に活動化されてよく、BWP変更は、ネットワーク(例えば、gNB)によって送信される指示に従って(例えば、DCIで)、又はタイマの期限切れによって実行されてよい。
【0030】
図4は、本発明の一例に係るBWPの変更の概略図である。サービングセルの場合に、通信装置は、複数の(例えば、最大4つの)BPW、例えば、BWP BP1とBWP BP2とで構成されてよい。通信装置は、ネットワークからのDCIに応じて、又はタイマの満了(BWP不活動タイマなど)に応じて、BWP BP1からBWP BP2(期間Tの後など)に変更する(例えば、切り替わる)。
【0031】
一例では、通信装置は、BWP BP1及びBWP BP2のうちの少なくとも1つに従って、BWP BP2に切り替えた後にグループインデックスを決定してよい。BWP BP2がデフォルトBWPである場合に、グループインデックスは、所定値(例えば、0)であってよい。ネットワークからのDCIにおける指示に従って、通信装置がBWP BP2に切り替わる場合に、グループインデックスは所定値(例えば、1)であってよい。BWP BP1が活動休止BWPであり、BWP BP2が第1非活動休止BWPである場合に、グループインデックスは所定値(例えば、1)であってよい。従って、少なくとも1つのSSセットがグループインデックスとともに構成される場合に、通信装置は、少なくとも1つのSSセットに従って、サービングセルについてPDCCHを検出するように決定してよい。
【0032】
一例では、通信装置は、ネットワークによって示される最小限の適用可能なスケジューリングオフセット(例えば、その現在の状態)に従って(例えば、DCI及び/又はRRC信号に応じて)グループインデックスを決定してよい。最小限の適用可能なスケジューリングオフセットがBWP BP2に切り替える前の値(例えば1)である場合には、グループインデックスは、所定値(例えば1)であってよい。最小限の適用可能なスケジューリングオフセットが、BWP BP2に切り替えた後に適用可能である値(例えば0)である場合には、グループインデックスは、所定値(例えば0)であってよい。従って、少なくとも1つのSSセットがグループインデックスとともに構成される場合に、通信装置は、少なくとも1つのSSセットに従って、サービングセルについてPDCCHを検出することを決定してよい。
【0033】
図5は、本発明の一例に係るプロセス50のフローチャートである。プロセス50は、PDCCHを検出処理するために通信装置において利用されてよい。プロセス50は、プログラムコード214にコンパイルされてよく、以下のステップを含む。
ステップ500:開始。
ステップ502:ネットワークのサービングセルでUL伝送を実行する。
ステップ504:UL伝送を実行した後に、少なくとも1つのSSセットに従って、サービングセルについてPDCCHを検出する。
ステップ506:終了。
【0034】
本プロセス50によれば、通信装置は、ネットワークのサービングセルとともに、UL伝送を行う。次に、通信装置は、UL伝送を実行した後、少なくとも1つのSSセットに従って、サービングセルに対するPDCCHを検出する。即ち、UL伝送は、PDCCHを検出するために通信装置をトリガする。従って、UL伝送によってトリガされるPDCCH検出の問題は解決される。
【0035】
プロセス50の実現は、上記説明に限定されない。以下の例は、プロセス50を実現するために適用してよい。
【0036】
一例では、UL伝送を実行する前に、通信装置は、ネットワークからDL制御情報(DCI)での少なくとも1つのインジケータを受信し、少なくとも1つのインジケータにより少なくとも1つのSSセットに従って、サービングセルに対するPDCCHを検出することを中止する命令を実行する。一例では、通信装置は、以下の命令のうちの1つに従って、サービングセルについてPDCCHの検出を中止し、即ち命令は、少なくとも1つのインジケータによってグループインデックスを有する少なくとも1つのSSセットに従って、サービングセルについてPDCCHを検出する命令と;少なくとも1つのインジケータによってある期間にわたり少なくとも1つのSSセットに従って、サービングセルについてPDCCHを検出することを中止する命令とである。一例では、少なくとも1つのインジケータによってある期間にわたり少なくとも1つのSSセットに従って、サービングセルについてPDCCHを検出することを中止する命令は、少なくとも1つのSSセットが所定のSSセットである場合に、少なくとも1つのインジケータによってある期間にわたり少なくとも1つのSSセットに従って、サービングセルについてPDCCHを検出する命令と;少なくとも1つのSSセットが所定のSSセットでない場合に、少なくとも1つのインジケータによってある期間にわたり少なくとも1つのSSセットに従って、サービングセルについてPDCCHを検出することを中止する命令とを含む。所定のSSセットはCSSセットを含んでよい。
【0037】
一例では、UL伝送は、スケジューリング要求(SR)、又は物理ランダムアクセスチャンネル(PRACH)を含む。
【0038】
一例では、UL伝送は、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)フィードバックを含む。一例では、HARQフィードバックは否定的な確認応答(NACK)である。一例では、HARQフィードバックは、優先度インデックスに対応する。一例では、優先度インデックスの値は1である。
【0039】
一例では、UL伝送は、物理アップリンク共用チャンネル(PUSCH)を含み、PUSCHは、優先度インデックスに対応する。一例では、優先度インデックスの値は1である。
【0040】
一例では、少なくとも1つのSSセットは、少なくとも1つのアイデンティティを伴って構成される。一例では、アイデンティティの少なくとも1つの値は、0と39との間(即ち、値=0,...,38又は39)である。一例では、少なくとも1つのSSセットは、グループインデックス(例えば、0又は1)で構成される。
【0041】
一例では、PDCCHを受信した後、通信装置は、DCI内の少なくとも1つのインジケータによって少なくとも1つの第2SSセットに従って、サービングセルについて第2PDCCHを検出するか否かを決定する。
【0042】
図6は、本発明の一例に係るプロセスのフローチャートである。期間T1において、通信装置は、第1グループインデックス(例えば、0)を有する第1SSセットに従って第1PDCCHを検出してよく、又は第1SSセットに従って第1PDCCHを検出しなくてよい。ステップ602において、ネットワークは、少なくとも1つのビーム故障検出(BFD)基準信号(RS)を通信装置に送信する。少なくとも1つのBFD RSを受信した後、通信装置は、少なくとも1つのBFD RSに従ってビーム(又は無線リンク)モニタリングを実行する。ステップ604において、通信装置は、ビームモニタリングの結果(例えば、通信装置とネットワークとの間のリンク品質が閾値より低い)に従ってビーム故障を宣言し、リンク回復手順をトリガするために新しいビームを見つけることを決定する。
【0043】
ステップ612において、通信装置は、新しいビームに従ってPRACHリソースを識別し、リンク回復手順のためにPRACHリソースを介してネットワークにPRACHを送信する。PRACHを送信した後(例えば、期間T2)、通信装置は、第2グループインデックス(例えば、1)を有する第2SSセットに従って第2PDCCHを検出してよい。又は、たとえ通信装置が第2SSセットに従って第2PDCCHを検出しないように指示されているとしても、通信装置は、第2SSセットに従って第2PDCCHを検出してよい。ステップ614において、通信装置は、規則的に第2SSセットに従って第2PDCCHを受信する。第2PDCCHが受信された後、通信装置は、少なくとも1つのインジケータによって、例えば第2PDCCH、又は第2PDCCHの後の第4PDCCHによって、第3SSセットに従って第3PDCCHを受信するか否かを決定してよい。一例では、タイマ満了後、通信装置は、第3SSセット、例えば第2PDCCHに従って、第3PDCCHを受信するか否かを決定してよい。
【0044】
要約すると、通信装置は、ネットワークから迅速に応答を受信するために、緊急事象の後にSSセットグループ切り替え/変更を実行(又はPDCCHモニタリングの指示を無視)してよい。一例では、緊急事象は、リンク回復手順のためのPRACHの送信であってよい。一例では、緊急事象は、ULリソースを要求するためのSRの送信であってよい。一例では、SRは、一層高い優先度インデックス(例えば、1)に対応してよい。一例では、緊急事象は、HARQフィードバックの送信であってよい。一例では、HARQフィードバックはNACKである。一例では、HARQフィードバックは、一層高い優先度インデックス(例えば、1)に対応してよい。一例では、緊急事象は、PUSCHの送信であってよい。一例では、PUSCHは、一層高い優先度インデックス(例えば、1)に対応してよい。
【0045】
図7は、本発明の一例に係るプロセス70のフローチャートである。プロセス70は、PDCCHを検出処理するために、通信装置内で利用してよい。プロセス70は、プログラムコード214にコンパイルされてよく、以下のステップを含む。
ステップ700:開始。
ステップ702:少なくとも1つの第1インジケータを、ネットワークの第1サービングセルから受信し、少なくとも1つの第1インジケータは、ネットワークの第2サービングセルの活動化を示す。
ステップ704:第1グループインデックスを有する少なくとも1つの第1SSセットに従って、第2サービングセルについてPDCCHを検出する。
ステップ706:終了。
【0046】
プロセス70によれば、通信装置は、ネットワークの第1サービングセルから少なくとも1つの第1インジケータを受信し、少なくとも1つの第1インジケータは、ネットワークの第2サービングセルの活動化を示す。次に、通信装置は、第1グループインデックスを有する少なくとも1つの第1SSセットに従って、第2サービングセルについてPDCCHを検出する。即ち、第2サービングセルの活動化により、PDCCHを検出するために通信装置をトリガする。従って、セルの活動化/非活動化とPDCCHモニタリング適応とは、サービングセルにおいて同時に動作させることができる。
【0047】
プロセス70の実現は、上記説明に限定されない。以下の例は、プロセス70を実現するために適用してよい。
【0048】
一例では、第1グループインデックスは、所定値であるか、又はネットワークによって構成されている。第1グループインデックスは、第1グループインデックスを有する少なくとも1つの第1SSセットに従って、第2サービングセルについてPDCCHを受信するように通信装置に指示するために使用されてよい。
【0049】
一例では、通信装置が、ネットワークからのDCI内の少なくとも1つの第2インジケータによって、第2サービングセルについてPDCCHを検出することは、以下の命令、即ち、少なくとも1つの第1インジケータによって第1グループインデックスを有する少なくとも1つの第1SSセットに従って、第2サービングセルについてPDCCHを検出する命令と;少なくとも1つの(第1)インジケータによって第2グループインデックスを有する少なくとも1つの第2SSセットに従って、第2サービングセルについてPDCCHを検出する命令と;少なくとも1つの(第1)インジケータによってある期間にわたり少なくとも1つの第3SSセットに従って、第2サービングセルについてPDCCHを検出することを中止する命令とのうちの1つに従って行われる。一例では、少なくとも1つの(第1)インジケータによってある期間にわたり少なくとも1つの第3SSセットに従って、第2サービングセルについてPDCCHを検出することを中止する命令は、少なくとも1つの第3SSセットが所定のSSセットである場合に、少なくとも1つの(第1)インジケータによってある期間にわたり少なくとも1つの第3SSセットに従って、第2サービングセルについてPDCCHを検出する命令と;少なくとも1つの第3SSセットが所定のSSセットでない場合に、少なくとも1つの(第1)インジケータによってある期間にわたり少なくとも1つの第3SSセットに従って、第2サービングセルについてPDCCHを検出することを中止する命令とを含む。
【0050】
通信装置は、PDCCHの検出を実現するために、以下の1つ以上の例を前の例(例えば、プロセス30、50及び/又は70)に適用してよい。
【0051】
プロセス30及び関連する例に関して、以下の例は、第2アクティブBWPへ変更した後に、第2BWPにおけるPDCCHの検出に適用されてよい。
【0052】
プロセス50及び関連する例については、UL伝送を実行する前、又はDCIを受信した後、以下の例をPDCCHの検出に適用してよい。そしてUL伝送を実行した後にDCIが受信される。
【0053】
プロセス70及び関連する例については、少なくとも1つの第1インジケータを受信した後に、以下の例をPDCCHの検出に適用してよい。
【0054】
当業者は、例中の用語(例えば、SSセット、グループインデックス、インジケータ、サービングセル)を容易に修正して、例を適切に組み合わせてよい。
【0055】
通信装置は、第1グループインデックスを有する少なくとも1つの第1SSセットに従って(例えば、これを経て)、ネットワークの第1サービングセルについてPDCCHを検出(例えば、モニタ、受信)する。通信装置は、ネットワークからDCI内の少なくとも1つのインジケータを受信する(例えば、PDCCHを検出した後)。次に、DCIを受信した後に、少なくとも1つのインジケータによってネットワークの第1サービングセルについてPDCCHを、以下の命令のうちの1つに従って、通信装置は検出し、即ちこの命令は、少なくとも1つのインジケータによって第1グループインデックスを有する少なくとも1つの第1SSセットに従って(例えば、これを経て)、第1サービングセルについてPDCCHを検出する命令と;少なくとも1つのインジケータによって第2グループインデックスを有する少なくとも1つの第2SSセットに従って、第1サービングセルについてPDCCHを検出する命令と;少なくとも1つのインジケータによって第1期間にわたって、少なくとも1つの第3SSセットに従って、第1サービングセルについてPDCCHを検出することを中止する命令とである。即ち、受信したインジケータに応じて、通信装置は、同一のSSセットでPDCCHを検出し続けるか、異なるSSセットでPDCCHを検出するように変更するか、又はPDCCHを検出するのを中止する。換言すれば、PDCCHは、種々の数のSSセットに従って検出されてよい。従って、通信装置の電力消費は、少なくとも1つのインジケータに応じて適応的に制御することができる。その結果、電力消費の問題が解決される。
【0056】
一例では、少なくとも1つのインジケータによって第1グループインデックスを有する少なくとも1つの第1SSセットに従って第1サービングセルについてPDCCHを検出する場合に、通信装置は、別のグループインデックスを有する少なくとも1つの第4SSセットに従って第1サービングセルについてPDCCHを検出することを中止する。
【0057】
一例では、少なくとも1つのインジケータによって第2グループインデックスを有する少なくとも1つの第2SSセットに従って第1サービングセルについてPDCCHを検出する場合に、通信装置は、別のグループインデックスを有する少なくとも1つの第5SSセットに従って第1サービングセルについてPDCCHを検出することを中止する。
【0058】
一例では、第1期間は、一層高い高層信号によって構成されるか、又はDCIに示される。DCIは、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)又は省電力RNTI(PS-RNTI)によってスクランブルされてよい。DCIは、UE固有のSS(USS)セット、又はCSSセットにおいて受信されてよい。
【0059】
一例では、第1グループインデックスは、一層高い高層信号によって構成される。
【0060】
一例では、少なくとも1つの第6SSセットがグループインデックスを伴って構成されない場合に、通信装置は、少なくとも1つの第6SSセットの第6グループインデックスがデフォルトのグループインデックスであると決定する。
【0061】
一例では、少なくとも1つの第1SSセットのうちの1つが、第2グループインデックスを伴って構成される。即ち、SSセットは、2つのグループインデックスを伴って構成されてよい。
【0062】
一例では、第1グループインデックスは、少なくとも1つの第1SSセットのうちの1つに関連付けられたCORESETに対するCORESETプールインデックスに従って決定される。
【0063】
一例では、通信装置は、所定のSSセットに従って、第1のサービングセルについてPDCCHを検出する。少なくとも1つのインジケータによって第1期間にわたり少なくとも1つの第3SSセットに従って、第1サービングセルについてPDCCHを検出することを中止する場合に、通信装置は、所定のSSセットを除く少なくとも1つの第3SSセットに従って、第1サービングセルについてPDCCHを検出することを中止する。即ち、所定のSSセットに関するPDCCHの検出は、少なくとも1つのインジケータによって影響されない。一例では、所定のSSセットは、CSSセットを含む。一例では、所定のSSセットは、SSセットインデックスを有するUSSセットを含む。
【0064】
一例では、少なくとも1つのインジケータによって第1期間にわたり、少なくとも1つの第3SSセットに従って第1サービングセルについてPDCCHを検出することを中止する場合に、通信装置は、第1サービングセルについてPDCCHを検出することを中止する。つまり、第1サービングセルについて全てのSSセットの検出が停止されてよい。
【0065】
一例では、少なくとも1つのインジケータを受信した後の第2期間の後に、通信装置は、少なくとも1つのインジケータによって第2グループインデックスを有する少なくとも1つの第2SSセットに従って、第1サービングセルについてPDCCHを検出する。
【0066】
一例では、少なくとも1つのインジケータを受信した後の第3期間の後に、少なくとも1つのインジケータによって第1グループインデックスを有する少なくとも1つの第1SSセットに従って、第1期間にわたり、通信装置は、第1サービングセルについてPDCCHを検出することを中止する。
【0067】
一例では、タイマが満了したときに、通信装置は、デフォルトのグループインデックスを有する少なくとも1つの第7SSセットに従って、第1サービングセルについてPDCCHを検出する。一例では、通信装置は、別のグループインデックスを有する少なくとも1つの第8SSセットに従って、第1サービングセルについてのPDCCHを検出することを中止する。一例では、デフォルトのグループインデックスの値は0である。一例では、タイマの値は、第1サービングセルに対する帯域幅部分(BWP)-不活動タイマの値よりも大きくない。
【0068】
一例では、第2グループインデックスは空のSSセットに関連付けられている。一例では、少なくとも1つのインジケータによって第2グループインデックスを有する少なくとも1つの第2SSセットに従って第1サービングセルについてPDCCHを検出する場合に、通信装置は、第1サービングセルについてのBWP不活動タイマを中止させる。一例では、通信装置は、BWP不活動タイマの満了に応じて、アクティブBWPを変更(又は切り替え)し、アクティブBWPは、デフォルトBWP又は活動休止BWP(例えば、ネットワークによって構成される)である。
【0069】
一例では、少なくとも1つのインジケータによって、第1期間にわたり第1サービングセルについてPDCCHを検出することを中止する場合に、通信装置は、第1サービングセルのBWP不活動タイマを中止する。
【0070】
一例では、少なくとも1つのインジケータによって第1期間にわたり少なくとも1つの第3SSセットに従って、第1サービングセルについてPDCCHを検出することを中止する場合に、通信装置は、BWP不活動タイマの満了に応じて、アクティブBWPを変更(例えば、切り替え)させる。ここで、アクティブBWPは、デフォルトBWP又は活動休止BWP(例えば、ネットワークによって構成される)である。
【0071】
一例では、少なくとも1つの第1SSセットは、第1サービングセルのBWPに対して構成される。
【0072】
一例では、少なくとも1つの第2SSセットは、第1サービングセルのBWPに対して構成される。
【0073】
一例では、第1サービングセルは、ネットワークによって構成された第2サービングセルのスケジューリングされたセルである。
【0074】
一例では、通信装置は、少なくとも1つの第2サービングセルについて、少なくとも1つの第9SSセットに従って、PDCCHを検出する。ここで、少なくとも1つのインジケータによって第1グループインデックスを有する少なくとも1つの第1SSセットに従って、第1サービングセルについてPDCCHを検出する場合に、第2サービングセルの少なくとも1つの第8SSセットの少なくとも1つのアイデンティティは、第1サービングセルの少なくとも1つの第1SSセットの少なくとも1つのアイデンティティを含む。
【0075】
一例では、通信装置は、少なくとも1つの第1SSセットに従って第1サービングセルについてPDCCHの検出を中止し、少なくとも1つのインジケータによって、少なくとも1つの第8SSセットに従って第2サービングセルについてPDCCHを検出することを中止する。
【0076】
一例では、通信装置は、所定のSSセットに従って、第2サービングセルについてPDCCHを検出する。少なくとも1つのインジケータにより第4期間にわたり少なくとも1つの第9SSセットに従って第2サービングセルについてPDCCHを検出することを中止する場合に、通信装置は、所定のSSセットを除く少なくとも1つの第9SSセットに従って第2サービングセルについてPDCCHを検出することを中止する。
【0077】
一例では、通信装置は、少なくとも1つのインジケータを受信した後の第5期間の経過後に、少なくとも1つの第8SSセットに従って、第2サービングセルについてPDCCHを検出することを中止する。なお、第5期間と第3期間とは同じであってよいことに注意するものとする。
【0078】
一例では、少なくとも1つのインジケータは、第1サービングセルについてPDCCHを検出することを示す。一例では、少なくとも1つのインジケータは、第1サービングセルを含む複数のサービングセルについてPDCCHを検出することを示す。
【0079】
上述の「決定」の動作は、「計算」、「算出」、「取得」、「生成」、「出力」、「使用」、「選択/択一」、「決定」又は「構成される」の動作によって置き換えられてよい。上述の「検出」の動作は、「モニタ」、「受容」、「感知」又は「取得」の動作によって置き換えられてよい。上述の「従って」の語句は、「応答して」によって置き換えられてよい。上述の「関連する」の語句は、「の」又は「対応する」によって置き換えられてよい。上述の「経て」の語句は、「上で」、「中で」又は「にて」によって置き換えられてよい。
【0080】
当業者は、上述の説明及び例に関して、組み合わせ、修正及び/又は変更を容易に行うものとする。上記の説明、ステップ、及び/又は、提案されたステップを含むプロセスは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア(ハードウェア装置と、ハードウェア装置上の読み取り専用ソフトウェアのように存在するコンピュータ命令及びデータとの組み合わせとして知られる)、電子システム、又はそれらの組み合わせであってよい手段によって実現することができる。手段の一例は、通信装置20であってよい。
【0081】
ハードウェアの例は、アナログ回路、デジタル回路及び/又は混合回路を含んでよい。例えば、ハードウェアは、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理装置、結合ハードウェアコンポーネント、又はそれらの組み合わせを含んでよい。別の例では、ハードウェアは、汎用プロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、又はそれらの組み合わせを含んでよい。
【0082】
ソフトウェアの例は、記憶ユニット、例えば、コンピュータ可読な媒体に保持(例えば、記憶)されたコードのセット、命令のセット、及び/又は機能のセットを含んでよい。コンピュータ可読な媒体は、SIM,ROM,フラッシュメモリ,RAM,CD-ROM/DVD-ROM/BD-ROM,磁気テープ,ハードディスク,光データ記憶装置,不揮発性記憶装置,又はそれらの組み合わせを含んでよい。コンピュータ可読な媒体(例えば、記憶ユニット)は、少なくとも1つのプロセッサに内部的に(例えば、統合されて)又は外部的に(例えば、分離されて)結合されてよい。1つ以上のモジュールを含んでよい少なくとも1つのプロセッサは、コンピュータ可読な媒体内でソフトウェアを実行する(例えば、実行するように構成される)ことができる。コードのセット、命令のセット、及び/又は機能のセットは、少なくとも1つのプロセッサ、モジュール、ハードウェア、及び/又は電子システムに対して、関連のステップを実行させてよい。
【0083】
電子システムの例は、システムオンチップ(SoC)、システムインパッケージ(SiP)、コンピュータオンモジュール(CoM)、コンピュータプログラム製品、装置(apparatus)、携帯電話、ラップトップ、タブレットコンピュータ、電子ブック、又はポータブルコンピュータシステムと、通信装置20とを含んでよい。
【0084】
以上をまとめると、本発明は、電力消費を処理するための通信装置を提供する。PDCCHの検出を制御するために、SSセットインデックス、グループインデックス、及びインジケータを併せて考慮する。従って、PDCCHは、種々の数のSSセットに従って検出されてよい。その結果、通信装置の電力消費を適応的に制御することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7