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特許7369836情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-18
(45)【発行日】2023-10-26
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20231019BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022129356
(22)【出願日】2022-08-15
【審査請求日】2022-11-17
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】池田 惇
(72)【発明者】
【氏名】川地 景子
(72)【発明者】
【氏名】石丸 愛
【審査官】石坂 博明
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-043078(JP,A)
【文献】特開2012-027721(JP,A)
【文献】特開2013-080321(JP,A)
【文献】特開2023-086593(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0347619(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面に表示されたコンテンツの一部について予め定められた範囲単位で強調表示の指定を受け付ける受付部と、
前記受付部によって前記指定が受け付けられた前記一部を強調表示した前記コンテンツを提供する提供部と、
前記予め定められた範囲である第1範囲に対する前記指定の数が予め定められた条件を満たす場合に、前記第1範囲の一部である第2範囲単位で強調表示の指定の受け付けを決定する決定部と、を備え、
前記受付部は、
前記決定部による決定結果に基づいて、前記第2範囲単位での強調表示の指定を受け付け、
前記提供部は、
前記受付部によって前記指定が受け付けられた前記第2範囲を強調表示した前記コンテンツを提供する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記提供部は、
前記指定の数を示す情報を前記予め定められた範囲に対応する位置に前記予め定められた範囲毎に配置した前記コンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提供部は、
前記指定を行うためのボタンを前記予め定められた範囲毎に配置した前記コンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記決定部は、
前記第2範囲に対する前記指定の数が予め定められた条件を満たす場合に、前記第2範囲の一部である第3範囲単位で強調表示の指定の受け付けを決定し、
前記受付部は、
前記決定部による決定結果に基づいて、前記第3範囲単位での強調表示の指定を受け付け、
前記提供部は、
前記受付部によって前記指定が受け付けられた前記第3範囲を強調表示した前記コンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第1範囲は、
段落単位の範囲であり、
前記第2範囲は、
文単位の範囲である
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第1範囲は、
段落単位の範囲であり、
前記第2範囲は、
文単位の範囲であり、
前記第3範囲は、
文節単位の範囲、用語単位の範囲、または文字単位の範囲である
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記受付部によって受け付けた前記指定の数が閾値以上になった場合に、前記指定の数が前記予め定められた条件を満たすと判定する判定部を備える
ことを特徴とする請求項のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
画面に表示されたコンテンツの一部について予め定められた範囲単位で強調表示の指定を受け付ける受付工程と、
前記受付工程によって前記指定が受け付けられた前記一部を強調表示した前記コンテンツを提供する提供工程と、
前記予め定められた範囲である第1範囲に対する前記指定の数が予め定められた条件を満たす場合に、前記第1範囲の一部である第2範囲単位で強調表示の指定の受け付けを決定する決定工程と、を含み、
前記受付工程は、
前記決定工程による決定結果に基づいて、前記第2範囲単位での強調表示の指定を受け付け、
前記提供工程は、
前記受付工程によって前記指定が受け付けられた前記第2範囲を強調表示した前記コンテンツを提供する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
画面に表示されたコンテンツの一部について予め定められた範囲単位で強調表示の指定を受け付ける受付手順と、
前記受付手順によって前記指定が受け付けられた前記一部を強調表示した前記コンテンツを提供する提供手順と、
前記予め定められた範囲である第1範囲に対する前記指定の数が予め定められた条件を満たす場合に、前記第1範囲の一部である第2範囲単位で強調表示の指定の受け付けを決定する決定手順と、をコンピュータに実行させ
前記受付手順は、
前記決定手順による決定結果に基づいて、前記第2範囲単位での強調表示の指定を受け付け、
前記提供手順は、
前記受付手順によって前記指定が受け付けられた前記第2範囲を強調表示した前記コンテンツを提供する
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ニュースなどのコンテンツを配信したユーザからコンテンツに対する評価(例えば、「いいね」など)の反応を受け付け、ユーザの反応を他のユーザが見ることができる技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-063008号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、利便性のより高いコンテンツを提供する点で改善の余地があった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利便性のより高いコンテンツを提供することができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、受付部と、提供部とを備える。受付部は、画面に表示されたコンテンツの一部について予め定められた範囲単位で強調表示の指定を受け付ける。提供部は、受付部によって指定が受け付けられた一部を強調表示したコンテンツを提供する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、利便性のより高いコンテンツを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理装置の記憶部に記憶されるユーザ情報の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理装置の記憶部に記憶される強調表示情報の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る情報処理装置の記憶部に記憶されるコンテンツ情報の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る情報処理装置の提供部によって提供されるコンテンツの一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る情報処理装置の提供部によって提供されるコンテンツの他の例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る情報処理装置の提供部によって提供されるコンテンツのさらに他の例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る情報処理装置の提供部によって提供され反応情報が重畳されたコンテンツの一例を示す図である。
図11図11は、実施形態に係る情報処理装置の提供部によって提供され反応情報が重畳されたコンテンツの他の例を示す図である。
図12図12は、実施形態に係る情報処理装置が実行する情報処理の処理手順を示すフローチャートである。
図13図13は、実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置が実行する情報処理について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理を示す図である。なお、図1では、実施形態に係る情報処理装置1を含む情報処理システムSの動作例を示している。
【0011】
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システムSは、情報処理装置1と、ユーザ端末5とを含む。ユーザ端末5は、情報処理装置1が提供するコンテンツのユーザの端末装置であり、情報処理システムSにおいて複数含まれる。
【0012】
ユーザ端末5は、情報処理装置1にコンテンツ要求を送信する(ステップS1)。ユーザ端末5のユーザは、ユーザ端末5を操作することで、ユーザ端末5から情報処理装置1にコンテンツ要求を送信させることができる。
【0013】
情報処理装置1は、ユーザ端末5からのコンテンツ要求を受け付けると、履歴情報のうちの少なくとも一部を取得する(ステップS2)。履歴情報は、ユーザによるコンテンツの一部への強調表示の指定の履歴を示す情報である。情報処理装置1は、内部の記憶部または外部の装置から履歴情報を取得する。以下において、強調表示の指定を強調表示指定と記載する場合がある。
【0014】
履歴情報には、例えば、コンテンツにおいてユーザにより強調表示が指定された部分を示す情報である強調部分情報、および強調表示の指定を行ったユーザを示す情報である指定ユーザ情報などが強調表示指定毎且つコンテンツ毎に含まれる。また、履歴情報には、さらに、強調表示の指定が行われた日時を示す情報である指定日時情報、および強調表示の指定が行われたときのユーザの位置を示す情報であるユーザ位置情報などが強調表示指定毎且つコンテンツ毎に含まれてもよい。
【0015】
つづいて、情報処理装置1は、ステップS2で取得した履歴情報に基づいて、ユーザに対して許可する強調表示の指定態様である許可指定態様を決定する(ステップS3)。許可指定態様は、例えば、ユーザが強調表示を指定できる範囲である指定可能範囲、ユーザが指定できる強調表示の態様である許可表示態様などである。
【0016】
まず、指定可能範囲について説明する。情報処理装置1は、例えば、履歴情報に基づいて、ユーザが強調表示を指定できる単位範囲である許可単位範囲を決定する。単位範囲は、予め定められた範囲単位の範囲であり、予め定められた範囲単位は、例えば、段落単位、文単位、文字単位である。情報処理装置1は、例えば、段落単位の範囲、文単位の範囲、および文字単位の範囲を含む複数の単位範囲の中から、許可単位範囲を決定する。
【0017】
例えば、情報処理装置1は、ステップS3の処理において、ステップS2で取得した履歴情報に基づいて、ユーザ指定レベルおよび単位範囲指定レベルを判定する。ユーザ指定レベルは、コンテンツの提供先となるユーザによる強調表示指定の実績レベルであり、ユーザ毎に判定される。ユーザ指定レベルは、例えば、ユーザによる強調表示指定の数が多くなるほど高くなる。
【0018】
情報処理装置1は、例えば、ユーザ指定レベルが高いユーザほど、小さい単位範囲(細かい範囲)まで指定可能範囲として決定する。例えば、ユーザ指定レベルが、レベル1からレベル3までの間で設定され、レベル1からレベル3にかけて順にレベルが高くなるとする。
【0019】
この場合、情報処理装置1は、ユーザ指定レベルがレベル1であるユーザに対しては、段落単位の範囲だけを許可単位範囲とし、ユーザ指定レベルがレベル2であるユーザに対しては、段落単位の範囲と文単位の範囲とを許可単位範囲として決定する。また、情報処理装置1は、ユーザ指定レベルがレベル3であるユーザに対しては、段落単位の範囲、文単位の範囲、および文字単位の範囲を許可単位範囲とする。
【0020】
情報処理装置1は、例えば、ユーザ指定レベルの判定対象となるユーザである対象ユーザによる強調表示指定の数である対象ユーザ指定数が予め定められた第1範囲条件を満たさない場合、ユーザ指定レベルがレベル1であると判定する。
【0021】
また、情報処理装置1は、対象ユーザ指定数が第1範囲条件を満たすが予め定められた第2範囲条件を満たさない場合、ユーザ指定レベルがレベル2であると判定する。また、情報処理装置1は、対象ユーザ指定数が第2範囲条件を満たす場合、ユーザ指定レベルがレベル3であると判定する。
【0022】
上述した例では、対象ユーザ指定数は、単位範囲の種類を限定しない数であるが、単位範囲毎の数であってもよい。この場合、情報処理装置1は、段落単位の範囲に対する対象ユーザ指定数が予め定められた第1範囲条件を満たさない場合、ユーザ指定レベルがレベル1であると判定する。
【0023】
また、情報処理装置1は、段落単位の範囲に対する対象ユーザ指定数が第1範囲条件を満たすが文単位の範囲に対する対象ユーザ指定数が予め定められた第2範囲条件を満たさない場合、ユーザ指定レベルがレベル2であると判定する。また、情報処理装置1は、文単位の範囲に対する対象ユーザ指定数が第2範囲条件を満たす場合、ユーザ指定レベルがレベル3であると判定する。
【0024】
次に、単位範囲指定レベルについて説明する。単位範囲指定レベルは、単位範囲に対する強調表示指定の実績レベルであり、例えば、単位範囲に対して強調表示指定を行ったユーザの数である指定ユーザ数が多くなるほど高くなる。かかる単位範囲指定レベルは、単位範囲毎に判定される。
【0025】
情報処理装置1は、例えば、単位範囲指定レベルが高い単位範囲ほど小さい単位範囲まで指定可能範囲として決定する。例えば、単位範囲指定レベルが、レベル1からレベル3までの間で設定され、レベル1からレベル3にかけて順にレベルが高くなるとする。
【0026】
この場合、情報処理装置1は、単位範囲指定レベルがレベル1である段落単位の範囲である場合、段落単位の範囲だけを許可単位範囲とし、単位範囲指定レベルがレベル2である段落単位の範囲である場合、段落単位の範囲と文単位の範囲とを許可単位範囲として決定する。また、情報処理装置1は、単位範囲指定レベルがレベル3である段落単位の範囲である場合、段落単位の範囲、文単位の範囲、および文字単位の範囲を許可単位範囲とする。
【0027】
情報処理装置1は、例えば指定ユーザ数が予め定められた第1ユーザ数条件を満たさない場合、単位範囲指定レベルがレベル1であると判定する。また、情報処理装置1は、指定ユーザ数が第1ユーザ数条件を満たすが予め定められた第2ユーザ数条件を満たさない場合、単位範囲指定レベルがレベル2であると判定する。
【0028】
また、情報処理装置1は、指定ユーザ数が第2ユーザ数条件を満たす場合、単位範囲指定レベルがレベル3であると判定する。第1ユーザ数条件は、例えば、指定ユーザ数が第1閾値以上であるという条件であり、第2ユーザ数条件は、指定ユーザ数が第2閾値以上であるという条件であるが、かかる例に限定されない。
【0029】
上述した例では、指定ユーザ数は、単位範囲の種類を限定しない数であるが、単位範囲毎の数であってもよく、単位範囲指定レベルは、単位範囲毎のレベルであってもよい。この場合、情報処理装置1は、段落単位の範囲に対する指定ユーザ数が予め定められた第1範囲条件を満たさない場合、単位範囲指定レベルがレベル1であると判定する。
【0030】
また、情報処理装置1は、指定ユーザ数が第1範囲条件を満たす段落単位の範囲内における文単位の範囲に対する指定ユーザ数が予め定められた第2範囲条件を満たさない場合、単位範囲指定レベルがレベル2であると判定する。また、情報処理装置1は、指定ユーザ数が第1範囲条件を満たす段落単位の範囲内における文単位の範囲に対する指定ユーザ数が第2範囲条件を満たす場合、単位範囲指定レベルがレベル3であると判定する。
【0031】
なお、単位範囲は、段落単位の範囲、文単位の範囲、および文字単位の範囲に限定されず、文節単位の範囲や単語単位の範囲などを含んでいてもよい。
【0032】
また、情報処理装置1は、ユーザ指定レベルに対応する許可単位範囲および単位範囲指定レベルに対応する許可単位範囲のうち最も小さい範囲単位の範囲を含む許可単位範囲を適用する。例えば、単位範囲指定レベルに対応する許可単位範囲が段落単位の範囲だけであり、ユーザ指定レベルに対応する許可単位範囲が段落単位の範囲と文単位の範囲である場合、許可単位範囲は、段落単位の範囲と文単位の範囲である。
【0033】
また、情報処理装置1は、ユーザ指定レベルおよび単位範囲指定レベルの両方を判定することに代えて、ユーザ指定レベルおよび単位範囲指定レベルの一方だけを判定することもできる。
【0034】
つづいて、ユーザが指定できる強調表示の態様である許可表示態様について説明する。情報処理装置1は、例えば、履歴情報に基づいて、「下線」、「太文字」、および「ハイライト」の中から、許可表示態様を決定する。
【0035】
「下線」は、例えば、強調表示の対象となる文字列または文字である対象文字に対する下線の追加による強調表示である。「太文字」は、例えば、対象文字を太文字にする強調表示である。「ハイライト」は、例えば、対象文字に対する装飾マーカ(例えば、蛍光マーカ)の追加による強調表示である。
【0036】
例えば、「ハイライト」は、対象文字の範囲が段落単位の範囲である場合には、段落に隣接した位置への装飾マーカの追加による強調表示であり、対象文字の範囲が段落単位の範囲以外である場合、対象文字の背景への装飾マーカの追加による強調表示である。
【0037】
情報処理装置1は、例えば、ユーザ指定レベルが高いユーザほど、指定可能な強調表示の種類数を増加させることができる。この場合、ユーザ指定レベルが、例えば、レベル1からレベル3までの間で設定され、レベル1からレベル3にかけて順にレベルが高くなるとする。
【0038】
この場合、情報処理装置1は、ユーザ指定レベルがレベル1であるユーザに対しては、「下線」だけを許可表示態様とし、ユーザ指定レベルがレベル2であるユーザに対しては、「下線」と「太文字」とを許可表示態様とする。
【0039】
また、情報処理装置1は、ユーザ指定レベルがレベル3であるユーザに対しては、「下線」、「太文字」、および「ハイライト」を許可表示態様とする。なお、情報処理装置1は、指定可能な強調表示の種類数に代えて、ユーザ指定レベル毎に対応付けられた1つの種類の強調表示を指定可能とすることもできる。
【0040】
また、情報処理装置1は、例えば、ユーザ指定レベルに代えて単位範囲指定レベルが高い単位範囲ほど指定可能な強調表示の種類数を増加させることもできる。単位範囲指定レベルが、例えば、レベル1からレベル3までの間で設定され、レベル1からレベル3にかけて順にレベルが高くなるとする。
【0041】
この場合、情報処理装置1は、単位範囲指定レベルがレベル1である単位範囲に対しては、「下線」だけを許可表示態様とし、単位範囲指定レベルがレベル2である単位範囲に対しては、「下線」と「太文字」とを許可表示態様とする。また、情報処理装置1は、単位範囲指定レベルがレベル3である単位範囲に対しては、「下線」、「太文字」、および「ハイライト」を許可表示態様とする。
【0042】
なお、強調表示の種類は、「下線」、「太文字」、および「ハイライト」に限定されず、これらの一部または全部に代えて加えて、例えば、対象文字を枠で囲むことによる強調表示、太文字以外の文字修飾による対象文字に対する強調表示などを含んでいてもよい。
【0043】
また、情報処理装置1は、許可指定範囲および許可表示態様を共に許可指定態様として決定するが、許可指定範囲だけを許可指定態様として決定したり、許可表示態様だけを許可指定態様として決定したりすることもできる。
【0044】
つづいて、情報処理装置1は、ユーザ端末5に対してコンテンツを配信する(ステップS4)。図1では、コンテンツの一例として、ニュースを配信している例を示しているが、ニュースに限らず、投稿記事などのテキストや画像などが含まれるコンテンツであれば任意のものであってもよい。
【0045】
つづいて、ユーザ端末5は、配信されたコンテンツを画面表示するとともに、ユーザから画面に表示されたコンテンツの一部について許可指定態様での強調表示の指定を受け付ける(ステップS5)。ユーザ端末5は、例えば、情報処理装置1から配信されるコンテンツに含まれるGUI(Graphical User Interface)などによって許可指定態様での強調表示の指定を受け付ける。
【0046】
ユーザ端末5は、コンテンツの一部について許可指定態様での強調表示の指定を受け付けた場合、受け付けた強調表示の指定を示す指定情報を情報処理装置1に送信する。情報処理装置1は、ユーザ端末5からの指定情報に基づいて、コンテンツの一部について許可指定態様での強調表示の指定を受け付ける。
【0047】
なお、情報処理装置1は、ユーザ端末5からの指定情報が許可指定態様以外での強調表示の指定を示す情報である場合、強調表示の指定を受け付けず、ユーザ端末5からの指定情報が許可指定態様での強調表示の指定を示す情報である場合に、強調表示の指定を受け付ける。なお、ユーザ端末5は、コンテンツに含まれるGUIなどによって許可指定態様での強調表示の指定の場合に限り、強調表示の指定を受け付けることもできる。
【0048】
つづいて、情報処理装置1は、指定されたコンテンツの一部を強調表示する(ステップS6)。図1では、指定可能範囲が段落単位の範囲であり且つ指定可能な強調表示が「下線」と「強調バー」であり、ユーザによって「A社は、・・・・の問題です。」の段落に対して「下線」と「強調バー」とによる強調表示の指定が行われた例を示している。「強調バー」は、蛍光マーカなどの装飾マーカであるがかかる例に限定されない。また、強調表示は、「下線」および「強調バー」のうちの一方であってもよい。
【0049】
なお、1つのコンテンツにおいて複数の箇所に指定が行うことができ、また、ユーザは、テキスト以外にも、コンテンツに含まれる画像(静止画や動画)を強調表示の対象として指定することも可能である。
【0050】
つづいて、情報処理装置1は、ステップS6において一部が強調表示されたコンテンツを、コンテンツ要求を送信したユーザ端末5へ配信する(ステップS7)。これにより、ユーザ端末5において、一部が強調表示されたコンテンツが表示される。
【0051】
なお、ステップS2,S3の処理は、ステップS1の処理の前に行われてもよい。また、以下において、一部が強調表示されたコンテンツを強調表示されたコンテンツと記載する場合がある。
【0052】
このように、情報処理装置1は、画面に表示されたコンテンツの一部について予め定められた範囲単位で強調表示の指定を受け付け、指定を受け付けた一部を強調表示したコンテンツを提供する。例えば、情報処理装置1は、段落単位の範囲で強調表示の指定を受け付けたり、文単位の範囲で強調表示の指定を受け付けたりすることができる。
【0053】
これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。なお、情報処理装置1は、ステップS2,S3の処理を行うことなく、例えば、予め定められた範囲単位(例えば、段落単位)の範囲での強調表示の指定のみを受け付けることもできる。
【0054】
また、情報処理装置1は、ユーザによるコンテンツの一部への強調表示の指定の履歴を示す履歴情報に基づいて、ユーザに対して許可する強調表示の指定態様である許可指定態様を決定し、決定した許可指定態様での強調表示の指定を受け付ける。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0055】
なお、上述した例では、情報処理装置1がコンテンツを生成してユーザ端末5に表示させるが、ユーザ端末5が情報処理装置1から情報を収集してコンテンツを生成し、生成したコンテンツを表示する構成であってもよい。
【0056】
例えば、ユーザ端末5は、コンテンツを構成する複数の情報を情報処理装置1から取得し、取得した複数の情報を含むコンテンツを生成する。そして、ユーザ端末5は、生成したコンテンツを表示することによってユーザにコンテンツを提供する。この場合、ユーザ端末5が、情報処理装置1と共にまたは単独で情報処理装置1の上述した機能の一部または全部を実行する情報処理装置1として機能する。
【0057】
以下、このような処理を行う情報処理装置1およびユーザ端末5を含む情報処理システムSの構成などについて、詳細に説明する。
【0058】
〔2.情報処理システムSの構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る情報処理システムSの構成例について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理システムSの構成例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理システムSは、情報処理装置1と、複数のユーザ端末5とがネットワークNに対して有線または無線により接続される。ネットワークNは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)などのネットワークである。
【0059】
情報処理装置1は、各ユーザのユーザ端末5に対して、Webサービスなどのオンラインサービスを提供する情報処理装置である。例えば、情報処理装置1は、ニュースサイト、検索サイト、電子商取引サイト、飲食店紹介サイト、口コミサイト、またはSNS(Social Networking Service)サイトなどの種々のオンラインサイトによるオンラインサービスを提供する。電子商取引サイトは、例えば、ショッピングサイト、オークションサイト、フリーマーケットサイトなどである。
【0060】
なお、情報処理装置1は、電子決済サイト、オンラインゲームサイト、オンラインバンキングサイト、宿泊・チケット予約サイト、動画・音楽配信サイト、地図サイト、ルート検索サイト、経路案内サイト、路線情報サイト、運行情報サイト、天気予報サイトなどのオンラインサイトによるオンラインサービスを提供してもよい。情報処理装置1は、上記のようなオンラインサービスを提供する各種サーバと連携し、オンラインサービスを仲介してもよいし、オンラインサービスの処理を担当してもよい。
【0061】
情報処理装置1は、情報処理方法を実行するサーバ装置である。情報処理装置1は、ユーザに配信したコンテンツの一部について強調表示の指定を受け付ける。また、情報処理装置1は、指定されたコンテンツの一部を強調表示するとともに、強調表示されたコンテンツの一部に対するユーザの反応を受け付ける。また、情報処理装置1は、受け付けたユーザの反応に基づいた情報提供を行う。なお、コンテンツは、情報処理装置1によって配信されてもよく、外部の配信サーバによって配信されてもよい。
【0062】
また、情報処理装置1は、各ユーザのユーザ端末5と連携し、各ユーザのユーザ端末5に対して、各種アプリケーション(以下、アプリと記載する場合がある)などに対するAPI(Application Programming Interface)サービスなどと、各種データを提供する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステムなどにより実現される。
【0063】
ユーザ端末5は、ユーザが所持する端末装置である。ユーザ端末5は、スマートフォン、デスクトップ型PC、ノート型PC(Personal Computer)、タブレット型PCなどの任意のタイプの端末装置を用いることができる。ユーザ端末5は、情報処理装置1へ各種情報を送信したり、情報処理装置1から提供される情報を受信したりする。
【0064】
〔3.情報処理装置1の構成〕
次に、図3を参照して、情報処理装置1の構成例について説明する。図3は、実施形態に係る情報処理装置1の構成例を示す図である。図3に示されるように、情報処理装置1は、通信部2と、記憶部3と、制御部4とを有する。
【0065】
〔3.1.通信部2〕
通信部2は、例えば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。通信部2は、有線または無線によりネットワーク網と接続される。
【0066】
〔3.2.記憶部3〕
記憶部3は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部3は、ユーザ情報31と、強調表示情報32と、コンテンツ情報33とを記憶する。
【0067】
〔3.2.1.ユーザ情報31〕
ユーザ情報31は、ユーザに関する情報である。図4は、実施形態に係る情報処理装置1の記憶部3に記憶されるユーザ情報31の一例を示す図である。図4に示すように、ユーザ情報31は、「ユーザID」、「属性情報」、「強調部分情報」などの項目を含む。
【0068】
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報である。「属性情報」は、ユーザのユーザ属性に関する情報であり、サイコグラフィック属性の情報や、デモグラフィック属性の情報などを含む。デモグラフィック属性は、例えば、性別、年齢、居住地、および職業などであり、サイコグラフィック属性は、旅行、服、車、宗教などの興味関心対象、生活スタイル、思想や思想の傾向などである。
【0069】
「強調部分情報」は、ユーザによって強調表示の対象として指定されたコンテンツの一部(箇所)である強調部分に関する情報であり、ユーザによってコンテンツにおける複数の部分が強調表示された場合、各強調部分に関する情報が含まれる。強調表示の対象として指定される情報は、例えば、テキスト、静止画、動画などである。
【0070】
強調部分に関する情報は、例えば、コンテンツにおいてユーザにより強調表示が指定された部分を示す指定部分情報、強調表示の指定が行われた日時を示す指定日時情報、および強調表示の指定が行われたときのユーザの位置を示すユーザ位置情報などを含む。かかる強調部分に関する情報は、履歴情報の一例である。
【0071】
〔3.2.2.強調表示情報32〕
強調表示情報32は、強調表示されたコンテンツに関する情報である。図5は、実施形態に係る情報処理装置1の記憶部3に記憶される強調表示情報32の一例を示す図である。図5に示すように、強調表示情報32は、「指定ID」、「コンテンツ情報」、「強調部分情報」、「反応情報」などの項目を含む。
【0072】
「指定ID」は、強調表示の対象として指定されたコンテンツの一部を識別する識別情報である。コンテンツの一部は、例えば、段落単位の範囲、文単位の範囲、文節単位の範囲、単語単位の範囲、または文字単位の範囲である。
【0073】
「コンテンツ情報」は、強調表示の対象として指定されたコンテンツを識別する識別情報である。なお、「コンテンツ情報」は、強調表示の対象として指定されたコンテンツ全体を示す情報などであってもよい。
【0074】
「強調部分情報」は、強調表示の対象として指定されたコンテンツの一部(箇所)である強調部分に関する情報である。かかる強調部分に関する情報は、履歴情報の一例である。
【0075】
例えば、強調部分に関する情報は、コンテンツにおいてユーザにより強調表示が指定された部分を示す指定部分情報、強調表示の指定を行ったユーザを示す指定ユーザ情報、強調表示の指定が行われた日時を示す指定日時情報、および強調表示の指定が行われたときのユーザの位置を示すユーザ位置情報などを含む。強調部分に関する情報において、指定ユーザ情報、指定日時情報、およびユーザ位置情報は、強調表示指定毎に含まれる。
【0076】
強調表示の対象として指定されたコンテンツの一部が段落単位の範囲である場合、指定部分情報は、段落単位の範囲を示す情報を含み、強調表示の対象として指定されたコンテンツの一部が文単位の範囲である場合、指定部分情報は、文単位の範囲を示す情報を含む。
【0077】
「反応情報」は、強調表示されたコンテンツの一部に対するユーザの反応を示す情報である。ユーザの反応は、強調表示されたコンテンツの一部に対する評価や、強調表示されたコンテンツの一部に対するコメントなどの反応である。コンテンツの一部に対する評価は、例えば、肯定的な評価(例えば、「いいね」)や否定的な評価(例えば、「悪いね」))などであるが、かかる例に限定されない。
【0078】
「反応情報」は、例えば、評価ボタンを選択したユーザの数を示す情報、ユーザが入力したコメントを示す情報、コメントを入力したユーザの数を示す情報、強調部分を共有したユーザの数を示す情報などを含む。
【0079】
〔3.2.3.コンテンツ情報33〕
コンテンツ情報33は、コンテンツの情報である。図6は、実施形態に係る情報処理装置1の記憶部3に記憶されるコンテンツ情報33の一例を示す図である。図6に示すように、強調表示情報32は、「コンテンツID」、「コンテンツ」などの項目を含む。「コンテンツID」は、コンテンツを識別する識別情報である。
【0080】
「コンテンツ」は、コンテンツの情報であり、例えば、コンテンツのレイアウト情報、コンテンツを構成するテキストの情報、コンテンツを構成する画像の情報などを含む。コンテンツを構成するテキストの情報には、例えば、コンテンツのタイトルを示すテキストの情報、コンテンツの詳細を示すテキストの情報などが含まれる。
【0081】
〔3.3.制御部4〕
制御部4は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)などのプロセッサによって、情報処理装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAMなどを作業領域として実行されることにより実現される。
【0082】
また、制御部4は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPGPU(General Purpose Graphic Processing Unit)などの集積回路により実現されてもよい。
【0083】
図3に示すように、制御部4は、受付部41と、取得部42と、決定部43と、表示制御部44と、判定部45と、提供部46とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部4の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0084】
〔3.3.1.受付部41〕
受付部41は、ユーザ端末5からのコンテンツ要求を受け付ける。かかるコンテンツ要求には、例えば、ユーザ端末5のユーザを特定する情報(例えば、ユーザID)、およびユーザが要求するコンテンツを特定する情報などが含まれる。
【0085】
受付部41は、提供部46によってユーザ端末5に提供されたコンテンツの一部について強調表示の指定を示す指定情報に基づいて、コンテンツの一部について強調表示の指定を受け付ける。受付部41は、強調表示の指定の受け付け結果を記憶部3に記憶する。
【0086】
指定情報には、例えば、ユーザ端末5のユーザを特定する情報(例えば、ユーザID)、指定の箇所(部分)を示す情報、指定した強調表示の種類を示す情報、ユーザの位置を示す情報などが含まれる。指定の箇所は、例えば、コンテンツに含まれるテキストの一部や、画像(静止画や動画)などである。
【0087】
受付部41は、決定部43によって決定された許可指定態様による強調表示の指定を受け付ける。許可指定態様は、ユーザが強調表示を指定できる範囲である指定可能範囲、ユーザが指定できる強調表示の態様である許可表示態様などである。
【0088】
指定可能範囲は、段落単位の範囲、文単位の範囲、文字単位の範囲、単語単位、文字単位、または文節単位のうちの1以上であるが、かかる例に限定されない。許可表示態様は、例えば、下線、太文字、枠、およびハイライトのうちの1以上であるが、かかる例に限定されない。
【0089】
受付部41は、例えば、指定可能範囲に対する指定操作を示す指定情報を指定可能範囲に対する強調表示の指定として受け付ける。指定可能範囲に対する指定操作は、指定可能範囲に関連付けられた強調表示ボタンに対するユーザのクリック操作またはタップ操作、指定可能範囲全体または一部に対するユーザの指定操作(例えば、指定可能範囲上のカーソルの移動操作や指定可能範囲上でのクリック操作またはタップ操作など)である。
【0090】
なお、受付部41は、ユーザ端末5からの指定情報が許可指定態様以外での強調表示の指定を示す情報である場合、強調表示の指定を受け付けず、ユーザ端末5からの指定情報が許可指定態様での強調表示の指定を示す情報である場合に、強調表示の指定を受け付ける。なお、受付部41は、コンテンツに含まれるGUIなどによって許可指定態様での強調表示の指定の場合に限り、強調表示の指定を受け付けることもできる。
【0091】
受付部41は、表示制御部44によって強調表示されたコンテンツの一部に対するユーザの反応を受け付ける。例えば、受付部41は、ユーザの反応として、コンテンツの一部に賛同(評価)する反応(例えば、「いいね」)や、コンテンツの一部に対するコメントなどを受け付ける。つまり、受付部41は、評価やコメントといった異なる種別の反応を受け付け可能である。
【0092】
例えば、受付部41は、ユーザ反応情報領域に含まれる複数のボタンの中からユーザによって選択されたボタンの情報である選択情報をユーザ端末5から受け付ける。ユーザ反応情報領域には、例えば、評価ボタン、コメントボタン、共有ボタンなどが含まれている。かかるユーザ情報領域については後で詳述する。
【0093】
また、受付部41は、ユーザの反応の受け付け結果を記憶部3に記憶する。例えば、受付部41は、受け付けたユーザの反応を示す情報をユーザ情報31や強調表示情報32などに追加することで、ユーザ情報31や強調表示情報32などを更新する。
【0094】
〔3.3.2.取得部42〕
取得部42は、各種情報を取得する。取得部42は、記憶部3から各種の情報を取得する。取得部42は、ユーザ情報31、強調表示情報32、およびコンテンツ情報33などの各種の情報を取得する。
【0095】
取得部42は、通信部2を介して、外部の情報処理装置から各種情報を受信する。取得部42は、ユーザ端末5または外部装置から各種情報を受信する。例えば、取得部42は、外部装置からユーザの属性を示す情報などを含むユーザ情報を取得する。そして、取得部42は、かかるユーザ情報を記憶部3に記憶する。
【0096】
〔3.3.3.決定部43〕
決定部43は、取得部42によって取得された情報に基づいて、種々の決定を行う。例えば、決定部43は、取得部42によって取得された強調部分情報(履歴情報の一例)に基づいて、ユーザに対して許可する強調表示の指定態様である許可指定態様を決定する。
【0097】
許可指定態様は、例えば、ユーザが強調表示を指定できる範囲である指定可能範囲、ユーザが指定できる強調表示の態様である許可表示態様などである。強調部分情報には、例えば、コンテンツにおいてユーザにより強調表示が指定された部分を示す強調部分情報、および強調表示の指定を行ったユーザを示す指定ユーザ情報などが強調表示指定毎且つコンテンツ毎に含まれる。
【0098】
また、強調部分情報には、さらに、強調表示の指定が行われた日時を示す指定日時情報、および強調表示の指定が行われたときのユーザの位置を示すユーザ位置情報などが強調表示指定毎に含まれてもよい。
【0099】
決定部43は、ユーザによる指定の実績レベルを判定する判定処理部50と、判定処理部50によって判定された実績レベルに基づいて、ユーザに対して許可する強調表示の指定態様である許可指定態様を決定する決定処理部51とを備える。
【0100】
〔3.3.3.1.判定処理部50〕
判定処理部50は、取得部42によって取得された強調部分情報に基づいて、ユーザによる指定の実績レベルとしてユーザ指定レベルおよび単位範囲指定レベルのうちの少なくとも1つを判定する。判定処理部50は、ユーザ毎にユーザ指定レベルを判定し、単位範囲毎または範囲単位毎に単位範囲指定レベルを判定する。
【0101】
まず、ユーザ指定レベルについて説明する。ユーザ指定レベルは、対象ユーザによる強調表示指定の実績レベルであり、例えば、対象ユーザによる強調表示指定の数が多くなるほど高くなる。例えば、ユーザ指定レベルが、レベル1からレベル3までの間で設定され、レベル1からレベル3にかけて順にレベルが高くなるとする。
【0102】
この場合、判定処理部50は、例えば、対象ユーザによる強調表示指定の数である対象ユーザ指定数が予め定められた第1範囲条件を満たさない場合、ユーザ指定レベルがレベル1であると判定する。また、判定処理部50は、対象ユーザ指定数が第1範囲条件を満たすが予め定められた第2範囲条件を満たさない場合、ユーザ指定レベルがレベル2であると判定する。
【0103】
また、判定処理部50は、対象ユーザ指定数が第2範囲条件を満たす場合、ユーザ指定レベルがレベル3であると判定する。第1範囲条件は、例えば、対象ユーザ指定数が第1閾値Nth1以上であるという条件であり、第2範囲条件は、対象ユーザ指定数が第2閾値Nth2以上であるという条件であるが、かかる例に限定されない。なお、Nth1<Nth2である。
【0104】
上述した例では、対象ユーザ指定数は、単位範囲の種類を限定しない数であるが、単位範囲毎の数であってもよい。この場合、判定処理部50は、段落単位の範囲に対する対象ユーザ指定数が予め定められた第1範囲条件を満たさない場合、ユーザ指定レベルがレベル1であると判定する。
【0105】
また、判定処理部50は、段落単位の範囲に対する対象ユーザ指定数が第1範囲条件を満たすが文単位の範囲に対する対象ユーザ指定数が予め定められた第2範囲条件を満たさない場合、ユーザ指定レベルがレベル2であると判定する。また、判定処理部50は、文単位の範囲に対する対象ユーザ指定数が第2範囲条件を満たす場合、ユーザ指定レベルがレベル3であると判定する。
【0106】
この場合、第1範囲条件は、対象ユーザ指定数が第3閾値Nth3以上であるという条件であり、第2範囲条件は、対象ユーザ指定数が第4閾値Nth4以上であるという条件であり、Nth3=Nth4であるが、かかる例に限定されない。例えば、Nth3<Nth4であってもよく、Nth2>Nth4であってもよい。
【0107】
次に、単位範囲指定レベルについて説明する。単位範囲指定レベルは、単位範囲に対する強調表示指定の実績レベルであり、例えば、単位範囲に対して強調表示指定を行ったユーザの数である指定ユーザ数が多くなるほど高くなる。
【0108】
判定処理部50は、単位範囲毎に単位範囲指定レベルを判定する。例えば、単位範囲指定レベルが、レベル1からレベル3までの間で設定され、レベル1からレベル3にかけて順にレベルが高くなるとする。
【0109】
この場合、判定処理部50は、例えば指定ユーザ数が予め定められた第1ユーザ数条件を満たさない場合、単位範囲指定レベルがレベル1であると判定する。また、判定処理部50は、指定ユーザ数が第1ユーザ数条件を満たすが予め定められた第2ユーザ数条件を満たさない場合、単位範囲指定レベルがレベル2であると判定する。
【0110】
また、判定処理部50は、指定ユーザ数が第2ユーザ数条件を満たす場合、単位範囲指定レベルがレベル3であると判定する。第1ユーザ数条件は、例えば、指定ユーザ数が第1閾値以上であるという条件であり、第2ユーザ数条件は、指定ユーザ数が第2閾値以上であるという条件であるが、かかる例に限定されない。
【0111】
上述した例では、指定ユーザ数は、単位範囲の種類を限定しない数であるが、単位範囲毎の数であってもよく、単位範囲指定レベルは、単位範囲毎のレベルであってもよい。この場合、判定処理部50は、段落単位の範囲に対する指定ユーザ数が予め定められた第1範囲条件を満たさない場合、単位範囲指定レベルがレベル1であると判定する。
【0112】
また、判定処理部50は、指定ユーザ数が第1範囲条件を満たす段落単位の範囲内における文単位の範囲に対する指定ユーザ数が予め定められた第2範囲条件を満たさない場合、単位範囲指定レベルがレベル2であると判定する。また、判定処理部50は、指定ユーザ数が第1範囲条件を満たす段落単位の範囲内における文単位の範囲に対する指定ユーザ数が第2範囲条件を満たす場合、単位範囲指定レベルがレベル3であると判定する。
【0113】
この場合、第1範囲条件は、指定ユーザ数が第5閾値Nth5以上であるという条件であり、第2範囲条件は、指定ユーザ数が第6閾値Nth6以上であるという条件であり、Nth1=Nth2であるが、かかる例に限定されない。例えば、Nth1<Nth2であってもよく、Nth1>Nth2であってもよい。
【0114】
なお、単位範囲は、段落単位の範囲、文単位の範囲、および文字単位の範囲に限定されず、文節単位の範囲や単語単位の範囲などを含んでいてもよい。この場合、判定処理部50は、例えば、ユーザ指定レベルおよび単位範囲指定レベルの各々として、レベル1からレベル3までに代えて、レベル1からレベル4までまたはレベル1からレベル5までの中から判定することができる。
【0115】
また、判定処理部50は、ユーザ指定レベルおよび単位範囲指定レベルの両方を判定することに代えて、ユーザ指定レベルおよび単位範囲指定レベルの一方だけを判定することもできる。
【0116】
例えば、判定処理部50は、ユーザ指定レベルと単位範囲指定レベルとを共に判定するが、種類判定情報に基づいて、ユーザ指定レベルおよび単位範囲指定レベルのうち選択した1つ以上のレベルを判定することもできる。
【0117】
また、判定処理部50は、コンテンツの種類毎に実績レベルの種類が関連付けられた情報である種類判定情報を有しており、かかる種類判定情報に基づいて、コンテンツの種類毎に実績レベルの種類を判定する。実績レベルの種類は、ユーザ指定レベル、単位範囲指定レベルなどである。
【0118】
また、判定処理部50は、ユーザの属性毎に実績レベルの種類が関連付けられた情報である種類判定情報を有しており、かかる種類判定情報に基づいて、ユーザの属性毎に実績レベルの種類を判定することもできる。
【0119】
また、判定処理部50は、コンテンツの種類とユーザの属性との組み合わせ毎に実績レベルの種類が関連付けられた情報である種類判定情報を有しており、かかる種類判定情報に基づいて、コンテンツの種類とユーザの属性との組み合わせ毎に実績レベルの種類を判定することもできる。
【0120】
〔3.3.3.2.決定処理部51〕
決定処理部51は、ユーザに対して許可する強調表示の指定態様である許可指定態様を決定する。許可指定態様は、例えば、ユーザが強調表示を指定できる単位範囲である指定可能範囲、ユーザが指定できる強調表示の態様である許可表示態様などである。
【0121】
例えば、決定処理部51は、判定処理部50によって判定された実績レベルが高いほど小さい単位範囲までユーザが強調表示を指定できる範囲として決定する。決定処理部51は、例えば、履歴情報に基づいて、段落単位の範囲、文単位の範囲、および文字単位の範囲を含む複数の単位範囲の中から、ユーザが強調表示を指定できる単位範囲である許可単位範囲を決定する。
【0122】
決定処理部51は、例えば、単位範囲指定レベルが高い単位範囲ほど小さい単位範囲まで指定可能範囲として決定する。例えば、ユーザ指定レベルが、レベル1からレベル3までの間で設定され、レベル1からレベル3にかけて順にレベルが高くなるとする。
【0123】
この場合、決定処理部51は、ユーザ指定レベルがレベル1であるユーザに対しては、段落単位の範囲だけを許可単位範囲とし、ユーザ指定レベルがレベル2であるユーザに対しては、段落単位の範囲と文単位の範囲とを許可単位範囲として決定する。また、決定処理部51は、ユーザ指定レベルがレベル3であるユーザに対しては、段落単位の範囲、文単位の範囲、および文字単位の範囲を許可単位範囲とする。
【0124】
また、決定処理部51は、例えば、単位範囲指定レベルが高い単位範囲ほど小さい単位範囲まで指定可能範囲として決定する。例えば、ユーザ指定レベルが、レベル1からレベル3までの間で設定され、レベル1からレベル3にかけて順にレベルが高くなるとする。
【0125】
この場合、決定処理部51は、単位範囲指定レベルがレベル1である段落単位の範囲である場合、段落単位の範囲だけを許可単位範囲とし、ユーザ指定レベルがレベル2である段落単位の範囲である場合、段落単位の範囲と文単位の範囲とを許可単位範囲として決定する。また、決定処理部51は、ユーザ指定レベルがレベル3である段落単位の範囲である場合、段落単位の範囲、文単位の範囲、および文字単位の範囲を許可単位範囲とする。
【0126】
また、決定処理部51は、判定処理部50によって決定されたユーザ指定レベルまたは単位範囲指定レベルに基づいて、複数種類の強調表示の態様の中から、ユーザが指定できる強調表示の態様である許可表示態様を決定する。複数種類の強調表示は、例えば、「下線」、「太文字」、および「ハイライト」などである。
【0127】
「下線」は、例えば、強調表示の対象となる文字列または文字である対象文字に対する下線の追加による強調表示である。「太文字」は、例えば、対象文字を太文字にする強調表示である。「ハイライト」は、例えば、対象文字に対する装飾マーカ(例えば、蛍光マーカ)の追加による強調表示である。
【0128】
例えば、「ハイライト」は、対象文字の範囲が段落単位の範囲である場合には、段落に隣接した位置への装飾マーカの追加による強調表示であり、対象文字の範囲が段落単位の範囲以外である場合、対象文字の背景への装飾マーカの追加による強調表示である。
【0129】
決定処理部51は、例えば、ユーザ指定レベルが高いユーザほど、許可表示態様の種類数を増加させることができる。この場合、例えば、ユーザ指定レベルが、レベル1からレベル3までの間で設定され、レベル1からレベル3にかけて順にレベルが高くなるとする。
【0130】
この場合、決定処理部51は、ユーザ指定レベルがレベル1であるユーザに対しては、「下線」だけを許可表示態様とし、ユーザ指定レベルがレベル2であるユーザに対しては、「下線」と「太文字」とを許可表示態様とする。
【0131】
また、決定処理部51は、ユーザ指定レベルがレベル3であるユーザに対しては、「下線」、「太文字」、および「ハイライト」を許可表示態様とする。なお、情報処理装置1は、指定可能な強調表示の種類数に代えて、ユーザ指定レベル毎に対応付けられた1つの種類の強調表示の態様を許可表示態様とすることもできる。
【0132】
また、決定処理部51は、例えば、単位範囲指定レベルが高い単位範囲ほど許可表示態様の種類数を増加させることもできる。例えば、ユーザ指定レベルが、例えば、レベル1からレベル3までの間で設定され、レベル1からレベル3にかけて順にレベルが高くなるとする。
【0133】
この場合、決定処理部51は、単位範囲指定レベルがレベル1である単位範囲に対しては、「下線」だけを許可表示態様とし、単位範囲指定レベルがレベル2である単位範囲に対しては、「下線」と「太文字」とを許可表示態様とする。また、決定処理部51は、単位範囲指定レベルがレベル3である単位範囲に対しては、「下線」、「太文字」、および「ハイライト」を許可表示態様とする。
【0134】
なお、強調表示の種類は、「下線」、「太文字」、および「ハイライト」に限定されず、これらの一部または全部に代えて加えて、例えば、対象文字を枠で囲むことによる強調表示、太文字以外の文字修飾による対象文字に対する強調表示を含んでいてもよい。
【0135】
また、決定処理部51は、判定処理部50によってユーザ指定レベルと単位範囲指定レベルとが判定された場合、ユーザ指定レベルに対応する許可単位範囲および単位範囲指定レベルに対応する許可単位範囲のうち最も小さい範囲単位の範囲を含む許可単位範囲を適用する。
【0136】
例えば、単位範囲指定レベルに対応する許可単位範囲が段落単位の範囲だけであり、ユーザ指定レベルに対応する許可単位範囲が段落単位の範囲と文単位の範囲である場合、決定処理部51は、段落単位の範囲と文単位の範囲とを許可単位範囲として決定する。
【0137】
また、決定処理部51は、許可指定範囲および許可表示態様を共に許可指定態様として決定するが、許可指定範囲だけを許可指定態様として決定したり、許可表示態様だけを許可指定態様として決定したりすることもできる。
【0138】
〔3.3.4.表示制御部44〕
表示制御部44は、受付部41によって指定が受け付けられたコンテンツの一部を強調表示する。例えば、表示制御部44は、指定されたコンテンツの一部をハイライト表示したり、文字を太く表示したり、下線を付したり、枠で囲ったりすることができる。
【0139】
また、表示制御部44は、コンテンツにおいて受付部41によって強調表示の指定が受け付けられた箇所のすべてを強調表示するが、かかる例に限定されない。例えば、表示制御部44は、受付部41によって強調表示の指定が受け付けられたコンテンツの一部のうち、かかるコンテンツを閲覧する閲覧ユーザと類似するユーザによって強調表示の指定が行われたコンテンツの一部を強調表示することもできる。
【0140】
例えば、表示制御部44は、受付部41によって強調表示の指定が受け付けられた箇所のうち閲覧ユーザの属性情報と類似する属性情報を有するユーザによって強調表示の指定が行われたコンテンツの一部を強調表示することもできる。これにより、閲覧ユーザが興味を持つ確度が高い箇所に強調表示を行うことができる。
【0141】
〔3.3.5.判定部45〕
判定部45は、コンテンツにおける同一の範囲の強調表示の指定数が予め定められた条件を満たすか否かを判定する。
【0142】
予め定められた条件は、例えば、コンテンツにおける同一の範囲の指定ユーザ数が第7閾値Nth7以上であるという条件、または判定対象となるユーザが強調表示の指定を行った範囲に対してユーザが強調表示の指定を行った後に強調表示の指定を行った他のユーザの数が第8閾値Nth8以上であるという条件などである。
【0143】
また、予め定められた条件は、例えば、コンテンツにおける同一の範囲の時間当たりの指定ユーザ数が第9閾値Nth9以上であるという条件、または判定対象となるユーザが強調表示の指定を行った範囲に対してユーザが強調表示の指定を行った後に強調表示の指定を行った他のユーザの時間当たりの数が第10閾値Nth10以上であるという条件などであってもよい。
【0144】
〔3.3.6.提供部46〕
提供部46は、コンテンツをユーザ端末5へ配信して、コンテンツをユーザに提供する。例えば、提供部46は、表示制御部44によって一部が強調表示されたコンテンツをユーザのユーザ端末5に配信して、一部が強調表示されたコンテンツをユーザに提供する。
【0145】
強調表示されたコンテンツの提供先は、かかるコンテンツの配信を要求した全てのユーザであり、強調表示の指定を行ったユーザを含むが、かかる例に限定されない。例えば、強調表示されたコンテンツの提供先は、強調表示の指定を行ったユーザとユーザ属性が類似する他のユーザであってもよく、強調表示したコンテンツに興味がある他のユーザであってもよい。
【0146】
提供部46によって提供されるコンテンツには、例えば、許可指定態様での強調表示の指定を受け付けるGUIなどの情報が含まれるが、コンテンツの一部についてユーザによって強調表示の指定が行われた場合に、ユーザ端末5から指定情報が送信される。
【0147】
また、提供部46は、判定部45によって指定数が予め定められた条件を満たすと判定された場合に、指定数が予め定められた条件を満たす旨を示す情報を提供する。例えば、提供部46は、判定対象となるユーザが強調表示の指定を行った範囲に対して、その後に強調表示の指定を行った他のユーザの数が第8閾値Nth8以上であると判定部45によって判定された場合に、判定対象となったユーザのユーザ端末5に対して、その旨を示す情報を送信する。
【0148】
図7は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部46によって提供されるコンテンツの一例を示す図である。図7に示すコンテンツ60は、ニュースコンテンツであり、画像61と、テキスト62と、下線64aと、強調バー65aと、強調指定ボタン66a,66bと、強調情報67aと、小見出し69とが含まれる。
【0149】
テキスト62は、複数の段落範囲63a,63bを含む。各段落範囲63a,63bは、テキスト62における段落単位の範囲である。図7に示す例では、段落範囲63aの文字列に下線64aが追加され、段落範囲63aの左側の位置に強調バー65aが配置されていることで、段落範囲63aが強調表示されている。
【0150】
これにより、ユーザは、例えば、他のユーザが強調表示した箇所を容易に把握することができる。他のユーザが強調表示の指定を行った箇所は、他のユーザが重要であると認識した箇所であることから、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツ60をユーザに提供することができる。
【0151】
なお、段落範囲63aに対する強調表示は、下線64aおよび強調バー65aのうちの一方だけでよって行われてもよい。強調バー65aは、段落範囲63aにおける上下方向の範囲に亘って形成されている。かかる強調バー65aは、例えば、蛍光マーカなどの装飾マーカであるがかかる例に限定されない。
【0152】
強調指定ボタン66aは、ユーザが段落範囲63aの強調表示を行うためのボタンであり、ユーザは、ユーザ端末5を操作することによって、強調指定ボタン66aを選択することで、段落範囲63aの強調表示の指定を示す指定情報がユーザ端末5から情報処理装置1に送信される。
【0153】
強調指定ボタン66bは、ユーザが段落範囲63bの強調表示を行うためのボタンであり、ユーザは、ユーザ端末5を操作することによって、強調指定ボタン66bを選択することで、段落範囲63bの強調表示の指定を示す指定情報がユーザ端末5から情報処理装置1に送信される。
【0154】
強調情報67aは、段落範囲63aの強調表示の指定を行ったユーザの数を示す情報であり、図7に示す例では、段落範囲63aの強調表示の指定を行ったユーザの数が240人であることが示されている。これにより、ユーザは、例えば、段落範囲63aを注目している他のユーザの数を容易に把握することができることから、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツ60をユーザに提供することができる。
【0155】
図8は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部46によって提供されるコンテンツ60の他の例を示す図である。図8に示すコンテンツ60は、図7に示すコンテンツ60において、ユーザと他の2人のユーザとが強調指定ボタン66bを選択した場合にユーザ端末5に提供されるコンテンツであり、下線64bと強調バー65bとをさらに含む。
【0156】
図8に示す例では、段落範囲63bの文字列に下線64bが追加され、段落範囲63bの左側の位置に強調バー65bが配置されていることで、段落範囲63bが強調表示されている。また、図8に示す例では、コンテンツ60をユーザ端末5に表示させているユーザが強調指定ボタン66bを操作しており、強調指定ボタン66bが選択された状態を示している。
【0157】
強調情報67bは、段落範囲63bの強調表示の指定を行ったユーザの情報であり、図8に示す例では、段落範囲63bの強調表示の指定を行ったユーザが、コンテンツ60をユーザ端末5に表示させているユーザと他の2人のユーザであることが示されている。これにより、ユーザは、例えば、自己が注目している段落範囲63bを注目している他のユーザの数を容易に把握することができることから、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツ60をユーザに提供することができる。
【0158】
図7および図8に示す例では、指定可能範囲が段落単位の範囲だけの場合の例であるが、上述したように、指定可能範囲は、ユーザ指定レベルまたは単位範囲指定レベルによって、文単位の範囲、文節単位の範囲、単語単位の範囲、および文字単位の範囲の1以上が含まれる。
【0159】
図9は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部46によって提供されるコンテンツ60のさらに他の例を示す図である。図9に示すコンテンツ60は、指定可能範囲が段落単位の範囲と文単位の範囲とである場合に提供されるコンテンツであり、下線68a,68b,68cを含む。
【0160】
下線68aは、段落範囲63aに含まれる3つの文70a,70b,70cのうち1つ目の文70aの直下に配置されている。下線68bは、段落範囲63aに含まれる2つ目の文70bの直下に配置されている。下線68cは、段落範囲63aに含まれる3つ目の文70cの直下に配置されている。
【0161】
以下において、下線68a,68b,68cの各々を個別に区別せずに示す場合、下線68と記載する場合があり、文70a,70b,70cの各々を個別に区別せずに示す場合、文70と記載する場合がある。
【0162】
下線68は、強調表示の指定を行ったユーザの数に応じた太さの下線であり、例えば、強調表示の指定を行ったユーザの数が多いほど、下線68が太くなる。図9に示す例では、下線68aよりも下線68bが太く、下線68bよりも下線68cが太い。
【0163】
したがって、ユーザは、段落範囲63aにおける1つ目の文70a、2つ目の文70b、3つ目の文70cの順に強調表示の指定を行ったユーザの数が多くなっていることを容易に把握することができる。
【0164】
なお、段落範囲63aに含まれる文70に対する強調表示は、下線68に代えて、文70を構成する文字列の各文字の太さ、文70を構成する文字列の背景のハイライト、または文70を囲む枠などであってもよい。
【0165】
この場合、表示制御部44は、強調表示の指定を行ったユーザの数が多いほど太字の太さが太くしたり、強調表示の指定を行ったユーザの数が多いほど文字列の背景となるハイライトの濃さを濃くしたりすることもできる。また、表示制御部44は、強調表示の指定を行ったユーザの数が多いほど枠の太さを太くしたりすることもできる。
【0166】
提供部46は、表示制御部44によって一部が強調表示されたコンテンツ60を他のユーザに提供する。また、提供部46は、受付部41が受け付けたユーザの反応に基づいた情報提供を行う。
【0167】
例えば、提供部46は、評価ボタンを押下したユーザ数を示す情報、コメントの数を示す情報、および共有行為の数を示す情報などの反応情報などを強調表示された箇所毎に示す情報を提供する。これにより、ユーザは、強調表示されたコンテンツ60の一部に対する他のユーザの賛同数または反対数、コメントの数、および共有行為の数などを強調表示された箇所毎に容易に把握することができる。
【0168】
図10は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部46によって提供され反応情報が重畳されたコンテンツ60の一例を示す図である。図10に示すコンテンツ60には、段落範囲63aに対応する反応情報71aが重畳表示されている。反応情報71aでは、賛同の反応に対応する評価ボタンを押下したユーザ数として123が示され、コメントの数として28が示され、共有行為の数として13が示されている。
【0169】
図10に示す反応情報71aは、例えば、ユーザがユーザ端末5を操作してカーソル80を段落範囲63aに移動させたり、ユーザがユーザ端末5の表示部に表示されている段落範囲63aに対するタップ操作を行ったりすることによって提供部46によってコンテンツ60に重畳表示される。
【0170】
図10に示す反応情報71aは、段落単位の範囲に対するユーザの反応を示す情報であるが、提供部46は、段落単位の範囲以外の単位範囲に対するユーザの反応を示す情報を提供することもできる。
【0171】
図11は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部46によって提供され反応情報が重畳されたコンテンツ60の他の例を示す図である。図11に示すコンテンツ60には、文70cの範囲に対応する反応情報72が重畳表示されている。反応情報72では、賛同の反応に対応する評価ボタンを押下したユーザ数として65が示され、コメントの数として13が示され、共有行為の数として7が示されている。
【0172】
図11に示す反応情報72は、例えば、ユーザがユーザ端末5を操作してカーソル80を文70cの範囲に移動させたり、ユーザがユーザ端末5の表示部に表示されている文70cの範囲に対するタップ操作を行ったりすることによって提供部46によってコンテンツ60に重畳表示される。
【0173】
なお、図11に示す反応情報72は、例えば、ユーザがユーザ端末5を操作してカーソル80を強調バー65aの領域に移動させたり、ユーザがユーザ端末5の表示部に表示されている強調バー65aの範囲に対するタップ操作を行ったりすることによって提供部46によってコンテンツ60に重畳表示される。
【0174】
また、提供部46は、入力されたコメントのリストや、コメントの要約、コメントの分析結果(コメントの傾向など)などを提供することができる。このようなコメントに関する情報を提供することで、強調表示されたコンテンツ60の一部に対する他のユーザの意見を容易に把握することができる。
【0175】
また、提供部46は、強調表示されたコンテンツ60とともに、強調表示の指定を行ったユーザに関する情報(属性情報や、強調表示の指定を行ったユーザ数など)を併せて提供することができる。これにより、強調表示されたコンテンツ60を配信されたユーザが強調表示の指定を行ったユーザに関する情報を容易に把握することができる。
【0176】
なお、提供部46は、上記した各種情報を、例えば、強調表示されたコンテンツ60の一部をユーザが選択した場合や、かかるコンテンツ60の一部にカーソル80を移動させた場合に表示(提供)する。
【0177】
なお、図11におけるコンテンツ60には、強調情報67a,67bなどと同様に、文70の強調表示の指定を行ったユーザの数を示す情報である強調を、文70と対応する位置に含んでいてもよい。これにより、ユーザは、例えば、複数の文70aの各々を注目している他のユーザの数を容易に把握することができることから、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツ60をユーザに提供することができる。かかる強調情報は、文節単位の範囲、用語単位の範囲、または文字単位の範囲に対して設けられてもよい。
【0178】
また、図11におけるコンテンツ60には、複数の文70のうち対応する文70の強調表示の指定を各々行うための複数の強調表示ボタンが含まれていてもよい。また、かかる強調表示ボタンは、文節単位の範囲、用語単位の範囲、または文字単位の範囲に対して設けられてもよい。
【0179】
〔4.処理手順〕
次に、図12を用いて、実施形態に係る情報処理装置1が実行する情報処理の処理手順について説明する。図12は、実施形態に係る情報処理装置1が実行する情報処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0180】
図12に示すように、制御部4は、ユーザ端末5からのコンテンツ要求を受け付ける(ステップS101)。つづいて、制御部4は、強調表示情報(履歴情報の一例)を記憶部3から取得(ステップS102)、取得した強調表示情報に基づいて、許可指定態様を決定する(ステップS103)。
【0181】
つづいて、制御部4は、コンテンツ60の一部について許可指定態様での強調表示の指定を受け付ける(ステップS104)。つづいて、制御部4は、指定されたコンテンツ60の一部を強調表示する(ステップS105)。そいて、制御部4は、一部が強調表示されたコンテンツ60を提供し(ステップS106)、処理を終了する。
【0182】
〔5.変形例〕
判定処理部50は、例えば、互いに類似する複数のユーザを含むユーザ群毎に単位範囲指定レベルを判定し、決定処理部51は、ユーザ群毎に許可指定態様を決定できる。ユーザ群は、例えば、同一の属性を有する複数のユーザを含むユーザ群、同一の属性組み合わせを有する複数のユーザを含むユーザ群、または同一のユーザ位置を有する複数のユーザを含むユーザ群などである。ユーザ位置は、ユーザの居住地またはユーザがコンテンツ要求をユーザ端末5から送信させたときのユーザの位置である。
【0183】
同一の属性を有する複数のユーザは、例えば、属性が男性である複数のユーザや属性が女性である複数のユーザであり、同一の属性組み合わせを有する複数のユーザは、例えば、属性の組み合わせが20代男性である複数のユーザや属性の組み合わせが30代女性である複数のユーザである。同一のユーザ位置を有する複数のユーザは、例えば、都道府県が同一のユーザ位置を有する複数のユーザであるが、市町村が同一のユーザ位置を有する複数のユーザなどであってもよい。
【0184】
この場合、表示制御部44は、受付部41によって強調表示の指定が受け付けられたコンテンツ60の一部のうち、かかるコンテンツ60を閲覧する閲覧ユーザと類似するユーザによって強調表示の指定が行われたコンテンツ60の一部を強調表示することもできる。
【0185】
例えば、表示制御部44は、受付部41によって強調表示の指定が受け付けられた箇所のうち閲覧ユーザの属性情報と類似する属性情報を有するユーザによって強調表示の指定が行われたコンテンツ60の一部を強調表示することもできる。これにより、閲覧ユーザが興味を持つ確度が高い箇所に強調表示を行うことができる。
【0186】
なお、上述したユーザ群は、強調表示に対して評価やコメントなどの反応が互いに類似する複数ユーザを含むユーザ群であってもよい。この場合、表示制御部44は、受付部41によって強調表示の指定が受け付けられた箇所のうち閲覧ユーザと類似する他のユーザの反応を受け付けたコンテンツ60の一部を強調表示する。これにより、閲覧ユーザが興味を持つ確度が高い箇所に強調表示を行うことができる。
【0187】
〔6.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の一部を手動的に行うこともできる。あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0188】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0189】
例えば、図3に示した記憶部3の一部または全部は、各装置によって保持されるのではなく、ストレージサーバなどに保持されてもよい。この場合、各装置は、ストレージサーバにアクセスすることで、各種情報を取得する。
【0190】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置1は、例えば図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図13は、実施形態に係る情報処理装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0191】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラムなどに基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAMなど、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一時的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリなどにより実現される。
【0192】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナなどといった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USBなどにより実現される。
【0193】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)などの光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどから情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリなどの外付け記憶媒体であってもよい。
【0194】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0195】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0196】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部4の機能を実現する。
【0197】
〔8.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置1は、受付部41と、提供部46とを備える。受付部41は、画面に表示されたコンテンツ60の一部について予め定められた範囲単位(例えば、段落単位の範囲、または文単位の範囲など)で強調表示の指定を受け付ける。提供部46は、受付部41によって指定が受け付けられた一部を強調表示したコンテンツ60を提供する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0198】
また、提供部46は、指定の数を示す情報を予め定められた範囲に対応する位置に予め定められた範囲毎に配置したコンテンツ60を提供する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0199】
また、提供部46は、指定を行うためのボタンを予め定められた範囲毎に配置したコンテンツ60を提供する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0200】
また、情報処理装置1は、予め定められた範囲である第1範囲(例えば、段落単位の範囲)に対する指定の数が予め定められた条件(例えば、第1範囲条件)を満たす場合に、第1範囲の一部である第2範囲単位(例えば、文単位の範囲)で強調表示の指定の受け付けを決定する決定部43を備える。受付部41は、決定部43による決定結果に基づいて、第2範囲単位での強調表示の指定を受け付ける。提供部46は、受付部41によって指定が受け付けられた第2範囲を強調表示したコンテンツ60を提供する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0201】
また、決定部43は、第2範囲(例えば、文単位の範囲)に対する指定の数が予め定められた条件(例えば、第2範囲条件)を満たす場合に、第2範囲の一部である第3範囲単位(例えば、文節単位の範囲、用語単位の範囲、または文字単位の範囲)で強調表示の指定の受け付けを決定する。受付部41は、決定部43による決定結果に基づいて、第3範囲単位での強調表示の指定を受け付け、提供部46は、受付部41によって指定が受け付けられた第3範囲を強調表示したコンテンツ60を提供する。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0202】
また、情報処理装置1は、受付部41によって受け付けた指定の数が閾値(例えば、第1閾値Nth1~第6閾値Nth6のいずれか)以上になった場合に、指定の数が予め定められた条件を満たすと判定する判定部45を備える。これにより、情報処理装置1は、利便性のより高いコンテンツを提供することができる。
【0203】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0204】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0205】
1 情報処理装置
2 通信部
3 記憶部
4 制御部
5 ユーザ端末
64a,64b,68,68a,68b,68c 下線
31 ユーザ情報
32 強調表示情報
33 コンテンツ情報
41 受付部
42 取得部
43 決定部
44 表示制御部
45 判定部
46 提供部
50 判定処理部
51 決定処理部
S 情報処理システム
【要約】
【課題】利便性のより高いコンテンツを提供することができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、受付部と、提供部とを備える。受付部は、画面に表示されたコンテンツの一部について予め定められた範囲単位で強調表示の指定を受け付ける。提供部は、受付部によって指定が受け付けられた一部を強調表示したコンテンツを提供する。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13