(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-18
(45)【発行日】2023-10-26
(54)【発明の名称】ミキサー及びその脱水方法
(51)【国際特許分類】
A47J 43/046 20060101AFI20231019BHJP
B02C 18/08 20060101ALI20231019BHJP
【FI】
A47J43/046
B02C18/08 B
(21)【出願番号】P 2022504700
(86)(22)【出願日】2020-07-17
(86)【国際出願番号】 KR2020009470
(87)【国際公開番号】W WO2021015504
(87)【国際公開日】2021-01-28
【審査請求日】2022-01-24
(31)【優先権主張番号】10-2019-0089621
(32)【優先日】2019-07-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0089622
(32)【優先日】2019-07-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0089623
(32)【優先日】2019-07-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0144473
(32)【優先日】2019-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517397305
【氏名又は名称】イントロパック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001999
【氏名又は名称】弁理士法人はなぶさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ、ギョルジュ
【審査官】木村 麻乃
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-519994(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1772862(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0017208(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 43/046
B02C 18/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部容器、粉砕刃、及び前記粉砕刃を回転させる刃駆動部を備えるミキサー本体;
前記外部容器内に配置され、内部に前記粉砕刃が位置し、側部開口部が形成された内部容器と、前記内部容器を回転させる内部容器駆動部を備える内部容器ユニット;及び
前記内部容器を囲みながら、前記側部開口部を塞いで前記内部容器にミキシング対象物が収容されるようにし、脱水孔が形成された脱水容器と、前記脱水容器の回転速度を変更
して前記内部容器と前記脱水容器との回転速度の差を発生させる脱水容器の速度変更装置を備える脱水ユニット;を含み、
前記脱水容器の脱水孔を塞いでいる前記ミキシング対象物の遮断成分を掻き出して落とすように、前記内部容器の外部側面にスクレーパーが突出し、
前記内部容器は、側部の下側に液体収容顎が形成された、ミキサー。
【請求項2】
外部容器、粉砕刃、及び前記粉砕刃を回転させる刃駆動部を備えるミキサー本体;
前記外部容器内に配置され、内部に前記粉砕刃が位置し、側部開口部が形成された内部容器と、前記内部容器を回転させる内部容器駆動部を備える内部容器ユニット;及び
前記内部容器を囲みながら、前記側部開口部を塞いで前記内部容器にミキシング対象物が収容されるようにし、脱水孔が形成された脱水容器と、前記脱水容器の回転速度を変更
して前記内部容器と前記脱水容器との回転速度の差を発生させる脱水容器の速度変更装置を備える脱水ユニット;を含み、
前記脱水容器の脱水孔を塞いでいる前記ミキシング対象物の遮断成分を掻き出して落とすように、前記内部容器の外部側面にスクレーパーが突出し、
前記刃駆動部は、前記粉砕刃の下部に連結された刃回転軸;及び前記刃回転軸を回転させるように、前記刃回転軸と連結された刃駆動モータ;を備え、
前記内部容器駆動部は、前記内部容器の下部に連結された内部容器回転軸;及び前記内部容器回転軸を回転させるように前記内部容器回転軸と連結された内部容器駆動モータ;を備え、
前記刃回転軸は、前記内部容器回転軸の中空に配置され、前記刃回転軸と内部容器回転軸は、互いに独立して回転することを特徴とする、ミキサー。
【請求項3】
外部容器、粉砕刃、及び前記粉砕刃を回転させる刃駆動部を備えるミキサー本体;
前記外部容器内に配置され、内部に前記粉砕刃が位置し、側部開口部が形成された内部容器と、前記内部容器を回転させる内部容器駆動部を備える内部容器ユニット;及び
前記内部容器を囲みながら、前記側部開口部を塞いで前記内部容器にミキシング対象物が収容されるようにし、脱水孔が形成された脱水容器と、前記脱水容器の回転速度を変更
して前記内部容器と前記脱水容器との回転速度の差を発生させる脱水容器の速度変更装置を備える脱水ユニット;を含み、
前記脱水容器の脱水孔を塞いでいる前記ミキシング対象物の遮断成分を掻き出して落とすように、前記内部容器の外部側面にスクレーパーが突出し、
前記刃駆動部は、前記粉砕刃の下部に連結された刃回転軸と、前記刃回転軸を回転させるように、前記刃回転軸と連結された刃駆動部材を備え、
前記内部容器駆動部は、前記内部容器の下部に連結された内部容器回転軸と、前記内部容器回転軸を回転させるように前記内部容器回転軸と連結された内部容器駆動部材を備え、
前記脱水容器の速度変更装置は、前記脱水容器を駆動回転させる脱水容器駆動部を含み、
前記脱水容器駆動部は、前記脱水容器の下部に連結された脱水容器回転軸と、前記脱水容器回転軸を回転させるように、前記脱水容器回転軸と連結された脱水容器駆動部材を備えることを特徴とする、ミキサー。
【請求項4】
前記脱水容器の下部枠に沿って複数個の停止溝が形成され、
前記脱水容器の速度変更装置は、前記脱水容器の回転速度を制限する脱水容器速度制限部を含み、
前記脱水容器速度制限部は、
前記脱水容器の停止溝側に上昇して前記停止溝に引き込まれてかかる際に、前記脱水容器の回転を停止させる停止ピン;及び
前記停止ピンを昇降させるピン駆動部材;
を備えることを特徴とする、請求項1,2又は3に記載のミキサー。
【請求項5】
前記外部容器は、下部に前記停止ピンが昇降される停止孔が形成され、下部において前記停止孔の下側に前記停止ピンが収容されるようにピン収容ブラケットが形成され、
前記脱水容器速度制限部は、
前記停止ピンのヘッドと前記外部容器の下面との間に配置され、前記停止ピンに対する前記ピン駆動部材の上昇圧力を解除する際に、前記停止ピンが前記停止孔を塞いだ状態を維持しながら、前記停止ピンを下降させるように弾性力を提供する弾性部材;
をさらに備えることを特徴とする、請求項4に記載のミキサー。
【請求項6】
前記脱水ユニットは、
前記外部容器の内部に配置され、前記脱水容器の下部枠が安着してスライド回転するように支持する脱水容器受けレール;
をさらに備えることを特徴とする、請求項4に記載のミキサー。
【請求項7】
前記脱水容器速度制限部は、
前記脱水容器の下部側に上昇して前記脱水容器の下部に摩擦する際に、前記脱水容器の回転速度を減速させる摩擦パッド;及び
前記摩擦パッドが連結され、前記摩擦パッドを昇降させるパッド駆動部材;
を備えることを特徴とする、請求項4に記載のミキサー。
【請求項8】
前記スクレーパーは、前記内部容器の外部側面から縦方向に形成され、前記脱水容器の内部側面まで突出したことを特徴とする、請求項1,2又は3に記載のミキサー。
【請求項9】
前記側部開口部は、前記内部容器の側部から横方向に沿って複数個が形成され、前記スクレーパーは、複数個の前記側部開口部間に配置され、複数個が設けられたことを特徴とする、請求項8に記載のミキサー。
【請求項10】
前記粉砕刃によって粉砕され、回転流動するミキシング対象物がかかるように、前記内部容器の内部側面に突出部が形成され、
前記突出部は、
前記粉砕刃と内部容器が互いに反対方向に回転する際に、前記ミキシング対象物が前記粉砕刃の回転と反対方向に回転しながら下方流動されるように、前記ミキシング対象物の下方スパイラル流動を誘導するスクリュー突出ライン形状であることを特徴とする、請求項1,2又は3に記載のミキサー。
【請求項11】
前記刃回転軸と内部容器回転軸との間には、第1ベアリングが設けられ、前記外部容器の下部から延長して前記内部容器回転軸の周りに形成された下部延長部と前記内部容器回転軸との間には、第2ベアリングが設けられ、
前記第2ベアリングは、ワンウェイベアリングであることを特徴とする、請求項2に記載のミキサー。
【請求項12】
前記外部容器は、開口された上部が外部容器カバーによって開閉され、前記脱水容器は、開口された上部が脱水容器カバーによって開閉され、前記内部容器は、開口された上部が内部容器カバーによって開閉され、
前記外部容器カバーの下面には外部容器カバー溝が形成され、前記脱水容器カバーの上面には、前記外部容器カバー溝に挿入されて回転可能な脱水容器カバー突起が形成され、
前記脱水容器カバーの下面には、脱水容器カバー溝が形成され、前記内部容器カバーの上面には、前記脱水容器カバー溝に挿入されて回転可能な内部容器カバー突起が形成されたことを特徴とする、請求項1,2又は3に記載のミキサー。
【請求項13】
前記刃回転軸は、前記内部容器回転軸の中空に配置され、前記内部容器回転軸は、前記脱水容器回転軸の中空に配置され、前記刃回転軸、内部容器回転軸、及び脱水容器回転軸は、互いに独立して回転することを特徴とする、請求項3に記載のミキサー。
【請求項14】
前記刃回転軸と内部容器回転軸との間には、第1ベアリングが設けられ、前記内部容器回転軸と脱水容器回転軸との間には、第2ベアリングが設けられ、
前記外部容器の下部から延長して前記脱水容器回転軸の周りに形成された下部延長部と前記脱水容器回転軸との間には、第3ベアリングが設けられ、
前記第2ベアリングは、ワンウェイベアリングであることを特徴とする、請求項13に記載のミキサー。
【請求項15】
ミキシング対象物を脱水させるように、前記ミキシング対象物が収容されて側部開口部が形成された内部容器と、前記内部容器の側部を囲みながら脱水孔が形成された脱水容器が同一方向に回転する脱水段階;及び
前記脱水容器の脱水孔を塞いでいる前記ミキシング対象物の遮断成分を掻き出して落とすように、外部側面にスクレーパーが形成された前記内部容器と前記脱水容器の回転速度差を発生させる速度差の発生段階;
を含む、請求項1,2又は3に記載のミキサーの脱水方法。
【請求項16】
前記速度差の発生段階は、前記内部容器が回転する間、前記脱水容器を停止させることを特徴とする、請求項15に記載の脱水方法。
【請求項17】
前記速度差の発生段階は、前記脱水容器を前記内部容器よりも減速させることを特徴とする、請求項15に記載の脱水方法。
【請求項18】
前記速度差の発生段階は、前記脱水容器が回転する間、前記内部容器を停止させることを特徴とする、請求項15に記載の脱水方法。
【請求項19】
前記速度差の発生段階は、前記内部容器を前記脱水容器よりも減速させることを特徴とする、請求項15に記載の脱水方法。
【請求項20】
前記速度差の発生段階は、前記内部容器と脱水容器を互いに反対方向に回転させることを特徴とする、請求項15に記載の脱水方法。
【請求項21】
前記脱水段階、速度差の発生段階、及び脱水段階の順に行われるパターンをなし、前記パターンは、少なくとも一回以上行われることを特徴とする、請求項15に記載の脱水方法。
【請求項22】
前記脱水段階は、前記脱水容器が収容された外部容器の排出管が開放された場合のみに行われることを特徴とする、請求項15に記載の脱水方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミキサー及びその脱水方法であって、ミキシング対象物をミキシングしながら粉砕し、脱水して汁を出すミキサー及びその脱水方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のミキサーは、ミキシング対象物が粉砕刃によって粉砕されても、種類に応じて脱水容器の脱水孔よりも大きい遮断成分を有することで、回転する脱水容器の脱水孔を塞ぐため、ミキシング対象物の脱水作用が良好に行われないという限界点がある。
【0003】
すなわち、上記ミキシング対象物は、種が含まれた場合、粉砕刃によって種が粉砕されても脱水容器の脱水孔よりも大きい粒子を有することがあり、または種が含まれていない場合であっても、粉砕刃によって粉砕された後にも、粘性の高いかたまりを有することがあるため、このような種や粘性の高いかたまりが脱水容器の脱水孔を通り抜けられず、脱水孔を塞ぐようになるにつれて、従来のミキサーは、脱水容器の脱水孔を介した脱水作用が円滑に行われなくなるという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記のような問題点を解決するために考案されたものであって、脱水容器の脱水孔を塞いでいるミキシング対象物の遮断成分を除去するミキサー及びその脱水方法を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記のような目的を達成するために、本発明の一実施例に係るミキサーは、外部容器、粉砕刃、及び上記粉砕刃を回転させる刃駆動部を備えるミキサー本体;上記外部容器内に配置され、内部に上記粉砕刃が位置し、側部開口部が形成された内部容器と、上記内部容器を回転させる内部容器駆動部を備える内部容器ユニット;及び上記内部容器を囲みながら、上記側部開口部を塞いで上記内部容器にミキシング対象物が収容されるようにし、脱水孔が形成された脱水容器と、上記脱水容器の回転速度を変更する脱水容器の速度変更装置を備える脱水ユニット;を含み、上記脱水容器の脱水孔を塞いでいる上記ミキシング対象物の遮断成分を掻き出して落とすように、上記内部容器の外部側面にスクレーパーが突出する。
【発明の効果】
【0006】
本発明に係るミキサー及びその脱水方法は、内部容器の外部側面にスクレーパーが形成され、内部容器及び脱水容器の回転速度差が発生するように構成されることで、脱水容器の脱水孔を塞いでいるミキシング対象物の遮断成分を掻き出して落とすことにより、ミキシング対象物の脱水効率を高める効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図3】
図1のミキサーの内部容器を示した図面である。
【
図4】
図1のミキサーの脱水容器を示した図面である。
【
図5】
図3の脱水容器に内部容器が挿入されたことを示した図面である。
【
図6】本発明の一実施例に係るミキサーの縦断面を示した概略図である。
【
図7】本発明の他の実施例に係るミキサーの縦断面を示した概略図である。
【
図11】本発明のもう一つの実施例に係るミキサーの縦断面を示した概略図である。
【
図12】
図11のミキサーにおいて他の例の軸連結部材が構成されたことを示した概略図である。
【
図13】本発明に係るミキサーの脱水方法を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の例示的な図面によって詳細に説明する。各図面の構成要素に図面符号を付加することにおいて、同一構成要素については、たとえ、異なる図面上に表示されても、可能な限り同一符号を有していることに留意する。また、本発明を説明する上で、関連した公知構成または機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0009】
図1及び
図2は、本発明に係るミキサーを示した図面であり、
図3及び
図4は、
図1のミキサーの内部容器及び脱水容器を示した図面であり、
図5は、
図3の脱水容器に内部容器が挿入されたことを示した図面であり、
図6及び
図7は、本発明の各実施例に係るミキサーの縦断面を示した概略図である。
【0010】
図面を参照すると、本発明に係るミキサーは、ミキサー本体100、内部容器ユニット200、及び脱水ユニット500を含む。
【0011】
ここで、上記ミキサー本体100は、外部容器110、粉砕刃120及び刃駆動部130を備えることができる。
【0012】
具体的に、上記外部容器110は、内部に内部容器ユニット200の内部容器210が配置され、上部が開放された上部開口構造をとる。
【0013】
また、上記外部容器110は、容器受けケース300によって支えられるが、このような容器受けケース300は、全体的に図面に示されたように、L字状をとることができる。このとき、容器受けケース300には、外部容器110を覆うミキサーカバー140が回転するように設置されることができる。
【0014】
併せて、上記外部容器110には、ミキシング対象物から脱水された汁が外部に排出されるように下部に排出管112が形成されることができ、このような排出管112には、開閉弁112aが装着される。
【0015】
そして、上記粉砕刃120は、外部容器110内に配置され、回転時に外部容器110内のミキシング対象物を粉砕する役割を果たす。このとき、上記ミキシング対象物とは、ミキサーの作動によって粉砕される食べ物を指す。
【0016】
さらに、上記刃駆動部130は、粉砕刃120を回転させる駆動力を提供する構成であって、刃回転軸131及び刃駆動モータM1を備えることができる。
【0017】
上記刃回転軸131は、粉砕刃120の下部に垂直方向に連結され、刃駆動モータM1は、刃回転軸131と連結される。
【0018】
すなわち、上記刃回転軸131は、粉砕刃120の中心部に連結されて縦方向に延長配置されるが、粉砕刃120及び刃駆動モータM1を連結し、刃駆動モータM1の回転駆動力を粉砕刃120に伝達して刃駆動モータM1の作動時に粉砕刃120が回転駆動されるようにする。
【0019】
この時、上記刃回転軸131及び刃駆動モータM1は、第1タイミングベルトT1を媒介として連結されることができる。
【0020】
一方、上記内部容器ユニット200は、内部容器210及び内部容器駆動部220を備えることができる。
【0021】
ここで、上記内部容器210は、外部容器110内に配置されて粉砕刃120が内部に配置され、上部が開放された上部開口構造をとり、下部には刃駆動部130が貫通される。
【0022】
また、上記内部容器210は、粉砕刃120によって粉砕されながら、回転流動するミキシング対象物が引っかかるように内部側面に突出部211が形成されることができる。
【0023】
さらに、上記内部容器駆動部220は、内部容器210と連結されて内部容器210を回転させる役割を果たし、粉砕刃120を回転駆動させる刃駆動部130とは別途に設けられる。
【0024】
具体的に、上記内部容器駆動部220は、内部容器回転軸222及び内部容器駆動モータM2を備えることができる。
【0025】
ここで、上記内部容器回転軸222は、内部容器210の下部に垂直方向に連結され、上記内部容器駆動モータM2は、内部容器回転軸222と連結される。
【0026】
すなわち、上記内部容器回転軸222は、内部容器210の下部に連結されて縦方向に延長配置され、内部容器210と内部容器駆動モータM2を連結し、内部容器駆動モータM2の回転駆動力を内部容器210に伝達して内部容器駆動モータM2の作動時、内部容器210が回転駆動されるようにする。
【0027】
このとき、上記内部容器回転軸222及び内部容器駆動モータM2は、第2タイミングベルトT2を媒介として連結されることができる。
【0028】
ちなみに、上記刃駆動部130及び内部容器駆動部220は、電気的に連結されたコントローラ(図示せず)によって制御される。
【0029】
一方、従来のミキサーは、粉砕刃が一方向のみに回転することで、ミキシング対象物がミキサー容器内で一方向のみに回転し続け、また、ミキシング対象物がミキサー容器の内部側面に押し付けられた状態で、壁のように維持されて粉砕刃に戻らないため、粉砕性能が顕著に低下する。
【0030】
もちろん、従来のミキサーもミキサー容器の内壁に突出部が形成されてミキシング対象物に一定程度の渦を形成するが、これも規則的なパターンを有する流動で実現されるもので、ミキシング対象物が良好に粉砕されないという限界がある。
【0031】
これにより、本発明に係るミキサーは、内部容器210のミキシング対象物に対する不規則な流動のために、コントローラが内部容器210の回転に変化を与えながらミキシング対象物をミキシングするように内部容器駆動部220を制御することができる。
【0032】
具体的な一実施例として、上記コントローラは、粉砕刃120と内部容器210が互いに反対方向に回転されるように刃駆動部130及び内部容器駆動部220を制御する。
【0033】
この時、上記コントローラは、内部容器駆動部220の電源に対するオン/オフを繰り返して、電源がオフである場合、内部容器210が無動力で慣性正回転し、粉砕刃120によるミキシング対象物の回転力に連動して逆回転する。
【0034】
すなわち、上記コントローラは、刃駆動部130及び内部容器駆動部220を制御して、粉砕刃120と内部容器210が互いに反対方向に回転するようにした状態で、内部容器駆動部220の電源のオンオフを繰り返して制御し、これにより、内部容器駆動部220の電源が入っている間には、内部容器210が逆回転(粉砕刃120と反対方向に回転)するようになり、内部容器駆動部220の電源を切っている間には、内部容器210が無動力で慣性回転しながら、回転速度が徐々に減って粉砕刃120によるミキシング対象物の回転力によって引っ張られて正回転(粉砕刃120と同一方向に回転)するようになる。
【0035】
すなわち、上記内部容器210は、コントローラが内部容器駆動部220の電源をオンする場合のみに、内部容器駆動部220から駆動力が提供されて逆回転し、コントローラが内部容器駆動部220の電源をオフする場合には、内部容器駆動部220から駆動力が提供されず、慣性回転してミキシング対象物の回転力に連動して正回転するようになる。
【0036】
特に、上記コントローラは、内部容器210内でミキシング対象物のバランスを崩すために、上記粉砕刃120の回転方向と反対方向に内部容器210が逆回転した後に停止するパターン、または逆回転した後に速度変化するパターンを繰り返してミキシング対象物をミキシングするように内部容器駆動部220を制御することができる。
【0037】
他の実施例として、上記内部容器駆動部220は、図面に示されてはいないが、直流モータ及びスイッチ回路を備えるか、交流モータ及びインバータを備えてコントローラの制御により内部容器駆動部220の駆動力で内部容器210を正回転及び逆回転させることができる。
【0038】
すなわち、上記内部容器駆動部220のスイッチ回路またはインバータが活用されることで、コントローラの制御により内部容器210が逆回転する場合のみならず、正回転する場合にも内部容器駆動部220から駆動力が提供されて駆動回転できるようにする。
【0039】
上述したように、本発明に係るミキサーは、コントローラによって内部容器210の回転方向を変えながらミキシング対象物をミキシングするように内部容器駆動部220が制御されることにより、特に、内部容器駆動部220がコントローラによって電源のオン/オフを繰り返して、内部容器210が一定時間の間逆回転して停止し、再び一定時間の間逆回転して停止する内部容器210の回転変化が実現され、ミキシング対象物のバランスを崩すことでミキシング対象物が内部容器210の内部側面に壁のように積み上がられず、内部容器210の中央部で回転する粉砕刃120に再び戻ってくることによって、粉砕性能を著しく増大させることができる。
【0040】
すなわち、本発明に係るミキサーは、ミキシング対象物のバランスを崩すように構成されることで、内部容器210の内部側面に壁のように維持されるミキシング対象物を崩すことで、結果的にミキシング対象物に対する粉砕性能を増大させることができる。
【0041】
具体的には、ミキシング対象物は、ミキシングされる過程で粉砕刃120の回転による遠心力によって内部容器210の内部側面に移動するが、この時、ミキシング対象物の粒子同士の力の均衡(バランス)を成すようになる場合、さらに移動せずに停止することによって粉砕刃120側に移動しないようになるため、さらなる粉砕が行われなくなる。
【0042】
しかし、このようなミキシング対象物の粒子同士の力のバランスが本発明に係るミキサーにおいて、内部容器210の回転方向が変わるか、内部容器210が逆回転した後に停止するパターン、または逆回転した後に速度変化するパターンを繰り返すことで、不均衡に変化されることによって、粒子が再び流動するようになり、このような流動過程で粉砕刃120側に移動することによって粉砕が引き続き行われるようになる。
【0043】
これに加えて、本発明に係るミキサーは、刃駆動部130と内部容器駆動部220が粉砕刃120と内部容器210を互いに反対方向に回転させるか、或いは、内部容器210が逆回転した後に停止するパターン、または逆回転した後に速度変化するパターンを繰り返す場合、突出部211の形状構造によってミキシング対象物の粉砕効果をさらに増大させることができる。
【0044】
具体的に、上記突出部211は、ミキシング対象物が粉砕刃120の回転と反対方向に回転しながら下方流動されるように、ミキシング対象物の下方スパイラル流動を誘導するスクリュー突出ライン形状をとることができる。
【0045】
上記粉砕刃120によって一方向に回転流動するミキシング対象物の流動を具体的に検討すると、粉砕刃120が内部容器210の内部の下側に配置されることで、粉砕刃120が回転する際に、ミキシング対象物が内部容器210の内部側面まで押し付けられた後、内部容器210の内部側面に沿って上側に上がるようになる。これにより、遠心力を受けながら上側に流動するミキシング対象物は、内部容器210の内部の下側に配置された粉砕刃120側に、ほぼ流動しなくなる。
【0046】
ここで、このように流動するミキシング対象物を内部容器210の内部の下側に配置された粉砕刃120側に流動させるために、粉砕刃120と内部容器210が互いに反対方向に回転する際に、ミキシング対象物が粉砕刃120の回転と反対方向に回転しながら下方流動されるように、上記突出部211がスクリュー突出ライン形状からなることで、ミキシング対象物の下方スパイラル流動を誘導することができる。
【0047】
すなわち、一方向に回転流動しながら内部容器の内部側面に触れるミキシング対象物が反対方向に回転するスクリュー突出ラインにぶつかってスクリュー突出ラインのスパイラル状構造に沿って下側に下がることで、内部容器210の内部の下側に配置された粉砕刃120側に流動するようになるにつれて、ミキサーの粉砕効果をさらに増大させるようになる。
【0048】
一方、上記脱水ユニット500は、ミキシング対象物が粉砕刃120によって粉砕された後、粉砕されたミキシング対象物を脱水させるように、すなわち、ミキシング対象物から汁を分離するように構成される。
【0049】
ここで、上記脱水ユニット500は、脱水容器510を備えることができる。
【0050】
このとき、上記内部容器210は、側面に内外部が通じるように側部開口部210aが形成され、上記脱水容器510は、このような内部容器210の側部開口部210aを塞ぐように構成され、側部に脱水孔510aが形成される。
【0051】
すなわち、上記脱水容器510は、内部容器210を囲んで側部開口部210aを防ぐ構造を有することで、内部容器210に収容されるミキシング対象物が内部容器210の側部開口部210aを介して内部容器210の外部に出ないようにする。
【0052】
そして、上記側部開口部210aは、具体的に、内部容器210の側部から一定程度の高さに位置することができる。すなわち、上記内部容器210は、側部開口部210aの下側の構成として、液体収容顎210bが側部の下側に形成されることが好ましいが、これはミキシング対象物のミキシング時に一定程度の液体(一例として、別途に供給される水や粉砕時のミキシング対象物から発生する汁)がある場合、ミキシング効果を高めるためである。
【0053】
もちろん、上記液体収容顎210bが内部容器210の側部下側に形成されても、ミキシング対象物を脱水する際には粉砕する場合よりも内部容器210が非常に速い速度で回転するため、粉砕過程ですでに粉砕されたミキシング対象物が液体収容顎210bの内側面に沿って上側に容易に移動することで、液体収容顎210bの上側である側部開口部210aに容易に上がることができ、側部開口部210aを塞ぐ脱水容器510の脱水孔510aを介して汁が脱水されることができる。
【0054】
一例として、上記液体収容顎210bは、内部容器210の高さの20%~50%間の高さを有し、もし内部容器210の高さの20%よりも低い場合には、液体量が少なくてミキシング効果を高めるには十分でなく、内部容器210の高さの50%よりも高い場合には、ミキシング対象物から発生した汁が液体収容顎210bを超えられず、脱水容器51に到達しないことによって、脱水作用がほぼ起こらないようになる。
【0055】
このような内部容器210及び脱水容器510を備える脱水ユニット500は、内部容器210及び脱水容器510が同一方向に併せて回転することで、粉砕刃120によって粉砕されたミキシング対象物を脱水させる。
【0056】
しかし、上記ミキシング対象物は、粉砕刃120によって粉砕されても、種類に応じて脱水容器510の脱水孔510aよりも大きい遮断成分を有するため、回転する脱水容器510の脱水孔510aを塞ぐようになり、ミキシング対象物の脱水作用がこれ以上行われないという限界点がある。
【0057】
すなわち、上記ミキシング対象物は、種が含まれた場合、粉砕刃120によって種が粉砕されても脱水容器510の脱水孔510aよりも大きい粒子を有することがあり、または種が含まれていない場合であっても粉砕刃120によって粉砕された後にも、粘性の高いかたまりを有することがあるため、このような種や粘性の高いかたまりが脱水容器510の脱水孔510aを通り抜けられずに脱水孔510aを塞ぐようになり、脱水容器510の脱水孔510aを介した脱水作用が円滑に行われなくなるという問題点がある。
【0058】
ちなみに、本明細書においては、ミキシング対象物において脱水処理中に脱水孔510aを塞ぐ成分である種や粘性かたまりなどをミキシング対象物の遮断成分と称する。
【0059】
上述した問題点を解決するために、本発明は、内部容器210の外部側面にスクレーパー214が形成される。
【0060】
上記スクレーパー214は、内部容器210の外部側面に突出して形成されるが、内部容器210と脱水容器510の回転速度差が発生する際に、脱水容器510の脱水孔510aを塞いでいるミキシング対象物の遮断成分を掻き出して落とす役割を果たしている。
【0061】
すなわち、上記脱水容器510の脱水孔510aを塞ぎながら脱水容器510の内部側面に突出したミキシング対象物の遮断成分を、上記内部容器210と脱水容器510の回転速度において差が発生した場合、内部容器210のスクレーパー214が掻き出して脱水容器510の内部側面から落とすようになる。
【0062】
具体的に、上記スクレーパー214は、内部容器210の外部側面から縦方向に形成され、脱水容器510の内部側面まで突出する構造をとる。スクレーパー214は、上記脱水容器510の脱水孔510aに挟まっているか、または脱水容器510の内部側面に付いているミキシング対象物の遮断成分を、上述された構造によって脱水容器510の全体的な部分からすべて掻き出して落とすことができる。
【0063】
さらに、上記側部開口部210aは、内部容器210の側部から横方向に沿って複数個が形成されることができるが、これにより、ミキシング対象物に対する脱水性能を向上させることができる。
【0064】
また、上記スクレーパー214は、複数個の側部開口部210aの間に配置され、複数個が設けられることにより、後述される内部容器210と脱水容器510の速度差が短い時間の間維持されても、ミキシング対象物の遮断成分を脱水容器510の全体的な部分からすべて掻き出して落とすことができ、また、容易に落ちないミキシング対象物の遮断成分も複数個のスクレーパー214が回転しながら数回掻き出して確実に落とすことができる。
【0065】
そして、上記脱水容器510が内部容器210の側部開口部210aを塞いで、ミキシング対象物が側部開口部210aを介して外部に出られない構造になるように、
図10に示したような内部容器210の外部側面から突出したスクレーパー214の突出高さは、内部容器210の内部側面から突出した突出部211の突出高さよりも低くなるように構成され、実質的に少し突出した突出高さをとることが好ましい。
【0066】
一方、本発明は、内部容器210と脱水容器510の回転速度差を発生させるために、一実施例として、
図6、
図9、及び
図10に示したように、脱水ユニット500が上述した脱水容器510とともに脱水容器の速度変更装置を備えることができる。
【0067】
この時、上記脱水容器の速度変更装置は、脱水容器の回転速度を制限する脱水容器速度制限部520を含むことができる。
【0068】
上記脱水容器速度制限部520は、脱水容器510の回転速度を制限するように、すなわち、脱水容器510の回転を停止または減速させるように構成される。
【0069】
ここでは、まず上記脱水容器510の回転運動について説明する。
【0070】
上記脱水容器510は、内部容器210を囲んで側部開口部210aを塞ぐ構造を有するが、このような構造により、別途の回転駆動力が提供されなかったとしても、内部容器210が回転する際に一緒に回転することができるようになる。
【0071】
具体的には、上記内部容器210の回転によって回転するミキシング対象物が内部容器210の側部開口部210aを介して脱水容器510の内部側面に摩擦されることで、脱水容器510がミキシング対象物の回転方向に回転するようになり、内部容器210と同一方向に回転するようになる。
【0072】
このように回転する脱水容器510は、脱水容器速度制限部520によって回転速度が制限されるが、上記脱水容器速度制限部520の構造を検討すると、以下のとおりである。
【0073】
上記脱水容器速度制限部520は、一例として、
図6及び
図9に示したように、停止ピン521及びピン駆動部材522を備えることができる。
【0074】
この時、上記脱水容器510は、下部枠に沿って複数個の停止溝510bが形成されるが、上記停止ピン521は、脱水容器510の停止溝510b側に上昇して停止溝510bに引き込まれて引っかかる際に、脱水容器510の回転を停止させる。
【0075】
また、上記ピン駆動部材522は、停止ピン521を昇降させるように構成され、一例として、ソレノイドシリンダが活用されることができ、さらには、これに限定されず、停止ピン521を安定して昇降させる駆動部材であれば、従来の如何なる駆動部材も活用できる。
【0076】
ちなみに、上記ピン駆動部材522がソレノイドシリンダである場合、上記停止ピン521は、シリンダロッドまたはシリンダロッドに連結された部材であることができる。
【0077】
一方、上記停止ピン521は、
図6及び
図9に示したように、ピン駆動部材522に連結された構造ではなく、他の例として、
図10に示したように、ピン駆動部材522とは別途の部材として構成されることができる。
【0078】
具体的には、上記外部容器110は、下部に停止ピン521が昇降される停止孔110cが形成され、下部で停止孔110cの下側に停止ピン521が収容されるように、ピン収容ブラケット111が形成されることができる。
【0079】
また、上記脱水容器速度制限部520は、弾性部材523をさらに備えることができる。
【0080】
上記弾性部材523は、停止ピン521のヘッドと外部容器110との下面の間に配置され、停止ピン521に対するピン駆動部材522の上昇圧力解除時に停止ピン521が停止孔110cを塞いだ状態を維持しながら、停止ピン521を下降させるように弾性力を提供する。
【0081】
すなわち、上記ピン駆動部材522が作動してシリンダロッド522aが伸長しながらブラケット孔111aを介して停止ピン521の下端部、すなわち、停止ピン521のヘッドをスライドさせて上昇させると、弾性部材523が圧縮され、停止ピン521が外部容器110の停止孔110cを介して上昇し、脱水容器510の停止溝510bに挿入されることで、脱水容器510の回転を停止させる。これとは反対に、シリンダロッド522aが収縮するようになると、停止ピン521に対する上昇圧力が解除されることで、弾性部材523が膨張して停止ピン521のヘッドをスライドさせて下降させ、停止ピン521が脱水容器510の停止溝510bから抜け出るが、この時、停止ピン521が停止孔110cから完全に抜け出せず、上部が停止孔110cに残された状態を維持する。これにより、外部容器110が容器受けケース(
図1の300)から回転しながら脱去される際に、ミキシング対象物から脱水された液体が外部容器110の停止孔110cを介して流出されることを防ぐことができ、さらにミキサーのうち真空作動される真空ミキサーにおいては、外部容器110内の真空が解除されることを防止することができる。
【0082】
ちなみに、上記停止ピン521が脱水容器510の停止溝510bに円滑かつ容易に挿入されるためには、コントローラが内部容器駆動部220を制御して内部容器210の回転速度が一定程度遅くなってミキシング対象物の回転速度を下げることで、脱水容器510もこれと連動して遅く回転する過程で行われる。
【0083】
これに加えて、上記脱水ユニット500は、脱水容器受けレール524をさらに備えることができる。
【0084】
上記脱水容器受けレール524は、外部容器110の内部に配置され、脱水容器510の下部枠が安着して、スライド回転するように支持する構造をとる。
【0085】
このような脱水容器受けレール524は、脱水容器510が回転する際に円滑に回転するようにしながら、揺れずに安定して回転するように構成されるのであれば、その具体的な構造については限定されず、従来の如何なる構造もとることができる。
【0086】
そして、上記脱水容器速度制限部520は、脱水容器510の回転速度を減速させるように、図面に示されてはいないが、摩擦パッド及びパッド駆動部材を備えることができる。
【0087】
上記摩擦パッドは脱水容器510の下部側に上昇して脱水容器510の下部に摩擦する際に、脱水容器510の回転速度を減速させることができる。
【0088】
また、上記パッド駆動部材は、摩擦パッドが連結されて摩擦パッドを昇降させるように構成され、一例として、ソレノイドシリンダが活用されることができる。
【0089】
さらに、上述した脱水容器速度制限部520を備える本発明において、上記刃回転軸131は、内部容器回転軸221の中空に配置され、刃回転軸131と内部容器回転軸221が互いに独立して回転する構造をとる。
【0090】
具体的には、上記刃回転軸131と内部容器回転軸221との間には、第1ベアリングB1が設けられ、外部容器110の下部から延長して内部容器回転軸221の周りに形成された下部延長部113と内部容器回転軸221との間には、第2ベアリングB2が設けられることができる。
【0091】
この時、上記第2ベアリングB2は、ワンウェイベアリングであることができるが、このような第2ベアリングB2は、刃回転軸131の高速回転によってミキシング対象物が高速回転する際に、刃回転軸131と反対方向に回転すべき内部容器210が高速回転するミキシング対象物によって刃回転軸131と同一方向に回転しないようにする。
【0092】
そして、上記外部容器110は、開口された上部が外部容器カバー110aによって開閉され、脱水容器510は、開口された上部が脱水容器カバー511によって開閉され、内部容器210は、開口された上部が内部容器カバー210によって開閉される。
【0093】
ここで、上記外部容器カバー110aの下面には外部容器カバー溝110bが形成され、脱水容器カバー511の上面には、外部容器カバー溝110bに挿入されて回転可能な脱水容器カバー突起511aが形成されることができる。
【0094】
この時、上記脱水容器カバー511の下面には、脱水容器カバー溝511aが形成され、内部容器カバー210の上面には、脱水容器カバー溝511aに挿入されて回転可能な内部容器カバー突起230aが形成されることができる。
【0095】
上述されたカバーの構造によって、内部容器210及び脱水容器510は、揺れずに安定して回転することができる。
【0096】
図11は、本発明の他の実施例に係るミキサーの縦断面を示した概略図であり、
図12は、
図11のミキサーにおいて、他の例の軸連結部材が構成されたことを示した概略図である。
【0097】
本発明は、内部容器210及び脱水容器510の回転速度差を発生させるために、別の実施例として、
図11及び
図12に示したように、脱水ユニット500が上述した脱水容器510とともに脱水容器の速度変更装置を備えることができる。
【0098】
この時、上記脱水容器の速度変更装置は、脱水容器510を駆動回転させる脱水容器駆動部530を含むことができる。
【0099】
上記脱水容器駆動部530は、脱水容器回転軸531及び脱水容器駆動モータM3を備えることができる。
【0100】
ここで、上記脱水容器回転軸531は、脱水容器510の下部に垂直方向に連結され、上記脱水容器駆動モータM3は、脱水容器回転軸531と連結される。
【0101】
すなわち、上記脱水容器回転軸531は、脱水容器510の下部に連結されて縦方向に延長配置されるが、脱水容器510と脱水容器駆動モータM3を連結して、脱水容器駆動モータM3の回転駆動力を脱水容器510に伝達して脱水容器駆動モータM3の作動時に脱水容器510が回転駆動されるようにする。
【0102】
この時、上記脱水容器回転軸531及び脱水容器駆動モータM3は、第3タイミングベルトT3を媒介として連結されることができる。
【0103】
これにより、上記内部容器210は、内部容器駆動部220によって内部容器210の回転速度及び回転方向が変化し、上記脱水容器510は、脱水容器駆動部530によって脱水容器510の回転速度及び回転方向が変化することで、内部容器210と脱水容器510の回転速度差を発生させることができる。
【0104】
ちなみに、上記内部容器駆動部220及び脱水容器駆動部530は、電気的に連結されたコントローラによって制御される。
【0105】
さらに、上述した脱水容器駆動部530を備える本発明において、上記刃回転軸131は、内部容器回転軸221の中空に配置され、内部容器回転軸221は、脱水容器回転軸531の中空に配置され、刃回転軸131、内部容器回転軸221、及び脱水容器回転軸531が互いに独立して回転する構造をとる。
【0106】
具体的には、上記刃回転軸131と内部容器回転軸221との間には、第1ベアリングB1が設けられ、内部容器回転軸221と脱水容器回転軸531との間には、第2ベアリングB2が設けられる。
【0107】
また、上記外部容器110の下部から延長して、内部容器回転軸221の周りに形成された下部延長部113と脱水容器回転軸531との間には、第3ベアリングB3が設けられることができる。
【0108】
この時、上記第2ベアリングB2は、ワンウェイベアリングであることができるが、このような第2ベアリングB2は、刃回転軸131の高速回転によってミキシング対象物が高速回転する際に、刃回転軸131と反対方向に回転すべき内部容器210が高速回転するミキシング対象物によって刃回転軸131と同一方向に回転しないようにする。
【0109】
そして、上記外部容器110は、開口された上部が外部容器カバー110aによって開閉され、脱水容器510は、開口された上部が脱水容器カバー511によって開閉され、内部容器210は、開口された上部が内部容器カバー210によって開閉される。
【0110】
ここで、上記外部容器カバー110aの下面には外部容器カバー溝110bが形成され、脱水容器カバー511の上面には、外部容器カバー溝110bに挿入されて回転可能な脱水容器カバー突起511aが形成されることができる。
【0111】
この時、上記脱水容器カバー511の下面には、脱水容器カバー溝511aが形成され、内部容器カバー210の上面には、脱水容器カバー溝511aに挿入されて回転可能な内部容器カバー突起230aが形成されることができる。
【0112】
上述されたカバーの構造によって、内部容器210及び脱水容器510は、揺れずに安定して回転することができる。
【0113】
一方、本発明は、内部容器210と脱水容器510の回転速度差を発生させるために、一実施例として、
図6に示したように、脱水ユニット500が上述した脱水容器510とともに脱水容器駆動部530を備えることができる。
【0114】
上記脱水容器510は、下部が外部容器110に回転可能に設けられ、上部が脱水容器駆動部530と連携して脱水容器駆動部530の回転駆動力が脱水容器510の上部に提供されるように構成される。
【0115】
すなわち、上記脱水容器510は、上部を介して脱水容器駆動部530の回転駆動力が提供されることで、上部を脱水容器駆動部530が回転させ、このとき、脱水容器510の下部は、外部容器110にベアリング構造で回転するように設けられることで、上部が回転する際に一緒に回転するようになる。
【0116】
このように脱水容器510の上部を介して脱水容器駆動部530の回転駆動力が提供される構造について具体的に検討すると、以下のとおりである。
【0117】
上記脱水ユニット500の脱水容器カバー511は、脱水容器510を覆い、脱水容器510とキー締結される構造をとる。
【0118】
ここで、上記脱水容器駆動部530は、脱水容器カバー511と連結されて脱水容器カバー511を回転させて脱水容器510を連動回転させる。
【0119】
そして、上記脱水容器駆動部530は、脱水容器駆動モータM3及び脱水容器回転軸531を備えることができる。
【0120】
上記脱水容器駆動モータM3は、ミキサー本体100に設けられ、上記脱水容器回転軸531は、脱水容器カバー511とキー締結されて回転する際に、脱水容器カバー511も連動回転されるようにする。
【0121】
そして、上記脱水容器駆動部530は、軸連結部材532をさらに備えることができるが、このような軸連結部材532は、脱水容器駆動モータM3のモータ軸と脱水容器回転軸531を連結して、モータ軸から脱水容器回転軸531に回転駆動力を伝達する役割を果たす。
【0122】
このような軸連結部材532は、ギア連結軸及び連結ベルトの少なくとも1つ以上でなることができる。この時、上記ギア連結軸及び連結ベルトのそれぞれが少なくとも1つ以上に配置されることができる。
【0123】
一例として、上記軸連結部材532は、
図11に示したように、左側端部が脱水容器回転軸531の上端部にギア連結された第1ギア連結軸532a、上端部が上記第1ギア連結軸532aの右側端部にギア連結され、下端部が脱水容器駆動モータM3のモータ軸にギア連結された第2ギア連結軸532bを備えることができる。
【0124】
この時、上記脱水容器回転軸531の上端部、第1ギア連結軸532aの左側端部及び右側端部、第2ギア連結軸532bの上端部及び下端部のそれぞれには、ギア連結構造のためのベベルギアが形成されることができる。
【0125】
他の実施例として、上記軸連結部材532は、
図11に示された第1ギア連結軸532a及び第2ギア連結軸532bの代わりに、
図12に示された第1連結ベルト532a’、中間連結軸532b’、及び第2連結ベルト532c’が活用されることができる。ここで、上記脱水容器回転軸531と脱水容器駆動モータM3の上端部、及び中間連結軸532b’の上下端部には、第1連結ベルト532a’及び第2連結ベルト532c’が巻かれた状態で回転しながら駆動力が伝達されるようにタイミングギアが形成されることができ、この時、第1連結ベルト532a’及び第2連結ベルト532c’は、タイミングベルトが活用されることができる。ちなみに、
図7において、
図6の構成要素番号と同一である構成は、その機能及び構造が同一であるため、これに対する説明は省略する。
【0126】
一方、上記ミキサー本体100の外部容器110は、外部容器カバー110aによって開閉されるが、脱水容器回転軸531が外部容器カバー110aを貫通し、外部容器カバー110aとは別途に回転する。
【0127】
このとき、上記内部容器210、脱水容器510及び外部容器110の下部中心部は刃駆動部130の刃回転軸131が貫通され、刃回転軸131にベアリングで連結されることができる。
【0128】
さらに、上記脱水容器駆動モータM3は、脱水容器510の上側や下側、または側方に配置されることができる。
【0129】
具体的には、上記脱水容器駆動モータM3は、脱水容器回転軸531または軸連結部材532と連結される構造をとりながら、図面に示されてはいないが、一例として脱水容器510の上側に配置されたミキサーカバー140に内蔵されることができ、他の一例として、脱水容器510の側方に配置された容器受けケース300の側部ケーシング部320に内蔵されることができる。さらに、別の一例として、図面に示されたように、脱水容器510の下側に配置された容器受けケース300の下部ケーシング部310に内蔵されることができる。
【0130】
その結果、本発明に係るミキサーは、内部容器210及び脱水容器510のそれぞれに回転駆動力が上部から提供されるように構成されることで、粉砕刃120とは独立して内部容器210及び脱水容器510を安全かつ円滑に回転させることができるため、ミキシング対象物の粉砕性能を向上させることができる。
【0131】
図13は、本発明に係るミキサーの脱水方法を示したフローチャートである。
【0132】
本発明に係るミキサーの脱水方法について、
図13を参照して説明する。
【0133】
本発明に係るミキサーの脱水方法は、脱水段階S100及び速度差の発生段階S200を含み、脱水段階S100は、速度差の発生段階S200の前後に行われる。
【0134】
すなわち、上記脱水段階S100、速度差の発生段階S200、及び脱水段階S100の順に行われるパターンをなし、上記パターンは、少なくとも一回以上行われることができる。
【0135】
すなわち、上記脱水段階S100は、速度差の発生段階S200の前に行われ、速度差の発生段階S200の後に再び行われ、さらに、このようなパターンは少なくとも一回以上繰り返して行われることができる。
【0136】
ここで、上記脱水段階S100は、内部容器(
図5の210)及び脱水容器(
図5の510)が同一方向に回転する段階である。
【0137】
すなわち、上記脱水段階S100は、ミキシング対象物を脱水させるように、ミキシング対象物が収容され、側部開口部が形成された内部容器210及び上記内部容器210の側部を囲む脱水容器510が同一方向に回転する段階である。
【0138】
具体的には、
図6に示された本発明の一実施例に係るミキサーにおいては、内部容器210を内部容器駆動部220が回転させることで、ミキシング対象物が回転するため、回転するミキシング対象物と内部容器210の側部開口部210aを介した脱水容器510の摩擦により、脱水容器510も内部容器210と一緒に回転するようになる。
【0139】
また、
図7、
図11、及び
図12に示された本発明の他の実施例に係るミキサーにおいては、内部容器210を内部容器駆動部220が回転させ、脱水容器510を脱水容器駆動部530が内部容器210と同一方向に回転させることで、内部容器210と脱水容器510が一緒に同一方向に回転するようになる。
【0140】
このように脱水段階S100によって内部容器210と脱水容器510が同一方向に回転することで、ミキシング対象物が遠心力により内部容器210の側部開口部210aを介して脱水容器510に圧迫されて汁が生じ、このような汁が脱水孔510aを通過することによって、ミキシング対象物が脱水されるようになる。
【0141】
さらに、このような脱水段階S100は、脱水容器510が収容された外部容器110の排出管112が開放された場合のみに行われる。すなわち、脱水容器510の脱水孔510aを通過した汁が外部容器110の排出管112を介して外部に排出される状態条件のみで脱水段階S100が行われる。
【0142】
次に、上記速度差の発生段階S200は、内部容器210と脱水容器510の回転速度差を発生させる段階である。
【0143】
具体的には、上記速度差の発生段階S200は、脱水容器510の脱水孔510aを塞いでいるミキシング対象物の遮断成分を掻き出して落とすように、外部側面にスクレーパー214が形成された内部容器210と脱水容器510の回転速度差を発生させる段階である。
【0144】
このような速度差の発生段階S200は、下記のように様々な方法によって実現されることができる。
【0145】
一例の方法として、上記速度差の発生段階S200は、内部容器210が回転する間、脱水容器510を停止させることで実現することができる。
【0146】
具体的には、
図6に示された本発明の一実施例に係るミキサーにおいては、内部容器210を内部容器駆動部220が回転させて内部容器210が回転している間、一緒に回転する脱水容器510を脱水容器速度制限部520が停止させることで、内部容器210と脱水容器510の速度差が発生する。すなわち、上記脱水容器速度制限部520の停止ピン521が脱水容器510の停止溝510bに挿入されることにより、回転する脱水容器510が停止するようになる。
【0147】
また、
図7、
図11、及び
図12に示された本発明の他の実施例に係るミキサーにおいては、内部容器210を内部容器駆動部220が回転させて内部容器210が回転している間、脱水容器駆動部530が回転する脱水容器510を停止させることで、内部容器210と脱水容器510の速度差が発生する。すなわち、上記脱水容器駆動部530はコントローラによって脱水容器510が停止するように制御される。
【0148】
他の一例の方法として、上記速度差の発生段階S200は、脱水容器510を内部容器210よりも減速させることで実現されることができる。
【0149】
具体的には、
図6に示された本発明の一実施例に係るミキサーにおいては、内部容器210を内部容器駆動部220が回転させて内部容器210が回転している間、一緒に回転する脱水容器510を脱水容器速度制限部520が減速させることにより、内部容器210と脱水容器510の速度差が発生する。すなわち、図面に示されてはいないが、脱水容器速度制限部520の摩擦ブロックが脱水容器510の下部に摩擦されることで、回転する脱水容器510が減速するようになる。
【0150】
また、
図7、
図11、及び
図12に示された本発明の他の実施例に係るミキサーにおいては、内部容器210を内部容器駆動部220が回転させて内部容器210が回転している間、脱水容器駆動部530が回転する脱水容器510を減速させることにより、内部容器210と脱水容器510の速度差が発生する。すなわち、上記脱水容器駆動部530がコントローラによって脱水容器510が減速するように制御される。
【0151】
また、他の一例の方法として、上記速度差の発生段階S200は、脱水容器510が回転する間、内部容器210を停止させることで実現されることができる。
【0152】
具体的には、
図7、
図11、及び
図12に示された本発明の他の実施例に係るミキサーにおいては、脱水容器510を脱水容器駆動部530が回転させて脱水容器510が回転している間、内部容器駆動部220が回転する内部容器210を停止させることで、内部容器210と脱水容器510の速度差が発生する。すなわち、上記内部容器駆動部220がコントローラによって内部容器210が停止するように制御される。
【0153】
また、他の一例の方法として、上記速度差の発生段階S200は、内部容器210を脱水容器510よりも減速させることで実現されることができる。
【0154】
具体的には、
図7、
図11、及び
図12に示された本発明の他の実施例に係るミキサーにおいては、脱水容器510を脱水容器駆動部530が回転させて脱水容器510が回転している間、内部容器駆動部220が回転する内部容器210を減速させることにより、内部容器210と脱水容器510の速度差が発生する。すなわち、上記内部容器駆動部220がコントローラによって内部容器210が減速するように制御される。
【0155】
また、他の一例の方法として、上記速度差の発生段階S200は、内部容器210と脱水容器510を互いに反対方向に回転させることで実現されることができる。
【0156】
具体的には、
図7、
図11、及び
図12に示された本発明の他の実施例に係るミキサーにおいては、脱水容器駆動部530が脱水容器510を内部容器210と反対方向に回転させるか、または内部容器駆動部220が内部容器210を脱水容器510と反対方向に回転させることにより、内部容器210と脱水容器510の速度差が発生する。すなわち、上記内部容器駆動部220または脱水容器駆動部530がコントローラによって内部容器210と脱水容器510が互いに反対方向に回転するように制御される。
【0157】
その結果、本発明は、内部容器210の外部側面にスクレーパー214が形成され、内部容器210と脱水容器510の回転速度差が発生するように構成されることにより、脱水容器510の脱水孔510aを塞いでいるミキシング対象物の遮断成分を掻き出して落とすことで、ミキシング対象物の脱水効率を高めることができる。
【0158】
以上のように、本発明は、限定された実施例及び図面によって説明されたが、本発明はこれに限定されず、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって本発明の技術思想及び下記に記載される特許請求の範囲内で様々な修正及び変形が可能であることはもちろんである。