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▶ 居相 美和子の特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-18
(45)【発行日】2023-10-26
(54)【発明の名称】薬草茶用の薬草配合物
(51)【国際特許分類】
   A23L 33/105 20160101AFI20231019BHJP
   A61K 36/355 20060101ALI20231019BHJP
【FI】
A23L33/105
A61K36/355
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2023122129
(22)【出願日】2023-07-27
【審査請求日】2023-07-27
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】503165141
【氏名又は名称】居相 美和子
(74)【代理人】
【識別番号】100195752
【弁理士】
【氏名又は名称】奥村 一正
(72)【発明者】
【氏名】居相 美和子
【審査官】川崎 良平
(56)【参考文献】
【文献】特許第5742038(JP,B2)
【文献】特開2013-194018(JP,A)
【文献】特開2012-097084(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第110772555(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L 33/00-33/29
A61K 36/00-36/9068
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬草茶用の薬草配合物であって、
よもぎ、いのこづち、おおばこ、うら白柏、甘草、おとこえし、くま笹、いちじくの葉、柿の葉、桑の葉、ふき、なすびの葉、及びかきおどしを配合した1次配合物に、すいかずら、及び、がまずみを配合したことを特徴とする薬草配合物。
【請求項2】
前記1次配合物の割合は、乾燥した重量比で、よもぎ、いのこづち、及びおおばこを各5、うら白柏、甘草、及びおとこえしを各4、くま笹、いちじくの葉、及び柿の葉を各2に対し、桑の葉、ふき、なすびの葉、及びかきおどしを各1であることを特徴とする請求項1に記載の薬草配合物。
【請求項3】
すいかずら、及び、がまずみの配合比は、乾燥した重量比で、前記1次配合物に対してそれぞれ約0.2%であることを特徴とする請求項2に記載の薬草配合物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、野菜、薬草、及び果樹の15種類を組合わせた薬草茶に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、体の健康を保つために、様々な薬草や野菜等を組合わせた薬草茶が飲用されている。
【0003】
特許文献1には、野菜、薬草、及び果樹13種類を組合わせた薬草茶を飲用することにより、C型肝炎に効果があることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許文献1:特許第5742038号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のものは、2回目のインターフェロンを受ける直前に薬草茶の飲用を開始し2ヶ月で全て正常となったとの効果が記載されているが、その後にC型肝炎が再発する恐れがあるという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決して、長期間継続してC型肝炎や癌の再発を防ぐことを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明は、薬草茶用の薬草配合物であって、
よもぎ、いのこづち、おおばこ、うら白柏、甘草、おとこえし、くま笹、いちじくの葉、柿の葉、桑の葉、ふきの葉、なすびの葉、及びかきおどしを配合した1次配合物に、すいかずら、及び、がまずみを配合したことを特徴とする薬草配合物を提供するものである。
【0008】
この構成により、C型肝炎や癌が治癒するとともに再発を防止できる。
【0009】
薬草配合物であって、上記1次配合物、すいかずら、及び、がまずみを乾燥させた構成としてもよい。
【0010】
この構成により、薬草茶として飲用しやすくすることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の薬草茶により、長期間継続してC型肝炎や癌の再発を防ぐことができる。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0012】
本発明の実施例1における薬草配合物は、乾燥させて5mm角くらいに裁断したよもぎの葉と茎、いのこづちの葉と茎、おおばこ全草、うら白柏、甘草の葉と茎、おとこえしの葉と茎、くま笹、いちじくの葉、柿の葉、桑の葉、ふき、なすびの葉、及びかきおどし、を次の分量だけ配合させた1次配合物に、少量のすいかずら、及び、がまずみを配合させたものである。
【0013】
各分量は、よもぎ、いのこづち、及びおおばこを各60g、うら白柏、甘草、及びおとこえしを各48g、くま笹、いちじくの葉、及び柿の葉を各24g、桑の葉、ふき、なすびの葉、及びかきおどしを各12gである。
【0014】
つまり、1次配合物は乾燥後の重量比で、よもぎ、いのこづち、及びおおばこを各5、うら白柏、甘草、及びおとこえしを各4、くま笹、いちじくの葉、及び柿の葉を各2に対し、桑の葉、ふき、なすびの葉、及びかきおどしを各1の割合で配合したものである。
【0015】
実施例1におおける薬草配合物は、この1次配合物にすいかずら、及び、がまずみをそれぞれ重量比で約0.2%配合したものである。つまり、実施例1においては、乾燥した1次配合物の合計444gに対して、乾燥したすいかずらを1gと、乾燥したがまずみを1g配合している。
【0016】
実施例1における薬草配合物を飲用するには、1回あたり3gを湯に入れて薬草茶として服用する。これを数ヶ月継続することで効果が現れる。
【0017】
(効果データ1)
平成29年~30年において、二度目のインターフェロン療法による治療を2ヶ月後に控えたC型肝炎の患者に対して、実施例1の薬草配合物による薬草茶のみ(薬剤投与なし)を毎日1回飲用した結果、1ヶ月後の血液検査で正常値となっていた。また、2か月後の血液検査でも同様の結果となった。これ以後は、入院ではなく通院による実施例1の薬草配合物による薬草茶と病院から処方される薬の併用を5年間継続し、C型肝炎が完治したと病院から認められた。
【0018】
(効果データ2)
令和3年~4年、このままだとC型肝炎から癌に移行すると告げられた患者に対して、実施例1における薬草配合物による薬草茶と病院から処方された薬を1.5ヶ月間飲用した結果、ウイルスの消滅が伝えられた。その後、3ヶ月後に実施例1における薬草配合物による薬草茶のみ服用し、約1年半後、血液検査及びエコー検査の結果、腫瘍が消えたと病院から告げられ、健康体に復帰している。
【0019】
このように、実施例1においては、体調を整えるための薬草茶用の薬草配合物であって、
よもぎ、いのこづち、おおばこ、うら白柏、甘草、おとこえし、くま笹、いちじくの葉、柿の葉、桑の葉、ふき、なすびの葉、及びかきおどしを配合した1次配合物に、すいかずら、及び、がまずみを配合したことを特徴とする薬草配合物により、長期間継続してC型肝炎や癌の再発を防ぐことができる。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明における薬草茶は、C型肝炎や癌を治療する分野に広く用いることができる。

【要約】
【課題】長期間継続してC型肝炎や癌の再発を防ぐことを課題とする。
【解決手段】体調を整えるための薬草茶用の薬草配合物であって、
よもぎ、いのこづち、おおばこ、うら白柏、甘草、おとこえし、くま笹、いちじくの葉、柿の葉、桑の葉、ふき、なすびの葉、及びかきおどしを配合した1次配合物に、すいかずら、及び、がまずみを配合したことを特徴とする薬草配合物とした。この構成により、C型肝炎や癌が治癒するとともに再発を防止することができる。
【選択図】なし