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特許7370118情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-19
(45)【発行日】2023-10-27
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/332 20190101AFI20231020BHJP
【FI】
G06F16/332
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2023120537
(22)【出願日】2023-07-25
【審査請求日】2023-07-25
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521261979
【氏名又は名称】amptalk株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】猪瀬 竜馬
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 啓太
(72)【発明者】
【氏名】高信 真司
【審査官】齊藤 貴孝
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-170491(JP,A)
【文献】特開2005-275601(JP,A)
【文献】特開2013-196019(JP,A)
【文献】国際公開第2013/175707(WO,A1)
【文献】特開2003-308334(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生成AI装置に送信するクエリ文章を作成するためのAI雛形情報が格納される雛形格納部と、
ユーザが端末装置を用いて対話アプリに入力した指示文を含む入力情報を受信する情報受信部と、
1以上の外部装置を含む2以上のアクセス先から、前記入力情報に応じた一のアクセス先を決定する決定部と、
前記入力情報に含まれる前記指示文と前記アクセス先とに応じた命令情報を取得する命令取得部と、
前記命令情報を前記アクセス先に渡す命令出力部とを具備し、
前記命令取得部は、
前記雛形格納部の前記AI雛形情報を取得する雛形取得手段と、
前記指示文と前記AI雛形情報とを用いてクエリ文章を作成する文章作成手段と、
前記文章作成手段が作成した前記クエリ文章を前記生成AI装置に送信する文章送信手段と、
前記クエリ文章の送信に応じて、前記クエリ文章に対応する質問の回答を前記生成AI装置から受信する回答受信手段と、
前記回答を用いて、前記命令情報を取得する命令取得手段とを具備する情報処理装置。
【請求項2】
前記アクセス先から前記命令情報に対応する結果情報を受け付ける結果受付部と、
前記結果情報を前記対話アプリに送信する結果送信部とをさらに具備する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記命令取得部は、
前記指示文の種類を特定する命令種類を取得する種類取得手段をさらに具備し、
前記雛形格納部には、
アクセス先と命令種類とに対応した2以上のAI雛形情報が格納されており、
前記雛形取得手段は、
前記決定部が決定した前記一のアクセス先と前記種類取得手段が取得した前記命令種類とに対応するAI雛形情報を取得する請求項記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記命令取得部は、
前記回答受信手段が受信した前記回答を用いて、前記アクセス先を検索し、1以上の検索情報を含む検索結果を前記アクセス先から受信する検索手段と、
前記検索結果が2以上の検索情報を含む場合に、当該2以上の検索情報のうちから1以上の検索情報を選択するための画面を構成する画面情報を取得する画面取得手段と、
前記画面情報を前記対話アプリに渡す画面出力手段と、
前記画面情報に対応する1以上の検索情報の選択を受け付ける選択受付手段とをさらに具備し、
前記命令取得手段は、
前記選択受付手段が受け付けた選択に対応する前記1以上の検索情報を用いて、前記命令情報を取得する請求項記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記命令取得部は、
前記命令出力部が前記命令情報を前記アクセス先に渡した場合に、前記命令情報に対応するレコードに含まれる必要な属性値であるが存在しない属性値の属性名を取得し、当該属性名を用いて、当該属性値の入力を促す入力依頼を前記対話アプリに渡し、当該入力依頼に対する入力を受け付け、当該入力をも用いた前記命令情報を取得し、
前記命令出力部は、
前記入力をも用いた前記命令情報を前記アクセス先に渡す請求項1記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記入力情報は、ユーザ識別子に対応付いており、
前記命令取得部は、
前記ユーザ識別子に対応付く1以上のユーザ属性値を取得する属性値取得手段をさらに具備し、
前記文章作成手段は、
前記属性値取得手段が取得した前記1以上のユーザ属性値に応じて、異なるパラメータを含む前記クエリ文章を作成する請求項記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記決定部は、
前記指示文を用いて、前記一のアクセス先を決定する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記情報受信部は、
オンライン会議の後に前記入力情報を受信し、
前記命令取得部は、
前記オンライン会議における会話情報から、前記指示文に応じた命令情報を取得する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記命令取得部は、
前記会話情報に含まれる情報であり、命令情報を構成する候補の1以上の候補情報を取得する候補取得手段と、
前記候補取得手段が2以上の候補情報を取得した場合に、当該2以上の候補情報の中から1以上の候補情報を選択するための画面を構成する画面情報を取得する画面取得手段と、
前記画面情報を前記対話アプリに渡す画面出力手段と、
前記画面情報に対応する1以上の候補情報の選択を受け付ける選択受付手段と、
前記選択受付手段が受け付けた選択に対応する前記1以上の候補情報を用いて、前記命令情報を取得する命令取得手段とをさらに具備する請求項記載の情報処理装置。
【請求項10】
生成AI装置に送信するクエリ文章を作成するためのAI雛形情報が格納される雛形格納部と、情報受信部と、決定部と、命令取得部と、命令出力部とにより実現される情報処理方法であって、
前記情報受信部が、ユーザが端末装置を用いて対話アプリに入力した指示文を含む入力情報を受信する情報受信ステップと、
前記決定部が、1以上の外部装置を含む2以上のアクセス先から、前記入力情報に応じた一のアクセス先を決定する決定ステップと、
前記命令取得部が、前記入力情報に含まれる前記指示文と前記アクセス先とに応じた命令情報を取得する命令取得ステップと、
前記命令出力部が、前記命令情報を前記アクセス先に渡す命令出力ステップとを具備し、
前記命令取得ステップは、
前記雛形格納部の前記AI雛形情報を取得する雛形取得サブステップと、
前記指示文と前記AI雛形情報とを用いてクエリ文章を作成する文章作成サブステップと、
前記文章作成サブステップで作成された前記クエリ文章を前記生成AI装置に送信する文章送信サブステップと、
前記クエリ文章の送信に応じて、前記クエリ文章に対応する質問の回答を前記生成AI装置から受信する回答受信サブステップと、
前記回答を用いて、前記命令情報を取得する命令取得サブステップとを具備する情報処理方法。
【請求項11】
生成AI装置に送信するクエリ文章を作成するためのAI雛形情報が格納される雛形格納部にアクセス可能なコンピュータを、
ユーザが端末装置を用いて対話アプリに入力した指示文を含む入力情報を受信する情報受信部と、
1以上の外部装置を含む2以上のアクセス先から、前記入力情報に応じた一のアクセス先を決定する決定部と、
前記入力情報に含まれる前記指示文と前記アクセス先とに応じた命令情報を取得する命令取得部と、
前記命令情報を前記アクセス先に渡す命令出力部として機能させるためのプログラムであって、
前記命令取得部は、
前記雛形格納部の前記AI雛形情報を取得する雛形取得手段と、
前記指示文と前記AI雛形情報とを用いてクエリ文章を作成する文章作成手段と、
前記文章作成手段が作成した前記クエリ文章を前記生成AI装置に送信する文章送信手段と、
前記クエリ文章の送信に応じて、前記クエリ文章に対応する質問の回答を前記生成AI装置から受信する回答受信手段と、
前記回答を用いて、前記命令情報を取得する命令取得手段とを具備するものとして、前記コンピュータを機能させるためのプログラム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが対話アプリに入力した指示文に応じた処理を行う情報処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、直接的なキーワードを利用しなくても、過去の対話履歴を活用し、必要な情報を得ることができる、とする情報提示システムがあった(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2021-77268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、統一した簡易なインターフェイスで、2以上の装置に対する操作ができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の情報処理装置は、ユーザが端末装置を用いて対話アプリに入力した指示文を含む入力情報を受信する情報受信部と、1以上の外部装置を含む2以上のアクセス先から、入力情報に応じた一のアクセス先を決定する決定部と、入力情報に含まれる指示文とアクセス先とに応じた命令情報を取得する命令取得部と、命令情報をアクセス先に渡す命令出力部とを具備する情報処理装置である。
【0006】
かかる構成により、ユーザが自然言語文を含む入力情報を入力することにより、2以上の装置に対する操作が容易にできる。
【0007】
また、本第二の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、アクセス先から命令情報に対応する結果情報を受け付ける結果受付部と、結果情報を対話アプリに送信する結果送信部とをさらに具備する情報処理装置である。
【0008】
かかる構成により、ユーザが自然言語文を含む入力情報を入力することにより、2以上の装置に対する操作が容易にでき、当該操作の結果を受け取ることができる。
【0009】
また、本第三の発明の情報処理装置は、第一または第二の発明に対して、生成AI装置に送信するクエリ文章を作成するためのAI雛形情報が格納される雛形格納部と、命令取得部は、雛形格納部のAI雛形情報を取得する雛形取得手段と、指示文とAI雛形情報とを用いてクエリ文章を作成する文章作成手段と、文章作成手段が作成したクエリ文章を生成AI装置に送信する文章送信手段と、クエリ文章の送信に応じて、クエリ文章に対応する質問の回答を生成AI装置から受信する回答受信手段と、回答を用いて、命令情報を取得する命令取得手段とを具備する情報処理装置である。
【0010】
かかる構成により、生成AIにクエリを与えて、得た回答を用いて、アクセス先の装置に与える命令情報を容易に得ることができる。
【0011】
また、本第四の発明の情報処理装置は、第三の発明に対して、命令取得部は、指示文の種類を特定する命令種類を取得する種類取得手段をさらに具備し、雛形格納部には、アクセス先と命令種類とに対応した2以上のAI雛形情報が格納されており、雛形取得手段は、決定部が決定した一のアクセス先と種類取得手段が取得した命令種類とに対応するAI雛形情報を取得する情報処理装置である。
【0012】
かかる構成により、指示文に応じたAI雛形情報を用いて生成AIにクエリを取得できる。
【0013】
また、本第五の発明の情報処理装置は、第三または第四の発明に対して、命令取得部は、回答受信手段が受信した回答を用いて、アクセス先を検索し、1以上の検索情報を含む検索結果をアクセス先から受信する検索手段と、検索結果が2以上の検索情報を含む場合に、2以上の検索情報のうちから1以上の検索情報を選択するための画面を構成する画面情報を取得する画面取得手段と、画面情報を対話アプリに渡す画面出力手段と、画面情報に対応する1以上の検索情報の選択を受け付ける選択受付手段とをさらに具備し、命令取得手段は、選択受付手段が受け付けた選択に対応する1以上の検索情報を用いて、命令情報を取得する情報処理装置である。
【0014】
かかる構成により、アクセス先に対して命令情報を用いた操作を行う前に、アクセス先から取得した2以上の検索情報を用いて、ユーザに検索情報を選択する画面を出力し、当該画面を用いてユーザが選択した検索情報を用いて、適切な命令情報を取得できる。
【0015】
また、本第六の発明の情報処理装置は、第一から第五いずれか1つの発明に対して、命令取得部は、命令出力部が命令情報をアクセス先に渡した場合に、当該命令情報に対応するレコードに含まれるべき必要な属性値であるが存在しない属性値の属性名を取得し、属性名を用いて、属性値の入力を促す入力依頼を対話アプリに渡し、入力依頼に対する入力を受け付け、入力をも用いた命令情報を取得し、命令出力部は、入力をも用いた命令情報をアクセス先に渡す情報処理装置である。
【0016】
かかる構成により、アクセス先で管理するレコードの中の必須の属性値の入力を促すことにより、アクセス先の装置において適切なレコードが管理できるようにできる。ことができる。
【0017】
また、本第七の発明の情報処理装置は、第三から第六いずれか1つの発明に対して、入力情報は、ユーザ識別子に対応付いており、命令取得部は、ユーザ識別子に対応付く1以上のユーザ属性値を取得する属性値取得手段をさらに具備し、文章作成手段は、属性値取得手段が取得した1以上のユーザ属性値に応じて、異なるパラメータを含むクエリ文章を作成する情報処理装置である。
【0018】
かかる構成により、ユーザ属性値に応じた学習モデルが使用された適切な回答を生成AIから取得できる。
【0019】
また、本第八の発明の情報処理装置は、第一から第七いずれか1つの発明に対して、決定部は、指示文を用いて、一のアクセス先を決定する情報処理装置である。
【0020】
かかる構成により、受信された指示文からアクセス先を自動的に決定できる。
【0021】
また、本第九の発明の情報処理装置は、第一から第八いずれか1つの発明に対して、情報受信部は、オンライン会議の後に入力情報を受信し、命令取得部は、オンライン会議における会話情報から、指示文に応じた命令情報を取得する情報処理装置である。
【0022】
かかる構成により、オンライン会議後に、オンライン会議の会話情報から取得した情報を用いて命令情報を構成できる。
【0023】
また、本第十の発明の情報処理装置は、第九の発明に対して、命令取得部は、雛形格納部のAI雛形情報を取得する雛形取得手段と、指示文とAI雛形情報とを用いてクエリ文章を作成する文章作成手段と、文章作成手段が作成したクエリ文章を、会話情報を学習した生成AI装置に送信する文章送信手段と、クエリ文章の送信に応じて、クエリ文章に対応する質問の回答を生成AI装置から受信する回答受信手段と、回答を用いて、命令情報を取得する命令取得手段とを具備する情報処理装置である。
【0024】
かかる構成により、オンライン会議後に、オンライン会議の会話情報を学習した生成AIから取得した情報を用いて命令情報を構成できる。
【0025】
また、本第十一の発明の情報処理装置は、第九の発明に対して、命令取得部は、会話情報に含まれる情報であり、命令情報を構成する候補の1以上の候補情報を取得する候補取得手段と、候補取得手段が2以上の候補情報を取得した場合に、当該2以上の候補情報から1以上の候補情報を選択するための画面を構成する画面情報を取得する画面取得手段と、画面情報を対話アプリに渡す画面出力手段と、画面情報に対応する1以上の候補情報の選択を受け付ける選択受付手段と、選択受付手段が受け付けた選択に対応する1以上の候補情報を用いて、命令情報を取得する命令取得手段とを具備する情報処理装置である。
【0026】
かかる構成により、オンライン会議後に、オンライン会議の会話情報から取得した2以上の候補情報からユーザが選択した候補情報を用いて命令情報を構成できる。
【発明の効果】
【0027】
本発明による情報処理装置によれば、ユーザが自然言語文を含む入力情報を入力することにより、2以上の装置に対する操作が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
図2】同情報システムAのブロック図
図3】同情報処理装置1のブロック図
図4】同情報処理装置1の動作例について説明するフローチャート
図5】同次情報処理装置1の動作例について説明するフローチャート
図6】同入室時フォーム取得処理の例について説明するフローチャート
図7】同会話時フォーム取得処理の例について説明するフローチャート
図8】同質問集合取得処理の例について説明するフローチャート
図9】同解析処理の例について説明するフローチャート
図10】同音声分割処理の例について説明するフローチャート
図11】同退室時フォーム取得処理の例について説明するフローチャート
図12】同加工情報取得処理の例について説明するフローチャート
図13】同端末装置2の動作例について説明するフローチャート
図14】同ユーザ管理表を示す図
図15】同入室時フォーム管理表を示す図
図16】同会話時フォーム管理表を示す図
図17】同質問管理表を示す図
図18】同蓄積管理表を示す図
図19】同フォームの例を示す図
図20】同出力例を示す図
図21】実施の形態2における情報システムBの概念図
図22】同情報システムBのブロック図
図23】同情報処理装置5のブロック図
図24】同情報処理装置5の動作例について説明するフローチャート
図25】同アクセス先決定処理の例について説明するフローチャート
図26】同命令取得処理の例について説明するフローチャート
図27】同雛形取得処理の例について説明するフローチャート
図28】同クエリ文章を構成処理の例について説明するフローチャート
図29】同命令構成処理の例について説明するフローチャート
図30】同端末装置6の動作例について説明するフローチャート
図31】同雛形管理表を示す図
図32】同画面例を示す図
図33】上記実施の形態におけるコンピュータシステムの概観図
図34】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0030】
(実施の形態1)
本実施の形態において、オンライン会議(以下、適宜「会議」と言う)の前、会議中、または会議の後(通常、会議の直後)の3以上の時点の中のいずれか1以上の時点に受け付けられた受付情報を取得し、当該受付情報に基づく加工情報を取得し、当該加工情報を蓄積する情報処理装置について説明する。
【0031】
また、本実施の形態において、ユーザの会議への入室時に得られた入室時入力情報を用いて、外部装置を検索し、当該検索した情報を出力する情報処理装置について説明する。
【0032】
また、本実施の形態において、1以上の各条件に対応付けて、入室時入力情報を入力するためのフォーム情報が管理されており、ユーザが合致する条件と対になるフォーム情報を出力する情報処理装置について説明する。
【0033】
また、本実施の形態において、1以上の各条件に対応付けて、会議中に得られるべき会話時入力情報を入力するフォーム情報が管理されており、ユーザが合致する条件と対になるフォーム情報を出力する情報処理装置について説明する。
情報処理装置について説明する。
【0034】
また、本実施の形態において、ユーザの会話を支援する質問情報の集合を出力する情報処理装置について説明する。
【0035】
また、本実施の形態において、1以上の各条件に対応付けて、質問情報が管理されており、ユーザが合致する条件と対になる質問情報を出力する情報処理装置について説明する。
【0036】
また、本実施の形態において、ユーザが入力していない情報について、会議における音声情報を含む会話情報を解析した結果である加工情報を採用する情報処理装置について説明する。
【0037】
さらに、本実施の形態において、加工情報を外部装置に蓄積する情報処理装置について説明する。
【0038】
なお、本明細書において、情報Xが情報Yに対応付いていることは、情報Xから情報Yを取得できること、または情報Yから情報Xを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Xと情報Yとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Xが情報Yに含まれていても良いし、情報Yが情報Xに含まれている等でも良い。
【0039】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、通常、情報処理装置1、1または2以上の端末装置2、1または2以上の会議支援装置3、および1または2以上の外部装置4を備える。
【0040】
情報処理装置1は、会議に関して受け付けられた情報を取得し、蓄積する装置である。情報処理装置1は、会議を支援する機能を有しても良い。かかる機能は、例えば、Zoom(登録商標)が提供するウェブ会議の機能、Teams(登録商標)が提供するウェブ会議の機能である。情報処理装置1は、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバであるが、その種類は問わない。情報処理装置1が端末である場合、情報システムAに端末装置2は不要である、または情報処理装置1が端末装置2を兼ねる、と考えて良い。情報処理装置1が端末である場合、情報処理装置1は、例えば、いわゆるパソコン、スマートフォン、タブレット端末であるが、その種類は問わない。
【0041】
端末装置2は、ユーザが使用する端末である。ユーザは、通常、会議の参加者である。端末装置2には、会議における相手側の映像や音声が出力される。端末装置2には、情報処理装置1が提供するユーザ情報、入室時フォーム、会話時フォーム、質問集合等が出力される。端末装置2は、例えば、いわゆるパソコン、スマートフォン、タブレット端末であるが、その種類は問わない。
【0042】
会議支援装置3は、2以上のユーザ間の会話を支援する会話アプリを機能させる装置である。会話アプリとは、会話を支援するアプリケーションである。会話は、例えば、オンライン会議での会話であるが、電話による会話でも良い。会話アプリは、例えば、ウェブ会議のアプリ、電話のアプリである。会話アプリは、例えば、Zoom(登録商標)、Teams(登録商標)、Zoom(登録商標)Phoneである。会議支援装置3は、通常、サーバであり、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバであるが、その種類は問わない。
【0043】
外部装置4は、情報処理装置1とは異なる装置である。外部装置4は、例えば、データを管理する装置である。データは、例えば、人事情報、顧客情報、営業情報であるが、その種類は問わない。外部装置4は、例えば、CRM(顧客管理システム)のサーバである。外部装置4は、例えば、Salesforce(登録商標)のサーバ、サイボウズ(登録商標)のサーバである。外部装置4は、通常、サーバである。外部装置4は、人事情報の管理機能、顧客情報の管理機能、営業情報の管理機能等の、オンライン会議とは無関係な機能を有することは好適である。外部装置4は、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバであるが、データベース装置等でも良く、その種類は問わない。
【0044】
情報処理装置1と1以上の各端末装置2、情報処理装置1と1以上の各外部装置4、および1以上の各端末装置2と1以上の各外部装置4とは、インターネット等のネットワークにより通信可能であることは好適である。
【0045】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。図3は、情報処理装置1のブロック図である。
【0046】
情報処理装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。格納部11は、会話格納部111、入室時フォーム管理部112、会話時フォーム管理部113、および質問管理部114を備える。受付部12は、情報受付部121を備える。処理部13は、入室時フォーム取得部131、検索部132、会話時フォーム取得部133、質問取得部134、情報取得部135、および蓄積部136を備える。出力部14は、ユーザ情報出力部141、入室時フォーム出力部142、会話時フォーム出力部143、および質問出力部144を備える。
【0047】
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
【0048】
情報処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述する会話情報、各種のフォーム情報、後述する質問集合、1または2以上のユーザ管理情報、会議情報、1または2以上の蓄積制御情報である。各種のフォーム情報は、例えば、後述する入室時フォーム情報、後述する会話時フォーム情報、または後述する退室時フォーム情報である。
【0049】
ユーザ管理情報とは、会議に参加するユーザに関する情報である。ユーザ管理情報は、ユーザ識別子と1または2以上のユーザ属性値とを有する。ユーザ識別子とは、ユーザを識別する情報である。ここでのユーザ識別子は、例えば、ユーザID、メールアドレス、電話番号である。ユーザ属性値とは、ユーザの属性値である。ユーザ属性値は、例えば、ユーザの所属(例えば、会社名、学校名)、ユーザの役職、氏名、住所、年齢、性別である。
【0050】
会議情報とは、会議に関する情報である。会議情報は、例えば、1以上の会話属性値を有する。会話属性値とは、会話に関する属性値である。会話属性値は、例えば、タイトル情報、1または2以上の主催者情報、1または2以上の参加者情報、日時、時間帯である。
【0051】
蓄積制御情報とは、加工情報を蓄積するために使用される情報である。蓄積制御情報は、例えば、フォーム特定情報、蓄積先情報、蓄積方法情報、API、属性対応情報を有する。フォーム特定情報とは、加工情報が取得される元になる情報が入力されるフォームを特定する情報である。フォーム特定情報は、例えば、1または2以上のフォーム識別子である。フォーム識別子とは、フォーム情報を識別する情報である。蓄積先情報とは、加工情報を蓄積する先を特定する情報である。蓄積先情報は、例えば、装置識別子を有する。蓄積先情報は、例えば、テーブル識別子を有する。装置識別子は、例えば、外部装置4または情報処理装置1を識別する情報である。装置識別子は、例えば、IPアドレス、装置のIDである。テーブル識別子は、例えば、テーブル名、テーブルのIDである。蓄積方法情報とは、加工情報を蓄積する方法を特定する情報である。蓄積方法情報は、例えば、常にレコードを追記する「APPEND」、または同一のキーのレコードが存在すればアップデートし、同一のキーのレコードが存在しなければレコードを追記する「UPDATE OR APPEND」である。APIは、加工情報を蓄積するためのAPIを示す情報であり、例えば、関数名、メソッド名である。属性対応情報は、加工情報を構成する1以上の各要素情報と、蓄積先のテーブルの属性との対応を示す情報である。
【0052】
会話格納部111には、には、1または2以上の会話情報が格納される。会話情報は、音声情報を有する。会話情報は、映像を有することは好適である。会話情報は、音声情報だけでも良い。
【0053】
会話情報とは、複数のユーザ間の会話の間に取得された情報である。音声情報は、複数のユーザ間の会話の間の音声を録音された情報である。映像は、複数のユーザ間の会話の際に録画された動画である。会話は、例えば、会議における会話であるが、その内容等は問わない。会話は、ビジネスにおける会議での会話であることは好適であるが、会話の目的や内容は問わない。なお、会話は、会議と言い換えても良い場合がある。
【0054】
会話情報には、1または2以上の会話属性値が対応付いていることは好適である。会話属性値とは、会話に関する属性値である。会話属性値は、例えば、タイトル情報、主催者情報、1以上の参加者情報、日時、時間帯である。
【0055】
タイトル情報とは、会議のタイトルを特定する情報である。タイトル情報は、通常、文字列である。会議のタイトルは、会話のタイトルと言っても良い。
【0056】
主催者情報とは、会議の主催者に関する情報である。主催者情報は、例えば、主催者識別子、1以上の主催者属性値を有する。主催者識別子とは、主催者を識別する情報である。主催者識別子は、例えば、主催者の氏名、主催者のIDである。主催者識別子は、例えば、主催者のユーザ識別子である。主催者属性値は、例えば、主催者の所属、主催者の役職である。主催者の所属は、例えば、主催者の会社名、主催者の所属部署名である。なお、通常、主催者も参加者である。
【0057】
参加者情報とは、会議の参加者に関する情報である。参加者情報は、例えば、参加者識別子、1以上の参加者属性値を有する。参加者識別子とは、参加者を識別する情報である。参加者識別子は、例えば、参加者の氏名、参加者のIDである。参加者識別子は、例えば、参加者のユーザ識別子である。参加者属性値は、例えば、参加者の所属、参加者の役職である。参加者の所属は、例えば、参加者の会社名、参加者の所属部署名である。参加者とは、会話の参加者である。参加者は、ユーザと言っても良い。
【0058】
日時とは、会議の開催日時であり、例えば、開始時刻、または開始時刻と終了時刻である。時間帯とは、会話の時間帯を特定する情報である。
【0059】
入室時フォーム管理部112には、1または2以上の入室時フォーム情報が格納される。1以上の各入室時フォーム情報は、入室時条件に対応付いていることは好適である。
【0060】
入室時フォーム情報とは、入室時入力情報を入力するためのフォームを構成するための情報である。入室時フォーム情報とは、会議への入室時等であり、会議の前に、端末装置2に出力されるフォームを構成するための情報である。なお、フォームは、通常、ユーザが情報を入力できる画面である。フォームは、例えば、1以上のフィールド、1以上のチェックボックス、1以上のボタン等のうち、1または2種類以上のユーザインターフェイスを有する。また、入室時フォーム情報等のフォーム情報のデータ形式や実現手段は問わない。フォーム情報は、例えば、HTML、XML、データの集合、プログラムまたはそれらの組み合わせ等により実現される。
【0061】
入室時条件とは、対になる入室時フォーム情報を出力するための条件である。入室時条件は、例えば、ユーザ条件、会話属性値条件である。ユーザ条件とは、ユーザに関する条件である。ユーザ条件は、例えば、1または2以上のユーザ識別子(会議の参加者に特定の1以上のユーザが含まれること)、ユーザが属する1または2以上のグループのグループ識別子(会議の参加者に特定の1以上のグループに属するユーザが含まれること)である。会話属性値条件とは、1以上の会話属性値に関する条件である。会話属性値条件は、例えば、タイトル条件、日時条件、時間帯条件である。タイトル条件とは、タイトル情報に関する条件である。タイトル条件は、例えば、タイトル情報に特定の用語を含むことである。日時条件とは、日時に関する情報である。日時条件は、例えば、特定の曜日であること、特定の日であることである。時間帯条件とは、時間帯に関する情報である。時間帯条件は、例えば、特定の時間帯(例えば、夜の10時から朝の7時までの間)であることである。
【0062】
会話時フォーム管理部113には、1または2以上の会話時フォーム情報が格納される。1以上の各会話時フォーム情報は、会話時条件に対応付いていることは好適である。
【0063】
会話時フォーム情報とは、会話時入力情報を入力するためのフォームを構成するための情報である。会話時フォーム情報とは、会議の間のすべての時間または会議の間における所定時間以上の間に、端末装置2に出力されているフォームを構成するための情報である。
【0064】
会話時条件とは、対になる会話時フォーム情報を出力するための条件である。会話時条件は、例えば、ユーザ条件、会話属性値条件である。
【0065】
なお、格納部11の退室時フォーム情報とは、退室時フォーム情報を入力するためのフォームを構成するための情報である。退室時フォーム情報とは、会議の終了後に出力されるフォームを構成するための情報である。退室時フォーム情報は、退室時条件に対応付いていることは好適である。なお、会議の終了後とは、通常、会議の退室時であるが、会議の退室後の相当時間経過後でも良い。
【0066】
退室時条件とは、対になる退室時フォーム情報を出力するための条件である。退室時条件は、例えば、ユーザ条件、会話属性値条件である。
【0067】
質問管理部114には、1または2以上の質問集合が格納される。1以上の各質問集合は、質問条件に対応付いていることは好適である。
【0068】
質問集合とは、1または2以上の質問情報の集合である。質問情報とは、オンライン会議において、一のユーザが他のユーザに質問するべき内容を示す情報である。質問情報は、通常、文字列であるが、静止画、または動画等でも良く、そのデータタイプは問わない。質問情報には、チェックボックスが対応付いていても良い。
【0069】
受付部12は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、後述する受付情報、会話情報、各種の指示である。各種の指示は、例えば、入室指示、開始指示、退室指示である。受付部12は、例えば、端末装置2から各種の指示や情報を受信するが、会議支援装置3から各種の指示や情報を受信しても良い。
【0070】
入室指示とは、会議への入室の指示である。入室指示は、通常、ユーザ識別子に対応付いている。受付部12は、例えば、端末装置2から入室指示を受信するが、会議支援装置3から入室指示を受信しても良い。
【0071】
開始指示とは、会議の開始の指示である。開始指示とは、会議が開始されること、または開始されたことを特定できる情報でも良い。開始されたことを特定できる情報は、例えば、会議の映像または音声情報である。受付部12は、例えば、端末装置2から開始指示を受信するが、会議支援装置3から開始指示を受信しても良い。
【0072】
退室指示とは、会議への退室の指示である。退室指示は、通常、ユーザ識別子に対応付いている。受付部12は、例えば、端末装置2から退室指示を受信するが、会議支援装置3から退室指示を受信しても良い。
【0073】
ここでは、受け付けとは、通常、端末装置2または会議支援装置3からの受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。
【0074】
情報受付部121は、1または2以上の受付情報を取得する。ここでの取得は、通常、端末装置2からの受信であるが、取得の手段や経路は問わない。取得は、受け付けと同じ概念あっても良い。
【0075】
受付情報とは、会議に伴い取得される情報である。受付情報は、例えば、オンライン会議前、オンライン会議中、またはオンライン会議後の3以上の時点の中のいずれか1以上の時点に受け付けられた情報である。受付情報は、例えば、入力情報である。入力情報とは、ユーザが入力した情報である。入力情報は、例えば、入室時入力情報、会話時入力情報、会話後入力情報、または回答情報である。受付情報は、例えば、会話情報である。会話情報は、会議におけるユーザの会話の音声情報を含む。会話情報は、映像を含むことは好適である。
【0076】
入室時入力情報とは、会議への入室時に入力された情報である。会議への入室時とは、通常、会議への入室前であるが、会議への入室直後でも良い。入室時入力情報は、通常、会議への入室直前または直後に入力された情報である。ただし、入室時入力情報は、入室の時よりかなり前に入力した情報でも良い。なお、会議への入室とは、オンライン会議への参加である。また、ここでの入力された情報とは、通常、ユーザが入力した情報である。
【0077】
会話時入力情報とは、会議の最中に入力された情報である。会話時入力情報は、ユーザが会議の間に入力した情報、または会議の間に受け付けられた会話情報から取得された情報である。
【0078】
会話後入力情報とは、会議後に、ユーザにより入力された情報である。ここでの会議後とは、会議の終了直後であることは好適であるが、会議後、相当時間が経過した後でも良い。
【0079】
回答情報とは、質問に対する回答に基づく情報である。回答情報は、通常、質問に対する回答を特定する情報であるが、質問に対する回答から取得された情報でも良い。質問に対する回答は、ユーザが入力した情報でも良いし、会話情報から取得された情報でも良い。会話情報から取得された情報とは、会話の音声情報に対して文字認識処理を行い、取得された文字列から取得された情報である。音声情報から取得された情報は、例えば、一のユーザの質問を示す音声情報に対する回答である音声情報に対して文字認識処理を行い、取得された文字列、または当該文字列から取得された情報である。
【0080】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、入室時フォーム取得部131、検索部132、会話時フォーム取得部133、質問取得部134、情報取得部135、蓄積部136が行う処理である。
【0081】
処理部13は、例えば、以下の(1)オンライン会議支援処理、(2)会話情報取得処理、(3)解析処理を行う。
(1)オンライン会議支援処理
【0082】
処理部13は、例えば、2以上の各ユーザがオンライン会議を行うことの支援を行う。オンライン会議支援処理は、ZoomやTeamsと同じ処理であり、公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
(2)会話情報取得処理について、
【0083】
処理部13は、会話情報を取得する。処理部13は、例えば、処理部13が支援しているオンライン会議における会話情報を取得する。
【0084】
また、処理部13は、例えば、1または2以上の各会議支援装置3から会話情報を受信する。処理部13が会話情報を取得する方法は、プッシュ型でもプル型でも良い。プッシュ型とは、処理部13が会議支援装置3から送信された会話情報を受信することである。プル型とは、処理部13が会議支援装置3を検査しに行き、会話情報を会議支援装置3から取得することである。
【0085】
処理部13は、1または2以上のユーザ識別子に対応付いた会話情報を取得することは好適である。ここでのユーザ識別子は、会話の当事者であるユーザを識別する情報である。ここでのユーザ識別子は、例えば、メールアドレス、電話番号、会議のユーザのIDである。
【0086】
また、処理部13は、取得した会話情報の一部または全部を蓄積することは好適である。処理部13は、例えば、処理部13が取得した会話情報が有する音声情報を蓄積する。処理部13が情報を蓄積する先は、例えば、会話格納部111であるが、外部装置4でも良く、問わない。なお、会話情報は、例えば、mp3のファイル、またはmp4のファイルであるが、そのデータタイプは問わない。
(3)解析処理
【0087】
処理部13は、取得した会話情報に含まれる音声情報の解析結果を取得する。処理部13は、自ら音声情報を解析し、解析結果を取得しても良いし、外部の装置が取得した解析結果を取得しても良い。外部の装置は、会議支援装置3でも良いし、図示しない他の装置でも良い。解析結果は、例えば、タグである。処理部13は、例えば、処理部13が取得した会話情報に含まれる音声情報を、図示しない外部の装置に渡し、当該外部の装置から解析結果を受信する。
【0088】
解析結果は、例えば、音声情報を分割した2以上の各部分音声の音声認識結果である部分文字列、1以上のタグ、1以上のクラス識別子のうちの1または2種類以上の情報を有する。
【0089】
処理部13は、例えば、音声情報に対して音声認識処理を行った結果である会話文字列を取得する。処理部13が音声情報に対して音声認識処理を行っても良いし、図示しない音声認識サーバに音声情報を渡し、当該音声認識サーバから会話文字列を受信しても良い。つまり、音声認識処理を行う装置またはプログラムの存在場所は問わない。次に、処理部13は、例えば、音声情報に基づいて、部分文字列に対する発話を行ったユーザを決定する。処理部13は、例えば、音声情報を分割した部分音声から1以上の音声特徴量を取得し、当該1以上の音声特徴量を用いて、当該部分音声を発話したユーザを決定する。なお、ユーザを決定することは、例えば、ユーザ識別子を取得すること、他のユーザと区別することである。処理部13は、例えば、部分音声と対にして、ユーザ識別子を取得する。次に、処理部13は、例えば、1または2以上の各部分文字列に対する1または2以上のタグを取得する。処理部13は、例えば、各部分文字列の中に含まれる用語と対になるタグを対応表から取得する。処理部13は、例えば、各部分文字列を、クラスを決定するモジュールに与え、当該モジュールを実行し、クラスを取得する。かかるクラスは、タグとなり得る。文字列を与え、クラスを決定するモジュールは、公知のモジュールであるので、詳細な説明を省略する。
【0090】
入室時フォーム取得部131は、入室時フォーム情報を取得する。入室時フォーム取得部131は、ユーザの入室時に、入室時フォーム管理部112から、入室時フォーム情報を取得することは好適である。入室時フォーム取得部131は、例えば、会議の入室指示の受け付けに応じて、入室時フォーム情報を取得することは好適である。ただし、入室時フォーム取得部131が入室時フォーム情報を取得するトリガーは問わない。入室時フォーム取得部131は、会議の前に、入室時フォーム情報を取得すれば良い。
【0091】
入室時フォーム取得部131は、会議に参加するユーザが合致する入室時条件と対になる入室時フォーム情報を取得することは好適である。なお、ユーザが合致する入室時条件とは、会議の参加者であるユーザに合致する入室時条件である。ユーザに合致する入室時条件とは、例えば、当該ユーザの1以上のユーザ属性値と当該会議の1以上の会話属性値のうちの1以上の情報が合致する入室時条件である。
【0092】
入室時フォーム取得部131は、全ユーザに共通の入室時フォーム情報を取得しても良い。
【0093】
検索部132は、情報受付部121が受け付けた入室時入力情報を用いて、ユーザ情報を外部装置4から取得する。ユーザ情報とは、当該入室時入力情報を入力したユーザに関する情報である。ユーザ情報は、例えば、ユーザの氏名、ユーザの所属、役職である。ユーザの所属とは、例えば、ユーザの会社名、ユーザの所属部署である。
【0094】
検索部132は、情報受付部121が受け付けた入室時入力情報に含まれるユーザ識別子をキーとして、外部装置4からユーザ情報を検索する。ユーザ識別子は、例えば、メールアドレス、電話番号、ユーザIDである。
【0095】
検索部132は、通常、情報受付部121が入室時入力情報を受け付けたことをトリガーとして、ユーザ情報を外部装置4から取得する。ただし、検索部132がユーザ情報を取得するトリガーは問わない。なお、検索部132が取得したユーザ情報が、当該ユーザ情報に対応する一のユーザとは異なる他のユーザの端末装置2に出力されることにより、当該他のユーザは、会議の相手である一のユーザの情報を見て、会議を進めることができる。
【0096】
会話時フォーム取得部133は、会話時入力情報を入力するための会話時フォーム情報を会話時フォーム管理部113から取得する。なお、会話時フォーム情報は、質問集合を含んでも良い。かかる場合、会話時フォーム取得部133は、質問集合を取得する、と言える。会話時フォーム取得部133は、オンライン会議に参加する一のユーザが合致する質問条件と対になる質問集合を取得しても良い。
【0097】
会話時フォーム取得部133は、会議に参加するユーザが合致する会話時条件と対になる会話時フォーム情報を取得することは好適である。会話時フォーム取得部133は、全ユーザに共通の会話時フォーム情報を取得しても良い。
【0098】
会話時フォーム取得部133は、会議の開始時に会話時フォーム情報を会話時フォーム管理部113から取得することは好適である。ただし、会話時フォーム取得部133が会話時フォーム情報を取得するトリガーやタイミングは問わない。なお、会話時フォームが端末装置2に出力されることにより、ユーザは、会議中に、記録として残すべき情報を入力できたり、取得できたりする。
【0099】
質問取得部134は、質問集合を質問管理部114から取得する。質問集合とは、1または2以上の質問情報の集合である。質問情報とは、質問を特定する情報である。質問は、会議において一のユーザが他のユーザに問うべきことである。質問取得部134は、一のユーザが合致する質問条件と対になる質問集合を質問管理部114から取得することは好適である。
【0100】
質問取得部134は、会議の開始時に質問集合を質問管理部114から取得することは好適である。ただし、質問取得部134が質問集合を取得するトリガーやタイミングは問わない。なお、質問集合を見たユーザは、当該質問集合が有する質問を見ながら、会議を進めることができる結果、スムーズに会議を進行できる。
【0101】
情報取得部135は、情報受付部121が受け付けた受付情報に基づく情報である加工情報を取得する。
【0102】
加工情報は、格納部11または外部装置4に蓄積される情報である。加工情報は、入室時入力情報、会話時入力情報、会話後入力情報、または回答情報でも良い。加工情報は、例えば、情報処理装置1または外部装置4の動作を変更する設定情報である。加工情報は、会議中にユーザが発声した音声情報や映像を含まない。
【0103】
情報取得部135は、ユーザが入力した入力情報に基づく1以上の加工情報を取得し、かつ予め取得することを予定している2以上の加工情報の中で、ユーザが入力した入力情報に基づく加工情報ではない1以上の加工情報を、会話情報を用いて取得することは好適である。
【0104】
蓄積部136は、情報取得部135が取得した1または2以上の加工情報を蓄積する。蓄積部136は、情報取得部135が取得した2以上の加工情報を蓄積しても良い。かかる2以上の加工情報の蓄積先は異なっていても良い。蓄積部136は、例えば、情報取得部135が取得した加工情報を外部装置4に蓄積する。
【0105】
出力部14は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、ユーザ情報、入室時フォーム情報、会話時フォーム情報、質問集合である。
【0106】
ここで、出力とは、通常、端末装置2への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、外部装置4への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0107】
ユーザ情報出力部141は、検索部132が取得したユーザ情報を、オンライン会議に参加する1以上のユーザの端末装置2に出力する。1以上のユーザの端末装置2は、通常、ユーザ情報に対応するユーザの会議の相手先の端末装置2である。
【0108】
入室時フォーム出力部142は、入室時フォーム取得部131が取得した入室時フォーム情報をユーザの端末装置2に送信する。入室時フォーム出力部142は、会議への入室時に、当該入室するユーザの端末装置2に、入室時フォーム情報を送信することは好適である。
【0109】
会話時フォーム出力部143は、会話時フォーム取得部133が取得した会話時フォーム情報を端末装置2に送信する。会話時フォーム出力部143は、会議の開始時に、会話時フォーム情報を端末装置2に送信することは好適であるが、会議への入室時や会議の最中に会話時フォーム情報を端末装置2に送信しても良い。
【0110】
質問出力部144は、質問取得部134が取得した質問集合を一のユーザの端末装置2に送信する。質問出力部144は、会議の開始時に、質問集合を端末装置2に送信することは好適であるが、会議への入室時や会議の最中に質問集合を端末装置2に送信しても良い。
【0111】
端末装置2を構成する端末格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザ識別子である。なお、端末格納部21のユーザ識別子は、ユーザにより入力され、一時的に格納されている情報でも良い。
【0112】
端末受付部22は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等とは、例えば、入力情報、ユーザの音声情報、ユーザの映像である、
【0113】
各種の情報や指示の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの、カメラ、マイク等、何でも良い。
【0114】
端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、受け付けられた情報や指示等を、送信する構造の情報や指示等にする処理である。各種の処理は、例えば、受信された情報を出力する構造の情報にする処理である。
【0115】
端末送信部24は、各種の情報や指示等を情報処理装置1に送信する。各種の情報や指示等は、例えば、入力情報、ユーザの音声情報、ユーザの映像である。端末送信部24は、例えば、会議支援装置3に、ユーザの音声情報、ユーザの映像を送信する。なお、ユーザの音声情報、ユーザの映像は、オンライン会議で取得される情報である。
【0116】
端末受信部25は、各種の情報を受信する。各種の情報は、例えば、ユーザ情報、各種のフォーム情報、または質問集合である。各種の情報は、例えば、音声情報、および映像である。
【0117】
端末出力部26は、は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、各種のフォーム、音声情報、映像である。
【0118】
格納部11、会話格納部111、入室時フォーム管理部112、会話時フォーム管理部113、質問管理部114、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0119】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0120】
受付部12、および情報受付部121は、無線または有線の通信手段で実現されることが好適であるが、放送を受信する手段、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されても良い。
【0121】
処理部13、入室時フォーム取得部131、検索部132、会話時フォーム取得部133、質問取得部134、情報取得部135、および蓄積部136は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0122】
出力部14、ユーザ情報出力部141、入室時フォーム出力部142、会話時フォーム出力部143、および質問出力部144は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。出力部14等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現されても良い。
【0123】
端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0124】
端末受信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0125】
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0126】
次に、情報処理装置1の動作例について、図4図5のフローチャートを用いて説明する。
【0127】
(ステップS401)受付部12は、入室指示を受け付けたか否かを判断する。入室指示を受け付けた場合はステップS402に行き、入室指示を受け付けなかった場合はステップS405に行く。なお、入室指示は、通常、ユーザ識別子に対応付いている。
【0128】
(ステップS402)入室時フォーム取得部131は、入室時フォーム取得処理を行う。入室時フォーム取得処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0129】
(ステップS403)処理部13は、ステップS402で入室時フォーム情報を取得できたか否かを判断する。入室時フォーム情報を取得できた場合はステップS404に行き、入室時フォーム情報を取得できなかった場合はステップS401に戻る。
【0130】
(ステップS404)入室時フォーム出力部142は、ステップS402で取得された1または2以上の入室時フォーム情報を出力する。ステップS401に戻る。なお、ここでの出力は、例えば、入室指示に対応付くユーザ識別子で識別されるユーザの端末装置2への送信である。
【0131】
(ステップS405)受付部12は、開始指示を受け付けたか否かを判断する。開始指示を受け付けた場合はステップS406に行き、開始指示を受け付けなかった場合はステップS418に行く。なお、開始指示は、例えば、会議を識別する会議識別子、または2以上のユーザ識別子に対応付いている。
【0132】
(ステップS406)会話時フォーム取得部133は、カウンタiに1を代入する。
【0133】
(ステップS407)会話時フォーム取得部133は、会議に参加しているi番目のユーザが存在するか否かを判断する。i番目のユーザが存在する場合はステップS408に行き、i番目のユーザが存在しない場合はステップS401に戻る。なお、会議に参加している2以上の各ユーザのユーザ識別子は取得可能である。会議に参加している2以上の各ユーザのユーザ識別子は、例えば、格納部11に格納されている。
【0134】
(ステップS408)会話時フォーム取得部133は、i番目のユーザに提示するための会話時フォーム取得処理を行う。会話時フォーム取得処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0135】
(ステップS409)処理部13は、ステップS408で会話時フォーム情報を取得できたか否かを判断する。会話時フォーム情報を取得できた場合はステップS410に行き、会話時フォーム情報を取得できなかった場合はステップS411に行く。
【0136】
(ステップS410)会話時フォーム出力部143は、ステップS409で取得された1または2以上の会話時フォーム情報を出力する。なお、ここでの出力は、例えば、開始指示に対応付くユーザ識別子で識別されるユーザの端末装置2への送信である。
【0137】
(ステップS411)処理部13は、他のユーザのユーザ情報を出力するか否かを判断する。他のユーザのユーザ情報を出力する場合はステップS412に行き、出力しない場合はステップS414に行く。なお、ここでの出力は、例えば、i番目のユーザの端末装置2に、他のユーザのユーザ情報を送信することである。
【0138】
(ステップS412)処理部13は、出力する1以上のユーザ情報を取得する。
【0139】
(ステップS413)ユーザ情報出力部141は、ステップS412で取得された1以上のユーザ情報を出力する。なお、ここでの出力は、例えば、i番目のユーザの端末装置2への送信である。
【0140】
(ステップS414)質問取得部134は、i番目のユーザに対して出力するための質問集合取得処理を行う。質問集合取得処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0141】
(ステップS415)処理部13は、ステップS414で質問集合を取得できたか否かを判断する。質問集合を取得できた場合はステップS416に行き、質問集合を取得できなかった場合はステップS407に戻る。
【0142】
(ステップS416)質問出力部144は、ステップS414で取得された質問集合を出力する。なお、ここでの出力は、例えば、i番目のユーザの端末装置2への送信である。
【0143】
(ステップS417)会話時フォーム取得部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS407に戻る。
【0144】
(ステップS418)処理部13は、会話情報を取得したか否かを判断する。会話情報を取得した場合はステップS419に行き、会話情報を取得しなかった場合はステップS421に行く。
【0145】
(ステップS419)処理部13は、ステップS418で取得した会話情報を会話格納部111に蓄積する。
【0146】
(ステップS420)処理部13は、ステップS418で取得した会話情報に対して、解析処理を行う。解析処理の例について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0147】
(ステップS421)受付部12は、退室指示を受け付けたか否かを判断する。退室指示を受け付けた場合はステップS422に行き、退室指示を受け付けなかった場合はステップS425に行く。なお、退室指示は、通常、ユーザ識別子に対応付いている。
【0148】
(ステップS422)処理部13は、退室時フォーム取得処理を行う。退室時フォーム取得処理の例について、図11のフローチャートを用いて説明する。
【0149】
(ステップS423)処理部13は、ステップS422で退室時フォーム情報を取得できたか否かを判断する。退室時フォーム情報を取得できた場合はステップS424に行き、退室時フォーム情報を取得できなかった場合はステップS401に戻る。
【0150】
(ステップS424)出力部14は、ステップS422で取得された1または2以上の退室時フォーム情報を出力する。ステップS401に戻る。なお、ここでの出力は、例えば、退室指示に対応付くユーザ識別子で識別されるユーザの端末装置2への送信である。
【0151】
(ステップS425)情報受付部121は、入室時入力情報を受け付けたか否かを判断する。入室時入力情報を受け付けた場合はステップS426に行き、入室時入力情報を受け付けなかった場合はステップS432に行く。なお、入室時入力情報は、通常、ユーザ識別子に対応付いている。
【0152】
(ステップS426)蓄積部136は、ステップS425で受け付けられた入室時入力情報を、ユーザ識別子に対応付けて、格納部11に一時蓄積する。
【0153】
(ステップS427)検索部132は、入室時入力情報が有するユーザ識別子を取得する。なお、ユーザ識別子は、例えば、メールアドレスである。
【0154】
(ステップS428)検索部132は、ステップS427で取得したユーザ識別子をキーとして、外部装置4を検索し、ユーザ情報を取得する。
【0155】
(ステップS429)処理部13は、ステップS428で取得されたユーザ情報を含む情報をユーザ識別子に対応付けて、格納部11に蓄積する。なお、かかる蓄積された情報もユーザ情報である。蓄積される情報は、検索されたユーザ情報に加えて、例えば、入室時入力情報に含まれる情報を含む。
【0156】
(ステップS430)処理部13は、ステップS429で蓄積されたユーザ情報を、当該ユーザ以外の他の1以上のユーザの端末装置2に出力するか否かを判断する。出力する場合はステップS431に行き、出力ない場合はステップS401に戻る。
【0157】
(ステップS431)ユーザ情報出力部141は、1以上のユーザの端末装置2に、ステップS429で蓄積されたユーザ情報を出力する。ステップS401に戻る。なお、ここでの出力は、例えば、送信である。
【0158】
(ステップS432)情報受付部121は、会議時入力情報を受け付けたか否かを判断する。会議時入力情報を受け付けた場合はステップS433に行き、会議時入力情報を受け付けなかった場合はステップS434に行く。なお、会議時入力情報は、通常、ユーザ識別子に対応付く。
【0159】
(ステップS433)蓄積部136は、ステップS432で受け付けられた会議時入力情報を、ユーザ識別子に対応付けて、格納部11に一時蓄積する。ステップS401に戻る。
【0160】
(ステップS434)情報受付部121は、退室時入力情報を受け付けたか否かを判断する。退室時入力情報を受け付けた場合はステップS435に行き、退室時入力情報を受け付けなかった場合はステップS436に行く。なお、退室時入力情報は、通常、ユーザ識別子に対応付く。
【0161】
(ステップS435)蓄積部136は、ステップS434で受け付けられた退室時入力情報を、ユーザ識別子に対応付けて、格納部11に一時蓄積する。ステップS401に戻る。
【0162】
(ステップS436)情報取得部135は、加工情報を取得するタイミングであるかを判断する。加工情報を取得するタイミングであればステップS437に行き、加工情報を取得するタイミングでなければステップS401に戻る。なお、加工情報を取得するタイミングは、例えば、会議の終了指示が受け付けられた場合、または退室指示が受け付けられた場合である。
【0163】
(ステップS437)情報取得部135は、カウンタiに1を代入する。
【0164】
(ステップS438)情報取得部135は、会議の参加者であるi番目のユーザが存在するか否かを判断する。i番目のユーザが存在すればステップS439に行き、i番目のユーザが存在しなければステップS401に戻る。
【0165】
なお、情報取得部135は、例えば、格納部11を参照し、会議の参加者の2以上のユーザ識別子のうち、i番目のユーザ識別子が存在するか否かを判断する。
【0166】
(ステップS439)情報取得部135は、カウンタjに1を代入する。
【0167】
(ステップS440)情報取得部135は、i番目のユーザのユーザ識別子に対応するj番目の加工情報を取得するか否かを判断する。j番目の加工情報を取得する場合はステップS441に行き、j番目の加工情報を取得しない場合はステップS445に行く。
【0168】
(ステップS441)情報取得部135は、加工情報取得処理を行う。加工情報取得処理の例について、図12のフローチャートを用いて説明する。
【0169】
(ステップS442)蓄積部136は、j番目の加工情報に対応する蓄積先識別子を格納部11から取得する。なお、ここで、蓄積部136は、例えば、APIを取得する。なお、APIは、蓄積先を特定する。
【0170】
(ステップS443)蓄積部136は、i番目のユーザのユーザ識別子に対応付けて、ステップS442で取得した蓄積先識別子が示す蓄積先(例えば、外部装置4)に、ステップS441で取得した加工情報を蓄積する。
【0171】
(ステップS444)情報取得部135は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS440に戻る。
【0172】
(ステップS445)情報取得部135は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS438に戻る。
【0173】
なお、図4および図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0174】
次に、ステップS402の入室時フォーム取得処理の例について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0175】
(ステップS601)入室時フォーム取得部131は、受け付けられた入室指示に対応付いているユーザ識別子を取得する。
【0176】
(ステップS602)入室時フォーム取得部131は、ステップS601で取得されたユーザ識別子と対になる1以上のユーザ属性値を格納部11から取得する。
【0177】
(ステップS603)入室時フォーム取得部131は、当該会議に対応する1以上の会話属性値を格納部11から取得する。
【0178】
(ステップS604)入室時フォーム取得部131は、カウンタiに1を代入する。
【0179】
(ステップS605)入室時フォーム取得部131は、i番目の入室時条件が入室時フォーム管理部112に存在するか否かを判断する。i番目の入室時条件が存在する場合はステップS606に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0180】
(ステップS606)入室時フォーム取得部131は、i番目の入室時条件を入室時フォーム管理部112から取得する。
【0181】
(ステップS607)入室時フォーム取得部131は、i番目の入室時条件の判断のために使用する情報を取得する。入室時フォーム取得部131は、i番目の入室時条件を満たすか否かを判断する。i番目の入室時条件を満たす場合はステップS608に行き、i番目の入室時条件を満たさない場合はステップS609に行く。i番目の入室時条件の判断のために使用する情報は、通常、1以上のユーザ属性値、1以上の会話属性値のうちの1以上の情報である。
【0182】
(ステップS608)入室時フォーム取得部131は、i番目の入室時条件と対になる入室時フォーム情報を入室時フォーム管理部112から取得する。
【0183】
(ステップS609)入室時フォーム取得部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS605に戻る。
【0184】
次に、ステップS408の会話時フォーム取得処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0185】
(ステップS701)会話時フォーム取得部133は、i番目のユーザのユーザ識別子を取得する。
【0186】
(ステップS702)会話時フォーム取得部133は、ステップS701で取得されたユーザ識別子と対になる1以上のユーザ属性値を格納部11から取得する。
【0187】
(ステップS703)会話時フォーム取得部133は、当該会議に対応する1以上の会話属性値を格納部11から取得する。
【0188】
(ステップS704)会話時フォーム取得部133は、カウンタiに1を代入する。
【0189】
(ステップS705)会話時フォーム取得部133は、i番目の会議時条件が会話時フォーム管理部113に存在するか否かを判断する。i番目の会議時条件が存在する場合はステップS706に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0190】
(ステップS706)会話時フォーム取得部133は、i番目の会議時条件を会話時フォーム管理部113から取得する。
【0191】
(ステップS707)会話時フォーム取得部133は、i番目の会議時条件の判断のために使用する情報を取得する。会話時フォーム取得部133は、i番目の会議時条件を満たすか否かを判断する。i番目の会議時条件を満たす場合はステップS708に行き、i番目の会議時条件を満たさない場合はステップS709に行く。なお、i番目の会議時条件の判断のために使用する情報は、通常、1以上のユーザ属性値、1以上の会話属性値のうちの1以上の情報である。
【0192】
(ステップS708)会話時フォーム取得部133は、i番目の会議時条件と対になる会議時フォーム情報を会話時フォーム管理部113から取得する。
【0193】
(ステップS709)会話時フォーム取得部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS705に戻る。
【0194】
次に、ステップS414の質問集合取得処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0195】
(ステップS801)質問取得部134は、i番目のユーザのユーザ識別子を取得する。
【0196】
(ステップS802)質問取得部134は、ステップS801で取得されたユーザ識別子と対になる1以上のユーザ属性値を格納部11から取得する。
【0197】
(ステップS803)質問取得部134は、当該会議に対応する1以上の会話属性値を格納部11から取得する。
【0198】
(ステップS804)質問取得部134は、カウンタiに1を代入する。
【0199】
(ステップS805)質問取得部134は、i番目の質問条件が質問管理部114に存在するか否かを判断する。i番目の質問条件が存在する場合はステップS806に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0200】
(ステップS806)質問取得部134は、i番目の質問条件を質問管理部114から取得する。
【0201】
(ステップS807)質問取得部134は、i番目の質問条件の判断のために使用する情報を取得する。質問取得部134は、i番目の質問条件を満たすか否かを判断する。i番目の質問条件を満たす場合はステップS808に行き、i番目の質問条件を満たさない場合はステップS809に行く。なお、i番目の質問条件の判断のために使用する情報は、通常、1以上のユーザ属性値、1以上の会話属性値のうちの1以上の情報である。
【0202】
(ステップS808)質問取得部134は、i番目の質問条件と対になる質問集合を質問管理部114から取得する。
【0203】
(ステップS809)質問取得部134は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS805に戻る。
【0204】
次に、ステップS420の解析処理の例について、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0205】
(ステップS901)処理部13は、取得された会話情報の中から音声情報を取得する。
【0206】
(ステップS902)処理部13は、ステップS901で取得した音声情報に対して、音声分割処理を行う。音声分割処理の例について、図10のフローチャートを用いて説明する。なお、音声分割処理とは、音声情報を2以上の部分音声に区切る処理である。
【0207】
(ステップS903)処理部13は、カウンタiに1を代入する。
【0208】
(ステップS904)処理部13は、i番目の部分文字列が存在するか否かを判断する。i番目の部分文字列が存在する場合はステップS905に行き、i番目の部分文字列が存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0209】
(ステップS905)処理部13は、i番目の部分文字列を、クラス(ここでは、質問識別子)を決定するモジュールに与え、当該モジュールを実行し、質問識別子を取得する。なお、ここで、質問識別子を取得できない場合もある。なお、質問識別子は、通常、質問情報を識別する情報であるが、フォームのフィールドを識別する情報でも良い。
【0210】
(ステップS906)処理部13は、ステップS905で質問識別子を取得できたか否かを判断する。質問識別子を取得できた場合はステップS907に行き、質問識別子を取得できなかった場合はステップS911に行く。
【0211】
(ステップS907)処理部13は、(i+1)番目の部分文字列を取得する。
【0212】
(ステップS908)処理部13は、ステップS907で取得した部分文字列に対応する回答情報を取得する。なお、処理部13は、例えば、ChatGPT(登録商標)等の生成系AIに部分文字列を与え、当該部分文字列に対応する回答情報を生成系AIから取得する。なお、ここで回答情報を取得できない場合もある。なお、ここでの回答情報は、通常、質問に対する回答であるが、質問識別子で識別されるフィールドに入力される情報でも良い。
【0213】
(ステップS909)処理部13は、ステップS908で回答情報を取得できたか否かを判断する。回答情報を取得できた場合はステップS910に行き、回答情報を取得できなかった場合はステップS911に行く。
【0214】
(ステップS910)処理部13は、質問識別子に対応付けて、ステップS908で取得した回答情報を蓄積する。
【0215】
(ステップS911)処理部13は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS94に戻る。
【0216】
次に、ステップS902の音声分割処理の例について、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0217】
(ステップS1001)処理部13は、カウンタiに1を代入する。
【0218】
(ステップS1002)処理部13は、取得された音声情報の中に、i番目の単位区間が存在するか否かを判断する。i番目の単位区間が存在する場合はステップS1003に行く、i番目の単位区間が存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0219】
なお、単位区間とは、音声情報の中の区切りを検知するための対象の区間であり、1以上の音声特徴量を取得する区間である。i番目の単位区間は、例えば、所定長さの区間、一の無音区間から次の無音区間である。
【0220】
(ステップS1003)処理部13は、i番目の単位区間の音声情報から、1以上の音声特徴量を取得する。なお、音声特徴量は、例えば、メルスペクトル、MFCC、発話の速度等であるが、問わない。
【0221】
(ステップS1004)処理部13は、ステップS1003で取得した音声特徴量を用いて、i番目の単位区間が区切りであるか否かを判断する。区切りである場合はステップS1005に行き、区切りでない場合はステップS1009に行く。なお、ここで区切りは、通常、発話のユーザが変わった場合である。
【0222】
(ステップS1005)処理部13は、音声情報の中のi番目の単位区間の箇所に、区切りを示す区切りタグを付加する。
【0223】
なお、i番目の単位区間の箇所は、例えば、i番目の単位区間の直前、i番目の単位区間の直後、またはi番目の単位区間の中である。
【0224】
また、処理部13は、区切りタグを付加する以外の処理であり、区切りを明示する処理を行っても良い。区切りを明示する処理は、例えば、区切りの箇所を特定する箇所情報を図示しないバッファに蓄積する処理である。
【0225】
(ステップS1006)処理部13は、前の区切りの単位区間の次の単位区間からi番目の単位区間までの一連の音声情報である部分音声を取得する。
【0226】
(ステップS1007)処理部13は、ステップS1006で取得した部分音声に対する音声認識結果である部分文字列を取得し、当該部分文字列を部分音声に対応付ける。
【0227】
処理部13は、例えば、ステップS1005で取得した部分音声に対して音声認識処理を行い、部分文字列を取得する。処理部13は、例えば、ステップS1005で取得した部分音声を図示しない音声認識サーバに送信し、当該音声認識サーバから部分文字列を受信する。
【0228】
(ステップS1008)処理部13は、部分音声を発話したユーザのユーザ識別子を取得し、当該ユーザ識別子を部分文字列および部分音声に対応付ける。なお、ユーザ識別子は、例えば、電話番号である。また、ユーザ識別子を取得する方法は問わない。
【0229】
処理部13は、例えば、部分音声に対応付いているユーザ識別子を取得する。処理部13は、例えば、ステップS1003で取得した音声特徴量を用いて、ユーザ識別子を取得する。
【0230】
(ステップS1009)処理部13は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1002に戻る。
【0231】
次に、ステップS422の退室時フォーム取得処理の例について、図11のフローチャートを用いて説明する。
【0232】
(ステップS1101)処理部13は、i番目のユーザのユーザ識別子を取得する。
【0233】
(ステップS1102)処理部13は、ステップS1101で取得されたユーザ識別子と対になる1以上のユーザ属性値を格納部11から取得する。
【0234】
(ステップS1103)処理部13は、当該会議に対応する1以上の会話属性値を格納部11から取得する。
【0235】
(ステップS1104)処理部13は、カウンタiに1を代入する。
【0236】
(ステップS1105)処理部13は、i番目の退室時条件が格納部11に存在するか否かを判断する。i番目の退室時条件が存在する場合はステップS1106に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0237】
(ステップS1106)処理部13は、i番目の退室時条件を格納部11から取得する。
【0238】
(ステップS1107)処理部13は、i番目の退室時条件の判断のために使用する情報を取得する。処理部13は、i番目の退室時条件を満たすか否かを判断する。i番目の退室時条件を満たす場合はステップS1108に行き、i番目の退室時条件を満たさない場合はステップS1109に行く。i番目の退室時条件の判断のために使用する情報は、通常、1以上のユーザ属性値、1以上の会話属性値のうちの1以上の情報である。
【0239】
(ステップS1108)処理部13は、i番目の退室時条件と対になる退室時フォーム情報を格納部11から取得する。
【0240】
(ステップS1109)処理部13は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1105に戻る。
【0241】
ステップS441の加工情報取得処理の例について、図12のフローチャートを用いて説明する。
【0242】
(ステップS1201)情報取得部135は、カウンタiに1を代入する。
【0243】
(ステップS1202)情報取得部135は、加工情報を構成するために取得すべきi番目の要素情報が存在するか否かを判断する。i番目の要素情報が存在する場合はステップS1203に行き、i番目の要素情報が存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0244】
(ステップS1203)情報取得部135は、加工情報を構成するi番目の要素情報であり、入力情報から取得されたi番目の要素情報が蓄積されているか否かを判断する。入力情報から取得されたi番目の要素情報が蓄積されている場合はステップS1204に行き、蓄積されていない場合はステップS1205に行く。
【0245】
(ステップS1204)情報取得部135は、入力情報から取得されたi番目の要素情報であり、蓄積されているi番目の要素情報を、最終的なi番目の要素情報として取得する。ステップS1207に行く。
【0246】
(ステップS1205)情報取得部135は、加工情報を構成するi番目の要素情報であり、会話情報から取得されたi番目の要素情報が蓄積されているか否かを判断する。会話情報から取得されたi番目の要素情報が蓄積されている場合はステップS1206に行き、蓄積されていない場合はステップS1207に行く。
【0247】
(ステップS1206)情報取得部135は、会話情報から取得されたi番目の要素情報を、最終的なi番目の要素情報として取得する。
【0248】
(ステップS1207)情報取得部135は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1202に戻る。
【0249】
なお、図12のフローチャートにおいて、上位処理にリターンする際に、加工情報が構成されている、とする。
【0250】
次に、端末装置2の動作例について、図13のフローチャートを用いて説明する。
【0251】
(ステップS1301)端末受付部22は、入室指示を受け付けたか否かを判断する。入室指示を受け付けた場合はステップS1302に行き、入室指示を受け付けなかった場合はステップS1303に行く。
【0252】
(ステップS1302)端末処理部23は、ユーザ識別子に対応付く入室指示であり、送信する入室指示を構成する。端末送信部24は、ユーザ識別子に対応付く当該入室指示を、会議支援装置3、または情報処理装置1、または情報処理装置1と会議支援装置3に送信する。ステップS1301に戻る。
【0253】
(ステップS1303)端末受信部25は、オンライン会議における音声情報等を受信したか否かを判断する。音声情報等を受信した場合はステップS1304に行き、音声情報等を受信しなかった場合はステップS1305に行く。なお、音声情報等とは、通常、音声情報と映像である。
【0254】
(ステップS1304)端末処理部23は、出力する音声情報等を構成する。端末出力部26は、当該音声情報等を出力する。ステップS1301に戻る。
【0255】
(ステップS1305)端末受信部25は、フォーム情報を情報処理装置1から受信したか否かを判断する。フォーム情報を受信した場合はステップS1305に行き、受信しなかった場合はステップS1306に行く。
【0256】
(ステップS1306)端末処理部23は、受信されたフォーム情報を用いて、出力するフォームを構成する。端末出力部26は、当該フォームを出力する。ステップS1301に戻る。
【0257】
(ステップS1307)端末受信部25は、質問集合を受信したか否かを判断する。質問集合を受信した場合はステップS1308行き、受信しなかった場合はステップS1309に行く。
【0258】
(ステップS1308)端末処理部23は、受信された質問集合を用いて、出力する質問集合を構成する。端末出力部26は、当該質問集合を出力する。ステップS1301に戻る。
【0259】
(ステップS1309)端末受付部22は、退室指示を受け付けたか否かを判断する。退室指示を受け付けた場合はステップS1310に行き、退室指示を受け付けなかった場合はステップS1311に行く。
【0260】
(ステップS1310)端末処理部23は、ユーザ識別子に対応付く退室指示であり、送信する退室指示を構成する。端末送信部24は、ユーザ識別子に対応付く当該退室指示を、会議支援装置3、または情報処理装置1、または情報処理装置1と会議支援装置3に送信する。ステップS1301に戻る。
【0261】
(ステップS1311)端末受付部22は、出力されているフォームに対する入力情報を受け付けたか否かを判断する。入力情報を受け付けた場合はステップS1312に行き、入力情報を受け付けなかった場合はステップS1313に行く。
【0262】
(ステップS1312)端末処理部23は、ユーザ識別子に対応付く入力情報であり、送信する入力情報を構成する。端末送信部24は、ユーザ識別子に対応付く当該入力情報を情報処理装置1に送信する。ステップS1301に戻る。
【0263】
(ステップS1313)端末受信部25は、オンライン会議の相手先のユーザのユーザ情報を受信したか否かを判断する。ユーザ情報を受信した場合はステップS1314に行き、ユーザ情報を受信しなかった場合はステップS1301に戻る。なお、音声情報等とは、通常、音声情報と映像である。
【0264】
(ステップS1314)端末処理部23は、出力するユーザ情報を構成する。端末出力部26は、当該ユーザ情報を出力する。ステップS1301に戻る。
【0265】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作例について説明する。
【0266】
情報処理装置1の格納部11には、図14に示すユーザ管理表が格納されている。ユーザ管理表とは、ユーザ管理情報を管理する表である。ユーザ管理表は、「ID」「ユーザID」「メールアドレス」「電話番号」「グループ識別子」を有する1以上のレコードを管理する。「ID」はレコードを識別する情報である。「メールアドレス」または「電話番号」は、ユーザ識別子の例である。「グループ識別子」は、当該ユーザが所属するグループの識別子である。
【0267】
入室時フォーム管理部112には、図15に示す構造を有する入室時フォーム管理表が格納されている。入室時フォーム管理表とは、入室時フォーム情報を管理する表である。入室時フォーム管理表は「ID」「入室時条件」「フォーム識別子」「入室時フォーム情報」を有する1以上のレコードを管理する。フォーム識別子とはフォーム情報を識別する情報である。
【0268】
入室時フォーム管理表(図15)の「ID=1」のレコードは、タイトル情報に「商談」を含むオンライン会議であり、ユーザ属性値であるグループ識別子「G1」で識別されるグループに属するユーザの端末装置2に、会議への入室時に、「F01」で識別される入室時フォーム情報が送信されることを示す。また、「F01」で識別される入室時フォーム情報は、会議の相手側の「<名><姓><電話番号><部署名>」の4つの情報を入力するフォームを定義する情報であることを示す。
【0269】
入室時フォーム管理表(図15)の「ID=2」のレコードの入室時条件は「グループ識別子=G2」であり、「グループ識別子=G2」に属するユーザの端末装置2に、「F02」で識別される入室時フォーム情報が送信されることを示す。
【0270】
入室時フォーム管理表(図15)の「ID=3」のレコードの入室時条件は「ユーザ識別子=‘U301,U302’」であり、「U301またはU302のユーザ識別子」で識別されるユーザの端末装置2に、「F03」で識別される入室時フォーム情報が送信されることを示す。
【0271】
会話時フォーム管理部113には、図16に示す構造を有する会話時フォーム管理表が格納されている。会話時フォーム管理表(図16)とは、会話時フォーム情報を管理する表である。会話時フォーム管理表は「ID」「会議時条件」「フォーム識別子」「会議時フォーム情報」を有する1以上のレコードを管理する。会議時フォーム情報は、ここでは、HTMLで記述されている。会議時フォーム情報が示すファイルは、例えば、格納部11に格納されている。
【0272】
質問管理部114には、図17に示す構造を有する質問管理表が格納されている。質問管理表とは、質問集合を管理する表である。質問管理表(図17)は「ID」「質問条件」「フォーム識別子」「質問集合」「入力UI」を有する1以上のレコードを管理する。「質問集合」は、ここでは、質問集合を構成する文字列である。「入力UI」とは、質問集合が有する質問情報に対する回答情報を入力する場合のユーザインターフェイスの識別子である。「入力UI」は、例えば、チェックボックスまたはフィールドである。チェックボックスは、ユーザがチェックすることができるUIであり、例えば、「1」または「0」が入力されることとなるUIである。フィールドは、ユーザが任意の文字列を入力できるUIである。「入力UI」が「-」(NULL)の場合は、質問集合が端末装置2に出力されるのみで、質問集合に対応する回答情報は入力されない。
【0273】
さらに、格納部11には、図18に示す構造を有する蓄積管理表が格納されている。蓄積管理表(図18)とは、加工情報を外部装置4または情報処理装置1に蓄積する場合に必要な情報を管理する表である。蓄積管理表(図18)とは、1または2以上の蓄積制御情報を管理する表である。蓄積管理表(図18)は、「ID」「フォーム識別子」「装置識別子」「蓄積方法」「API」「属性対応情報」を有する1または2以上のレコードを有する。「属性対応情報」は、「加工情報」「テーブル識別子」「属性」を有する。「フォーム識別子」は、加工情報の元になる情報が入力されるフォーム情報の識別子である。「装置識別子」は、加工情報が蓄積される先の装置を識別する情報である。「API」は、加工情報が蓄積される際に使用されるAPIの情報である。「属性対応情報」とは、加工情報が有する1または2以上の各要素情報と、蓄積先のテーブルの属性との対応を示す情報である。「加工情報」は1以上の各要素情報を特定する情報である。「テーブル識別子」は、蓄積先のテーブルの識別子であり、ここではテーブル名である。「属性」は、蓄積先のテーブルの属性名である。
【0274】
蓄積管理表(図18)の「ID=1」のレコードは、フォーム識別子「F01」で識別されるフォームに対して出力された受付情報は、外部装置Aに、API「up_app()」を用いて蓄積されることを示す。また、「ID=1」のレコードは、受付情報のうちの要素情報「名」はテーブル「取引先責任者」の属性「名」の属性値として蓄積され、受付情報のうちの要素情報「姓」はテーブル「取引先責任者」の属性「姓」の属性値として蓄積され、受付情報のうちの要素情報「電話番号」はテーブル「取引先責任者」の属性「電話」の属性値として蓄積され、受付情報のうちの要素情報「メールアドレス」はテーブル「取引先責任者」の属性「アドレス」の属性値として蓄積されることを示す。
【0275】
蓄積管理表(図18)の「ID=2」のレコードは、フォーム識別子「F11」で識別されるフォームに対して出力された受付情報は、外部装置Bに、API「app()」を用いて蓄積されることを示す。また、「ID=2」のレコードは、受付情報のうちの要素情報「商談名」はテーブル「T1」の属性「商談」の属性値として蓄積され、受付情報のうちの要素情報「取引先」はテーブル「T1」の属性「取引先」の属性値、およびテーブル「T2」の属性「会社名」の属性値として蓄積され、受付情報のうちの要素情報「種別」はテーブル「T1」の属性「種別」の属性値として蓄積され、受付情報のうちの要素情報「リードソース」はテーブル「T1」の属性「リードソース」の属性値として蓄積され、受付情報のうちの要素情報「営業の数」はテーブル「T1」の属性「営業人数」の属性値、およびテーブル「T2」の属性「担当者数」の属性値として蓄積されることを示す。
【0276】
以上の状況において、以下の具体例について説明する。
【0277】
今、ユーザ識別子「U001」のユーザXとユーザ識別子「U102」のユーザYとが、ウェブ会議を行う、とする。かかるウェブ会議のタイトル情報は「ABC社との商談」であり、ウェブ会議の主催者識別子は「U001」である、とする。なお、タイトル情報と主催者識別子「U001」と参加者のユーザ識別子「U102」とは、会議識別子「M01」と対に、情報処理装置1の格納部11に格納されている、とする。また、格納部11に格納されている送信条件であり、ユーザ情報を送信する送信条件は、「主催者識別子で識別される主催者の端末装置2に、主催者でない者のユーザ情報を送信する」である、とする。
【0278】
そして、ユーザXは、当該ウェブ会議への入室指示を、自分の端末装置2に入力した、とする。次に、当該端末装置2の端末受付部22は、入室指示を受け付け端末送信部24は、ユーザ識別子「U001」を有する入室指示を会議支援装置3に送信する。
【0279】
また、ユーザYは、当該ウェブ会議への入室指示を、自分の端末装置2に入力した、とする。次に、当該端末装置2の端末受付部22は、入室指示を受け付け端末送信部24は、ユーザ識別子「U102」を有する入室指示を、会議支援装置3に送信する。
【0280】
次に、会議支援装置3は、ユーザ識別子「U001」を有する入室指示、ユーザ識別子「U102」を有する入室指示を、各ユーザの端末装置2から受信する。そして、会議支援装置3は、ユーザ識別子「U001」「U102」で識別される2人のユーザのオンライン会議を開始するための処理を行う。
【0281】
また、情報処理装置1の受付部12は、会議支援装置3から、会議識別子「M01」とユーザ識別子「U001」「U102」を有する入室指示を取得する。また、受付部12は、会議支援装置3から、会議識別子「M01」とユーザ識別子「U102」を有する入室指示を取得する。
【0282】
次に、入室時フォーム取得部131は、ユーザ識別子「U001」を有する入室指示に対応するグループ識別子「G1」を、ユーザ管理表(図14)から取得する。次に、入室時フォーム取得部131は、入室指示が有する会議識別子「M01」と対になるウェブ会議のタイトル情報「ABC社との商談」を格納部11から取得する。そして、入室時フォーム取得部131は、タイトル情報「ABC社との商談」とグループ識別子「G1」とが「ID=1」入室時条件に合致する、と判断する。次に、入室時フォーム取得部131は、図15の「ID=1」のフォーム識別子「F01」と入室時フォーム情報とを取得する。次に、入室時フォーム取得部131は、取得した入室時フォーム情報を用いて、送信する入室時フォーム情報を構成する。なお、送信する入室時フォーム情報は、図15「ID=1」の入室時フォーム情報から取得される情報であり、<名><姓><電話番号><メールアドレス>を入力するフォームである。次に、入室時フォーム出力部142は、取得された入室時フォーム情報を、ユーザXの端末装置2に送信する。
【0283】
また、入室時フォーム取得部131は、ユーザ識別子「U102」を有する入室指示に対応するグループ識別子「G2」を、ユーザ管理表(図14)から取得する。次に、入室時フォーム取得部131は、グループ識別子「G2」が「ID=2」入室時条件に合致する、と判断する。次に、入室時フォーム取得部131は、「ID=2」のフォーム識別子「F02」と入室時フォーム情報とを取得する。次に、入室時フォーム取得部131は、取得した入室時フォーム情報を用いて、送信する入室時フォーム情報を構成する。なお、送信する入室時フォーム情報は、図15の「ID=2」の入室時フォーム情報から取得される情報であり、<名><姓><メールアドレス>を入力するフォームである。次に、入室時フォーム出力部142は、取得された入室時フォーム情報を、ユーザYの端末装置2に送信する。
【0284】
そして、ユーザXの端末装置2は、情報処理装置1からフォーム情報を受信し、図19のフォームを出力する。
【0285】
次に、ユーザXは、<名><姓><電話番号><メールアドレス>を入力した、とする。次に、ユーザXの端末装置2は「<名>田中 <姓>A夫 <電話番号>090-9876-5432 <メールアドレス>ab@x.com」を受け付けた、とする。そして、端末装置2は入室時入力情報「<名>田中 <姓>A夫 <電話番号>090-9876-5432 <メールアドレス>ab@x.com」を情報処理装置1に送信する。
【0286】
次に、情報処理装置1の情報受付部121は、当該入室時入力情報をユーザXの端末装置2から受信する。次に、蓄積部136は、当該入室時入力情報を、ユーザ識別子「U001」に対応付けて、格納部11に一時蓄積する。
【0287】
次に、検索部132は、入室時入力情報が有するユーザ識別子「ab@x.com」を取得する。なお、ここで、検索に使用するユーザ識別子はメールアドレスである、とする。検索部132は、メールアドレス「ab@x.com」をキーとして、外部装置4を検索し、ユーザ情報「<会社名>X株式会社 <所属>営業部 <役職>主任」を取得し、当該ユーザ情報を、ユーザ識別子「U001」に対応付けて、格納部11に一時蓄積する。
【0288】
次に、処理部13は、蓄積されたユーザ情報を、当該ユーザ以外の他の1以上のユーザの端末装置2に送信しない、と判断する。なお、処理部13は、送信条件「主催者識別子で識別される主催者の端末装置2に、主催者でない者のユーザ情報を送信する」と主催者識別子「U001」とに基づき、ユーザ識別子「U001」で識別されるユーザのユーザ情報は、他のユーザに送信しない、と判断する。
【0289】
また、ユーザYの端末装置2は、情報処理装置1から<名><姓><メールアドレス>を入力するためのフォーム情報を受信し、出力する。
【0290】
次に、ユーザYは、<名><姓><メールアドレス>を入力した、とする。次に、ユーザYの端末装置2は「<名>山本 <姓>B子 <メールアドレス>yb@y.co.jp」を受け付けた、とする。そして、当該端末装置2は入室時入力情報「<名>山本 <姓>B子 <メールアドレス>yb@y.co.jp」を情報処理装置1に送信する。
【0291】
次に、情報処理装置1の情報受付部121は、当該入室時入力情報をユーザYの端末装置2から受信する。次に、蓄積部136は、当該入室時入力情報を、ユーザ識別子「U102」に対応付けて、格納部11に一時蓄積する。
【0292】
次に、検索部132は、入室時入力情報が有するユーザ識別子「yb@y.co.jp」を取得する。なお、ここで、検索に使用するユーザ識別子はメールアドレスである、とする。検索部132は、メールアドレス「yb@y.co.jp」をキーとして、外部装置4を検索し、ユーザ情報「<会社名>株式会社Y <所属>業務部 <役職>部長」を取得し、当該ユーザ情報を、ユーザ識別子「U102」に対応付けて、格納部11に一時蓄積する。
【0293】
次に、処理部13は、蓄積されたユーザ情報を、ユーザXの端末装置2に送信する、と判断する。なお、処理部13は、送信条件「主催者識別子で識別される主催者の端末装置2に、主催者でない者のユーザ情報を送信する」と主催者識別子「U001」とに基づき、ユーザ識別子「U102」で識別されるユーザのユーザ情報を、主催者識別子「U001」に対応する端末装置2に送信する。
【0294】
次に、端末受信部25は、ウェブ会議の相手先のユーザのユーザ情報「<名>山本 <姓>B子 <メールアドレス>yb@y.co.jp <会社名>株式会社Y <所属>業務部 <役職>部長」を受信する。次に、端末処理部23は、出力するユーザ情報を構成する。端末出力部26は、当該ユーザ情報を出力する。なお、ユーザ情報の出力態様は問わない。ユーザ情報は、当該ユーザ情報に対応するユーザの映像に対応付けて出力されることは好適である。かかる出力例は、図20の2001である。
【0295】
次に、会議支援装置3は、ユーザXとユーザYとのウェブ会議を開始した、とする。そして、情報処理装置1の受付部12は、ユーザXとユーザYとがウェブ会議を開始したことを示す開始指示であり、ユーザ識別子「U001」とユーザ識別子「U102」とを有する開始指示を、情報処理装置1から受信する。
【0296】
次に、会話時フォーム取得部133は、ユーザXについて、会話時フォーム管理表(図16)を参照し、以下のように会話時フォーム情報を取得する。つまり、会話時フォーム取得部133は、ユーザXのユーザ識別子「U001」に基づいて、「ID=1」の会議時条件に合致する、と判断し、フォーム識別子「F11」と会話時フォーム情報「CF01.html」とを、会話時フォーム管理表から取得する。次に、会話時フォーム出力部143は、「CF01.html」で識別されるファイルを格納部11から取得し、当該ファイル(フォーム情報)をユーザXの端末装置2に送信する。
【0297】
次に、端末装置2は、当該フォーム情報を受信し、出力する。かかることにより、ユーザXの端末装置2に会話時フォームが出力される。かかる出力例は、図20の2002である。なお、ここで、端末装置2は、会議の参加者の映像に加えて、会話時フォームを出力する、とする。
【0298】
また、質問取得部134は、ユーザXについて、質問管理表(図17)を参照し、以下のように質問集合を取得する。つまり、まず、質問取得部134は、ユーザXのユーザ識別子「U001」を取得する。また、質問取得部134は、ユーザ識別子「U001」と対になるグループ識別子「G01」をユーザ管理表(図14)から取得する。また、質問取得部134は、当該会議に対応する会話属性値であるタイトル情報「ABC社との商談」を格納部11から取得する。次に、質問取得部134は、「ABC社との商談」とグループ識別子「G01」とは、質問管理表の「ID=1」の質問条件に合致する、と判断する。次に、質問取得部134は、質問管理表(図17)の「ID=1」の質問集合と入力UIとを取得し、当該質問集合と入力UIとを用いて、ユーザXに送信するフォーム情報を構成する。次に、質問出力部144は、当該質問集合を含む当該フォーム情報をユーザXの端末装置2に送信する。
【0299】
次に、端末装置2は、当該フォーム情報を受信し、出力する。かかることにより、ユーザXの端末装置2に質問集合が出力される。かかる出力例は、図20の2003である。なお、ここで、端末装置2は、会議の参加者の映像と会話時フォームに加えて、質問集合を出力する、とする。つまり、ユーザXの端末装置2には、自分の映像2004と、ウェブ会議の相手先であるユーザYの映像2005も、出力されている。
【0300】
ユーザXは、図20の画面を見ながら、ウェブ会議中に、会話時フォームで埋めることができる情報を埋めていく。また、ユーザXは、図20の画面を見ながら、ウェブ会議中に、質問集合に対して、該当する質問に対して、チェックボックスをチェックしていく。
【0301】
また、情報処理装置1の処理部13は、ウェブ会議中に、常時または適切なタイミングで、会議支援装置3から会話情報を取得する。次に、処理部13は、取得した会話情報を会話格納部111に蓄積する。また、処理部13は、取得した会話情報に対して、解析処理を行う。処理部13は、ユーザ識別子「U001」に対応付く部分文字列「御社の営業の人数は何人ですか?」である質問を検出した、とする。次に、処理部13は、ユーザ識別子「U102」に対応付く部分文字列「42人です」である回答情報を検出し、出力する回答「42」を取得し、フィールド「営業の人数」に代入する情報「42」を、当該フィールドに出力する。かかるフィールドは、図20の2006である。以上より、会議中の会話情報から、フィールドに入力する情報が自動的に得られる。
【0302】
また、ユーザXは、ウェブ会議中に、ユーザYとの会話の中から情報を得て、フィールドやチェックボックス(例えば、2007、2008、2009)に情報を埋めていく。
【0303】
次に、会議が終了となり、情報取得部135は、加工情報を取得するタイミングである、と判断する。そして、情報取得部135は、蓄積管理表(図18)を参照し、フォーム識別子「F01」に対応する入力時フォームを用いて取得した情報であり、ユーザYの情報「<名>山本 <姓>B子 <メールアドレス>yb@y.co.jp」に加えて、ユーザ管理表(図14)を参照し、ユーザYのユーザ識別子「U102」と対になる電話番号「090-1234-1222」を取得する。そして、蓄積部136は、外部装置4に蓄積する情報「<名>山本 <姓>B子 <電話番号>090-1234-1222 <メールアドレス>yb@y.co.jp」を構成する。次に、蓄積部136は、フォーム識別子「F01」と対になる装置識別子「外部装置A」、蓄積方法「UPDATE OR APPEND」、API「up_app()」、テーブル識別子「取引先情報」、属性を取得し、API「up_app()」を用いて、テーブル「取引先情報」に、「<名>山本」を属性「名」、「<姓>B子」を属性「姓」、「<電話番号>090-1234-1222」を属性「電話」、「<メールアドレス>yb@y.co.jp」を属性「アドレス」の各属性値として、レコードを追記する。
【0304】
また、蓄積部136は、蓄積管理表(図18)を参照し、フォーム識別子「F11」に対応する会話時フォームを用いて取得した情報であり、図20の2002の各フィールドに入力された商談名、取引先名等を蓄積する。ここで、蓄積部136は、図18の「ID=2」の装置識別子「外部装置B」、蓄積方法「APPEND」、API「app()」、テーブル識別子「T1」および「T2」、属性を取得し、API「app()」を用いて、商談名、取引先名等を蓄積する。
【0305】
さらに、蓄積部136は、蓄積管理表(図18)を参照し、質問集合2003に対する回答情報を用いて、チェックのあった質問に対応する回答情報を取得し、外部装置4に蓄積する。
【0306】
以上の具体例によれば、ユーザXが、商談の終了後、残さなければならない営業報告を、極めて小さい労力で蓄積できる。
【0307】
以上、本実施の形態によれば、オンライン会議に基づく情報を効率的に取得できる。
【0308】
また、本実施の形態によれば、オンライン会議の入室時入力情報に基づく情報を効率的に取得できる。
【0309】
また、本実施の形態によれば、オンライン会議の入室時入力情報を用いて取得した情報をユーザに提示することにより、効果的な会議ができる。
【0310】
また、本実施の形態によれば、会議の参加者であるユーザに合致する入室時入力情報を取得できる。
【0311】
また、本実施の形態によれば、オンライン会議中に取得された情報である会話時入力情報に基づく情報を効率的に取得できる。
【0312】
また、本実施の形態によれば、会話時入力情報を入力するフォームをユーザに提供できる。
【0313】
さらに、本実施の形態によれば、会議を円滑に進めるための質問情報をユーザに提供できる。
【0314】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、オンライン会議前、オンライン会議中、またはオンライン会議後の3以上の時点の中のいずれか1以上の時点に受け付けられた受付情報を取得する情報受付部と、前記受付情報に基づく情報であり、オンライン会議中にユーザが発声した音声の会話情報ではない情報である加工情報を取得する情報取得部と、前記加工情報を蓄積する蓄積部として機能させるためのプログラムである。
【0315】
(実施の形態2)
本実施の形態において、対話アプリに入力された指示文を含む入力情報を受信し、1以上の外部装置を含む2以上のアクセス先から当該入力情報に応じたアクセス先を決定し、かつ当該指示文に応じた命令情報を取得し、決定したアクセス先に対して、取得した命令情報が特定する処理を行う情報処理装置を含む情報システムについて説明する。
【0316】
また、本実施の形態において、アクセス先から処理の結果である結果情報を受け付け、当該結果情報をユーザの端末装置に送信する情報処理装置を含む情報システムについて説明する。
【0317】
また、本実施の形態において、指示文を用いて、クエリ文章を構成し、当該クエリ文章を生成AIに送信し、生成AIからクエリ文章に対する回答を取得し、当該回答を用いて命令情報を取得する情報処理装置を含む情報システムについて説明する。
【0318】
また、本実施の形態において、指示文を用いて、クエリ文章を構成するための2以上のAI雛形情報から一のAI雛形情報を選択し、当該一のAI雛形情報を用いて生成AIに与えるクエリ文章を構成する情報処理装置を含む情報システムについて説明する。
【0319】
また、本実施の形態において、複数の選択項目を有する画面を構成する画面情報を対話アプリに渡し、ユーザからの選択項目の選択を受信し、当該選択に応じて、命令情報を取得する情報処理装置を含む情報システムについて説明する。
【0320】
また、本実施の形態において、ユーザ属性値に応じて、生成AIが使用する学習モデルを選択するための処理を行う情報処理装置を含む情報システムについて説明する。
【0321】
また、本実施の形態において、指示文からアクセス先を決定する情報処理装置を含む情報システムについて説明する。
【0322】
また、本実施の形態において、オンライン会議後に入力された指示文に対する回答を会議の音声情報から取得し、当該回答を用いた命令情報を取得し、アクセス先に対応する装置に当該回答を蓄積する情報処理装置を含む情報システムについて説明する。
【0323】
また、本実施の形態において、オンライン会議の会話情報を学習した生成AIから回答を取得する情報処理装置を含む情報システムについて説明する。
【0324】
さらに、本実施の形態において、アクセス先に対応する装置に蓄積する情報を確認するための画面情報をユーザの端末装置に送信し、当該ユーザの選択または許可に応じて、回答を蓄積する情報処理装置を含む情報システムについて説明する。
【0325】
なお、本明細書において、情報Zを選択すること、および情報Zを決定することは、情報Zを取得すること、情報Zへのポインタを取得すること、情報ZのIDを取得すること、情報Zにフラグを立てること等であり、情報Zにアクセスできれば良い。
【0326】
図21は、本実施の形態における情報システムBの概念図である。情報システムBは、情報処理装置5、1または2以上の端末装置6、生成AI装置7、会議支援装置3、および1または2以上の外部装置4を備える。
【0327】
情報処理装置5は、ユーザからの指示文を受信し、当該指示文に応じた処理を行う装置である。情報処理装置5は、情報処理装置1と同様、会議を支援する機能を有しても良い。情報処理装置1は、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバであるが、その種類は問わない。
【0328】
端末装置6は、ユーザが使用する端末である。ユーザは、通常、指示文を含む入力情報を入力する者である。ユーザは、例えば、会議の参加者である。端末装置6は、例えば、いわゆるパソコン、スマートフォン、タブレット端末であるが、その種類は問わない。
【0329】
生成AI装置7は、生成AIの機能を有する装置である。生成AI装置7は、ここでは、通常、テキスト生成系AIの機能を有する。生成AIは、例えば、ChatGPT、Google Bardであるが、問わない。なお、Googleは登録商標である。
【0330】
図22は、本実施の形態における情報システムBのブロック図である。図23は、情報処理装置5のブロック図である。
【0331】
情報処理装置5は、格納部51、受付部52、処理部53、および出力部54を備える。格納部51は、会話格納部111、および雛形格納部511を備える。受付部52は、情報受信部521、および結果受付部522を備える。処理部53は、決定部531、および命令取得部532を備える。命令取得部532は、例えば、種類取得手段5321、雛形取得手段5322、属性値取得手段5323、文章作成手段5324、文章送信手段5325、回答受信手段5326、検索手段5327、画面取得手段5328、画面出力手段5329、選択受付手段5330、候補取得手段5331、および命令取得手段5332を備える。出力部54は、命令出力部541、および結果送信部542を備える。
【0332】
情報処理装置5は、生成AI装置7を具備しても良い。情報処理装置5は、会議支援装置3を具備しても良い。さらに、情報処理装置5は、外部装置4を具備しても良い。
【0333】
端末装置6は、端末格納部61、端末受付部62、端末処理部63、端末送信部64、端末受信部65、および端末出力部66を備える。
【0334】
情報処理装置5を構成する格納部51には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、会話情報、後述する雛形情報、1または2以上のユーザ管理情報、後述するアクセス対応表、後述する命令対応表である。雛形情報は、例えば、後述するAI雛形情報、または後述する命令雛形情報である。
【0335】
ここでのユーザ管理情報とは、ユーザに関する情報である。ここでのユーザは、会議に参加するユーザとは限らない。ここでのユーザは、通常、入力情報を入力するユーザである。ユーザ管理情報は、ユーザ識別子と1または2以上のユーザ属性値とを有する。
【0336】
雛形格納部511には、1または2以上のAI雛形情報が格納される。1以上の各AI雛形情報は、アクセス先と命令種類とに対応付いていることは好適である。雛形格納部511には、例えば、1または2以上の命令雛形情報が格納される。
【0337】
AI雛形情報とは、生成AI装置7に渡すクエリ文章を作成するための情報である。AI雛形情報は、通常、文章の雛形となる情報である。AI雛形情報は、例えば、1または2以上の変数を含む。AI雛形情報は、例えば、装置識別子と命令種類とに対応付く。装置識別子とは、アクセス先の装置(例えば、外部装置4、または情報処理装置5)を識別する情報である。装置識別子は、例えば、装置のID、装置名、IPアドレスである。
【0338】
命令雛形情報とは、後述する命令情報を作成するための情報である。命令雛形情報は、通常、命令情報の雛形となる情報である。命令雛形情報は、例えば、1または2以上の変数を含む。命令雛形情報は、例えば、装置識別子と命令種類とに対応付く。
【0339】
受付部52は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、後述する入力情報、会話情報、各種の指示である。各種の指示は、例えば、入室指示、開始指示、退室指示である。受付部52は、例えば、端末装置6から各種の指示や情報を受信するが、会議支援装置3から各種の指示や情報を受信しても良い。
【0340】
情報受信部521は、入力情報を受信する。情報受信部521は、通常、ユーザが端末装置6を用いて対話アプリに入力した指示文を含む入力情報を受信する。情報受信部521は、例えば、オンライン会議の後に入力情報を受信する。
【0341】
ここでの入力情報とは、ユーザが端末装置6を用いて対話アプリに入力した指示文を含む情報である。入力情報は、アクセス先を特定する情報である特定情報を有しても良い。特定情報は、例えば、外部装置4または情報処理装置5のID、外部装置4または情報処理装置5の名前、外部装置4または情報処理装置5のIPアドレスである。入力情報は、アクセスするテーブルまたはレコードを特定する情報を含んでも良い。特定情報は、例えば、「@装置名」である。「装置名」は、外部装置4または情報処理装置5の名前である。
【0342】
入力情報は、ユーザ識別子に対応付いていることは好適である。入力情報は、1以上のユーザ属性値に対応付いていても良い。ユーザ識別子と対になる1以上のユーザ属性値が取得可能であることから、ユーザ識別子に対応付いていることは、1以上のユーザ属性値に対応付いていることである、と考えても良い。1以上のユーザ属性値は、例えば、組織識別子、性別、年齢、役職である。組織識別子とは、ユーザが属する組織を識別する情報である。組織は、例えば、会社、団体、事業部、部門であるが、問わない。
【0343】
対話アプリとは、端末装置6を使用するユーザとの対話を実現するソフトウェアである。対話アプリは、ユーザが自然言語文を入力可能なソフトウェアであり、端末装置6にインストールされていたり、ウェブブラウザから利用可能であったりするソフトウェアである。対話アプリは、例えば、Slack(登録商標)、Teams(登録商標)、チャットボット等である。
【0344】
指示文とは、ユーザの要求を示す情報である。指示文は、1または2以上の外部装置4、情報処理装置5に対する指示を表現する文である。指示文は、通常、1以上の文であるが、句、または1以上の単語でも良い、と考えても良い。指示文は、上述した質問情報でも良い。指示文は、例えば、「城北の商談の完了予定日を2023/7/21に変更しておいて」、「カレンダーソフトにおいて今月の商談の数は全部で何個?」、「ウェブ会議で決まった次の商談に日程をカレンダーソフトに入れておいて」である。
【0345】
結果受付部522は、後述する命令情報に対応する結果情報を、アクセス先から受け付ける。アクセス先は、後述する決定部531が決定した装置である。かかる装置は、外部装置4または情報処理装置5である。
【0346】
結果受付部522は、例えば、外部装置4から結果情報を受信する。結果受付部522は、例えば、情報処理装置5の処理部53が行った処理の結果である結果情報を取得する。
【0347】
結果情報とは、命令情報に基づく処理の結果である。結果情報は、例えば、検索処理の結果、レコードが追記された旨を示す情報、属性値が変更された旨を示す情報である。
【0348】
ここでは、受け付けとは、通常、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。
【0349】
処理部53は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、決定部531、命令取得部532が行う処理である。処理部53は、処理部13が行う全てまたは一部の処理を行えることは好適である。2以上のアクセス先とは、2以上の外部装置4、または情報処理装置5と1以上の外部装置4である。
【0350】
決定部531は、2以上のアクセス先から、入力情報に応じた一のアクセス先を決定する。決定部531は、入力情報が有する指示文を用いてアクセス先を決定する場合、入力情報が有する特定情報を用いてアクセス先を決定する場合がある。
(1)指示文を用いてアクセス先を決定する場合
【0351】
決定部531は、例えば、受信された入力情報が有する指示文を用いて、一のアクセス先を決定する。決定部531は、例えば、指示文に対応する一のアクセス先を取得する。
【0352】
指示文を用いてアクセス先を決定する場合は、例えば、アクセス対応表を用いる場合、機械学習を用いる場合、生成AIを用いる場合がある。
(1-1)アクセス対応表を用いる場合
【0353】
決定部531は、例えば、指示文を形態素解析し、1または2以上の単語を取得し、当該1以上の単語に対応するアクセス先を、アクセス対応表から決定する。なお、格納部51にアクセス対応表が格納されている。アクセス対応表とは、1または2以上の単語とアクセス先との対応を管理する表である。アクセス対応表は、1以上の単語と特定情報との対応を示す2以上の対応情報を有する。
(1-2)機械学習を用いる場合
【0354】
決定部531は、例えば、指示文と学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理により、アクセス先を取得する。
【0355】
学習モデルとは、機械学習の学習処理により構成された情報であり、機械学習の予測処理に使用される情報である。学習モデルは、学習器、分類器、分類モデル等と言っても良い。ここでの学習モデルは、文と特定情報とを有する2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理により取得された情報である。なお、文は、指示文である。ここで、機械学習のアルゴリズムは、深層学習、ランダムフォレスト、決定木、SVM等、問わない。また、機械学習には、例えば、TensorFlow(登録商標)のライブラリ、R言語のrandom forestのモジュール、fastText、TinySVM等の各種の機械学習の関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。
(1-3)生成AIを用いる場合
【0356】
決定部531は、「指示文」から、例えば、「「指示文」に対応するアクセス先を教えて」という文を構成し、当該文を生成AI装置7に送信し、生成AI装置7から回答であるアクセス先を示す情報を受信する。
(2)特定情報を用いてアクセス先を決定する場合
【0357】
決定部531は、例えば、受信された入力情報が有する特定情報を用いて、一のアクセス先を決定する。なお、特定情報は、アクセス先を特定する情報である。通常、特定情報の全部または一部の情報がアクセス先を示す情報である。
【0358】
命令取得部532は、入力情報に含まれる指示文に応じた命令情報を取得する。命令取得部532は、例えば、入力情報に含まれる指示文とアクセス先とに応じた命令情報を取得する。命令取得部532は、例えば、オンライン会議における会話情報から、指示文に応じた命令情報を取得する。なお、指示文に応じた命令情報とは、指示文が示す指示を行うための命令に関する情報である。
【0359】
命令情報とは、アクセス先の装置が処理を実行するための情報である。命令情報は、例えば、API、命令である。命令情報は、アクセス先の装置が解釈し、実行可能である情報であれば良く、自然言語文でも良い。命令情報は、例えば、データベースにアクセスする命令を特定する情報である。データベースへのアクセスは、例えば、データベースの検索、データベースへの情報の追記、データベースの情報の更新、データベースからの情報の削除である。なお、データベースは、リレーショナルデータベース、オブジェクト指向データベース、テキストファイル等、その構造は問わない。データベースは、オブジェクト等と言っても良い。データベースは、例えば、Salesforce(登録商標)のオブジェクトである。
【0360】
種類取得手段5321は、指示文の種類を特定する命令種類を取得する。命令種類とは、指示文が特定する命令を識別する情報である。命令種類は、例えば、外部装置4または情報処理装置5のデータベースに対するアクセスの命令を特定する情報である。命令種類は、例えば、「追記」「更新」「検索」「削除」である。
【0361】
種類取得手段5321が命令種類を取得する方法として、例えば、命令対応表を用いる方法、機械学習を用いる方法、生成AIを用いる方法がある。なお、生成AIを用いる方法は、機械学習を用いる方法の一例である、と考えても良い。
(1)命令対応表を用いる方法
【0362】
種類取得手段5321は、例えば、指示文を形態素解析し、1または2以上の単語を取得し、当該1以上の単語に対応する命令種類を命令対応表から取得する。かかる場合、格納部51に命令対応表が格納されている。命令対応表とは、1以上の単語と命令種類との対応を管理する表である。命令対応表は、1以上の単語と命令種類との対応を示す2以上の対応情報を有する。
(2)機械学習を用いる方法
【0363】
種類取得手段5321は、例えば、指示文と学習モデルとを用いて、機械学習の予測処理により、命令種類を取得する。ここでの学習モデルは、文と命令種類とを有する2以上の教師データを用いて、機械学習の学習処理により取得された情報である。文は指示文である。ここで、機械学習のアルゴリズムは、深層学習、ランダムフォレスト、決定木、SVM等、問わない。また、機械学習には、例えば、TensorFlow(登録商標)のライブラリ、R言語のrandom forestのモジュール、fastText、TinySVM等の各種の機械学習の関数や、種々の既存のライブラリを用いることができる。
(3)生成AIを用いる方法
【0364】
種類取得手段5321は、例えば、指示文を含むクエリ文章(例えば、「<指示文>の命令の種類を教えて」)を構成し、当該クエリ文章を生成AI装置7に渡し、当該生成AI装置7から回答である命令種類を受信する。
【0365】
雛形取得手段5322は、雛形格納部511のAI雛形情報を取得する。雛形取得手段5322は、決定部531が決定した一のアクセス先と種類取得手段5321が取得した命令種類とに対応するAI雛形情報を雛形格納部511から取得することは好適である。
【0366】
属性値取得手段5323は、受信された入力情報に対応付くユーザ識別子に対応付く1以上のユーザ属性値を取得する。属性値取得手段5323は、例えば、受信された入力情報に対応付くユーザ識別子に対応付く1以上のユーザ属性値を格納部51のユーザ管理情報から取得する。属性値取得手段5323は、例えば、受信された入力情報に対応付く1以上のユーザ属性値を取得する。
【0367】
文章作成手段5324は、受信された指示文と雛形取得手段5322が取得した雛形情報とを用いてクエリ文章を作成する。
【0368】
クエリ文章とは、生成AI装置7に渡す文章である。クエリ文章は、例えば、指示文をAI雛形情報の指示文を挿入する箇所に追記した文章である。クエリ文章は、例えば、指示文に含まれる1以上の各用語をAI雛形情報の変数に書き込んだ文章である。クエリ文章の例については後述する。文章作成手段5324は、例えば、受信された指示文を、AI雛形情報の中の指示文の箇所を示す変数(例えば、「$指示文」)に置き換えて、クエリ文章を構成する。
【0369】
文章作成手段5324は、例えば、属性値取得手段5323が取得した1以上のユーザ属性値に応じて、異なるパラメータを含むクエリ文章を作成する。パラメータは、例えば、1以上のユーザ属性値である。つまり、文章作成手段5324は、例えば、属性値取得手段5323が取得した1以上のユーザ属性値をAI雛形情報に付加したクエリ文章を作成する。ここでの1以上のユーザ属性値は、ユーザが所属する組織の組織識別子である。
【0370】
文章送信手段5325は、文章作成手段5324が作成したクエリ文章を生成AI装置7に送信する。
【0371】
文章送信手段5325は、文章作成手段5324が作成したクエリ文章を、会話情報を学習した生成AI装置7に送信する。かかるクエリ文章は、1以上のユーザ属性値を含むことは好適である。
【0372】
回答受信手段5326は、クエリ文章の生成AI装置7への送信に応じて、当該クエリ文章に対応する質問の回答を生成AI装置7から受信する。
【0373】
検索手段5327は、回答受信手段5326が受信した回答を用いてアクセス先を検索し、1以上の検索情報を含む検索結果をアクセス先から受信する。検索手段5327は、受信された指示文から1以上の情報(例えば、用語)を取得し、当該1以上の情報を用いてアクセス先を検索し、1以上の検索情報を含む検索結果をアクセス先から受信しても良い。なお、回答受信手段5326が受信した回答が指示文に含まれる場合、当該回答は指示文から取得した情報である、と言える。
【0374】
検索手段5327は、命令種類が特定の種類である場合に、回答受信手段5326が受信した回答を用いて、アクセス先を検索し、1または2以上の検索情報を含む検索結果をアクセス先から受信することは好適である。特定の種類は、例えば、「更新」である。特定の種類は、例えば、「更新」「追記」である。特定の種類は、例えば、「検索」以外である。なお、アクセス先を検索は、例えば、部分一致の検索、または一致の検索である。検索情報は、例えば、一属性の属性値、2以上の属性の属性値、またはレコードである。
【0375】
画面取得手段5328は、検索手段5327が受信した検索結果が2以上の検索情報を含む場合に、2以上の検索情報のうちから1以上の検索情報を選択するための画面を構成する画面情報を取得する。検索情報は、例えば、検索した結果の属性値である。ここでの選択される1以上の検索情報は、1つの検索情報であることは好適である。画面情報は、例えば、HTML、XMLで記述されている情報であるが、そのデータ構造や実現手段は問わない。
【0376】
画面取得手段5328は、例えば、後述する候補取得手段5331が2以上の候補情報を取得した場合に、当該2以上の候補情報の中から1以上の候補情報を選択するための画面を構成する画面情報を取得する。
【0377】
画面出力手段5329は、画面取得手段5328が取得した画面情報を対話アプリに渡す。その結果、ユーザの端末装置6の対話アプリには画面情報により構成される画面が出力される。
【0378】
選択受付手段5330は、画面情報に対応する1以上の検索情報の選択を受け付ける。選択受付手段5330は、通常、1または2以上の検索情報の選択を、端末装置6から受信する。選択受付手段5330は、一つの検索情報の選択を、端末装置6から受信することは好適である。
【0379】
候補取得手段5331は、命令情報を構成する候補の1以上の候補情報を取得する。
【0380】
候補取得手段5331は、例えば、会話情報に含まれる情報であり、命令情報を構成する候補の1以上の候補情報を取得する。
【0381】
候補取得手段5331は、例えば、会話情報を学習した生成AI装置7に、受信された指示文を渡し、当該指示文に対応する1または2以上の回答の候補情報を生成AI装置7から受信する。候補取得手段5331は、例えば、会話情報を学習した生成AI装置7に、受信された指示文と1以上のユーザ属性値(例えば、組織識別子)を渡し、当該指示文に対応する1または2以上の回答の候補情報を生成AI装置7から受信する。かかる場合、生成AI装置7は、1以上のユーザ属性値に対応する学習モデルを用いて、指示文に対応する1または2以上の回答を取得する。
【0382】
候補取得手段5331は、例えば、会話情報を解析し、受信された指示文に対応する1または2以上の回答の候補情報を取得する。
【0383】
命令取得手段5332は、命令情報を取得する。命令取得手段5332は、例えば、回答受信手段5326が受信した回答を用いて、命令情報を取得する。命令取得手段5332は、例えば、選択受付手段5330が受け付けた選択に対応する1以上の検索情報を用いて、命令情報を取得する。
【0384】
命令取得手段5332は、命令雛形情報を雛形格納部511から取得する。次に、命令取得手段5332は、当該命令雛形情報が有する1以上の各変数(パラメータと言っても良い)に対応する回答または検索情報を、変数に置き換え、命令情報を取得する。
【0385】
なお、命令取得手段5332は、決定部531が決定したアクセス先である装置識別子と、種類取得手段5321が取得した命令種類とに対応付く命令雛形情報を雛形格納部511から取得することは好適である。
【0386】
命令取得部532は、命令出力部541が取得した命令情報をアクセス先に渡した場合に、当該命令情報に対応するレコードに含まれる必要な属性値であるが存在しない属性値の属性名を取得しても良い。なお、かかる命令情報の命令種類は、例えば、「追記」または「更新」であるが、「検索」等でも良い。また、命令取得部532は、例えば、取得した命令情報(例えば「UPDATE 商談テーブル SET 商談日=2023年7月24日 WHERE 会社名=城北」、「INSERT INTO 商談テーブル (会社名,商談日) VALUES(城北,2023年7月24日」)をアクセス先に送付する。そして、アクセス先の装置が、商談テーブルにおける必須の属性値(例えば、属性「相手先」)が存在しないことを検知し、当該必須の属性値の属性名(例えば、「相手先」)を情報処理装置5に送信する。なお、情報処理装置5が、テーブルにおける必須の属性値を管理していても良い。
【0387】
次に、命令取得部532は、当該属性名(例えば、「相手先」)を取得する。次に、命令取得部532は、当該属性名を用いて、当該属性値の入力を促す入力依頼(例えば、「相手先」を入力してください)を構成し、当該入力依頼を対話アプリに渡す。
【0388】
次に、対話アプリが起動している端末装置6は、当該入力依頼を受信し、対話アプリの中で当該入力依頼を出力する。次に、ユーザは、出力された入力依頼に対して、「X株式会社」と入力して、情報処理装置5に送信した、とする。
【0389】
次に、命令取得部532は、当該入力依頼に対する入力(例えば、「X株式会社」)を受け付け、当該入力をも用いた命令情報を構成する。命令取得部532は、例えば、命令情報「UPDATE 商談テーブル SET 商談日=2023年7月24日,相手先=‘X株式会社’ WHERE 会社名=城北」を構成し、当該命令情報をアクセス先に渡す。
【0390】
次に、アクセス先の装置は、当該命令情報を受け付け、当該命令情報を実行する。その結果、必須の属性値が含まれる適切なレコードが蓄積される。
【0391】
出力部54は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、命令情報、結果情報である。ここでの出力は、通常、送信である。
【0392】
命令出力部541は、命令情報を決定部531が決定したアクセス先に渡す。そして、アクセス先である外部装置4または情報処理装置5は、命令情報に応じた処理を行う。
【0393】
結果送信部542は、結果受付部522が受け付けた結果情報を対話アプリに送信する。結果情報は、外部装置4または情報処理装置5が、命令情報に応じた処理を行った結果である。結果情報は、例えば、検索結果である。
【0394】
端末装置6を構成する端末格納部61には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザ識別子である。なお、端末格納部21のユーザ識別子は、ユーザにより入力され、一時的に格納されている情報でも良い。
【0395】
端末受付部62は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等とは、例えば、入力情報、2以上の検索情報の中からの1以上の検索情報の選択、2以上の候補情報の中からの1以上の候補情報の選択、ユーザの音声情報、ユーザの映像である、
【0396】
各種の情報や指示の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの、カメラ、マイク等、何でも良い。
【0397】
端末処理部63は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、受け付けられた情報や指示等を、送信する構造の情報や指示等にする処理である。各種の処理は、例えば、受信された情報を出力する構造の情報にする処理である。端末処理部63は、例えば、受信された画面情報から出力される画面を構成する。
【0398】
端末送信部64は、各種の情報や指示等を情報処理装置5に送信する。各種の情報や指示等は、例えば、入力情報、2以上の検索情報の中からの1以上の検索情報の選択、2以上の候補情報の中からの1以上の候補情報の選択、ユーザの音声情報、ユーザの映像である。端末送信部64は、例えば、会議支援装置3に、ユーザの音声情報、ユーザの映像を送信する。なお、ユーザの音声情報、ユーザの映像は、オンライン会議で取得される情報である。
【0399】
端末受信部65は、各種の情報を受信する。各種の情報は、例えば、各種の画面情報、音声情報、および映像である。
【0400】
端末出力部66は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、各種の画面、音声情報、映像である。
【0401】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0402】
格納部51、雛形格納部511、および端末格納部61は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0403】
格納部51等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部51等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部51等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部51等で記憶されるようになってもよい。
【0404】
受付部52、および結果受付部522は、無線または有線の通信手段で実現されることが好適であるが、放送を受信する手段、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されても良い。
【0405】
情報受信部521、選択受付手段5330、および端末受信部65は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0406】
処理部53、決定部531、命令取得部532、種類取得手段5321、雛形取得手段5322、属性値取得手段5323、文章作成手段5324、回答受信手段5326、検索手段5327、画面取得手段5328、画面出力手段5329、候補取得手段5331、命令取得手段5332、および端末処理部63は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部53等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0407】
出力部54、および命令出力部541は、例えば、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段等で実現されても良い。
【0408】
文章送信手段5325、および結果送信部542、端末送信部64は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0409】
端末受付部62は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0410】
端末出力部66は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部66は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0411】
次に、情報処理装置5の動作例について、図24のフローチャートを用いて説明する。図24のフローチャートにおいて、情報処理装置1と同じ処理については説明を省略する。
【0412】
(ステップS2401)情報受信部521は、端末装置6において対話アプリに入力された入力情報を受信したか否かを判断する。入力情報を受信した場合はステップS2402、入力情報を受信しなかった場合はステップS2401に戻る。情報受信部521は、例えば、端末装置6から入力情報を受信しても良いし、対話アプリの図示しないサーバ等から入力情報を受信しても良い。
【0413】
(ステップS2402)決定部531は、2以上のアクセス先から、入力情報に応じた一のアクセス先を決定する。かかるアクセス先決定処理の例について、図25のフローチャートを用いて説明する。
【0414】
(ステップS2403)命令取得部532は、入力情報に含まれる指示文に応じた命令情報を取得する。かかる命令取得処理の例について、図26のフローチャートを用いて説明する。
【0415】
(ステップS2404)命令出力部541は、ステップS2403で取得された命令情報を、ステップS2402で決定されたアクセス先に渡す。命令出力部541は、例えば、APIである命令情報を実行する。
【0416】
(ステップS2405)結果受付部522は、結果情報を受け付けたか否かを判断する。結果情報を受け付けた場合はステップS2406に行き、結果情報を受け付けなかった場合はステップS2405に戻る。なお、結果情報は、ステップS2404における命令情報の送付に応じたアクセス先の装置における命令情報の実行の結果を特定する情報である。
【0417】
ここで、結果受付部522は、例えば、結果情報を外部装置4から受信する。結果受付部522は、例えば、情報処理装置5の処理部53が取得した結果情報を取得する。
【0418】
(ステップS2406)処理部53は、結果情報をユーザの端末装置6に送信するか否かを判断する。端末装置6に送信する場合はステップS2407に行き、端末装置6に送信しない場合はステップS2401に戻る。なお、処理部53は、例えば、結果情報が特定の情報である場合は、結果情報をユーザの端末装置6に送信しない。特定の情報は、例えば、結果情報が「正常終了したことを示す情報」のみである場合である。また、処理部53は、例えば、命令種類が特定の情報である場合は、結果情報をユーザの端末装置6に送信しない。特定の情報は、例えば、「更新」「追加」または「削除」である。
【0419】
(ステップS2407)結果送信部542は、ステップS2406で取得された結果情報を端末装置6に送信する。ここで、結果送信部542は、端末装置6の対話アプリで出力されるように結果情報を送信する。
【0420】
なお、図24のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0421】
次に、ステップS2402のアクセス先決定処理の例について、図25のフローチャートを用いて説明する。
【0422】
(ステップS2501)決定部531は、ステップS2401で受信された入力情報を取得する。
【0423】
(ステップS2502)決定部531は、ステップS2501で取得した入力情報の中に特定情報が存在するか否かを判断する。特定情報が存在する場合はステップS2503に行き、特定情報が存在しない場合はステップS2504に行く。なお、特定情報は、例えば、入力情報の中の「@」の次の文字から空白までの文字列である。
【0424】
(ステップS2503)決定部531は、ステップS2501で取得した入力情報の中に特定情報を取得する。決定部531は、当該特定情報と対になるアクセス先を格納部51から取得する。上位処理にリターンする。なお、かかる場合、1または2以上の各特定情報とアクセス先との対応表であるアクセス対応表が格納部51に格納されている。また、特定情報がアクセス先でも良い。
【0425】
(ステップS2504)決定部531は、ステップS2501で取得した入力情報の中の指示文を取得する。
【0426】
(ステップS2505)決定部531は、ステップS2504で取得した指示文に対応するアクセス先を取得する。上位処理にリターンする。決定部531は、上述したように、アクセス先を取得する場合に、アクセス対応表を用いても良いし、機械学習を用いても良いし、生成AIを用いも良い。
【0427】
次に、ステップS2403の命令取得処理の例について図26のフローチャートを用いて説明する。
【0428】
(ステップS2601)命令取得部532は、AI問合条件に合致するか否かを判断する。AI問合条件に合致する場合はステップS2602に行き、AI問合条件に合致しない場合はステップS2611に行く。
【0429】
AI問合条件とは、生成AI装置7に問合せるか否かを決定するための条件である。AI問合条件は、例えば、取得されたアクセス先に対応するAI雛形情報が雛形格納部511に存在しないことである。AI問合条件は、例えば、取得されたアクセス先と命令種類とに対応するAI雛形情報が雛形格納部511に存在しないことである。AI問合条件は、例えば、ステップS2611、S2612の処理を行おうとして、命令の構成に必要なパラメータを取得できなかったことでも良い。
【0430】
(ステップS2602)雛形取得手段5322等は、AI雛形情報を取得する。かかる雛形取得処理の例について、図27のフローチャートを用いて説明する。
【0431】
(ステップS2603)文章作成手段5324等は、ステップS2602で取得したAI雛形情報を用いて、生成AI装置7に渡すクエリ文章を構成する。かかるクエリ文章を構成処理の例について、図28のフローチャートを用いて説明する。
【0432】
(ステップS2604)文章送信手段5325は、ステップS2603で構成されたクエリ文章を生成AI装置7に渡す。クエリ文章を生成AI装置7に渡す処理は、例えば、クエリ文章をパラメータとして、生成AI装置7のAPIを実行する処理である。
【0433】
(ステップS2605)回答受信手段5326は、生成AI装置7から1または2以上の回答を受信したか否かを判断する。回答を受信した場合はステップS2606に行き、回答を受信しなかった場合はステップS2605に戻る。
【0434】
(ステップS2606)画面取得手段5328は、ステップS2605で受信された回答がユーザ問合条件に合致するか否かを判断する。ユーザ問合条件に合致する場合はステップS2607に行き、合致しない場合はステップS2610に行く。なお、ユーザ問合条件は、例えば、回答が2以上、存在することである。また、ユーザ問合条件は、例えば、1以上の回答に含まれる特定の情報が2以上、存在することである。
【0435】
ここで、検索手段5327がステップS2605で受信された回答を用いて、アクセス先の装置を検索し、検索結果を受信し、当該検索結果がユーザ問合条件に合致するか否かを判断しても良い。かかる判断も、画面取得手段5328が、ステップS2605で受信された回答がユーザ問合条件に合致するか否かの判断である。
【0436】
(ステップS2607)画面取得手段5328は、ステップS2605で受信された回答を用いて、2以上の候補情報から1以上の候補情報をユーザが選択するための画面情報を構成する。画面情報は、例えば、2以上の各候補情報に対応する選択オブジェクトを有する画面の情報である。選択オブジェクトは、例えば、ボタン、チェックボックス、またはメニュー項目である。2以上の候補情報は、例えば、2以上の回答、または検索結果に含まれる2以上の検索情報である。
【0437】
(ステップS2608)画面出力手段5329は、ステップS2607で構成された画面情報を端末装置6に送信する。ここで、画面出力手段5329は、画面情報が示す画面が、ユーザの端末装置6の対話アプリに出力されるように、画面情報を送信する。
【0438】
(ステップS2609)選択受付手段5330は、2以上の候補情報の中の1以上の候補情報の選択を受信したか否かを判断する。候補情報の選択を受信した場合はステップS2610に行き、候補情報の選択を受信しなかった場合はステップS2609に戻る。なお、候補取得手段5331は、選択された1以上の候補情報を取得する。
【0439】
(ステップS2610)命令取得手段5332等は、取得されている情報を用いて命令情報を構成する。上位処理にリターンする。なお、かかる命令構成処理の例について、図29のフローチャートを用いて説明する。
【0440】
(ステップS2611)命令取得部532は、受信されている指示文を取得する。
【0441】
(ステップS2612)命令取得部532は、指示文から1以上のパラメータを取得する。ステップS2610に行く。
【0442】
なお、命令取得部532は、例えば、指示文を形態素解析し、1または2以上の自立語を取得し、当該1以上の各自立語のクラスを取得し、当該クラスが予め決められたクラスの自立語であるパラメータを取得する。なお、用語のクラスを取得することは、例えば、機械学習の予測処理により可能である。用語のクラスを取得することは、公知技術であるので詳細な説明を省略する。
【0443】
次に、ステップS2602の雛形取得処理の例について、図27のフローチャートを用いて説明する。
【0444】
(ステップS2701)雛形取得手段5322は、受信されている指示文を取得する。
【0445】
(ステップS2702)種類取得手段5321は、ステップS2701で取得した指示文を用いて、命令種類を取得する。
【0446】
(ステップS2703)雛形取得手段5322は、決定されたアクセス先を取得する。
【0447】
(ステップS2704)雛形取得手段5322は、アクセス先と命令種類とに対応するAI雛形情報を雛形格納部511から取得する。上位処理にリターンする。
【0448】
次に、ステップS2603のクエリ文章を構成処理の例について、図28のフローチャートを用いて説明する。
【0449】
(ステップS2801)文章作成手段5324は、受信されている指定文を取得する。
【0450】
(ステップS2802)文章作成手段5324は、取得されたAI雛形情報に、指定文を貼り付ける。なお、文章作成手段5324は、取得されたAI雛形情報の指定文を示す変数を、ステップS2801で取得した指定文に置き換える。
【0451】
(ステップS2803)文章作成手段5324は、カウンタiに1を代入する。
【0452】
(ステップS2804)文章作成手段5324は、ステップS2802におけるAI雛形情報の中にi番目の変数が存在するか否かを判断する。i番目の変数が存在する場合はステップS2805に行き、存在しない場合はステップS2808に行く。
【0453】
(ステップS2805)文章作成手段5324は、i番目の変数に代入する情報を取得する。なお、かかる情報は、例えば、指定文が有する情報である。かかる情報は、例えば、指定文が有する自立語である。
【0454】
(ステップS2806)文章作成手段5324は、AI雛形情報の中のi番目の変数をステップS2805で取得した情報に置き換える。
【0455】
(ステップS2807)文章作成手段5324は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS2804に戻る。
【0456】
(ステップS2808)属性値取得手段5323は、指定文を用いて、ユーザ属性値を取得するか否かを判断する。ユーザ属性値を取得する場合はステップS2809に行き、取得しない場合は上位処理にリターンする。
【0457】
属性値取得手段5323は、ここで、例えば、指定文がユーザ属性値取得条件を満たすか否かを判断する。ユーザ属性値取得条件は、例えば、指定文が特定のキーワード(例えば、会議)を含むことである。ユーザ属性値取得条件は、例えば、指定文のクラスが特定のクラス(例えば、会議内容に関する質問)であることである。
【0458】
(ステップS2809)属性値取得手段5323は、受信された指定文と対になるユーザ識別子を取得する。属性値取得手段5323は、当該ユーザ識別子と対になる1以上のユーザ属性値を格納部51のユーザ管理情報から取得する。
【0459】
(ステップS2810)文章作成手段5324は、ステップS2809で取得された1以上のユーザ属性値を雛形情報に付加する。上位処理にリターンする。なお、かかるユーザ属性値は、例えば、組織識別子である。
【0460】
次に、ステップS2610の命令構成処理の例について、図29のフローチャートを用いて説明する。
【0461】
(ステップS2901)命令取得手段5332は、種類取得手段5321が取得した命令種類を取得する。
【0462】
(ステップS2902)命令取得手段5332は、決定部531が決定したアクセス先を取得する。
【0463】
(ステップS2903)命令取得手段5332は、命令種類とアクセス先とに対応する命令雛形情報を雛形格納部511から取得する。
【0464】
(ステップS2904)命令取得手段5332は、カウンタiに1を代入する。
【0465】
(ステップS2905)命令取得手段5332は、命令雛形情報の中にi番目のパラメータ(変数)が存在するか否かを判断する。i番目のパラメータが存在する場合はステップS2906に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0466】
(ステップS2906)命令取得手段5332は、命令雛形情報の中のi番目のパラメータに対応する1以上の情報を取得する。
【0467】
(ステップS2907)画面取得手段5328は、ステップS2906で取得された情報がユーザ問合条件に合致するか否かを判断する。ユーザ問合条件に合致する場合はステップS2908に行き、合致しない場合はステップS2911に行く。なお、ユーザ問合条件は、例えば、ステップS2906で取得された情報が2以上存在することである。
【0468】
(ステップS2908)画面取得手段5328は、ステップS2906で取得された情報を用いて、画面情報を構成する。なお、かかる画面情報は、ステップS2906で取得された2以上の候補情報のうちの1以上の候補情報を選択するための画面の情報である。
【0469】
(ステップS2909)画面出力手段5329は、ステップS2908で構成された画面情報を端末装置6に送信する。なお、ここでの送信は、端末装置6の対話アプリへの出力である。
【0470】
(ステップS2910)選択受付手段5330は、端末装置6から、候補情報の選択を受信したか否かを判断する。候補情報の選択を受信した場合は、選択された1以上の情報を取得し、ステップS2911に行き、候補情報の選択を受信しなかった場合はステップS2910に戻る。
【0471】
(ステップS2911)命令取得手段5332は、ステップS2906で取得した情報、またはステップS2910で受信された選択に対応する情報を、i番目のパラメータとしてセットする。
【0472】
(ステップS2912)命令取得手段5332は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS2905に戻る。
【0473】
次に、端末装置6の動作例について、図30のフローチャートを用いて説明する。
【0474】
(ステップS3001)端末受付部62は、対話アプリの起動指示を受け付けたか否かを判断する。起動指示を受け付け場合はステップS3002、起動指示を受け付なかった場合は
【0475】
(ステップS3002)端末処理部63は、対話アプリを起動する。ステップS3001に戻る。
【0476】
(ステップS3003)端末受付部62は、対話アプリにおいて入力情報を受け付けたか否かを判断する。入力情報を受け付けた場合はステップS3004に行き、受け付けなかった場合はステップS3001に戻る。
【0477】
(ステップS3004)端末処理部63は、端末格納部61からユーザ識別子を取得する。端末処理部63は、当該ユーザ識別子と入力情報とを送信する。かかる送信の結果、ユーザ識別子と入力情報とが情報処理装置5に送信される。なお、かかる送信のルートは問わない。
【0478】
(ステップS3005)端末受信部65は、入力情報の送信に応じて、結果情報を受信したか否かを判断する。結果情報を受信した場合はステップS3006に行き、受信しなかった場合はステップS3007に行く。
【0479】
(ステップS3006)端末処理部63は、ステップS3005で受信された結果情報を用いて、出力する結果情報を構成する。端末出力部66は、当該結果情報を出力する。ステップS3001に戻る。
【0480】
(ステップS3007)端末受信部65は、情報処理装置5から画面情報を受信したか否かを判断する。画面情報を受信した場合はステップS3008に行き、受信しなかった場合はステップS3011に行く。
【0481】
(ステップS3008)端末処理部63は、ステップS3007で受信された画面情報を用いて、出力する画面を構成する。端末出力部66は、当該画面を出力する。
【0482】
(ステップS3009)端末受付部62は、出力された画面に対する選択であり、情報の選択を受け付けたか否かを判断する。情報の選択を受け付けた場合はステップS3010に行き、受け付けなかった場合はステップS3009に戻る。
【0483】
(ステップS3010)端末処理部63は、選択された1以上の情報を取得する。端末送信部64は、当該1以上の情報を送信する。ステップS3005に戻る。なお、送信された1以上の情報は、情報処理装置5が受信する。かかる場合の情報の送信ルートは問わない。
【0484】
(ステップS3011)端末処理部63は、タイムアウトであるか否かを判断する。タイムアウトである場合はステップS3001に行き、タイムアウトでない場合はステップS3005に行く。なお、タイムアウトとは、画面情報を受信してから閾値以上の時間が経過していることである。
【0485】
また、図30のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0486】
以下、本実施の形態における情報システムBの具体的な動作例について説明する。情報システムBの概念図は図21である。
【0487】
今、情報処理装置5の雛形格納部511には、図31の雛形管理表が格納されている。雛形管理表は、AI雛形情報および命令雛形情報を管理する表である。雛形管理表は、「ID」「装置識別子」「命令種類」「AI雛形情報」「命令雛形情報」を有する1または2以上のレコードを管理する。「-」はNULLである。なお、「AI雛形情報」「命令雛形情報」のおける「$」は変数を示す。
【0488】
また、雛形格納部511には、用語「会議」に対応付けて、AI雛形情報「「$組織識別子」の会議情報から「$指示文」を教えて」が格納されている、とする。
【0489】
また、組織識別子「会社a」に属するユーザAは、会議を行い、当該会議における会議情報を生成AI装置7に学習させるための操作を行った、とする。また、組織識別子「会社b」に属するユーザBは、別の会議を行い、当該会議における会議情報を生成AI装置7に学習させるための操作を行った、とする。
【0490】
かかる状況において、以下の2つの具体例について説明する。具体例1は、雛形情報を使用して、ユーザ所望の処理を実行する場合である。具体例2は、ユーザ属性値に応じた会話情報を利用する場合である。
【0491】
(具体例1)
端末装置6にインストールされている対話アプリ(ここでは、例えば、「Slack」)を立ち上げたユーザAは、自分の端末装置6に入力情報「@装置X 城北の商談の完了予定日を2023/7/21に変更しておいて」を入力した、とする。ここで、入力情報のうちの「@装置X」は特定情報であり、「城北の商談の完了予定日を2023/7/21に変更しておいて」は指示文である。
【0492】
次に、端末装置6は当該入力情報を受け付け、ユーザ識別子「ユーザA」と対に、当該入力情報を情報処理装置5に送信する。
【0493】
次に、情報処理装置5の情報受信部521は、端末装置6から当該入力情報を受信する。次に、決定部531は、当該入力情報に応じた一のアクセス先「装置X」を取得する。ここでのアクセス先は装置識別子である。
【0494】
次に、情報処理装置5の命令取得部532は、当該入力情報に対応するアクセス先「装置X」と対になるAI雛形情報が、雛形管理表(図31)に存在するので、入力情報がAI問合条件に合致する、と判断する。
【0495】
次に、雛形取得手段5322は、アクセス先「装置X」と対になるAI雛形情報を雛形管理表(図31)から取得する。つまり、雛形取得手段5322は、雛形管理表(図31)の「ID=1」のAI雛形情報を取得する。
【0496】
次に、文章作成手段5324は、取得されたAI雛形情報の変数「$指示文」に受信された指示文「城北の商談の完了予定日を2023/7/21に変更しておいて」を代入し、生成AI装置7に与えるクエリ文章を構成する。クエリ文章は「「城北の商談の完了予定日を2023/7/21に変更しておいて」を、「装置Xの中の(a)というテーブルの中を(b)で検索して属性名(c)の属性値を(d)で(e)して」という文に変換し、(a)(b)(c)(d)(e)を答えて。」である。次に、文章送信手段5325は、当該クエリ文章を生成AI装置7に渡す。
【0497】
次に、生成AI装置7は、当該クエリ文章を受信し、生成AIのプログラムに当該クエリ文章を与え、回答「(a)商談 (b)城北 (c)完了予定日 (d)2023/7/21 (e)更新」を得て、当該回答を情報処理装置5に送信する。
【0498】
次に、情報処理装置5の回答受信手段5326は、クエリ文章の送信に応じて、生成AI装置7から当該5つの回答を受信する。
【0499】
次に、検索手段5327は、図31の「ID=1」の命令雛形情報を構成する「Select($a,$b)」を取得する。次に、検索手段5327は、命令情報「Select($a,$b)」の「$a」「$b」の各々に「(a)商談 (b)城北」を代入し、「Select(商談,城北)」を構成し、当該命令情報を、アクセス先である「装置X」に対して実行する。なお、「Select(商談,城北)」は、テーブル「商談」から「城北」を検索することを指示する命令情報である。
【0500】
そして、検索手段5327は、装置Xの中のテーブル「商談」の中から「城北」を含む属性値を取得する。その結果、検索手段5327は、「城北ネットワーク株式会社」「城北テクノロジー株式会社」「城北サイエンス株式会社」を取得した、とする。
【0501】
次に、画面取得手段5328は、取得された回答がユーザ問合条件(ここでは、2以上の属性値が存在すること)に合致する、と判断する。次に、画面取得手段5328は、取得した3つの属性値「城北ネットワーク株式会社」「城北テクノロジー株式会社」「城北サイエンス株式会社」を用いて、当該3つの属性値から一つの属性値を選択するための画面を構成する画面情報を構成する。次に、画面出力手段5329は、当該画面情報を端末装置6に送信する。
【0502】
次に、端末装置6は、当該画面情報を受信し、画面を構成し、出力する。なお、画面は、対話アプリにおいて出力される。また、かかる画面例は図32である。そして、ユーザAは、選択ボタン3201を指示した、とする。次に、端末装置6は、当該選択を受け付け、選択ボタン3201を識別する情報または属性値「城北ネットワーク株式会社」を送信する。
【0503】
次に、情報処理装置5の選択受付手段5330は、2以上の候補情報の中の1以上の候補情報の選択を受信し、属性値「城北ネットワーク株式会社」を取得する。
【0504】
次に、命令取得手段5332は、取得されている情報を用いて命令情報を構成する。つまり、命令取得手段5332は、「ID=1」の「(e)更新」に対応する命令雛形情報「Update($a,$b,$c,$d)」を雛形管理表(図31)から取得する。次に、命令取得手段5332は、当該命令雛形情報のパラメータ($a,$b,$c,$d)の各々に値を代入し、命令情報「Update(商談,城北ネットワーク株式会社,完了予定日,2023/7/21)」を得る。
【0505】
次に、命令出力部541は、当該命令情報「Update(商談,城北ネットワーク株式会社,完了予定日,2023/7/21)」を、アクセス先「装置X」に渡す。
【0506】
次に、外部装置4である「装置X」は、命令情報「Update(商談,城北ネットワーク株式会社,完了予定日,2023/7/21)」を受信し、当該命令を実行し、テーブル「商談」の「城北ネットワーク株式会社」に合致するレコードの属性名「完了予定日」の属性値を「2023/7/21」に更新する。
【0507】
(具体例2)
対話アプリ(ここでは、例えば、「Slack」)を立ち上げたユーザCは、自分の端末装置6に入力情報「先の会議で決まったユーザAの次の商談はいつ?」を入力した、とする。なお、ユーザCが所属する会社は「会社a」である、とする。次に、端末装置6は当該入力情報を受け付け、ユーザ識別子「ユーザC」と対に、当該入力情報を情報処理装置5に送信する。
【0508】
次に、情報処理装置5の情報受信部521は、端末装置6から当該入力情報を受信する。次に、決定部531は、当該入力情報に応じたアクセス先を決定できなかった、とする。また、処理部53は、入力情報「先の会議で決まったユーザAの次の商談はいつ?」に含まれる用語「会議」から、会話情報から回答を取得するために、生成AI装置7に問い合わせることを決定する。
【0509】
次に、情報処理装置5の属性値取得手段5323は、ユーザ識別子「ユーザC」と対になる組織識別子「会社a」を格納部51のユーザ管理情報から取得した、とする。
【0510】
次に、文章作成手段5324は、用語「会議」と対になるAI雛形情報「「$組織識別子」の会議情報から「$指示文」を教えて」を格納部51から取得する。次に、命令取得部532は、AI雛形情報の変数「$組織識別子」に「会社a」を代入し、変数「$指示文」に受信された指示文を代入し、クエリ文章「「会社a」の会議情報から「ユーザAの次の商談はいつ?」を教えて」を取得する。次に、文章送信手段5325は、当該クエリ文章を生成AI装置7に渡す。
【0511】
次に、生成AI装置7は、当該クエリ文章を受信し、生成AIのプログラムに当該クエリ文章を与え、回答「2023年8月2日です」を得て、当該回答を情報処理装置5に送信する。
【0512】
次に、情報処理装置5の回答受信手段5326は、クエリ文章の送信に応じて、生成AI装置7から当該回答を受信する。
【0513】
次に、出力部54は、回答「2023年8月2日です」を「ユーザC」の端末装置6に送信する。
【0514】
次に、「ユーザC」の端末装置6は、当該回答を受信し、出力する。なお、かかる回答は、対話アプリに出力される。
【0515】
以上、本実施の形態によれば、ユーザが自然言語文を含む入力情報を入力することにより、2以上の装置に対する操作が容易にできる。
【0516】
また、本実施の形態によれば、ユーザが自然言語文を含む入力情報を入力することにより、2以上の装置に対する操作が容易にでき、ユーザは、当該操作の結果を受け取ることができる。
【0517】
また、本実施の形態によれば、生成AIにクエリを与えて、得た回答を用いて、アクセス先の装置に与える命令情報を容易に得ることができる。
【0518】
また、本実施の形態によれば、指示文に応じたAI雛形情報を用いて生成AIにクエリを取得できる。
【0519】
また、本実施の形態によれば、アクセス先に対して命令情報を用いた操作を行う前に、アクセス先から取得した2以上の検索情報を用いて、ユーザに検索情報を選択する画面を出力し、当該画面を用いてユーザが選択した検索情報を用いて、適切な命令情報を取得できる。
【0520】
また、本実施の形態によれば、ユーザ属性値に応じた学習モデルが使用された適切な回答を生成AIから取得できる。
【0521】
また、本実施の形態によれば、受信された指示文からアクセス先を自動的に決定できる。
【0522】
また、本実施の形態によれば、オンライン会議後に、オンライン会議の会話情報から取得した情報を用いて命令情報を構成できる。
【0523】
また、本実施の形態によれば、オンライン会議後に、オンライン会議の会話情報を学習した生成AIから取得した情報を用いて命令情報を構成できる。
【0524】
なお、本実施の形態における情報処理装置5を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ユーザが端末装置を用いて対話アプリに入力した指示文を含む入力情報を受信する情報受信部と、1以上の外部装置を含む2以上のアクセス先から、前記入力情報に応じた一のアクセス先を決定する決定部と、前記入力情報に含まれる前記指示文と前記アクセス先とに応じた命令情報を取得する命令取得部と、前記命令情報を前記アクセス先に渡す命令出力部として機能させるためのプログラムである。
【0525】
また、図33は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置5等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図33は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図34は、システム300のブロック図である。
【0526】
図33において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0527】
図34において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0528】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置5等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0529】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置5等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0530】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0531】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0532】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0533】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0534】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0535】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置5は、ユーザが自然言語文を含む入力情報を入力することにより、2以上の装置に対する操作が容易にできるという効果を有し、サーバ等として有用である。
【符号の説明】
【0536】
B 情報システム
3 会議支援装
4 外部装置
5 情報処理装置
6 端末装置
7 生成AI装置
51 格納部
52 受付部
53 処理部
54 出力部
61 端末格納部
62 端末受付部
63 端末処理部
64 端末送信部
65 端末受信部
66 端末出力部
111 会話格納部
511 雛形格納部
521 情報受信部
522 結果受付部
531 決定部
532 命令取得部
541 命令出力部
542 結果送信部
5321 種類取得手段
5322 雛形取得手段
5323 属性値取得手段
5324 文章作成手段
5325 文章送信手段
5326 回答受信手段
5327 検索手段
5328 画面取得手段
5329 画面出力手段
5330 選択受付手段
5331 候補取得手段
5332 命令取得手段
【要約】
【課題】従来技術においては、統一した簡易なインターフェイスで、2以上の装置に対して操作できなかった。
【解決手段】ユーザが端末装置6を用いて対話アプリに入力した指示文を含む入力情報を受信する情報受信部521と、1以上の外部装置4を含む2以上のアクセス先から、入力情報に応じた一のアクセス先を決定する決定部531と、入力情報に含まれる指示文とアクセス先とに応じた命令情報を取得する命令取得部532と、命令情報をアクセス先に渡す命令出力部541とを具備する情報処理装置5により、ユーザが自然言語文を含む入力情報を入力することにより、2以上の装置に対する操作が容易にできる。
【選択図】図23
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34