(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-19
(45)【発行日】2023-10-27
(54)【発明の名称】レーザ製造付加システム及び方法
(51)【国際特許分類】
B29C 64/268 20170101AFI20231020BHJP
B29C 64/135 20170101ALI20231020BHJP
B29C 64/153 20170101ALI20231020BHJP
B33Y 30/00 20150101ALI20231020BHJP
B28B 1/30 20060101ALI20231020BHJP
G02B 5/08 20060101ALI20231020BHJP
G02B 26/10 20060101ALI20231020BHJP
【FI】
B29C64/268
B29C64/135
B29C64/153
B33Y30/00
B28B1/30
G02B5/08 D
G02B26/10 108
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019153597
(22)【出願日】2019-08-26
【審査請求日】2022-08-24
(32)【優先日】2018-08-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】オズボーン, ヘイデン エス.
(72)【発明者】
【氏名】ヒリアード, マイケル ティー.
(72)【発明者】
【氏名】カーニー, ロバート エル.
【審査官】▲高▼橋 理絵
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-060071(JP,A)
【文献】特開平08-238678(JP,A)
【文献】特開2000-263271(JP,A)
【文献】特開平10-211656(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 64/00-64/40
B33Y 10/00-99/00
B28B 1/30
G02B 5/08
G02B 26/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
付加製造のためのレーザアセンブリであって、
第1の方向に位置合わせされた第1のレーザビームと、
前記第1の方向と位置合わせされて配置された第1の部分反射固定ミラー
であって、前記第1のレーザビームの第1の部分を第2の方向に反射し、且つ前記第1のレーザビームの残りの第2の部分を前記第1の方向に通過させる、第1の部分反射固定ミラーと、
前記第1のレーザビームの前記第1の部分の前記第2の方向と位置合わせされて配置された第1の振動ミラーであって、前記第1のレーザビームの前記第1の部分が、前記第1の振動ミラーによって第3の方向に屈折される、第1の振動ミラーと
、
前記第1の方向に沿って前記第1のレーザビームの前記第2の部分と位置合わせされて配置された第2の部分反射固定ミラーであって、前記第1のレーザビームの前記第2の部分のうちの第3の部分を第4の方向に反射し、且つ前記第1のレーザビームの残りの第4の部分を前記第1の方向に通過させる、第2の部分反射固定ミラーと
を含
み、
前記第2の部分反射固定ミラーの反射率が前記第1の部分反射固定ミラーの反射率よりも高く、前記第1のレーザビームの前記第1の部分と前記第3の部分とが同一の出力量である、レーザアセンブリ。
【請求項2】
前記第1の部分反射固定ミラーが、前記第1のレーザビームの前記第1の方向に対
してある角
度で配置された表面を有す
る、請求項1に記載のレーザアセンブリ。
【請求項3】
前記第1のレーザビームの前記第1の方向に対する前記角
度が45度(45°)であり、前記第1のレーザビームの前記第1の部分の前記第2の方向が前記第1の方向から90度(90°)
の角度で延びる、請求項2に記載のレーザアセンブリ。
【請求項4】
前記第1のレーザビームの前記第1の部分の前記第2の方向と位置合わせされた第1のレーザシャッターを更に含む、請求項1
から3のいずれか一項に記載のレーザアセンブリ。
【請求項5】
前記第3の方向に屈折した前記第1のレーザビームの前記第1の部分が、床内の材料と位置合わせされる、請求項1
から4のいずれか一項に記載のレーザアセンブリ。
【請求項6】
前記材料が、ポリマー粉末、液体樹脂又はセラミック樹脂である、請求項5に記載のレーザアセンブリ。
【請求項7】
前記第1のレーザビーム
の前記第3の部分の前記第4の方向と位置合わせされて配置された第2の振動ミラーを更に含む、請求項
1から6のいずれか一項に記載のレーザアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、構成要素の付加製造に関し、より具体的には、付加製造がレーザ光ビームで実施される付加製造に関する。
【背景技術】
【0002】
他の方法では製造が困難な構成要素を製造するために、付加製造プロセスが開発された。付加製造は、部品の生産において多くの利点を提供するとともに、様々な材料からこれらの部品を製造できる設計の自由度を提供する。連続した粉末層又は樹脂層を溶融又は焼結して部品を製造する選択的レーザ焼結といった、付加製造の様々な技術が開発されている。他の付加製造プロセスは、液体樹脂を使用する場合があり、固体材料の溶融堆積を含む場合があり、又は材料のシートの積層体の製造を含む場合がある。
【0003】
ポリマーなどの粉末の選択的レーザ焼結や樹脂のステレオリソグラフィなどの付加製造プロセスを使用する場合、レーザビームの移動距離がポリマー粉末又は樹脂床にわたって増加するにつれ、レーザビームの発散に問題が生じる可能性がある。レーザビームの移動距離が粉末又は樹脂床にわたって増加するにつれ、結果的に製造される部品は、ビルドの品質と容量に制限を有することになる。これらの制限に対処するために、粉末又は樹脂床に印加し、レーザビームの移動を減らすために、追加のレーザビーム源を追加することができるが、追加のレーザ光源を追加すると、粉末又は樹脂床に印加される様々なレーザビーム間での出力変動の発生を伴う製造品質の問題が発生する可能性がある。
【0004】
単一のレーザビーム源により、処理時間が遅くなり、ビルド容量が小さくなる。レーザビームがより長い距離を移動し、ビームの発散が発生した床内の場所では、部品の一部の品質が更に低下する可能性がある。レーザ源の数を増やすには、出力設定と位置の較正が必要となり、ビームの発散の結果として部品のビルド品質が更に低下する可能性がある。
【0005】
生産容量を高め、生産される部品の品質を高める必要がある。構築される部品の品質の向上には、様々な源からの様々なレーザビームの使用による出力変動の発生を減らし、出力設定の較正要求を減らすことで、より一貫した量のエネルギーを床に与えることが含まれる。
【発明の概要】
【0006】
実施例は、第1の方向に位置合わせされた第1のレーザビームと、第1のレーザビームの第1の部分を第2の方向に反射し、第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分が第1の方向に第1の部分反射固定ミラーを通過する第1の方向と位置合わせされて配置された第1の部分反射固定ミラーとを含む付加製造のためのレーザアセンブリを含む。レーザアセンブリは、第1のレーザビームの第1の部分の第2の方向と位置合わせされて配置された第1の振動ミラーであって、第1のレーザビームの第1の部分が、第1の振動ミラーによって第3の方向に屈折される、第1の振動ミラーを更に含む。
【0007】
実施例は、第1の方向に位置合わせされた第1のレーザビームと、第1の方向から離間した第6の方向に位置合わせされた第2のレーザビームとを含む付加製造のためのレーザシステムを含む。第1の部分反射固定ミラーは、第1のレーザビームの第1の部分を第2の方向に反射し、第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分が第1の方向に第1の部分反射固定ミラーを通過する第1の方向と位置合わせされて配置される。第1の振動ミラーは、第1のレーザビームの第1の部分の第2の方向と位置合わせされて配置され、第1のレーザビームの第1の部分が、第1の振動ミラーによって第3の方向に屈折される。第6の方向と位置合わせされて配置され、第2のレーザビームの第1の部分を第7の方向に反射し、第2のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分が、第3の部分反射固定ミラーを第6の方向を通過する、第3の部分反射固定ミラーが更に含まれる。第3の振動ミラーは、第2のレーザビームの第1の部分の第7の方向に位置合わせされて配置され、第2のレーザビームの第1の部分は、第3の振動ミラーによって第8の方向に屈折する。
【0008】
一例は、第1のレーザビームを第1の方向に、第1の方向に位置合わせされた第1の部分反射固定ミラーで、放射するステップを含む付加製造のためのレーザアセンブリを動作させるための方法を含む。この方法は、第1のレーザビームの第1の部分を第2の方向に、第2の方向に位置合わせされた第1の振動ミラーで反射するステップと、第1のレーザビームの第1の部分を、第1の振動ミラーで第3の方向に材料床まで屈折させるステップとを更に含む。方法は、第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分を、第1の方向に第1の部分反射固定ミラーを通過させるステップを更に含む。
【0009】
上述の特徴、機能及び利点は、様々な実施形態において単独で実現することができ、又は更に別の実施形態において組み合わせることが可能であるが、それらの更なる詳細は、以下の説明及び図面を参照して理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1のレーザビームが第1の方向に延びる付加製造のための第1のレーザビームアセンブリの側面概略図であり、第1の方向に位置合わせされた第1の部分反射固定反射ミラーが、第1のレーザビームの第1の部分を反射する。
【
図2】
図1の第1のレーザビームアセンブリの概略斜視図であり、第2の部分反射固定ミラーが、第1の部分反射固定反射ミラーを通過する第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分と位置合わせされる。
【
図3】付加製造のためのレーザシステムの斜視概略図である。
【
図4】部品を製造するための材料床を対象とする
図3の付加製造のためのレーザシステムの概略斜視図である。
【
図5】付加製造のためにレーザアセンブリを動作させる方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1を参照すると、付加製造のためのレーザアセンブリ10は、二酸化炭素又はネオジムドープイットリウムアルミニウムガーネットNd:Y
3Al
5O
12「Nd:YAG」レーザなどの第1のレーザ源14から発する第1のレーザビーム12を含む。第1のレーザビーム12は、第1の方向D1に位置合わせされる。レーザラインキューブビームスプリッタなどの第1の部分反射固定ミラー16は、第1の方向D1に位置合わせされて配置され、第1のレーザビーム12の第1の部分18を反射する。第1のレーザビーム12の第1の部分18は、第2の方向D2に延び、第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20は、第1の方向D1に第1の部分反射固定ミラー16を通過する。
【0012】
第1の部分反射固定ミラー16は、第1の部分反射固定ミラー16に衝突しているレーザビームから一定量の出力を反射する。本実施例では、第1の部分反射固定ミラー16は、第1のレーザビーム12の5パーセント(5%)及び第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20を反射する。部分反射固定ミラー及び同様に構成されたものは、それぞれ固定量のレーザ出力を反射することになる。指数関数的に減少した残りの第2の部分20と位置合わされて配置された類似の部分反射固定ミラーは、第1のレーザビーム12の出力の5パーセント(5%)の同じ固定量の出力を反射するだろう。結果として、第1のレーザビーム12の減少した出力量を受け取った第1の方向の経路に配置された類似の部分反射固定ミラーは、第1のレーザビーム12の出力の5パーセント(5%)を反射することができる。特定の部分反射固定ミラーに衝突するレーザビームの出力の量が、部分反射固定ミラーのその構成によって反射される固定量の出力を提供するのに十分である限り、部分反射固定ミラーの類似した構成は、部分反射固定ミラーに衝突するレーザビームの出力に関係なく、同じ固定量の出力を反射することになる。
【0013】
以下は、連続的に配置された部分反射固定ミラーによって反射する固定量のレーザビーム出力を示す表である。この表から分かるように、第1の列は、レーザ源から連続的に配置されたミラーを示し、第2の列は、ミラーを通過するビーム出力レバーを示し、第3の列は、そのミラーから反射されるレーザビームの出力を示し、第4の列は、そのミラーに衝突するレーザビームから反射されるビーム出力のパーセンテージを示す。示されるように、固定量の出力が反射されており、この例では、レーザ源から発せられたレーザビームの出力の5パーセント(5%)である。このように、反射する各出力量は同一であり、レーザビームの経路に沿って配置された同様に構成された部分反射固定ミラーを使用して、材料又は粉末又は樹脂床内の異なる場所に同量の出力を分配する能力が製造業者に提供される。部分反射固定ミラーのこの構成により、付加製造プロセスで材料床に到達する異なるレーザ出力源から発生するレーザビーム出力の較正の必要性と異常発生が減り、これにより、部品の生産品質が向上する。
【0014】
図1及び
図2を参照すると、第1の振動ミラー22は、第1のレーザビーム12の第1の部分18の第2の方向D2に位置合わせして配置されており、第1のレーザビーム12の第1の部分18は、第1の振動ミラー22によって屈折されて、後述するように材料床に方向付けられる第3の方向D3に延びる。レーザアセンブリ10は、第1のレーザビーム12の第1の方向D1に対する角度関係Aに配置された表面24を有する第1の部分反射固定ミラー16を更に含む。第1のレーザビーム12の第1の方向D1に対する角度関係Aは45度(45°)であり、第1のレーザビーム12の第1の部分18の第2の方向D2は、第1の方向D1から第2の方向D2に90度(90°)延びる。第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20は、第1の方向Dに位置合わせした第1の部分反射固定ミラー16を通過する。
【0015】
第1のレーザシャッター26は、第1のレーザビーム12の第1の部分18の第2の方向D2に位置合わせされる。製造者は、本明細書で特定される他のレーザシャッターに適用されるように、第1のレーザシャッター26を開放位置又は閉鎖位置のいずれかに配置することができる。第1のレーザシャッターが開放位置にある場合、第1のレーザビーム12の第1の部分18が、第1のレーザシャッター26を通って第1の振動ミラー22上に延びる。第1のレーザシャッター26が閉鎖位置にある場合、第1のレーザビーム12の第1の部分18は、第1のレーザシャッター26通過を阻止され、第1の振動ミラー22への到達を阻止される。
【0016】
例えば
図4に見られるように、第1のレーザビーム12の第1の部分18は、床30内に配置された材料28と位置合わせされた第3の方向D3に屈折する。材料28は、
図4に見られるように、連続層で焼結又はステレオリソグラフィを実行して部品29を生成する際のポリマー粉末、液体樹脂又はセラミック樹脂といった付加製造で利用される1つ又は多数の材料を含むことができる。他の付加製造技術は、液体樹脂などの材料28を使用してもよく、固体材料の溶融堆積を含んでもよく、又は液体樹脂若しくは他の材料28を使用するリザーバを含むことができる床30内に配置された材料28にレーザアセンブリ10によって提供される指向性レーザビーム出力を使用することもある材料シートの積層物体製造を含んでもよい。
【0017】
図2を参照すると、レーザアセンブリは、第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20と位置合わせされた第2の部分反射固定ミラー32を更に含む。第2の部分反射固定ミラー32は、第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20の第3の部分34を反射して、第4方向D4に延び、第1のレーザビーム12の第1の部分18の出力、及び第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20の第3の部分34の出力は、同一である。
【0018】
第2の振動ミラー36は、第1のレーザビーム20の指数関数的に減少した残りの第2の部分20の第3の部分34の第4の方向D4に位置合わせされて配置される。指数関数的に減少した残りの第2の部分20の第3の部分34は、第4の方向D4に延び、第2のレーザシャッター38が方向D4に位置合わせされて配置され、第2のレーザシャッター38が開放位置にある場合に、第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20の第3の部分34は、第2のレーザシャッター38を通過する。第1のレーザビーム20の指数関数的に減少した残りの第2の部分20の第3の部分と位置合わせした第2の振動ミラー36は、第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20の第3の部分34を、床30内に配置された材料28と位置合わせした第5の方向D5に屈折させる。第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20の指数関数的に減少した残りの第4の部分40は、第2の部分反射固定ミラー32を第1の方向D1に通過する。
【0019】
図3及び
図4を参照すると、付加製造のためのレーザシステム42は、第1の方向D1に位置合わせされた第1のレーザビーム12と、第1の方向D1から離間した第6の方向D6に位置合わせされた第2のレーザビーム源46から生じる第2のレーザビーム44とを含む。第1の部分反射固定ミラー16は、第1の方向D1に位置合わせされて配置され、第1のレーザビーム12の第1の部分18を反射し、第2の方向D2に延び、第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20は、第1の部分反射固定ミラー16を第1の方向D1に通過する。第1の振動ミラー22は、第1のレーザビーム12の第1の部分18の第2の方向D2に位置合わせされて配置され、第1のレーザビーム12の第1の部分18は、第1の振動ミラー22によって第3の方向D3に屈折する。
【0020】
第3の部分反射固定ミラー48は、第6の方向D6に位置合わせされて配置され、第2のレーザビーム44の第1の部分50を第7の方向D7に反射し、第2のレーザビーム44の指数関数的に減少した残りの第2の部分52は、第3の部分反射固定ミラー48を第6の方向D6に通過する。この例では、第2のレーザビーム44の第1の部分50は、第3のレーザシャッター54が開放位置にある状態で、第3のレーザシャッター54を通過し、第2のレーザビーム44の第1の部分50が、第3の振動ミラー56まで延びる。第3の振動ミラー56は、第2のレーザビーム44の第1の部分50の第7の方向D7に位置合わせされて配置され、第2のレーザビーム44の第1の部分50が、第3の振動ミラー56によって第8の方向D8に屈折される。
【0021】
第2の部分反射固定ミラー32は、第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20の第1の方向D1と位置合わせされる。第2の部分反射固定ミラー32は、第4の方向D4に延びる第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20の第3の部分34を反射する。第1のレーザビーム12の第1の部分18の出力と、第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20の第3の部分34の出力とは、同一である。床30内に配置された材料28に同出力のレーザビームを提供することにより、製造される部品の品質が向上し、較正の必要性が低減し、異なるレーザビーム源からの異なるレーザビームによって導入されうる様々な出力懸念が低下する。
【0022】
第2の振動ミラー36は、第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20の第3の部分34の第4の方向D4に位置合わせされて配置される。第2のレーザシャッター38は、前述のように、第2の部分反射固定ミラー32と第2の振動ミラー36との間に配置される。第2の振動ミラー36は、第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20の第3の部分34を、床30内に配置された材料28と位置合わせした第5の方向D5に屈折させる。第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20の指数関数的に減少した残りの第4の部分40は、第1の方向D1に延びる第2の部分反射固定ミラー32を通過する。
【0023】
第4の部分反射固定ミラー60は、第6の方向D6に延びる第2のレーザビーム44の指数関数的に減少した残りの第2の部分52の第6の方向D6に位置合わせされる。第4の部分反射固定ミラー60は、第9の方向D9に延びる第2のレーザビーム44の指数関数的に減少した残りの第2の部分52の第3の部分62を反射する。第2のレーザビーム44の第1の部分50の出力と、第2のレーザビーム44の指数関数的に減少した残りの第2の部分52の第3の部分62の出力とは、同一であり、部品の良質な生産をもたらす。第4のレーザシャッター64は、第4の部分反射固定ミラー60と第4の振動ミラー66との間に配置され、製造者が、第4の振動ミラー66に延びる第2のレーザビーム44の指数関数的に減少した残りの第2の部分52の第3の部分62を許可する又は許可しないように動作し、第4の振動ミラー66は、第2のレーザビーム44の指数関数的に減少した残りの第2の部分52の第3の部分62の第9の方向D9に位置合わせされて配置されている。第4の振動ミラー66は、床30内に配置された材料28と位置合わせされた第10の方向D10に、第2のレーザビーム44の指数的に減少した残りの第2の部分52の第3の部分62を屈折させる。第2のレーザビーム44の指数関数的に減少した残りの第2の部分52の指数関数的に減少した残りの第4の部分68は、第6の方向D6に延びる第4の部分反射固定ミラー60を通過する。
【0024】
レーザシステム42は、第1のレーザビーム12、第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20、及び第1の方向D1に延びる第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20の指数関数的に減少した残りの第4の部分40を含む。第2のレーザビーム44、第2のレーザビーム44の指数関数的に減少した残りの第2の部分52、及び第2のレーザビーム44の指数関数的に減少した残りの第2の部分52の指数関数な残りの第4の部分68は、第6の方向D6に延びる。レーザビームの第1の方向D1及び第6の方向D6は、これらのそれぞれの方向に延び、互いに間隔を空けて延びる。レーザシステム42のこの構成は、
図4に見られるように長さLの床30に沿ってレーザビーム源を提供するレーザシステム42を提供し、床30内の材料28に到達する出力は、第1の方向D1及び第6の方向D6のそれぞれに沿って均一である。対応する振動ミラーを備えた追加の部分反射固定ミラーは、
図3及び
図4に示すように、第1の方向D1及び第6の方向D6に沿って配置することができ、第1及び第2のレーザ源14及び46から床30の長さLを更にカバーする。
【0025】
レーザシステム42は、第1のレーザビーム12、第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20、及び上記のように第1の方向D1に延びる第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20の指数関数的に減少した残りの第4の部分40を含む。第2のレーザビーム44、第2のレーザビーム44の指数関数的に減少した残りの第2の部分52、及び第2のレーザビーム44の指数関数的に減少した残りの第2の部分52の指数関数な残りの第4の部分68は、第6の方向D6に延びる。第1及び第6の方向は、
図3及び
図4に見られるように互いに平行に延びる。
【0026】
床30の幅寸法Wに、レーザビーム源を備えた床30の付加的な範囲を設けることができる。これは、
図4及び
図5に見られるように、床30へのレーザビーム出力の幅寸法Wの範囲を拡大する第3のレーザ源70を追加することにより提供することができる。
【0027】
図5を参照すると、付加製造のためのレーザアセンブリ10を動作させる方法72は、第1の方向D1に位置合わせされた第1の部分反射固定ミラー16で、第1のレーザビーム12を第1の方向D1に放射するステップ74を含む。方法72は、第2の方向D2に延びる第1のレーザビーム12の第1の部分18を第2の方向D2に位置合わせした第1の振動ミラー22で反射するステップ76を更に含む。方法72には更に、第1のレーザビーム12の第1の部分18を第1の振動ミラー22で第3の方向D3に床30内に配置された材料28まで屈折させるステップ78が含まれる。方法72はまた、第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20を第1の方向D1に第1の部分反射固定ミラー16を通過させるステップ80を含む。
【0028】
レーザアセンブリ10を動作させる方法72は、第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20の第3の部分34を、第4の方向D4に第2の部分反射ミラー32で第4の方向D4に位置合わせした第2の振動ミラー36に反射することを更に含む。方法72は、第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20の第3の部分34を、第2の振動ミラー36で、床30内に配置された材料28に屈折させることを更に含み、第1のレーザビーム12の第1の部分の出力と第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第2の部分20の第3の部分34の出力とは同一であり、第1のレーザビーム12の指数関数的に減少した残りの第4の部分40を第2の部分反射固定ミラー32に通過させる。
【0029】
レーザアセンブリ10を動作させる方法72は、第2のレーザビーム44と位置合わせされた第3の部分反射固定ミラー48で、第6の方向D6に第2のレーザビーム44を放出することと、第3の部分反射固定ミラー48から第2のレーザビーム44の第1の部分50を第7の方向D7に位置合わせされた第3の振動ミラー56で、第7の方向D7に反射することと更に含む。方法72は、第2のレーザビーム44の第1の部分50を、第3の振動ミラー56で第8の方向D8に、床30内に配置された材料28まで屈折させることを更に含む。方法72は、第2のレーザビーム44の指数関数的に減少した第2の部分52を、第6の方向D6に第3の部分反射固定ミラー48を通過させることと、第2のレーザビーム44の指数関数的に減少した残りの第2の部分52の第3の部分62を、第9方向D9に、第4の部分反射固定ミラー60で第9の方向D9に位置合わせされた第4の振動ミラー66まで反射することとを更に含む。更に、方法72には、第2のレーザビーム44の指数関数的に減少した残りの第2の部分52の第3の部分62を、第10の方向D10に、第4の振動ミラー66で床30内に位置する材料28まで屈折させることが更に含まれ、第2のレーザビーム44の第1の部分50の出力と、第2のレーザビーム44の指数関数的に減少した第2の部分52の第3の部分62の出力とは同一である。更に、方法72は、第2のレーザビーム44の指数関数的に減少した第2の部分52の指数関数的に減少した残りの第4の部分68を、第6の方向D6に、第4の部分反射固定ミラー60を通過させることを含む。
【0030】
更に、本開示は、下記の条項による実施形態を含む。
条項1. 付加製造のためのレーザアセンブリであって、
第1の方向に位置合わせされた第1のレーザビームと、
第1のレーザビームの第1の部分を第2の方向に反射し、第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分が第1の方向に第1の部分反射固定ミラーを通過する第1の方向と位置合わせされて配置された第1の部分反射固定ミラーと、
第1のレーザビームの第1の部分の第2の方向と位置合わせされて配置された第1の振動ミラーであって、第1のレーザビームの第1の部分が、第1の振動ミラーによって第3の方向に屈折される、第1の振動ミラーと
を含むレーザアセンブリ。
条項2. 第1のレーザビームの第1の方向に対する角度関係で配置された表面を有する第1の部分反射固定ミラーを更に含む、条項1に記載のレーザアセンブリ。
条項3. 第1のレーザビームの第1の方向に対する角度関係が45度(45°)であり、第1のレーザビームの第1の部分の第2の方向が第1の方向から90度(90°)延びる、条項2に記載のレーザアセンブリ。
条項4. 第1のレーザビームの第1の部分の第2の方向と位置合わせされた第1のレーザシャッターを更に含む、条項1に記載のレーザアセンブリ。
条項5. 第3の方向に屈折した第1のレーザビームの第1の部分が、床内の材料と位置合わせされる、条項1に記載のレーザアセンブリ。
条項6. 材料が、ポリマー粉末、液体樹脂又はセラミック樹脂である、条項5に記載のレーザアセンブリ。
条項7. 第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分が、第1の方向に位置合わせされる、条項1に記載のレーザアセンブリ。
条項8. 第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分と位置合わせされた第2の部分反射固定ミラーを更に含む、条項7に記載のレーザアセンブリ。
条項9. 第2の部分反射固定ミラーが、第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の第3の部分を第4の方向に反射し、第1のレーザビームの第1の部分の出力と、第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の第3の部分の出力とが同一である、条項8に記載のレーザアセンブリ。
条項10. 第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の前記第3の部分の第4の方向と位置合わせされて配置された第2の振動ミラーを更に含む、条項9に記載のレーザアセンブリ。
条項11. 第2の振動ミラーが、第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の第3の部分を、床内に配置された材料と位置合わせされた第5の方向に屈折させる、条項10に記載のレーザアセンブリ。
条項12. 第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の指数関数的に減少した第4の部分が、第1の方向に第2の部分反射固定ミラーを通過する、条項9に記載のレーザアセンブリ。
条項13. 付加製造のためのレーザシステムであって、
第1の方向に位置合わせされた第1のレーザビームと、
第1の方向から離間した第6の方向に位置合わせされた第2のレーザビームと
を含み、
第1の部分反射固定ミラーが、第1の方向と位置合わせされて配置され、第1のレーザビームの第1の部分を第2の方向に反射し、第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分が、第1の部分反射固定ミラーを第1の方向を通過し、
第1のレーザビームの第1の部分の第2の方向と位置合わせされて配置された第1の振動ミラーであって、第1のレーザビームの第1の部分が、第1の振動ミラーによって第3の方向に屈折される、第1の振動ミラーと、
第3の部分反射固定ミラーが、第6の方向と位置合わせされて配置され、第2のレーザビームの第1の部分を第7の方向に反射し、第2のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分が、第3の部分反射固定ミラーを第6の方向を通過し、
第3の振動ミラーが、第2のレーザビームの第1の部分の第7の方向に位置合わせされて配置され、第2のレーザビームの第1の部分が、第3の振動ミラーによって第8の方向に屈折する、レーザシステム。
条項14. 第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の第1の方向と位置合わせされた第2の部分反射固定ミラー
を更に含み、
第2の部分反射固定ミラーが、第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の第3の部分を第4の方向に反射し、
第1のレーザビームの第1の部分の出力と、第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の第3の部分の出力が同一であり、
第2の振動ミラーが、第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の第3の部分の第4の方向に位置合わせされて配置され、
第2の振動ミラーが、第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の第3の部分を、床内に配置された材料と位置合わせされた第5の方向に屈折させ、
第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の指数関数的に減少した残りの第4の部分が、第1の方向に第2の部分反射固定ミラーを通過する、条項13に記載のレーザシステム。
条項15. 第6の方向に延びる第2のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の第6の方向と位置合わせされた第4の部分反射固定ミラー
を更に含み、
第4の部分反射固定ミラーが、第2のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の第3の部分を第9の方向に反射し、
第2のレーザビームの第1の部分の出力と、第2のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の第3の部分の出力とが同一であり、
第4の振動ミラーが、第2のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の第3の部分の第9の方向に位置合わせされて配置され、
第4の振動ミラーが、第2のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の第3の部分を、床内に配置された材料と位置合わせされた第10の方向に屈折させ、
第2のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の指数関数的に減少した残りの第4の部分が、第6の方向に第4の部分反射固定ミラーを通過する、条項14に記載のレーザシステム。
条項16. 第1のレーザビーム、第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分、及び第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の指数関数的に減少した残りの第4の部分が、第6の方向に延び、
第2のレーザビーム、第2のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分、及び第2のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の指数関数的に減少した第4の部分が、第6の方向に延び、
第1及び第6方向が、互いに間隔を空けて延びる、条項15に記載のレーザシステム。
条項17. 第1レーザビーム、第1レーザビームの指数関数的に減少した残りの第2部分、及び第1レーザビームの指数関数的に減少した残りの第2部分の残りの指数関数的に減少した残りの第4部分が、第1方向に延び、
第2のレーザビーム、第2のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分、及び第2のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の指数関数的に減少した第4の部分が、第6の方向に延び、
第1及び第6の方向が互いに平行に延びる、条項15に記載のレーザシステム。
条項18. 付加製造のためのレーザアセンブリを動作させるための方法であって、
第1の方向に位置合わせされた第1の部分反射固定ミラーで、第1の方向に第1のレーザビームを放射するステップと、
第1のレーザビームの第1の部分を、第2の方向に位置合わせされた第1の振動ミラーで第2の方向に反射するステップと、
第1のレーザビームの第1の部分を、第1の振動ミラーで第3の方向に床内に配置された材料まで屈折させるステップと、
第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分を第1の方向に、第1の部分反射固定ミラーを通過させるステップと
を含む方法。
条項19. 第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の第3の部分を、第2の部分反射固定ミラーで第4の方向に、第4の方向に位置合わせされた第2の振動ミラーまで反射することと、
第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の第3の部分を、第5の方向に第2の振動ミラーで、床内に配置された材料床まで屈折させることであって、第1のレーザビームの第1の部分の出力と、第1のレーザビームの指数関数的に減少した第2の部分の第3の部分の出力とが同一である、第1のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の第3の部分を屈折させることと、
第1のレーザビームの指数関数的に減少した第4の部分を、第2の部分反射固定ミラーを通過させることと
を更に含む、条項18に記載の方法。
条項20. 第2のレーザビームを第6の方向に第2のレーザビームと位置合わせされた第3の部分反射固定ミラーで放射することと、
第2のレーザビームの第1の部分を、第3の部分反射固定ミラーから第7の方向に、第7の方向に位置合わせされた第3の振動ミラーで反射することと、
第2のレーザビームの第1の部分を、第3の振動ミラーで第8の方向に床内に配置された材料まで屈折させることと、
第2のレーザビームの指数関数的に減少した第2の部分を、第6の方向に第3の部分反射固定ミラーを通過させることと、
第2のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の第3の部分を、第9の方向に第4の部分反射固定ミラーで、第9方向に位置合わせされた第4振動ミラーに反射することと、
第2のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の第3の部分を、第10の方向に第4の振動ミラーで床内に配置された材料まで屈折させることであって、第2のレーザビームの第1の部分の出力と、第2のレーザビームの指数関数的に減少した第2の部分の第3の部分の出力とが同一である、第2のレーザビームの指数関数的に減少した残りの第2の部分の第3の部分を屈折させることと、
第2のレーザビームの指数関数的に減少した第2の部分の指数関数的に減少した第4の部分を、第6の方向に第4の部分反射固定ミラーを通過させることと
を更に含む、条項18に記載の方法。
【0031】
様々な実施形態がこれまで記載されたが、本開示はそれらに限定されることを意図するものではない。開示された実施形態に対しては、更に添付の特許請求の範囲内にある変形例を作成してもよい。