(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-19
(45)【発行日】2023-10-27
(54)【発明の名称】車両の自動安全停止表示器材
(51)【国際特許分類】
B60Q 7/00 20060101AFI20231020BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20231020BHJP
F21S 45/00 20180101ALI20231020BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20231020BHJP
【FI】
B60Q7/00 610E
F21S2/00 660
F21S45/00
B60Q7/00 650B
B60Q7/00 630B
B60Q7/00 660B
B60Q7/00 670Z
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2021573359
(86)(22)【出願日】2020-06-18
(86)【国際出願番号】 KR2020007891
(87)【国際公開番号】W WO2020262883
(87)【国際公開日】2020-12-30
【審査請求日】2021-12-09
(31)【優先権主張番号】10-2019-0077913
(32)【優先日】2019-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523197098
【氏名又は名称】インデュラス インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】INDURAS, iNC
【住所又は居所原語表記】408-1, 57, Centum dong-ro, Haeundae-gu, Busan, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】イム ビョンエン
【審査官】山崎 晶
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第05041813(US,A)
【文献】実開昭56-110035(JP,U)
【文献】韓国公開特許第10-2005-0054179(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0305338(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60Q 7/00
F21S 2/00
F21S 45/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一側面が開放されたハウジングで形成されるフレームと、
一側が前記フレームと結合して前記フレームの内側に挿入されるように折り畳まれるか、或いは前記フレームの外部に突出するように展開される表示部と、を含み、
前記フレームは、
前記フレームの内部に設けられ、両側端部には前記フレームの一側に螺合されるねじ山が形成される回転棒と、
前記回転棒の中心に設けられ、前記回転棒を回転させるモータと、
前記回転棒の中心の両側にそれぞれ設けられる滑車と、
一側が前記滑車に連結され、他側が前記表示部に連結されることで、前記滑車の回転によって前記フレームを移動させるワイヤーと、を含む、車両の自動安全停止表示器材。
【請求項2】
前記表示部は、
側面の左右に第1ガイド溝及び第2ガイド溝が設けられる第1固定バーと、
前記第1固定バーの上部に位置する第2固定バーと、
一端部が鋸歯状に設けられてそれぞれ支持板に回転可能に結合し、互いに隣接する支持
バー同士の間に歯が噛み合うように構成され、他側が前記ねじ山、前記第1ガイド溝及び前記第2ガイド溝に連結される複数の支持
バーと、を含み、
前記複数の支持
バーは、
他側が前記ねじ山に螺合されて前記ねじ山に沿って移動する第1支持バー及び第2支持バーと、
他側が前記第1ガイド溝に結合して前記第1ガイド溝に沿って移動する第3支持バーと、
他側が前記第2ガイド溝に結合して前記第2ガイド溝に沿って移動する第4支持バーと、を含む、請求項1に記載の車両の自動安全停止表示器材。
【請求項3】
前記表示部は、
一面に複数のLEDランプが設けられ、
前記車両の自動安全停止表示器材は、
ユーザの操作によって前記表示部の点滅モードを操作するように操作信号を生成する操作部と、
前記操作信号を受信して前記複数のLEDランプを複数の模様を形成するように点滅させる制御部と、をさらに含み、
前記複数の模様は、
前記第1支持バー、第2支持バー 、第3支持バー及び第4支持バーを点滅させて形成するX模様、前記第3支持バー、第4支持バー及び前記第1固定バーを点滅させて形成する三角模様、並びに前記第1支持バー、第2支持バー、第3支持バー、第4支持バー及び前記第2固定バーを点滅させて形成する左右矢印模様を含む、請求項2に記載の車両の自動安全停止表示器材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、車両の自動安全停止表示器材に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、自動車は、運転中に交通事故にさらされるだけでなく、運転者の意図とは関係のない緊急状況が頻繁に発生し、これから運転者と搭乗者を保護し、緊急状況であることを知らせるために車両用三角表示板などの停止表示器材を義務的に備えるよう法規で規定されている。
【0003】
このような車両用三角表示板は、関連法規に従って三角形に製作され、コストダウンのためにその表面上に光反射板又は反射フィルムを付着させて作製した。道路交通法施行規則第40条は、高速道路や自動車専用道路では故障・事故車両から100m以上の後方に停止表示器材を設置するように規定している。
【0004】
ところが、従来の車両用三角表示板を設置するには、台座を緩めて三角表示板を組み立てなければならない時間がかかるため、迅速な設置が難しい。これにより、運転者が三角表示板の設置を渋り、設置時の時間所要による二次事故の発生、及び未設置による二次交通事故が増加するという問題点がある。また、従来の車両用三角表示板は、形態が固定された三角形からなり、車両の収納空間に対する保管性に劣るという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施形態は、自動車の内部に取り付けて保管する際に、折り畳み式で構成され、別途の空間を占めることなく安全停止表示器材を保管するためのものである。
【0006】
また、本発明の実施形態は、自動車の内部に設置され、緊急状況が発生したときに自動的に自動車の後尾に安全停止表示器材が展開されるようにするためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の例示的な実施形態によれば、一側面が開放されたハウジングで形成されるフレームと、一側が前記フレームと結合して前記フレームの内部に挿入されるように折り畳まれるか、或いは前記フレームの外部に突出するように展開される表示部と、を含み、前記フレームは、前記フレームの内部に設けられ、両側端部には前記フレームの一側に螺合されるねじ山が形成される回転棒と、前記回転棒の中心に設けられ、前記回転棒を回転させるモータと、前記回転棒の中心の両側にそれぞれ設けられる滑車と、一側が前記滑車に連結され、他側が前記表示部に連結されることで、前記滑車の回転によって前記フレームを移動させるワイヤーと、を含む、車両の自動安全停止表示器材が提供される。
【0008】
前記表示部は、側面の左右に第1ガイド溝及び第2ガイド溝が設けられる第1固定バーと、前記第1固定バーの上部に位置する第2固定バーと、一側端部が鋸歯状に設けられてそれぞれ支持板に回転可能に結合し、互いに隣接する支持板同士の間に歯が噛み合うように構成され、他側が前記ねじ山、前記第1ガイド溝及び前記第2ガイド溝に連結される複数の支持板と、を含み、前記複数の支持板は、他側が前記ねじ山に螺合されて前記ねじ山に沿って移動する第1支持バー及び第2支持バーと、他側が前記第1ガイド溝に結合して前記第1ガイド溝に沿って移動する第3支持バーと、他側が前記第2ガイド溝に結合して前記第2ガイド溝に沿って移動する第4支持バーと、を含むことができる。
【0009】
前記表示部は、一面に複数のLEDランプが設けられ、前記車両の自動安全停止表示器材は、ユーザの操作によって前記表示部の点滅モードを操作するように操作信号を生成する操作部と、前記操作信号を受信して前記複数のLEDランプを複数の模様を形成するように点滅させる制御部と、をさらに含み、前記複数の模様は、前記第1支持バー、第2支持バー、第3支持バー及び第4支持バーを点滅させて形成するX模様、前記第3支持バー、第4支持バー及び前記第1固定バーを点滅させて形成する三角模様、並びに前記第1支持バー、第2支持バー、第3支持バー、第4支持バー及び前記第2固定バーを点滅させて形成する左右矢印模様を含むことができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施形態によれば、自動車の内部に装着して保管する際に、折り畳み式なので、別途のスペースを占めることなく安全停止表示器材を保管することができる。
【0011】
また、本発明の実施形態によれば、自動車の内部に設置され、緊急状況が発生したときに自動的に自動車の後尾に安全停止表示器材が展開されることにより、後方の車両が前方車両の緊急停車を迅速に認識して事故を予防することができる。
【0012】
また、本発明の実施形態によれば、車両が高速で走行する高速道路での緊急状況の際に車両から下車することなく走行中に安全に停止表示器材を設置することができ、停止表示器材の形成と同時にLEDランプが点灯することにより、夜間及び霧など、運転視野の確保が難しい環境でも容易に識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の一実施形態に係る自動安全停止表示器材を説明するための構成図である。
【
図2】本発明の一実施形態による自動安全停止表示器材を説明するための斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態による自動安全停止表示器材の折り畳まれた状態及び展開された状態を説明するための断面図である。
【
図4】本発明の一実施形態による自動安全停止表示器材を説明するための側断面図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る自動安全停止表示器材の表示部の作動状態を説明するための断面図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る自動安全停止表示器材が車両に装着された状態を説明するための図である。
【
図7】本発明の一実施形態による自動安全停止表示器材の表示部を操作するためのブロック図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係る自動安全停止表示器材の表示部の動作状態を説明するための図である。
【
図9】例示的な実施形態での使用に適したコンピューティング装置を含むコンピューティング環境を例示して説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を説明する。以下の詳細な説明は、本明細書に記述された方法、装置及び/又はシステムに対する包括的な理解を助けるために提供される。ところが、これは例示に過ぎず、本発明はこれに限定されない。
【0015】
本発明の実施形態を説明するにあたり、本発明に係る公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不要に不明確にするおそれがあると判断された場合には、その詳細な説明を省略する。そして、後述する用語は、本発明における機能を考慮して定義された用語であって、これは、ユーザ、運用者の意図又は慣例などに応じて変わり得る。したがって、その定義は、本明細書全体にわたる内容に基づいて下されるべきである。詳細な説明で使用される用語は、単に本発明の実施形態を記述するためのものであり、決して制限的なものではない。特に明記しない限り、単数形の表現は複数形の意味を含む。本説明において、「含む」又は「具備」などの表現は、ある特性、数字、ステップ、動作、要素、これらの一部又は組み合わせを指し示すためのものであり、記述されたものに加えて、一つ又はそれ以上の他の特性、数字、ステップ、動作、要素、これらの一部若しくは組み合わせの存在又は付加可能性を排除するように解釈されてはならない。
【0016】
一方、上側、下側、一側、他側などの方向性用語は、開示された図面の配向に関連して使用される。本発明の実施形態の構成要素は、様々な配向に位置設定できるので、方向性用語は、例示の目的で使用されるものであり、これを制限するものではない。
【0017】
図1は本発明の一実施形態に係る自動安全停止表示器材を説明するための構成図、
図2は本発明の一実施形態による自動安全停止表示器材を説明するための斜視図、
図3は本発明の一実施形態による自動安全停止表示器材の折り畳まれた状態及び展開された状態を説明するための断面図、
図4は本発明の一実施形態による自動安全停止表示器材を説明するための側断面図、
図5は本発明の一実施形態に係る自動安全停止表示器材の表示部の作動状態を説明するための断面図、
図6は本発明の一実施形態に係る自動安全停止表示器材が車両に装着された状態を説明するための図である。
【0018】
図1乃至
図6に示すように、本発明の一実施形態による自動安全停止表示器材は、フレーム100及び表示部200を含むことができる。
【0019】
フレーム100は、一側面が開放された長尺の「コ」字状に形成されることができる。開放された一面から表示部200が引き出されることができる。フレーム100は、内部に磁石(図示せず)が設けられることができ、フレーム100の内部に設けられた磁石(図示せず)によって車両1の内部(例えば、トランク)に対して着脱可能である。
【0020】
フレーム100は、内部に駆動手段110が設けられることができる。駆動手段110は、表示部200の折畳及び展開を作動させることができ、回転棒111、モータ112、滑車113-1、113-2及びワイヤー114を含むことができる。
【0021】
回転棒111は、フレーム100の内部に設けられ、棒状を有することができる。回転棒111は、両側端部にねじ山115が形成されることができる。両側端部に形成されたねじ山115は、第1支持バー231と第2支持バー232とが結合し、回転棒111の回転に応じて第1支持バー231及び第2支持バー232がねじ山115に沿って移動しながら表示部200が折り畳まれたり展開されたりすることができる。
【0022】
モータ112は、回転棒111の中心部に設けられ、回転棒111を回転させることができる。例えば、モータ112は、回転棒111の中心部で回転棒111を回転させるための貫通型モータであり得る。モータ112の回転力によって、モータ112に結合した回転棒111が回転することができる。
【0023】
滑車113-1、113-2は、フレーム100の内部及び回転棒111にそれぞれ設けられることができる。フレーム100の内部に設けられた滑車113-1は、ワイヤー114が円滑に繰り出されたり巻き取られたりすることができる。また、回転棒111に設けられた滑車113-2は、回転棒111に結合して回転棒111の回転に応じて回転することにより、ワイヤー114を繰り出したり巻き取ったりすることができる。滑車113-2は、回転棒111におけるモータ112の両側に設けられることができる。モータ112の両側に設けられた滑車113-2には、それぞれワイヤー114の他側が連結されることができる。ワイヤー114は、それぞれ一側が第1固定バー210に連結され、他側が滑車113-2に連結されることができる。ワイヤー114は、滑車113-2の回転によって巻き取られたり繰り出されたりすることができる。このため、モータ112の回動により、滑車113-2に連結されたワイヤー114が巻き取られたり繰り出されたりしながら、表示部200が折り畳まれたり展開されたりすることができる。
【0024】
また、ここでは、フレーム100の内部に4つの滑車113-1を含むものと示したが、これに限定されるものではなく、2つの滑車を含んでもよい。
【0025】
また、フレーム100は、フレーム100によって表示部200が覆われることを防止するように、前面の一部が透明なカバー(図示せず)で形成されることができ、例えば、アクリル、プラスチックなどの素材が使用できる。
【0026】
表示部200は、一側がフレーム100と結合してフレーム100の内部に挿入されるように折り畳まれることができる。表示部200は、第1固定バー210、第2固定バー220、第1支持バー231、第2支持バー232、第3支持バー233及び第4支持バー234を含むことができる。
【0027】
第1固定バー210は、側面左右に一対の第1及び第2ガイド溝211、212が設けられることができる。第1ガイド溝211には第3支持バー233が連結されることができる。第2ガイド溝212には第4支持バー234が連結されることができる。第1固定バー210は、ワイヤー111に連結され、ワイヤー111の巻き取り又は繰り出しに応じて上下移動することができる。
【0028】
第2固定バー220は、第1固定バー210の上部に設けられることができる。第2固定バー220の中央後面部には、支持板235の結合部材236がスライドされる第3ガイド溝221が設けられることができる。第3ガイド溝221は、第2固定バー220の高さよりも下方向に長く設けられることができる。これにより、表示部200が折り畳まれる場合、結合部材236が第3ガイド溝221に沿って下方に移動して第1固定バー210及び第2固定バー220がフレーム100の内部に完全に挿入されることができる。
【0029】
また、第2固定バー220には、ワイヤー111の通過する孔222が設けられることができる。第2固定バー220は、結合部材236とワイヤー111によって「一」字状を維持することができ、第1固定バー210と平行を維持して「=」字状を維持することができる。
【0030】
第1支持バー231、第2支持バー232、第3支持バー233及び第4支持バー234は、それぞれ一側端部が鋸歯状に設けられたバーの形で形成されることができる。第1支持バー231、第2支持バー232、第3支持バー233及び第4支持バー234は、それぞれ一側が隣接した支持バーと結合するように、支持板235に回転可能に結合することができる。支持板235には、第2固定バー220の第3ガイド溝221に結合して第3ガイド溝221に沿ってスライドされる結合部材236が設けられることができる。第1支持バー231及び第2支持バー232は、それぞれ他側が回転棒111のねじ山115に結合して回転棒111の回転に応じて移動することができる。第3支持バー233及び第4支持バー234は、それぞれ他側が第1ガイド溝211及び第2ガイド溝212に結合して第1及び第2ガイド溝211、212に沿ってスライドすることができる。
【0031】
第1支持バー231、第2支持バー232、第3支持バー233及び第4支持バー234は、それぞれ隣接している支持バー同士が噛み合っている鋸歯状によって、表示部200が展開される場合にX字状を形成することができる。
【0032】
つまり、表示部200は、モータ112によって回転棒111が回転することにより、ワイヤー114が連結された第1固定バー210が移動することができる。これと同時に、表示部200は、ねじ山115が連結された第1支持バー231及び第2支持バー232が移動しながら、噛み合っている第1支持バー231、第2支持バー232、第3支持バー233及び第4支持バー234が、歯車メカニズムで回転しながら展開されたり折り畳まれたりすることができる。
【0033】
また、表示部200は、一面に多数のLEDランプ250が設けられることができる。表示部200は、展開された状態で多数のLEDランプ250を用いて多数の模様を形成することができる。このとき、多数のLEDランプ250は、制御部300の制御によって多数の模様を形成することができ、また、操作部500によって多数の模様を形成することができる。ここで、多数の模様は、第1支持バー231、第2支持バー232、第3支持バー233及び第4支持バー234を点滅させて形成するX模様、第3支持バー233、第4支持バー234及び第1固定バー210を点滅させて形成する三角模様、並びに第1支持バー231、第2支持バー232、第3支持バー233、第4支持バー234及び第2固定バー220を点滅させて形成する左右矢印模様を含むことができる。
【0034】
このように、表示部200は、多数のLEDランプ250を用いて三角形状、X形状、左右矢印形状などを形成することにより、後続の車両に緊急状況を表示することができる。多数のLEDランプ250は、車両1のバッテリーを利用する電源線又は内部充電池などを用いて電気が供給されるようにすることができる。このとき、充電池(図示せず)は、車両1のバッテリーから平常時に充電されるようにすることができる。
【0035】
また、ここでは、第1固定バー210が結合しているものと示したが、これに限定されず、第1固定バー210は、第1支持バー231及び第2支持バー232と着脱可能に連結され、分離された状態でも使用できる。例えば、表示部200から分離された第1固定バー210は、棒状を有するので、棒状の誘導灯として活用できる。
【0036】
その結果、
図6に示すように、本発明の自動安全停止表示器材が自動的に展開されたり折り畳まれたりすることができる。
【0037】
図7は本発明の一実施形態による自動安全停止表示器材の表示部を操作するためのブロック図である。
【0038】
図7に示すように、本発明の一実施形態による自動安全停止表示器材は、制御部300、通信部400及び操作部500をさらに含むことができる。
【0039】
制御部300は、車両1の非常灯又は衝撃感知ユニットと連動して表示部200を制御することができる。制御部300は、車両1の非常灯が所定の時間だけ動作を維持する場合、又は衝撃感知ユニットから衝撃感知信号を受信する場合に表示部200を動作させることができる。すなわち、制御部300は、表示部200の多数のLEDランプ250を点灯させることができる。
【0040】
また、制御部300は、操作部500の操作信号を通信部400から受信して表示部200を制御することができる。制御部300は、操作部500から操作信号の受信を受けて三角形状、X形状、左右矢印形状などを形成するように多数のLEDランプ250を点灯させることができる。
【0041】
制御部300は、多数のLEDランプ250を多数の模様を形成するように点滅させて後方の車両に対して車線変更を誘導するようにすることができる。
【0042】
図8は本発明の一実施形態に係る自動安全停止表示器材の表示部の動作状態を説明するための図である。
【0043】
図8に示すように、自動安全停止表示器材の表示部200は、多数の模様を形成することができる。すなわち、制御部300は、表示部200の多数のLEDランプ250を点灯させて左右矢印形状、三角形状、X形状を表示することができる。
【0044】
例えば、多数のLEDランプ250は、車両が右側の路肩上に停車している状況には、X形状と左矢印形状とを交差点滅させて車両事故の際に前方車両の状況を知らせ、車両の車路変更を案内することができる。また、多数のLEDランプ250は、車両が一次路に停車している状況には、X形状と右矢印形状とを交差点滅させて車両事故の際に前方車両の状況を知らせ、車両の車路変更を案内することができる。また、多数のLEDランプ250は、X形状と三角形状とを交差点滅させて車両事故の際に前方車両の状況を知らせて徐行するように案内することができる。
【0045】
再び
図7を参照すると、通信部400は、フレーム100の内部に設けられることができる。通信部400は、ユーザの操作によって操作部から操作信号を受信することができる。通信部400は操作部500との無線通信を行うことができる。ここで、無線通信は、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)、ジグビー(Zigbee)、赤外線(Infra-red)など、近距離で伝達可能な公知の通信方式を活用することができる。
【0046】
一方、ここでは、通信部400と操作部500とが無線通信で接続されるものと示したが、これに限定されるものではなく、電力供給及び操作信号伝達のために電力供給線、信号伝達線などによって互いに接続されていてもよい。
【0047】
操作部500は、ユーザの操作によって表示部200を制御するための操作信号を生成することができる。ここで、操作信号は、表示部200の点灯モード(例えば、点滅方式、色変更、輝度変化など)及び動作モードなどの入力を受けることができる。操作部500はフレーム100に直接設置することができる。また、操作部500は、遠隔で操作信号を送出するためのリモコン(図示せず)であってもよく、車両に直接設置してもよい。
【0048】
したがって、自動車の内部に設置され、緊急状況が発生したときに自動的に自動車の後尾に安全停止表示器材が展開されることにより、後方の車両が前方車両の緊急停車を迅速に認識して事故を予防することができる。
【0049】
また、車両が高速で走行する高速道路での緊急状況の際に、車両から下車することなく走行中に安全に停止表示器材を設置することができ、停止表示器材の形成と同時にLEDランプが点灯することにより、夜間や霧など、運転視野の確保が難しい環境でも容易に識別することができる。
【0050】
図9は例示的な実施形態での使用に適したコンピューティング装置を含むコンピューティング環境を例示して説明するためのブロック図である。図示の実施形態において、各構成要素は、以下に記載されたものに加えて、互いに異なる機能及び能力を有することができ、以下に記載されたものに加えて、追加の構成要素を含むことができる。
【0051】
図示のコンピューティング環境10はコンピューティング装置12を含む。一実施形態において、コンピューティング装置12は制御部300であってもよい。また、コンピューティング装置12は操作部500であってもよい。
【0052】
コンピューティング装置12は、少なくとも一つのプロセッサ14、コンピュータ可読記憶媒体16、及び通信バス18を含む。プロセッサ14は、コンピューティング装置12が前述の例示的な実施形態によって動作するようにすることができる。例えば、プロセッサ14は、コンピュータ可読記憶媒体16に記憶された一つ以上のプログラムを実行することができる。前記一つ以上のプログラムは、一つ以上のコンピュータ実行可能命令語を含むことができ、前記コンピュータ実行可能命令語は、プロセッサ14によって実行される場合、コンピューティング装置12が例示的な実施形態による動作を行うように構成されることができる。
【0053】
コンピュータ可読記憶媒体16は、コンピュータ実行可能命令語乃至プログラムコード、プログラムデータ、及び/又は他の適切な形態の情報を記憶するように構成される。コンピュータ可読記憶媒体16に記憶されたプログラム20は、プロセッサ14によって実行可能な命令語の集合を含む。一実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体16は、メモリ(ランダムアクセスメモリなどの揮発性メモリ、不揮発性メモリ、又はこれらの適切な組み合わせ)、一つ以上の磁気ディスク記憶装置、光学ディスク記憶装置、フラッシュメモリ装置、その他にコンピューティング装置12によってアクセスされ、所望の情報を記憶することができる他の形態の記憶媒体、又はこれらの適切な組み合わせであり得る。
通信バス18は、プロセッサ14、コンピュータ可読記憶媒体16を含むことで、コンピューティング装置12の他の様々な構成要素を相互接続する。
【0054】
また、コンピューティング装置12は、一つ以上の入出力装置24のためのインターフェースを提供する一つ以上の入出力インターフェース22、及び一つ以上のネットワーク通信インターフェース26を含むことができる。入出力インターフェース22及びネットワーク通信インターフェース26は通信バス18に接続される。入出力装置24は、入出力インターフェース22を介してコンピューティング装置12の他の構成要素に接続されることができる。例示的な入出力装置24は、ポインティング装置(マウス又はトラックパッドなど)、キーボード、タッチ入力装置(タッチパッド又はタッチスクリーンなど)、音声又は音入力装置、様々な種類のセンサー装置及び/又は撮影装置などの入力装置、及び/又はディスプレイ装置、プリンタ、スピーカー及び/又はネットワークカードなどの出力装置を含むことができる。例示的な入出力装置24は、コンピューティング装置12を構成する一構成要素であって、コンピューティング装置12の内部に含まれてもよく、コンピューティング装置12とは区別される別個の装置としてコンピューティング装置12に接続されてもよい。
【0055】
以上、本発明の代表的な実施形態を詳細に説明したが、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、上述した実施形態について本発明の範囲から逸脱することなく様々な変形が可能であることを理解するだろう。したがって、本発明の権利範囲は、説明された実施形態に限定されて定められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等なものによって定められなければならない。
【符号の説明】
【0056】
100 フレーム
110 駆動手段
111 回転棒
112 モータ
113-1、113-2 滑車
114 ワイヤー
200 表示部
210 第1固定バー
211 第1ガイド溝
212 第2ガイド溝
220 第2固定バー
221 第3ガイド溝
231 第1支持バー
232 第2支持バー
233 第3支持バー
234 第4支持バー
235 支持板
236 結合部材
250 LEDランプ
300 制御部
400 通信部
500 操作部