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特許7370464情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-19
(45)【発行日】2023-10-27
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20231020BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022530175
(86)(22)【出願日】2022-04-11
(86)【国際出願番号】 JP2022017468
(87)【国際公開番号】W WO2022249779
(87)【国際公開日】2022-12-01
【審査請求日】2022-05-24
(31)【優先権主張番号】P 2021089240
(32)【優先日】2021-05-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】320005501
【氏名又は名称】株式会社電通
(74)【代理人】
【識別番号】230104019
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 聖二
(74)【代理人】
【識別番号】100106840
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 耕司
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【弁理士】
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】堀田 峰布子
(72)【発明者】
【氏名】末冨 亮
【審査官】阿部 弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-128740(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0286993(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0210301(US,A1)
【文献】特開2012-014676(JP,A)
【文献】特開2021-060793(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想現実空間内で実施するイベントの仕様を決めるためのパラメータの入力を受け付ける入力受付部と、
前記パラメータに基づいて制作されたイベントを仮想現実空間内で実施するイベント実施部と、
を備え、
前記入力受付部は、前記イベントの評価項目およびその目標値を設定するための入力をさらに受け付け、
前記イベント実施部は、前記イベントの実施中に、リアルタイムで、前記評価項目についての計測を行い、評価項目の計測値を設定された目標値と比較し、評価項目の計測値が目標値を下回っている場合には、評価を改善するための予め定められた処理が評価項目ごとに記憶されているデータベースを参照して、当該評価項目に対応する処理を特定し、特定された処理を実行する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記イベント実施部は、評価項目の計測値が目標値を上回っている場合には、評価を維持するための予め定められた処理が評価項目ごとに記憶されているデータベースを参照して、当該評価項目に対応する処理を特定し、特定された処理を実行する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記処理は、前記イベントが行われているワールドに作用する処理、前記イベントが行われているワールドとは異なるワールドに作用する処理、仮想現実空間外に作用する処理のうちの1つまたは2つ以上である、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記イベントが行われているワールドに作用する処理は、当該ワールド内でアバターが属するレイヤーの数の変更、当該ワールド全体の環境の変容、当該ワールド内にいるアバターへのメッセージの送信、当該ワールド内のコンテンツの変容のうちの少なくとも1つである、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記イベントが行われているワールドに作用する処理は、会場面積の変更、座席数の変更、レイヤーの数の変更、イベントを盛り上げるためのコンテンツまたはノンプレイヤーキャラクタ(NPC)の数の変更、広告の数または面積の変更、クーポンの配布、バーゲンタイムの設定、投げ銭アイテムまたはその価格の変更、看板、案内図またはマップの表示の変更、ワープ扉の設置または撤去、通路の数の変更、道幅の変更、物販コーナーまたはショップの移動、広場または公園の面積または数の変更、音楽または音、季節、時間、天気、ワールド全体のイメージの変更のうちの少なくとも1つである、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記イベントが行われているワールドとは異なるワールドに作用する処理は、当該異なるワールド内にいるアバターへのメッセージの送信、当該異なるワールド内のコンテンツの変容のうちの少なくとも1つである、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記仮想現実空間外に作用する処理は、メールまたは電話の発信、SNSへの掲載、WEBページへの掲載、デジタルサイネージへの掲載、現実世界でのコンテンツの変容のうちの少なくとも1つである、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記入力受付部は、イベントの評価項目について予め定められた複数の候補を提示し、当該複数の候補の中から設定すべき評価項目についての選択を受け付ける、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記評価項目は、イベントの入場者数、イベントに入場するためのアプリのダウンロード数、会場内でのゲストの回遊性、会場内と会場外との間でのゲストの移動状況、ゲストの感情、物販売上、投げ銭状況のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記感情は、ゲストの心拍、脳波、表情、発声、瞳孔、移動および身体行動のうちの少なくとも1つの生体情報に基づいて推定される、
ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記イベントの仕様は、イベントの種別、屋外か屋内か、季節、時間帯、天気、ゲストの収容人数、期間、時間、座席の有無、ゲストの種別、無料か有料か、収容拡張性の有無、物販の有無のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記入力受付部は、入力されたパラメータに基づいて、リアルタイムのレンダリングで、イベントのモックアップイメージを作成する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記入力受付部は、入力されたパラメータに基づいて、リアルタイムで、イベント費用の概算見積りを作成する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記イベントの実施後に、各評価項目についての時系列での評価を含むレポートを作成するレポート作成部をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項15】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
仮想現実空間内で実施するイベントの仕様を決めるためのパラメータの入力を受け付けるステップであって、前記イベントの評価項目およびその目標値を設定するための入力をさらに受け付けるステップと、
前記パラメータに基づいて制作されたイベントを仮想現実空間内で実施するステップであって、前記イベントの実施中に、リアルタイムで、前記評価項目についての計測を行い、評価項目の計測値を設定された目標値と比較し、評価項目の計測値が目標値を下回っている場合には、評価を改善するための予め定められた処理が評価項目ごとに記憶されているデータベースを参照して、当該評価項目に対応する処理を特定し、特定された処理を実行するステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項16】
コンピュータに、
仮想現実空間内で実施するイベントの仕様を決めるためのパラメータの入力を受け付けるステップであって、前記イベントの評価項目およびその目標値を設定するための入力をさらに受け付けるステップと、
前記パラメータに基づいて制作されたイベントを仮想現実空間内で実施するステップであって、前記イベントの実施中に、リアルタイムで、前記評価項目についての計測を行い、評価項目の計測値を設定された目標値と比較し、評価項目の計測値が目標値を下回っている場合には、評価を改善するための予め定められた処理が評価項目ごとに記憶されているデータベースを参照して、当該評価項目に対応する処理を特定し、特定された処理を実行するステップと、
を実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、仮想現実(Virtual Reality;VR)空間内においてアバターを操作して他の空間(ワールドともいう)を訪れたり他のアバターと交流したりできるサービスが知られている(非特許文献1等)。このようなサービスを利用して、VR空間内においてアバターを操作してイベント会場となるワールドに入場し、会場内を回遊したりアイテムを購入したりできるイベントが行われることもある(非特許文献2等)。
非特許文献1:”VRChat”,[online],VRChat Inc.,[2021年5月7日検索],インターネット<URL: https://hello.vrchat.com/>
非特許文献2:”VIRTUAL MARKET”,[online],HIKKY Co., Ltd.,[2020年10月22日検索],インターネット<URL:https://www.v-market.work>
【0003】
特開2005-38373号公報では、現実空間でこれから行われるイベントに関するイベントデータを受け付ける手段と、イベント会場のイメージを仮想空間上に作成する手段と、現実空間でのイベントの実施に要する費用見積もりを演算する手段とを備えたイベント営業支援システムが提案されている。
【発明の概要】
【0004】
ところで、VR空間には、ユーザが操作するアバターの属性、行動ログやアバター同士の交流といったデータを全てリアルタイムでモニタリング可能であるという特性があるところ、従来は、VR空間で行われるイベントにおいて、アプリのダウンロード数や入場者数、滞在時間、物販売上などの評価項目により、イベントの評価が行われていた。しかしながら、それらの評価は、リアルタイム、日次やイベント期間全体といった評価の算出のみに留まっており、VR空間で行われるイベント中に、評価項目の計測値が予め設定された目標値と比較して良かった場合、または悪かった場合に、リアルタイムにそれに対応することができていないという課題があった。
【0005】
VR空間のリアルタイム性を活かし、VR空間で行われるイベント効果の適時最大効果化を図ることができる技術を提供することが望まれる。
【0006】
本開示の一態様に係る情報処理装置は、
仮想現実空間内で実施するイベントの仕様を決めるためのパラメータの入力を受け付ける入力受付部と、
前記パラメータに基づいて制作されたイベントを仮想現実空間内で実施するイベント実施部と、
を備え、
前記入力受付部は、前記イベントの評価項目およびその目標値を設定するための入力をさらに受け付け、
前記イベント実施部は、前記イベントの実施中に、リアルタイムで、前記評価項目についての計測を行い、評価項目の計測値を設定された目標値と比較し、評価項目の計測値が目標値を下回っている場合には、評価を改善するための予め定められた処理が評価項目ごとに記憶されているデータベースを参照して、当該評価項目に対応する処理を特定し、特定された処理を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1A図1Aは、一実施の形態に係る情報処理システムの概略的な構成を示す図である。
図1B図1Bは、サーバの構成を示すブロック図である。
図1C図1Cは、ホスト端末の構成を示すブロック図である。
図1D図1Dは、ゲスト端末の構成を示すブロック図である。
図2図2は、仮想現実空間内で実施するイベントの仕様を決めるためのパラメータを入力する画面の一例を示す図である。
図3A図3Aは、一実施の形態に係る情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図3B図3Bは、一実施の形態に係る情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、イベント実施部が評価項目の計測結果に応じて実行する処理のパターンを説明するためのテーブルである。
図5A図5Aは、評価を改善または維持するための予め定められた処理が評価項目ごとに記憶されているデータベースの一例を示すテーブルである。
図5B図5Bは、評価を改善または維持するための予め定められた処理が評価項目ごとに記憶されているデータベースの一例を示すテーブルである。
図5C図5Cは、評価を改善または維持するための予め定められた処理が評価項目ごとに記憶されているデータベースの一例を示すテーブルである。
図5D図5Dは、評価を改善または維持するための予め定められた処理が評価項目ごとに記憶されているデータベースの一例を示すテーブルである。
図5E図5Eは、評価を改善または維持するための予め定められた処理が評価項目ごとに記憶されているデータベースの一例を示すテーブルである。
図6A図6Aは、レイヤー数を減少させる処理を説明するための図である。
図6B図6Bは、レイヤー数を増加させる処理を説明するための図である。
図7A図7Aは、イベントを盛り上げるためのNPCの数を減少させる処理を説明するための図である。
図7B図7Bは、イベントを盛り上げるためのNPCの数を減少させる処理を説明するための図である。
図8図8は、物販売上の計測値が目標値を下回っている場合に実施される処理を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施形態の第1の態様に係る情報処理装置は、
仮想現実空間内で実施するイベントの仕様を決めるためのパラメータの入力を受け付ける入力受付部と、
前記パラメータに基づいて制作されたイベントを仮想現実空間内で実施するイベント実施部と、
を備え、
前記入力受付部は、前記イベントの評価項目およびその目標値を設定するための入力をさらに受け付け、
前記イベント実施部は、前記イベントの実施中に、リアルタイムで、前記評価項目についての計測を行い、評価項目の計測値を設定された目標値と比較し、評価項目の計測値が目標値を下回っている場合には、評価を改善するための予め定められた処理が評価項目ごとに記憶されているデータベースを参照して、当該評価項目に対応する処理を特定し、特定された処理を実行する。
【0009】
このような態様によれば、仮想現実(VR)空間内で行われるイベントの実施中に、予め定められた評価項目についての計測結果がある時点で目標値を下回ったとしても、そのときに即時に(リアルタイムで)評価を改善するための処理が実行されるため、イベントの評価を早期に回復させ、イベント効果を高めることが可能となる。したがって、VR空間のリアルタイム性を活かし、VR空間で行われるイベント効果の適時最大効果化を図ることができる。
【0010】
実施形態の第2の態様に係る情報処理装置は、第1の態様に係る情報処理装置であって、
前記イベント実施部は、評価項目の計測値が目標値を上回っている場合には、評価を維持するための予め定められた処理が評価項目ごとに記憶されているデータベースを参照して、当該評価項目に対応する処理を特定し、特定された処理を実行する。
【0011】
このような態様によれば、仮想現実(VR)空間内で行われるイベントの実施中に、予め定められた評価項目についての計測結果がある時点で目標値を上回っている場合に、その評価を維持するための処理がリアルタイムで実行されるため、イベントの評価が途中で悪くなることを抑制でき、イベント効果をより高めることが可能となる。したがって、VR空間のリアルタイム性を活かし、VR空間で行われるイベント効果の適時最大効果化を一層図ることができる。
【0012】
実施形態の第3の態様に係る情報処理装置は、第1または2の態様に係る情報処理装置であって、
前記処理は、前記イベントが行われているワールドに作用する処理、前記イベントが行われているワールドとは異なるワールドに作用する処理、仮想現実空間外に作用する処理のうちの1つまたは2つ以上である。
【0013】
実施形態の第4の態様に係る情報処理装置は、第3の態様に係る情報処理装置であって、
前記イベントが行われているワールドに作用する処理は、当該ワールド内でアバターが属するレイヤーの数の変更、当該ワールド全体の環境の変容、当該ワールド内にいるアバターへのメッセージの送信、当該ワールド内のコンテンツの変容のうちの少なくとも1つである。
【0014】
実施形態の第5の態様に係る情報処理装置は、第4の態様に係る情報処理装置であって、
前記イベントが行われているワールドに作用する処理は、会場面積の変更、座席数の変更、レイヤーの数の変更、イベントを盛り上げるためのコンテンツまたはノンプレイヤーキャラクタ(NPC)の数の変更、広告の数または面積の変更、クーポンの配布、バーゲンタイムの設定、投げ銭アイテムまたはその価格の変更、看板、案内図またはマップの表示の変更、ワープ扉の設置または撤去、通路の数の変更、道幅の変更、物販コーナーまたはショップの移動、広場または公園の面積または数の変更、音楽または音、季節、時間、天気、ワールド全体のイメージの変更のうちの少なくとも1つである。
【0015】
実施形態の第6の態様に係る情報処理装置は、第3の態様に係る情報処理装置であって、
前記イベントが行われているワールドとは異なるワールドに作用する処理は、当該異なるワールド内にいるアバターへのメッセージの送信、当該異なるワールド内のコンテンツの変容のうちの少なくとも1つである。
【0016】
実施形態の第7の態様に係る情報処理装置は、第3の態様に係る情報処理装置であって、
前記仮想現実空間外に作用する処理は、メールまたは電話の発信、SNSへの掲載、WEBページへの掲載、デジタルサイネージへの掲載、現実世界でのコンテンツの変容のうちの少なくとも1つである。
【0017】
実施形態の第8の態様に係る情報処理装置は、第1~7のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、
前記入力受付部は、イベントの評価項目について予め定められた複数の候補を提示し、当該複数の候補の中から設定すべき評価項目についての選択を受け付ける。
【0018】
実施形態の第9の態様に係る情報処理装置は、第1~8のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、
前記評価項目は、イベントの入場者数、イベントに入場するためのアプリのダウンロード数、会場内でのゲストの回遊性、会場内と会場外との間でのゲストの移動状況、ゲストの感情、物販売上、投げ銭状況のうちの少なくとも1つを含む。
【0019】
実施形態の第10の態様に係る情報処理装置は、第9の態様に係る情報処理装置であって、
前記感情は、ゲストの心拍、脳波、表情、発声、瞳孔、移動および身体行動のうちの少なくとも1つの生体情報に基づいて推定される。
【0020】
実施形態の第11の態様に係る情報処理装置は、第1~10のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、
前記イベントの仕様は、イベントの種別、屋外か屋内か、季節、時間帯、天気、ゲストの収容人数、期間、時間、座席の有無、ゲストの種別、無料か有料か、収容拡張性の有無、物販の有無のうちの少なくとも1つを含む。
【0021】
実施形態の第12の態様に係る情報処理装置は、第1~11のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、
前記入力受付部は、入力されたパラメータに基づいて、リアルタイムのレンダリングで、イベントのモックアップイメージを作成する。
【0022】
このような態様によれば、VR空間内で実施するイベントの仕様を決めるためのパラメータの入力を、当該イベントのモックアップイメージを確認、検討しながら行うことができるため、VR空間内でのイベントの制作をより簡便に行うことが可能となる。
【0023】
実施形態の第13の態様に係る情報処理装置は、第1~12のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、
前記入力受付部は、入力されたパラメータに基づいて、リアルタイムで、イベント費用の概算見積りを作成する。
【0024】
このような態様によれば、VR空間内で実施するイベントの仕様を決めるためのパラメータの入力を、当該イベント費用の概算見積りを確認、検討しながら行うことができるため、VR空間内でのイベントの制作をより簡便に行うことが可能となる。
【0025】
実施形態の第14の態様に係る情報処理装置は、第1~13のいずれかの態様に係る情報処理装置であって、
前記イベントの実施後に、各評価項目についての時系列での評価を含むレポートを作成するレポート作成部をさらに備える。
【0026】
実施形態の第15の態様に係る情報処理方法は、
仮想現実空間内で実施するイベントの仕様を決めるためのパラメータの入力を受け付けるステップであって、前記イベントの評価項目およびその目標値を設定するための入力をさらに受け付けるステップと、
前記パラメータに基づいて制作されたイベントを仮想現実空間内で実施するステップであって、前記イベントの実施中に、リアルタイムで、前記評価項目についての計測を行い、評価項目の計測値を設定された目標値と比較し、評価項目の計測値が目標値を下回っている場合には、評価を改善するための予め定められた処理が評価項目ごとに記憶されているデータベースを参照して、当該評価項目に対応する処理を特定し、特定された処理を実行するステップと、
を含む。
【0027】
実施形態の第16の態様に係る情報処理プログラムは、
コンピュータに、
仮想現実空間内で実施するイベントの仕様を決めるためのパラメータの入力を受け付けるステップであって、前記イベントの評価項目およびその目標値を設定するための入力をさらに受け付けるステップと、
前記パラメータに基づいて制作されたイベントを仮想現実空間内で実施するステップであって、前記イベントの実施中に、リアルタイムで、前記評価項目についての計測を行い、評価項目の計測値を設定された目標値と比較し、評価項目の計測値が目標値を下回っている場合には、評価を改善するための予め定められた処理が評価項目ごとに記憶されているデータベースを参照して、当該評価項目に対応する処理を特定し、特定された処理を実行するステップと、
を実行させる。
【0028】
以下に、添付の図面を参照して、実施の形態の具体例を詳細に説明する。なお、以下の説明および以下の説明で用いる図面では、同一に構成され得る部分について、同一の符号を用いるとともに、重複する説明を省略する。
【0029】
図1Aは、一実施の形態に係る情報処理システム1の概略的な構成を示す図である。情報処理システム1は、仮想現実(VR)空間内で行われるイベント(以下、VRイベントと呼ぶことがある)を簡便に制作、運営、効果測定できるためのイベントプラットフォームを提供するシステムである。
【0030】
図1Aに示すように、情報処理システム1は、サーバ2(情報処理装置)と、ホスト端末3と、ゲスト端末4a~4cとを有している。サーバ2とホスト端末3とゲスト端末4a~4cとは、インターネット等のネットワーク5を介して互いに通信可能に接続されている。ネットワーク5は、有線回線と無線回線のいずれでもよく、回線の種類や形態は問わない。なお、サーバ3とホスト端末3とゲスト端末4a~4cの少なくとも一部は、コンピュータにより実現される。
【0031】
このうちゲスト端末4a~4cは、VRイベントのゲスト側のユーザ(イベント入場者)が利用するものであり、たとえば、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、パーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォン、タブレット端末などの電子機器である。各ゲスト端末4a~4cの構成は同一であり、以下、符号4を付して代表して説明する。
【0032】
図1Dは、ゲスト端末4の構成を示すブロック図である。図1Dに示すように、ゲスト端末4は、通信部41と、制御部42と、記憶部43と、入力部44と、表示部45と、生体センサ46とを有している。各部41~46は互いに通信可能に接続されている。
【0033】
通信部41は、ゲスト端末4とネットワーク5との間の通信インターフェースである。通信部41は、ネットワーク5を介してゲスト端末4とサーバ2との間で情報を送受信する。
【0034】
制御部42は、ゲスト端末4の各種処理を行う制御手段である。制御部42は、ゲスト端末4内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよい。記憶部43は、たとえばフラッシュメモリ等の不揮発性データストレージある。記憶部43には、制御部42が取り扱う各種データが記憶される。
【0035】
入力部44は、VRイベントのゲスト側のユーザがゲスト端末4に情報を入力するためのインターフェースであり、たとえばヘッドマウントディスプレイにおけるハンドヘルドコントローラ、スマートフォンやタブレット端末におけるタッチパネルやマイクロフォン、パーソナルコンピュータにおけるタッチパッド、キーボードまたはマウスなどである。ここで、ヘッドマウントディスプレイにおけるハンドヘルドコントローラは、少なくとも1つの操作ボタンを有し、コントローラの向きや動き(加速、回転等)を検出する種々のセンサを内蔵していてもよい。また、入力は操作ボタンやコントローラ以外にもユーザ自身の移動や行為をセンサでトレースして入力としてもよい。入力部44からの操作入力により、ユーザは、仮想現実空間内でアバターを移動させたり発話させたりすることができる。
【0036】
表示部45は、ゲスト端末3からVRイベントのゲスト側のユーザに対して各種情報を表示するインターフェースであり、たとえば液晶ディスプレイ等の映像表示手段である。ゲスト端末4がヘッドマウントディスプレイの場合には、表示部45は、ユーザの頭部に装着され、ユーザの両眼の視野を覆うタイプの映像表示手段である。ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザは、表示部45に表示された映像を見ることができる。表示部45には、静止画、動画、文書、ホームページその他任意のオブジェクト(電子ファイル)が表示される。表示部45の表示態様に特に制限はなく、奥行きを持った仮想空間(仮想現実空間)の任意の位置にオブジェクトが表示される態様でもよいし、仮想平面の任意の位置にオブジェクトが表示される態様でもよい。
【0037】
生体センサ46は、VRイベントのゲスト側のユーザの生体情報を取得するセンサである。生体センサ46が取得する生体情報は、ユーザの感情の推定に用いることができるものであれば、特に限定されるものではなく、たとえば、心拍、脳波、表情、発声、瞳孔、移動および身体行動のうちの少なくとも1つであってもよい。すなわち、生体センサ46は、たとえば、心拍センサであってもよいし、脳波センサであってもよいし、表情または瞳孔を撮影するカメラであってもよいし、音声を取得するマイクロフォンであってもよいし、ユーザの移動または身体行動を計測する加速度センサであってもよいし、それらのうちの2つ以上の組み合わせであってもよい。
【0038】
次に、ホスト端末3について説明する。ホスト端末3は、VRイベントのホスト側のユーザ(イベント制作者、運営者)が利用するものであり、たとえば、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、パーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォン、タブレット端末などの電子機器である。
【0039】
図1Cは、ホスト端末3の構成を示すブロック図である。図1Cに示すように、ホスト端末3は、通信部31と、制御部32と、記憶部33と、入力部34と、表示部35とを有している。各部31~35は互いに通信可能に接続されている。
【0040】
通信部31は、ホスト端末3とネットワーク5との間の通信インターフェースである。通信部31は、ネットワーク5を介してホスト端末3とサーバ2との間で情報を送受信する。
【0041】
制御部32は、ホスト端末3の各種処理を行う制御手段である。制御部32は、ホスト端末3内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよい。記憶部33は、たとえばハードディスクやフラッシュメモリ等の不揮発性データストレージある。記憶部33には、制御部32が取り扱う各種データが記憶される。
【0042】
入力部34は、VRイベントのホスト側のユーザがホスト端末3に情報を入力するためのインターフェースであり、たとえばヘッドマウントディスプレイにおけるハンドヘルドコントローラ、スマートフォンやタブレット端末におけるタッチパネルやマイクロフォン、パーソナルコンピュータにおけるタッチパッド、キーボードまたはマウスなどである。
【0043】
表示部35は、ホスト端末3からVRイベントのホスト側のユーザに対して各種情報を表示するインターフェースであり、たとえば液晶ディスプレイ等の映像表示手段である。ホスト端末3がヘッドマウントディスプレイの場合には、表示部35は、ユーザの頭部に装着され、ユーザの両眼の視野を覆うタイプの映像表示手段である。ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザは、表示部35に表示された映像を見ることができる。
【0044】
次に、サーバ2について説明する。サーバ2は、1台のコンピュータから構成されていてもよいし、ネットワークを介して互いに通信可能に接続された複数台のコンピュータから構成されていてもよい。
【0045】
図1Bは、サーバ2の構成を示すブロック図である。図1Bに示すように、サーバ2は、通信部21と、制御部22と、記憶部23とを有している。各部21~23は互いに通信可能に接続されている。
【0046】
このうち通信部21は、サーバ2とネットワーク5との間の通信インターフェースである。通信部21は、ネットワーク5を介してサーバ2とホスト端末3およびゲスト端末4a~4cとの間で情報を送受信する。
【0047】
記憶部23は、たとえばハードディスクやフラッシュメモリ等の不揮発性データストレージある。記憶部23には、制御部22が取り扱う各種データが記憶される。たとえば、記憶部23は、イベント情報データベース231と、評価項目-対応処理紐づけデータベース232とを含んでいる。
【0048】
イベント情報データベース231には、VRイベントごとに、当該VRイベントの仕様を決めるためのパラメータ、当該パラメータに基づいて作成されたモックアップイメージ、当該VRイベントに対して設定された評価項目およびその目標値、当該VRイベントの実施中にリアルタイムで計測された評価項目の時系列での計測値、当該評価項目の時系列での計測値に基づいて作成されたレポートなどが記憶される。
【0049】
評価項目-対応処理紐づけデータベース232には、評価項目ごとに、評価を改善または維持するための予め定められた処理が記憶されている。
【0050】
図5A図5Eは、評価項目-対応処理紐づけデータベース232に記憶されている情報の一例を示すテーブルである。
【0051】
図5Aに示す例では、「入場者数」という評価項目に対して、その計測値が目標値を下回っていた場合に、評価を改善する(すなわち入場者を増やす)ための処理として、(a)会場面積の縮小、(b)座席の撤去、(c)レイヤー数の減少、(d)イベントを盛り上げるためのノンプレイヤーキャラクタ(NPC)の動員、(e)VR空間の他のワールドへイベントが実施中であることを知らせる広告の掲出、(f)VR空間の他のワールドにいるアバターへイベントが実施中であることを知らせるメッセージの送信、(g)予め定められたWebサイトやソーシャルネットワークサービス(SNS)へイベントが実施中であることを知らせる広告の掲出、という処理が紐づけられて記憶されている。また、「入場者数」という評価項目に対して、その計測値が目標値を上回っていた場合に、評価を維持する(すなわち入場者を減らさない)ための処理として、(h)会場面積の拡大、(i)座席の増設、(j)レイヤー数の増加、(k)イベントを盛り上げるためのNPCの撤収、という処理が紐づけられて記憶されている。このうち、(a)~(d)および(h)~(k)は、VR空間のイベントが行われているワールドに作用する処理であり、(e)および(f)は、VR空間のイベントが行われているワールドとは異なるワールドに作用する処理であり、(g)は、VR空間外に作用する処理である。
【0052】
説明を補足すると、VR空間内の各ワールドは、1または複数のレイヤーが重ね合わされた状態で構成され得る。1つのワールドが複数のレイヤーが重ね合わされた状態で構成されている場合、当該ワールド内にいる各アバターは、複数のレイヤーのうちのいずれか1つに自動的に振り分けられる。1つのワールド内において、各アバターは、同じワールド内において、同じレイヤーに所属している他のアバターについてのみ、その存在を認識して見たり話したりできるが、同じワールド内であっても、別のレイヤーに所属している他のアバターについては、その存在を認識することができず見たり話したりできない。このようなレイヤーの機能を利用して、図6Aに示すように、「入場者数」の計測値が目標値を下回っていた場合(すなわちイベント会場内が閑散としている場合)には、レイヤーの数を減少させる処理(上記(c)の処理)を行うことで、1つのレイヤーあたりに所属するアバターの数(密度)が増加するため、閑散としたイメージを防いで他のアバターが入場しやすい雰囲気を演出でき、これにより、入場者を増やすことに繋げることができる。また、図6Bに示すように、「入場者数」の計測値が目標値を上回っていた場合(すなわちイベント会場内が混雑している場合)には、レイヤーの数を増加させる処理(上記(j)の処理)を行うことで、1つのレイヤーあたりに所属するアバターの数(密度)が減少するため、混雑を緩和してアバターが会場内で過ごしやすい雰囲気を演出することができ、これにより、入場者を減らさないことに繋げることができる。
【0053】
また、図7Aに示すように、「入場者数」の計測値が目標値を下回っていた場合(すなわちイベント会場内が閑散としている場合)には、イベントを盛り上げるためのNPCを動員する処理(上記(d)の処理)を行うことで、イベントが盛り上がっていて他のアバターも入場しやすい雰囲気を演出でき、これにより、入場者を増やすことに繋げることができる。また、図7Bに示すように、「入場者数」の計測値が目標値を上回っていた場合(すなわちイベント会場内が混雑している場合)には、イベントを盛り上げるためのNPCを撤収させる処理(上記(k)の処理)を行うことで、会場内にいるアバターの数(密度)が減少するため、混雑を緩和してアバターが会場内で過ごしやすい雰囲気を演出することができ、これにより、入場者を減らさないことに繋げることができる。
【0054】
また、図5Bに示す例では、「物販売上」という評価項目に対して、その計測値が目標値を下回っていた場合に、評価を改善する(すなわち商品の販売を促進させる)ための処理として、(a)商品広告(デジタルサイネージまたは音声広告)の数や面積を増やす、(b)商品割引クーポンの配布、(c)商品バーゲンタイムの設定、(d)イベントを盛り上げるためのNPCの動員、(e)VR空間の他のワールドへの商品広告の掲出、(f)VR空間の他のワールドにいるアバターへ商品を紹介するメッセージの送信、(g)予め定められたWebサイトやSNSへの商品広告の掲出、という処理が紐づけられて記憶されている。また、「物販売上」という評価項目に対して、その計測値が目標値を上回っていた場合に、評価を維持する(すなわち商品の販売を継続させる)ための処理として、(h)(デジタルデータ物販の場合における)無限販売、(i)(現実世界に在庫がある物販の場合における)商品のリアルタイムでの残数表示、(j)(現実世界に在庫がある物販の場合における)次回入荷情報の表示、(k)(現実世界に在庫がある物販の場合における)先着順から抽選への販売方法の変更、という処理が紐づけられて記憶されている。図8を参照し、このうち、(a)~(d)および(h)~(k)は、VR空間のイベントが行われているワールドに作用する処理であり、(e)および(f)は、VR空間のイベントが行われているワールドとは異なるワールドに作用する処理であり、(g)は、VR空間外に作用する処理である。
【0055】
また、図5Cに示す例では、「投げ銭状況」という評価項目に対して、その計測値が目標値を下回っていた場合に、評価を改善する(すなわち投げ銭を促進させる)ための処理として、(a)コンテンツの演出変更、(b)コンテンツの変更、(c)コンテンツの設置数の増加、(d)イベントを盛り上げるためのNPCの動員、(e)投げ銭アイテムまたはその価格の変更、(f)VR空間の他のワールドへのコンテンツ広告の掲出、(g)VR空間の他のワールドにいるアバターへコンテンツを紹介するメッセージの送信、(h)予め定められたWebサイトやSNSへのコンテンツ広告の掲出、という処理が紐づけられて記憶されている。また、「投げ銭状況」という評価項目に対して、その計測値が目標値を上回っていた場合に、評価を維持する(すなわち投げ銭を継続させる)ための処理として、(i)投げ銭ランキングの表示、(j)次回イベント情報のお知らせまたは後日にリマインダー送信、という処理が紐づけられて記憶されている。このうち、(a)~(e)および(i)は、VR空間のイベントが行われているワールドに作用する処理であり、(f)および(g)は、VR空間のイベントが行われているワールドとは異なるワールドに作用する処理であり、(h)は、VR空間外に作用する処理である。
【0056】
また、図5Dに示す例では、「回遊性」という評価項目に対して、その計測値が目標値を下回っていた場合(すなわち意図せずゲストのアバターが滞留していたり、隅々までアバターが回遊していない場合)に、評価を改善する(すなわち流動性を向上させる)ための処理として、(a)看板の表示、(b)案内図、マップの表示、(c)ワープ扉の設置、(d)イベント会場の総面積の拡張、(e)通路の増設、道幅の拡張、(f)物販コーナー、ショップなどの移動、(g)広場、公園などの拡張、増設、(h)レイヤー数の増加、(i)イベントを盛り上げるためのNPCの動員、という処理が紐づけられて記憶されている。このうち、(a)~(i)は、VR空間のイベントが行われているワールドに作用する処理である。
【0057】
また、図5Eに示す例では、「感情(喜怒哀楽)」という評価項目に対して、その計測値が目標値を下回っていた場合(すなわちネガティブな感情をもつゲストのユーザが多い場合)に、評価を改善する(すなわちポジティブな感情をもつゲストのユーザを増やす)ための処理として、(a)ワールド全体の環境の変更(たとえば、音楽や音、季節、時間、天気、イメージの変更)、(b)コンテンツの追加(たとえば、パレード、花火、ショップの追加)、(c)混雑緩和(快適化変容)(たとえば、会場面積の拡大、座席の増設、レイヤー数の増加、イベントを盛り上げるためのNPCの撤収、(d)寂れた状況の改善(たとえば、イベントを盛り上げるためのNPCの動員)、(e)大バーゲンセールの実施、という処理が紐づけられて記憶されている。このうち、(a)~(e)は、VR空間のイベントが行われているワールドに作用する処理である。
【0058】
なお、記憶部23は、必ずしもサーバ2内に設けられていなくてもよく、記憶部23の一部または全部は、ネットワーク5を介してサーバ2と通信可能に接続された別の装置内に設けられていてもよい。
【0059】
図1Bに示すように、制御部22は、入力受付部221と、イベント実施部222と、レポート作成部223とを有している。これらの各部221~223は、サーバ2内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよい。
【0060】
このうち入力受付部221は、VR空間内で実施するイベント(VRイベント)の仕様を決めるためのパラメータの入力を受け付ける。たとえば、入力受付部221は、図2に示すように、パラメータの入力を促すための入力画面の情報をホスト端末3へと送信し、ホスト端末3の表示部35を介して表示させ、ホスト側のユーザによってホスト端末3の入力部34を介して入力されたパラメータの情報をホスト端末3から受信して受け付けてもよい。VRイベントの仕様は、VRイベントの種別、屋外か屋内か、季節、時間帯、天気、ゲストの収容人数、期間、時間、座席の有無、ゲストの種別、無料か有料か、収容拡張性の有無、物販の有無のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。図2に示すように、パラメータの入力を促すための入力画面は、入力すべきパラメータの値についてドロップダウンリストやチェックボックスなどにより予め定められた複数の候補を提示し、当該複数の候補の中から入力すべきパラメータの値についての選択を受け付けてもよい。入力受付部221により受け付けられたパラメータの情報は、イベント情報データベース231に記憶される。
【0061】
入力受付部221は、入力されたパラメータに基づいて、リアルタイムのレンダリングで、イベントのモックアップイメージを作成してもよい。作成されたモックアップイメージは、ホスト端末3へと送信され、ホスト端末3の表示部35を介して表示される。パラメータの入力が変更される(たとえばチェックボックスのチェックの位置が変更される)たびに、入力受付部221は、変更後のパラメータに基づいて、イベントのモックアップイメージを修正し、修正後のモックアップイメージがホスト端末3へと送信され、ホスト端末3の表示部35を介して表示される。これにより、ホスト側のユーザは、VRイベントの仕様を決めるためのパラメータの入力を、ホスト端末3の表示部35に表示されるモックアップイメージを確認、検討しながら行うことができるため、VR空間内でのイベントの制作をより簡便に行うことが可能となる。作成されたモックアップイメージは、イベント情報データベース231に記憶される。
【0062】
入力受付部221は、入力されたパラメータに基づいて、リアルタイムで、イベント費用の概算見積りを作成してもよい。作成された概算見積りは、ホスト端末3へと送信され、ホスト端末3の表示部35を介して表示される。図2に示すように、作成された概算見積りは、パラメータの入力を促すための入力画面内に表示されてもよい。パラメータの入力が変更される(たとえばチェックボックスのチェックの位置が変更される)たびに、入力受付部221は、変更後のパラメータに基づいて、イベント費用の概算見積りを修正し、修正後の概算見積りがホスト端末3へと送信され、ホスト端末3の表示部35を介して表示される。これにより、ホスト側のユーザは、VRイベントの仕様を決めるためのパラメータの入力を、ホスト端末3の表示部35に表示されるイベント費用の概算見積りを確認、検討しながら行うことができるため、VR空間内でのイベントの制作をより簡便に行うことが可能となる。作成された概算見積りは、イベント情報データベース231に記憶される。
【0063】
入力受付部221は、VRイベントの評価項目およびその目標値を設定するための入力をさらに受け付ける。たとえば、入力受付部221は、図2に示すように、評価項目およびその目標値を設定するための入力を促すための入力エリアを、パラメータの入力を促すための入力画面内に表示させ、ホスト側のユーザによってホスト端末3の入力部34を介して入力された評価項目およびその目標値の情報をホスト端末3から受信して受け付けてもよい。VRイベントの評価項目は、VRイベントの入場者数、VRイベントに入場するためのアプリのダウンロード数、会場内でのゲストの回遊性、会場内と会場外との間でのゲストの移動状況、ゲストの感情、物販売上、投げ銭状況のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。このうち、ゲストの感情は、ゲスト端末4a~4cの生体センサ46によって計測された、ゲストの心拍、脳波、表情、発声、瞳孔、移動および身体行動のうちの少なくとも1つの生体情報に基づいて推定されてもよい。図2に示すように、入力受付部221は、VRイベントの評価項目について予め定められた複数の候補をチェックボックスなどにより提示し、当該複数の候補の中から設定すべき評価項目についての選択を受け付けてもよい。入力受付部221により受け付けられた評価項目およびその目標値の情報は、イベント情報データベース231に記憶される。
【0064】
入力受付部221は、入力された評価項目およびその目標値に基づいて、リアルタイムのレンダリングで、評価項目の計測値が目標値を下回っていた場合または上回っている場合に当該イベントが行われているワールドに作用する処理のレビューイメージを作成してもよい。作成されたレビューイメージは、ホスト端末3へと送信され、ホスト端末3の表示部35を介して表示される。評価項目およびその目標値の入力が変更される(たとえばチェックボックスのチェックの位置が変更される)たびに、入力受付部221は、変更後の評価項目およびその目標値に基づいて、評価項目の計測値が目標値を下回っていた場合または上回っている場合に当該イベントが行われているワールドに作用する処理のレビューイメージを修正し、修正後のレビューイメージがホスト端末3へと送信され、ホスト端末3の表示部35を介して表示される。これにより、ホスト側のユーザは、VRイベントの評価項目およびその目標値の設定を、ホスト端末3の表示部35に表示されるレビューイメージを確認、検討しながら行うことができるため、評価項目およびその目標値の設定をより簡便に行うことが可能となる。
【0065】
入力受付部221により受け付けられたパラメータに基づいて、実施されるべきVRイベントが制作される。実施されるべきVRイベントは、サーバ2内で制作されてもよいし、ネットワーク5を介してサーバ2と通信可能に接続された別の装置内で制作されてもよい。
【0066】
イベント実施部222は、入力受付部221により受け付けられたパラメータに基づいて制作されたVRイベントを、VR空間内で実施する。
【0067】
本実施の形態では、イベント実施部222は、VRイベントの実施中に、リアルタイムで、評価項目についての計測を行い、評価項目の計測値を設定された目標値と比較する。そして、イベント実施部222は、評価項目の計測値が目標値を下回っている場合には、評価項目-対応処理紐づけデータベース232を参照して、当該評価項目についての評価を改善するための処理を特定し、特定された処理を実行する。
【0068】
また、イベント実施部222は、評価項目の計測値が目標値を上回っている場合には、評価項目-対応処理紐づけデータベース232を参照して、当該評価項目についての評価を維持するための処理を特定し、特定された処理を実行する。
【0069】
ここで、評価を改善または維持するための処理は、VRイベントが行われているワールドに作用する処理、VRイベントが行われているワールドとは異なるワールドに作用する処理、VR空間外に作用する処理のうちの1つまたは2つ以上である。すなわち、イベント実施部222は、評価を改善または維持するための処理として、図4に示すように、(1)VRイベントが行われているワールドに作用する処理のみを実行してもよいし、(2)VRイベントが行われているワールドとは異なるワールドに作用する処理のみを実行してもよいし、(3)VR空間外に作用する処理のみを実行してもよいし、(4)VRイベントが行われているワールドに作用する処理とVRイベントが行われているワールドとは異なるワールドに作用する処理とVR空間外に作用する処理のすべてを実行してもよいし、(5)VRイベントが行われているワールドに作用する処理とVR空間外に作用する処理とを実行してもよいし、(6)VRイベントが行われているワールドに作用する処理とVRイベントが行われているワールドとは異なるワールドに作用する処理とを実行してもよいし、(7)VRイベントが行われているワールドに作用する処理とVR空間外に作用する処理とを実行してもよい。
【0070】
図5A図5Eを参照し、VRイベントが行われているワールドに作用する処理は、より詳しくは、当該ワールド内でアバターが属するレイヤーの数の変更、当該ワールド全体の環境の変容、当該ワールド内にいるアバターへのメッセージの送信、当該ワールド内のコンテンツの変容のうちの少なくとも1つであってもよい。具体的には、たとえば、イベントが行われているワールドに作用する処理は、会場面積の変更、座席数の変更、レイヤーの数の変更、イベントを盛り上げるためのコンテンツまたはノンプレイヤーキャラクタ(NPC)の数の変更、広告の数または面積の変更、クーポンの配布、バーゲンタイムの設定、投げ銭アイテムまたはその価格の変更、看板、案内図またはマップの表示の変更、ワープ扉の設置または撤去、通路の数の変更、道幅の変更、物販コーナーまたはショップの移動、広場または公園の面積または数の変更、音楽または音、季節、時間、天気、ワールド全体のイメージの変更のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0071】
また、図5A図5Eを参照し、イベントが行われているワールドとは異なるワールドに作用する処理は、より詳しくは、当該異なるワールド内にいるアバターへのメッセージの送信、当該異なるワールド内のコンテンツの変容のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0072】
また、図5A図5Eを参照し、VR空間外に作用する処理は、より詳しくは、メールまたは電話の発信、SNSへの掲載、WEBページへの掲載、デジタルサイネージへの掲載、現実世界でのコンテンツの変容のうちの少なくとも1つであってもよい。ここで「現実世界でのコンテンツの変容」とは、現実世界での音声コンテンツや画像、映像コンテンツなどへも作用すること(当該コンテンツに変化が起こること)であり、たとえば、当該コンテンツの種類や内容、演出、エフェクトが変化することであってもよいし、当該コンテンツに注意喚起などが生じることであってもよい。一例として、VR空間内で予約しているイベントが始まった場合に、現実世界ではゲスト側のユーザがゲスト端末4以外の表示端末にて映像コンテンツを視聴しているときには、イベント実施部222は、当該表示端末にネットワーク5を介して制御信号を送信し、ユーザが視聴している映像コンテンツ上に、VR空間内で予約しているイベントが始まったことを通知するポップアップを表示させてもよいし、当該映像コンテンツの再生を一時停止させてもよい。別の一例として、VR空間内での季節が冬になった場合には、イベント実施部222は、ゲスト側のユーザが現実世界でいる部屋の空調設備にネットワーク5を介して制御信号を送信し、当該現実世界での部屋の温度を低下させてもよい。
【0073】
一変形例として、イベント実施部222は、評価項目の計測値が目標値を下回っている場合(または上回っている場合)に、評価項目-対応処理紐づけデータベース232を参照して、当該評価項目についての評価を改善(または維持)するための処理を特定したのち、特定された処理を、ホスト端末3から受信する制御信号に基づいて手動で実行してもよい。たとえば、VRイベントに出店している店舗のオーナーが操作するアバターが、VRイベント内の当該店舗を視察に訪れたときに、イベント実施部222は、ホスト端末3から受信する制御信号に基づいて、イベントを盛り上げるためのNPCを動員する処理を行って、他のアバターが当該店舗に集まりやすい雰囲気を演出してもよい。また、イベント実施部222は、ホスト端末3から受信する制御信号に基づいて、評価項目についての評価を改善(または維持)するため処理の実行を中止してもよい。
【0074】
レポート作成部223は、VRイベントの実施後に、各評価項目についての時系列での評価を含むレポートを作成する。作成されたレポートは、イベント情報データベース231に記憶され、イベントのホスト側のユーザへと提供される。
【0075】
次に、このような構成からなる情報処理システム1の動作の一例について、図3Aおよび図3Bを参照して説明する。図3Aおよび図3Bは、情報処理システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
【0076】
図3Aに示すように、まず、入力受付部221が、VR空間内で実施するイベント(VRイベント)の仕様を決めるためのパラメータの入力を受け付ける(ステップS10)。たとえば、入力受付部221は、図2に示すように、パラメータの入力を促すための入力画面の情報をホスト端末3へと送信し、ホスト端末3の表示部35を介して表示させ、ホスト側のユーザによってホスト端末3の入力部34を介して入力されたパラメータの情報をホスト端末3から受信して受け付けてもよい。
【0077】
次に、入力受付部221は、入力されたパラメータに基づいて、リアルタイムのレンダリングで、イベントのモックアップイメージを作成する(ステップS11)。作成されたモックアップイメージは、ホスト端末3へと送信され、ホスト端末3の表示部35を介して表示される。
【0078】
また、入力受付部221は、入力されたパラメータに基づいて、リアルタイムで、イベント費用の概算見積りを作成する(ステップS12)。作成された概算見積りは、ホスト端末3へと送信され、ホスト端末3の表示部35を介して表示される。図2に示すように、作成された概算見積りは、パラメータの入力を促すための入力画面内に表示されてもよい。
【0079】
入力受付部221は、パラメータの入力が変更される(たとえばチェックボックスのチェックの位置が変更される)か否かを判断する(ステップS13)。
【0080】
パラメータの入力が変更された場合には(ステップS13:YES)、入力受付部221は、ステップS11から処理を繰り返す。すなわち、入力受付部221は、変更後のパラメータに基づいて、イベントのモックアップイメージを修正する(ステップS11)。修正後のモックアップイメージがホスト端末3へと送信され、ホスト端末3の表示部35を介して表示される。これにより、ホスト側のユーザは、VRイベントの仕様を決めるためのパラメータの入力を、ホスト端末3の表示部35に表示されるモックアップイメージを確認、検討しながら行うことができるため、VR空間内でのイベントの制作をより簡便に行うことが可能となる。また、入力受付部221は、変更後のパラメータに基づいて、イベント費用の概算見積りを修正する(ステップS12)。修正後の概算見積りがホスト端末3へと送信され、ホスト端末3の表示部35を介して表示される。これにより、ホスト側のユーザは、VRイベントの仕様を決めるためのパラメータの入力を、ホスト端末3の表示部35に表示されるイベント費用の概算見積りを確認、検討しながら行うことができるため、VR空間内でのイベントの制作をより簡便に行うことが可能となる。
【0081】
次に、入力受付部221は、VRイベントの評価項目およびその目標値を設定するための入力をさらに受け付ける(ステップS14)。たとえば、入力受付部221は、図2に示すように、評価項目およびその目標値を設定するための入力を促すための入力エリアを、パラメータの入力を促すための入力画面内に表示させ、ホスト側のユーザによってホスト端末3の入力部34を介して入力された評価項目およびその目標値の情報をホスト端末3から受信して受け付けてもよい。
【0082】
図2に示す例では、VRイベントの仕様を決めるためのパラメータが入力されるとともに、VRイベントの評価項目およびその目標値が入力されたのち、ホスト側のユーザによってホスト端末3の入力部34を介して「決定」ボタンが押し下げされると、入力されたパラメータ、評価項目およびその目標値の情報に基づいて、VRイベントの制作が発注される(ステップS15)。
【0083】
次に、図3Bに示すように、イベント実施部222は、入力受付部221により受け付けられたパラメータに基づいて制作されたVRイベントを、VR空間内で実施する(ステップS16)。
【0084】
そして、イベント実施部222は、VRイベントの実施中に、リアルタイムで、評価項目についての計測を行い(ステップS17)、評価項目の計測値を設定された目標値と比較する(ステップS18)。
【0085】
評価項目の計測値が目標値を下回っている場合には(ステップS18:YES)、イベント実施部222は、評価項目-対応処理紐づけデータベース232を参照して、当該評価項目についての評価を改善するための処理を特定し、特定された処理を実行する(ステップS19)。一例として、ステップS14において評価項目として「入場者数」が設定されており、ステップS18において、「入場者数」の計測値が目標値を下回っている場合には、イベント実施部222は、評価項目-対応処理紐づけデータベース232(図5A参照)を参照して、「入場者数」についての評価を改善する(入場者を増やす)ための処理として、たとえばレイヤー数を減少させる処理を特定し、当該処理を実行する。この場合、図6Aに示すように、レイヤー数を減少させることで、1つのレイヤーあたりに所属するアバターの数(密度)が増加するため、閑散としたイメージを防いで他のアバターが入場しやすい雰囲気を演出でき、これにより、入場者を増やすことに繋げることができる。
【0086】
他方、評価項目の計測値が目標値を上回っている場合には(ステップS18:NO)、イベント実施部222は、評価項目-対応処理紐づけデータベース232を参照して、当該評価項目についての評価を維持するための処理を特定し、特定された処理を実行する(ステップS20)。一例として、ステップS14において評価項目として「入場者数」が設定されており、ステップS18において、「入場者数」の計測値が目標値を上回っている場合には、イベント実施部222は、評価項目-対応処理紐づけデータベース232(図5A参照)を参照して、「入場者数」についての評価を維持する(入場者を減らさない)ための処理として、たとえばレイヤー数を増加させる処理を特定し、当該処理を実行する。この場合、図6Bに示すように、レイヤー数を増加することで、1つのレイヤーあたりに所属するアバターの数(密度)が減少するため、混雑を緩和してアバターが会場内で過ごしやすい雰囲気を演出することができ、これにより、入場者を減らさないことに繋げることができる。
【0087】
イベント実施部222は、VRイベントの終了時刻になったか否かを判定する(ステップS21)。VRイベントの終了時刻になっていない場合には(ステップS21:NO)、イベント実施部222は、VRイベントの実施を継続し、ステップS17から処理を繰り返す。
【0088】
他方、VRイベントのイベントの終了時刻になった場合には(ステップS21:YES)、イベント実施部222は、VRイベントの終了する(ステップS22)。
【0089】
VRイベントの実施後に、レポート作成部223は、各評価項目についての時系列での評価を含むレポートを作成する(ステップS23)。作成されたレポートは、イベント情報データベース231に記憶され、VRイベントのホスト側のユーザへと提供される。
【0090】
以上のように、本実施の形態によれば、入力受付部221が、VRイベントの評価項目およびその目標値を設定するための入力を受け付け、イベント実施部222が、VRイベントの実施中に、リアルタイムで、評価項目についての計測を行い、評価項目の計測値を設定された目標値と比較し、評価項目の計測値が目標値を下回っている場合には、評価項目-対応処理紐づけデータベース232を参照して、当該評価項目についての評価を改善するための処理を特定し、特定された処理を実行する。これにより、VR空間内で行われるイベントの実施中に、予め定められた評価項目についての計測結果がある時点で目標値を下回ったとしても、そのときに即時に(リアルタイムで)評価を改善するための処理が実行されるため、VRイベントの評価を早期に回復させ、イベント効果を高めることが可能となる。したがって、VR空間のリアルタイム性を活かし、VR空間で行われるイベント効果の適時最大効果化を図ることができる。
【0091】
また、本実施の形態によれば、イベント実施部222は、評価項目の計測値が目標値を上回っている場合には、評価項目-対応処理紐づけデータベース232を参照して、当該評価項目についての評価を維持するための処理を特定し、特定された処理を実行する。これにより、VR空間内で行われるイベントの実施中に、予め定められた評価項目についての計測結果がある時点で目標値を上回っている場合に、その評価を維持するための処理がリアルタイムで実行されるため、イベントの評価が途中で悪くなることを抑制でき、イベント効果をより高めることが可能となる。したがって、VR空間のリアルタイム性を活かし、VR空間で行われるイベント効果の適時最大効果化を一層図ることができる。
【0092】
なお、上述した実施の形態の記載ならびに図面の開示は、特許請求の範囲に記載された発明を説明するための一例に過ぎず、上述した実施の記載または図面の開示によって特許請求の範囲に記載された発明が限定されることはない。上述した実施の形態の構成要素は、発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に組み合わせることが可能である。
【0093】
また、本実施の形態に係る情報処理システム1の少なくとも一部はコンピュータによって構成され得るが、コンピュータに情報処理システム1、1Bの少なくとも一部を実現させるためのプログラム及び当該プログラムを非一時的(non-transitory)に記録したコンピュータ読取可能な記録媒体も、本件の保護対象である。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図6A
図6B
図7A
図7B
図8