(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-20
(45)【発行日】2023-10-30
(54)【発明の名称】色温度調整機能を備えた照明システム
(51)【国際特許分類】
H05B 45/20 20200101AFI20231023BHJP
H05B 47/19 20200101ALI20231023BHJP
H05B 47/155 20200101ALI20231023BHJP
【FI】
H05B45/20
H05B47/19
H05B47/155
(21)【出願番号】P 2021214762
(22)【出願日】2021-12-28
【審査請求日】2021-12-28
(31)【優先権主張番号】202111435731.5
(32)【優先日】2021-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】317016394
【氏名又は名称】厦門普為光電科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100185694
【氏名又は名称】山下 隆志
(72)【発明者】
【氏名】盧福星
(72)【発明者】
【氏名】劉榮土
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-092012(JP,A)
【文献】特開2017-022058(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 45/20
H05B 47/19
H05B 47/155
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
色温度制御モジュール、無線信号受信モジュール及び異なる色温度を有する複数の光源を含む照明装置と、
無線信号送信モジュール及び温度検知モジュールを含むモバイル温度検知信号送信装置と、を含み、
前記照明装置は、前記色温度制御モジュール及び前記無線信号受信モジュールを駆動する光源駆動モジュールを更に含み、前記モバイル温度検知信号送信装置は、前記光源駆動モジュールを含まず、
前記温度検知モジュールは、環境温度を検出し、前記無線信号送信モジュールを介して温度信号を
直接前記無線信号受信モジュールに送信して前記色温度制御モジュールに前記複数の光源を制御させ、前記照明装置の色温度を前記環境温度に関連付けさせ、
前記モバイル温度検知信号送信装置は、信号変換モジュールを更に含み、前記信号変換モジュールは、前記温度信号をデジタル信号に変換し、前記無線信号送信モジュールを介して前記デジタル信号を
直接前記無線信号受信モジュールに送信することを特徴とする、色温度調整機能を備えた照明システム。
【請求項2】
前記照明装置は、電源モジュールを更に含み、前記光源駆動モジュールは、前記電源モジュールを駆動し、前記電源モジュールから前記無線信号受信モジュールに給電させ、前記無線信号受信モジュールを駆動させることを特徴とする請求項
1に記載の色温度調整機能を備えた照明システム。
【請求項3】
前記光源駆動モジュールは、電源入力端子に接続されることを特徴とする請求項
1に記載の色温度調整機能を備えた照明システム。
【請求項4】
前記モバイル温度検知信号送信装置は、前記信号変換モジュール及び前記無線信号送信モジュールに給電する給電モジュールを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の色温度調整機能を備えた照明システム。
【請求項5】
前記照明装置は、信号処理モジュールを更に含み、前記信号処理モジュールは、前記デジタル信号を制御信号に変換し、前記色温度制御モジュールに前記制御信号に基づいて前記複数の光源を制御させて前記照明装置の色温度を調整させることを特徴とする請求項1に記載の色温度調整機能を備えた照明システム。
【請求項6】
前記制御信号は、パルス幅変調信号であることを特徴とする請求項
5に記載の色温度調整機能を備えた照明システム。
【請求項7】
前記温度検知モジュールは、サーミスタ又は熱電対であることを特徴とする請求項1に記載の色温度調整機能を備えた照明システム。
【請求項8】
前記照明装置は、記憶モジュールを更に含み、前記記憶モジュールは、設定データを記憶し、前記設定データは、複数の温度範囲に対応する複数の色温度設定値を含むことを特徴とする請求項1に記載の色温度調整機能を備えた照明システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明システム、特に、色温度調整機能を備えた照明システムに関する。
【背景技術】
【0002】
技術の進歩により、発光ダイオード照明装置の機能は、益々強化されている。但し、従来の発光ダイオード照明装置の色温度は、通常調整することができないか、色温度を調整するために専用ツールの使用が必要である。一部の従来の発光ダイオード照明装置には、温度センサが内蔵されているため、発光ダイオード照明装置は、温度センサによって検出された温度に基づいてその色温度を調整することができる。但し、内蔵の温度センサで検出される温度は必ずしも実際の環境温度に近いとは限らないため、発光ダイオード照明装置の色温度は、実際の環境温度に適合することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、照明装置の色温度を実際の環境温度に適合できる色温度調整機能を備えた照明システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一実施形態に基づき、照明装置と、モバイル温度検知信号送信装置と、を含む、色温度調整機能を備えた照明システムを提供する。照明装置は、色温度制御モジュール、無線信号受信モジュール及び異なる色温度を有する複数の光源を含む。モバイル温度検知信号送信装置は、無線信号送信モジュール及び温度検知モジュールを含む。ここで、温度検知モジュールは、環境温度を検出し、無線信号送信モジュールを介して温度信号を無線信号受信モジュールに送信して色温度制御モジュールに複数の光源を制御させ、照明装置の色温度を環境温度に関連付けさせる。
【0005】
一実施形態において、照明装置は、色温度制御モジュール及び無線信号受信モジュールを駆動する光源駆動モジュールを更に含む。
【0006】
一実施形態において、照明装置は、電源モジュールを更に含み、光源駆動モジュールは、電源モジュールを駆動し、電源モジュールから無線信号受信モジュールに給電させ、無線信号受信モジュールを駆動させる。
【0007】
一実施形態において、光源駆動モジュールは、電源入力端子に接続される。
【0008】
一実施形態において、モバイル温度検知信号送信装置は、信号変換モジュールを更に含み、信号変換モジュールは、温度信号をデジタル信号に変換し、無線信号送信モジュールを介してデジタル信号を無線信号受信モジュールに送信する。
【0009】
一実施形態において、モバイル温度検知信号送信装置は、信号変換モジュール及び無線信号送信モジュールに給電する給電モジュールを更に含む。
【0010】
一実施形態において、照明装置は、信号処理モジュールを更に含み、信号処理モジュールは、デジタル信号を制御信号に変換し、色温度制御モジュールに制御信号に基づいて複数の光源を制御させて照明装置の色温度を調整させる。
【0011】
一実施形態において、制御信号は、パルス幅変調信号である。
【0012】
一実施形態において、温度検知モジュールは、サーミスタ、熱電対又はその他の温度検知機能を備えたモジュールである。
【0013】
一実施形態において、照明装置は、記憶モジュールを更に含み、記憶モジュールは、設定データを記憶し、設定データは、複数の温度範囲に対応する複数の色温度設定値を含む。
【発明の効果】
【0014】
上記に基づいて、本発明の実施形態よる色温度調整機能を備えた照明システムは、以下の1つ又は複数の利点を有する。
(1)本発明の一実施形態では、色温度調整機能を備えた照明システムは、適切な位置に設置して環境温度を検出し、対応する温度信号を生成することができるモバイル温度検知信号送信装置を有し、温度信号を実際の環境温度に更に近付けることができる。そして、照明装置は、温度信号に基づいてその色温度を調整し、照明装置の色温度を実際の環境温度に適合させることができる。
(2)本発明の一実施形態では、色温度調整機能を備えた照明システムのモバイル温度検知信号送信装置は、無線信号送信モジュール、温度検知モジュール及び信号変換モジュールを統合した特殊な回路設計を有するため、温度信号を効果的にデジタル信号に変換して照明装置に送信し、温度信号を実際の環境温度に近づけることができる。
(3)本発明の一実施形態では、色温度調整機能を備えた照明システムの照明器具は、記憶モジュールを更に含むことができるため、ユーザはモバイル装置(スマートフォン、タブレットPC、ノートパソコン等)又はリモート管理プラットフォームを介して記憶モジュールの設定データを設定し、環境温度と対応する色温度を調整することができ、照明装置の色温度をユーザ個人の要求に更に適合させることができる。
(4)本発明の一実施形態では、色温度調整機能を備えた照明システムは、各種異なるタイプの建築物に適用できるため、応用範囲がより広く、使用上も極めて柔軟性を有する。
(5)本発明の一実施形態では、色温度調整機能を備えた照明システムは、設計が簡単であるため、コスト大幅に増加させることなく所望の効果を達成することができ、極めて高い商業価値を有する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の第1実施形態の色温度調整機能を備えた照明システムのブロック図である。
【
図2】本発明の第1実施形態の色温度調整機能を備えた照明システムの動作状態の説明図である。
【
図3】本発明の第1実施形態の色温度調整機能を備えた照明システムの第1説明図である。
【
図4】本発明の第1実施形態の色温度調整機能を備えた照明システムの第2説明図である。
【
図5】本発明の第2実施形態の色温度調整機能を備えた照明システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下の実施形態では、本発明の詳細な特徴及び利点を説明し、その内容は、当業者に本発明の技術内容を理解し、それに応じて実施可能にさせるのに十分であり、且つ本明細書の開示内容、特許請求の範囲及び図面により、当業者が本発明に関する目的及び利点を容易に理解できるようにする。
【0017】
以下では、関連する図面を参照し、本発明の色温度調整機能を備えた照明システムの実施形態について説明するが、分かり易く且つ図面で説明し易くするために、図面内の各部材は、寸法及び比率を誇張又は縮小して示し得る。以下の説明及び/又は特許請求の範囲において、部材が別の部材に「接続」又は「結合」すると述べる場合、それは、当該別の部材に直接的な接続又は結合してもよく、仲介する部材が存在してもよい。部材が別の部材に「直接接続」又は「直接結合」すると述べる場合、仲介する部材が存在せず、部材又は層間の関係を説明するための他の用語についても同様に解釈されるべきである。理解し易くするため、以下の実施形態における同じ部材は、同じ符号で示して説明する。
【0018】
図1及び
図2は、本発明の一実施形態の色温度調整機能を備えた照明システムのブロック図及び動作状態の説明図である。
図1に示すように、色温度調整機能を備えた照明システム1は、少なくとも1つの照明装置11及び少なくとも1つのモバイル温度検知信号送信装置12を含む。
【0019】
照明装置11は、光源駆動モジュール111、色温度制御モジュール112、電源モジュール113、無線信号受信モジュール114、信号処理モジュール115及び複数の光源116-1、116-2(図では、2つの光源116-1、116-2のみを示すが、照明装置11は、2つ以上の光源を含むことができる)を含む。
【0020】
光源駆動モジュール111は、色温度制御モジュール112及び電源モジュール113に接続される。一実施形態では、光源駆動モジュール111は、発光ダイオード(LED)駆動器又は他の光源駆動器であってよい。一実施形態では、色温度制御モジュール112は、色温度制御器又は対応する機能回路を有するチップ等であってよい。一実施形態では、電源モジュール113は、電源供給機又は対応する機能回路を有するチップ等であってよい。
【0021】
信号処理モジュール115は、色温度制御モジュール112、電源モジュール113及び無線信号受信モジュール114に接続される。一実施形態では、信号処理モジュール115は、信号変換回路を有するチップ又は他の類似の部材であってよい。一実施形態では、無線信号受信モジュール114は、アンテナ又は他の類似の部材であってよい。
【0022】
前記複数の光源116-1、116-2は、色温度制御モジュール112に接続され、異なる色温度を有する。例えば、光源116-1は、低色温度光源であってよく、光源116-2は、高色温度光源であってよい。一実施形態では、光源116-2は、LED、蛍光灯、電球又は他の類似の部材であってよい。
【0023】
モバイル温度検知信号送信装置12は、給電モジュール121、信号変換モジュール122、無線信号送信モジュール123及び温度検知モジュール124を含む。信号変換モジュール122は、給電モジュール121及び無線信号送信モジュール123に接続される。一実施形態では、信号変換モジュール122は、信号変換回路を有するチップ又は他の類似の部材であってよい。一実施形態では、給電モジュール121は、電池、外部電源又は他の類似の部材であってよい。一実施形態では、無線信号送信モジュール123は、アンテナ又は他の類似の部材であってよい。一実施形態では、温度検知モジュール124は、サーミスタ、熱電対、又は他の温度検知機能を有する部材であってよい。
【0024】
温度検知モジュール124は、環境温度を検出し、無線信号送信モジュール123を介して温度信号Tsを無線信号受信モジュール114に送信し、色温度制御モジュール112に前記複数の光源116-1、116-2を制御させ、照明装置11の色温度を環境温度に関連付けさせる。以下では、色温度調整機能を備えた照明システム1の動作メカニズムを詳細に説明する。
【0025】
図2に示す照明装置11では、光源駆動モジュール111は、電源入力端子(図示せず)に接続され、電源入力端子の電源入力信号ACinを受信し、光源駆動モジュール111に電源入力端子(都市電源など)の給電を受けさせることができる。次に、光源駆動モジュール111は、駆動信号Cd(定電流信号又は定電圧信号など)を出力し、色温度制御モジュール112を駆動し、電源モジュール113を駆動する。次に、電力モジュール113は、無線信号受信モジュール114及び信号処理モジュール115に給電し、無線信号受信モジュール114及び信号処理モジュール115を駆動する。
【0026】
図2に示すモバイル温度検知信号送信装置12では、給電モジュール121は、信号変換モジュール122及び無線信号送信モジュール123に給電し、信号変換モジュール122及び無線信号送信モジュール123を駆動する。温度検知モジュール124は、環境温度を検出してアナログの温度信号Tsを生成する。次に、信号変換モジュール122は、温度信号Tsをデジタル信号Dsに変換し、無線信号送信モジュール123を介して、デジタル信号Dsを照明装置11の無線信号受信モジュール114に送信する。
【0027】
最後に、照明装置11の信号処理モジュール115は、無線信号受信モジュール114からデジタル信号Dsを受信し、デジタル信号Dsを制御信号Csに変換し、色温度制御モジュール112に制御信号Csに基づいて色温度調整信号Psを生成して前記複数の光源116-1、116-2を制御し、照明装置11の色温度を調整する。一実施形態では、制御信号Csは、パルス幅変調(PWM)信号又は他の類似の信号であってよい。色温度制御モジュール112は、制御信号Csに基づいて色温度調整信号Psを生成し、前記複数の光源116-1、116-2のうちの1つをオンにするか、又は前記複数の光源116-1、116-2を同時にオンにすることができ、照明装置11に多種の色温度をもたせることができる。照明装置11は、3つ以上の光源を有してもよく、それにより、照明装置11は、より多種の色温度をもたせることができる。
【0028】
モバイル温度検知信号送信装置12は、建築物内部の適切な位置に設置し、環境温度を検出し、対応する温度信号Tsを生成することができ、温度信号Tsを実際の環境温度に近付けることができる。例えば、モバイル温度検知信号送信装置12は、部屋内の窓付近に設置し、その測定される温度信号Tsを部屋の温度により近付けることができる。従って、照明装置11は、温度信号Tsに基づいてその色温度を調整することができ、それにより、照明装置11の色温度を部屋の実際の環境温度と適合させることができる。このようにして、夏には、色温度制御モジュール112は、前記複数の光源116-1、116-2を調整し、照明装置11の色温度を冷たい色温度(高色温度)にすることができる。逆に、冬には、色温度制御モジュール112は、前記複数の光源116-1、116-2を調整し、照明装置11の色温度が暖かい色温度(低色温度)にすることができる。このように、ユーザは、照明装置11の適切な色温度によって、より快適に感じることができる。
【0029】
上記から、色温度調整機能を備えた照明システム1は、適切な位置に設置して環境温度を検出し対応する温度信号Tsを生成することができるモバイル温度検知信号送信装置12を有し、温度信号Tsを実際の環境温度により近付けることができることが分かる。次に、照明装置11は、温度信号Tsに基づいてその色温度を調整し、それにより、照明装置11の色温度を実際の環境温度に適合させることができる。
【0030】
また、色温度調整機能を備えた照明システム1のモバイル温度検知信号送信装置12は、無線信号送信機モジュール123、温度検知モジュール124及び信号変換モジュール122を統合した特別な回路設計を有するため、温度信号Tsをデジタル信号Dsに効果的に変換し、照明装置11に送信することができ、温度信号Tsを実際の環境温度に近づけることができる。
【0031】
図3及び
図4は、本発明の第1実施形態の色温度調整機能を備えた照明システムの第1説明図及び第2説明図である。
図3に示すように、複数の照明装置11は、1つのモバイル温度検知信号送信装置12に対応することができる。
【0032】
図4に示すように、モバイル温度検知信号送信機12が環境温度を検出して温度信号Tsを生成すると、モバイル温度検知信号送信機12は、温度信号Tsをデジタル信号Dsに変換して前記複数の照明装置11に送信し、前記複数の照明装置11にデジタル信号Dsに基づいて信号変換を行わせてその色温度を調整する。
【0033】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって、本発明の範囲を制限するのではなく、本実施形態の色温度調整機能を備えた照明システムに基づいて行う等価な修正又は変更は、依然として本発明の特許範囲に含めるべきである。
【0034】
従来の発光ダイオード照明装置は、温度センサが内蔵されているため、発光ダイオード照明装置に温度センサが検出した温度に応じてその色温度を調整させることができるが、内蔵の温度センサで検出される温度は必ずしも実際の環境温度に近いとは限らないため、発光ダイオード照明装置の色温度は依然として実際の環境温度に適合することができないことに留意すべきである。逆に、本発明の実施形態によれば、色温度調整機能を備えた照明システムは、適切な位置に設置して環境温度を検出し、対応する温度信号を生成することができるモバイル温度検知信号送信装置を有し、温度信号を実際の環境温度に近付けることができる。そして、照明装置は、温度信号に基づいてその色温度を調整し、照明装置の色温度を実際の環境温度に適合させることができる。
【0035】
また、本発明の実施形態によれば、色温度調整機能を備えた照明システムのモバイル温度検知信号送信装置は、無線信号送信モジュール、温度検知モジュール、及び信号変換モジュールを統合した特殊な回路設計を有するため、温度信号を効果的にデジタル信号に変換し、照明装置に送信することができ、温度信号を実際の環境温度に近づけることができる。
【0036】
また、本発明の実施形態によれば、色温度調整機能を備えた照明システムは、記憶モジュールを更に含むことができるため、ユーザは、そのモバイル装置(スマートフォン、タブレットPC、ノートパソコン等)又はリモート管理プラットフォームを介して記憶モジュールの設定データを設定し、環境温度に対応する色温度を調整し、照明装置の色温度をユーザ個人の要求に更に適合させることができる。
【0037】
また、本発明の実施形態によれば、色温度調整機能を備えた照明システムは、各種異なるタイプの建築物に適用できるため、応用範囲がより広く、使用上も極めて柔軟性を有する。
【0038】
また、本発明の実施形態によれば、色温度調整機能を備えた照明システムは、設計が簡単であるため、コスト大幅に増加させることなく所望の効果を達成することができ、極めて高い商業価値を有する。
【0039】
上記から、本発明の実施形態の色温度調整機能を備えた照明システムは、確かに優れた技術的効果を達成できることが分かる。
【0040】
図5は、本発明の第2実施形態の色温度調整機能を備えた照明システムのブロック図である。図に示すように、色温度調整機能を備えた照明システム1は、少なくとも1つの照明装置11及び少なくとも1つのモバイル温度検知信号送信装置12を含む。
【0041】
照明装置11は、光源駆動モジュール111、色温度制御モジュール112、電源モジュール113、無線信号受信モジュール114、信号処理モジュール115及び複数の光源116-1、116-2(
図2つの光源116-1、116-2(図では、2つの光源116-1、116-2のみを示すが、照明装置11は、2つ以上の光源を含むことができる)を含む。
【0042】
モバイル温度検知信号送信装置12は、給電モジュール121、信号変換モジュール122、無線信号送信モジュール123及び温度検知モジュール124を含む。
【0043】
上記各部材は、前述の実施形態に類似しているため、ここでは繰り返し説明しない。前述の実施形態と異なるのは、本実施形態の照明装置11が記憶モジュール110を更に含むことである。記憶モジュール110は、色温度制御モジュール112に接続され、設定データを記憶することに使用される。設定データは、複数の温度範囲に対応する複数の色温度設定値を含む。ユーザは、モバイル装置2(スマートフォン、タブレットPC、ノートパソコン等)又はリモート管理プラットフォームの設定モジュールを介して設定信号Hsを記憶モジュール110に送信し、設定データを調整することができる。ユーザは、自分の必要に応じて環境温度に対応する色温度を設定することができ、照明装置11の色温度をユーザ個人の要求に更に適合させることができる。
【0044】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって、本発明の範囲を制限するのではなく、本実施形態の色温度調整機能を備えた照明システムに基づいて行う等価な修正又は変更は、依然として本発明の特許範囲に含めるべきである。
【0045】
要約すると、本発明の実施形態によれば、色温度調整機能を備えた照明システムは、環境温度を検出し、適切な位置に設置して環境温度を検出し、対応する温度信号を生成することができるモバイル温度検知信号放出デバイスを有し、温度信号を実際の環境温度に近付けることができる。照明装置は、温度信号に基づいてその色温度を調整し、照明装置の色温度を実際の環境温度に適合させることができる。
【0046】
また、本発明の実施形態によれば、色温度調整機能を備えた照明システムのモバイル温度検知信号送信装置は、無線信号送信モジュール、温度検知モジュール、及び信号変換モジュールを統合した特殊な回路設計を有するため、温度信号を効果的にデジタル信号に変換し、照明装置に送信することができ、温度信号を実際の環境温度に近づけることができる。
【0047】
また、本発明の実施形態によれば、色温度調整機能を備えた照明システムは、記憶モジュールを更に含むことができるため、ユーザは、そのモバイル装置(スマートフォン、タブレットPC、ノートパソコン等)又はリモート管理プラットフォームを介して記憶モジュールの設定データを設定し、環境温度に対応する色温度を調整し、照明装置の色温度をユーザ個人の要求に更に適合させることができる。
【0048】
また、本発明の実施形態によれば、色温度調整機能を備えた照明システムは、各種異なるタイプの建築物に適用できるため、応用範囲がより広く、使用上も極めて柔軟性を有する。
【0049】
また、本発明の実施形態によれば、色温度調整機能を備えた照明システムは、設計が簡単であるため、コスト大幅に増加させることなく所望の効果を達成することができ、極めて高い商業価値を有する。
【0050】
本明細書では上記各実施形態につき説明を行っているが、本発明の特許請求の範囲を制限するものではないことに留意すべきである。従って、本発明の革新的理念に基づく、本明細書に記載の実施形態への変更及び修正、又は本発明の明細書及び図面の内容を用いて行われる均等の構造又は均等のプロセスの置換、直接的又は間接的に上記技術案をその他の関連する技術分野に適用することは、何れも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0051】
1 色温度調整機能を備えた照明システム
11 照明器具
110 記憶モジュール
111 光源駆動モジュール
112 色温度制御モジュール
113 電源モジュール
114 無線信号受信モジュール
115 信号処理モジュール
116-1 光源
116-2 光源
12 モバイル温度検知信号送信装置
121 給電モジュール
122 信号変換モジュール
123 無線信号送信モジュール
124 温度検知モジュール
2 モバイル装置
ACin 電源入力信号
Cd 駆動信号
Cs 制御信号
Ps 色温度調整信号
Ts 温度信号
Ds デジタル信号
Hs 設定信号