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特許7370619プリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-20
(45)【発行日】2023-10-30
(54)【発明の名称】プリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機
(51)【国際特許分類】
   B29C 51/10 20060101AFI20231023BHJP
   B29C 51/42 20060101ALI20231023BHJP
   B29C 51/36 20060101ALI20231023BHJP
【FI】
B29C51/10
B29C51/42
B29C51/36
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021553385
(86)(22)【出願日】2021-05-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-24
(86)【国際出願番号】 KR2021005636
(87)【国際公開番号】W WO2022196862
(87)【国際公開日】2022-09-22
【審査請求日】2021-09-08
(31)【優先権主張番号】10-2021-0035430
(32)【優先日】2021-03-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516234029
【氏名又は名称】ゴンヤン アイティーティー シーオー.,エルティーディー.
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】キム テクヒョン
【審査官】北澤 健一
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-217006(JP,A)
【文献】韓国実用新案第20-1994-0004199(KR,Y1)
【文献】特開2020-097231(JP,A)
【文献】国際公開第2017/010319(WO,A1)
【文献】韓国登録特許第10-2253431(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 51/00-51/46
B29C 43/00-43/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
素材生地(1)を真空成形させる真空成形機であって、
素材生地(1)の縁部の底面をクランプして固定させる気密密閉用生地下部クランプ(100a)と、
素材生地(1)の縁部の上面をクランプして固定させる生地上部クランプ(100b);
加熱-成形領域に位置した素材生地(1)の下側に配置されて加熱工程で動作する下部ヒータ(200a)と、
前記加熱-成形領域に位置した素材生地(1)の上側に配置されて前記加熱工程で動作する上部ヒータ(200b)と、
前記加熱-成形領域に位置した素材生地(1)の下側に配置されて真空成形工程で動作する下部金型(300a)と、
前記下部ヒータ(200a)と前記下部金型(300a)が配置される生地下部空間(410)を有し、前記加熱-成形領域をなす上面と連通する前記生地下部空間(410)を囲む底面体(420)と側壁体(430)が備えられ、前記上面に流入した前記素材生地(1)と前記気密密閉用生地下部クランプ(100a)によって前記上面が閉鎖されながら前記生地下部空間(410)が密閉されて外部への空気流出が防止される下部チャンバ(400)と、
前記下部チャンバ(400)の生地下部空間(410)と連通するように設置され、前記生地下部空間(410)に設定容量の空気を流入させて前記加熱工程における熱膨張による前記素材生地(1)の弛みを防止するブローイング装置(500)と、
前記下部ヒータ(200a)、前記上部ヒータ(200b)、前記下部金型(300a)及び前記ブローイング装置(500)の動作を制御するコントローラ(800)と、を含んでなることを特徴とする、プリブローイング下部チャンバ具備型真空成型機。
【請求項2】
前記加熱工程における素材生地弛み情報を検出する生地弛み検出センサ(900)をさらに含み、
前記コントローラ(800)は、前記生地弛み検出センサ(900)から素材生地弛み情報の伝達を受け、前記素材生地弛み情報に合わせて前記ブローイング装置(500)の動作をリアルタイムにて制御することを特徴とする、請求項1に記載のプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機。
【請求項3】
前記ブローイング装置(500)は、
前記生地下部空間(410)の内部圧力をリアルタイムにて調節して加熱工程における前記素材生地(1)の水平配置又は真空成形工程における前記素材生地(1)の上向き膨張を誘導する内部圧力調節モード;及び
前記生地下部空間(410)の上面に位置した前記素材生地(1)の底面方向に空気を設定速度で噴出させて加熱工程における前記素材生地(1)の水平配置又は真空成形工程における前記素材生地(1)の上向き膨張を誘導する空気噴出調節モード;の中から選ばれたいずれか一つのモードを実現することを特徴とする、請求項1に記載のプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機。
【請求項4】
前記気密密閉用生地下部クランプ(100a)は、「┘」型垂直断面形状のクランプ下部フレーム(110a)が長方形枠の各辺(side)をなす構造を有し、前記素材生地(1)、前記下部金型(300a)、前記下部チャンバ(400)と接触する部位に気密密閉型シール溝(120)を形成し、
前記生地上部クランプ(100b)は、「┐」型垂直断面形状のクランプ上部フレーム(110b)が長方形枠の各辺(side)をなす構造を有し、
前記気密密閉用生地下部クランプ(100a)の気密密閉型シール溝(120)に嵌め込まれて固定される気密パッキン用気密密閉型シール(130)によって前記生地下部空間(410)の気密が保たれることを特徴とする、請求項1に記載のプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機。
【請求項5】
前記生地上部クランプ(100b)は、
上部ベース用アクチュエータ(1300)によってアップダウン動作する上部ベース(1200)の底面に固定され、幅(w)が調節される上部ベース側クランプ上部フレーム(113);及び
前記上部ベース側クランプ上部フレーム(113)と直交する金型側クランプ上部フレーム(112);で構成されることを特徴とする、請求項4に記載のプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機。
【請求項6】
前記気密密閉用下部クランプ(100a)は、
前記生地の側面に合わせて第1面、第2面、第3面、第4面プレート(11、12、13、14)でそれぞれ構成され、前記第1面、第2面、第3面、第4面プレート(11、12、13、14)のそれぞれの駆動手段によってX軸、Y軸方向に移動して前記素材生地の大きさに合わせて可変し、相互接触面に気密を保つことが可能であることを特徴とする、請求項1に記載のプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機。
【請求項7】
前記第1面プレート(11)は、X軸とY軸方向に移動可能に構成され、
前記第2面プレート(12)は、前記第1面プレートに対して直角な位置に設置され、X軸とY軸方向に移動可能に構成されて前記第1面プレートの一側面に密着可能であり、
前記第3面プレート(13)は、前記第2面プレートに対して直角な位置に設置され、X軸とY軸方向に移動可能に構成されて前記第2面プレートの一側面に密着可能であり、
前記第4面プレート(14)は、前記第3面プレートに対して直角な位置に設置され、X軸とY軸方向に移動可能に構成されて前記第3面プレートの一側面に密着可能であることを特徴とする、請求項6に記載のプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機。
【請求項8】
前記第1面、第2面、第3面、第4面プレート(11、12、13、14)は、
それぞれ往復移動可能な下部プレート(11a、12a、13a、14a)と、前記下部プレートの上部で連動して前記下部プレートに対して直角方向に往復移動可能であって隣接面同士が密着される上部プレート(11b、12b、13b、14b)で構成されることを特徴とする、請求項6に記載のプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機。
【請求項9】
前記上部プレート(11b、12b、13b、14b)の端部にシールが設けられて前記上部プレート(11b、12b、13b、14b)の相互接触面に対して気密を保ち、
前記上部プレート(11b、12b、13b、14b)と前記素材生地との間にシールが設けられて気密を保つことを特徴とする、請求項8に記載のプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機に係り、より具体的には、真空成形のための加熱工程で熱膨張する素材生地下側の生地下部空間が密閉され、密閉された生地下部空間と連通するように設置されるブローイング(blowing)装置によって設定容量の空気が生地下部空間に流入して素材生地の弛みが防止される構造を提供することにより、全体部位が均一に加熱された素材生地に対する真空成形が行われて厚さ均一性の確保が可能となり、品質が向上し、下部ヒータの素材生地近接配置が可能となって加熱効率が増大し、素材部位別の加熱温度の制御が容易になる一方、加熱された素材生地が外気に晒されないようにする構造を提供することにより、成形前の生地の急冷が防止されて品質の向上、省エネルギー及び生産性の向上が可能になるだけでなく、弛み防止のためにブローイング装置によって下部チャンバに対して流入・噴出する空気の容量が金型の形状に合わせて最適制御される構造を提供することにより、品質の向上が図られるうえ、弛みが多く発生する車両外装材の製造に効果的に適用できるプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機に関する。
【背景技術】
【0002】
真空成形機は、フィーディング装置又はトランスファー装置によって移動する素材生地に対する加熱工程と真空成形工程を行う装置である。素材生地は、合成樹脂シートなどからなり、加熱軟化して塑性変形が可能な状態で金型に投入された後、真空圧が付与される金型によって設定形状に成形される。
【0003】
このような真空成形機は、ドアトリムやインストルメントパネルなどの車両内装材の成形に主に活用されるが、車種に応じて内装材の美感や質感のために内装材の表面に表皮材生地をさらに付着させるのに使用される。
【0004】
真空成形機に関する技術としては、韓国登録特許第10-1062994号公報の「真空シール手段を備える低圧真空成形機」、同第10-0465741号公報の「自動真空成形システムのシート移送装置」、韓国登録実用新案第20-0466282号公報の「車両用内装材の真空成形装置」などが案出されている。
【0005】
図1には韓国登録実用新案第20-0466282号公報の「車両用内装材の真空成形装置」が示されているが、装置を地面に対して支持するためのもので、多数の垂直部材110と水平部材120で構成されるフレーム部100;前記フレーム部100に設置され、素材生地をクランプするためのクランピング部200;前記クランピング部200にクランプされた素材生地を予熱するためのヒータ部300;及び前記素材生地を内装部品に付け加えて真空成形するための真空成形部400;を含んでなることが分かる。
【0006】
このような従来の真空成形機の場合は、図2の(a)に示すように、素材生地の上下側に配置されるヒータによって加熱される過程で素材生地が熱膨張して下方に弛むが、素材生地が弛む分だけヒータと素材生地との距離が部位ごとに異なるため、素材生地が不均一に加熱される程度が大きくなり、これは、品質の低下や成形の不良を引き起こす要因となる。これを防止するためにヒータを素材生地から一定距離以上離隔させる場合、加熱効率が低下し、エネルギー消費が大きくなる。
【0007】
一方、最近では、トラックの屋根風防などの車両外装材も真空成形で製造されているが、車両外装材用素材生地は、ABS材質などからなる基材を使用することにより、加熱工程で弛み量が大きくなるので、素材生地の弛みを防止するための技術が必須的に要求される状況である(車両外装材用素材生地は、サイズと物性によって異なるが、通常600mm前後の弛み量を示す。)
【0008】
また、素材生地の弛みを最小にするために、素材生地の大きさに合わせてクランプすることができる技術が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、かかる問題点を解決するためのもので、その目的は、かかる従来技術の問題点を改善して、素材生地の下側に位置する下部ヒータ及び下部金型が移動可能に配置される下部チャンバと、下部ヒータ待機用チャンバとが外部への空気流出のない気密保持構造を有し、下部チャンバと連通するブローイング(blowing)装置によって設定容量の空気が生地下部空間に流入して素材生地の弛みが防止される構造を提供することにより、全体部位が均一に加熱された素材生地に対する真空成形が行われて厚さ均一性の確保及び品質の向上が可能となるようにし、下部ヒータの素材生地近接配置が可能となって加熱効率が増大できるようにし、素材部位別の加熱温度の制御が容易になるようにする新しいタイプのプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、下部チャンバと下部ヒータ待機用チャンバが外部への空気流出のない気密構造を有する一方、気密が保持された状態の下部チャンバと下部ヒータ待機用チャンバ内で下部金型と下部ヒータが移動しながら加熱工程と真空成形工程が行われるようにすることにより、加熱された素材生地が外気に晒されなくなって成形前の生地の急冷が防止され、これにより品質の向上、省エネルギー及び生産性の向上が可能になる新しいタイプのプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機を提供することにある。
【0011】
本発明の別の目的は、弛み防止のためにブローイング装置によって下部チャンバに対して流入・噴出する空気の容量が金型の形状に合わせて最適制御される構造を提供することにより、品質の向上が図られることができ、弛みが多く発生する車両外装材の製造に効果的に適用できる新しいタイプのプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機を提供することにある。
【0012】
本発明の別の目的は、素材生地の大きさによってクランプの幅が可変して素材生地の様々な大きさに汎用的に使用できるようにするプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の目的を達成するために、本発明は、素材生地を真空成形させる真空成形機であって、素材生地の縁部の底面をクランプして固定する気密密閉用生地下部クランプ;素材生地の縁部の上面をクランプして固定する生地上部クランプ;加熱-成形領域に位置した素材生地の下側に配置されて加熱工程で動作する下部ヒータ;前記加熱-成形領域に位置した素材生地の上側に配置されて前記加熱工程で動作する上部ヒータ;前記加熱-成形領域に位置した素材生地の下側に配置されて真空成形工程で動作する下部金型;前記下部ヒータと下部金型が配置される生地下部空間を有し、前記加熱-成形領域をなす上面と連通する前記生地下部空間を囲む底面体と側壁体が備えられ、前記上面に流入した前記素材生地と前記気密密閉用生地下部クランプによって前記上面が閉鎖されながら前記生地下部空間が密閉されて外部への空気流出が防止される下部チャンバ;前記下部チャンバの生地下部空間と連通するように設置され、前記生地下部空間に設定容量の空気を流入させて前記加熱工程における熱膨張による前記素材生地の弛みを防止するブローイング装置;前記下部ヒータ、前記上部ヒータ、前記下部金型、前記ブローイング装置の動作を制御するコントローラと;を含んでなることを特徴とする。
【0014】
ここで、前記気密密閉用下部クランプは、前記生地の側面に合わせて第1面、第2面、第3面、第4面プレートからそれぞれ構成され、前記第1面、第2面、第3面、第4面プレートのそれぞれの駆動手段によってX軸、Y軸方向に移動して前記素材生地の大きさに合わせて可変し、相互接触面に気密を保つことが可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
上記の解決手段によれば、次の効果を期待することができる。
【0016】
本発明によるプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機によれば、全体部位が均一に加熱された素材生地に対する真空成形が行われて厚さ均一性の確保が可能となり、成形品の品質が向上するという効果がある。素材生地の弛みが防止されて下部ヒータの素材生地近接配置が可能となって加熱効率が増大し、素材部位別の加熱温度の制御が容易になり、省エネルギーが実現されるという効果がある。
【0017】
また、本発明によるプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機によれば、加熱された素材生地が外気に晒されないようにする構造を提供するので、成形前の生地の急冷が防止されて品質の向上、省エネルギー及び生産性の向上が可能になるという効果がある。これに加えて、本発明によるプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機によれば、弛み防止のためにブローイング装置によって下部チャンバに対して流入・噴出する空気の容量が金型の形状に合わせて最適制御される構造を提供するので、品質の向上が図られるという効果がある。
【0018】
これにより、本発明のプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機は、弛みが多く発生する車両外装材の製造に効果的に適用できる。
【0019】
さらに、素材生地の大きさが変わっても、気密密閉用生地下部クランプの幅が可変してクランプするので、素材生地のサイズに関係なく汎用的に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】韓国登録実用新案第20-0466282号公報の構成を示すための図である。
図2図2の(a)は従来の真空成形機の素材生地弛み構造を示すための図、図2の(b)は本発明によるプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機の技術的思想を示すための図である。
図3】本発明に係るプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機の基本構成を示すための図である。
図4】本発明の実施形態に係るプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機の構成を示すための図である。
図5図5の(a)と(b)は本発明の実施形態に係る気密密閉用生地下部クランプと生地上部クランプの形状と配置構造を示すための断面図である。
図6】素材生地自動供給基盤の本発明の実施形態に係る生地上部クランプの全体構成を示すための図である。
図7】素材生地手動供給基盤の本発明の他の実施形態による生地上部クランプの全体構成を示すための図である。
図8】本発明の実施形態に係るプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機の制御構成を示すためのブロック図である。
図9】本発明の他の実施形態に係るプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機の4面気密型幅可変クランプが備えられた例示図である。
図10】本発明の他の実施形態に係るプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機の4面気密型幅可変クランプが備えられた内部構成図である。
図11】本発明の他の実施形態に係るプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機の4面気密型幅可変クランプの拡張された作動状態図である。
図12】本発明の他の実施形態に係るプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機の4面気密型幅可変クランプの縮小された作動状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図2乃至図8に基づいて詳細に説明する。一方、図面と詳細な説明において、一般的な真空成形機、クランプ、ヒータ、金型、プリブローイング(pre-blowing)技術、弛み検出センサなどから当該分野の従事者が容易に分かることができる構成及び作用についての図示及び言及は簡略にするか或いは省略した。特に、図面の図示及び詳細な説明において、本発明の技術的特徴に直接関連しない要素の具体的な技術的構成及び作用についての詳細な説明及び図示は省略し、本発明に関連する技術的構成のみを簡略に図示及び説明した。
【0022】
本発明に係るプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機は、図2の(b)に示すように、素材生地1の下側に位置する下部ヒータ200a及び下部金型300aが配置される下部チャンバ400が外部への空気流出のない気密保持構造を有し、下部チャンバ400と連通するブローイング装置500によって設定容量の空気が生地下部空間410に流入して素材生地1の弛みが防止される構造を提供する技術である。このための本発明の実施形態に係るプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機は、図3及び図4に示すように、気密密閉用生地下部クランプ100a、生地上部クランプ100b、下部ヒータ200a、上部ヒータ200b、下部金型300a、上部金型300b、下部チャンバ400、ブローイング装置500、下部ヒータ用アクチュエータ600a、上部ヒータ用アクチュエータ600b、下部ヒータ待機用チャンバ700、及びコントローラ800を含んでなる。
【0023】
気密密閉用生地下部クランプ100aは、素材生地1の縁部の底面をクランプして固定するもので、図5に示すように、下部チャンバ400の側壁体430に気密パッキン用気密密閉型シール130を介して連結される固定フレーム440に連結できる。気密密閉用生地下部クランプ100aは、固定フレーム440の底面の固定体441によって固定でき、固定フレーム440と気密密閉用生地下部クランプ100aとの間に気密パッキン用気密密閉型シール130が設置できる。
【0024】
生地上部クランプ100bは、素材生地1の縁部の上面をクランプして固定するものである。ここで、生地上部クランプ100bは、図3に示すように、上部ベース1200の底面に固定されて使用できる。上部ベース1200は、上部ベース用アクチュエータ1300によってアップダウン動作するスライドである。
【0025】
生地上部クランプ100bは、図5の(b)に示すように、上部ベース1200の底面に形成された固定体1210に固定されて使用できる。
【0026】
ここで、気密密閉用生地下部クランプ100aは、図5に示すように、「┘」型垂直断面形状のクランプ下部フレーム110aが長方形枠の各辺(side)をなす構造を持つことができるが、特に、本発明の実施形態に係る気密密閉用生地下部クランプ100aは、素材生地1、下部金型300a、下部チャンバ400と接触する部位に気密密閉型シール溝120を形成する。このような気密密閉用生地下部クランプ100aの気密密閉型シール溝120に嵌め込まれて固定される気密パッキン用気密密閉型シール130によって生地下部空間410の気密が保持できる。
【0027】
本発明の実施形態に係るプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機は、素材生地1が素材生地フィーディングレール1000を介して自動的にロード/アンロードされる構成を持ってもよく、素材生地1が作業者によって手動でロード/アンロードされる構成を持ってもよいが、素材生地1が自動的にロード/アンロードされる構成を持つ場合、生地上部クランプ100bは、図6に示すように、レール側クランプ上部フレーム111と金型側クランプ上部フレーム112で構成できる。
【0028】
レール側クランプ上部フレーム111は、幅wが調節される一対の素材生地フィーディングレール1000に形成されるもので、図5の(a)に示すように素材生地フィーディングレール1000に上面が設定長さだけ一側方向に水平に突出して延設された構造を持つことができる。
【0029】
金型側クランプ上部フレーム112は、上部金型300bに下向き突設されてレール側クランプ上部フレーム111と直交する。このような金型側クランプ上部フレーム112は、真空成形機の初期セッティング段階で下部金型300aの縁部に着脱可能に固定された後、上部金型300bの下降により上部金型300bの縁部に嵌め込まれて固定されることができる。
【0030】
これとは異なり、素材生地1が手動でロード/アンロードされる構成を持つ場合、生地上部クランプ100bは、図7に示すように、上部ベース側クランプ上部フレーム113と金型側クランプ上部フレーム112で構成できる。
【0031】
上部ベース側クランプ上部フレーム113は、上部ベース用アクチュエータ1300によってアップダウン動作する上部ベース1200の底面に固定されて汎用的に使用されるもので、このために幅wが調節される構造を持つ。
【0032】
金型側クランプ上部フレーム112は、上部金型300bに下向き突設されて上部ベース側クランプ上部フレーム113と直交する。このような金型側クランプ上部フレーム112は、真空成形機の初期セッティング段階で下部金型300aの縁部に着脱可能に固定された後、上部金型300bの下降により上部金型300bの縁部に嵌め込まれて固定されることができる。
【0033】
ここで、上部ベース側クランプ上部フレーム113と金型側クランプ上部フレーム112は、互いに連結される部位に凹凸関係の溝と突起を設けて互いに嵌合されるようにすることができ、溝と突起は、V字形状からなることができる。
【0034】
一方、本発明の実施形態に係る生地上部クランプ100bは、図5に示すように、「┐」型垂直断面形状のクランプ上部フレーム110bが長方形枠の各辺(side)をなす構造を持つ。
【0035】
下部ヒータ200aは、加熱-成形領域に位置した素材生地1の下側に配置されて加熱工程で動作するものであり、上部ヒータ200bは、加熱-成形領域に位置した素材生地1の上側に配置されて加熱工程で動作するものである。
【0036】
ここで、下部ヒータ200aと上部ヒータ200bが素材部位別の加熱温度の調節が可能な構造を持つ。
【0037】
下部金型300aは、加熱-成形領域に位置した素材生地1の下側に配置されて真空成形工程で動作するもので、下部チャンバ400の生地下部空間410に上下移動可能に配置される。上部金型300bは、加熱-成形領域に位置した素材生地1の上側に配置されて真空成形工程で動作するものである。
【0038】
ここで、本発明の実施形態に係るプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機は、下部金型用アクチュエータ1100aと上部金型用アクチュエータ1100bを備えて下部金型300aと上部金型300bの上下移動を誘導する。
【0039】
下部金型300aは、下部金型用アクチュエータ1100aによって下降するが、加熱工程は、下部金型300aが下降した状態で、下部チャンバ400の生地下部空間410に流入した下部ヒータ200aによって行われる。
【0040】
下部金型300aは、下部金型用アクチュエータ1100aによって上昇するが、真空成形工程は、上昇した状態の下部金型300aによって行われる。
【0041】
下部チャンバ400は、下部ヒータ200aと下部金型300aが配置される生地下部空間410を持つもので、加熱-成形領域をなす上面と連通する生地下部空間410を囲む底面体420と側壁体430を備える。下部チャンバ400の上面には、素材生地1と気密密閉用生地下部クランプ100aが流入するが、このような素材生地1と気密密閉用生地下部クランプ100aによって下部チャンバ400の上面が閉鎖されながら生地下部空間410が密閉されて外部への空気流出が防止される。本発明の実施形態に係るプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機は、密閉された生地下部空間410の上面に流入した素材生地1に対する加熱工程と真空成形工程を行う。
【0042】
ブローイング装置500は、下部チャンバ400の生地下部空間410と連通するように設置されるもので、生地下部空間410に設定容量の空気を流入させて加熱工程における熱膨張による素材生地1の弛みを防止する。
【0043】
ここで、ブローイング装置500は、内部圧力調節モードで実現される装置構成を持ってもよく、空気噴出調節モードで実現される装置構成を持ってもよく、内部圧力調節モードと空気噴出調節モードを選択的に実現する複合装置構成を持ってもよい。
【0044】
内部圧力調節モードは、生地下部空間410の内部圧力をリアルタイムにて調節して加熱工程で素材生地1が水平配置されるようにする一方、真空成形工程で素材生地1が上向き膨張するようにするモードであり、空気噴出調節モードは、生地下部空間410の上面に位置した素材生地1の底面方向に空気を設定速度で噴出させて加熱工程で素材生地1が水平配置されるようにする一方、真空成形工程で素材生地1が上向き膨張するようにするモードである。
【0045】
下部ヒータ用アクチュエータ600aは、下部ヒータ200aが連結されるもので、下部ヒータ200aの側方向の水平移動を誘導する。
【0046】
上部ヒータ用アクチュエータ600bは、上部ヒータ200bが連結されるもので、上部ヒータ200bの側方向の水平移動を誘導する。
【0047】
下部ヒータ待機用チャンバ700は、下部チャンバ400の生地下部空間410と連通して生地下部空間410の上部側方向の外側に配置されるヒータ配置空間710を形成するもので、加熱工程を完了して生地下部空間410から離脱した下部ヒータ200aが待機する。このようなヒータ配置空間710も、密閉された構造を持つため外部への空気流出が防止されるようにする。下部チャンバ400の生地下部空間410と下部ヒータ待機用チャンバ700のヒータ配置空間710とは、互いに連通して全体的に密閉された構造を成す。
【0048】
コントローラ800は、図8に示すように、下部ヒータ200a、上部ヒータ200b、下部ヒータ用アクチュエータ600a、上部ヒータ用アクチュエータ600b、下部金型用アクチュエータ1100a、上部金型用アクチュエータ1100b及びブローイング装置500の動作を制御して、素材生地1の弛みなしに加熱された後に真空成形されるようにする。
【0049】
ここで、本発明の実施形態に係るコントローラ800は、下部チャンバ400に対して流入・噴出する空気の容量が金型の形状に合わせて最適制御されるようにする。また、発明の実施形態に係るコントローラ800は、下部ヒータ200aと上部ヒータ200bの加熱温度が素材部位別に調節できるヒータ温度制御を行う。
【0050】
ここで、本発明の実施形態に係るプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機は、素材生地1が加熱されて熱膨張する前に、ブローイング装置500を動作させて、素材生地1の底面が接する生地下部空間410が一定サイズ以上の圧力を持つようにし、これにより、素材生地1の底面に一定サイズ以上の圧力がかかるようにすることにより、素材生地1の弛みを防止することができる。
【0051】
また、本発明の実施形態に係るプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機は、生地弛み検出センサ900を備えることもできるが、生地弛み検出センサ900は、加熱工程での素材生地弛み情報をリアルタイムにて検出するセンサである。
【0052】
これに対応して、コントローラ800は、生地弛み検出センサ900から素材生地弛み情報の伝達を受けるが、素材生地弛み情報に合わせてブローイング装置500の動作をリアルタイムにて制御して、弛みの発生する素材生地1が迅速に水平配置に戻るように誘導することにより、素材生地1の弛みを防止することもできる。
【0053】
上述のように構成された本発明の実施形態に係るプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機は、素材生地1の下側に位置する下部ヒータ200aと下部金型300aが移動可能に配置される下部チャンバ400と下部ヒータ待機用チャンバ700が外部への空気流出のない気密保持構造を有し、下部チャンバ400と連通するブローイング装置500によって設定容量の空気が生地下部空間410に流入して素材生地1の弛みが防止される構造を提供するので、全体部位が均一に加熱された素材生地1に対する真空成形が行われて厚さ均一性の確保と品質の向上が可能となり、下部ヒータ200aの素材生地近接配置が可能となって加熱効率が増大することができ、素材部位別の加熱温度の制御が容易になることができる。
【0054】
また、本発明の実施形態に係るプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機は、下部チャンバ400と下部ヒータ待機用チャンバ700が外部への空気流出のない気密構造を持つ一方、気密が保持された状態の下部チャンバ400と下部ヒータ待機用チャンバ700の内部で下部金型300aと下部ヒータ200aが移動しながら加熱工程と真空成形工程が行われるようにするので、加熱された素材生地1が外気に晒されないようになって成形前の生地の急冷が防止され、これにより品質の向上、省エネルギー及び生産性の向上が可能となることができる。
【0055】
本発明の実施形態に係るプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機は、弛み防止のためにブローイング装置500によって下部チャンバ400に対して流入・噴出する空気の容量が金型の形状に合わせて最適制御される構造を提供するので、品質の向上が図られることができ、弛みが多く発生する車両外装材の製造に効果的に適用できる。
【0056】
図9は本発明の他の実施形態に係るプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機の4面気密型幅可変クランプが備えられた例示図であり、図10は本発明の他の実施形態に係るプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機の4面気密型幅可変クランプが備えられた内部構成図であり、図11は本発明の他の実施形態に係るプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機の4面気密型幅可変クランプの拡張された作動状態図であり、図12は本発明の他の実施形態に係るプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機の4面気密型幅可変クランプの縮小された作動状態図である。
【0057】
図9及び図10を参照すると、本発明に係る4面気密型幅可変クランプが備えられた下部チャンバ型真空成形機は、気密密閉用生地下部クランプ100a、生地上部クランプ100b、下部ヒータ200a、上部ヒータ200b、下部金型300a、下部チャンバ400及びブローイング装置500を含んでなり、本発明では、気密密閉型生地下部クランプ100aの幅が可変するようにして、素材生地の大きさに対応するように拡張または縮小して使用できることが、本発明の主な要旨である。
【0058】
以下、各構成について順次説明する。
【0059】
まず、前記気密密閉用生地下部クランプ100aは、素材生地の縁部の底面をクランプして固定し、生地を密閉する。
【0060】
前記生地上部クランプ100bは、素材生地の縁部の上面をクランプして固定する。
【0061】
前記下部ヒータ200aは、加熱-成形領域に位置した素材生地の下側に配置されて加熱工程で動作する。
【0062】
前記上部ヒータ200bは、前記加熱-成形領域に位置した素材生地の上側に配置されて前記加熱工程で動作する。
【0063】
前記下部金型300aは、前記加熱-成形領域に位置した素材生地の下側に配置されて真空成形工程で動作する。
【0064】
前記下部チャンバ400は、前記下部ヒータ200aと下部金型300aが配置される生地下部空間410を有し、前記加熱-成形領域をなす上面と連通する前記生地下部空間410を囲む底面体420と側壁体430が備えられ、前記上面に流入した前記素材生地と前記気密密閉用生地下部クランプ100aによって前記上面が閉鎖されながら前記生地下部空間410が密閉されて外部への空気流出が防止される。
【0065】
前記ブローイング装置500は、前記下部チャンバ400の生地下部空間410と連通するように設置され、前記生地下部空間410に設定容量の空気を流入させて前記加熱工程における熱膨張による前記素材生地の弛みを防止する。
【0066】
前記気密密閉用生地下部クランプ100aは、前記生地の側面に合わせて第1面、第2面、第3面、第4面プレート11、12、13、14でそれぞれ構成され、前記第1面、第2面、第3面、第4面プレート11、12、13、14のそれぞれの駆動手段によってX軸、Y軸方向に移動して前記素材生地の大きさに合わせて可変可能であることを特徴とする。
【0067】
図11及び図12を参照すると、前記第1面、第2面、第3面、第4面プレート11、12、13、14が前記生地の4面の縁部に沿って配置され、生地の大きさに合わせて密閉される。ここで、前記第1面、第2面、第3面、第4面プレート11、12、13、14は、それぞれ往復移動可能な下部プレート11a、12a、13a、14aと、前記下部プレート11a、12a、13a、14aの上部で連動して前記下部プレート11a、12a、13a、14aに対して直角方向に往復移動可能であって隣接面同士が密着される上部プレート11b、12b、13b、14bで構成されることを特徴とする。
【0068】
まず、第1面プレート11は、X軸とY軸方向に移動可能である。詳しくは、第1面プレートは、下部に位置してX軸方向に移動可能な下部プレート11a、及び前記下部プレート11aの上部に位置し、X軸方向に対して直角方向であるY軸方向に移動可能な上部プレート11bで構成されて二軸移動が可能である。
【0069】
前記下部プレート11aは、前記下部チャンバ(図示せず)側に設置され、サーボモータ4によってボールスクリュー2が作動しながらLMガイド3に沿ってX軸方向に移動可能であり、前記上部プレート11bは、前記下部プレート11aの上面でサーボモータによってボールスクリューが作動しながらLMガイドに沿ってY軸方向に移動可能であり、残りの下部プレート12a、13a、14aと上部プレート12b、13b、14bもサーボモータ、ボールスクリュー、LMガイドによって軸移動をすることができる同じ原理であって、詳細説明は以下省略する。
【0070】
次いで、前記第2面プレート12は、前記第1面プレート11に対して直角な位置に設置される。ここで、前記第2面プレート12は、Y軸方向に移動可能な下部プレート12a、及び前記下部プレート12aの上部に位置し、Y軸方向に対して直角方向であるX軸方向に移動可能な上部プレート12bで構成され、前記第2面プレート12の上部プレート12bは、前記第1面プレート11の上部プレート11bと密着される。
【0071】
そして、前記第3面プレート13は、前記第2面プレート12に対して直角な位置に設置され、前記第1面プレート11に対して平行な位置にある。ここで、前記第3面プレート13は、X軸方向に移動可能な下部プレート13a、及び前記下部プレート13aの上部に位置し、X軸方向に対して直角方向であるY軸方向に移動可能な上部プレート13bで構成され、前記第3面プレート13の上部プレート13bは、前記第2面プレート12の上部プレート12bと密着される。
【0072】
最後に、前記第4面プレート14は、前記第3面プレート13に対して直角な位置に設置され、前記第2面プレート12と平行な位置にある。ここで、前記第4面プレート14は、Y軸方向に移動可能な下部プレート14aと、前記下部プレート14aの上部に位置し、Y軸方向に対して直角方向であるX軸方向に移動可能な上部プレート14bで構成され、前記第4面プレート14の上部プレート14bは、前記第3面プレート13の上部プレート13bと密着される。
【0073】
つまり、前記上部プレート11b、12b、13b、14bは、順次密着されて枠形状の大きさが可変できるようにし、相互密着されるようになっており、幅を可変することができる。
【0074】
一方、前記気密密閉型生地下部クランプ100aは、密閉のために、前記上部プレート11b、12b、13b、14bには端部にシールが設けられて前記上部プレート11b、12b、13b、14b間の接触面には気密が保たれる。また、前記上部プレート11b、12b、13b、14bと前記素材生地との間にシールが設けられて気密が保たれる。
【0075】
前記駆動手段は、LMガイドとして使用することができ、それ以外の他の駆動手段もすべて使用可能である。
【0076】
上述した本発明の実施形態に係るプリブローイング下部チャンバ具備型真空成形機を上述の説明及び図面に基づいて示したが、これは例を挙げて説明したものに過ぎず、本発明の技術的思想を逸脱することなく多様な変化及び変更が可能であるのは、当該分野における通常の技術者であればよく理解することができるだろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12