(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-20
(45)【発行日】2023-10-30
(54)【発明の名称】レールライト
(51)【国際特許分類】
F21V 21/34 20060101AFI20231023BHJP
F21V 21/00 20060101ALI20231023BHJP
H05K 7/12 20060101ALI20231023BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20231023BHJP
【FI】
F21V21/34
F21V21/00 140
H05K7/12 B
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2022131425
(22)【出願日】2022-08-21
【審査請求日】2022-08-21
(31)【優先権主張番号】202210253157.X
(32)【優先日】2022-03-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】317016394
【氏名又は名称】厦門普為光電科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100185694
【氏名又は名称】山下 隆志
(72)【発明者】
【氏名】盧福星
(72)【発明者】
【氏名】鍾偉彪
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-048443(JP,A)
【文献】特開2016-213165(JP,A)
【文献】特開2021-158085(JP,A)
【文献】特開2018-200890(JP,A)
【文献】特開2020-035763(JP,A)
【文献】中国実用新案第214038279(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 21/34
F21V 21/00
H05K 7/12
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの側壁を有し、2つの側壁の一端が対向して内向きに屈曲するクランプ部を有するレールと、
光源ベース及び前記光源ベースを覆うランプカバーを有し、前記光源ベースの底部に光源基板が結合されたランプと、
前記レールと前記ランプとの間に挟まれ、両側に弾性アームを延伸し、前記2つの弾性アームは、フック及びラッチ部が設けられ、前記2つのフック及び前記2つのラッチ部は、前記レールの前記2つのクランプ部とそれぞれ係合する弾性クリップと、
を備え、
前記光源ベースの両側に締付部を有し、前記弾性クリップの両側には、当接部が設けられ、前記当接部の上部は、前記レールの前記クランプ部に当接し、前記当接部の底部は、前記光源ベースの前記締付部に当接することを特徴とするレールライト。
【請求項2】
前記ランプカバーの両側に前記締付部に対応して係合する係合部を有することを特徴とする請求項1に記載のレールライト。
【請求項3】
前記弾性クリップは、前記光源ベースに固定される固定部を有することを特徴とする請求項1に記載のレールライト。
【請求項4】
前記光源ベースは、電源供給器及び前記弾性クリップの底部を取り付けさせる凹部を有することを特徴とする請求項1に記載のレールライト。
【請求項5】
前記弾性クリップの両側の前記フックの間の距離は、前記レールの両側の前記クランプ部の間の距離よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のレールライト。
【請求項6】
前記弾性クリップの両側の前記フックの間の距離は、前記弾性クリップの両側の前記ラッチ部の間の距離よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のレールライト。
【請求項7】
前記弾性クリップの両側の前記フックは、それぞれ前記2つの弾性アームの末端に配置されることを特徴とする請求項1に記載のレールライト。
【請求項8】
前記弾性クリップの両側の前記2つのラッチ部は、それぞれ前記2つの弾性アームに配置され、前記光源ベースに隣接することを特徴とする請求項1に記載のレールライト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レールライト、特に落下を防ぐことができるレールライトに関する。
【背景技術】
【0002】
LED技術の発展に伴い、LEDランプの優勢が日増しに顕著になり、従来のランプが徐々にLEDランプに取って代わられており、建築装飾用の照明器具の中で、レールライトは、全ての照明装飾の中で傑出しており、狭い範囲内のメインライトとすることができ、また、他の光源と組み合わせることもでき、外形がシンプルであり、高い位置の小さなアクセサリとすることもできる。レールライトは、一般に特定のスポットライトとして使用され、一般的にビジネス用途が多く、例えば、ショッピングモール、カーディスプレイ、ジュエリー、高級ホテル、ブランド衣料品、高級クラブ、文化財展示ホール、チェーンショッピングモール、ブランド営業所、ショーウィンドウ、カウンター等の重点的な照明場所で使用される。
【0003】
一般的なレールライトの主な構造は、レール及びランプの組み合わせを備えるが、現在のレールライトは、構造が複雑であり、ランプの着脱に不便である。
【0004】
また、LEDランプの継続的な開発と革新により、磁性吸着レールライトが出現しているが、既存の磁性吸着レールライトは、磁力によってランプをレールに吸着させるのみであり、磁力が不十分である場合、落下して事故を起こし易くなっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、ランプがレールから脱落することを防止することができるレールライトを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ランプがレールから脱落することを防止するため、新たな技術案を提供し、本発明の実施形態は、2つの側壁を有し、2つの側壁の一端が対向して内向きに屈曲するクランプ部を有するレールと、光源ベース及び前記光源ベースを覆うランプカバーを有し、前記光源ベースの底部に光源基板が結合されたランプと、前記レールと前記ランプとの間に挟まれ、両側に弾性アームを延伸し、前記2つの弾性アームは、フック及びラッチ部が設けられ、前記2つのフック及び前記2つのラッチ部は、前記レールの前記2つのクランプ部とそれぞれ係合する弾性クリップと、を備えるレールライトを提供する。
【0007】
上記レールライトの好適実施形態に基づき、前記光源ベースの両側に締付部を有し、前記ランプカバーの両側に締付部に対応して係合する係合部を有する。
【0008】
上記レールライトの好適実施形態に基づき、前記弾性クリップは、前記光源ベースに固定される固定部を有する。
【0009】
上記レールライトの好適実施形態に基づき、前記弾性クリップの両側には、当接部が設けられ、当接部の上部は、前記レールの前記クランプ部に当接し、前記当接部は、前記光源ベースの前記締付部に当接する。
【0010】
上記レールライトの好適実施形態に基づき、前記光源ベースは、電源供給器及び前記弾性クリップの底部を取り付けさせる凹部を有する。
【0011】
上記レールライトの好適実施形態に基づき、前記弾性クリップの両側の前記フックの間の距離は、前記レールの両側の前記クランプ部の間の距離よりも大きい。
【0012】
上記レールライトの好適実施形態に基づき、前記弾性クリップの両側の前記フックの間の距離は、前記弾性クリップの両側の前記ラッチ部の間の距離よりも大きい。
【0013】
上記レールライトの好適実施形態に基づき、前記弾性クリップの両側の前記フックは、それぞれ前記2つの弾性アームの末端に配置される。
【0014】
上記レールライトの好適実施形態に基づき、前記弾性クリップの両側の前記2つのラッチ部は、それぞれ前記2つの弾性アームに配置され、前記光源ベースに隣接する。
【発明の効果】
【0015】
要約すると、本発明の実施形態のレールライト自体は、外観に影響を与える外部ボタンがなく、レールライトは、弾性クリップを使用してレール及びランプを突き合わせて接続し、弾性クリップは、レール内に取り付けられて外観に影響を与えることがなく、レールライトの着脱の利便性を保証し、同時に落下防止機能を備える。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図2】弾性クリップを明確に見えるようにするためにレールを表示していない本発明の実施形態の外観説明図である。
【
図4】レールを予め埋め込んだ状態の本発明の実施形態の断面説明図である。
【
図5】弾性クリップを押圧する準備状態の本発明の実施形態の断面説明図である。
【
図6】ランプを押し動かす準備状態の本発明の実施形態の断面説明図である。
【
図7】ラッチ部及びクランプ部の係合した状態の本発明の実施形態の断面説明図である。
【
図8】フック及びクランプ部の係合した状態の本発明の実施形態の断面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
技術案の技術的内容、構造的特徴、達成する目的及び効果を詳細に説明するために、以下では、具体的実施形態を挙げ、図面を合わせて詳しく説明する。
【0018】
幾つかの実施形態では、
図1を参照し、
図1は、本発明の実施形態の分解説明図である。本発明は、レールライトであり、レールライトは、レール1、ランプ及び弾性クリップ5を備える。レールライトは、ショッピングモール、カーディスプレイ、ジュエリー、高級ホテル、ブランド衣料品、高級クラブ、文化財展示ホール、チェーンショッピングモール、ブランド営業所、ショーウィンドウ、カウンター等の重点的な照明場所に応用することができる。
【0019】
図1~
図3を参照し、
図2は、弾性クリップ5を明確に見えるようにするためにレール1を表示していない本発明の実施形態の外観説明図であり、
図3は、本発明の実施形態の断面説明図である。幾つかの実施形態では、レール1は、2つの側壁11を有し、2つの側壁11の一端が対向して内向きに傾斜して屈曲するクランプ部111を有し、クランプ部111の具体構造は、逆フックである。
【0020】
図1~
図3を参照すると、幾つかの実施形態では、ランプは、光源ベース2と、光源ベースを覆うランプカバー4とを有する。
【0021】
図1~
図3を参照すると、幾つかの実施形態では、光源ベース2の両側に締付部21を有し、光源ベース2の底部には、光源基板3が結合される。光源ベース2は、アルミニウムプロファイルである。
【0022】
図1~
図3を参照すると、幾つかの実施形態では、ランプカバー4は、光源ベース2を覆い、ランプカバー4の両側には、締付部21に対応して係合する係合部41を有する。
【0023】
図1~
図3を参照すると、幾つかの実施形態では、弾性クリップ5は、レール1とランプとの間に設けられ、光源ベース2に固定され、光源ベース2の上部に配置される。
【0024】
図1~
図3を参照すると、幾つかの実施形態では、弾性クリップ5の両側には、上向きに弾性アーム51が延伸され、2つの弾性アーム51の上部には、対向して外向きにフック511が設けられ、2つの弾性アーム51には、外向きにラッチ部52が突出され、弾性クリップ5は、光源ベース2に固定れる固定部54を有する。
【0025】
図1~
図3を参照すると、幾つかの実施形態では、弾性クリップ5の両側には、当接部55が設けられ、当接部55の上部は、レール1のクランプ部111に当接し、当接部55の底部は、光源ベース2の締付部21に当接する。
【0026】
図1~
図3を参照すると、幾つかの実施形態では、弾性クリップ5の両側の2つのフック511は、それぞれ2つの弾性アーム51の末端に配置される。
【0027】
図1~
図3を参照すると、幾つかの実施形態では、弾性クリップ5の両側の2つの固定部52は、それぞれ2つの弾性アーム51に配置され、光源ベース2に隣接する。
【0028】
図1~
図3を参照すると、幾つかの実施形態では、光源ベース2は、電源供給器6及び前記弾性クリップ5の底部をその中に取り付けさせる凹部22を有し、電源供給器6は、ACライン、ACライン配線端子、アース接続端子が接続される。
【0029】
図4は、レール1を予め埋め込んだ状態の本発明の実施形態の断面説明図である。幾つかの実施形態では、取り付け時、レール1を壁の溝やシーリングライトスタンドの溝などに予め埋め込む。
【0030】
図5は、弾性クリップ5を押圧する準備状態の本発明の実施形態の断面説明図である。幾つかの実施形態では、弾性クリップ5の両側のフック511の間の距離は、レール1の両側のクランプ部111(逆フック)の間の距離よりも大きい。弾性クリップ5がレール1に取り付けられる場合、レール1の両側の側壁11をつまんで、2つの側壁11を互いに相対して弾性的に揺動させ、弾性クリップ5の両側のフック511の間の距離をレール1の両側のクランプ部111(逆フック)の間の距離に略等しくさせる。
【0031】
図6は、ランプを押し動かす準備状態の本発明の実施形態の断面説明図である。幾つかの実施形態では、上記の連続する取り付け過程において、ランプをレール1に対して上向きに押し込み、弾性クリップ5の両側のフック511をレール1の両側のクランプ部111(逆フック)に留めることで、ランプを弾性クリップ5を介してレール1に予め吊るすことができる。
【0032】
図7は、ラッチ部52及びクランプ部111の係合した状態の本発明の実施形態の断面説明図である。幾つかの実施形態では、上記の連続する取り付け過程において、ランプをレール1に対して上向きに押し込み、弾性クリップ5の両側のラッチ部52をレール1内に留め、弾性クリップ5の両側のラッチ部52及びレール1の両側のクランプ部111を互いに係合させることで、ランプをレール1に組み付ける取り付け過程を完了することができる。
【0033】
図8は、フック511及びクランプ部111の係合した状態の本発明の実施形態の断面説明図である。幾つかの実施形態では、弾性クリップ5の両側のフック511の間の距離は、弾性クリップ5の両側のラッチ部52の間の距離よりも大きい。地震又はその他の要因で弾性クリップの下部のラッチ部52が不意に故障した場合、弾性クリップの上部のフック511が安全保護の役割を果たし、ランプの落下を防止する。
【0034】
図8に示すように、幾つかの実施形態では、弾性クリップ5の両側のラッチ部52は、各弾性アーム51にそれぞれ突出する屈曲部であり、各ラッチ部52は、第1傾斜面521及び第2傾斜面522を有し、第1傾斜面521とクランプ部111(逆フック)の傾斜方向は、同一方向であり、順方向の取り付けに誘導作用を提供する。第2傾斜面522とクランプ部111(逆フック)の傾斜方向は、異なる方向であり、当接係合に位置決め作用を提供する。
【0035】
幾つかの実施形態では、弾性クリップ5の両側のフック511が落下防止及び一時的なフックの役割を果たし、両側のフック511が先ずレール1内に留められ、レール1外に露出した両側のフック511の下面に配線可能な空間を有し、配線をしたら、直接上に押すことで、ランプの組み付けを完了することができる。
【0036】
幾つかの実施形態では、レールライト自体に外観に影響を与える外部ボタンがなく、レールライトは、弾性クリップを使用してレール及びランプを突き合わせて接続し、弾性クリップは、レール内に取り付けられて外観に影響を与えることがなく、レールライトの着脱の利便性を保証し、同時に落下防止機能を備える。
【0037】
本明細書では上記各実施形態につき説明を行っているが、本発明の特許請求の範囲を制限するものではないことに留意すべきである。従って、本発明の革新的理念に基づく、本明細書に記載の実施形態への変更及び修正、又は本発明の明細書及び図面の内容を用いて行われる均等の構造又は均等のプロセスの置換、直接的又は間接的に上記技術案をその他の関連する技術分野に適用することは、何れも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0038】
1 レール
11 側壁
111 クランプ部
2 光源ベース
21 締付部
22 凹部
3 光源基板
4 ランプカバー
41 係合部
5 弾性クリップ
51 弾性アーム
511 フック
52 ラッチ部
521 第1斜面
522 第2斜面
54 固定部
55 当接部
6 電源供給器