(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-20
(45)【発行日】2023-10-30
(54)【発明の名称】シフトレジスタユニット、ゲート駆動回路及び駆動方法
(51)【国際特許分類】
G11C 19/28 20060101AFI20231023BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20231023BHJP
G09G 3/3266 20160101ALI20231023BHJP
【FI】
G11C19/28 230
G09G3/20 622E
G09G3/20 612K
G09G3/3266
G09G3/20 612T
G09G3/20 621M
G09G3/20 680G
G09G3/20 611H
G09G3/20 642B
(21)【出願番号】P 2020562670
(86)(22)【出願日】2019-06-06
(86)【国際出願番号】 CN2019090405
(87)【国際公開番号】W WO2020042705
(87)【国際公開日】2020-03-05
【審査請求日】2022-06-03
(31)【優先権主張番号】201810995745.4
(32)【優先日】2018-08-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】512282165
【氏名又は名称】合肥▲シン▼晟光▲電▼科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI XINSHENG OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Xinzhan Industrial Park,Hefei,Anhui,230012,P.R.CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】▲馮▼ 雪▲歡▼
(72)【発明者】
【氏名】李 永▲謙▼
【審査官】後藤 彰
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-140489(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第101989463(CN,A)
【文献】特開2008-226313(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11C 19/28
G09G 3/20
G09G 3/3266
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の入力回路と、第2の入力回路と、出力回路と
、第1の選択リセット回路と、第2の選択リセット回路とを含み、
前記第1の入力回路は、第1の入力信号に応答して第1のノードを充電することで前記第1のノードのレベルを制御するように構成され、
前記第2の入力回路は、第2の入力信号に応答して第2のノードを充電することで前記第2のノードのレベルを制御するように構成され、
前記出力回路は、前記第1のノードのレベル及び前記第2のノードのレベルの協同制御で、出力信号を出力端に出力するように構成さ
れ、
前記第1の選択リセット回路は、前記第1のノードに接続され、第1の選択制御信号及び表示リセット信号に応答して前記第1のノードをリセットするように構成され、
前記第2の選択リセット回路は、前記第2のノードに接続され、第2の選択制御信号及び前記表示リセット信号に応答して前記第2のノードをリセットするように構成され、
前記第1の選択制御信号と前記第2の選択制御信号とは、互いの反転信号である、シフトレジスタユニット。
【請求項2】
前記第1の入力回路は、前記第1のノードに接続され、前記第1の入力回路は、第1のクロック信号を前記第1の入力信号として受信し、且つ前記第1のクロック信号の制御で前記第1のクロック信号を利用して前記第1のノードを充電するように構成される、請求項
1に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項3】
前記第2の入力回路は、前記第2のノードに接続され、前記第2の入力回路は、前記第2の入力信号及び第1の電圧を受信し、且つ前記第2の入力信号の制御で前記第1の電圧を利用して前記第2のノードを充電するように構成される、請求項1
又は2に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項4】
前記出力回路は、前記第1のノード及び前記第2のノードに接続され、前記出力回路は、第2のクロック信号を受信し、且つ前記第1のノードのレベル及び前記第2のノードのレベルの協同制御で前記第2のクロック信号を前記出力信号として前記出力端に出力するように構成される、請求項1~
3のいずれか一項に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項5】
前記第1の選択リセット回路は、第2の電圧を受信し、且つ前記第1の選択制御信号及び前記表示リセット信号の制御で前記第2の電圧を利用して前記第1のノードをリセットするように構成され、
前記第2の選択リセット回路は、第3の電圧を受信し、且つ前記第2の選択制御信号及び前記表示リセット信号の制御で前記第3の電圧を利用して前記第2のノードをリセットするように構成される、請求項
1に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項6】
前記第1の入力回路は、第1のトランジスタと第1のキャパシタとを含み、
前記第1のトランジスタのゲートは、第1の極に接続され、且つ前記第1のクロック信号を受信するように構成され、前記第1のトランジスタの第2の極は、前記第1のノードに接続され、
前記第1のキャパシタの第1の極は、前記第1のノードに接続され、前記第1のキャパシタの第2の極は、第2の電圧を受信するように構成される、請求項
2に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項7】
前記第2の入力回路は、第2のトランジスタを含み、
前記第2のトランジスタのゲートは、前記第2の入力信号を受信するように構成され、前記第2のトランジスタの第1の極は、前記第1の電圧を受信するように構成され、前記第2のトランジスタの第2の極は、前記第2のノードに接続される、請求項
3に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項8】
前記出力端は、第1の信号出力端と、第2の信号出力端とを含み、前記第1の信号出力端と前記第2の信号出力端とは、前記出力信号を出力するように構成され、前記出力回路は、第3のトランジスタと、第4のトランジスタと、第5のトランジスタと、第2のキャパシタとを含み、
前記第3のトランジスタのゲートは、前記第1のノードに接続され、前記第3のトランジスタの第1の極は、前記第2のクロック信号を受信するように構成され、前記第3のトランジスタの第2の極は、前記第4のトランジスタの第1の極に接続され、
前記第4のトランジスタのゲートは、前記第2のノードに接続され、前記第4のトランジスタの第2の極は、前記第1の信号出力端に接続され、
前記第5のトランジスタのゲートは、前記第2のノードに接続され、前記第5のトランジスタの第1の極は、前記第3のトランジスタの第2の極に接続され、前記第5のトランジスタの第2の極は、前記第2の信号出力端に接続され、
前記第2のキャパシタの第1の極は、前記第2のノードに接続され、前記第2のキャパシタの第2の極は、前記第1の信号出力端に接続される、請求項
4に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項9】
前記出力端は、第3の信号出力端をさらに含み、前記出力回路は、第19のトランジスタと、第20のトランジスタをさらに含み、
前記第19のトランジスタのゲートは、前記第1のノードに接続され、前記第19のトランジスタの第1の極は、第3のクロック信号を受信するように構成され、前記第19のトランジスタの第2の極は、前記第20のトランジスタの第1の極に接続され、
前記第20のトランジスタのゲートは、前記第2のノードに接続され、前記第20のトランジスタの第2の極は、前記第3の信号出力端に接続される、請求項
8に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項10】
前記第1の選択リセット回路は、第6のトランジスタと、第7のトランジスタとを含み、
前記第6のトランジスタのゲートは、前記第1の選択制御信号を受信するように構成され、前記第6のトランジスタの第1の極は、前記第1のノードに接続され、前記第6のトランジスタの第2の極は、前記第7のトランジスタの第1の極に接続され、
前記第7のトランジスタのゲートは、前記表示リセット信号を受信するように構成され、前記第7のトランジスタの第2の極は、前記第2の電圧を受信するように構成される、請求項
5に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項11】
前記第2の選択リセット回路は、第8のトランジスタと、第9のトランジスタとを含み、
前記第8のトランジスタのゲートは、前記表示リセット信号を受信するように構成され、前記第8のトランジスタの第1の極は、前記第2のノードに接続され、前記第8のトランジスタの第2の極は、前記第9のトランジスタの第1の極に接続され、
前記第9のトランジスタのゲートは、前記第2の選択制御信号を受信するように構成され、前記第9のトランジスタの第2の極は、前記第3の電圧を受信するように構成される、請求項
5又は
10に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項12】
第2のリセット回路をさらに含み、
前記第2のリセット回路は、グローバルリセット信号に応答して前記第1のノードをリセットするように構成される、請求項
1~11のいずれか一項に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項13】
前記第2のリセット回路は、第17のトランジスタを含み、
前記第17のトランジスタのゲートは、前記グローバルリセット信号を受信するように構成され、前記第17のトランジスタの第1の極は、前記第1のノードに接続され、前記第17のトランジスタの第2の極は、第8の電圧を受信するように構成される、請求項
12に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項14】
前記第1の入力回路は、第1のトランジスタと、第1のキャパシタとを含み、前記第1のトランジスタのゲートは、第1の極に接続され、且つ第1のクロック信号を受信するように構成され、前記第1のトランジスタの第2の極は、前記第1のノードに接続され、前記第1のキャパシタの第1の極は、前記第1のノードに接続され、前記第1のキャパシタの第2の極は、第2の電圧を受信するように構成され、
前記第2の入力回路は、第2のトランジスタを含み、前記第2のトランジスタのゲートは、前記第2の入力信号を受信するように構成され、前記第2のトランジスタの第1の極は、第1の電圧を受信するように構成され、前記第2のトランジスタの第2の極は、前記第2のノードに接続され、
前記出力端は、第1の信号出力端と、第2の信号出力端とを含み、前記第1の信号出力端及び前記第2の信号出力端は、前記出力信号を出力するように構成され、前記出力回路は、第3のトランジスタと、第4のトランジスタと、第5のトランジスタと、第2のキャパシタとを含み、
前記第3のトランジスタのゲートは、前記第1のノードに接続され、前記第3のトランジスタの第1の極は、第2のクロック信号を受信するように構成され、前記第3のトランジスタの第2の極は、前記第4のトランジスタの第1の極に接続され、前記第4のトランジスタのゲートは、前記第2のノードに接続され、前記第4のトランジスタの第2の極は、前記第1の信号出力端に接続され、前記第5のトランジスタのゲートは、前記第2のノードに接続され、前記第5のトランジスタの第1の極は、前記第3のトランジスタの第2の極に接続され、前記第5のトランジスタの第2の極は、前記第2の信号出力端に接続され、前記第2のキャパシタの第1の極は、前記第2のノードに接続され、前記第2のキャパシタの第2の極は、前記第1の信号出力端に接続され、
前記第1の選択リセット回路は、第6のトランジスタと、第7のトランジスタとを含み、前記第6のトランジスタのゲートは、前記第1の選択制御信号を受信するように構成され、前記第6のトランジスタの第1の極は、前記第1のノードに接続され、前記第6のトランジスタの第2の極は、前記第7のトランジスタの第1の極に接続され、前記第7のトランジスタのゲートは、前記表示リセット信号を受信するように構成され、前記第7のトランジスタの第2の極は、前記第2の電圧を受信するように構成され、
前記第2の選択リセット回路は、第8のトランジスタと、第9のトランジスタとを含み、前記第8のトランジスタのゲートは、前記表示リセット信号を受信するように構成され、前記第8のトランジスタの第1の極は、前記第2のノードに接続され、前記第8のトランジスタの第2の極は、前記第9のトランジスタの第1の極に接続され、前記第9のトランジスタのゲートは、前記第2の選択制御信号を受信するように構成され、前記第9のトランジスタの第2の極は、第3の電圧を受信するように構成され、
前記シフトレジスタユニットは、第10のトランジスタと、第11のトランジスタと、第12のトランジスタと、第13のトランジスタと、第14のトランジスタと、第15のトランジスタと、第16のトランジスタと、第17のトランジスタと、第18のトランジスタとをさらに含み、
前記第10のトランジスタのゲートは、第1の極に接続され、且つ第4の電圧を受信するように構成され、前記第10のトランジスタの第2の極は、第3のノードに接続され、前記第11のトランジスタのゲートは、第1の極に接続され、且つ第5の電圧を受信するように構成され、前記第11のトランジスタの第2の極は、前記第3のノードに接続され、前記第12のトランジスタのゲートは、前記第2のノードに接続され、前記第12のトランジスタの第1の極は、前記第3のノードに接続され、前記第12のトランジスタの第2の極は、前記第3の電圧を受信するように構成され、
前記第16のトランジスタのゲートは、前記第2の入力信号を受信するように構成され、前記第16のトランジスタの第1の極は、前記第3のノードに接続され、前記第16のトランジスタの第2の極は、前記第3の電圧を受信するように構成され、
前記第13のトランジスタのゲートは、前記第3のノードに接続され、前記第13のトランジスタの第1の極は、前記第2のノードに接続され、前記第13のトランジスタの第2の極は、前記第3の電圧を受信するように構成され、前記第14のトランジスタのゲートは、前記第3のノードに接続され、前記第14のトランジスタの第1の極は、前記第1の信号出力端に接続され、前記第14のトランジスタの第2の極は、前記第3の電圧を受信するように構成され、前記第15のトランジスタのゲートは、前記第3のノードに接続され、前記第15のトランジスタの第1の極は、前記第2の信号出力端に接続され、前記第15のトランジスタの第2の極は、第6の電圧を受信するように構成され、
前記第17のトランジスタのゲートは、グローバルリセット信号を受信するように構成され、前記第17のトランジスタの第1の極は、前記第1のノードに接続され、前記第17のトランジスタの第2の極は、第8の電圧を受信するように構成され、前記第18のトランジスタのゲートは、前記グローバルリセット信号を受信するように構成され、前記第18のトランジスタの第1の極は、前記第2のノードに接続され、前記第18のトランジスタの第2の極は、前記第3の電圧を受信するように構成される、請求項
1に記載のシフトレジスタユニット。
【請求項15】
複数カスケード接続される、請求項1~
14のいずれか一項に記載のシフトレジスタユニットを含む、ゲート駆動回路。
【請求項16】
第1のサブクロック信号線と、第2のサブクロック信号線をさらに含み、
第2n-1段のシフトレジスタユニットの出力回路は、前記第1のサブクロック信号線に接続されて前記第1のサブクロック信号線上のクロック信号を受信し、前記第1のサブクロック信号線上のクロック信号を前記第2n-1段のシフトレジスタユニットの出力信号として出力し、
第2n段のシフトレジスタユニットの出力回路は、前記第2のサブクロック信号線に接続されて前記第2のサブクロック信号線上のクロック信号を受信し、前記第2のサブクロック信号線上のクロック信号を前記第2n段のシフトレジスタユニットの出力信号として出力する、請求項
15に記載のゲート駆動回路。
【請求項17】
複数カスケード接続される、請求項
1~14のいずれか一項に記載のシフトレジスタユニットと、第5のサブクロック信号線と、第6のサブクロック信号線とを含み、
各段のシフトレジスタユニットは、前記第5のサブクロック信号線に接続されて前記第1の選択制御信号を受信し、
各段のシフトレジスタユニットは、前記第6のサブクロック信号線に接続されて前記第2の選択制御信号を受信する、ゲート駆動回路。
【請求項18】
1フレーム用の表示期間及びブランキング期間を含む請求項1~
14のいずれか一項に記載のシフトレジスタユニットの駆動方法であって、
前記表示期間において、
前記第1の入力回路が前記第1の入力信号に応答して前記第1のノードを充電し、
前記第2の入力回路が前記第2の入力信号に応答して前記第2のノードを充電し、
前記出力回路が前記第1のノードのレベル及び前記第2のノードのレベルの協同制御で、前記出力信号を前記出力端に出力するようにさせ、
前記ブランキング期間において、
前記第1の入力回路が前記第1の入力信号に応答して前記第1のノードを充電し、
前記出力回路が前記第1のノードのレベル及び前記第2のノードのレベルの協同制御で、前記出力信号を前記出力端に出力するようにさせる、駆動方法。
【請求項19】
1フレーム用の表示期間及びブランキング期間を含む請求項
15~
17のいずれか一項に記載のゲート駆動回路の駆動方法であって、
各段のシフトレジスタユニットが第1の選択リセット回路と第2の選択リセット回路とを含む場合、前記駆動方法は、
前記表示期間において、
第m段のシフトレジスタユニットにおける前記第1の選択リセット回路が第1の選択制御信号及び表示リセット信号に応答して、前記第m段のシフトレジスタユニットにおける第1のノードをリセットし、
前記第m段のシフトレジスタユニット以外の他の段のシフトレジスタユニットにおける前記第2の選択リセット回路が第2の選択制御信号及び表示リセット信号に応答して、前記第m段のシフトレジスタユニット以外の他の段のシフトレジスタユニットにおける第2のノードをリセットするようにさせるステップと、
前記ブランキング期間において、
前記第m段のシフトレジスタユニットにおける前記第1の入力回路が前記第1の入力信号に応答して、前記第m段のシフトレジスタユニットにおける第1のノードを充電するようにさせるステップと、を含み、
mが0より大きい整数である、駆動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2018年8月29日に提出された中国特許出願No.201810995745.4の優先権を主張し、上記中国特許出願に開示されている内容の全体を本願の一部として本明細書に援用する。
【0002】
本開示の実施例は、シフトレジスタユニット、ゲート駆動回路、表示装置及び駆動方法に関する。
【背景技術】
【0003】
表示分野、特にOLED(Organic Light-Emitting Diode、有機発光ダイオード)表示パネルにおいて、ゲート駆動回路は現在、GATE ICに集積されるのが一般的である。IC設計では、チップの面積がチップのコストに影響を与える要因であり、チップの面積をどのように効果的に低減するかについて、技術開発者が重点を置いて考えるべきである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の少なくとも一実施例では、第1の入力回路と、第2の入力回路と、出力回路とを含むシフトレジスタユニットが提供される。前記第1の入力回路は、第1の入力信号に応答して第1のノードを充電することで前記第1のノードのレベルを制御するように構成され、前記第2の入力回路は、第2の入力信号に応答して第2のノードを充電することで前記第2のノードのレベルを制御するように構成され、前記出力回路は、前記第1のノードのレベル及び前記第2のノードのレベルの協同制御で、出力信号を出力端に出力するように構成される。
【0005】
例えば、本開示の一実施例により提供されるシフトレジスタユニットは、第1の選択リセット回路と、第2の選択リセット回路とをさらに含む。前記第1の選択リセット回路は、前記第1のノードに接続され、第1の選択制御信号及び表示リセット信号に応答して前記第1のノードをリセットするように構成され、前記第2の選択リセット回路は、前記第2のノードに接続され、第2の選択制御信号及び前記表示リセット信号に応答して前記第2のノードをリセットするように構成され、前記第1の選択制御信号と前記第2の選択制御信号とは、互いの反転信号である。
【0006】
例えば、本開示の一実施例により提供されるシフトレジスタユニットでは、前記第1の入力回路は、前記第1のノードに接続され、前記第1の入力回路は、第1のクロック信号を前記第1の入力信号として受信し、且つ前記第1のクロック信号の制御で前記第1のクロック信号を利用して前記第1のノードを充電するように構成される。
【0007】
例えば、本開示の一実施例により提供されるシフトレジスタユニットでは、前記第2の入力回路は、前記第2のノードに接続され、前記第2の入力回路は、前記第2の入力信号及び第1の電圧を受信し、且つ前記第2の入力信号の制御で前記第1の電圧を利用して前記第2のノードを充電するように構成される。
【0008】
例えば、本開示の一実施例により提供されるシフトレジスタユニットでは、前記出力回路は、前記第1のノード及び前記第2のノードに接続され、前記出力回路は、第2のクロック信号を受信し、且つ前記第1のノードのレベル及び前記第2のノードのレベルの協同制御で前記第2のクロック信号を前記出力信号として前記出力端に出力するように構成される。
【0009】
例えば、本開示の一実施例により提供されるシフトレジスタユニットでは、前記第1の選択リセット回路は、第2の電圧を受信し、且つ前記第1の選択制御信号及び前記表示リセット信号の制御で前記第2の電圧を利用して前記第1のノードをリセットするように構成され、前記第2の選択リセット回路は、第3の電圧を受信し、且つ前記第2の選択制御信号及び前記表示リセット信号の制御で前記第3の電圧を利用して前記第2のノードをリセットするように構成される。
【0010】
例えば、本開示の一実施例により提供されるシフトレジスタユニットでは、前記第1の入力回路は、第1のトランジスタと第1のキャパシタとを含む。前記第1のトランジスタのゲートは、第1の極に接続され、且つ前記第1のクロック信号を受信するように構成され、前記第1のトランジスタの第2の極は、前記第1のノードに接続され、前記第1のキャパシタの第1の極は、前記第1のノードに接続され、前記第1のキャパシタの第2の極は、第2の電圧を受信するように構成される。
【0011】
例えば、本開示の一実施例により提供されるシフトレジスタユニットでは、前記第2の入力回路は、第2のトランジスタを含む。前記第2のトランジスタのゲートは、前記第2の入力信号を受信するように構成され、前記第2のトランジスタの第1の極は、前記第1の電圧を受信するように構成され、前記第2のトランジスタの第2の極は、前記第2のノードに接続される。
【0012】
例えば、本開示の一実施例により提供されるシフトレジスタユニットでは、前記出力端は、第1の信号出力端と、第2の信号出力端とを含み、前記第1の信号出力端と前記第2の信号出力端とは、前記出力信号を出力するように構成され、前記出力回路は、第3のトランジスタと、第4のトランジスタと、第5のトランジスタと、第2のキャパシタとを含む。前記第3のトランジスタのゲートは、前記第1のノードに接続され、前記第3のトランジスタの第1の極は、前記第2のクロック信号を受信するように構成され、前記第3のトランジスタの第2の極は、前記第4のトランジスタの第1の極に接続され、前記第4のトランジスタのゲートは、前記第2のノードに接続され、前記第4のトランジスタの第2の極は、前記第1の信号出力端に接続され、前記第5のトランジスタのゲートは、前記第2のノードに接続され、前記第5のトランジスタの第1の極は、前記第3のトランジスタの第2の極に接続され、前記第5のトランジスタの第2の極は、前記第2の信号出力端に接続され、前記第2のキャパシタの第1の極は、前記第2のノードに接続され、前記第2のキャパシタの第2の極は、前記第1の信号出力端に接続される。
【0013】
例えば、本開示の一実施例により提供されるシフトレジスタユニットでは、前記出力端は、第3の信号出力端をさらに含み、前記出力回路は、第19のトランジスタと、第20のトランジスタをさらに含む。前記第19のトランジスタのゲートは、前記第1のノードに接続され、前記第19のトランジスタの第1の極は、第3のクロック信号を受信するように構成され、前記第19のトランジスタの第2の極は、前記第20のトランジスタの第1の極に接続され、前記第20のトランジスタのゲートは、前記第2のノードに接続され、前記第20のトランジスタの第2の極は、前記第3の信号出力端に接続される。
【0014】
例えば、本開示の一実施例により提供されるシフトレジスタユニットでは、前記第1の選択リセット回路は、第6のトランジスタと、第7のトランジスタとを含む。前記第6のトランジスタのゲートは、前記第1の選択制御信号を受信するように構成され、前記第6のトランジスタの第1の極は、前記第1のノードに接続され、前記第6のトランジスタの第2の極は、前記第7のトランジスタの第1の極に接続され、前記第7のトランジスタのゲートは、前記表示リセット信号を受信するように構成され、前記第7のトランジスタの第2の極は、前記第2の電圧を受信するように構成される。
【0015】
例えば、本開示の一実施例により提供されるシフトレジスタユニットでは、前記第2の選択リセット回路は、第8のトランジスタと、第9のトランジスタとを含む。前記第8のトランジスタのゲートは、前記表示リセット信号を受信するように構成され、前記第8のトランジスタの第1の極は、前記第2のノードに接続され、前記第8のトランジスタの第2の極は、前記第9のトランジスタの第1の極に接続され、前記第9のトランジスタのゲートは、前記第2の選択制御信号を受信するように構成され、前記第9のトランジスタの第2の極は、前記第3の電圧を受信するように構成される。
【0016】
例えば、本開示の一実施例により提供されるシフトレジスタユニットは、第1の制御回路と、第1のリセット回路とをさらに含む。前記出力端は、第1の信号出力端と、第2の信号出力端とを含み、前記第1の信号出力端及び前記第2の信号出力端は、前記出力信号を出力するように構成され、前記第1の制御回路は、前記第2のノードのレベルの制御で、第3のノードのレベルを制御するように構成され、前記第1のリセット回路は、前記第3のノードのレベルの制御で、前記第2のノード、前記第1の信号出力端及び前記第2の信号出力端をリセットするように構成される。
【0017】
例えば、本開示の一実施例により提供されるシフトレジスタユニットでは、前記第1の制御回路は、第10のトランジスタと、第11のトランジスタと、第12のトランジスタとを含む。前記第10のトランジスタのゲートは、第1の極に接続され、且つ第4の電圧を受信するように構成され、前記第10のトランジスタの第2の極は、前記第3のノードに接続され、前記第11のトランジスタのゲートは、第1の極に接続され、且つ第5の電圧を受信するように構成され、前記第11のトランジスタの第2の極は、前記第3のノードに接続され、前記第12のトランジスタのゲートは、前記第2のノードに接続され、前記第12のトランジスタの第1の極は、前記第3のノードに接続され、前記第12のトランジスタの第2の極は、第3の電圧を受信するように構成される。
【0018】
例えば、本開示の一実施例により提供されるシフトレジスタユニットでは、前記第1のリセット回路は、第13のトランジスタと、第14のトランジスタと、第15のトランジスタとを含む。前記第13のトランジスタのゲートは、前記第3のノードに接続され、前記第13のトランジスタの第1の極は、前記第2のノードに接続され、前記第13のトランジスタの第2の極は、第3の電圧を受信するように構成され、前記第14のトランジスタのゲートは、前記第3のノードに接続され、前記第14のトランジスタの第1の極は、前記第1の信号出力端に接続され、前記第14のトランジスタの第2の極は、前記第3の電圧を受信するように構成され、前記第15のトランジスタのゲートは、前記第3のノードに接続され、前記第15のトランジスタの第1の極は、前記第2の信号出力端に接続され、前記第15のトランジスタの第2の極は、第6の電圧を受信するように構成される。
【0019】
例えば、本開示の一実施例により提供されるシフトレジスタユニットでは、前記第1のリセット回路は、第21のトランジスタをさらに含み、前記出力端は、第3の信号出力端をさらに含む。前記第21のトランジスタのゲートは、前記第3のノードに接続され、前記第21のトランジスタの第1の極は、前記第3の信号出力端に接続され、前記第21のトランジスタの第2の極は、第7の電圧を受信するように構成される。
【0020】
例えば、本開示の一実施例により提供されるシフトレジスタユニットは、第2の制御回路をさらに含み、前記第2の制御回路は、前記第2の入力信号に応答して前記第3のノードのレベルを制御するように構成される。
【0021】
例えば、本開示の一実施例により提供されるシフトレジスタユニットでは、前記第2の制御回路は、第16のトランジスタを含む。前記第16のトランジスタのゲートは、前記第2の入力信号を受信するように構成され、前記第16のトランジスタの第1の極は、前記第3のノードに接続され、前記第16のトランジスタの第2の極は、第3の電圧を受信するように構成される。
【0022】
例えば、本開示の一実施例により提供されるシフトレジスタユニットは、第2のリセット回路と、第3のリセット回路とをさらに含む。前記第2のリセット回路は、グローバルリセット信号に応答して前記第1のノードをリセットするように構成され、前記第3のリセット回路は、前記グローバルリセット信号に応答して前記第2のノードをリセットするように構成される。
【0023】
例えば、本開示の一実施例により提供されるシフトレジスタユニットでは、前記第2のリセット回路は、第17のトランジスタを含み、前記第3のリセット回路は、第18のトランジスタを含む。前記第17のトランジスタのゲートは、前記グローバルリセット信号を受信するように構成され、前記第17のトランジスタの第1の極は、前記第1のノードに接続され、前記第17のトランジスタの第2の極は、第8の電圧を受信するように構成され、前記第18のトランジスタのゲートは、前記グローバルリセット信号を受信するように構成され、前記第18のトランジスタの第1の極は、前記第2のノードに接続され、前記第18のトランジスタの第2の極は、第3の電圧を受信するように構成される。
【0024】
例えば、本開示の一実施例により提供されるシフトレジスタユニットでは、前記第1の入力回路は、第1のトランジスタと、第1のキャパシタとを含み、前記第1のトランジスタのゲートは、第1の極に接続され、且つ第1のクロック信号を受信するように構成され、前記第1のトランジスタの第2の極は、前記第1のノードに接続され、前記第1のキャパシタの第1の極は、前記第1のノードに接続され、前記第1のキャパシタの第2の極は、第2の電圧を受信するように構成され、前記第2の入力回路は、第2のトランジスタを含み、前記第2のトランジスタのゲートは、前記第2の入力信号を受信するように構成され、前記第2のトランジスタの第1の極は、第1の電圧を受信するように構成され、前記第2のトランジスタの第2の極は、前記第2のノードに接続され、前記出力端は、第1の信号出力端と、第2の信号出力端とを含み、前記第1の信号出力端及び前記第2の信号出力端は、前記出力信号を出力するように構成され、前記出力回路は、第3のトランジスタと、第4のトランジスタと、第5のトランジスタと、第2のキャパシタとを含み、前記第3のトランジスタのゲートは、前記第1のノードに接続され、前記第3のトランジスタの第1の極は、第2のクロック信号を受信するように構成され、前記第3のトランジスタの第2の極は、前記第4のトランジスタの第1の極に接続され、前記第4のトランジスタのゲートは、前記第2のノードに接続され、前記第4のトランジスタの第2の極は、前記第1の信号出力端に接続され、前記第5のトランジスタのゲートは、前記第2のノードに接続され、前記第5のトランジスタの第1の極は、前記第3のトランジスタの第2の極に接続され、前記第5のトランジスタの第2の極は、前記第2の信号出力端に接続され、前記第2のキャパシタの第1の極は、前記第2のノードに接続され、前記第2のキャパシタの第2の極は、前記第1の信号出力端に接続され、前記第1の選択リセット回路は、第6のトランジスタと、第7のトランジスタとを含み、前記第6のトランジスタのゲートは、前記第1の選択制御信号を受信するように構成され、前記第6のトランジスタの第1の極は、前記第1のノードに接続され、前記第6のトランジスタの第2の極は、前記第7のトランジスタの第1の極に接続され、前記第7のトランジスタのゲートは、前記表示リセット信号を受信するように構成され、前記第7のトランジスタの第2の極は、前記第2の電圧を受信するように構成され、前記第2の選択リセット回路は、第8のトランジスタと、第9のトランジスタとを含み、前記第8のトランジスタのゲートは、前記表示リセット信号を受信するように構成され、前記第8のトランジスタの第1の極は、前記第2のノードに接続され、前記第8のトランジスタの第2の極は、前記第9のトランジスタの第1の極に接続され、前記第9のトランジスタのゲートは、前記第2の選択制御信号を受信するように構成され、前記第9のトランジスタの第2の極は、第3の電圧を受信するように構成され、前記シフトレジスタユニットは、第10のトランジスタと、第11のトランジスタと、第12のトランジスタと、第13のトランジスタと、第14のトランジスタと、第15のトランジスタと、第16のトランジスタと、第17のトランジスタと、第18のトランジスタとをさらに含み、前記第10のトランジスタのゲートは、第1の極に接続され、且つ第4の電圧を受信するように構成され、前記第10のトランジスタの第2の極は、第3のノードに接続され、前記第11のトランジスタのゲートは、第1の極に接続され、且つ第5の電圧を受信するように構成され、前記第11のトランジスタの第2の極は、前記第3のノードに接続され、前記第12のトランジスタのゲートは、前記第2のノードに接続され、前記第12のトランジスタの第1の極は、前記第3のノードに接続され、前記第12のトランジスタの第2の極は、前記第3の電圧を受信するように構成され、前記第16のトランジスタゲートは、前記第2の入力信号を受信するように構成され、前記第16のトランジスタの第1の極は、前記第3のノードに接続され、前記第16のトランジスタの第2の極は、前記第3の電圧を受信するように構成され、前記第13のトランジスタのゲートは、前記第3のノードに接続され、前記第13のトランジスタの第1の極は、前記第2のノードに接続され、前記第13のトランジスタの第2の極は、前記第3の電圧を受信するように構成され、前記第14のトランジスタのゲートは、前記第3のノードに接続され、前記第14のトランジスタの第1の極は、前記第1の信号出力端に接続され、前記第14のトランジスタの第2の極は、前記第3の電圧を受信するように構成され、前記第15のトランジスタのゲートは、前記第3のノードに接続され、前記第15のトランジスタの第1の極は、前記第2の信号出力端に接続され、前記第15のトランジスタの第2の極は、第6の電圧を受信するように構成され、前記第17のトランジスタのゲートは、グローバルリセット信号を受信するように構成され、前記第17のトランジスタの第1の極は、前記第1のノードに接続され、前記第17のトランジスタの第2の極は、第8の電圧を受信するように構成され、前記第18のトランジスタのゲートは、前記グローバルリセット信号を受信するように構成され、前記第18のトランジスタの第1の極は、前記第2のノードに接続され、前記第18のトランジスタの第2の極は、前記第3の電圧を受信するように構成される。
【0025】
本開示の少なくとも一実施例では、複数カスケード接続される、本開示の実施例により提供されるいずれかのシフトレジスタユニットを含むゲート駆動回路がさらに提供される。
【0026】
例えば、本開示の一実施例により提供されるゲート駆動回路は、第1のサブクロック信号線と、第2のサブクロック信号線と、第3のサブクロック信号線と、第4のサブクロック信号線と、第5のサブクロック信号線と、第6のサブクロック信号線とをさらに含む。第2n-1段のシフトレジスタユニットは、前記第1のサブクロック信号線に接続されて前記第1のサブクロック信号線上のクロック信号を受信し、前記第1のサブクロック信号線上のクロック信号を前記第2n-1段のシフトレジスタユニットの出力信号として出力し、第2n段のシフトレジスタユニットは、前記第2のサブクロック信号線に接続されて前記第2のサブクロック信号線上のクロック信号を受信し、前記第2のサブクロック信号線上のクロック信号を前記第2n段のシフトレジスタユニットの出力信号として出力し、各段のシフトレジスタユニットは、前記第3のサブクロック信号線に接続されて第1のクロック信号を受信し、各段のシフトレジスタユニットは、前記第4のサブクロック信号線に接続されてグローバルリセット信号を受信し、各段のシフトレジスタユニットは、前記第5のサブクロック信号線に接続されて第1の選択制御信号を受信し、各段のシフトレジスタユニットは、前記第6のサブクロック信号線に接続されて第2の選択制御信号を受信し、nは、0より大きい整数である。
【0027】
本開示の少なくとも一実施例は、本開示の実施例により提供されるようなゲート駆動回路のいずれかを含む表示装置がさらに提供される。
【0028】
本開示の少なくとも一実施例では、1フレーム用の表示期間及びブランキング期間を含むシフトレジスタユニットの駆動方法がさらに提供される。前記表示期間において、前記第1の入力回路が前記第1の入力信号に応答して前記第1のノードを充電し、前記第2の入力回路が前記第2の入力信号に応答して前記第2のノードを充電し、前記出力回路が前記第1のノードのレベル及び前記第2のノードのレベルの協同制御で、前記出力信号を前記出力端に出力するようにさせ、前記ブランキング期間において、前記第1の入力回路が前記第1の入力信号に応答して前記第1のノードを充電し、前記出力回路が前記第1のノードのレベル及び前記第2のノードのレベルの協同制御で、前記出力信号を前記出力端に出力するようにさせる。
【0029】
本開示の少なくとも一実施例では、1フレーム用の表示期間及びブランキング期間を含むゲート駆動回路の駆動方法がさらに提供され、各段のシフトレジスタユニットが第1の選択リセット回路と第2の選択リセット回路とを含む場合、前記駆動方法は、
前記表示期間において、第m段のシフトレジスタユニットにおける前記第1の選択リセット回路が第1の選択制御信号及び表示リセット信号に応答して、前記第m段のシフトレジスタユニットにおける第1のノードをリセットし、前記第m段のシフトレジスタユニット以外の他の段のシフトレジスタユニットにおける前記第2の選択リセット回路が第2の選択制御信号及び表示リセット信号に応答して、前記第m段のシフトレジスタユニット以外の他の段のシフトレジスタユニットにおける第2のノードをリセットするようにさせるステップと、
前記ブランキング期間において、前記第m段のシフトレジスタユニットにおける前記第1の入力回路が前記第1の入力信号に応答して、前記第m段のシフトレジスタユニットにおける第1のノードを充電するようにさせるステップと、を含み、mが0より大きい整数である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
本開示の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下に実施例の図面を簡単に説明する。以下の説明における図面は、単に本開示の一部の実施例に関するものであり、本開示を限定するものではないことが明らかである。
【0031】
【
図1】本開示の少なくとも一実施例により提供されるシフトレジスタユニットの模式図である。
【
図2】本開示の少なくとも一実施例により提供される他のシフトレジスタユニットの模式図である。
【
図3】本開示の少なくとも一実施例により提供されるまた他のシフトレジスタユニットの模式図である。
【
図4】本開示の少なくとも一実施例により提供されるシフトレジスタユニットの回路図である。
【
図5】本開示の少なくとも一実施例により提供される他のシフトレジスタユニットの回路図である。
【
図6】本開示の少なくとも一実施例により提供されるゲート駆動回路の模式図である。
【
図7】本開示の少なくとも一実施例により提供される
図6に示すゲート駆動回路の作動時に対応する信号タイミングチャートである。
【
図8】本開示の少なくとも一実施例により提供される表示装置の模式図である。
【
図9】本開示の少なくとも一実施例により提供されるゲート駆動回路の駆動方法である。
【
図10】本開示の少なくとも一実施例により提供される他のゲート駆動回路の駆動方法である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本開示の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下では本開示の実施例の図面を参照し、本開示の実施例の技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施例は、本開示の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。説明される本開示の実施例に基づき、当業者が創造的な労働をせずに取得した全ての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に含まれる。
【0033】
特に定義されない限り、本開示で使用される技術的用語又は科学的用語は、本開示の属する分野における一般的技能を有する者によって理解される通常の意味である。本開示で使用される「第1」、「第2」及び類似する文言は、何らかの順序、数量又は重要性を示すものではなく、異なる構成部分を区別するためのものに過ぎない。同様に、「1つ」や「一」、「該」などの類似語も数量を制限するものではなく、少なくとも1つが存在することを示すものである。「含む」や「含まれる」などの類似する文言は、この文言の前に出現した素子や物がこの文言の後に挙げられる素子や物、及びそれらの均等物を含むことを意味するが、その他の素子や物を排除するものではない。「接続」や「互いに接続」などの類似する文言は、物理的又は機械的な接続に限定されず、直接的か間接的かを問わず、電気的な接続を含んでもよい。「上」、「下」、「左」、「右」などは、相対位置関係を示すためのものにすぎず、説明対象の絶対位置が変わると、該相対位置関係もそれに応じて変わる可能性がある。
【0034】
本開示の実施例において、例えば、各回路がN型トランジスタとして実現される場合、用語「プルアップ」は、1つのノード又は1つのトランジスタの1つの電極を充電することで、当該ノード又は当該電極のレベルの絶対値を上昇させて、対応するトランジスタの動作(例えば、オンになる)を実現することを意味し、「プルダウン」は、1つのノード又は1つのトランジスタの1つの電極を放電することで、当該ノード又は当該電極のレベルの絶対値を低下させて、対応するトランジスタの動作(例えば、オフになる)を実現することを意味する。
【0035】
また例えば、各回路がP型トランジスタとして実現される場合、用語「プルアップ」は、1つのノード又は1つのトランジスタの1つの電極を放電することで、当該ノード又は当該電極のレベルの絶対値を低下させて、対応するトランジスタの動作(例えば、オンになる)を実現することを意味し、「プルダウン」は、1つのノード又は1つのトランジスタの1つの電極を充電することで、当該ノード又は当該電極のレベルの絶対値を上昇させて、対応するトランジスタの動作(例えば、オフになる)を実現することを意味する。
【0036】
また、用語「プルアップ」、「プルダウン」の具体的な意味は、採用されるトランジスタの具体的なタイプに応じて調整される。トランジスタに対する制御を実現することで対応するスイッチ機能を実現できればよい。
【0037】
現在、OLED用のゲート駆動回路は、通常3つのサブ回路、すなわち、検出回路、表示回路及び両方のコンポジットパルスを出力する接続回路(又はゲート回路)によって構成され、このような回路構成が非常に複雑であり、高解像度・狭額縁というニーズを満たすことができない。
【0038】
OLED表示パネルにおけるサブ画素ユニットを補償する場合、サブ画素ユニットに画素補償回路を設けて内部補償を行うほか、感知トランジスタを設けることで外部補償を行ってもよい。外部補償を行う際に、シフトレジスタユニットによって構成されるゲート駆動回路は、トランジスタ走査用及びトランジスタ感知用の駆動信号のそれぞれを表示パネルにおけるサブ画素ユニットに提供する必要があり、例えば、1フレームの表示期間においてトランジスタ走査用の走査駆動信号を提供し、1フレームのブランキング期間においてトランジスタ感知用の感知駆動信号を提供する。
【0039】
1つの外部補償方法において、ゲート駆動回路から出力される感知駆動信号は、1水平ラインずつ順次走査する。例えば、第1のフレームのブランキング期間において、表示パネルにおける第1行のサブ画素ユニット用の感知駆動信号を出力し、第2のフレームのブランキング期間において、表示パネルにおける第2行のサブ画素ユニット用の感知駆動信号を出力し、以下同様、フレームごとに対応する1行のサブ画素ユニットの感知駆動信号を出力する頻度で1水平ラインずつ順次出力し、すなわち、表示パネルに対する1水平ラインずつの順次補償を完成させる。
【0040】
しかし、上記1水平ラインずつの順次補償の方法が採用される場合、以下の表示不良の問題を生じるおそれがある。その一は、マルチフレーム画像の走査表示中では、1水平ラインずつ移動する1つの走査線がある。その二は、外部補償を行う時点には差異があるため、表示パネルの異なる領域の輝度差異が比較的大きいおそれがある。例えば、表示パネルの第100行のサブ画素ユニットに対して外部補償を行う際に、表示パネルの第10行のサブ画素ユニットは、すでに外部補償済みではあるが、この場合、第10行のサブ画素ユニットの発光輝度がすでに変化してしまう、例えば、発光輝度が低下するおそれがあるので、表示パネルの異なる領域の輝度のばらつきを引き起こす。ビッグサイズの表示パネルでは、このような問題は、さらに浮き彫りになる。
【0041】
上記問題点に対して、本開示の少なくとも一実施例では、シフトレジスタユニットが提供される。当該シフトレジスタユニットは、第1の入力回路と、第2の入力回路と、出力回路とを含む。第1の入力回路は、第1の入力信号に応答して第1のノードを充電することで第1のノードのレベルを制御するように構成され、第2の入力回路は、第2の入力信号に応答して第2のノードを充電することで第2のノードのレベルを制御するように構成され、出力回路は、第1のノードのレベル及び第2のノードのレベルの協同制御で、出力信号を出力端に出力するように構成される。本開示の実施例では、上記シフトレジスタユニットに対応するゲート駆動回路、表示装置及び駆動方法がさらに提供される。
【0042】
本開示の実施例により提供されるシフトレジスタユニット、ゲート駆動回路、表示装置及び駆動方法は、1水平ラインずつの順次補償(例えば、シャットダウン検出では、1水平ラインずつの順次補償を行う必要がある)を兼ねる前提で、ランダム補償を実現することもでき、1水平ラインずつの順次補償がもたらす走査線及び表示輝度のばらつきなどの表示不良問題を回避することができる。
【0043】
なお、本開示の実施例において、ランダム補償とは、1水平ラインずつの順次補償と区別される外部補償方法であり、ランダム補償を採用することで、あるフレームのブランキング期間において表示パネルにおける任意の1行のサブ画素ユニットに対応する感知駆動信号をランダムに出力することができ、当該任意の1行のサブ画素ユニットは、ランダムに選択され、以下の各実施例は、同様であるため、詳しく説明しない。
【0044】
なお、本開示の実施例において、「1フレーム」、「各フレーム」又は「あるフレーム」が順次に行う表示期間及びブランキング期間を含むと定義される。例えば、表示期間においてゲート駆動回路が駆動信号を出力し、当該駆動信号は、第1行から最後の1行まで表示パネルを駆動して完全な1つの画像の走査表示(すなわち、1フレーム画像の走査表示を行う)を完成させることができ、ブランキング期間においてゲート駆動回路が駆動信号を出力し、当該駆動信号は、表示パネルにおけるある行のサブ画素ユニットにおける感知トランジスタの駆動に用いることができる。例えば、電気的パラメータの抽出を行い(例えば、トランジスタの閾値電圧を抽出する)、その後、当該電気的パラメータに基づいて当該行のサブ画素ユニットの外部補償を完成させる。
【0045】
以下は、図面を参照して本開示の実施例及びその例について詳細に説明する。
【0046】
本開示の少なくとも一実施例では、シフトレジスタユニット10が提供される。
図1に示すように、当該シフトレジスタユニット10は、第1の入力回路100と、第2の入力回路200と、出力回路300とを含む。複数の当該シフトレジスタユニット10は、カスケード接続されて本開示の一実施例のゲート駆動回路を構成し、表示パネルの表示動作を駆動するために用いることができ、表示パネルが例えば1水平ラインずつ走査方式で1フレームの画像を表示し、外部補償動作を行うことを許容する。
【0047】
当該第1の入力回路100は、第1の入力信号STU1に応答して第1のノードHを充電することで第1のノードHのレベルを制御するように構成される。
【0048】
例えば、
図1に示すように、第1の入力回路100は、第1のノードHに接続され、且つ第1の入力信号STU1を受信するように構成される。第1の入力回路100は、第1の入力信号STU1の制御でオンになる場合、同時に、第1の入力信号STU1を利用して第1のノードHを充電し、或いは第1の入力信号STU1をスイッチ信号とし、別の電圧源を利用して第1のノードHを充電することで第1のノードHのレベルを上昇させ、第1のノードHのレベルを制御することができる。例えば、第1の入力回路100にキャパシタを設けることができ、当該キャパシタは、第1のノードHのレベルを維持するために用いることができる。例えば、一部の実施例において、第1の入力回路100は、第1のクロック信号CLKAを受信し、第1のクロック信号CLKAを第1の入力信号STU1とし、第1の入力回路100は、オンになる場合、第1のクロック信号CLKAを利用して第1のノードHを充電できるように構成される。
【0049】
当該第2の入力回路200は、第2の入力信号STU2に応答して第2のノードQを充電することで第2のノードQのレベルを制御するように構成される。
【0050】
例えば、
図1に示すように、第2の入力回路200は、第2のノードQに接続される。一部の実施例において、第2の入力回路200は、第2の入力信号STU2及び第1の電圧VDDを受信するように構成される。第2の入力回路200は、第2の入力信号STU2の制御でオンになる場合、第1の電圧VDDを利用して第2のノードQを充電することで第2のノードQのレベルを上昇させ、第2のノードQのレベルを制御する。
【0051】
例えば、複数のシフトレジスタユニット10がカスケード接続されて1つのゲート駆動回路を構成する場合、最初の数段(例えば、第1段など)のシフトレジスタユニット以外の他の段のシフトレジスタユニット10における第2の入力回路200は、隣接する段(例えば、前段)のシフトレジスタユニット10の出力端OPに接続されて出力信号を受信し、当該出力信号を本段の第2の入力信号STU2とすることができる。最初の数段(例えば、第1段など)のシフトレジスタユニットについては、別個の信号線に接続されて第2の入力信号STU2を受信することができる。
【0052】
なお、本開示の実施例において、第1の電圧VDDが例えばハイレベルであり、以下の各実施例は同様であるため、詳しく説明しない。
【0053】
なお、本開示の実施例において、ハイレベルとローレベルとは、相対的なものである。ハイレベルは、1つの比較的高い電圧範囲(例えば、ハイレベルとして、5V、10V又は他の適切な電圧を採用し得る)を示し、且つ複数のハイレベルは、同じであってもよく、異なってもよい。同様に、ローレベルは、1つの比較的低い電圧範囲(例えば、ローレベルとして、0V、-5V、-10V又は他の適切な電圧を採用し得る)を示し、且つ複数のローレベルは、同じであってもよく、異なってもよい。例えば、ハイレベルの最小値は、ローレベルの最大値より大きい。
【0054】
本開示の実施例において、1つのノード(例えば、第1のノードH、第2のノードQ)を充電することは、当該ノードを1つのハイレベルの電圧信号に電気的に接続し、当該ハイレベルの電圧信号を利用して当該ノードのレベルを上昇させることを示す。例えば、当該ノードに電気的に接続される1つのキャパシタを設けてもよく、当該ノードを充電することは、すなわち、当該ノードに電気的に接続されるキャパシタを充電することである。
【0055】
当該出力回路300は、第1のノードHのレベル及び第2のノードQのレベルの協同制御で、出力信号を出力端OPに出力するように構成される。
【0056】
例えば、
図1に示すように、出力回路は、第1のノードH及び第2のノードQにそれぞれ接続される。一部の実施例において、出力回路300は、第2のクロック信号CLKBを受信し、出力回路300は、第1のノードHのレベル及び第2のノードQのレベルの協同制御でオンになる場合、第2のクロック信号CLKBを出力信号として出力端OPに出力するように構成される。
【0057】
本開示の実施例により提供されるシフトレジスタユニット10では、例えば、1フレームの表示期間において、第1の入力回路100は、第1の入力信号STU1に応答して第1のノードHを充電することで第1のノードHのレベルを上昇させることができ、第2の入力回路200は、第2の入力信号STU2に応答して第2のノードQを充電することで第2のノードQのレベルを上昇させることができ、第1のノードHのレベル及び第2のノードQのレベルが同時にハイレベルである場合、出力回路300がオンになり、受信される第2のクロック信号CLKBを出力信号として出力端OP出力することができる。当該出力信号は、例えば、表示パネルにおける1行のサブ画素ユニットを駆動して表示を行うことができる。
【0058】
例えば、シフトレジスタユニット10が1フレームのブランキング期間において駆動信号を出力する必要がある場合、当該シフトレジスタユニット10の第2のノードQのハイレベルを1フレームの表示期間から1フレームのブランキング期間まで維持させることができる。
【0059】
1フレームのブランキング期間において、まず、第1の入力回路100は、第1の入力信号STU1に応答して第1のノードHを充電することで第1のノードHのレベルを上昇させることができ、出力回路300は、第1のノードHのハイレベル及び第2のノードQのハイレベルの協同制御でオンになる。その後、駆動信号を出力する必要がある場合、ハイレベルの第2のクロック信号CLKBが提供され、オンになる出力回路300は、当該第2のクロック信号CLKBを出力信号として出力端OP出力し、当該出力信号は、例えば、外部補償を行うよう表示パネルにおける1行のサブ画素ユニットを駆動することができる。
【0060】
本開示の実施例により提供されるシフトレジスタユニット10が複数カスケード接続されて1つのゲート駆動回路を構成することができる。当該ゲート駆動回路は、外部補償を行うよう1つの表示パネルを駆動することができる。例えば、当該ゲート駆動回路は、1水平ラインずつの順次補償を実現するよう1つの表示パネルを駆動することができる。例えば、第1のフレームにおいて、当該ゲート駆動回路は、第1行のサブ画素ユニット駆動用の駆動信号を出力し、第2のフレームにおいて、当該ゲート駆動回路は、第2行のサブ画素ユニット駆動用の駆動信号を出力し、以下同様、当該表示パネルに対する1水平ラインずつの順次補償を完成させる。
【0061】
また例えば、当該ゲート駆動回路は、さらに、ランダム補償を実現するよう1つの表示パネルを駆動することができる。例えば、あるフレームにおいて、当該ゲート駆動回路は、ランダムに選択される任意の1行のサブ画素ユニット用の駆動信号を出力して、当該表示パネルに対するランダム補償を実現することができる。
【0062】
上記のように、本開示の実施例により提供されるシフトレジスタユニット10は、表示期間だけでなく、ブランキング期間においても駆動信号を出力することができ、1水平ラインずつの順次補償(例えば、シャットダウン検出において1水平ラインずつの順次補償を行う必要がある)を兼ねる前提で、ランダム補償も実現することができ、1水平ラインずつの順次補償がもたらす走査線及び表示輝度のばらつきなどの表示不良問題を回避することができる。
【0063】
一部の実施例において、
図2に示すように、シフトレジスタユニット10は、第1の選択リセット回路400と、第2の選択リセット回路500とをさらに含む。
【0064】
当該第1の選択リセット回路400は、第1のノードHに接続され、第1の選択制御信号OE及び表示リセット信号STDに応答して第1のノードHをリセットするように構成される。
【0065】
例えば、
図2に示すように、第1の選択リセット回路400は、第2の電圧VGL1を受信するように構成される。第1の選択リセット回路400は、第1の選択制御信号OE及び表示リセット信号STDの制御でオンになる場合、第2の電圧VGL1を利用して第1のノードHをリセットすることができる。
【0066】
当該第2の選択リセット回路500は、第2のノードQに接続され、第2の選択制御信号OE―(ここで、「―」という表示は、OEの上に「―」があると意味する)及び表示リセット信号STDに応答して第2のノードQをリセットするように構成される。
【0067】
例えば、
図2に示すように、第2の選択リセット回路500は、第3の電圧VGL2を受信するように構成される。第2の選択リセット回路500は、第2の選択制御信号OE―及び表示リセット信号STDの制御でオンになる場合、第3の電圧VGL2を利用して第2のノードQをリセットすることができる。
【0068】
本開示の実施例において、第1の選択制御信号OEと第2の選択制御信号OE―とは、互いの反転信号である。なお、OEとOE―が互いの反転信号であることは、OEがハイレベルである場合、OE―はローレベルであり、OEがローレベルである場合、OE―はハイレベルであることを意味する。
【0069】
なお、本開示の実施例において、第1の選択制御信号OE及び第2の選択制御信号OE―は、制御回路によって提供され得る。例えば、一例では、当該制御回路は、FPGA(Field Programmable Gate Array)装置又は他の信号発生回路として実現され得る。例えば、一例では、制御回路は、第1の選択制御信号OEを提供することができ、次に、当該第1の選択制御信号OEは、1つの位相反転器を介して出力されたことで、第2の選択制御信号OE―が得られる。
【0070】
例えば、シフトレジスタユニット10が複数カスケード接続されて1つのゲート駆動回路を構成場合、最後の数段(例えば、最後の1段など)のシフトレジスタユニットを除いて、他の段のシフトレジスタユニット10は、隣接する段(例えば、後段)のシフトレジスタユニット10の出力端OPに接続されて出力信号を受信し、当該出力信号を本段の表示リセット信号STDとする。最後の数段(例えば、最後の1段など)のシフトレジスタユニットについては、別個の信号線に接続されて表示リセット信号STDを受信することができる。
【0071】
なお、本開示の実施例において、第2の電圧VGL1及び第3の電圧VGL2は、例えば、ローレベルである。例えば、一部の例では、第2の電圧VGL1と第3の電圧VGL2とは同じであってもよく、例えば、いずれも-10Vである。また例えば、他の一部の例では、第2の電圧VGL1と第3の電圧VGL2とは異なってもよく、例えば、第2の電圧VGL1が-6Vであり、第3の電圧VGL2が-10Vである。以下の各実施例は、同様であるため、詳しく説明しない。
【0072】
在本開示の実施例により提供されるシフトレジスタユニットでは、第1の選択リセット回路400及び第2の選択リセット回路500を設けることにより、第1のノードH及び第2のノードQのレベルをよりよく制御することができ、ランダム補償を実現する。例えば、表示リセット信号STDがハイレベルである場合、第1の選択制御信号OEと第2の選択制御信号OE―とが互いの反転信号であるため、第1の選択リセット回路400と第2の選択リセット回路500のいずれか一方のみがオン状態にあり、このような設置により、ランダム補償を実現することができる。
【0073】
例えば、本開示の実施例により提供されるシフトレジスタユニット10がカスケード接続されて1つのゲート駆動回路を構成することができ、当該ゲート駆動回路は、ランダム補償を行うよう1つの表示パネルを駆動することができる。例えば、あるフレームのブランキング期間において表示パネルにおける第5行のサブ画素ユニットを駆動する必要がある場合、ゲート駆動回路における第5段のシフトレジスタユニットは、以下のような動作を行うことができる。
【0074】
当該フレームの表示期間において、第5段のシフトレジスタユニットが出力信号の出力を完成した後、第1の選択制御信号OEのレベルを高くして(この場合、表示リセット信号STDもハイレベルである)、第1の選択リセット回路400をオンにし、第1のノードHのレベルを低くする。このように、出力回路300が当該フレームの表示期間の後続の期間においてオンになることを回避し、表示異常の発生を回避することができる。それとともに、当該フレームの表示期間において、第1の選択制御信号OEが高くなる場合、第2の選択制御信号OE―が低くなり、第2の選択リセット回路500がこの段階でオフになり、第5段のシフトレジスタユニットの第2のノードQをリセットしない。このような方法により、第5段のシフトレジスタユニットにおける第2のノードQのハイレベルを当該フレームのブランキング期間まで維持させることができる。
【0075】
当該フレームのブランキング期間において、まず、第1の入力回路100を利用して第1のノードHを充電することで第1のノードHのレベルを上昇させることができ、出力回路300が第1のノードHのハイレベル及び第2のノードQのハイレベルの協同制御でオンになる。その後、駆動信号を出力する必要がある場合、ハイレベルの第2のクロック信号CLKBが提供され、オンになる出力回路300は、当該第2のクロック信号CLKBを出力信号として出力端OPに出力し、当該出力信号は、例えば、外部補償を行うよう表示パネルにおける1行のサブ画素ユニットを駆動することができる。上記動作によりランダム補償を実現することができる。
【0076】
一部の実施例において、
図3に示すように、当該シフトレジスタユニット10は、第1の制御回路600を含んでもよい。当該第1の制御回路600は、第2のノードQのレベルの制御で、第3のノードQBのレベルを制御するように構成される。
【0077】
例えば、
図3に示すように、第1の制御回路600は、第2のノードQ及び第3のノードQBに接続され、且つ第4の電圧VDD_A、第5の電圧VDD_B及び第3の電圧VGL2を受信するように構成される。
【0078】
例えば、本開示の実施例において、第4の電圧VDD_Aと第5の電圧VDD_Bとは、互いの反転信号であるように構成されてもよい。すなわち、第4の電圧VDD_Aがハイレベルである場合、第5の電圧VDD_Bがローレベルであり、第5の電圧VDD_Bがハイレベルである場合、第4の電圧VDD_Aがローレベルである。すなわち、同一時刻で、第4の電圧VDD_Aと第5の電圧VDD_Bのいずれか一方がハイレベルであることを確保する。
【0079】
例えば、第2のノードQがハイレベルである場合、第1の制御回路600は、ローレベルの第3の電圧VGL2を利用して第3のノードQBのレベルをプルダウンすることができる。また例えば、第2のノードQがローレベルである場合、第1の制御回路600は、第4の電圧VDD_A又は第5の電圧VDD_Bを利用して第3のノードQBを充電することで第3のノードQBのレベルをハイレベルに上昇させることができる。
【0080】
本開示の実施例において、第1の制御回路600に第4の電圧VDD_A及び第5の電圧VDD_Bを受信させ、且つ第4の電圧VDD_Aと第5の電圧VDD_Bのいずれか一方がハイレベルであるよう保証する。このような方法により回路の信頼性を向上させることができる。
【0081】
一部の実施例において、
図3に示すように、シフトレジスタユニット10の出力端は、第1の信号出力端OUT1と第2の信号出力端OUT2とを含み、第1の信号出力端OUT1及び第2の信号出力端は、上記出力信号を出力するように構成される。例えば、1フレームの表示期間において、第1の信号出力端OUT1から出力される信号は、例えば、第2の入力信号STU2として他の段のシフトレジスタユニット10に提供され、表示走査の1水平ラインずつの移動を完成させることができ、第2の信号出力端OUT2から出力される信号は、例えば、表示走査を行うよう表示パネルにおける1行のサブ画素ユニットを駆動することができる。例えば、一部の実施例において、第1の信号出力端OUT1及び第2の信号出力端OUT2から出力される信号のタイミングが同じである。また例えば、1フレームのブランキング期間において、第2の信号出力端OUT2から出力される信号は、表示パネルにおける1行のサブ画素ユニットの駆動に用いて当該行のサブ画素ユニットの外部補償を完成させることができる。
【0082】
本開示の実施例により提供されるシフトレジスタユニット10では、2つの信号出力端(OUT1及びOUT2)を設けることにより、当該シフトレジスタユニット10の駆動能力を向上させることができる。
【0083】
一部の実施例において、
図3に示すように、シフトレジスタユニット10は、第1のリセット回路700をさらに含み、当該第1のリセット回路700は、第3のノードQBのレベルの制御で、第2のノードQ、第1の信号出力端OUT1及び第2の信号出力端OUT2をリセットするように構成される。
【0084】
例えば、
図3に示すように、第1のリセット回路700は、第3のノードQB、第2のノードQ、第1の信号出力端OUT1及び第2の信号出力端OUT2に接続され、且つ第3の電圧VGL2及び第6の電圧VGL3を受信するように構成される。
【0085】
例えば、第1のリセット回路700が第3のノードQBのレベルの制御でオンになる場合、第3の電圧VGL2を利用して第2のノードQ及び第1の信号出力端OUT1をリセットすることができ、同時に第6の電圧VGL3を利用して第2の信号出力端OUT2をリセットすることができる。
【0086】
なお、本開示の実施例において、第6の電圧VGL3が例えばローレベルである。
【0087】
なお、第1のリセット回路700は、第6の電圧VGL3を受信せず、第3の電圧VGL2を利用して第2の信号出力端OUT2をリセットすることもでき、本開示の実施例は、これについて限定しない。
【0088】
一部の実施例において、
図3に示すように、シフトレジスタユニット10は、第2の制御回路800をさらに含んでもよい。当該第2の制御回路800は、第2の入力信号STU2に応答して第3のノードQBのレベルを制御するように構成される。
【0089】
例えば、
図3に示すように、第2の制御回路800は、第3のノードQBに接続され、且つ第2の入力信号STU2及び第3の電圧VGL2を受信するように構成される。例えば、第2の制御回路800が第2の入力信号STU2の制御でオンになる場合、ローレベルの第3の電圧VGL2を利用して第3のノードQBのレベルをプルダウンすることができる。例えば、1フレームの表示期間において、第2の制御回路800は、第3のノードQBのレベルをローレベルにプルダウンする場合、第3のノードQBのレベルが第2のノードQのレベルに与える影響を回避することができ、第2の入力回路200の表示期間中の第2のノードQへの充電を十分にする。
【0090】
なお、第2の入力信号STU2の説明について、上記第2の入力回路200の対応する説明を参照することができる。ここでは詳しく説明しない。
【0091】
一部の実施例において、
図3に示すように、シフトレジスタユニットは、第2のリセット回路900と第3のリセット回路1000とをさらに含む。
【0092】
当該第2のリセット回路900は、グローバルリセット信号TRSTに応答して第1のノードHをリセットするように構成される。例えば、
図3に示すように、第2のリセット回路900は、第1のノードHに接続され、且つグローバルリセット信号TRST及び第8の電圧VGL5を受信するように構成される。第2のリセット回路900がグローバルリセット信号TRSTの制御でオンになる場合、第8の電圧VGL5を利用して第1のノードHをリセットすることができる。なお、本開示の実施例において、第8の電圧VGL5が例えばローレベルである。
【0093】
当該第3のリセット回路1000は、グローバルリセット信号TRSTに応答して第2のノードQをリセットするように構成される。例えば、
図3に示すように、第3のリセット回路1000は、第2のノードQに接続され、且つグローバルリセット信号TRST及び第3の電圧VGL2を受信するように構成される。第3のリセット回路1000がグローバルリセット信号TRSTの制御でオンになる場合、ローレベルの第3の電圧VGL2を利用して第2のノードQをリセットすることができる。
【0094】
例えば、シフトレジスタユニット10が複数カスケード接続されて1つのゲート駆動回路を構成する場合、1フレームの表示期間の前に、各段のシフトレジスタユニット10における第2のリセット回路900及び第3のリセット回路1000は、グローバルリセット信号TRSTに応答してオンになり、第1のノードH及び第2のノードQのリセットを実現して、当該ゲート駆動回路のグローバルリセットを完成させる。
【0095】
なお、本開示の実施例において、例えば、第2の電圧VGL1、第3の電圧VGL2、第6の電圧VGL3、第8の電圧VGL5及び後述する第7の電圧VGL4は、いずれもローレベルであり、これらが同じく設定されてもよく、すなわち、同一の信号線により提供されてもよい。また例えば、上記5つの電圧のうち2つ、3つ又は4つは、同じく設定されてもよく、同じ電圧は、同一の信号線により提供される。また例えば、上記5つの電圧のうち任意の2つが異なり、すなわち、電圧をそれぞれ異なる5つの信号線によって提供する必要がある。本開示の実施例は、第2の電圧VGL1、第3の電圧VGL2、第6の電圧VGL3、第7の電圧VGL4及び第8の電圧VGL5の設定方法について限定しない。
【0096】
なお、本開示の実施例において、各ノード(第1のノードH、第2のノードQ及び第3のノードQB)は、回路構成をよりよく説明するために設けられるものであり、実在の部材を示すものではない。ノードは、回路構成において関連回路が接続する合流点を示し、すなわち、同一のノード標識を有するものと接続される関連回路同士は、電気的に接続される。例えば、
図3に示すように、第1の制御回路600、第1のリセット回路700及び第2の制御回路800がいずれも第3のノードQBに接続され、つまり、これらの回路同士が電気的に接続されることを示している。
【0097】
図3におけるシフトレジスタユニット10では、第1の制御回路600、第1のリセット回路700、第2の制御回路800、第2のリセット回路900及び第3のリセット回路1000が示されているが、上記の例は、本開示の保護範囲を制限するものではないことは、当業者が理解できる。実用上、当業者は、状況に応じて上記各回路のうち1つ又は複数を使用するか否かを選択することができ、前述の各回路に基づく各種の組み合わせ、変形は、いずれも本開示の原理から離脱せず、これについて詳しく説明しない。
【0098】
本開示の実施例における一実施例では、
図3に示されるシフトレジスタユニット10は、
図4に示される回路構成として実現され得る。
図4に示すように、当該シフトレジスタユニット10は、第1~18のトランジスタM1~M18と、第1のキャパシタC1と、第2のキャパシタC2とを含む。出力端OPは、第1の信号出力端OUT1と、第2の信号出力端OUT2とを含み、第1の信号出力端OUT1と第2の信号出力端OUT2とは、いずれも上記出力信号の出力に用いることができる。なお、
図4に示されるトランジスタについては、いずれもN型トランジスタを例に挙げて説明する。
【0099】
図4に示すように、第1の入力回路は、第1のトランジスタM1と第1のキャパシタC1とを含むように実現され得る。第1のトランジスタM1のゲートは、第1の極に接続され、且つ第1のクロック信号CLKAを受信するように構成され、第1のトランジスタM1の第2の極は、第1のノードHに接続される。例えば、第1のクロック信号CLKAがハイレベルである場合、第1のトランジスタM1がオンになり、ハイレベルの第1のクロック信号CLKAを利用して第1のノードHを充電することができる。
【0100】
第1のキャパシタC1の第1の極は、第1のノードHに接続され、第1のキャパシタC1の第2の極は、第2の電圧VGL1を受信するように構成される。第1のキャパシタC1を設けることにより、第1のノードHのレベルを維持させることができる。なお、本開示の実施例において、第1のキャパシタC1の第2の極は、第2の電圧VGL1を受信するように構成され得るほか、直接接地されてもよく、本開示の実施例は、これについて限定しない。
【0101】
図4に示すように、第2の入力回路200は、第2のトランジスタM2として実現され得る。第2のトランジスタM2のゲートは、第2の入力信号STU2を受信するように構成され、第2のトランジスタM2の第1の極は、第1の電圧VDDを受信するように構成され、第2のトランジスタM2の第2の極は、第2のノードQに接続される。例えば、第2の入力信号STU2がハイレベルである場合、第2のトランジスタM2がオンになり、ハイレベルの第1の電圧VDDを利用して第2のノードQを充電することができる。
【0102】
なお、本開示の実施例において、第2の入力回路200として、他の実現方法を採用してもよく、対応する機能を実現できればよく、本開示の実施例は、これについて限定しない。例えば、別の一実施例では、第2のトランジスタM2のゲート及び第1の極は、同時に第2の入力信号STU2を受信するように構成されてもよく、第2の入力信号STU2がハイレベルである場合、直接ハイレベルの第2の入力信号STU2を利用して第2のノードQを充電することができる。
【0103】
図4に示すように、出力回路300は、第3のトランジスタM3と、第4のトランジスタM4と、第5のトランジスタM5と、第2のキャパシタC2とを含むよう実現され得る。
【0104】
第3のトランジスタM3のゲートは、第1のノードHに接続され、第3のトランジスタM3の第1の極は、第2のクロック信号CLKBを受信するように構成され、第3のトランジスタM3の第2の極は、第4のトランジスタM4の第1の極に接続される。第4のトランジスタM4のゲートは、第2のノードQに接続され、第4のトランジスタM4の第2の極は、第1の信号出力端OUT1に接続される。
【0105】
第5のトランジスタM5のゲートは、第2のノードQに接続され、第5のトランジスタM5の第1の極は、第3のトランジスタM3の第2の極に接続され、第5のトランジスタM5の第2の極は、第2の信号出力端OUT2に接続される。第2のキャパシタC2の第1の極は、第2のノードQに接続され、第2のキャパシタC2の第2の極は、第1の信号出力端OUT1に接続される。
【0106】
例えば、第1のノードHのレベル及び第2のノードQのレベルが同時にハイレベルである場合、第3のトランジスタM3、第4のトランジスタM4及び第5のトランジスタM5がオンになり、第3のトランジスタM3の第1の極の受信した第2のクロック信号CLKBを第1の信号出力端OUT1及び第2の信号出力端OUT2に出力することができる。例えば、第1の信号出力端OUT1から出力される信号が第2の入力信号STU2として他の段のシフトレジスタユニットに提供され、表示走査の1水平ラインずつの移動を完成させることができ、第2の信号出力端OUT2から出力される信号は、表示走査を行うか又は外部補償を行うよう表示パネルにおける1行のサブ画素ユニットを駆動することができる。
【0107】
図4に示すように、第1の選択リセット回路400は、第6のトランジスタM6と、第7のトランジスタM7とを含む。第6のトランジスタM6のゲートは、第1の選択制御信号OEを受信するように構成され、第6のトランジスタM6の第1の極は、第1のノードHに接続され、第6のトランジスタM6の第2の極は、第7のトランジスタM7の第1の極に接続される。第7のトランジスタM7のゲートは、表示リセット信号STDを受信するように構成され、第7のトランジスタM7の第2の極は、第2の電圧VGL1を受信するように構成される。
【0108】
例えば、第1の選択制御信号OE及び表示リセット信号STDがいずれもハイレベルである場合、第6のトランジスタM6及び第7のトランジスタM7がオンになり、ローレベルの第2の電圧VGL1を利用して第1のノードHをリセットし、すなわち、第1のキャパシタC1に蓄積される電荷を放電する。
【0109】
なお、本開示の実施例において、第6のトランジスタM6及び第7のトランジスタM7の回路における設置位置は、互換可能であり、すなわち、第6のトランジスタM6のゲートが表示リセット信号STDを受信するように構成され、第7のトランジスタM7のゲートが第1の選択制御信号OEを受信するように構成される場合でも、同様に、第1の選択リセット回路400の機能を実現することができる。
【0110】
図4に示すように、第2の選択リセット回路500は、第8のトランジスタM8と、第9のトランジスタM9とを含む。第8のトランジスタM8のゲートは、表示リセット信号STDを受信するように構成され、第8のトランジスタM8の第1の極は、第2のノードQに接続され、第8のトランジスタM8の第2の極は、第9のトランジスタM9の第1の極に接続される。第9のトランジスタM9のゲートは、第2の選択制御信号OE―を受信するように構成され、第9のトランジスタM9の第2の極は、第3の電圧VGL2を受信するように構成される。
【0111】
例えば、第2の選択制御信号OE―及び表示リセット信号STDがいずれもハイレベルである場合、第8のトランジスタM8及び第9のトランジスタM9がオンになり、ローレベルの第3の電圧VGL2を利用して第2のノードQをリセットし、すなわち、第2のキャパシタC2に蓄積される電荷を放電することができる。
【0112】
なお、本開示の実施例において、第8のトランジスタM8及び第9のトランジスタM9の回路における設置位置は、互換可能であり、すなわち、第8のトランジスタM8のゲートは、第2の選択制御信号OE―を受信するように構成され、第9のトランジスタM9のゲートは、表示リセット信号STDを受信するように構成される場合でも、同様に、第2の選択リセット回路500の機能を実現することができる。
【0113】
図4に示すように、第1の制御回路600は、第10のトランジスタM10と、第11のトランジスタM11と、第12のトランジスタM12とを含むよう実現され得る。第10のトランジスタM10のゲートは、第1の極に接続され、且つ第4の電圧VDD_Aを受信するように構成され、第10のトランジスタM10の第2の極は、第3のノードQBに接続される。第11のトランジスタM11のゲートは、第1の極に接続され、且つ第5の電圧VDD_Bを受信するように構成され、第11のトランジスタM11の第2の極は、第3のノードQBに接続される。第12のトランジスタM12のゲートは、第2のノードQに接続され、第12のトランジスタM12の第1の極は、第3のノードQBに接続され、第12のトランジスタM12の第2の極は、第3の電圧VGL2を受信するように構成される。
【0114】
上記のように、第4の電圧VDD_Aと第5の電圧VDD_Bとは、互いの反転信号であるように構成され、すなわち、第4の電圧VDD_Aがハイレベルである場合、第5の電圧VDD_Bがローレベルであり、第5の電圧VDD_Bがハイレベルである場合、第4の電圧VDD_Aがローレベルであり、すなわち、第10のトランジスタM10と第11のトランジスタM11のうち、一方のトランジスタのみがオン状態にある。このように、トランジスタの長期間の導通による性能変動を回避することができ、当該シフトレジスタユニット10の信頼性を強化する。
【0115】
第10のトランジスタM10又は第11のトランジスタM11がオンになる場合、第4の電圧VDD_A又は第5の電圧VDD_Bは、第3のノードQBを充電することで第3のノードQBのレベルをハイレベルに変化させることができる。第2のノードQのレベルがハイレベルである場合、第12のトランジスタM12がオンになり、例えば、トランジスタの設計上、第12のトランジスタM12及び第10のトランジスタM10(又は第11のトランジスタM11)は、M12とM10(M11)がいずれもオンになる場合、第3のノードQBのレベルがローレベルにプルダウンされ得るように構成される(例えば、両者の寸法比、閾値電圧などを設定する)。当該ローレベルは、第13のトランジスタM13、第14のトランジスタM14及び第15のトランジスタM15にオフ状態を維持させることができる。
【0116】
図4に示すように、第1のリセット回路700は、第13のトランジスタM13と、第14のトランジスタM14と、第15のトランジスタM15とを含む。第13のトランジスタM13のゲートは、第3のノードQBに接続され、第13のトランジスタM13の第1の極は、第2のノードQに接続され、第13のトランジスタM13の第2の極は、第3の電圧VGL2を受信するように構成される。第14のトランジスタM14のゲートは、第3のノードQBに接続され、第14のトランジスタM14の第1の極は、第1の信号出力端OUT1に接続され、第14のトランジスタM14の第2の極は、第3の電圧VGL2を受信するように構成される。第15のトランジスタM15のゲートは、第3のノードQBに接続され、第15のトランジスタM15の第1の極は、第2の信号出力端OUT2に接続され、第15のトランジスタM15の第2の極は、第6の電圧VGL3を受信するように構成される。
【0117】
例えば、第3のノードQBがハイレベルである場合、第13のトランジスタM13、第14のトランジスタM14及び第15のトランジスタM15がオンになり、ローレベルの第3の電圧VGL2を利用して第2のノードQ及び第1の信号出力端OUT1をリセットすることができ、同時にローレベルの第6の電圧VGL3を利用して第2の信号出力端OUT2をリセットすることができる。
【0118】
図4に示すように、第2の制御回路800は、第16のトランジスタM16として実現され得る。第16のトランジスタM16のゲートは、第2の入力信号STU2を受信するように構成され、第16のトランジスタM16の第1の極は、第3のノードQBに接続され、第16のトランジスタM16の第2の極は、第3の電圧VGL2を受信するように構成される。
【0119】
例えば、第2の入力信号STU2がハイレベルである場合、第16のトランジスタM16がオンになり、ローレベルの第3の電圧VGL2を利用して第3のノードQBをリセットすることができる。
【0120】
図4に示すように、第2のリセット回路900は、第17のトランジスタM17として実現され得る。第3のリセット回路1000は、第18のトランジスタM18として実現され得る。
【0121】
第17のトランジスタM17のゲートは、グローバルリセット信号TRSTを受信するように構成され、第17のトランジスタM17の第1の極は、第1のノードHに接続され、第17のトランジスタM17の第2の極は、第8の電圧VGL5を受信するように構成される。
【0122】
第18のトランジスタM18のゲートは、グローバルリセット信号TRSTを受信するように構成され、第18のトランジスタM18の第1の極は、第2のノードQに接続され、第18のトランジスタM18の第2の極は、第3の電圧VGL2を受信するように構成される。
【0123】
例えば、グローバルリセット信号TRSTがハイレベルである場合、第17のトランジスタM17及び第18のトランジスタM18がオンになり、ローレベルの第8の電圧VGL5を利用して第1のノードHをリセットすることができ、同時にローレベルの第3の電圧VGL2を利用して第2のノードQをリセットすることができ、グローバルリセットを実現する。
【0124】
図5に示すように、本開示の別の一部の実施例では、シフトレジスタユニット10がさらに提供される。
図5に示されるシフトレジスタユニット10は、
図4に示されるシフトレジスタユニット10と比較すると、出力端OPが第3の出力端OUT3をさらに含み、出力回路300が第19のトランジスタM19と第20のトランジスタM20とをさらに含み、それに応じて、第1のリセット回路700が第21のトランジスタM21をさらに含む。
【0125】
第19のトランジスタM19のゲートは、第1のノードHに接続され、第19のトランジスタM19の第1の極は、第3のクロック信号CLKCを受信するように構成され、第19のトランジスタM19の第2の極は、第20のトランジスタM20の第1の極に接続される。第20のトランジスタM20のゲートは、第2のノードQに接続され、第20のトランジスタM20の第2の極は、第3の信号出力端OUT3に接続される。第21のトランジスタM21のゲートは、第3のノードQBに接続され、第21のトランジスタM21の第1の極は、第3の信号出力端OUT3に接続され、第21のトランジスタM21の第2の極は、第7の電圧VGL4を受信するように構成される。なお、本開示の実施例において、第7の電圧VGL4が例えばローレベルである。
【0126】
例えば、第1のノードH及び第2のノードQがハイレベルである場合、第19のトランジスタM19及び第20のトランジスタM20がオンになり、第19のトランジスタの第1の極の受信した第3のクロック信号CLKCを第3の信号出力端OUT3に出力することができる。例えば、第3のノードQBがハイレベルである場合、第21のトランジスタM21がオンになり、ローレベルの第7の電圧VGL4を利用して第3の信号出力端OUT3をリセットすることができる。
【0127】
例えば、一例では、シフトレジスタユニット10の受信した第3のクロック信号CLKCは、受信される第2のクロック信号CLKBと同じであるように構成されてもよい。また例えば、他の一例では、シフトレジスタユニット10の受信した第3のクロック信号CLKCは、受信される第2のクロック信号CLKBと異なるように構成されてもよく、第2の信号出力端OUT2及び第3の信号出力端OUT3は、それぞれ異なる駆動信号を出力して、当該シフトレジスタユニット10の駆動能力を向上させ、当該シフトレジスタユニット10の出力信号の多様性を増加させることができる。
【0128】
以上では、シフトレジスタユニットが2つ、3つの出力端を含む例のみが示されているが、本開示の説明に基づいて、実際の状況に応じてさらに多くの出力端を設けてもよく、上記の例は、本開示の保護範囲を制限するものではないことは、当業者が理解できる。
【0129】
なお、本開示の実施例で採用されるトランジスタは、いずれも薄膜トランジスタ、電界効果トランジスタ又は同じ特性を持つ他のスイッチングデバイスであってもよい。本開示の実施例では、いずれも薄膜トランジスタを例に挙げて説明する。ここで用いられるトランジスタのソース、ドレインは、構造的に対称となってもよいので、そのソース、ドレインは、構造上相違がなくてもよい。本開示の実施例において、トランジスタのゲート以外の2つの電極を区別するために、そのうちの1つの電極が第1の極であり、もう1つの電極が第2の極であると直接説明する。また、トランジスタの特性に従って区別すると、トランジスタをN型及びP型トランジスタに分けることができる。トランジスタがP型トランジスタである場合、ターンオン電圧がローレベル電圧(例えば、0V、-5V、-10V又は他の適切な電圧)であり、ターンオフ電圧がハイレベル電圧(例えば、5V、10V又は他の適切な電圧)である。トランジスタがN型トランジスタである場合、ターンオン電圧がハイレベル電圧(例えば、5V、10V又は他の適切な電圧)であり、ターンオフ電圧がローレベル電圧(例えば、0V、-5V、-10V又は他の適切な電圧)である。
【0130】
なお、本開示の実施例において提供されるシフトレジスタユニット10に用いられるトランジスタは、いずれもN型トランジスタを例に挙げて説明する。本開示の実施例は、これを含むがこれに限られない。例えば、シフトレジスタユニット10における少なくとも一部のトランジスタは、P型トランジスタを採用してもよい。
【0131】
本開示の一部の実施例では、ゲート駆動回路20がさらに提供される。
図6に示すように、当該ゲート駆動回路20は、複数カスケード接続されるシフトレジスタユニット10を含み、そのうちのいずれか1つ又は複数のシフトレジスタユニット10として、本開示の実施例により提供されるシフトレジスタユニット10の構成又はその変形を採用してもよい。なお、
図6には、ゲート駆動回路20の最初の4段のシフトレジスタユニット(A1、A2、A3及びA4)のみが概略的に示されているが、本開示の実施例は、これを含むがこれに限られない。
【0132】
例えば、
図6に示すように、各シフトレジスタユニット10における第2の信号出力端OUT2は、それぞれ表示パネルにおける異なる行のサブ画素ユニットに接続されて、サブ画素ユニットにおける走査トランジスタ又は感知トランジスタを駆動することができる。例えば、A1、A2、A3及びA4は、それぞれ表示パネルの第1行、第2行、第3行及び第4行のサブ画素ユニットを駆動することができる。
【0133】
図6に示すように、当該ゲート駆動回路20は、第1のサブクロック信号線CLK_1と、第2のサブクロック信号線CLK_2と、第3のサブクロック信号線CLK_3と、第4のサブクロック信号線CLK_4と、第5のサブクロック信号線CLK_5と、第6のサブクロック信号線CLK_6とをさらに含む。
【0134】
第2n-1段のシフトレジスタユニットは、第1のサブクロック信号線CLK_1に接続されて第1のサブクロック信号線CLK_1上のクロック信号(第2のクロック信号CLKB)を受信し、当該クロック信号を第2n-1段のシフトレジスタユニットの出力信号として出力し、第2n段のシフトレジスタユニットは、第2のサブクロック信号線CLK_2に接続されて第2のサブクロック信号線CLK_2上のクロック信号(第2のクロック信号CLKB)を受信し、当該クロック信号を第2n段のシフトレジスタユニットの出力信号として出力し、各段のシフトレジスタユニットは、第3のサブクロック信号線CLK_3に接続されて第1のクロック信号CLKAを受信し、各段のシフトレジスタユニットは、第4のサブクロック信号線CLK_4に接続されてグローバルリセット信号TRSTを受信し、各段のシフトレジスタユニットは、第5のサブクロック信号線CLK_5に接続されて第1の選択制御信号OEを受信し、各段のシフトレジスタユニットは、第6のサブクロック信号線CLK_6に接続されて第2の選択制御信号OE―を受信し、nが0より大きい整数である。
【0135】
なお、一部の実施例において、第6のサブクロック信号線CLK_6を設けなくてもよい。第5のサブクロック信号線CLK_5により提供される第1の選択制御信号OEが1つの位相反転器を介して各段のシフトレジスタユニット10に提供されるようにする。
【0136】
図6に示すように、各段のシフトレジスタユニットは、前段のシフトレジスタユニットの第1の信号出力端OUT1に接続されて前段のシフトレジスタユニットの出力信号を受信し、当該出力信号を第2の入力信号STU2とし、各段のシフトレジスタユニットは、後段のシフトレジスタユニットの第1の出力信号端OUT1に接続されて後段のシフトレジスタユニットの出力信号を受信し、当該出力信号を表示リセット信号STDとする。
【0137】
なお、
図6に示されるカスケード接続関係は、一例にすぎず、本開示の説明に基づいて、実際の状況に応じて他のカスケード接続方式を採用してもよい。例えば、採用されるクロック信号が異なる際に、各段のシフトレジスタユニット間のカスケード接続関係もそれに応じて変化する必要がある。
【0138】
図7は、
図6に示すゲート駆動回路20作動時の信号タイミングチャートを示している。
図7では、H<1>及びH<5>は、それぞれゲート駆動回路20における第1段及び第5段のシフトレジスタユニットにおける第1のノードHを示し、Q<1>及びQ<5>は、それぞれゲート駆動回路20における第1段及び第5段のシフトレジスタユニットにおける第2のノードQを示す。OUT2<1>、OUT2<2>、OUT2<5>及びOUT2<6>は、それぞれゲート駆動回路20における第1段、第2段、第5段及び第6段のシフトレジスタユニットにおける第2のクロック信号端OUT2から出力される信号を示す。なお、本実施例では、例えば、各段のシフトレジスタユニット10の第1の信号出力端OUT1と第2の信号出力端OUT2から出力される信号が同じであるので、
図7では、第1段、第2段、第5段及び第6段のシフトレジスタユニットにおける第1のクロック信号端OUT1から出力される信号が示されていない。
【0139】
1Fは、第1のフレームを示し、DSは、第1のフレームにおける表示期間を示し、BLは、第1のフレームにおけるブランキング期間を示す。なお、
図7におけるSTUは、第1段のシフトレジスタユニットの受信した第2の入力信号を示し、STDは、最後の1段のシフトレジスタユニットの受信した表示リセット信号を示す。
【0140】
なお、
図7では、第4の電圧VDD_Aをローレベルとし、第5の電圧VDD_Bをハイレベルとすることを例示しているが、本開示の実施例は、これに限られない。
図7に示される信号タイミングチャートにおける信号レベルは、概略的なものであり、実のレベル値を示すものではない。
【0141】
以下は、
図7における信号タイミングチャートを参照して
図6に示されるゲート駆動回路20の作動原理について説明する。例えば、
図7に示されるゲート駆動回路20におけるシフトレジスタユニットとして、
図4に示されるシフトレジスタユニットを採用してもよい。
【0142】
第1のフレーム1Fの開始前に、第4のサブクロック信号線CLK_4からハイレベルが提供される。各段のシフトレジスタユニットが、第4のサブクロック信号線CLK_4に接続されてグローバルリセット信号TRSTを受信するので、ハイレベルのグローバルリセット信号TRSTは、第17のトランジスタM17及び第18のトランジスタM18をオンにし、各段のシフトレジスタユニットにおける第1のノードH及び第2のノードQをリセットすることができる。
【0143】
第5の電圧VDD_Bがハイレベルであるので、第11のトランジスタM11がオンになり、第3のノードQBがハイレベルに充電される。第3のノードQBのハイレベルは、第13のトランジスタM13をオンにし、第2のノードQのレベルをさらにプルダウンする。
【0144】
第1のフレーム1Fの表示期間DSでは、ゲート駆動回路20の作動プロセスについて以下に説明する。
【0145】
第1の段階P1では、第1段のシフトレジスタユニットに提供される第2の入力信号(STU)がハイレベルであるので、第1段のシフトレジスタユニットにおける第2のトランジスタM2がオンになり、ハイレベルの第1の電圧VDDが第2のノードQ<1>を充電して、第2のノードQ<1>のレベルをハイレベルに変化させ、第2のキャパシタC2に維持させる。それとともに、第1の段階P1では、第3のサブクロック信号線CLK_3から提供される第1のクロック信号CLKAがハイレベルであるので、第1段のシフトレジスタユニットにおける第1のトランジスタM1がオンになり、ハイレベルの第1のクロック信号CLKAが第1のノードH<1>を充電して、第1のノードH<1>のレベルをハイレベルに変化させ、第1のキャパシタC1に維持させる。
【0146】
第3のトランジスタM3は、第1のノードH<1>のハイレベルの制御でオンになり、且つ第4のトランジスタM4及び第5のトランジスタM5は、第2のノードQ<1>のハイレベルの制御でオンになるが、この場合、第1段のシフトレジスタユニットの受信した第2のクロック信号CLKB(第1のサブクロック信号線CLK_1により提供される)がローレベルであるので、第1段のシフトレジスタユニットの第2の出力端OUT2<1>は、当該ローレベル信号を出力する。
【0147】
第2の段階P2では、第1のキャパシタC1及び第2のキャパシタC2の維持作用のため、第3のトランジスタM3、第4のトランジスタM4及び第5のトランジスタM5がオン状態に維持されると同時に、第1段のシフトレジスタユニットの受信した第2のクロック信号CLKBがハイレベルになり、第1段のシフトレジスタユニットの第2の出力端OUT2<1>は、当該ハイレベル信号を出力する。なお、
図7には示されないが、第2の段階P2では、第1段のシフトレジスタユニットの第1の信号出力端も、当該ハイレベル信号を出力する。例えば、第1段のシフトレジスタユニットの第1の信号出力端から出力されるハイレベル信号は、第2の入力信号STU2として第2の段のシフトレジスタユニットに提供されて、1水平ラインずつの走査表示を実現し、第1段のシフトレジスタユニットの第2の出力端OUT2<1>から出力されるハイレベル信号は、表示を行うよう表示パネルにおける1行のサブ画素ユニットを駆動するために用いられる。それとともに、この段階では、第2のノードQ<1>のレベルは、第2のキャパシタC2のブートストラップ作用でさらに上昇する。
【0148】
第3の段階P3では、第1段のシフトレジスタユニットの受信した第2のクロック信号CLKBがローレベルになるので、第1段のシフトレジスタユニットの第2の出力端OUT2<1>は、当該ローレベル信号を出力する。同時に、第3の段階P3では、第2の段のシフトレジスタユニットの第1の信号出力端から出力される信号(第2の信号出力端OUT2<2>と同じである)がハイレベルであるので、第1段のシフトレジスタユニットの受信した表示リセット信号STDがハイレベルである。なお、第6のサブクロック信号線CLK_6から提供される第2の選択制御信号OE―もハイレベルであり、第8のトランジスタM8及び第9のトランジスタM9がオンになり、ローレベルの第3の電圧VGL2は、第2のノードQ<1>のレベルをプルダウンリセットするので、第2のノードQ<1>のレベルがローレベルになる。
【0149】
第2のノードQ<1>のレベルがローレベルであるので、第12のトランジスタM12がオフになる。第11のトランジスタM11は、第3のノードQBを充電して第3のノードQBのレベルを上昇させることができる。第3のノードQBは、ハイレベルであるので、第13のトランジスタM13、第14のトランジスタM14及び第15のトランジスタM15がオンになるよう制御することができ、第2のノードQ<1>、第1の信号出力端及び第2の信号出力端OUT2<1>のレベルをさらにプルダウンリセットすることができ、ノイズ低減機能を実現する。
【0150】
第1段のシフトレジスタユニットは、表示パネルにおける第1行のサブ画素を駆動して表示を完成させた後、以下同様、第2段、第3段などのシフトレジスタユニットは、1水平ラインずつ表示パネルにおけるサブ画素ユニットを駆動し、1フレームの表示駆動を完成させる。これで、第1のフレーム1Fの表示期間DSが終了する。
【0151】
例えば、第1のフレーム1Fで第5行のサブ画素ユニットを補償する必要がある場合、第1のフレーム1Fの表示期間DSで第5段のシフトレジスタユニットに対して以下の動作を行う。
【0152】
第4の段階P4では、第5段のシフトレジスタユニットにおける第2の入力回路は、第2のノードQ<5>を充電し、第5の段階P5では、第5段のシフトレジスタユニットの出力回路は、駆動信号を出力する。なお、第4の段階P4及び第5の段階P5は、それぞれ第1の段階P1及び第2の段階P2の作動プロセスと同様であるため、ここでは詳しく説明しない。
【0153】
第6の段階P6では、第5のサブクロック信号線CLK_5から提供される第1の選択制御信号OEがハイレベルになり、同時に第6の段階P6では、第5段のシフトレジスタユニットの受信した表示リセット信号(第6段のシフトレジスタユニットの第1の信号出力端から出力される信号と同じである)がハイレベルであるので、第6のトランジスタM6及び第7のトランジスタM7がオンになり、ローレベルの第2の電圧VGL1は、第1のノードH<5>のレベルをプルダウンリセットし、第1のノードH<5>のレベルがローレベルになる。
【0154】
同時に第6の段階P6では、第5段のシフトレジスタユニットの受信した表示リセット信号がハイレベルであり、第8のトランジスタがオンになるが、第2の選択制御信号OE―がローレベルであるので、第9のトランジスタM9がオフになる。そのため、第2の選択リセット回路は、第2のノードQ<5>のレベルをプルダウンリセットしない。しかし、この段階で第1の信号出力端から出力される信号がローレベルであり、第2のキャパシタC2のブートストラップ作用のため、第2のノードQ<5>のレベルが一定の幅低下するが、依然としてハイレベルに維持され、例えば、当該ハイレベルは、第1のフレーム1Fのブランキング期間BLまで維持される。
【0155】
第6の段階P6では、第2のノードQ<5>のレベルがローレベルまで下げられることはなく、第2のノードQ<5>のハイレベルがずっとブランキング期間BLまで維持されるので、第1のノードH<5>のレベルが下げられるよう第1のノードH<5>をリセットして、第5段のシフトレジスタユニットが表示期間DSの後続の期間で駆動信号を出力することを回避することができる。
【0156】
例えば、第1のフレーム1Fで第5行のサブ画素ユニットを補償する必要がある場合、第1のフレーム1Fのブランキング期間BLで第5段のシフトレジスタユニットに対して以下の動作をさらに行う。
【0157】
第7の段階P7では、第3のサブクロック信号線CLK_3から提供される第1のクロック信号CLKAがハイレベルになり、第1のトランジスタM1がオンになり、ハイレベルの第1のクロック信号CLKAは、第1のノードH<5>を充電して、第1のノードH<5>のレベルをハイレベルに変化させ、第1のキャパシタC1に維持させる。
【0158】
第8の段階P8では、第5段のシフトレジスタユニットの受信した第2のクロック信号CLKB(第1のサブクロック信号線CLK_1により提供される)がハイレベルになり、第2のノードQ<5>のレベルは、第2のキャパシタC2のブートストラップ作用のため、さらに上昇する。第1のノードH<5>のレベル及び第2のノードQ<5>のレベルのいずれもハイレベルであるので、第3のトランジスタM3、第4のトランジスタM4及び第5のトランジスタM5がオンになり、ハイレベルの第2のクロック信号CLKBが第1の信号出力端及び第2の信号出力端OUT2<5>に出力され得る。例えば、第2の信号出力端OUT2<5>から出力されるハイレベル信号は、表示パネルにおける第5行のサブ画素ユニットの駆動に用いて、外部補償を実現することができる。
【0159】
第9の段階P9では、第5段のシフトレジスタユニットの受信した第2のクロック信号CLKBがハイレベルからローレベルになり、第2のキャパシタC2のブートストラップ作用のため、第2のノードQ<5>のレベルは、一定の幅低下する。
【0160】
第10の段階P10では、第4のサブクロック信号線CLK_4から提供されるグローバルリセット信号TRSTがハイレベルであるので、各段のシフトレジスタユニットにおける第17のトランジスタM17及び第18のトランジスタM18がオンになり、各段のシフトレジスタユニットにおける第1のノードHのレベル及び第2のノードQのレベルをプルダウンリセットして、ゲート駆動回路20のグローバルリセットを実現することができる。
【0161】
これで、第1のフレームの駆動タイミングが終了する。後続の第2のフレーム、第3のフレームなどのさらに多くの段階におけるゲート駆動回路の駆動は、上記説明を参照してもよく、ここでは詳しく説明しない。
【0162】
なお、ランダム補償の作動原理の以上の説明において、第1のフレームのブランキング期間で表示パネルの第5行のサブ画素ユニットに対応する駆動信号を出力することを例に挙げて説明したが、本開示は、これについて限定しない。例えば、あるフレームのブランキング期間で表示パネルの第n行のサブ画素ユニットに対応する駆動信号を出力する必要がある場合(nが0より大きい整数である)、以下の動作を行うことができる。
【0163】
例えば、当該フレームの表示期間において、第n段のシフトレジスタユニットの受信した表示リセットSTDがハイレベルである場合、受信される第1の選択制御信号OEもハイレベルであり、第n段のシフトレジスタユニットの第1のノードHのレベルがローレベルに下げられる。それとともに、受信される第2の選択制御信号OE―がローレベルであり、第n段のシフトレジスタユニットの第2のノードQのレベルがローレベルまでプルダウンされず、第n段のシフトレジスタユニットの第2のノードQのハイレベルは、ずっと当該フレームのブランキング期間まで維持されるよう保証する。表示期間において、第n段のシフトレジスタユニット以外の他の段のシフトレジスタユニットにおける第2のノードQは、正常にリセットされる。
【0164】
当該フレームのブランキング期間において、まず、第n段のシフトレジスタユニットにおける第1のノードHを充電して第1のノードHのレベルを上昇させ、その後、駆動信号を出力する必要がある場合、ハイレベルの第2のクロック信号CLKBを提供し、オンになる出力回路300は、当該第2のクロック信号CLKBを出力信号として第1の信号出力端OUT1及び第2の信号出力端OUT2に出力する。第2の信号出力端OUT2から出力される信号は、例えば、外部補償を行うよう表示パネルにおける1行のサブ画素ユニットを駆動することができる。
【0165】
本開示の実施例により提供されるゲート駆動回路20は、1水平ラインずつの順次補償(例えば、シャットダウン検出で1水平ラインずつの順次補償を行う必要がある)を兼ねる前提で、ランダム補償をさらに実現することができ、1水平ラインずつの順次補償がもたらす走査線及び表示輝度のばらつきなどの表示不良問題を回避することができる。
【0166】
本開示の少なくとも一実施例では、表示装置1がさらに提供される。
図8に示すように、当該表示装置1は、本開示の実施例により提供されるゲート駆動回路20を含む。当該表示装置1は、表示パネル40をさらに含み、表示パネル40は、複数のサブ画素ユニット410から構成されるアレイを含む。例えば、当該表示装置1は、データ駆動回路30をさらに含んでもよい。データ駆動回路30は、データ信号を画素アレイに提供するために用いられ、ゲート駆動回路20は、駆動信号を画素アレイに提供するために用いられ、例えば、当該駆動信号は、サブ画素ユニット410における走査トランジスタ及び感知トランジスタを駆動することができる。データ駆動回路30は、データ線DLを介してサブ画素ユニット410に電気的に接続され、ゲート駆動回路20は、ゲート線GLを介してサブ画素ユニット410に電気的に接続される。
【0167】
なお、本実施例における表示装置1は、液晶パネル、液晶テレビ、ディスプレイ、OLEDパネル、OLEDテレビ、電子ペーパー表示装置、携帯電話、タブレット、ノート型パソコン、デジタルフォトフレーム、ナビゲーターなど表示機能を有するいかなる製品又は部材であってもよい。
【0168】
本開示の実施例により提供される表示装置1の技術的効果は、上記実施例におけるゲート駆動回路20に関する説明を参照することができ、ここでは詳しく説明しない。
【0169】
本開示の少なくとも一実施例では、本開示の実施例により提供されるシフトレジスタユニット10の駆動に適用可能な駆動方法がさらに提供される。複数の当該シフトレジスタユニット10は、カスケード接続されて本開示の一実施例のゲート駆動回路20を構成することができ、当該ゲート駆動回路20は、少なくとも1フレームの画面を表示するよう表示パネルを駆動するために用いられる。
【0170】
当該駆動方法は、1フレーム用の表示期間DS及びブランキング期間BLを含む。
図9に示すように、当該駆動方法は、以下の動作ステップを含む。
【0171】
ステップS100:表示期間DSにおいて、第1の入力回路100が第1の入力信号STU1に応答して、第1のノードHを充電し、第2の入力回路200が第2の入力信号STU2に応答して、第2のノードQを充電し、出力回路300が第1のノードHのレベル及び第2のノードQのレベルの協同制御で、出力信号を出力端OPに出力するようにさせる。
【0172】
ステップS200:ブランキング期間BLにおいて、第1の入力回路100が第1の入力信号STU1に応答して、第1のノードHを充電し、出力回路300が第1のノードHのレベル及び第2のノードQのレベルの協同制御で、出力信号を出力端OPに出力するようにさせる。
【0173】
本開示の一部の実施例では、本開示の実施例により提供されるゲート駆動回路20に適用可能なもう1つの駆動方法がさらに提供される。当該ゲート駆動回路20は、少なくとも1フレームの画面を表示するよう表示パネルを駆動するために用いられる。
【0174】
当該駆動方法は、1フレーム用の表示期間DS及びブランキング期間BLを含み、各段のシフトレジスタユニット10が第1の選択リセット回路400と第2の選択リセット回路500とを含む場合、
図10に示すように、当該駆動方法は、以下の動作ステップを含む。
【0175】
ステップS300:表示期間DSにおいて、第m段のシフトレジスタユニットにおける第1の選択リセット回路400が第1の選択制御信号OE及び表示リセット信号STDに応答して、第m段のシフトレジスタユニットにおける第1のノードHをリセットし、第m段のシフトレジスタユニット以外の他の段のシフトレジスタユニットにおける第2の選択リセット回路500が第2の選択制御信号OE―及び表示リセット信号STDに応答して、第m段のシフトレジスタユニット以外の他の段のシフトレジスタユニットにおける第2のノードQをリセットするようにさせる。
【0176】
ステップS400:ブランキング期間BLにおいて、第m段のシフトレジスタユニットにおける第1の入力回路100が第1の入力信号STU1に応答して、第m段のシフトレジスタユニットにおける第1のノードHを充電するようにさせる。mが0より大きい整数である。
【0177】
なお、本開示の実施例により提供される駆動方法に関する詳細な説明及び技術的効果は、本開示の実施例におけるシフトレジスタユニット10及びゲート駆動回路20の作動原理についての説明を参照することができる。ここでは詳しく説明しない。
【0178】
以上、本開示の具体的な実施形態にすぎないが、本開示の保護範囲は、これに限られない。本開示の保護範囲は、特許請求の範囲に準ずるべきである。
【符号の説明】
【0179】
20 ゲート駆動回路
30 データ駆動回路
100 第1の入力回路
200 第2の入力回路
300 出力回路
400 第1の選択リセット回路
500 第2の選択リセット回路
600 第1の制御回路
700 第1のリセット回路
800 第2の制御回路
900 第2のリセット回路
1000 第3のリセット回路