(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-20
(45)【発行日】2023-10-30
(54)【発明の名称】カラーフィルタアレイ装置
(51)【国際特許分類】
H04N 25/13 20230101AFI20231023BHJP
H04N 25/10 20230101ALI20231023BHJP
G02B 5/20 20060101ALI20231023BHJP
【FI】
H04N25/13
H04N25/10
G02B5/20 101
(21)【出願番号】P 2021572468
(86)(22)【出願日】2020-06-08
(86)【国際出願番号】 EP2020065847
(87)【国際公開番号】W WO2020245463
(87)【国際公開日】2020-12-10
【審査請求日】2022-01-14
(31)【優先権主張番号】PCT/EP2019/064831
(32)【優先日】2019-06-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】サム・コスキネン
(72)【発明者】
【氏名】ミッコ・ムッキー
【審査官】三沢 岳志
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/200430(WO,A1)
【文献】特開2015-228650(JP,A)
【文献】特開2007-208885(JP,A)
【文献】特開2008-172580(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 25/13
H04N 25/10
G02B 5/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
感光素子(104)のN×Mパターン(102)の2次元アレイであって、前記N×Mパターン(102)は複数のI×J画素グループ(100)を備え、I×J画素グループは2×2画素グループである、2次元アレイを備え、複数の2×2画素グループ(100)の少なくとも1つの2×2画素グループ(100)は、
前記2×2画素グループ(100)の第1の対角線(D1)上に配置された2つの第1の色の第1のカラーフィルタであって、前記第1の色が原色である、第1のカラーフィルタと、
前記2×2画素グループ(100)の第1の対角線(D1)に対して垂直な第2の対角線(D2)上に配置された2つの第2の色の第2のカラーフィルタであって、前記第2の色が
、緑色および1つの緑色以外の原色からなる
色である、第2のカラーフィルタと
を備え、
前記少なくとも1つの2×2画素グループにおいて、前記第1の色が緑色であるとき、前記1つの緑色以外の原色は緑色以外の原色で
あるか、または
前記少なくとも1つの2×2画素グループにおいて、前記第1の色が
赤色であるとき、前記1つの緑色以外の原色は、前記第1の色と同じで
あるか、または
前記少なくとも1つの2×2画素グループにおいて、前記第1の色が青色であるとき、前記1つの緑色以外の原色は、前記第1の色と同じであり、
2×2画素グループ(100)の前記第1の色の2つの画素および前記第2の色の2つの画素、または2×2画素グループ(100)の少なくとも2つの同じ色の画素が、ビニング中に1つの画素に組み合わされる、
カラーフィルタ装置(10)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの2×2画素グループ(100)の1つの非緑色原色および前記少なくとも1つの2×2画素グループ(100)とは異なる1つの2×2画素グループの1つの非緑色原色は、同じ方向に整列されるか、または互いに垂直に整列される、請求項1に記載のカラーフィルタ装置(10)。
【請求項3】
前記少なくとも1つの2×2画素グループ(100)の1つの緑色原色および前記少なくとも1つの2×2画素グループ(100)とは異なる1つの2×2画素グループの1つの緑色原色は、同じ方向に整列されるか、または互いに垂直に整列される、請求項1に記載のカラーフィルタ装置(10)。
【請求項4】
前記少なくとも1つの2×2画素グループ(100)の1つの非緑色原色は、前記少なくとも1つの2×2画素グループ(100)とは異なる1つの2×2画素グループの1つの非緑色原色に対して垂直に整列され、前記少なくとも1つの2×2画素グループ(100)とはさらに異なる1つの2×2画素グループの緑色原色と同じ方向に整列される、請求項1に記載のカラーフィルタ装置(10)。
【請求項5】
前記第1の色が非緑色原色である場合、前記少なくとも1つの2×2画素グループ(100)の1つの非緑色原色は、前記少なくとも1つの2×2画素グループ(100)とは異なる1つの2×2画素グループの非緑色原色に対して垂直に整列され、
前記第1の色が緑色原色である場合、前記少なくとも1つの2×2画素グループ(100)の1つの緑色原色は、前記少なくとも1つの2×2画素グループ(100)とはさらに異なる1つの2×2画素グループの緑色原色に対して垂直に整列される、請求項1に記載のカラーフィルタ装置(10)。
【請求項6】
前記第1の色は緑色であり、前記第2の色が黄色であるか、または
前記第1の色は緑色であり、前記第2の色がシアンであるか、または
前記第1の色は赤色であり、前記第2の色が黄色であるか、または
前記第1の色は青色であり、前記第2の色がシアンである、
請求項1に記載のカラーフィルタ装置(10)。
【請求項7】
感光素子(104)のN×Mパターン(102)の2次元アレイであって、各N×Mパターン(102)は複数のI×J画素グループ(100)を備え、I×J画素グループは2×2画素グループである、2次元アレイを備え、少なくとも1つの2×2画素グループ(100)は、
前記少なくとも1つの2×2画素グループ(100)の第1の対角線(D1)に整列された第1の色の2つの画素であって、前記第1の色が原色である、少なくとも1つの画素と、
前記第1の対角線(D1)に垂直である前記少なくとも1つの2×2画素グループ(100)の第2の対角線(D2)上に整列された第2の色の2つの画素であって、前記第2の色が非原色である、第2の色の少なくとも1つの画素と
を備え、
1つの2×2画素グループの前記第1の色の前記2つの画素の配置は、別の2×2画素グループの第1の色の2つの画素の配置と平行に配置
され、
2×2画素グループ(100)の前記第1の色の2つの画素および前記第2の色の2つの画素、または2×2画素グループ(100)の少なくとも2つの同じ色の画素が、ビニング中に1つの画素に組み合わされる、
カラーフィルタ装置(10)。
【請求項8】
前記2つの画素は少なくとも1つの他の2×2画素グループの第2の色の2つの画素と前記第2の対角線(D2)上に整列される、請求項
7に記載のカラーフィルタ装置(10)。
【請求項9】
少なくとも1つのさらなる他の2×2画素グループの第2の色の2つの画素が前記第2の対角線(D2)に対して垂直に整列される、請求項
7または8に記載のカラーフィルタ装置(10)。
【請求項10】
複数の2×2画素グループ(100)は、非緑色の第1の色を伴う少なくとも1つの2×2画素グループおよび緑色の第1の色を伴う少なくとも1つの2×2画素グループを備え、前記非緑色の第1の色を伴う前記少なくとも1つの2×2画素グループの2つの非緑色画素は、前記非緑色の第1の色を伴う前記少なくとも1つの2×2画素グループの別の2つの非緑色画素と平行に整列され、前記緑色の第1の色を伴う前記少なくとも1つの2×2画素グループの2つの緑色画素は、前記緑色の第1の色を伴う前記少なくとも1つの2×2画素グループの別の2つの緑色画素と平行に整列される、請求項
7または8に記載のカラーフィルタ装置(10)。
【請求項11】
前記複数の2×2画素グループ(100)の配置(19)は、
前記第1の色が緑色である2×2画素グループ(910)の2つの第1の色の画素が、前記第1の色が緑色である別の2×2画素グループ(920)の2つの第1の色の画素と平行に整列され、
前記第1の色が赤色である2×2画素グループ(930)の2つの第1の色の画素が、前記第1の色が青色である2×2画素グループ(940)の第1の色の2つの画素と平行に整列されることを含む、
請求項
10に記載のカラーフィルタ装置(10)。
【請求項12】
前記複数の2×2画素グループ(100)は、非緑色の第1の色を伴う少なくとも1つの2×2画素グループおよび緑色の第1の色を伴う少なくとも1つの2×2画素グループを備え、前記非緑色の第1の色を伴う前記少なくとも1つの2×2画素グループの2つの非緑色画素は、前記非緑色の第1の色を伴う前記少なくとも1つの2×2画素グループの別の2つの非緑色画素と垂直に整列され、前記緑色の第1の色を伴う前記少なくとも1つの2×2画素グループの2つの緑色画素は、前記緑色の第1の色を伴う前記少なくとも1つの2×2画素グループの別の2つの緑色画素と平行に整列される、請求項
7または8に記載のカラーフィルタ装置(10)。
【請求項13】
前記複数の2×2画素グループ(100)の配置(20)は、
前記第1の色が緑色である2×2画素グループ(910)の2つの第1の色の画素が、前記第1の色が緑色である別の2×2画素グループ(920)の2つの第1の色の画素と平行に整列され、
前記第1の色が赤色である2×2画素グループ(930)の2つの第1の色の画素が、前記第1の色が青色である2×2画素グループ(950)の第1の色の2つの画素と垂直に整列されることを含む、
請求項
12に記載のカラーフィルタ装置(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の態様は、一般に、カラーフィルタ装置に関し、より詳細には、画像センサのカラーフィルタアレイのための色パターンおよび配置に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル撮像および写真撮影では、カラーフィルタアレイ(CFA)、またはカラーフィルタモザイク(CFM)は、色情報を取り込むために画像センサの画素センサの上に配置された小さなカラーフィルタのモザイクである。標準的なフォトセンサは、波長特異性がほとんどまたは全くなく光強度を検出するため、カラーフィルタが必要とされ、したがって色情報を分離することができない。
【0003】
より一般的なCFAパターンは、ベイヤーフィルタパターンおよびクワッドベイヤーフィルタパターンを含む。ベイヤーフィルタパターンは、比較的高い鮮明度、ならびにデモザイクアルゴリズムに依存するいくつかのアーチファクトで知られている。しかしながら、ベイヤーフィルタパターンは、小さな反復パターンに起因して目に見えるエイリアシングを被る可能性がある。クワッドベイヤーフィルタパターンでは、生画像を赤緑青(RGB)画像に直接変換する従来のデモザイクアルゴリズムを設計することは困難であり得る。これは、フル解像度モードでは、クワッドベイヤーフィルタパターンの2×2画素グループが次の同様のグループから遠く離れているためである。これにより、達成可能な鮮明度が低下し、小さな色の物体でアーチファクトが発生する可能性がある。
【0004】
したがって、上記で識別された問題の少なくとも一部に対処するカラーフィルタ装置およびパターンアレイを提供できることが望ましい。
【0005】
開示された実施形態の態様は、カラーフィルタ装置のためのカラーフィルタを提供することに向けられる。目的は、独立請求項の主題によって解決される。さらなる有利な変更は従属請求項に見いだされ得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様によれば、上記およびさらなる目的および利点は、カラーフィルタ装置によって取得される。一実施形態では、カラーフィルタ装置は、感光素子のN×Mパターンの2次元アレイを含む。N×Mパターンは、複数のI×J画素グループを含み、I×J画素グループは2×2画素グループである。複数の2×2画素グループの1つの2×2画素グループは、第1の色の第1のカラーフィルタと、第2の色の第2のカラーフィルタとを含む。第1の色は原色であり、第2の色は緑色内容物および1つの他の色からなる。第1の色が緑色であるとき、1つの他の色は別の原色である。第1の色が緑色ではないとき、1つの他の色は第1の色と同じである。開示された実施形態の態様は、フル解像度モードで高品質を提供することができ、ビニングモードのベイヤーパターンとも互換性がある、新しいカラーフィルタアレイパターンを提供する。
【0007】
カラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、少なくとも1つの2×2画素グループの2つの対角に整列された画素は原色であり、少なくとも1つの2×2画素グループの2つの他の対角に整列された画素は第2の色である。開示された実施形態のカラーフィルタ装置の鮮明度は、色の適切な選択およびパターンの画素の配置によって改善される。
【0008】
カラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、少なくとも1つの2×2画素グループの1つの非緑色原色および少なくとも1つの2×2画素グループの別の1つの非緑色原色は、同じ方向に整列されるか、または互いに垂直に整列される。開示された実施形態のカラーフィルタ装置の鮮明度は、色の適切な選択およびパターンの画素の配置によって改善される。
【0009】
カラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、少なくとも1つの2×2画素グループの1つの緑色原色および少なくとも1つの2×2画素グループの別の1つの緑色原色は、同じ方向に整列されるか、または互いに垂直に整列される。開示された実施形態のカラーフィルタ装置の鮮明度は、色の適切な選択およびパターンの画素の配置によって改善される。特定のパターンは画質を向上させる。
【0010】
カラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、少なくとも1つの2×2画素グループの1つの非緑色原色は、少なくとも1つの2×2画素グループの別の1つの非緑色原色に対して垂直に整列され、少なくとも1つの2×2画素グループのさらに別の1つの緑色原色と同じ方向に整列される。開示された実施形態のカラーフィルタ装置の鮮明度は、色の適切な選択およびパターンの画素の配置によって改善される。特定のパターンは画質を向上させる。
【0011】
カラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、少なくとも1つの2×2画素グループの1つの非緑色原色は、少なくとも1つの2×2画素グループの別の1つの非緑色原色に対して垂直に整列され、少なくとも1つの2×2画素グループの1つの緑色原色は、少なくとも1つの2×2画素グループのさらに1つの緑色原色に対して垂直に整列される。開示された実施形態のカラーフィルタ装置の鮮明度は、色の適切な選択およびパターンの画素の配置によって改善される。特定のパターンは画質を向上させる。
【0012】
カラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、少なくとも1つの2×2画素グループの1つの画素は原色であり、少なくとも1つの2×2画素グループの他の3つの画素は別の色である。開示された実施形態の色パターンは、鮮明度および画質を向上させる。
【0013】
カラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、N×Mパターンの行および列はそれぞれ1つの原色のみを含む。N×Mパターンの緑色画素の間には、少なくとも1つの行および少なくとも1つの列が存在する。第1の非緑色画素は、緑色画素に隣接して配置され、緑色画素と対角に整列され、別の非緑色画素は、緑色画素に隣接して配置されないか、または緑色画素と対角に整列されない。開示された実施形態の色パターンは、鮮明度および画質を向上させる。
【0014】
カラーフィルタアレイ装置の一可能な実装形態では、少なくとも2×2画素グループの第1のカラーフィルタの2つの画素の配置および少なくとも2×2画素グループの第2のカラーフィルタの2つの画素の配置は、ビニング中に1つの画素に組み合わされる。2×2画素グループの異なる色の第1および第2の画素をビニングすることは、ベイヤーおよびクワッドベイヤーパターンによるビニングなどの他のビニング手法とは異なる。そのような従来技術のビニングでは、同じ色を伴う画素が組み合わされる。そのような画素は、可能な限り近い距離からのものである。ベイヤーパターンでは、ビニング画素は、2×2画素グループ内でビニングされない。むしろ、ビニングは、隣接する2×2画素グループの同じ色の間である。クワッドベイヤーパターンのビニングでは、ビニングは2×2画素グループの同じ色の間である。本明細書に開示されるように、2×2画素グループ内の異なる色の第1および第2の画素をビニングすることにより、カラーフィルタ装置の感度は、同じカラービニングに依存するビニング技術よりも改善される。
【0015】
カラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、2×2画素グループの4つの画素は、ビニング中に1つの画素に組み合わされる。2×2画素グループの異なる色の第1および第2の色の画素を1つの画素にビニングすることは、同じ色を伴う画素が組み合わされる、ベイヤーおよびクワッドベイヤーパターンを伴う他のビニング手法とは異なる。そのような画素は、可能な限り近い距離からのものである。ベイヤーパターンビニングでは、2×2画素グループ内の画素はビニングされない。むしろ、ビニングは、隣接する2×2画素グループの同じ色の間である。クワッドベイヤーパターンでは、ビニングは2×2画素グループの同じ色の間である。本明細書に開示されるように、2×2画素グループ内の異なる色の第1および第2の色の画素をビニングすることにより、カラーフィルタ装置の感度は、同じカラービニングに依存するビニング技術よりも改善される。
【0016】
カラーフィルタアレイ装置の一可能な実装形態では、第1のカラーフィルタは原色フィルタであり、2×2画素グループの第1のカラーフィルタの2つの画素の配置は、ビニング中に1つの画素に組み合わされる。本明細書に開示されるように2×2画素グループ内の画素をビニングすることにより、第1のカラーフィルタの色を維持しながら、カラーフィルタ装置の感度が改善される。
【0017】
カラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、第1の色は緑色であり、第2の色が黄色であるか、または第1の色は緑色であり、第2の色がシアンであるか、または第1の色は赤色であり、第2の色が黄色であるか、または第1の色は青色であり、第2の色がシアンである。開示された実施形態の色パターンは、カラーフィルタ装置の鮮明度および画質を向上させる。
【0018】
カラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、IおよびJは同一であり、2に等しい。開示された実施形態のパターンは、鮮明度および画質を向上させる。
【0019】
カラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、NおよびMは同一であり、4に等しい。開示された実施形態のパターンは、鮮明度および画質を向上させる。
【0020】
第2の態様によれば、上記およびさらなる目的および利点は、カラーフィルタ装置によって取得される。一実施形態では、カラーフィルタ装置は、感光素子のN×Mパターンの2次元アレイを含む。各N×Mパターンは、複数のI×J画素グループを有し、I×J画素グループは、複数の2×2画素グループを形成するための2×2画素グループである。少なくとも1つの2×2画素グループは、少なくとも1つの2×2画素グループの第1の対角線(D1)上に整列された第1の色の少なくとも1つの画素および少なくとも1つの2×2画素グループの第2の対角線(D2)上に整列された第2の色の少なくとも1つの画素とを含む。第1の色は原色であり、第2の色は非原色である。第2の対角線(D2)は、第1の対角線(D1)に垂直である。1つの2×2画素グループの第1の色の少なくとも1つの画素の配置は、別の2×2画素グループの第1の色の少なくとも1つの画素の配置と平行に配置される。開示された実施形態のカラーフィルタ装置の色パターンは、鮮明度および画質を向上させる。
【0021】
第2の態様によるカラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、第2の色の少なくとも1つの画素は、別の2×2画素グループの少なくとも1つの他の第2の色の2つの画素を伴う第2の対角線(D2)に整列した1つの2×2画素グループの2つの画素を含む。色の適切な選択およびパターンの画素の配置によって、感度および鮮明度が改善される。
【0022】
第2の態様によるカラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、2×2画素グループの少なくとも1つのさらなる第2の色の2つの画素は、第2の対角線(D2)に対して垂直に整列される。色の適切な選択およびパターンの画素の配置によって、感度および鮮明度が改善される。
【0023】
第2の態様によるカラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、複数の2×2画素グループは、非緑色の第1の色を伴う少なくとも1つの2×2画素グループおよび緑色の第1の色を伴う少なくとも1つの2×2画素グループを含む。非緑色の第1の色を伴う少なくとも1つの2×2画素グループの非緑色画素は、非緑色の第1の色を伴う少なくとも1つの2×2画素グループの別の1つの非緑色画素と平行に整列される。緑色の第1の色を伴う少なくとも1つの2×2画素グループの1つの緑色画素は、緑色の第1の色を伴う少なくとも1つの2×2画素グループの別の1つの緑色画素と平行に整列される。色の適切な選択およびパターンの画素の配置によって、感度および鮮明度が改善される。
【0024】
第2の態様によるカラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、複数の2×2画素グループの配置は、第1の色が緑色である2×2画素グループの2つの第1の色の画素が、第1の色が緑色である別の2×2画素グループの2つの第1の色の画素と平行に整列され、第1の色が赤色である2×2画素グループの2つの第1の色の画素が、第1の色が青色である2×2画素グループの第1の色の2つの画素と平行に整列されることを含む。色の適切な選択およびパターンの画素の配置によって、感度および鮮明度が改善される。
【0025】
第2の態様によるカラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、複数の2×2画素グループは、非緑色の第1の色を伴う少なくとも1つの2×2画素グループおよび緑色の第1の色を伴う少なくとも1つの2×2画素グループを含む。非緑色の第1の色を伴う少なくとも1つの2×2画素グループの1つの非緑色画素は、非緑色の第1の色を伴う少なくとも1つの2×2画素グループの別の1つの非緑色画素と垂直に整列される。緑色の第1の色を伴う少なくとも1つの2×2画素グループの1つの緑色画素は、緑色の第1の色を伴う少なくとも1つの2×2画素グループの別の1つの緑色画素と平行に整列される。色の適切な選択およびパターンの画素の配置によって、感度および鮮明度が改善される。
【0026】
第2の態様によるカラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、複数の2×2画素グループの配置は、第1の色が緑色である2×2画素グループの2つの第1の色の画素が、第1の色が緑色である別の2×2画素グループの2つの第1の色の画素と平行に整列され、第1の色が赤色である2×2画素グループの2つの第1の色の画素が、第1の色が青色である2×2画素グループの第1の色の2つの画素と垂直に整列されることを含む。色の適切な選択およびパターンの画素の配置によって、感度および鮮明度が改善される。
【0027】
第2の態様によるカラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、第1の色は、赤色、青色、または緑色などの原色であり、第2の色は、黄色またはシアンなどの2次色である。色の適切な選択およびパターンの画素の配置によって、感度および鮮明度が改善される。
【0028】
第2の態様によるカラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、IおよびJは同一であり、2に等しい。開示された実施形態のパターンは、鮮明度および画質を向上させる。
【0029】
第2の態様によるカラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、NおよびMは同一であり、4に等しい。開示された実施形態のパターンは、鮮明度および画質を向上させる。
【0030】
第2の態様によるカラーフィルタアレイ装置の一可能な実装形態では、少なくとも2×2画素グループの第1のカラーフィルタの2つの画素の配置および少なくとも2×2画素グループの第2のカラーフィルタの2つの画素の配置は、ビニング中に1つの画素に組み合わされる。2×2画素グループの異なる色の第1および第2の画素をビニングすることは、ベイヤーおよびクワッドベイヤーパターンによるビニングのような他のビニング手法とは異なる。そのような従来技術のビニングでは、同じ色を伴う画素が組み合わされる。そのような画素は、可能な限り近い距離からのものである。ベイヤーパターンでは、ビニング画素は、2×2画素グループ内でビニングされない。むしろ、ビニングは、隣接する2×2画素グループの同じ色の間である。クワッドベイヤーパターンのビニングでは、ビニングは2×2画素グループの同じ色の間である。本明細書に開示されるように、2×2画素グループ内の異なる色の第1および第2の色の画素をビニングすることにより、カラーフィルタ装置の感度は、同じカラービニングに依存するビニング技術よりも改善される。
【0031】
第2の態様によるカラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、少なくとも1つの2×2画素グループの2×2画素グループの4つの画素は、ビニング中に1つの画素に組み合わされる。2×2画素グループの異なる色の第1および第2の色の画素を1つの画素にビニングすることは、ベイヤーおよびクワッドベイヤーパターンビニングなどによる他のビニング手法とは異なる。従来技術のビニングでは、同じ色を伴う画素が組み合わされる。そのような画素は、可能な限り近い距離からのものである。ベイヤーパターンビニングでは、2×2画素グループ内の画素はビニングされない。むしろ、ビニングは、隣接する2×2画素グループの同じ色の間である。クワッドベイヤーパターンでは、ビニングは2×2画素グループの同じ色の間である。本明細書に開示されるように、2×2画素グループ内の異なる色の画素をビニングすることにより、カラーフィルタ装置の感度は、同じカラービニングに依存するビニング技術よりも改善される。
【0032】
第2の態様によるカラーフィルタアレイ装置の一可能な実装形態では、第1のカラーフィルタは原色フィルタであり、2×2画素グループの第1のカラーフィルタの2つの画素の配置は、ビニング中に1つの画素に組み合わされる。本明細書に開示されるように、2×2画素グループ内の画素をビニングすることにより、カラーフィルタ装置の感度は、同じカラービニングに依存するビニング技術よりも改善される。
【0033】
第2の態様によるカラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、少なくとも1つの2×2画素グループは、第1の色の1つの画素を含み、第1の色は原色であり、第2の色の3つの画素を含み、第2の色は非原色である。開示された実施形態の色パターンは、カラーフィルタ装置の鮮明度および画質を向上させる。
【0034】
第2の態様によるカラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、少なくとも1つの2×2画素グループの4×4画素グループの配置は、4×4画素グループの各行に原色の1つの画素、および4×4画素グループの各列に原色の1つの画素を含む。開示された実施形態の色パターンは、カラーフィルタ装置の鮮明度および画質を向上させる。
【0035】
第2の態様によるカラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、緑色を伴う4×4画素グループの画素は、少なくとも1つの行および1つの列によって分離される。開示された実施形態の色パターンは、カラーフィルタ装置の鮮明度および画質を向上させる。
【0036】
第2の態様によるカラーフィルタ装置の一可能な実装形態では、非緑色原色の1つの画素は、緑色原色の画素に対角に隣接して整列される。開示された実施形態の色パターンは、カラーフィルタ装置の鮮明度および画質を向上させる。
【0037】
例示的な実施形態のこれらおよび他の態様、実装形態、および利点は、添付の図面と共に本明細書で説明される実施形態から明らかになるであろう。しかしながら、説明および図面は例示の目的のみで設計されており、添付の特許請求の範囲に対して参照が行われる必要がある、開示された発明の限界の定義として設計されていないことを理解されたい。本発明のさらなる態様および利点は、以下の説明に記載され、その説明から部分的に明らかになるか、または本発明の実施によって習得され得る。さらに、本発明の態様および利点は、添付の特許請求の範囲において特に指摘されている手段および組み合わせによって実現および取得され得る。
【0038】
本開示の以下の詳細な部分では、図面に示されている例示的な実施形態を参照して、本発明がより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1A】開示された実施形態の態様を組み込んだカラーフィルタ装置のためのN×Mパターンの例示的な配置を示す図である。
【
図1B】開示された実施形態の態様を組み込んだカラーフィルタ装置のためのN×Mパターンの例示的な配置を示す図である。
【
図2】開示された実施形態の態様を組み込んだカラーフィルタ装置のN×Mパターンのための2×2画素グループの例示的な配置を示す図である。
【
図3】開示された実施形態の態様を組み込んだカラーフィルタ装置のN×Mパターンのための2×2画素グループの例示的な配置を示す図である。
【
図4】開示された実施形態の態様を組み込んだカラーフィルタ装置のためのN×Mパターンの一例示的な配置を示す図である。
【
図5】開示された実施形態の態様を組み込んだカラーフィルタ装置のためのN×Mパターンの一例示的な配置を示す図である。
【
図6】開示された実施形態の態様を組み込んだカラーフィルタ装置のためのN×Mパターンの一例示的な配置を示す図である。
【
図7】開示された実施形態の態様を組み込んだカラーフィルタ装置のN×Mパターンのための2×2画素グループの一例示的な配置を示す図である。
【
図8】開示された実施形態の態様を組み込んだカラーフィルタ装置のためのN×Mパターンの一例示的な配置を示す図である。
【
図9】開示された実施形態の態様を組み込んだカラーフィルタ装置のためのN×Mパターンの一例示的な配置を示す図である。
【
図10】
図9の例示的なN×Mパターンの画素をビニングした結果を示す図である。
【
図11】開示された実施形態の態様を組み込んだカラーフィルタアレイのためのパターンの例示的な配置を示す図である。
【
図12】開示された実施形態の態様を組み込んだカラーフィルタアレイのためのパターンの例示的な配置を示す図である。
【
図13】開示された実施形態の態様を組み込んだカラーフィルタアレイのためのパターンの例示的な配置を示す図である。
【
図14】開示された実施形態の態様を組み込んだカラーフィルタアレイのためのパターンの例示的な配置を示す図である。
【
図15】開示された実施形態の態様を組み込んだカラーフィルタアレイのためのパターンの例示的な配置を示す図である。
【
図16】開示された実施形態の態様を組み込んだカラーフィルタアレイのためのパターンの例示的な配置を示す図である。
【
図17】開示された実施形態の態様を組み込んだカラーフィルタアレイのためのパターンの例示的な配置を示す図である。
【
図18】開示された実施形態の態様を組み込んだカラーフィルタアレイのためのパターンの例示的な配置を示す図である。
【
図19】開示された実施形態の態様を組み込んだカラーフィルタアレイのためのパターンの例示的な配置を示す図である。
【
図20】開示された実施形態の態様を組み込んだカラーフィルタアレイのためのパターンの例示的な配置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
図1を参照すると、開示された実施形態の態様は、本明細書ではカラーフィルタアレイとも呼ばれる、カラーフィルタ装置10に向けられる。開示された実施形態の態様は、画像センサのためのカラーフィルタアレイ(CFA)を提供する。一般に理解されるように、カラーフィルタアレイ(CFA)は、フォトセンサの正方格子上に赤色(R)、緑色(G)、および青色(B)のカラーフィルタを配置する。本明細書で一般的に説明されるように、「赤色」、「緑色」、および「青色」という用語、ならびに本明細書で言及される他の色または色の組み合わせは、対応する波長領域を指す。本明細書で使用される「画素」、「色」、または「カラーフィルタ」という用語は、一般に、特定の色の波長領域を指す。例えば、本明細書で使用される「赤色」、「赤色カラーフィルタ」または「赤色画素」という用語は、一般に、「赤色」波長領域を指すことが意図されている。
【0041】
図1Aを参照すると、開示された実施形態の態様を組み込んだ一例示的なカラーフィルタ装置10が示されている。この例では、カラーフィルタ装置10は、感光素子104のN×Mパターン102の2次元アレイである。N×Mパターン102は、複数のI×J画素グループ100を含む。一例示的な実施形態では、I×J画素グループ100は2×2画素グループであり、N×Mパターン102は複数の2×2画素グループ100を含む。
【0042】
一実施形態では、カラーフィルタ装置10の一例示的な2×2画素グループ100は、第1の色の第1のカラーフィルタ100Aおよび第2の色の第2のカラーフィルタ100Bを含む。
図1Aの例では、第1のカラーフィルタ100Aは、一対の画素とも呼ばれる、同じ色の2つの画素112、114を含む。2つの画素112、114は対角線上に整列され、通常、対角線上で互いに隣り合って配置される。個々の画素112、114は、第1のカラーフィルタ100Aの色に対応する色を有する。
【0043】
図1Aに示される第2のカラーフィルタ100Bは、一対の画素とも呼ばれ得る、同じ色の2つの画素116、118を含む。2つの画素116、118は対角線上に整列され、通常、対角線上で互いに隣り合って配置される。個々の画素116、118は、第2のカラーフィルタ100Bの色に対応する色を有する。
【0044】
図1Aの例では、第1の色は、赤色、青色、または緑色などの原色である。第2の色は、緑色内容物および1つの他の色のみからなり、第3の原色を含まない。第1の色が緑色であるとき、第2の色の1つの他の色は緑色を含む以外の別の原色である。第1の色が緑色ではないとき、第2の色の1つの他の色は、赤色または青色などの第1の色と同じである。
【0045】
例えば、以下の通り。
【0046】
第1の色が緑色であるとき、第2の色は黄色またはシアンであり得る。黄色は、緑色と赤色の組み合わせであり、青色を含まない。シアンは、緑色と青色の組み合わせであり、赤色を含まない。
【0047】
第1の色が青色であるとき、第2の色はシアンであり得る。シアンは、緑色と青色の組み合わせである。シアンは赤色を含まない。
【0048】
第1の色が赤色であるとき、第2の色は黄色であり得る。黄色は、緑色と赤色の組み合わせである。黄色は青色を含まない。
【0049】
図1Bの例を参照すると、4つの2×2画素グループ100、すなわち2×2画素グループ110、2×2画素グループ120、2×2画素グループ130および2×2画素グループ140が示されている。本明細書での説明の目的のために、特定の画素グループは、一般に、関連する色またはカラーフィルタによって定義される。一例示的な2×2画素グループは、一般に、2×2画素グループ100と呼ばれる。
【0050】
図1Bに示されるように、少なくとも1つの2×2画素グループ110は、原色(PC)とも呼ばれる狭いスペクトル応答を有する第1の色の少なくとも少なくとも1つの画素112を含む。一実施形態では、狭いスペクトル応答を有する第1の色は、赤色、緑色、または青色である。
図1Bの例では、2×2画素グループ110は、第1の原色(PC)の2つの画素112、114を有する。
【0051】
図1Aおよび
図1Bの実施形態に示されるように、第1のカラーフィルタ100Aの2つの画素112、114は、対角線D1上に整列される。第2のカラーフィルタ100Bの2つの画素116、118は、対角線D2上に整列される。このようにして、2×2画素グループ100の第1の色は一方の対角線上に整列され、第2の色はもう一方の対角線上に整列される。
図1Aの例では、対角線D1およびD2は互いに垂直に配置されている。対角線D1およびD2は、単に例示のためのものであり、2×2画素グループ100内の画素の互いに対する整列を示すためのものにすぎない。
【0052】
一実施形態では、N×Mパターン102の少なくとも1つの2×2画素グループ100はまた、第2の色の少なくとも1つの画素を含み、第2の色は広いスペクトル応答を有する。広いスペクトル応答を有するカラーフィルタは、非原色(NPC)の黄色、シアンまたは白色の1つまたは複数であり得る。
図1Bの例では、非原色を伴う少なくとも1つの2×2画素グループ100に2つの画素116、118が示されている。
【0053】
図1Bの例では、一実施形態では、原色PCの2つの画素112、114は、原色PC2の2つの画素の配置に対して垂直に配置される。この例では、画素PC2は、N×Mパターン102の対角線D3上に整列される。対角線D3は、対角線D1に対して垂直に、および対角線D2と同じ方向に沿って配置または整列される。
図1の対角線D1、D2、およびD3の特定の位置は、例示のみを目的としており、N×Mパターン102の特定の場所または位置を定義することは意図されていない。
【0054】
開示された実施形態の態様は、本明細書に記載され、2×2画素グループの特定の画素位置の特定の色を参照して図面に示されているが、開示された実施形態の態様は、そのように限定されることが意図されるものではない。むしろ、2×2画素グループ100は、開示されている実施形態の態様に沿って、
図1Bに示されている図に対して90度、180度または270度回転させることができる。例は、
図2および
図3に関して示されている。
【0055】
一実施形態では、N×Mパターン102は4×4パターンであり、4×4パターンは、
図1Bに示されるグループ110、120、130および140などの4つの2×2画素グループを有する。狭いスペクトルを有する第1の色は、1つの赤色、2つの緑色、および1つの青色を含み、N×Mパターン102の4つの2×2画素グループの各々に1つの色を伴う。
【0056】
例えば、
図1Bを参照すると、画素グループ110の画素112、114は、緑色の第1の色、画素グループ130の画素132、134は赤色の第1の色、画素グループ120の画素122、124は緑色の第1の色、および画素グループ140の画素142、144は青色の第1の色を含むことができる。代替の実施形態では、第1の色の特定の配置は、本明細書で一般的に説明されるように、任意の適切な第1の色の配置とすることができる。
【0057】
図2を参照すると、一実施形態では、例示的な2×2画素グループ100の配置200は、原色PCおよび非原色NPCの2色を含む。例えば、原色PCは赤色を含むことができ、一方、非原色NPCは黄色である。黄色は緑色内容物を含むが、別の原色である青色内容物を含まない。
【0058】
図3は、原色画素PCが異なる順序で配置されている一例示的な2×2画素グループ100の配置300の別の実施形態を示す。この例では、2×2画素グループ100の画素配置300は、
図2に示される2×2画素グループ100の画素配置200から90度回転される。
【0059】
一実施形態では、1つの2×2画素グループ100の青色および赤色などの非緑色原色は、N×Mアレイ102の2×2画素グループ100の別の1つの非緑色原色と同じ方向に整列され得る。
図4は、開示された実施形態の態様を組み込んだカラーフィルタ装置10のN×Mパターン102の画素の一例示的な配置400を示す。この例では、N×Mパターン102は4×4パターンであり、原色R、G、Bの1つを伴う画素のみが識別される。4×4パターン102では、画素の配置400は、この例では、RおよびBであり、互いに対して同じ方向に整列される非緑色原色を伴う画素を含む。
図4の例では、画素RおよびBは、4×4パターン102の対角線D402に沿って整列される。
【0060】
非緑色原色はまた、例えば
図5および
図6に示されるように、互いに垂直に整列され得る。
図5を参照すると、一実施形態では、N×Mパターン102の配置500における非緑色原色の方向は、互いに垂直に配置される。この例では、赤色原色を表す2×2画素グループ540の2つの画素Rが対角線D408上に配置または整列される。対角線D408は、青色原色を表す2×2画素グループ530の2つの画素Bが整列される対角線D402に対して実質的に垂直に配置される。
【0061】
一実施形態では、
図4および
図6を参照すると、1つの2×2画素グループ100の緑色原色は、N×Mアレイ102の2×2画素グループの別の1つの緑色原色と同じ方向、または垂直に配置または整列される。
図6を参照すると、N×Mパターン102の配置600の一実施形態では、緑色原色または狭いスペクトル色を伴う画素が同じ方向に整列される。この例では、画素Gは緑色原色を伴う画素を識別する。
図6に示されるように、2×2画素グループ610の画素Gは、2×2画素グループ620の画素Gと対角線D404に沿って同じ方向に整列される。この例では、対角線D408に沿った、2×2画素グループ630の原色赤色を伴う画素を表す、画素Rは、対角線D402に対して、原色青色を伴う画素を表す、画素Bに対して垂直に整列される。
【0062】
図4にも示されているように、緑色原色を伴う画素は、互いに対して垂直に4×4パターン102に配置される。この例では、原色緑色を表す、4×4パターン102の配置400における2×2画素グループ420の画素Gは、対角線D404上に整列される。4×4パターン102の2×2画素グループ420の画素Gは、対角線D406上に整列される。線D404およびD406は、互いに実質的に垂直である。したがって、グループ410の画素Gは、グループ420の画素Gに対して垂直に整列される。
【0063】
図5および
図6は、2×2画素グループ100の非緑色原色が別の2×2画素グループ100の非緑色原色に対して垂直に、さらなる2×2画素グループ100の緑色原色と同じ方向に整列される例を示す。
図5に示されるように、一実施形態では、N×Mパターン102の2×2画素グループ530、540の非緑色を伴う画素RおよびBは、互いに対して垂直である方向に整列される。N×Mパターン102の2×2画素グループ530の他方の非緑色の画素Rは、2×2画素グループ510の緑色を伴う画素Gと同じ方向に沿って整列される。N×Mパターン102の2×2画素グループ540の他方の非緑色の画素Bは、2×2画素グループ520の緑色を伴う画素Gと同じ方向に沿って整列される。
【0064】
図6の配置600を参照すると、非緑色原色を伴う画素グループは、2×2画素グループ630および640を含む。画素グループ630は、2つの赤色画素を含み、画素グループ640は、2つの青色画素を含む。2×2画素グループ630の2つの画素Rは、線D402およびD408で示されるように、2×2画素グループ640の2つの画素Bに対して垂直に整列される。さらに、緑色原色を伴う画素グループは、画素グループ610、620を含む。2×2画素グループ610の2つの画素Gは、2×2画素グループ620の2つの画素Gと同じ対角線D404に沿って整列または配置される。
【0065】
図6の例では、2つのグループ630、640の非緑色画素は、互いに垂直に整列される。画素グループ630の2つの赤色画素は、グループ610および620の緑色画素と同じ方向に整列される。画素グループ640の2つの青色画素は、グループ610および620の緑色画素に対して垂直に整列される。
【0066】
図5の例にも示されているように、一実施形態では、本明細書に記載の他の実施形態と組み合わせて、N×Mパターン102の配置500の異なる2×2画素グループの非緑色原色の画素は、互いに垂直に整列され、異なる2×2画素グループの緑色原色の画素は、互いに垂直に整列される。
図5の例では、2×2画素グループ530は、この例では赤色である、非緑色原色の2つの画素を有する。2×2画素グループ540は、この例では青色である、非緑色原色の2つの画素を有する。2×2画素グループ530の画素Rは、2×2画素グループ540の画素Bに対して垂直に整列される。
【0067】
さらに、上述の通り、2×2画素グループ510の緑色原色の2つの画素は、2×2画素グループ520の2つの画素Gに対して垂直に整列される。これは、線D404およびD406によって
図5に示されている。
【0068】
図7を参照すると、一実施形態では、2×2画素グループ100の1つの画素は原色であり、2×2画素グループ100の他の3つの画素は別の色である。
図7に示される例では、N×Mパターン102の2×2画素グループ710には、1つの原色画素PC1のみが存在する。この例ではNPC1、NPC2、およびNPC3として示されている、2×2画素グループ710の他の3つの画素は非原色である。この例では、画素PC1は、赤色、緑色または青色の原色の1つである。画素NPC1、NPC2およびNPC3は、非原色である。
【0069】
図8も参照すると、NおよびMが同一であり4に等しい、N×Mパターン102の一実施形態では、4×4パターン102の画素の配置800は、行Nおよび列Mごとに1つの原色PCのみが存在するようなものである。この例ではGとして示されている、緑色画素は、間に少なくとも1つの行Nおよび1つの列Mを有する。この例ではRとして示されている、第1の非緑色を伴うが他の非緑色を伴わない画素、または他の非緑色を伴うが第1の非緑色を伴わない画素は、対角線上に整列され、
図8に示されるように緑色に接続または隣接している。
【0070】
例えば、
図8に示されるように、4×4パターン802の第1の行1および第1の列1は、緑色原色を伴う画素Gを含む。4×4パターン802の第2の行および第3の列は、赤色原色を伴う画素Rを含む。4×4パターン802の第3の行および第4の列は、緑色原色を伴う画素Gを有する。4×4パターンの第4の行および第2の列は、青色原色を伴う画素Bを含む。
【0071】
図8の例に示されるように、行1、列1の第1の画素Gの第1の緑色は、少なくとも1つの行および少なくとも1つの列によって、行3、列4の第2の緑色画素Gから分離されている。行2、列3の赤色を伴う画素Rは、対角線D2上にあり、行3、列4の緑色を伴う画素Gに隣接または接続されている。
【0072】
図8に示されるように、行1、列1の緑色を伴う画素Gは、対角線D1およびD4で示すように、行1、列4の緑色を伴う画素Gに対して垂直に整列される。行1、列4の非緑色原色を伴う画素Bは、対角線D3で示されるように、行2、列3の非緑色原色を伴う画素Rと同じ方向に整列される。
【0073】
図9~
図10を参照すると、開示された実施形態の態様を組み込んだN×Mパターン102の画素のビニングの例が示されている。開示された実施形態のN×Mパターン102の画素をビニングするとき、ビニングは、2×2画素の各グループを1つの画素に組み合わせることによって実行される。開示された実施形態の態様は、2×2画素グループ100内の画素をビニングする。
【0074】
図9および
図10の例では、一実施形態において、ビニングされた画素の色は、赤色R、緑色G、および青色Bの原色である。初期の4×4パターン902が
図9に示されている。ビニングされたパターン904が
図10に示されている。第1の実施形態では、4×4パターン902の画素の各グループを1つの画素にビニングするとき、
図10の2×2画素グループ904の画素配置は以下のように配置される。
1=2×G+2×Y
2=2×R+2×Y
3=2×B+2×C
4=2×G+2×Y
【0075】
図10の画素パターン904は、原色のみをビニングした後、以下の画素パターンをもたらす。
1=2×G
2=2×R
3=2×B
4=2×G
【0076】
図11~
図20は、開示された実施形態の態様を組み込んだN×Mパターン102の例示的な配置のさらなる例を示す。これらの例では、N×Mパターン102は4×4パターンであり、4つの2×2画素グループ110、120、130および140を含む。
図11~
図18の例では、配置1011~1020は、4×4パターン配置11~20から形成された8×8パターンを示している。
【0077】
図11~
図18の例では、第1の2×2画素グループ110において、第1の色は赤色であり、第2の2×2画素グループ120において、第1の色は青色であり、第3の2×2画素グループ130において、第1の色は緑色であり、第4の2×2画素グループ140において、第1の色は緑色である。
図11~
図14の例に示されるように、4×4における2×2画素グループの配置は、画素グループ130の緑色画素が画素グループ140の緑色画素に対して垂直に整列されるようなものである。画素グループ110の赤色画素は、画素グループ120の青色画素と同じ方向に整列される。
【0078】
図15~
図18の例では、画素グループ130の緑色画素は、画素グループ140の緑色画素に対して垂直に整列され、画素グループ110の赤色画素は、画素グループ120の青色画素に対して垂直に整列される。
【0079】
図11~
図18の例は、開示された実施形態の態様を組み込んだカラーフィルタアレイ100の原色配置の代替例を示しているが、開示された実施形態の態様はそのように限定されない。代替の実施形態では、他の適切な原色配置が考えられる。例示的な4×4グループの例を以下に列挙し、各原色文字は4×4グループの1つの2×2画素グループを表している。
R G
G B
G R
B G
G B
R G
B G
G R
【0080】
図19および
図20は、それぞれ、開示された実施形態の態様を組み込んだカラーフィルタ装置10のさらなる例示的な色パターン配置19および20を示す。
図19および
図20の例では、N×Mパターンの示されたアレイ19および20は、4つの2×2画素グループ100からなる4×4アレイパターンである。アレイ1019および1020は、それぞれの4×4パターン配置19および20から形成された8×8パターンを示す。
【0081】
図19の例に示されるように、画素グループ910の第1の色の画素Gは、対角線D1上に配置される。この例では、2×2画素グループ910に第1の色の2つの画素Gが存在する。2つの画素Gは、互いに隣接して同じ対角線上に整列される。第1の色は、赤色、緑色または青色などの原色である。
【0082】
画素グループ910の第2の色の画素Yは、対角線D1に対して垂直な関係で配置された、対角線D2上に整列される。2×2画素グループ910には、2つの画素Yが存在する。第2の色は、黄色、シアンまたは白色などの非原色である。加えて、画素グループ910の第1の色の画素Gは、画素グループ920の画素Gに対して平行な関係で配置される。
【0083】
図19の例では、画素グループ910は第2の色の2つの画素Yを含み、画素グループ920は第2の色の2つの画素Yを含み、画素グループ930は第2の色の2つの画素Yを含む。
図19に示されるように、画素グループ910の画素Yおよび画素グループ920の画素Yは、この例では対角線D2である、同じ対角線に沿って整列される。
【0084】
一実施形態では、
図19に示されるように、画素グループ930の画素Yは、画素グループ920の画素Yに対して垂直に整列される。
【0085】
複数の2×2画素グループ100は、非緑色の第1の色を伴う少なくとも1つの2×2画素グループおよび緑色の第1の色を伴う少なくとも1つの2×2画素グループを含む。一実施形態では、1つの2×2画素グループ100の非緑色の第1の色は、別の2×2画素グループ100の非緑色の第1の色と平行に整列される。他の2×2画素グループ100の1つの緑色画素は、2×2画素グループ100の別の1つの緑色画素と平行に整列される。
図19の例では、画素グループ930は赤色画素Rを含み、画素グループ940は青色画素Bを含む。画素グループ930の赤色画素Rは、画素グループ940の青色画素Bと平行に整列される。
【0086】
一実施形態では、2×2画素グループ100の1つの非緑色の第1の色の画素は、2×2画素グループの別の1つの非緑色の第1の色の画素に対して垂直に整列される。これの一例は
図20に示されている。この例では、画素グループ950は、青色の第1の色の画素Bを含む。画素グループ950の画素Bは、画素グループ930の画素Rに対して垂直に配置される。この例では、画素グループ910の緑色の第1の色の画素Gは、画素グループ920の緑色の第1の色の画素Gに対して平行に整列される。
【0087】
開示された実施形態の態様は、フォトセンサなどの画像センサのためのカラーフィルタアレイに向けられる。本明細書に記載のカラーフィルタの特定の配置は、例えばカラー画像を作成するために、デジタルカメラ、カムコーダ、およびスキャナで使用されるような、シングルチップデジタルイメージセンサで実装され得る。開示された実施形態のカラーフィルタアレイは、フル解像度モードにおいて高品質を提供し、ビニングモードにおけるベイヤーパターンとも互換性がある。開示された実施形態の態様によれば、2×2画素グループ110内の画素は、ともにビニングされる。これは、隣接する2×2画素グループの同じ色の間で画素がビニングされる、すなわち同じ色のビニングである、ベイヤーパターン、または2×2画素グループ内で同じ色の画素がビニングされる、すなわち4つの同じ色の画素が1つの画素にビニングされる、クワッドベイヤーパターンなどの他のビニング技術とは異なる。
【0088】
本明細書に記載のN×Mの色パターンは、フル解像度モードで高品質を提供することができる。本明細書に開示されるように、色の適切な選択およびN×Mパターンの画素の配置によって、ベイヤーおよびクワッドベイヤーの両方よりも鮮明度が改善される。特定の色は、本明細書に開示された実施形態に関して参照されているが、参照は単なる例示であり、任意の適切な狭スペクトルまたは広スペクトル色は、本明細書に記載されるように実装され得る。
【0089】
したがって、その例示的な実施形態に適用される本発明の基本的な新規な特徴が示され、説明され、指摘されてきたが、図示されたデバイスおよび方法の形態および詳細、ならびにそれらの動作における様々な省略、置換および変更は、本開示の発明の趣旨および範囲から逸脱することなく当業者によって行われ得ることが理解されよう。さらに、同じ結果を達成するために実質的に同じ方法で実質的に同じ機能を実行する、それらの要素のすべての組み合わせは本発明の範囲内であることが明確に意図される。さらに、本発明の任意の開示された形態または実施形態に関連して図示および/または説明された構造および/または要素は、設計選択の一般的な事項として、任意の他の開示または説明または示唆された形態または実施形態に組み込み得ることを認識されたい。したがって、添付の特許請求の範囲によって示されるようにのみ限定されることが意図されている。
【符号の説明】
【0090】
10 カラーフィルタ装置
11 パターン配置
12 パターン配置
13 パターン配置
14 パターン配置
15 パターン配置
16 パターン配置
17 パターン配置
18 パターン配置
19 パターン配置
20 パターン配置
100 I×J画素グループ、カラーフィルタアレイ
100A 第1のカラーフィルタ
100B 第2のカラーフィルタ
102 N×Mパターン
104 感光素子
110 画素グループ
112 画素
114 画素
116 画素
118 画素
120 画素グループ
122 画素
124 画素
130 画素グループ
132 画素
134 画素
140 画素グループ
142 画素
144 画素
200 2×2画素グループ100の配置
300 2×2画素グループ100の配置
400 4×4パターン102の配置
410 グループ
420 グループ
500 N×Mパターン102の配置
510 2×2画素グループ
520 2×2画素グループ
530 2×2画素グループ
540 2×2画素グループ
600 N×Mパターン102の配置
610 画素グループ
620 画素グループ
630 画素グループ
640 画素グループ
710 2×2画素グループ
800 4×4パターン102の画素の配置
802 4×4パターン
902 4×4パターン
904 画素パターン、2×2画素グループ
910 2×2画素グループ
920 2×2画素グループ
930 2×2画素グループ
940 2×2画素グループ
950 2×2画素グループ
1011 パターン配置
1012 パターン配置
1013 パターン配置
1014 パターン配置
1015 パターン配置
1016 パターン配置
1017 パターン配置
1018 パターン配置
1019 パターン配置
1020 パターン配置
D1 対角線
D2 対角線
D3 対角線
D4 対角線
D402 対角線
D404 対角線
D406 対角線
D408 対角線