(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-23
(45)【発行日】2023-10-31
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20231024BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2020039959
(22)【出願日】2020-03-09
【審査請求日】2022-03-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】水野 裕子
(72)【発明者】
【氏名】江尻 美紗
(72)【発明者】
【氏名】香川 和之
(72)【発明者】
【氏名】大城 裕太
(72)【発明者】
【氏名】鬼頭 克仁
【審査官】田上 隆一
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-099640(JP,A)
【文献】特開2018-205852(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用希望者の装置から駐車スペースの利用要求を受け付けることと、
前記利用要求を受け付けた前記利用希望者の装置に前記駐車スペースでの駐車以外に利用可能なサービスに関する情報を提供することと、
前記利用希望者の装置から前記サービスの利用を求める応答を受け付けることと
、
前記駐車スペースでの駐車以外に利用可能なサービスの利用を求める応答を受け付けたときであって、利用を求められた前記サービスを提供する車両の第2の駐車スペースとともに、前記駐車スペースよりも前記第2の駐車スペースに近接する位置に前記利用希望者の車両を駐車することに適した第3の駐車スペースがあるか否かを判定することと、
前記第2の駐車スペースおよび前記第3の駐車スペースがあると判定された場合、該第2の駐車スペースの情報を前記サービスを提供する提供者の装置に提供するとともに、該第3の駐車スペースの情報を前記利用希望者の装置に提供することと、
を実行する制御部を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記駐車スペースに関連する他の駐車スペースの利用状況又は前記他の駐車スペースの予約状況に応じて、前記利用要求を受け付けた前記利用希望者の装置に提供する前記サービスに関する情報を選択すること
を更に実行する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記利用希望者の過去のサービス利用の実績又は該利用希望者
の家族および友人の
うち少なくともいずれかによる過去のサービス利用の実績に応じて、前記利用要求を受け付けた前記利用希望者の装置に提供する前記サービスに関する情報を選択すること
を更に実行する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記利用希望者が駐車スペースの利用を希望する時間帯に応じて、前記利用要求を受け付けた前記利用希望者の装置に提供する前記サービスに関する情報を選択すること
を更に実行する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記応答を受け付けた前記サービスを提供する提供者の装置に、前記利用希望者への当該サービスの提供を指示すること
を更に実行する、
請求項1から
4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、
駐車スペースで利用可能なサービスを提供する提供者の装置から該サービスに関する情報を受け付けて記憶装置に記憶すること
を更に実行する、
請求項1から
5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
少なくとも1つのコンピュータが、
利用希望者の装置から駐車スペースの利用要求を受け付けることと、
前記利用要求を受け付けた前記利用希望者の装置に前記駐車スペースでの駐車以外に利用可能なサービスに関する情報を提供することと、
前記利用希望者の装置から前記サービスの利用を求める応答を受け付けることと
、
前記駐車スペースでの駐車以外に利用可能なサービスの利用を求める応答を受け付けたときであって、利用を求められた前記サービスを提供する車両の第2の駐車スペースとともに、前記駐車スペースよりも前記第2の駐車スペースに近接する位置に前記利用希望者の車両を駐車することに適した第3の駐車スペースがあるか否かを判定することと、
前記第2の駐車スペースおよび前記第3の駐車スペースがあると判定された場合、該第2の駐車スペースの情報を前記サービスを提供する提供者の装置に提供するとともに、該第3の駐車スペースの情報を前記利用希望者の装置に提供すること、
を実行する、情報処理方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つのコンピュータが、
前記駐車スペースに関連する他の駐車スペースの利用状況又は前記他の駐車スペースの予約状況に応じて、前記利用要求を受け付けた前記利用希望者の装置に提供する前記サービスに関する情報を選択すること
を更に実行する、
請求項
7に記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つのコンピュータが、
前記利用希望者の過去のサービス利用の実績又は該利用希望者の
家族および友人の
うち少なくともいずれかによる過去のサービス利用の実績に応じて、前記利用要求を受け付けた前記利用希望者の装置に提供する前記サービスに関する情報を選択すること
を更に実行する、
請求項
7又は
8に記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つのコンピュータが、
前記利用希望者が駐車スペースの利用を希望する時間帯に応じて、前記利用要求を受け付けた前記利用希望者の装置に提供する前記サービスに関する情報を選択すること
を更に実行する、
請求項
7から
9のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つのコンピュータが、
前記応答を受け付けた前記サービスを提供する提供者の装置に、前記利用希望者への当該サービスの提供を指示すること
を更に実行する、
請求項
7から
10のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つのコンピュータが、
駐車スペースで利用可能なサービスを提供する提供者の装置から該サービスに関する情報を受け付けて記憶装置に記憶すること
を更に実行する、
請求項
7から
11のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項13】
駐車スペースの利用を希望する利用希望者の装置と通信可能に構成された情報処理装置と、前記駐車スペースで利用可能なサービスを提供する提供者の装置とを備えるシステムであって、
前記情報処理装置の制御部は、
前記利用希望者の装置から駐車スペースの利用要求を受け付けることと、
前記利用要求を受け付けた前記利用希望者の装置に前記駐車スペースでの駐車以外に利用可能なサービスに関する情報を提供することと、
前記利用希望者の装置から前記サービスの利用を求める応答を受け付けることと、
前記駐車スペースでの駐車以外に利用可能なサービスの利用を求める応答を受け付けたときであって、利用を求められた前記サービスを提供する車両の第2の駐車スペースとともに、前記駐車スペースよりも前記第2の駐車スペースに近接する位置に前記利用希望者の車両を駐車することに適した第3の駐車スペースがあるか否かを判定することと、
前記第2の駐車スペースおよび前記第3の駐車スペースがあると判定された場合、該第2の駐車スペースの情報を前記サービスを提供する提供者の装置に提供するとともに、該第3の駐車スペースの情報を前記利用希望者の装置に提供することと、
前記提供者の装置に、前記利用希望者への当該サービスの提供を指示することと
を実行する、システム。
【請求項14】
前記制御部は、
前記駐車スペースに関連する他の駐車スペースの利用状況若しくは前記他の駐車スペースの予約状況、前記利用希望者のサービス利用の実績若しくは該利用希望者
の家族および友人の
うち少なくともいずれかによる過去のサービス利用の実績、又は、前記利用希望者が駐車スペースの利用を希望する時間帯に応じて、前記利用要求を受け付けた前記利用希望者の装置に提供する前記サービスに関する情報を選択すること
を更に実行する、
請求項
13に記載のシステム。
【請求項15】
前記制御部は、
前記提供者の装置から該サービスに関する情報を受け付けて記憶装置に記憶すること
を更に実行する、
請求項
13又は14に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
駐車場の予約をインターネットを介して行う駐車場管理システムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、駐車場の空いている駐車スペースをより有効に活用可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施の形態の一側面は、制御部を備える情報処理装置によって例示される。本制御部は、利用希望者の装置から駐車スペースの利用要求を受け付けることと、前記利用要求を受け付けた前記利用希望者の装置に前記駐車スペースでの駐車以外に利用可能なサービスに関する情報を提供することと、前記利用希望者の装置から前記サービスの利用を求める応答を受け付けることとを実行する。本発明の実施の形態の他の側面は、上記情報処理装置等の少なくとも1つのコンピュータが実行する情報処理方法によっても例示される。さらにまた、本発明の実施の形態の更なる他の側面は、上記情報処理装置等の少なくとも1つのコンピュータを備えたシステムによっても例示される。
【発明の効果】
【0006】
本情報処理装置によれば、駐車場の空いている駐車スペースをより有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の実施の形態に係るシステムのある一場面での概念図である。
【
図2】
図1のシステムにおける、その構成を概略的に示したブロック図であり、特に駐車場装置の構成を示した図である。
【
図3】
図1のシステムにおける、その構成を概略的に示したブロック図であり、特に管理サーバの構成を示した図である。
【
図4】
図1のシステムにおける、その構成を概略的に示したブロック図であり、特にユーザ装置の構成を示した図である。
【
図5】
図1のシステムにおける、その構成を概略的に示したブロック図であり、特にサービス装置の構成を示した図である。
【
図6】
図1のシステムにおける、管理サーバの制御部のフローチャートである。
【
図7】
図1のシステムにおける、管理サーバの制御部のサービス選択のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本実施の形態は制御部を備える情報処理装置を例示する。この制御部は、駐車場の利用を希望する利用希望者の装置から駐車スペースの利用要求を受け付けることと、利用要求
を受け付けた利用希望者の装置に駐車スペースでの駐車以外に利用可能なサービスに関する情報を提供することと、上記利用希望者の装置からサービスの利用を求める応答を受け付けることとを実行する。
【0009】
情報処理装置は、駐車場提供者の装置から空き駐車スペースの情報を受け付けて記憶装置に記憶する。また、情報処理装置は、駐車スペースで利用可能なサービスを提供する提供者の装置から該サービスに関する情報を受け付けて記憶装置に記憶する。この情報処理装置は、利用希望者の装置から駐車スペースの利用要求を受け付けると、その駐車スペースでの駐車以外に利用可能なサービスに関する情報を利用希望者の装置に提供する。このサービスは、駐車スペースに関連する他の駐車スペースの利用状況若しくは予約状況に応じて選択されるとよい。また、このサービスは、利用希望者又は該利用希望者とは異なる者の過去のサービス利用の実績に応じて選択されるとよい。また、このサービスは、利用希望者が駐車スペースの利用を希望する時間帯に応じて、選択されるとよい。そして、情報処理装置は、利用希望者の装置からサービスの利用を求める応答を受け付けることを実行する。受け付けたとき、情報処理装置は、応答を受け付けたサービスを提供する提供者の装置に、利用希望者への当該サービスの提供を指示することができる。このような処理により、情報処理装置は、駐車場の空いている駐車スペースをより有効に活用することを可能にする。
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る情報処理装置、その情報処理装置における制御部での情報処理方法、およびその情報処理装置を備えるシステムについて説明する。
【0011】
図1に、本発明の実施の形態に係るシステムSを概念的に示す。
図1は、システムSにおける一場面を概念的に示す。システムSは、駐車場の管理システムと称することもできる。
【0012】
システムSは、駐車場の駐車スペースの提供者つまり駐車場提供者の装置としての駐車場装置100(100A、100B、・・・)と連携する、情報処理装置としての管理サーバ200を備える。駐車場装置100は、例えば駐車場提供者の携帯端末であってもよいが、それぞれ、ここでは駐車場P(P1、P2、・・・)に隣接して設置されている装置である。
【0013】
駐車場装置100は、情報処理装置であり、駐車場Pの駐車スペースへの駐車予約を受け付け、駐車スペースの利用に応じた処理を行う。例えば、駐車場装置100は、ユーザのユーザ装置300(300A、・・・)から駐車場の駐車スペースの利用希望を受け付け、その利用料金の決済処理などを行う。
【0014】
ここでは、駐車場装置100は、駐車スペースの所定期間以上の利用予約を受け付ける。例えば、駐車場Pは、駅、飛行場又は港の近くの駐車場である。ユーザは長期旅行に行くとき、ユーザの車両を停める駐車スペースを事前に予約し、利用することができる。例えば、駐車場装置100が利用つまり貸し出しを管理する駐車スペースを、ユーザは利用の所定期日前までに、例えば利用開始日時の1日前までにそのユーザ装置300から駐車場装置100と通信して予約する。また、ユーザが予約できるのは、ここでは1週間以上連続して駐車スペースを利用希望の場合である。駐車場装置100は、このような予約制限規定のもとで関連する駐車場の駐車スペースをユーザに事前予約させて利用させることができる。なお、この予約制限規定は一例であり、このような予約制限規定は設けられてなくてもよい場合があり得る。
【0015】
駐車場装置100は上記予約制限規定のもとで利用されない駐車場Pの駐車スペースに
関して、その利用を促すために管理サーバ200と連携する。管理サーバ200は、駐車場装置100からの空き駐車スペースの登録を受け付け、各種ユーザに例えば時間単位(例えば1時間単位)でその駐車スペースを利用させることができる。なお、管理サーバ200は、例えば駐車場装置100からユーザの自宅の駐車場を所定の時間帯(例えば午前9時から午後5時まで)に利用させる登録を受け付けることもできる。管理サーバ200は、登録された駐車スペースに関する情報を、駐車場利用者となり得るユーザ(利用希望者ともいう)が参照できるようにする。例えば、管理サーバ200は、登録された駐車スペースの一覧等を配信し又は特定のサイトに掲載する。管理サーバ200は、ユーザのユーザ装置300と通信し、ユーザからの利用要求を受け付け、利用させる駐車スペースを特定又は選択して、割り当てる。
【0016】
一方、管理サーバ200は、前述のように登録された駐車スペースでの駐車に加えて利用可能なサービスに関する情報を有する。管理サーバ200は、このサービスに関する情報もユーザが参照できるようにするつまり提供する。そして、ユーザからサービスの利用を求める応答を受け付けたとき、そのサービスをユーザに利用可能にする。なお、このとき、管理サーバ200は、ユーザの利用する駐車スペースを、必要に応じて、そのサービスに合うように調整することも行う。
【0017】
管理サーバ200に記憶されているサービスに関する情報は、サービスを提供する提供者(以下、サービス提供者)の装置から管理サーバ200に提供される。サービス提供者は、その装置(以下、サービス装置)400から管理サーバに1つ又は複数のサービスに関する情報を提供する。管理サーバ200は、ユーザつまり利用希望者がサービスの利用を求めて利用させるサービスを決めたとき、サービス装置400にそのユーザへのそのサービスの提供を指示するための情報を送信する。
【0018】
ここでは、駐車場装置100、管理サーバ200、ユーザ装置300及びサービス装置400はネットワークNを介して連携可能である。以下では、駐車場装置100、管理サーバ200、ユーザ装置300及びサービス装置400の各構成を説明する。
【0019】
図2に、駐車場装置100、管理サーバ200、ユーザ装置300及びサービス装置400の関係を概略的に示すブロック図を示す。
図2は、駐車場装置100の一例としての、
図1の駐車場P1に関する駐車場装置100Aの構成を示す。他の駐車場装置100(100B、・・・)も、以下に説明する構成を同様に備える。なお、ここでは、駐車場装置100Aは駐車場P1に関し、駐車場装置100Bは駐車場P2に関するが、例えば1つの駐車場装置は複数の駐車場に関してもよい。駐車場装置100は、駐車場PA、PBの各々に設けられているが、駐車場装置100の数はこれに限定されない。また、
図1では、2つの駐車場PA、PBを例示するが、システムSに関する駐車場の数は1つでも、3つ以上でもよい。システムSにおける駐車場装置100の数も、1つでも複数であってもよい。
【0020】
駐車場装置100Aは、前述のように情報処理装置である。駐車場装置100Aは、通信部102、制御部104、記憶部106を含んで構成される。
【0021】
通信部102は、駐車場装置100AをネットワークNに接続するための通信手段を有する。本実施の形態では、駐車場装置100Aは管理サーバ200及びユーザ装置300の各々と通信可能に構成されているが、他の装置、例えばサービス装置400や後述するサービス提供車両などとも通信可能であってもよい。
【0022】
制御部104は、通信部102を介して取得した情報に基づいて、駐車場装置100Aでの処理を実行する装置つまりコンピュータである。制御部104は、駐車場装置100
Aの制御手段の一例である。
【0023】
制御部104は、CPUと、主記憶部とを有し、プログラムにより情報処理を実行する。CPUはプロセッサともいう。制御部104の主記憶部は主記憶装置の一例である。制御部104におけるCPUは、その主記憶部に実行可能に展開されたコンピュータプログラムを実行し、各種機能を提供する。制御部104における主記憶部は、CPUが実行するコンピュータプログラム及び/又はデータ等を記憶する。制御部104における主記憶部は、Dynamic Random Access Memory(DRAM)、Static Random Access Memory(S
RAM)、Read Only Memory(ROM)等である。
【0024】
制御部104は、記憶部106と接続されている。記憶部106は、所謂外部記憶部であり、制御部104の主記憶部を補助する記憶領域として使用され、制御部104のCPUが実行するコンピュータプログラム及び/又はデータ等を記憶する。記憶部106は、ハードディスクドライブ、Solid State drive(SSD)等である。
【0025】
制御部104は、機能モジュールとして、情報取得部1041、駐車管理部1042、利用促進部1043、情報提供部1044を有している。各機能モジュールは、主記憶部及び/又は記憶部106に記憶されたプログラムを制御部104つまりそのうちのCPUによって実行することで実現される。
【0026】
情報取得部1041は、ユーザのユーザ装置300から駐車場Pの駐車スペースの利用希望つまり駐車予約の情報を取得する。そして、この駐車予約の情報を駐車管理部1042に送信する。駐車予約の情報は、ユーザ識別情報(例えばユーザ装置300の識別ID、連絡先)に加えて、駐車スペースの利用希望の開始日時及び期間及び/又は車両情報(例えばナンバープレート番号等の識別情報)を含み得る。なお、駐車予約の情報は、どの駐車場であるか、どの駐車スペースであるか、といった駐車スペースを特定する情報を含んでもよく、ここではこの情報を含む。
【0027】
例えば、
図1に示す駐車場P1、P2には、駐車スペースを特定するための符号が降られている。駐車場P1の駐車スペースは、
図1に示すように、(X、Y)で特定できる。ただし、XはX1、X2のいずれかであり、YはY1~Y5のいずれかである。例えば車両CAは(X1、Y5)の駐車スペースに停められている。同様に、駐車場P2の駐車スペースは、
図1に示すように、(R、S)で特定できる。ただし、RはR1、R2のいずれかであり、SはS1~S5のいずれかである。ユーザは、そのユーザ装置300を介して、駐車場P1、P2の例えば
図1に示すような表示を見て、望みの空き駐車スペースを特定する情報、例えば(X2、Y3)を、駐車場の利用希望の開始日時及び期間とともに入力して駐車場装置100Aに送信する。こうした駐車予約の情報を情報取得部1041は取得して、駐車管理部1042に送信する。なお、駐車場P1は道路STにY1側の駐車スペースで面し、駐車場P2は道路STにS1側の駐車スペースで面する。
【0028】
駐車管理部1042は、駐車予約の情報に基づいて、管理する駐車場の駐車スペースを予約処理する。例えば、駐車予約の情報が(X2、Y3)の駐車スペースを予約するものであるとき、駐車管理部1042は、記憶部106の駐車場情報データベース1061の(X2、Y3)の駐車スペースを予約するように駐車場情報データベース1061の情報を更新する。駐車場P1の空き駐車スペースの情報は駐車場情報データベース1061に反映されている。そして、駐車管理部1042は、予約受付が完了した駐車スペースの情報を、情報提供部1044を介して駐車予約のユーザ装置300に送信する。なお、駐車管理部1042は、駐車予約に関するその他の処理も実行し得る。例えば、駐車管理部1042は、予約完了の駐車スペースの利用料の支払いの決済処理などを実行してもよい。
【0029】
利用促進部1043は、駐車場P1の空き駐車スペースの情報を記憶部106の駐車場情報データベース1061から読み出し、管理サーバ200に提供するように情報提供部1044に送信する。例えば、上述のように、駐車場装置100Aが利用を管理する駐車スペースは、ユーザが利用の所定期日前までに、例えば利用開始日時の1日前までにそのユーザ装置300から駐車場装置100Aと通信して上記駐車予約の情報を送信することで予約可能である。そこで、利用促進部1043は、管理サーバ200への送信後1日以内の空き駐車スペースの利用を促進するように、管理サーバ200に空き駐車スペースの情報を送信する。例えば、
図1に示す時点での駐車場P1の空きスペースの情報として、(X1、Y1)、(X1、Y3)、(X1、Y4)、(X2、Y2)、(X2、Y3)、(X2、Y4)という情報が送信される。なお、利用促進部1043による駐車場P1の空き駐車スペースの情報の送信は、所定時間間隔で、例えば1時間間隔で実行されるとよく、或いは駐車場情報データベース1061が更新されるたびに実行されてもよい。
【0030】
情報提供部1044は、駐車管理部1042から送信された予約受付完了の情報をユーザ装置300に送信する。また、情報提供部1044は、利用促進部1043から送信された駐車場P1の空き駐車スペースの情報を管理サーバ200に送信する。
【0031】
次に、システムSにおける、管理サーバ200について説明する。
【0032】
管理サーバ200は、前述のように情報処理装置であり、
図3に示すように、通信部202、制御部204、記憶部206を有して構成される。通信部202は、通信部102と同様であり、管理サーバ200をネットワークNに接続するための通信機能を有する。そして、管理サーバ200の通信部202は、ネットワークN経由で駐車場装置100、ユーザ装置300、サービス装置400と通信を行うための通信インタフェースである。制御部204は、制御部104と同様にCPUと主記憶部とを有し、プログラムにより情報処理を実行する。もちろん、このCPUもプロセッサであり、制御部204の主記憶部も主記憶装置の一例である。制御部204におけるCPUは、その主記憶部に実行可能に展開されたコンピュータプログラムを実行し、各種機能を提供する。制御部204における主記憶部は、CPUが実行するコンピュータプログラム及び/又はデータ等を記憶する。制御部204における主記憶部は、DRAM、SRAM、ROM等である。
【0033】
制御部204は、記憶部206と接続されている。記憶部206は、外部記憶部であり、制御部204の主記憶部を補助する記憶領域として使用され、制御部204のCPUが実行するコンピュータプログラム及び/又はデータ等を記憶する。記憶部206は、ハードディスクドライブ、SSD等である。
【0034】
制御部204は、管理サーバ200の制御を司る手段である。制御部204は、
図3に示すように、機能モジュールとして、情報取得部2041、駐車受付部2042、利用受付部2043、サービス受付部2044、適合処理部2045、情報提供部2046を有している。これらの各機能モジュールは、主記憶部及び/又は記憶部206に記憶されたプログラムを制御部204のCPUによって実行することで実現される。
【0035】
情報取得部2041は、駐車場装置100、ユーザ装置300及びサービス装置400などから各種情報を取得する。そして、情報取得部2041は、取得した情報を駐車受付部2042などに送信する。具体的には、情報取得部2041は、駐車場装置100から取得した情報を駐車受付部2042に送信する。情報取得部2041は、ユーザ装置300から取得した情報を利用受付部2043に送信する。情報取得部2041は、サービス装置400から取得した情報をサービス受付部2044に送信する。
【0036】
駐車受付部2042は、情報取得部2041を介して取得した情報を、つまり、駐車場
Pの空き駐車スペースの情報を記憶部206の駐車情報データベース2061に記憶する。このとき、駐車情報データベース2061には、空き駐車スペースの情報が、例えばどの駐車場Pか、どの駐車スペースか、駐車可能時間は何時から何時までかなどの情報が所定の規則に従って記憶される。なお、ここでは、駐車情報データベース2061が更新されることで、各駐車スペースの駐車可能時間が何時までかも記憶される。例えば、1時間前に空いていた駐車スペースが今回の更新で利用予約されて空き駐車スペースでなくなった場合、この駐車スペースの駐車可能時間は、今回の更新から23時間後までとなる。
【0037】
利用受付部2043は、情報取得部2041を介して取得したユーザ装置300からの利用要求を取得してつまり受け付けて、その利用要求の情報を記憶部206の利用情報データベース2062に記憶する。利用要求の情報は、どの駐車場Pか、どの駐車スペースか、利用希望の時間は何時から何時までかなどの情報を含み得る。なお、利用受付部2043は、利用要求を受け付けたとき、適合処理部2045を作動させる。
【0038】
サービス受付部2044は、情報取得部2041を介してサービス装置400から取得したサービスに関する情報を記憶部206のサービス情報データベース2063に記憶する。サービスに関する情報は、サービスの種類、サービスの提供に必要な広さ、サービス提供に必要な時間などを含み得る。
【0039】
適合処理部2045は、作動すると、ユーザのユーザ装置300から駐車スペースの利用要求に応じた駐車スペースを利用可能にするとともに、可能な場合にはサービスも提供可能にする。適合処理部2045は、利用情報データベース2062に記憶されている利用要求に合致した駐車スペースを選択するか特定する。利用要求に駐車スペースの指定があるとき、適合処理部2045は、その指定された駐車スペースをそのユーザ用に特定する。また、利用要求の利用時間の情報などに応じて、適合処理部2045は、駐車スペースを選択する。この駐車スペースの選択等においては、駐車情報データベース2061が参照される。なお、選択等された駐車スペースは、駐車情報データベース2061において予約の更新がなされる。
【0040】
更に、適合処理部2045は、利用要求を受け付けたユーザのユーザ装置300に、駐車スペースでの駐車に加えて利用可能なサービスに関する情報を提供する。提供される情報におけるサービスは、前述の利用要求の駐車スペース又は当該利用要求に合致する駐車スペースに関連する他の駐車スペースの利用状況若しくは予約状況に応じて選択されるとよい。提供されるサービスの情報は、利用希望者であるユーザ又は当該ユーザとは異なる他の駐車場利用者の過去のサービス利用の実績に応じて、選択されてもよい。提供されるサービスの情報は、時間帯に応じて、選択されてもよい。このようなサービスの選択に際しては、駐車情報データベース2061及び/又はサービス情報データベース2063が参照される。例えば、サービス情報データベース2063には、利用希望者であるユーザ又は当該ユーザとは異なる他の駐車場利用者の過去のサービス利用の実績も蓄積されている。また、その過去のサービス利用の実績は、時間帯の情報も含み、時間帯に応じた、例えばある時間帯に利用実績の多いサービスなどについては時間帯に応じて抽出可能に記憶されている。
【0041】
そして、適合処理部2045は、ユーザ装置300からサービスの利用を求める応答を受け付けたときには、駐車スペースでの駐車と、サービスの利用を可能にするように、駐車スペースを選択等するとともに、サービス装置400にサービスを提供する指令を送る。なお、適合処理部2045は、このような一連の処理に際して、駐車情報データベース2061、利用情報データベース2062及び/又はサービス情報データベース2063の情報を参照し、必要に応じて更新する。
【0042】
情報提供部2046は、適合処理部2045による情報のユーザ装置300及び/又はサービス装置400への提供つまり送信を実行する。
【0043】
次に、ユーザ装置300について
図4に基づいて説明する。ユーザ装置300は、例えば、携帯端末、スマートフォン、パーソナルコンピュータ等である。一例としての
図4のユーザ装置300Aは、通信部302と、制御部304と、記憶部306とを有する。ユーザ装置300Aの通信部302及び記憶部306は、管理サーバ200の通信部202及び記憶部206のそれぞれと同様である。さらに、ユーザ装置300Aは、表示部308と、操作部310とを有する。表示部308は、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスパネル等である。操作部310は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等であってもよい。より具体的には、本実施の形態では、操作部310はタッチパネルを含み、実質的に表示部308と一体化されている。
【0044】
制御部304は、管理サーバ200の制御部204と同様に、CPUと主記憶部とを有する。制御部304のCPUは、記憶部306に記憶されたアプリケーションプログラム(アプリケーション)3061を実行する。アプリケーション3061は、ウェブブラウザ、駐車場装置100、管理サーバ200及びサービス装置400から配信される情報にアクセスするためのアプリケーションプログラムである。アプリケーション3061は、GUIを有し、ユーザによる入力を受け付け、ネットワークNを介して、例えば管理サーバ200に送信する。ユーザ装置300Aを介して、ユーザは、駐車場装置100と直接通信し、予約情報を送信して駐車場Pの駐車スペースを予約することができる。また、ユーザ装置300Aを介して、ユーザは、管理サーバ200と直接通信し、空き駐車スペースの利用要求を送信したり、サービスに関する情報を取得してその回答を送信したりすることができる。そして、ユーザは、そのユーザ装置300でサービス装置400と通信して、サービスの提供を受けることができる。
【0045】
次に、サービス装置400について
図5に基づいて説明する。サービス装置400は、情報処理装置であり、
図5に示すように、通信部402、制御部404、記憶部406を有して構成される。通信部402は、通信部202と同様であり、サービス装置400をネットワークNに接続するための通信機能を有する。そして、サービス装置400の通信部402は、ネットワークN経由で管理サーバ200及びユーザ装置300の各々と通信を行うための通信インタフェースである。制御部404は、制御部204と同様にCPUと主記憶部とを有し、プログラムにより情報処理を実行する。もちろん、このCPUもプロセッサであり、制御部404の主記憶部も主記憶装置の一例である。制御部404におけるCPUは、その主記憶部に実行可能に展開されたコンピュータプログラムを実行し、各種機能を提供する。制御部404における主記憶部は、CPUが実行するコンピュータプログラム及び/又はデータ等を記憶する。制御部404における主記憶部は、DRAM、SRAM、ROM等である。
【0046】
制御部404は、記憶部406と接続されている。記憶部406は、外部記憶部であり、制御部404の主記憶部を補助する記憶領域として使用され、制御部404のCPUが実行するコンピュータプログラム及び/又はデータ等を記憶する。記憶部406は、ハードディスクドライブ、SSD等である。
【0047】
制御部404は、サービス装置400の制御を司る手段である。制御部404は、
図5に示すように、機能モジュールとして、情報取得部4041、サービス管理部4042、サービス提供部4043、情報提供部4044を有している。これらの各機能モジュールは、主記憶部及び/又は記憶部406に記憶されたプログラムを制御部404のCPUによって実行することで実現される。
【0048】
さらに、サービス装置400は、表示部408と、操作部410とを有する。表示部408は、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスパネル等である。操作部410は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等であってもよい。より具体的には、本実施の形態では、操作部410はタッチパネルを含み、実質的に表示部408と一体化されている。
【0049】
情報取得部4041は、サービス提供者により表示部408を見て操作部410から入力された情報、特にサービスに関する情報を取得する。そして、情報取得部4041は、取得したサービスに関する情報をサービス管理部4042に送信する。
【0050】
サービス管理部4042は、サービスに関する情報を記憶部406のサービス情報データベース4061に記憶する。このサービス情報データベース4061は上記サービス情報データベース2063に対応する。ただし、このシステムSでは、サービス装置400は1つであるが、複数あるとき、複数のサービス装置400からのサービスに関する情報はサービス情報データベース2063に記憶される。なお、サービス情報データベース4061に記憶されている情報は、例えば
図1のサービス提供車両SPA、SPB、SPCで提供可能なサービスに関する情報を含む。サービス提供車両SPAは荷物G1、G2等の搬送サービスを提供でき、例えば指定された店舗、配送業者等からの荷物等を運搬することができる。サービス提供車両SPBはランドリーサービスを提供する車両であり、ここではその場で洗濯物を投入して洗濯することができる洗濯装置を備える。サービス提供車両SPCはマッサージサービスを提供する車両であり、ベッド及び枕を有する。
【0051】
サービス提供部4043は、サービス情報データベース4061に記憶されているサービスに関する情報を管理サーバ200に送信する。そして、管理サーバ200からサービス提供が確定したとの情報を情報取得部4041を介して取得したとき、その情報をサービス情報データベース4061に記憶するとともに該当するサービス提供車両等に送信する。なお、サービス提供車両SPA、SPB、SPCはサービスを提供する人が運転し、移動する車両である。しかし、サービス提供車両SPA、SPB、SPCは自律走行可能な車両であってもよい。
【0052】
情報提供部4044は、サービス提供部4043から管理サーバ200への情報提供及びサービス提供車両等への情報の提供を行う。このとき、情報提供部4044は記憶部406に記憶されている管理サーバ200及びユーザ装置300のアドレスを参照するとよい。
【0053】
上記構成のシステムSにおける管理サーバ200でのサービスについて、以下説明する。以下では、
図1の例に基づいて、具体的に説明する。
図1の場面では、駐車場P1に車両CA、CB、CC、CDが駐車していて、駐車場P2に車両CE、CFが駐車している。この状況下で、ユーザRは車両CRの駐車場P(P1、P2、・・・)への駐車を考えていて、ユーザSは車両CSの駐車場Pへの駐車を考えている。ユーザRはユーザ装置300Rを有し、ユーザSはユーザ装置300Sを有する。
【0054】
上記構成のシステムSでの管理サーバ200での情報処理を
図6のフローチャートに基づいて説明する。以下では、管理サーバ200と主に通信しているユーザはユーザRであり、ユーザRの通信中にユーザSによる通信がなされたとして、説明する。
【0055】
ユーザRは、ユーザ装置300Rから車両CR用の駐車スペースの利用要求を入力し、管理サーバ200に送信する。この結果、管理サーバ200の制御部204は、その利用要求を受け付ける(ステップS601)。ここでは、この利用要求は、駐車場P1の(X2、Y3)の駐車スペースを指定する情報を含む。したがって、制御部204の適合処理
部2045は、(X2、Y3)の駐車スペースを特定し、駐車情報データベース2061においてその駐車スペースを予約する更新を実行する(ステップS603)。なお、所定のプログラムに従って、駐車場P1又は駐車場P2の駐車スペースを適合処理部2045が選択してもよい。
【0056】
次いで、制御部204の適合処理部2045は、ユーザRのユーザ装置300Rにその駐車スペースでの駐車に加えて利用可能なサービスを選択する(ステップS605)。この選択では、上述のように、駐車情報データベース2061の情報及び/又はサービス情報データベース2063の情報が参照される。例えば、ユーザR及び/又は他のユーザの過去のサービスの利用実績、他の駐車スペースの利用状況又は予約状況、及び/又は、時間帯などに応じて、利用要求を受け付けた利用希望者としてのユーザRのユーザ装置300Rに提供するサービスは選択される。ここでは、後述するように、サービス提供車両SPA、SPB、SPCで提供可能な3種類の上記サービスが選択される。なお、例えば、サービス提供車両SPAの搬送サービス及びサービス提供車両SPBのランドリーサービスは1台分の駐車スペースがあることで提供可能である。一方、例えば、サービス提供車両SPCのマッサージサービスでは縦長につながる2台分の駐車スペースがあることが望ましいとする。これらのサービス提供に必要な情報も、サービス情報データベース2063に記憶されている。
【0057】
サービスの選択(ステップS605)について、
図7のフローチャートに基づいて説明する。まず、適合処理部2045は、駐車スペースの利用希望の時間帯が所定の時間帯であるか否かを判定する(ステップS701)。駐車スペースの利用希望の時間帯は、例えば、駐車予約の情報のうちの駐車スペースの利用希望の開始日時及び期間に基づいて求めることができる。例えば、駐車場Pが駅(又は飛行場等)の近くの駐車場であるとき、電車の発着の時間帯などの所定の時間帯は駐車場Pを単に駐車場として利用することが多く、これは駐車場Pの駐車スペースの過去の利用実績として記憶される。そこで、本実施の形態では、このような時間帯には、サービスの提供のために空き駐車スペースを利用することなく、空き駐車スペースを単に駐車スペースとして提供する。つまり、駐車スペースの利用希望の時間帯が所定の時間帯であるとき(ステップS701で肯定判定)、サービスが選択されない(ステップS703)。
【0058】
一方、所定の時間帯でないとき(ステップS701で否定判定)、上記ステップS603で特定された(X2、Y3)の駐車スペースに関連する他の駐車スペースの利用状況又は予約状況が所定の状況であるか否かが判定される(ステップS705)。ここでは、関連する他の駐車スペースは、ここでは、以下のように定められるが、これに限定されず、任意に設定できる。駐車情報データベース2061を参照して、適合処理部2045は、(X2、Y3)の駐車スペース周りの(X1、Y3)の駐車スペース、(X1、Y4)の駐車スペース及び(X2、Y4)の駐車スペースがこの時点では空いていることを認識する(
図1参照)。したがって、駐車場Pの空きが所定量以上であるとして、適合処理部2045は、所定の状況であると判定する(ステップS705で肯定判定)。ここでは空き駐車スペースが所定量以上であるか否かの判定基準として、特定した駐車スペース周りに空き駐車スペースが2つ以上あること及び、駐車場P(P1、P2)に少なくとも2方向に空き駐車スペースがあることが規定されている。例えば駐車場P2の(R1、S5)の駐車スペースは空き駐車スペースであり、それに隣接するそれを中心に3方向に位置する(R1、S4)、(R2、S4)及び(R2、S5)の駐車スペースが空いている。これは、駐車場Pに少なくとも2方向に空き駐車スペースがあることという条件を充足する。なお、所定の状況でないとき(ステップS705で否定判定)、上記ステップS703に進む。
【0059】
所定の状況のとき(ステップS705で肯定判定)、適合処理部2045は、利用希望
者であるユーザR又はこのユーザRとは異なる他の駐車場利用者であるユーザの過去のサービス利用の実績があるか否かを判定する(ステップS707)。例えば、ユーザRの過去のサービス利用の実績が記憶されているときには、過去のサービス利用の実績があると判定される(ステップS707で肯定判定)。また、ユーザRとは異なる他の駐車場利用者であるユーザの過去のサービス利用の実績があるときも、同様である。ここでは、ユーザRの過去のサービスの利用実績がなく、他のユーザの過去のサービスの利用実績が記憶されている。他のユーザの過去のサービスの利用実績は、ここでは、特に駐車スペースの利用希望の時間帯においては、サービス提供車両SPA、SPB、SPCで提供可能な3種類の上記サービスであるとする。このような場合には、利用実績があると判定される(ステップS707で肯定判定)。なお、利用希望者又はこの利用希望者とは異なる他の駐車場利用者の過去のサービス利用の実績は、過去1か月の間などの所定の期間における実績とすることができる。また、「他の駐車場利用者」は利用希望者であるユーザRと関係のある又は嗜好の一致する特定の人のみとしてもよい。「他の駐車場利用者」がユーザRと関係のある人の場合、他の駐車場利用者は、家族、友達などであり得、事前に登録されているとよい。
【0060】
利用実績があるとき(ステップS707で肯定判定)、その利用実績に応じたサービス選択が実行される(ステップS709)。例えばユーザRの過去のサービス利用の実績が複数あるときには、それら全てのサービスが選択されてもよい。あるいは、ユーザRの過去のサービス利用の実績が複数あるときには、駐車スペースの利用希望の時間帯において最も利用されたサービスが選択されるとよい。また、ユーザRの過去のサービス利用の実績が最優先されるとよく、ユーザRの過去のサービス利用の実績がない場合には、他のユーザの過去のサービス利用の実績が用いられるとよい。ここでは、上述のように、サービス提供車両SPA、SPB、SPCで提供可能な3種類の上記サービスが選択される。なお、選択されるサービスは1種類であってもよい。すなわち、本実施の形態の処理では、利用希望者自身の利用実績、利用希望者とある特定の関係がある他の利用者の利用実績、利用希望者と無関係な他の利用者の利用実績のように、データがクラスタリングされ、優先順位が設定されてもよい。そして、利用実績に応じたサービス選択は、このようなクラスタリングされたデータの優先順位にしたがって行われてもよい。
【0061】
利用実績がないとき(ステップS707で否定判定)、利用実績に関わらずに、サービスの選択が実行される(ステップS711)。例えば、その駐車スペースの利用希望の時間帯に利用可能なサービスが全て選択されてもよく、そのうちの任意の1つ又は複数のサービスが選択されてもよい。例えば、駐車スペースの利用希望の時間帯に利用可能なサービスのうち、利用希望者及び/又はその他の駐車場利用者の利用実績の中で最も利用回数の多いサービスが選択されてもよい。
【0062】
ここでは、所定の時間帯ではなく(ステップS701で否定判定)、所定の状況であり(ステップS705で肯定判定)、上記のように利用実績があるので(ステップS707で肯定判定)、利用実績に応じたサービスの選択が実行される(ステップS709)。ここでは、サービス提供車両SPA、SPB、SPCで提供可能な3種類の上記サービスが選択される。
【0063】
サービスを選択できたので(ステップS607で肯定判定)、制御部204の適合処理部2045は、選択したサービスに関する情報をユーザRのユーザ装置300Rに送信するつまり提供する(ステップS609)。一方、駐車スペースの利用希望の時間帯が所定の時間帯でなくて(ステップS701で肯定判定)、サービスが選択されなかったとき(ステップS703)提案するサービスはない(ステップS607で否定判定)。このとき、制御部204の適合処理部2045は、ユーザRへのサービスの提供処理をこれ以上進めずに、前述の特定した(X2、Y3)の駐車スペース(第1の駐車スペース)をユーザ
Rの車両CRの駐車スペースとして確定する(ステップS611)。
【0064】
ユーザRは、ユーザ装置300Rを介して、提供されたサービスに関する情報を見ることができ、そのサービスの利用を求めるとき、そのサービスの利用を求める応答を入力して、管理サーバ200に送信することができる。制御部204の適合処理部2045は、サービスに関する情報をユーザRのユーザ装置300Rに送信してから所定時間以内に、そのサービスの利用を求める応答を受け付けたとき(ステップS613で肯定判定)、駐車スペースを再検討する(ステップS615)。なお、ここで、ユーザRが利用を求めたサービスは、サービス提供車両SPCのマッサージサービスである。
【0065】
ここでは、ユーザ装置300Rからサービスの利用を求める応答を受け付ける前に、ユーザSは、駐車場P1の(X2、Y4)の駐車スペースを予約完了している(後述するステップS627)。したがって、(X2、Y4)の駐車スペースは既に埋まっている。したがって、駐車場P1においては、ユーザRの車両CTを停める予定の駐車スペース((X2、Y3)、第1の駐車スペース)の近くに、サービス提供車両SPCのマッサージサービスを提供する場所がない。
【0066】
そこで、制御部204の適合処理部2045は、駐車スペースを再検討する(ステップS615)。そして、適合処理部2045は(X2、Y3)の駐車スペースよりも、利用を求めたサービスに適した第2の駐車スペースとして駐車場P2の駐車スペースを選択する(ステップS617で肯定判定)。例えば、適合処理部2045は、駐車場P2の(R1、S5)の駐車スペースをユーザRの車両CRの駐車スペースとして選択し、駐車場P2の(R1、S4)及び(R2、S4)の駐車スペースをマッサージサービスの提供用の駐車スペースとして選択する。なお、ユーザRの車両CRの駐車スペースをサービスの提供用の車両の駐車スペース近くにすることは、駐車場内でのユーザの徒歩での移動を抑制するためであり、このような思想に基づくプログラムが規定されて記憶されている。なお、ユーザRの車両CRを停める予定の駐車スペースは、サービス提供車両が駐車される駐車場P2が好ましい。しかし、ユーザRの車両CRを複数の空きスペースのうちいずれに定めるかは、車の停めやすさに基づいて決定してもよい。また、車両CRを停める駐車するスペースは、駐車場の車両の駐車による状態が虫食い状態になるのを避けたりするように構築されたプログラムに従って決定されるとよい。サービス提供車両の駐車スペースは、ユーザRの車両CRを停める予定の駐車スペースに応じて定められるとよい。これらは、駐車情報データベース2061に反映されて予約の更新がされる。しかし、先に予約した(X2、Y3)の駐車スペースの予約は、この時点では取り消されない。そして、適合処理部2045は、選択した駐車場P2の(R1、S5)の駐車スペースの情報を車両CRの駐車スペースとしてユーザRのユーザ装置300Rに提供する(ステップS619)。
【0067】
その結果、制御部204の適合処理部2045は、ユーザRのユーザ装置300Rから、再検討の結果の他の(R1、S5)の駐車スペースでよい旨の回答を取得したとき(ステップS621で肯定判定)、それらを確定する処理を実行する(ステップS623)。つまり、ユーザRの車両CRの駐車スペースを(R1、S5)の駐車スペースとして、サービス提供車両SPCを(R1、S4)及び(R2、S4)の駐車スペースに駐車させて、ユーザRにサービスを提供する処理が実行される。この段階で、適合処理部2045は、先に予約した(X2、Y3)の駐車スペースの予約をキャンセルするように、駐車情報データベース2061を更新する。
【0068】
一方、例えば、駐車場P1にも駐車場P2にもマッサージサービスに適した駐車スペースが無い場合には(ステップS617で否定判定)、処理はステップS611に進む。そして、適合処理部2045は、前述の特定した(X2、Y3)の駐車スペースをユーザR
の車両CRの駐車スペースとして確定する。また、駐車場P2にマッサージサービスに適した駐車スペースがあるが駐車場P2に車両CRの駐車に適した駐車スペースが無いとき(ステップS617で否定判定)、前述のステップS611に進む。このとき、前述のように、特定した(X2、Y3)の駐車スペースをユーザRの車両CRの駐車スペースとして確定することと、駐車場P1から離れた駐車場P2の(R1、S4)及び(R2、S4)の駐車スペースでのマッサージサービスの提供が確定する。
【0069】
また、適合処理部2045は、ユーザRのユーザ装置300Rから、再検討の結果の他の(R1、S5)の駐車スペースでよい旨の回答を例えば所定時間以内に取得できなかったとき(ステップS621で否定判定)、これに応じた処理を実行する。このとき、ステップS611に進み、サービス提供車両SPCの駐車を(R1、S4)及び(R2、S4)の駐車スペースにおいて行い、車両CRの駐車は駐車場P1の(X2、Y3)の駐車スペースにおいて行う処理が確定される。
【0070】
また、例えば、ユーザRが利用を求めるサービスがサービス提供車両SPAの搬送サービスであるとき、車両CRは駐車場Pの中でも分かり易い位置に駐車され、そのユーザRにサービス提供車両SPAの搬送サービスが提供されるとよい。このような搬送サービスの場合、駐車場Pのうち、道路STに面した駐車スペースに、例えば駐車場P2の(R1、S1)の駐車スペースに、車両CRの駐車スペースが定められるとよい。また、このような搬送サービスの場合、選択される駐車スペースの駐車場そのものが、利便性の観点から分かり易いところにあるとよい。このように、サービスに応じて、駐車スペースが選択されるとよい。
【0071】
こうして、ステップS611又はステップS623を介して、駐車スペース、又は駐車スペースとサービスとの組み合わせが確定したとき、利用制限が設定される(ステップS625)。例えば、ユーザRの車両の駐車スペースとして(R1、S5)の駐車スペースが確定するとともにユーザRへのマッサージサービスの提供用の駐車スペースとして(R1、S4)及び(R2、S4)の駐車スペースが確定したときを考える。このとき、ユーザRの車両CRの進路と、(R1、S4)及び(R2、S4)の駐車スペースへのサービス提供車両SPCの進路とが交差しない方がより安全である。そこで、サービス提供車両SPCのその駐車スペースへの進路(
図1の矢印A2参照)は駐車場P2の駐車場P1の反対側からに制限され、車両CRの駐車スペースへの進路(
図1の矢印A1参照)は駐車場P2の駐車場P1側に制限される。これらは所定の利用制限として所定のプログラムにしたがって規定される。特に、このような規定を設けることは、サービス提供車両SPCが無人の車両である場合に有効である。また、このような所定の利用制限は、駐車のみの利用の第1の利用希望者による駐車スペースの利用と、駐車とサービスの両方の利用の第2の利用希望者による駐車スペースの利用との相互干渉を抑制するように適用されるとよい。第1の利用希望者は、第2の利用希望者によるサービス提供車両SPCの進入を想定していないことが予想され、安全面での効果が期待できるからである。そして、このような所定の利用制限は、それらの第1及び第2の利用希望者の少なくともいずれか一方の利用希望者つまりユーザに対して適用されるとよい。
【0072】
ここで、駐車のみの利用の第1の利用希望者による駐車スペースの利用と、駐車とサービスの両方の利用の第2の利用希望者による駐車スペースの利用とがある場合について考える。例えば、同一の駐車場P2において、車両CRを(R1、S5)の駐車スペースに駐車するとき第2の利用希望者としてのユーザRは上述のようにサービスの提供を受けるために駐車場P2内をより多く移動し得る。このときに、第1の利用希望者としてのユーザEが
図1に示す駐車場P2の(R1、S3)の駐車スペースに車両CEを停めようとすると仮定する。この場合、ユーザRの駐車場における移動の安全性を確保するとともに、ユーザEの車両CEの安全運転をよりしっかりと確保することが望ましい。そこで、ユー
ザRによる車両CRの駐車及びユーザEによる車両CEの駐車は前向き駐車(駐車スペースに前向きに車両を入れて行う駐車)に制限される。このような制限も、予めプログラムにより規定されていて、利用制限として設定される。なお、適合処理部2045は駐車のみの利用の第1の利用希望者による駐車スペースの利用と、駐車とサービスの両方の利用の第2の利用希望者による駐車スペースの利用との存在を認識できる。なぜなら、適合処理部2045は駐車情報データベース2061及び/又はサービス情報データベース2063を参照すればよいからである。
【0073】
そして、駐車スペースの確定情報、或いは、駐車スペースとサービス提供の確定情報を、管理サーバ200の制御部204は、ユーザRのユーザ装置300R及び/又はサービス装置400に送信する(ステップS627)。これら確定情報は、ステップS625で所定の利用制限の情報を設けた場合にはその利用制限の情報を含む。ステップS627の処理は、所定の利用制限を通知することの一例である。
【0074】
以上述べたように、システムSの管理サーバ200の制御部204の処理によれば、駐車スペースの利用要求を受け付けたユーザ装置にその駐車スペースでの駐車に加えて利用可能なサービスに関する情報を提供することが実行される。そして、そのユーザ装置からサービスの利用を求める応答を受け付けることが実行される。そして、駐車スペースの再検討、及び/又は、サービスの提供確定の処理などが実行される。この結果、駐車場の空いている駐車スペースを、更にサービスを提供することにより、より有効に活用することが可能になる。
【0075】
上記の実施の形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。本開示において説明した処理及び/又は手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、部分的に取り出して実施することも、自由に組み合わせて実施することもできる。
【0076】
上記の実施の形態では、ステップS701からステップS703において、駐車スペースの利用希望の時間帯が所定の時間帯であるとき、サービスが選択されない処理が実行された。一方、駐車スペースの利用希望の時間帯が所定の時間帯でないとき、ステップS705において、所定の状況か否かの判定が行われた。このような処理に代えて、駐車スペースの利用希望の時間帯が所定の時間帯でないとき、時間帯ごとのサービスが選択されてもよい。
【0077】
例えば、所定の時間帯が、午前11時から午後2時、午後5時から午後6時であるとする。この場合、時間帯を午前0時から午後7時、午前7時から11時、午後2時から午後5時、午後6時から午後9時、午後9時から午後12時のように区切って、時間帯が設定されてもよい。適合処理部2045は、この時間帯別に、ステップS705からステップS711の処理を実行すればよい。なお、選択されるサービスは利用希望者の実績の他、アンケートなどから収集した情報に基づくものでもよい。このようにすることで、例えば、午前7時から11時の時間帯では、軽食販売サービスの自律走行車両、自動販売機搭載車両などによるサービスの実施が可能となる。
【0078】
なお、利用希望者は、利用希望者の車両を駐車場に駐車する人に限定される訳ではない。すなわち、利用希望者は、車両のオーナーまたは車両の運転者に限定されない。すなわち、本実施の形態のシステムSは、車両を利用しないで駐車場に来場するユーザ、または、運転者以外の同乗者等に対しても、駐車場とサービスを提供可能である。車両を利用しないで駐車場に来場するユーザであっても、ステップS601の処理にしたがって、利用要求可能とすればよい。この場合、ユーザはその駐車スペースで、利用可能なサービスを選択し、そのサービスの提供を受ければよい。このようにすることで、車両を持たないユ
ーザが、駐車場において、マッサージ、飲食物、休憩場所等の提供を受けることが可能となる。例えば、午後2時から午後5時の時間帯では、午睡の場所が自動運転車両によって提供される。また、午後6時からから午後12時では、送迎サービスが実施される。また、午前0時から午後7時の時間帯では、宿泊場所となる自動運転車両、宿泊場所への送迎用自動運転車両が提供される。したがって、駐車場の1つまたは複数の駐車スペースが臨時の送迎車乗り場として利用可能となる。タクシー会社は、この駐車場の一部を臨時のタクシー乗り場として設定してもよい。送迎サービスに伴う駐車場利用料については、例えば、送迎サービスを提供する業者、あるいは、送迎サービスの目的地となる宿泊施設等が少なくとも一部の費用を負担すればよい。
【0079】
1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。例えば、情報処理装置である管理サーバ200は1つのコンピュータである必要はなく、複数のコンピュータを備えるシステムとして構成されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。例えば、上記駐車場装置の処理の一部または全部は管理サーバで実行されてもよい。また、駐車場装置は管理サーバと一体とされてもよい。この場合、管理サーバの設置位置は如何なる場所であってもよく、例えば駐車場でも、クラウド上でもよい。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成によって実現するかは柔軟に変更可能である。
【0080】
本開示は、上記の実施の形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク、ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
【符号の説明】
【0081】
S システム
100、100A、100B 駐車場装置
200 管理サーバ(情報処理装置)
202 通信部
204 制御部
206 記憶部
300、300R、300S ユーザ装置
400 サービス装置