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特許7371950ワイヤレスブロードライヤーシステム及びワイヤレスブロードライヤー
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-23
(45)【発行日】2023-10-31
(54)【発明の名称】ワイヤレスブロードライヤーシステム及びワイヤレスブロードライヤー
(51)【国際特許分類】
   A45D 20/10 20060101AFI20231024BHJP
   A45D 20/12 20060101ALI20231024BHJP
【FI】
A45D20/10 104
A45D20/12 K
A45D20/12 B
A45D20/12 C
A45D20/12 F
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021180289
(22)【出願日】2021-11-04
(65)【公開番号】P2022077009
(43)【公開日】2022-05-20
【審査請求日】2021-11-08
(31)【優先権主張番号】202022592963.9
(32)【優先日】2020-11-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202011252233.2
(32)【優先日】2020-11-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520460937
【氏名又は名称】深▲せん▼市華思旭科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN CARKU TECHNOLOGY CO.,LIMITED
【住所又は居所原語表記】Room 103,Building A,Qixing Creative Squaure,Gaofeng Community,Dalang Street,Longhua District Shenzhen,Guangdong 518000 China
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100170900
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 渉
(72)【発明者】
【氏名】レイ ユィン
(72)【発明者】
【氏名】リォウ チュウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン ユィビン
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0142132(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2006/0227491(US,A1)
【文献】米国特許第08146264(US,B1)
【文献】英国特許出願公開第02527028(GB,A)
【文献】韓国登録特許第10-2170309(KR,B1)
【文献】中国実用新案第206197319(CN,U)
【文献】特表2020-500399(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第110638183(CN,A)
【文献】特開2017-079592(JP,A)
【文献】中国実用新案第209732890(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第110664084(CN,A)
【文献】特開2017-159059(JP,A)
【文献】特開2007-088535(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D20/00-20/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレスブロードライヤーであって、
エアダクトと、前記エアダクトに接続されたハンドルと、エネルギー貯蔵アセンブリと、ファンアセンブリと、メインコントロールボードと、空気入口チャネルと、空気入口チャネルと連通された空気出口チャネルと、を含み、
前記エアダクトには前記空気出口チャネルが設けられており、
前記ファンアセンブリは、前記ハンドルの内部に設置されたモーターと、前記モーターに接続されたファンブレードと、を含み、
前記メインコントロールボードは、前記エネルギー貯蔵アセンブリ及び前記モーターに電気的に接続されており、
前記エネルギー貯蔵アセンブリは、前記モーターと前記メインコントロールボードに電力を供給するために用いられ、
前記メインコントロールボードは、前記モーターを制御して前記ファンブレードを駆動して回転させて、気流が前記空気入口チャネルに入り且つ前記空気出口チャネルを通って前記エアダクトから排出するようにするために用いられ
前記エネルギー貯蔵アセンブリは、前記空気出口チャネル内に設置された少なくとも1つのエネルギー貯蔵モジュールを含む、
ことを特徴とするワイヤレスブロードライヤー。
【請求項2】
前記ハンドルには前記空気入口チャネルが設けられている、
とを特徴とする請求項1に記載のワイヤレスブロードライヤー。
【請求項3】
前記エネルギー貯蔵モジュールは充電電池であり、
前記ワイヤレスブロードライヤーは電池保護モジュールをさらに含み、前記充電電池は前記電池保護モジュールによって前記メインコントロールボードに電気的に接続されており、前記電池保護モジュールは前記充電電池を保護するために用いられる、
ことを特徴とする請求項2に記載のワイヤレスブロードライヤー。
【請求項4】
前記エネルギー貯蔵アセンブリは前記空気出口チャネル内に設置された複数のエネルギー貯蔵モジュール及びセルブラケットを含み、複数のエネルギー貯蔵モジュールは前記セルブラケットに位置決められ、複数のエネルギー貯蔵モジュールは互いに離間して設置され且つ互いに平行され、複数のエネルギー貯蔵モジュールは直列に接続される、
ことを特徴とする請求項2に記載のワイヤレスブロードライヤー。
【請求項5】
前記セルブラケットは、接続プレートと、前記接続プレートに互いに離間して配列された複数の支持柱と、を含み、
前記メインコントロールボードは2つの隣接する支持柱の間に設置され、残りの支持柱における、2つの隣接する支持柱の間に位置決めリングが設置され、複数のエネルギー貯蔵モジュールは、それぞれ対応する位置決めリングに位置決められる、
ことを特徴とする請求項4に記載のワイヤレスブロードライヤー。
【請求項6】
前記セルブラケットには位置決め部材が設置されており、前記メインコントロールボードは前記位置決め部材に固定的に接続されて、前記メインコントロールボードを前記エアダクトの空気出口チャネル内に設置させ、且つ前記メインコントロールボードの幅方向は前記空気入口チャネルの延在方向に平行し、前記メインコントロールボードの長手方向は前記空気出口チャネルの延在方向に平行する、
ことを特徴とする請求項4に記載のワイヤレスブロードライヤー。
【請求項7】
前記エネルギー貯蔵モジュールの長さ方向は前記エアダクトの中心軸に平行する、
ことを特徴とする請求項4に記載のワイヤレスブロードライヤー。
【請求項8】
前記ハンドルは前記エアダクトに垂直し、前記空気入口チャネルはちょうど前記エネルギー貯蔵モジュールに面している、
ことを特徴とする請求項2に記載のワイヤレスブロードライヤー。
【請求項9】
前記ワイヤレスブロードライヤーは前記エネルギー貯蔵モジュールに電気的に接続された発熱アセンブリをさらに含み、前記メインコントロールボードは前記エネルギー貯蔵モジュールを制御して前記発熱アセンブリに電力を供給する、
ことを特徴とする請求項2に記載のワイヤレスブロードライヤー。
【請求項10】
前記発熱アセンブリは、前記エネルギー貯蔵アセンブリに接続された発熱モジュールブラケットと、前記発熱モジュールブラケットに巻き付けられた発熱モジュールと、を含み、前記発熱モジュールは、前記エネルギー貯蔵モジュールに電気的に接続され、前記ワイヤレスブロードライヤーが熱風モードにあるとき、前記メインコントロールボードは前記エネルギー貯蔵モジュールを制御して前記発熱モジュールに電力を供給する、
ことを特徴とする請求項9に記載のワイヤレスブロードライヤー。
【請求項11】
前記発熱アセンブリは前記メインコントロールボードに電気的に接続された温度プローブをさらに含み、前記発熱モジュール近傍の熱気流の温度を測定するために、前記温度プローブは前記発熱モジュールに隣接して設置され、
前記メインコントロールボードは、前記温度プローブを介して熱気流の温度が予め設定された温度値よりも高いことを検出すると、前記発熱モジュールが熱の発生を停止するように制御し、及び/又は前記モーターが回転を停止するように制御する、
ことを特徴とする請求項10に記載のワイヤレスブロードライヤー。
【請求項12】
前記モーターが作動するとき、前記メインコントロールボードは、任意のエネルギー貯蔵モジュールの電圧値が第一プリセット電圧閾値より小さいと検出した場合、前記発熱アセンブリ及び前記モーターを制御して、前記発熱アセンブリは発熱を停止し、前記モーターは回転を停止する、
ことを特徴とする請求項9に記載のワイヤレスブロードライヤー。
【請求項13】
充電ソケットによって前記エネルギー貯蔵モジュールを充電するとき、前記メインコントロールボードは、任意のエネルギー貯蔵モジュールの電圧値が第二プリセット電圧閾値より大きいと検出した場合、前記エネルギー貯蔵モジュールを制御して充電を停止する、
ことを特徴とする請求項2に記載のワイヤレスブロードライヤー。
【請求項14】
前記エネルギー貯蔵モジュールが完全に充電された状態にあるとき、前記メインコントロールボードは、任意のエネルギー貯蔵モジュールの電圧値が第三プリセット電圧閾値より小さいと検出した場合、前記エネルギー貯蔵モジュールの充電又は放電を禁止するか、又は、
前記メインコントロールボードは、前記エネルギー貯蔵モジュールの充電回数がプリセット回数閾値より大きいと検出した場合、前記エネルギー貯蔵モジュールの充電又は放電を禁止する、
ことを特徴とする請求項2に記載のワイヤレスブロードライヤー。
【請求項15】
前記ワイヤレスブロードライヤーが熱風モードにあるとき、前記メインコントロールボードは、任意のエネルギー貯蔵モジュールの電圧値が第四プリセット電圧閾値よりも小さいと検出すると、前記発熱アセンブリ及び前記モーターを制御して、前記発熱アセンブリは発熱を停止し、前記モーターは作動し続ける、
ことを特徴とする請求項9に記載のワイヤレスブロードライヤー。
【請求項16】
前記ワイヤレスブロードライヤーは、前記メインコントロールボードに電気的に接続されたスイッチモジュールをさらに含み、前記メインコントロールボードは、受信した前記スイッチモジュールから送信する信号に基づいて、前記エネルギー貯蔵モジュール、前記モーター及び/又は前記発熱アセンブリの作動状態を制御する、
ことを特徴とする請求項9に記載のワイヤレスブロードライヤー。
【請求項17】
前記ワイヤレスブロードライヤーは前記メインコントロールボードに電気的に接続された表示モジュールをさらに含み、前記表示モジュールは前記エネルギー貯蔵モジュールの電気量及び充電状態を表示するために用いられる、
ことを特徴とする請求項9に記載のワイヤレスブロードライヤー。
【請求項18】
ワイヤレスブロードライヤーシステムであって、
充電ソケット及び請求項1~17のいずれか一項に記載のワイヤレスブロードライヤーを含み、
前記充電ソケットは、プラグインパーツ及びプラグインパーツに設置された充電端子を含み、
前記エネルギー貯蔵アセンブリは前記ハンドルの末端に設置された充電コネクタをさらに含み、前記充電コネクタは前記メインコントロールボードに電気的に接続されており、前記ハンドルを前記プラグインパーツに挿入すると、前記充電コネクタと前記充電端子は電気的に接続され、前記メインコントロールボードは前記充電ソケットが提供する電気エネルギーを利用して前記ワイヤレスブロードライヤー内のエネルギー貯蔵アセンブリを充電する、
ことを特徴とするワイヤレスブロードライヤーシステム。
【請求項19】
前記充電コネクタは正極タブ及び負極タブを含み、前記充電端子は正極端子および負極端子を含み、前記充電ソケットが前記エネルギー貯蔵アセンブリを充電するとき、前記充電コネクタの正極タブ及び負極タブは、前記充電端子の正極端子及び負極端子にそれぞれ1対1で対応して電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項18に記載のワイヤレスブロードライヤーシステム。
【請求項20】
前記充電ソケットは回路基板及び前記回路基板に電気的に接続された誘導スイッチをさらに含み、前記ハンドルの充電コネクタが前記充電ソケットの充電端子に接続されると、前記誘導スイッチはトリガーされて前記回路基板に信号を送信し、前記回路基板は、前記信号を受信し、且つ前記充電端子を制御して電流を出力して、前記ワイヤレスブロードライヤーのエネルギー貯蔵アセンブリを充電する、
ことを特徴とする請求項18に記載のワイヤレスブロードライヤーシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2020年11月10日に中国特許庁に提出した、出願番号がCN202022592963.9、202011252233.2であり、発明名称が「ワイヤレスブロードライヤー」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容全体は引用により本出願に組み込まれる。
【0002】
本発明は、ブロードライヤーの技術分野に関し、特にワイヤレスブロードライヤーシステム及びワイヤレスブロードライヤーに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、市販されている従来の有線ブロードライヤーは、日常に使用しているところ、電源ケーブルがユーザの腕又は他の物体に巻き付き易く、使用するのに不便である。さらに、有線ブロードライヤーを使用しているところ、電源ケーブルの一端に設置されたプラグを電源コンセントに差し込むことを必要とするので、有線ブロードライヤーの使用場所は制限される。つまり、ほとんどの場合、屋内でしか使用できず、且つ電源が切れているときは使用できない。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、使用便利であるワイヤレスブロードライヤーシステム及びワイヤレスブロードライヤーを提供することを目的とする。
【0005】
上記の技術問題を解決するために、本発明の第一態様において、エアダクトと、エアダクトに接続されたハンドルと、エネルギー貯蔵アセンブリと、ファンアセンブリと、メインコントロールボードと、空気入口チャネルと、空気入口チャネルと連通された空気出口チャネルと、を含むワイヤレスブロードライヤーを提供する。エアダクトには空気出口チャネルが設けられている。ファンアセンブリは、ハンドル内に設置されたモーターと、モーターに接続されたファンブレードと、を含む。メインコントロールボードは、エネルギー貯蔵アセンブリ及びモーターに電気的に接続されている。エネルギー貯蔵アセンブリは、モーターとメインコントロールボードに電力を供給するために用いられる。メインコントロールボードは、モーターを制御してファンブレードを駆動して回転させて、気流が空気入口チャネルに入り且つ空気出口チャネルを通ってエアダクトから排出するようにするために用いられる。
【0006】
本発明の第二態様において、充電ソケット及び上述したワイヤレスブロードライヤーを含むワイヤレスブロードライヤーシステムを提供する。充電ソケットは、プラグインパーツと、プラグインパーツに設置された充電端子と、を含む。エネルギー貯蔵アセンブリは、ハンドルの末端に設置された充電コネクタをさらに含み、充電コネクタはメインコントロールボードに電気的に接続されている。ハンドルをプラグインパーツに挿入すると、充電コネクタと充電端子は電気的に接続され、メインコントロールボードは充電ソケットが提供する電気エネルギーを利用してワイヤレスブロードライヤー内のエネルギー貯蔵アセンブリを充電する。
【0007】
本発明のワイヤレスブロードライヤーシステムにおいて、ワイヤレスブロードライヤーのエネルギー貯蔵アセンブリはモーターとメインコントロールボードに電力を供給することができ、使用する時、メインコントロールボードはモーターを制御してファンブレードを駆動して回転させて気流を形成し、気流は空気入口チャネルからワイヤレスブロードライヤーに入り且つ空気出口チャネルを通ってエアダクトから排出されて、ユーザが使用できるようにする。本発明のワイヤレスブロードライヤーは、電源ケーブルの一端に設置されたプラグを電源コンセントに差し込むことを必要とせず、電源ケーブルがユーザの腕又は他の物体に巻き付けられる状況はない。また、ワイヤレスブロードライヤーはエネルギー貯蔵アセンブリを含むので、ユーザは屋外などのような電源コンセントがない場所でもワイヤレスブロードライヤーを使用することができ、使用場所が広い。停電時にも使用でき、即ち、ワイヤレスブロードライヤーは電源コンセントの影響を受けず、使用するのに便利であり、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
以下、本発明の実施形態の技術方案をより明確に説明するために、本発明の実施形態の説明に使用される図面について簡単に説明する。明らかに、以下説明される図面は、本発明の一部の実施形態だけのものであり、当業者であれば、これらの図面から創造的な努力なしに他の図面を得ることができる。
図1】本発明の実施形態に係るワイヤレスブロードライヤーシステムの立体構造の概略図であり、ワイヤレスブロードライヤーシステムに含まれるワイヤレスブロードライヤーと充電ソケットは接続状態にある。
図2図1に示すワイヤレスブロードライヤーと充電ソケットが分離状態にあることを示す立体構造概略図である。
図3図1に示すワイヤレスブロードライヤーの立体構造の概略図である。
図4図3に示すワイヤレスブロードライヤーのハンドルの立体構造の部分分解概略図である。
図5図4に示すワイヤレスブロードライヤーの立体構造の別の視角の概略図である。
図6図4に示すワイヤレスブロードライヤーのハンドルの立体構造の追加分解概略図である。
図7図6に示すワイヤレスブロードライヤーの立体構造の別の視角の概略図である。
図8図4に示すワイヤレスブロードライヤーの立体構造の追加分解概略図である。
図9図8に示ワイヤレスブロードライヤーの立体構造の別の視角の概略図である。
図10図9に示すワイヤレスブロードライヤーのメインハウジングの立体構造の部分断面図である。
図11図10に示すメインハウジングの立体構造の別の視角の概略図である。
図12図9に示すワイヤレスブロードライヤーのトグルボタンの拡大図である。
図13図9に示すワイヤレスブロードライヤーのファンアセンブリの拡大図である。
図14図4に示すワイヤレスブロードライヤーのフィルタメッシュの拡大図である。
図15図8に示すワイヤレスブロードライヤーのエネルギー貯蔵アセンブリと発熱アセンブリの立体構造の分解概略図である。
図16図15に示すエネルギー貯蔵アセンブリと発熱アセンブリの立体構造の別の視角の概略図である。
図17図15に示すエネルギー貯蔵アセンブリの立体構造の分解概略図である。
図18図17に示すエネルギー貯蔵アセンブリの立体構造の別の視角の概略図である。
図19図15に示す発熱アセンブリの立体構造の分解概略図である。
図20図19に示す発熱アセンブリの立体構造の別の視角の概略図である。
図21図3に示すワイヤレスブロードライヤーの立体断面図である。
図22図2に示す充電ソケットの立体構造の分解概略図である。
図23図2に示す充電ソケットの立体構造の断面図である。
図24】本発明の実施形態に係わるワイヤレスブロードライヤーの回路ブロック図である。
図25】本発明の実施形態に係わるワイヤレスブロードライヤーを使用する時の内部気流の流れ方向を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の実施形態の添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態の技術的手段を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の一部の実施形態だけのものであり、全ての実施形態ではない。本明細書に説明される実施形態から創造的な努力なしに当業者が得ることができるすべての別の実施形態は、本発明の保護範囲に入るものとする。
【0010】
本発明の実施形態の説明において、「厚さ」という用語で示される方向又は位置関係は、図面に示される方向又は位置関係に基づくものであり、ただ本発明を便利に説明し、説明を簡略化するためのものであり、装置又は素子が必ず特定の方向を有し、特定の方向で構成及び操作されなければならないことを暗示したり示したりするものではなく、従って本発明の制限するものとして理解してはいけない。
【0011】
図1図9に示されたように、本発明は、ワイヤレスブロードライヤー(以下、「ブロードライヤー」と呼ぶ)100と、ブロードライヤー100を充電するための充電ソケット4000と、を含むワイヤレスブロードライヤーシステム1000を提供する。ブロードライヤー100は、エアダクト20と、エアダクト20に接続されたハンドル30と、エネルギー貯蔵アセンブリ50と、ファンアセンブリ60と、発熱アセンブリ80と、メインコントロールボード90と、を含む。メインコントロールボード90は、ワイヤを介してエネルギー貯蔵アセンブリ50、ファンアセンブリ60及び発熱アセンブリ80に電気的に接続される。図8及び図9に示されたように、エアダクト20には空気出口チャネル201が設けられている。ハンドル30には空気出口チャネル201に連通された空気入口チャネル301が設けられている。エネルギー貯蔵アセンブリ50は、エアダクト20内に設置された少なくとも1つのエネルギー貯蔵モジュール51と、ハンドル30の末端に設置された充電コネクタ52と、エネルギー貯蔵モジュール51と充電コネクタ52との間に接続されたワイヤ53と、を含む。エネルギー貯蔵モジュール51は、充電電池、エネルギー貯蔵キャパシターなどを含むことができるが、これらに限定されない。本発明において、エネルギー貯蔵モジュール51は、充電電池である。好ましくは、エネルギー貯蔵アセンブリ50は、エアダクト20の空気出口チャネル201に配置された複数の充電電池51を含む。ファンアセンブリ60は、ハンドル30の内部に設置されたモーター64と、モーター64に接続されたファンブレード66と、を含む。メインコントロールボード90は、充電電池51及びモーター64に電気的に接続されており、充電電池51はモーター64、発熱アセンブリ80及びメインコントロールボード90に電力を供給する。メインコントロールボード90は、モーター64を制御してファンブレード66を回転させて、気流が空気入口チャネル301に入り且つ空気出口チャネル201を通ってエアダクト20から排出するようにする。発熱アセンブリ80は、空気出口チャネル201に配置されており、ユーザに熱気流を提供する。本実施形態において、充電電池51はリチウム電池である。
【0012】
本発明のワイヤレスブロードライヤーシステム1000において、ブロードライヤー100の充電電池51はモーター64及びメインコントロールボード90に電力を供給することができる。使用する時、メインコントロールボード90はモーター64を制御してファンブレード66を駆動して回転させて気流を形成し、気流は空気入口チャネル301からブロードライヤー100に入り且つ空気出口チャネル201を通ってエアダクト20から排出されて、ユーザが使用できるようにする。従って、本発明のブロードライヤー100は、電源ケーブルの一端に設置されたプラグを電源コンセントに差し込むことを必要とせず、電源ケーブルがユーザの腕又は他の物体に巻き付けられることはない。また、ブロードライヤー100は充電電池51を含むので、ユーザは屋外などのような電源コンセントがない場所でもブロードライヤー100を使用することができ、使用場所が広い。さらに停電時にも使用でき、即ち、ブロードライヤー100は電源コンセントの影響を受けず、使用するのに便利であり、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0013】
エアダクト20は、中空のメインハウジング21と、メインハウジング21の前端に設置されたフロントハウジング22と、メインハウジング21の後端に設置されたリアカバー24と、を含む。空気出口チャネル201は、メインハウジング21の軸方向に沿ってメインハウジング21を貫通する。本実施形態において、メインハウジング21の形状はほぼ円筒形である。他の実施形態において、メインハウジング21の形状は、長方形、楕円形、多角形などであることもできる。メインハウジング21における空気出口チャネル201の前端に空気誘導部品210が設置されている。具体的には、図8図10及び図11に示されたように、空気誘導部品210は、メインハウジング21の前端に設置されており、空気出口チャネル201内でメインハウジング21の軸方向に沿ってメインハウジング21の後端に向って凹んだ半球形構造である。メインハウジング21の前端で空気誘導部品210の周りには空気出口チャネル201に連通されるエアアウトレット211が設けられている。本実施形態において、空気誘導部品210は、空気出口チャネル201内の気流を空気出口チャネル201の側壁に案内するために用いられ、その結果、エアダクト20から排出される気流は集中してエアアウトレット211から排出されて、ブロードライヤー100の風圧強度をさらに高めることができる。メインハウジング21のエアアウトレット211の周りにはメインハウジング21の軸方向に沿ってメインハウジング21の前端に向って突出するスナップリング212が設置されている。フロントハウジング22はスナップリング212にスリーブされて、フロントハウジング22をメインハウジング21に接続することができる。本発明において、前端は、ブロードライヤー100を正常に使用するとき、ユーザに面する一端を指し、後端は、ブロードライヤー100を正常に使用するとき、ユーザに背を向ける一端を指す。
【0014】
メインハウジング21の前端では、スナップリング212の周りに複数の接続柱213が前端に向って突出して設置されており、接続柱213はフロントハウジング22をメインハウジング21に接続するために用いられる。具体的には、接続柱213の軸方向はメインハウジング21の軸方向に平行する。各接続柱213にはその軸方向に沿ってロック穴(図示せず)が設けられており、フロントハウジング22には接続柱213のロック穴に対応する取り付け穴(図示せず)が設けられている。組み立てるとき、各接続柱213にとって、ねじなどのロック部材はフロントハウジング22の対応する取り付け穴及び接続柱213のロック穴を順番に通過した後、接続柱213のロック穴にロックされて、フロントハウジング22をメインハウジング21に固定的に接続する。メインハウジング21の前端のスナップリング212の周りでは、空気出口チャネル201に向って複数の支持柱214が設置されている。支持柱114は、エネルギー貯蔵アセンブリ50をメインハウジング21に接続するために用いられる。具体的には、各支持柱210にはメインハウジング21の軸方向に沿って接続穴2140が設けられており、エネルギー貯蔵アセンブリ50には支持柱210の接続穴2140に対応する固定穴5510が設けられている(図8を参照してください)。組み立てるとき、各支持柱210にとって、ねじなどのロック部材は支持柱214の接続穴2140及びエネルギー貯蔵アセンブリ50上の対応する固定穴5510に順番に挿入されて対応する固定穴5510にロックされて、エネルギー貯蔵アセンブリ50をメインハウジング21固定する。本実施形態において、エアアウトレット211は、メインハウジング21の前端に設けられた複数のエアアウトホールを含む。複数のエアアウトホールは、スナップリング212の円周方向に沿って少なくとも一巡り配置される。空気出口チャネル201の内側面における後端に近い箇所には、複数の位置決めストリップ216が設置されている。複数の位置決めストリップ216は、エネルギー貯蔵アセンブリ50を位置決めるために用いられる。具体的には、複数の位置決めストリップ216は、メインハウジング21の円周方向に沿って一巡り配置される。
【0015】
図8及び図9に示されたように、フロントハウジング22にはエアアウトレット211に対応する貫通穴220が開設されており、フロントハウジング22のメインハウジング21に背を向ける端面には第一吸着部材221が設置されている。本実施形態において、第一吸着部材221は環状構造である。第一吸着部材221は、フロントハウジング22におけるメインハウジング21に背を向ける端面に設置され、貫通穴220を取り囲む。ブロードライヤー100は、フロントハウジング22に取り外し可能に取り付けられたエアノズル70をさらに含む。具体的には、エアノズル70は、エアノズルハウジング71及び第二吸着部材73を含む。第二吸着部材73は、エアノズルハウジング71におけるフロントハウジング22に面する端面に設置されている。エアノズルハウジング71は、その軸方向に沿ってエアアウトスルホール75が開設されており、第二吸着部材73は、エアアウトスルホール75の周りに配置される。エアノズル70がエアダクト20に取り付けられている場合、第一吸着部材221と第二吸着部材73は互いに吸着され、エアノズル70はエアダクト20に位置決められ、エアアウトスルホール75は貫通孔220に連通される。本実施形態において、第一吸着部材221と第二吸着部材73の両方が磁石である。第一吸着部材221と第二吸着部材73は、磁石のガイド極間の吸着によって位置決められる。
【0016】
他の実施形態において、第一吸着部材221は鉄リングであり、第二吸着部材73は磁石である。又は、第一吸着部材221は磁石であり、第二吸着部材73は鉄リングである。
【0017】
他の実施形態において、第一吸着部材221は、充電電池51に電気的に接続された電磁石であり、第二吸着部材73は磁石又は鉄ブロックである。具体的には、1つの実施形態において、第一吸着部材221が磁性を維持できるように、第一吸着部材221は充電電池51との電気的接続を維持し、第二吸着部材73を第一吸着部材73に吸着させることができる。別の実施形態において、ブロードライヤー100には、さらに第一吸着部材221と充電電池51との間の電気接続状態を制御するためのスイッチを含む。エアノズル70を使用することを必要とする場合、スイッチをオンにして、第一吸着部材221は通電されて磁性を有し、従って第一吸着部材221と第二吸着部材73との間の吸着接続を実現する。エアノズル70を取り外すことを必要とする場合、スイッチをオフにして、第一吸着部材221と充電電池51との間の電気接続を切断し、その結果、第一吸着部材221は非通電状態になってその磁性は消失し、エアノズル70を便利に取り外すことができる。
【0018】
リアカバー24は、メインハウジング21の後端に接続されて、エネルギー貯蔵アセンブリ50をメインハウジング21内に位置決めることができる。具体的には、リアカバー24は、カバープレート241と、メインハウジング21に面するカバープレート241の端面の辺縁から突出するフランジ243と、を含む。カバープレート241のメインハウジング21に背を向ける端面には、複数の座繰り穴(counterbore holes)244が設けられている。組み立てるとき、ねじなどの複数のロック部材は、カバープレート241の座繰り穴244を通過してメインハウジング21の後端にロックされて、リアカバー24をメインハウジング21の後端に固定する。フランジ243の外周面にはその円周方向に沿って位置決めスロット246が設けられている。リアカバー24は、位置決めスロット246内に収容されたシールリング247と、カバープレート241のメインハウジング21に背を向ける端面に附着された装飾シート248と、をさらに含む。シールリング247は、気流がエアダクト20の後端から流出して、エアダクト20の前端から流出する気流の風圧を影響することを避けるために、空気出口チャネル201の後端を密封するために用いられる。装飾シート248は、ブロードライヤー100の外観を装飾するために用いられる。
【0019】
ワイヤ53は、ハンドル30の側壁に設置されている。具体的には、ハンドル30の側壁にはワイヤスロット303が設けられており、ワイヤ53はワイヤスロット303に収容されて、ワイヤ53がハンドル30の空気入口チャネル301の空間を占有することを免れる。従って、ワイヤ53は、ファンアセンブリ60によって生じる気流を遮断せず、空気入口チャネル301内の気流の流動はさらにスムーズであり、その結果、ブロードライヤー100の風圧はより強く、より集中され、作業効率がより高く、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0020】
再び図3図9を参照すると、本実施形態において、ハンドル30は、エアダクト20に接続されたハンドル本体31と、ハンドル本体31に取り外し可能に係合されたハンドルカバー33と、ハンドル本体31の外表面とハンドルカバー33の外表面にスリーブされた中空スリーブ35と、を含む。ハンドル本体31とハンドルカバー33は係合されてから円筒体を形成する。ファンアセンブリ60は、ハンドル本体31とハンドルカバー33との間にクランプされる。ワイヤ53は、スリーブ35とハンドル本体31及び/又はハンドルカバー33との間に設置される。具体的には、ハンドル本体31の外周面にはワイヤスロット303が設けられており、ワイヤスロット303は、ハンドル本体31の長手方向に沿って、ハンドル本体31の一端からハンドル本体31の他端まで延びる。ワイヤ53はワイヤスロット303内に収容されている。スリーブ35は、ハンドル本体31にスリーブされており、ワイヤ53を位置決めるために用いられる。
【0021】
他の実施形態において、ハンドルカバー33の外周面にワイヤスロットが設けられていてもよい。ワイヤスロットは、ハンドルカバー33の一端からハンドルカバー33の他端まで延びる。ワイヤ53はワイヤスロット内に収容されている。スリーブ35は、ハンドルカバー33の外部にスリーブされており、ワイヤ53を位置決めるために用いられる。
【0022】
他の実施形態において、空気入口チャネル301の伸長方向に沿って、ハンドル本体31及び/又はハンドルカバー33の内側表面にワイヤスロットが設けられており、ワイヤ53はワイヤスロットにクランプされている。
【0023】
他の実施形態において、空気入口チャネル301の伸長方向に沿って、ハンドル本体31及び/又はハンドルカバー33の側壁内にワイヤスロットが設けられており、ワイヤ53はワイヤスロットに挿設されている。
【0024】
図6図9に示されたように、本実施形態において、ハンドル本体31の半径方向断面は半円環状である。ハンドル本体31の内側面におけるメインハウジング21から離れた一端には位置決め溝312が設けられている。位置決め溝312は、ファンアセンブリ60を収容して位置決めるために用いられる。ハンドル本体31の側壁におけるハンドルカバー33に接続される箇所には、複数の接続穴314が設けられている。ハンドル本体31の末端にはテールフレーム311が設置されている。テールフレーム311には空気入口チャネル310と連通される空気入口315が設けられており、即ち、空気入口315はメインハウジング21から離れたハンドル本体31の一端に位置する。テールフレーム311におけるハンドルカバー33に面する側面には係合穴3110が設けられている。
【0025】
図7及び図9に示されたように、ブロードライヤー100は、メインコントロールボード90に電気的に接続されたスイッチモジュール316をさらに含む。メインコントロールボード90は、受信したスイッチモジュール316から送信する信号に基づいて充電電池51、モーター64及び/又は発熱アセンブリ80の作動状態を制御する。具体的には、ハンドル本体31の内側面におけるメインハウジング21に近い箇所には第一制御スイッチ3161及び第二制御スイッチ3163が設置されている。第一制御スイッチ3161及び第二制御スイッチ3163はワイヤ53によってメインコントロールボード90に接続される。第一制御スイッチ3161はファンアセンブリ60によって生成される風量を制御するために用いられ、即ち、第一制御スイッチ3161は、モーター64のパワーを制御してファンブレード66の回転速度を調整するために用いられ、従って風量の調整を実現する。第二制御スイッチ3163は発熱アセンブリ80の動作状態を制御するために用いられ、即ち、発熱アセンブリ80が発熱するように制御する。即ち、第二制御スイッチ3163は、気流の温度を調整するために、発熱アセンブリ80をオンにするか否かを制御し、及び発熱アセンブリ80のパワーを調整するために用いられる。第一制御スイッチ3161及び第二制御スイッチ3163は、それぞれトグルボタン(toggle button)318によって駆動されて、第一制御スイッチ3161及び第二制御スイッチ3163に対する操作を実現する。
【0026】
図6図9に示されたように、ハンドル本体31の外側面における、第一制御スイッチ3161及び第二制御スイッチ3163に対応する箇所にはそれぞれスライディングスロット319が離間して設置される。2つのトグルボタン318は、それぞれ対応するスライディングスロット319に挿入され且つ第一制御スイッチ3161及び第二制御スイッチ3163に接続される。
【0027】
図12に示されたように、各々のトグルボタン318は、トグルピース3180と、トグルピース3180の一つの側面に離間して設置された2つスライディングガイドフック3182と、トグルピース3180の反対側の側面に設置された滑り止めストリップ3184と、を含む。2つのスライディングガイドフック3182は、それぞれハンドル本体31の対応するスライディングスロット319に挿入されて、トグルボタン318はスライディングスロット319を介してハンドル本体31にスライド可能に接続され、2つのトグルボタン318は、それぞれ第一制御スイッチ3161及び第二制御スイッチ3163に接続される。滑り止めストリップ3184は、ユーザが便利にトグルボタン318を操作するようにする。
【0028】
図6図9に示されたように、ハンドルカバー33の構造は、ハンドル本体31の構造と類似である。具体的には、ハンドルカバー33の半径方向断面は半円環状である。ハンドルカバー33の内側面におけるメインハウジング21から離れた一端には位置決め溝332が設けられている。位置決め溝332は、ファンアセンブリ60を収容して位置決めるために用いられる。ハンドルカバー33の側壁におけるハンドル本体31に接続される箇所には、ハンドル本体31の接続穴314に対応する複数の貫通穴334が設けられている。ハンドルカバー33の末端にはテールフレーム331が設置されている。テールフレーム331には、空気入口チャネル301に連通される空気入口335が設けられており、即ち、空気入口335はメインハウジング21から離れたハンドルカバー33の一端に位置する。テールフレーム331におけるハンドル本体31に面する側面には係合ブロック3310が形成されている。ハンドル本体31とハンドルカバー33が係合されるとき、テールフレーム331の係合ブロック3310は、それぞれテールフレーム311の対応する係合穴3110に係合する。ねじ等のロック部材は、ハンドルカバー33の貫通穴334及びハンドル本体31の対応する接続穴314を順番に通過してから、対応する接続穴314にロックされて、ハンドル本体31とハンドルカバー33を固定する。ファンアセンブリ60はハンドル本体31とハンドルカバー33との間にクランプされ、テールフレーム311の空気入口315はテールフレーム331の空気入口335と連通されて完全な空気入口を形成する。ハンドルカバー33の内側面におけるメインハウジング21に近い箇所には2つの当接シート336が設置されている。2つの当接シート336は、第一制御スイッチ3161および第二制御スイッチ3163に当接される。気流に対する当接シート336の妨害を低減するために、各々の当接シート336の伸長方向は空気入口チャネル301の伸長方向に平行する。他の実施形態において、当接シート336を省略することができるか、又は当接柱で当接シート336を置き換えて、気流に対する妨害をさらに減らすことができる。
【0029】
再び図4及び図5を参照すると、スリーブ35の側壁にはスリーブ35の内部空洞と連通されるガイド溝350が設けられている。トグルボタン318は、ガイド溝350内でスライドすることができる。スリーブ35におけるメインハウジング21から離れた1つの端面には接続リング351が設置されており、接続リング351にはスリーブ35の円周方向に沿って係合スロット352が設けられている。
【0030】
ハンドル30は、テールカバー36をさらに含む。テールカバー36は、ハンドル本体31の末端及び/又はハンドルカバー33の末端に取り外し可能に接続されている。テールカバー36には、複数の空気入口360が設けられている。テールカバー36がハンドル本体31及び/又はハンドルカバー33に接続されている場合、空気入口360は空気入口315、335と連通される。具体的には、テールカバー36は円筒構造であり、テールカバー36の側壁には複数の帯状の空気入口360が設けられている。複数の空気入口360はテールカバー36の円周方向に沿って配列され且つテールカバー36の軸方向に沿って延びる。好ましくは、複数の空気入口360はテールカバー36の円周方向に沿って等間隔で配列される。空気入口360は、外部の空気がテールカバー36の空気入口360から空気入口315、335に入って空気入口チャネル301に入るようにする。本実施形態において、テールカバー36は、ハンドル本体31のテールフレーム311の外表面及びハンドルカバー33のテールフレーム331の外表面に取り外し可能にスリーブされ、且つスリーブ35のテールエンドに取り外し可能に接続される。具体的には、テールカバー36のスリーブ35に面する端面には係合ストリップ362が設置されている。係合ストリップ362は、テールカバー36の円周方向に沿って配置される。テールカバー36の係合ストリップ362はスリーブ35の係合スロット352に取り外し可能に係合して、テールカバー36をスリーブ35のテールエンドに接続する。テールカバー36の係合ストリップ362に背を向ける一端には取り付け穴364が設けられており、取り付け穴364は充電コネクタ52を固定するために用いられる。
【0031】
好ましくは、ブロードライヤー100は、テールカバー36とハンドル本体31及び/又はハンドルカバー33との間に設置された取り外し可能なフィルタメッシュ37をさらに含む。フィルタメッシュ37は円筒構造である。本実施形態において、フィルタメッシュ37は、テールカバー36とハンドル本体31のテールフレーム311及びハンドルカバー33のテールフレーム331との間に取り外し可能に設置されている。フィルタメッシュ37は、空気入口315、335に入る気流に含まれたゴミを濾過するために用いられる。図14に示されたように、フィルタメッシュ37の端部にはノッチ371が設けられている。ノッチ371は、テールカバー36の位置決め突起(図示せず)と係合し、その結果、フィルタメッシュ37はテールカバー36に位置決められる。他の実施形態において、フィルタメッシュ37のノッチ371は、ハンドル本体31のテールフレーム311又はハンドルカバー33のテールフレーム331に設置された位置決め突起(図示せず)と係合することができ、その結果、フィルタメッシュ37はハンドル本体31又はハンドルカバー33に位置決められる。
【0032】
図13に示されたように、ファンアセンブリ60は、空気入口シリンダ62と、モーター64と、モーター64に接続されたファンブレード66と、を含む。モーター64及びファンブレード66は、空気入口シリンダ62の内部に配置されている。空気入口シリンダ62がハンドル本体31とハンドルカバー33との間にクランプされていると、ファンブレード66の回転軸と空気入口チャネル301の軸中心線は同じ直線上にある。空気入口シリンダ62の外周面には複数の位置決め突起67が設置されている。複数の位置決め突起67は、ハンドル本体31の内周面及びハンドルカバー33の内周面に当接して、ファンアセンブリ60をハンドル30の内部に位置決めることができる。
【0033】
図8図9図15図18を参照すると、エネルギー貯蔵アセンブリ50は、複数の充電電池51を取り付けるためのセルブラケット55をさらに含む。複数の充電電池51は互いに離間し且つ平行するようにセルブラケット55に位置決められており、複数の充電電池51は直列に接続される。好ましくは、複数の充電電池51は、セルブラケット55の円周方向に沿って配列されている。さらに、複数の充電電池51は、セルブラケット55の円周方向に沿って等間隔に配列されている。本実施形態において、セルブラケット55は、接続プレート550と、接続プレート550の上に互いに離間して配列された複数の支持柱551と、を含む。複数の支持柱551は、セルブラケット55の円周方向に沿って配列され、且つセルブラケット55の軸方向に沿って延びる。複数の支持柱551とメインハウジング21の複数の支持柱214は1対1で対応している。各々の支持柱551の端部には支持柱551の軸方向に沿って固定穴5510が設けられている。組み立てる場合、各支持柱551及びそれに対応する支持柱214に対して、ねじなどのロック部材は支持柱210の接続穴2140及び支持柱551の対応する固定穴5510に順番に挿入されてから、対応する固定穴5510にロックされて、セルブラケット55をメインハウジング21に固定する。
【0034】
メインコントロールボード90は2つの隣接する支持柱551の間に設置される。残りの支持柱551における、2つの隣接する支持柱551の間に位置決めリング553が設置される。複数の充電電池51は、それぞれ対応する位置決めリング553に位置決められる。具体的には、接続プレート550は円形プレートであり、複数の支持柱551は接続プレート550の円周方向に沿って離間して配列されている。本実施形態において、支持柱551の数量は4つであり、即ち、4つの支持柱551は接続プレート550の円周方向に沿って離間して配列されている。充電電池51の数量は6つである。2つの隣接する支持柱551の間に配置された位置決めリング553は、ほぼひょうたんの形状である。各位置決めリング553は、互いに離間し且つ平行して設置された2つの充電電池51を位置決めることができ、即ち、2つの充電電池51は、2つの隣接する支持柱551の間に位置決められる。
【0035】
図17に示されたように、セルブラケット55には、メインコントロールボード90に接続するように構成された位置決め部材555が設置されている。具体的には、位置決め部材555は、接続プレート550から支持柱551の軸方向に平行な方向に沿って延びる位置決め柱である。位置決め部材555の側面には、位置決め部材555の軸方向に沿って位置決め溝5551が設けられている。接続プレート550における位置決め部材555に隣接する箇所には2つの位置決め穴5501が設けられている。位置決め部材555及び位置決め穴5501は、メインコントロールボード90をセルブラケット55に共同で固定するために用いられる。接続プレート550から離れたセルブラケット55の一端の中部には接続部材556が設置されている。接続部材556の周りには交差された係合スロット5562が設けられている。発熱アセンブリ80は、接続部材556及び係合スロット5562によってセルブラケット55に固定される。図18に示されたように、接続プレート550の支持柱551に背を向ける端面には複数の固定柱557が設置されており、各固定柱557にはその軸方向に沿って固定穴5571が設けられている。接続プレート550の位置決めリング553対応する位置には開口558が設けられており、接続プレート550の支持柱551に背を向ける端面における開口558の周囲には係合柱559が設置されている。
【0036】
他の実施形態において、2つの隣接する支持柱551の間に、1つの充電電池51又は2つ以上の充電電池51を位置決めることができ、即ち、需要によって自由に選択できる。
【0037】
エネルギー貯蔵アセンブリ50は、複数の充電電池51の一端に接続された複数の第一接続部品54と、複数の充電電池51の他端に接続された複数の第二接続部品56と、をさらに含む。本実施形態において、各第一接続部品54及び各第二接続部品56は全てニッケルシートである。複数の充電電池51は、複数の第一接続部品54及び複数の第二接続部品56を介して直列に接続されている。各第一接続部品54には、1つ又は複数の係合穴542が設けられている。エネルギー貯蔵アセンブリ50は、ガスケット57及び保護モジュール58をさらに含む。ガスケット57は、その中央部分に設けられた貫通穴571と、接続プレート550の係合柱559に一つずつ対応する係合穴573と、接続プレート550の位置決め穴5501に対応する位置決め穴572と、を含む。本実施形態において、保護モジュール58はシート構造である。保護モジュール58は、その中央部分に設けられた貫通穴581と、接続プレート550の係合柱559に一つずつ対応する係合穴583と、接続プレート550の2つの位置決め穴5501に一つずつ対応する2つの位置決め穴585と、を含む。メインコントロールボード90の一端から係合ピース92が延在され、メインコントロールボード90の片側でクランプピース92に隣接する箇所には挿入ピース94が設置されている。本実施形態において、メインコントロールボード90の2つの係合ピース92は、メインコントロールボード90の一端から延在し、且つ接続プレート550上の2つの位置決め穴5501に1対1で対応し、互いに離間して設置される。
【0038】
エネルギー貯蔵アセンブリ50及びメインコントロールボード90を組み立てる場合、図17及び図18に示されたように、複数の充電電池51をセルブラケット55の開口558からセルブラケット55の内部に挿入し、その結果、各充電電池51の一端は対応する位置決めリング553の内部キャビティに挿設される。複数の第一接続部品54をそれぞれ接続プレート550の係合柱559に係合し、即ち、接続プレート550上の各係合柱559は第一接続部品54の対応する係合穴542に係合する。ガスケット57をセルブラケット55に面する保護モジュール58の一方の側面に貼り合せてから、保護モジュール58を接続プレート550に位置決め、即ち、接続プレート550上の係合柱559は、ガスケット57の対応する係合穴573及び保護モジュール58の対応する係合穴583を順次に通過する。ロック部材59は、接続プレート550から離れた保護モジュール58の片側から各係合柱559の一方の自由端にロックされる。その結果、保護モジュール58及びガスケット57は両方とも接続プレート550に固定される。複数の第二接続部品56は、複数の充電電池51の接続プレート550に背を向ける端部に接続されている。このとき、複数の充電電池51はセルブラケット55に固定され、且つ複数の充電電池51は直列に接続されている。メインコントロールボード90をセルブラケット55に取り付ける。具体的には、メインコントロールボード90の各係合ピース92を接続プレート550の対応する位置決め穴5501、ガスケット57の対応する位置決め穴572及び保護モジュール58の対応する位置決め穴585に挿入し、且つメインコントロールボード90の挿入ピース94を位置決め部材555の位置決めスロット5551に係合し、その結果、メインコントロールボード90はセルブラケット55に固定される。このとき、メインコントロールボード90の長さ方向は、充電電池51の軸に平行する。
【0039】
ブロードライヤー100は、メインコントロールボード90に接続された電池保護モジュール96をさらに含む。電池保護モジュール96は、充電電池51及びメインコントロールボード90に電気的に接続されている。電池保護モジュール96は、充電電池51を保護するために用いられる。本実施形態において、電池保護モジュール96は、メインコントロールボード90に電気的に接続された回路基板である。電池保護モジュール96は、ブロードライヤー100内の充電電池51を効果的に保護するために用いられ、即ち、充電電池51に過充電保護、過放電保護、過電流保護及び短絡保護などを提供するために用いられる。
【0040】
他の実施形態において、電池保護モジュール96は、ブロードライヤー100の他の位置に設置されてもよく、例えば、セルブラケット55内に設置されることもでき、電池保護モジュール96はワイヤによってメインコントロールボード90に接続される。
【0041】
他の実施形態において、電池保護モジュール96は、充電ソケット4000内に設置されてもよい。
【0042】
他の実施形態において、メインコントロールボード90は電池保護回路モジュールを備え、即ちメインコントロールボード90に電池保護回路が設置されている。
【0043】
図15図16に示されたように、発熱アセンブリ80は、エネルギー貯蔵アセンブリ50の一端に位置する。具体的には、発熱アセンブリ80は、エネルギー貯蔵アセンブリ50に接続された発熱モジュールブラケット81と、発熱モジュールブラケット81に巻き付けられた発熱モジュール83と、を含む。発熱モジュール83は、メインコントロールボード90に電気的に接続されている。本実施形態において、発熱モジュール83は、メインコントロールボード90に電気的に接続された加熱ワイヤである。ブロードライヤー100が熱風モードにあるとき、メインコントロールボード90はエネルギー貯蔵アセンブリ50を制御して発熱モジュール83に電力を供給することにより、発熱モジュール83は熱を生成する。具体的には、発熱モジュールブラケット81は、接続プレート550から離れたセルブラケット55の端部に固定されている。図19図20に示されるように、本実施形態において、発熱モジュールブラケット81は、交差接続された2つの支持プレート812と、位置決めブロック815と、を含む。各支持プレート812の対向する2つの端部にはそれぞれ複数のバヨネット814が設けられている。複数のバヨネット814は、支持プレート812の側辺に沿って配列されている。位置決めブロック815の支持プレート812に対向する表面には交差する係合スロット817が設けられている。位置決めブロック815は、対向する2つ端部にはそれぞれ接続穴818が設けられている。
【0044】
図15図17及び図19図20に示されたように、発熱アセンブリ80をセルブラケット55に組み立てる場合、発熱モジュール83を発熱モジュールブラケット81に巻き付け、即ち発熱モジュール83は支持プレート812のバヨネット814に係合する。発熱モジュール83から離れている発熱モジュールブラケット81の一端はセルブラケット55に接続される。具体的には、支持プレート812をセルブラケット55の係合スロット5652に係合する。位置決めブロック815は、セルブラケット55の接続部材556に接続される。具体的には、セルブラケット55から離れた支持プレート812の一端は位置決めブロック815の係合スロット817に係合し、2つのロック部材は位置決めブロック815の2つの接続穴818に挿入されてからセルブラケット55の接続部材556にロックされて、発熱モジュールブラケット81がセルブラケット55に固定的に接続されるようにする。
【0045】
図6図11及び図21に示されたように、ブロードライヤー100を組み立てるとき、エネルギー貯蔵アセンブリ50及び発熱アセンブリ80の組み合わせはメインハウジング21の空気出口チャネル201に配置されて、エネルギー貯蔵アセンブリ50の複数の支持柱551とメインハウジング21の複数の支持柱214は1つずつ接続される。ねじなどの複数のロック部材は、それぞれこれらの支持柱210の接続穴2140及びエネルギー貯蔵アセンブリ50の対応する固定穴5510に挿入されてから、対応する固定穴5510にロックされ、その結果、エネルギー貯蔵アセンブリ50及び発熱アセンブリ80はメインハウジング21に固定される。このとき、発熱アセンブリ80は、空気出口チャネル201におけるメインハウジング21のエアアウトレット211に近い箇所にある。エネルギー貯蔵アセンブリ50及びメインコントロールボード90は、エアアウトレット211から離れた空気出口チャネル201の一端に配置され、且つ発熱アセンブリ80に近いエネルギー貯蔵アセンブリ50及びメインコントロールボード90の一端は空気入口チャネル301に面している。各充電電池51の軸方向は空気入口チャネル301の延在方向と交差する。好ましくは、充電電池51の軸方向は空気入口チャネル301の延在方向と直交し、メインコントロールボード90の幅方向は空気入口チャネル301の延在方向に平行し、メインコントロールボード90の長手方向は空気出口チャネル201の延在方向に平行する。このように、空気入口チャネル301から空気出口チャネル201に流れ込む気流の一部は充電電池51の間の隙間及びメインコントロールボード90の外表面を通過してから発熱モジュール80を通過し、最後にエアアウトレット211から排出される。気流の別の部分は、直接に空気入口チャネル301から発熱アセンブリ80を通過してから、エアアウトレット211から排出される。ブロードライヤー100を使用しているところ、空気入口チャネル301から空気出口チャネル201に流れ込む冷たい気流の一部は、充電電池51及びメインコントロールボード90を通過してから発熱アセンブリ80を通過し、最後にエアアウトレット211から排出される。従って、充電電池51及びメインコントロールボード56の動作中に生じる熱は、空気入口チャネル301から空気出口チャネル201に流れ込む冷たい気流によって即時に放散されるので、ブロードライヤー100の動作がより安定である。そして、過熱による充電電池51及びメインコントロールボード90の損傷を防ぎ、ブロードライヤー100の耐用年数を延長することができる。
【0046】
リアカバー24の位置決めスロット246にシールリング247をスリーブしてから、リアカバー24のフランジ243がメインハウジング21の位置決めストリップ216に当接するまで、リアカバー24をメインハウジング21の後端に取り付ける。次に、複数のロック部材がリアカバー24の座繰り穴244に挿入され且つセルブラケット55の対応する固定柱557の固定穴5571にロックされ、その結果、リアカバー24はセルブラケット55を介してメインハウジング21に固定されて、エネルギー貯蔵アセンブリ50及び発熱アセンブリ80をメインハウジング21にしっかり固定する。
【0047】
フロントハウジング22をメインハウジング21の前端に取り付ける。具体的には、フロントハウジング22をメインハウジング21のスナップリング212にスリーブし、ねじなどの複数のロック部材はフロントハウジング22の取り付け穴及び接続柱213の対応するロック穴に挿入され且つ接続柱213の対応するロック穴にロックされて、フロントハウジング22をメインハウジング21に固定的に接続する。
【0048】
ファンアセンブリ60をハンドル30に取り付ける。具体的には、ファンアセンブリ60の空気入口シリンダ62の構造の一部をハンドル本体31の位置決め溝312に収容してから、ハンドルカバー33をハンドル本体31に係合して、空気入口シリンダ62の構造の他の部分をハンドルカバー33の位置決め溝332に収容する。テールフレーム331の係合ブロック3310は、それぞれテールフレーム311の対応する係合穴3110に係合する。ねじなどの複数のロック部材は、ハンドルカバー33の複数の貫通穴334及びハンドル本体31の対応する接続穴314を順番に通過してから、対応する接続穴314にロックされて、ハンドル本体31とハンドルカバー33を固定する。ファンアセンブリ60はハンドル本体31とハンドルカバー33との間にクランプされ、ファンアセンブリ60のファンブレード66の回転軸とハンドル30の軸線は同じ直線上にある。即ち、空気入口チャネル301の中心線とファンブレード66の回転軸は同じ直線上にあり、ハンドルカバー33の当接シート336は、それぞれ第一制御スイッチ3161及び第二制御スイッチ3163に当接する。ワイヤ53をハンドル本体31のワイヤスロット303に収容する。スリーブ35のガイド溝350がちょうどハンドル本体31のスライディングスロット319に面するまで、スリーブ35をハンドル本体31及びハンドルカバー33の外部にスリーブする。2つのトグルボタン318のスライディングガイドフック3182はそれぞれ対応するスライディングスロット319に挿入されて、第一制御スイッチ3161及び第二制御スイッチ3163に接続される。充電コネクタ52をテールカバー36の取り付け穴364に取り付け、且つフィルタメッシュ37をテールカバー36の内側面に張り合わせる。次に、テールカバー36をスリーブ35のテールエンドに接続する。具体的には、テールカバー36をテールフレーム311、331の外部にスリーブし、且つテールカバー36の係合ストリップ362をスリーブ35の係合スロット352に係合する。このとき、空気入口315、335はスリーブ35から露出され、テールカバー36の空気入口360、フィルタメッシュ37の貫通穴及び空気入口315、335は、互いに連通される。
【0049】
選択的に、発熱アセンブリ80は、メインコントロールボード90に電気的に接続された温度プローブ(図示せず)をさらに含む。ブロードライヤー100によって生成された熱気流の温度を測定するために、温度プローブは発熱モジュール83に隣接している。即ち、温度プローブは、発熱モジュール83の近傍の熱気流の温度を測定するために用いられる。メインコントロールボード90は、温度プローブを介して熱気流の温度が予め設定された温度値よりも高いことを検出すると、発熱モジュール83が熱の発生を停止するように制御し、及び/又はモーター64が回転を停止するように制御する。本実施形態では、メインコントロールボード90は、予め設定された温度値を80度に設定する。メインコントロールボード90によって検出された温度が80度より高い場合、メインコントロールボード90は、充電電池51を制御して発熱モジュール83への電力供給を停止するとともに、充電電池51を制御してモーター64への電力供給も停止し、その結果、発熱モジュール83は熱の発生を停止し、且つモーター64は回転を停止する。或いは、メインコントロールボード90によって検出された温度値が80度よりも高い場合、メインコントロールボード90は、先ず、充電電池51を制御して発熱モジュール83への電力供給を停止することにより、発熱モジュール83は熱の発生を停止し、次に、充電電池51を制御してモーター64への電力の供給を停止することにより、モーター64は回転を停止する。
【0050】
選択的に、ブロードライヤー100は、メインコントロールボード90に電気的に接続された表示モジュール105(図24に示される)をさらに含む。表示モジュール105は充電電池51の電気量及び充電状態を表示するために用いられ、ユーザがブロードライヤー100の充電状態を即時に観察するようにする。表示モジュール105は、ブロードライヤー100の作動状態を表示するために用いられることもでき、ユーザは、表示モジュール105を観察することにより、ブロードライヤー100の作動状態を即時に了解ことができる。表示モジュール105は、ブロードライヤー100のハウジングに設置されたLEDランプ、デジタルチューブ、又はディスプレイスクリーンなどであることができる。
【0051】
図2及び図22図23に示されたように、充電ソケット4000は、プラグインパーツ401及びプラグインパーツ401に設置された充電端子433を含む。ブロードライヤー100の充電コネクタ52はメインコントロールボード90に電気的に接続されているので、ハンドル30がプラグインパーツ401に挿入されると、充電コネクタ52は充電端子433に電気的に接続され、メインコントロールボード90は、充電ソケット4000が提供する電気エネルギーを利用してブロードライヤー100の充電電池51を充電する。
【0052】
具体的には、充電ソケット4000は、中空の台座410と、台座410の内部キャビティに設置された充電アセンブリ430と、を含む。台座410の上部は、プラグインパーツ401を形成するために凹んでいる。充電アセンブリ430は、回路基板431と、回路基板431に電気的に接続された充電端子433と、を含む。好ましくは、充電端子433は、回路基板431上に設置される。回路基板431にはさらに変圧器(図示せず)が設置されている。変圧器は、交流を直流に変換して、ブロードライヤー100に電力を供給して充電することができる。
【0053】
台座410は上部ハウジング412及び下部ハウジング414を含み、上部ハウジング412は下部ハウジング414にスナップ結合することができる。上部ハウジング412は、トッププレート4120と、トッププレート4120を取り囲むサイドプレート4122と、を含む。プラグインパーツ401は、トッププレート4120の中央から上部ハウジング412の内部キャビティへ凹んで形成される。本実施形態において、上部ハウジング412はほぼ円錐台形の中空構造であり、即ちトッププレート4120は円形プレートであり、サイドプレート4122はトッププレート4120の外周を回って設置され、トッププレート4120及びサイドプレート4122によって収容空間4123を形成する。充電アセンブリ430は収容空間4123に収容される。プラグインパーツ401はトッププレート4120から収容空間4123の内部に延在する。好ましくは、収容空間4123の半径方向の寸法は、トッププレート4120に隣接する上部ハウジング412の上端からトッププレート4120から離れた上部ハウジング412の下端に向って徐々に増加する。即ち、トッププレート4120の面積はトッププレート4120から離れたサイドプレート4122の側辺によって囲まれた面積よりも小さいので、台座41の配置はより安定的である。
【0054】
図23に示されたように、プラグインパーツ401は、充電ソケット4000の上部ハウジング412に接続されたプラグインダクト4101と、プラグインダクト4101の底部に設置された接続プレート4102と、を含む。プラグインダクト4101及び接続プレート4102によってプラグインスペース4103を形成する。ハンドル30は、プラグインスペース4103に収容される。接続プレート4102には充電ソケット400の外部に連通された導流穴(図示せず)が設けられている。導流穴は、プラグインダクト4101に誤って流れ込んだ水などの液体を充電ソケット400の外部に排出するために用いられ、疎通作用を発揮し、充電端子433及び/又は充電コネクタ25が液体と接触して招く短絡やブロードライヤー100の損傷などの他の異常状況を避けることができる。
【0055】
本実施形態において、プラグインダクト4101は円筒である。プラグインダクト4101は、台座410の軸方向に沿ってトッププレート4120の中央から収容空間4123に向かって延びる。プラグインダクト4101の横断面は大体円形である。プラグインダクト4101の内径は、ハンドル30の末端の直径よりやや大きく、従ってハンドル30の末端の挿入又は取り外しが容易になる。
【0056】
他の実施形態において、プラグインダクト4101の横断面は、ほぼ長方形、楕円形、多角形などであることもできる。これに対応して、ハンドル30の末端は、長方形の柱、楕円形の柱又は多角形の柱であり、従ってハンドル30の末端をプラグインスペース4103に容易に挿入するか又はプラグインスペース4103から容易に取り外すことができ、ハンドル30の充電コネクタ25と充電ソケット400の充電端子433の接触を維持させる。
【0057】
接続プレート4102の中央にはプラグインスペース4103に向かって突出する突出台4105が形成されている。充電端子433は突出台4105を貫いてプラグインスペース4103の内部に延びる。具体的には、プラグインスペース4103に面する接続プレート4102の表面の中央はプラグインスペース4103に向かって突出して突出台4105を形成し、プラグインスペース4103に面する突出台4105の表面とトッププレート4120との間の距離は、プラグインスペース4103に面する接続プレート4102の表面とトッププレート4120との間の距離より小さい。突出台4105には複数の位置決め穴(図示せず)が設けられており、複数の充電端子433は、それぞれ複数の位置決め穴に設置されており、即ち充電端子433は突出台4105の位置決め穴を貫いてプラグインスペース4103に露出される。
【0058】
接続プレート4102の突出台4105の周りには導流溝4106が形成されており、導流溝4106は突出台4105の側壁と接続プレート4102との間に接続される。導流穴は導流溝4106に設けられている。本実施形態において、導流穴は導流管によって台座410の外部に連通される。具体的には、導流溝4106内の液体は導流穴及び導流管によって台座410の外部に排出される。
【0059】
上部ハウジング412の内部には複数の位置決め柱4124及び複数の接続柱4125が設置されている。複数の位置決め柱4124及び複数の接続柱4125は、回路基板431を台座410の内部キャビティに位置決めるために用いられる。下部ハウジング414は、上部ハウジング412の底部に係合することができるベースプレート4142を含む。上部ハウジング412に面するベースプレート4142の表面の周りには複数の係合フックが設置されている。複数の係合フックはサイドプレート4122の底壁に係合して、上部ハウジング412と下部ハウジング414を固定接続する。上部ケーシング412に面するベースプレート4142の表面には、複数の支持柱4143が設置されている。複数の支持柱4143は上部ケーシング412の複数の位置決め柱4124に1対1で対応する。各々の支持柱4143の上面はその軸方向に沿って位置決め穴(図示せず)が設けられている。上部ハウジング412と下部ハウジング414がスナップ結合されると、各位置決め柱4124は、支持柱4143の対応する位置決め穴に挿入される。
【0060】
図2に示されたように、充電コネクタ25は正極タブ521及び負極タブ523を含み、充電端子433は正極端子および負極端子を含む。充電ソケット4000が充電電池51を充電するとき、充電コネクタ52の正極タブ521及び負極タブ523は、充電端子433の正極端子及び負極端子533にそれぞれ1対1で対応して電気的に接続される。
【0061】
図22図23に示されたように、充電ソケット4000は、回路基板431に電気的に接続された誘導スイッチ435をさらに含む。ハンドル30の充電コネクタ52が充電ソケット4000の充電端子433に接続されると、誘導スイッチ435はトリガーされて回路基板431に信号を送信する。回路基板431は、信号を受信し、且つ充電端子433を制御して電流を出力して、ブロードライヤー100の充電電池51を充電する。誘導スイッチ435は、タッチスイッチ、赤外線スイッチなどであることができる。誘導スイッチ435がトリガーされない場合、充電ソケット4000は電源オフ状態にある。回路基板431は、電源ケーブル437を介して外部電源に電気的に接続されている。具体的には、電源ケーブル437の一端にはプラグ4371が設置されており、電源ケーブル437の他端には接続部4373が設置されている。接続部4373は、回路基板431に電気的に接続されている。上部ハウジング412には、さらに電源ケーブル437を位置決めるためのノッチ4128が設けられている。具体的には、上部ハウジング412の側壁4122の下端にノッチ4128が設けられている。
【0062】
好ましくは、誘導スイッチ435は回路基板431の上に設置され、回路基板431の上における誘導スイッチ435の周りに複数の充電端子433が設置されている。各々の充電端子433は弾性を有するので、充電コネクタ25と充電端子433が接触する際の衝突による充電コネクタ25及び充電端子433の損傷を回避することができ、充電端子433と充電コネクタ25との間の接触の信頼性を高めることがきる。
【0063】
好ましくは、回路基板431には、さらにブロードライヤー100の充電電池51を効果的に保護するために用いられる電池保護回路モジュール(図示せず)が設置されている。即ち、電池保護回路モジュールは、充電電池51に対して過充電保護、過放電保護、過電流保護及び短絡保護などを提供して、作業プロセスにおける充電ソケット400の安全性及び安定性を確保する。
【0064】
ハンドル30の周壁には複数の空気入口360が設けられているので、ブロードライヤー100が作動するとき、外部の空気は空気入口360を通ってエアダクト20に入り、ブロードライヤー100のエアアウトレット211から排出される。図23に示されるように、台座41の上部ハウジング412には複数の空気穴416が設けられており、下部ハウジング414には複数の空気溝417が設けられている。具体的には、複数の空気穴416は上部ハウジング412のプラグインダクト4101の側壁に開設されており、且つ各々の空気穴416はプラグインスペース4103及び収容空間4123に連通される。複数の空気溝417は下部ハウジング414のベースプレート4142に開設されており、且つ複数の空気溝417は収容空間4123及び台座41の外部に連通される。複数の空気穴416は複数の空気溝417に連通され、即ち外部の空気は複数の空気溝417から収容空間4123に入り、それから複数の空気穴416からプラグインスペース4103に入る。ハンドル30をプラグインパーツ401に挿入した後、複数の空気溝417、複数の空気穴416及び複数の空気入口360は連通される。充電しているところブロードライヤー100を起動すると、外部の気流は順次に下部ハウジング414の複数の空気溝417、収容空間4123、複数の空気穴416、プラグインスペース4103、ハンドル30の複数の空気入口360を通過してエアダクト20に入り、最後にブロードライヤー100のエアアウトレット211から排出されて、ブロードライヤー100が空気なしで損傷することを防止する。具体的には、プラグインダクト4101に設けられた複数の空気穴416はハンドル30の複数の空気入口360に対応し、ベースプレート4142の周りには複数の空気溝417が設けられており、プラグインパーツ401に挿入されたブロードライヤー100が作動するとき、外部の空気はベースプレート4142の複数の空気溝417及びプラグインダクト4101の複数の空気穴416を通過して、ハンドル30の複数の空気入口360に入る。
【0065】
図24に示されたように、メインコントロールボード90は、充電電池51、表示モジュール105、発熱モジュール83、モーター64及び充電コネクタ52に電気的に接続される。充電電池51は、バッテリ保護モジュール96を介してメインコントロールボード90に電気的に接続される。スイッチモジュール316は、メインコントロールボード90に電気的に接続される。充電ソケット4000の充電端子433は、充電コネクタ52を介してメインコントロールボード90に電気的に接続される。バッテリ保護モジュール96は、充電電池51及びメインコントロールボード90に電気的に接続される。電池保護モジュール96は、充電電池51に対して過充電保護及び過放電保護を提供する。同時に、充電電池51はメインコントロールボード90に電気的に接続され、充電電池51を保護するために、メインコントロールボード90は充電電池51の電圧を検出する。従って、ブロードライヤー100は、充電電池51に対して二重保護を提供する。
【0066】
図25に示されたように、ブロードライヤー100を使用する場合、エアノズル70をエアダクト20の前端に取り付け、即ち、エアノズル70の第二吸着部材73とフロントハウジング22の第一吸着部材221は互いに吸着され、エアアウトスルホール75はフロントハウジング22の貫通孔220に連通される。トグルボタン318を操作して、第一制御スイッチ3161をトリガーし、第一制御スイッチ3161はメインコントロールボード90に信号を送信する。メインコントロールボード90は、信号を受信し、且つモーター64が作動するように制御して、ファンブレード66を回転させ、気流はテールカバー36の空気入口360からフィルタメッシュ37を通過して空気入口チャネル301に流れ込み、それから空気出口チャネル201、エアアウトレット211、貫通穴220及びエアアウトスルホール75を通って排出される。ブロードライヤー100の風量を調整することを必要とする場合、トグルボタン318をスライドさせて、第一制御スイッチ3161を異なるギアに接続すればよく、メインコントロールボード90によってモーター64の工率を制御して、ファンブレード66の回転速度を調整することにより、風量を調整する。熱風が必要な場合、トグルボタン318をスライドさせて、第二制御スイッチ3163をトリガーする。第二制御スイッチ3163はメインコントロールボード90に信号を送信する。メインコントロールボード90は、信号を受信し、且つ発熱モジュール83が発熱するように制御し、気流が発熱モジュール83を通過するとき、それと熱交換して、ブロードライヤー100は熱風を吹き出す。さらに、発熱モジュール83の発熱工率は、第二制御スイッチ3163を操作することによって調整することができ、従って異なる温度の熱風に対するユーザのニーズを満たす。
【0067】
本実施形態において、トグルボタン318を操作することにより、スイッチモジュール316をトリガーする。スイッチモジュール316は、メインコントロールボード90に信号を送信する。メインコントロールボード90は、受信した信号に基づいて、ブロードライヤー100の作動モード及び風速を制御する。作動モードは、シャットダウンモード(shutdown mode)、冷風モード及び熱風モードが含む。風速は、低速、中速、高速を含む。シャットダウンモードとは、ブロードライヤー100の充電電池51がメインコントロールボード90、モーター64、発熱モジュール83及び表示モジュール105への電力給を停止することを意味し、その結果、ブロードライヤー100内の様々な構成要素は、作動停止状態にある。冷風モードとは、ブロードライヤー100のモーター64が作動してファンブレード66を駆動して回転させて気流を形成し、発熱モジュール83は熱を発生せず、即ち、ブロードライヤー100によって吹き付けられる気流が自然風であることを意味する。熱風モードとは、ブロードライヤー100のモーター64が作動してファンブレード66を駆動して回転させて気流を形成し、同時に、メインコントロールボード90は充電電池51を制御して発熱モジュール83に電力を供給するので、発熱モジュール83も作動して熱を発生し、気流が発熱モジュール83を通過するとき、それと熱交換して、ブロードライヤー100は熱風を吹き出すことを意味する。低速、中速及び高速とは、メインコントロールボード90はモーター64を制御して、異なるパワーでファンブレード66を駆動して、ファンブレード66を異なる速度で回転させて、低速、中速及び高速のような3つの異なる風速レベルの気流を形成し、高速の風量が最大であり、次に中速の風量が続き、低速の風量が最小であることを意味する。
【0068】
ブロードライヤー100が充電状態にあるとき、ブロードライヤー100が現在どの動作モードにあるかに係わらず、メインコントロールボード90は充電電池51を制御して発熱モジュール83及びモーター64への電力供給を停止する。即ち、発熱モジュール83の電源がオフになり、モーター64は回転を停止する。
【0069】
ブロードライヤー100が充電しているところ、ブロードライヤー100のハンドル30はいつでも充電ソケット4000から取り出すことができる。ブロードライヤー100を充電ソケット4000から取り出すと、ブロードライヤー100は充電状態を終了し、充電前の作動モードを回復する。
【0070】
ブロードライヤー100を使用する際、充電電池51に対して過放電保護を行い、即ち、モーター64が作動するとき、メインコントロールボード90は、任意の充電電池51の電圧値が第一プリセット電圧閾値より小さいと検出した場合、発熱アセンブリ80及びモーター64を制御して、発熱アセンブリ80は発熱を停止し、モーター64は回転を停止する。具体的には、メインコントロールボード90に設定された第一プリセット電圧閾値は2.7Vであり、メインコントロールボード90によって任意の充電電池51の電圧値が2.7Vより小さいと検出された場合、メインコントロールボード90は充電電池51を制御して発熱モジュール83およびモーター64への電力供給を停止して、発熱モジュール83は発熱を停止し、モーター64は回転を停止し、且つ表示モジュール105は過放電状態を示す。
【0071】
ブロードライヤー100を充電する際、充電電池51に対して過充電保護を行い、即ち、充電ソケット4000が充電電池51を充電するとき、メインコントロールボード90は、任意の充電電池51の電圧値が第二プリセット電圧閾値より大きいと検出した場合、充電電池51を制御して充電を停止する。具体的には、メインコントロールボード90に設定された第二プリセット電圧閾値は4.2Vであり、充電ソケット4000が充電電池51を充電しているとき、メインコントロールボード90によって任意の充電電池51の電圧値が4.2Vより大きいと検出された場合、メインコントロールボード90は充電電池51を制御して充電を停止する。
【0072】
充電電池51に対して電圧差保護を行い、即ち、充電電池51が完全に充電された状態にあるとき、メインコントロールボード90は、任意の充電電池51の電圧値が第三プリセット電圧閾値より小さいと検出した場合、充電電池51の充電及び/又は放電を禁止する。具体的には、メインコントロールボード90に設定された第三プリセット電圧閾値は3.73Vであり、充電電池51が完全に充電された状態にあるとき、メインコントロールボード90によって任意の充電電池51の電圧値が3.73Vより小さいと検出された場合、単一の充電電池51の間の電圧差が大きすぎると判断して、障害をロックするために充電電池51の充電及び/又は放電を禁止し、メインコントロールボード90の電源が再びオンになった場合でも、メインコントロールボード90は依然としてこの保護モードに入る。
【0073】
充電電池51に対して過度使用保護を行い、即ち、メインコントロールボード90は、充電電池51の充電回数がプリセット回数閾値より大きいと検出した場合、メインコントロールボード90は充電電池51の充電及び/又は放電を禁止する。具体的には、メインコントロールボード90に設定されたプリセット回数閾値が1000回であり、充電ソケット4000が充電電池51を充電するとき、メインコントロールボード90によって充電電池51の充電回数が1000回を超えると検出された場合、メインコントロールボード90は充電電池51が過度使用されたと判断して、障害をロックするために充電電池51の充電及び/又は放電を禁止し、メインコントロールボード90の電源が再びオンになった場合でも、メインコントロールボード90は依然としてこの保護モードに入る。
【0074】
ブロードライヤー100が熱風モードにあるとき、メインコントロールボード90は、任意の充電電池51の電圧値が第四プリセット電圧閾値よりも小さいと検出すると、メインコントロールボード90は発熱アセンブリ80及びモーター64を制御して、発熱アセンブリ80は発熱を停止し、モーター64は作動し続ける。熱風モードとは、モーター64が作動しているとき、発熱モジュール83も作動して熱を発生することを意味する。具体的には、メインコントロールボード90に設定された第四プリセット電圧閾値は3.1Vである。ブロードライヤー100が熱風モードにあるとき、メインコントロールボード90によって充電電池51の電圧値が3.1Vより低いと検出されると、メインコントロールボード90は発熱モジュール83及びモーター64を制御して、発熱モジュール80は発熱を停止し、モーター64は作動し続ける。
【0075】
上記の説明は、本発明のいくつかの例示的な実施形態にすぎない。当業者は、本発明の原理を逸脱せずに、複数の改善及び修飾を行うことができ、このような改善及び修飾も本発明の保護の範囲内に含まれる。

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