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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-23
(45)【発行日】2023-10-31
(54)【発明の名称】コンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0484 20220101AFI20231024BHJP
   G06F 3/0488 20220101ALI20231024BHJP
   G06Q 30/06 20230101ALI20231024BHJP
【FI】
G06F3/0484
G06F3/0488
G06Q30/06
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020042139
(22)【出願日】2020-03-11
(65)【公開番号】P2021144424
(43)【公開日】2021-09-24
【審査請求日】2022-12-14
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (1)配布日:2019年11月15日 配布物:NRI金融ITフォーラム2019で配布された資料「証券業のDXは『組込型資産形成体験ビジネス』への変革」 公開者:株式会社野村総合研究所 (2)開催日:2019年11月15日 集会名:NRI金融ITフォーラム2019 開催場所:東京都中央区日本橋蛎殻町2丁目1番1号 ロイヤルパークホテル 公開者:中山 浩之
(73)【特許権者】
【識別番号】000155469
【氏名又は名称】株式会社野村総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100134175
【弁理士】
【氏名又は名称】永川 行光
(74)【代理人】
【識別番号】100199277
【弁理士】
【氏名又は名称】西守 有人
(72)【発明者】
【氏名】太田 賢吾
(72)【発明者】
【氏名】横田 山都
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 貫
【審査官】石川 亮
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0165743(US,A1)
【文献】特開2015-148981(JP,A)
【文献】特開2018-153640(JP,A)
【文献】特開2013-026878(JP,A)
【文献】国際公開第2013/047541(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048-3/04895
G06Q 30/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カード型オブジェクトと、カード型オブジェクトの分類を表す分類オブジェクトと、を含む画面をタッチパネルディスプレイに表示させる機能と、
前記タッチパネルディスプレイに表示されている画面においてカード型オブジェクトに対するスワイプが検出されると、当該カード型オブジェクトが、当該スワイプの軌跡とは異なる軌跡を描いて画面から出て行くように当該カード型オブジェクトの表示を制御し、かつ、分類オブジェクトの表示を更新する機能と、をコンピュータに実現させ
前記分類オブジェクトは、第1の分類を表す第1の分類オブジェクトと、第2の分類を表す第2の分類オブジェクトとを含み、
前記分類オブジェクトの表示を更新する機能は、前記第1の分類への前記カード型オブジェクトの分類に対応するスワイプを検出した場合、前記第1の分類オブジェクトの表示を更新し、前記第2の分類への前記カード型オブジェクトの分類に対応するスワイプを検出した場合、前記第2の分類オブジェクトの表示を更新しない、コンピュータプログラム。
【請求項2】
カード型オブジェクトの軌跡は、スワイプの軌跡と向きは同じであり、分類オブジェクトが表示されている位置に対して凹となる曲線を含む請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
画面には複数のカード型オブジェクトが重ねて表示され、
当該画面は、分類が済んだカード型オブジェクトの数または残りのカード型オブジェクトの数を示すインジケータを含む請求項1または2に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
カード型オブジェクトがなくなると、カード型オブジェクトのそれまでの分類結果を反映させるか否かを問い合わせる機能をさらに前記コンピュータに実現させる請求項3に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記コンピュータのユーザの属性に基づいて、画面に含めるカード型オブジェクトを選択する機能をさらに前記コンピュータに実現させる請求項1から4のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザの情報端末に、該ユーザに合ったイベントの情報を提供する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-203914号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザにイベントを提案して、ユーザに分類あるいは評価させるための直観的で利便性の高いユーザインタフェースが望まれている。または、イベントに限らず、分類対象項目をユーザに分類あるいは評価させるための直観的で利便性の高いユーザインタフェースが望まれている。
【0005】
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、分類対象項目のより直観的で使いやすい分類操作を実現するユーザインタフェース技術の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様は、コンピュータプログラムに関する。このコンピュータプログラムは、カード型オブジェクトと、カード型オブジェクトの分類を表す分類オブジェクトと、を含む画面をタッチパネルディスプレイに表示させる機能と、タッチパネルディスプレイに表示されている画面においてカード型オブジェクトに対するスワイプが検出されると、当該カード型オブジェクトが、当該スワイプの軌跡とは異なる軌跡を描いて画面から出て行くように当該カード型オブジェクトの表示を制御し、かつ、分類オブジェクトの表示を更新する機能と、をコンピュータに実現させ、分類オブジェクトは、第1の分類を表す第1の分類オブジェクトと、第2の分類を表す第2の分類オブジェクトとを含み、分類オブジェクトの表示を更新する機能は、第1の分類へのカード型オブジェクトの分類に対応するスワイプを検出した場合、第1の分類オブジェクトの表示を更新し、第2の分類へのカード型オブジェクトの分類に対応するスワイプを検出した場合、第2の分類オブジェクトの表示を更新しない
【0007】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を装置、方法、システム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、分類対象項目のより直観的で使いやすい分類操作を実現するユーザインタフェース技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態に係るイベント管理システムの構成を示す模式図である。
図2図1の携帯端末のハードウエア構成図である。
図3図1の携帯端末の機能および構成を示すブロック図である。
図4図1のイベントサーバの機能および構成を示すブロック図である。
図5図4のイベント情報保持部の一例を示すデータ構造図である。
図6図4のユーザ情報保持部の一例を示すデータ構造図である。
図7図1の携帯端末のタッチパネルディスプレイに表示されるカード分類画面の代表画面図である。
図8図1の携帯端末におけるイベントの分類に係る一連の処理の流れを示すフローチャートである。
図9図3の分類結果仮保持部の一例を示すデータ構造図である。
図10図9のカード分類処理の詳細を示すフローチャートである。
図11図1の携帯端末のタッチパネルディスプレイに表示されるカード分類画面の代表画面図である。
図12図1の携帯端末のタッチパネルディスプレイに表示されるカード分類画面の代表画面図である。
図13図1の携帯端末のタッチパネルディスプレイに表示されるカード分類画面の代表画面図である。
図14図1の携帯端末のタッチパネルディスプレイに表示されるカード分類画面の代表画面図である。
図15図1の携帯端末のタッチパネルディスプレイに表示されるカード分類画面の代表画面図である。
図16図1の携帯端末のタッチパネルディスプレイに表示されるカード分類画面の代表画面図である。
図17図1の携帯端末のタッチパネルディスプレイに表示されるカード分類画面の代表画面図である。
図18図1の携帯端末のタッチパネルディスプレイに表示される変形例に係るカード分類画面の代表画面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面において説明上重要ではない部材の一部は省略して表示する。
【0011】
実施の形態に係るコンピュータプログラムは、スマートフォンなどの携帯端末にインストールされ、カード型オブジェクトを含むカード分類画面を携帯端末のタッチパネルディスプレイに表示させる。ユーザはカード分類画面に表示されるカード型オブジェクトをお気に入りに入れる(Like)か入れないか(Dislike)の2択で分類する。ここで、コンピュータプログラムは、ユーザによるカード型オブジェクトに対するスワイプを検出すると、当該スワイプの軌跡とは異なる軌跡でカード型オブジェクトを移動させ、カード分類画面外に出し、スワイプの軌跡の向きに対応する分類をカード型オブジェクト(に対応する分類対象項目)に付与する。これにより、ユーザは直観的にカード型オブジェクトを分類することができると共に、予想とは少し違うカード型オブジェクトの動きに対して新鮮さを感じることができる。
【0012】
また、実施の形態では、カード分類画面でランダムに10枚のカード型オブジェクトを提示して、Dislike/Likeの判断で左右にスワイプするランダムモードの他に、ユーザの属性に基づき選択されたお勧めの10枚にするカスタマイズモードもある。このカスタマイズモードでは、例えば各カードについてユーザ属性毎の「閲覧した」「ランダム提示でLikeを選んだ」「お気に入りリストに入れた」「申し込みをした」とそれぞれに段階的にスコア化してデータを保持し、特定のユーザがお勧め提案を受ける時に同じ属性のスコアが高いカードの上位10枚を出す。カスタマイズモードによると、ユーザの嗜好により合致した情報の提示が可能となる。
【0013】
図1は、実施の形態に係るイベント管理システム2の構成を示す模式図である。イベント管理システム2は、スマートフォンやタブレット型端末やラップトップPCなどの携帯端末4と、イベントサーバ6と、を備える。携帯端末4とイベントサーバ6とはいずれもインターネットなどのネットワーク8と接続され、ネットワーク8を介して通信する。なお、携帯端末4の数に制限はなく、イベントサーバ6は複数のサーバから構成されてもよい。
【0014】
携帯端末4のユーザは、ダウンロードサイトからネットワーク8を介して、実施の形態に係るイベント管理アプリケーションプログラム(以下、イベントアプリと称す)を携帯端末4にダウンロードし、インストールする。あるいはまた、イベントアプリは携帯端末4にプリインストールされていてもよい。イベントアプリが携帯端末4により実行されることにより、携帯端末4はネットワーク8を介してイベントサーバ6と通信し、各種機能を実現する。以下、携帯端末4(のCPUなどのプロセッサ)がイベントアプリを実行することにより実現する機能を携帯端末4の機能として説明する。それらの機能は実際はイベントアプリが携帯端末4に実現させる機能である。
【0015】
図2は、図1の携帯端末4のハードウエア構成図である。携帯端末4はイベントアプリをインストールして実行可能であればいかなる端末であってもよく、例えば公知の携帯端末であってもよい。携帯端末4は、メモリ40と、プロセッサ42と、通信インタフェース44と、ディスプレイ46と、入力インタフェース48と、を備える。これらの要素はそれぞれバス50に接続され、バス50を介して互いに通信する。なお、携帯端末4は、各ユーザがそれぞれ所有する携帯可能な端末に限定されるものではなく、前記ディスプレイ46や入力インタフェース48等を備えていればよいので、例えば特定の空間に設置されるデジタルサイネージであってもよい。
【0016】
メモリ40は、データやプログラムを記憶するための記憶領域である。データやプログラムは、メモリ40に恒久的に記憶されてもよいし、一時的に記憶されてもよい。特にメモリ40はイベントアプリを記憶する。プロセッサ42は、メモリ40に記憶されているプログラム、特にイベントアプリを実行することにより、携帯端末4における各種機能を実現する。通信インタフェース44は、携帯端末4の外部との間でデータの送受信を行うためのインタフェースである。例えば、通信インタフェース44は、携帯電話の無線通信網にアクセスするためのインタフェースや、無線LAN(Local Area Network)にアクセスするためのインタフェース等を含む。また、通信インタフェース44は、例えば、USB(Universal Serial Bus)等の有線ネットワークのインタフェースを含んでいてもよい。特に通信インタフェース44は、ネットワーク8を介したイベントサーバ6との通信を実現する。ディスプレイ46は、各種情報を表示するためのデバイスであり、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイにタッチパネルが組み込まれたタッチパネルディスプレイである。入力インタフェース48は、ユーザからの入力を受け付けるためのデバイスである。入力インタフェース48は、例えば、タッチパネルディスプレイ上に設けられたタッチパネルや、各種入力キー等を含む。
【0017】
図3は、図1の携帯端末4の機能および構成を示すブロック図である。ここおよび以後のブロック図に示す各ブロックは、ハードウエア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウエア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
【0018】
携帯端末4は、入力検出部102と、表示制御部104と、通信部106と、分類結果仮保持部107と、を備える。
【0019】
入力検出部102は、ユーザの指によるタッチパネルディスプレイに対する入力を検出する。入力検出部102は、入力がタップであるか、スライドであるか、スワイプであるか、を判定する。なお、本実施の形態では、タッチパネルディスプレイに対する「スワイプ」を、ディスプレイに触れた状態で指を滑らせて離す(リフトオフする)操作と定義するが、他の実施の形態では他の定義も可能である。本実施の形態では、タッチパネルディスプレイに対する「スライド」を、ディスプレイに触れた状態で指を滑らせる操作と定義するが、他の実施の形態では他の定義も可能である。スライドは、ディスプレイ上のオブジェクトをドラッグする際に用いられてもよい。入力検出部102は、タッチパネルディスプレイ上でユーザの指を検出した座標を取得し、当該座標と、そのときタッチパネルディスプレイに表示されているカード分類画面の表示内容と、を比較することで、当該カード分類画面に表示されているどのオブジェクトに対する入力であるかを決定する。
【0020】
表示制御部104は、イベントサーバ6から取得したイベントの情報に基づいてカード分類画面を生成し、生成されたカード分類画面をタッチパネルディスプレイに表示させる。表示制御部104は、分類結果仮保持部107からイベントの情報を読み出して使用する。表示制御部104は、カード分類画面に表示されるオブジェクトの移動や表示内容を制御する。なお、他の実施の形態ではイベントサーバ6がカード分類画面を生成して携帯端末4に送信し、表示制御部104は受信したカード分類画面をタッチパネルディスプレイに表示させてもよい。
【0021】
入力検出部102は、カード分類画面に表示されているカード型オブジェクトに対する入力から、当該カード型オブジェクトがLike/Dislikeのどちらに分類されたかを判定し、判定の結果を分類結果仮保持部107に登録する。
【0022】
通信部106は、ネットワーク8を介したイベントサーバ6との通信を実現する。通信部106は、ユーザ指示に基づくカード分類画面生成用データの要求を、ネットワーク8を介してイベントサーバ6に送信する。通信部106は、当該要求に応じて生成されたイベントの情報をイベントサーバ6から受信し、分類結果仮保持部107に登録する。通信部106は、カード分類画面に対するユーザの入力の結果を分類結果仮保持部107から読み出し、イベントサーバ6に送信する。
【0023】
図9は、図3の分類結果仮保持部107の一例を示すデータ構造図である。分類結果仮保持部107は、カード分類画面におけるカード型オブジェクト(に対応するイベント)の分類結果を一時的に保持する。分類結果仮保持部107は、イベントを特定するイベントIDと、イベントの情報と、イベントの分類結果と、を対応付けて保持する。分類結果は、Likeに分類されたか(「Like」)、または、Dislikeに分類されたか(「Dislike」)、または、まだ分類が行われていないか(空欄)、を示す。
【0024】
図4は、図1のイベントサーバ6の機能および構成を示すブロック図である。イベントサーバ6は、イベント選択部108と、通信部110と、分類部112と、解析部114と、イベント情報保持部116と、ユーザ情報保持部118と、を備える。
【0025】
図5は、図4のイベント情報保持部116の一例を示すデータ構造図である。イベント情報保持部116は、イベントを特定するイベントIDと、イベントの名称と、イベントの内容および時期と、イベントに対する属性1、属性2、属性3それぞれのスコアと、を対応付けて保持する。
【0026】
イベントに対する属性のスコアについて説明する。
ランダムモードが選択された場合、携帯端末4は、カード分類画面に、イベントを表すカード型オブジェクトを枚数限定(10枚など)でランダムに提示する。ランダムモードでは、スコアは使用されない。ユーザは各カード型オブジェクトをLike(右方向)、Dislike(左方向)にスワイプする。Like数がカウントアップする(Dislikeはカウントしない)と共に、カード分類画面には残り枚数に対する進捗バーが表示される。また、Likeされたカード型オブジェクトは一時的に仮保存され、最後にそれらを自分のお気に入りリストに反映するかどうかの選択が可能となっている。
【0027】
これに対してカスタマイズモードが選択された場合、提示するカード型オブジェクトの選択に、ユーザの属性毎の行動の関心度による重みづけスコアリングが反映される。具体的には、カード分類画面において属性1(例えば、男性かつ20代かつ独身)のAさんがカード型オブジェクト「祭りに行こう!」をLikeに分類すると、「祭りに行こう!」イベントをLikeした属性1のユーザの数が+1される。同様に、属性2(例えば、女性、40代、既婚、子供有り)のBさんが「祭りに行こう!」イベントの詳細情報を閲覧すると、「祭りに行こう!」イベントの詳細を閲覧した属性2のユーザの数が+1される。属性3(例えば、男性、40代、DINKS)のCさんが「祭りに行こう!」イベントに申し込むと、「祭りに行こう!」イベントに申し込んだ属性3のユーザの数が+1される。
【0028】
イベントに対する属性のスコアは以下のように算出される。「祭りに行こう!」イベントに対応付けられた属性1のユーザの数の内訳が、
詳細閲覧したユーザの数:25
Likeしたユーザの数:10
リストに追加したユーザの数:8
申し込みをしたユーザの数:5
のとき、「祭りに行こう!」イベントに対する属性1のスコアは、
詳細閲覧(1P)×25人+Like(2P)×10人+リスト追加(3P)×8人+申し込み(5P)×5人=25P+20P+24P+25P=94P
イベント情報保持部116は、登録されている各イベントについて、このように算出されるスコアを属性ごとに保持する。
【0029】
属性2のDさんがカード分類画面の表示を要求した場合、Dさんと同じ属性2のユーザのスコアが高い上位30イベントの中からランダムで10枚が選択され、Dさん向けのカード分類画面に表示される。
【0030】
図6は、図4のユーザ情報保持部118の一例を示すデータ構造図である。ユーザ情報保持部118は、ユーザを特定するユーザIDと、ユーザの属性と、ユーザがお気に入り(Like)に分類したイベントのイベントIDと、ユーザが非お気に入り(Dislike)に分類したイベントのイベントIDと、を対応付けて保持する。
【0031】
図4に戻り、イベント選択部108は、携帯端末4からカード分類画面生成用データの要求を受信する。ランダムモードが選択されている場合、イベント選択部108は、要求を受信すると、イベント情報保持部116に登録されているイベントのなかからランダムに所定数(例えば、10個)のイベントを選択する。
【0032】
カスタマイズモードが選択されている場合、イベント選択部108は、要求を受信すると、携帯端末4のユーザの属性に基づいて、カード分類画面に含めるカード型オブジェクトを選択する。イベント選択部108は要求に含まれる携帯端末4のユーザのユーザIDを特定する。イベント選択部108は、ユーザ情報保持部118を参照することで、特定されたユーザIDに対応する属性を特定する。イベント選択部108は、イベント情報保持部116を参照し、特定された属性のスコアが高い上位30個のイベントを特定する。イベント選択部108は、特定された30個のイベントのなかからランダムで10個のイベントを選択する。
【0033】
通信部110は、イベント選択部108によって選択された10個のイベントの情報を、ネットワーク8を介して携帯端末4に送信する。送信されるイベントの情報は、イベントIDと、イベントの名称と、イベントの内容と、イベントの時期と、を含む。通信部110は、カード分類画面に対するユーザの入力の結果を受信する。
【0034】
分類部112は、受信したユーザ入力の結果に基づいて、ユーザ情報保持部118を更新する。ユーザ入力の結果は、例えば、ユーザIDと、イベントIDと、そのイベントをユーザがLikeしたかまたはDislikeしたかの別を示す分類結果と、を含む。分類部112は、ユーザ情報保持部118において、ユーザによってLikeされたイベントのイベントIDを当該ユーザのお気に入りイベントIDに追加し、ユーザによってDislikeされたイベントのイベントIDを当該ユーザの非お気に入りイベントIDに追加する。
【0035】
解析部114は、定期的にイベントに対する各属性のスコアを上述のように算出し、算出されたスコアでイベント情報保持部116を更新する。
【0036】
図7は、携帯端末4のタッチパネルディスプレイ400に表示されるカード分類画面402の代表画面図である。カード分類画面402は、第1カード型オブジェクト404と、インフォメーションアイコン403と、第2カード型オブジェクト406と、第3カード型オブジェクト408と、Likeオブジェクト410と、バッジ412と、Dislikeオブジェクト414と、進捗インジケータ416と、残りカード数表示領域418と、テーマ表示領域420と、を有する。
【0037】
第1カード型オブジェクト404と、第2カード型オブジェクト406と、第3カード型オブジェクト408と、は、第1カード型オブジェクト404が最前面に、第2カード型オブジェクト406が第1カード型オブジェクト404の下に、第3カード型オブジェクト408が第2カード型オブジェクト406の下に、それぞれ置かれているように重ねて表示される。
【0038】
インフォメーションアイコン403は最前面の第1カード型オブジェクト404に関連付けて表示される。本例では、インフォメーションアイコン403は第1カード型オブジェクト404の中に透過的に表示される。インフォメーションアイコン403がタップされると、タッチパネルディスプレイ400は第1カード型オブジェクト404に対応するイベントの詳細を表示する画面に遷移する。
【0039】
Likeオブジェクト410、Dislikeオブジェクト414はそれぞれ、カード分類画面402に表示されているカード型オブジェクト404、406、408に関する分類を表し、特にLikeオブジェクト410はお気に入りを、Dislikeオブジェクト414は非お気に入りを、それぞれ表す。
【0040】
バッジ412はLikeオブジェクト410に関連付けて表示される。本例ではバッジ412はLikeオブジェクト410の中に表示される。バッジ412は、現在までに何枚のカード型オブジェクトがLikeされたかを数字で示す。Dislikeオブジェクト414にはバッジは表示されない。
【0041】
進捗インジケータ416は、カード分類画面402において分類が済んだカード型オブジェクトの数を示す。進捗インジケータ416はプログレスバーであってもよい。残りカード数表示領域418は、カード分類画面402においてまだ分類していない、残りのカード型オブジェクトの数を数値で表示する。表示制御部104は、分類結果仮保持部107を参照することで、進捗インジケータ416および残りカード数表示領域418の表示内容を決定してもよい。
【0042】
タッチパネルディスプレイ400に表示されているカード分類画面402において第1カード型オブジェクト404に対する右向きスワイプが検出されると、表示制御部104は、当該第1カード型オブジェクト404が、右向きスワイプの軌跡422とは異なる右向きの円弧状軌跡424を描いてカード分類画面402から出て行くように当該第1カード型オブジェクト404の表示を制御する。併せて表示制御部104は、Likeオブジェクト410の表示を更新する。
【0043】
第1カード型オブジェクト404の右向きの円弧状軌跡424は、右向きスワイプの軌跡422と向きは同じであり、Likeオブジェクト410が表示されている位置に対して凹となる曲線を含む。言い換えると、第1カード型オブジェクト404はLikeオブジェクト410の周りを回るようにしてカード分類画面402の外へと出て行く。第1カード型オブジェクト404が右向きの円弧状軌跡424に沿ってカード分類画面402の外に出ると、第1カード型オブジェクト404に対応するイベントがLikeとして分類結果仮保持部107に仮登録され、Likeオブジェクト410のバッジ412内に表示されている数が+1される。併せて第1カード型オブジェクト404の下にあった第2カード型オブジェクト406が最前面に表示され、進捗インジケータ416は1目盛り分右に進み、残りカード数表示領域418に表示されている数が-1される。
【0044】
同様に、タッチパネルディスプレイ400に表示されているカード分類画面402において第1カード型オブジェクト404に対する左向きスワイプが検出されると、表示制御部104は、当該第1カード型オブジェクト404が、左向きスワイプの軌跡426とは異なる左向きの円弧状軌跡428を描いてカード分類画面402から出て行くように当該第1カード型オブジェクト404の表示を制御する。この際、Dislikeオブジェクト414の表示は更新されない。
【0045】
第1カード型オブジェクト404の左向きの円弧状軌跡428は、左向きスワイプの軌跡426と向きは同じであり、Dislikeオブジェクト414が表示されている位置に対して凹となる曲線を含む。言い換えると、第1カード型オブジェクト404はDislikeオブジェクト414の周りを回るようにしてカード分類画面402の外へと出て行く。第1カード型オブジェクト404が左向きの円弧状軌跡428に沿ってカード分類画面402の外に出ると、第1カード型オブジェクト404に対応するイベントがDislikeとして分類結果仮保持部107に仮登録される。併せて第1カード型オブジェクト404の下にあった第2カード型オブジェクト406が最前面に表示され、進捗インジケータ416は1目盛り分右に進み、残りカード数表示領域418に表示されている数が-1される。
【0046】
右向きの円弧状軌跡424と左向きの円弧状軌跡428とは、タッチパネルディスプレイ400の中心線に対して線対称である。
【0047】
カード分類画面402において第1カード型オブジェクト404をタップしてそのままなぞる(スライドする)ことにより、第1カード型オブジェクト404をドラッグすることができる。カード分類画面402は、左領域402a、中央領域402b、右領域402c、の三つの領域に分けられている。スライドの後にユーザが指を離す(リフトオフする)と、そのときの第1カード型オブジェクト404の基準点(例えば、中心点や重心)430の位置によって、その後の動作が変わってくる。リフトオフ時の基準点430が左領域402aにあれば第1カード型オブジェクト404は左向きの円弧状軌跡に沿ってカード分類画面402の外へと出て行き、第1カード型オブジェクト404に対応するイベントがDislikeとして分類結果仮保持部107に仮登録される。リフトオフ時の基準点430が右領域402cにあれば第1カード型オブジェクト404は右向きの円弧状軌跡に沿ってカード分類画面402の外へと出て行き、第1カード型オブジェクト404に対応するイベントがLikeとして分類結果仮保持部107に仮登録される。リフトオフ時の基準点430が中央領域402bにあれば第1カード型オブジェクト404はデフォルトの位置(スライドにより移動する前の位置)に戻る。
【0048】
以上の構成による携帯端末4の動作を説明する。
図8は、図1の携帯端末4におけるイベントの分類に係る一連の処理の流れを示すフローチャートである。携帯端末4は、ユーザからの指示に基づき、カード分類画面402を生成するためのデータをイベントサーバ6に要求する(S802)。携帯端末4は、携帯端末4のユーザの属性に基づきイベントサーバ6において選択されたイベントの情報を、イベントサーバ6から受信し(S804)、分類結果仮保持部107に登録する。携帯端末4は、分類結果仮保持部107に保持される、受信したイベントの情報に基づいてカード分類画面402を生成し、タッチパネルディスプレイ400に表示させる(S806)。携帯端末4は、カード分類画面402の最前面に表示されているカード型オブジェクトについて、カード分類画面402とユーザとのやりとり(Interaction)によるカード分類処理を行う(S808)。カード分類処理が完了し、分類結果が分類結果仮保持部107に登録されると、携帯端末4は、分類結果仮保持部107を参照することで、残りのカード型オブジェクトが存在するか否かを判定する(S810)。残りのカード型オブジェクトが存在する、すなわち分類結果仮保持部107に分類結果が空欄となっているイベントがある場合(S810のY)、携帯端末4は次のカード型オブジェクトをカード分類画面402の最前面に表示させると共に、処理をステップS808に戻す。全てのカード型オブジェクトの分類処理が完了した、すなわち分類結果仮保持部107に保持される全てのイベントに対して分類結果が登録されている場合(S810のN)、携帯端末4は、カード型オブジェクトのそれまでの分類結果を反映させるか否かを問い合わせる(S812)。
【0049】
ステップS812までの分類結果は分類結果仮保持部107に一時的に保持されており、この一時的に保持されている分類結果がイベントサーバ6によって受信されてイベントサーバ6のユーザ情報保持部118に登録されることによって、分類結果が本登録されることとなる。ユーザから反映させる旨の指示を受け付けた場合(S812のY)、携帯端末4は分類結果仮保持部107に一時保持している分類結果をイベントサーバ6に送信する(S814)。その後、携帯端末4は分類結果仮保持部107をクリアし空にする。ユーザから反映させない旨の指示を受け付けた場合(S812のN)、携帯端末4は分類結果仮保持部107に一時保持している分類結果を全て破棄する(S816)。
【0050】
なお、全てのカード型オブジェクトの分類処理が完了した場合(S810のN)、携帯端末4は、新たなカード型オブジェクトを選択して表示するか否かをユーザに問い合わせてもよい。
【0051】
図10は、図9のステップS808のカード分類処理の詳細を示すフローチャートである。携帯端末4は、カード分類画面402に対するユーザ入力がタップであるか、スライドであるか、スワイプであるかを判定する(S902)。
【0052】
[スワイプの場合]
ステップS902で入力がスワイプであると判定された場合、携帯端末4は当該スワイプによる入力が、カード分類画面402の最前面に表示されているカード型オブジェクトに対する入力であると解釈する。携帯端末4は、検出されたスワイプの向きを判定する(S904)。右向きのスワイプであると判定された場合、携帯端末4は、最前面のカード型オブジェクトのデフォルト位置を起点とする、右向きカード移動アニメーションを提示する(S906)。この右向きカード移動アニメーションでは、デフォルト位置にあるカード型オブジェクトが、右向きの円弧状軌跡を描いてカード分類画面402から出て行く。携帯端末4は、ステップS906でカード分類画面402から出て行ったカード型オブジェクトに対応するイベントをお気に入り(Like)に仮追加する(S908)。ステップS904で左向きのスワイプであると判定された場合、携帯端末4は、最前面のカード型オブジェクトのデフォルト位置を起点とする、左向きカード移動アニメーションを提示する(S910)。この左向きカード移動アニメーションでは、デフォルト位置にあるカード型オブジェクトが、左向きの円弧状軌跡を描いてカード分類画面402から出て行く。携帯端末4は、ステップS910でカード分類画面402から出て行ったカード型オブジェクトに対応するイベントを非お気に入り(Dislike)に仮追加する(S912)。
【0053】
[タップの場合]
ステップS902で入力がタップであると判定された場合、携帯端末4は、タップが検出された位置がカード分類画面402のLikeオブジェクト410上であるか、Dislikeオブジェクト414上であるか、それ以外の位置であるか、を判定する(S914)。Likeオブジェクト410に対するタップが検出された場合、携帯端末4は、ステップS906、S908を行う。Dislikeオブジェクト414に対するタップが検出された場合、携帯端末4は、ステップS910、S912を行う。それ以外の位置でタップが検出された場合、処理はステップS914に戻る。なお、最前面のカード型オブジェクトのインフォメーションアイコンに対するタップが検出された場合、携帯端末4は当該カード型オブジェクトに対応するイベントの詳細を表示する画面をタッチパネルディスプレイ400に表示させる。
【0054】
[スライドの場合]
ステップS902で入力がスライドであると判定された場合、携帯端末4は当該スライドによる入力が、カード分類画面402の最前面に表示されているカード型オブジェクトに対する入力であると解釈する。携帯端末4は、スライドの軌跡に合わせて最前面のカード型オブジェクトを移動させる(S916)。携帯端末4は、リフトオフまたはスワイプが検出されたか否かを判定する(S918)。どちらも検出されていなければ、処理はステップS916に戻る。
【0055】
ステップS918でスワイプが検出された場合、携帯端末4は、検出されたスワイプの向きを判定する(S920)。右向きのスワイプであると判定された場合、携帯端末4は、スワイプが検出されたときの最前面のカード型オブジェクトの位置(以下、スワイプ地点という)を起点とする、右向きカード移動アニメーションを提示する(S922)。この右向きカード移動アニメーションでは、スワイプ地点にあるカード型オブジェクトが、右向きの円弧状軌跡を描いてカード分類画面402から出て行く。携帯端末4は、ステップS922でカード分類画面402から出て行ったカード型オブジェクトに対応するイベントをお気に入り(Like)に仮追加する(S924)。ステップS920で左向きのスワイプであると判定された場合、携帯端末4は、スワイプ地点を起点とする、左向きカード移動アニメーションを提示する(S926)。この左向きカード移動アニメーションでは、スワイプ地点にあるカード型オブジェクトが、左向きの円弧状軌跡を描いてカード分類画面402から出て行く。携帯端末4は、ステップS926でカード分類画面402から出て行ったカード型オブジェクトに対応するイベントを非お気に入り(Dislike)に仮追加する(S928)。
【0056】
ステップS918でリフトオフが検出された場合、携帯端末4は、リフトオフが検出されたときの最前面のカード型オブジェクトの基準点の位置(以下、リフトオフ地点という)がカード分類画面402上に定義される三つの領域(左領域402a、中央領域402b、右領域402c)のうちのどれに入っているかを判定する(S930)。なお、リフトオフが検出されたタッチパネルディスプレイ400上の位置と、リフトオフ地点と、は異なりうる。
【0057】
ステップS930でリフトオフ地点が中央領域402b内にあると判定された場合、携帯端末4は、カード型オブジェクトをデフォルト位置に戻す。その後処理はステップS902に戻る。
【0058】
ステップS930でリフトオフ地点が右領域402c内にあると判定された場合、携帯端末4は、リフトオフ地点を起点とする、右向きカード移動アニメーションを提示する(S934)。この右向きカード移動アニメーションでは、リフトオフ地点にあるカード型オブジェクトが、右向きの円弧状軌跡を描いてカード分類画面402から出て行く。携帯端末4は、ステップS934でカード分類画面402から出て行ったカード型オブジェクトに対応するイベントをお気に入り(Like)に仮追加する(S936)。ステップS930でリフトオフ地点が左領域402a内にあると判定された場合、携帯端末4は、リフトオフ地点を起点とする、左向きカード移動アニメーションを提示する(S938)。この左向きカード移動アニメーションでは、リフトオフ地点にあるカード型オブジェクトが、左向きの円弧状軌跡を描いてカード分類画面402から出て行く。携帯端末4は、ステップS938でカード分類画面402から出て行ったカード型オブジェクトに対応するイベントを非お気に入り(Dislike)に仮追加する(S940)。
【0059】
図11図12図13図14図15図16はそれぞれ、携帯端末4のタッチパネルディスプレイ400に表示されるカード分類画面402の代表画面図である。図11の状態でユーザが右向きスワイプを行うと、図12に示されるように最前面のカード型オブジェクトが右向きに弧を描いて移動し、図13に示されるように画面外に消える。併せて、進捗インジケータが一目盛り分進み、残りカード数表示領域の数が-1され、バッジの数字が+1される。
【0060】
図13の状態でユーザが左向きスワイプを行うと、図14に示されるように最前面のカード型オブジェクトが左向きに弧を描いて移動し、図15に示されるように画面外に消える。併せて、進捗インジケータが一目盛り分進み、残りカード数表示領域の数が-1されるが、バッジの数字は変更されない。
【0061】
全てのカード型オブジェクトの分類が完了すると、図16に示されるように、お気に入りに仮登録されているカード型オブジェクト(イベント)をお気に入りリストに追加するか否かを問い合わせるダイアログ440が表示される。
【0062】
図17は、携帯端末4のタッチパネルディスプレイ400に表示されるカード分類画面402の代表画面図である。図17は、最前面のカード型オブジェクト442を、その基準点444が右領域402cに入るまでスライドにより移動させて、その後、リフトオフした直後の状態を示す。基準点が右領域402cに入っているので、リフトオフの後、カード型オブジェクト442は、(デフォルト位置に戻ることなく)図17に示される位置から右向きに弧を描いて移動し画面外に消える。
【0063】
上述の実施の形態において、保持部の例は、ハードディスクや半導体メモリである。また、本明細書の記載に基づき、各部を、図示しないCPUや、インストールされたアプリケーションプログラムのモジュールや、システムプログラムのモジュールや、ハードディスクから読み出したデータの内容を一時的に記憶する半導体メモリなどにより実現できることは本明細書に触れた当業者には理解される。
【0064】
本実施の形態に係るイベントアプリによると、ユーザによるカード型オブジェクトに対するスワイプを検出すると、当該スワイプの軌跡とは異なる軌跡でカード型オブジェクトが移動してカード分類画面402の外に出るアニメーションが提供され、併せてスワイプの軌跡の向きに対応する分類がカード型オブジェクトに対応するイベントに付与される。これにより、ユーザは直観的にカード型オブジェクトを分類することができると共に、予想とは少し違うカード型オブジェクトの動きに対して新鮮さを感じることができる。
【0065】
また、本実施の形態に係るイベントアプリでは、カード分類画面402でカード型オブジェクトが提示されると共にLikeオブジェクト410およびDislikeオブジェクト414が提示されるので、ユーザは分類のためのどのような動作が求められているのか、また、どの向きにスワイプすれば望む分類が実現されるのか、を容易に理解することができる。
【0066】
また、本実施の形態に係るイベントアプリでは、カード分類画面402でカード型オブジェクトが提示されると共に進捗インジケータ416、残りカード数表示領域418、バッジ412が提示されるので、ユーザはそれまでの分類作業の進捗および分類結果を容易に把握することができる。
【0067】
以上、実施の形態に係るイベント管理システム2の構成と動作について説明した。この実施の形態は例示であり、各構成要素や各処理の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解される。
【0068】
実施の形態では、カード型オブジェクトがイベントを表す場合について説明したが、これに限られず、カード型オブジェクトがお勧めの商品・サービス等のコンテンツを表す場合にも、本実施の形態の技術的思想を適用できる。また、カード型オブジェクトが表示するコンテンツの内容について、ユーザが投票や評価を行う場合にも、本実施の形態の技術的思想を適用できる。
【0069】
実施の形態では、分類結果仮保持部107に分類結果を仮登録しておいて、ユーザがお気に入りリストへの反映を希望した場合に仮登録内容をイベントサーバ6に送信して本登録する場合を説明したが、これに限られない。例えば、携帯端末4は、カード型オブジェクトが分類されるごとにその分類結果をイベントサーバ6に送信してもよい。この場合、イベントサーバ6に分類結果仮保持部107と同様の仮保持部を設けることで仮登録から本登録への流れを実現してもよいし、仮登録の機能を廃してカード型オブジェクトの分類が発生するごとに直接その分類結果を本登録するよう構成してもよい。
【0070】
実施の形態では、カード分類画面402においてカード型オブジェクトをLikeかDislikeの2択で分類する場合を説明したが、これに限られず、3つ以上の分類を設けてもよい。例えば、カード型オブジェクトに対応するイベントに既に参加済みであるという分類をさらに設けてもよい。
【0071】
実施の形態では、携帯端末4に備わる入力検出部102がユーザの指によるタッチパネルディスプレイに対する入力を検出して、入力がタップであるか、スライドであるか、スワイプであるか、を判定する場合を説明したが、携帯端末4の図示しないジェスチャー認識部によってユーザの入力を検出するように実装してもよい。ジェスチャー認識部は携帯端末4の撮像部(カメラ等)で取得された画像を解析することで、ユーザの手や指の動きをジェスチャーとして認識する。
【0072】
また、バーチャルリアリティー(VR)技術を使ってユーザがジェスチャーの入力を行うように実装してもよく、例えばユーザはVR入力装置を手に持ってバーチャルリアリティー(VR)環境内で動かすことにより、タップ、スライド、スワイプ等のジェスチャー動作を実行する。携帯端末4のトラッキング装置は当該ジェスチャー動作を認識する。ユーザはVRゴーグル(HMD)をかけて、トラッキング装置が検知するユーザの入力(タップ・スライド・スワイプ等)に基づくカード型オブジェクトの変化を、バーチャルリアリティー(VR)環境の中で見ることができる。
【0073】
図18は、携帯端末4のタッチパネルディスプレイ400に表示される変形例に係るカード分類画面460の代表画面図である。カード分類画面460は、Likeオブジェクト410、Dislikeオブジェクト414に加えて済みオブジェクト462を有する。カード分類画面460においてカード型オブジェクト464に対する上向きスワイプが検出されると、表示制御部104は、当該カード型オブジェクト464が、上向きスワイプの軌跡466とは異なる上向きの円弧状軌跡468を描いてカード分類画面460から出て行くように当該カード型オブジェクト464の表示を制御する。
【0074】
カード型オブジェクト464の上向きの円弧状軌跡468は、上向きスワイプの軌跡466と向きは同じであり、済みオブジェクト462が表示されている位置に対して凹となる曲線を含む。言い換えると、カード型オブジェクト464は済みオブジェクト462の周りを回るようにしてカード分類画面460の外へと出て行く。カード型オブジェクト464が上向きの円弧状軌跡468に沿ってカード分類画面460の外に出ると、カード型オブジェクト464に対応するイベントが参加済みとして分類結果仮保持部107に仮登録される。
【0075】
実施の形態では、携帯端末4が、カード分類画面402に対するユーザ入力がタップであるか、スライドであるか、スワイプであるかを判定し、スワイプであればそのスワイプの向きに応じてカード型オブジェクトの分類を行う場合を説明したがこれに限られない。例えば、携帯端末4は、スワイプの大きさの大小に応じてカード型オブジェクトを分類するか、カード型オブジェクトをデフォルト位置に戻すかを判定してもよい。具体的には、携帯端末4はカード分類画面402に対するユーザ入力がスワイプであると判定した場合、そのスワイプの大きさ(例えば、なぞった長さ、スワイプの速さなど)を検出し、検出されたスワイプの大きさをしきい値と比較する。携帯端末4は、検出されたスワイプの大きさがしきい値よりも大きい場合、スワイプの向きに応じたカード型オブジェクトの分類を実行する。携帯端末4は、検出されたスワイプの大きさがしきい値以下の場合、カード型オブジェクトの位置を少し動かした後、デフォルト位置に戻す。
【0076】
あるいはまた、携帯端末4は、スワイプの終了位置(なぞりを終えてリフトオフした位置)に応じてカード型オブジェクトを分類するか、カード型オブジェクトをデフォルト位置に戻すかを判定してもよい。具体的には、携帯端末4は、スワイプの終了位置がカード分類画面402上に定義される三つの領域(左領域402a、中央領域402b、右領域402c)のうちのどれに入っているかを判定する。スワイプの終了位置が中央領域402b内にあると判定された場合、携帯端末4は、カード型オブジェクトをデフォルト位置に戻す。スワイプの終了位置が右領域402c内にあると判定された場合、携帯端末4は、右向きカード移動アニメーションを提示し、カード型オブジェクトに対応するイベントをお気に入り(Like)に仮追加する。スワイプの終了位置が左領域402a内にあると判定された場合、携帯端末4は、左向きカード移動アニメーションを提示し、カード型オブジェクトに対応するイベントを非お気に入り(Dislike)に仮追加する。
【符号の説明】
【0077】
2 イベント管理システム、 4 携帯端末、 6 イベントサーバ、 8 ネットワーク。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18