(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-23
(45)【発行日】2023-10-31
(54)【発明の名称】充電台
(51)【国際特許分類】
H02J 50/90 20160101AFI20231024BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20231024BHJP
H04M 1/21 20060101ALI20231024BHJP
H02J 50/10 20160101ALI20231024BHJP
H02J 7/02 20160101ALI20231024BHJP
【FI】
H02J50/90
H02J7/00 301E
H02J7/00 U
H02J7/00 301D
H04M1/21 Z
H02J50/10
H02J7/02 U
(21)【出願番号】P 2021104915
(22)【出願日】2021-06-24
【審査請求日】2022-07-07
(73)【特許権者】
【識別番号】520184767
【氏名又は名称】プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117606
【氏名又は名称】安部 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100136423
【氏名又は名称】大井 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100121186
【氏名又は名称】山根 広昭
(74)【代理人】
【識別番号】100130605
【氏名又は名称】天野 浩治
(72)【発明者】
【氏名】杉原 敦史
(72)【発明者】
【氏名】増岡 志寿香
(72)【発明者】
【氏名】長野 幸大
【審査官】佐藤 卓馬
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-005543(JP,A)
【文献】特表2012-514967(JP,A)
【文献】特開2013-118720(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 50/90
H02J 7/00
H04M 1/21
H02J 50/10
H02J 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被充電端末が対向させて置かれる一側面を有する充電台であって、
前記一側面は、
周縁部より盛り上がった凸平面部と、
前記凸平面部の盛り上がった部分に内蔵された給電コイルと、
前記給電コイルに対して予め定められた位置に被充電端末を固定することができる固定機構と
を有
し、
前記一側面が矩形に沿った形状であり、当該矩形の一辺を除いて周方向に連続して発光するように構成された発光部が設けられている、
充電台。
【請求項2】
前記一側面の周縁部にRが形成されており、前記発光部が設けられた部分よりも、発光部が設けられていない部分の縁部のRが大きい、請求項
1に記載された充電台。
【請求項3】
被充電端末が対向させて置かれる一側面を有する充電台であって、
前記一側面は、
周縁部より盛り上がった凸平面部と、
前記凸平面部の盛り上がった部分に内蔵された給電コイルと、
前記給電コイルに対して予め定められた位置に被充電端末を固定することができる固定機構と
を有し、
前記一側面が矩形に沿った形状であり、当該矩形の一辺を除いて発光部が設けられており、
前記一側面の周縁部にRが形成されており、前記発光部が設けられた部分よりも、発光部が設けられていない部分の縁部のRが大きい、充電台。
【請求項4】
前記発光部が設けられていない一辺の両端は、当該一側面に直交する高さ方向の縁に沿って発光部が延びている、請求項
2または3に記載された充電台。
【請求項5】
前記発光部は、前記一側面の周縁部に設けられている、請求項1から4までの何れか一項に記載された充電台。
【請求項6】
前記固定機構は、内蔵された磁石で構成されている、請求項
1から5までの何れか一項に記載された充電台。
【請求項7】
前記磁石は、前記凸平面部に配置されている、請求項
6に記載された充電台。
【請求項8】
前記発光部は、前記給電コイルと前記被充電端末の非接触充電用のコイルとが対向した時に、発光パターンが変化するように構成された、請求項
1から7までの何れか一項に記載された充電台。
【請求項9】
前記発光部は、充電開始時に発光パターンが変化するように構成された、請求項
1から8までの何れか一項に記載されたに記載された充電台。
【請求項10】
前記発光部は、充電終了時に発光パターンが変化するように構成された、請求項
1から9までの何れか一項に記載された充電台。
【請求項11】
前記凸平面部は、回転対称性を有する形状である、請求項1から
10までの何れか一項に記載された充電台。
【請求項12】
前記凸平面部は、正方形に沿った形状である、請求項
11に記載された充電台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電台に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2014-57023号公報には、電磁誘導を用いて受電器に電力を伝送するワイヤレス充電台が開示されている。同公報で開示されたワイヤレス充電台は、回路基板の下面に送電コイルが配置されており、送電コイルの下方にフェライト板が配置されている。回路基板と送電コイルとフェライト板とがケース内部に収納され、送電コイルが回路基板に固定され、フェライト板がケースの内部の底面に固定されている。かかるワイヤレス充電台では、回路基板と送電コイルとフェライト板とがケース内部に収納され、送電コイルが回路基板に固定され、フェライト板がケース内部の底面に固定されることにより送電コイルの下方に配置されている。このため、ワイヤレス充電台の共振周波数のばらつきによる電力伝送効率の低下が抑えられる。さらに、磁束漏れや、衝撃によってフェライト板の破損をなくすことができる、とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電磁誘導が用いられたワイヤレス充電では、効率的な充電を行なうため、充電台側の送電コイルと、受電側の受電コイルの位置が適切に合わせられることが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ここで開示される充電台は、被充電端末が対向させて置かれる一側面を有する充電台であって、一側面は、周縁部より盛り上がった凸平面部と、凸平面部の盛り上がった部分に内蔵された給電コイルと、給電コイルに対して予め定められた位置に被充電端末を固定することができる固定機構とを有している。かかる充電台によれば、スムーズな非接触充電が行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、ここで開示される発明の実施の形態を説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。本発明は、特に言及されない限りにおいて、ここで説明される実施形態に限定されない。各図面は模式的に描かれており、必ずしも実物を反映していない。また、同一の作用を奏する部材・部位には、適宜に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0008】
《充電台10》
図1は、充電台10を示す斜視図である。充電台10は、本発明の一実施形態である。
図1では、充電台10に置かれる被充電端末2が2点鎖線で示されている。
図2は、充電台10の平面図である。
図2では、充電台10の凸平面部12において筐体10aの一部が部分的に破断され、充電台10に内蔵された給電コイル13、磁石15が露出した状態が示されている。
【0009】
充電台10は、
図1に示されているように、被充電端末2が対向させて置かれる一側面11を有している。この実施形態では、充電台10は、角部にRが付けられた略矩形の筐体に構成されている。被充電端末2が対向させて置かれる一側面11は、充電台10の上面に設けられている。一側面11は、凸平面部12と、給電コイル13と、固定機構14と、発光部16とを有している。
【0010】
〈凸平面部12〉
凸平面部12は、周縁部より盛り上がった部分である。この実施形態では、一側面11は、略矩形である。凸平面部12は、一側面11の中央部に設けられている。凸平面部12では、一側面11よりも一回り小さい略矩形の領域が盛り上がっており、その上面が平坦になっている。凸平面部12は、この実施形態では角にRが設けられた略矩形の形状であるが、特に限定されない限りにおいて矩形に限定されない。
【0011】
このように被充電端末2が置かれる位置(換言すると、給電コイル13が内蔵された位置)に凸平面部12が設けられている。凸平面部12には、被充電端末2が対向させて置かれるが、凸平面部12となっており、被充電端末2の周縁部が適度に一側面11から浮いている。このため、一側面11に置かれた被充電端末2の周縁部に指が引っ掛かりやすく、被充電端末2が一側面11から取り上げられやすい。凸平面部12の高さは、かかる観点で適当な高さに定められるとよい。凸平面部12の高さは、例えば、1mm~10mm程度であるとよい。凸平面部12の高さは、好ましくは2mm以上としてもよく、また、好ましくは8mm以下、またより好ましくは5mm以下としてもよい。
【0012】
凸平面部12は、回転対称性を有する形状、例えば、円形や正方形や正六角形などに沿った形状であってもよい。凸平面部12は、被充電端末2の全体を支持しないが、被充電端末2を支持するのに十分な広さを有しているとよい。この場合、凸平面部12は、回転対称性を有する形状であることによって、凸平面部12の上で被充電端末2を任意の向きに置くことができる。このため、被充電端末2が凸平面部12に置かれる際に手首の角度などが制約を受けず、凸平面部12に被充電端末2が置かれる際のストレスが小さい。例えば、この実施形態では、凸平面部12は、角部にRが付けられた正方形に沿った略矩形の形状である。このため、何れの向きにもバランスよく被充電端末2を置くことができる。
【0013】
〈給電コイル13〉
給電コイル13は、凸平面部12の盛り上がった部分に内蔵されているとよい。給電コイル13は、例えば、凸平面部12の盛り上がった部分に収まるように、凸平面部12の内側面に沿って環状に巻かれた導線を備えているとよい。充電台10は、給電コイル13に電流を流すための電気回路(図示省略)を備えている。給電コイル13は、充電台10に内蔵された電気回路によって制御される。給電コイル13と、充電台10の内部の回路基板との間には、磁気シールドが配置されているとよい。磁気シールドには、金属板やフェライトからなるプレートなどが用いられうる。
【0014】
〈固定機構14〉
被充電端末2を充電台10の予め定められた位置に固定することができる固定機構14を有している。この実施形態では、固定機構14は、充電台10に内蔵された磁石15を備えている。磁石15は、例えば、凸平面部12に配置されているとよい。磁石15が凸平面部12に配置されていることによって、被充電端末2を凸平面部12に固定することができる。磁石15は、例えば、給電コイル13の周りに配置されていてもよい。
【0015】
〈被充電端末2〉
図3は、被充電端末2の平面図である。被充電端末2は、
図3に示されているように、電力を貯えるバッテリー31と、非接触充電用の受電コイル32と、非接触充電用の回路基板33とを備えている。受電コイル32は、環状に巻かれた導線を有している。回路基板33は、受電コイル32に発生した起電力をバッテリー31に充電するための回路である。
【0016】
かかる被充電端末2は、非接触充電可能なモバイルバッテリーでありうる。この実施形態では、バッテリー31は、ラミネートフィルムで覆われたいわゆるラミネートセルが用いられている。充電台10と被充電端末2とは、被充電端末2の電池性能に応じた所定の規格によって充電されるように構成されているとよい。充電台10は、例えば、給電コイル13から所定の信号を発する。給電コイル13に対して受電コイル32が適切に位置合わせされると、給電コイル13が発する信号が受電コイル32で受信される。このため、充電台10は、給電コイル13に対して受電コイル32が適切に位置合わせされたことを検出し、給電コイル13および受電コイル32を通じて被充電端末2に非接触給電が開始されるように構成されているとよい。
【0017】
被充電端末2は、スマートフォンやタブレット端末などへの給電用の端子を備えていてもよい。また、非接触充電用の受電コイル32と、非接触充電用の回路基板33と、スマートフォンやタブレット端末などへの非接触給電用のデバイスとして利用できるように構成されていてもよい。例えば、回路基板33において、スマートフォンやタブレット端末などへの給電用の制御回路が組み込まれていてもよい。
【0018】
リチウムイオン二次電池の一例として、正極活物質にニッケルマンガンコバルトを含有する、いわゆるNMC三元系のリチウム含有遷移金属複合酸化物が用いられ、かつ、負極活物質にグラファイトが用いられ、電解液にエチレンカーボネートやエチルメチルカーボネートが用いられていてもよい。被充電端末2のバッテリーでは、例えば、5C以上の非常に高い電流値での充電が可能になる。
【0019】
被充電端末2には、充電台10に対して位置決めするための磁石34が取り付けられている。磁石34は、受電コイル32の外側に配置されている。この実施形態では、充電台10の磁石34は、充電台10に配置された磁石15に対応している。この実施形態では、被充電端末2の磁石34は、受電コイル32の周りに配置され、充電台10の給電コイル13の周りに配置された磁石15に引きつけ合うように配置されているとよい。かかる構成によって、被充電端末2の受電コイル32の周りに配置された磁石34と、充電台10の給電コイル13の周りに配置された磁石15とが、引き合う位置に、充電台10に対して被充電端末2の位置が調整される。これにより、充電台10の給電コイル13と、被充電端末2の受電コイル32との間で、効率良く給電が行なわれる。
【0020】
また、かかる磁石15,34の作用によって、充電台10と被充電端末2との位置が調整されると、充電台10の給電コイル13と、被充電端末2の受電コイル32とが向かい合うように構成されている。この際、被充電端末2の受電コイル32の周りに配置された磁石34と、充電台10の給電コイル13の周りに配置された磁石15とが引き合い、適切な位置に被充電端末2が固定されるので、被充電端末2が適切な位置に置かれたことが、視覚的にもまた手の感触としてもユーザーに伝わりやすい。
【0021】
この充電台10では、固定機構14として磁石15が内蔵されている。磁石15は、例えば、凸平面部12に配置されている。充電台10は壁に沿って取り付けることも可能であり、この場合、内蔵された磁石15の磁力によって被充電端末2を保持できる。このため、固定機構14として磁石15を備えているので、充電台10は、取り付けられる場所の自由度が高い。
【0022】
〈発光部16〉
発光部16は、一側面11の周縁部に設けられている。この実施形態では、発光部16は、被充電端末2が対向させて置かれる一側面11の周縁の角部に沿って周方向に連続している。このため、充電時に一側面11の中央に設けられた凸平面部12に被充電端末2が置かれるが、充電台10の発光部16の視認性はよい。この実施形態では、発光部16は、LEDライトで構成されており、充電台10に組み込まれた制御回路によって発光色が変更できるように構成されている。
【0023】
発光部16は、給電コイル13と被充電端末2の非接触充電用の受電コイル32とが対向した時に、発光パターンが変化するように構成されていてもよい。これにより、給電コイル13と被充電端末2の非接触充電用の受電コイル32とが適切に対向したことが視認できる。また、発光部16は、充電開始時および充電終了時に発光パターンが変化するように構成されていてもよい。これにより、充電開始と充電終了が視認できるとともに、充電時と非充電時の判別が視認できるようになる。なお、充電開始時の発光パターンの変化と、充電終了時の発光パターンの変化は異なる態様であってもよい。この場合、充電開始時の発光パターンの変化によって、充電開始が視認できる。また、充電終了時の発光パターンの変化によって、充電終了が視認できる。また、充電終了後も、被充電端末2が充電台10に置かれている状態で所定時間経過すると、発光パターンがされに変化するように構成されていてもよい。これにより、充電が終了した被充電端末2が充電台10に置かれたままになることを抑止できる。ここで発光パターンの変化には、例えば、点灯している状態から消灯することや、消灯状態から点灯すること、消灯や点灯状態から点滅すること、点滅する周期が変化すること、発光部16において点灯箇所が移動すること、発光色が変化することなどが挙げられる。発光色が変化することには、発光部16において発光色が部分的に変化することが含まれる。
【0024】
例えば、充電台10が充電可能な状態であるが、給電コイル13と被充電端末2の非接触充電用の受電コイル32とが対向するまでは、待機中として、発光部16を緑色に発光させ、給電コイル13と被充電端末2の非接触充電用の受電コイル32とが対向した時に、発光部16を黄色に変化させ、さらに充電開始とともに充電中は、色が変化するように発光部16の発光パターンが制御されてもよい。このように、予め定められたタイミングで予め定められた発光パターンで発光するように発光部16が制御されることによって、充電台10の状況が、発光部16の発光パターンを通じて視認できる。充電台10は、図示は省略するが、発光部16の発光を制御するための制御部を備えていてもよい。
【0025】
充電台10は、充電台10から被充電端末2への充電量に応じて発光パターンが代わるように設定されていてもよい。この場合、充電量が視覚的に認識できるようになる。例えば、充電中は充電量が視認できるように充電量に応じて、発光する時間の長さ(換言すれば、発光する周期)や色などが変わるように発光パターンが設定されていてもよい。
【0026】
この実施形態では、発光部16は、一側面11の周縁に沿って周方向に連続している。充電中は、発光部16の一部において発光色が変化するように発光パターンが設定されていてもよい。また、発光部16のうち発光する部分が周方向に移動するように発光パターンが設定されていてもよい。また、充電完了に近づくにつれ、発光部16のうち発光する部分が移動する速度が速くなったり、遅くなったりしてもよい。また、充電完了に近づくにつれて、発光部16の発光周期が短くなったり、長くなったりしてもよい。
【0027】
このように発光パターンの変化によって、充電量や充電完了が近づいている状況が、視覚的に把握できるように構成されていてもよい。このように、発光部16の発光パターンが逐次変化するように構成されていることによって、視覚的に充電状況が把握できるようになる。発光部16は、LED光源を有していてもよい。発光部16には、光を透過させる半透明のカバーがLEDの光源を覆うように設けられていてもよい。
【0028】
また、この実施形態では、発光部16は、一側面11の周縁部の一部を除いて、周方向に連続している。かかる形態では、視覚的効果として、発光部16が設けられた部分の縁部16a側からよりも、発光部16が設けられていない部分の縁部16b側から一側面11に対向するように被充電端末2が差し入れられやすい傾向があった。この実施形態では、一側面11が矩形に沿った形状であり、当該矩形の一辺を除いて発光部16が設けられている。このため、当該矩形の一辺から一側面11に対向するように被充電端末2が差し入れられやすい。さらにこの実施形態では、一側面11の周縁部にRが形成されている。発光部16が設けられた部分の縁部16aよりも、発光部16が設けられていない部分の縁部16bのRが大きい。かかる形態では、視覚的効果として、発光部16が設けられておらず、かつ、Rが大きい縁部16bが設けられた側から、被充電端末2が一側面11に差し入れられ易くなる。そして、縁部16bのRが大きいので、より低い位置から一側面11に被充電端末2が誘導されやすい。そして、一側面11に対して低い位置から被充電端末2が差し入れられるので、凸平面部12に静かに置かれやすくなる。
【0029】
また、この実施形態では、発光部16が設けられていない一辺の両端では、さらに一側面11に直交する高さ方向の縁に沿って発光部16が延びている。このため、発光部16が設けられていない側の側方からも、充電台10の発光部16の視認性が確保されている。このため、カウンターなどに充電台10が置かれているような場合でも、比較的遠くの離れた席から充電台10の発光部16の発光パターンを確認することができる。
【0030】
このように、ここで開示される充電台10は、被充電端末が対向させて置かれる一側面11を有している。一側面11は、周縁部より盛り上がった凸平面部12と、凸平面部12の盛り上がった部分に内蔵された給電コイル13と、給電コイル13に対して予め定められた位置に被充電端末2を固定することができる固定機構14とを有している。かかる充電台10によれば、充電台10に被充電端末2を置くべき位置が視覚的効果によって分かりやすく、凸平面部12の適当な位置に被充電端末2が誘導されやすい。そして、固定機構14によって給電コイル13に対して予め定められた位置に被充電端末2がスムーズに固定される。また、充電台10から被充電端末2を取り上げる際も、一側面11の凸平面部12に被充電端末2が置かれているので被充電端末2を掴みやすい。このため、充電台10側の給電コイル13と、受電側の受電コイル32の位置合わせが、初めて使うユーザーにも分かりやすく容易であり、使い易く、スムーズな非接触充電が実現できる。
【0031】
充電台10は、全体として透明のカバーで覆われていてもよい。透明のカバーは、例えば、アクリル樹脂製としてもよく、非接触充電を阻害しない材質のカバーであるとよい。この場合、カバーは、一側面11に設けられた凸平面部12に沿った凸部を有しているとよい。かかるカバーが取り付けられていることによって、充電台10が汚れたり、異物が付着したりしにくくなる。
【0032】
以上、ここで開示される発明について、種々説明した。特に言及されない限りにおいて、ここで挙げられた実施形態などは本発明を限定しない。また、ここで開示される発明の実施形態は、種々変更でき、特段の問題が生じない限りにおいて、各構成要素やここで言及された各処理は適宜に省略され、または、適宜に組み合わされうる。
【符号の説明】
【0033】
2 被充電端末
10 充電台
10a 筐体
11 一側面
12 凸平面部
13 給電コイル
14 固定機構
15 磁石
16 発光部
16a 発光部16が設けられた部分の縁部
16b 発光部16が設けられていない部分の縁部
31 バッテリー
32 受電コイル
33 回路基板
34 磁石