IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

<>
  • -ゆるみ検出システム 図1
  • -ゆるみ検出システム 図2
  • -ゆるみ検出システム 図3
  • -ゆるみ検出システム 図4
  • -ゆるみ検出システム 図5
  • -ゆるみ検出システム 図6
  • -ゆるみ検出システム 図7
  • -ゆるみ検出システム 図8
  • -ゆるみ検出システム 図9
  • -ゆるみ検出システム 図10
  • -ゆるみ検出システム 図11
  • -ゆるみ検出システム 図12
  • -ゆるみ検出システム 図13
  • -ゆるみ検出システム 図14
  • -ゆるみ検出システム 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-24
(45)【発行日】2023-11-01
(54)【発明の名称】ゆるみ検出システム
(51)【国際特許分類】
   G01N 29/04 20060101AFI20231025BHJP
   G01N 29/48 20060101ALI20231025BHJP
   G01L 5/00 20060101ALI20231025BHJP
   G01L 5/24 20060101ALI20231025BHJP
【FI】
G01N29/04
G01N29/48
G01L5/00 103C
G01L5/24
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2023004626
(22)【出願日】2023-01-16
(65)【公開番号】P2023104912
(43)【公開日】2023-07-28
【審査請求日】2023-02-21
(31)【優先権主張番号】P 2022005054
(32)【優先日】2022-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520479629
【氏名又は名称】株式会社CAST
(73)【特許権者】
【識別番号】000117009
【氏名又は名称】旭サナック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136180
【弁理士】
【氏名又は名称】羽立 章二
(72)【発明者】
【氏名】中妻 啓
(72)【発明者】
【氏名】田中 雄也
(72)【発明者】
【氏名】臼井 亮介
(72)【発明者】
【氏名】小林 義典
【審査官】村田 顕一郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2007/0056375(US,A1)
【文献】特開2013-005040(JP,A)
【文献】特開2001-108761(JP,A)
【文献】特開2005-069312(JP,A)
【文献】特表2010-532452(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第113155430(CN,A)
【文献】韓国公開特許第10-2011-0136110(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 29/00-29/52
G01L 5/00-5/28
F16B 31/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
部材を締結する締結部品のゆるみを検出するためのゆるみ検出システムであって、
前記締結部品によって前記部材とともに締結されるセンサ基材を備え、
前記センサ基材は、少なくとも一つの面が前記締結部品に接し、
前記締結部品に向けて前記センサ基材に発信されて前記センサ基材から前記締結部品に通過した超音波が前記締結部品の端面において反射した反射波を受信するセンサ装置を備える、ゆるみ検出システム。
【請求項2】
前記センサ装置は、圧電膜部を備え
前記センサ装置は、前記センサ基材において、前記締結部品に向けて超音波を発信して、前記締結部品の端面で反射した反射波を受信する、請求項1記載のゆるみ検出システム。
【請求項3】
前記圧電膜部は、前記センサ基材において、前記締結部品に接する面とは異なる面に存在し、
前記圧電膜部は、前記センサ基材において、前記締結部品に接する面に向けて超音波を発信して、前記締結部品の端面で反射した反射波を受信する、請求項2記載のゆるみ検出システム。
【請求項4】
部材を締結する締結部品のゆるみを検出するためのゆるみ検出システムであって、
前記締結部品によって前記部材とともに締結されるセンサ基材と、
前記センサ基材に発信されて前記センサ基材から前記締結部品に通過した超音波が前記締結部品の端面において反射した反射波を受信するセンサ装置を備え、
前記締結部品が第1状態及び第2状態にある場合に受信された前記反射波の大きさを評価するための評価値をそれぞれ第1評価値及び第2評価値として、第1評価値が第2評価値よりも前記反射波が大きいことを示す場合に、前記第1状態における前記締結部品は、前記第2状態における前記締結部品よりも締結トルクが大きいと評価する処理装置を備える超音波処理装置を備えるゆるみ検出システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゆるみ検出システム及びセンサ基材に関し、特に、部材を締結するナットのゆるみを検出するためのゆるみ検出システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ワッシャ基材に圧電素子を貼付して、圧電素子が検出したワッシャ基材の振動状況により固有振動数を求めて、ボルト締結体のゆるみを検出することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-069312号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では固有振動数を求めるため、ワッシャ基材を振動させる必要があった。
【0005】
よって、本願発明は、固有振動数を利用せずに、ナットのゆるみを検出することが可能なゆるみ検出システム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明の第1の側面は、部材を締結するナットのゆるみを検出するためのゆるみ検出システムであって、前記ナットによって前記部材とともに締結されるセンサ基材を備え、前記センサ基材に発信された超音波が前記ナットの端面において反射した反射波を受信するセンサ装置を備える。
【0007】
本願発明の第2の側面は、第1の側面のゆるみ検出システムであって、前記センサ装置は、圧電膜部を備え、前記センサ基材は、少なくとも一つの面が前記ナットに接し、前記センサ装置は、前記センサ基材において、前記ナットに向けて超音波を発信して、前記ナットの端面で反射した反射波を受信する。
【0008】
本願発明の第3の側面は、第2の側面のゆるみ検出システムであって、前記圧電膜部は、前記センサ基材において、前記ナットに接する面とは異なる面に存在し、前記圧電膜部は、前記センサ基材において、前記ナットに接する面に向けて超音波を発信して、前記ナットの端面で反射した反射波を受信する。
【0009】
本願発明の第4の側面は、第1から第3のいずれかの側面のゆるみ検出システムであって、前記ナットが第1状態及び第2状態にある場合に受信された前記反射波の大きさを評価するための評価値をそれぞれ第1評価値及び第2評価値として、第1評価値が第2評価値よりも前記反射波が大きいことを示す場合に、前記第1状態における前記ナットは、前記第2状態における前記ナットよりも締結トルクが大きいと評価する処理装置を備える超音波処理装置を備える。
【0010】
本願発明の第5の側面は、ナットにより部材とともに締結されるセンサ基材であって、当該センサ基材に発信された超音波が前記ナットの端面において反射した反射波を受信するセンサ装置を備える。
【0011】
本願発明の第6の側面は、第5の側面のセンサ基材であって、前記センサ装置は、圧電膜部を備え、当該センサ基材は、少なくとも一つの面が前記ナットに接し、前記圧電膜部は、当該センサ基材において、前記ナットに接する面とは異なる面に存在し、前記圧電膜部は、前記センサ基材において、前記ナットに接する面に向けて超音波を発信して、前記ナットの端面で反射した反射波を受信する。
【発明の効果】
【0012】
本願発明の各側面によれば、ナットの端面における超音波の反射波を利用することにより、振動を利用せずにナットのゆるみを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本願発明の実施の形態に係るゆるみ検出システムの(a)構成の一例を示す図と、(b)及び(c)反射波の一例を示す図である。
図2図1のゆるみ検出システム1の動作の一例を示すフロー図である。
図3】発明者らが締結トルクと反射波の相関を確認するために行った実験において使用したセンサ基材を示す。
図4図3のセンサ基材に圧電膜と電極を形成して、配線を行ったものを示す。
図5】(a)超音波を発生して受信するための装置と、(b)図4のセンサ基材において確認された反射波を示す。
図6】組み立てて、センサ保護材としてロックタイトを塗布した状態を示す。
図7】実験を行った状況を説明するための図である。
図8】実験に使用したナットを示す。
図9】(a)及び(b)それぞれナット無し及び手締めの場合の反射波の波形である。
図10】(a)及び(b)それぞれ100N・m及び200N・mの場合の反射波の波形である。
図11】(a)及び(b)それぞれ300N・m及び限界の場合の反射波の波形である。
図12図9図11の各グラフにおいて(a)波形を比較したものと、(b)第二反射波10~15μsecを切り出して比較したものである。
図13】第二反射波のピーク値を比較したものである。
図14】発明者らが締結トルクと打音の相関を確認するために行った実験を説明するための図である。
図15】測定した締結トルクの各締結トルクの代表データ1点を比較したものである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本願発明の実施例について述べる。なお、本願発明の実施の形態は、以下の実施例に限定されるものではない。
【実施例1】
【0015】
図1は、本願発明の実施の形態に係るゆるみ検出システムの(a)構成の一例を示す図と、(b)及び(c)反射波の一例を示す図である。
【0016】
図1(a)を参照して、ゆるみ検出システム1は、ナット3と、センサ基材5(本願請求項の「センサ基材」の一例)と、圧電膜部7と、電極部9と(圧電膜部7と電極部9を併せたものが本願請求項の「センサ装置」の一例)、センサ保護材11と、超音波処理装置13を備える。
【0017】
ナット3は、この例では六角ナットである。ナット3は、機械などの組み立てに使用される締結部品の一つである。筒状の中央に雌ネジと呼ばれる開口部が切ってあり、図示を省略するボルトなどの雄ネジと組み合わせて、図示を省略する部材を締結して固定するために使用する。端面4は、ナット3において、センサ基材5に接する面に対向する終端面である。端面4は、ナット3において、センサ基材5に接する面とは反対側の面である。
【0018】
センサ基材5は、ナット3によって前記部材とともに締結される。この例では、ナット3とセンサ基材5の間には他の部材などは存在せず、両者は接する。以下では、センサ基材5において、ナット3に接する面を境界面という。
【0019】
センサ基材5には、境界面に対向する面(境界面とは反対側の面)に圧電膜部7が形成されている。圧電膜部7には、電極部9が形成されている。圧電膜部7は、電極部9に交流電圧をかけると周波数に合わせて振動して超音波などを発信することができる。また、振動が加わると電圧が発生して、電極部9において検出することができる。このように、圧電膜部7及び電極部9は、反射型のセンサとして機能する。
【0020】
センサ保護材11は、圧電膜部7及び電極部9を保護するための保護材である。
【0021】
超音波処理装置13は、電極部9と配線で接続する。超音波処理装置13が備える発信装置は、電極部9に対して電気信号を与えて、センサ基材5において圧電膜部7によりナット3に向けて超音波を発信する。ナット3とセンサ基材5の境界で反射する超音波は、圧電膜部7によるセンサの不感帯に埋もれて観察することができない。超音波処理装置13が備える受信装置は、電極部9から、少なくともセンサ基材5の境界面を通過してナット3の端面4で生じた反射波を受信する。圧電膜部7によるセンサは、センサ基材5の境界面を通過してナット3の端面4で生じた反射波を検出することができる。
【0022】
図1(b)及び(c)を参照して、発信された超音波において、ナット3側に透過するものと、センサ基材5とナット3の境界で反射するものについて説明する。
【0023】
図1(b)は、ナット締付け工具を使用しない場合である。この場合、締結トルクは小さく、センサ基材5からナット3側に透過する波は小さい。そのため、ナット3の端面4において反射した反射波は小さくなる。圧電膜部7は、小さな反射波を検出する。
【0024】
図1(c)は、ナット締付け工具を使用した場合である。この場合、締結トルクは大きく、センサ基材5からナット3側に透過する波が大きい。そのため、ナット3の端面4において反射した反射波は大きくなる。圧電膜部7は、大きな反射波を検出する。
【0025】
そのため、超音波処理装置13が備える処理装置(本願請求項の「処理装置」の一例。例えばプログラムの制御の下で動作するプロセッサなど。ソフトウエアとハードウエア資源が協働した手段として「処理部」と捉えてもよい。)は、センサ基材5とナット3の境界を通過してナット3の端面4で反射する反射波を受信して、反射波の大きさを評価する評価値によってナット3のゆるみを評価することができる。評価値は、例えば反射波の振幅などである。
【0026】
図2は、図1のゆるみ検出システム1の動作の一例を示すフロー図である。図2を参照して、ゆるみ検出システム1の動作の一例を説明する。例えば、第1時刻での締め付ける状態が第1状態にあるナット3での反射波の評価値が第1評価値であり、後の第2時刻での締め付ける状態が第2状態にあるナット3での反射波の評価値が第2評価値であったとする。
【0027】
第1時刻において、超音波処理装置13が備える発信装置は、電極部9に対して電気信号を与えて、センサ基材5において圧電膜部7によりナット3に向けて超音波を発信する。超音波処理装置13が備える受信装置は、電極部9から、少なくともセンサ基材5の境界面を通過してナット3の端面4で生じた反射波を受信する。超音波処理装置13が備える処理装置は、受信した反射波の大きさの評価値である第1評価値を取得する(ステップSTA1)。
【0028】
第2時刻において、超音波処理装置13が備える発信装置は、電極部9に対して電気信号を与えて、センサ基材5において圧電膜部7によりナット3に向けて超音波を発信する。超音波処理装置13が備える受信装置は、電極部9から、少なくともセンサ基材5の境界面を通過してナット3の端面4で生じた反射波を受信する。超音波処理装置13が備える処理装置は、受信した反射波の大きさの評価値である第2評価値を取得する(ステップSTA2)。
【0029】
超音波処理装置13が備える処理装置は、第1評価値と第2評価値を比較して、いずれが大きい反射波を示すかを判断する(ステップSTA3)。
【0030】
第2評価値が第1評価値と比較して小さな反射波であることを示すならば、超音波はナット3側に透過するものが小さくなったと評価でき、第2時刻におけるナット3の締結トルクが小さくなったと評価することができる(ステップSTA4)。
【0031】
第2評価値が第1評価値と同じ反射波であることを示すならば、第2状態と第1状態で締結トルクは同じであると評価することができる(ステップSTA5)。
【0032】
第2評価値が第1評価値と比較して大きな反射波であることを示すならば、第2状態では第1状態よりも超音波はナット3側に透過するものが大きくなったと評価でき、例えば途中で締め直したなどによって、第2時刻におけるナット3の締結トルクが大きくなったと評価することができる(ステップSTA6)。
【0033】
このように、本願発明は、単にゆるんでいるか否かというON-OFF検出だけでなく、締結トルクを数値的な連続性のある状態で検出することもできる。
【0034】
図3図13を参照して、締結トルクと反射波の相関を確認するために行った実験について説明する。この実験では、締結トルクを変えてナット3を締める。各トルクで締め付けた後、センサ基材5にパルスを入力し、ナット3の端面4からの反射波形の変化を観察する。
【0035】
図3は、この実験において使用したセンサ基材を示す。
【0036】
図4は、図3のセンサ基材(図1のセンサ基材5の一例)に圧電膜(図1の圧電膜部7の一例)と電極(図1の電極部9の一例)を形成して、配線を行ったものを示す。
【0037】
図5は、(a)超音波を発生して受信するための装置と、(b)図4のセンサ基材において確認された反射波を示す。
【0038】
図6は、組み立てて、センサ保護材としてロックタイトを塗布した状態を示す。
【0039】
図7は、実験を行った状況を説明するための図である。実験では、圧造機の金型21のナット23に図6のセンサ25を取り付ける。センサ25には、パルスを発信して、受信した反射波の波形を測定するためのパルサー27を接続する。
【0040】
実験では、ナットの締結トルクを変えて取り付けて、波形の変化を確認する。測定した締付条件は、ナット無し(Without-Nut、ナットを取り付けないときの波形)、手締め(Without-Tools、工具を使わないときの波形)、100N・m(100N・mのトルクで締め付けた場合の波形)、200N・m(200N・mのトルクで締め付けた場合の波形)、300N・m(300N・mのトルクで締め付けた場合の波形)、限界(Full-Power、人力でめいっぱい締めた場合の波形)である。
【0041】
パルサー27は、送信設定として、使用チャネル数は1、周波数は5MHz、ゲインは40.5dB、パワーは高く、送信波を抑制する。
【0042】
図8は、使用したナットを示す。片面取りの六角ナットである。
【0043】
図9(a)及び(b)は、それぞれ、ナット無し及び手締めの場合の反射波の波形である。図10(a)及び(b)は、それぞれ、100N・m及び200N・mの場合の反射波の波形である。図11(a)及び(b)は、それぞれ、300N・m及び限界の場合の反射波の波形である。横軸はデータを受信した時間(μsec)であり、縦軸は振幅(V)である。トルクが大きくなるにつれて、多くの反射波を受信している。
【0044】
図12は、図9図11の各グラフにおいて(a)波形を比較したものと、(b)第二反射波10~15μsecを切り出して比較したものである。横軸はシフト時間(μsec)であり、縦軸は振幅(V)である。
【0045】
図13は、第二反射波のピーク値を比較したものである。横軸はデータ番号を示し、縦軸は振幅(V)のピーク値を示す。データ番号は、1から順に、ナット無し、手締め、100N・m、200N・m、300N・m及び限界である。トルクが大きくなるにつれて、ピーク値が大きくなっている。このように、締結トルクと反射波のピーク値に相関が認められる。そのため、ゆるみの有無というON-OFF信号を出力する単純なセンサを実現することに加えて、締結トルク値を数値(例えばアナログ値)で出力するセンサなども実現することができる。そのため、単にゆるみの有無にとどまらず、既定のトルク(例えば559N・mなど)で固定できているかなども判定することができる。
【0046】
なお、この実験では、第一反射波が大きくなってしまったために、第二反射波を使用している。第一反射波などの他の反射波でもよい。
【0047】
図14は、締結トルクと打音との相関について確認するために行った実験を説明するための図である。センサをナットで固定した後に衝撃を与える。そのときの打音をセンサで取得する。ナットの締結トルクを変えて実験し、締結トルクと打音波形に相関があるかを確認する。
【0048】
測定した締付条件は、30N・m、50N・m、70N・m、90N・m、130N・m、150N・m、170N・mの各トルクで締め付けた場合である。各トルクで5回測定した。
【0049】
図15は、各締結トルクの代表データ1点を比較したものである。この実験では、締結トルクと打音との相関は見出すことは難しかった。ただし、センサで音を取得することができ、実際に取り付けた構造物(設備など)をあわせた振動系の振動モニタリングは可能であると予想される。
【符号の説明】
【0050】
1 ゆるみ検出システム
3 ナット
5 センサ基材
7 圧電膜部
9 電極部
11 センサ保護材
13 超音波処理装置
21 金型
23 ナット
25 センサ
27 パルサー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15