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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-24
(45)【発行日】2023-11-01
(54)【発明の名称】個人化された仮想秘書を提供する装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/16 20060101AFI20231025BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20231025BHJP
   G10L 13/00 20060101ALI20231025BHJP
   G10L 15/22 20060101ALI20231025BHJP
   G10L 17/00 20130101ALI20231025BHJP
【FI】
G06F3/16 650
G06F3/01 510
G10L13/00 100L
G10L15/22 300Z
G10L17/00 200C
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2021560902
(86)(22)【出願日】2020-08-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-03
(86)【国際出願番号】 KR2020011156
(87)【国際公開番号】W WO2021080147
(87)【国際公開日】2021-04-29
【審査請求日】2021-10-13
【審判番号】
【審判請求日】2023-03-20
(31)【優先権主張番号】10-2019-0132838
(32)【優先日】2019-10-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517419179
【氏名又は名称】株式会社ユニオンプレイス
【氏名又は名称原語表記】UNIONPLACE CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】(Guro-dong, ENC Venture Dream Tower 2-cha) #1303, 55, Digital-ro 33-gil, Guro-gu, Seoul, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100166372
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 博明
(72)【発明者】
【氏名】パン・ソンチョル
【合議体】
【審判長】中野 裕二
【審判官】野崎 大進
【審判官】富澤 哲生
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-181330(JP,A)
【文献】特表2017-530567(JP,A)
【文献】特開2019-168696(JP,A)
【文献】国際公開第2018/067404(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/16
G06F 3/01
G10L 13/00
G10L 15/22
G10L 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
有線または無線通信インターフェースを提供する通信部と、
(a)音声特性情報、サービス識別情報および前記サービス識別情報に対応する仮想秘書プラットホーム識別情報を各々有する一つ以上のユーザプロファイルを管理する処理と、(b)第1サービスに対する指示命令を含む音声信号を電子装置から前記通信部を通じて受信する処理と、(c)前記音声信号を基に、前記一つ以上のユーザプロファイルの中から個人化ユーザプロファイルを獲得する処理と、(d)前記音声信号、または前記個人化ユーザプロファイルのうち少なくとも一つを基に、一つ以上の仮想秘書の中から前記第1サービスに対する前記指示命令に対応する第1仮想秘書を選択する処理と、(e)前記音声信号を前記第1仮想秘書に適する第1信号に変換する処理と、(f)前記第1信号を、前記第1仮想秘書を提供する第1仮想秘書プラットホームへ前記通信部通じて転送し、前記第1仮想秘書プラットホームから前記第1信号に対応する第1応答信号を、前記通信部を通じて受信する処理と、(g)前記第1応答信号を前記電子装置へ転送する処理と、を行う演算処理部
を有し、
前記処理(d)は、
(d-1)前記音声信号が前記第1仮想秘書に対応する起動命令をさらに有する場合に、前記起動命令に対応する前記第1仮想秘書を選択する処理と、
(d-2)前記音声信号が前記第1仮想秘書に対応する起動命令をさらに有さない場合に、前記個人化ユーザプロファイルに含まれる前記サービス識別情報および前記仮想秘書プラットホーム識別情報を基に前記第1仮想秘書を選択する処理と、 を有する、個人化された仮想秘書を提供する装置。
【請求項2】
前記一つ以上のユーザプロファイルは、前記サービス識別情報に対応するサービス提供可否情報を各々さらに有する、請求項1に記載の個人化された仮想秘書を提供する装置。
【請求項3】
前記処理(a)は、
(a-1)ユーザ登録のためのインターフェースを基に正規ユーザプロファイルを生成し、前記一つ以上のユーザプロファイルに追加する処理を有する、請求項1に記載の個人化された仮想秘書を提供する装置。
【請求項4】
前記処理(a)は、
(a-2)サービス選好度情報を基に前記一つ以上のユーザプロファイルを管理する処理を有する、請求項1に記載の個人化された仮想秘書を提供する装置。
【請求項5】
前記処理(a)は、
(a-3)前記音声信号を基に臨時ユーザプロファイルを生成し、前記一つ以上のユーザプロファイルに追加する処理を有する、請求項1に記載の個人化された仮想秘書を提供する装置。
【請求項6】
前記処理(a)は、
(a-4)予め指定された条件を基に、前記臨時ユーザプロファイルを正規ユーザプロファイルに転換したり、前記臨時ユーザプロファイルを削除したりする処理を有する、請求項5に記載の個人化された仮想秘書を提供する装置。
【請求項7】
前記処理(a)は、
(a-5)前記第1仮想秘書を基に、前記個人化ユーザプロファイルを更新する処理を有する、請求項1に記載の個人化された仮想秘書を提供する装置。
【請求項8】
前記処理(c)は、
(c-1)前記音声信号と、前記一つ以上のユーザプロファイルの前記音声特性情報とを比較して、前記一つ以上のユーザプロファイルの中から前記個人化ユーザプロファイルを選択する処理を有する、請求項1に記載の個人化された仮想秘書を提供する装置。
【請求項9】
前記音声信号は電子装置起動命令をさらに有する、請求項に記載の個人化された仮想秘書を提供する装置。
【請求項10】
前記処理(e)は、
(e-1)前記第1仮想秘書に対応する起動命令および前記指示命令を含む前記第1信号を生成する処理を有する、請求項1に記載の個人化された仮想秘書を提供する装置。
【請求項11】
前記処理(e)は、
(e-2)前記指示命令をSTT(speech to text)機能を用いてテキスト情報に変換する処理と、
(e-3)前記テキスト情報を基に修正テキスト情報を生成する処理と、
(e-4)前記修正テキスト情報をTTS(text to speech)機能を用いて変換した修正指示命令を含む前記第1信号を生成する処理を有する、請求項に記載の個人化された仮想秘書を提供する装置。
【請求項12】
前記第1信号は、前記第1仮想秘書に対応する起動命令をさらに有する、請求項11に記載の個人化された仮想秘書を提供する装置。
【請求項13】
前記修正指示命令は、標準音声特性を基に前記TTSを用いて生成される、請求項11に記載の個人化された仮想秘書を提供する装置。
【請求項14】
前記一つ以上のユーザプロファイルは、ユーザ識別情報を各々さらに含み、
前記処理(f)は、
(f-1)前記個人化ユーザプロファイルのユーザ識別情報を、前記第1信号と共に、前記第1仮想秘書プラットホームへ前記通信部を通じて転送する処理を有する、請求項1に記載の個人化された仮想秘書を提供する装置。
【請求項15】
前記音声信号は、第2サービスに対する指示命令をさらに含み、
前記演算処理部は、
(h)前記音声信号、または前記個人化ユーザプロファイルのうち少なくとも一つを基に、一つ以上の仮想秘書の中から前記第2サービスに対する前記指示命令に対応する第2仮想秘書を選択する処理と、
(i)前記音声信号を前記第2仮想秘書に適する第2信号に変換する処理と、
(j)前記第2信号を、前記第2仮想秘書を提供する第2仮想秘書プラットホームへ前記通信部を通じて転送し、前記第2仮想秘書プラットホームから前記第2信号に対応する第2応答信号を、前記通信部を通じて受信する処理と、
(k)前記第2応答信号を前記電子装置へ転送する処理と、
をさらに行う、請求項1に記載の個人化された仮想秘書を提供する装置。
【請求項16】
前記一つ以上のユーザプロファイルを保存するユーザプロファイル保存部
をさらに有する、請求項1に記載の個人化された仮想秘書を提供する装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、個人化された仮想秘書を提供する装置に関する。
本願で説明される技術は、2001年度科学技術情報通信部の財源で情報通信企画評価院(IITP)の支援を受けて開発されたものである(No.2021-0-00468、NIST固有番号1711134791、「AI認知推論基盤のWEB.APPパブリッシングAIアシストプラットホーム技術開発」)。
【背景技術】
【0002】
一般的に、「仮想秘書」は命令語、或いは質問を基にユーザのための任務(task)、またはサービスを行うソフトウェアエージェントを指す。仮想秘書は、知能型仮想秘書(intelligent virtual assistant)、または知能型個人秘書(intelligent personal assistant)とも呼ばれる。仮想秘書はテキストを基盤にして動作したり、または音声を基盤にして動作したりすることができる。例えば仮想秘書は、いわゆる「スマートスピーカ」および端末などの電子装置を通じて入力されるユーザの音声入力を基に、ユーザのための任務またはサービスを行うことができる。スマートスピーカは、例えばマイクロフォンのようにオーディオ信号を入力するためのオーディオ入力部、スピーカのようにオーディオ信号を出力するためのオーディオ出力部、および仮想秘書との有線または無線通信の連結のための通信部を有する。スマートスピーカは、ビデオ信号を出力するディスプレイ部をさらに有することもできる。端末はマイクロフォンなどのオーディオ入力部、スピーカなどのオーディオ出力部、有線または無線通信の連結を提供する通信部、および仮想秘書を実行するためのCPUなどの演算処理部を有する。端末は、望ましくはビデオ信号を出力するディスプレイ部をさらに有する。端末は、例えばスマートフォンなどの移動通信端末、ノートパソコン、或いはタブレットパソコンなどの携帯端末、およびパーソナルコンピュータなどのコンピューティング装置を含むことができる。
【0003】
例えば、アップル社により出願され、2016年11月30日付で登録された「仮想秘書でコマンド処理を容易にするためのコンテクスト情報の利用」という名称の韓国登録特許第10-1683083号(特許文献1)は、仮想秘書を開示している。
【0004】
仮想秘書を実現するために、例えばアップル社の「Siri」、グーグル社の「Assistant」、アマゾン社の「Alexa」およびサムスン電子の「Bixby」などの人工知能を用いた仮想秘書プラットホームが提供されている。特に、人工知能技術の発達により、仮想秘書を利用するユーザの数が増加している。
【0005】
ところが、従来の仮想秘書は以下のような短所を持っている。
【0006】
まず、既存のスマートスピーカまたは端末の仮想秘書は、特定の仮想秘書プラットホームに従属的である。
【0007】
例えば、「Siri」仮想秘書のためのスマートスピーカまたは端末で実行される「Siri」仮想秘書は、アップル社で提供する「Siri」仮想秘書プラットホームに従属的である。従って、例えば「Siri」仮想秘書のためのスマートスピーカを用いて、他社で提供する仮想秘書プラットホーム、例えばサムスン電子の「Bixby」仮想秘書プラットホームを利用することは非常に困難である。また、端末のユーザが「Siri」仮想秘書を利用するためには「Siri」仮想秘書を実行する必要があり、端末のユーザが「Bixby」仮想秘書を利用するためには「Bixby」仮想秘書を実行する必要がある。例えば、ユーザが、天気情報はグーグル社の「Assistant」を、音楽情報はアップル社の「Siri」を、図書情報はアマゾン社の「Alexa」を用いて提供を受けたくても、「Siri」仮想秘書のためのスマートスピーカまたは端末で実行される「Siri」仮想秘書は、アップル社で提供する「Siri」仮想秘書プラットホームを用いて獲得される情報のみを提供する。
【0008】
また、既存のスマートスピーカまたは端末の仮想秘書は、予め指定された起動命令(wakeup command)などの音声命令語を基に活性化されている。起動命令は、トリガー命令(trigger command)とも呼ぶ。例えば、「Siri」仮想秘書を用いて天気情報を確認するためには、ユーザは「Hey, siri(ヘイシリ)」などの起動命令、および「今日の天気を教えて」などといった指示命令を一緒に入力しなければならない。
【0009】
このような短所を改善するべく、例えばLG電子株式会社により出願され、2019年2月27日付で公開された「電子装置およびその制御方法」という名称の韓国公開特許第10-2019-0019401号(特許文献2)は、複数の人工知能サーバ(即ち、複数の仮想秘書プラットホーム)に音声を転送する構成を開示する。
【0010】
韓国公開特許第10-2019-0019401号によれば、起動命令および指示命令を含む音声が入力されたら、電子装置は複数の仮想秘書プラットホームに対応する複数の起動命令を生成して複数の起動命令に指示命令を結合する音声信号を生成した後、複数の仮想秘書プラットホームに各々転送する。その後、電子装置は、複数の仮想秘書プラットホームの各々からの指示命令に対応する結果情報を受信して出力する。
【0011】
また例えば、ハーマン・インターナショナル・インダストリーズ(Harman International Industries, Incorporated)により出願され、2018年10月23日付で公開された「複数の知能型個人秘書サービスのための管理階層」という名称の韓国公開特許第10-2018-0115628号(特許文献3)は、複数の仮想秘書プラットホームに起動命令および指示命令を転送する構成を開示している。
【0012】
しかし、韓国公開特許第10-2019-0019401号によれば、ユーザが望まない仮想秘書プラットホームにも指示命令が伝達され、またユーザが望まない仮想秘書プラットホームからの結果も受信および出力される短所がある。また韓国公開特許第10-2018-0115628によれば、ユーザが、ユーザ本人の望む仮想秘書プラットホームを明示的に特定しなければならない短所がある。即ち、「グーグル、今日の私の日程は?それとシリー、私のプレーリストから音楽を再生して」のような形でユーザは音声を入力しなければならない。
【0013】
また、既存のスマートスピーカまたは端末の仮想秘書は、特定のユーザを仮定しているだけで、多数のユーザについては考慮していない。従って、既存のスマートスピーカまたは端末の仮想秘書を用いて多数のユーザの各々に適した仮想秘書を提供することは非常に困難である。
【0014】
例えば、家庭内に配置されたスマートスピーカの場合、家族構成員全員が使用できるにも関わらず、各ユーザに適した仮想秘書を提供することは困難である。例えば高齢者のように音声が不確かなユーザの場合、当該ユーザの音声を認識して仮想秘書を提供することは非常に困難である。また、家族構成員ではない一時訪問者にスマートスピーカを通じて仮想秘書を提供する場合、訪問者に提供してはいけない機能もスマートスピーカを通じて提供されてしまうことがあり得る。例えば、仮想秘書が家庭内の家電製品を制御する場合、訪問者に家庭内の家電製品を制御する機能が制限なしに提供されてしまうこともあり得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【文献】韓国登録特許第10-1683083号
【文献】韓国公開特許第10-2019-0019401号公報
【文献】韓国公開特許第10-2018-0115628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本願で説明される技術の目的は、ユーザ別に設定されるユーザプロファイルを用いて個人化された仮想秘書を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記技術的課題を達成するために、本願で説明される技術の一態様によれば、
有線または無線通信インターフェースを提供する通信部と、(a)音声特性情報、サービス識別情報および前記サービス識別情報に対応する仮想秘書プラットホーム識別情報を各々有する一つ以上のユーザプロファイルを管理する処理と、(b)第1サービスに対する指示命令を含む音声信号を電子装置から前記通信部を通じて受信する処理と、(c)前記音声信号を基に、前記一つ以上のユーザプロファイルの中から個人化ユーザプロファイルを獲得する処理と、(d)前記音声信号、または前記個人化ユーザプロファイルのうち少なくとも一つを基に、一つ以上の仮想秘書の中から前記第1サービスに対する前記指示命令に対応する第1仮想秘書を選択する処理と、(e)前記音声信号を前記第1仮想秘書に適する第1信号に変換する処理と、(f)前記第1信号を、前記第1仮想秘書を提供する第1仮想秘書プラットホームへ前記通信部を通じて転送し、前記第1仮想秘書プラットホームから前記第1信号に対応する第1応答信号を、前記通信部を通じて受信する処理と、(g)前記第1応答信号を前記電子装置へ転送する処理と、を行う演算処理部を有する、個人化された仮想秘書を提供する装置が提供される。
【発明の効果】
【0018】
本願で説明される技術によれば、ユーザ別に設定されるユーザプロファイルを基に、個人化された仮想秘書を提供することができる。例えば、スマートスピーカまたは端末から転送される音声信号を基に個人化ユーザプロファイルを獲得し、音声信号、または個人化ユーザプロファイルのうち少なくとも一つを基に、ユーザ別に個人化された仮想秘書を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本願で説明される技術の第1実施例に係る個人化された仮想秘書を提供する装置の例示的な構成を示す図面である。
図2】第1実施例に係る個人化された仮想秘書を提供する装置を有するシステム環境の例示的な構成を示す図面である。
図3】第1実施例に係る個人化広告を提供する装置の演算処理部が行う処理を例示的に示す図面である。
図4】第1実施例に係る個人化広告を提供する装置の演算処理部が行う処理を例示的に示す図面である。
図5】第1実施例に係る個人化広告を提供する装置のユーザプロファイルを例示的に示す図面である。
図6】第2実施例に係る個人化広告を提供する装置の演算処理部が行う処理を例示的に示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本願で説明される技術に係る個人化された仮想秘書を提供する装置の実施例を、添付した図面を参照しながらより具体的に説明する。一方、本願で説明される技術の実施例を説明するための図面において、説明の便宜上、実際の構成の一部のみを図示したり、一部を省略して図示したり、変形して図示したり、または縮尺が異なって図示されることもある。
【0021】
<第1実施例>
図1は、本願で説明される技術の第1実施例に係る個人化された仮想秘書を提供する装置の例示的な構成を示す図面である。
【0022】
図1を参照すれば、個人化された仮想秘書を提供する装置100は、通信部110および演算処理部130を有する。また、図1を参照すれば、個人化された仮想秘書を提供する装置100は、ユーザプロファイル保存部150をさらに有することができる。以下、個人化された仮想秘書を提供する装置100を、単に装置100とも呼ぶ。
【0023】
図1】本願で説明される技術の第1実施例に係る個人化された仮想秘書を提供する装置の例示的な構成を示す図面である。
図2】第1実施例に係る個人化された仮想秘書を提供する装置を有するシステム環境の例示的な構成を示す図面である。
図3】第1実施例に係る個人化された仮想秘書を提供する装置の演算処理部が行う処理を例示的に示す図面である。
図4】第1実施例に係る個人化された仮想秘書を提供する装置個人化された仮想秘書を提供する装置個人化された仮想秘書を提供する装置の演算処理部が行う処理を例示的に示す図面である。
図5】第1実施例に係る個人化された仮想秘書を提供する装置のユーザプロファイルを例示的に示す図面である。
図6】第2実施例に係る個人化された仮想秘書を提供する装置の演算処理部が行う処理を例示的に示す図面である。
【0024】
通信部110は、有線または無線通信インターフェースを提供する。例えば通信部110は電子装置(図2の200)との有線または無線通信インターフェースを提供する。また、通信部110は仮想秘書プラットホーム(図2の300)との有線または無線通信インターフェースを提供する。通信部110は、有無線通信を行う半導体チップを用いて実現できる。
【0025】
演算処理部130は、例えばCPU(central processing unit)などの半導体素子によって実現できる。演算処理部130の一部機能は、第1CPUにより実現され、演算処理部130の他の一部機能は第2CPUにより実現され得る。演算処理部130の詳しい構成については後述する。
【0026】
ユーザプロファイル保存部150は、一つ以上のユーザプロファイルを保存する。ユーザプロファイル保存部150は、例えば半導体メモリなどの半導体素子によって実現できる。
【0027】
図2は、第1実施例に係る個人化された仮想秘書を提供する装置を有するシステム環境の例示的な構成を示す図面である。
【0028】
図2を参照すれば、システム環境は個人化された仮想秘書を提供する装置100と、電子装置200と、一つ以上の仮想秘書プラットホーム300とを有する。電子装置200はスマートスピーカ210、または端末230を有する。
【0029】
スマートスピーカ210は、上述した通り、例えばマイクロフォンのようにオーディオ信号を入力するためのオーディオ入力部、スピーカのようにオーディオ信号を出力するためのオーディオ出力部および仮想秘書との有線または無線通信連結のための通信部を有する。端末230は、上述した通り、例えばマイクロフォンなどのオーディオ入力部、スピーカなどのオーディオ出力部、有線または無線通信連結を提供する通信部および仮想秘書を実行するためのCPUなどの演算処理部を有する。
【0030】
一つ以上の仮想秘書プラットホーム300は、例えば仮想秘書プラットホーム300-1、仮想秘書プラットホーム300-2~仮想秘書プラットホーム300-nで構成され得る。nは、例えば3以上の自然数である。例えば、仮想秘書プラットホーム300-1は、アップル社の「Siri」仮想秘書のためのプラットホームであり、仮想秘書プラットホーム300-2はグーグル社の「Assistant」仮想秘書のためのプラットホームであり、仮想秘書プラットホーム300-nはサムスン電子の「Bixby」仮想秘書のためのプラットホームである。
【0031】
以下、第1実施例に係る演算処理部130をより詳しく説明する。
【0032】
図3および図4は、第1実施例に係る個人化された仮想秘書を提供する装置の演算処理部が行う処理を例示的に示す図面である。
【0033】
図3を参照すれば、演算処理部130は、音声特性情報、サービス識別情報およびサービス識別情報に対応する仮想秘書プラットホーム識別情報を各々有する一つ以上のユーザプロファイルを管理する処理S110を行う。
【0034】
処理S110は、例えばユーザ登録のためのインターフェースを基に正規ユーザプロファイルを生成する処理を有することができる。正規ユーザプロファイルは、一つ以上のユーザプロファイルの一つとして管理される。
【0035】
例えば、電子装置200を使用する第1ユーザは、電子装置200のユーザ登録のためのインターフェースを用いて自身の音声を入力し、処理S110によって第1ユーザのユーザプロファイル、即ち、第1ユーザプロファイルを生成することができる。第1ユーザプロファイルは、ユーザ登録のためのインターフェースを基に生成されるため、正規ユーザプロファイルである。
【0036】
図5は、第1実施例に係る個人化された仮想秘書を提供する装置のユーザプロファイルを例示的に示す図面である。
【0037】
図5を参照すれば、第1ユーザプロファイル~第3ユーザプロファイルが例示的に図示される。
【0038】
図5の第1ユーザプロファイルは、即ちユーザ登録のためのインターフェースを基に生成された正規ユーザプロファイルである。
【0039】
第1ユーザプロファイルは、生成初期には音声特性情報に該当する項目のみを有することができる。その後、第1ユーザは、ユーザ登録のためのインターフェースを通じてサービス識別情報およびサービス識別情報に対応する仮想秘書プラットホーム識別情報を入力することができる。例えば、第1ユーザは「天気情報はAssistantを利用して教えて。」などの音声入力を通じてサービス識別情報、およびサービス識別情報に対応する仮想秘書プラットホーム識別情報を入力することができる。
【0040】
一方、第1ユーザプロファイルは、生成初期にサービス選好度情報を基に自動生成されるサービス識別情報およびサービス識別情報に対応する仮想秘書プラットホーム識別情報を有することもできる。例えば、「天気情報」サービスに対して一般的なユーザが「Assistant」を選好し、「映画前売り」サービスに対して一般的なユーザが「Siri」を選好する場合、図5に例示されるように、第1ユーザプロファイルのサービス識別情報および仮想秘書プラットホーム識別情報として、サービス識別情報および仮想秘書プラットホーム識別情報の対応関係は「天気情報、Assistant」、「映画前売り、Siri」のように自動生成することもできる。
【0041】
一方、第1ユーザプロファイルが生成された後、第1ユーザが電子装置200を用いることによって、第1ユーザプロファイルのサービス識別情報およびサービス識別情報に対応する仮想秘書プラットホーム識別情報を生成または更新することもできる。例えば、第1ユーザが「Siri、今日の天気は?」などの音声入力を電子装置200を通じて装置100へ転送した場合、第1ユーザプロファイルのサービス識別情報および仮想秘書プラットホーム識別情報の対応関係は「天気情報、Siri」のように生成または更新できる。即ち、後述する処理S140を通じて選択される第1仮想秘書を基に、サービス識別情報およびサービス識別情報に対応する仮想秘書プラットホーム識別情報を生成または更新することもできる。
【0042】
処理S110は、例えば音声信号を基に臨時ユーザプロファイルを生成する処理を有することができる。臨時ユーザプロファイルは、一つ以上のユーザプロファイルのうち一つとして管理される。
【0043】
例えば、電子装置200が家庭内に設置され、家族構成員が使用する場合、正規ユーザプロファイルは家族構成員に対して生成され、臨時ユーザプロファイルは、例えば訪問者などの臨時的なユーザのために生成される。
【0044】
図5を参照すれば、第3ユーザプロファイルは、臨時ユーザプロファイルである。第3ユーザプロファイルは、生成初期には音声特性情報に該当する項目のみを有することができる。その後、臨時ユーザが電子装置200を使用することによって、第3ユーザプロファイルのサービス識別情報およびサービス識別情報に対応する仮想秘書プラットホーム識別情報を生成または更新することもできる。例えば、第3ユーザが「Siri、今日の天気は?」などの音声入力を電子装置200を通じて装置100へ転送した場合、第3ユーザプロファイルのサービス識別情報および仮想秘書プラットホーム識別情報の対応関係は「天気情報、Siri」のように生成または更新できる。
【0045】
一方、ユーザプロファイルは、サービス識別情報に対応するサービス提供可否情報をさらに有することができる。例えば、図5を参照すれば、第3ユーザプロファイルは、「冷蔵庫温度制御」に対しては「使用不可」と定義されている。即ち、臨時ユーザは「冷蔵庫温度制御」のようなサービスは使用することができない。臨時ユーザだけでなく、例えば家族構成員、即ち、正規ユーザであっても「冷蔵庫温度制御」などのサービスを使用できないようにサービス提供可否情報を設定することもできる。例えば、子供は家族構成員であっても「冷蔵庫温度制御」などのサービスは使用できないように設定することができる。サービス提供可否情報は、例えば敏感な情報を提供するサービス、および危険性のある家電製品を制御するサービスに対して使用不可として設定することができる。
【0046】
再び図3を参照すれば、処理S110は、予め指定された条件を基に臨時ユーザプロファイルを正規ユーザプロファイルに転換したり、臨時ユーザプロファイルを削除したりする処理を有することができる。
【0047】
即ち、臨時ユーザであっても、ユーザ登録のためのインターフェースを通じて正規ユーザに転換できる。または臨時ユーザプロファイルとして登録された後に、周期的に臨時ユーザプロファイルに対応する臨時ユーザの音声入力が電子装置200を通じて受信されれば、当該臨時ユーザプロファイルは正規ユーザプロファイルに転換できる。また、臨時ユーザプロファイルとして登録された後、一定期間以上臨時ユーザプロファイルに対応する臨時ユーザの音声入力がなかったら、臨時ユーザプロファイルを削除することができる。
【0048】
再び図3を参照すれば、演算処理部130は第1サービスに対する指示命令を含む音声信号を、電子装置200から通信部110を通じて受信する処理S120を行う。音声信号を受信する処理は従来の構成と類似しているため、詳細な説明を省略する。
【0049】
その後、演算処理部130は処理S120を通じて受信した音声信号を基に、一つ以上のユーザプロファイルの中から個人化ユーザプロファイルを獲得する処理S130を行う。
【0050】
演算処理部130は、例えば処理S120を通じて受信した音声信号と、一つ以上のユーザプロファイルの音声特性情報とを比較して、一つ以上のユーザプロファイルの中から個人化ユーザプロファイルを選択することができる。
【0051】
再び図3を参照すれば、演算処理部130は、処理S120を通じて受信した音声信号、または処理S130を通じて獲得した個人化ユーザプロファイルのうち少なくとも一つを基に、一つ以上の仮想秘書の中から第1サービスに対する指示命令に対応する第1仮想秘書を選択する処理S140を行う。
【0052】
処理S120を通じて受信した音声信号が起動命令を含む場合、処理S140は起動命令に対応する第1仮想秘書を選択する処理を有することができる。
【0053】
例えば、音声信号が「Siri、今日の天気は?」のように「Siri」を第1サービス、即ち天気情報に対する仮想秘書として指定する起動命令を含んでいるのであれば、処理S140を通じて第1サービスに対応する第1仮想秘書として「Siri」が選択される。
【0054】
処理S120を通じて受信した音声信号が特定の起動命令を含まない場合は、処理S140は、処理S130を通じて獲得した個人化ユーザプロファイルに含まれるサービス識別情報および仮想秘書プラットホーム識別情報を基に、第1仮想秘書を選択する処理を有することができる。
【0055】
即ち、「今日の天気は?」などの音声信号を受信したら、演算処理部130は、個人化ユーザプロファイルに含まれるサービス識別情報および仮想秘書プラットホーム識別情報を基に第1仮想秘書を選択する。例えば個人化ユーザプロファイルが図5に図示される第1ユーザプロファイルである場合、演算処理部130は処理S140を通じて第1サービス、即ち「天気情報」に対応する第1仮想秘書として「Assistant」を選択する。
【0056】
即ち、処理S140は、処理S120を通じて受信した音声信号が第1仮想秘書に対応する起動命令を含んでいれば、起動命令に対応する第1仮想秘書を選択し、処理S120を通じて受信した音声信号が第1仮想秘書に対応する起動命令を含んでいなければ、個人化ユーザプロファイルに含まれるサービス識別情報および仮想秘書プラットホーム識別情報を基に第1仮想秘書を選択することができる。
【0057】
一方、音声信号は、電子装置起動命令を含むこともできる。即ち、特定の仮想秘書を選択するためではなく、電子装置200を駆動するために、音声信号は電子装置起動命令を含むことができる。例えばスマートスピーカ210の起動命令が「スピーカ」と定義されるなら、音声信号は「スピーカ、今日の天気は?」のように電子装置起動命令を含むことができる。音声信号が電子装置起動命令を含む場合、演算処理部130は処理S130を通じて獲得した個人化ユーザプロファイルに含まれるサービス識別情報および仮想秘書プラットホーム識別情報を基に第1仮想秘書を選択することができる。
【0058】
図4を参照すれば、演算処理部130は処理S120を通じて受信した音声信号を、第1仮想秘書に適する第1信号に変換する処理S150を行う。
【0059】
処理S150は、例えば第1仮想秘書に対応する起動命令および第1サービスに対する指示命令を含む第1信号を生成する処理を有することができる。
【0060】
例えば音声信号が「今日の天気は?」のように特定仮想秘書を指定していない形態であっても、演算処理部130は処理S140を通じて選択された第1仮想秘書に対応する起動命令を含む第1信号を生成することができる。例えば第1仮想秘書として「Assistant」を選択した場合、演算処理部130は「Assistant、今日の天気は?」のように第1仮想秘書に対応する起動命令および第1サービスに対する指示命令を含む第1信号を生成することができる。
【0061】
処理S150は、例えば指示命令をSTT(speech to text)機能を用いてテキスト情報に変換する処理と、テキスト情報を明確に修正した修正テキスト情報を生成する処理と、修正テキスト情報をTTS(text to speech)機能を用いて変換した修正指示命令を含む第1信号を生成する処理とを有することができる。
【0062】
例えば、指示命令が「天気今日」のように文法的に明確でない場合、または方言を含む場合にも、演算処理部130は指示命令を「天気今日」のようにテキスト情報に変換する。その後、演算処理部130はテキスト情報を分析して「今日の天気は?」のようにより自然かつ明確に修正テキスト情報を生成する。その後、演算処理部130は、修正テキスト情報をTTS機能を用いて変換した修正指示命令を含む第1信号を生成することができる。
【0063】
修正指示命令は、例えば標準音声特性を基にTTS機能を用いて生成できる。即ち、修正指示命令は、個人化ユーザプロファイルに含まれている音声特性情報を用いて、ユーザの本来の音声と類似に生成されることもあるが、標準音声特性を用いて生成されることもある。標準音声特性を用いて修正指示命令が生成される場合、第1仮想秘書プラットホームはより正確に第1信号を認識することができる。修正指示命令を含む第1信号は、第1仮想秘書に対応する起動命令をさらに有することもできる。
【0064】
また、標準音声特性を基に、TTS機能を用いて修正指示命令を生成する場合、ユーザの音声特性情報は修正指示命令に含まれない。従って、第1仮想秘書プラットホームにはユーザの音声特性情報が伝達されないため、ユーザの音声特性情報を露出させずに、第1仮想秘書プラットホームを通じて第1仮想秘書が提供できる。
【0065】
演算処理部130は、人工知能プラットホームを用いて処理S150を行うことができる。即ち、演算処理部130は、音声認識処理、自然言語理解処理、自然言語生成処理およびSTT処理、TTS処理などの処理を人工知能プラットホームを用いて行うことができる。人工知能プラットホームを用いて演算処理部130が処理を行うことによって、演算処理部130は第1信号をより効率的に生成することができる。
【0066】
図4を再び参照すれば、演算処理部130は処理S150を通じて生成された第1信号を第1仮想秘書プラットホームへ通信部110を通じて転送し、第1仮想秘書プラットホームから第1信号に対応する第1応答信号を、通信部110を通じて受信する処理S160を行う。
【0067】
例えば、第1仮想秘書として「Assistant」を選択し、第1信号が「Assistant、今日の天気は?」である場合、演算処理部130は第1仮想秘書プラットホームとして仮想秘書プラットホーム300-2を指定し、仮想秘書プラットホーム300-2へ第1信号を転送する。その後、演算処理部130は仮想秘書プラットホーム300-2から第1応答信号を受信する。
【0068】
望ましくは、ユーザプロファイルはユーザ識別情報を有する。ユーザ識別情報は、ユーザを絶対的に識別する情報であっても良いが、電子装置200のユーザを相対的に識別するために用いられる情報であっても良い。
【0069】
処理S160は、個人化ユーザプロファイルのユーザ識別情報を第1信号と共に、第1仮想秘書プラットホームへ通信部110を通じて転送する処理を有することができる。第1仮想秘書プラットホーム、例えば仮想秘書プラットホーム300-2は、個人化ユーザプロファイルのユーザ識別情報を受信したら、電子装置200のユーザ識別情報に該当するユーザがサービスを要請した旨を確認することができる。
【0070】
その後、演算処理部130は、処理S160を通じて受信した第1応答信号を電子装置200へ転送する処理S170を行う。
【0071】
以上説明したとおり、第1実施例によれば、ユーザが仮想秘書に対する起動命令を入力しなくても、ユーザ別に設定されるユーザプロファイルを基に、個人化された仮想秘書が提供できる。また、仮想秘書プラットホームに伝達される仮想秘書に対する起動命令は、演算処理部130によって自動生成できる。
【0072】
<第2実施例>
図6は、第2実施例に係る個人化された仮想秘書を提供する装置の演算処理部が行う処理を例示的に示す図面である。
【0073】
第2実施例によれば、音声信号は、第2サービスに対する指示命令をさらに有する。例えば「今日の天気は?あと音楽再生して」のように、音声信号は第1サービスに対する指示命令、即ち「今日の天気は?」と、第2サービスに対する指示命令、即ち「音楽再生して」を有することができる。
【0074】
第1サービスに対する指示命令は、上述した第1実施例と同様に処理される。即ち、演算処理部130は、第1仮想秘書プラットホームから第1応答信号を受信して電子装置200へ転送する。
【0075】
第2サービスに対する指示命令も、上述した第実施例と同様に処理される。
【0076】
より具体的には、演算処理部130は、音声信号、または個人化ユーザプロファイルのうち少なくとも一つを基に、一つ以上の仮想秘書の中から第2サービスに対する指示命令に対応する第2仮想秘書を選択する処理S180と、音声信号を第2仮想秘書に適する第2信号に変換する処理S190と、第2信号を、第2仮想秘書を提供する第2仮想秘書プラットホームへ通信部110を通じて転送し、第2仮想秘書プラットホームから第2信号に対応する第2応答信号を通信部110を通じて受信する処理S200と、第2応答信号を電子装置200へ転送する処理S210をさらに行う。第2仮想秘書は、第1仮想秘書と同一であるか、または異なる。処理S180~処理S210は、図3図4を参照にして説明された処理S140~処理S170と実質的に同一であるため、詳細な説明を省略する。
【0077】
以上説明した通り、第2実施例によれば、上述した第1実施例に係る効果に加えて、ユーザが複数のサービスの各々に対して仮想秘書に対する起動命令を入力しなくても、ユーザ別に設定されるユーザプロファイルを基に、複数のサービスの各々に対して個人化された仮想秘書が提供できる。また、複数の仮想秘書プラットホームに伝達される複数の仮想秘書に対する起動命令は、演算処理部130によって複数の仮想秘書別に自動生成できる。
【0078】
<他の実施例>
本願で説明される技術の実施例が具体的に説明されたが、これは単に本願で説明される技術を例示的に説明したに過ぎず、本願で説明される技術が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本願で説明される技術の本質的な特性から逸しない範囲内で様々な変形が可能である。
【0079】
例えば、図5を参照にして例示されたサービス識別情報およびサービス識別情報に対応する仮想秘書プラットホーム識別情報は例示的なものであり、サービス識別情報は多様に変更され得る。
【0080】
従って、本明細書に説明される実施例は、本願で説明される技術を限定するためのものでなく説明するためのものであって、このような実施例によって本願で説明される技術の思想と範囲が限定されるわけではない。本願で説明される技術の権利範囲は、以下の請求範囲によって解釈されるべきであり、それ同等の範囲内にある全ての技術は、本願で説明される技術の権利範囲に含まれるものとして解釈されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本願で説明される技術によれば、ユーザ別に設定されるユーザプロファイルを基に、個人化された仮想秘書を提供することができる。例えば、スマートスピーカまたは端末から転送される音声信号を基に個人化ユーザプロファイルを獲得し、音声信号、または個人化ユーザプロファイルのうち少なくとも一つを基にユーザ別に個人化された仮想秘書を提供することができる。
【符号の説明】
【0082】
100 個人化された仮想秘書を提供する装置
110 通信部
130 演算処理部
150 ユーザプロファイル保存部
200 電子装置
210 スマートスピーカ
230 端末
300 仮想秘書プラットホーム
図1
図2
図3
図4
図5
図6