(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-24
(45)【発行日】2023-11-01
(54)【発明の名称】包装容器
(51)【国際特許分類】
B65D 5/50 20060101AFI20231025BHJP
【FI】
B65D5/50 D
(21)【出願番号】P 2022014385
(22)【出願日】2022-02-01
【審査請求日】2023-01-23
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000129493
【氏名又は名称】株式会社クラウン・パッケージ
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】青木 晋
【審査官】小原 一郎
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3058154(JP,U)
【文献】登録実用新案第3020114(JP,U)
【文献】特開2020-158125(JP,A)
【文献】英国特許出願公告第01002622(GB,A)
【文献】特開2005-280824(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/00-5/76
B65D 67/00-79/02
B65D 81/18-81/30
B65D 81/38
B65D 85/88
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
平板形状の第1側壁と、
前記第1側壁と間隔を開けて対向する平板形状の第2側壁と、
前記第1側壁と前記第2側壁との間に配置されており、前記第1側壁と前記第2側壁とのそれぞれに連結されている第3側壁と、
前記第1側壁と前記第2側壁との間に配置されており、前記第1側壁と前記第2側壁とのそれぞれに連結されている第4側壁であって、前記第3側壁と対向する前記第4側壁と、
前記第1側壁と前記第2側壁との位置関係を維持する維持片と、を備え、
前記第3側壁は、
前記第1側壁から延びており、前記第2側壁に向かう方向において、少なくとも一部が前記第4側壁に向かって傾斜する第1部分と、
前記第2側壁から前記第1部分に向かって延びており、前記第1部分から前記第2側壁に向かう方向において、少なくとも一部が前記第4側壁から離間する方向に傾斜する第2部分と、
前記第1部分と前記第2部分とに亘って配置されており、被包装物を保持可能な第1開口と、を備え、
前記第4側壁は、
前記第1側壁から延びており、前記第2側壁に向かう方向において、少なくとも一部が前記第3側壁に向かって傾斜する第3部分と、
前記第2側壁から前記第3部分に向かって延びており、前記第3部分から前記第2側壁に向かう方向において、少なくとも一部が前記第3側壁から離間する方向に傾斜する第4部分と、
前記第3部分と前記第4部分とに亘って配置されており、前記被包装物を保持可能な第2開口と、を備え、
前記維持片は、
前記第2側壁の上下方向の一方の端縁に折曲線を介して連結されている第1端板と、
前記第1端板から折曲線を介して連結されており、前記第3側壁の外面に対向して配置される第1外側板と、
前記第1外側板に折曲線を介して連結されており、前記第3側壁と前記第1側壁との境界に配置される第1係合孔に挿入される第1係合片と、
前記第1外側板に折曲線を介して連結されており、前記第3側壁と前記第2側壁との境界に配置される第2係合孔に挿入される第2係合片と、を備える、包装容器。
【請求項2】
前記第1部分と前記第2部分とは、折曲線を介して直接的に連結されており、
前記第3部分と前記第4部分とは、折曲線を介して直接的に連結されている、請求項1に記載の包装容器。
【請求項3】
前記第1側壁と前記第2側壁との少なくとも一方は、前記第1開口と前記第2開口とに保持される前記被包装物を前記包装容器の外側から視認可能な開口を備える、請求項1から2のいずれか一項に記載の包装容器。
【請求項4】
1枚の平板で構成されており、請求項1から
3のいずれか一項に記載の包装容器を組み立て可能な展開体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、被包装物を露出した状態で包装する包装容器に関する技術を開示する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の包装容器では、4個の側板が、立方体形状から捩じられた状態で保持されている。4個の側板のそれぞれには切欠き部が形成されており、切欠き部によって円筒形状を有する被包装物が固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の技術では、包装容器を組み立てる際に、4個の側板のそれぞれを捩じらなければならず、包装容器の組立が難しい。
【0005】
本明細書では、被包装物を露出した状態で包装する包装容器において、組立を容易にする技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書では、包装容器を開示する。包装容器は、平板形状の第1側壁と、前記第1側壁と間隔を開けて対向する平板形状の第2側壁と、前記第1側壁と前記第2側壁との間に配置されており、前記第1側壁と前記第2側壁とのそれぞれに連結されている第3側壁と、前記第1側壁と前記第2側壁との間に配置されており、前記第1側壁と前記第2側壁とのそれぞれに連結されている第4側壁であって、前記第3側壁と対向する前記第4側壁と、前記第1側壁と前記第2側壁との位置関係を維持する維持片と、を備える。前記第3側壁は、前記第1側壁から延びており、前記第2側壁に向かう方向において、少なくとも一部が前記第4側壁に向かって傾斜する第1部分と、前記第2側壁から前記第3部分に向かって延びており、前記第1部分から前記第2側壁に向かう方向において、少なくとも一部が前記第4側壁から離間する方向に傾斜する第2部分と、前記第1部分と前記第2部分とに亘って配置されており、被包装物を保持可能な第1開口と、を備える。前記第4側壁は、前記第1側壁から延びており、前記第2側壁に向かう方向において、少なくとも一部が前記第3側壁に向かって傾斜する第3部分と、前記第2側壁から前記第3部分に向かって延びており、前記第3部分から前記第2側壁に向かう方向において、少なくとも一部が前記第3側壁から離間する方向に傾斜する第4部分と、前記第3部分と前記第4部分とに亘って配置されており、前記被包装物を保持可能な第2開口と、を備える。
【0007】
この構成では、第1開口及び第2開口に配置される被包装物は、第1開口及び第2開口から外側に露出される。第1開口を有する第3側壁と第2開口を有する第4側壁とは、平板形状の第1側壁と第2側壁との間に配置されている。この構成によれば、包装容器を組み立てる際に、第1側壁と第2側壁とは、平板形状で維持される。このため、4個の側壁を同時に変形せずに済む。この構成によれば、包装容器を容易に組み立てることができる。
【0008】
前記第1部分と前記第2部分とは、折曲線を介して直接的に連結されており、前記第3部分と前記第4部分とは、折曲線を介して直接的に連結されていてもよい。
【0009】
この構成によると、第3側壁を前記第1部分と前記第2部分との間で折り曲げ、第4側壁を第3部分と第4部分との間で折り曲げることによって、包装容器を組み立てることができる。
【0010】
前記維持片は、前記第2側壁の上下方向の一方の端縁に折曲線を介して連結されている第1端板と、前記第1端板から折曲線を介して連結されており、前記第3側壁の外面に対向して配置される第1外側板と、前記第1外側板に折曲線を介して連結されており、前記第3側壁と前記第1側壁との境界に配置される第1係合孔に挿入される第1係合片と、前記第1外側板に折曲線を介して連結されており、前記第3側壁と前記第2側壁との境界に配置される第2係合孔に挿入される第2係合片と、を備えていてもよい。
【0011】
この構成によれば、第1係合片と第2係合片とのそれぞれを、第1係合孔と第2係合孔のそれぞれに挿入することによって、第1側壁と第2側壁との位置関係を維持することができる。
【0012】
前記第1側壁と前記第2側壁との少なくとも一方は、前記第1開口と前記第2開口とに保持される前記被包装物を前記包装容器の外側から視認可能な開口を備えていてもよい。
【0013】
この構成によれば、包装容器の外側から被包装物を確認し易くすることができる。
【0014】
上記した包装容器を作製するための展開体も新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】第1実施例の被包装物を包装している包装容器の斜視図。
【
図2】第1実施例の被包装物を包装している包装容器の正面図。
【
図3】第1実施例の被包装物を包装している包装容器の右側面図。
【
図6】第1実施例の包装容器の組み立てを説明するための図。
【
図7】第1実施例の包装容器の組み立てを説明するための図。
【
図8】第1実施例の端板が開かれている状態での包装容器の平面図。
【
図9】第1実施例の開口の下端付近を内側から見た拡大図。
【
図10】第2実施例の被包装物を包装している包装容器の斜視図。
【
図11】第2実施例の被包装物を包装している包装容器の斜視図。
【
図13】第2実施例の包装容器の中間製品の平面図。
【
図14】第2実施例の包装容器の組み立てを説明するための図。
【
図16】変形例の包装容器の上端板が開かれている状態での平面図。
【
図17】変形例の包装容器の上端板が開かれている状態での平面図。
【0016】
(第1実施例)
図1に示すように、包装容器10は、被包装物Xを包装容器10の外側に露出した状態で包装する。包装容器10は、被包装物Xを搬送し、店頭において被包装物Xを陳列するために用いられる。被包装物Xは、円筒形状を有している。なお、包装容器10の用途は、搬送、陳列に限られず、保護、保管等に用いられてもよい。本明細書に含まれる前後、左右、及び上下方向は、説明を容易にするために規定されており、実際の使用時の姿勢を規定するものではない。
【0017】
図4に示すように、包装容器10は、1枚の平板状の展開体BL1に設けられている複数の折曲線を折り曲げることによって作製される。複数の折曲線のそれぞれは、折曲線に沿って容易に折り曲げられるように、折曲線に沿った溝及びスリットの少なくとも一方を有する。複数の折曲線は、細い破線で表されている。また、接着剤が塗布される箇所は、平行細線で表されている。展開体BL1は、1枚の段ボール紙で作製されている。なお、展開体BL1は、段ボール紙以外の紙、又は、樹脂によって作製されていてもよい。
【0018】
包装容器10は、4個の側板12、14、16、18と、2個の維持片30、40と、一対の重複片20、22と、接着片50と、2個の補強片52、52と、係止片54と、を備える。包装容器10の各板12、14、16、18及び各片30、40、20、22、50、52、54は、平板で構成されている。
【0019】
側板12は、包装容器10の後端に配置される。側板12の下端部には、係止片54が連結されている。係止片54は、連結部54aと、挿入部54bと、を備える。連結部54aは、上端縁において折曲線を介して側板12に連結されている。連結部54aは、左右両端縁のそれぞれにおいてスリットによって側板12と切り離されている。連結部54aの下端には、挿入部54bが折曲線を介して連結されている。連結部54aと挿入部54bとの間の折曲線は、側板12の下端縁と同一直線上に位置する。連結部54aは側板12の下端縁よりも上方に配置され、挿入部54bは側板12の下端縁から下方に突出している。
【0020】
側板12の上端縁には、重複片20が側板12と折曲線を介さずに連結されている。重複片20は、重複片20を貫通する開口24aを有する。重複片20の上端縁には、重複片22が折曲線を介して連結されている。
【0021】
側板12の端縁には、折曲線を介して接着片50が連結されている。接着片50は、上下方向において、側板12の全長に亘って配置されている。接着片50の側板12と反対側の端縁では、上下端部のそれぞれにおいて、補強片52が配置されている。各補強片52は、接着片50と折曲線を介さずに連結されている。各補強片52は、接着片50から側板12と反対側に突出している。
【0022】
側板12の接着片50と反対側の端縁には、折曲線を介して側板14が連結されている。側板14は、第1部分14bと、第2部分14aと、開口14dと、を備える。第1部分14bは、折曲線を介して側板12に連結されている。第1部分14bの側板12とは反対側の端縁には、折曲線14cを介して第2部分14aが連結されている。
【0023】
側板14には、折曲線14cを跨いで、第1部分14bと第2部分14aとに亘って、側板14を貫通する開口14dが配置されている。開口14dは、包装容器10の状態で、被包装物Xの外形に沿った形状を有する。
【0024】
第2部分14aの第1部分14bと反対側の端縁には、折曲線を介して、側板16が連結されている。側板16の上下方向の長さは、側板12の上下方向の長さと一致し、側板16の左右方向の長さは、側板12の左右方向の長さと一致する。側板16の中央部には、側板16を貫通する開口16dを備える。
【0025】
側板16の下端縁には、折曲線を介して維持片30が連結されている。維持片30は、端板36と、接着片34と、挿入片32と、を備える。端板36は、側板16の下端縁において折曲線を介して側板16に連結されている。接着片34は、折曲線を介して端板36に連結されている。接着片34は、端板36よりも小さい。端板36の側板16と反対側の端縁には、折曲線を介して挿入片32が連結されている。端板36と挿入片32との間には、係止片54が挿入される開口38が配置されている。
【0026】
側板16の上端縁には、折曲線を介して維持片40が連結されている。維持片40は、端板46と、接着片44と、挿入片42と、を備える。端板46は、側板16の上端縁で折曲線を介して側板16に連結されている。接着片44は、折曲線を介して端板46に連結されている。接着片44は、端板46よりも小さい。端板46の側板16と反対側の端縁には、折曲線を介して挿入片42が連結されている。
【0027】
側板16の側板14と反対側の端縁には、折曲線を介して側板18が連結されている。側板18は、第3部分18bと、第4部分18aと、開口18dと、を備える。第4部分18aは、折曲線を介して側板16に連結されている。第4部分18aの側板16とは反対側の端縁には、折曲線18cを介して第3部分18bが連結されている。側板18は、側板14と同一形状を有する。第3部分18bは第1部分14bと同一形状を有し、第4部分18aは第2部分14aと同一形状を有する。
【0028】
側板18には、折曲線18cを跨いで、第3部分18bと第4部分18aとに亘って、側板18を貫通する開口18dが配置されている。開口18dは、包装容器10の状態で、被包装物Xの外形に沿った形状を有する。開口18dは、開口14dと同一形状を有する。
【0029】
(展開体から包装容器の組立方法)
次いで、
図4から
図8を参照して、展開体BL1から包装容器10を組み立てる方法を説明する。展開体BL1において、側板12と側板14との間の折曲線と、側板16と側板18との間の折曲線と、を折り曲げる。これにより、接着片50の外側面に側板18が重なる。接着片50は、側板18に接着される。接着片34と端板36との折曲線を折り曲げて、接着片34を端板36の内側面に重ねる。接着片34を、端板36に接着する。また、接着片44と端板46との折曲線を折り曲げて、接着片44を端板46の内側面に重ねる。接着片44を端板46に接着する。これにより、
図5に示される包装容器10の中間製品が作製される。包装容器10では、中間製品で包装容器の製造者から出荷されてもよい。包装容器10の使用者は、中間製品を後述する組立方法で組み立てることによって、被包装物Xを包装してもよい。
【0030】
上述した中間製品から、側板12、14、16、18が四角柱を形成するように、側板12、14の間の折曲線、側板14、16の間の折曲線、側板16、18の間の折曲線、及び、側板18、12の間の折曲線(即ち側板12と接着片50との間の折曲線)を折り曲げる。次いで、第1部分14bと第2部分14aとが側板12と側板16との間に突出するように折曲線14cで折り曲げるとともに、第3部分18bと第4部分18aとが側板12と側板16との間に突出するように折曲線18cで折り曲げる。そして、側板16に対して端板36を側板12、14、18の下端に向けて折り曲げ、挿入片32を端板36から上方に折り曲げる。挿入片32を側板12に沿って、包装容器10に挿入する。
【0031】
図6に示すように、係止片54の連結部54aを側板12に対して後方に折り曲げるとともに、挿入部54bを連結部54aに対して上方に折り曲げて、挿入部54bを開口38に挿入する。開口38では、左右方向の両端において、上下方向の幅が狭くなっている。このため、挿入部54bが開口38に挿入されると、挿入部54bは、開口38の左右端において開口38に挟まれて、開口38から抜けにくくなる。
【0032】
挿入部54bが開口38に挿入されることによって、維持片30が係止片54に係止される。これにより、維持片30が側板16に対して回転して開いてしまうことを防止することができる。
【0033】
なお、側板12、14、16、18を折り曲げる途中で、重複片22が重複片20に重なるように、重複片22を重複片20に対して前方に折り曲げる。この結果、重複片20の開口24aと重複片22の開口24bとが重なって、吊下孔24が構成される。重複片22は、重複片20よりも下方まで延びて、側板12と重複する部分22aを有する。
【0034】
次いで、
図7に示すように、被包装物Xを包装容器10内に収納する。具体的には、側板14の第1部分14bと第2部分14aとを、折曲線14cが左右方向の外側に移動するように、即ち、第1部分14bと第2部分14aとの折曲線14cにおける角度が緩くなる方向に変形させる。同様に、第3部分18bと第4部分18aとを、折曲線18cが左右方向の外側に移動するように、即ち、第3部分18bと第4部分18aとの折曲線18cにおける角度が緩くなる方向に変形させる。これにより、側板12、14、16、18で囲まれる包装容器10の上端開口を広げる。
【0035】
なお、開口14dよりも下方の第1部分14b及び第2部分14aと、開口18dよりも下方の第3部分18b及び第4部分18aと、は、上方の変形に伴わず、ほとんど変形されない。側板12、16では、側板14、18の変形に伴って、上端部が包装容器10の外側に広がるように変形する。被包装物Xは、側板12、14、16、18の上端開口から包装容器10内に挿入可能となる。
【0036】
被包装物Xを、包装容器10内において、開口14d、18dに嵌まる位置まで下方に移動させる。被包装物Xが開口14d、18dの下端の第1部分14b、第2部分14a、第3部分18b及び第4部分18aに接触することによって、被包装物Xの下向きの位置が決定される。被包装物Xが第1部分14b、第2部分14a、第3部分18b及び第4部分18aに接触すると、被包装物Xよりも上方に位置する第1部分14b、第2部分14a、第3部分18b及び第4部分18aが、被包装物Xによって広げられる前の状態に戻る。
【0037】
図8に示すように、側板14、18のそれぞれは、被包装物Xの上方において屈曲した状態で配置される。第1部分14bは、側板12から前方に、側板18に向かって傾斜しながら延びている。第2部分14aは、第1部分14bから前方に、側板18から離間する方向に向かって傾斜しながら延びている。第3部分18bは、側板12から前方に、側板14に向かって傾斜しながら延びている。第4部分18aは、第3部分18bから前方に、側板14から離間する方向に向かって傾斜しながら延びている。
【0038】
側板14、18は、折曲線14c、18cにおいて互いに近接することによって、被包装物Xの上方を閉じている。これにより、被包装物Xの上向きの位置が決定される。開口14d、18dのそれぞれの前後方向の幅は、被包装物Xの直径よりも狭い。第1部分14bの開口14dと第3部分18bの開口18dとの左右方向の幅は、被包装物Xの直径よりも狭い。同様に、第2部分14aの開口14dと第4部分18aの開口18dとの左右方向の幅は、被包装物Xの直径よりも狭い。これにより、側板14、18によって、被包装物Xの前後左右方向の位置が決定される。
【0039】
図8に示す状態から、側板16に対して端板46を側板12、14、18の上端に向けて折り曲げ、挿入片42を端板46から下方に折り曲げる。挿入片42を部分22a、即ち側板12に沿って、包装容器10に挿入する。これにより、包装容器10が完成する。
【0040】
挿入片42が部分22aと第1部分14bとの間と、部分22aと第3部分18bとの間と、のそれぞれに嵌まり込むことによって、維持片40の位置が側板12、14、16、18に対して維持される。同様に、挿入片32が側板12と第1部分14bとの間と、側板12と第3部分18bとの間と、のそれぞれに嵌まり込むことによって、維持片30の位置が側板12、14、16、18に対して維持される。
【0041】
この構成では、維持片30、40によって、側板14が折曲線14cで折り曲げられている状態で維持されるとともに、側板18が折曲線18cで折り曲げられている状態で維持される。この結果、維持片30、40によって、側板12と側板16との間隔が維持される。包装容器10では、包装容器10の形状を維持するために、接着テープ等を用いずに済む。
【0042】
包装容器10では、展開体BL1から包装容器10を組み立てる際に、側板14、18を折り曲げればよく、側板12、16を平板形状から変形させずに済む。この構成によると、包装容器10を容易に組み立てることができる。また、被包装物Xを包装容器10に収容する際には、被包装物Xを側板12、14、16、18の上端から挿入することによって、側板12、14、16、18が変形される。これにより、先に側板14、18を折り曲げた後で被包装物Xを包装容器10に収容することができる。これにより、被包装物Xを先に包装容器10内に配置し、被包装物Xの位置に注意を払いながら、包装容器10を組み立てなくてもよい。
【0043】
包装容器10では、包装容器10の下端において、挿入片32が側板12に沿って挿入されることによって、挿入片32が側板14、18のそれぞれと側板12との間に挟まれる。この結果、
図7に示す状態では、側板14、18では、維持片30によって、下端部の形状が維持される。この構成によると、被包装物Xを、包装容器10の上端から挿入する際に、側板14、18が折り曲げられている状態が解除されることを防止することができる。これにより、被包装物Xを容易に包装容器10に収納することができる。
【0044】
図1及び
図2に示されるように、包装容器10では、左右方向において、側板14、18の開口14d、18dから露出する被包装物Xを、包装容器10の外側から視認することができる。また、
図3に示すように、側板16に配置される開口16dは、第2部分14aの開口14dと第4部分18aの開口18dとに重複する位置に配置される。この構成よると、開口16dによって、第2部分14aの開口14dと第4部分18aの開口18dとから露出する被包装物Xを、包装容器10の前方から視認可能とすることができる。
【0045】
図9は、包装容器10の第3部分18bの裏面における下端部の拡大図である。接着片50から延びる補強片52は、開口18dの下端において、開口18dの形状に沿って配置される。この結果、補強片52によって、第3部分18bが開口18dを起点にして破損することを抑制することができる。接着片50の上端から突出する補強片52は、同様に、開口18dの上端において、開口18dの形状に沿って延びている。これにより、第3部分18bが開口18dを起点にして破損することを抑制することができる。
【0046】
(対応関係)
側板12が「第1側壁」の一例であり、側板14が「第3側壁」の一例であり、側板16が「第2側壁」の一例であり、側板18が「第4側壁」の一例である。開口14dが「第1開口」の一例であり、開口18dが「第2開口」の一例である。
【0047】
(第2実施例)
図10から
図15を参照して、第2実施例の包装容器210を説明する。
図10及び
図11に示すように、包装容器210は、包装容器10と同様に、被包装物Xを露出した状態で包装する。以下、第1実施例と同様の構成は、適宜省略して説明する。
【0048】
図12に示すように、包装容器210は、1枚の平板状の展開体BL2に設けられている複数の折曲線を折り曲げることによって作製される。包装容器210は、4個の側板212、214、216、218と、2個の維持片230、240と、接着片250と、一対の補強片252、252と、を備える。
【0049】
側板212は、包装容器210の後端に配置される。側板212は、長方形の平板形状を有しており、中央部に側板212を貫通する開口212dを備える。側板212の端縁には、折曲線211を介して接着片250が連結されている。接着片250は、上下方向において、側板212の全長に亘って配置されている。接着片250の側板212と反対側の端縁の上下端部のそれぞれには、側板212と反対側に、接着片250と折曲線を介さずに連結されている補強片252、252のそれぞれが突出している。
【0050】
接着片250と側板212との間には、折曲線211に沿って、一対のスリット211a、211bが形成されている。一対のスリット211a、211bのそれぞれは、接着片250と側板212との間で展開体BL2の平板を貫通している。一対のスリット211a、211bのそれぞれは、展開体BL2の状態では、隙間無く形成されているが、接着片250が側板212に対して折曲線211で折り曲げられると、隙間が形成されるように、折曲線211からずれて配置されている。
【0051】
側板212の接着片250と反対側の端縁には、折曲線213を介して側板214が連結されている。側板214は、第1部分214bと、第2部分214aと、開口214dと、を備える。第1部分214bは、折曲線213を介して側板212に連結されている。第1部分214bの側板212とは反対側の端縁には、折曲線214cを介して第2部分214aが連結されている。
【0052】
側板214には、折曲線214cを跨いで第1部分214bと第2部分214aとに亘って、側板214を貫通する開口214dが配置されている。開口214dは、包装容器210の状態で、被包装物Xに沿った形状を有する。
【0053】
側板212と側板214との間には、折曲線213に沿って、一対のスリット213a、213bが形成されている。一対のスリット213a、213bのそれぞれは、側板212と側板214の間で展開体BL2の平板を貫通している。一対のスリット213a、213bのそれぞれは、展開体BL2の状態では、隙間無く形成されているが、接側板212が側板214に対して折曲線213で折り曲げられると、隙間が形成されるように、折曲線213からずれて配置されている。
【0054】
第2部分214aの第1部分214bと反対側の端縁には、折曲線215を介して、側板216が連結されている。側板216は、中央部に、側板216を貫通する開口216dを備える。
【0055】
側板214と側板216との間には、折曲線215に沿って、一対のスリット215a、215bが形成されている。一対のスリット215a、215bのそれぞれは、側板214と側板216の間で展開体BL2の平板を貫通している。一対のスリット215a、215bのそれぞれは、展開体BL2の状態では、隙間無く形成されているが、接側板214が側板216に対して折曲線215で折り曲げられると、隙間が形成されるように、折曲線215からずれて配置されている。
【0056】
側板216の下端縁には、折曲線を介して維持片230が連結されている。維持片230は、端板236と、接着片234と、挿入片232と、外側板238と、一対の係合片238a、238aと、を備える。端板236は、側板216の下端縁の折曲線を介して側板216に連結されている。接着片234は、折曲線を介して端板236に連結されている。接着片234は、端板236よりも小さい。端板236の側板216と反対側の端縁には、折曲線を介して挿入片232が連結されている。挿入片232では、接着片234側の端縁の端板236側の一部が、切り欠かれており、突出部232aが形成されている。
【0057】
端板236の接着片234と反対側の端縁には、折曲線を介して外側板238が連結されている。外側板238では、端板236の反対側の端縁238bが、円弧状に形成されている。外側板238の端板236側の端縁と端縁238bとの間に配置される一対の側端縁のそれぞれには、一対の係合片238a、238aのそれぞれが突出している。一対の係合片238a、238aは、外側板238に対して折り曲げ可能に配置されている。第2部分214aの下端縁は、係合片238aに沿った切欠きが形成される。
【0058】
側板216の上端縁には、折曲線を介して維持片240が連結されている。維持片240は、端板246と、接着片244と、挿入片242と、外側板248と、一対の係合片248a、248aと、を備える。端板246は、側板216の下端縁の折曲線を介して側板216に連結されている。接着片244は、折曲線を介して端板246に連結されている。接着片244は、端板246よりも小さい。端板246の側板216と反対側の端縁には、折曲線を介して挿入片242が連結されている。挿入片242では、接着片244側の端縁の端板246側の一部が、切り欠かれており、突出部242aが形成されている。
【0059】
端板246の接着片244と反対側の端縁には、折曲線を介して外側板248が連結されている。外側板248では、端板246の反対側の端縁248bが、円弧状に形成されている。外側板248の端板246の端縁と端縁248bとの間に配置される一対の側端縁のそれぞれには、一対の係合片248a、248aのそれぞれが突出している。一対の係合片248a、248aは、外側板248に対して折り曲げ可能に配置されている。第2部分214aの上端縁は、係合片248aに沿った切欠きが形成される。
【0060】
側板216の側板214と反対側の端縁には、折曲線を介して側板218が連結されている。側板218は、第3部分218bと、第4部分218aと、開口218dと、を備える。第4部分218aは、折曲線を介して側板216に連結されている。第4部分218aの側板216とは反対側の端縁には、折曲線218cを介して第3部分218bが連結されている。第3部分218bは端縁部の一部を除いて第1部分214bと同一形状を有し、第4部分218aは端縁部の一部を除いて第2部分214aと同一形状を有する。
【0061】
側板218には、折曲線218cを跨いで第3部分218bと第4部分218aとに亘って、側板218を貫通する開口218dが配置されている。開口218dは、包装容器210の状態で、被包装物Xに沿った形状を有する。開口218dは、開口214dと同一形状を有する。
【0062】
側板218の側板216と反対側の端縁、即ち、第4部分218aの第3部分218bと反対側の端縁には、一対の切欠き218e、218eが配置されている。
【0063】
(展開体から包装容器の組立方法)
次いで、
図10から
図15を参照して、展開体BL2から包装容器210を組み立てる方法を説明する。展開体BL2において、側板212と側板214との間の折曲線213と、側板216と側板218との間の折曲線と、を折り曲げる。これにより、接着片250の外側面に側板218が重なる。接着片250は、側板218に接着される。接着片234と端板236との折曲線を折り曲げて、接着片234を端板236の内側面に重ねる。接着片234は、端板236に接着される。また、接着片244と端板246との折曲線を折り曲げて、接着片244を端板246の内側面に重ねる。接着片244は、端板246に接着される。これにより、
図13に示される包装容器210の中間製品が作製される。包装容器210では、包装容器の製造者からこの段階の中間製品で出荷されてもよい。
【0064】
上述した中間製品から、側板212、214、216、218が四角柱を形成するように、側板212、214の間の折曲線、側板214、216の間の折曲線、側板216、218の間の折曲線、及び、側板218、212の間の折曲線(即ち側板212と接着片250との間の折曲線)を折り曲げる。次いで、第1部分214bと第2部分214aとが側板212と側板216との間に突出するように折曲線214cで折り曲げるとともに、第3部分218bと第4部分218aとが側板212と側板216との間に突出するように折曲線218cで折り曲げる。
【0065】
そして、側板216に対して端板236を側板212、214、218の下端に向けて折り曲げ、挿入片232を端板236から上方に折り曲げる。挿入片232を側板212に沿って、包装容器210に挿入する。挿入片232が挿入されると、突出部232aは、スリット211bに挿入される。スリット211bは、折曲線211を折り曲げることによって、突出部232aが挿入可能となる程度に開口している。側板218の下方の切欠き218eは、側板218がスリット211bを避けるように切り欠かれている。
【0066】
次いで、
図14に示すように、外側板238を側板214に対向するように、端板236に対して上方に折り曲げるとともに、一対の係合片238a、238aのそれぞれを、スリット213b、215bのそれぞれに向けて折り曲げる。スリット213bは、折曲線213を折り曲げることによって、係合片238aが挿入可能となる程度に開口している。同様に、スリット215bは、折曲線215を折り曲げることによって、係合片238aが挿入可能となる程度に開口する。一対の係合片238a、238aのそれぞれは、開口されたスリット213b、215bのそれぞれに挿入される。一対の係合片238a、238aのそれぞれは、側板214に係合することによって、スリット213b、215bのそれぞれから外れることが防止されている。
【0067】
次いで、包装容器10と同様に、被包装物Xを包装容器210内に収容する。側板214の第1部分214bと第2部分214aとを、折曲線214cが左右方向の外側に移動するように変形させ、側板218の第3部分218bと第4部分218aとを、折曲線218cが左右方向の外側に移動するように変形させることによって、側板212、214、216、218で囲まれる包装容器210の上端開口を広げる。側板212、216は、側板214、218の変形に伴って、それらの上方が包装容器210の外側に広がるように変形する。
【0068】
これにより、被包装物Xは、開口214d、218dに嵌まる位置まで下方に移動可能となる。被包装物Xは、包装容器10と同様に、側板214、218によって位置決められる。側板214、218のそれぞれは、包装容器10と同様に、被包装物Xの上方において屈曲した状態で配置される。第1部分214bは、側板212から前方に側板218に向かって傾斜しながら延びている。第2部分214aは、第1部分214bから前方に側板218から離間する方向に向かって傾斜しながら延びている。第3部分218bは、側板212から前方に側板214に向かって傾斜しながら延びている。第4部分218aは、第3部分218bから前方に側板214から離間する方向に向かって傾斜しながら延びている。
【0069】
次いで、側板216に対して端板246を側板212、214、218の上端に向けて折り曲げ、挿入片242を端板246から下方に折り曲げる。挿入片242を側板212に沿って、包装容器210に挿入する。
図15に示すように、挿入片242が挿入されると、突出部242aは、スリット211aに挿入される。スリット211aは、折曲線211を折り曲げることによって、突出部242aが挿入可能となる程度に開口している。側板218の上方の切欠き218eは、スリット211aを避けるように切り欠かれている。
【0070】
次いで、外側板248を側板214に対向するように、端板246に対して折り曲げるとともに、一対の係合片248a、248aのそれぞれを、スリット213a、215aのそれぞれに向けて折り曲げる。スリット213a、215aのそれぞれは、スリット213b、215bのそれぞれと同様に、折曲線213、215のそれぞれを折り曲げることによって開口している。一対の係合片248a、248aのそれぞれは、開口されたスリット213a、215aのそれぞれに挿入される。一対の係合片248a、248aのそれぞれは、側板214に係合することによって、スリット213a、215aのそれぞれから外れることが防止されている。これにより、包装容器210が完成する。
【0071】
包装容器10では、包装容器210と同様の効果を奏する。
【0072】
また、包装容器210では、維持片240は、維持片40と同様に、挿入片242が側板212と第1部分214bとの間と、側板212と第3部分218bとの間と、のそれぞれに嵌まり込む。また、維持片240では、挿入片242の突出部242aがスリット211aに挿入される。これにより、維持片240が外れることを抑制することができる。さらに、維持片240では、一対の係合片248a、248aをスリット213a、215aに挿入することによって、係合片248a、248aが側板214に係合される。
【0073】
この構成では、維持片240によって、側板214が折曲線214cで折り曲げられている状態で維持されるとともに、側板218が折曲線218cで折り曲げられている状態で維持される。この結果、側板212と側板216との間隔が維持される。さらに、維持片240が外れてしまうことを防止することができる。
【0074】
外側板248は、端板246と一対の係合片248a、248aとを連結し、一対の係合片248a、248aの間隔を維持する機能を有する。外側板248は、この機能を満たす形状であればよく、比較的に自由に設計することができる。このため、
図11に示すように、端縁248bは、円弧状に形成することができる。外側板248を用いて意匠性を高めることができる。外側板238も同様である。
【0075】
開口216d、212dのそれぞれは、前後方向において、開口214d、218dから露出する被包装物Xを、包装容器210の外側から視認可能にすることができる。
【0076】
(対応関係)
側板212が「第1側壁」の一例であり、側板214が「第3側壁」の一例であり、側板216が「第2側壁」の一例であり、側板218が「第4側壁」の一例である。開口214dが「第1開口」の一例であり、開口218dが「第2開口」の一例である。端板236が「第1端板」の一例であり、外側板238が「第1外側板」の一例であり、スリット213bが「第1係合孔」の一例であり、スリット215bが「第2係合孔」の一例であり、係合片238aが「第1係合片」及び「第2係合片」の一例である。端板246が「第2端板」の一例であり、外側板248が「第2外側板」の一例であり、スリット213aが「第3係合孔」の一例であり、スリット215aが「第4係合孔」の一例であり、係合片248aが「第3係合片」及び「第4係合片」の一例である。
【0077】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0078】
例えば、包装容器10は、重複片20、22を備えていなくてもよい。包装容器210は、側板212の上端縁に、重複片20、22と同様の重複片が連結されていてもよい。
【0079】
包装容器10において、側板14の第1部分14bと第2部分14aとは、折曲線14cを介して、直接的に連結されている。しかしながら、例えば、
図16に示すように、第1部分314bと第2部分314aとは、折曲線を介さず、湾曲して連結されていてもよい。第4部分318b及び第4部分318aも同様であってもよい。あるいは、
図17に示すように、第1部分414b及び第2部分414aの一部が、前後方向に平行に延びていてもよい。第1部分414bと第2部分414aとは、前後方向に平行に延びる部分の中央において互いに直接的に連結されていてもよい。第3部分418b及び第4部分418aも同様である。
【0080】
包装容器10では、維持片30、40の形状は、側板12と側板16との間隔が維持される形状であればよく、特定の形状に限定されない。維持片230、240も同様である。
【0081】
包装容器10では、側板12と側板14、側板14と側板16及び側板16と側板18とは、それぞれ直接的に連結されている。一方、側板12と側板18とは、接着片50を介して連結されている。
【0082】
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0083】
10:包装容器、12、14、16、18:側板、14a:第2部分、14b:第1部分、14c、18c:折曲線、14d、16d、18d:開口、18a:第4部分、18b:第3部分、30、32:維持片、36:端板、38:開口、46:端板、BL1:展開体、X:被包装物