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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-24
(45)【発行日】2023-11-01
(54)【発明の名称】チップ部品
(51)【国際特許分類】
   H01C 7/00 20060101AFI20231025BHJP
   H01C 1/142 20060101ALI20231025BHJP
   H01C 1/148 20060101ALI20231025BHJP
   C25D 5/12 20060101ALI20231025BHJP
   C25D 5/14 20060101ALI20231025BHJP
   C25D 7/00 20060101ALI20231025BHJP
【FI】
H01C7/00 110
H01C1/142
H01C1/148
C25D5/12
C25D5/14
C25D7/00 G
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019191453
(22)【出願日】2019-10-18
(65)【公開番号】P2021068763
(43)【公開日】2021-04-30
【審査請求日】2022-09-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000105350
【氏名又は名称】KOA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000442
【氏名又は名称】弁理士法人武和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】赤羽 泰
(72)【発明者】
【氏名】玉田 伸彦
【審査官】清水 稔
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-274539(JP,A)
【文献】特開2001-060843(JP,A)
【文献】中国特許第103695977(CN,B)
【文献】国際公開第2009/133717(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0357097(US,A1)
【文献】特開2001-110601(JP,A)
【文献】特開平11-067588(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01C 7/00
H01C 1/142
H01C 1/148
C25D 5/12
C25D 5/14
C25D 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機能素子が形成された部品本体と、前記部品本体の両端部を覆うように形成されて前記機能素子に接続する一対の内部電極と、前記内部電極の表面に形成されたニッケルを主成分とするバリア層と、前記バリア層の表面に形成されたスズを主成分とする外部接続層とを備え、
前記バリア層が電解メッキにより形成されたニッケルとリンの合金メッキからなると共に、前記バリア層が磁性を有するように前記合金メッキ中のリンの含有量が設定されていることを特徴とするチップ部品。
【請求項2】
請求項1に記載のチップ部品において、
前記バリア層のニッケルに対するリンの含有率が0.5%~5%の範囲に設定されていることを特徴とするチップ部品。
【請求項3】
請求項1または2に記載のチップ部品において、
前記バリア層の厚みが2μm~15μmの範囲に設定されていることを特徴とするチップ部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品本体の両端部にはんだ付け用の外部電極が設けられた面実装タイプのチップ部品に係り、特に、外部電極を含む端子電極構造に関する。
【背景技術】
【0002】
チップ部品の一例であるチップ抵抗器は、直方体形状の絶縁基板(部品本体)と、絶縁基板の表面に所定間隔を存して対向配置された一対の表電極と、対をなす表電極どうしを橋絡する抵抗体(機能素子)と、抵抗体を覆う保護膜と、絶縁基板の裏面に所定間隔を存して対向配置された一対の裏電極と、対応する表電極と裏電極を橋絡する一対の端面電極と、これら表電極と裏電極および端面電極を覆うように絶縁基板の両端部に形成された一対の外部電極等によって主に構成されている。
【0003】
表電極と裏電極および端面電極は内部電極を構成するものであり、これらは銀(Ag)や銅(Cu)を主成分とする材料によって形成される。外部電極は、内部電極の表面に被着されるニッケル(Ni)を主成分とするバリア層と、バリア層の表面に被着されるスズ(Sn)を主成分とする外部接続層とで構成されており、これらバリア層と外部接続層は電解メッキによって形成される。
【0004】
このような構成のチップ抵抗器を回路基板に実装する場合、回路基板に設けられた配線パターンのランドにはんだペーストを塗布した後、外部接続層がはんだペーストに重なるようにチップ抵抗器を回路基板上に載置し、この状態ではんだペーストを溶融・固化することによって外部接続層がランドにはんだ付けされる。はんだ材料としては、例えば、スズ(Sn)と鉛(Pb)が約6:4(Sn63%-Pb37%)の比で混ざった共晶はんだと呼ばれるものが使用されている。このような組成の共晶はんだの融点は183℃であるが、はんだを溶融させるのに融点以上の熱を加える必要があるため、はんだ付け時の熱によって内部電極を構成するAgやCuがはんだ材料側に溶け出す現象、いわゆる「はんだ喰われ」と呼ばれる現象が発生してしまう虞がある。
【0005】
このはんだ喰われを防止するために設けられているのがニッケルメッキからなるバリア層であり、ニッケルメッキ層の厚みが2μm以上あれば、はんだ喰われを効果的に防止できることが知られている。しかし、ニッケルメッキ層が厚く(特に15μm以上)なると、外部応力によって絶縁基板から剥離しやすくなり、剥離による断線や、腐食ガスによる剥離した部分の硫化などの不具合が発生してしまうことがある。そこで従来、特許文献1に記載されているように、チップ抵抗器の内部電極上に金(Au)のストライクめっきをした後、ニッケルメッキ層(バリア層)とスズメッキ層(外部接続層)を順次形成することにより、バリア層を構成するニッケルメッキ層の密着性を高めるようにした端子電極構造が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開平7-230904号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年、世界的な環境保護の観点から鉛フリー化が推奨されており、鉛をほとんど含まない鉛フリーはんだと呼ばれるものが使用されている。ここで、例えば組成がSn96.5%-Ag3%-Cu0.5%の鉛フリーはんだを使用した場合、この鉛フリーはんだの融点は220℃であり、共晶はんだを使用した場合に比べてはんだ実装時の加熱温度が高温になるため、バリア層を構成するニッケルがはんだ材料側に溶け出しやすくなる。したがって、ニッケルメッキ層を厚くしてはんだ喰われを防止する必要があるが、ニッケルメッキ層が厚くなると剥離しやすくなるため、はんだ喰われと剥離の両方を防止することが困難となり、また、ニッケルメッキ層を厚くするとメッキ時間や材料コストが上昇してしまう。なお、特許文献1に記載された端子電極構造のように、ニッケルメッキ層の下地メッキとして金のストライクめっき処理を行えば、ニッケルメッキ層の密着性を高めることは可能となるが、金のストライクめっきによってコスト高になるという問題がある。
【0008】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、はんだ喰われと剥離の両方を防止ことができる端子電極構造を備えたチップ部品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明のチップ部品は、機能素子が形成された部品本体と、前記部品本体の両端部を覆うように形成されて前記機能素子に接続する一対の内部電極と、前記内部電極の表面に形成されたニッケルを主成分とするバリア層と、前記バリア層の表面に形成されたスズを主成分とする外部接続層とを備え、前記バリア層が電解メッキにより形成されたニッケルとリンの合金メッキからなると共に、前記バリア層が磁性を有するように前記合金メッキ中のリンの含有量が設定されていることを特徴としている。
【0010】
このように構成されたチップ部品は、外部接続層の下地層であるバリア層がニッケル(Ni)を主成分としてリン(P)を含有する合金(Ni-P)メッキからなり、この合金メッキはスズへの拡散がニッケルよりも遅いため、バリア層を徒に厚く形成しなくても、高温使用下におけるはんだ喰われを防止することができる。しかも、バリア層が磁性を有するようにリンの含有量が設定されているため、その磁気特性を利用して、例えば、製品の検査工程で磁気選別を行ったり、製品をテープ状の包装体に収納するテーピング工程や、製品を包装体から取り出して回路基板上に実装する際に、磁気によって製品の姿勢を安定させることが可能になる。
【0011】
上記構成のチップ部品において、合金メッキ中のリンの含有量が多くなるほど拡散を抑える効果は高まるが、リンの含有量が多くなるとバリア層の磁性が失われるため、バリア層のニッケルに対するリンの含有率は0.5%~5%の範囲に設定されていることが好ましい。
【0012】
また、上記構成のチップ部品において、バリア層の厚みが2μm~15μmの範囲に設定されていると、バリア層のメッキ処理に要する時間や材料コストを抑えることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明のチップ部品によれば、外部接続層の下地層として形成されるバリア層のはんだ喰われと剥離の両方を防止ことができると共に、バリア層に付与した磁気特性を利用して、製品の検査工程やテーピング工程等を安定的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の第1実施形態例に係るチップ抵抗器の平面図である。
図2図1のII-II線に沿う断面図である。
図3】該チップ抵抗器の製造工程を示すフローチャートである。
図4】本発明の第2実施形態例に係るチップ抵抗器の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、発明の実施の形態について図面を参照しながら説明すると、図1は本発明の第1実施形態例に係るチップ抵抗器10の平面図、図2図1のII-II線に沿う断面図である。
【0017】
図1図2に示すように、チップ部品の一例である第1実施形態例に係るチップ抵抗器10は、直方体形状の絶縁基板1と、絶縁基板1の表面における長手方向両端部に形成された一対の表電極2と、一対の表電極2間を橋絡するように形成された抵抗体3と、抵抗体3の全体と表電極2の一部を被覆する保護層4と、絶縁基板1の裏面における長手方向両端部に形成された一対の裏電極5と、絶縁基板1の長手方向両端面に形成されて対応する表電極2と裏電極5間を導通する一対の端面電極6と、これら表電極2と裏電極5および端面電極6を被覆する一対の外部電極7とによって主に構成されている。
【0018】
絶縁基板1はセラミックス等からなる部品本体であり、この絶縁基板1はシート状の大判基板を縦横に延びる1次分割溝と2次分割溝に沿って分割することにより多数個取りされたものである。
【0019】
一対の表電極2は絶縁基板1の相対する短辺側に所定の間隔を存して矩形状に形成されており、これら表電極2はAg系ペーストをスクリーン印刷して乾燥・焼成させたものである。
【0020】
抵抗体3は機能素子であり、この抵抗体3は酸化ルテニウム等の抵抗ペーストをスクリーン印刷して乾燥・焼成させたものである。抵抗体3は平面視で矩形状に形成されており、その長手方向の両端部はそれぞれ表電極2に重なっている。なお、抵抗体3にはトリミング溝3aが形成されており、このトリミング溝3aによって抵抗体3の抵抗値が調整されている。
【0021】
保護層4はアンダーコート層とオーバーコート層の2層構造からなる。アンダーコート層はガラスペーストをスクリーン印刷して焼成させたものであり、このアンダーコート層はトリミング溝3aを形成する前に抵抗体3を覆うように形成されている。オーバーコート層はエポキシ系樹脂ペーストをスクリーン印刷して加熱硬化させたものであり、このオーバーコート層は、アンダーコート層の上から抵抗体3にトリミング溝3aを形成した後に、トリミング溝3aを含めて抵抗体3とアンダーコート層を全体的に覆うように形成されている。
【0022】
一対の裏電極5は絶縁基板1の裏面における表電極2と対応する位置に所定の間隔を存して矩形状に形成されており、これら裏電極5はAgペーストをスクリーン印刷して乾燥・焼成させたものである。
【0023】
一対の端面電極6は、絶縁基板1の端面にNi-Crをスパッタしたり、絶縁基板1の端面にAg系ペーストを塗布して加熱硬化させたものである。端面電極6は対応する表電極2と裏電極5間を導通するように形成されており、これら表電極2と端面電極6および裏電極5によって断面コ字状の内部電極が構成されている。
【0024】
一対の外部電極7は、内部電極(表電極2と端面電極6および裏電極5)の表面に被着されるバリア層8と、バリア層8の表面に被着される外部接続層9とで構成されており、これらバリア層8と外部接続層9は電解メッキによって形成される。バリア層8はニッケル(Ni)を主成分としてリン(P)を含有する合金メッキ(Ni-Pメッキ層)であり、その厚みは2μm~15μmの範囲に設定されている。ここで、バリア層8が磁性を持つように、バリア層8のニッケルに対するリンの含有率は0.5%~5%の範囲に設定されている。また、外部接続層9はスズ(Sn)を主成分とするSnメッキ層であり、その厚みは2μm~15μmの範囲に設定されている。
【0025】
次に、上記の如く構成された第1実施形態例に係るチップ抵抗器10の製造方法について、図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0026】
まず、絶縁基板1が多数個取りされる大判基板を準備する。この大判基板には1次分割溝と2次分割溝が格子状に設けられており、両分割溝によって区切られたマス目の1つ1つが1個分のチップ領域となる。そして、図3に示すように、このような大判基板に対して以下に説明する各工程が一括して行われる。
【0027】
最初の工程では、大判基板の裏面にAgペーストをスクリーン印刷して乾燥することにより、各チップ形成領域の長手方向両端部に所定間隔を存して対向する一対の裏電極5を形成する(ステップS1)。
【0028】
次に、大判基板の表面にAg-Pdペーストをスクリーン印刷して乾燥することにより、各チップ形成領域の長手方向両端部に所定間隔を存して対向する一対の表電極2を形成する(ステップS2)。しかる後、表電極2と裏電極5を約850℃の高温で同時に焼成する。なお、これら表電極2と裏電極5は個別に焼成しても良く、その形成順を逆にして裏電極5よりも表電極2を先に形成するようにしても良い。
【0029】
次に、大判基板の表面に酸化ルテニウム等を含有した抵抗ペーストをスクリーン印刷して乾燥することにより、両端部を表電極2に重ね合わせた抵抗体3を形成した後、これを約850℃の高温で焼成する(ステップS3)。
【0030】
次に、抵抗体3を覆う領域にガラスペーストをスクリーン印刷して乾燥することにより、抵抗体3を被覆するアンダーコート層を形成した後、これを約600℃の温度で焼成する(ステップS4)。
【0031】
次に、一対の表電極2にプローブを当接させて抵抗体3の抵抗値を測定しながら、アンダーコート層の上からレーザ光を照射することにより、抵抗体3にトリミング溝3aを形成して抵抗値を調整する(ステップS5)。
【0032】
次に、アンダーコート層の上からエポキシ系樹脂ペーストをスクリーン印刷した後、これを約200℃の温度で加熱硬化してオーバーコート層を形成する(ステップS6)。これにより、アンダーコート層とオーバーコート層からなる2層構造の保護層4が形成される。
【0033】
次に、大判基板を1次分割溝に沿って短冊状基板に1次分割した後(ステップS7)、この短冊状基板の分割面にNi/Crをスパッタすることにより、短冊状基板の表裏両面に設けられた表電極2と裏電極5間を接続する端面電極6を形成する(ステップS8)。なお、短冊状基板の分割面にNi/Crをスパッタする代わりに、Ag系ペーストを塗布して加熱硬化させることによって端面電極6を形成するようにしても良い。
【0034】
次に、短冊状基板を2次分割溝に沿って複数のチップ状基板に2次分割した後(ステップS9)、これらチップ状基板に対して電解メッキを施すことにより、チップ状基板の両端部に内部電極(表電極2と端面電極6および裏電極5)を覆うバリア層8を形成する(ステップS10)。バリア層8はニッケル(Ni)を主成分としてリン(P)を含有する合金メッキ(Ni-Pメッキ層)からなり、その厚みは2μm~15μmの範囲に設定されている。ここで、バリア層8を構成する合金メッキは、ニッケルに含まれるリンの含有量が多いほど、次工程で形成される外部接続層9を構成するスズへの拡散が抑えられるが、リンの含有量が多くなるとバリア層8の磁性が失われてしまうため、バリア層8のニッケルに対するリンの含有率が0.5%~5%の範囲に収まるよう設定されている。
【0035】
次に、チップ状基板に対して電解メッキを施すことにより、バリア層8の表面を覆う外部接続層9を形成する(ステップS11)。外部接続層9はスズ(Sn)を主成分とするSnメッキ層であり、その厚みは2μm~15μmの範囲に設定されている。これにより、バリア層8と外部接続層9からなる2層構造の外部電極7が形成され、図1図2に示すチップ抵抗器10が多数個取りされる。
【0036】
以上説明したように、第1実施形態例に係るチップ抵抗器10では、スズメッキからなる外部接続層9の下地層であるバリア層8が、ニッケルを主成分としてリンを含有する合金(Ni-P)メッキからなり、この合金メッキはスズへの拡散がニッケルよりも遅いため、バリア層8を徒に厚く形成しなくても、高温使用下におけるはんだ喰われを防止することができる。しかも、バリア層8の磁性が失われてしまうのを防止するために、ニッケルに対するリンの含有率が0.5%~5%の範囲に設定されているため、バリア層8の磁気特性を利用して、例えば、製品の検査工程で磁気選別を行ったり、製品をテープ状の包装体に収納するテーピング工程や、製品を包装体から取り出して回路基板上に実装する際に、磁気によって製品の姿勢を安定させることが可能になる。
【0037】
図4は本発明の第2実施形態例に係るチップ抵抗器20の断面図であり、図2に対応する部分には同一符号を付してある。
【0038】
図4に示すように、第2実施形態例に係るチップ抵抗器20が第1実施形態例に係るチップ抵抗器10と相違する点は、バリア層8が、ニッケルのみからなる内側メッキ層8aと、ニッケルにリンを含有する外側メッキ層8bとの2層構造になっていることにあり、それ以外の構成は基本的に同じである。ここで、外側メッキ層8bのニッケルに対するリンの含有率は0.5%~5%の範囲に設定されていることが好ましい。
【0039】
このように構成された第2実施形態例に係るチップ抵抗器20では、リンを含有しない内側メッキ層8aによって磁性が確保され、リンを含有する外側メッキ層8bによって高温使用下のはんだ喰われが抑制されるため、磁気特性と耐熱特性の両方を併せ持つバリア層8を容易に形成することができる。
【0040】
なお、上記の各実施形態例では、機能素子として抵抗体3を有するチップ抵抗器に本発明を適用したものについて説明したが、抵抗体以外の機能素子、例えばインダクタやコンデンサ等を有するチップ部品にも本発明は適用可能である。
【符号の説明】
【0041】
1 絶縁基板(部品本体)
2 表電極(内部電極)
3 抵抗体(機能素子)
4 保護層
5 裏電極(内部電極)
6 端面電極(内部電極)
7 外部電極
8 バリア層
8a 内側メッキ層
8b 外側メッキ層
9 外部接続層
10,20 チップ抵抗器(チップ部品)
図1
図2
図3
図4