(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-24
(45)【発行日】2023-11-01
(54)【発明の名称】注文管理装置、注文管理システム、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/12 20120101AFI20231025BHJP
【FI】
G06Q50/12
(21)【出願番号】P 2020010349
(22)【出願日】2020-01-24
【審査請求日】2022-11-04
(73)【特許権者】
【識別番号】313006647
【氏名又は名称】セイコーソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】澁谷 浩志
【審査官】西村 純
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-076323(JP,A)
【文献】特開2003-173369(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディッシュアップカウンタ上の料理を当該料理の移動方向も含めて撮影するカメラにより撮影された画像の中から料理に関する料理画像を抽出する抽出部と、
前記抽出部により抽出された前記料理画像と予め定められた料理のメニュー画像とを比較して、前記ディッシュアップカウンタ上の料理を特定する特定部と、
注文端末装置から料理の注文を受け付ける受付部と、
前記受付部により受け付けた注文された料理と、前記特定部により特定された料理とが一致するかを判定し、一致すると判定された場合であって、前記移動方向が厨房から前記ディッシュアップカウンタに移動したと判定された場合は調理完了と判定する管理部と、
を備えたことを特徴とする注文管理装置。
【請求項2】
前記管理部は、前記移動方向が前記ディッシュアップカウンタからホールに移動したと判定した場合は、提供完了と判定するようにしていることを特徴とする請求項1に記載の注文管理装置。
【請求項3】
前記管理部は、前記受付部により同じ料理が複数受け付けられている場合は、先に受け付けられた料理から前記調理完了又は前記提供完了を判定することを特徴とする請求項2に記載の注文管理装置。
【請求項4】
前記特定部は、
前記料理画像と前記受付部により受け付けられている料理に対応する前記メニュー画像とを比較して、前記ディッシュアップカウンタ上の料理を特定することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の注文管理装置。
【請求項5】
前記厨房に設置された厨房側表示装置に、前記受け付けられている料理の名称を表示するとともに、当該受け付けられている料理の名称のうち、前記特定部により特定された料理の名称に対し、前記調理完了を示す情報を追加して表示する表示制御部を備えることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の注文管理装置。
【請求項6】
前記管理部は、前記移動方向が前記ディッシュアップカウンタから前記厨房への移動であると判定された場合は、前記厨房側表示装置に表示されている前記調理完了を示す情報を削除させることを特徴とする請求項5に記載の注文管理装置。
【請求項7】
前記ホール側に設置されたホール側表示装置に、前記受け付けられている料理の名称を表示するとともに、当該受け付けられている料理の名称のうち、前記特定部により特定された料理の名称に対し、前記調理完了又は提供完了を示す情報を追加して表示する表示制御部を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の注文管理装置。
【請求項8】
前記管理部は、前記移動方向が前記ホールから前記ディッシュアップカウンタへの移動であると判定された場合は、前記ホール側表示装置に表示されている前記提供完了を示す情報を削除させることを特徴とする請求項7に記載の注文管理装置。
【請求項9】
前記ディッシュアップカウンタ上に料理が予め定められた時間置いたままとなっている場合は、少なくとも前記ホール側表示装置に警告報知を行う警告部を備えることを特徴とする請求項7又は8に記載の注文管理装置。
【請求項10】
前記表示制御部は、前記移動方向が前記厨房から前記ディッシュアップカウンタへの移動であると判定された場合であって、前記特定部により料理が特定できなかった場合は、前記厨房側表示装置に報知を行うと共に、当該厨房側表示装置に、近いと判断した料理を料理候補として表示し、予め定められた時間の間、当該料理候補のうちもっとも近いと判断した料理について識別可能に表示することを特徴とする請求項5又は6に記載の注文管理装置。
【請求項11】
前記特定部は、前記予め定められた時間の間に、前記料理候補のうちから料理の選択がされた場合は、当該料理が特定され、料理の選択がされなかった場合は、もっとも近いと判断された料理が特定されたものとすることを特徴とする請求項10に記載の注文管理装置。
【請求項12】
ディッシュアップカウンタ上の料理を当該料理の移動方向も含めて撮影するカメラと、
料理の注文を入力可能な注文端末装置と、
厨房に備えられ、前記注文端末装置により注文が入力された料理のうち、少なくとも未調理の料理を表示可能な厨房側表示装置と、
ホールに備えられ、前記注文端末装置により注文が入力された料理のうち、少なくとも未提供の料理を表示可能なホール側表示装置と、
請求項1~11のいずれか1項に記載の注文管理装置とを備えることを特徴とする注文管理システム。
【請求項13】
コンピュータを、請求項1~11のいずれか1項に記載の注文管理装置の各部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注文管理装置、注文管理システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
飲食店で使用される注文管理システムは、複数の注文端末装置と、複数の出力装置(プリンター・表示装置)と、これらを制御する注文管理装置から構成され、注文端末装置から入力された注文に応じて、注文管理装置が制御し、あらかじめ指定された出力装置に注文の内容を出力する。
【0003】
近年は、出力装置として、プリンターのかわりに、タッチパネル式の表示装置を使用し、表示装置で、調理指示を行う店舗が増えてきている。
同じ出力装置であるプリンターに対して、表示装置の特徴は、プリンター用紙のコストがかからない点があるが、その他にも、画面に表示された当該メニューの表示部分をタッチすることによって、メニュー単位での調理完了の処理を行うことができるものがある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の表示装置は、画面をタッチすることで提供完了の処理をすることができることが特徴であるが、調理人が調理を行った手で画面をタッチするため、衛生面での問題が発生する。
【0006】
そこで、本願発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、物理的な画面タッチを行うことなく、調理が完了した料理の調理完了を認識することが可能な注文管理装置、注文管理システム、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の注文管理装置は、ディッシュアップカウンタ上の料理を当該料理の移動方向も含めて撮影するカメラにより撮影された画像の中から料理に関する料理画像を抽出する抽出部と、前記抽出部により抽出された前記料理画像と予め定められた料理のメニュー画像とを比較して、前記ディッシュアップカウンタ上の料理を特定する特定部と、注文端末装置から料理の注文を受け付ける受付部と、前記受付部により受け付けた注文された料理と、前記特定部により特定された料理とが一致するかを判定し、一致すると判定された場合であって、前記移動方向が厨房から前記ディッシュアップカウンタに移動したと判定された場合は調理完了と判定する管理部と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、物理的な画面タッチを行うことなく、調理が完了した料理の調理完了を認識することが可能な注文管理装置を提供することが可能となる。
また、料理の移動方向が厨房からディッシュアップカウンタへの移動の場合のみ調理完了と判定することで、料理の移動方向が他の方向の場合は調理完了と判定しないようにすることが可能となり、調理完了の判定の精度を向上させることが可能な注文管理装置を提供することが可能となる。
【0009】
また、本発明の注文管理装置は、前記管理部は、前記移動方向が前記ディッシュアップカウンタからホールに移動したと判定した場合は、提供完了と判定するようにしていることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、物理的な画面タッチを行うことなく、提供が完了した料理の提供完了を認識することが可能な注文管理装置を提供することが可能となる。
また、調理完了だけではなく、提供完了も認識可能とすることで、調理完了時刻、提供完了時刻から、店舗運用において望まれている厨房側が遅れているのか、ホール側が遅れているのかの判定を容易に行うことも可能となり、厨房とホールとの両方を管理できる注文管理装置を提供することが可能となる。
【0011】
また、本発明の注文管理装置は、前記管理部は、前記受付部により同じ料理が複数受け付けられている場合は、先に受け付けられた料理から前記調理完了又は前記提供完了を判定することを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、同じ料理が複数受け付けられている場合であっても、混乱することなく調理完了又は提供完了を判定することができる注文管理装置を提供することが可能となる。
【0013】
また、本発明の注文管理装置は、前記特定部は、前記料理画像と前記受付部により受け付けられている料理に対応する前記メニュー画像とを比較して、前記ディッシュアップカウンタ上の料理を特定することを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、全てのメニューに対応する画像と比較して、ディッシュアップカウンタ上の料理を特定する場合に比べ、受付部により受け付けられている料理に対応するメニュー画像と比較するため、特定のための比較対象を少なくすることができ、ディッシュアップカウンタ上の料理の特定精度を高くすることができる注文管理装置を提供することが可能となる。
【0015】
また、本発明の注文管理装置は、前記厨房に設置された厨房側表示装置に、前記受け付けられている料理の名称を表示するとともに、当該受け付けられている料理の名称のうち、前記特定部により特定された料理の名称に対し、前記調理完了を示す情報を追加して表示する表示制御部を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、調理完了されている料理とされていない料理とを一見して認識することができ、厨房側の担当者が調理する必要がある料理の判断を適切に行うことができる注文管理装置を提供することが可能となる。
【0017】
また、本発明の注文管理装置は、前記管理部は、前記移動方向が前記ディッシュアップカウンタから前記厨房への移動であると判定された場合は、前記厨房側表示装置に表示されている前記調理完了を示す情報を削除させることを特徴とする。
【0018】
本発明によれば、料理の移動方向がディッシュアップカウンタから厨房への移動である場合は、料理の作り直しなどのために厨房に料理を移動したものとして、調理完了を示す情報を削除して、再度調理が必要であることを厨房の担当者に認識させることができる注文管理装置を提供することが可能となる。
【0019】
また、本発明の注文管理装置は、前記ホール側に設置されたホール側表示装置に、前記受け付けられている料理の名称を表示するとともに、当該受け付けられている料理の名称のうち、前記特定部により特定された料理の名称に対し、前記調理完了又は提供完了を示す情報を追加して表示する表示制御部を備えることを特徴とする。
【0020】
本発明によれば、調理完了や提供完了されている料理とされていない料理とを一見して認識することができ、ホール側の担当者が提供する必要がある料理の判断を適切に行うことができる注文管理装置を提供することが可能となる。
【0021】
また、本発明の注文管理装置は、前記管理部は、前記移動方向が前記ホールから前記ディッシュアップカウンタへの移動であると判定された場合は、前記ホール側表示装置に表示されている前記提供完了を示す情報を削除させることを特徴とする。
【0022】
本発明によれば、料理の移動方向がホールからディッシュアップカウンタへの移動である場合は、料理の差し戻しなどのためにディッシュアップカウンタに料理を戻したものとして、提供完了を示す情報を削除して、再度提供することが必要であることをホールの担当者に認識させることができる注文管理装置を提供することが可能となる。
【0023】
また、本発明の注文管理装置は、前記ディッシュアップカウンタ上に料理が予め定められた時間置いたままとなっている場合は、少なくとも前記ホール側表示装置に警告報知を行う警告部を備えることを特徴とする。
【0024】
本発明によれば、ディッシュアップカウンタ上に料理が置いたままになっていることを防止することができる注文管理装置を提供することが可能となる。
【0025】
また、本発明の注文管理装置は、前記表示制御部は、前記移動方向が前記厨房から前記ディッシュアップカウンタへの移動であると判定された場合であって、前記特定部により料理が特定できなかった場合は、前記厨房側表示装置に報知を行うと共に、当該厨房側表示装置に、近いと判断した料理を料理候補として表示し、予め定められた時間の間、当該料理候補のうちもっとも近いと判断した料理について識別可能に表示することを特徴とする。
【0026】
本発明によれば、料理が特定できなかった場合であっても、料理の選択を容易にすることができる注文管理装置を提供することが可能となる。
【0027】
また、本発明の注文管理装置は、前記特定部は、前記予め定められた時間の間に、前記料理候補のうちから料理の選択がされた場合は、当該料理が特定され、料理の選択がされなかった場合は、もっとも近いと判断された料理が特定されたものとすることを特徴とする。
【0028】
本発明によれば、料理が特定できなかった場合であっても、料理の選択を容易にすることができる注文管理装置を提供することが可能となる。
【0029】
また、本発明の注文管理システムは、ディッシュアップカウンタ上の料理を当該料理の移動方向も含めて撮影するカメラと、料理の注文を入力可能な注文端末装置と、厨房に備えられ、前記注文端末装置により注文が入力された料理のうち、少なくとも未調理の料理を表示可能な厨房側表示装置と、ホールに備えられ、前記注文端末装置により注文が入力された料理のうち、少なくとも未提供の料理を表示可能なホール側表示装置と、請求項1~10のいずれか1項に記載の注文管理装置とを備えることを特徴とする。
【0030】
本発明によれば、物理的な画面タッチを行うことなく、調理が完了したメニューの調理完了と提供完了とを認識し、調理完了時刻、提供完了時刻を表示装置の画面にタッチすることなく把握することが可能な注文管理システムを提供することが可能となる。
【0031】
また、本発明のプログラムは、コンピュータを、本発明の注文管理装置の各部として機能させる。
【0032】
本発明によれば、物理的な画面タッチを行うことなく、調理が完了したメニューの調理完了と提供完了とを認識し、調理完了時刻、提供完了時刻を表示装置の画面にタッチすることなく把握することが可能なプログラムを提供することが可能となる。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、物理的な画面タッチを行うことなく、調理が完了したメニューの調理完了と提供完了とを認識し、調理完了時刻、提供完了時刻を表示装置の画面にタッチすることなく把握することが可能な注文管理装置、注文管理システム、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本発明の実施の形態に係る注文管理システムの概略構成図である。
【
図2】本発明の実施の形態に係る注文管理システムの配置の概略を示す図である。
【
図3】本発明の実施の形態に係る注文端末装置の概略ブロック図である。
【
図4】本発明の実施の形態に係る注文管理装置の概略ブロック図である。
【
図5】本発明の実施の形態に係る注文管理装置の機能構成の例を示すブロック図である。
【
図6】本発明の実施の形態に係る厨房側表示装置の表示の一例を説明するための説明図である。
【
図7】本発明の実施の形態に係る厨房側表示装置の
図6に続く表示の一例を説明するための説明図である。
【
図8】本発明の実施の形態に係る厨房側表示装置の
図7に続く表示の一例を説明するための説明図である。
【
図9】本発明の実施の形態に係るホール側表示装置の表示の一例を説明するための説明図である。
【
図10】本発明の実施の形態に係るホール側表示装置の
図9に続く表示の一例を説明するための説明図である。
【
図11】本発明の実施の形態での注文管理処理の一例を示すフローチャートである。
【
図12】本発明の実施の形態での差し戻し処理の一例を示すフローチャートである。
【
図13】本発明の実施の形態での作り直し処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一または等価な構成要素および部分には同一の参照符号を付与している。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0036】
図1、
図2を用いて、本実施の形態に係る注文管理システム10の一例を説明する。
図1は、本実施の形態に係る注文管理システム10の概略構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る注文管理システム10は、飲食店などの店舗内に収容されており、複数の注文端末装置100と、注文管理装置200と、プリンター300と、厨房側表示装置400と、ホール側表示装置500、カメラ600とを備えている。
【0037】
なお、注文管理装置200は、店舗内に収容される場合に限定されず、インターネット回線などを通じて注文端末装置100、プリンター300、厨房側表示装置400、ホール側表示装置500、カメラ600と接続されることにより、店舗外に設置されても良い。
また、プリンター300と、厨房側表示装置400、ホール側表示装置500、カメラ600は、単数のみならず、複数備えられていてもいい。この場合には、複数の装置が同じ機能を有しても良いが、それぞれ異なる機能を備えてもいい。
【0038】
注文端末装置100は、店舗の客が商品を注文する際や、店舗の店員が客からの注文を入力する際に使用する装置であり、本実施の形態では、タブレット型の端末装置である。注文端末装置100は、例えば、無線LAN(Local Area Network)、インターネットなどの無線通信を介して注文管理装置200と通信を行う。
ここで、注文端末装置100が注文管理装置200に送信する情報は、注文された料理、注文された料理の数量、注文された時刻などの注文情報である。
なお、注文端末装置100は、無線通信を介して注文管理装置200と通信を行う場合に限定されず、有線ネットワークを介して注文管理装置200と通信を行っても良い。
【0039】
注文管理装置200は、本実施の形態では、注文端末装置100から入力された注文情報に応じて、プリンター300にお客様伝票を印刷させる等や、厨房側表示装置400、ホール側表示装置500に注文状況を表示される等の制御、カメラ600により撮影された画像の制御などを行う。
【0040】
プリンター300は、会計の際に使用するお客様伝票などを印刷する装置である。プリンター300は、例えば、無線LAN、インターネットなどの無線通信を介して注文管理装置200と通信を行う。
注文管理装置200からプリンター300に送信される情報は、お客様伝票を印字するための情報である伝票イメージ等である。
なお、プリンター300は、無線通信を介して注文管理装置200と通信を行う場合に限定されず、有線ネットワークを介して注文管理装置200と通信を行っても良い。
【0041】
厨房側表示装置400は、調理の際に参照する情報が表示される装置である。
厨房側表示装置400は、例えば、無線LAN、インターネットなどの無線通信を介して注文管理装置200と通信を行う。
注文管理装置200から厨房側表示装置400に送信される情報は、テーブル毎の注文された料理の一覧、注文された料理の数量、料理を注文してからの経過時間、注文された商品が今どのような状況であるかの注文状況、などの情報である。
なお、厨房側表示装置400は、無線通信を介して注文管理装置200と通信を行う場合に限定されず、有線ネットワークを介して注文管理装置200と通信を行っても良い。
【0042】
ホール側表示装置500は、配膳の際に参照する情報が表示される装置である。
ホール側表示装置500は、例えば、無線LAN、インターネットなどの無線通信を介して注文管理装置200と通信を行う。
注文管理装置200からホール側表示装置500に送信される情報は、テーブル毎の注文された料理、注文された料理の数量、料理を注文してからの経過時間、注文された商品が今どのような状況であるかの注文状況、などの情報である。
なお、ホール側表示装置500は、無線通信を介して注文管理装置200と通信を行う場合に限定されず、有線ネットワークを介して注文管理装置200と通信を行っても良い。
【0043】
カメラ600は、ディッシュアップカウンタ(dish up counter)C(
図2参照)上の料理を当該料理の移動方向も含めて撮影するものである。
ここで、料理の移動方向には、厨房からディッシュアップカウンタCに移動した場合と、ディッシュアップカウンタCからホールに移動した場合、ホールからディッシュアップカウンタCに移動した場合、ディッシュアップカウンタCから厨房に移動した場合とが含まれる。
【0044】
カメラ600による撮影は、ディッシュアップカウンタC上の範囲R(
図2参照)を何らかのものが遮ったことを赤外線センサーなどで検知した場合に行われるようにしている。
なお、カメラ600による撮影は、ディッシュアップカウンタC上の範囲Rを何らかのものが遮ったことを赤外線センサーなどで検知した場合に行われる場合に限定されず、他のタイミングで行っても良いし、又、動画を撮影し続けても良い。
【0045】
図2は、本実施の形態に係る注文管理システム10の配置の概略を示す図である。
図2に示すように、厨房側には厨房側表示装置400、ホール側にはホール側表示装置500が配置される。厨房とホールとの間には、厨房側の店員により厨房で調理された料理が置かれる台であるディッシュアップカウンタCが設置される。ホール側の店員はディッシュアップカウンタCに置かれた料理を注文に応じて客に提供することとなる。また、ディッシュアップカウンタCは、料理の作り直しや注文のミス、提供するテーブルの間違いなどの場合は、ホール側の店員が料理を戻す台でもある。カメラ600は、ディッシュアップカウンタC上の料理を撮影しやすくするために、ディッシュアップカウンタCの直上に配置されている。
【0046】
なお、注文管理システム10の配置は、
図2に示すものに限定されず、例えば、カメラ600はディッシュアップカウンタCの直上に配置される場合に限定されず、又、カメラを複数備えた場合は、厨房側表示装置400とホール側表示装置500とに接続されても良いし、どちらか一方に接続されても良い。また、ディッシュアップカウンタCは、厨房とホールとの間に配置される場合に限定されない。
【0047】
(注文端末装置100)
図3は、本実施の形態に係る注文端末装置100のブロック図である。
図3に示すように、本実施の形態に係る注文端末装置100は、制御部101、記憶部102、表示部103、入力部104、通信部105を備えている。
各構成は、バス106を介して相互に通信可能に接続されている。
【0048】
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)を備え、各種プログラムを実行したり、注文端末装置100の各部を制御したりする。すなわち、制御部101は、記憶部102に記録されているプログラムに基づいて、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。
【0049】
記憶部102は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備え、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、情報を記憶する。ここで、記憶部102に記憶される情報としては、例えば、注文可能な料理に関するメニュー情報などや、注文履歴などがある。
【0050】
表示部103は、例えば、液晶ディスプレイであり、制御部101の制御に応じて各種の情報を表示する。
【0051】
また、表示部103は、タッチパネル方式を採用して、入力部104として機能する。
入力部104により入力される情報としては、商品を注文する情報、注文を確定する情報などが含まれる。
通信部105は、無線LANなどの無線通信により、注文管理装置200と通信する。
【0052】
ここで、記憶部102に記憶されているプログラムは、注文端末装置100に予めインストールされていても良い。また、プログラムは、不揮発性の記憶媒体に記憶して、又はネットワークを介して配布し、注文端末装置100に適宜インストールすることで実現しても良い。なお、不揮発性の記憶媒体の例としては、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード等が想定される。
【0053】
(注文管理装置200)
図4は、本実施の形態に係る注文管理装置200のブロック図である。
図4に示すように、本実施の形態に係る注文管理装置200は、制御部201、記憶部202、通信部203、入力部204、表示部205、を備えている。
各構成は、バス206を介して相互に通信可能に接続されている。
【0054】
制御部201は、CPUを備え、各種プログラムを実行したり、注文管理装置200の各部を制御したりする。すなわち、制御部201は、記憶部202に記録されているプログラムに基づいて、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。
また、制御部201は、注文端末装置100から入力された注文情報等に基づき、伝票イメージを作成し、プリンター300に印刷指示し、厨房側表示装置400、ホール側表示装置500に各種の情報を表示させる。
【0055】
記憶部202は、ROM、RAMを備え、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、情報を記憶する。
記憶部202として、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等が用いられる。
【0056】
ここで、記憶部202に記憶される情報としては、例えば、注文可能な料理に関するメニュー情報や、注文された料理に関する情報、料理のメニュー画像などがある。
料理のメニュー画像は、完成された料理を撮影した画像や、セットメニュー全体を撮影した画像、セットメニューの単品を撮影した画像などの他、ネギ抜きやトマト抜きなどの客の好みに応じて変更可能な料理を撮影した画像などを含んでも良い。
【0057】
また、記憶部202には、後述するが、調理が完了した時刻である調理完了時刻や、提供が完了した時刻である提供完了時刻が記憶され、店舗運用において、厨房側が遅れているのか、ホール側が遅れているのかなどの管理の資料とすることが可能となる。
【0058】
ここで、記憶部202に記憶されているプログラムは、注文管理装置200に予めインストールされていても良い。また、プログラムは、不揮発性の記憶媒体に記憶して、又はネットワークを介して配布し、注文管理装置200に適宜インストールすることで実現しても良い。なお、不揮発性の記憶媒体の例としては、CD-ROM、DVD-ROM、及びUSBメモリ、メモリカード等が想定される。
【0059】
通信部203は、注文端末装置100、プリンター300、厨房側表示装置400、ホール側表示装置500、カメラ600等の他の機器と通信するものであり、無線LANなどを介して注文端末装置100、プリンター300から受信した情報やカメラ600が撮影した料理画像を制御部201に出力し、又、制御部201から入力された入力情報を、無線LANなどを介して注文端末装置100、プリンター300、厨房側表示装置400、ホール側表示装置500に送信する。
【0060】
入力部204は、キーボードや、マウス等のポインティングデバイスを含み、各種の入力を行うために使用される。
【0061】
表示部205は、例えば、液晶ディスプレイであり、制御部201の制御に応じて各種の情報を表示する。
また、表示部205は、タッチパネル方式を採用して、入力部204として機能しても良い。
【0062】
(厨房側表示装置400、ホール側表示装置500)
厨房側表示装置400、ホール側表示装置500は、テーブル毎に受け付けられている料理の名称、注文された料理の数量、料理を注文してからの経過時間、注文された商品が今どのような状況であるかの注文状況、などを表示するものである。
厨房側表示装置400、ホール側表示装置500の表示態様については、
図6~
図10を用いて後述する。
【0063】
上記のプログラムを実行する際に、注文管理装置200は、上記のハードウェア資源を用いて、各種の機能を実現する。
注文管理装置200が実現する機能構成について説明する。
図5は、注文管理装置200の制御部(CPU)201の機能構成の例を示すブロック図である。
【0064】
図5に示すように、注文管理装置200は、機能構成として、受付部210、抽出部220、特定部230、管理部240、表示制御部250、警告部260を有する。各機能構成は、制御部(CPU)201が記憶部202に記憶されたプログラムを読み出し、実行することにより実現される。
【0065】
(受付部210)
受付部210は、注文端末装置100により入力された注文情報であって、注文された料理と、当該料理の注文数量と、当該注文された時刻と、を含む注文情報を取得するものである。
【0066】
(抽出部220)
抽出部220は、カメラ600により撮影された画像の中から料理に関する料理画像を抽出するものである。
すなわち、カメラ600により撮影された画像の中から料理の部分を認識して、抽出するものである。
【0067】
また、抽出部220は、カメラ600による撮影された画像から、料理の移動方向を算出する。
具体的には、厨房からディッシュアップカウンタCに料理が移動してきたか、ディッシュアップカウンタCからホールに料理が移動してきたか、ホールからディッシュアップカウンタCに料理が移動してきたか、ディッシュアップカウンタCから厨房に料理が移動してきたかを算出する。
【0068】
(特定部230)
特定部230は、抽出部220により抽出された料理画像と記憶部202に記憶されている予め定められた料理のメニュー画像とを比較して、ディッシュアップカウンタC上の料理を特定するものである。
【0069】
ここで、抽出部220により抽出された料理画像と記憶部202に記憶されている予め定められた料理のメニュー画像とを比較して、ディッシュアップカウンタC上の料理を特定する手法としては、例えば、パターンマッチングやテンプレートマッチングなどの既知の手法を用いて行われる。そして、例えば、一致度や類似度が所定の閾値を超えた場合に、料理が特定されたものと判断するようにしている。
【0070】
なお、特定部230は、同一料理のメニュー画像を複数用意し、当該メニュー画像を教師データとして学習された学習済みモデルに対して、抽出部220により抽出された料理画像を入力して、ディッシュアップカウンタC上の料理を特定するようにしても良い。
【0071】
また、特定部230は、料理画像と受付部210により受け付けられている料理に対応するメニュー画像とを比較して、ディッシュアップカウンタC上の料理を特定するようにしても良い。
すなわち、記憶部202に記憶されている料理のメニュー画像全てを特定のための検索候補にしてディッシュアップカウンタC上の料理を特定するのではなく、注文されている料理のメニュー画像を検索候補にしてディッシュアップカウンタC上の料理を特定するようにしても良い。
【0072】
例えば、「オムライス」、「チキンカレー」、「ミックスピザ」、「カルボナーラ」が注文されている状態では、抽出部220により抽出された料理画像と、「オムライス」、「チキンカレー」、「ミックスピザ」、「カルボナーラ」のメニュー画像とを比較して、ディッシュアップカウンタC上の料理を特定するようにしている。
このように構成することで、特定のための比較対象を少なくすることができ、特定部230によるディッシュアップカウンタC上の料理の特定精度を高くすることが可能となる。
【0073】
(管理部240)
管理部240は、受付部210により受け付けた注文された料理と、特定部230により特定された料理とが一致するかを判定し、一致すると判定された場合であって、移動方向が厨房からディッシュアップカウンタCに移動したと判定された場合は調理完了と判定し、ディッシュアップカウンタからホールに移動したと判定された場合は、提供完了と判定するものである。
【0074】
具体的には、管理部240は、受付部210により受け付けた注文された料理が「オムライス」、「チキンカレー」、「ミックスピザ」、「カルボナーラ」であり、特定部230により特定された料理が「オムライス」である場合は、「オムライス」が一致すると判定する。そして、「オムライス」が厨房からディッシュアップカウンタCに移動した場合は、「調理完了」と判定する。そして、「オムライス」がディッシュアップカウンタCからホールに移動した場合は、「提供完了」と判定する。
【0075】
また、管理部240は、調理完了と判定した時刻を調理完了時刻として、提供完了と判定した時刻を提供完了時刻として、記憶部202に記憶させるようにしている。
これにより、店舗運用において、厨房側に時間が掛かって遅れているのか、ホール側に時間が掛かって遅れているのかなどの、人員配置やオペレーションの見直しなどの資料として活用することが可能となる。
【0076】
また、管理部240は、料理の移動方向がディッシュアップカウンタCから厨房への移動であると判定された場合は、表示制御部250に、後述する厨房側表示装置400に表示されている調理完了を示す情報を削除させるようにしている。
これは、料理がディッシュアップカウンタCから厨房に移動した場合は、料理の作り直しであると判断され、再度調理する必要が生じることを厨房に向けて報知するためである。
【0077】
また、管理部240は、料理の移動方向がホールからディッシュアップカウンタCへの移動であると判定された場合は、表示制御部250に、後述するホール側表示装置500に表示されている提供完了を示す情報を削除させるようにしている。
これは、料理がホールからディッシュアップカウンタCに移動した場合は、料理の差し戻し(注文ミス、料理へのクレーム、提供するテーブルの間違いなど)であると判断され、再度提供する必要が生じることをホールに向けて報知するためである。
ここで、料理を作り直すために、ディッシュアップカウンタCから厨房に移動した場合は、上述したように、厨房側表示装置400の調理完了を示す情報も削除される。
【0078】
また、管理部240は、受付部210により同じ料理が複数受け付けられている場合は、先に受け付けられた料理から「調理完了」又は「提供完了」を判定するようにしている。
例えば、「ミックスピザ」が2回注文されている場合(後述する
図6のテーブル「A28」の注文とテーブル「A8」の注文を参照)は、先に注文されている「ミックスピザ」(テーブル「A28」の注文)を「調理完了」や「提供完了」として判定する。
このように構成することで、後から注文された料理が先に調理されたり、客に提供されたりすることを防止している。
【0079】
また、管理部240は、同じテーブルに同じ料理が複数個注文されている場合(後述する
図6のテーブル「A28」の「カルボナーラ」など)には、「調理完了」又は「提供完了」を示す情報に加え、調理完了した数、提供完了した数を示す数値を表示するようにして、調理完了した数、提供完了した数が分かるように、又、残りの注文数が分かるようにしている。
【0080】
(表示制御部250)
表示制御部250は、厨房に設置された厨房側表示装置400に、受け付けられている料理の名称を表示するものである。
また、受け付けられている料理の名称のうち、特定部230により特定された料理の名称に対し、「調理完了」や「提供完了」を示す情報、例えば、チェックマークなどを追加して表示するようにしている。
【0081】
また、表示制御部250は、ホール側に設置されたホール側表示装置500に、受け付けられている料理の名称を表示するものである。
また、受け付けられている料理の名称のうち、特定部230により特定された料理の名称に対し、「調理完了」又は「提供完了」を示す情報、例えば、チェックマークなどを追加して表示するようにしている。
【0082】
ここで、表示制御部250により表示される厨房側表示装置400とホール側表示装置500との表示態様については、
図6~
図10を用いて後述する。
【0083】
また、表示制御部250は、料理の移動方向が厨房からディッシュアップカウンタCへの移動である場合に、特定部230により料理が特定できなかった場合は、報知、例えば、厨房側表示装置400に料理が特定できなかった旨の表示を行うことや、ブザーなどの出力を行う。
そして、厨房側表示装置400に、特定部230による特定まではできなかったが、近いと判断した料理を料理候補として表示し、予め定められた時間の間、当該料理候補のうちもっとも近いと判断した料理について識別可能に、例えば、点滅表示したり、他の料理と異なる表示色や書式で表示したりするようにしている。
【0084】
ここで、「もっとも近いと判断した料理」は、例えば、特定部230による抽出部220により抽出された料理画像と記憶部202に記憶されている予め定められた料理のメニュー画像とを比較した結果算出された一致度や類似度が、特定できたと判断されるための所定の閾値を超えていないが、当該閾値にもっとも近い料理である。
【0085】
そして、特定部230は、前記予め定められた時間の間に、前記料理候補のうちから料理の選択がされた場合は、当該料理が特定され、料理の選択がされなかった場合は、もっとも近いと判断された料理が特定されたものするようにしている。
【0086】
かかる料理の選択は、表示部205にタッチパネル方式を採用した場合は、該当する料理をタッチすることで行っても良いし、又、音声認識、例えば、「OK」などの肯定する音声を入力することで行っても良い。また、否定する場合は、例えば、「違う」などの否定する音声を入力することで行っても良い。このように否定する音声を入力した場合は、次に近いと判断された料理について識別可能に、例えば、点滅表示したり、他の料理と異なる表示色や書式で表示したりする。
【0087】
なお、料理の移動方向がホールからディッシュアップカウンタCへの移動である場合にも、厨房からディッシュアップカウンタCへの移動の場合と同様、特定部230による料理の特定や、特定できなかった場合の報知、料理候補の点滅表示などが行われる。
【0088】
(警告部260)
警告部260は、ディッシュアップカウンタC上に料理が予め定められた時間置いたままとなっている場合は、少なくともホール側表示装置500に警告報知、例えば、「料理ができています」などの表示を行うものである。
すなわち、ディッシュアップカウンタC上に料理が置かれたままであることがカメラ600により撮影されている場合は、客への提供が遅れていることを店員に報知して、客への提供を促すものである。
【0089】
ここで、警告報知は、ホール側表示装置500で行う場合に限定されず、厨房側表示装置400に警告報知を行うようにしても良いし、又、店員が持っている注文端末装置100の表示部103に警告報知を行うようにしても良い。
また、警告報知は、ホール側表示装置500、厨房側表示装置400、注文端末装置100の表示部103に表示する場合に限定されず、音声を出力することで行うようにしても良い。
【0090】
つぎに、
図6~
図8を用いて、表示制御部250による厨房側表示装置400の表示について説明する。
図6は、受付部210により受け付けた注文された料理を、当該注文を行った客のテーブル毎に分けた表示の一例を示すものである。
【0091】
具体的には、テーブル「A28」や、人数「3人」、追加ではなく「新規」の注文であること、注文されてからの時間「11分」と、注文された料理として、「オムライス」を「1」個、「チキンカレー」を「1」個、「ミックスピザ」を「1」個、「カルボナーラ」を2個、それぞれ調理する必要がある旨が表示されている。
【0092】
また、テーブル「B23」や、人数「2人」、追加ではなく「新規」の注文であること、注文されてからの時間「6分」と、注文された料理として、「和風ステーキ」を「1」個、「チキンカツ」を「1」個、それぞれ調理する必要がある旨が表示されている。また、「和風ステーキ」は、追加項目として、焼き方を「ウェルダン」、セットメニューとして、「シーザーサラダ」を「1」個、「ライス」を「1」個、「コーンスープ」を「1」個、それぞれ調理する必要がある旨が表示されている。
【0093】
また、テーブル「A8」や、人数「4人」、追加ではなく「新規」の注文であること、注文されてからの時間「1分」と、注文された料理として、「チキングラタン」を「1」個、「ペペロンチーノ」を「1」個、「ミックスピザ」を「3」個、それぞれ調理する必要がある旨が表示されている。
【0094】
図7は、
図6に示す状態から、「ミックスピザ」「1」個が調理されて、ディッシュアップカウンタC上に置かれた場合の厨房側表示装置400の表示の一例を示すものである。
【0095】
具体的には、まず、カメラ600により厨房からディッシュアップカウンタC上に料理が移動してきたことが撮影され、当該撮影された画像の中から抽出部220により料理画像が抽出される。特定部230により抽出された料理画像とメニュー画像とが比較され、ディッシュアップカウンタC上の料理が「ミックスピザ」であることが特定される。そして、管理部240により注文された料理と特定された「ミックスピザ」とが一致するかが判定され、テーブル「A28」の注文である「ミックスピザ」と一致すると判定されたことで、表示制御部250により「ミックスピザ」の名称に対し、調理完了を示す情報として「チェックマーク」が追加して表示される。
このように構成することで、厨房の調理担当者は、テーブル「A28」の注文である「ミックスピザ」の調理は完了しており、調理する必要はないことが分かる。
【0096】
ここで、「ミックスピザ」はテーブル「A8」の注文でもあるが、テーブル「A28」の方が先に受け付けられているため、テーブル「A28」の方の注文された料理であると判定している。
【0097】
図8は、
図7に示す状態から、「ミックスピザ」「1」個が、ディッシュアップカウンタCからホール側に移動された場合と、「オムライス」「1」個、「チキンカレー」「1」個、「チキンカツ」「1」個が調理されて、ディッシュアップカウンタC上に置かれた場合の厨房側表示装置400の表示の一例を示すものである。
【0098】
具体的には、カメラ600によりディッシュアップカウンタCからホールに料理が移動したことが撮影され、当該撮影された画像の中から抽出部220により料理画像が抽出される。特定部230により抽出された料理画像とメニュー画像とが比較され、ホールに移動した料理が「ミックスピザ」であることが特定される。そして、管理部240により注文された料理と特定された「ミックスピザ」とが一致するかが判定され、テーブル「A28」の注文である「ミックスピザ」と一致すると判定されたことで、表示制御部250により「ミックスピザ」の名称に対し、提供完了を示す情報として、例えば、「グレーアウト」効果(薄いグレーで名称を記載する)が追加して表示される。
【0099】
なお、厨房からディッシュアップカウンタC上に移動してきた際に特定された料理を記憶しておき、ディッシュアップカウンタCからホールに移動したことにより提供完了と判定しても良い。
【0100】
また、カメラ600により厨房からディッシュアップカウンタC上に料理が移動してきたことが撮影され、当該撮影された画像の中から抽出部220により料理画像が抽出される。特定部230により抽出された料理画像とメニュー画像とが比較され、ディッシュアップカウンタC上の料理が「オムライス」、「チキンカレー」、「チキンカツ」であることが特定される。そして、管理部240により注文された料理と特定された「オムライス」、「チキンカレー」、「チキンカツ」とが一致するかが判定され、テーブル「A28」の注文である「オムライス」、「チキンカレー」、テーブル「B23」の注文である「チキンカツ」と一致すると判定されたことで、表示制御部250により「オムライス」、「チキンカレー」、「チキンカツ」の名称に対し、調理完了を示す情報として「チェックマーク」が追加して表示される。
このように、ディッシュアップカウンタC上に料理が複数置かれた場合であっても、ディッシュアップカウンタC上の料理を特定可能としている。
【0101】
つぎに、
図9、
図10を用いて、表示制御部250によるホール側表示装置500の表示について説明する。
図9は、受付部210により受け付けた注文された料理を、当該注文を行った客のテーブル毎に分けた表示(
図6に示す厨房側表示装置400の表紙の一例と同様の表示)から、「ミックスピザ」「1」個が調理されて、ディッシュアップカウンタC上に置かれた場合のホール側表示装置500の表示の一例を示すものである。
すなわち、
図9は、
図7に示す厨房側表示装置400の表示がされている場合の、ホール側表示装置500の表示の一例を示すものである。
【0102】
具体的には、
図7と同様に、カメラ600により厨房からディッシュアップカウンタC上に料理が移動してきたことが撮影され、当該撮影された画像の中から抽出部220により料理画像が抽出される。特定部230により抽出された料理画像とメニュー画像とが比較され、ディッシュアップカウンタC上の料理が「ミックスピザ」であることが特定される。そして、管理部240により注文された料理と特定された「ミックスピザ」とが一致するかが判定され、テーブル「A28」の注文である「ミックスピザ」と一致すると判定されたことで、表示制御部250により「ミックスピザ」の名称に対し、調理完了を示す情報として、例えば、当該調理が完了した料理の名称が点滅表示される。
【0103】
このように構成することで、ホールの配膳担当者は、テーブル「A28」の注文である「ミックスピザ」を客に配膳することが分かる。
【0104】
図7に示す表示の一例と、
図9に示す表示の一例とは、管理部240により注文された料理と特定部230により特定された料理とが一致するか否かの判定までの処理は共通であり、その後、表示制御部250による表示が、厨房側表示装置400では調理完了を示す情報として「チェックマーク」を表示し、ホール側表示装置500では調理完了を示す情報として調理が完了した料理の名称が点滅表示される点で異なっている。
【0105】
なお、調理完了を示す情報は、厨房側表示装置400と異なる表示(点滅表示)としたが、これに限定されず、同じ表示(チェックマーク)であっても良い。この場合には、
図7と
図9とに示す場合で、全く同じ処理が行われることとなる。また、調理完了を示す情報は、点滅表示に件芸されず、他の料理と識別可能なマークを表示するようにしても良い。
【0106】
図10は、
図9に示す状態から、「ミックスピザ」「1」個が、ディッシュアップカウンタCからホール側に移動された場合と、「オムライス」「1」個、「チキンカレー」「1」個、「チキンカツ」「1」個が調理されて、ディッシュアップカウンタC上に置かれた場合のホール側表示装置500の表示の一例を示すものである。
すなわち、
図10は、
図8に示す厨房側表示装置400の表示がされている場合の、ホール側表示装置500の表示の一例を示すものである。
【0107】
具体的には、
図8と同様に、カメラ600によりディッシュアップカウンタCからホールに料理が移動したことが撮影され、当該撮影された画像の中から抽出部220により料理画像が抽出される。特定部230により抽出された料理画像とメニュー画像とが比較され、ホールに移動した料理が「ミックスピザ」であることが特定される。そして、管理部240により注文された料理と特定された「ミックスピザ」とが一致するかが判定され、テーブル「A28」の注文である「ミックスピザ」と一致すると判定されたことで、表示制御部250により「ミックスピザ」の名称に対し、提供完了を示す情報として、例えば、「グレーアウト」効果(薄いグレーで名称を記載する)と「チェックマーク」とが追加して表示される。
【0108】
なお、厨房からディッシュアップカウンタC上に移動してきた際に特定された料理を記憶しておき、ディッシュアップカウンタCからホールに移動したことにより提供完了と判定しても良い。
【0109】
また、カメラ600により厨房からディッシュアップカウンタC上に料理が移動してきたことが撮影され、当該撮影された画像の中から抽出部220により料理画像が抽出される。特定部230により抽出された料理画像とメニュー画像とが比較され、ディッシュアップカウンタC上の料理が「オムライス」、「チキンカレー」、「チキンカツ」であることが特定される。そして、管理部240により注文された料理と特定された「オムライス」、「チキンカレー」、「チキンカツ」とが一致するかが判定され、テーブル「A28」の注文である「オムライス」、「チキンカレー」、テーブル「B23」の注文である「チキンカツ」と一致すると判定されたことで、表示制御部250により「オムライス」、「チキンカレー」、「チキンカツ」の名称に対し、当該名称が点滅表示される。
【0110】
次に、本実施の形態における注文管理装置200の作用について説明する。
図11~
図13は、注文管理装置200による注文管理処理の流れを示すフローチャートである。制御部201が記憶部202からプログラムを読み出して、展開して実行することにより、当該処理が行なわれる。
【0111】
図11を用いて、注文管理装置200の制御部201のCPUによる注文管理処理の流れの一例を説明する。
まず、ステップS100において、カメラ600により撮影された画像の中から料理画像が抽出されると共に、料理の移動方向が算出される。そして、次のステップS110に進む。
【0112】
ステップS110において、制御部201のCPUにより、ステップS100において算出された料理の移動方向が、厨房やホールからディッシュアップカウンタCへの移動であるか否かが判定される。厨房やホールからディッシュアップカウンタCへの移動であると判定された場合は、次のステップS120に進む。
【0113】
ステップS120において、制御部201のCPUにより、ステップS100において算出された料理の移動方向が厨房からディッシュアップカウンタCへの移動であるか否かが判定される。移動方向が厨房からディッシュアップカウンタCへの移動であると判定された場合は、次のステップS130に進む。
【0114】
ステップS130において、制御部201のCPUにより、ステップS100において抽出された料理画像と、記憶部202に記憶されているメニュー画像とを比較してディッシュアップカウンタC上の料理を特定する。そして、次のステップS140に進む。
【0115】
ステップS140において、制御部201のCPUにより、ステップS130においてディッシュアップカウンタC上の料理が特定できたか否かが判定される。ディッシュアップカウンタC上の料理が特定できたと判定された場合は、後述するステップS180に進み、特定できなかったと判定された場合は、次のステップS150に進む。
【0116】
ステップS150において、制御部201のCPUにより、特定はできなかったが近いと判断された料理を料理候補として厨房側表示装置400に表示し、料理候補のうちもっとも近いと判断された料理を点滅表示させる。そして、次のステップS160に進む。
【0117】
ステップS160において、制御部201のCPUにより、厨房側表示装置400のタッチパネルや音声などの入力手段により料理の選択がされたか否かが判定される。料理の選択がされたと判定された場合は、後述するステップS180に進み、料理の選択がされたと判定されない場合は、次のステップS170に進む。
【0118】
ステップS170において、制御部201のCPUにより、ステップS150の点滅表示から所定時間経過したか否かが判定される。所定時間経過していないと判定された場合は、再度、ステップS160となり、所定時間経過したと判定された場合は、ステップS150において点滅表示されているもっとも近いと判断された料理が特定されると共に、次のステップS180に進む。
【0119】
ステップS180において、制御部201のCPUにより、厨房側表示装置400に調理完了を示す情報を追加して表示させる。そして、次のステップS190に進む。
ステップS190において、制御部201のCPUにより、ホール側表示装置500に調理完了を示す情報を追加して表示させる。
【0120】
また、上述したステップS120において、制御部201のCPUにより、移動方向が厨房からディッシュアップカウンタCへの移動でないと判定された場合、すなわち、ホールからディッシュアップカウンタCへの移動であると判定された場合は、次のステップS200に進む。
ステップS200において、制御部201のCPUにより、差し戻し処理が行われる。差し戻し処理については、
図12を用いて後述する。
【0121】
また、上述したステップS110において、制御部201のCPUにより、厨房やホールからディッシュアップカウンタCへの移動であると判定されない場合は、ステップS210に進み、制御部201のCPUにより、ステップS100において算出された料理の移動方向が、ディッシュアップカウンタCから厨房やホールへの移動であるか否かが判定される。ディッシュアップカウンタCから厨房やホールへの移動であると判定された場合は、次のステップS220に進む。
【0122】
ステップS220において、制御部201のCPUにより、ステップS100において算出された料理の移動方向がディッシュアップカウンタCからホールへの移動であるか否かが判定される。移動方向がディッシュアップカウンタCからホールへの移動であると判定された場合は、次のステップS230に進む。
【0123】
ステップS230において、制御部201のCPUにより、ステップS100において抽出された料理画像と、記憶部202に記憶されているメニュー画像とを比較してディッシュアップカウンタC上の料理を特定する。そして、次のステップS240に進む。
【0124】
ステップS240において、制御部201のCPUにより、ステップS230においてディッシュアップカウンタC上の料理が特定できたか否かが判定される。ディッシュアップカウンタC上の料理が特定できたと判定された場合は、後述するステップS280に進み、特定できなかったと判定された場合は、次のステップS250に進む。
【0125】
ステップS250において、制御部201のCPUにより、特定はできなかったが近いと判断された料理を料理候補としてホール側表示装置500に表示し、料理候補のうちもっとも近いと判断された料理を点滅表示させる。そして、次のステップS260に進む。
【0126】
ステップS260において、制御部201のCPUにより、ホール側表示装置500のタッチパネルや音声などの入力手段により料理の選択がされたか否かが判定される。料理の選択がされたと判定された場合は、後述するステップS280に進み、料理の選択がされたと判定されない場合は、次のステップS270に進む。
【0127】
ステップS270において、制御部201のCPUにより、ステップS250の点滅表示から所定時間経過したか否かが判定される。所定時間経過していないと判定された場合は、再度、ステップS260となり、所定時間経過したと判定された場合は、ステップS250において点滅表示されているもっとも近いと判断された料理が特定されると共に、次のステップS280に進む。
【0128】
ステップS280において、制御部201のCPUにより、ホール側表示装置500に提供完了を示す情報を追加して表示させる。そして、次のステップS290に進む。
ステップS290において、制御部201のCPUにより、厨房側表示装置400に提供完了を示す情報を追加して表示させる。
【0129】
なお、ステップS230からステップS270については、ステップS140において特定された料理を記憶しておき、ステップS220において当該料理がホールへ移動したと判定されることで省略し、ステップS220からステップS280へ進むようにしても良い。
【0130】
また、上述したステップS220において、制御部201のCPUにより、移動方向がディッシュアップカウンタCからホールへの移動であると判定されない場合、すなわち、ディッシュアップカウンタCから厨房への移動であると判定された場合は、次のステップS400に進む。
ステップS400において、作り直し処理が行われる。作り直し処理については、
図13を用いて後述する。
【0131】
図12は、
図11のステップS200の差し戻し処理について説明するフローチャートである。
まず、ステップS300において、制御部201のCPUにより、
図11のステップS100において抽出された料理画像と、記憶部202に記憶されているメニュー画像とを比較してディッシュアップカウンタC上の料理を特定する。そして、次のステップS310に進む。
【0132】
ステップS310において、制御部201のCPUにより、ステップS300においてディッシュアップカウンタC上の料理が特定できたか否かが判定される。ディッシュアップカウンタC上の料理が特定できたと判定された場合は、後述するステップS350に進み、特定できなかったと判定された場合は、次のステップS320に進む。
【0133】
ステップS320において、制御部201のCPUにより、特定はできなかったが近いと判断された料理を料理候補としてホール側表示装置500に表示し、料理候補のうちもっとも近いと判断された料理を点滅表示させる。そして、次のステップS330に進む。
【0134】
ステップS330において、制御部201のCPUにより、ホール側表示装置500のタッチパネルや音声などの入力手段により料理の選択がされたか否かが判定される。料理の選択がされたと判定された場合は、後述するステップS350に進み、料理の選択がされたと判定されない場合は、次のステップS340に進む。
【0135】
ステップS340において、制御部201のCPUにより、ステップS320の点滅表示から所定時間経過したか否かが判定される。所定時間経過していないと判定された場合は、再度、ステップS330となり、所定時間経過したと判定された場合は、ステップS320において点滅表示されているもっとも近いと判断された料理が特定されると共に、次のステップS350に進む。
【0136】
ステップS350において、制御部201のCPUにより、ホール側表示装置500の提供完了を示す情報を削除させる。そして、
図11の処理に戻る。
【0137】
図13は、
図11のステップS400の差し戻し処理について説明するフローチャートである。
まず、ステップS500において、制御部201のCPUにより、
図11のステップS100において抽出された料理画像と、記憶部202に記憶されているメニュー画像とを比較してディッシュアップカウンタC上の料理を特定する。そして、次のステップS510に進む。
【0138】
ステップS510において、制御部201のCPUにより、ステップS500においてディッシュアップカウンタC上の料理が特定できたか否かが判定される。ディッシュアップカウンタC上の料理が特定できたと判定された場合は、後述するステップS550に進み、特定できなかったと判定された場合は、次のステップS520に進む。
【0139】
ステップS520において、制御部201のCPUにより、特定はできなかったが近いと判断された料理を料理候補としてホール側表示装置500に表示し、料理候補のうちもっとも近いと判断された料理を点滅表示させる。そして、次のステップS530に進む。
【0140】
ステップS530において、制御部201のCPUにより、厨房側表示装置400のタッチパネルや音声などの入力手段により料理の選択がされたか否かが判定される。料理の選択がされたと判定された場合は、後述するステップS550に進み、料理の選択がされたと判定されない場合は、次のステップS540に進む。
【0141】
ステップS540において、制御部201のCPUにより、ステップS520の点滅表示から所定時間経過したか否かが判定される。所定時間経過していないと判定された場合は、再度、ステップS530となり、所定時間経過したと判定された場合は、ステップS520において点滅表示されているもっとも近いと判断された料理が特定されると共に、次のステップS550に進む。
【0142】
ステップS550において、制御部201のCPUにより、厨房側表示装置400の調理完了を示す情報を削除させる。そして、
図11の処理に戻る。
【0143】
(変形例)
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
【0144】
例えば、特定部230によりディッシュアップカウンタC上の料理が特定された場合に、完成品のセットメニューのセットが全て揃った後に、厨房側表示装置400やホール側表示装置500の調理完了を示す情報が表示されるようにしても良い。
【0145】
また、注文された料理が、ネギ抜きやトマト抜きなどの客の好みに応じて変更可能な料理の場合に、変更可能な料理を撮影した画像と抽出部220により抽出された料理画像とを比較して、注文通りの料理となっているかを判定し、注文通りの料理となっていると判定された場合に、厨房側表示装置400やホール側表示装置500の調理完了を示す情報が表示されるようにしても良い。
【0146】
本実施の形態によれば、物理的な画面タッチを行うことなく、調理が完了した料理の調理完了を認識することが可能な注文管理装置200を提供することが可能となる。
また、料理の移動方向が厨房からディッシュアップカウンタCへの移動の場合のみ調理完了と判定することで、料理の移動方向が他の方向の場合は調理完了と判定しないようにすることが可能となり、調理完了の判定の精度を向上させることが可能な注文管理装置200を提供することが可能となる。
【0147】
本実施の形態によれば、物理的な画面タッチを行うことなく、提供が完了した料理の提供完了を認識することが可能な注文管理装置200を提供することが可能となる。
また、調理完了だけではなく、提供完了も認識可能とすることで、調理完了時刻、提供完了時刻から、店舗運用において望まれている厨房側が遅れているのか、ホール側が遅れているのかの判定を容易に行うことも可能となり、厨房とホールとの両方を管理できる注文管理装置200を提供することが可能となる。
【0148】
また、本実施の形態によれば、同じ料理が複数受け付けられている場合であっても、混乱することなく調理完了又は提供完了を判定することができる注文管理装置200を提供することが可能となる。
【0149】
また、本実施の形態によれば、全てのメニューに対応する画像と比較して、ディッシュアップカウンタC上の料理を特定する場合に比べ、受付部により受け付けられている料理に対応するメニュー画像と比較するため、特定のための比較対象を少なくすることができ、ディッシュアップカウンタC上の料理の特定精度を高くすることができる注文管理装置200を提供することが可能となる。
【0150】
また、本実施の形態によれば、調理完了されている料理とされていない料理とを一見して認識することができ、厨房側の担当者が調理する必要がある料理の判断を適切に行うことができる注文管理装置200を提供することが可能となる。
【0151】
また、本実施の形態によれば、料理の移動方向がディッシュアップカウンタCから厨房への移動である場合は、料理の作り直しなどのために厨房に料理を移動したものとして、調理完了を示す情報を削除して、再度調理が必要であることを厨房の担当者に認識させることができる注文管理装置200を提供することが可能となる。
【0152】
また、本実施の形態によれば、調理完了や提供完了されている料理とされていない料理とを一見して認識することができ、ホール側の担当者が提供する必要がある料理の判断を適切に行うことができる注文管理装置200を提供することが可能となる。
【0153】
また、本実施の形態によれば、料理の移動方向がホールからディッシュアップカウンタCへの移動である場合は、料理の差し戻しなどのためにディッシュアップカウンタCに料理を戻したものとして、提供完了を示す情報を削除して、再度提供することが必要であることをホールの担当者に認識させることができる注文管理装置200を提供することが可能となる。
【0154】
また、本実施の形態によれば、ディッシュアップカウンタC上に料理が置いたままになっていることを防止することができる注文管理装置200を提供することが可能となる。
【0155】
また、本実施の形態によれば、料理が特定できなかった場合であっても、料理の選択を容易にすることができる注文管理装置200を提供することが可能となる。
【0156】
また、本実施の形態によれば、物理的な画面タッチを行うことなく、調理が完了したメニューの調理完了と提供完了とを認識し、調理完了時刻、提供完了時刻を表示装置の画面にタッチすることなく把握することが可能な注文管理システム10を提供することが可能となる。
【0157】
また、本実施の形態によれば、物理的な画面タッチを行うことなく、調理が完了したメニューの調理完了と提供完了とを認識し、調理完了時刻、提供完了時刻を表示装置の画面にタッチすることなく把握することが可能なプログラムを提供することが可能となる。
【符号の説明】
【0158】
10 注文管理システム
100 注文端末装置
101 制御部
102 記憶部
103 表示部
104 入力部
105 通信部
106 バス
200 注文管理装置
201 制御部
202 記憶部
203 通信部
204 記憶部
204 入力部
205 表示部
206 バス
210 受付部
220 抽出部
230 特定部
240 管理部
250 表示制御部
260 警告部
300 プリンター
400 厨房側表示装置
500 ホール側表示装置
C ディッシュアップカウンタ
R 範囲