(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-24
(45)【発行日】2023-11-01
(54)【発明の名称】ワイヤレスネットワーク中でのロケーション支援データのブロードキャストを効率的にサポートするためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20231025BHJP
H04W 8/24 20090101ALI20231025BHJP
H04W 4/06 20090101ALI20231025BHJP
H04W 12/04 20210101ALI20231025BHJP
【FI】
H04W64/00 171
H04W64/00 173
H04W8/24
H04W4/06
H04W12/04
(21)【出願番号】P 2020544458
(86)(22)【出願日】2019-01-31
(86)【国際出願番号】 US2019016163
(87)【国際公開番号】W WO2019164652
(87)【国際公開日】2019-08-29
【審査請求日】2022-01-12
(32)【優先日】2018-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【氏名又は名称】岡田 貴志
(72)【発明者】
【氏名】エッジ、スティーブン・ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】フィッシャー、スベン
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-529968(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0134128(US,A1)
【文献】LG Electronics Inc.,Consideration on UE-based OTDOA positioning[online],3GPP TSG RAN WG2 #99 R2-1709276,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_99/Docs/R2-1709276.zip>,2017年08月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)によって行われるロケーション情報を取得する方法であって、
少なくとも1つのワイヤレスノードによってブロードキャストされるロケーション支援データの第1のセットを受信することと、
ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するための前記UEによるサポートのレベルのインジケーションを備える能力情報をロケーションサーバに送信することと、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するための前記UEによるサポートのレベルは、(i)前記ロケーションサーバに、ロケーション支援データの前記第1のセットのいくつかまたは全てが前記UEによって受信できることを示し、(ii)ブロードキャストを介して受信されることができ、かつ前記UEによってサポートされることができる、1つまたは複数のシステム情報ブロック(SIB)の識別情報を備え、
ここにおいて、各SIBの前記識別情報は、前記1つまたは複数のSIBのうちの少なくとも1つのSIBに含まれることができるロケーション支援データの1つまたは複数のタイプに関連し、ロケーション支援データの前記1つまたは複数のタイプのうちの少なくとも1つは、前記UEによってサポートされる、
前記ロケーションサーバからロケーション情報についての要求を受信することと、ここにおいて、ロケーション情報についての前記要求における前記ロケーション情報は、前記能力情報中の、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するための前記UEによるサポートの前記レベルの前記インジケーションに基づく、
ロケーション支援データの前記第1のセットに基づいて、前記ロケーション情報のうちの少なくともいくつかを取得することと、
前記ロケーションサーバに、前記ロケーション情報のうちの前記少なくともいくつかを送信することと、
を備える、方法。
【請求項2】
前記ロケーション情報は、ロケーション測定値、ロケーション推定値、又はロケーション測定値とロケーション推定値との両方を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するための前記UEによるサポートの前記レベルの前記インジケーションは、
ブロードキャストを介して前記UEによって受信され得る第1のシステム情報ブロック(SIB)の識別情報、ここにおいて、前記第1のSIBは、第1のタイプのロケーション支援データを備える、
ブロードキャストを介して前記UEによって受信され得る第2のSIBの識別情報、ここにおいて、前記第2のSIBは、暗号化された形式で第2のタイプのロケーション支援データを備える、
ブロードキャストを介して前記UEによって受信され得る第3のタイプのロケーション支援データの識別情報、
ブロードキャストを介して前記UEによって暗号化された形式で受信され得る第4のタイプのロケーション支援データの識別情報、
前記UEによって以前に受信された少なくとも1つの暗号化キーの識別情報、ここにおいて、前記少なくとも1つの暗号化キーは、ブロードキャストを介して前記UEによって暗号化された形式で受信されたロケーション支援データの前記UEによる解読を可能にする、
ブロードキャストを介して暗号化された形式でロケーション支援データを受信するための前記UEによるアビリティのインジケーション、
ロケーション支援データがブロードキャストされる少なくとも1つの無線アクセス技術(RAT)のインジケーション、ここにおいて、前記UEは現在、前記少なくとも1つのRATへのアクセスを有している、又は、
それらのいずれかの組み合わせ、
のうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ロケーション支援データの前記第1のセットは、第5のタイプのロケーション支援データを備え、前記第5のタイプのロケーション支援データは、前記第1のタイプのロケーション支援データ、前記第2のタイプのロケーション支援データ、前記第3のタイプのロケーション支援データ、及び前記第4のタイプのロケーション支援データのうちの1つ以上内に含まれる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のタイプのロケーション支援データ、前記第2のタイプのロケーション支援データ、前記第3のタイプのロケーション支援データ、又は前記第4のタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの位置決め方法のための支援データを備え、
前記少なくとも1つの位置決め方法は、UE支援型の支援型全地球航法衛星システム(A-GNSS)、UEベースのA-GNSS、UE支援型の観測到着時間差(OTDOA)、UEベースのOTDOA、UE支援型のワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、UEベースのWLAN、UE支援型の拡張セルID(ECID)、UEベースのECID、UE支援型のリアルタイムキネマティック(RTK)、UEベースのRTK、UE支援型の精密単独測位(PPP)、UEベースのPPP、若しくは差分GNSS(DGNSS)、又はそれらの組み合わせを備える、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するための前記UEによるサポートの前記レベルの前記インジケーションは、少なくとも1つの全地球航法衛星システム(GNSS)の識別情報を更に備え、前記UEは、前記少なくとも1つのGNSSのために、前記第1のタイプのロケーション支援データ、前記第2のタイプのロケーション支援データ、前記第3のタイプのロケーション支援データ、又は前記第4のタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つを受信できる、
請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記ロケーションサーバからロケーション支援データの第2のセットを受信することと、ここにおいて、ロケーション支援データの前記第2のセットは、ロケーション支援データの前記第1のセット中で受信されないロケーション支援データを備える、
ロケーション支援データの前記第1のセット及びロケーション支援データの前記第2のセットに基づいて、前記ロケーション情報のうちの少なくともいくつかを取得することと
を更に備え、
ロケーション支援データの前記第2のセットは、前記能力情報に基づいて、前記ロケーションサーバによって決定され、
ロケーション支援データの前記第2のセットは、少なくとも1つの暗号化キーを備え、ロケーション支援データの前記第1のセットのうちの少なくとも一部分は、暗号化され、前記少なくとも1つの暗号化キーに基づいて、ロケーション支援データの前記第1のセットのうちの前記少なくとも一部分を解読することを更に備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ロケーションサーバから前記能力情報についての要求を受信することと、
前記要求を受信することに応答して、前記能力情報を送信することと
を更に備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ロケーション支援データの前記第1のセットのうちの少なくとも一部分は、暗号化され、前記方法は、
少なくとも1つの暗号化キーを受信することと、
前記少なくとも1つの暗号化キーに基づいて、ロケーション支援データの前記第1のセットのうちの前記少なくとも一部分を解読することと
を更に備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つのワイヤレスノードは、発展型ノードB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、新無線(NR)ノードB(gNB)、若しくはIEEE802.11WiFiアクセスポイント、又はそれらの組み合わせを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
ロケーション情報を取得することが可能なユーザ機器(UE)であって、前記UEは、
少なくとも1つのワイヤレスネットワークとワイヤレスに通信するように構成された少なくとも1つのワイヤレストランシーバと、
ロケーション支援データ及びロケーション情報を記憶するように構成されたメモリと、
前記少なくとも1つのワイヤレストランシーバ及び前記メモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
少なくとも1つのワイヤレスノードによってブロードキャストされるロケーション支援データの第1のセットを前記少なくとも1つのワイヤレストランシーバを介して受信することと、
ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するための前記UEによるサポートのレベルのインジケーションを備える能力情報をロケーションサーバに前記少なくとも1つのワイヤレストランシーバを介して送信することと、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するための前記UEによるサポートのレベルは、(i)前記ロケーションサーバに、ロケーション支援データの前記第1のセットのいくつかまたは全てが前記UEによって受信できることを示し、(ii)ブロードキャストを介して受信されることができ、かつ前記UEによってサポートされることができる、1つまたは複数のシステム情報ブロック(SIB)の識別情報を備え、
ここにおいて、各SIBの前記識別情報は、前記1つまたは複数のSIBのうちの少なくとも1つのSIBに含まれることができるロケーション支援データの1つまたは複数のタイプに関連し、ロケーション支援データの前記1つまたは複数のタイプのうちの少なくとも1つは、前記UEによってサポートされる、
前記ロケーションサーバからロケーション情報についての要求を前記少なくとも1つのワイヤレストランシーバを介して受信することと、ここにおいて、ロケーション情報についての前記要求における前記ロケーション情報は、前記能力情報中の、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するための前記UEによるサポートの前記レベルの前記インジケーションに基づく、
ロケーション支援データの前記第1のセットに基づいて、前記ロケーション情報のうちの少なくともいくつかを前記少なくとも1つのワイヤレストランシーバを介して取得することと、
前記ロケーションサーバに、前記ロケーション情報のうちの少なくともいくつかを前記少なくとも1つのワイヤレストランシーバを介して送信することと、
をするように構成される、
UE。
【請求項12】
前記ロケーション情報は、ロケーション測定値、ロケーション推定値、又はロケーション測定値とロケーション推定値との両方を備える、請求項11に記載のUE。
【請求項13】
ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するための前記UEによるサポートの前記レベルの前記インジケーションは、
ブロードキャストを介して前記UEによって受信され得る第1のシステム情報ブロック(SIB)の識別情報、ここにおいて、前記第1のSIBは、第1のタイプのロケーション支援データを備える、
ブロードキャストを介して前記UEによって受信され得る第2のSIBの識別情報、ここにおいて、前記第2のSIBは、暗号化された形式で第2のタイプのロケーション支援データを備える、
ブロードキャストを介して前記UEによって受信され得る第3のタイプのロケーション支援データの識別情報、
ブロードキャストを介して前記UEによって暗号化された形式で受信され得る第4のタイプのロケーション支援データの識別情報、
前記UEによって以前に受信された少なくとも1つの暗号化キーの識別情報、ここにおいて、前記少なくとも1つの暗号化キーは、ブロードキャストを介して前記UEによって暗号化された形式で受信されたロケーション支援データの前記UEによる解読を可能にする、
ブロードキャストを介して暗号化された形式でロケーション支援データを受信するための前記UEによるアビリティのインジケーション、
ロケーション支援データがブロードキャストされる少なくとも1つの無線アクセス技術(RAT)のインジケーション、ここにおいて、前記UEは現在、前記少なくとも1つのRATへのアクセスを有している、又は、
それらのいずれかの組み合わせ、
のうちの少なくとも1つを備える、請求項12に記載のUE。
【請求項14】
ロケーション支援データの前記第1のセットのうちの少なくとも一部分は、暗号化され、前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つの暗号化キーを前記少なくとも1つのワイヤレス
トランシーバを介して受信することと、前記少なくとも1つの暗号化キーに基づいて、ロケーション支援データの前記第1のセットのうちの前記少なくとも一部分を解読することとをするように更に構成される、請求項13に記載のUE。
【請求項15】
記憶されたプログラムコードを含む非一時的記憶媒体であって、前記プログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサに請求項1~10のいずれか一項に記載の方法のステップを実施させるように動作可能である、非一時的記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
[0001] 本願は、「SYSTEMS AND METHODS FOR EFFICIENTLY SUPPORTING BROADCAST OF LOCATION ASSISTANCE DATA」と題され2018年2月25日に出願された米国仮特許出願第62/634,921号、及び「SYSTEMS AND METHODS FOR EFFICIENTLY SUPPORTING BROADCAST OF LOCATION ASSISTANCE DATA」と題され2018年5月10日に出願された米国仮特許出願第62/669,939号、及び「SYSTEM AND METHODS FOR EFFICIENTLY SUPPORTING BROADCAST OF LOCATION ASSISTANCE DATA IN A WIRELESS NETWORK」で出願され2019年1月29日に出願された米国非仮特許出願第16/261,367号の利益を主張するもので、これらは、本出願の譲受人に譲渡され、これら全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
[0002] 本明細書で開示される主題は、モバイルデバイスの位置(location)の推定に関し、より詳細には、モバイルデバイスの位置特定(location)を可能にすることを助けるための測位支援データのブロードキャストに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] セルラ電話などのモバイルデバイスのロケーション(location)は、緊急呼、航法、方向探知、資産トラッキング、及びインターネットサービスを含むいくつかのアプリケーションにとって有用又は不可欠であり得る。モバイルデバイスのロケーションは、様々なシステムから収集された情報に基づいて推定され得る。(第4世代とも呼ばれる)4Gロングタームエボリューション(LTE(登録商標))無線アクセスに従って実現される(implemented)セルラネットワークでは、例えば、基地局が、測位基準信号(PRS:positioning reference signal)を送信し得る。異なる基地局によって送信されたPRSを獲得するモバイルデバイスは、観測到着時間差(OTDOA:observed time difference of arrival)技法を使用してモバイルデバイスのロケーション推定値を計算する際に使用するために、発展型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)の一部であり得るロケーションサーバに信号ベースの測定値を配信し得る。代替として、モバイルデバイスは、OTDOA技法を使用してそのロケーションの推定値を計算し得る。モバイルデバイスのために使用され得る他の位置決め方法は、GPS、GLONASS、又はGalileoなどの全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)の使用と、支援型GNSS(A-GNSS:Assisted GNSS)の使用とを含み、ここで、ネットワークは、GNSS信号を獲得及び測定する際に、及び/又はGNSS測定値からロケーション推定値を計算する際にモバイルデバイスを支援するために、モバイルデバイスに支援データを提供する。
【0004】
[0004] 信号を獲得および測定すること、及び/又は測定値からロケーション推定値を計算することを支援するためにモバイルデバイスに(例えば、ロケーションサーバから)ロケーション支援データを送ることは、A-GNSSロケーションのためだけでなく、OTDOAとGNSSベースのリアルタイムキネマティック(RTK:Real Time Kinematics)などの他の位置決め方法とのためにも有用であり得る。しかしながら、各モバイルデバイスに個々に支援データを送ることは、ネットワークと対話するためのモバイルデバイスにおけるバッテリ使用を含む、ネットワーク及び/又はモバイルデバイスにおける著しい遅延及び/又は著しいリソースの消費をもたらし得る。従って、多くの又は全てのモバイルデバイスへの支援データのブロードキャストがいくつかの実現形態(implementations)で好まれることがある。しかしながら、ロケーション支援データのブロードキャストは、全てのタイプのロケーション支援データに対して可能又は効率的でないことがあり、全てのモバイルデバイスによって十分にサポートされないことがある。従って、ロケーション支援データをブロードキャストする効率を改善するための技法が望まれ得る。
【発明の概要】
【0005】
[0005] ロケーションサーバは、基地局によってサポートされたセル中でのブロードキャストのために、オプションとして暗号化され得るいくつかのロケーション支援データ(AD:assistance data)を基地局に送り得る。ブロードキャストADを受信すること並びに暗号化のサポートのためのユーザ機器(UE:user equipment)によるサポートのレベルを示し(indicating)、ロケーションサーバにUEによって提供される能力情報は、追加のADがポイントツーポイント手段によってUEに送られる必要があるかどうか、及びどのタイプの追加のADがポイントツーポイント手段によってUEに送られる必要があるかをロケーションサーバが決定することを可能にし得る。ロケーションサーバは、ブロードキャストされるべきロケーション支援データのタイプの決定及び暗号化の使用を支援するために、多数のUEから受信された能力情報を使用し得る。
【0006】
[0006] 一態様では、ユーザ機器(UE)によって行われるロケーション情報を取得する方法が、少なくとも1つのワイヤレスノードによってブロードキャストされるロケーション支援データの第1のセットを受信することと、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションを備える能力情報をロケーションサーバに送信することと、ロケーションサーバからロケーション情報についての要求を受信することと、ロケーション支援データの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、ロケーション情報のうちの少なくともいくつかを取得することと、ロケーションサーバにロケーション情報のうちの少なくともいくつかを送信することとを含む。
【0007】
[0007] 一態様では、ロケーション情報を取得することが可能なユーザ機器(UE)が、少なくとも1つのワイヤレスネットワークとワイヤレスに通信するように構成された少なくとも1つのワイヤレストランシーバと、ロケーション支援データ及びロケーション情報を記憶するように構成されたメモリと、少なくとも1つのワイヤレストランシーバ及びメモリに結合され、少なくとも1つのワイヤレスノードによってブロードキャストされるロケーション支援データの第1のセットを少なくとも1つのワイヤレストランシーバを介して受信することと、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションを備える能力情報をロケーションサーバに少なくとも1つのワイヤレストランシーバを介して送信することと、ロケーションサーバからロケーション情報についての要求を少なくとも1つのワイヤレストランシーバを介して受信することと、ロケーション支援データの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、ロケーション情報のうちの少なくともいくつかを少なくとも1つのワイヤレストランシーバを介して取得することと、ロケーションサーバにロケーション情報のうちの少なくともいくつかを少なくとも1つのワイヤレストランシーバを介して送信することとをするように構成された少なくとも1つのプロセッサとを含む。
【0008】
[0008] 一態様では、ロケーションサーバによって行われるユーザ機器(UE)のロケーションを取得する方法が、少なくとも1つのワイヤレスノードによってブロードキャストされるべきロケーション支援データの第1のセットを提供することと、UEから能力情報を受信することであって、能力情報は、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションを備える、受信することと、ロケーション支援データの第1のセットと能力情報とに少なくとも部分的に基づいて、ロケーション支援データの第2のセットを決定することと、ロケーション支援データの第2のセットがヌルセットでないときに、UEにロケーション支援データの第2のセットを送ることと、UEにロケーション情報についての要求を送ることと、UEからロケーション情報のうちの少なくともいくつかを受信することと、ロケーション情報のうちの少なくともいくつかに基づいて、UEの推定されたロケーションを決定することとを含む。
【0009】
[0009] 一態様では、ユーザ機器(UE)のロケーションを取得するためのロケーションサーバが、ワイヤレスネットワークと通信するように構成された外部インターフェースと、ロケーション支援データ及びロケーション情報を記憶するように構成されたメモリと、外部インターフェース及びメモリに結合され、少なくとも1つのワイヤレスノードによってブロードキャストされるべきロケーション支援データの第1のセットを外部インターフェースを介して提供することと、UEから能力情報を外部インターフェースを介して受信することであって、能力情報は、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションを備える、受信することと、ロケーション支援データの第1のセットと能力情報とに少なくとも部分的に基づいて、ロケーション支援データの第2のセットを決定することと、ロケーション支援データの第2のセットがヌルセットでないときに、UEにロケーション支援データの第2のセットを外部インターフェースを介して送ることと、UEにロケーション情報についての要求を外部インターフェースを介して送ることと、UEからロケーション情報のうちの少なくともいくつかを外部インターフェースを介して受信することと、ロケーション情報のうちの少なくともいくつかに基づいて、UEの推定されたロケーションを決定することとをするように構成された少なくとも1つのプロセッサとを含む。
【0010】
[0010] 一態様では、ロケーションサーバによってロケーション支援データを提供する方法が、時間の第1のセットにおいて複数のユーザ機器(UE)から能力情報を受信することであって、ここにおいて、複数のUEは、エリアの第1のセット中にあり、複数のUE中の各UEについての能力情報は、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションを備える、受信することと、複数のUEから受信された能力情報、エリアの第1のセット、及び時間の第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、ワイヤレスノードによって時間の第2のセットにおいて及びエリアの第2のセット中でブロードキャストされるべきロケーション支援データのタイプを決定することと、ワイヤレスノードによって時間の第2のセットにおいて及びエリアの第2のセット中でブロードキャストされるべきロケーション支援データを提供することであって、ロケーション支援データは、前記タイプのロケーション支援データを備える、提供することとを含む。
【0011】
[0011] 一態様では、ロケーション支援データを提供するためのロケーションサーバが、ワイヤレスネットワークと通信するように構成された外部インターフェースと、ロケーション支援データを記憶するように構成されたメモリと、外部インターフェース及びメモリに結合され、時間の第1のセットにおいて複数のユーザ機器(UE)から能力情報を外部インターフェースを介して受信することであって、ここにおいて、複数のUEは、エリアの第1のセット中にあり、複数のUE中の各UEについての能力情報は、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションを備える、受信することと、複数のUEから受信された能力情報、エリアの第1のセット、及び時間の第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、ワイヤレスノードによって時間の第2のセットにおいて及びエリアの第2のセット中でブロードキャストされるべきロケーション支援データのタイプを決定することと、ワイヤレスノードによって時間の第2のセットにおいて及びエリアの第2のセット中でブロードキャストされるべきロケーション支援データを外部インターフェースを介して提供することであって、ロケーション支援データは、前記タイプのロケーション支援データを備える、提供することとをするように構成された少なくとも1つのプロセッサとを含む。
【0012】
[0012] 特許請求される主題は、本明細書の結びの部分中で特に指摘され、はっきりと特許請求される。しかしながら、それらの目的、特徴、及び/又は利点と共に、編成及び/又は動作の方法の両方に関しては、添付の図面と共に読まれた場合に以下の詳細な説明を参照することによって最も理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1A】実例的な実現形態による、モバイルデバイス及びセルラネットワークを備える4G通信システムのある特定の特徴を例示するシステム図である。
【
図1B】代替の実例的な実現形態による、モバイルデバイス及びセルラネットワークを備える5G通信システムのある特定の特徴を例示するシステム図である。
【
図2】様々な実施形態による、測位支援データのブロードキャストを示すシグナリングフロー図である。
【
図3】様々な実施形態による、測位支援データのブロードキャストを示すシグナリングフロー図である。
【
図4】様々な実施形態による、測位支援データのブロードキャストを示すシグナリングフロー図である。
【
図5A】本明細書で説明される技法をサポートするためにモバイルデバイスにおいて行われ得るプロシージャの流れ図である。
【
図5B】本明細書で説明される技法をサポートするためにモバイルデバイスにおいて行われ得るプロシージャの流れ図である。
【
図6A】本明細書で説明される技法をサポートするためにロケーションサーバにおいて行われ得るプロシージャの流れ図である。
【
図6B】本明細書で説明される技法をサポートするためにロケーションサーバにおいて行われ得るプロシージャの流れ図である。
【
図7A】本明細書で説明される技法をサポートするためにロケーションサーバにおいて行われ得るプロシージャの流れ図である。
【
図7B】本明細書で説明される技法をサポートするためにロケーションサーバにおいて行われ得るプロシージャの流れ図である。
【
図8】モバイルデバイスの例証的なアーキテクチャを示す。
【
図9】ロケーションサーバの例証的なアーキテクチャを示す。
【0014】
[0020] 以下の詳細な説明において添付の図面への言及がなされ、それは、本願の一部を形成し、ここにおいて、同様の数字及び英数字のラベルは、全体を通じて、同一、同様、及び/又は類似する同様の部分を指定し得る。加えて、要素の複数の事例は、その要素についての第1の番号にハイフンと第2の番号とを後続させることによって示され得る。例えば、要素111の複数の事例は、111-1、111-2、111-3、等として示され得る。最初の番号のみを使用してそのような要素を指すとき、要素のいずれかの事例であると理解されるべきである(例えば、以前の例における要素111は、要素111-1、111-2、及び111-3のうちのいずれかを指すことになる)。
【0015】
[0021] 例示の簡潔さ及び/又は明確さなどのために、図は必ずしも原寸通りに描かれていないことが認識されるであろう。例えば、いくつかの態様の寸法は、他のものに対して誇張され得る。更に、他の実施形態が利用され得ることが理解されるべきである。更に、構造的及び/又は他の変更が、特許請求される主題から逸脱することなしになされ得る。「特許請求される主題」へのこの明細書全体を通じた言及は、1つ以上の請求項、又はそれらの任意の一部分によってカバーされることを意図された主題を指し、完全な請求項のセット、請求項のセットの特定の組み合わせ(例えば、方法の請求項、装置の請求項、等)、又は特定の請求項を指すことを必ずしも意図されない。例えば、上、下、上部、下部、等などの方向及び/又は基準が、図面の議論を容易にするために使用され得、特許請求される主題のアプリケーションを制限することを意図されないことにもまた留意されたい。従って、以下の詳細な説明は、特許請求される主題及び/又は均等物を限定するように受け取られるべきでない。
【詳細な説明】
【0016】
[0022] 1つの実現形態、ある実現形態、一実施形態、ある実施形態、及び/又は同様のものへのこの明細書全体を通じた言及は、特定の実現形態及び/又は実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、特性、及び/又は同様のものが特許請求される主題の少なくとも1つの実現形態及び/又は実施形態に含まれることを意味する。このことから、例えば、この明細書全体を通じた様々な場所におけるそのようなフレーズの出現は、同じ実現形態及び/若しくは実施形態、又は任意の1つの特定の実現形態及び/若しくは実施形態を指すことを必ずしも意図されない。更に、説明される特定の特徴、構造、特性、及び/又は同様のものは、1つ以上の実現形態及び/又は実施形態において様々な方法で組み合わされることが可能であり、従って、意図される特許請求の範囲内にあることが理解されるべきである。しかしながら、これらの及び他の問題は、使用の特定のコンテキストにおいて変化する可能性を有する。言い換えれば、本開示全体を通じて、説明及び/又は使用の特定のコンテキストは、引き出される合理的な推測に関する役に立つ指針を提供するが、しかしながら、同様に、更なる条件を有さない(without further qualification)一般の「このコンテキストでは(in this context)」は、本開示のコンテキストを指す。
【0017】
[0023] モバイルデバイスの測位をサポートするために、ワイヤレスネットワークによって又はワイヤレスネットワークと共に使用するための2つの広いクラスのロケーションソリューション、即ち、制御プレーン及びユーザプレーンが定義されている。制御プレーン(CP:control plane)ロケーションでは、測位及び測位のサポートに関連するシグナリングが、既存のネットワーク(及びモバイルデバイス)インターフェース上で、シグナリングの転送専用の既存のプロトコルを使用して搬送され得る。ユーザプレーン(UP:user plane)ロケーションでは、測位及び測位のサポートに関連するシグナリングが、インターネットプロトコル(IP:Internet Protocol)、送信御プロトコル(TCP:Transmission Control Protocol)、及びユーザデータグラムプロトコル(UDP:User Datagram Protocol)などのプロトコルを使用して、他のデータの一部として搬送され得る。
【0018】
[0024] 第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))は、モバイル通信のためのグローバルシステムGSM(登録商標)(2G)、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)(3G)、LTE(4G)、及び第5世代(5G)とも呼ばれる新無線(NR:New Radio)による無線アクセスを使用するモバイルデバイスのための制御プレーンロケーションソリューションを定義している。これらのソリューションは、3GPP技術仕様書(TS)23.271(2G~4Gにとっての共通部分)、43.059(GSMアクセス)、25.305(UMTSアクセス)、36.305(LTEアクセス)、並びに23.501及び23.502(NRアクセス)中に定義されている。オープンモバイルアライアンス(OMA:Open Mobile Alliance)は、GSMを用いた汎用パケット無線サービス(GPRS:General Packet Radio Service)、UMTSを用いたGPRS、又はLTE若しくはNRを用いたIPアクセスなど、IPパケットアクセスをサポートするいくつかの無線インターフェースのうちのいずれかにアクセスするモバイルデバイスを位置特定する(locate)ために使用され得る、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL:Secure User Plane Location)として知られるUPロケーションソリューションを同様に定義している。
【0019】
[0025] CP及びUPロケーションソリューションの両方は、測位をサポートするためにロケーションサーバ(LS:location server)を採用し得る。LSは、ユーザ機器(UE)のためのサービングネットワーク又はホームネットワークの一部であり得るか、若しくはそれらからアクセス可能であり得るか、又は単にインターネットを通して若しくはローカルイントラネットを通してアクセス可能であり得る。UEの測位が必要とされる場合、LSは、UEとのセッション(例えば、CPロケーションセッション又はSUPLセッション)を開始し、UEによるロケーション測定とUEの推定されたロケーションの決定とを調整し得る。ロケーションセッション中に、LSは、UEの測位能力を要求し得(又はUEは、要求なしにそれらを提供し得)、(例えば、UEによって要求された場合、又は要求がない場合)UEに支援データを提供し得、例えば、A-GNSS、OTDOA、及び/又は拡張セルID(ECID:Enhanced Cell ID)位置決め方法のために、UEにロケーション推定値又はロケーション測定値を要求し得る。支援データは、(例えば、周波数、予想される到着時間、信号コーディング、信号ドップラなど、これらの信号の予想される特性を提供することによって)GNSS及び/又はPRS信号を獲得及び測定することに役立てるためにUEによって使用され得る。
【0020】
[0026] UEベースの動作モードでは、支援データが、UEによって取得されたロケーション測定値からUEのロケーション推定値を決定することに役立てるためにUEによって使用され得る(例えば、支援データが、A-GNSS測位又は基地局ロケーションのケースで衛星エフェメリスデータを提供し、OTDOAを使用する地上測位のケースでPRSタイミングなどの他の基地局特性を提供する場合)。
【0021】
[0027] 代替のUE支援型動作モードでは、UEが、LSにロケーション測定値を戻し得、LSは、これらの測定値及び他の利用可能なデータ(例えば、GNSSロケーションのための衛星エフェメリスデータ、又は基地局ロケーションと、ことによると、OTDOAを使用する地上測位のケースでPRSタイミングとを含む基地局特性)に基づいて、UEの推定されたロケーションを決定し得る。
【0022】
[0028] スタンドアロン動作モードでは、UEが、LSからのどの測位支援データもなしにロケーション関連測定を行い得、更に、LSからのどの測位支援データもなしにロケーション又はロケーションの変化を計算し得る。スタンドアロンモードで使用され得る位置決め方法は、GPS及びGNSS(例えば、UEが、GPS及びGNSS衛星自体によってブロードキャストされた航法データから衛星軌道データを取得する場合)並びにセンサを含む。「測位支援データ」、「ロケーション支援データ」、及び「支援データ」(AD)という用語は、モバイルデバイスがロケーション測定値(測位測定値とも呼ばれる)を取得すること、及び/又は測位測定値からロケーション推定値を計算することを支援するために、ブロードキャストを介して又はポイントツーポイント手段によって(例えば、LSから)モバイルデバイスに提供され得るデータを指すために本明細書で同意語として使用されることに留意されたい。
【0023】
[0029] 3GPP CPロケーションのケースでは、LSが、LTEアクセスのケースで拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC:enhanced serving mobile location center)、UMTSアクセスのケースでスタンドアロンSMLC(SAS:standalone SMLC)、GSMアクセスのケースでサービングモバイルロケーションセンター(SMLC:serving mobile location center)、又はNRアクセスのケースでロケーション管理機能(LMF:Location Management Function)であり得る。OMA SUPLロケーションのケースでは、LSが、(i)UEのホームネットワーク中にある若しくはそれに関連付けられる場合、又はロケーションサービスのためにUEに永続的サブスクリプションを提供する場合に、ホームSLP(H-SLP:home SLP)、(ii)何らかの他の(非ホーム)ネットワーク中にある若しくはそれに関連付けられる場合、又は任意のネットワークに関連付けられない場合に、発見されたSLP(D-SLP:discovered SLP)、(iii)UEによって開始される緊急呼のためにロケーションをサポートする場合に、緊急SLP(E-SLP:Emergency SLP)、又は(iv)サービングネットワーク又はUEのための現在のローカルエリア中にある若しくはそれに関連付けられる場合に、訪問先SLP(V-SLP:visited SLP)、のうちのいずれかとして働き得るSUPLロケーションプラットフォーム(SLP:SUPL Location Platform)であり得る。
【0024】
[0030] ロケーションセッション中に、LS及びUEは、推定されたロケーションの決定を調整するために、何らかの測位プロトコルに従って定義されたメッセージを交換し得る。可能な測位プロトコルは、例えば、3GPP TS36.355中に3GPPによって定義されたLTE測位プロトコル(LPP:LTE Positioning Protocol)、及びOMA TSにおいてOMAによって定義されたLPP拡張(LPPe:LPP Extensions)プロトコルOMA-TS-LPPe-V1_0、OMA-TS-LPPe-V1_1、及びOMA-TS-LPPe-V2_0を含み得る。LPP及びLPPeプロトコルは、LPPメッセージが埋め込まれたLPPeメッセージを包含する場合、組み合わせで使用され得る。組み合わされたLPP及びLPPeプロトコルは、LPP/LPPeと呼ばれ得る。LPP及びLPP/LPPeは、LTEアクセスのための3GPP制御プレーンソリューションをサポートすることに役立てるために使用され得、そのケースにおい、LPP又はLPP/LPPeメッセージがUEとE-SMLCとの間で交換され得る。LPP又はLPP/LPPeメッセージは、UEのためのサービングeノードB及びサービングモビリティ管理エンティティ(MME:serving Mobility Management Entity)を介して、UEとE-SMLCとの間で交換され得る。LPP及びLPP/LPPeはまた、(NR、LTE、及びWiFiなどの)IPメッセージングをサポートする多くのタイプのワイヤレスアクセスのためのOMA SUPLソリューションをサポートすることに役立てるために使用され得、ここで、LPP又はLPP/LPPeメッセージは、SUPLを有するUEのために使用される用語であるSUPL対応端末(SET:SUPL Enabled Terminal)とSLPとの間で交換され、SUPL POS又はSUPL POS INITメッセージ内などのSUPLメッセージ内でトランスポートされ得る。
【0025】
[0031] LS及び基地局(例えば、LTEアクセスのためのeノードB)は、LSが、(i)基地局から特定のUEについての位置測定値を取得すること、又は(ii)基地局のためのアンテナのロケーション座標、基地局によってサポートされるセル(例えば、セルアイデンティティ)、基地局についてのセルタイミング、及び/又はPRS信号などの基地局によって送信される信号についてのパラメータなど、特定のUEに関連しないロケーション情報を基地局から取得することを可能にするために、メッセージを交換し得る。LTEアクセスのケースで、3GPP TS36.455中に定義されたLPP A(LPPa)プロトコルは、eノードBである基地局とE-SMLCであるLSとの間でそのようなメッセージを転送するために使用され得る。
【0026】
[0032] UEとのロケーションセッション中に、LSは、上で論じられたように、UEが要求されたロケーション測定値及び/又はロケーション推定値を取得することを支援するために、UEに支援データを送る必要があり得る。しかしながら、ポイントツーポイント手段によって(例えば、LPPを使用して)各個々のUEに支援データを送るのでなく、ブロードキャストを介して多くのUEにロケーション支援データを送るほうがより効率的であり得る。しかしながら、LSが任意の特定のUEとのロケーションセッションを有するとき、LSは、どのタイプのロケーション支援データをUEがブロードキャストを介して受信することが可能であり得るかを知らないことがある。これにより、LSは、(例えば、UEが、UEが受信すること可能であるよりも多くの支援データをブロードキャストを介して受信することが可能であるとLSが仮定する場合)ポイントツーポイント手段によってUEに少なすぎる支援データを送るか、又は(例えば、UEが、UEが受信することが可能であるよりも少ない支援データをブロードキャストを介して受信することが可能であるとLSが仮定する場合)ポイントツーポイント手段によって多すぎる支援データを送るかのいずれかになり得る。更に、LSは、UEによって必要とされる支援データのブロードキャストを常に可能にするとは限らないことがある、及び/又はUEによって必要とされない支援データのブロードキャストを可能し得る。本明細書で論じられる技法は、これらの様々な問題に対処する。
【0027】
[0033]
図1Aは、ロングタームエボリューション(LTE)無線アクセス(ワイドバンドLTEとも呼ばれる)又はナローバンドモノのインターネット(NB-IoT:Narrow Band Internet of Things)無線アクセス(ナローバンドLTEとも呼ばれる)をサポートし、且つ現在使用しているユーザ機器(UE)102のロケーションサポートのための通信システム100を例示する図であり、ここで、NB-IoT及びLTEは、3GPPによって、例えば、3GPP TS36.300中に定義され得る。通信システム100は、発展型パケットシステム(EPS:Evolved Packet System)と呼ばれ得る。例示されるように、通信システム100は、UE102、発展型ユニバーサルモバイル電気通信サービス(UMTS:Universal Mobile Telecommunications Service)地上無線アクセス(E-UTRA:Evolved UMTS Terrestrial Radio Access)ネットワーク(E-UTRAN:E-UTRA Network)120、及び発展型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)130を含み得る。E-UTRAN120及びEPC130は、UE102のためのサービングネットワークであり、且つUE102のためのホーム公衆陸上モバイルネットワーク(HPLMN:Home Public Land Mobile Network)140と通信する訪問先公衆陸上モバイルネットワーク(VPLMN:Visited Public Land Mobile Network)の一部であり得る。VPLMN E-UTRAN120、VPLMN EPC130、及び/又はHPLMN140は、他のネットワークと相互接続し得る。例えば、インターネットが、HPLMN140及びVPLMN EPC130などの異なるネットワークに、及び異なるネットワークからメッセージを搬送するために使用され得る。簡潔さのために、これらのネットワーク並びに関連するエンティティ及びインターフェースは、示されない。示されるように、通信システム100は、UE102にパケット交換サービスを提供する。しかしながら、当業者が容易に認識することになるように、この開示全体を通じて提示される様々な概念は、回線交換サービスを提供するネットワークに拡張され得る。
【0028】
[0034] UE102は、例えば、NB-IoT及び/又はLTE無線アクセスのために構成された任意の電子デバイスを備え得る。UE102は、デバイス、ワイヤレスデバイス、モバイル端末、端末、モバイル局(MS:mobile station)、モバイルデバイス、SETとして、又は何らかの他の名称で呼ばれ得、スマートウォッチ、デジタル眼鏡、フィットネスモニタ、スマートカー、スマート家電、携帯電話、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、PDA、トラッキングデバイス、制御デバイス、又は何らかの他のポータブル若しくは移動可能デバイスに対応し得る(又はそれらの一部であり得る)。UE102は、ユーザがオーディオ、ビデオ、及び/若しくはデータI/Oデバイス、及び/若しくはボディセンサ、並びに別個のワイヤライン又はワイヤレスモデムを採用し得るパーソナルエリアネットワーク中などに、単一のエンティティを備え得るか、又は複数のエンティティを備え得る。典型的に、ただ必ずしもでないが、UE102は、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)、符号分割多元接続(CDMA)、ワイドバンドCDMA(WCDMA(登録商標))、ロングタームエボリューション(LTE)、ナローバンドモノのインターネット(NB-IoT)、LTEカテゴリM1(LTE-M:LTEcategory M1)とも呼ばれる拡張マシンタイプ通信(eMTC:Enhanced Machine Type Communications)、高レートパケットデータ(HRPD:High Rate Packet Data)、新無線(NR:New Radio)、WiMax、等をサポートするワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN:Wireless Wide Area Network)などの1つ以上のタイプのWWANとのワイヤレス通信をサポートし得る。VPLMN E-UTRAN120と組み合わされたVPLMN EPC130、及びHPLMN140は、WWANの例であり得る。UE102はまた、IEEE802.11WiFi(Wi-Fiとも呼ばれる)又はBluetooth(登録商標)(BT)をサポートするワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN:Wireless Local Area Network)などの1つ以上のタイプのWLANとのワイヤレス通信をサポートし得る。例えば、UE102はまた、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)又はパケットケーブルを使用することなどによって、1つ以上のワイヤラインネットワークとの通信をサポートし得る。
図1Aは1つのUE102しか示していないが、UE102に各々対応できる多くの他のUEが存在し得る。
【0029】
[0035] UE102は、E-UTRAN120を含み得るワイヤレス通信ネットワークとの接続された状態に入り得る。一例では、UE102が、E-UTRAN120中の発展型ノードB(eノードB又はeNB)104などのセルラトランシーバにワイヤレス信号を送信及び/又はそれからワイヤレス信号を受信することによって、セルラ通信ネットワークと通信し得る。E-UTRAN120は、1つ以上の追加のeNB106を含み得る。eNB104は、UE102に向けてユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル終端を提供する。eNB104は、UE102のためのサービングeNBを備え得、また、基地局、ベーストランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、無線ネットワークコントローラ、トランシーバ機能、基地局サブシステム(BSS:base station subsystem)、拡張サービスセット(ESS:extended service set)として、又は何らかの他の適した専門用語で呼ばれ得る。UE102はまた、アクセスポイント(AP:access point)、フェムトセル、ホーム基地局、スモールセル基地局、ホームノードB(HNB:Home Node B)若しくはホームeノードB(HeNB:Home eNodeB)などのローカルトランシーバ(
図1Aに図示せず)にワイヤレス信号を送信又はそれからワイヤレス信号を受信し得、それは、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN、例えば、IEEE802.11ネットワーク)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN、例えば、Bluetoothネットワーク)及び/又はセルラネットワーク(例えば、LTEネットワーク若しくは次の段落中で論じられるものなどの他のワイヤレスワイドエリアネットワーク)へのアクセスを提供し得る。当然ながら、これらは単にワイヤレスリンクを通してモバイルデバイスと通信し得るネットワークの例に過ぎず、特許請求される主題はこの点において限定されないことが理解されるべきである。
【0030】
[0036] ワイヤレス通信をサポートし得るネットワーク技術の例は、NB-IoT及びLTEを含むが、更に、GSM、CDMA、WCDMA、HRPD、eMTC、及び5G NRを含み得る。NB-IoT、GSM、WCDMA、LTE、eMTC、及びNRは、3GPPによって定義された技術である。CDMA及びHRPDは、第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって定義された技術である。eNB104及び106などのセルラトランシーバは、(例えば、サービス契約下の)サービスのためにワイヤレス電気通信ネットワークへの加入者アクセスを提供する機器の展開を備え得る。ここで、セルラトランシーバは、セルラトランシーバがアクセスサービスを提供することが可能である範囲に少なくとも部分的に基づいて決定されるセル内の加入者デバイスにサービスする際にセルラ基地局の機能を行い得る。
【0031】
[0037] eNB104及び106は、VPLMN EPC130にインターフェース(例えば、3GPP S1インターフェース)によって接続され得る。EPC130は、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)108と、UE102への及びUE102からのデータ(例えば、インターネットプロトコル(IP)パケット)がそれを通じて転送され得るサービングゲートウェイ(SGW:Serving Gateway)112とを含む。MME108は、UE102のためのサービングMMEであり得、その上、UE102とEPC130との間でのシグナリングを処理し、UE102のアタッチメント及びネットワーク接続、(例えば、ネットワークセル間でのハンドオーバを介した)UE102のモビリティ、並びにUE102の代わりにデータベアラを確立及び解放することをサポートする制御ノードである。一般に、MME108は、UE102にベアラ及び接続管理を提供し、SGW112、eNB104と106、VPLMN EPC130中の拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC:Enhanced Serving Mobile Location Center)110と訪問先ゲートウェイモバイルロケーションセンター(V-GMLC:Visited Gateway Mobile Location Center)116に接続され得る。
【0032】
[0038] E-SMLC110は、3GPP技術仕様書(TS)23.271及び36.305中に定義された3GPP制御プレーン(CP:control plane)ロケーションソリューションを使用してUE102のロケーションをサポートし得る。単にゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC:Gateway Mobile Location Center)116とも呼ばれ得るV-GMLC116は、UE102のロケーションへのアクセスを外部クライアント(例えば、外部クライアント150)又は別のネットワーク(例えば、HPLMN140)の代わりに提供し得る。外部クライアント150は、UE102との何らかのアソシエーションを有し得るウェブサーバ又はリモートアプリケーションを備え得る(例えば、VPLMN E-UTRAN120、VPLMN EPC130、及びHPLMN140を介してUE102のユーザによってアクセスされ得る)か、又は(例えば、友達若しくは親戚ファインダ、資産トラッキング、又は子供若しくはペットロケーションなどのサービスを可能にするために)UE102のロケーションを取得及び提供することを含み得るロケーションサービスを何らかの他の1人のユーザ又は複数のユーザに提供するサーバ、アプリケーション、又はコンピュータシステムであり得る。
【0033】
[0039] E-SMLC110は、VPLMN EPC130の一部であり得るか、又はVPLMN EPC130とは別個であり得る(例えば、GNSS基準ネットワークの一部であり、VPLMN EPC130の事業者とは異なるサービスプロバイダによって所有及び運用される)1つ以上の基準局171に接続され得るか、又はそれへのアクセスを有し得る。基準局171は、1つ以上のGNSSによって送信された信号を獲得、測定、及び復号するように構成されたGNSS受信機を備え得るか又は含み得る。基準局171は、1つ以上のGNSSのための衛星ビークル(SV:Satellite Vehicles)160のための軌道データ及びタイミングデータを取得又は決定し、電離層遅延及び対流圏遅延など、GNSSロケーションに影響を及ぼす可能性がある環境要因についての情報を推論するように構成され得る。基準局171は、E-SMLC110に決定された情報を、例えば、周期的に、又は決定された情報が変化するときはいつでも、転送し得る。
【0034】
[0040] 例示されるように、HPLMN140は、(例えば、インターネットを介して)V-GMLC116に接続され得るホームゲートウェイモバイルロケーションセンター(H-GMLC:Home Gateway Mobile Location Center)148、並びに(例えば、インターネットを介して)SGW112に接続され得るパケットデータネットワークゲートウェイ(PDG:Packet Data Network Gateway)114を含む。PDG114は、インターネットプロトコル(IP)アドレス割り振りと、外部ネットワーク(例えば、インターネット)への、及び外部クライアント(例えば、外部クライアント150)と外部サーバとへのIP及び他のデータアクセスと、並びに他のデータ転送関連機能とをUE102に提供し得る。いくつかのケースでは、UE102がローカルIPブレイクアウトを受信したときに、PDG114がHPLMN140中でなく、VPLMN EPC130中に位置特定され(located)得る。PGD114は、E-SLP118などのロケーションサーバに接続され得る。H-SLP118は、OMAによって定義されたSUPL UPロケーションソリューションをサポートし得、H-SLP118中に記憶されたUE102についての加入情報に基づいてUE102のためのロケーションサービスをサポートし得る。通信システム100のいくつかの実施形態では、VPLMN EPC130中の又はそれからアクセス可能な発見されたSLP(D-SLP:Discovered SLP)又は緊急SLP(E-SLP:Emergency SLP)(
図1Aに図示せず)が、SUPL UPソリューションを使用してUE102を位置特定する(locate)ために使用され得る。
【0035】
[0041] H-GMLC148は、UE102のためのホーム加入者サーバ(HSS)145に接続され得、それは、UE102についてのユーザ関連及び加入関連情報を包含する中央データベースである。H-GMLC148は、外部クライアント150などの外部クライアントの代わりにUE102へのロケーションアクセスを提供し得る。H-GMLC148、PDG114、及びH-SLP118のうちの1つ以上は、例えば、インターネットなどの別のネットワークを通じて外部クライアント150に接続され得る。いくつかのケースでは、別のPLMN(
図1Aに図示せず)中に位置特定された要求するGMLC(R-GMLC:Requesting GMLC)が、R-GMLCに接続された外部クライアントの代わりにUE102へのロケーションアクセスを提供するために(例えば、インターネットを介して)H-GMLC148に接続され得る。R-GMLC、H-GMLC148、及びV-GMLC116は、3GPP TS23.271中に定義された3GPP CPソリューションを使用してUE102へのロケーションアクセスをサポートし得る。
【0036】
[0042] (VPLMN E-UTRAN120及びVPLMN EPC130を備える)VPLMNネットワークと別個のHPLMN140とが
図1Aに例示されるが、どちらのPLMN(ネットワーク)も、同じPLMNであり得ることが理解されるべきである。そのケースにおいて、(i)H-SLP118、PDG114、及びHSS145は、MME108と同じネットワーク(EPC)中にあり得、(ii)V-GMLC116及びH-GMLC148は、同じGMLCを備え得る。
【0037】
[0043] 特定の実現形態において、UE102は、GPS又は他の衛星測位システム(SPS:Satellite Positioning System)SV160から受信される信号についての測定値、eNB104及び106などのセルラトランシーバについての測定値、及び/又はローカルトランシーバについての測定値などの(ロケーション測定値とも呼ばれる)ロケーション関連測定値を取得することが可能な回路及び処理リソースを有し得る。UE102は更に、これらのロケーション関連測定値に基づいてUE102の位置フィックス又は推定されるロケーションを計算することが可能な回路及び処理リソースを有し得る。いくつかの実現形態では、UE102によって取得されるロケーション関連測定値が、E-SMLC110、H-SLP118、又はLMF184(
図1Bについて後に説明される)などのロケーションサーバに転送され得、その後、ロケーションサーバは、その測定値に基づいてUE102についてのロケーションを推定又は決定し得る。
【0038】
[0044] UE102によって取得されるロケーション関連測定値は、GPS、GLONASS、Galileo又は北斗などの全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)又はSPSの一部であるSV160から受信される信号の測定値を含み得る、及び/又は、(例えば、eNB104、eNB106、又は他のローカルトランシーバなどの)既知のロケーションにおいて固定された地上送信機から受信される信号の測定値を含み得る。UE102又は別個のロケーションサーバ(例えば、E-SMLC110、H-SLP118、又はLMF184)はその後、例えば、GNSS、支援型GNSS(A-GNSS:Assisted GNSS)、高度順方向リンク三辺測量(AFLT:Advanced Forward Link Trilateration)、観測到着時間差(OTDOA:Observed Time Difference Of Arrival)、拡張セルID(ECID:Enhanced Cell ID)、(WiFi測位とも呼ばれる)WLAN、又はそれらの組み合わせなどのいくつかの位置決め方法のうちのいずれか1つを使用して、これらのロケーション関連測定値に基づいてUE102についてのロケーション推定値を取得し得る。これらの技法のうちのいくつかでは(例えば、A-GNSS、AFLT、及びOTDOA)、送信機又はSVによって送信され、UE102において受信されるパイロット信号、測位基準信号(PRS:positioning reference signals)、又は他の測位関連信号に少なくとも部分的に基づいて、既知のロケーションにおいて固定された3つ以上の地上送信機に対する、又は正確に知られている軌道データを有する4つ以上のSVに対する、又はそれらの組み合わせの、擬似距離(pseudoranges)又はタイミング差がUE102によって測定され得る。ここで、E-SMLC110、H-SLP118、又はLMF184などのロケーションサーバは、A-GNSS、AFLT、OTDOA、及びECIDなどの測位技法を容易にするために、例えば、UE102によって測定されるべき信号に関する情報(例えば、予想される信号タイミング、信号コーディング、信号周波数、信号ドップラ)、地上送信機のロケーション及び/若しくはアイデンティティ、並びに/又はGNSS SVについての信号、タイミング、及び軌道情報を含む測位支援データをUE102に提供することが可能であり得る。容易にすることは、UE102による信号獲得及び測定精度を改善すること、及び/又は、いくつかのケースで、UE102がロケーション測定値に基づいてその推定されるロケーションを計算することを可能にすることを含み得る。例えば、ロケーションサーバは、特定の場所などの1つの特定の領域又は複数の特定の領域中のローカルトランシーバ及び送信機並びに/又はセルラトランシーバ及び送信機(例えば、eNB104及び106)のロケーション及びアイデンティティを示すアルマナック(例えば、基地局アルマナック(BSA))を備え得、更に、信号電力、信号タイミング、信号帯域幅、信号コーディング、及び/又は信号周波数などの、これらのトランシーバ及び送信機によって送信される信号を記述した情報を包含し得る。
【0039】
[0045] ECIDのケースでは、UE102が、セルラトランシーバ(例えば、eNB104、106)及び/若しくはローカルトランシーバから受信される信号についての信号強度の測定値(例えば、受信信号強度インジケーション(RSSI:received signal strength indication)又は基準信号受信電力(RSRP:reference signal received power))を取得し得る、並びに/又は、UE102とセルラトランシーバ(例えば、eNB104若しくは106)又はローカルトランシーバとの間のラウンドトリップ信号伝搬時間(RTT:round trip signal propagation time)、基準信号受信品質(RSRQ:reference signal received quality)、又は信号対雑音比(S/N:signal to noise ratio)を取得し得る。UE102は、UE102についてのロケーションを決定するために、E-SMLC110、H-SLP118、又はLMF184などのロケーションサーバにこれらの測定値を転送し得るか、又はいくつかの実現形態では、UE102が、UE102についてのロケーションを決定するために、ロケーションサーバから受信される測位支援データ(例えば、GNSSアルマナック及び/又はGNSSエフェメリス情報などのGNSS SVデータ又は地上アルマナックデータ)と共にこれらの測定値を使用し得る。
【0040】
[0046] OTDOAのケースでは、UE102が、近隣のトランシーバ又は基地局(例えば、eNB104及び106)から受信される、位置基準信号(PRS:Position Reference Signal)又はセル固有基準信号(CRS:Cell Specific Reference Signal)などの信号間の基準信号時間差(RSTD:Reference Signal Time Difference)を測定し得る。RSTD測定値は、2つの異なるトランシーバからUE102において受信される信号(例えば、CRS又はPRS)間の到着時間差を提供し得る(例えば、eNB104から受信された信号とeNB106から受信された信号との間のRSTD)。UE102は、測定されたトランシーバについての既知のロケーション及び既知の信号タイミングに基づいてUE102についての推定されるロケーションを計算し得るロケーションサーバ(例えば、E-SMLC110、H-SLP118、又はLMF184)に測定されたRSTDを返し得る。OTDOAのいくつかの実現形態において、RSTD測定値のために使用される信号(例えば、PRS又はCRS信号)は、例えば、共通世界時を正確に取得するために、各トランシーバ又は送信機におけるGPS受信機を使用して、GPS時間又は協定世界時(UTC:coordinated universal time)などの共通世界時にトランシーバ又は送信機によって正確に同期され得る。
【0041】
[0047] UE102のロケーションの推定値は、ロケーション、ロケーション推定値、ロケーションフィックス、フィックス、位置、位置推定値、又は位置フィックスと呼ばれ得、測地的(geodetic)であり得、それにより、高度成分(例えば、海水面からの高さ、地表面、床面、又は地下面からの高さ若しくはそれより下の深さ)を含むことも含まないこともある、UE102についてのロケーション座標(例えば、緯度及び経度)を提供する。代替として、UE102のロケーションは、シビック(civic)ロケーションとして(例えば、郵便宛先又は特定の部屋若しくはフロアなどの建物中の何らかの地点又は小さいエリアの指定として)表され得る。UE102のロケーションはまた、不確実性を含み得、その上、その中にUE102が何らかの所与若しくはデフォルトの確率又は信頼度レベル(例えば、67%又は95%)で位置特定されることが予想される(測地的に(geodetically)又はシビック形式のいずれかで定義される)エリア又はボリュームとして表され得る。UE102のロケーションは更に、(例えば、緯度、経度、並びにことによると高度及び/又は不確実性の観点から定義された)絶対的ロケーションであり得るか、又は、例えば、既知の絶対的ロケーション若しくはUE102についての何らかの以前のロケーションにおける何らかの原点に対して定義された相対的X、Y(及びZ)座標又は方向及び距離を備える相対的ロケーションであり得る。本明細書に包含される説明において、ロケーションという用語の使用は、別途示されない限り、これらの変形のうちのいずれかを備え得る。UE102についてのロケーション推定値を決定(例えば、算出)するために使用される(例えば、UE102によって、又はeNB104などの別のエンティティによって取得される)測定値は、測定値、ロケーション測定値、ロケーション関連測定値、測位測定値、又は位置測定値と呼ばれ得、UE102についてのロケーションを決定する行為は、UE102の測位又はUE102を位置特定することと呼ばれ得る。
【0042】
[0048] ある実施形態によると、通信システム100は、UE102などのUEデバイスにダウンリンクブロードキャストメッセージ中で測位支援データを配信するように構成され得る。例えば、測位支援データは、eNB104及び106からのダウンリンクメッセージ中のシステム情報ブロック(SIB:system information blocks)中でブロードキャストされ得る。更に、SIB中でブロードキャストされる測位支援データは、キー暗号化(encrypted)され得る(暗号化(ciphered)されているとも呼ばれる)。UE102は、ブロードキャストされた測位支援データを解読する際に使用するために、ブロードキャストメッセージ以外のメッセージ中で1つ以上の暗号化キーを受信し得る。
【0043】
[0049]
図1Bは、
図1Aを参照して上述された通信システム100の実施形態の代替の実施形態による、通信システム101の図を示す。通信システム101では、UE102、基準局(1つ以上)171、SV160、及び外部クライアント150が、通信システム101の第5世代(5G)機能に関連して動作し得る。ある実施形態によると、通信システム101は、UE102などのUEデバイスにダウンリンクブロードキャストメッセージ中で測位支援データを配信するように構成され得る。例えば、測位支援データは、gNB111からのダウンリンクメッセージ中のシステム情報ブロック(SIB)中でブロードキャストされ得る。更に、SIB中でブロードキャストされる測位支援データは、キー暗号化され得る。UE102は、ブロードキャストされた測位支援データを解読する際に使用するために、ブロードキャストメッセージ以外のメッセージ中で1つ以上の暗号化キーを受信し得る。
【0044】
[0050] 通信システム101は、基地局からの支援データのブロードキャストを実現するように構成され得る。ここで、通信システム101は、UE102と、次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN:Next Generation Radio Access Network)135及び第5世代(5G)コアネットワーク(5GCN:5G Core Network)180を備える5Gネットワークのコンポーネントとを備える。5Gネットワークはまた、新無線(NR:New Radio)ネットワークと呼ばれ得、NG-RAN135は、NR無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)又は5G RANと呼ばれ得、5GCN180は、次世代コアネットワーク(NGC:Next Generation Core network)と呼ばれ得る。このコンテキストでは、「3GPP新無線」が、5G若しくはNRサービス又は5G若しくはNR互換サービスの一部を実現するように構成された基地局を意味する。通信システム101は更に、GPS、GLONASS、Galileo、又は北斗などの全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)のためにSV160からの情報を利用し得る。通信システム101の追加のコンポーネントが以下に説明される。通信システム101は、追加又は代替のコンポーネントを含み得る。
【0045】
[0051]
図1Bは、様々なコンポーネントの一般化された例示のみを提供し、それらのうちのいずれか又は全てが適宜利用され得、それらの各々が必要に応じて重複又は省略され得ることに留意されたい。具体的には、1つのUE102のみが例示されるが、多くのUE(例えば、数百、数千、数万、等)が通信システム101を利用し得ることが理解されるであろう。同様に、通信システム101は、より多数又は少数のSV160、gNB111、外部クライアント150、及び/又は他のコンポーネントを含み得る。通信システム101中の様々なコンポーネントを接続する例示された接続は、追加の(中間)コンポーネント、直接若しくは間接的物理及び/若しくはワイヤレス接続、並びに/又は追加のネットワークを含み得るデータ及びシグナリング接続を含む。更に、コンポーネントは、所望される機能に応じて、並べ替えられ、組み合わされ、分離され、置換され、及び/又は省略され得る。
【0046】
[0052]
図1Bに示されたNG-RAN135中の基地局(BS)は、gNB、111-1、111-2、及び111-3(本明細書でまとめて及び総称的にgNB111と呼ばれる)とも呼ばれるNRノードBを備える。NG-RAN135中のgNB111のペアは、例えば、
図1Bに示されるように直接、又は他のgNB111を介して間接的に、互いに接続され得る。5Gネットワークへのアクセスは、UE102とgNB111のうちの1つ以上との間のワイヤレス通信を介してUE102に提供され、それは、5Gを使用してUE102の代わりに5GCN180へのワイヤレス通信アクセスを提供し得る。
図1Bにおいて、UE102のためのサービングgNBは、gNB111-1であると仮定されるが、他のgNB(例えば、gNB111-2及び/又はgNB111-3)は、UE102が別のロケーションに移動する場合にサービングgNBとして働き得るか、又はUE102に追加のスルーアウト及び帯域幅を提供するためのセカンダリgNBとして働き得る。
図1BにおけるいくつかのgNB111(例えば、gNB111-2又はgNB111-3)は、UE102の測位を支援するために信号(例えば、PRS信号)を送信及び/又は支援データをブロードキャストし得るが、UE102から又は他のUEから信号を受信しないことがある、測位専用ビーコンとして機能するように構成され得る。
【0047】
[0053] いくつかの実現形態では、NG-RAN135が、UE102へのLTE無線アクセスと、5GCN180中の要素(例えば、AMF182)及び/又は外部クライアント150へのUE102の接続性とを提供し得る、1つ以上の次世代eNB(ng-eNB、
図1Bに図示せず)を含み得る。NG-RAN135中のng-eNBは、NG-RAN135中の1つ以上の他のng-eNBに、1つ以上のgNB111に、及び/又はAMF182に接続され得る。
【0048】
[0054] 述べられたように、
図1Bは、5G通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードを図示するが、例えば、LTEプロトコルなどの他の通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードが使用され得る。異なるプロトコルを使用して通信するように構成されたそのようなノードは、5GCN180によって少なくとも部分的に制御され得る。このことから、NG-RAN135は、gNB、eNB、ng-eNB、又は他のタイプの基地局若しくはアクセスポイントの任意の組み合わせを含み得る。
【0049】
[0055] gNB111は、測位機能のためにロケーション管理機能(LMF:Location Management Function)184と通信するアクセス及びモビリティ管理機能(AMF:Access and Mobility Management Function)182と通信し得る。AMF182は、セルアクセス、セル変更、及びハンドオーバを含む、UE102の登録及びモビリティをサポートし得、UE102へのシグナリング接続、並びにことによるとUE102のためのデータ及び音声ベアラをサポートすることに参加し得る。LMF184は、UEがNG-RAN135にアクセスするときにUE102の測位をサポートし得、支援型GNSS(A-GNSS)、観測到着時間差(OTDOA:Observed Time Difference of Arrival)、リアルタイムキネマティック(RTK)、精密単独測位(PPP:Precise Point Positioning)、差分GNSS(DGNSS:Differential GNSS)、拡張セルID(ECID:Enhanced Cell ID)、ラウンドトリップ信号伝搬時間(RTT:round trip signal propagation time)、発信角度(AOD:angle of departure)、到着角度(AOA:angle of arrival)、及び他の位置決め方法などの位置決めプロシージャ/方法をサポートし得る。LMF184はまた、例えば、AMF182から受信された、UE102のためのロケーションサービス要求を処理し得る。いくつかの実施形態では、LMF184を実現するノード/システムが加えて又は代替として、拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC:Enhanced Serving Mobile Location Center)又はセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL:Secure User Plane Location)ロケーションプラットフォーム(SLP:SUPL Location Platform)などの他のタイプのロケーションサポートモジュールを実現し得る。いくつかの実施形態では、(UE102のロケーションの導出を含む)測位機能の少なくとも一部が、(例えば、ワイヤレスノードによって送信される信号についての信号測定値と、UE102に提供される支援データとを使用して)UE102において行われ得ることに留意されたい。
【0050】
[0056] ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC:Gateway Mobile Location Center)186は、外部クライアント150から受信されたUE102についてのロケーション要求をサポートし得、AMF182によってLMF184に転送するためにそのようなロケーション要求をAMF182に転送し得るか、又はLMF184に直接ロケーション要求を転送し得る。LMF184からのロケーション応答(例えば、UE102についてのロケーション推定値を包含する)は同様に、直接又はAMF182を介してのいずれかでGMLC186に返され得、GMLC186はその後、外部クライアント150にロケーション応答(例えば、ロケーション推定値を包含する)を返し得る。GMLC186は、AMF182及びLMF184の両方に接続されて示されているが、いくつかの実現形態では、これらの接続のうちの1つのみが5GCN180によってサポートされ得る。統合データ管理(UDM:Unified Data Management)188は、5GCN180がUE102のためのHPLMNの一部であるケースにおいて、UE102のための加入データを記憶し得、通信システム100においてHSS145と同様の機能を行い得る。
【0051】
[0057]
図1Bに更に例示されるように、LMF184及びgNB111は、NR測位プロトコルA(NRPPaと呼ばれ得る)を使用して通信し得、それは、LTE測位プロトコルA(LPPa)と同様であり、3GPP 38.445中で定義され得る。ここで、NRPPaメッセージは、AMF182を介してgNB111とLMF184との間で転送され得る。
図1Bに更に例示されるように、LMF184及びUE102は、LPPを使用して通信し得、ここで、LPPメッセージは、UE102のためのAMF182及びサービングgNB111-1を介して、UE102とLMF184との間で転送される。例えば、LPPメッセージは、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP:HyperText Transfer Protocol)に基づくサービス動作を使用してLMF184とAMF182との間で転送され得、5G非アクセス層(NAS:Non-Access Stratum)プロトコルを使用してAMF182とUE102との間で転送され得る。いくつかの実施形態では、LPPが、NR測位プロトコル(NRPP又はNPP)によって置換又は増強され得る。LPP(及び/又はNPP若しくはNRPP)プロトコルは、A-GNSS、RTK、OTDOA、ECID、RTT、AOD、又はAOAなどのUE支援型及び/又はUEベースの位置決め方法を使用してUE102の測位をサポートするために使用され得る。NRPPaプロトコルは、(gNB111によって取得された測定値と共に使用されるとき)ECIDなどのネットワークベースの位置決め方法を使用してUE102の測位をサポートするために使用され得る、及び/又は、gNB111からのPRS送信を定義するパラメータ及びgNB111のロケーション座標などのgNB111からロケーション関連情報を取得するためにLMF184によって使用され得る。
【0052】
[0058] NG-RAN135が1つ以上のng-eNBを含むとき、NG-RAN135中のng-eNBは、NRPPaを使用してLMF184と通信し得る、及び/又は、ng-eNB及びAMF182を介したUE102とLMF184との間のLPP(及び/又はNPP若しくはNRPP)メッセージの転送を可能にし得る。NG-RAN135中のng-eNBはまた、UE102などのUEに測位支援データをブロードキャストし得る。
【0053】
[0059] NRPPaを使用してgNB111によって(又はNG-RAN135中のng-eNBによって)LMF184に提供される情報は、PRS送信のためのタイミング及び構成情報と、gNB111(又はng-eNB)のロケーション座標とを含み得る。LMF184はその後、NG-RAN135及び5GCN180を介して、LPP(及び/又はNPP若しくはNRPP)メッセージ中の支援データとして、UE102にこの情報のうちのいくつか又は全てを提供できる。
【0054】
[0060] LMF184からUE102に送られるLPP(及び/又はNPP若しくはNRPP)メッセージは、所望される機能に応じて、多様なもののうちのどれかをするようにUE102に命令し得る。例えば、LPP(及び/又はNPP若しくはNRPP)メッセージは、UE102がGNSS(若しくはA-GNSS)、ワイヤレスLAN、ECID、並びに/又はOTDOA(若しくは何らかの他の位置決め方法)についての測定値を取得するための命令を包含できる。OTDOAのケースで、LPP(及び/又はNPP若しくはNRPP)メッセージは、特定のgNB111によってサポートされる(又は何らかの他のタイプの基地局によってサポートされる)特定のセル内で送信されるPRS信号の1つ以上の測定値(例えば、基準信号時間差(RSTD)測定値)を取得するようにUE102に命令し得る。UE102は、サービングgNB111-1及びAMF182を介して、(例えば、5G NASメッセージ内部の)LPP(及び/又はNPP若しくはNRPP)メッセージ中でLMF184に測定値を送り返し得る。
【0055】
[0061] 実施形態では、LMF184が、ロケーション支援データを符号化し、符号化されたロケーション支援データをオプションとして暗号化し、符号化され且つオプションとして暗号化されたロケーション支援データを、UE102へのブロードキャストのためにgNB111又はng-eNBに(例えば、NRPPaを使用して)送り得る。
【0056】
[0062] 以下の説明及び測位支援データのブロードキャストの
図2~9における例示は、
図1Aの実例的な通信システム100を主に対象とすることに留意されたい。しかしながら、説明及び例示は、
図1Bの実例的な通信システム101にも適用されることが理解されるべきである。そのようなケースで、E-UTRAN120、EPC130、eNB104、eNB106、MME108、E-SMLC110、V-GMLC116、及びLPPaへの以下の言及は、それぞれ、NG-RAN135、5GCN180、gNB111-1(又はNG-RAN135中のng-eNB)、gNB111-2(又はNG-RAN135中のgNB111-3若しくはng-eNB)、AMF182、LMF184、GMLC186、及びNRPPaへの言及によって置換され得る。
【0057】
[0063]
図2は、通信システム100におけるようにLTEを使用して測位支援データをブロードキャストするための実例的なシグナリングフロー200を示す。シグナリングフロー200におけるステージ1において、各サポートされる測位方法のための様々な支援データ要素が、E-SMLC110において収集され、処理され、フォーマットされる。例えば、E-SMLC110は、基準局171及び/又は他のソース(例えば、eNB104、eNB106、運用及び保守(O&M:Operations and Maintenance)サーバ(
図1Aに図示せず))から(例えば、GNSS、RTK、及び/又はOTDOAのための)データを収集し得る。E-SMLC110はその後、システム情報ブロック(SIB)コンテンツを符号化し、オプションとして暗号化し得る。例えば、暗号化は、米国のアメリカ国立標準技術研究所(NIST:National Institute of Standards and Technology)によって定義された128ビット高度暗号化規格(AES:Advanced Encryption Standard)アルゴリズムを使用し得る。例えば、AESカウンタモードが使用され得る。
【0058】
[0064] ステージ2において、符号化され且つオプションとして暗号化された支援データ情報は、LPPaプロシージャを使用して(例えば、MME108を介して)eNB104に、及びeNB106などの他のeNBに提供される。E-SMLC110は、eNB104からの肯定応答、eNB104からの誤り応答の欠如、ADをブロードキャストするためのeNB104との以前のネゴシエーション、及び/又はこれを示すネットワーク構成(例えば、O&M)に基づいて、ステージ2において提供された支援データがeNB104によってステージ3においてブロードキャストされると仮定し得る。
【0059】
[0065] ステージ3において、eNB104は、3GPP TS36.331中に定義されたLTEアクセスのための無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)プロトコルのためのものであり得るシステム情報ブロック(SIB)メッセージ中に受信された支援データを含める。支援データは、システム情報ブロック(SIB)を使用してeNB104によって(及びeNB106などの他のeNBによって)ブロードキャスト(又はブロードキャスト)される。UE102は、ブロードキャストされる支援データ情報を獲得するために、(例えば、3GPP TS36.331中に定義された)システム情報獲得プロシージャを適用し得る。
【0060】
[0066] いくつかの実現形態では、測位ADを包含するSIBが、SIBの全体的なサイズが(例えば、3GPP TS36.331中にRRCについて定義された)最大システム情報(SI)メッセージサイズを上回る場合、ブロードキャストより前にE-SMLC110によって又はeNB104によってセグメント化され得る。セグメント化は、SIBを、各々が別個のSIメッセージ中でブロードキャストされる2つ以上のSIBセグメントのシーケンスにフラグメント化することを伴い得る。
【0061】
[0067] ステージ4において、ブロードキャスト支援データのうちの少なくともいくつかがステージ2において暗号化される場合、E-SMLC110は、MME108及び他のMMEに使用されている暗号化キー(単に「キー」とも呼ばれる)を提供する。例えば、暗号化キーは、ロケーションサービスアプリケーションプロトコル(LCS-AP)メッセージを使用してステージ4において提供され得る。ステージ4において各キーについて提供される情報は、適用可能なSIBの識別情報、キー値、キー識別子、適用可能性のエリア(例えば、LTEトラッキングエリアのセット)、及びキー適用可能性の時間(及び/又は持続時間)を含み得る。
【0062】
[0068] ステージ5において、MME108は、アタッチ、トラッキングエリア更新、及び/又はサービス要求などの(例えば、3GPP TS23.401又は3GPP TS23.271において定義されたような)NASモビリティ管理プロシージャを使用して、適切にサブスクライブされたUE(例えば、UE102)にキーを分配する。代替として、補足サービスプロシージャが、キーを分配するために使用され得る(例えば、モバイル発信ロケート要求(MO-LR:Mobile Originated Located Request))。キーは、暗号化が使用されるとき、ステージ3においてブロードキャストされたSIB中の支援データを解読するためにUE(例えば、UE102)によって使用され得る。
【0063】
[0069] ADブロードキャスト能力に関する一般的な問題は、ロケーションサーバが、ワイヤレスネットワーク中の異なるセル中で現在サービングされているUEによってどの種類のADがサポートされるか、これらのUEが暗号化されたADを受信するためにサブスクライブされているかどうか、又はこれらのUEのうちのいくつが各ネットワークセル中にあるかを典型的に知らないことである。これは、次のような、セル中でのADの非効率的なブロードキャストにつながり得る:(a)誤ったADがセル中でブロードキャストされる(例えば、現在セル中のUEによってサポートされていないADのブロードキャスト、又は暗号化されたADを受信するようにサブスクライブされていないUEへの暗号化されたADのブロードキャスト)、(b)正しいADがセル中でブロードキャストされない(例えば、UEによってサポートされているADのブロードキャストに失敗する、又はサブスクライブしているUEへの暗号化されたADのブロードキャストに失敗する)、(c)ADを受信するためのUEがセル中にほとんど又は全くないときにADがブロードキャストされる、及び/又は(d)ADを受信するための多くのUEがセル中にあるときにADがセル中でブロードキャストされない(例えば、大きなイベントが発生しているスポーツスタジアム又は会場など)。加えて、UEについてのロケーションを取得しようと試みるとき、又はUEが取得するのを支援しようと試みるとき、ロケーションサーバは、ブロードキャストを介して送られるのに対して、どのADがUEにポイントツーポイントで送られる必要があるかを知らないことがある。
【0064】
[0070] この一般的な問題に対する1つのソリューションは、ブロードキャストを介してロケーションADを受信するためのUEサポートのレベルを示すために、UEがロケーションサーバに能力情報を提供することを可能にすることであろう。能力情報は、例えば、LPP(及び/又はNPP若しくはNRPPa)能力を使用して送られ得る。例えば、以下の能力のうちの1つ以上が、UEがロケーションサーバにこれらの能力を送ることを可能にするためにLPP(及び/又はNPP若しくはNRPP)に追加され得る:(i)UEよって受信及び復号され得るブロードキャストADを包含する特定のSIBの識別情報、(ii)(i)において識別されたGNSS及びRTK関連SIBのためにUEによってサポートされる特定のGNSSの識別情報、(iii)ブロードキャストを使用してUEによって受信及び復号され得る特定のタイプのADの識別情報、及び/又は(iv)UEがブロードキャストを介して暗号化された形式で現在受信できる特定のSIB及び/又は特定のタイプのADの識別情報(例えば、シグナリングフロー200におけるステージ5におけるように、ネットワークから暗号化キーを取得したことによる)。
【0065】
[0071] ロケーションサーバ(LS)は、以下のように、ADをより効率的にブロードキャストするために、UEによって提供される能力情報を使用し得る。1つのUEとのロケーションセッションの場合、LSは、(例えば、ポイントツーポイントで送られるADの量を低減するために)ADがブロードキャストされていないか、又はブロードキャストを使用してUEによってサポートされていない場合にのみ、UEにポイントツーポイントでADを送ることができる。複数のUEとのロケーションセッションの場合、LSは、UEの多くがブロードキャストを介して特定のADを受信するためのサポートを示す(又は示さない)とき、ブロードキャストを介して送る(又は送らない)ために、特定のADを選択できる。多くのUEとのロケーションセッションの場合、LSは、UEによって示される暗号化サポートのレベルに基づいて、特定のタイプのADを暗号化するか否かを決めることができる。例えば、LSは、多くのUEが暗号化のためのサポートを示すときにのみ、ブロードキャストADを暗号化することを決め得る。長期間(例えば、数週間、数ヶ月、又は1年以上)にわたる多くのUEのためのロケーションサポートの場合、LSは、異なるタイプのADのブロードキャストをサポートするUEの数と、異なるネットワークエリア(例えば、異なるセル又はトラッキングエリア)中での並びに異なる時刻及び異なる曜日におけるブロードキャストADの暗号化をサポートするUEの数に関する統計を蓄積し得る。LSは、これらの統計を使用して、将来の時間における、及び異なるネットワークエリアのための異なるタイプのロケーションADのブロードキャストのための予想される使用量又は需要を予測し得る。LSはその後、特定のネットワークエリア中で及び特定の時間において、この予想される使用量又は需要に一致するように暗号化を用いて、又は用いずに、異なるタイプのADをブロードキャストし得る。LSはまた、ブロードキャストADを受信するためのこの特定のUEの能力及び現在ブロードキャストされているADのタイプに基づいて、位置特定されている任意の特定のUEとのロケーションセッションのために採用するための好ましい位置決め方法及び好ましい位置決めモード(例えば、UEベース対UE支援型)を決定し得る。例えば、LSは、特定のUEがブロードキャストを介してこのADを受信することが可能であることを特定のUE能力が示す場合、ネットワーク中で現在ブロードキャストされているADによってサポートされる測位方法及び測位モードを選択し得る。上記の技法は、ロケーションADのブロードキャストと、個々のUEとのロケーションセッションのサポートとの両方の効率を改善し得る。
【0066】
[0072]
図3は、
図1Aに示される通信システム100に適用可能なシグナリングフロー300を示し、本明細書で提供される技法に従って行われ得るUE102とE-SMLC110との間の通信を例示する。ここで、メッセージは、例として3GPP LPPプロトコルに従って提供されることに留意されたい。しかしながら、実施形態はそのように限定されない(例えば、NPP、NRPP、又はLPP/LPPeが別の実施形態において使用され得る)。
【0067】
[0073]
図3におけるブロック310において、ロケーション支援データは、1つ以上のeNB(
図3に図示せず)によってブロードキャストされ、オプションのブロック312において、暗号化キーは、
図2において論じられたようにUE102に転送される。
【0068】
[0074] ブロック315では、E-SMLC110が、例えば、GMLC116及び148並びにMME108を介して外部クライアント150からUE102についてのロケーション要求を受信するとき、UE102のためのロケーションセッションがE-SMLC110によって開始され得る。
【0069】
[0075] アクション320において、E-SMLC110は、UE102にLPP能力要求メッセージを送ることによって、UE102に能力情報をオプションとして要求し得る。LPP能力要求メッセージは、いくつかの実施形態において、ロケーション支援データ(AD)(本明細書においてロケーションAD又は単にADと呼ばれる)のブロードキャストに関連する情報を含み得る。ADのブロードキャストに関連する情報は、(i)E-SMLC110又は関連するLMF184が、同じく示され得る1つ以上の無線アクセス技術(RAT:Radio Access Technologies)(例えば、5GCNに接続されたE-UTRA、NR、ワイドバンドLTE、NB-IoT)を使用してADのブロードキャストをサポートするというインジケーション、及び/又は(ii)1つ以上のRATからブロードキャストADを受信するためのUE102の能力についての要求を含み得る。ADのブロードキャストに関連する情報は、LPP要求能力メッセージ中の共通情報要素(IE)の一部として、ブロードキャストADのサポート専用の測位方法IEの一部として、及び/又はブロードキャストADがE-SMLC110によって開始され得る測位方法のためのIEの一部として含まれ得る。
【0070】
[0076] アクション325において、能力情報は、UE102によってE-SMLC110に送られるLPP能力提供メッセージ中でUE102によって提供される。能力情報は、LPP要求能力メッセージに応答してUE102によって提供され得るか、又は要求なしで提供され得、そのケースにおいて、アクション320が、発生しないことがある。LPP能力提供メッセージは、LPPプロトコルに従ってUE102から送られ得、A-GNSS、OTDOA、RTK、ECID、WLANなどの異なる位置決め方法をサポートするための能力、並びに異なるロケーション測定値及び支援データをサポートするための能力、等など、UE102のための様々なロケーション関連能力を提供し得る。加えて、上で論じられたように、UE102は、(例えば、LPP能力要求メッセージ中に含まれるブロードキャストADを受信するためのUE102の能力についての要求に応答して)ブロードキャストを介してロケーションADを受信するためのUEサポートのレベルを示し得る。例えば、UE102は、(i)ブロードキャストを介してUE102によって受信され得るシステム情報ブロック(SIB)、ここで、SIBは、1つ以上のタイプのロケーション支援データを備える、(ii)ブロードキャストを介してUE102によって受信され得るSIB、ここで、SIBは、暗号化された形式で1つ以上のタイプのロケーション支援データを備える(例えば、及びここで、UE102は、解読を可能にするための暗号化キーを以前に受信している)、(iii)ブロードキャストを介してUE102によって受信され得るタイプのロケーション支援データ、(iv)ブロードキャストを介してUE102によって暗号化された形式で受信され得るタイプのロケーション支援データ(例えば、及びここで、UE102は、解読を可能にするための暗号化キーを以前に受信している)、(v)UE102によって以前に受信された1つ以上の暗号化キーについての識別子、ここで、暗号化キー(1つ以上)は、UE102によって暗号化された形式でブロードキャストを介して受信されたロケーション支援データのUE102による解読を可能にする、及び/又は(vi)ブロードキャストを介して暗号化された形式でロケーション支援データを受信するためのUE102によるアビリティ、のうちの1つ以上を識別し得る。UE102は更に、UE102が、直前に説明された項目(i)、(ii)、(iii)、又は(iv)のためにサポートされるものとして識別された前記タイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つを受信できる1つ以上の全地球航法衛星システム(GNSS)を識別し得る。UE102は更に、UE102に現在アクセス可能(又は現在利用可能)であり、それにおいて、上記の(i)~(vi)においてUE102によってサポートされるものとして示されたSIB及び/又はロケーションADが(例えば、eNB104及びeNB106などのeNBによって)ブロードキャストされる、1つのRATまたは複数のRATを示し得る。これらのインジケーションは、E-SMLC110が、どのSIB及び/又はどのタイプのロケーションADをUE102がブロードキャストを介して現在受信できるかを決定することを可能にし得る。
【0071】
[0077] (例えば、上述されたように)アクション325においてLPP能力提供メッセージ中にUE102によって含まれるロケーションADをブロードキャストを介して受信するためのUEサポートのレベルは、LPP能力提供メッセージ中の共通IEの一部として、ブロードキャストADのサポート専用の測位方法IEの一部として、及び/又はブロードキャストADがUE102によってサポートされ得る測位方法のためのIEの一部として含まれ得る。
【0072】
[0078] ブロック328において、E-SMLC110は、アクション325においてUE102から受信された能力情報と、ブロック310においてブロードキャストされた及び/又はブロードキャストされているロケーション支援データとに少なくとも部分的に基づいて、UE102を位置特定するために使用されるべき1つ以上の位置決め方法と、UE102にポイントツーポイントで提供されるべきロケーション支援データとを決定し得る。典型的には、E-SMLC110は、ロケーションADがブロードキャストされていないか、又はUE102によるブロードキャストを介してサポートされていないときにのみ、ポイントツーポイントで提供されるべきロケーションADを決定し得る。例えば、E-SMLC110は、(i)ブロック310においてブロードキャスト中に発生した又は発生しているADの暗号化の使用又は非使用及びタイプADと、(ii)アクション325からの能力情報中にUE102によって示されるような、UE102によってサポートされ得る又はサポートされ得ないAD暗号化の使用及び特定のタイプのブロードキャストADとに基づいて、どのタイプのADをUE102にポイントツーポイントで提供するべきかを決定し得る。このことから、UE102が、ブロック310において以前にブロードキャストされたか又は現在ブロードキャストされている特定のタイプのADをブロードキャストを介して受信することが可能でないことを示す場合、E-SMLC110は、ポイントツーポイント手段によってUE102にそのタイプのADを提供することを選択し得る。その一方で、UE102が、ブロック310において以前にブロードキャストされたか又は現在ブロードキャストされている特定のタイプのADをブロードキャストを介して受信することが可能であることを示す場合、E-SMLC110は、ポイントツーポイント手段によってUE102にこれらのタイプのADを再び提供する必要はなく、それにより、ポイントツーポイントで送信されるADの量を低減する。E-SMLC110はまた、ブロードキャストロケーション支援データを受信するためにUE102によって提供された能力情報と、以前にブロードキャストされたか又は現在ブロードキャストされているロケーション支援データのタイプとに基づいて、UE102のための好ましい位置決め方法及び好ましい位置決めモード(例えば、UEベース対UE支援型)を決定し得る。
【0073】
[0079] アクション330において、E-SMLC110は、アクション325においてLPP能力提供メッセージを受信し、ブロック328においてロケーション支援データを決定したことに応答して、LPP支援データ提供(PAD:LPP Provide Assistance Data)メッセージをUE102に送り得る。PADメッセージは、ブロック328において決定されたADを含み得る。LPP PADメッセージ中で提供されるADは、LPP能力提供メッセージ中に示されるように、UE102の能力に相応する可能性がある。例えば、OTDOAについてのロケーション関連測定値を取得することが可能であることをUE102が示す場合、E-SMLC110は、(例えば、UE102のための現在のサービングセル又はサービングeNB104に基づいて)近くのセルのリストと、対応する基地局(例えば、eNB104及びeNB106)によってこれらのセル内で送信される信号(例えば、PRS又はCRS信号)についての情報(例えば、タイミング、周波数、帯域幅、コーディング)とを提供し得、それは、UE102によるRSTD測定を可能にし得る。同様に、UE102が、アクション325において送られるLPP能力提供メッセージ中にA-GNSSのサポートを示す場合、E-SMLC110は、アクション330において送られるLPP PADメッセージ中で可視SV160についての情報を含み得る。アクション330においてLPP PADメッセージ中で提供されたADは、(例えば、ブロック310において)eNB104及び106によってブロードキャストされたか又は現在ブロードキャストされており、UE102によって受信され得ることをUE102がアクション325において示す支援データを省略し得る。
【0074】
[0080] いくつかの実施形態では、ブロック328において決定されたADがヌルセット(「空セット」とも呼ばれる)である場合であって、例えば、全ての必要とされる支援データが(例えば、ブロック310において)ブロードキャストされたか又は現在ブロードキャストされていることから、ポイントツーポイントで送信されるべきADがなく、UE102が、ADを包含するブロードキャストメッセージの受信をサポートすることを、アクション325において送られたLPP能力提供メッセージ中に示す場合に、アクション330が発生しないことがある。一実施形態では、UE102が支援データを要求するためにE-SMLC110にLPP支援データ要求メッセージを送ることにアクション330が先行され得る(
図3に図示せず)。この実施形態において、UE102は、UE102が必要とする全ての支援データ(例えば、ブロードキャスト又はポイントツーポイントを介して受信されたか、又は受信されることになるかどうか)、又はUE102がポイントツーポイントで受信する必要がある支援データのみ(例えば、こうして、UE102がブロードキャストを介して受信したか、又は後に受信できるADを省略する)を示し得る。
【0075】
[0081] 実施形態E1と呼ばれる一実施形態では、UE102が、アクション325において、ブロードキャストによって1つ以上のタイプのロケーションADを受信するための能力を示し得、UE102が1つ以上のタイプのロケーションADのブロードキャストを解読するための1つの暗号化キー(又は複数の暗号化キー)を有していないことを示すか、又はUE102が1つ以上のタイプのロケーションADのブロードキャストを受信及び解読できないことを示すかのいずれかであり得る。E-SMLC110はその後、ブロック328において、アクション330においてLPPを使用してUE102に1つ以上のタイプのロケーションADを送らないと決定し得、代わりに、ブロック328において、アクション330においてLPPを使用してUE102に1つ以上のタイプのロケーションADのための1つの暗号化キー又は複数の暗号化キーを送ると決定し得る。例えば、これは、UE102が、(例えば、アクション310におけるように)eNB104及び/又は106によってブロードキャストされ得る1つ以上のタイプのロケーションADを受信及び解読することを可能にし得、それは、アクション330において、E-SMLC110がUEに1つ以上のタイプのロケーションADを送ることを回避し得る。これは、アクション330におけるシグナリングの量を低減し得、それは、E-UTRAN120及びEPC130によるリソース使用を低減し得る。この実施形態では、UE102が、ブロック312において1つの暗号化キー又は複数の暗号化キーを受信するためのサブスクリプションを有していないことがある(又は何らかの他の理由で1つの暗号化キー又は複数の暗号化キーを受信していないことがある)が、E-SMLC110は、(アクション330において)LPPを使用してUE102に1つの暗号化キー又は複数の暗号化キーを送ることによって、1つ以上のタイプのロケーションADのより効率的でないポイントツーポイント転送を回避し得る。
【0076】
[0082] アクション335において、E-SMLC110は、UE102にLPPロケーション情報要求メッセージを送る。ここで、E-SMLC110は、ロケーション関連測定値(例えば、ECID、A-GNSS、OTDOA、RTK、及び/又はWLANについての測定値)を要求し得る。いくつかの実施形態において、LPPロケーション情報要求メッセージは、(例えば、位置決め方法がUEベースのOTDOA又はUEベースのA-GNSSである場合)UE102がこれらの測定値からロケーション推定値を計算することを要求し得、任意のロケーション測定値又はロケーション推定値のための要求された精度及び/又は最大応答時間も含み得る。いくつかの実施形態において、LPPロケーション情報要求メッセージは、アクション325において提供された能力情報に基づいてブロック328において決定された1つ以上の位置決め方法のためのロケーション情報についての要求であり得る。
【0077】
[0083] ブロック340において、UE102は、アクション335において要求されたロケーション情報を取得し得る。ロケーション情報は、例えば、eNB104及び106並びに/又はSV160によって送信されたRF信号についてUE102によって取得されたロケーション関連測定値であり得る。例えば、ロケーション関連測定値は、eNB104及び106によって送信されたPRS又は他の基準信号(例えば、CRS信号)を測定することによって取得されたRSTDの測定値、eNB104及び106から及び/若しくはそれらに送信された信号を測定することによって取得されたRTTの測定値、並びに/又は1つ以上のSV160の各々によって送信された1つ以上の航法信号を測定することによって取得された擬似距離、コード位相、若しくはキャリア位相の測定値を含み得る。いくつかの実施形態では、UE102がまた、取得されたロケーション測定値に基づいて、ロケーション推定値を算出し得る。UE102は、UE102が受信、復号(及びことによると解読)することが可能であった、eNB104及び106によって(例えば、ブロック310において)ブロードキャストされたAD、及び/又はアクション330において受信されたADを使用して、ロケーション測定値を取得すること及び/又は任意のロケーション推定値を決定することに役立て得る。
【0078】
[0084] アクション345において、ブロック340において取得されたロケーション情報を示す情報(例えば、ロケーション推定値又はロケーション測定値)は、LPPロケーション情報提供メッセージ中でUE102によってE-SMLC110に送られる。
【0079】
[0085] ブロック350において、E-SMLC110は、アクション345において受信されたロケーション情報(1つ以上のロケーション関連測定値又はロケーション推定値を備える)を使用して、UE102の推定されたロケーションを決定(例えば、算出又は検証)できる。決定されたロケーション推定値(及び決定された場合、任意の付随する不確実性又は予想される誤差)がその後、ブロック355において要求エンティティに返され得る(例えば、MME108並びにGMLC116及び148を介して外部クライアント150に返され得る)。
【0080】
[0086]
図4は、
図1Aに示される通信システム100に適用可能なシグナリングフロー400を示し、本明細書で提供される技法に従って行われ得る、UE102-1、UE102-2、及びUE102-3(まとめてUE102と呼ばれることがある)によって示される複数のUEとE-SMLC110との間の通信を例示する。シグナリングフロー100では、UE102-1、102-2、及び102-3が、簡潔さのために、これらのUEのうちの3つのみが
図4に示されているが、多数のUE102(例えば、数百、数千、又は数万)を表し得る。ここで、メッセージは、例として3GPP LPPプロトコルに従って提供されることに留意されたい。しかしながら、実施形態はそのように限定されない(例えば、NPP、NRPP、又はLPP/LPPeが別の実施形態で使用され得る)。
【0081】
[0087]
図4におけるアクション410及び411において、E-SMLC110は、複数のUE102の各々にLPP能力要求メッセージを送ることによって、複数のUE102のうちのいくつか又は全てに能力情報をオプションとして要求し得る。
【0082】
[0088] アクション415及び416において、能力情報は、E-SMLC110にUE102-1及び102-12の各々によって送られるLPP能力提供メッセージ中で複数のUE102(
図4におけるUE102-1及び102-2)の各々によって提供される。アクション410及び415並びにアクション411及び416は、
図3におけるアクション320及び325に対応し得、E-SMLC110が複数のUE102の各々とのロケーションセッションを有する間に行われ得る。
図4は、能力情報を提供する2つのUEを例示するが、能力情報は、実際には、より多くのUE、例えば、数百又は数千のUEによってE-SMLC110に提供され得ることが理解されるべきである。その上、UE102-1及び102-2は、異なるエリアにおいて、例えば、異なるセル及び/若しくは異なるトラッキングエリア内で位置特定され得る、並びに/又は異なる時間において能力情報を送り得る。更に、能力情報は、長い時間期間、例えば、数日、数週間、数ヶ月、又はそれ以上にわたってUE102-1及び102-2によって提供され得ることが理解されるべきである。UE102-1及び102-2からの能力情報は、例として、各UE102との個々のロケーションセッション中に受信され得る。能力情報は、LPP能力要求メッセージに応答して複数のUE102によって提供され得るか、又は要求なしで提供され得、そのケースにおいて、アクション410及び411のうちの1つ以上が発生しないことがある。複数のUE102は、A-GNSS、OTDOA、RTK、ECID、及びWLANなどの異なる位置決め方法をサポートするための能力、並びに異なるロケーション測定値及び支援データをサポートするための能力、等など、様々なロケーション関連能力を提供することによって、LPPプロトコルに従って能力情報を提供し得る。加えて、上で論じられたように、各UE102は、ブロードキャストを介してロケーションADを受信するためのそのUEサポートのレベルを示し得る。例えば、各UE102は、(i)ブロードキャストを介してUE102によって受信及び復号され得るシステム情報ブロック(SIB)、ここで、SIBは、第1のタイプのロケーション支援データを備える、(ii)ブロードキャストを介してUE102によって受信され得るSIB、ここで、SIBは、暗号化された形式で第2のタイプのロケーション支援データを備える、(iii)ブロードキャストを介してUE102によって受信され得る第3のタイプのロケーション支援データ、(iv)ブロードキャストを介してUE102によって暗号化された形式で受信され得る第4のタイプのロケーション支援データ、(v)UE102によって以前に受信された少なくとも1つの暗号化キーのインジケーション又は識別情報、ここで、少なくとも1つの暗号化キーは、ブロードキャストを介してUE102によって暗号化された形式で受信されたロケーション支援データのUE102による解読を可能にする、(vi)ブロードキャストを介して暗号化された形式でロケーション支援データを受信するためのUE102によるアビリティ、又は(vii)上記のいずれかの組み合わせを識別し得る。複数のUE102中の各UE102は更に、UE102が第1のタイプのロケーション支援データ、第2のタイプのロケーション支援データ、第3のタイプのロケーション支援データ、又は第4のタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つを受信できる1つ以上のGNSSを識別し得る。
【0083】
[0089] ブロック420において、E-SMLC110は、複数のUE102によって提供された能力情報を使用して、異なる時間において異なるエリア(例えば、セル及び/又はトラッキングエリア)中でeNB104及び106によってブロードキャストされるべきロケーション支援データを決定する。その上、E-SMLC110は、複数のUE102によって提供される能力情報を使用して、ロケーション支援データを暗号化された形式でブロードキャストするかどうかを決定し得る。例えば、E-SMLC110は、ブロードキャストを介してある特定のタイプのロケーション支援データを受信するためのサポートを示す、複数のUE102中の最小閾値数又は最小閾値割合のUE102に基づいて、ブロードキャストされるべき異なるタイプのロケーション支援データを選択し得る。このことからに、ブロードキャストを介してあるタイプのロケーション支援データを受信するためのサポートを示す、特定の時刻及び/又は曜日における特定のエリア中のUE102の数又は割合が、所定の最小閾値数又は最小閾値割合より大きい場合、E-SMLC110は、その特定のエリア中で及びその特定の時刻及び/又は曜日の間にブロードキャストされるべきそのタイプのロケーション支援データを選択し得る。E-SMLC110は更に、ブロードキャストされるべきタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも一部分のために暗号化を使用することを、前記タイプのロケーション支援データのうちのこの一部分を受信及び解読するための能力を示す、複数のUE102中の最小閾値数又は最小閾値割合のUE102に基づいて、決定し得る。例として、E-SMLC110は、異なるエリアから経時的に複数のUE102によって提供される能力情報に関する統計を蓄積し得る。E-SMLC110は、蓄積された統計を使用して、異なるタイプのロケーション支援データについてのUE102による予想される使用量、予想される需要、及び/又は予想されるサポートのレベルと、異なるエリア中での異なる時間における、例えば、異なる時刻及び異なる曜日におけるロケーション支援データの暗号化とを予測し得る。E-SMLC110は、予想される使用量又は予想される需要に基づいて、異なるエリア中で及び異なる時間において、ブロードキャストされるべきロケーション支援データのタイプと、支援データのうちのいくつか又は全てが暗号化されるべきかとを選択し得る。
【0084】
[0090] ブロック425において、E-SMLC110は、ブロードキャストされるべきブロック420において選択されたロケーション支援データをeNB104及びeNB106に提供し、それらは、
図2において論じられたように、ロケーション支援データをブロードキャストする。オプションのブロック430において、ブロック425においてブロードキャストされたロケーション支援データのうちのいくつか又は全てが暗号化される場合、暗号化キーが、
図2において論じられたように、UE102のうちの1つ以上に転送される。このことから、E-SMLC110は、異なる時間においてブロードキャストされるべき異なるタイプのロケーション支援データを含むロケーション支援データの異なるセットを、ブロードキャストのために異なるエリア中の基地局に送り得、基地局は、適切な時間においてロケーション支援データをブロードキャストする。
【0085】
[0091] ブロック及びアクション435~480は、UE102-3とのロケーションセッションを行うための、
図3について以前に説明されたブロック及びアクション315~355と一致し、それらに対応し得る。この例では、ブロック425においてブロードキャストされたロケーションAD及びブロック430において転送された任意の暗号化キーは、UE102-3がこのブロードキャストADを受信し、復号(及び解読)することが可能であることをアクション445においてUE102-3から受信された能力情報が示す場合に、アクション455においてこのADを(ポイントツーポイント手段によって)送らないことをE-SMLC110にさせることによって、UE102-3のロケーションを支援するために使用される。アクション445においてUE102-3から受信された能力情報はまた、ブロック425において、将来のブロードキャストのためのロケーション支援データ及び暗号化を決定するために、例えば、UE102-1及び102-3から受信された能力情報と共に、E-SMLC110によって使用され得る。
【0086】
[0092] ブロック485によって例示されるように、UE102-1(又は任意の他のUE102)は、ブロック425においてブロードキャストされるロケーション支援データを使用して(例えば、必要な場合、ブロック430において提供される暗号化キーを使用して)、ロケーション関連測定値及び/又はロケーション推定値などのロケーション情報を自律的に取得し得る。このことから、ブロック425においてブロードキャストされたロケーション支援データが全ての必要とされる支援データを含む場合、UE102-1は、E-SMLC110とのロケーションセッションに入ることなしに、ことによると、E-UTRAN120及びEPC130にアタッチすることなしに、又はそれらとの接続状態に入ることなしに、ロケーション情報を取得し得る。
【0087】
[0093]
図5Aは、ユーザ機器(UE)102などのUEによって行われる、ロケーション情報を取得する方法を例示するプロセスフローを示す。例示されるように、ブロック502において、UEは、例えば、
図2のステージ3、
図3のブロック310、及び
図4のブロック425について説明されたように、少なくとも1つのワイヤレスノードによってブロードキャストされるロケーション支援データの第1のセットを受信する。ワイヤレスノードは、例えば、発展型ノードB(例えば、eNB104又はeNB106)、次世代eNB(ng-eNB:next generation eNB)、新無線(NR)ノードB(例えば、gNB111)、若しくはIEEE802.11WiFiアクセスポイント、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0088】
[0094] ブロック510において、UEは、例えば、
図3におけるアクション325について説明されたように、E-SMLC110、H-SLP118、又はLMF184などのロケーションサーバに能力情報を送信する。能力情報は、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションを含む。
【0089】
[0095] ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションは、例えば、ブロードキャストを介してUEによって受信され得る第1のシステム情報ブロック(SIB)の識別情報、ここで、第1のSIBは、第1のタイプのロケーション支援データを備える、 ブロードキャストを介してUEによって受信され得る第2のSIBの識別情報、ここで、第2のSIBは、暗号化された形式で第2のタイプのロケーション支援データを備える、 ブロードキャストを介してUEによって受信され得る第3のタイプのロケーション支援データの識別情報、 ブロードキャストを介してUEによって暗号化された形式で受信され得る第4のタイプのロケーション支援データの識別情報、 UEによって以前に受信された少なくとも1つの暗号化キーの識別情報、ここで、少なくとも1つの暗号化キーは、ブロードキャストを介してUEによって暗号化された形式で受信されたロケーション支援データのUEによる解読を可能にする、 ブロードキャストを介して暗号化された形式でロケーション支援データを受信するためのUEによるアビリティのインジケーション、 ロケーション支援データがブロードキャストされる少なくとも1つの無線アクセス技術(RAT)のインジケーション、ここで、UEは現在、少なくとも1つのRATへのアクセスを有している、 又はそれらのいずれかの組み合わせを含み得る。いくつかの態様において、ロケーション支援データの第1のセットは、第1、第2、第3、及び第4のタイプのロケーション支援データのうちの1つ以上内に含まれる第5のタイプのロケーション支援データを備え得る(例えば、それは、ロケーション支援データの第1のセットのうちのいくつか又は全てがUEによって受信され得ることをUEがロケーションサーバに示すことを可能にし得る)。ある態様では、第1、第2、第3、及び第4のタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つが、UE支援型又はUEベースの支援型全地球航法衛星システム(A-GNSS)、UE支援型又はUEベースの観測到着時間差(OTDOA)、UE支援型又はUEベースのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、UE支援型又はUEベースの拡張セルID(ECID)、UE支援型又はUEベースのリアルタイムキネマティック(RTK)、UE支援型又はUEベースの精密単独測位(PPP)、若しくは差分GNSS(DGNSS)、又はそれらの組み合わせなどの、少なくとも1つの位置決め方法のための支援データであり得る。ある態様において、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEサポートのレベルのインジケーションは加えて、UEが第1、第2、第3、又は第4のタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つを受信できる少なくとも1つの全地球航法衛星システム(GNSS)の識別情報を含み得る。
【0090】
[0096] ブロック514において、UEは、例えば、
図3についてのアクション335について説明されたように、ロケーションサーバからロケーション情報についての要求を受信する。ブロック516において、UEは、例えば、
図3についてのブロック340について説明されたように、ロケーション支援データの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、ロケーション情報のうちの少なくともいくつかを取得する。ブロック518において、UEは、例えば、
図3についてのアクション345について説明されたように、ロケーションサーバにロケーション情報のうちの少なくともいくつかを送信する。ロケーション情報は、例として、(i)eNB104及び106によって送信されたPRS又は他の基準信号(例えば、CRS信号)を測定することによって取得されたRSTDの測定値などのロケーション測定値、eNB104及び106から及び/若しくはそれらに送信された信号を測定することによって取得されたRTTの測定値、並びに/又は1つ以上のSV160の各々によって送信された1つ以上の航法信号を測定することによって取得された擬似距離、コード位相、若しくはキャリア位相の測定値、並びに/又は(ii)取得されたロケーション測定値に基づいてUEによって決定されたロケーション推定値を含み得る。ブロック514においてロケーションサーバによって要求されたロケーション情報は、ブロック510においてUEによって提供された能力情報に少なくとも部分的に基づいて、ロケーションサーバによって決定され得る。
【0091】
[0097]
図5Bは、ユーザ機器(UE)102などのUEによって行われるロケーション情報を取得する方法を例示する別のプロセスフローを示し、それは、
図5Aに例示されるプロセスフローと同様であり、同様に指定された要素は、別途記載されない限り同じである。
図5Bは、破線を有するボックスを用いて追加のオプションのアクションを例示する。例えば、オプションとして、ブロック502において受信されたロケーション支援データの第1のセットのうちの少なくとも一部分は、暗号化され得、そのケースにおいて、UEは、(例えば、
図2のステージ5について説明されたように)ブロック504において少なくとも1つの暗号化キーを受信し得、ブロック506において、少なくとも1つの暗号化キーに基づいて、ブロック502において受信されたロケーション支援データの第1のセットのうちの少なくとも一部分を解読し得る。
図5Bにおいて破線によって例示されるように、ブロック504における少なくとも1つの暗号化キーの受信及びブロック506におけるロケーション支援データの解読はオプションであり、UEが暗号化されたブロードキャストロケーション支援データを受信することが可能であり、且つロケーション支援データの第1のセットのうちの少なくとも一部分が暗号化された形式でブロードキャストされる場合にのみ行われ得る。例えば、暗号化は、米国のアメリカ国立標準技術研究所(NIST)によって定義された128ビット高度暗号化規格(AES)アルゴリズムを使用し得る。例えば、AESカウンタモードが使用され得る。
【0092】
[0098] UEがロケーションサーバに能力情報を送信するブロック510より前に、ブロック508で例示されるように、UEは、(例えば、
図3におけるアクション320におけるように)ロケーションサーバから能力情報についての要求を受信し得、ここで、能力情報は、要求の受信に応答してブロック510において送信される。
【0093】
[0099] 加えて、オプションブロック512によって例示されるように、UEは、ロケーションサーバからロケーション支援データの第2のセットを受信し得、ここで、ロケーション支援データの第2のセットは、ロケーション支援データの第1のセット中で受信されないロケーション支援データを備える。例えば、ブロック512は、
図3におけるアクション330に対応し得る。ロケーション支援データの第2のセットはブロードキャストされないが、(例えば、LPP、LPP/LPPe、NPP、又はNRPPを使用して)ポイントツーポイントで送られる。ロケーション支援データの第2のセットは、例えば、(例えば、
図3におけるブロック328におけるように)ブロック510においてUEによって提供された能力情報に少なくとも部分的に基づいて、ロケーションサーバによって決定され得る。一態様において、ロケーション支援データの第2のセットは、少なくとも1つの暗号化キーを備え得、ここで、ロケーション支援データの第1のセットのうちの少なくとも一部分は、暗号化され、例えば、
図3についての実施形態E1について以前に説明されたように、UEは、少なくとも1つの暗号化キーに基づいて、ロケーション支援データの第1のセットのうちの少なくとも一部分を解読し得る。例えば、この態様は、ロケーション支援データの第2のセット中にロケーション支援データの第1のセットのうちの少なくとも一部分を含めることを回避し得、それは、
図3についての実施形態E1について説明されたように、ワイヤレスネットワーク中のロケーションサーバ及び他の要素(例えば、E-UTRAN120及びEPC130)によるシグナリング及び他のリソース使用を低減し得る。
【0094】
[00100] ブロック516において、UEは、例えば、
図3についてのブロック340について説明されたように、ロケーション支援データの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、ロケーション情報のうちの少なくともいくつかを取得する。加えて、及びUEがブロック512においてロケーション支援データの第2のセットを受信する
図5Aとは異なり、UEは、ロケーション支援データの第1のセット及びロケーション支援データの第2のセットに少なくとも部分的に基づいて、ブロック516においてロケーション情報のうちの少なくともいくつかを取得し得る。
図5Bにおけるプロセスフローの他の態様は、
図5Aについて説明された通りである。
【0095】
[00101]
図6Aは、E-SMLC110、H-SLP118、又はLMF184などのロケーションサーバによって行われる、ユーザ機器(UE)102などのUEのロケーションを取得する方法を例示するプロセスフローを示す。例示されるように、ブロック602において、ロケーションサーバは、例えば、
図2について説明されたように、少なくとも1つのワイヤレスノードによってブロードキャストされるべきロケーション支援データの第1のセットを提供する。ワイヤレスノードは、例えば、発展型ノードB(例えば、eNB104又はeNB106)、次世代eNB(ng-eNB)、新無線(NR)ノードB(例えば、gNB111)、若しくはIEEE802.11WiFiアクセスポイント、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0096】
[00102] ブロック608において、ロケーションサーバは、UEから能力情報を受信し得る。能力情報は、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションを含み得る。
【0097】
[00103] ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションは、例えば、ブロードキャストを介してUEによって受信され得る第1のシステム情報ブロック(SIB)の識別情報、ここで、第1のSIBは、第1のタイプのロケーション支援データを備える、 ブロードキャストを介してUEによって受信され得る第2のSIBの識別情報、ここで、第2のSIBは、暗号化された形式で第2のタイプのロケーション支援データを備える、 ブロードキャストを介してUEによって受信され得る第3のタイプのロケーション支援データの識別情報、 ブロードキャストを介してUEによって暗号化された形式で受信され得る第4のタイプのロケーション支援データの識別情報、 UEによって以前に受信された少なくとも1つの暗号化キーの識別情報、ここで、少なくとも1つの暗号化キーは、ブロードキャストを介してUEによって暗号化された形式で受信されたロケーション支援データ(例えば、ブロック602において提供されたロケーション支援データ)のUEによる解読を可能にする、 ブロードキャストを介して暗号化された形式でロケーション支援データを受信するためのUEによるアビリティのインジケーション、 (例えば、ブロック602に起因して)ロケーション支援データがブロードキャストされる少なくとも1つの無線アクセス技術(RAT)のインジケーション、ここで、UEは現在、少なくとも1つのRATへのアクセスを有している、 又はそれらのいずれかの組み合わせを含み得る。第1、第2、第3、及び第4のタイプのロケーション支援データのうちの1つ以上は、UE支援型又はUEベースの支援型全地球航法衛星システム(A-GNSS)、UE支援型又はUEベースの観測到着時間差(OTDOA)、UE支援型又はUEベースのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、UE支援型又はUEベースの拡張セルID(ECID)、UE支援型又はUEベースのリアルタイムキネマティック(RTK)、UE支援型又はUEベースの精密単独測位(PPP)、若しくは差分GNSS(DGNSS)、又はそれらの組み合わせなどの、少なくとも1つの位置決め方法のための支援データであり得る。ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションは加えて、UEが第1、第2、第3、又は第4のタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つを受信できる少なくとも1つの全地球航法衛星システム(GNSS)の識別情報を含み得る。
【0098】
[00104] ブロック612において、ロケーションサーバは、例えば、
図3においてのブロック328について説明されたように、ロケーション支援データの第1のセットと能力情報とに少なくとも部分的に基づいて、ロケーション支援データの第2のセットを決定する。例えば、ロケーションサーバは、ロケーション支援データの第1のセット中のロケーション支援データのタイプ、ロケーション支援データの第1のセットのうちのいくつか又は全てが暗号化されたか、ブロードキャストを介してこれらのタイプのロケーション支援データを受信するためのUEの能力、及び/又はロケーション支援データを解読するためのUEの能力に基づいて、ロケーション支援データの第2のセットを決定し得る。このことから、UEが、ロケーション支援データの第1のセット中に含まれていた特定のタイプのロケーション支援データをブロードキャストを介して受信することが可能でないことを示す場合、ロケーションサーバは、この特定のタイプのロケーション支援データをロケーション支援データの第2のセット中に含めることを決定し得る。逆に、UEが、ロケーション支援データの第1のセット中に含まれていた特定のタイプのロケーション支援データをブロードキャストを介して受信することが可能であることを示す場合、ロケーションサーバは、この特定のタイプのロケーション支援データをロケーション支援データの第2のセットから除外し得る。例えば、ロケーション支援データの第1のセットは、第5のタイプのロケーション支援データを含み得、そのケースにおいて、ロケーション支援データの第2のセットは、第5のタイプのロケーション支援データと、第1、第2、第3、及び第4のタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つとの両方に含まれるタイプのロケーション支援データを除外し得る。ロケーション支援データの第1のセットは、例えば、ブロック608に関連して以前に論じられた少なくとも1つのGNSSのためのロケーション支援データの第3のセットを含み得、ロケーション支援データの第2のセットはその後、ロケーション支援データの第3のセットを除外し得る。一態様では、ロケーション支援データの第1のセットのうちの少なくとも一部分が、暗号化される。この態様において、ロケーション支援データの第2のセットは、(暗号化されたロケーション支援データの第1のセットのうちの一部分から)暗号化されたロケーション支援データのうちの少なくともいくつかを除外し得る。例えば、この除外は、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションが、(i)ブロードキャストを介して暗号化された形式でロケーション支援データを受信するためのUEによるアビリティのインジケーション、及び/又は(ii)UEによって以前に受信された少なくとも1つの暗号化キーの識別情報を備えるときに発生し得る(例えば、ここで、暗号化されたロケーション支援データのうちの少なくともいくつかが、少なくとも1つの暗号化キーを使用して暗号化される)。この態様では、(暗号化されたロケーション支援データの第1のセットのうちの一部分からの)暗号化されたロケーション支援データのうちの少なくともいくつかが、少なくとも1つの暗号化キーを使用して暗号化され、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションが、少なくとも1つの暗号化キーを有するUEのインジケーションを除外するとき、ロケーションサーバが、例えば、
図3についての実施形態E1について説明されたように、ロケーション支援データの第2のセット中に少なくとも1つの暗号化キーを含め得る。例えば、この実施形態は、(暗号化されたロケーション支援データの第1のセットのうちの一部分からの)暗号化されたロケーション支援データのうちの少なくともいくつかをロケーション支援データの第2のセット中に含めることを回避し得、それは、
図3についての実施形態E1について説明されたように、ワイヤレスネットワーク中のロケーションサーバ及び他の要素(例えば、E-UTRAN120及びEPC130)によるシグナリング及び他のリソース使用を低減し得る。ロケーションサーバは、例えば、全ての必要とされるロケーション支援データがロケーション支援データの第1のセット中に含まれたこと、及びUEがロケーション支援データの第1のセットからブロードキャストを介して全ての必要とされるロケーション支援データを受信することが可能であることを決定し得、そのケースにおいて、ロケーション支援データの第2のセットは、ヌルセットであり、即ち、それは、ロケーション支援データを含まない。
【0099】
[00105] ブロック614において、ロケーションサーバは、例えば、
図3についてのアクション330におけるように、ロケーション支援データの第2のセットがヌルセットでないときに、UEにロケーション支援データの第2のセットを送る。言い換えれば、ロケーション支援データの第2のセット中にいくつかのロケーション支援データがあるとき、ロケーション支援データの第2のセットがUEに送られる。ロケーション支援データの第2のセットはブロードキャストされないが、(例えば、LPP、LPP/LPPe、NPP、又はNRPPを使用して)ポイントツーポイントで送られる。
【0100】
[00106] ブロック616において、ロケーションサーバは、例えば、
図3についてのアクション335におけるように、UEにロケーション情報についての要求を送る。ロケーションサーバによって要求されたロケーション情報(例えば、ロケーション情報についての要求のコンテンツ)は、UEによって提供されたロケーション支援データの第1のセットと能力情報とに少なくとも部分的に基づいて、ロケーションサーバによって決定され得る。
【0101】
[00107] ブロック618において、ロケーションサーバは、UEから(ブロック616において要求された)ロケーション情報のうちの少なくともいくつかを受信する。ロケーション情報のうちの少なくともいくつかは、ロケーション支援データの第1のセット及びロケーション支援データの第2のセットに少なくとも部分的に基づいて、UEによって取得され得る。ブロック616において要求されたロケーション情報、及びブロック618において受信されたロケーション情報のうちの少なくともいくつかは、例として、各々、(i)eNB104及び106によって送信されたPRS又は他の基準信号(例えば、CRS信号)を測定することによって取得されたRSTDの測定値などのロケーション測定値、eNB104及び106から及び/若しくはそれらに送信された信号を測定することによって取得されたRTTの測定値、並びに/又は1つ以上のSV160の各々によって送信された1つ以上の航法信号を測定することによって取得された擬似距離、コード位相、若しくはキャリア位相の測定値、並びに/又は(ii)取得されたロケーション測定値に基づいてUEによって決定されたロケーション推定値を含み得る。ブロック620において、ロケーションサーバは、ロケーション情報のうちの少なくともいくつかに基づいて、UEの推定されたロケーションを決定する。
【0102】
[00108] 別の態様において、
図6に示されるプロセスフローは更に、複数のUE(例えば、UE102)から能力情報を受信することを含み得、ここで、複数のUE中の各UEから受信された能力情報は、(例えば、
図4におけるアクション415及び416について説明されたように)ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEサポートのレベルのインジケーションを含む。ロケーションサーバはその後、(例えば、
図4におけるブロック420について説明されたように)複数のUEから受信された能力情報に少なくとも部分的に基づいて、ロケーション支援データの第1のセットを決定し得る。この更なる態様において、能力情報は、時間の第1のセットにおいて(例えば、異なる時刻及び/又は曜日において)複数のUEから受信され得、ここで、複数のUEは、エリアの第1のセット中にあり、プロセスはその後更に、時間の第1のセット及びエリアの第1のセットに基づいて、時間の第2のセット及びエリアの第2のセットを決定することと、時間の第2のセットのうちの少なくとも1つの時間において及びエリアの第2のセットのうちの少なくとも1つのエリア中で、ブロック602においてブロードキャストされるべきロケーション支援データの第1のセットを提供することとを含み得る。例えば、ロケーション支援データの第1のセットはその後、少なくとも1つのエリア中で及び少なくとも1つの時間において、少なくとも1つのワイヤレスノードによってブロードキャストされ得る。この態様において、エリアの第1のセット及びエリアの第2のセットは各々、セルのセット、トラッキングエリアのセット、又はセルのセット及びトラッキングエリアのセットを備え得る。
【0103】
[00109]
図6Bは、ロケーションサーバ(例えば、E-SMLC110、H-SLP118、又はLMF184)において行われる、ユーザ機器(UE)102などのUEのロケーションを取得する方法を例示する別のプロセスフローを示し、それは、
図6Aに例示されるプロセスフローと同様であり、同様に指定された要素は、別途記載されない限り同じである。
【0104】
[00110]
図6Bは、破線を有するボックスを用いて追加のオプションのアクションを例示する。例えば、オプションとして、ブロック604に例示されるように、ロケーションサーバは、UEに少なくとも1つの暗号化キーを提供し得、ここで、ブロック602において提供されるロケーション支援データの第1のセットのうちの少なくとも一部分は、暗号化され、少なくとも1つの暗号化キーを使用してUEによって解読され得る。少なくとも1つの暗号化キーは、例えば、
図2のステージ4及びステージ5について説明されたように、MME又はAMF(例えば、MME108又はAMF182)を介してUEにロケーションサーバによって転送され得る。例えば、ロケーション支援データの第1のセットのうちの少なくとも一部分の暗号化は、米国のアメリカ国立標準技術研究所(NIST)によって定義された128ビット高度暗号化規格(AES)アルゴリズムを使用し得る。例えば、AESカウンタモードが使用され得る。
【0105】
[00111] ロケーションサーバがUEから能力情報を受信し得るブロック608より前に、ブロック606で例示されるように、ロケーションサーバは、UEに能力情報についての要求を送り得、ここで、能力情報は、要求の受信に応答してUEによって送信される。
【0106】
[00112] ロケーションサーバがブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションを含む能力情報をUEから受信し得るブロック608において、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションは、UEによって以前に受信された少なくとも1つの暗号化キーの識別情報を含み得、ここで、暗号化キーは、ブロック604において提供され得る。
【0107】
[00113] 加えて、オプションのブロック610によって例示されるように、ロケーションサーバは、ブロック602において提供されたロケーション支援データの第1のセットと、ブロック608において受信された能力情報とに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの位置決め方法を決定し得る。例えば、ブロック610は、
図3についてのブロック328の一部に対応し得る。
【0108】
[00114] ロケーションサーバがロケーション支援データの第1のセットと能力情報とに少なくとも部分的に基づいてロケーション支援データの第2のセットを決定するブロック612において、及び
図6Aとは異なり、ロケーションサーバは、ブロック610が行われるとき、ブロック610において決定された少なくとも1つの位置決め方法に少なくとも部分的に基づいてロケーション支援データの第2のセットを決定し得る。
【0109】
[00115] ロケーションサーバがUEにロケーション情報についての要求を送るブロック616において、及び
図6Aとは異なり、ロケーション情報についての要求は、ブロック610が行われるとき、ブロック610において決定された少なくとも1つの位置決め方法のためのロケーション情報についての要求を備え得るか又は含み得る。
図6Bにおけるプロセスフローの他の態様は、
図6Aについて説明された通りである。
【0110】
[00116]
図7Aは、E-SMLC110、H-SLP118、又はLMF184などのロケーションサーバによってロケーション支援データを提供する方法を例示するプロセスフローを示す。
図7Aのプロセスフローは、例えば、
図6A又は6Bのブロック602において、少なくとも1つのワイヤレスノードによってブロードキャストされるべきロケーション支援データの第1のセットを生成及び提供するために、ロケーションサーバによって使用され得る。
【0111】
[00117] 例示されるように、ブロック702において、ロケーションサーバは、ユーザ機器(UE)102などの複数のUEから能力情報を受信する。能力情報は、例えば、
図3における例におけるように、及び
図4のアクション415及び416のために可能なように、ロケーションサーバが複数のUE中の各UEとのロケーションセッションを有するか、又はロケーションセッション状態にある間に受信され得る。能力情報は、代わりに又は加えて、ホームネットワークHSS又はUDM(例えば、HSS145又はUDM188)中に記憶されたUE(例えば、UE102)についてのサブスクリプション及び/又は能力情報から取得され得る。能力情報は、時間の第1のセットにおいて受信され得、複数のUEはその後、エリアの第1のセット中にあり得る。例えば、時間の第1のセットは、ある時間期間にわたり得、異なる時刻及び/又は異なる曜日を含み得る。エリアの第1のセットは、例えば、LTE及び/又はNRワイヤレスアクセスのための異なるセル及び/又は異なるトラッキングエリアを含み得る。複数のUE中の各UEについて受信された能力情報は、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションを含み得る。
【0112】
[00118] ブロードキャストを介して(ブロック702において受信された)ロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションは、例えば、ブロードキャストを介してUEによって受信され得る第1のシステム情報ブロック(SIB)の識別情報、ここで、第1のSIBは、第1のタイプのロケーション支援データを備える、 ブロードキャストを介してUEによって受信され得る第2のSIBの識別情報、ここで、第2のSIBは、暗号化された形式で第2のタイプのロケーション支援データを備える、 ブロードキャストを介してUEによって受信され得る第3のタイプのロケーション支援データの識別情報、 ブロードキャストを介してUEによって暗号化された形式で受信され得る第4のタイプのロケーション支援データの識別情報、 UEによって以前に受信された少なくとも1つの暗号化キーの識別情報、ここで、少なくとも1つの暗号化キーは、ブロードキャストを介してUEによって暗号化された形式で受信されたロケーション支援データのUEによる解読を可能にする、 ブロードキャストを介して暗号化された形式でロケーション支援データを受信するためのUEによるアビリティのインジケーション、 ロケーション支援データがブロードキャストされる少なくとも1つの無線アクセス技術(RAT)のインジケーション、ここで、UEは現在、少なくとも1つのRATへのアクセスを有している、 又はそれらのいずれかの組み合わせを含み得る。第1、第2、第3、及び第4のタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つは、UE支援型又はUEベースの支援型全地球航法衛星システム(A-GNSS)、UE支援型又はUEベースの観測到着時間差(OTDOA)、UE支援型又はUEベースのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WiFi又はWi-Fiとも呼ばれるWLAN)、UE支援型又はUEベースの拡張セルID(ECID)、UE支援型又はUEベースのリアルタイムキネマティック(RTK)、UE支援型又はUEベースの精密単独測位(PPP)、若しくは差分GNSS(DGNSS)、又はそれらの組み合わせなどの、少なくとも1つの位置決め方法のための支援データであり得る。ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションは加えて、UEが第1、第2、第3、又は第4のタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つを受信できる少なくとも1つの全地球航法衛星システム(GNSS)の識別情報を含み得る。
【0113】
[00119] ブロック704において、ロケーションサーバは、複数のUEから受信された能力情報、エリアの第1のセット、及び時間の第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、ワイヤレスノードによって時間の第2のセットにおいて及びエリアの第2のセット中でブロードキャストされるべきロケーション支援データのタイプを決定する。例えば、ブロック704は、
図4におけるブロック420に対応し得る。ワイヤレスノードは、例えば、発展型ノードB(例えば、eNB104又はeNB106)、次世代eNB(ng-eNB)、新無線(NR)ノードB(例えば、gNB111)、IEEE802.11WiFiアクセスポイント、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含み得る。エリアの第2のセットは、エリアの第1のセット中にあるエリアを含み得る。例えば、エリアの第1のセット及びエリアの第2のセットは各々、セルのセット及び/又はトラッキングエリアのセットを備え得るか又は含み得る。時間の第2のセットは、時間の第1のセット中にある時間を含み得、ここで、時間の第1のセット及び時間の第2のセットは各々、時刻及び/又は曜日であり得る。例として、時間の第2のセットにおいて及びエリアの第2のセット中でブロードキャストされるべきロケーション支援データのタイプは、複数のUE中の少なくとも最小閾値数又は最小閾値割合のUEについて、第1、第2、第3、及び第4のタイプのロケーション支援データのうちの1つ以上内に含まれるロケーション支援データのタイプを決定することによって決定され得る。例として、ブロードキャストされるべきロケーション支援データのタイプは、複数のUEから受信された能力情報、時間の第1のセット、及びエリアの第1のセットに関する統計を蓄積することによって、ロケーションサーバによってブロック706において決定され得る。異なる時間における及び異なるエリア中での異なるタイプのロケーション支援データについての(UEによる)予想される使用量又は予想される需要は、蓄積された統計を使用してブロック708において予測され得る。ワイヤレスノードによって時間の第2のセットにおいて及びエリアの第2のセット中でブロードキャストされるべきロケーション支援データのタイプは、予想される使用量又は予想される需要に少なくとも部分的に基づいてブロック710において決定され得る。
【0114】
[00120] ブロック714において、ロケーションサーバは、ワイヤレスノードによって時間の第2のセットにおいて及びエリアの第2のセット中でブロードキャストされるべきロケーション支援データを提供し得、ここで、ロケーション支援データは、(例えば、
図4におけるブロック425について、及び
図6A又は6Bにおけるプロセスフローについて説明されたように)ブロック704において決定されたタイプのロケーション支援データを備える。
【0115】
[00121]
図7Bは、E-SMLC110、H-SLP118、又はLMF184などのロケーションサーバによってロケーション支援データを提供する方法を例示する別のプロセスフローを示し、それは、
図7Aに例示されるプロセスフローと同様であり、ここで、同様に指定された要素は、同じである。
図7Bは、破線を有するボックスを用いてオプションのアクションを例示する。
図7Bのプロセスフローは、例えば、
図6A又は6Bのブロック602において、少なくとも1つのワイヤレスノードによってブロードキャストされるべきロケーション支援データの第1のセットを生成及び提供するために、ロケーションサーバによって使用され得る。
【0116】
[00122] ロケーションサーバがワイヤレスノードによって時間の第2のセットにおいて及びエリアの第2のセット中でブロードキャストされるべきロケーション支援データを提供し得るブロック714より前に例示されるように、オプションとして、ロケーションサーバは、(ブロードキャストより前に)ブロック712において前記タイプのロケーション支援データのうちの少なくとも一部分を暗号化し得る。例えば、ブロック714は、ブロック702において複数のUEから受信された能力情報が、複数のUE中の少なくとも最小閾値数のUE又は最小閾値割合のUEによって、前記タイプのロケーション支援データのうちの少なくとも一部分を受信及び解読するための能力を示すときに行われ得る。
図7Bにおけるプロセスフローの他の態様は、
図7Aについて説明された通りである。
【0117】
[00123]
図8は、
図1A及び1Bに例示されるUE102などのUE800のハードウェア実現形態の例を例示する図である。UE800は、例えば、1つ以上の発展型ノードB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、新無線(NR)ノードB(gNB)などのセルラトランシーバとワイヤレスに通信するためのWWANトランシーバ802を含み得る。UE800はまた、ローカルトランシーバ(例えば、WiFi AP又はBluetoothビーコン)とワイヤレスに通信するためのWLANトランシーバ804を含み得る。UE800は、WWANトランシーバ802及びWLANトランシーバ804と共に使用され得る1つ以上のアンテナ806を含み得る。UE800は更に、GNSS SV160(
図1A及び1Bに図示)からの信号を受信及び測定するためのGNSS受信機808を含み得る。UE800は更に、例えば、ユーザがUE800とそれを通じてインターフェースし得る、ディスプレイ、キーパッド、又はディスプレイ上の仮想キーパッドなどの他の入力デバイスを含み得るユーザインターフェース812を含み得る。
【0118】
[00124] UE800は更に、1つ以上のプロセッサ814及びメモリ820を含み、それらは、バス816を用いて互いに結合され得る。1つ以上のプロセッサ814及びUE800の他のコンポーネントは同様に、バス816、別個のバスを用いて互いに結合され得るか、若しくは互いに直接接続され得るか、又は前述の組み合わせを使用して結合され得る。メモリ820は、ロケーション支援データ及びロケーション情報などのデータを記憶し得、1つ以上のプロセッサ814によって実行されると、1つ以上のプロセッサ814に、本明細書で開示される技法を行うようにプログラムされた専用コンピュータとして動作させる実行可能コード又はソフトウェア及び/若しくはファームウェア命令を包含し得る。
図8に例示されるように、メモリ820は、本明細書で説明される方法を行うように1つ以上のプロセッサ814によって実現され得る1つ以上のコンポーネント又はモジュールを含み得る。コンポーネント又はモジュールは、1つ以上のプロセッサ814によって実行可能であるメモリ820中のソフトウェア(又はファームウェア)として例示されるが、コンポーネント又はモジュールは、1つ以上のプロセッサ814中の、又はプロセッサ外のいずれかの専用ハードウェアであり得ることが理解されるべきである。
【0119】
[00125] いくつかのソフトウェアモジュール及びデータテーブルが、メモリ820中に存在し得、本明細書で説明される通信と機能との両方を管理するために、1つ以上のプロセッサ814によって利用され得る。
図8に示されるようなメモリ820のコンテンツの編成は単に例証的であるに過ぎず、モジュール及び/又はデータ構造の機能は、UE800の実現形態に応じて異なる方法で組み合わされ、分離され、及び/又は構造化され得ることが認識されるべきである。
【0120】
[00126] 例示されるように、メモリ820は、1つ以上のプロセッサ814によって実現されるとき、シグナリングフロー200のステージ3、シグナリングフロー300のブロック310、又はシグナリングフロー400のブロック425に示されるように、少なくとも1つのワイヤレスノードによってブロードキャストされるロケーション支援データの第1のセットを、例えば、WWANトランシーバ802を介して受信するように1つ以上のプロセッサ814を構成するロケーション支援データ(AD)ブロードキャストモジュール822を含み得る。いくつかの実現形態において、メモリ820は、1つ以上のプロセッサ814によって実現されるとき、シグナリングフロー200のステージ5、シグナリングフロー300のブロック312、又はシグナリングフロー400のブロック430に示されるように、少なくとも1つの暗号化キーを、例えば、WWANトランシーバ802又はWLANトランシーバ804を介して受信し、少なくとも1つの暗号化キーを使用して、例えば、米国のアメリカ国立標準技術研究所(NIST)によって定義された128ビット高度暗号化規格(AES)アルゴリズム又は他の適切な解読アルゴリズムを使用して、ロケーション支援データの第1のセットのうちの少なくとも一部分を解読するように1つ以上のプロセッサ814を構成する暗号化モジュール824を含み得る。
【0121】
[00127] メモリ820は更に、1つ以上のプロセッサ814によって実現されるとき、本明細書で論じられるように、例えば、シグナリングフロー300におけるアクション及びブロック315~355並びにシグナリングフロー400におけるアクション及びブロック435~480におけるように、ロケーションサーバとのロケーションセッションに従事するように1つ以上のプロセッサ814を構成するロケーションセッションモジュール826を含み得る。例えば、メモリ820は、上で論じられたように、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUE800によるサポートのレベルのインジケーションを含む、UE800の能力を記憶する能力情報モジュール828を含み得、1つ以上のプロセッサ814によって実現されるとき、ロケーションサーバに能力情報をWWANトランシーバ802を介して送信するように1つ以上のプロセッサ814を構成し、それは、例えば、ロケーションサーバから能力情報についての要求を受信したことに応答して送信され得る。メモリ820中のロケーションセッションモジュール826は更に、1つ以上のプロセッサ814によって実現されるとき、例えば、ロケーションADブロードキャストモジュール822からブロードキャストロケーション支援データを受信し、並びにロケーションサーバからロケーション支援データの第2のセットをWWANトランシーバ802を介して受信するように1つ以上のプロセッサ814を構成するロケーション支援データモジュール830を含み得る。
【0122】
[00128] メモリ820中のロケーションセッションモジュール826は更に、1つ以上のプロセッサ814によって実現されるとき、ブロードキャストを介して受信されたロケーション支援データの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、少なくともいくつかのロケーション情報を、例えば、WWANトランシーバ802、WLANトランシーバ804、及びGNSS受信機808のうちの1つ以上を介して取得するように1つ以上のプロセッサ814を構成するロケーション情報モジュール832を含み得、更に、ポイントツーポイント手段によってロケーションサーバから受信された場合、ロケーション支援データの第2のセットを使用し得る。例えば、ロケーション情報モジュール832は、1つ以上のプロセッサ814によって実現されるとき、WWANトランシーバ802及び/又はWLANトランシーバ804によって受信されたPRS又は他の基準信号(例えば、CRS信号)を測定することによって取得されたRSTDの測定値、WWANトランシーバ802及び/若しくはWLANトランシーバ804によって受信/送信された信号を測定することによって取得されたRTTの測定値、並びに/又はGNSS受信機808によって受信された1つ以上のGNSS航法信号を測定することによって取得された擬似距離、コード位相、若しくはキャリア位相の測定値などを含み得るロケーション測定値を取得するように1つ以上のプロセッサ814を構成する測定モジュール834を含み得る。ロケーション情報モジュール832は、1つ以上のプロセッサ814によって実現されるとき、例えば、測定モジュール834を使用して取得された測定値を使用して、UE800についてのロケーション推定値を決定するように1つ以上のプロセッサ814を構成する推定モジュール836を含み得る。ロケーションセッションモジュール826は更に、ロケーションサーバに取得されたロケーション情報のうちの少なくともいくつかを、例えば、WWANトランシーバ802を介して送信する報告モジュール838を含み得る。
【0123】
[00129] 本明細書で説明される方法は、アプリケーションに応じて様々な手段によって実現され得る。例えば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの任意の組み合わせにおいて実現され得る。ハードウェア実現形態の場合、1つ以上のプロセッサ814は、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明される機能を行うように設計された他の電子ユニット、又はそれらの組み合わせ内において実現され得る。
【0124】
[00130] ファームウェア及び/又はソフトウェアを伴うUE800の実現形態の場合、方法は、本明細書で説明される別個の機能を行うモジュール(例えば、プロシージャ、機能、等)で実現され得る。命令を有形に具現化する任意の機械可読媒体は、本明細書で説明される方法を実現する際に使用され得る。例えば、ソフトウェアコードは、メモリ(例えば、メモリ820)中に記憶され、1つ以上のプロセッサ814によって実行され得、1つ以上のプロセッサ814に、本明細書で開示される技法を行うようにプログラムされた専用コンピュータとして動作させる。メモリは、1つ以上のプロセッサ814内部又は1つ以上のプロセッサ814外部において実現され得る。本明細書で使用される場合、「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期、短期、揮発性、不揮発性、又は他のメモリを指し、任意の特定のタイプのメモリ若しくは任意の特定の数のメモリ、又はメモリが記憶される媒体のタイプに限定されるべきでない。
【0125】
[00131] ファームウェア及び/又はソフトウェアにおいて実現される場合、UE800によって行われる機能は、メモリ820などの非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に1つ以上の命令又はコードとして記憶され得る。記憶媒体の例は、データ構造を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体とコンピュータプログラムを用いて符号化されたコンピュータ可読媒体とを含む。コンピュータ可読媒体は、物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定でなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD-ROM、若しくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置、半導体記憶装置、若しくは他の記憶デバイス、又は命令若しくはデータ構造の形態で所望されるプログラムコードを記憶するために使用され得、且つコンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができ、ディスク(disk)及びディスク(disc)は、本明細書で使用される場合、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、及びBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0126】
[00132] コンピュータ可読記憶媒体上への記憶に加えて、UE800のための命令及び/又はデータは、通信装置中に含まれる送信媒体上における信号として提供され得る。例えば、UE800のうちの一部又は全てを備える通信装置は、命令及びデータを示す信号を有するトランシーバを含み得る。命令及びデータは、非一時的コンピュータ可読媒体、例えば、メモリ820上に記憶され、1つ以上のプロセッサ814に、本明細書で開示される技法を行うようにプログラムされた専用コンピュータとして動作させるように構成される。即ち、通信装置は、開示される機能を行うための情報を示す信号を有する送信媒体を含む。1回目に、通信装置中に含まれる送信媒体は、開示される機能を行うための情報の第1の部分を含み得、2回目に、通信装置中に含まれる送信媒体は、開示される機能を行うための情報の第2の部分を含み得る。
【0127】
[00133] このことから、UE800などのユーザ機器は、少なくとも1つのワイヤレスノードによってブロードキャストされるロケーション支援データの第1のセットを受信するための手段を含み得、それは、例えば、WWANトランシーバ802と、専用ハードウェアを有するか、又はロケーション支援データブロードキャストモジュール822などのメモリ820中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ814とであり得る。ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEサポートのレベルのインジケーションを備える能力情報をロケーションサーバに送信するための手段は、例えば、WWANトランシーバ802と、専用ハードウェアを有するか、又は能力情報モジュール828などのメモリ820中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ814とであり得る。ロケーションサーバからロケーション情報についての要求を受信するための手段は、例えば、WWANトランシーバ802と、専用ハードウェアを有するか、又はロケーション情報モジュール832などのメモリ820中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ814とであり得る。ロケーション支援データの第1のセットに少なくとも部分的に基づいてロケーション情報のうちの少なくともいくつかを取得するための手段は、例えば、WWANトランシーバ802、WLANトランシーバ804、及び/若しくはGNSS受信機808、並びに専用ハードウェアを有するか、又はロケーションADブロードキャストモジュール822と、測定モジュール834及び/若しくは推定モジュール836などのロケーション情報モジュール832となどのメモリ820中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ814であり得る。ロケーションサーバにロケーション情報のうちの少なくともいくつかを送信するための手段は、例えば、WWANトランシーバ802と、専用ハードウェアを有するか、又は報告モジュール838などのメモリ820中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ814とであり得る。
【0128】
[00134] UE800は更に、ロケーションサーバからロケーション支援データの第2のセットを受信するための手段を含み得、ここにおいて、ロケーション支援データの第2のセットは、ロケーション支援データの第1のセット中で受信されないロケーション支援データを備え、それは、例えば、WWANトランシーバ802と、専用ハードウェアを有するか、又はロケーション支援データモジュール830などのメモリ820中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ814とであり得る。ロケーション支援データの第1のセット及びロケーション支援データの第2のセットに少なくとも部分的に基づいてロケーション情報のうちの少なくともいくつかを取得するための手段は、WWANトランシーバ802、WLANトランシーバ804、及び/若しくはGNSS受信機808、並びに専用ハードウェアを有するか、又はロケーションADブロードキャストモジュール822と、ロケーション支援データモジュール830と、測定モジュール834及び/若しくは推定モジュール836などのロケーション情報モジュール832となどのメモリ820中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ814とを含み得る。
【0129】
[00135] UE800は更に、ロケーションサーバから能力情報についての要求を受信するための手段を含み得、それは、例えば、WWANトランシーバ802と、専用ハードウェアを有するか、又は能力情報モジュール828などのメモリ820中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ814とであり得る。要求を受信することに応答して能力情報を送信するための手段は、例えば、WWANトランシーバ802と、専用ハードウェアを有するか、又は能力情報モジュール828などのメモリ820中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ814とであり得る。
【0130】
[00136] UE800は更に、少なくとも1つの暗号化キーを受信するための手段を含み得、それは、例えば、WWANトランシーバ802と、専用ハードウェアを有するか、又は暗号化モジュール824などのメモリ820中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ814とであり得る。少なくとも1つの暗号化キーに基づいて、ロケーション支援データの第1のセットのうちの少なくとも一部分を解読するための手段は、例えば、専用ハードウェアを有するか、又は暗号化モジュール824などのメモリ820中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ814であり得る。
【0131】
[00137]
図9は、ロケーションサーバ900のハードウェア実現形態の例を例示する図である。ロケーションサーバ900は、
図1AにおけるE-SMLC110若しくはH-SLP118などのロケーションサーバ、又は
図1Bに例示されるLMF184などのロケーション管理機能(LMF)であり得る。ロケーションサーバ900は、例えば、外部インターフェース902などのハードウェアコンポーネントを含み、それは、UE102と外部クライアントとを直接又は1つ以上の中間ネットワーク及び/若しくは1つ以上のネットワークエンティティを通じて接続することが可能なワイヤード又はワイヤレスインターフェースであり得るロケーションサーバ900は、1つ以上のプロセッサ904及びメモリ910を含み、それらは、バス906を用いて互いに結合され得る。メモリ910は、ロケーション支援データ及びロケーション情報などのデータを記憶し得、1つ以上のプロセッサ904によって実行されると、1つ以上のプロセッサに、本明細書で開示される技法を行うようにプログラムされた専用コンピュータとして動作させる実行可能コード又はソフトウェア(若しくはファームウェア)命令を包含し得る。
図9に例示されるように、メモリ910は、本明細書で説明されるような方法を行うように1つ以上のプロセッサ904によってインプラント(implanted)され得る1つ以上のコンポーネント又はモジュールを含み得る。コンポーネント又はモジュールは、1つ以上のプロセッサ904によって実行可能であるメモリ910中のソフトウェア(又はファームウェア)として例示されるが、コンポーネント又はモジュールは、1つ以上のプロセッサ904中の、又はプロセッサ外のいずれかの専用ハードウェアであり得ることが理解されるべきである。
【0132】
[00138] いくつかのソフトウェアモジュール及びデータテーブルが、メモリ910中に存在し得、本明細書で説明される通信と機能との両方を管理するために、1つ以上のプロセッサ904によって利用され得る。
図9に示されるようなメモリ910のコンテンツの編成は単に例証的であるに過ぎず、そのため、モジュール及び/又はデータ構造の機能は、ロケーションサーバ900の実現形態に応じて異なる方法で組み合わされ、分離され、及び/又は構造化され得ることが認識されるべきである。
【0133】
[00139] 例えば、メモリ910は、シグナリングフロー200のステージ1及び2、シグナリングフロー300のブロック310、又はシグナリングフロー400のブロック420及び425に示されるように、1つ以上のプロセッサ904によって実現されるとき、ブロードキャストされるべきロケーション支援データを決定し、外部インターフェース902に、ブロードキャストされるべきロケーション支援データを少なくとも1つのワイヤレスノードに提供させるように1つ以上のプロセッサ904を構成するロケーション支援データ(AD)ブロードキャストモジュール912を含み得る。ロケーションADブロードキャストモジュール912は、例えば、能力情報モジュール926を使用して、複数のUEから受信される能力情報を取得し得、受信された能力情報に基づいて、異なる時間において及び異なるエリア中でブロードキャストされるべきロケーション支援データのタイプを決定し得る。例えば、閾値モジュール914が、1つ以上のプロセッサ904によって実現されるとき、特定のタイプのロケーション支援データについての最小閾値数若しくは最小閾値割合のUEが複数のUE中にあるかどうか、及び/又は特定のタイプのロケーション支援データを暗号化するための最小閾値数若しくは最小閾値割合のUEが複数のUE中にあるかどうかを決定するように1つ以上のプロセッサ904を構成する。加えて又は代替として、統計モジュール916は、1つ以上のプロセッサ904によって実現されるとき、異なる時間、例えば、時刻及び/又は曜日にわたって、並びに異なるエリア、例えば、異なるセル及び/又はトラッキングエリア中で、複数のUEから受信された能力情報に関する統計を蓄積することを決定するように1つ以上のプロセッサ904を構成する。統計値は、例えば、各異なる時間において及び各異なるエリア中で、暗号化された又は暗号化されていない特定のタイプのロケーション支援データを受信することが可能であるUEの総数、UEの平均又は中央値、等を含み得る。使用量予測モジュール918は、1つ以上のプロセッサ904によって実現されるとき、統計モジュール916からの蓄積された統計を使用して、異なる時間における及び異なるエリア中での異なるタイプのロケーション支援データについてのUEによる予想される使用量又は予想される需要を予測するように1つ以上のプロセッサ904を構成する。例えば、予測は、ある特定の将来の時間における及びある特定のエリア中でのロケーションADのブロードキャストのための需要の予想が、同じエリア中で及び過去の対応する時間において全てのUEによってブロードキャストロケーションADを受信及び使用するためのロケーションADの平均使用量又は平均能力と同様又は同じであるということに基づき得る。ロケーションAD決定モジュール920は、1つ以上のプロセッサ904によって実現されるとき、使用量予測モジュール918からの予想される使用量又は予想される需要に基づいて、異なる時間において及び異なるエリア中でブロードキャストされるべきロケーション支援データのタイプを決定するように1つ以上のプロセッサ904を構成する。いくつかの実現形態において、メモリ910は、1つ以上のプロセッサ904によって実現されるとき、例えば、米国のアメリカ国立標準技術研究所(NIST)によって定義された128ビット高度暗号化規格(AES)アルゴリズム又は他の適切な暗号化アルゴリズムを使用して、ブロードキャストされるべき1つ以上のタイプのロケーション支援データを暗号化するように1つ以上のプロセッサ904を構成する暗号化モジュール922を含み得る。暗号化モジュール922はまた、シグナリングフロー200のステージ4、シグナリングフロー300のブロック312、又はシグナリングフロー400のブロック430に示されるように、暗号化されたロケーション支援データを解読するために使用されるべき少なくとも1つの暗号化キーを外部インターフェース902を介して送るように1つ以上のプロセッサ904を構成し得る。
【0134】
[00140] メモリ910は更に、1つ以上のプロセッサ904によって実現されるとき、例えば、シグナリングフロー300におけるアクション及びブロック315~355並びにシグナリングフロー400におけるアクション及びブロック435~480において、本明細書で論じられるように、UEとのロケーションセッションに従事するように1つ以上のプロセッサ904を構成するロケーションセッションモジュール924を含み得る。例えば、メモリ910は、1つ以上のプロセッサ904によって実現されるとき、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションを備え得る能力情報をUEから外部インターフェース902を介して受信するように1つ以上のプロセッサ904を構成する能力情報モジュール926を含み得る。能力情報モジュール926は更に、外部インターフェースに、能力情報についての要求をUEに送らせるように1つ以上のプロセッサ904を構成し得る。メモリ910中のロケーションセッションモジュール924は更に、1つ以上のプロセッサ904によって実現されるとき、ブロードキャストのために提供されるロケーション支援データの第1のセットと、能力情報モジュール926によって受信された能力情報とに少なくとも部分的に基づいて、ロケーション支援データの第2のセットを決定するように1つ以上のプロセッサ904を構成するロケーション支援データモジュール928を含み得る。例えば、ロケーション支援データの決定された第2のセットは、ロケーション支援データの第1のセットのうちの複数のタイプのロケーション支援データを除外し、UEが受信された能力情報において示されるように受信可能であるようにし得る。ロケーション支援データモジュール928は更に、ロケーション支援データの第2のセットがヌルセットでないとき、UEにロケーション支援データの第2のセットを送るように1つ以上のプロセッサ904を構成し得る。
【0135】
[00141] ロケーションセッションモジュール924は更に、1つ以上のプロセッサ904によって実現されるとき、例えば、シグナリングフロー300におけるアクション335及び345におけるように、外部インターフェース902に、ロケーション情報についての要求をUEに送ることと、UEからロケーション情報を外部インターフェース902を介して受信することとをさせるように1つ以上のプロセッサ904を構成するロケーション情報モジュール930を含み得る。ロケーション情報は、PRS又は他の基準信号(例えば、CRS信号)を測定することによって取得されたRSTDの測定値、信号を測定することによって取得されたRTTの測定値、及び/又は1つ以上のGNSS航法信号を測定することによって取得された擬似距離、コード位相、若しくはキャリア位相の測定値などのロケーション測定値を含み得る。ロケーション情報は加えて又は代替として、UEによって決定されたロケーション推定値を含み得る。ロケーション情報モジュール930は、UEから受信されたロケーション支援データの第1のセットと能力情報とに少なくとも部分的に基づいて、要求されるロケーション情報を加えて決定するように1つ以上のプロセッサ904を構成し得る。ロケーション情報モジュール930は、UEから受信されたロケーション支援データの第1のセットと能力情報とに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの位置決め方法を決定するように1つ以上のプロセッサ904を構成し得、ここで、ロケーション情報についての要求は、少なくとも1つの位置決め方法のためのものである。
【0136】
[00142] ロケーションセッションモジュール924は更に、1つ以上のプロセッサ904によって実現されるとき、受信されたロケーション情報を使用してUEのロケーションを計算又は検証するように1つ以上のプロセッサ904を構成する推定モジュール932を含み得る。
【0137】
[00143] 本明細書で説明される方法は、アプリケーションに応じて様々な手段によって実現され得る。例えば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの任意の組み合わせにおいて実現され得る。ハードウェア実現形態の場合、1つ以上のプロセッサ904は、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明される機能を行うように設計された他の電子ユニット、又はそれらの組み合わせ内において実現され得る。
【0138】
[00144] ファームウェア及び/又はソフトウェアを伴うロケーションサーバ900の実現形態の場合、方法は、本明細書で説明される別個の機能を行うモジュール(例えば、プロシージャ、機能、等)で実現され得る。命令を有形に具現化する任意の機械可読媒体は、本明細書で説明される方法を実現する際に使用され得る。例えば、ソフトウェアコードは、メモリ(例えば、メモリ910)中に記憶され、1つ以上のプロセッサ904によって実行され得、1つ以上のプロセッサ904に、本明細書で開示される技法を行うようにプログラムされた専用コンピュータとして動作させる。メモリは、1つ以上のプロセッサ904内部又は1つ以上のプロセッサ904外部において実現され得る。本明細書で使用される場合、「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期、短期、揮発性、不揮発性、又は他のメモリを指し、任意の特定のタイプのメモリ若しくは任意の特定の数のメモリ、又はメモリが記憶される媒体のタイプに限定されるべきでない。
【0139】
[00145] ファームウェア及び/又はソフトウェアにおいて実現される場合、ロケーションサーバ900によって行われる機能は、メモリ910などの非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に1つ以上の命令又はコードとして記憶され得る。記憶媒体の例は、データ構造を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体とコンピュータプログラムを用いて符号化されたコンピュータ可読媒体とを含む。コンピュータ可読媒体は、物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定でなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM、若しくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置、半導体記憶装置、若しくは他の記憶デバイス、又は命令若しくはデータ構造の形態で所望されるプログラムコードを記憶するために使用され得、且つコンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができ、ディスク(disk)及びディスク(disc)は、本明細書で使用される場合、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、及びBlu-rayディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0140】
[00146] コンピュータ可読記憶媒体上への記憶に加えて、ロケーションサーバ900のための命令及び/又はデータは、通信装置中に含まれる送信媒体上における信号として提供され得る。例えば、ロケーションサーバ900のうちの一部又は全てを備える通信装置は、命令及びデータを示す信号を有するトランシーバを含み得る。命令及びデータは、非一時的コンピュータ可読媒体、例えば、メモリ910上に記憶され、1つ以上のプロセッサ904に、本明細書で開示される技法を行うようにプログラムされた専用コンピュータとして動作させるように構成される。即ち、通信装置は、開示される機能を行うための情報を示す信号を有する送信媒体を含む。1回目に、通信装置中に含まれる送信媒体は、開示される機能を行うための情報の第1の部分を含み得、2回目に、通信装置中に含まれる送信媒体は、開示される機能を行うための情報の第2の部分を含み得る。
【0141】
[00147] このことから、
図1AにおけるE-SMLC110若しくはH-SLP118又は
図1Bにおけるロケーション管理機能(LMF)184などのLMFなどのロケーションサーバ900は、少なくとも1つのワイヤレスノードによってブロードキャストされるべきロケーション支援データの第1のセットを提供するための手段を含み得、それは、例えば、外部インターフェース902と、専用ハードウェアを有するか、又はロケーションADブロードキャストモジュール912などのメモリ910中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ904とであり得る。UEから能力情報を受信するための手段であって、能力情報は、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEサポートのレベルのインジケーションを備える、受信するための手段は、例えば、外部インターフェース902と、専用ハードウェアを有するか、又は能力情報モジュール926などのメモリ910中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ904とであり得る。ロケーション支援データの第1のセットと能力情報とに少なくとも部分的に基づいて、ロケーション支援データの第2のセットを決定するための手段は、例えば、専用ハードウェアを有するか、又はロケーションADモジュール928などのメモリ910中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ904であり得る。ロケーション支援データの第2のセットがヌルセットでないときに、UEにロケーション支援データの第2のセットを送るための手段は、例えば、外部インターフェース902と、専用ハードウェアを有するか、又はロケーションADモジュール928などのメモリ910中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ904とであり得る。UEにロケーション情報についての要求を送るための手段は、例えば、外部インターフェース902と、専用ハードウェアを有するか、又はロケーション情報モジュール930などのメモリ910中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ904とであり得る。UEからロケーション情報を受信するための手段は、例えば、外部インターフェース902と、専用ハードウェアを有するか、又はロケーション情報モジュール930などのメモリ910中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ904とであり得る。ロケーション情報に基づいてUEの推定されたロケーションを決定するための手段は、例えば、専用ハードウェアを有するか、又は推定モジュール932などのメモリ910中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ904であり得る。
【0142】
[00148] ロケーションサーバ900はまた、UEに能力情報についての要求を送るための手段を含み得、それは、例えば、外部インターフェース902と、専用ハードウェアを有するか、又は能力情報モジュール926などのメモリ910中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ904とであり得る。
【0143】
[00149] ロケーションサーバ900はまた、ロケーション支援データの第1のセットと能力情報とに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの位置決め方法を決定するための手段を含み得、ここにおいて、ロケーション情報についての要求は、少なくとも1つの位置決め方法のためのロケーション情報についての要求を備え、それは、例えば、専用ハードウェアを有するか、又は能力情報モジュール926などのメモリ910中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ904であり得る。
【0144】
[00150] ロケーションサーバ900はまた、複数のUEから能力情報を受信するための手段を含み得、複数のUE中の各UEについて能力情報は、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEサポートのレベルのインジケーションを備え、それは、例えば、外部インターフェース902と、専用ハードウェアを有するか、又は能力情報モジュール926などのメモリ910中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ904とであり得る。複数のUEから受信された能力情報に基づいてロケーション支援データの第1のセットを決定するための手段は、例えば、専用ハードウェアを有するか、又は閾値モジュール914、統計モジュール916、使用量予測モジュール918、及びロケーションAD決定モジュール920のうちの1つ以上を含む、ロケーションADブロードキャストモジュール912などのメモリ910中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ904であり得る。能力情報は、時間の第1のセットにおいて複数のUEから受信され得、ここにおいて、複数のUEは、エリアの第1のセット中にあり、ロケーションサーバは、時間の第1のセット及びエリアの第1のセットに基づいて、時間の第2のセット及びエリアの第2のセットを決定するための手段を含み得、例えば、専用ハードウェアを有するか、又は閾値モジュール914、統計モジュール916、使用量予測モジュール918、及びロケーションAD決定モジュール920のうちの1つ以上を含むロケーションADブロードキャストモジュール912などのメモリ910中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ904であり得る。時間の第2のセットのうちの少なくとも1つの時間において及びエリアの第2のセットのうちの少なくとも1つのエリア中でブロードキャストされるべきロケーション支援データの第1のセットを提供するための手段であって、ここにおいて、ロケーション支援データの第1のセットは、少なくとも1つのエリア中で及び少なくとも1つの時間において少なくとも1つのワイヤレスノードによってブロードキャストされる、提供するための手段は、例えば、外部インターフェース902と、専用ハードウェアを有するか、又は閾値モジュール914、統計モジュール916、使用量予測モジュール918、及びロケーションAD決定モジュール920のうちの1つ以上を含むロケーションADブロードキャストモジュール912などのメモリ910中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ904とであり得る。
【0145】
[00151] 別の実現形態において、ロケーションサーバ900は、時間の第1のセットにおいて複数のユーザ機器(UE)から能力情報を受信するための手段を含み得、ここにおいて、複数のUEは、エリアの第1のセット中にあり、複数のUE中の各UEについての能力情報は、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEサポートのレベルのインジケーションを備え、それは、例えば、外部インターフェース902と、専用ハードウェアを有するか、又は能力情報モジュール926などのメモリ910中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ904とであり得る。複数のUEから受信された能力情報、エリアの第1のセット、及び時間の第1のセットに基づいて、ワイヤレスノードによって時間の第2のセットにおいて及びエリアの第2のセット中でブロードキャストされるべきロケーション支援データのタイプを決定するための手段は、例えば、専用ハードウェアを有するか、又は閾値モジュール914、統計モジュール916、使用量予測モジュール918、及びロケーションAD決定モジュール920のうちの1つ以上を含むロケーションADブロードキャストモジュール912などのメモリ910中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ904であり得る。ワイヤレスノードによってエリアの第2のセット中で時間の第2のセットにおいてブロードキャストされるべきロケーション支援データを提供するための手段であって、ロケーション支援データは、前記タイプのロケーション支援データを備える、提供するための手段は、例えば、外部インターフェース902と、専用ハードウェアを有するか、又はロケーションADブロードキャストモジュール912などのメモリ910中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ904とであり得る。
【0146】
[00152] ワイヤレスノードによって時間の第2のセットにおいて及びエリアの第2のセット中でブロードキャストされるべきロケーション支援データのタイプを決定するための手段は更に、複数のUE中の少なくとも閾値数又は閾値割合のUEについて、能力情報中のロケーション支援データのタイプ内に含まれるロケーション支援データのタイプを決定するための手段を含み得、それは、例えば、専用ハードウェアを有するか、又は閾値モジュール914及びロケーションAD決定モジュール920を含むロケーションADブロードキャストモジュール912などのメモリ910中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ904であり得る。
【0147】
[00153] ロケーションサーバ900は更に、前記タイプのロケーション支援データのうちの少なくとも一部分を暗号化するための手段を含み得、ここにおいて、複数のUEから受信された能力情報は、複数のUE中の少なくとも閾値数のUE又は閾値割合のUEによって前記タイプのロケーション支援データのうちの少なくとも一部分を受信及び解読するための能力を示し、それは、例えば、専用ハードウェアを有するか、又は暗号化モジュール922及び閾値モジュール914などのメモリ910中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ904であり得る。
【0148】
[00154] ワイヤレスノードによって時間の第2のセットにおいて及びエリアの第2のセット中でブロードキャストされるべきロケーション支援データのタイプを決定するための手段は更に、複数のUEから受信された能力情報、時間の第1のセット、及びエリアの第1のセットに関する統計を蓄積するための手段を含み得、それは、例えば、専用ハードウェアを有するか、又は統計モジュール916などのメモリ910中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ904であり得る。蓄積された統計を使用して、異なる時間において及び異なるエリア中で、異なるタイプのロケーション支援データについての予想される使用量又は予想される需要を予測するための手段は、例えば、専用ハードウェアを有するか、又は使用量予測モジュール918などのメモリ910中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ904であり得る。予想される使用量又は予想される需要に基づいて、ワイヤレスノードによって、時間の第2のセットにおいて及びエリアの第2のセット中でブロードキャストされるべきロケーション支援データのタイプを決定するための手段は、例えば、専用ハードウェアを有するか、又はロケーションAD決定モジュール920などのメモリ910中の実行可能コード若しくはソフトウェア命令を実現する、1つ以上のプロセッサ904であり得る。
【0149】
[00155] 本明細書で使用される場合、「モバイルデバイス」及び「ユーザ機器」(UE)という用語は、変化するロケーションをその時々に有し得るデバイスを同意語として指すために使用される。ロケーションにおける変化は、ほんの数例として、方向、距離、方位、等に対する変化を備え得る。特定の例では、モバイルデバイスが、セルラ電話、ワイヤレス通信デバイス、ユーザ機器、ラップトップコンピュータ、他のパーソナル通信システム(PCS)デバイス、携帯情報端末(PDA)、パーソナルオーディオデバイス(PAD)、ポータブル航法デバイス、及び/又は他のポータブル通信デバイスを備え得る。モバイルデバイスはまた、機械可読命令によって制御される機能を行うように適合されたコンピューティングプラットフォーム及び/又はプロセッサを備え得る。
【0150】
[00156] 本明細書で説明された方法は、特定の例に従ったアプリケーションに応じて様々な手段によって実現され得る。例えば、そのような方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせにおいて実現され得る。ハードウェア実現形態では、例えば、処理ユニットが、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明された機能を行うように設計された他のデバイスユニット、又はそれらの組み合わせ内において実現され得る。
【0151】
[00157] 本明細書で言及される「命令」は、1つ以上の論理演算を表す表現に関する。例えば、命令は、1つ以上のデータオブジェクトに対して1つ以上の演算を実行するための機械によって解釈可能であることによって「機械可読」であり得る。しかしながら、これは、単に命令の例に過ぎず、特許請求される主題は、この点において限定されない。別の例では、本明細書で言及される命令が、符号化されたコマンドを含むコマンドセットを有する処理回路によって実行可能である符号化されたコマンドに関し得る。そのような命令は、処理回路によって理解される機械語の形態で符号化され得る。繰り返すが、これは、単に命令の例に過ぎず、特許請求される主題は、この点において限定されない。
【0152】
[00158] 本明細書で言及される「記憶媒体」は、1つ以上の機械によって知覚可能である表現を維持することが可能な媒体に関する。例えば、記憶媒体は、機械可読命令又は情報を記憶するための1つ以上の記憶デバイスを備え得る。そのような記憶装置は、例えば、磁気、光学、又は半導体記憶媒体を含むいくつかの媒体タイプのうちのいずれか1つを備え得る。そのような記憶デバイスはまた、任意のタイプの長期、短期、揮発性又は不揮発性メモリデバイスを備え得る。しかしながら、これらは、単に記憶媒体の例に過ぎず、特許請求される主題は、これらの点において限定されない。
【0153】
[00159] 本明細書に含まれる詳細な説明のいくつかの部分は、特定の装置又は専用コンピューティングデバイス若しくはプラットフォームのメモリ内に記憶された2値デジタル信号に対する動作のアルゴリズム又は記号表現(symbolic representations)の観点から提示される。この特定の明細書のコンテキストでは、特定の装置という用語又は同様のものは、それがプログラムソフトウェアからの命令に準じて特定の動作を行うようにプログラムされると、汎用コンピュータを含む。アルゴリズム記述又は記号表現は、信号処理又は関連技術における当業者によって、他の当業者に彼らの研究の内容(the substance of their work)を伝達するために使用される技法の例である。アルゴリズムはここで、及び一般に、所望される結果につながる首尾一貫したシーケンス(self-consistent sequence)の動作又は同様の信号処理であると見なされる。このコンテキストでは、動作又は処理が、物理量の物理的操作を伴う。典型的に、ただ必ずしもでないが、そのような量は、記憶、転送、組み合わせ、比較、又は別の方法で操作されることが可能である電気信号又は磁気信号の形態をとり得る。主に共通使用の理由により、そのような信号をビット、データ、値、要素、シンボル、文字、用語、番号、数字、又は同様のものとして呼ぶことは時に便利であることが証明されている。しかしながら、これら又は同様の用語の全ては、適切な物理量に関連付けられるべきであり、単に便利なラベルに過ぎないことが理解されるべきである。別途具体的に記載されない限り、本明細書での議論から明らかであるように、この明細書全体を通じて、「処理する」、「計算する」、「算出する」、「決定する」、又は同様のものなどの用語を利用する議論は、専用コンピュータ、又は同様の専用電子コンピューティングデバイスなどの特定の装置のアクション又はプロセスを指すことが認識される。この明細書のコンテキストでは、従って、専用コンピュータ又は同様の専用電子コンピューティングデバイスが、専用コンピュータ又は同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、若しくは他の情報記憶デバイス、送信デバイス、又はディスプレイデバイス内の物理的電子量又は磁気量として典型的に表される信号を操作又は変換することが可能である。
【0154】
[00160] 本明細書で説明されたワイヤレス通信技法は、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)、等などの様々なワイヤレス通信ネットワークと関連し得る。「ネットワーク」及び「システム」という用語は、本明細書において同義で使用され得る。WWANは、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)ネットワーク、又は上記のネットワークの任意の組み合わせ、等であり得る。CDMAネットワークは、ごくわずかの無線技術を挙げると、cdma2000、ワイドバンドCDMA(WCDMA)などの1つ以上の無線アクセス技術(RAT)を実現し得る。ここで、cdma2000は、IS-95、IS-2000、及びIS-856規格に従って実現された技術を含み得る。TDMAネットワークは、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)、デジタルアドバンストモバイル電話システム(D-AMPS)、又は何らかの他のRATを実現し得る。GSM及びWCDMAは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という名称の団体からの文書中に説明されている。Cdma2000は、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の団体からの文書中に説明されている。3GPP及び3GPP2の文書は、公的に入手可能である。4Gロングタームエボリューション(LTE)及び5G又は新無線(NR)通信ネットワークはまた、ある態様において、特許請求される主題に従って実現され得る。例えば、WLANは、IEEE802.11xネットワークを備え得、WPANは、Bluetoothネットワーク、IEEE802.15xを備え得る。本明細書で説明されたワイヤレス通信実現形態はまた、WWAN、WLAN、又はWPANの任意の組み合わせと関連して使用され得る。
【0155】
[00161] 別の態様では、前述されたように、ワイヤレス送信機又はアクセスポイントが、フェムトセルを備え得、セルラ電話サービスをビジネス又は自宅に拡張するために利用される。そのような実現形態では、1つ以上のモバイルデバイスが、例えば、符号分割多元接続(CDMA)セルラ通信プロトコルを介してフェムトセルと通信し得、フェムトセルは、インターネットなどの別のブロードバンドネットワークを経由してより大きいセルラ電気通信ネットワークへのアクセスをモバイルデバイスに提供し得る。
【0156】
[00162] 「及び/並びに(and)」と「又は/若しくは(or)」という用語は、本明細書で使用される場合、それが使用されるコンテキストに少なくとも部分的に依存することになる多様な意味を含み得る。典型的に、「又は/若しくは」がA、B、又はCなどのリストを関連付けるために使用される場合、包括的な意味で使用されるならA、B、及びCを、並びに排他的な意味で使用されるならA、B、又はCを意味することを意図される。「一例」又は「ある例」へのこの明細書全体を通じた参照は、例に関連して説明された特定の特徴、構造、又は特性が、特許請求される主題のうちの少なくとも1つの例に含まれることを意味する。このことから、この明細書全体を通じた様々な場所における「一例では」又は「例」というフレーズの出現は、必ずしも全てが同じ例を指しているわけでない。更に、特定の特徴、構造、又は特性は、1つ以上の例において組み合わされ得る。本明細書で説明される例は、デジタル信号を使用して動作する機械、デバイス、エンジン、又は装置を含み得る。そのような信号は、電子信号、光信号、電磁信号、又はロケーション間の情報を提供する任意の形態のエネルギーを備え得る。
【0157】
[00163] 実例的な特徴であると現在見なされているものが例示及び説明されてきたが、特許請求される主題から逸脱することなしに、様々な他の修正がなされ得、均等物が代用され得ることが当業者によって理解されるであろう。加えて、本明細書で説明される中心的な概念から逸脱することなしに、特許請求される主題の教示に特定の状況を適合させるために、多くの修正がなされ得る。
【0158】
[00164] 1つの実現形態(1)は、ロケーションサーバによって行われるユーザ機器(UE)のロケーションを取得する方法であり得、方法は、少なくとも1つのワイヤレスノードによってブロードキャストされるべきロケーション支援データの第1のセットを提供することと、UEから能力情報を受信することであって、能力情報は、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションを備える、受信することと、ロケーション支援データの第1のセットと能力情報とに少なくとも部分的に基づいて、ロケーション支援データの第2のセットを決定することと、ロケーション支援データの第2のセットがヌルセットでないときに、UEにロケーション支援データの第2のセットを送ることと、UEにロケーション情報についての要求を送ることと、UEからロケーション情報のうちの少なくともいくつかを受信することと、ロケーション情報のうちの少なくともいくつかに基づいて、UEの推定されたロケーションを決定することとを備える。
【0159】
[00165] ロケーション情報が、ロケーション測定値、ロケーション推定値、又はロケーション測定値とロケーション推定値との両方を備える、上述された方法(1)のいくつかの実現形態(2)があり得る。
【0160】
[00166] ロケーション情報についての要求が、ロケーション支援データの第1のセットと能力情報とに少なくとも部分的に基づいて、ロケーションサーバによって決定される、上述された方法(2)のいくつかの実現形態(3)があり得る。
【0161】
[00167] ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションは、ブロードキャストを介してUEによって受信され得る第1のシステム情報ブロック(SIB)の識別情報、ここにおいて、第1のSIBは、第1のタイプのロケーション支援データを備える、 ブロードキャストを介してUEによって受信され得る第2のSIBの識別情報、ここにおいて、第2のSIBは、暗号化された形式で第2のタイプのロケーション支援データを備える、 ブロードキャストを介してUEによって受信され得る第3のタイプのロケーション支援データの識別情報、 ブロードキャストを介してUEによって暗号化された形式で受信され得る第4のタイプのロケーション支援データの識別情報、 UEによって以前に受信された少なくとも1つの暗号化キーの識別情報、ここにおいて、少なくとも1つの暗号化キーは、ブロードキャストを介してUEによって暗号化された形式で受信されたロケーション支援データのUEによる解読を可能にする、 ブロードキャストを介して暗号化された形式でロケーション支援データを受信するためのUEによるアビリティのインジケーション、 ロケーション支援データがブロードキャストされる少なくとも1つの無線アクセス技術(RAT)のインジケーション、ここにおいて、UEは現在、少なくとも1つのRATへのアクセスを有している、 又は上記のいずれかの組み合わせ、のうちの少なくとも1つを備える、上述された方法(1)のいくつかの実現形態(4)があり得る。
【0162】
[00168] ロケーション支援データの第1のセットは、第5のタイプのロケーション支援データを備え、ここにおいて、ロケーション支援データの第2のセットは、第5のタイプのロケーション支援データと、第1のタイプのロケーション支援データ、第2のタイプのロケーション支援データ、第3のタイプのロケーション支援データ、又は第4のタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つとの両方に含まれたタイプのロケーション支援データを除外する、上述された方法(4)のいくつかの実現形態(5)があり得る。
【0163】
[00169] 第1のタイプのロケーション支援データ、第2のタイプのロケーション支援データ、第3のタイプのロケーション支援データ、又は第4のタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの位置決め方法のための支援データを備える、上述された方法(4)のいくつかの実現形態(6)があり得る。
【0164】
[00170] 少なくとも1つの位置決め方法は、UE支援型の支援型全地球航法衛星システム(A-GNSS)、UEベースのA-GNSS、UE支援型の観測到着時間差(OTDOA)、UEベースのOTDOA、UE支援型のワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、UEベースのWLAN、UE支援型の拡張セルID(ECID)、UEベースのECID、UE支援型のリアルタイムキネマティック(RTK)、UEベースのRTK、UE支援型の精密単独測位(PPP)、UEベースのPPP、若しくは差分GNSS(DGNSS)、又はそれらの組み合わせを備える、上述された方法(6)のいくつかの実現形態(7)があり得る。
【0165】
[00171] ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションは、UEが第1のタイプのロケーション支援データ、第2のタイプのロケーション支援データ、第3のタイプのロケーション支援データ、又は第4のタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つを受信できる少なくとも1つの全地球航法衛星システム(GNSS)の識別情報を更に備える、上述された方法(4)のいくつかの実現形態(8)があり得る。
【0166】
[00172] ロケーション支援データの第1のセットは、少なくとも1つのGNSSのためのロケーション支援データの第3のセットを含み、ロケーション支援データの第2のセットは、ロケーション支援データの第3のセットを除外する、上述された方法(8)のいくつかの実現形態(9)があり得る。
【0167】
[00173] ロケーション情報のうちの少なくともいくつかは、ロケーション支援データの第1のセット及びロケーション支援データの第2のセットに少なくとも部分的に基づいて、UEによって取得される、上述された方法(1)のいくつかの実現形態(10)があり得る。
【0168】
[00174] UEに能力情報についての要求を送ることを更に備え、ここにおいて、能力情報は、要求の受信に応答してUEによって送信される、上述された方法(1)のいくつかの実現形態(11)があり得る。
【0169】
[00175] ロケーション支援データの第1のセットと能力情報とに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの位置決め方法を決定することを更に備え、ここにおいて、ロケーション情報についての要求は、少なくとも1つの位置決め方法のためのロケーション情報についての要求を備える、上述された方法(1)のいくつかの実現形態(12)があり得る。
【0170】
[00176] ロケーション支援データの第1のセットのうちの少なくとも一部分は、暗号化され、ここにおいて、ロケーション支援データの第2のセットは、少なくとも一部分のうちの少なくともいくつかを除外する、上述された方法(4)のいくつかの実現形態(13)があり得る。
【0171】
[00177] ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションは、ブロードキャストを介して暗号化された形式でロケーション支援データを受信するためのUEによるアビリティのインジケーションを備える、上述された方法(13)のいくつかの実現形態(14)があり得る。
【0172】
[00178] ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションは、UEによって以前に受信された少なくとも1つの暗号化キーの識別情報を備え、ここにおいて、ロケーション支援データの第1のセットのうちの少なくとも一部分のうちのいくつかは、少なくとも1つの暗号化キーを使用して暗号化される、上述された方法(13)のいくつかの実現形態(15)があり得る。
【0173】
[00179] ロケーション支援データの第1のセットのうちの少なくとも一部分のうちのいくつかは、少なくとも1つの暗号化キーを使用して暗号化され、ここにおいて、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションは、少なくとも1つの暗号化キーを有するUEのインジケーションを除外し、ロケーション支援データの第2のセット中に少なくとも1つの暗号化キーを含めることを更に備える、上述された方法(13)のいくつかの実現形態(16)があり得る。
【0174】
[00180] 少なくとも1つのワイヤレスノードは、発展型ノードB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、新無線(NR)ノードB(gNB)、若しくはIEEE802.11WiFiアクセスポイント、又はそれらの組み合わせを備える、上述された方法(1)のいくつかの実現形態(17)があり得る。
【0175】
[00181] 複数のUEから能力情報を受信することであって、複数のUE中の各UEについての能力情報は、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションを備える、受信することと、複数のUEから受信された能力情報に少なくとも部分的に基づいて、ロケーション支援データの第1のセットを決定することとを行う、上述された方法(1)のいくつかの実現形態(18)があり得る。
【0176】
[00182] 能力情報は、時間の第1のセットにおいて複数のUEから受信され、ここにおいて、複数のUEは、エリアの第1のセット中にあり、方法は、時間の第1のセット及びエリアの第1のセットに基づいて、時間の第2のセット及びエリアの第2のセットを決定することと、時間の第2のセットのうちの少なくとも1つの時間において及びエリアの第2のセットのうちの少なくとも1つのエリア中でブロードキャストされるべきロケーション支援データの第1のセットを提供することとを更に備え、ここにおいて、ロケーション支援データの第1のセットは、少なくとも1つのエリア中で及び少なくとも1つの時間において少なくとも1つのワイヤレスノードによってブロードキャストされる、上述された方法(18)のいくつかの実現形態(19)があり得る。
【0177】
[00183] エリアの第1のセット及びエリアの第2のセットは各々、セルのセット、トラッキングエリアのセット、又はセルのセット及びトラッキングエリアのセットを備える、上述された方法(19)のいくつかの実現形態(20)があり得る。
【0178】
[00184] 1つの実現形態(21)は、ユーザ機器(UE)のロケーションを取得するためのロケーションサーバであり得、ロケーションサーバは、ワイヤレスネットワークと通信するように構成された外部インターフェースと、ロケーション支援データ及びロケーション情報を記憶するように構成されたメモリと、外部インターフェース及びメモリに結合され、少なくとも1つのワイヤレスノードによってブロードキャストされるべきロケーション支援データの第1のセットを外部インターフェースを介して提供することと、UEから能力情報を外部インターフェースを介して受信することであって、能力情報は、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションを備える、受信することと、ロケーション支援データの第1のセットと能力情報とに少なくとも部分的に基づいて、ロケーション支援データの第2のセットを決定することと、ロケーション支援データの第2のセットがヌルセットでないときに、UEにロケーション支援データの第2のセットを外部インターフェースを介して送ることと、UEにロケーション情報についての要求を外部インターフェースを介して送ることと、UEからロケーション情報のうちの少なくともいくつかを外部インターフェースを介して受信することと、ロケーション情報のうちの少なくともいくつかに基づいて、UEの推定されたロケーションを決定することとをするように構成された少なくとも1つのプロセッサとを備える。
【0179】
[00185] ロケーション情報は、ロケーション測定値、ロケーション推定値、又はロケーション測定値とロケーション推定値との両方を備える、上述されたロケーションサーバ(21)のいくつかの実現形態(22)があり得る。
【0180】
[00186] ロケーション情報についての要求は、ロケーション支援データの第1のセットと能力情報とに少なくとも部分的に基づいて、ロケーションサーバによって決定される、上述されたロケーションサーバ(22)のいくつかの実現形態(23)があり得る。
【0181】
[00187] ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションは、ブロードキャストを介してUEによって受信され得る第1のシステム情報ブロック(SIB)の識別情報、ここにおいて、第1のSIBは、第1のタイプのロケーション支援データを備える、 ブロードキャストを介してUEによって受信され得る第2のSIBの識別情報、ここにおいて、第2のSIBは、暗号化された形式で第2のタイプのロケーション支援データを備える、 ブロードキャストを介してUEによって受信され得る第3のタイプのロケーション支援データの識別情報、 ブロードキャストを介してUEによって暗号化された形式で受信され得る第4のタイプのロケーション支援データの識別情報、 UEによって以前に受信された少なくとも1つの暗号化キーの識別情報、ここにおいて、少なくとも1つの暗号化キーは、ブロードキャストを介してUEによって暗号化された形式で受信されたロケーション支援データのUEによる解読を可能にする、 ブロードキャストを介して暗号化された形式でロケーション支援データを受信するためのUEによるアビリティのインジケーション、 ロケーション支援データがブロードキャストされる少なくとも1つの無線アクセス技術(RAT)のインジケーション、ここにおいて、UEは現在、少なくとも1つのRATへのアクセスを有している、 又はそれらのいずれかの組み合わせ、のうちの少なくとも1つを備える、上述されたロケーションサーバ(21)のいくつかの実現形態(24)があり得る。
【0182】
[00188] ロケーション支援データの第1のセットは、第5のタイプのロケーション支援データを備え、ここにおいて、ロケーション支援データの第2のセットは、第5のタイプのロケーション支援データと、第1のタイプのロケーション支援データ、第2のタイプのロケーション支援データ、第3のタイプのロケーション支援データ、又は第4のタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つとの両方に含まれたタイプのロケーション支援データを除外する、上述されたロケーションサーバ(24)のいくつかの実現形態(25)があり得る。
【0183】
[00189] 第1のタイプのロケーション支援データ、第2のタイプのロケーション支援データ、第3のタイプのロケーション支援データ、又は第4のタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの位置決め方法のための支援データを備える、上述されたロケーションサーバ(24)のいくつかの実現形態(26)があり得る。
【0184】
[00190] 少なくとも1つの位置決め方法は、UE支援型の支援型全地球航法衛星システム(A-GNSS)、UEベースのA-GNSS、UE支援型の観測到着時間差(OTDOA)、UEベースのOTDOA、UE支援型のワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、UEベースのWLAN、UE支援型の拡張セルID(ECID)、UEベースのECID、UE支援型のリアルタイムキネマティック(RTK)、UEベースのRTK、UE支援型の精密単独測位(PPP)、UEベースのPPP、若しくは差分GNSS(DGNSS)、又はそれらの組み合わせを備える、上述されたロケーションサーバ(26)のいくつかの実現形態(27)があり得る。
【0185】
[00191] ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションは、UEが第1のタイプのロケーション支援データ、第2のタイプのロケーション支援データ、第3のタイプのロケーション支援データ、又は第4のタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つを受信できる少なくとも1つの全地球航法衛星システム(GNSS)の識別情報を更に備える、上述されたロケーションサーバ(24)のいくつかの実現形態(28)があり得る。
【0186】
[00192] ロケーション支援データの第1のセットは、少なくとも1つのGNSSのためのロケーション支援データの第3のセットを含み、ロケーション支援データの第2のセットは、ロケーション支援データの第3のセットを除外する、上述されたロケーションサーバ(28)のいくつかの実現形態(29)があり得る。
【0187】
[00193] ロケーション情報のうちの少なくともいくつかは、ロケーション支援データの第1のセット及びロケーション支援データの第2のセットに少なくとも部分的に基づいて、UEによって取得される、上述されたロケーションサーバ(21)のいくつかの実現形態(30)があり得る。
【0188】
[00194] 少なくとも1つのプロセッサは、UEに能力情報についての要求を外部インターフェースを介して送るように更に構成され、ここにおいて、能力情報は、要求の受信に応答してUEによって送信される、上述されたロケーションサーバ(21)のいくつかの実現形態(31)があり得る。
【0189】
[00195] 少なくとも1つのプロセッサは、ロケーション支援データの第1のセットと能力情報とに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの位置決め方法を決定するように更に構成され、ここにおいて、ロケーション情報についての要求は、少なくとも1つの位置決め方法のためのロケーション情報についての要求を備える、上述されたロケーションサーバ(21)のいくつかの実現形態(32)があり得る。
【0190】
[00196] ロケーション支援データの第1のセットのうちの少なくとも一部分は、暗号化され、ここにおいて、ロケーション支援データの第2のセットは、少なくとも一部分のうちの少なくともいくつかを除外する、上述されたロケーションサーバ(24)のいくつかの実現形態(33)があり得る。
【0191】
[00197] ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションは、ブロードキャストを介して暗号化された形式でロケーション支援データを受信するためのUEによるアビリティのインジケーションを備える、上述されたロケーションサーバ(33)のいくつかの実現形態(34)があり得る。
【0192】
[00198] ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションは、UEによって以前に受信された少なくとも1つの暗号化キーの識別情報を備え、ここにおいて、ロケーション支援データの第1のセットのうちの少なくとも一部分のうちのいくつかは、少なくとも1つの暗号化キーを使用して暗号化される、上述されたロケーションサーバ(33)のいくつかの実現形態(35)があり得る。
【0193】
[00199] ロケーション支援データの第1のセットのうちの少なくとも一部分のうちのいくつかは、少なくとも1つの暗号化キーを使用して暗号化され、ここにおいて、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションは、少なくとも1つの暗号化キーを有するUEのインジケーションを除外し、ここにおいて、少なくとも1つのプロセッサは、ロケーション支援データの第2のセット中に少なくとも1つの暗号化キーを含めるように更に構成される、上述されたロケーションサーバ(33)のいくつかの実現形態(36)があり得る。
【0194】
[00200] 少なくとも1つのワイヤレスノードは、発展型ノードB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、新無線(NR)ノードB(gNB)、若しくはIEEE802.11WiFiアクセスポイント、又はそれらの組み合わせを備える、上述されたロケーションサーバ(21)のいくつかの実現形態(37)があり得る。
【0195】
[00201] 少なくとも1つのプロセッサは、複数のUEから能力情報を外部インターフェースを介して受信することであって、複数のUE中の各UEについての能力情報は、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションを備える、受信することと、複数のUEから受信された能力情報に少なくとも部分的に基づいて、ロケーション支援データの第1のセットを決定することとをするように更に構成される、上述されたロケーションサーバ(21)のいくつかの実現形態(38)があり得る。
【0196】
[00202] 能力情報は、時間の第1のセットにおいて複数のUEから受信され、ここにおいて、複数のUEは、エリアの第1のセット中にあり、少なくとも1つのプロセッサは、時間の第1のセット及びエリアの第1のセットに基づいて、時間の第2のセット及びエリアの第2のセットを決定することと、時間の第2のセットのうちの少なくとも1つの時間において及びエリアの第2のセットのうちの少なくとも1つのエリア中でブロードキャストされるべきロケーション支援データの第1のセットを外部インターフェースを介して提供することとをするように更に構成され、ここにおいて、ロケーション支援データの第1のセットは、少なくとも1つのエリア中で及び少なくとも1つの時間において少なくとも1つのワイヤレスノードによってブロードキャストされる、上述されたロケーションサーバ(38)のいくつかの実現形態(39)があり得る。
【0197】
[00203] エリアの第1のセット及びエリアの第2のセットは各々、セルのセット、トラッキングエリアのセット、又はセルのセット及びトラッキングエリアのセットを備える、上述されたロケーションサーバ(39)のいくつかの実現形態(40)があり得る。
【0198】
[00204] 1つの実現形態(41)は、ロケーションサーバによってロケーション支援データを提供する方法であり得、方法は、時間の第1のセットにおいて複数のユーザ機器(UE)から能力情報を受信することであって、ここにおいて、複数のUEは、エリアの第1のセット中にあり、複数のUE中の各UEについての能力情報は、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションを備える、受信することと、複数のUEから受信された能力情報、エリアの第1のセット、及び時間の第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、ワイヤレスノードによって時間の第2のセットにおいて及びエリアの第2のセット中でブロードキャストされるべきロケーション支援データのタイプを決定することと、ワイヤレスノードによって時間の第2のセットにおいて及びエリアの第2のセット中でブロードキャストされるべきロケーション支援データを提供することであって、ロケーション支援データは、前記タイプのロケーション支援データを備える、提供することとを備える。
【0199】
[00205] ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションは、ブロードキャストを介してUEによって受信され得る第1のシステム情報ブロック(SIB)の識別情報、ここにおいて、第1のSIBは、第1のタイプのロケーション支援データを備える、 ブロードキャストを介してUEによって受信され得る第2のSIBの識別情報、ここにおいて、第2のSIBは、暗号化された形式で第2のタイプのロケーション支援データを備える、 ブロードキャストを介してUEによって受信され得る第3のタイプのロケーション支援データの識別情報、 ブロードキャストを介してUEによって暗号化された形式で受信され得る第4のタイプのロケーション支援データの識別情報、 UEによって以前に受信された少なくとも1つの暗号化キーの識別情報、ここにおいて、少なくとも1つの暗号化キーは、ブロードキャストを介してUEによって暗号化された形式で受信されたロケーション支援データのUEによる解読を可能にする、 ブロードキャストを介して暗号化された形式でロケーション支援データを受信するためのUEによるアビリティのインジケーション、 ロケーション支援データがブロードキャストされる少なくとも1つの無線アクセス技術(RAT)のインジケーション、ここにおいて、UEは現在、少なくとも1つのRATへのアクセスを有している、 又はそれらのいずれかの組み合わせ、のうちの少なくとも1つを備える、上述された方法(41)の1つの実現形態(42)があり得る。
【0200】
[00206] 第1のタイプのロケーション支援データ、第2のタイプのロケーション支援データ、第3のタイプのロケーション支援データ、又は第4のタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの位置決め方法のための支援データを備える、上述された方法(42)の1つの実現形態(43)があり得る。
【0201】
[00207] 少なくとも1つの位置決め方法は、UE支援型の支援型全地球航法衛星システム(A-GNSS)、UEベースのA-GNSS、UE支援型の観測到着時間差(OTDOA)、UEベースのOTDOA、UE支援型のワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、UEベースのWLAN、UE支援型の拡張セルID(ECID)、UEベースのECID、UE支援型のリアルタイムキネマティック(RTK)、UEベースのRTK、UE支援型の精密単独測位(PPP)、UEベースのPPP、若しくは差分GNSS(DGNSS)、又はそれらの組み合わせを備える、上述された方法(43)の1つの実現形態(44)があり得る。
【0202】
[00208] ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションは、UEが第1のタイプのロケーション支援データ、第2のタイプのロケーション支援データ、第3のタイプのロケーション支援データ、又は第4のタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つを受信できる少なくとも1つの全地球航法衛星システム(GNSS)の識別情報を更に備える、上述された方法(42)の1つの実現形態(45)があり得る。
【0203】
[00209] ワイヤレスノードによって時間の第2のセットにおいて及びエリアの第2のセット中でブロードキャストされるべきロケーション支援データのタイプを決定することは、複数のUE中の少なくとも最小閾値数又は最小閾値割合のUEについて、第1のタイプのロケーション支援データ、第2のタイプのロケーション支援データ、第3のタイプのロケーション支援データ、及び第4のタイプのロケーション支援データのうちの1つ以上内に含まれるロケーション支援データのタイプを決定することを備える、上述された方法(42)の1つの実現形態(46)があり得る。
【0204】
[00210] エリアの第2のセットは、エリアの第1のセット中のエリアを含む、上述された方法(41)の1つの実現形態(47)があり得る。
【0205】
[00211] エリアの第1のセット及びエリアの第2のセットは各々、セルのセット、トラッキングエリアのセット、又はセルのセット及びトラッキングエリアのセットを備える、上述された方法(47)の1つの実現形態(48)があり得る。
【0206】
[00212] 時間の第2のセットは、時間の第1のセット中の時間を含み、ここにおいて、時間の第1のセット及び時間の第2のセットは、時刻、曜日、又は時刻及び曜日である、上述された方法(41)の1つの実現形態(49)があり得る。
【0207】
[00213] 前記タイプのロケーション支援データのうちの少なくとも一部分を暗号化することを更に備え、ここにおいて、複数のUEから受信された能力情報は、複数のUE中の少なくとも最小閾値数のUE又は最小閾値割合のUEによって、前記タイプのロケーション支援データのうちの少なくとも一部分を受信及び解読するための能力を示す、上述された方法(42)の1つの実現形態(50)があり得る。
【0208】
[00214] ワイヤレスノードは、発展型ノードB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、新無線(NR)ノードB(gNB)、IEEE802.11WiFiアクセスポイント、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを備える、上述された方法(41)の1つの実現形態(51)があり得る。
【0209】
[00215] ワイヤレスノードによって時間の第2のセットにおいて及びエリアの第2のセット中でブロードキャストされるべきロケーション支援データのタイプを決定することは、複数のUEから受信された能力情報、時間の第1のセット、及びエリアの第1のセットに関する統計を蓄積することと、蓄積された統計を使用して、異なる時間における及び異なるエリア中での異なるタイプのロケーション支援データについての予想される使用量又は予想される需要を予測することと、予想される使用量又は予想される需要に少なくとも部分的に基づいて、ワイヤレスノードによって時間の第2のセットにおいて及びエリアの第2のセット中でブロードキャストされるべきロケーション支援データのタイプを決定することとを備える、上述された方法(41)の1つの実現形態(52)があり得る。
【0210】
[00216] 1つの実現形態(53)は、ロケーション支援データを提供するためのロケーションサーバであり得、ロケーションサーバは、ワイヤレスネットワークと通信するように構成された外部インターフェースと、ロケーション支援データを記憶するように構成されたメモリと、外部インターフェース及びメモリに結合され、時間の第1のセットにおいて複数のユーザ機器(UE)から能力情報を外部インターフェースを介して受信することであって、ここにおいて、複数のUEは、エリアの第1のセット中にあり、複数のUE中の各UEについての能力情報は、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションを備える、受信することと、複数のUEから受信された能力情報、エリアの第1のセット、及び時間の第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、ワイヤレスノードによって時間の第2のセットにおいて及びエリアの第2のセット中でブロードキャストされるべきロケーション支援データのタイプを決定することと、ワイヤレスノードによって時間の第2のセットにおいて及びエリアの第2のセット中でブロードキャストされるべきロケーション支援データを外部インターフェースを介して提供することであって、ロケーション支援データは、前記タイプのロケーション支援データを備える、提供することとをするように構成された少なくとも1つのプロセッサとを備える。
【0211】
[00217] ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションは、ブロードキャストを介してUEによって受信され得る第1のシステム情報ブロック(SIB)の識別情報、ここにおいて、第1のSIBは、第1のタイプのロケーション支援データを備える、 ブロードキャストを介してUEによって受信され得る第2のSIBの識別情報、ここにおいて、第2のSIBは、暗号化された形式で第2のタイプのロケーション支援データを備える、 ブロードキャストを介してUEによって受信され得る第3のタイプのロケーション支援データの識別情報、 ブロードキャストを介してUEによって暗号化された形式で受信され得る第4のタイプのロケーション支援データの識別情報、 UEによって以前に受信された少なくとも1つの暗号化キーの識別情報、ここにおいて、少なくとも1つの暗号化キーは、ブロードキャストを介してUEによって暗号化された形式で受信されたロケーション支援データのUEによる解読を可能にする、 ブロードキャストを介して暗号化された形式でロケーション支援データを受信するためのUEによるアビリティのインジケーション、 ロケーション支援データがブロードキャストされる少なくとも1つの無線アクセス技術(RAT)のインジケーション、ここにおいて、UEは現在、少なくとも1つのRATへのアクセスを有している、 又はそれらのいずれかの組み合わせ、のうちの少なくとも1つを備える、上述されたロケーションサーバ(53)の1つの実現形態(54)があり得る。
【0212】
[00218] 第1のタイプのロケーション支援データ、第2のタイプのロケーション支援データ、第3のタイプのロケーション支援データ、又は第4のタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの位置決め方法のための支援データを備える、上述されたロケーションサーバ(54)の1つの実現形態(55)があり得る。
【0213】
[00219] 少なくとも1つの位置決め方法は、UE支援型の支援型全地球航法衛星システム(A-GNSS)、UEベースのA-GNSS、UE支援型の観測到着時間差(OTDOA)、UEベースのOTDOA、UE支援型のワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、UEベースのWLAN、UE支援型の拡張セルID(ECID)、UEベースのECID、UE支援型のリアルタイムキネマティック(RTK)、UEベースのRTK、UE支援型の精密単独測位(PPP)、UEベースのPPP、若しくは差分GNSS(DGNSS)、又はそれらの組み合わせを備える、上述されたロケーションサーバ(55)の1つの実現形態(56)があり得る。
【0214】
[00220] ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するためのUEによるサポートのレベルのインジケーションは、UEが第1のタイプのロケーション支援データ、第2のタイプのロケーション支援データ、3のタイプのロケーション支援データ、又は第4のタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つを受信できる少なくとも1つの全地球航法衛星システム(GNSS)の識別情報を更に備える、上述されたロケーションサーバ(54)の1つの実現形態(57)があり得る。
【0215】
[00221] 少なくとも1つのプロセッサは、複数のUE中の少なくとも最小閾値数又は最小閾値割合のUEについて、第1のタイプのロケーション支援データ、第2のタイプのロケーション支援データ、第3のタイプのロケーション支援データ、及び第4のタイプのロケーション支援データのうちの1つ以上内に含まれるロケーション支援データのタイプを決定するように構成されることによって、ワイヤレスノードによって時間の第2のセットにおいて及びエリアの第2のセット中でブロードキャストされるべきロケーション支援データのタイプを決定するように構成される、上述されたロケーションサーバ(54)の1つの実現形態(58)があり得る。
【0216】
[00222] エリアの第2のセットは、エリアの第1のセット中のエリアを含む、上述されたロケーションサーバ(53)の1つの実現形態(59)があり得る。
【0217】
[00223] エリアの第1のセット及びエリアの第2のセットは各々、セルのセット、トラッキングエリアのセット、又はセルのセット及びトラッキングエリアのセットを備える、上述されたロケーションサーバ(59)の1つの実現形態(60)があり得る。
【0218】
[00224] 時間の第2のセットは、時間の第1のセット中の時間を含み、ここにおいて、時間の第1のセット及び時間の第2のセットは、時刻、曜日、又は時刻及び曜日である、上述されたロケーションサーバ(53)の1つの実現形態(61)があり得る。
【0219】
[00225] 少なくとも1つのプロセッサは、前記タイプのロケーション支援データのうちの少なくとも一部分を暗号化するように更に構成され、ここにおいて、複数のUEから受信された能力情報は、複数のUE中の少なくとも最小閾値数のUE又は最小閾値割合のUEによって、前記タイプのロケーション支援データのうちの少なくとも一部分を受信及び解読するための能力を示す、上述されたロケーションサーバ(54)の1つの実現形態(62)があり得る。
【0220】
[00226] ワイヤレスノードは、発展型ノードB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、新無線(NR)ノードB(gNB)、IEEE802.11WiFiアクセスポイント、又はそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを備える、上述されたロケーションサーバ(53)の1つの実現形態(63)があり得る。
【0221】
[00227] 少なくとも1つのプロセッサは、複数のUEから受信された能力情報、時間の第1のセット、及びエリアの第1のセットに関する統計を蓄積することと、蓄積された統計を使用して、異なる時間における及び異なるエリア中での異なるタイプのロケーション支援データについての予想される使用量又は予想される需要を予測することと、予想される使用量又は予想される需要に少なくとも部分的に基づいて、ワイヤレスノードによって時間の第2のセットにおいて及びエリアの第2のセット中でブロードキャストされるべきロケーション支援データのタイプを決定することとをするように構成されることによって、ワイヤレスノードによって時間の第2のセットにおいて及びエリアの第2のセット中でブロードキャストされるべきロケーション支援データのタイプを決定するように構成される、上述されたロケーションサーバ(53)の1つの実現形態(64)があり得る。
【0222】
[00228] 従って、特許請求される主題は、開示される特定の例に限定されないが、そのような特許請求される主題はまた、添付された特許請求の範囲内に含まれる全ての態様及びそれらの均等物を含み得ることが意図される。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ユーザ機器(UE)によって行われるロケーション情報を取得する方法であって、
少なくとも1つのワイヤレスノードによってブロードキャストされるロケーション支援データの第1のセットを受信することと、
ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するための前記UEによるサポートのレベルのインジケーションを備える能力情報をロケーションサーバに送信することと、
前記ロケーションサーバからロケーション情報についての要求を受信することと、
ロケーション支援データの前記第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、前記ロケーション情報のうちの少なくともいくつかを取得することと、
前記ロケーションサーバに前記ロケーション情報のうちの前記少なくともいくつかを送信することと
を備える、方法。
[C2]
前記ロケーション情報は、ロケーション測定値、ロケーション推定値、又はロケーション測定値とロケーション推定値との両方を備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記ロケーション情報は、前記能力情報に少なくとも部分的に基づいて、前記ロケーションサーバによって決定される、C2に記載の方法。
[C4]
ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するための前記UEによるサポートの前記レベルの前記インジケーションは、
ブロードキャストを介して前記UEによって受信され得る第1のシステム情報ブロック(SIB)の識別情報、ここにおいて、前記第1のSIBは、第1のタイプのロケーション支援データを備える、
ブロードキャストを介して前記UEによって受信され得る第2のSIBの識別情報、ここにおいて、前記第2のSIBは、暗号化された形式で第2のタイプのロケーション支援データを備える、
ブロードキャストを介して前記UEによって受信され得る第3のタイプのロケーション支援データの識別情報、
ブロードキャストを介して前記UEによって暗号化された形式で受信され得る第4のタイプのロケーション支援データの識別情報、
前記UEによって以前に受信された少なくとも1つの暗号化キーの識別情報、ここにおいて、前記少なくとも1つの暗号化キーは、ブロードキャストを介して前記UEによって暗号化された形式で受信されたロケーション支援データの前記UEによる解読を可能にする、
ブロードキャストを介して暗号化された形式でロケーション支援データを受信するための前記UEによるアビリティのインジケーション、
ロケーション支援データがブロードキャストされる少なくとも1つの無線アクセス技術(RAT)のインジケーション、ここにおいて、前記UEは現在、前記少なくとも1つのRATへのアクセスを有している、又は、
それらのいずれかの組み合わせ、
のうちの少なくとも1つを備える、C1に記載の方法。
[C5]
ロケーション支援データの前記第1のセットは、第5のタイプのロケーション支援データを備え、前記第5のタイプのロケーション支援データは、前記第1のタイプのロケーション支援データ、前記第2のタイプのロケーション支援データ、前記第3のタイプのロケーション支援データ、及び前記第4のタイプのロケーション支援データのうちの1つ以上内に含まれる、C4に記載の方法。
[C6]
前記第1のタイプのロケーション支援データ、前記第2のタイプのロケーション支援データ、前記第3のタイプのロケーション支援データ、又は前記第4のタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの位置決め方法のための支援データを備える、C4に記載の方法。
[C7]
前記少なくとも1つの位置決め方法は、UE支援型の支援型全地球航法衛星システム(A-GNSS)、UEベースのA-GNSS、UE支援型の観測到着時間差(OTDOA)、UEベースのOTDOA、UE支援型のワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、UEベースのWLAN、UE支援型の拡張セルID(ECID)、UEベースのECID、UE支援型のリアルタイムキネマティック(RTK)、UEベースのRTK、UE支援型の精密単独測位(PPP)、UEベースのPPP、若しくは差分GNSS(DGNSS)、又はそれらの組み合わせを備える、C6に記載の方法。
[C8]
ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するための前記UEによるサポートの前記レベルの前記インジケーションは、前記UEが前記第1のタイプのロケーション支援データ、前記第2のタイプのロケーション支援データ、前記第3のタイプのロケーション支援データ、又は前記第4のタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つを受信できる少なくとも1つの全地球航法衛星システム(GNSS)の識別情報を更に備える、C4に記載の方法。
[C9]
前記ロケーションサーバからロケーション支援データの第2のセットを受信することと、ここにおいて、ロケーション支援データの前記第2のセットは、ロケーション支援データの前記第1のセット中で受信されないロケーション支援データを備える、
ロケーション支援データの前記第1のセット及びロケーション支援データの前記第2のセットに少なくとも部分的に基づいて、前記ロケーション情報のうちの少なくともいくつかを取得することと
を更に備える、C1に記載の方法。
[C10]
ロケーション支援データの前記第2のセットは、前記能力情報に少なくとも部分的に基づいて、前記ロケーションサーバによって決定される、C9に記載の方法。
[C11]
ロケーション支援データの前記第2のセットは、少なくとも1つの暗号化キーを備え、ロケーション支援データの前記第1のセットのうちの少なくとも一部分は、暗号化され、前記少なくとも1つの暗号化キーに基づいて、ロケーション支援データの前記第1のセットのうちの前記少なくとも一部分を解読することを更に備える、C10に記載の方法。
[C12]
前記ロケーションサーバから前記能力情報についての要求を受信することと、
前記要求を受信することに応答して、前記能力情報を送信することと
を更に備える、C1に記載の方法。
[C13]
ロケーション支援データの前記第1のセットのうちの少なくとも一部分は、暗号化され、前記方法は、
少なくとも1つの暗号化キーを受信することと、
前記少なくとも1つの暗号化キーに基づいて、ロケーション支援データの前記第1のセットのうちの前記少なくとも一部分を解読することと
を更に備える、C1に記載の方法。
[C14]
前記少なくとも1つのワイヤレスノードは、発展型ノードB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、新無線(NR)ノードB(gNB)、若しくはIEEE802.11WiFiアクセスポイント、又はそれらの組み合わせを備える、C1に記載の方法。
[C15]
ロケーション情報を取得することが可能なユーザ機器(UE)であって、前記UEは、 少なくとも1つのワイヤレスネットワークとワイヤレスに通信するように構成された少なくとも1つのワイヤレストランシーバと、
ロケーション支援データ及びロケーション情報を記憶するように構成されたメモリと、 前記少なくとも1つのワイヤレストランシーバ及び前記メモリに結合され、少なくとも1つのワイヤレスノードによってブロードキャストされるロケーション支援データの第1のセットを前記少なくとも1つのワイヤレストランシーバを介して受信することと、ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するための前記UEによるサポートのレベルのインジケーションを備える能力情報をロケーションサーバに前記少なくとも1つのワイヤレストランシーバを介して送信することと、前記ロケーションサーバからロケーション情報についての要求を前記少なくとも1つのワイヤレストランシーバを介して受信することと、ロケーション支援データの前記第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、前記ロケーション情報のうちの少なくともいくつかを前記少なくとも1つのワイヤレストランシーバを介して取得することと、前記ロケーションサーバに前記ロケーション情報のうちの少なくともいくつかを前記少なくとも1つのワイヤレストランシーバを介して送信することとをするように構成された少なくとも1つのプロセッサと
を備える、UE。
[C16]
前記ロケーション情報は、ロケーション測定値、ロケーション推定値、又はロケーション測定値とロケーション推定値との両方を備える、C15に記載のUE。
[C17]
前記ロケーション情報は、前記能力情報に少なくとも部分的に基づいて、前記ロケーションサーバによって決定される、C16に記載のUE。
[C18]
ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するための前記UEによるサポートの前記レベルの前記インジケーションは、
ブロードキャストを介して前記UEによって受信され得る第1のシステム情報ブロック(SIB)の識別情報、ここにおいて、前記第1のSIBは、第1のタイプのロケーション支援データを備える、
ブロードキャストを介して前記UEによって受信され得る第2のSIBの識別情報、ここにおいて、前記第2のSIBは、暗号化された形式で第2のタイプのロケーション支援データを備える、
ブロードキャストを介して前記UEによって受信され得る第3のタイプのロケーション支援データの識別情報、
ブロードキャストを介して前記UEによって暗号化された形式で受信され得る第4のタイプのロケーション支援データの識別情報、
前記UEによって以前に受信された少なくとも1つの暗号化キーの識別情報、ここにおいて、前記少なくとも1つの暗号化キーは、ブロードキャストを介して前記UEによって暗号化された形式で受信されたロケーション支援データの前記UEによる解読を可能にする、
ブロードキャストを介して暗号化された形式でロケーション支援データを受信するための前記UEによるアビリティのインジケーション、
ロケーション支援データがブロードキャストされる少なくとも1つの無線アクセス技術(RAT)のインジケーション、ここにおいて、前記UEは現在、前記少なくとも1つのRATへのアクセスを有している、又は、
それらのいずれかの組み合わせ、
のうちの少なくとも1つを備える、C15に記載のUE。
[C19]
ロケーション支援データの前記第1のセットは、第5のタイプのロケーション支援データを備え、前記第5のタイプのロケーション支援データは、前記第1のタイプのロケーション支援データ、前記第2のタイプのロケーション支援データ、前記第3のタイプのロケーション支援データ、及び前記第4のタイプのロケーション支援データのうちの1つ以上内に含まれる、C18に記載のUE。
[C20]
前記第1のタイプのロケーション支援データ、前記第2のタイプのロケーション支援データ、前記第3のタイプのロケーション支援データ、又は前記第4のタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの位置決め方法のための支援データを備える、C18に記載のUE。
[C21]
前記少なくとも1つの位置決め方法は、UE支援型の支援型全地球航法衛星システム(A-GNSS)、UEベースのA-GNSS、UE支援型の観測到着時間差(OTDOA)、UEベースのOTDOA、UE支援型のワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、UEベースのWLAN、UE支援型の拡張セルID(ECID)、UEベースのECID、UE支援型のリアルタイムキネマティック(RTK)、UEベースのRTK、UE支援型の精密単独測位(PPP)、UEベースのPPP、若しくは差分GNSS(DGNSS)、又はそれらの組み合わせを備える、C20に記載のUE。
[C22]
ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するための前記UEによるサポートの前記レベルの前記インジケーションは、前記UEが前記第1のタイプのロケーション支援データ、前記第2のタイプのロケーション支援データ、前記第3のタイプのロケーション支援データ、又は前記第4のタイプのロケーション支援データのうちの少なくとも1つを受信できる少なくとも1つの全地球航法衛星システム(GNSS)の識別情報を更に備える、C18に記載のUE。
[C23]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ロケーションサーバからロケーション支援データの第2のセットを前記少なくとも1つのワイヤレス送信機を介して受信することであって、ここにおいて、ロケーション支援データの前記第2のセットは、ロケーション支援データの前記第1のセット中で受信されないロケーション支援データを備える、受信することと、ロケーション支援データの前記第1のセット及びロケーション支援データの前記第2のセットに少なくとも部分的に基づいて、前記ロケーション情報のうちの少なくともいくつかを前記少なくとも1つのワイヤレス送信機を介して取得することとをするように更に構成される、C15に記載のUE。
[C24]
ロケーション支援データの前記第2のセットは、前記能力情報に少なくとも部分的に基づいて、前記ロケーションサーバによって決定される、C23に記載のUE。
[C25]
ロケーション支援データの前記第2のセットは、少なくとも1つの暗号化キーを備え、ロケーション支援データの前記第1のセットのうちの少なくとも一部分は、暗号化され、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つの暗号化キーに基づいて、ロケーション支援データの前記第1のセットのうちの前記少なくとも一部分を解読するように更に構成される、C24に記載のUE。
[C26]
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ロケーションサーバから前記能力情報についての要求を前記少なくとも1つのワイヤレス送信機を介して受信することと、前記要求を受信することに応答して、前記能力情報を前記少なくとも1つのワイヤレス送信機を介して送信することとをするように更に構成される、C15に記載のUE。
[C27]
ロケーション支援データの前記第1のセットのうちの少なくとも一部分は、暗号化され、前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つの暗号化キーを前記少なくとも1つのワイヤレス送信機を介して受信することと、前記少なくとも1つの暗号化キーに基づいて、ロケーション支援データの前記第1のセットのうちの前記少なくとも一部分を解読することとをするように更に構成される、C15に記載のUE。
[C28]
前記少なくとも1つのワイヤレスノードは、発展型ノードB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、新無線(NR)ノードB(gNB)、若しくはIEEE802.11WiFiアクセスポイント、又はそれらの組み合わせを備える、C15に記載のUE。
[C29]
ロケーション情報を取得することが可能なユーザ機器(UE)であって、前記UEは、 少なくとも1つのワイヤレスノードによってブロードキャストされるロケーション支援データの第1のセットを受信するための手段と、
ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するための前記UEによるサポートのレベルのインジケーションを備える能力情報をロケーションサーバに送信するための手段と、
前記ロケーションサーバからロケーション情報についての要求を受信するための手段と、
ロケーション支援データの前記第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、前記ロケーション情報のうちの少なくともいくつかを取得するための手段と、
前記ロケーションサーバに前記ロケーション情報のうちの前記少なくともいくつかを送信するための手段と
を備える、UE。
[C30]
記憶されたプログラムコードを含む非一時的記憶媒体であって、前記プログラムコードは、ユーザ機器(UE)中の少なくとも1つのプロセッサがロケーション情報を取得することを可能にするように動作するもので、
少なくとも1つのワイヤレスノードによってブロードキャストされるロケーション支援データの第1のセットを受信するためのプログラムコードと、
ブロードキャストを介してロケーション支援データを受信するための前記UEによるサポートのレベルのインジケーションを備える能力情報をロケーションサーバに送信するためのプログラムコードと、
前記ロケーションサーバからロケーション情報についての要求を受信するためのプログラムコードと、
ロケーション支援データの前記第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、前記ロケーション情報のうちの少なくともいくつかを取得するためのプログラムコードと、
前記ロケーションサーバに前記ロケーション情報のうちの前記少なくともいくつかを送信するためのプログラムコードと
を備える、非一時的記憶媒体。