(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-24
(45)【発行日】2023-11-01
(54)【発明の名称】レセプタクルコネクタ、プラグコネクタ、及びそれを有する基板対基板コネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/6461 20110101AFI20231025BHJP
H01R 13/6581 20110101ALI20231025BHJP
H01R 12/73 20110101ALI20231025BHJP
【FI】
H01R13/6461
H01R13/6581
H01R12/73
(21)【出願番号】P 2021531698
(86)(22)【出願日】2020-01-10
(86)【国際出願番号】 US2020012999
(87)【国際公開番号】W WO2020150075
(87)【国際公開日】2020-07-23
【審査請求日】2021-06-03
(31)【優先権主張番号】10-2019-0005169
(32)【優先日】2019-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】591043064
【氏名又は名称】モレックス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100116207
【氏名又は名称】青木 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100096426
【氏名又は名称】川合 誠
(72)【発明者】
【氏名】キム スクミン
(72)【発明者】
【氏名】チャン ジン ヒョプ
【審査官】高橋 裕一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0183189(US,A1)
【文献】特開2012-252785(JP,A)
【文献】特開2018-190600(JP,A)
【文献】特開2018-110087(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R12/00-12/91
H01R13/56-13/72
H01R24/00-24/86
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
レセプタクルコネクタとプラグコネクタとを結合することにより、第1の基板と第2の基板とを電気的に接続する基板対基板コネクタであって、
前記レセプタクルコネクタが、
レセプタクルハウジングであって、互いに対向する第1の底部の両側境界に沿って突出する第1の側壁部、互いに対向する前記第1の底部の他方の両側境界に沿って突出し、前記第1の側壁部に接続された第2の側壁部、前記第1の底部の中央から突出し、その中央で形成されたプレート挿入凹部を有する中央凸部、及び前記第1の側壁部と前記第2の側壁部と前記中央凸部との間に形成された第1の接続凹部、を備える、レセプタクルハウジングと、
前記中央凸部の端部に結合される中央補強部を有し、前記レセプタクルハウジングを前記第1の基板に固定するために、該第1の基板にはんだ付けされたレセプタクル金属シェルと、
前記レセプタクルハウジング上に形成されたレセプタクル端子孔に結合されたレセプタクル端子と、を備え、
前記プラグコネクタが、
プラグハウジングであって、互いに対向する第2の底部の両側境界に沿って突出する第3の側壁部、互いに対向する前記第2の底部の他方の両側境界に沿って突出し、前記第3の側壁部に接続された第4の側壁部、及び前記第3の側壁部と前記第4の側壁部との間に形成された第2の接続凹部、を備える、プラグハウジングと、
該プラグハウジングを前記第2の基板に固定するために該第2の基板にはんだ付けされ、前記プレート挿入凹部内に挿入されるように形成された第1のクロストーク遮断部と、該第1のクロストーク遮断部と互いに結合される第2の嵌合爪部であって、前記第4の側壁部に結合される第2の嵌合爪部と、
前記第2の嵌合爪部の両側から延在し、プラグ端子が位置決めされている領域の第3の側壁部に結合される第2のノイズ遮断部とを有し、前記第1のクロストーク遮断部は第2の嵌合爪部を介して第2のノイズ遮断部に接続されている、プラグ金属シェルと、
前記プラグハウジングに結合されたプラグ端子と、を備え、
前記レセプタクル金属シェル及び前記プラグ金属シェルが、長手方向に互いに対向し、互いに分離した1対の分離部
であって、前記長手方向の中央領域で分離した1対の分離部として構成され、
前記レセプタクルコネクタと前記プラグコネクタとが互いに結合されると、前記第1のクロストーク遮断部が、互いに対向するように配設された接触端子間のクロストークを防止する、基板対基板コネクタ。
【請求項2】
前記レセプタクル金属シェルが、
前記第2の側壁部に結合され、前記第2の側壁部を押圧する第1の嵌合爪部と、該第1の嵌合爪部の両側から延在し、前記レセプタクル端子が位置決めされている領域の前記第1の側壁部に結合される第1のノイズ遮断部と、を備える、請求項1に記載の基板対基板コネクタ。
【請求項3】
前記第2の嵌合爪部が前記第4の側壁部を押圧する、請求項2に記載の基板対基板コネクタ。
【請求項4】
レセプタクルコネクタとプラグコネクタとが互いに結合されると、第1のノイズ遮断部と前記第2のノイズ遮断部とが互いに接触する、請求項3に記載の基板対基板コネクタ。
【請求項5】
第1の接触突起が、前記第1のノイズ遮断部又は前記第2のノイズ遮断部のうちのいずれか1つの対向面上に形成されている、請求項4に記載の基板対基板コネクタ。
【請求項6】
接触凹部が、前記第1のノイズ遮断部又は前記第2のノイズ遮断部のうちの他方の対向面上に形成され、第1の接触突起を受容する、請求項5に記載の基板対基板コネクタ。
【請求項7】
前記レセプタクルコネクタと前記プラグコネクタとが互いに結合されると、前記レセプタクル金属シェルが、前記第1のクロストーク遮断部に対向する第2のクロストーク遮断部を更に備える、請求項1に記載の基板対基板コネクタ。
【請求項8】
前記レセプタクルコネクタと前記プラグコネクタとが互いに結合されると、前記第1のクロストーク遮断部と前記第2のクロストーク遮断部とが互いに接触する、請求項7に記載の基板対基板コネクタ。
【請求項9】
第2の接触突起が、前記第1のクロストーク遮断部又は前記第2のクロストーク遮断部のうちのいずれか1つの対向面上に形成されている、請求項8に記載の基板対基板コネクタ。
【請求項10】
前記レセプタクル端子が、
前記第1の基板と接触する第1の接続部と、該第1の接続部から屈曲して延在する第1の接触部と、を備え、
前記プラグ端子が、
前記第2の基板と接触する第2の接続部と、該第2の接続部から屈曲して延在する第2の接触部と、を備え、
前記第1の接触部と前記第2の接触部とが、単一の接触点を介して互いに接触して、線形信号伝送路を形成する、請求項1に記載の基板対基板コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2019年1月15日に出願された、韓国特許出願第10-2019-0005169号に対する優先権を主張し、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、基板対基板コネクタに関する。
【背景技術】
【0003】
2つ以上の構成要素を電気的に接続するための手段として、電気産業及び電子産業分野で通常使用されるコネクタは、電気産業及び電子産業の開発にますます使用されている。
【0004】
特に、基板同士が接続されている場合には、はんだ付けなどによってそれぞれの基板に接続された1対のコネクタが使用され、これらのコネクタは互いに接続され、それによって基板を電気的に接続する。1対のコネクタの第1のコネクタは、レセプタクルコネクタであってもよく、第2のコネクタはプラグコネクタであってもよい。レセプタクルコネクタ及びプラグコネクタは、絶縁材料の成形型形成部分上に端子を配設することによって形成されてもよく、レセプタクルコネクタ及びプラグコネクタは互いに接続され、電気コネクタアセンブリを形成する。
【0005】
コネクタは、電子デバイスの小型化に向かう最近の傾向に従って小型化されるのに対し、電子デバイスの多様な機能に応じて、膨大な量の情報を迅速に伝送することができるコネクタが必要とされる。しかしながら、小型化されたコネクタは、接触端子間に小さな間隙を有するかもしれず、これによって、それらの間にクロストークが生じ、クロストークは高周波信号伝送に干渉し得る。加えて、コネクタは、高速伝送を実現するために、コネクタの内側及び外側に生成された異常信号(ノイズ)を効率的に遮断する必要がある。
【発明の概要】
【0006】
本開示は、上記課題を解決するために開発され、本開示の目的は、接触端子間で生成されたクロストークを防止することで高速伝送を実現することができる基板対基板コネクタを提供することである。
【0007】
本開示の別の目的は、コネクタの内側及び外側に生成された異常信号を遮断することにより、高速伝送を可能にする基板対基板コネクタを提供することである。
【0008】
本開示の更に別の目的は、レセプタクルコネクタとプラグコネクタとの間の接続の信頼性を強化し、接触端子間の信号伝送路を最小化することにより、高速伝送を実現する基板対基板コネクタを提供することである。
【0009】
上記目的を実現するための本開示は、1対の基板を電気的に接続するプラグコネクタと接続されたレセプタクルコネクタを提供し、レセプタクルコネクタは、レセプタクルハウジングであって、互いに対向する底部の両側境界に沿って突出する1対の側壁部、互いに対向する底部の他方の両側境界に沿って突出し、1対の側壁部に接続された他方の1対の側壁部、底部の中央から突出する中央凸部、及び1対の側壁部と他方の1対の側壁部と中央凸部との間に形成された接続凹部、を含む、レセプタクルハウジングと、1対の側壁部の内側に沿って結合された複数のレセプタクル端子であって、レセプタクル端子の各々が、単一の接触点を介してプラグコネクタの端子と接触する、複数のレセプタクル端子と、レセプタクル金属シェルであって、他方の1対の側壁部に結合された嵌合爪部、嵌合爪部から中央凸部に沿って延在し、互いに対向する両側上のレセプタクル端子を分離し、クロストークを遮断するクロストーク遮断部、及び1対の側壁部の外面に結合されて外部ノイズを遮断するノイズ遮断部、を含む、レセプタクル金属シェルと、を含む。
【0010】
加えて、上記目的を実現するための本開示は、1対の基板を電気的に接続するレセプタクルコネクタと接続されたプラグコネクタを提供し、プラグコネクタは、プラグハウジングであって、互いに対向する底部の両側境界に沿って突出する1対の側壁部、互いに対向する底部の他方の両側境界に沿って突出し、1対の側壁部に接続された他方の1対の側壁部、及び1対の側壁部と他方の1対の側壁部との間に形成された接続凹部、を含む、プラグハウジングと、1対の側壁部の内側に沿って結合された複数のプラグ端子であって、プラグ端子の各々が、単一の接触点を介してレセプタクルコネクタの端子と接触する、複数のプラグ端子と、プラグ金属シェルであって、他方の1対の側壁部に結合された嵌合爪部、嵌合爪部から接続凹部に沿って延在し、互いに対向する両側上にプラグ端子を分離し、クロストークを遮断するクロストーク遮断部、及び1対の側壁部の外面に結合されて外部ノイズを遮断するノイズ遮断部、を含む、プラグ金属シェルと、を含む。
【0011】
加えて、上記目的を実現するための本開示は、レセプタクルコネクタとプラグコネクタとを結合することにより、第1の基板と第2の基板とを電気的に接続する基板対基板コネクタを提供する。レセプタクルコネクタは、レセプタクルハウジングであって、互いに対向する第1の底部の両側境界に沿って突出する第1の側壁部、互いに対向する第1の底部の他方の両側境界に沿って突出し、第1の側壁部に接続された第2の側壁部、第1の底部の中央から突出し、その中央で形成されたプレート挿入凹部を有する中央凸部、及び第1の側壁部と第2の側壁部と中央凸部との間に形成された第1の接続凹部、を含む、レセプタクルハウジングと、レセプタクルハウジングを第1の基板に固定するために、第1の基板にはんだ付けされたレセプタクル金属シェルと、レセプタクルハウジング上に形成されたレセプタクル端子孔に結合されたレセプタクル端子と、を含んでもよい。プラグコネクタは、プラグハウジングであって、互いに対向する第2の底部の両側境界に沿って突出する第3の側壁部、互いに対向する第2の底部の他方の両側境界に沿って突出し、第3の側壁部に接続される第4の側壁部、及び第3の側壁部と第4の側壁部との間に形成された第2の接続凹部、を含む、プラグハウジングと、プラグハウジングを第2の基板に固定するために第2の基板にはんだ付けされ、プレート挿入凹部に挿入されるように形成された第1のクロストーク遮断部を有する、プラグ金属シェルと、プラグハウジングに結合されたプラグ端子と、を含んでもよい。レセプタクルコネクタとプラグコネクタとが互いに結合されると、第1のクロストーク遮断部は、互いに対向するように配設された接触端子間のクロストークを防止する。
【0012】
本明細書では、レセプタクル金属シェルは、第2の側壁部に結合され、第2の側壁部を押圧する第1の嵌合爪部と、第1の嵌合爪部の両側から延在し、レセプタクル端子が位置決めされている領域の第1の側壁部に結合される第1のノイズ遮断部と、を含んでもよい。プラグ金属シェルは、第4の側壁部に結合され、第4の側壁部を押圧する第2の嵌合爪部と、第2の嵌合爪部の両側から延在し、プラグ端子が位置決めされている領域の第3の側壁部に結合される第2のノイズ遮断部と、を含んでもよい。
【0013】
加えて、レセプタクルコネクタとプラグコネクタとが互いに結合されると、第1のノイズ遮断部と第2のノイズ遮断部とが互いに接触してもよい。
【0014】
加えて、第1の接触突起は、第1のノイズ遮断部又は第2のノイズ遮断部のうちのいずれか1つの対向面上に形成されている。
【0015】
加えて、接触凹部は、第1のノイズ遮断部又は第2のノイズ遮断部のうちの他方の対向面上に形成され、第1の接触突起を受容してもよい。
【0016】
加えて、レセプタクルコネクタとプラグコネクタとが互いに結合されると、レセプタクル金属シェルは、第1のクロストーク遮断部に対向する第2のクロストーク遮断部を更に含んでもよい。
【0017】
加えて、レセプタクルコネクタとプラグコネクタとが互いに結合されると、第1のクロストーク遮断部と第2のクロストーク遮断部とが互いに接触してもよい。
【0018】
加えて、第2の接触突起は、第1のクロストーク遮断部又は第2のクロストーク遮断部のうちのいずれか1つの対向面上に形成されてもよい。
【0019】
加えて、レセプタクル金属シェル及びプラグ金属シェルは、長手方向に互いに対向し、互いに分離可能な1対の分離可能部として構成されてもよい。
【0020】
加えて、レセプタクル端子は、第1の基板と接触する第1の接続部、及び第1の接続部から屈曲して延在する第1の接触部を含んでもよい。プラグ端子は、第2の基板と接触する第2の接続部、及び第2の接続部から屈曲して延在する第2の接触部を含んでもよい。第1の接触部と第2の接触部とは、単一の接触点を介して互いに接触して、線形信号伝送路を形成してもよい。
【0021】
本開示のコネクタは、長手方向に配設され、互いに対向する接触端子間で生成されるクロストークを防止し、したがって、高周波信号の高速伝送に有利である。
【0022】
加えて、本開示のコネクタは、互いに対向する接触端子間の間隙を低減することができ、小型化に有利である。
【0023】
加えて、本開示のコネクタは、外部からのノイズを遮断し、その結果、高周波信号伝送を安定して実現することができる。
【0024】
加えて、本開示のコネクタでは、クロストーク及びノイズを遮断するためのシールドプレートは二重構造を形成し、複数の接触端子を介して電気的に接続されることにより、クロストークを遮断し、信号を迅速かつ効率的に放出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本実施形態による、コネクタを示す分解図である。
【
図2】
図1のレセプタクルコネクタを示す分解図である。
【
図5】
図4の金属シェルの接続状態を示す上面図である。
【
図6】
図1のコネクタの接続状態を示す断面図である。
【
図7A】
図1のコネクタの接続状態を示す断面図である。
【
図7B】
図1のコネクタの接続状態を示す断面図である。
【
図8】
図1の金属シェルの別の例を示す分解図である。
【
図9】
図1の金属シェルが適用されるコネクタの接続状態を示す断面図である。
【
図10】本実施形態による、コネクタの別の実装例を示す分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本開示及び本開示の実施形態によって実現される技術的目的は、以下に記載される本開示の好ましい実施形態によってより明らかになるであろう。以下、添付図面を参照して、本開示の好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0027】
図1は、本実施形態による、コネクタを示す分解図であり、
図2及び
図3は、
図1のレセプタクルコネクタ及びプラグコネクタを示す分解図であり、
図4及び
図5は、
図1の金属シェルを示す分解図、及び接続状態を示す上面図であり、
図6、
図7A、及び
図7Bは、
図1のコネクタの接続状態を示す断面図であり、
図8は、
図1の金属シェルの別の例を示す分解図であり、
図9は、
図8の金属シェルが適用されるコネクタの接続状態を示す断面図である。
【0028】
図1~
図7Bに示されるように、本実施形態によるコネクタは、レセプタクルコネクタ100、及びレセプタクルコネクタ100に接続されるプラグコネクタ200を含む。
【0029】
レセプタクルコネクタ100は、第1の基板10(
図6)上に取り付けられた第1のコネクタであり、レセプタクルハウジング110、レセプタクルハウジング110を補強しながらレセプタクルハウジング110を第1の基板10に固定するレセプタクル金属シェル120、及びレセプタクルハウジング110に配設され、第1の基板10に電気的に接続される複数のレセプタクル端子130を含む。
【0030】
レセプタクルハウジング110は、レセプタクルコネクタ100の本体を構成してもよく、絶縁材料の樹脂を用いて射出成形することによって形成されてもよい。
【0031】
レセプタクルハウジング110は、所定の幅及び所定の長さを有する直方体形状を形成し、第1の底部111、第1の底部111の両側境界に沿って長手方向(x方向)に突出する1対の第1の側壁部112、第1の底部111の両側境界に沿って幅方向(y方向)に突出しており、第1の側壁部112の両端を接続する1対の第2の側壁部113、1対の第1の側壁部112と1対の第2の側壁部113とから離間し、長手方向に沿って第1の底部111の中央から突出する中央凸部114、及び中央凸部114と1対の第1の側壁部112と1対の第2の側壁部113との間に凹状に形成された第1の接続凹部115を含む。第1の底部111、第1の側壁部112、第2の側壁部113、及び中央凸部114は、射出成形により互いに一体的に接続されている。
【0032】
第1の側壁部112及び第2の側壁部113は、所定の厚さを有する壁であり、互いに対向する1対の第1の側壁部112及び1対の第2の側壁部113は、互いに接続され、それによって、第1の底部111の境界に沿って矩形の壁を形成している。
【0033】
中央凸部114は、所定の厚さを有する壁であり、長手方向に沿って突出し、レセプタクル端子130を受容する。これを実現するために、中央凸部114は、その両面上に長手方向に沿って形成された複数のレセプタクル端子孔116を有し、レセプタクル端子130を受容する。加えて、中央凸部114は、長手方向に沿ってその中央に開口されたプレート挿入凹部117を有し、プラグ金属シェル220の第1のクロストーク遮断部224を受容する。
【0034】
第1の接続凹部115は、レセプタクルコネクタ100とプラグコネクタ200とを結合するために、プラグハウジング210の第3の側壁部212及び第4の側壁部213を受容し、中央凸部114と第1の側壁部112と第2の側壁部113との間にトラック状又は矩形状に形成されている。
【0035】
*35レセプタクル金属シェル120を第1の基板10にはんだ付けして、レセプタクルハウジング110の硬度を補強しながらレセプタクルハウジング110を第1の基板10に固定し、レセプタクルコネクタ100の内側及び外側のノイズを遮断する。レセプタクル金属シェル120は、導電性部材のプレートを押圧して屈曲することによって形成されてもよく、又はオーバーモールドによってレセプタクルハウジング110と一体的に形成されてもよい。
【0036】
レセプタクル金属シェル120は、第2の側壁部113を押圧するために第2の側壁部113に結合された第1の嵌合爪部122、第1の側壁部112の端部に結合された1対の第1の側方補強部123、中央凸部114の端部に結合された中央補強部124、及びコネクタの内側及び外側のノイズを遮断するために、第1の側壁部112に結合された1対の第1のノイズ遮断部125を含む。第1の嵌合爪部122、第1の側方補強部123、及び中央補強部124は、プレート形状の第1の結合部121を介して互いに接続されていてもよい。
【0037】
第1の嵌合爪部122は、逆U字状の曲げ構造で第2の側壁部113を覆ってもよく、第1の結合部121に接続された一端を有し、その他端から水平方向に延在して第1の基板10にはんだ付けされる第1のはんだ付け部126を有する。第1のはんだ付け部126が第1の基板10にはんだ付けされると、第1の嵌合爪部分122は、第2の側壁部113を補強しながら、レセプタクルハウジング110を第1の基板10に固定する。
【0038】
第1の側方補強部123は、逆U字状の第1の側壁部112の端部を覆い、第1の結合部121に接続された一端を有する。第1の側方補強部123は、第1の側壁部112の端部を補強しながら、レセプタクルハウジング110を第1の基板10に固定する。
【0039】
中央補強部124は、第1の結合部121の一端を「¬」形状で覆い、第1の結合部121に接続された一端、及び中央凸部114の端部に結合された他端を有する。中央補強部124は、レセプタクルコネクタ100とプラグコネクタ200とが互いに接続されたときに、中央凸部114がプラグ金属シェル220と衝突すること、及び損傷することを防止する。
【0040】
第1のノイズ遮断部125は、第1の側方補強部123の端部から長手方向に、すなわち、第1の側壁部112に沿って延在し、レセプタクル端子130が位置決めされている領域において、第1の側壁部112の内面及び外面を覆うように、逆U字状に形成されてもよい。第1のノイズ遮断部125は、レセプタクルコネクタ100の内部及び外部を遮断することによって、外側で生成されたノイズが、レセプタクル端子130に影響を及ぼすことを防止する。
【0041】
加えて、第1のノイズ遮断部125は、その内面に形成された接触凹部125’を有する。第1のノイズ遮断部125の接触凹部125’は、第2のノイズ遮断部225上で形成された第1の接触突起225’を受容する。
【0042】
第1の嵌合爪部122、第1の側方補強部123、中央補強部124、及び第1のノイズ遮断部125は、プレート形状の第1の結合部121を基準として押圧して屈曲することによって形成されてもよい。加えて、第1の側方補強部123は、第1の嵌合爪部122の両側から延在してもよく、第1の基板10に取り付けられるように、その外側端部上に形成されたはんだ付け部を更に有してもよい。
【0043】
加えて、レセプタクル金属シェル120において、第1のノイズ遮断部125は、第1の側方補強部123なしに、第1の結合部121又は第1の嵌合爪部122の両側から延在してもよい。レセプタクル金属シェル120は、長手方向に互いに一体的に接続された部分を有してもよく、又は長手方向の中央を基準として互いに対称であり、互いに分離された1対の分離可能部を有してもよい。分離可能なレセプタクル金属シェル120は、比較的容易に押圧して屈曲される。
【0044】
加えて、レセプタクル金属シェル120は、プラグコネクタ200との接続を検出するための手段として弾性突起127を更に含んでもよい。弾性突起127は、
図6に示すように、レセプタクルコネクタ100とプラグコネクタ200とが互いに接続されると、第1の側方補強部123の一部を切断し、プラグ金属シェル220の側面を弾性的に押圧することによって形成されてもよい。したがって、プラグ金属シェル220が弾性突起127と接触すると、弾性突起127とプラグ金属シェル220との間に摩擦が加えられ、その結果、オペレータは、レセプタクルコネクタ100とプラグコネクタ200との間の接続を容易に検出することができる。
【0045】
レセプタクル端子130は、第1の基板10に接続された一端、及びプラグ端子230に接続された他端を有し、それによって、
図7A及び
図7Bに示されるように、第1の基板10と第2の基板20とを電気的に接続する。レセプタクル端子130は、導電性部材のプレートを押圧して屈曲することによって形成されてもよく、レセプタクル端子孔116に挿入されてもよく、オーバーモールドによってレセプタクルハウジング110と一体的に形成されてもよい。
【0046】
加えて、レセプタクル端子130は、第1の基板10に接続された第1の接続部131、第1の接続部131から延在し、かつレセプタクルハウジング110に固定された固定部分132、固定部132の端部から上方(z方向)に延在する弾性部133、及びプラグ端子230と接触するように、弾性部133の端部から第1の接続凹部115に向かって凸状に突出する第1の接触部134を有する。
【0047】
第1の接続部131は、レセプタクル端子130が固定されるように、第1の基板10にはんだ付けされてもよい。
【0048】
プラグコネクタ200は、第2の基板20上に取り付けられた第2のコネクタであり、プラグハウジング210、プラグハウジング210を補強しながらプラグハウジング210を第2の基板20に固定するためのプラグ金属シェル220、及びプラグハウジング210に配設され、第2の基板20に電気的に接続される複数のプラグ端子230を含む。
【0049】
プラグハウジング210は、プラグコネクタ200の本体を構成してもよく、絶縁材料の樹脂を用いて射出成形することによって形成されてもよい。
【0050】
プラグハウジング210は、所定の幅及び所定の長さを有する直方体形状を形成し、第2の底部211、第2の底部211の両側境界に沿って長手方向に突出する1対の第3の側壁部212、第2の底部211の両側境界に沿って幅方向に突出しており、第3の側壁部212の両端を接続する1対の第4の側壁部213、及び第3の側壁部212と第4の側壁部213との間の空間に形成された第2の接続凹部214を含む。第2の底部211、第3の側壁部212、及び第4の側壁部213は、射出成形により互いに一体的に接続されている。
【0051】
第3の側壁部212及び第4の側壁部213は、所定の厚さを有する壁であり、互いに対向する1対の第3の側壁部212及び1対の第4の側壁部213は、互いに接続され、それによって、第2の底部211の境界に沿って矩形の壁を形成している。第3の側壁部212は、複数のプラグ端子230を受容するために長手方向に沿って形成されたプラグ端子孔215を有する。
【0052】
第2の接続凹部214は、レセプタクルコネクタ100の中央凸部114を受容し、それによって、レセプタクルコネクタ100とプラグコネクタ200とを結合する。
【0053】
プラグ金属シェル220を第2の基板20にはんだ付けして、プラグハウジング210を補強しながらプラグハウジング210を第2の基板20に固定し、プラグ端子230において生成されたクロストーク又はプラグコネクタ200の内側及び外側のノイズを遮断する。プラグ金属シェル220は、導電性部材のプレートを押圧して屈曲することによって形成されてもよく、又はオーバーモールドによってプラグハウジング210と一体的に形成されてもよい。
【0054】
プラグ金属シェル220は、第4の側壁部213に結合された第2の嵌合爪部222、第3の側壁部212の端部に結合された1対の第2の側方補強部223、プラグ端子230間でクロストークを遮断するための第1のクロストーク遮断部224、及びコネクタの内側及び外側のノイズを遮断するために、第3の側壁部212に結合された1対の第2のノイズ遮断部225を含む。第2の嵌合爪部222及び第1クロストーク遮断部224は、プレート形状の第2の結合部221を介して互いに接続されてもよく、第2の側方補強部223は、第2の嵌合爪部222の両側に接続されてもよい。
【0055】
第2の嵌合爪部222は、逆U字状の曲げ構造で第4の側壁部213を覆ってもよく、第2の結合部221に接続された一端を有し、その他端から水平方向に延在して第2の基板20にはんだ付けされる第2のはんだ付け部226を有する。
【0056】
第2の側方補強部223は、逆U字状の曲げ構造で第3の側壁部212の端部を覆い、第3の側壁部212の端部に結合されている。第2の側方補強部223は、第2の基板20にはんだ付けされるために、その外部端から水平方向に延在する第3のはんだ付け部227を有してもよく、第2の結合部221に接続された一端を有してもよい。
【0057】
第2のはんだ付け部226及び第3のはんだ付け部227は、プラグハウジング210を第2の基板20に固定するために、第2の基板20にはんだ付けされてもよく、第2の嵌合爪部分222及び第2の側方補強部223は、第4の側壁部213及び第3の側壁部212を補強する。
【0058】
第1のクロストーク遮断部224は、垂直方向にプレート形状を有し、第2の結合部221の内側端部から延在する。第1のクロストーク遮断部224は、第2の接続凹部214を長手方向の両側に分割する。その結果、第1のクロストーク遮断部224は、プラグ端子230を両側で分離し、これらは互いに対向する1対の第3の側壁部212に結合され、対向するプラグ端子230間で生成されたクロストークを遮断する。第1のクロストーク遮断部224は、レセプタクルコネクタ100と結合されると、レセプタクルハウジング110のプレート挿入凹部117に挿入される。
【0059】
第2のノイズ遮断部225は、第2の側方補強部223の端部から長手方向に、すなわち、第3の側壁部212に沿って延在し、プラグ端子230が位置決めされている領域において、第3の側壁部212の外面に結合されている。第2のノイズ遮断部225は、プラグコネクタ200の内部及び外部を遮断し、外部で生成されたノイズがプラグ端子230に影響することを防止する。
【0060】
加えて、第2のノイズ遮断部225は、その表面上に形成された第1の接触突起225’を有する。第1の接触突起225’は、第1のノイズ遮断部125の接触凹部125’に受容される。この場合、レセプタクルコネクタ100とプラグコネクタ200とが互いに結合されると、第1の接触突起225’が接触凹部125’と接触して、第1のノイズ遮断部125と第2のノイズ遮断部225とを電気的に接続し、第1のノイズ遮断部125及び第2のノイズ遮断部225に吸収されたノイズが、第1のはんだ付け部126、第2のはんだ付け部226、及び第3のはんだ付け部227を介して急速に放出されることを可能にする。
【0061】
加えて、第2のノイズ遮断部225の第1の接触突起225’は、レセプタクルコネクタ100とプラグコネクタ200との間の結合プロセス中に、第1のノイズ遮断部125の表面を押圧し、結合が完了すると、接触凹部125’に着座して受容される。このプロセスで第1の接触突起225’が第1のノイズ遮断部125と接触すると、強い摩擦が加えられるが、第1の接触突起225’が接触凹部125’内に着座すると摩擦が急激に低減され、その結果、レセプタクルコネクタ100とプラグコネクタ200との間の結合の完了を容易に検出することができる。したがって、それに対応する第2のノイズ遮断部225の第1の接触突起225’及び第1のノイズ遮断部125の接触凹部125’は、オペレータがコネクタの接続の完了を容易に検出することを可能にする。
【0062】
本実施形態では、第2のノイズ遮断部225上に第1の接触突起225’が形成され、第1のノイズ遮断部125上には接触凹部125’が形成されているが、第1のノイズ遮断部125上に第1の接触突起225’が形成されてもよく、第2のノイズ遮断部225上に接触凹部125’が形成されてもよいことが示されている。
【0063】
第2の嵌合爪部222、第2の側方補強部223、第1のクロストーク遮断部224、及び第2のノイズ遮断部225は、プレート形状の第2の結合部221を基準として押圧して屈曲させることによって形成されてもよい。
【0064】
加えて、プラグ金属シェル220において、第2のノイズ遮断部225は、第2の側方補強部223なしに、第1の嵌合爪部122又は第2の結合部221の両側から延在してもよい。プラグ金属シェル220は、長手方向に互いに一体的に接続された部分を有してもよく、又は長手方向の中央を基準として互いに対称であり、互いに分離された1対の分離可能部を有してもよい。
【0065】
プラグ端子230は、第2の基板20に接続された一端、及びレセプタクルコネクタ100と接続されるとレセプタクル端子130と接触する他端を有し、
図7A及び
図7Bに示すように、第1の基板10と第2の基板20とを電気的に接続する。プラグ端子230は、導電性部材のプレートを押圧して屈曲することによって形成されてもよく、又はオーバーモールドによってプラグハウジング210と一体的に形成されてもよい。
【0066】
加えて、プラグ端子230は、第2の基板20と接触する第2の接続部231、及び第2の接続部131から上方(-z方向)に延在してプラグハウジング210に固定されてレセプタクル端子130と接触する第2の接触部232を含む。第2の接触部232は弾性を有するレセプタクル端子130の第1の接触部134と弾性的に接触し、それによって、レセプタクルコネクタ100とプラグコネクタ200との間の安定した電気的接続を実現する。
【0067】
図7A及び
図7Bを参照して、レセプタクルコネクタ100とプラグコネクタ200との間の接続状態を参照すると、レセプタクル端子130及びプラグ端子230は、レセプタクルハウジング110の中央凸部114を基準として長手方向に両側に配設されている。この場合、プラグコネクタ200が結合される前に、弾性部133により、レセプタクル端子130の第1の接触部134が第1の接続凹部115の空間に向かって突出し(
図7A参照)、プラグコネクタ200が結合された後に弾性部133の弾性によって押圧され、第2の接触部232と接触する(
図7B参照)。
【0068】
この場合、プラグコネクタ200において、端子は第3の側壁部212の内側のみに形成され、1つのみの接触点を有する信号伝送路を形成し、レセプタクル端子130とプラグ端子230との間に実質的にライナ信号伝送路Sが形成されている。したがって、信号は、高速送信が可能であるように、1つの接触点を介して最短経路Sを介して伝送される。
【0069】
加えて、第1のクロストーク遮断部224は、中央凸部114を基準として長手方向に沿って両側に配設されているレセプタクル端子130とプラグ端子230との間に位置決めされている。したがって、レセプタクル端子130とプラグ端子230との間で長手方向にクロストークが遮断され、信号伝送が干渉されない。したがって、高周波信号伝送を安定的に実現することができる。加えて、第1のクロストーク遮断部224によって、レセプタクル端子130とプラグ端子230との間の長手方向の間隙を更に低減することができる。したがって、コネクタを小型化することができる。
【0070】
加えて、本実施形態のコネクタは、第3の側壁部212の外側にシールドを形成してノイズを遮断し、その結果、コネクタを小型化する上でより有利となる。具体的には、第1のノイズ遮断部125及び第2のノイズ遮断部225は、レセプタクルコネクタ100及びプラグコネクタ200の両側に位置決めされている。したがって、外部ノイズがレセプタクル端子130及びプラグ端子230に干渉することを防止するため、高周波信号送信を安定して実現することができる。加えて、レセプタクル金属シェル120による第1のノイズ遮断部125及びプラグ金属シェル220による第2のノイズ遮断部225は、二重構造を形成し、第1の接触突起225’を介して互いに接触する。したがって、ノイズ遮断部に吸収されたノイズは、第1のノイズ遮断部125若しくは第2のノイズ遮断部225のうちのいずれか1つ、又は両方の遮断部を介して急速に放出され得る。
【0071】
ノイズ遮断部は、レセプタクル金属シェル又はプラグ金属シェルのうちのいずれか1つにのみ形成されてもよく、
図8及び
図9の実施形態には、レセプタクル金属シェル上にノイズ遮断部が形成されていることが示されている。
【0072】
本実施形態のコネクタでは、レセプタクル金属シェル120上に形成された第1のノイズ遮断部125は、外部ノイズがレセプタクル端子130又はプラグ端子230の接触端子に干渉することを防止する。この場合、第1のノイズ遮断部125は、逆U字状に形成されて、第1の側壁部112の内面及び外面を覆うため、第1のノイズ遮断部125自体が二重構造を形成し、効率的にノイズを遮断することができる。
【0073】
図10は、本実施形態による、コネクタの別の実装例を示す分解図であり、
図11及び
図12は、
図10の金属シェルを示す分解図及び接続状態を示す上面図であり、
図13は、
図10のコネクタの接続状態を示す、
図10のIII-III矢視断面図である。
【0074】
図面に示されるように、本実装例のコネクタにおいて、レセプタクル金属シェル120は、第2のクロストーク遮断部128を含む。第2のクロストーク遮断部128は、垂直方向にプレート形状を有し、第1の結合部121の内側端部から長手方向に延在する。この場合、第2のクロストーク遮断部128は、プラグコネクタ200が結合されると、直線的に設置された第1のクロストーク遮断部224と衝突しないように、中央からわずかにそれた位置に形成されている。第2のクロストーク遮断部128は、好ましくは、プラグコネクタが接続されると、第1のクロストーク遮断部224と表面接触するように設置されてもよい。
【0075】
加えて、第2のクロストーク遮断部128は、第1のクロストーク遮断部224に対向するその表面上に形成された第2の接触突起128’を有してもよい。第2の接触突起128’は、第1のクロストーク遮断部224と第2のクロストーク遮断部128との間の接触を補強し、第1のクロストーク遮断部224と第2のクロストーク遮断部128とは、互いに電気的に接続されている。この場合、第1のクロストーク遮断部224の表面上に接触凹部が形成されて、第2の接触突起128’に対応してもよい。加えて、第2の接触突起128’は、第1のクロストーク遮断部224の1つの表面上に形成されてもよい。
【0076】
図13を参照すると、第2のクロストーク遮断部128は、第1のクロストーク遮断部224に沿って二重構造を形成し、両側で分離された接触端子間に位置決めされ、接触端子間のクロストークを防止し、その結果、本実施形態のコネクタは、高周波信号伝送を安定的に実現することができる。
【0077】
本実施形態のコネクタでは、プラグコネクタ又はプラグコネクタとレセプタクルコネクタとの両方にクロストーク遮断部が設置されていることが示されている。しかしながら、クロストーク遮断部は、レセプタクルコネクタ上にのみ設置されてもよい。すなわち、クロストーク遮断部は、レセプタクルコネクタ又はプラグコネクタのうちの少なくとも1つに設けられてもよい。加えて、レセプタクルコネクタ又はプラグコネクタに設けられたクロストーク遮断部は、長手方向に互いに位置合わせされるように直線的に配設されてもよく、又は互いに分離されたレセプタクル金属シェル(又はプラグ金属シェル)上で互いからそれて配設されてもよい。加えて、クロストーク遮断部が長手方向にそれて配設されていると、クロストーク遮断部の部分は、好ましくは、クロストークがクロストーク遮断部間の間隙で遮断されるように、幅方向に互いに重なり合うように配設されてもよい。
【0078】
本開示の例示的な実施形態が上に例示及び説明されてきたが、当業者によって様々な変更及び他の実施形態を実行することができる。このような変更及び他の実施形態は、添付の特許請求の範囲において考慮され、かつ含まれ、本開示の趣旨及び範囲から逸脱しないことに留意されたい。