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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-24
(45)【発行日】2023-11-01
(54)【発明の名称】洗浄装置及び逆浸透処理装置
(51)【国際特許分類】
   B01D 65/02 20060101AFI20231025BHJP
   B01D 65/06 20060101ALI20231025BHJP
   B01D 61/08 20060101ALI20231025BHJP
   C02F 1/44 20230101ALI20231025BHJP
【FI】
B01D65/02 500
B01D65/06
B01D61/08
C02F1/44 A
C02F1/44 C
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022522038
(86)(22)【出願日】2022-03-29
(86)【国際出願番号】 JP2022015380
【審査請求日】2022-04-19
(73)【特許権者】
【識別番号】591201686
【氏名又は名称】株式会社日本トリム
(74)【代理人】
【識別番号】100104134
【弁理士】
【氏名又は名称】住友 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100156225
【弁理士】
【氏名又は名称】浦 重剛
(74)【代理人】
【識別番号】100168549
【弁理士】
【氏名又は名称】苗村 潤
(74)【代理人】
【識別番号】100200403
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 幸信
(72)【発明者】
【氏名】仲西 直樹
(72)【発明者】
【氏名】三宅 正人
【審査官】石岡 隆
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-333266(JP,A)
【文献】特開2016-190179(JP,A)
【文献】特開平07-171204(JP,A)
【文献】国際公開第2020/179341(WO,A1)
【文献】特開2008-302093(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D53/22、61/00-71/82
C02F1/44
A45D27/00-27/48
B26B19/00-19/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄装置であって、
洗浄対象装置から液体を取り込むための入口と、
前記液体から洗浄用液を生成する生成装置と、
前記洗浄用液を前記洗浄対象装置に戻すための出口と、
前記生成装置を制御する制御部とを含み、
前記洗浄対象装置は、原水を逆浸透膜を透過させて、逆浸透水を生成する逆浸透処理装置であり、運転モードとして、前記洗浄装置との間で前記洗浄用液を循環させる洗浄モードを有し、
前記制御部は、前記洗浄対象装置と通信し、前記運転モードを前記洗浄モードに移行させ、かつ、前記洗浄対象装置と前記生成装置とを同期して制御する機能を有し、
前記入口及び前記出口は、複数の前記洗浄対象装置と接続可能であり、
前記制御部は、複数の前記洗浄対象装置と通信可能である、
洗浄装置。
【請求項2】
洗浄装置であって、
洗浄対象装置から液体を取り込むための入口と、
前記液体から洗浄用液を生成する生成装置と、
前記洗浄用液を前記洗浄対象装置に戻すための出口と、
前記生成装置を制御する制御部とを含み、
前記洗浄対象装置は、原水を逆浸透膜を透過させて、逆浸透水を生成する逆浸透処理装置であり、運転モードとして、前記洗浄装置との間で前記洗浄用液を循環させる洗浄モードを有し、
前記制御部は、前記洗浄対象装置と通信し、前記運転モードを前記洗浄モードに移行させ、かつ、前記洗浄対象装置と前記生成装置とを同期して制御する機能を有し、
前記制御部は、前記洗浄対象装置と通信し、前記洗浄用液の性質及び流量に関する情報を取得する、
洗浄装置。
【請求項3】
前記生成装置の動作履歴を記憶する記憶部をさらに含む、請求項1または2に記載の洗浄装置。
【請求項4】
前記生成装置は、前記液体を加熱する加熱装置を含む、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の洗浄装置。
【請求項5】
前記生成装置は、前記液体に洗浄剤を混合する混合装置を含む、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の洗浄装置。
【請求項6】
前記洗浄用液を貯留するタンクをさらに含む、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の洗浄装置。
【請求項7】
前記タンク内の液位を検出するセンサーをさらに含み、
前記液位が予め定められた閾値以下であるとき、前記制御部は、前記生成装置による前記洗浄用液の生成を停止する、請求項6に記載の洗浄装置。
【請求項8】
前記記憶部は、前記前記洗浄対象装置の前記動作履歴を記憶する、請求項3に記載の洗浄装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記情報に基づいて前記生成装置を制御する、請求項2に記載の洗浄装置。
【請求項10】
前記制御部が前記生成装置を制御するためのソフトウェアを格納する格納部をさらに含み、前記ソフトウェアは、前記洗浄対象装置及び前記生成装置に応じて更新可能である、請求項1ないし9のいずれか一項に記載の洗浄装置。
【請求項11】
請求項1ないし10のいずれか一項に記載の洗浄装置が接続可能である、逆浸透処理装置。
【請求項12】
水素が溶解した水素水を生成する水素水生成装置を含む、請求項11に記載の逆浸透処理装置。
【請求項13】
前記洗浄用液の温度を測定する温度測定装置又は前記生成装置に流入若しくは前記生成装置から流出する前記洗浄用液の流量を測定する流量測定装置と、前記温度又は前記流量に関する情報を前記洗浄装置に送信する送信装置をさらに備える、請求項11または12に記載の逆浸透処理装置。
【請求項14】
請求項5に記載の洗浄装置が接続可能であり、
前記洗浄用液中の前記洗浄剤の濃度を測定する濃度測定装置をさらに備え、前記濃度に関する情報を送信する送信装置をさらに備える、逆浸透処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、洗浄装置及び逆浸透処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、原水を逆浸透膜を透過させて、逆浸透水を生成する逆浸透処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-28329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示されている逆浸透処理装置は、逆浸透膜を洗浄するための洗浄液槽及び洗浄液を逆浸透膜に供給するための洗浄液ラインを含んでいる。
【0005】
逆浸透処理装置は、治療室の設置スペースの制約を受け、小型化が要望されている。しかしながら、上記特許文献1に開示されている逆浸透処理装置は、洗浄液槽及び洗浄液ラインを内蔵しているため、装置の小型化を図ることが困難となっていた。
【0006】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、容易に逆浸透処理装置の小型化を図ることができる洗浄装置等を提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の洗浄装置は、洗浄対象装置から液体を取り込むための入口と、
前記液体から洗浄用液を生成する生成装置と、
前記洗浄用液を前記洗浄対象装置に戻すための出口とを含む。
【0008】
本発明に係る前記洗浄装置において、前記生成装置は、前記液体を加熱する加熱装置を含む、ことが望ましい。
【0009】
本発明に係る前記洗浄装置において、前記生成装置は、前記液体に洗浄剤を混合する混合装置を含む、ことが望ましい。
【0010】
本発明に係る前記洗浄装置において、前記生成装置を制御する制御部を含む、ことが望ましい。
【0011】
本発明に係る前記洗浄装置において、前記洗浄対象装置は、運転モードとして、循環洗浄装置との間で前記洗浄用液を循環させる洗浄モードを有する、ことが望ましい。
【0012】
本発明に係る前記洗浄装置において、前記制御部は、前記洗浄対象装置と通信し、前記運転モードを前記洗浄モードに移行させ、かつ、前記洗浄対象装置と前記生成装置とを同期して制御する機能を有する、ことが望ましい。
【0013】
本発明に係る前記洗浄装置において、前記入口及び前記出口は、複数の前記洗浄対象装置と接続可能であり、前記制御部は、複数の前記洗浄対象装置と通信可能である、ことが望ましい。
【0014】
本発明に係る前記洗浄装置において、前記洗浄用液を貯留するタンクをさらに含む、ことが望ましい。
【0015】
本発明に係る前記洗浄装置において、前記タンク内の液位を検出するセンサーをさらに含み、前記液位が予め定められた閾値以下であるとき、前記制御部は、前記生成装置による前記洗浄用液の生成を停止する、ことが望ましい。
【0016】
本発明に係る前記洗浄装置において、前記生成装置の動作履歴を記憶する記憶部をさらに含む、ことが望ましい。
【0017】
本発明に係る前記洗浄装置において、前記記憶部は、前記前記洗浄対象装置の動作履歴を記憶する、ことが望ましい。
【0018】
本発明に係る前記洗浄装置において、前記制御部は、前記洗浄対象装置と通信し、前記洗浄用液の性質及び流量に関する情報を取得する、ことが望ましい。
【0019】
本発明に係る前記洗浄装置において、前記制御部は、前記情報に基づいて前記生成装置を制御する、ことが望ましい。
【0020】
本発明に係る前記洗浄装置において、前記制御部が前記生成装置を制御するためのソフトウェアを格納する格納部をさらに含み、前記ソフトウェアは、前記洗浄対象装置及び前記生成装置に応じて更新可能である、ことが望ましい。
【0021】
本発明の逆浸透処理装置は、原水を逆浸透膜を透過させて、逆浸透水を生成する逆浸透処理装置であって、前記洗浄装置が接続可能である。
【0022】
本発明に係る前記逆浸透処理装置において、水素が溶解した水素水を生成する水素水生成装置を含む、ことが望ましい。
【0023】
本発明に係る前記逆浸透処理装置において、前記洗浄用液の温度を測定する温度測定装置又は前記生成装置に流入若しくは前記生成装置から流出する前記洗浄用液の流量を測定する流量測定装置と、前記温度又は前記流量に関する情報を前記洗浄装置に送信する送信装置をさらに備える、ことが望ましい。
【0024】
本発明に係る前記逆浸透処理装置において、前記洗浄用液中の前記洗浄剤の濃度を測定する濃度測定装置をさらに備え、前記濃度に関する情報を送信する送信装置をさらに備える、ことが望ましい。
【発明の効果】
【0025】
本発明の前記洗浄装置は、前記洗浄対象装置から前記液体を取り込んで前記洗浄用液を生成し、前記洗浄対象装置に戻す。これにより、前記洗浄対象装置が前記洗浄用液によって洗浄される。前記洗浄装置は、洗浄を実行する時に前記入口及び前記出口が前記洗浄対象装置と接続され、洗浄を実行しない時にあっては、前記洗浄対象装置から分離可能である。これにより、前記洗浄対象装置の小型化とコストダウンを図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の洗浄装置の概略構成を示すブロック図である。
図2図1の洗浄装置の変形例の概略構成を示すブロック図である。
図3図1の洗浄装置の別の変形例の概略構成を示すブロック図である。
図4図1の洗浄装置のさらに別の変形例の概略構成を示すブロック図である。
図5図1の洗浄装置のさらに別の変形例の概略構成を示すブロック図である。
図6図5の洗浄装置の変形例の概略構成を示すブロック図である。
図7図6の洗浄装置の変形例の概略構成を示すブロック図である。
図8図1ないし7の洗浄装置と接続される逆浸透処理装置の概略構成を示すブロック図である。
図9図8の逆浸透処理装置の変形例の概略構成を示すブロック図である。
図10図8の逆浸透処理装置の別の変形例の概略構成を示すブロック図である。
図11図8の逆浸透処理装置のさらに別の変形例の概略構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の洗浄装置1の流路構成を示している。洗浄装置1は、洗浄対象装置100を洗浄するための装置である。
【0028】
洗浄対象装置100の一例としては、原水を逆浸透膜を透過させて、逆浸透水を生成する逆浸透処理装置(図8ないし11において後述する逆浸透処理装置200等参照)が挙げられる。
【0029】
洗浄装置1は、入口2と、生成装置3と、出口4とを含んでいる。
【0030】
入口2及び出口4は、洗浄対象装置100の本体101から延びる接続管102、103等を介して洗浄対象装置100と接続される。
【0031】
接続管102は、本体101と入口2とを接続する。接続管103は、出口4と本体101とを接続する。なお、接続管102、103に替えて、洗浄装置1の側に同等の接続管が設けられていてもよい。
【0032】
入口2は、洗浄対象装置100から洗浄装置1内に液体を取り込む。液体は、洗浄対象装置100を流通する液体であり、洗浄対象装置100が逆浸透処理装置である場合、例えば、逆浸透処理装置に供給される原水または逆浸透膜を透過して生成された逆浸透水である。
【0033】
原水には、一般的には水道水が利用されるが、その他、例えば、純水、井戸水、地下水等を用いることができる。
【0034】
生成装置3は、洗浄装置1に取り込まれた液体から洗浄用液を生成する。洗浄用液は、洗浄対象装置100を洗浄するのに適した液体であり、洗浄装置1に取り込まれた液体を加熱したものの他、洗浄装置1に取り込まれた液体に洗浄剤が混合されたものが好適に用いられる。洗浄用液によって洗浄対象装置100の本体101及び接続管102、103が洗浄される。
【0035】
出口4は、接続管103を介して洗浄用液を洗浄対象装置100に戻す。洗浄対象装置100を洗浄した洗浄用液は、接続管102及び入口2を介して生成装置3に取り込まれ、生成装置3によって再生され、再び、出口4及び接続管103を介して洗浄対象装置100に供給される。
【0036】
入口2及び接続管102並びに出口4及び103は、接続/分離可能に構成されている。洗浄装置1は、洗浄を実行する時に入口2及び出口4が洗浄対象装置100と接続され、洗浄を実行しないときにあっては、洗浄対象装置100から分離可能である。
【0037】
洗浄対象装置100は、通常、洗浄装置1とは分離されており、単独で動作する。例えば、洗浄対象装置100が逆浸透処理装置である場合、洗浄装置1を伴うことなく単独で逆浸透処理水を生成可能である。このように、通常の動作時に洗浄対象装置100から洗浄装置1を分離することにより、洗浄対象装置100の小型化及びコストダウンを図ることが可能となる。
【0038】
図2は、図1の洗浄装置1の変形例である洗浄装置1Aのブロック図である。洗浄装置1Aのうち、以下で説明されてない部分については、上述した洗浄装置1の構成が採用されうる。
【0039】
洗浄装置1Aにおいて、生成装置3は、液体を加熱する加熱装置3Aを含んでいる点で上記洗浄装置1とは異なっている。加熱装置3Aは、液体を加熱することにより、洗浄用液を生成する。加熱により洗浄用液の洗浄力が高められる。
【0040】
図3は、図1の洗浄装置1の別の変形例である洗浄装置1Bのブロック図である。洗浄装置1Bのうち、以下で説明されてない部分については、上述した洗浄装置1の構成が採用されうる。
【0041】
洗浄装置1Bにおいて、生成装置3は、液体に洗浄剤を混合する混合装置3Bを含んでいる点で上記洗浄装置1とは異なっている。混合装置3Bは、液体に洗浄剤を混合することにより、洗浄用液を生成する。洗浄対象装置100の汚れに応じて調製された成分の洗浄剤の混合により、洗浄用液の洗浄力が高められる。混合される洗浄剤の形態は限定されず、液状の形態の他、粉末状の形態の洗浄剤が適用されうる。
【0042】
なお、洗浄装置1Bには、洗浄装置1Aに適用されている加熱装置3Aが含まれていてもよい。洗浄剤が混合された洗浄用液が加熱されることにより、その洗浄力がより一層高められる。
【0043】
図4は、図1の洗浄装置1のさらに別の変形例である洗浄装置1Cのブロック図である。洗浄装置1Cのうち、以下で説明されてない部分については、上述した洗浄装置1ないし1Bの構成が採用されうる。
【0044】
図4において、各ブロックの電気的な接続は、2点鎖線で示されている。洗浄装置1Cは、生成装置3を制御する制御部6を含んでいる点で上記洗浄装置1とは異なっている。制御部6は、例えば、各種の演算処理、情報処理等を実行するCPU(Central Processing Unit)及びCPUの動作を司るプログラム及び各種の情報を記憶するメモリ等を有している。制御部6の各種の機能は、CPU、メモリ及びプログラムによって実現される。
【0045】
制御部6と生成装置3とは、電気的に接続されている。制御部6が生成装置3を制御することにより、適切な洗浄用液が生成される。例えば、生成装置3が加熱装置3Aである場合、制御部6が加熱装置3Aを制御することにより適切な温度の洗浄用液が生成される。また、生成装置3が混合装置3Bである場合、制御部6が混合装置3Bを制御することにより適切な濃度の洗浄用液が生成される。これにより、洗浄用液の洗浄力の適切に維持される。
【0046】
入口2及び出口4には、接続管102、103の接続状態を検出するセンサー21、41が設けられるのが望ましい。センサー21は、入口2と接続管102との接続状態に応じた信号を制御部6に出力する。センサー41は、出口4と接続管103との接続状態に応じた信号を制御部6に出力する。これにより、制御部6は、入口2及び出口4と接続管102、103との接続状態を知得し、その接続状態に基づいて生成装置3の動作を制御する。
【0047】
洗浄対象装置100は、運転モードとして洗浄モードを有している。「洗浄モード」とは、洗浄装置1等との間で洗浄用液を循環させて、本体101及び接続管102、103を洗浄する運転モードである。
【0048】
洗浄対象装置100は、上記洗浄モードとは別に、洗浄対象装置100の機能に応じた通常の運転モードを有している。例えば、洗浄対象装置100が逆浸透処理装置である場合、洗浄対象装置100の通常の運転モードは、逆浸透水を生成する「逆浸透モード」である。
【0049】
洗浄対象装置100に洗浄装置1が接続されたとき、洗浄対象装置100は、洗浄モードで運転する。洗浄対象装置100から洗浄装置1が分離されたとき、洗浄対象装置100は、通常の運転モードで運転可能となる。
【0050】
洗浄用液の循環は、制御部6の制御により、洗浄装置1に設けられたポンプ(図示せず)が洗浄用液を駆動して洗浄対象装置100に送出することにより実現される。洗浄用液を駆動するポンプとして、洗浄対象装置100の本体101または接続管102、103に配されているポンプ(例えば、図8等において後述するポンプ204等)が用いられてもよい。この場合、洗浄装置1内のポンプは不要となる。
【0051】
図4に示されるように、制御部6は、洗浄対象装置100の動作を遠隔制御する機能を備えているのが望ましい。このため、洗浄装置1Cには、制御部6と電気的に接続され、洗浄対象装置100との間で通信を行う通信装置10が設けられる。通信装置10は、有線または無線にて洗浄対象装置100と接続し通信する。通信装置10は、制御部6に統合されていてもよい。
【0052】
本実施形態では、洗浄装置1Cが洗浄対象装置100の接続管102、103と接続されたとき、制御部6は、通信装置10を介して洗浄対象装置100を制御する信号を送信し、洗浄対象装置100の運転モードを洗浄モードに移行させる。
【0053】
そして、洗浄モードでは、洗浄対象装置100は洗浄装置1によって制御される。すなわち、洗浄装置1の制御部6は、洗浄対象装置100と生成装置3とを同期して制御する。これにより、洗浄対象装置100の洗浄が円滑に実行される。
【0054】
洗浄装置1ないし1Cは、複数の洗浄対象装置100と接続可能に構成されていてもよい。例えば、入口2及び出口4は、複数の洗浄対象装置100と接続可能に構成されていてもよい。このような洗浄装置1等は、単一または複数の生成装置3に対して、洗浄対象装置100の台数に応じた複数の入口2及び出口4が設けられることにより実現される。また、複数の洗浄対象装置100が直列または並列に接続されていてもよい。この場合、単一の入口2及び出口4であっても、実現可能である。
【0055】
単一の洗浄装置1等が複数の洗浄対象装置100と接続されることにより、洗浄機能を一台の洗浄装置1等に集約することができ、複数の洗浄対象装置100に対して個別に洗浄装置1等を設ける必要がなくなる。これにより、洗浄装置1等と洗浄対象装置100とによって構成されるシステム全体の省スペース化を図ることが可能となる。
【0056】
このように入口2及び出口4が複数の洗浄対象装置100と接続される構成の洗浄装置1Cでは、制御部6は、通信装置10を介して複数の洗浄対象装置100と通信可能に構成されているのが望ましい。通信の際、各洗浄対象装置100は、固有のID信号を用いることにより区別される。これにより、制御部6は、各洗浄対象装置100の運転モードを個別に制御可能となる。例えば、入口2及び出口4が接続された洗浄対象装置100の運転モードを洗浄モードに移行させる。
【0057】
図5は、図1の洗浄装置1のさらに別の変形例である洗浄装置1Dのブロック図である。洗浄装置1Dのうち、以下で説明されてない部分については、上述した洗浄装置1ないし1Cの構成が採用されうる。
【0058】
図5に示されるように、洗浄装置1Dは、生成装置3で生成された洗浄用液を貯留するタンク7をさらに含んでいる点で上記洗浄装置1とは異なっている。図5の洗浄装置1Dは、図4の洗浄装置1Cに対して、タンク7が追加されている。洗浄装置1Dは、図1の洗浄装置1ないし図3の洗浄装置1Bに対して、タンク7が追加された形態であってもよい。
【0059】
タンク7への洗浄用液の貯留は、洗浄装置1Dが洗浄対象装置100に接続される前になされるのが望ましい。洗浄モードでの運転中に洗浄用液がタンク7に補充されるように構成されていてもよい。
【0060】
タンク7の容量は、例えば、洗浄装置1Dが接続される洗浄対象装置100の台数等を考慮して定められる。洗浄装置1Dでは、生成装置3で生成された洗浄用液をタンク7に貯留することにより、安定した洗浄力の洗浄用液を洗浄対象装置100に大量に供給することが可能となる。例えば、複数の洗浄対象装置100が洗浄装置1Dに接続され、大量の洗浄用液が必要とされる場合にあっても、予めタンク7に貯えられた一定温度(または一定濃度)の洗浄用液を洗浄対象装置100に供給することが可能となり、洗浄用液の洗浄力が安定する。
【0061】
洗浄装置1Dにおいて、タンク7には液位センサー71が設けられているのが望ましい。液位センサー71は、タンク7内の洗浄用液の液位を検出し、液位に応じた信号を制御部6に出力する。
【0062】
制御部6は、液位センサー71から出力される信号に基づいて、タンク7内の洗浄用液の液位を知得し生成装置3を制御する。例えば、液位が予め定められた閾値以下であるとき、制御部6は、生成装置3による洗浄用液の生成を停止する。これにより、加熱装置3Aによって洗浄用液が急激に加熱されることが抑制される。また、混合装置3Bによって過度に高濃度な洗浄用液が生成されることが抑制される。
【0063】
図6は、図5の洗浄装置1Dの変形例である洗浄装置1Eのブロック図である。洗浄装置1Eのうち、以下で説明されてない部分については、上述した洗浄装置1ないし1Dの構成が採用されうる。
【0064】
図6に示されるように、洗浄装置1Eは、生成装置3の動作履歴を記憶する記憶部8をさらに含んでいる点で上記洗浄装置1Dとは異なっている。洗浄装置1Eにおいて、制御部6は、生成装置3を制御し、生成装置3の動作履歴を記憶部8に記憶させる。動作履歴には、例えば、生成装置3によって生成された洗浄用液の量、温度または濃度に関する情報が含まれる。なお、記憶部8は、制御部6内に組み込まれていてもよい。
【0065】
洗浄装置1Eにおいて、記憶部8は、洗浄対象装置100の動作履歴を記憶する、ように構成されているのが望ましい。例えば、制御部6は、洗浄対象装置100の動作を制御する際にその動作履歴を記憶部8に記憶させる。複数の洗浄対象装置100が洗浄装置1Dに接続される場合にあっては、各洗浄対象装置100の動作履歴が個別に記憶されるように構成されているのが望ましい。これにより、複数の洗浄対象装置100の洗浄履歴を一括して管理し、必要に応じて確認できるようになる。従って、各洗浄対象装置100の状態を良好に維持することが可能となる。
【0066】
洗浄装置1Cないし1Eにおいて、制御部6は、洗浄対象装置100と通信し、洗浄対象装置100内に供給された洗浄用液の性質及び流量に関する情報を取得する、ように構成されているのが望ましい。
【0067】
「洗浄用液の性質」としては、各洗浄対象装置100に供給され、その内部を現に流れる洗浄用液の温度または濃度が挙げられる。このため、各洗浄対象装置100には、洗浄用液の温度または濃度を測定するための装置(例えば、後述する温度測定装置211、濃度測定装置214参照)が設けられている。
【0068】
「洗浄用液の流量」とは、各洗浄対象装置100に供給され、その内部を現に流れる洗浄用液の流量である。このため、各洗浄対象装置100には、洗浄用液の流量を測定するための装置(例えば、後述する流量測定装置212参照)が設けられている。
【0069】
また、洗浄装置1Cないし1Eと接続される各洗浄対象装置100には、洗浄用液の性質及び流量に関する情報を洗浄装置1Cないし1Eに送信するための装置(例えば、後述する送信装置213参照)が設けられている。
【0070】
このような構成により、制御部6は、洗浄対象装置100の洗浄状態を正確に知得することができる。そして、取得した洗浄用液の性質及び流量に関する情報は、洗浄対象装置100ごとに記憶部8に記憶される、ように構成されているのが望ましい。
【0071】
また、制御部6は、取得した洗浄用液の性質及び流量に関する情報に基づいて、洗浄用液が正常に供給されているか、否かを判定できる。例えば、出口4から送出した洗浄用液の流量に対して洗浄対象装置100から取得した情報に基づく洗浄用液の流量が少ない場合、接続管103からの液漏れが懸念される。また、加熱装置3Aに印加する電圧に対して洗浄用液の温度が低い場合、加熱装置3Aの故障が懸念される。同様に、洗浄用液の濃度が低い場合、混合装置3Bの故障が懸念される。このような場合、制御部6は、音声信号または光信号等によるアラートを出力して、注意を喚起することができる。従って、洗浄装置1Eでは、上記アラートを出力するための出力装置(図示せず)が制御部6に接続されているのが望ましい。
【0072】
さらに、制御部6は、取得した洗浄用液の性質及び流量に関する情報に基づいて生成装置3を制御する、のが望ましい。これにより、生成装置3でフィードバック制御によって生成された洗浄用液が洗浄対象装置100に供給されることとなり、より適切な洗浄がなされる。
【0073】
図7は、図6の洗浄装置1Eの変形例である洗浄装置1Fのブロック図である。洗浄装置1Fのうち、以下で説明されてない部分については、上述した洗浄装置1ないし1Eの構成が採用されうる。
【0074】
図7に示されるように、洗浄装置1Fは、格納部9をさらに含んでいる。格納部9は、制御部6が生成装置3を制御するためのソフトウェアを格納する。上記ソフトウェアには、制御部6の動作プログラムの他、生成装置3を制御するために参照される各種のパラメータも含まれる。なお、格納部9は、記憶部8と統合されていてもよく、制御部6内のメモリとして制御部6に組み込まれていてもよい。
【0075】
洗浄装置1Fにおいて、格納部9に格納されるソフトウェアは、洗浄対象装置100及び生成装置3に応じて更新可能である、のが望ましい。ソフトウェアの更新は、例えば、通信装置10を用いて実現される。これにより、洗浄装置1Fに接続される洗浄対象装置100が変更されても、対応するソフトウェアに更新することにより、適切な洗浄用水の供給がなされる。また、洗浄装置1F内の生成装置3が変更されても、対応するソフトウェアに更新することにより、適切な洗浄用水が生成される。
【0076】
図8は、図1ないし7に示される洗浄対象装置100の一例である逆浸透処理装置200のブロック図である。
【0077】
逆浸透処理装置200は、原水から逆浸透水を生成する装置である。「逆浸透水」とは、逆浸透膜を用いて浄化、すなわち逆浸透処理された水である。逆浸透処理装置200は、逆浸透膜モジュール201を含んでいる。逆浸透膜モジュール201は、逆浸透膜202を有している。
【0078】
逆浸透処理装置200に供給された原水は、逆浸透膜モジュール201に流入され、逆浸透膜202を透過する際に浄化され、逆浸透水が生成される。逆浸透水は、例えば、透析治療に適用される。すなわち、逆浸透水は、透析液を調製するための透析液調製用水として用いられる。一方、逆浸透膜モジュール201において、逆浸透膜202を透過できなかった成分は、濃縮された不純物を含む濃縮水として逆浸透膜モジュール201から排出される。
【0079】
逆浸透膜モジュール201の上流側には、必要に応じて原水タンク203が設けられる。原水タンク203は、逆浸透処理装置200に供給された原水を貯える。
【0080】
原水タンク203と逆浸透膜モジュール201との間には、ポンプ204が設けられる。ポンプ204は、逆浸透処理前の原水を逆浸透膜モジュール201に圧送する。
【0081】
ポンプ204は、制御部208によって制御される。制御部208は、逆浸透処理装置200の各部の制御を司る。制御部208は、洗浄装置1Cないし1Fの制御部6と優先または無線で接続され通信可能に構成されている。これにより、逆浸透処理装置200の運転モードが制御部6によって制御される。
【0082】
逆浸透膜モジュール201の下流側には、必要に応じて逆浸透水タンク205が設けられる。逆浸透水タンク205には、逆浸透膜202を透過し浄化された逆浸透水が溜められる。
【0083】
逆浸透処理装置200は、洗浄装置1ないし1Fと接続可能に構成されている。例えば、
原水タンク203に至る管206から接続管103が分岐し、洗浄装置1等の出口4と接続される。一方、逆浸透水タンク205から透析液を調製する透析液調製装置(図示せず)に至る管207から接続管102が分岐し、洗浄装置1等の入口2と接続される。
【0084】
洗浄装置1等と接続された逆浸透処理装置200は、洗浄モードで動作する。洗浄モードでは、ポンプ204の駆動により、洗浄装置1等及び逆浸透処理装置200との間を洗浄用水が循環する。
【0085】
洗浄モードでは、まず、逆浸透水タンク205内の逆浸透水が、接続管102及び入口2を介して洗浄装置1に取り込まれる。洗浄装置1の生成装置3は、取り込まれた逆浸透水から洗浄用水を生成し、出口4及び接続管103を介して原水タンク203に送出する。
【0086】
原水タンク203に送り込まれた洗浄用水は、ポンプ204、逆浸透膜モジュール201及び逆浸透水タンク205に移動し、逆浸透処理装置200内の水路を洗浄する。こうして生成装置3で生成された洗浄用液が洗浄装置1等及び逆浸透処理装置200内を循環し、逆浸透処理装置200が洗浄される。
【0087】
逆浸透処理装置200と洗浄装置1とは、逆浸透処理装置200の洗浄時にのみ接続される。これにより、逆浸透処理装置200の内部に洗浄用液を生成するための装置(洗浄装置1に相当する構成)を配する必要がなくなり、逆浸透処理装置200の小型化とコストダウンを図ることができる。なお、逆浸透処理装置200が洗浄モード以外の通常モードで動作しているとき、洗浄装置1は、別の保管場所で待機される。
【0088】
図9は、図8の逆浸透処理装置200の変形例である逆浸透処理装置200Aのブロック図である。逆浸透処理装置200Aのうち、以下で説明されてない部分については、上述した逆浸透処理装置200の構成が採用されうる。
【0089】
逆浸透処理装置200Aは、水素水生成装置210を含む点で、逆浸透処理装置200とは異なっている。水素水生成装置210は、原水タンク203とポンプ204との間に配される。この場合、原水タンク203と水素水生成装置210との間に別にポンプ(図示せず)が設けられるのが望ましい。
【0090】
水素水生成装置210は、水素が溶解した水素水を生成する。水素水は、例えば、水を電気分解することによって水素ガスを発生させることにより生成される。すなわち、電気分解によって生じた水素ガスが周囲の水に溶解し、水素水が生成される。このような水素水は、水素水生成装置210内に水を電気分解するための電解槽(図示せず)を含むように構成することにより実現される。
【0091】
電解槽には、例えば、電解室を陽極給電体側の陽極室と陰極給電体側の陰極室とに区分する隔膜を含む有膈膜電解槽が好適に用いられる。隔膜には、例えば、スルホン酸基を有するフッ素系樹脂からなる固体高分子膜が好適に用いられる。上記固体高分子膜は、電気分解により、陽極室で発生したオキソニウムイオンを陰極室へと移動させて、水素ガスの生成原料とする。従って、電気分解の際に水酸化物イオンが発生することなく、水素水のpHが変化しない。なお、この場合、電解槽の下流側に、水素水を貯えるタンク(図示せず)が設けられていてもよい。
【0092】
水素水生成装置210は、上述した電解槽を含む形態の他、ボンベ等の内部で加圧された水素ガスを水に溶解させる形態の装置であってもよい。
【0093】
水素水生成装置210によって生成された水素水は、逆浸透膜モジュール201にて逆浸透処理された後、透析液の調製に用いられる。水素水を透析液の調製に用いることにより、透析患者の酸化ストレスが低減される。
【0094】
水素水生成装置210は、逆浸透膜モジュール201と逆浸透水タンク205との間に設けられていてもよい。また、水素水生成装置210は、原水タンク203のさらに上流または逆浸透水タンク205のさらに下流に設けられていてもよい。これらの場合、水素水生成装置210は、逆浸透膜モジュール201によって生成された逆浸透水に水素を溶解させる。
【0095】
逆浸透処理装置200Aが洗浄装置1と接続されることにより、水素水生成装置210によって生成された水素水を用いた洗浄用水が洗浄装置1にて生成される。すなわち、粒子径の小さい水素ガスが溶け込んだ洗浄用水を逆浸透処理装置200Aの洗浄に用いることにより、洗浄用水の洗浄力が高められ、逆浸透処理装置200Aが短時間で洗浄されうる。
【0096】
図10は、図8の逆浸透処理装置200の別の変形例である逆浸透処理装置200Bのブロック図である。逆浸透処理装置200Bのうち、以下で説明されてない部分については、上述した逆浸透処理装置200または200Aの構成が採用されうる。
【0097】
逆浸透処理装置200Bは、温度測定装置211、流量測定装置212及び送信装置213を含む点で、逆浸透処理装置200とは異なっている。逆浸透処理装置200Bは、加熱装置3Aを含む洗浄装置1Aと好適に接続される。
【0098】
温度測定装置211は、接続管103または管206(本実施形態では接続管103)に配されている。温度測定装置211は、洗浄装置1Aから供給された洗浄用液の温度を測定し、該温度に対応する信号を制御部208に出力する。
【0099】
流量測定装置212は、接続管102もしくは103又は管206もしくは207(本実施形態では接続管102)に配されている。流量測定装置212は、生成装置3に流入若しくは生成装置3から流出する洗浄用液(本実施形態では生成装置3に流入する洗浄用液)の流量を測定し、該流量に対応する信号を制御部208に出力する。
【0100】
送信装置213は、制御部208と電気的に接続されている。送信装置213は、洗浄用液の温度に対応する信号を洗浄装置1Aの制御部6に送信する。これにより、制御部6は、逆浸透処理装置200Bに供給された洗浄用液の温度を知得し、洗浄装置1Aの加熱装置3Aをフィードバック制御可能となる。これにより、逆浸透処理装置200Bに供給される洗浄用液が適温に維持される。
【0101】
また、送信装置213は、洗浄用液の流量に対応する信号を洗浄装置1Aの制御部6に送信する。これにより、制御部6は、逆浸透処理装置200Bに供給された洗浄用液の流量を知得し、洗浄装置1Aをフィードバック制御可能となる。これにより、逆浸透処理装置200Bに供給される洗浄用液が適量に維持される。
【0102】
逆浸透処理装置200Bにあっては、温度測定装置211、流量測定装置212のうち、いずれか一方が設けられていてもよい。また、逆浸透処理装置200Bの構成は、水素水生成装置210を含む逆浸透処理装置200Aにも適用可能である。
【0103】
図11は、図8の逆浸透処理装置200の別の変形例である逆浸透処理装置200Cのブロック図である。逆浸透処理装置200Cのうち、以下で説明されてない部分については、上述した逆浸透処理装置200ないし200Bの構成が採用されうる。
【0104】
逆浸透処理装置200Cは、濃度測定装置214、流量測定装置212及び送信装置213を含む点で、逆浸透処理装置200とは異なっている。逆浸透処理装置200Cは、混合装置3B及び制御部を含む洗浄装置1Bと好適に接続される。
【0105】
濃度測定装置214は、接続管103または管206(本実施形態では接続管103)に配されている。温度測定装置211は、洗浄装置1Bから供給された洗浄用液の濃度を測定し、該濃度に対応する信号を制御部208に出力する。
【0106】
送信装置213は、洗浄用液の濃度に対応する信号を洗浄装置1Bの制御部に送信する。これにより、制御部は、逆浸透処理装置200Bに供給された洗浄用液の濃度を知得し、洗浄装置1Bの混合装置3Bをフィードバック制御可能となる。これにより、逆浸透処理装置200Cに供給される洗浄用液が適度な濃度に維持される。
【0107】
逆浸透処理装置200Cにあっては、濃度測定装置214、流量測定装置212のうち、いずれか一方が設けられていてもよい。また、逆浸透処理装置200Cの構成は、水素水生成装置210を含む逆浸透処理装置200Aにも適用可能である。
【0108】
また、逆浸透処理装置200B及び逆浸透処理装置200Cの構成が組み合わせられた形態、すなわち、温度測定装置211、流量測定装置212、濃度測定装置214、流量測定装置212及び送信装置213を含む形態の逆浸透処理装置であってもよい。このような逆浸透処理装置は、洗浄装置1A及び洗浄装置1Bのいずれとも好適に接続される。
【0109】
以上、本発明の洗浄装置1等及び逆浸透処理装置200等が詳細に説明されたが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施される。
【符号の説明】
【0110】
1 :洗浄装置
1A :洗浄装置
1B :洗浄装置
1C :洗浄装置
1D :洗浄装置
1E :洗浄装置
1F :洗浄装置
2 :入口
3 :生成装置
3A :加熱装置
3B :混合装置
4 :出口
6 :制御部
7 :タンク
8 :記憶部
12 :洗浄装置
100 :洗浄対象装置
200 :逆浸透処理装置
200A :逆浸透処理装置
200B :逆浸透処理装置
200C :逆浸透処理装置
202 :逆浸透膜
208 :制御部
210 :水素水生成装置
211 :温度測定装置
212 :流量測定装置
213 :送信装置
214 :濃度測定装置
【要約】
洗浄装置1は、洗浄対象装置100から液体を取り込むための入口2と、液体から洗浄用液を生成する生成装置3と、洗浄用液を洗浄対象装置100に戻すための出口4とを含む。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11