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特許7373078無線通信システムにおいてビーム失敗復旧手順を実行するための方法及びその装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-24
(45)【発行日】2023-11-01
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいてビーム失敗復旧手順を実行するための方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/28 20090101AFI20231025BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20231025BHJP
   H04W 24/04 20090101ALI20231025BHJP
   H04W 72/21 20230101ALI20231025BHJP
   H04W 76/19 20180101ALI20231025BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W72/232
H04W24/04
H04W72/21
H04W76/19
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2022543476
(86)(22)【出願日】2022-01-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-05
(86)【国際出願番号】 KR2022000975
(87)【国際公開番号】W WO2022158846
(87)【国際公開日】2022-07-28
【審査請求日】2022-07-15
(31)【優先権主張番号】10-2021-0009754
(32)【優先日】2021-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】コ ソンウォン
(72)【発明者】
【氏名】カン チウォン
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-534717(JP,A)
【文献】国際公開第2019/130523(WO,A1)
【文献】Samsung,Offline Discussion 112 : EMIMO MAC Corrections[online],3GPP TSG RAN WG2 #109bis-e R2-2003891,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_109bis-e/Docs/R2-2003891.zip>,2020年05月01日
【文献】Moderator (CATT),Summary on beam management for simultaneous multi-TRP transmission with multiple Rx panels[online],3GPP TSG RAN WG1 #103-e R1-200nnnn,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_103-e/Docs/R1-2009500.zip>,2020年11月26日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて、端末がビーム失敗復旧(Beam Failure Recovery, BFR)手順を実行する方法において、
PUCCH(Physical Uplink Control Channel)送信に対する設定を含むセルグループに関連する情報を受信するステップと、
2セットのBFD-RS(Beam Failure Detecyion-Reference Signal)を含む前記BFRに関連する設定情報を受信するステップと、
前記2セットのBFD-RSに基づいて少なくとも一つのダウンリンク参照信号(Downlink Reference Signal, DL RS)を受信するステップと、
ビーム失敗インスタンス(Beam Failure Instance(BFI))カウンタがビーム失敗インスタンス最大カウントと等しいかより大きいことに基づいてビーム失敗を検出するステップと、
前記少なくとも一つのDL RSに対する無線リンク品質測定(radio link quality measurement)に基づいて、前記BFIカウンタが、前記2セットのBFD-RSのそれぞれに対して設定され
PUCCH送信に対する設定に基づいて、前記ビーム失敗に関連するPUCCHを送信するステップとを含み、
前記2セットのBFD-RSは、プライマリセル(PCell)、プリマリセコンダリセル(PSCell)又はセコンダリセル(SCell)である、サービングセルに関連し、
(i)前記2セットのBFD-RSが前記PCell又は前記PSCellに関連すること、及び、(ii)PUCCH送信に対する設定が、前記2セットのBFD-RSの第1BFD-RSセットに関連する第1設定と、前記2セットのBFD-RSの第2BFD-RSセットに関連する第2設定を含むことに基づき
前記第1BFD-RSセットの前記BFIカウンタが前記ビーム失敗インスタンス最大カウントと等しいかより大きいことに基づいて、前記第1設定は、前記ビーム失敗に関連する前記PUCCHの送信に利用され
前記第2BFD-RSセットの前記BFIカウンタが前記ビーム失敗インスタンス最大カウントと等しいかより大きいことに基づいて、前記第2設定は、前記ビーム失敗と関連する前記PUCCHの送信に利用される、方法。
【請求項2】
前記第1設定と前記第2設定のそれぞれは、PUCCHリソースに関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ビーム失敗が前記PCell又は前記PSCellに関連する前記2セットのBFD-RSの一つで検出されたことに基づいて、前記ビーム失敗と関連する前記PUCCHは送信され
前記ビーム失敗が前記PCell又は前記PSCellに関連する前記2セットのBFD-RSで検出されたことに基づいて、前記PCell又は前記PSCellについてのランダムアクセス手順が開始される、請求項1に記載の方法
【請求項4】
前記2セットのBFD-RSのそれぞれは、多数TRP(Transmission and Reception Points)の一つと関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
BFR MAC-CE(Medium Access Control-Control Element)を送信するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記BFR MAC-CEは、(i)前記ビーム失敗が検出されるための、1つ以上のサービングセルに関連する情報と、(ii)前記1つ以上のサービングセルのそれぞれに設定された前記2セットのBFD-RSの中で検出されたビーム失敗で、BFD-RSセットに関連した情報を含む、請求項に記載の方法。
【請求項7】
無線通信システムにおいてビーム失敗復旧〈Beam Failure Recovery、BFR)手順を実行する端末において、
1つ以上のトランシーバ。
前記1つ以上のトランシーバを制御する1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサに動作可能に接続された1つ以上のメモリを含み、
前記1つ以上のメモリは、前記1つ以上のプロセッサによって実行されることに基づいて動作を実行するための指示(instruction)を格納し、
前記の動作は、
PUCCH(Physical Uplink Control Channel)送信に対する設定を含むセルグループに関連する情報を受信することと、
2セットのBFD-RS(Beam Failure Detecyion-Reference Signal)を含む前記BFRに関連する設定情報を受信することと、
前記2セットのBFD-RSに基づいて少なくとも一つのダウンリンク参照信号(Downlink Reference Signal, DL RS)を受信することと、
ビーム失敗インスタンス(Beam Failure Instance(BFI))カウンタがビーム失敗インスタンス最大カウントと等しいかより大きいことに基づいてビーム失敗を検出することと、
前記少なくとも一つのDL RSに対する無線リンク品質測定(radio link quality measurement)に基づいて、前記BFIカウンタが、前記2セットのBFD-RSのそれぞれに対して設定され
PUCCH送信に対する設定に基づいて、前記ビーム失敗に関連するPUCCHを送信することを含み、
前記2セットのBFD-RSは、プライマリセル(PCell)、プリマリセコンダリセル(PSCell)又はセコンダリセル(SCell)である、サービングセルに関連し、
(i)前記2セットのBFD-RSが前記PCell又は前記PSCellに関連すること、及び、(ii)PUCCH送信に対する設定が、前記2セットのBFD-RSの第1BFD-RSセットに関連する第1設定と、前記2セットのBFD-RSの第2BFD-RSセットに関連する第2設定を含むことに基づき
前記第1BFD-RSセットの前記BFIカウンタが前記ビーム失敗インスタンス最大カウントと等しいかより大きいことに基づいて、前記第1設定は、前記ビーム失敗に関連する前記PUCCHの送信に利用され
前記第2BFD-RSセットの前記BFIカウンタが前記ビーム失敗インスタンス最大カウントと等しいかより大きいことに基づいて、前記第2設定は、前記ビーム失敗と関連する前記PUCCHの送信に利用される、端末。
【請求項8】
無線通信システムにおいて、端末がビーム失敗復旧(Beam Failure Recovery、BFR)手順を実行するように制御する装置において、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサに動作可能に接続された1つ以上のメモリとを含み、
前記1つ以上のメモリは、前記1つ以上のプロセッサによって実行されることに基づいて動作を実行する指示(instruction)を格納し、
前記動作は、
PUCCH(Physical Uplink Control Channel)送信に対する設定を含むセルグループに関連する情報を受信することと、
2セットのBFD-RS(Beam Failure Detecyion-Reference Signal)を含む前記BFRに関連する設定情報を受信することと、
前記2セットのBFD-RSに基づいて少なくとも一つのダウンリンク参照信号(Downlink Reference Signal,DL RS)を受信することと、
ビーム失敗インスタンス(Beam Failure Instance(BFI))カウンタがビーム失敗インスタンス最大カウントと等しいかより大きいことに基づいてビーム失敗(beam failure)を検出することと、
前記少なくとも一つのDL RSに対する無線リンク品質測定(radio link quality measurement)に基づいて、前記BFIカウンタが、前記2セットのBFD-RSのそれぞれに対して設定され
PUCCH送信に対する設定に基づいて、前記ビーム失敗に関連するPUCCHを送信することを含み、
前記2セットのBFD-RSは、プライマリセル(PCell)、プリマリセコンダリセル(PSCell)又はセコンダリセル(SCell)である、サービングセルに関連し、
(i)前記2セットのBFD-RSが前記PCell又は前記PSCellに関連すること、及び、(ii)PUCCH送信に対する設定が、前記2セットのBFD-RSの第1BFD-RSセットに関連する第1設定と、前記2セットのBFD-RSの第2BFD-RSセットに関連する第2設定を含むことに基づき
前記第1BFD-RSセットの前記BFIカウンタが前記ビーム失敗インスタンス最大カウントと等しいかより大きいことに基づいて、前記第1設定は、前記ビーム失敗に関連する前記PUCCHの送信に利用され
前記第2BFD-RSセットの前記BFIカウンタが前記ビーム失敗インスタンス最大カウントと等しいかより大きいことに基づいて、前記第2設定は、前記ビーム失敗と関連する前記PUCCHの送信に利用される、装置。
【請求項9】
1つ以上の命令を格納する1つ以上の非一時的(non-transitory)コンピュータ可読メモリにおいて、
前記1つ以上の命令は、1つ以上のプロセッサによって実行されることに基づいて動作を実行し、
前記動作は、
PUCCH(Physical Uplink Control Channel)送信に対する設定を含むセルグループに関連する情報を受信することと、
2セットのBFD-RS(Beam Failure Detecyion-Reference Signal)を含む前記BFRに関連する設定情報を受信することと
前記2セットのBFD-RSに基づいて少なくとも一つのダウンリンク参照信号(Downlink Reference Signal, DL RS)を受信することと
ビーム失敗インスタンス(Beam Failure Instance(BFI))カウンタがビーム失敗インスタンス最大カウントと等しいかより大きいことに基づいてビーム失敗(beam failure)を検出することと、
前記少なくとも一つのDL RSに対する無線リンク品質測定(radio link quality measurement)に基づいて、前記BFIカウンタが、前記2セットのBFD-RSのそれぞれに対して設定され
PUCCH送信に対する設定に基づいて、前記ビーム失敗に関連するPUCCHを送信することを含み、
前記2セットのBFD-RSは、プライマリセル(PCell)、プリマリセコンダリセル(PSCell)又はセコンダリセル(SCell)である、サービングセルに関連し、
(i)前記2セットのBFD-RSが前記PCell又は前記PSCellに関連すること、及び、(ii)PUCCH送信に対する設定が、前記2セットのBFD-RSの第1BFD-RSセットに関連する第1設定と、前記2セットのBFD-RSの第2BFD-RSセットに関連する第2設定を含むことに基づき
前記第1BFD-RSセットの前記BFIカウンタが前記ビーム失敗インスタンス最大カウントと等しいかより大きいことに基づいて、前記第1設定は、前記ビーム失敗に関連する前記PUCCHの送信に利用され
前記第2BFD-RSセットの前記BFIカウンタが前記ビーム失敗インスタンス最大カウントと等しいかより大きいことに基づいて、前記第2設定は、前記ビーム失敗と関連する前記PUCCHの送信に利用される、1つ以上の非一時的(non-transitory)コンピュータ可読メモリ
【請求項10】
無線通信システムにおいて、基地局がビーム失敗復旧(Beam Failure Recovery、BFR)手順を実行する方法において、
PUCCH(Physical Uplink Control Channel)送信に対する設定を含むセルグループに関連する情報を送信するステップと、
2セットのBFD-RS(Beam Failure Detecyion-Reference Signal)を含む前記BFRに関連する設定情報を送信するステップと
前記2セットのBFD-RSに基づいて少なくとも一つのダウンリンク参照信号(Downlink Reference Signal, DL RS)を送信するステップと、
PUCCH送信に対する設定に基づいて、ビーム失敗(beam failure)に関連するPUCCHを受信するステップを含み、
ビーム失敗インスタンス(Beam Failure Instance(BFI))カウンタがビーム失敗インスタンス最大カウントと等しいかより大きいことに基づいて、前記ビーム失敗は検出され、
前記少なくとも一つのDL RSに対する無線リンク品質測定(radio link quality measurement)に基づいて、前記BFIカウンタが、前記2セットのBFD-RSのそれぞれに対して設定され、
前記2セットのBFD-RSは、プライマリセル(PCell)、プリマリセコンダリセル(PSCell)又はセコンダリセル(SCell)である、サービングセルに関連し、
(i)前記2セットのBFD-RSが前記PCell又は前記PSCellに関連すること、及び、(ii)PUCCH送信に対する設定が、前記2セットのBFD-RSの第1BFD-RSセットに関連する第1設定と、前記2セットのBFD-RSの第2BFD-RSセットに関連する第2設定を含むことに基づき
前記第1BFD-RSセットの前記BFIカウンタが前記ビーム失敗インスタンス最大カウントと等しいかより大きいことに基づいて、前記第1設定は、前記ビーム失敗に関連する前記PUCCHの送信に利用され
前記第2BFD-RSセットの前記BFIカウンタが前記ビーム失敗インスタンス最大カウントと等しいかより大きいことに基づいて、前記第2設定は、前記ビーム失敗と関連する前記PUCCHの送信に利用される、方法。
【請求項11】
無線通信システムにおいてビーム失敗復旧(Beam Failure Recovery、BFR)手順を実行する基地局において、
1つ以上のトランシーバと、
前記1つ以上のトランシーバを制御する1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサに動作可能に接続された1つ以上のメモリを含み、
前記1つ以上のメモリは、前記1つ以上のプロセッサによって実行されることに基づいて動作を実行する指示(instruction)を格納し、
前記動作は、
PUCCH(Physical Uplink Control Channel)送信に対する設定を含むセルグループに関連する情報を送信することと、
2セットのBFD-RS(Beam Failure Detecyion-Reference Signal)を含む前記BFRに関連する設定情報を送信することと
前記2セットのBFD-RSに基づいて、少なくとも一つのダウンリンク参照信号(Downlink Reference Signal, DL RS)を送信することと、
PUCCH送信に対する設定に基づいて、ビーム失敗に関連するPUCCHを受信することを含み、
ビーム失敗インスタンス(Beam Failure Instance(BFI))カウンタがビーム失敗インスタンス最大カウントと等しいかより大きいことに基づいて、前記ビーム失敗が検出され、
前記少なくとも一つのDL RSに対する無線リンク品質測定(radio link quality measurement)に基づいて、前記BFIカウンタが、前記2セットのBFD-RSのそれぞれに対して設定され、
前記2セットのBFD-RSは、プライマリセル(PCell)、プリマリセコンダリセル(PSCell)又はセコンダリセル(SCell)である、サービングセルに関連し、
(i)前記2セットのBFD-RSが前記PCell又は前記PSCellに関連すること、及び、(ii)PUCCH送信に対する設定が、前記2セットのBFD-RSの第1BFD-RSセットに関連する第1設定と、前記2セットのBFD-RSの第2BFD-RSセットに関連する第2設定を含むことに基づき
前記第1BFD-RSセットの前記BFIカウンタが前記ビーム失敗インスタンス最大カウントと等しいかより大きいことに基づいて、前記第1設定は、前記ビーム失敗に関連する前記PUCCHの送信に利用され
前記第2BFD-RSセットの前記BFIカウンタが前記ビーム失敗インスタンス最大カウントと等しいかより大きいことに基づいて、前記第2設定は、前記ビーム失敗と関連する前記PUCCHの送信に利用される、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、無線通信システムにおける無線通信システムにおいてビーム失敗復旧手順を実行するための方法およびその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信システムは、ユーザの活動性を保証しながら音声サービスを提供するために開発された。しかしながら、移動通信システムは、音声だけでなくデータサービスまで領域を拡張し、現在では、爆発的なトラフィックの増加によって資源の不足現象が引き起こされ、ユーザがより高速のサービスを要求するので、より発展した移動通信システムが要求されている。
【0003】
次世代の移動通信システムの要求条件は大きく、爆発的なデータトラフィックの収容、ユーザ当たりの伝送率の画期的な増加、大幅増加した連結デバイス数の収容、非常に低い端対端遅延(End-to-End Latency)、高エネルギー効率を支援できなければならない。そのために、二重連結性(Dual Connectivity)、大規模多重入出力(Massive MIMO:Massive Multiple Input Multiple Output)、全二重(In-band Full Duplex)、非直交多重接続(NOMA:Non-Orthogonal Multiple Access)、超広帯域(Super wideband)支援、端末ネットワーキング(Device Networking)など、多様な技術が研究されている。
【0004】
NR Rel-15で定義されたBFR動作がM-TRP環境(multi-PDCCH based NCJT環境)にそのまま適用される場合、次のような問題が発生することがある。
【0005】
もし特定のTRPに属するCORESETがすべてbeam failure状況であるが、他のTRPに属するCORESET中にbeam failureではないCORESETが存在する場合、該当端末はbeam failure(BF)状況と判断しない。このような状況で、もしall beam failed TRPが重要な制御情報(例えば、SIB、RA、Paging)への送信を担当しているTRP(例えばPrimary TRP)である場合、他のTRP(例えばSecondary TRP)(の特定ビーム)がnon -BF状況であっても、該当する重要制御情報を受信できなくなる問題が発生する。
【0006】
前記問題を解決するために、TRP特定ビーム失敗復旧(TRP-specific BFR)をサポートする必要がある。前記TRP特定ビーム失敗復旧を支援するために、複数のPUCCHリソース(例えば、マルチプルPUCCH - SRリソース)を設定することができる。例えば、前記複数のPUCCHリソースにおいて、PUCCHリソース1はTRP1に関連付けられ、PUCCHリソース2はTRP2に関連付けられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
TRP特定ビーム失敗復旧を支援するために、ビーム失敗検出動作は各TRPに対して実行され得る(例えば、各DL RSセットに対する測定に基づくビーム失敗検出)。このとき、特定のセルでのビーム失敗が他のセルでのビーム失敗と異なる場合が発生できる。具体的な例として、前記特定のセルにおけるビーム失敗は第1TRP(例えば、最初のDL RSセット、最初のPUCCHリソース)に関連し、前記他のセルにおけるビームの失敗は第2TRP(例えば、second DL RS set、second PUCCHリソース)に関連付けることができる。
【0008】
セルごとにビーム失敗が検出されたDL RSセットが異なる場合に、前述した複数のPUCCHリソースの内、どのPUCCHリソースをBFRに活用すべきか端末動作側面で曖昧性が発生することができる。
【0009】
本明細書の目的は、前述の問題を解決するためのビーム失敗復旧方法を提案することである。
【0010】
本明細書で解決しようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に限定されず、言及しないもう一つの技術的課題は、下の記載から、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得る。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本明細書での一実施形態に係る無線通信システムにおいて端末がビーム失敗復旧(Beam Failure Recovery、BFR)手順を実行する方法は、前記BFRに関連する設定情報を受信するステップと前記設定情報に基づいて、ダウンリンク参照信号(Downlink Reference Signal, DL RS)を受信するステップと前記DL RSの測定に基づいてビーム失敗〈beam failure〉を検出するステップ及び前記BFRのための要求メッセージを送信するステップを含む 。
【0012】
前記BFRのための要求メッセージは、スケジューリング要求(Scheduling Request、SR)に関連するPUCCHリソースに基づいて送信され、DL RSはビーム失敗検出のための複数のDL RSセットに基づく。
【0013】
1)前記SRに関連するPUCCHリソースが前記ビーム失敗復旧のために設定された複数のPUCCHリソースの内,1つであり、2)前記ビーム失敗が1つ以上のセル(one or more cells)に関連することに基づいて: 前記SRと関連した PUCCHリソースは、前記複数のPUCCHリソースの内、既設定された基準に基づいて決定された特定のPUCCHリソースであることを特徴とする。
【0014】
前記複数のPUCCHリソースの内、それぞれは、i)前記複数のDL RSセットのうちの1つのDL RSセット、ii)制御リソースセットプールインデックス(CORESETpool index)またはiii)帯域幅部分(Bandwidth part、BWP)内のすべてのCORESETのサブセット(subset)の内、少なくとも1つに関連付けることができる。
【0015】
前記特定のPUCCHリソースは、i)プライマリセル(Primary Cell、PCell)またはii)プライマリセカンダリセル(Primary Secondary Cell、PSCell)の内、少なくとも1つに関連付けることができる。
【0016】
前記特定のPUCCHリソースは、特定のDL RSセットに関連付けられ、前記特定のDL RSセットは、前記1つ以上のセルに関連するDL RSセットの内、ビーム失敗検出の回数に基づいて決定されたDL RSセットであり得る。
【0017】
前記特定PUCCHリソースは、前記複数のPUCCHリソースの内、最も低いインデックス(lowest index)を有するPUCCHリソースであり得る。
【0018】
前記特定PUCCHリソースは、前記複数のPUCCHリソースの内、特定の空間関連情報(specific spatial related information)に関連するPUCCHリソースであり得る。
【0019】
前記特定のPUCCHリソースは、前記複数のPUCCHリソースの内、特定の送信設定指示状態(specific Transmission Configuration Indication state, specific TCI state)に関連するPUCCHリソースであり得る。
【0020】
前記方法は、前記BFRに関連する物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel, PUSCH)を送信するステップをさらに含み得る。
【0021】
前記BFRに関連するPUSCHは、BFR MAC-CE(Medium Access Control-C ontrol Element)と関連付けることができる。
【0022】
前記BFR MAC - CEは、前記1つ以上のセルの内、各セルで検出されたビーム失敗に関連するDL RSセットに関する情報を含むことができる。
【0023】
本明細書の他の実施形態に係る無線通信システムにおいてビーム失敗復旧(Beam Failure Recovery,BFR)手順を実行する端末は、1つ以上のトランシーバ、前記1つ以上のトランシーバを制御する1つ以上のプロセッサ、及び前記1つ以上のプロセッサに動作可能に接続された1つ以上のメモリを含む。
【0024】
前記1つ以上のメモリは、1つ以上のプロセッサによって実行されることに基づいて動作を実行する指示(instruction)を格納する。
【0025】
前記動作は、前記BFRに関連する設定情報を受信するステップ、前記設定情報に基づいてダウンリンク参照信号(Downlink Reference Signal、DL RS)を受信するステップと前記DL RSに対する測定に基づいてビーム失敗(beam failure)を検出するステップ及び前記BFRのための要求メッセージを送信するステップを含む。
【0026】
前記BFRのための要求メッセージは、スケジューリング要求(Scheduling Request、SR)に関連するPUCCHリソースに基づいて送信され、前記DL RSはビーム失敗検出のための複数のDL RSセットに基づく。
【0027】
1)前記SRに関連するPUCCHリソースが前記ビーム失敗復旧のために設定された複数のPUCCHリソースの内、1つであり、2)ビーム失敗が1つ以上のセル(one or more cells)に関連することに基づいて: 前記SRに関連するPUCCHリソースは、前記複数のPUCCHリソースの内、既設定された基準に基づいて決定された特定のPUCCHリソースであることを特徴とする。
【0028】
本明細書のまた他の実施形態に係る無線通信システムにおいて、端末がビーム失敗復旧(Beam Failure Recovery, BFR)手順を実行するように制御する装置は、1つ以上のプロセッサ及び前記1つ以上のプロセッサに動作可能するように接続された1つ以上のメモリを含む。
【0029】
前記1つ以上のメモリは、前記1つ以上のプロセッサによって実行されることに基づいて動作を実行するための指示(Beam Failure Recovery)を格納する。
【0030】
前記動作は、前記BFRに関連する設定情報を受信するステップと前記設定情報に基づいてダウンリンク参照信号(Downlink Reference Signal、DL RS)を受信するステップと前記DL RSに対する測定に基づいてビーム失敗(beam failure)を検出するステップ及び、前記BFRのための要求メッセージを送信することとを含む。
【0031】
前記BFRのための要求メッセージは、スケジューリング要求(Scheduling Request、SR)に関連するPUCCHリソースに基づいて送信され、DL RSはビーム失敗検出のための複数のDL RSセットに基づく。
【0032】
1) 前記SRに関連するPUCCHリソースが前記ビーム失敗復旧のために設定
された複数のPUCCHリソースの内1つであり、2)前記ビーム失敗が1つ以上のセル(one or more cells)に関連することに基づいて: 前記SRに関連するPUCCHリソースは、前記複数のPUCCHリソースの内、既設定された基準に基づいて決定された特定のPUCCHリソースであることを特徴とする。
【0033】
本明細書のまた他の実施形態に係る1つ以上の非一時的(non-transitory)コンピュータ可読媒体は、1つ以上の命令語を格納する。
【0034】
前記1つ以上の命令語は、1つ以上のプロセッサによって実行されることに基づいて動作を実行する。
【0035】
前記動作は、前記BFRに関連する設定情報を受信するステップと前記設定情報に基づいてダウンリンク参照信号(Downlink Reference Signal、DL RS)を受信するステップと前記DL RSに対する測定に基づいてビーム失敗(beam failure)を検出することと、前記BFRのための要求メッセージを送信するステップを含む。
【0036】
前記BFRのための要求メッセージは、スケジューリング要求(Scheduling Request、SR)に関連するPUCCHリソースに基づいて送信され、前記DL RSはビーム失敗検出のための複数のDL RSセットに基づく。
【0037】
1) 前記SRに関連するPUCCHリソースが前記ビーム失敗復旧のために設定
された複数のPUCCHリソースの内、1つであり、2)前記ビーム失敗が1つ以上のセル(one or more cells)に関連することに基づいて: 前記SRに関連するPUCCHリソースは、前記複数のPUCCHリソースの内、既設定された基準に基づいて決定された特定のPUCCHリソースであることを特徴とする。
【0038】
本明細書のまた他の実施形態に係る無線通信システムにおいて、基地局がビーム失敗復旧(Beam Failure Recovery、BFR)手順を実行する方法は、前記BFRに関連する設定情報を送信するステップと前記設定情報に基づくダウンリンク参照信号(Downlink Reference Signal, DL RS)を送信するステップ及び、前記BFRのための要求メッセージを受信するステップを含む。
【0039】
前記BFRのための要求メッセージは、前記DL RSの測定に基づいて検出されたビーム失敗(beam failure)に関連する。
【0040】
前記BFRのための要求メッセージは、スケジューリング要求(Scheduling Request、SR)に関連するPUCCHリソースに基づいて送信され、前記DL RSはビーム失敗検出のための複数のDL RSセットに基づく。
【0041】
1)前記SRに関連するPUCCHリソースがビーム失敗復旧のために設定された複数のPUCCHリソースの内、1つであり、2)前記ビーム失敗が1つ以上のセル(one or more cells)に関連することに基づいて: 前記SRに関連するPUCCHリソースは、前記複数のPUCCHリソースの内、既設定された基準に基づいて決定された特定のPUCCHリソースであることを特徴とする。
【0042】
本明細書のまた他の実施形態に係る無線通信システムにおいてビーム失敗復旧(Beam Failure Recovery, BFR)手順を実行する基地局は、1つ以上のトランシーバ、前記1つ以上のトランシーバを制御する1つ以上のプロセッサ、及び前記1つをプロセッサに動作可能に接続された1つ以上のメモリを含む。
【0043】
前記1つ以上のメモリは、前記1つ以上のプロセッサによって実行されることに基づいて動作を実行する指示(instruction)を格納する。
【0044】
前記動作は、前記BFRに関連する設定情報を送信するステップと前記設定情報に基づくダウンリンク参照信号(Downlink Reference Signal、DL RS)を送信するステップ及び前記BFRのための要求メッセージを受信するステップを含む。
【0045】
前記BFRのための要求メッセージは、スケジューリング要求(Scheduling Request、SR)に関連するPUCCHリソースに基づいて送信され、前記DL RSはビーム失敗検出のための複数のDL RSセットに基づく。
【0046】
1)前記SRに関連するPUCCHリソースが前記ビーム失敗復旧のために設定された複数のPUCCHリソースの内、1つであり、2)ビーム失敗が1つ以上のセル(one or more cells)に関連することに基づいて: SRに関連するPUCCHリソースは、前記複数のPUCCHリソースの内、既設定された基準に基づいて決定された特定のPUCCHリソースであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0047】
本明細書の実施形態に係れば、TRP特定ビーム失敗復旧(TRP-specific BFR)をサポートすることができる。すなわち、特定TRPのビーム失敗がビーム失敗状況として宣言されないことにしたがって発生する重要な制御情報の送受信の失敗を防止することができる。
【0048】
本明細書の実施形態に係れば、ビーム失敗復旧がTRP特定に行われる場合に発生し得るPUCCHリソース決定に関連する端末動作上の曖昧さを防止することができる。BFRQ伝送のためのPUCCHリソース決定に関連する不明確性が解消されるので、M-TRP関連ビーム失敗復旧手順の信頼性を向上させることができる。
【0049】
本発明で得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していないもう一つの効果は以下の記載から、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0050】
本発明に関する理解を助けるために詳細な説明の一部に含まれる添付図面は本発明に対する実施形態を提供し、詳細な説明と共に本発明の技術的特徴を説明する。
【0051】
図1】本明細書で提案する方法が適用できるNRの全体的なシステム構造の一例を示す。
図2】本明細書で提案する方法が適用できる無線通信システムにおけるアップリンクフレームとダウンリンクフレームとの間の関係を示す。
図3】NRシステムにおけるフレーム構造の一例を示す。
図4】本明細書で提案する方法が適用できる無線通信システムで支援する資源グリッド(resource grid)の一例を示す。
図5】本明細書で提案する方法が適用できるアンテナポート及びヌメロロジー別資源グリッドの例を示す。
図6】3GPP(登録商標)システムに用いられる物理チャネル及び一般的な信号送信を例示する。
図7】SSBとCSI-RSを用いたビーム形成の一例を示す。
図8】SRSを用いたUL BM手順の一例を示す。
図9】本明細書で提案する方法を適用することができるアップリンク送受信動作を例示する。
図10】複数のTRPにおける送信を利用した信頼度向上のための送受信方法の一例を示す。
図11】本明細書で提案する方法が適用され得るビーム失敗復旧関連動作を説明するための図である。
図12】本明細書の一実施形態に係る無線通信システムにおいて端末がビーム失敗復旧手順を実行する方法を説明するためのフローチャートである。
図13】本明細書の他の実施形態に係る無線通信システムにおいて基地局がビーム失敗復旧手順を実行する方法を説明するためのフローチャートである。
図14】本明細書に適用される通信システム1を例示する。
図15】本明細書に適用することができる無線機器を例示する。
図16】本明細書に適用される信号処理回路を例示する。
図17】本明細書に適用される無線機器の他の例を例示する。。
図18】本明細書に適用される携帯機器を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0052】
以下、本発明に係る好ましい実施形態を添付した図面を参照して詳細に説明する。添付した図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を説明しようとするものであり、本発明が実施できる唯一の実施形態を示そうとするものではない。以下の詳細な説明は、本発明の完全な理解を提供するために、具体的な細部事項を含む。しかしながら、当業者は、本発明がこのような具体的な細部事項がなくとも実施できるということが分かる。
【0053】
幾つかの場合、本発明の概念が曖昧になることを避けるために公知の構造及び装置は省略されるか、または各構造及び装置の中核機能を中心としたブロック図の形式で示されることができる。
【0054】
以下において、ダウンリンク(DL:downlink)は、基地局から端末への通信を意味し、アップリンク(UL:uplink)は、端末から基地局への通信を意味する。ダウンリンクにおいて送信機は、基地局の一部であり、受信機は端末の一部であることができる。アップリンクでは送信機は端末の一部であり、受信機は、基地局の一部であることができる。基地局は、第1通信装置と、端末は、第2通信装置と表現されることもできる。基地局(BS:Base Station)は、固定局(fixed station)、Node B、eNB(evolved-NodeB)、gNB(Next Generation NodeB)、BTS(base transceiver system)、アクセスポイント(AP:Access Point)、ネットワーク(5Gネットワーク)、AIシステム、RSU(road side unit)、 車両(vehicle)、ロボット、ドローン(Unmanned Aerial vehicle、UAV)、AR(Augmented Reality)装置、VR(Virtual Reality)装置などの用語に置き換えられることができる。また、端末(Terminal)は、固定されたり移動性を有することができ、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、UT(user terminal)、MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)、AMS(Advanced Mobile Station)、WT(Wireless terminal)、MTC(Machine-Type Communication)装置、M2M(Machine-to-Machine)装置、D2D(Device-to-Device)装置、車両(vehicle)、ロボット(robot)、AIモジュール、ドローン(Unmanned Aerial Vehicle、UAV)、AR(Augmented Reality)装置、VR(Virtual Reality)装置などの用語に置き換えることができる。
【0055】
以下の技術は、CDMA、FDMA、TDMA、OFDMA、SC-FDMAなどのような、さまざまな無線接続システムに用いられる。 CDMAはUTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000などの無線技術で実現され得る。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications/GPRS(General Packet Radio Service/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術で実現され得る。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術で実現され得る。 UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。 3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(Long Term Evolution)は、E-UTRAを使用するE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-A(Advanced/LTE-A proは3GPP LTEの進化したバージョンである。 3GPP NR(New Radio or New Radio Access Technology)は、3GPP LTE/LTE-A/LTE-A proの進化したバージョンである。
【0056】
説明を明確にするために、3GPP通信システム(例えば、LTE-A、NR)に基づいて説明するが、本発明の技術的思想がこれに制限されるものではない。 LTEは3GPP TS 36.xxx Release 8以降の技術を意味する。細部的には、3GPP TS 36.xxx Release 10以降のLTE技術は、LTE-Aと称し、3GPP TS 36.xxx Release 13以降のLTE技術は、LTE-A proと称する。 3GPP NRはTS 38.xxx Release 15以降の技術を意味する。 LTE/NRは、3GPPシステムと称することができる。 「xxx」は、標準文書の詳細番号を意味する。LTE/NRは、3GPPシステムで通称され得る。本発明の説明に使用た背景技術、用語、略語等に関しては、本発明以前に公開された標準文書に記載された事項を参照することができる。たとえば、次の文書を参照することができる。
【0057】
3GPP LTE
【0058】
-36.211:Physical channels and modULation
【0059】
-36.212:Multiplexing and channel coding
【0060】
-36.213:Physical layer procedures
【0061】
-36.300:Overall description
【0062】
-36.331:Radio Resource Control(RRC)
【0063】
3GPP NR
【0064】
-38.211:Physical channels and modULation
【0065】
-38.212:Multiplexing and channel coding
【0066】
-38.213:Physical layer procedures for control
【0067】
-38.214:Physical layer procedures for data
【0068】
-38.300:NR and NG-RAN Overall Description
【0069】
-36.331:Radio Resource Control(RRC)protocol specification
【0070】
さらに多くの通信機器がさらに大きな通信容量を要求することに伴い、従来のradio access technologyに比べて向上されたmobile broadband通信の必要性が台頭している。また、多数の機器と物事を接続して、いつでもどこでも、様々なサービスを提供するmassive MTC(Machine Type Communications)もまた次世代通信で考慮される重要な問題の1つである。だけでなく、reliabilityとlatencyに敏感なサービス/端末を考慮した通信システムの設計が議論されている。このようにeMBB(enhanced mobile broadband communication)、Mmtc(massive MTC)、URLLC(ULtra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代radio access technologyの導入が議論されており、本明細書においては、便宜上、そのtechnologyをNRと称する。 NRは5G無線接続技術(radio access technology、RAT)の一例を示した表現である。
【0071】
NRを含む新しいRATシステムはOFDM送信方式またはこれと類似した送信方式を使用する。新しいRATシステムは、LTEのOFDMパラメータとは異なるOFDMパラメータを従うことができる。または新しいRATシステムは、既存のLTE/LTE-Aのヌメロロジー(numerology)をそのまま従うが、さらに大きいシステムの帯域幅(例えば、100MHz)を有することができる。または1つのセルが複数のヌメロロジーをサポートすることもできる。つまり、互いに異なるヌメロロジーで動作する端末が1つのセルの中で共存することができる。
【0072】
ヌメロロジー(numerology)は、周波数領域で1つのsubcarrier spacingに対応する。Reference subcarrier spacingを整数Nにscalingすることにより、異なるヌメロロジーが定義され得る。
【0073】
用語の定義
【0074】
eLTE eNB:eLTE eNBは、EPC及びNGCに対する連結を支援するeNBの進化(evolution)である。
【0075】
gNB:NGCとの連結だけでなく、NRを支援するノード。
【0076】
新しいRAN:NR又はE-UTRAを支援するか、NGCと相互作用する無線アクセスネットワーク。
【0077】
ネットワークスライス(network slice):ネットワークスライスは、終端間の範囲と共に特定の要求事項を要求する特定の市場シナリオに対して最適化されたソリューションを提供するようにオペレータによって定義されたネットワーク。
【0078】
ネットワーク機能(network function):ネットワーク機能は、よく定義された外部のインターフェースと、よく定義された機能的動作を有するネットワークインフラ内での論理的ノード。
【0079】
NG-C:新しいRANとNGC間のNG2リファレンスポイント(reference point)に用いられるコントロールプレーンインターフェース。
【0080】
NG-U:新しいRANとNGC間のNG3リファレンスポイント(reference point)に用いられるユーザプレーンインターフェース。
【0081】
非独立型(Non-standalone)NR:gNBがLTE eNBをEPCにコントロールプレーンの連結のためのアンカーとして要求するか、又はeLTE eNBをNGCにコントロールプレーンの連結のためのアンカーとして要求する配置構成。
【0082】
非独立型E-UTRA:eLTE eNBがNGCにコントロールプレーンの連結のためのアンカーとしてgNBを要求する配置構成。
【0083】
ユーザプレーンゲートウェイ:NG-Uインターフェースの終端点。
【0084】
システム一般
【0085】
図1は、本明細書で提案する方法が適用できるNRの全体的なシステム構造の一例を示した図である。
【0086】
図1を参照すると、NG-RANはNG-RAユーザプレーン(新しいAS sublayer/PDCP/RLC/MAC/PHY)及びUE(User Equipment)に対するコントロールプレーン(RRC)プロトコル終端を提供するgNBで構成される。
【0087】
前記gNBは、Xnインターフェースを介して相互連結される。
【0088】
前記gNBは、また、NGインターフェースを介してNGCに連結される。
【0089】
より具体的には、前記gNBはN2インターフェースを介してAMF(Access and Mobility Management Function)に、N3インターフェースを介してUPF(User Plane Function)に連結される。
【0090】
NR(New Rat)ヌメロロジー(Numerology)及びフレーム(frame)構造
【0091】
NRシステムでは、多数のヌメロロジー(numerology)が支援できる。ここで、ヌメロロジーはサブキャリア間隔(subcarrier spacing)とCP(Cyclic Prefix)のオーバーヘッドにより定義されることができる。このとき、多数のサブキャリア間隔は基本サブキャリア間隔を整数N(または、μ)にスケーリング(scaling)することにより誘導できる。また、非常に高い搬送波周波数で非常に低いサブキャリア間隔を用いないと仮定されても、用いられるヌメロロジーは周波数帯域と独立に選択されることができる。
【0092】
また、NRシステムでは多数のヌメロロジーに従う多様なフレーム構造が支援されることができる。
【0093】
以下、NRシステムで考慮されることができるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)ヌメロロジー及びフレーム構造を見る。
【0094】
NRシステムで支援される多数のOFDMヌメロロジーは、表1のように定義されることができる。
【0095】
【表1】
【0096】
NRは、様々な5Gサービスをサポートするための多数のnumerology(またはsubcarrier spacing(SCS))をサポートする。例えば、SCSが15kHzである場合には、従来の携帯電話バンドでの広い領域(wide area)をサポートし、SCSが30kHz/60KHZである場合には、密集した - 都市(dense-urban)、さらに低い遅延(lower latency)及びより広いキャリアの帯域幅(wider carrier bandwidth)をサポートし、SCSが60kHzまたはそれより高い場合には、位相雑音(phase noise)を克服するために24.25GHzよりも大きい帯域幅をサポートする。
【0097】
NR周波数バンド(frequency band)は、2つのtype(FR1、FR2)の周波数範囲(frequency range)で定義される。FR1、FR2は、以下の表2に示すように構成されることができる。また、FR2はミリ波(millimeter wave、mmW)を意味することができる。
【0098】
【表2】
【0099】
【0100】
図2は、本明細書で提案する方法が適用できる無線通信システムにおけるアップリンクフレームとダウンリンクフレームとの間の関係を示す。
【0101】
図2に示すように、端末(User Equipment、UE)からのアップリンクフレーム番号iの伝送は、該当端末での該当ダウンリンクフレームの開始より
以前に開始しなければならない。
【0102】
【0103】
全ての端末が同時に伝送及び受信できるものではなく、これはダウンリンクスロット(downlink slot)又はアップリンクスロット(uplink slot)の全てのOFDMシンボルが用いられることはできないということを意味する。
【0104】
【0105】
【表3】
【0106】
【表4】
【0107】
図3は、NRシステムでのフレーム構造の一例を示す。図3は、単に説明の便宜のためのものであり、本発明の範囲を制限するのではない。
【0108】
表4の場合、μ=2の場合、即ちサブキャリア間隔(subcarrier spacing、SCS)が60kHzである場合の一例であって、表3を参考すると、1サブフレーム(または、フレーム)は4個のスロットを含むことができ、図3に図示された1サブフレーム={1、2、4}スロットは一例であって、1サブフレームに含まれることができるスロットの個数は表3のように定義できる。
【0109】
また、ミニ-スロット(mini-slot)は2、4、または7シンボル(symbol)で構成されることもでき、より多いか、またはより少ないシンボルで構成されることもできる。
【0110】
NRシステムでの物理資源(physical resource)と関連して、アンテナポート(antenna port)、資源グリッド(resource grid)、資源要素(resource element)、資源ブロック(resource block)、キャリアパート(carrier part)などが考慮できる。
【0111】
以下、NRシステムで考慮できる前記物理資源に対して具体的に説明する。
【0112】
まず、アンテナポートと関連して、アンテナポートはアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャンネルが同一なアンテナポート上の他のシンボルが運搬されるチャンネルから推論できるように定義される。1つのアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャンネルの広範囲特性(large-scale property)が他のアンテナポート上のシンボルが運搬されるチャンネルから類推できる場合、2つのアンテナポートはQC/QCL(quasi co-locatedまたはquasi co-location)関係にあるということができる。ここで、前記広範囲特性は遅延拡散(Delay spread)、ドップラー拡散(Doppler spread)、周波数シフト(Frequency shift)、平均受信パワー(Average received power)、受信タイミング(Received Timing)のうち、1つ以上を含む。
【0113】
図4は、本明細書で提案する方法が適用できる無線通信システムで支援する資源グリッド(resource grid)の一例を示す。
【0114】
図4を参考すると、資源グリッドが周波数領域上に
サブキャリアで構成され、1つのサブフレームが14・2μOFDMシンボルで構成されることを例示的に記述するが、これに限定されるのではない。
【0115】
【0116】
この場合、図5のように、ヌメロロジーμ及びアンテナポートp別に1つの資源グリッドが設定できる。
【0117】
図5は、本明細書で提案する方法が適用できるアンテナポート及びヌメロロジー別資源グリッドの例を示す。
【0118】
【0119】
【0120】
また、物理資源ブロック(physical resource block)は周波数領域上の
連続的なサブキャリアとして定義される。
【0121】
Point Aは資源ブロックグリッドの共通参照地点(common reference point)として役割をし、次の通り獲得できる。
【0122】
- PCellダウンリンクに対するoffsetToPointAは初期セル選択のためにUEにより使われたSS/PBCHブロックと重なる最も低い資源ブロックの最も低いサブキャリアとpoint A間の周波数オフセットを示し、FR1に対して15kHzサブキャリア間隔及びFR2に対して60kHzサブキャリア間隔を仮定した資源ブロック単位(unit)で表現され;
【0123】
-absoluteFrequencyPointAは、ARFCN(absolute radio-frequency channel number)のように表現されたpoint Aの周波数-位置を示す。
【0124】
共通資源ブロック(common resource block)は、サブキャリア間隔設定μに対する周波数領域で0から上方にナンバリング(numbering)される。
【0125】
サブキャリア間隔設定μに対する共通資源ブロック0のsubcarrier 0の中心は‘point A’と一致する。周波数領域で共通資源ブロック番号(number)
とサブキャリア間隔設定μに対する資源要素(k、l)は以下の数式1のように与えられることができる。
【0126】
【数1】
【0127】
【0128】
【数2】
【0129】
ここで、

BWPが共通資源ブロック0に相対的に始める共通資源ブロックでありうる。
【0130】
物理チャネル及び一般的な信号送信
【0131】
図6は、3GPPシステムに用いられる物理チャネル及び一般的な信号送信を例示する。無線通信システムにおいて端末は、基地局からのダウンリンク(Downlink、DL)を介して情報を受信し、端末は基地局にアップリンク(Uplink、UL規格)を介して情報を送信する。基地局と端末が送受信する情報は、データと、さまざまな制御情報を含み、これらが送受信する情報の種類/用途に応じて様々な物理チャネルが存在する。
【0132】
端末は、電源がオンまたは新たにセルに進入した場合、基地局との同期を合わせるなどの初期セル探索(Initial cell search)作業を行う(S601)。このため、端末は、基地局から主同期信号(Primary Synchronization Signal、PSS)と副同期信号(Secondary Synchronization Signal、SSS)を受信して基地局との同期を合わせて、セルIDなどの情報を獲得することができる。その後、端末は、基地局から物理放送チャネル(Physical Broadcast Channel、PBCH)を受信して、セル内の放送情報を獲得することができる。一方、端末は、初期セル探索段階でダウンリンク参照信号(Downlink Reference Signal、DL RS)を受信して、ダウンリンクチャネルの状態を確認することができる。
【0133】
初期セル探索を終えた端末は、物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)及び前記PDCCHに掲載された情報に基づいて物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Control Channel; PDSCH)を受信することにより、さらに具体的なシステム情報を獲得することができる(S602)。
【0134】
一方、基地局に最初に接続したり、信号送信のための無線資源がない場合、端末は、基地局に対してランダムアクセス過程(Random Access Procedure、RACH)を実行することができる(S603乃至S606)。このため、端末は、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)を介して、特定シーケンスをプリアンブルで送信して(S603及びS605)、PDCCH及び対応するPDSCHを介してプリアンブルに対する応答メッセージ(((RAR Random Access Response)message)を受信することができる。競争基盤RACHの場合、さらに競合の解決手順(Contention Resolution Procedure)を行うことができる(S606)。
【0135】
前述したような手順を実行した端末は、その後、一般的なアップ/ダウンリンク信号の送信手順としてPDCCH/ PDSCH受信(S607)と物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH/物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel; PUCCH)送信(S608)を実行することができる。特に端末はPDCCHを介してダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)を受信することができる。ここで、DCIは端末の資源割り当て情報のような制御情報を含み、使用目的に応じてフォーマットが互いに異なるように適用され得る。
【0136】
一方、端末がアップリンクを介して基地局に送信するかまたは端末が基地局から受信する制御情報は、ダウンリンク/アップリンクACK/NACK信号、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix、インデックス)、RI(Rank Indicator )などを含むことができる。端末は、前述したCQI/PMI/RI等の制御情報をPUSCH及び/又はPUCCHを介して送信するとができる。
【0137】
ビーム管理(Beam Management, BM)
【0138】
BM手順は、ダウンリンク(downlink、DL)及びアップリンク(uplink、UL)送受信に使用することができる基地局(例えば、gNB、TRPなど)及び/または端末(例えば、UE)ビームのセット(set)を獲得し維持するためのL1(layer 1)/L2(layer 2)手順として、以下のような手順及び用語を含むことができる。
【0139】
‐ ビーム測定(beam measurement):基地局またはUEが受信されたビーム形成信号の特性を測定する動作。
【0140】
-ビーム決定(beam determination):基地局またはUEが自身の送信ビーム(Tx beam)/受信ビーム(Rx beam)を選択する動作。
【0141】
ビームスイープ (Beam sweeping):予め決められた方式で一定時間間隔の間送信及び/または受信ビームを用いて空間領域をカバーする動作。
【0142】
- ビーム報告(beam report):UEがビーム測定に基づいてビーム形成された信号の情報を報告する動作。
【0143】
BM手順は、(1)SS(synchronization signal)/PBCH(physical broadcast channel) BlockまたはCSI-RSを用いるDL BM手順と、(2) SRS(sounding reference signal)を用いるUL BM手順に区分することができる。さらに、各BM手順は、Txビームを決定するためのTxビームスウィーピング(Sweeping)と、Rxビームを決定するためのRxビームスウェーピングとを含み得る。
【0144】
ダウンリンクビーム管理手順(DL BM Procedure)
【0145】
ダウンリンクビーム管理手順(DL BM手順)は、(1)基地局がビーム形成DL RS(例えば、CSI-RS又はSSブロック(SSB))を送信するステップ及び(2)端末がビーム報告を送信することを含み得る。
【0146】
ここで、ビーム報告(beam reporting)は、好ましいDL RS ID(識別子)及びそれに対応するL1-RSRPを含むことができる。
【0147】
DL RS IDは、SSBリソースインジケータ(resource indicator)(SSBRI)またはCSI-RSリソースインジケータ(CRI)であり得る。
【0148】
図7はSSBとCSI-RSを用いたビーム形成の一例を示す。
【0149】
図7に示すように、SSBビームとCSI-RSビームをビーム測定に用いることができる。測定メトリック(measurement metric)は、リソース(resource)/ブロック(block)ごとのL1-RSRPである。SSBは粗大な(coarse)ビーム測定に用いられ、CSI-RSはフィードビーム測定のために用いられる。 SSBは、TxビームスウィーピングとRxビームスウィーピングの全てに用いられる。SSBを用いたRxビームスウィーピングは、複数のSSBバースト(bursts)にわたって(across)同一のSSBRIに対してUEがRxビームを変更しながら行うことができる。ここで、1つのSSバースト(burst)は1つまたはそれ以上のSSBを含み、1つのSSバーストセットは1つまたはそれ以上のSSBバースト(burst)を含む。
【0150】
DL BM関連ビーム指示(beam indication)
【0151】
端末は、少なくともQCL(Quasi Co-location)indicationの目的のために、最大M個の候補(candidate)伝送設定指示(Transmission Configuration Indication、TCI)状態(state)のリストのRRC設定を受けることができる。ここで、Mは64であり得る。
【0152】
各TCIステートは1つのRSセットに設定できる。少なくともRSセット内のSpatial QCL目的(QCL Type D)のためのDL RSの各々のIDは、SSB、P-CSI RS、SP-CSI RS、A-CSI RSなどのDL RSタイプの内、1つを参照できる。
【0153】
少なくともspatial QCL目的のため用いられるRSセット内のDL RSのIDの初期化(initialization)/アップデート(updat)は、少なくとも明示的なシグナリング(explicit signaling)を介して実行され得る。
【0154】
表5は、TCI-State IEの一例を示す。
【0155】
TCI-State IEは、1つまたは2つのDLreference signal(RS)対応のquasi co-location(QCL)タイプに関連付ける。
【0156】
【表5】
【0157】
表5において、bwp-Id parameterはRSが位置するDL BWPを表し、cell parameterはRSが位置するcarrierを表し、referencesignal parameterは対応するtarget antenna port(s)に対しquasi co-locationのsourceになるreference antenna port(s) あるいはこれを含むreference signalを示す。前記target antenna port(s)は、CSI-RS、PDCCH DMRS、またはPDSCH DMRSであり得る。一例として、NZP CSI-RSに対するQCL参照RS情報を指示するために、NZP CSI-RSリソース設定情報に該当TCI state IDを指示することができる。また別の一例として、PDCCH DMRS antenna port(s)のQCLリファレンス(reference)情報を指示するために、各CORESET設定にTCI state IDを指示することができる。また別の例として、PDSCH DMRS antenna port(s)のQCL参照情報を指示するために、DCIを介してTCI state IDを指示することができる。
【0158】
QCL(Quasi-Co Location)
【0159】
アンテナポートはアンテナポート上のシンボルが運ばれるチャネルが同じであるアンテナポート上の異なるシンボルが運ばれるチャネルから推論できるように定義される。1つのアンテナポート上のシンボルが運ばれるチャネルの特性(property)が他方のアンテナポート上のシンボルが運ばれるチャネルから類推できる場合、2個のアンテナポートはQC/QCL(quasi co-located または quasi co-location)関係にあるとすることができる。
【0160】
ここで、前記チャネル特性は、遅延拡散(Delayspread)、ドップラー拡散(Dopplerspread)、周波数/ドップラーシフト(Frequency/Dopplershift)、平均受信パワー(Average received power)、受信タイミング/平均遅延(Received Timing/average delay)、Spatial RXパラメータの1つ以上を含む。ここで、Spatial Rxパラメータは、アングルオブアライバルのような空間的な(受信)チャネル特性パラメータを意味する。
【0161】
端末は該当端末及び与えられたサービスセルについて意図されたDCIを有する検出されたPDCCHに従ってPDSCHをデコーディングするために、高層パラメータPDSCH-Config内のM個までのTCI-State confuriationのリストに設定され得る。 前記MはUE能力に依存する。
【0162】
各々のTCI状態は、1つまたは2つのDL参照信号とPDSCHのDM - RSポートとの間のquasiコロケーション関係を設定するためのパラメータを含む。
【0163】
Quasi co‐lotation関係は、第1のDL RSに対する高階層パラメータqcl-Type1と第2のDL RSののqcl-Type2(設定された場合)に設定される。2つのDL RSの場合、参照が同一のDL RSであるか、互いに異なるDL RSであるかに関わらず、QCLタイプは同一ではない。
【0164】
各DL RSに対応するquasi co-location typeはQCL-Infoのhighher layer parameter qcl-Typeによって与えられ、次のいずれかの値をとることができる。
【0165】
-‘QCL-TypeA': {Doppler shift, Doppler spread, average delay, delay spread}
【0166】
- ‘QCL-TypeB’: {Doppler shift, Doppler spread}
【0167】
- ‘QCL-TypeC’: {Doppler shift, average delay}
【0168】
- ‘QCL-TypeD’: {Spatial Rx parameter}
【0169】
例えば、ターゲット antenna port が特定NZP CSI-RS の場合、該当 NZP CSI-RS antenna ports は QCL-Type A 観点では特定 TRS と、QCL-Type D 観点では特定 SSB と QCL されたと指示/設定できる。このような指示/設定を受けた端末は、QCL-TypeA TRSで測定されたDoppler、delay値を用いて該当NZP CSI-RSを受信し、QCL-TypeD SSB受信に用いた受信ビームを該当NZP CSI-RS受信に適用できる。
【0170】
UEは、8つまでのTCIステートをDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイントにマッピングするために用いられるMAC CEシグナリングによるアクティベーションコマンドを受信することができる。
【0171】
UL BMプロシージャ
【0172】
ULBMは、端末の実現に応じて、Tx beam - Rx beam間beam reciprocity(またはbeam correspondence)が成立することがきるか、または成立しないことがある。もし基地局と端末のすべてでTx beam - Rx beam間reciprocityが成立する場合、DL beam pairを通じてUL beam pairを合わせることができる。しかし、基地局と端末の内、いずれも1つでもTx beam-Rx beam間のreciprocityが成立しない場合、DL beam pair決定とは別にUL beam pair決定過程が必要である。
【0173】
また、基地局と端末のすべてがbeam correspondenceを維持している場合でも、端末が優先(preferred)ビームの報告を要求しなくても、基地局はDL Txビーム決定のためUL BM手順を用いることができる。
【0174】
UL BMは、ビーム化されたUL SRS伝送を介して実行することができ、SRSリソースセット(resource set)のUL BMが適用されるかどうかは、(高層パラメータ) usageによって設定される。 usageが「BeamManagement(BM)」に設定されると、与えられた時間内に複数のSRSリソースセットのそれぞれに1つのSRSリソースのみを送信され得る。
【0175】
端末は、(higher layer parameter)SRS-ResourceSetによって設定される1つまたはそれ以上のSounding Reference Symbol(SRS)リソースセット (resource set)を(higher layer signaling, RRCシグナリングなどを介して)設定を受けることができる。各々のSRSリソースセットに対して、UEは、K≧1SRSリソース(higher later parameter SRS-resource)が設定され得る。ここで、Kは自然数であり、Kの最大値はSRS_capabilityによって指示される。
【0176】
DLBMと同様に、ULBM手順も、端末のTxビームスイーピング(beam sweeping)と基地局のRx beam sweepingに区分され得る。
【0177】
図8は、SRSを用いたUL BM手順の一例を示す。
【0178】
図8(a)は基地局のRx beam決定手順を示し、図8(b)は端末のTxビームスウェーピング手順を示す。
【0179】
図9は、本明細書で提案する方法を適用することができるアップリンク送受信動作を示す。
【0180】
図9を参照すると、基地局は、周波数/時間リソース、伝送層、アップリンクプリコーダ、MCSなどのようなアップリンク伝送をスケジュールする(S910)。 特に、基地局は、端末がPUSCH送信のためのビームを決定することができる。
【0181】
端末は、基地局からアップリンクスケジューリングのための(すなわち、PUSCHのスケジューリング情報を含む)DCIをPDCCH上で受信する(S920)。
【0182】
アップリンクスケジューリングのため、DCIフォーマット0_0または0_1を用いられることができ、特にDCIフォーマット0_1には、以下のような情報が含まれる。
【0183】
DCIフォーマット識別子(Identifier for DCI formats)、UL/SUL(Supplementary uplink)インジケータ(UL/SUL indicator)、帯域幅部分インジケータ(Bandwidth part indicator)、周波数ドメインリソース割り当て(Frequency domain resource assignment)、時間ドメインリソース割り当て(Time domain resource assignment)、周波数ホッピングフラグ(Frequency hopping flag)、変調及びコーディング方式(MCS:Modulation and coding scheme)、SRSリソースインジケータ(SRI:SRS resource indicator)、プリコーディング情報及びレイヤ数(Precoding information and number of layers)、アンテナポート(Antenna port(s))、SRS要求(SRS request)、DMRSシーケンス初期化(DMRS sequence initialization)、UL-SCH(Uplink Shared Channel)インジケータ(UL-SCH indicator )
【0184】
特に、SRSリソースインジケータ(resource indicator)フィールドによって上位層パラメータ「usage」に関連するSRSリソースセット内に設定されたSRSリソースが指示され得る。また、(各)SRSリソースごとに「spatialRelationInfo」の設定を受けることができ、その値は{CRI、SSB、SRI}の内、いずれか1つで有り得る。
【0185】
端末は、基地局にアップリンクデータをPUSCH上で送信する(S930)。
【0186】
端末がDCIフォーマット0_0又は0_1を含むPDCCHを検出(detect)すると、該当DCIによる指示に従って該当PUSCHを送信する。
【0187】
PUSCH伝送のために、コードブック(codebook)ベースの伝送と非コードブック(non-codebook)ベースの伝送の2つの伝送方式がサポートされる。
【0188】
i)上位レイヤパラメータ「txConfig」が「codebook」にセッティングされるとき、端末はcodebookベースの送信で設定される。一方、上位レイヤパラメータ「txConfig」が「nonCodebook」にセッティングされるとき、端末はnon-codebookベースの送信に設定される。上位レイヤパラメータ「txConfig」が設定されない場合、端末は、DCIフォーマット0_1によってスケジュールされることを予想しない。DCIフォーマット0_0によってPUSCHがスケジューリングされる場合、PUSCH送信は単一のアンテナポートに基づく。
【0189】
コードブック(codebook)ベースの送信の場合、PUSCHは、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、または半静的(semi-statically)にスケジューリングされ得る。このPUSCHがDCIフォーマット0_1によりスケジューリングされると、端末はSRSリソースインジケータフィールドとPrecoding information and number of layersフィールドによって与えられるように、DCIからのSRI、Transmit Precoding Matrix Indicator(TPMI)、及び伝送ランクに基づいてPUSCH伝送プリコーダを決定する。TPMIは、アンテナポートにわたって適用されるプリコーダを指示するために用いられ、多重のSRSリソースが設定されたときにSRIによって選択されたSRSリソースに相応する。あるいは、単一のSRSリソースが設定されると、TPMIはアンテナポートにわたって適用されるプリコーダを指示するために用いられ、該当単一のSRSリソースに相応する。上位層パラメータ「nrofSRS-Ports」と同じアンテナポート数を有するアップリンクコードブックから送信プリコーダが選択される。
【0190】
端末に「codebook」にセッティングされた上位層パラメータ「txConfig」が設定されるとき、少くとも1つのSRSリソースが端末に設定される。スロットnで指示されたSRIは、SRIによって識別されたSRSリソースの一番最近の送信に関連付けられ、ここでSRSリソースはSRIを運ぶPDCCH(すなわちスロットn)に先行する。
【0191】
i i)非コードブックベースの伝送の場合、PUSCHは、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、または半静的(semi-statically)にスケジューリングすることができます。多重のSRSリソースが設定される時、端末は、広帯域SRIに基づいてPUSCHプリコーダ及び伝送ランクを決定することができ、ここでSRIは、DCI内のSRSリソースインジケータによって与えられるか、または上位レイヤパラメータ「srs-Resorus Indicator」によって与えられる。端末は、SRS送信のために1つまたは多重のSRSリソースを利用し、ここでSRSリソースの数は、UE能力に基づいて同じRB内で同時送信のために設定され得る。(各)SRSリソースごとに
ただ1つのSRSポートのみが設定される。ただ1つのSRSリソースのみが「nonCodebook」にセッティングされた上位層パラメータ「usage」に設定され得る。非コードブックベースのアップリンク送信のため設定できるSRSリソースの最大数は4である。スロットnで指示されたSRIは、SRIによって識別されたSRSリソースの最新の送信に関連付けられ、ここでSRS送信は、SRIを運ぶPDCCH(すなわち、スロットn)に先行する。
【0192】
以下においては、本明細書で提案する方法を適用することができるM-TRP関連の動作を注意深く見る。
【0193】
Multi-TRP(Transmission/Reception Point)関連動作
【0194】
CoMP(Coordinated Multi Point)の手法は、多数の基地局が端末からフィードバックされたチャネル情報(例えば、RI/CQI/PMI/LIなど)を相互に交換(例えば、X2 interface利用)または活用して、端末を協力送信して、干渉を効果的に制御する方式をいう。利用する方式に応じて、Joint transmission(JT)、Coordinated scheduling(CS)、Coordinated beamforming(CB)、DPS(dynamic point selection)、DPB(dynamic point blacking)などに区分されることができる。
【0195】
NCJT(Non-coherent joint transmission)は、干渉を考慮しない(すなわち、干渉性のない)協力送信を意味できる。一例として、前記NCJTは、基地局(等)が多重TRPを介して1つの端末に同じ時間資源及び周波数資源を利用してデータを送信する方式であることができる。当該方式の場合、基地局(等)の多重TRPは、相互間に互いに異なるDMRS(demodulation reference signal)ポート(port)を利用して他のレイヤ(layer)を介して端末にデータを送信するように設定されることができる。言い換えれば、NCJTは、TRP間の適応的(adaptive)フリーコーディングなしに2個以上のTRPからMIMO layer(s)の送信が行われる送信方式と対応することができる。
【0196】
NCJTは、各TRPが送信する時間周波数リソースが完全に重なっている完全にオーバーラップしたNCJTと、一部の時間周波数リソースのみが重なっている部分的にオーバーラップしたNCJTの両方に区分される。 つまり、部分的にオーバーラップしたNCJTの場合、一部の時間周波数リソースではTRP1とTRP2の両方の送信データが送信され、残りの時間周波数リソースではTRP1またはTRP2のいずれかのTRPのみがデータを送信するようにする。
【0197】
TRPは、NCJT受信する端末にデータスケジューリング情報をDCI(Downlink Control Information)で伝達するようになるが、DCI(Downlink Control Information)送信観点で、M-TRP(multiple TRP)送信方式は、i)各TRPが互いに異なるDCIを送信するM-DCI(multiple DCI) based M-TRP送信と、ii)1つのTRPがDCIを送信するS-DCI(single DCI) based M-TRP送信方式とに分けることができる。
【0198】
第1に、single DCI based MTRP方式について説明する。代表TRPの1つが、自分が送信するデータと他のTRPが送信するデータとに対するスケジューリング情報を1つのDCIで伝達するsingle DCI based M-TRP方式では、MTRPは、共通した1つのPDSCHを共に協力送信し、協力送信に参加する各TRPは、当該PDSCHを互いに異なるlayer(すなわち、互いに異なるDMRS ports)に空間分割して送信する。言い換えれば、MTRPが1つのPDSCHを送信するようになるが、各TRPは、1つのPDSCHを構成するmultiple layerの一部layerだけを送信するようになる。例えば、4layerデータが送信される場合、TRP 1が2layerを送信し、TRP 2が残りの2layerをUEに送信する。
【0199】
このとき、前記PDSCHに対するscheduling情報は、UEに1つのDCIを介して指示され、当該DCIには、どのDMRS portがどのQCL RS及びQCL typeの情報を利用するかが指示される(これは、既存にDCIで指示された全てのDMRS portsに共通に適用されるQCL RS及びTYPEを指示することとは異なる。)。すなわち、DCI内のTCIフィールドを介してM個のTCI stateが指示され(2TRP協力送信である場合、M=2)、M個のDMRS port group別に互いに異なるM個のTCI stateを利用してQCL RS及びtypeを把握する。また、新しいDMRS tableを利用してDMRS port情報が指示され得る。
【0200】
一例として、S-DCIの場合には、M TRPが送信するデータに対する全てのscheduling情報が1つのDCIを介して伝達されなければならないので、2つのTRP間のdynamicな協力が可能なideal BH(ideal BackHaul)環境で用いられることができる。
【0201】
第2に、multiple DCI based MTRP方式について説明する。MTRPは、各々互いに異なるDCIとPDSCHを送信し(UEは、N個のDCIとN個のPDSCHをN TRPから受信)、当該PDSCHは、互いに周波数時間資源上で(一部または全体が)オーバーラップされて送信される。当該PDSCHは、互いに異なるscrambling IDを介してscramblingされ、当該DCIは、互いに異なるCORESET groupに属したCORESETを介して送信されることができる(CORESET groupとは、各CORESETのCORESET configuration内に定義されたindexと把握することができ、例えば、CORESET 1と2は、index=0がconfigureされ、CORESET 3と4は、index=1がconfigureされたならば、CORESET 1、2は、CORESET group 0であり、CORESET 3、4は、CORESET groupに属する。また、CORESET内のindexが定義されなかった場合、index=0と解釈することができる)。1つのserving cellでscrambling IDが複数個configureされたか、CORESET groupが2つ以上configureされた場合、UEは、multiple DCI based MTRP動作でデータを受信することが分かる。
【0202】
一例として、single DCI based MTRP方式であるか、multiple DCI based MTRP方式であるかは、別のsignalingを介してUEに指示されることができる。一例として、1つのserving cellに対してMTRP動作のために複数個のCRS patternがUEに指示される場合、single DCI based MTRP方式であるか、multiple DCI based MTRP方式であるかによってCRSに対するPDSCH rate matchingが異なることがある。
【0203】
本明細書において説明される基地局は、端末とデータの送受信を行うオブジェクト(object)を総称する意味であることができる。例えば、本明細書において説明される基地局は、1つ以上のTP(Transmission Point)、1つ以上のTRP(Transmission and Reception Point)などを含む概念であることができる。例えば、本明細書において説明される多重TP及び/又は多重TRPは、1つの基地局に含まれるものであるか、複数の基地局に含まれるものであることもできる。また、TP及び/又はTRPは、基地局のパネル、送受信ユニット(transmission and reception unit)などを含むものであることができる。
【0204】
また、本明細書において説明されるTRPは、特定地域(area)の特定地理的位置(geographical location)に位置するネットワークで使用可能な(avaliable)1つ以上のアンテナ要素(element)があるアンテナ配列(antenna array)を意味できる。本明細書では、説明の都合上、「TRP」を基準に説明されるが、TRPは、基地局、TP(transmission point)、セル(例:macro cell/small cell/pico cell等)、アンテナアレイ(antenna array)、またはパネル(panel)などに代替されて理解/適用されることができる。
【0205】
また、本明細書において説明されるCORESET group IDは、各TRP/panelに設定された/連関した(または、各TRP/panelのための)CORESETを区分するためのインデックス(index)/識別情報(例えば、ID)/指示子などを意味できる。そして、CORESET groupは、CORESETを区分するためのインデックス/識別情報(例えば、ID)/前記CORESET group ID等により区分されるCORESETのグループ/和集合であることができる。一例として、CORESET group IDは、CORSET configuration内に定義される特定index情報であることができる。一例として、 CORSET groupは、各CORESETに対するCORSET configuration内に定義されたインデックスにより設定/指示/定義されることができる。前記CORSET group IDは、上位階層シグナリング(higher layer signaling、例えば、RRC siganling)/L2シグナリング(例えば、MAC-CE)/L1シグナリング(例えば、DCI)などを介して設定/指示されることができる。
【0206】
例えば、上位階層パラメータであるControlResourceSet IE(information element)は、時間/周波数制御資源集合(control resource set、CORESET)を設定するために用いられる。一例として、前記制御資源集合は、ダウンリンク制御情報の検出、受信と関連することができる。前記ControlResourceSet IEは、CORESET関連ID(例:controlResourceSetID)、CORESETに対するCORESET poolのインデックス(例:CORESETPoolIndex)、CORESETの時間/周波数資源設定、CORESETと関連したTCI情報などを含むことができる。一例として、CORESET poolのインデックス(例:CORESETPoolIndex)は、0または1に設定されることができる。CORESET Poolのインデックスは、CORESET group IDを意味できる。例えば、CORESET poolのインデックス(例:CORESETPoolIndex)は、上述したCORESET group IDと対応することができる。
【0207】
M-TRP(multiple-TRP)伝送方式
【0208】
複数個(例えば、M個)のTRPが1つの端末(User equipment、UE)にデータを送信するM-TRP伝送方式は、大幅に伝送率を高めるための方式であるeMBB M-TRP(またはM-TRP eMMB)送信と受信成功率の増加及び遅延(latency)減少のための方式であるURLLC M-TRP(またはM-TRP URLLC)送信の2つに分けることができる。
【0209】
URLLC M-TRPとは、同一のTB(Transport Block)をM-TRPが異なるリソース(例えば、レイヤ/時間リソース/周波数リソースなど)を用いて送信することを意味することができる。URLLC M-TRP伝送方式の設定を受けたUEはDCIで複数のTCI state(s)の指示を受け、各TCIstateのQCL RS(reference signal)を用いて受信したデータは互いに同一TBであると仮定することができる。一方、eMBB M-TRPは、他のTBをM-TRPが異なるリソース(例えば、レイヤ/時間リソース/周波数リソースなど)を用いて送信することを意味することができる。eMBB M-TRP伝送方式の設定を受けたUEはDCIで複数のTCI state(s)を指示され、各TCI stateのQCL RSを利用して受信したデータは異なるTBであると仮定することができる。
【0210】
例えば、UEは、MTRP-URLLC用途に設定されたRNTIとMTRP-eMBB用途に設定されたRNTIとを別に区分して利用することで、当該M-TRP送信がURLLC送信であるか、またはeMBB送信であるかの可否を判断/決定することができる。すなわち、UEが受信したDCIのCRC maskingがMTRP-URLLC用途に設定されたRNTIを用いて行われた場合、これは、URLLC送信に該当し、DCIのCRC maskingがMTRP-URLLC用途に設定されたRNTIを用いて行われた場合、これは、eMBB送信に該当することができる。
【0211】
表6は、URLLC M - TRP送信のために考慮され得る様々なスキーム(scheme)を示す。表6を参照すると、SDM/FDM/TDM方式の様々なスキームが存在する。
【0212】
【表6】
【0213】
例えば、TDMベースのURLCCスキームに関して、スキーム4は、1つのスロットで1つのTRPがTBを送信する方法を意味し、複数のスロットで複数のTRPから受信した同じTBを介してデータの受信確率を高める効果がある。スキーム3は、1つのTRPが連続したいくつかのOFDMシンボル(すなわちシンボルグループ)を介してTBを送信する方法を意味し、複数のTRPが1つのスロット内で互いに異なるシンボルグループを介して同じTBを送信するように設定することができる。
【0214】
Multi-TRPでの信頼度向上方式
【0215】
図10は複数のTRPでの伝送を用いた信頼度向上のための送受信方法の一例を示す。
【0216】
図10の(a)の例は、同じCW(codeword)/TB(transport block)を送信するレイヤグループ(layer group)が互いに異なるTRPに対応する場合を示す。すなわち、同じCWが他のレイヤ/レイヤグループを介して送信されることができる。このとき、レイヤグループは、1つまたは1つ以上のレイヤからなる一種のレイヤ集合を意味できる。このように、レイヤ数が増加するにつれて送信資源の量が増加し、これを通じてTBに対して低い符号率の剛健なチャネルコーディングを使用できるという長所がある。また、複数のTRPからチャネルが異なるので、ダイバーシティ(diversity)利得に基づいて受信信号の信頼度向上を期待することができる。
【0217】
一方、図10の(b)の例は、互いに異なるCWを互いに異なるTRPに対応するレイヤグループを介して送信する例を示す。すなわち、互いに異なるCWが異なるレイヤ/レイヤグループを介して送信されることができる。このとき、第1のCW(CW #1)と第2のCW(CW #2)に対応するTBは、互いに同一であることを仮定できる。したがって、同一TBの繰り返し送信の例とみなすことができる。図10の(b)の場合、図10の(a)に対比してTBに対応する符号率が高いという短所を有することができる。しかし、チャネル環境によって同一TBから生成されたencoding bitsに対して互いに異なるRV(redundancy version)値を指示して符号率を調整したり、各CWの変調次数(modulation order)を調節できるという長所を有する。
【0218】
前記図10の(a)または図10の(b)では、同一TBが互いに異なるレイヤグループを介して繰り返し送信され、各レイヤグループを互いに異なるTRP/panelが送信することによりデータ受信確率を高めることができるが、これをSDM(spatial division multiplexing)基盤のURLLC M-TRP送信方式と命名する。互いに異なるレイヤグループに属したレイヤ(等)は、互いに異なるDMRS CDM groupに属したDMRS portを介して各々送信される。
【0219】
また、上述した複数TRPに関連した内容は、互いに異なるレイヤを用いるSDM(spatial division multiplexing)方式だけでなく、互いに異なる周波数領域資源(例:RB/PRB(set))に基づくFDM(frequency division multiplexing)方式及び/又は互いに異なる時間領域資源(例:slot、symbol、sub-symbol)に基づくTDM(time division multiplexing)方式にも拡張して適用され得ることはもちろんである。
【0220】
ランダムアクセス(Random Access)関連手順
【0221】
端末のランダムアクセス手順は、以下の表7に示すように要約することができる。
【0222】
【表7】
【0223】
ビーム失敗復旧(Beam failure recovery, BFR)(in 3GPP NR Rel-15)
【0224】
DL/ULbeam management プロセスを実行する際において設定されたビーム管理のサイクルに応じて、ビームマスタッチ問題が発生することがある。特に、端末が位置を移動したり、回転したり、あるいは周辺物体の移動で無線チャネル環境が変わる場合(例えば、LoS環境からビームがブロックされてNon-LoS環境に変わった)、最適なDL/ULビームペアは変わることができるが、このような変化を一般的にネットワーク指示によってこの実行するビーム管理プロセスでトラッキングが失敗したときにビームフェイルイベント(beam failure event)が発生したとすることができる。このようなビームフェイルイベントの発生可否は端末がダウンリンクRSの受信品質を通じて判断することができ、このような状況に対する報告メッセージあるいはビーム復旧要求のためのメッセージ(beam failure recovery request(BFRQ) messageとしよう)が端末から伝達しなければならない。このようなメッセージを受信した基地局は、ビーム復旧のためにビームRS送信、ビーム reporting 要求など様々な過程を通じてビーム復旧を実行することができる。このような一連のビーム復旧プロセスをビームフェイルリカバリ(BFR)と称する。 Rel-15 NRにおいては、contention based PRACHリソース(資源)が常に存在するPCellまたはPScell(両者を合わせてspecial cell(SpCellとも称する))に対するBFR(beam failure recovery)過程を標準化したし、該当手順はserving cell内の動作で端末のBFD(beam failure detection)過程、BFRQ過程、及びBFRQに対する基地局の応答を端末がモニタリングする過程で次のように構成される(参考:3GPP TS38.213、TS38.321、TS38.331)。
【0225】
ビーム失敗検出 (Beam failure detection, BFD)
【0226】
全てのPDCCHビームが決められたの品質値(Q_out)以下に落ちる場合、一度のbeam failure instanceが発生したとする(ここで品質は hypothetical BLER(block error rate)を基準とする:すなわち該当 PDCCHで制御情報が送信されたと仮定する場合、該当情報の復調に失敗する確率)
【0227】
ここで全てのPDCCHビームとは、PDCCHをモニタリング探索空間(search space)が端末に1つ又は複数個設定することができるが、各探索空間ごとにビームが異なるように設定されることができ、このとき全てのビームがBLER閾値(threshold)下に落ちる場合を意味する。BFD RSを端末が判定する基準として、次の2つの方式がサポートされる。
【0228】
[implicit configuration of BFD RSs] 各 search space には PDCCHが送信できるリソース領域である control resource set(CORESET[TS38.213, TS38.214, TS38.331 参照]) IDが設定され、各 CORESET IDごとにspatial RX parameter観点からQCLされているRS情報(e.g. CSI-RS resource ID,SSB ID)を指示/設定することができる(NR標準ではTCI(transmit configuration information)指示を通じてQCLされたRSを指示/設定する)。ここでspatial RX parameter観点からQCLされているRSとは(i.e. QCL Type D in TS38.214)端末が該当PDCCH DMRS受信において該当spatially QCLED RS受信に用いたビームをそのまま使用せよ(あるいは使用してもよい)とすることを基地局が知らせる方法を意味する。結局、基地局の観点からは、spatially QCLed antenna ports間には同一の伝送ビームあるいは類似の伝送ビーム(e.g.ビーム方向は同一/類似しながらビーム幅が異なる場合)を適用して送信することを端末に知らせる方法である。
【0229】
[explicit configuration of BFD RSs] 基地局が前記用途(beam failure detection)でbeam RS(s)を明示的に設定することができ、この場合、該当beam RS(s)が前記「すべてのPDCCHビーム」に該当する。
【0230】
端末物理層でBFD RS(s)をに基づいて測定した hypothetical BLERが特定閾値(threshold)以上に劣化するイベントが発生するたびに「BFI(beam failure instance)」が発生したことをMACサブ階層に知らせ、端末MACサブ階層では一定時間以内に(BFDタイマー)、一定回数(beamFailureInstanceMaxCount)だけBFIが発生するとビームフェイルが発生したと判断し、関連RACH動作を初期化する。
【0231】
以下、BFDに関連するMAC層の動作を注意深く見る
【0232】
MACエンティティは:
【0233】
1> 下位階層(lower layers)でビーム失敗インスタンス指示(beam failure instance indication)を受信された場合:
【0234】
2> beamFailureDetectionTimerを開始するかまたは再開始する
【0235】
2> BFI_COUNTERを1だけ増やす
【0236】
2> BFI_COUNTER> = beamFailureInstanceMaxCount の場合:
【0237】
3> SPCELLでランダムアクセス手順を開始する
【0238】
1> beamFailureDetectionTimerが期限切れになった場合:または
【0239】
1>beamFailureDetectionTimer、beamFailureInstanceMaxCount、またはビーム
失敗感知に用いられた参照信号(any of the reference signals used for beam failure detection)が上位層によってリセットされた場合:
【0240】
2> BFI_COUNTERを0に設定する
【0241】
1>ランダムアクセス手順が成功裏に完了した場合:
【0242】
2>(BFI_COUNTERを0に設定する
【0243】
3> (設定された)beamFailureRecoveryTimerを停止する
【0244】
2> ビーム失敗復旧手順が成功裏に完了したと見なす
【0245】
BFRQ (based on PRACH): New beam identification + PRACH transmission
【0246】
前述したように一定数以上のBFIが発生される場合、端末はビーム失敗が発生したと判断し、ビーム失敗復旧動作を実行することができる。ビーム失敗復旧動作の一例として、RACH手順(i.e.PRACH)に基づいてビーム失敗復旧要求(BFRQ)動作を実行することができる。以下、該当BFRQ手順について具体的に注意深く見る。
【0247】
基地局は、該当端末にBF発生時に置き換えることができる候補ビームに該当するRSリスト(candidateBeamRSList)をRRCに設定することができ、該当候補ビームに対して dedicated PRACHリソースを設定することができる。ここでのdedicated PRACH資源は non-contention based PRACH (contention free PRACHとも称する) 資源である特徴があり、該当listでビームが見つからなければ、既設定されたSSB資源の中から選んで contention based PRACHを送信することになる。具体的な手順は以下の通りである。
【0248】
Step1)端末は、基地局が candidate beam RS setに設定したRSの内、定められた品質値 (Q_in)以上を有すビームを探す
【0249】
もし1つのビームRSが閾値(threshold)を超える場合、該当するビームRSを選択
【0250】
もし複数個のビームRSが閾値を超える場合、該当するビームRSの中から任意の1つを選択
【0251】
もし閾値を超えるビームがない場合は、Step2を実行
【0252】
Note1: ここでのビーム品質はRSRPに基づく
【0253】
Note2:前記基地局が設定したRS beam setは次の3つの場合がある
【0254】
1)RS beam set内のビムRSが全てSSBで構成
【0255】
2)RS beam set内のビームRSが全てCSI-RS資源で構成
【0256】
3)RSビームセット内のビームRSがSSBとCSI-RSリソースで構成
【0257】
Step2)端末は(contention based PRACH資源に連結された)SSBの中で定められた品質値(Q_in)以上を有するビームを探す
【0258】
もし1つのSSBが閾値を超える場合、該当するビームRSを選択
【0259】
もし複数個のSSBが閾値を超える場合、該当するビームRSの中から任意の1つを選択
【0260】
もし閾値を超えるビームがない場合は、Step3を実行
【0261】
Step3)端末は(contention based PRACH資源に連結された)SSBの内、任意のSSBを選択
【0262】
端末は、前記の過程で選択されたビームRS(CSI-RS or SSB)と直接的または間接的に接続設定されたPRACHリソース&プリアンブルを基地局に送信する。
【0263】
ここで直接接続設定は、以下の1)または2)の場合に用いられる。
【0264】
1)BFR用途に別途設定された candidate beam RSset内の特定RS
に対して contention-free PRACH resource & preambleが設定された場合
【0265】
2)Random accessなど他用途に設定されたSSBと一対一にマッピングさ
れた(contention based) PRACH resource & preambleが設定された場合
【0266】
ここで、間接接続設定は、次の場合に用いられる。
【0267】
BFR用途に別途設定された candidate beam RS set 内の特定のCSI-RSに対してcontention-free PRACH resource & preamble が設定されない場合
【0268】
このとき端末は、該当CSI-RS の同じ受信ビームで受信可能と指定された (i.e. quasi-co-located(QCLed) with respect to spatial Rx parameter) SSB に接続された (contention-free) PRACHresource & preambleを 選択。
【0269】
Monitoring of gNB’s response to the BFRQ
【0270】
端末は、該当PRACH送信に対する基地局(gNB)の返信をモニタリングする。
【0271】
ここで、コンテンションフリーPRACHリソース&プレアンブルに対するレスポンスは、C - RNTIでマスクされたPDCCHに送信され、これはBFR用で別々にRRC設定されたサーチスペースで受信される。
【0272】
前記検索空間(search space)は、(BFR用)特定CORESETに設定される。
【0273】
Contention PRACHに対するresponseは、一般的なcontenttion PRACHベースのランダムアクセス過程のために設定されたCORESET(e.g. CORESET 0 or CORESET 1)及びsearch spaceをそのまま再使用する。
【0274】
もし一定時間の間返信がない場合、端末はNew beam identification & selection過程及びBFRQ & monitoring gNB‘s response過程を繰り返す。
【0275】
前記過程はPRACH送信を予め設定された最大回数N_maxまで到達するか、または設定されたタイマー(BFRタイマー)がexpireするまで実行され得る。
【0276】
前記タイマーがexpireされると、端末はcontent free PRACH送信を停止するが、SSB選択による contention based PRACH送信はN_maxに達するまで実行され得る。
【0277】
図11は本明細書で提案する方法が適用され得るビーム失敗復旧関連動作を説明するための図である。具体的には、図11は、プライマリセル(Primary Cell、PCell)におけるビーム失敗復旧(Beam Failure Recovery)動作を例示する。
【0278】
ビーム失敗復旧(BFR)(in 3GPP NR Rel-16)
【0279】
前述したように、Rel-15 NRでPRACHベースのBFRプロセスを標準化したが、技術的制限のためにPCellまたはPSCellにのみ限定的に適用される。具体的に、CA(carrier aggregation)が適用されるPRACHベースのBFR手順の場合、いずれのSCellはアップリンクキャリア(UL carrier)がないことがあり、UL carrierがある場合であっても、競争ベースPRACH(contention based PRACH)が設定できないという技術的な制限がある。したがって、CA(carrier aggregation)が適用されるPRACHベースのBFR手順は、PCellまたはPSCellにのみ限定的に適用される。
【0280】
前述のPRACHベースのBFR手順の適用上の限界点のため、以下の問題が発生する。低周波数帯域(例えば6GHz以下)にPCellを運営しながら高周波帯域(例えば30GHz)をSCellで運営しようとする場合、BFR支援がより重要に作用する高周波帯域でBFRがサポートできない問題が発生する。
【0281】
前記と同様の理由で、Rel-16 NR MIMO work itemにおいてセカンダリセル(Secondary Cell,SCell)に対するBFR支援のための標準化が進められている。これにより、以下の事項を考慮することができる。
【0282】
少なくともDL only SCellについては、該当SCellにUL伝送が不可能である。したがって、スペシャルセル(Special Cell、SpCell)に該当SCellでビーム失敗(beam failure)が発生したことを基地局に知らせる際に用いる(専用の)PUCCH資源を設定することができる。設定されたPUCCHリソースに基づいてSCellに対するビーム失敗復旧要求(BFRQ)を実行することができる。
【0283】
以下で説明の便宜上、前記SCellのビーム失敗復旧のために設定されたPUCCHをBFR-PUCCHと称する。前記用語は、理解を容易にするために他のPUCCHと区分するために用いられるものであり、該当用語を通じて技術的範囲を限定しようとするのではない。
【0284】
BFR-PRACHの役割は「ビーム失敗(Beam Failure)の発生+new beam RS(set)情報」を一緒に基地局に送信することである。
【0285】
一方、BFR-PUCCHの役割は、「SCell(s)に対するビーム失敗(Beam Failure)発生」のみを基地局に知らせることである。発生したビーム失敗に関する詳細情報は、後続の報告として送信することができる。
【0286】
一例として、端末は、前記後続の報告として、次のi)~iii)の内、少なくとも1つに関する情報を含むMAC CE(またはUCI)を基地局に送信することができる。
【0287】
i) ビーム失敗(Beam Failure)が発生した SCell(s) 例: CC index(s))
【0288】
ii) ビーム失敗が発生したSCell(s)のための新しいビームの存在の有
【0289】
iii) new beamが存在する場合、該当beam RS ID(+quality)
【0290】
前記iii)の場合、ビームRS ID(s)に応じた新しいビームの品質
(RSRPまたはSINR)に関する情報を含めることができる。
【0291】
後続のビーム報告は必ずしもトリガされるべきではない。具体的には、基地局がBFR-PUCCHを受信した後、該当端末に対してBFR設定をしておいたSCell(s)を非活性化(deactivate)することも可能である。
【0292】
前記の動作は、UL資源利用率を高めるためのものである。具体的に、PCell/PSCell一つに数十個のSCellが接続される場合もあり、基地局の観点から一つのPCell/PSCell ULを共有する端末が多いことがある。このような場合まで考慮すると、PCell/PSCellに各端末にSCellBFRQ用途でリザーブ(reserve)するUL資源量を最小化することが望ましい。したがって、基地局は、BFR-PUCCHを受信した後にビーム失敗が発生したSCellを非活性化〈deactivation〉することができる。
【0293】
以下においては、本明細書で提案する方法が適用され得る制御リソースセット(COntrol Resource SET、CORESET)に関する事項について注意深く見る。
【0294】
以下の表8は、TS 38.331 Radio Resource Control(RRC)プロトコル仕様書で定義されたCOntrol REsource Set(CORESET)関連のIE(Information Element)である。
【0295】
【表8-1】
【表8-2】
【表8-3】
【0296】
前で注意深く見た内容(3GPPシステム、フレーム構造、NRシステム、ビーム失敗復旧手順(Rel-15/16)など)は、後述する本明細書で提案する方法と組み合わせて適用することができ、または本明細書で提案する方法の技術的特徴を明確にするために補足することができる。以下に説明される方法は、説明の便宜のために区分されたものだけであり、いずれかの一方法の一部の構成が他の方法の一部の構成と置き換えられるか、または相互に組み合わせて適用され得ることは勿論である。
【0297】
NR Rel-15/16で定義されたBFR動作をマルチTRP伝送環境にそのまま適用すると、もし特定TRPでPDCCHを送信するCORESETがすべてbeam failure状況や他のTRPからPDCCHを送信するCORESETの中でbeam failureではないCORESETが存在する場合、端末はbeam failure(BF)状況であると判断しない。これのような問題を解決するために、標準化におけるTRP-specific BFR方式が議論中である。M-TRPを考慮したBFRにおいては、あるCC/BWPで特定のTRPのみBFが発生する場合と、当該CC/BWP自体にBFが発生する場合(すなわち、全てのTRPに対してBFが発生する場合)の全てを考慮しなければならない必要がある。本明細書では、特に、TRPごとに別々のBFRQリソース(PUCCH)を設定することによって、TRP-specific BFRをサポートする方法及び端末動作について提案する。
【0298】
本明細書において、「/」は文脈に応じて「and」、「or」、あるいは「and/or」を意味する。
【0299】
複数のTRP/panelなどが単一端末に協力伝送を行う方式の中で、Independent layer joint transmission (ILJT)あるいは non-coherent joint transmission (NCJT)とも称する方式を支援するために大きく二つのアプローチ(approach)方式が存在する。
【0300】
1つは、複数のTRP/panelがそれぞれPDCCHを送信して端末にデータを協力送信する方式である(multi-PDCCH based approach)。もう一つは、PDCCHは1つのTRP/panelのみが送信するが、PDSCH送信に複数のTRP/panel/beamが参与してデータを協力送信する方式である(single PDCCH based approach)。
【0301】
マルチPDCCHベースアプリケーションを適用する場合、各 TRP/panelが独立的にDCIを該当端末に送信することにより、独立したPDSCHをスケジューリング(scheduling)することができる。
【0302】
該当PDSCH間時間/周波数領域でオーバーラップ(overlap)が発生した場合、重畳された領域で次のような形式でILJT伝送をサポートすることができる。
【0303】
端末の側面では、一部レイヤグループは特定のTRP/パネルを介して送信され、他のレイヤグループは他の TRP/PANEL を介して送信される形態でILJT伝送がサポートされ得る。
【0304】
すなわち、同じCC/BWPで異なるTRP/panelがそれぞれPDCCHを送信し、該当PDCCHを介してスケジューリングされるPDSCHは時間/周波数領域上で重畳(overlap)され得る。
【0305】
このような動作がTRP/panel間の協力が非常に緊密になりにくい非理想的なバックホール(non-ideal backhaul)環境でもサポートされるためには、各TRP/panelがPDCCHを伝送できる時間/周波数リソース領域を分離しなければならない。したがって、NRシステムでは、各TRP/panelがPDCCHを送信するCORESETグループを分離することができる。
【0306】
各PDCCH伝送においてビームフォーミング(beamforming)技法を適用すると、各CORESETグループ内の互いに異なるCORESETに対するビームは異なるように設定/指示されることもできる。前記ビームは、TCI state、Source/QCL RS(例えば、CSI-RS/SSB)、spatial Tx filter、またはspatial Txパラメータの内、少なくとも1つを意味することができる。
【0307】
前記のような場合、CORESETグループに関連する特性に基づいた動作を設定することができる。
【0308】
前記CORESETグループに関連する特性として、CORESETのTCIステートで指示されるType-D QCL RS(例えば、spatial leation leated RS(例えば、CSI-RS/SSB))は異なることがあるが、同じCORESETグループに属するCORESETは同じTRP/panelで送信される点を考慮することができる。これに基づいて、HARQ、UCI reporting handling、PUCCH/PUSCH collision handling、PDSCH rate matching、power controlなどに関連する動作がCORESET group単位で管理/実行されるように設定することができる。
【0309】
既存のビーム失敗復旧動作(NR Rel-15で定義されたBFR動作)が前述のマルチPDCCHベースNCJT環境にそのまま適用される場合、以下の問題が発生することがある。
【0310】
特定TRPに属するCORESETがすべてbeam failure状況であるが、他のTRPに属するCORESETの内、beam failureではないCORESETが存在する場合、該当端末はbeam failure(BF)状況と判断しない。このとき、allビームフェイルTRPが重要な制御情報(例えば、SIB、RA、Paging)の送信を担当していたTRP(例えば、 Primary TRP)であり得る。他のTRP(例えば、セカンダリTRP)(の特定ビーム)が非BF状況であっても、該当端末は重要な制御情報を受信できなくなるという問題が発生する。
【0311】
このような問題を解決するために、TRP-specific BFRについて標準導入議論が行われた(Rel-17標準化議論については、以下の表9を参照)。
【0312】
以下の表9は、TRP特定ビーム失敗復旧(TRP-specific BFR)に関する合意事項(agreements)である。後述する本明細書の実施形態(提案1)は、以下の表9による合意事項の全部または一部と組み合わせて端末/基地局動作(例えば、ビーム失敗復旧に関する設定情報、BFRQ送信、BFR MAC-CE送信)など)に適用され得る。
【0313】
【表9-1】
【表9-2】
【0314】
要約すると、Rel-16 PUCCHベースのBFRを強化してTRP-specific BFRをサポートすることに合意された。これに基づいて、以下の動作を定義/設定することができる。
【0315】
ビーム失敗モニタリング/検出(beam failure monitoring/detection)のためのビーム失敗検出RSセット(BFD-RSセット)は、TRP特定に設定され得る。すなわち、特定BFD-RSセットは、明示的/暗黙的に特定TRPを表すことができる。以下、本明細書において、TRPはBFD-RSセットを意味するものと解釈することができ、逆にBFD-RSセットはTRPを意味するものと解釈することができる。一例で、特定TRPに関連するPUCCHリソースは、特定BFD-RSセットに関連するPUCCHリソースとして解釈され得る。
【0316】
新しいビーム識別()のための候補ビームを設定するためのNBI - RSセットは、TRP特定に(TRP-specific)設定され得る。一例として、BFD-RSセットに相応するNBI-RSセットを設定することができる。一例として、各BFD-RSセットに関連するNBI-RSセットを設定することができる。
【0317】
さらに、TRP-specific BFRが宣言されたときに端末が基地局にBFRを知らせるPUCCHリソースは、単一のPUCCHリソース(例えば、up to single PUCCH resource within a cell group)または複数のPUCCHリソース(例えば、up to two PUCCH resources within a cell group)に基づくことができる。
【0318】
2つの方法にはすべて長短所がある。 up to single PUCCHリソース方式の場合、SR PUCCHリソースを節約できるという利点がある。一方、UP to 2 PUCCHリソース方式の場合、どのTRPがbeam failure(BF)状況にあるかをPUCCH送信を通じて基地局に知らせることができる利点がある。具体的には、各TRPに対応するSR PUCCH(resource)が設定されるところ、前記BFR宣言(BFRQ送信)に用いられたPUCCH(resource)に基づいてビームフェイル(BF)状況にあるTRPを決定されることができる。
【0319】
しかしながら、現在M-TRP伝送は、PCell(またはSpCell)及びSCellのすべてで実行可能である。したがって、TRPごとに発生するBFに関して、次のような状況を仮定することができる。
【0320】
第1Cell(例えば、Cell#1):TRP 1(BF O)、TRP 2(BF X)
【0321】
第2セル(例えば、セル#2):TRP1(BF X)、TRP 2(BF O)
【0322】
第3セル(例えば、Cell ♯3):TRP 1(BF O)、TRP 2(BF O)
【0323】
前記のようにセル別にBFが発生したTRP(例えば、BFD-RSセット)が異なる場合、次のような問題が発生し得る。
【0324】
端末動作の側面から、2つのPUCCHリソースの内、どのPUCCHリソースがBFR(BFRQ送信)に活用されるべきかについて曖昧性が発生し得る。
【0325】
本明細書においては、前記問題を解決するためのTRP-specific BFRをサポートする方法及び端末動作について提案する。本明細書において、「BF(beam failure)の発生」とは、ビーム失敗検出のために設定されたBFD-RSセットの測定に基づいてBFが検出されたことを意味することができる。
【0326】
[提案1]
【0327】
以下においては、ビーム失敗復旧要求(Beam Failure Recovery reQuest, BFRQ) のためにセルグループ内にX個の(SR)PUCCHリソースが設定された場合、TRP特定BFRQ(TRP specific BFRQ)送信するための方法を注意深く見る。
【0328】
端末は、該当セルグループ内のSpCellにおいて設定されたBFRQ用途の dedicated(SR)PUCCHリソースの個数に応じてBFR PUCCHを送信することができる。具体的に、端末は、以下の実施形態i)~ii)の内、少なくとも1つに基づいてBFR PUCCHを送信することができる。 前記SpCellは、セルグループに対して定義されたスペシャルセル(Special Cell)を意味することができる。SpCellは、マスターセルグループ(Master Cell Group, MCG)のPCell(Primary Cell)及び/またはセカンダリセルグループ(Secondary Cell Group、SCG)のPSCell(Primary Secondary Cell)を含むことができる。
【0329】
実施形態i)
【0330】
特定セルグループ内のSpCellにおいて設定された(TRP-specific)BFRQ用途の専用(SR)PUCCHリソース(dedicated(SR)PUCCHリソース)が1つの場合を仮定することができる。端末/基地局は、以下のi-1)またはi-2)の内、少なくとも1つに基づいて動作することができる。
【0331】
i-1)
【0332】
前記SpCellにおいて(特定のBWPにおいて)S-TRP送信が行われる場合を仮定することができる。一例として、該当SpCellに制御リソースセットプール(CORESETプール)が1つだけ設定されるか、ビーム失敗検出RSセット/グループ(BFD RSセット/グループ)が1つだけ設定され得る。このとき、端末/基地局は、以下のa)またはb)の内、少なくとも1つに基づいて動作することができる。
【0333】
a)前記SpCellにおいてBF(Beam Failure)が発生することがある。具体的に、SpCell内の特定のBWPにおいて、BFD RSがすべて失敗(failure)であると決定され得る。この場合、端末は、Rel-15ベースのPRACHベースのBFR処理を介して基地局にBFRを要求(すなわち、BFRQ送信)することができる。その後の後続の基地局端末間動作(gNB response 及び UE behavior regarding DL/UL beam update)を行うことができる。
【0334】
Rel-15 BFR動作とは異なり、BFR MAC-CEが(Msg3/5を介して)基地局に送信され得る。該当BFR MAC - CEメッセージ内には、(各)セルごとに失敗したTRP(すなわち、BFが検出されたTRP)に関する情報を含むことができる。BFD-RSセットはTRPに特定に設定され得るが、前記BFが検出されたTRPに関する情報は、BFが検出されたBFD-RSセットに関する情報として解釈され得る。
【0335】
b) 前記SpCellにおいてはBFが発生せず、前記SpCell以外セルグループ内のSCell(s)において(TRP-specific)BFが発生することができる。この場合、端末は、BFRQ用途に既設定された1つの dedicated(SR)PUCCHリソースを活用して基地局にBFRを要求(すなわち、BFRQ送信)することができる。その後の後続する(PUCCHベースのBFR procedure に基づく)基地局端末間動作を実行することができる。具体的に、以下の1)~3)の動作を行うことができる。
【0336】
1)gNB response(例えばDCI)に基づくPUSCHスケジューリング
【0337】
2) PUSCHでのBFRQ MAC CE伝送(前記SCellに特定TRP(特定BFD-RS set)(もしくは特定CORESETプールインデックス/特定CORESETグループ)がBF状況にあることを指示)
【0338】
3)DL/UL beam update
【0339】
端末のBFRQ MAC CE送信において、当該メッセージ内には、各セル別フェイルドTRP(すなわち、BFが検出されたTRP)に関する情報を含むことができる。
【0340】
前記a)動作とb)動作の組み合わせが端末/基地局動作を適用されることができる。
【0341】
i-2)
【0342】
前記SpCellで(特定BWPにおいて)M-TRP伝送が行われる場合を仮定することができる。一例として、該当SpCellに複数のCORESETプールを設定するか、または複数のビーム失敗検出RSセット/グループ(BFD RSセット/グループ)を設定することができる。このとき、端末/基地局は、以下のa)またはb)の内、少なくとも1つに基づいて動作することができる。
【0343】
a)前記SpCellで、一部のTRPでのみBFが発生することがある。具体的に、SpCell内の特定のBWPにおいて、特定の1つのBFD-RSセット内ノBFD RSがすべて失敗(failure)であると決定することができる。この場合、端末は、BFRQ用途に既設定された1つの dedicated(SR)PUCCHリソースを活用して基地局にBFRを要求(すなわち、BFRQ送信)することができる。以後、後続の(PUCCHベースBFRprocedureに基づく)基地局端末間動作(前記i-1)b)の1)~3)参照)を行うことができる。端末のBFR MAC CE送信において、該当メッセージ内には、各セル別フェイルド(failed)TRP(すなわち、BFが検出されたTRP)に関する情報を含むことができる。
【0344】
一方、前記SpCellにおいて、すべてのTRPに対してBFが発生することがある。具体的に、SpCell内の特定のBWPで、すべてのBFD RSセットのBFD RSがすべて失敗であることで決定され得る。この場合、端末は、Rel-15ベースのPRACHベースのBFRprocedureを介して基地局にBFRを要求(すなわち、BFRQ送信)することができる。その後の後続の基地局端末間動作(gNB response 及び UE behavior regarding DL/UL beam update)を行うことができる。
【0345】
Rel-15 BFR動作とは異なり、BFR MAC-CEが(Msg3/5を介して)基地局に送信され得る。該当BFR MAC - CEメッセージ内には、(各)セルごとに失敗したTRP(すなわち、BFが検出されたTRP)に関する情報を含むことができる。
【0346】
b)前記SpCellの全てのTRPでBFが発生せず、前記SpCell以外のセルグループ内のSCell(s)における特定TRPのBF(例えばTRP-specific BF)及び/又は全てのTRPにおいてBF(例えば: cell-specific BF)が発生すること がある。前記のような場合、TRP特定ビーム失敗復旧(TRP特定BFR)および/またはtpf特定ビーム失敗復旧(cell-specific BFR)動作を実行することができる。
【0347】
具体的に、端末は、BFRQ用途に既設定された1つの dedicated(SR)PUCCHリソースにより基地局にBFRを要求(すなわち、BFRQ送信)することができる。以後、後続の(PUCCHベースBFR procedureに基づく)基地局端末間動作(前記i-1)b)の1)~3)参照)を行うことができる。
【0348】
実現的な側面で 前記aの動作とbの動作の組み合わせが、端末/基地局動作を適用することができる。
【0349】
実施形態ii)
【0350】
特定セルグループ内のSpCellにおいて設定された(TRP-specific)BFRQ用途の専用(SR)PUCCHリソース(dedicated(SR)PUCCHリソース)が2つまたはそれ以上である場合を仮定することができる。
【0351】
前記BFRQ用途に設定された複数の dedicated (SR) PUCCHリソースの内、特定PUCCHリソースは、(各CC/BWPについて)次の1)、2)または3)の内、少なくとも1つと接続/マッピング(mapping)/関連付ける()ことができる。
【0352】
1)特定TRP(例えば、特定ビーム失敗検出RSセット(specific BFD-RSセット))
【0353】
2)特定制御リソースセットプールインデックス (specific CORESETPoolIndex)
【0354】
3)帯域幅部分(BWP)(及び/または CORESET group index)
内のすべての制御リソースセットのサブセット (subset of all CORESET within BWP (and/or CORESET group index))
【0355】
端末/基地局は、以下のii-1)またはii-2)の内、少なくとも1つに基づいて動作することができる。
【0356】
i i -1)
【0357】
前記SpCellで(特定BWPにおいて)S-TRP送信が行われる場合を仮定することができる。一例として、該当SpCellに制御リソースセットプール(CORESETプール)が1つだけ設定されたり、ビーム失敗検出RSセット/グループ(BFD RSセット/グループ)が1つだけ設定され得る。このとき、端末/基地局は、以下のa)またはb)の内、少なくとも1つに基づいて動作することができる。
【0358】
a) 前記SpCellでBF(Beam Failure)が発生することがある。具体的に、SpCell内の特定BWPにおいて、BFD RSがすべて失敗であると決定することができる。この場合、端末は、Rel-15ベースのPRACHベースのBFR procedureを介して基地局にBFRを要求(すなわち、BFRQ送信)することができる。その後の後続の基地局端末間動作(gNB response 及びUE behavior regarding DL/ULbeam update)を行うことができる。
【0359】
Rel-15 BFR動作とは異なり、BFR MAC-CEが(Msg3/5を介して)基地局に送信され得る。該当BFR MAC - CEメッセージ内には、(各)セルごとに失敗したTRP(すなわち、BFが検出されたTRP)に関する情報を含むことができる。
【0360】
b)前記SpCellではBFが発生せず、前記SpCell以外のセルグループ内のSCellにおいてTRP-specificBF及び/又は全TRPBF(or cell-specific BF)が発生することができる。端末は、BFRを要求するPUCCHリソース(すなわち、BFRQ送信のためのPUCCHリソース)を決定するために、以下の例1)または実施形態2)の内、少なくとも1つに基づいて動作することができる。
【0361】
例1) 単一SCellでBFが発生し、そのBFは、BFR手順がトリガされた
SCell内の特定TRPで発生した場合が仮定されることができる。
【0362】
端末は、(SpCellに設定された)2つのPUCCHリソースの内、該当TRP(またはBFが発生しないTRP)に関連するPUCCHリソースを介して基地局にBFRQを送信することができる。
【0363】
一例でとして、端末は、特定のCORESETPoolIndex(and / or CORESETグループインデックス)に関連するSpCellのPUCCHリソースを介して基地局にBFRを要求(すなわち、BFRQ送信)することができる。前記特定のCORESETPoolIndex(and/or CORESETグループインデックス)は、前記特定TRPに関連付けることができる。
【0364】
一例として、端末は、ビーム失敗が検出されたBFD-RSセットに関連するPUCCHリソースを介して基地局にBFRQを送信することができる。
【0365】
以後後続する(PUCCHベースのBFR procedureに基づく)基地局端末間動作(前記i-1)b)の1)~3)参照)を実行することができる。端末のBFR MAC CE送信において、該当メッセージ内には、各セル別フェイルドTRP(すなわち、BFが検出されたTRP)に関する情報を含まないことがある。
【0366】
一方、単一SCellでBFが発生し、BFR手順がトリガされたSCell内のすべてのTRPでBFが発生したと仮定することができる。この場合、端末は、(SpCellに設定された)2つのPUCCHリソースの内、1つを活用するか、または特定の規則に従って選択されたPUCCHリソースを利用して基地局にBFRを要求(すなわち、BFRQ送信)することができる。
【0367】
一例で、特定の規則に従って選択されたPUCCHリソースは、以下の例のうちの少なくとも1つに基づいて定義され得る。
【0368】
‘lowest indexのPUCCH‘
【0369】
‘lowest indexのPUCCH-spatialRelationInfo’ が設定/活性化されたPUCCH
【0370】
「lowest indexのTCI-state」が設定/活性化/指示されたPUCCH
【0371】
端末のBFRQ送信後に後続する(PUCCHベースBFRprocedureに基づく)基地局端末間動作(前記i-1)b)の1)~3)参照)を行うことができる。端末のBFR MAC CE送信において、該当メッセージ内には、各セル別フェイルドTRP(すなわち、BFが検出されたTRP)に関する情報を含むことができる。または、及び該当メッセージ内に基地局設定によってpre-defineされたPUCCHリソースが存在することができる。例えば、基地局は、複数の dedicated (SR)PUCCH リソースの内,プライマリ PUCCH リソース(resource)を設定することができる。
【0372】
例2) 複数個のSCellでBFが発生し、該当BFは、BFR手順がトリガさ
れたSCell(s)内の特定のTRPで発生した場合が仮定され得る。
【0373】
端末は、(SpCellに設定された)2つのPUCCHリソースの内、該当TRP(またはBFが発生していないTRP)に関連するPUCCHリソースを介して基地局にBFRQを送信することができる。
【0374】
一例として、端末は、特定CORESETPoolIndex(and/or CORESETグループインデックス)に関連するSpCellのPUCCHリソースを介して基地局にBFRを要求(すなわち、BFRQ送信)することができる。前記特定のCORESETPoolIndex(and/or CORESETグループインデックス)は、前記特定TRPに関連付けることができる。
【0375】
一例として、端末は、ビーム失敗が検出されたBFD-RSセットに関連するPUCCHリソースを介して基地局にBFRQを送信することができる。
【0376】
以後後続する(PUCCHベースBFRprocedureに基づく)基地局端末間動作(前記i-1)b)の1)~3)参照)が行われることができる。端末のBFR MAC CE送信において、該当メッセージ内には、各セル別フェイルドTRP(すなわち、BFが検出されたTRP)に関する情報を含まないことがある。
【0377】
一方、複数個のSCellでBFが発生し、BFR手順がトリガされたSCell(s)において(各)SCellごとにフェイルドTRP(すなわち、BFが検出されたTRP)が異なる場合を仮定することができる(例:SCell#1においてはboth-TRP(TRP 1/2)がfail、SCell#2ではTRP 1がfail、SCell#3ではTRP 2がfailの場合)。
【0378】
該当SCell(s)の内、端末は、ビーム失敗検出回数に基づいて決定されたTRPに関連するPUCCHリソースまたは特定の規則に従って選択されたPUCCHリソースを活用用して基地局にBFRを要求(すなわち、BFRQ送信)することができる。
【0379】
前記ビーム失敗検出回数に基づいて決定されたTRPは、さらに多くの回数でビームフェイルが検出されたTRP(すなわち、ビームフェイル検出の回数が最も多いTRP)または少ない回数でビームフェイルが検出されたTRP(すなわち、beam failure detectionの回数が最も少ないTRP)を意味することができる。
【0380】
一例として、前記ビーム失敗検出回数に基づいて決定されたTRPに関連するPUCCHリソースは、特定のCORESETPoolIndex(and/or CORESETグループインデックス)に関連付けられたSpCellのPUCCHリソースであり得る。前記特定のCORESETPoolIndex(and/or CORESETグループインデックス)は、前記決定されたTRPに関連付けることができる。
【0381】
一例として、前記特定の規則に従って選択されたPUCCHリソースは、以下の例の内、少なくとも1つに基づいて定義され得る。
【0382】
「lowest indexのPUCCH」
【0383】
「lowest indexのPUCCH-spatialRelationInfo」が設定/活性化されたPUCCH
【0384】
「lowest indexのTCI-state」が設定/活性化/指示されたPUCCH
【0385】
端末のBFRQ送信後に後続する(PUCCHベースBFR procedureに基づく)基地局端末間動作(前記i-1)b)の1)~3)参照)を行うことができる。端末のBFR MAC CE送信において、該当メッセージ内には、各セル別フェイルドTRP(すなわち、BFが検出されたTRP)に関する情報を含むことができる。または/及び基地局設定によって pre-defineされたPUCCHリソースが存在し得る。例えば、基地局は、複数の dedicated (SR) PUCCH リソースの内、プライマリ PUCCH リソースを設定することができる。
【0386】
前記a)動作と前記b)動作の組み合わせが端末/基地局動作が適用され得る。
【0387】
ii-2)
【0388】
前記SpCellにおいて(特定BWPにおいて)M-TRP送信が行われる場合を仮定することができる。一例として、該当SpCellに複数のCORESETプールを設定するか、または複数のビーム失敗検出RSセット/グループ(BFD RSセット/グループ)を設定することができる。このとき、端末/基地局は、以下のa)、b)またはc)の内、少なくとも1つに基づいて動作することができる。
【0389】
a)前記SpCellにおいて、全てのTRPに対してBFが発生し得る。具体的に、SpCell内の特定BWPで、すべてのBFD RSセットのBFD RSがすべて失敗であると決定され得る。この場合、端末は、Rel-15ベースのPRACHベースのBFRprocedureを介して基地局にBFRを要求(すなわち、BFRQ送信)することができる。その後の後続の基地局端末間動作(gNB response 及び UE behavior regarding DL/UL beam update)を行うことができる。
【0390】
Rel-15 BFR動作とは異なり、BFR MAC-CEが(Msg3/5を介して)基地局に送信され得る。対応するBFR MAC - CEメッセージ内には、各セルごとに失敗したTRP(すなわち、BFが検出されたTRP)に関する情報を含むことができる。一例として、セルごとにフェイルされたTRP(すなわち、BFが検出されたTRP)に関する情報は、セルごとに複数のBFD-RSセットのうちBFが検出されたBFD-RSセットに関する情報を意味することができる。ある。
【0391】
b)前記SpCellにおいてTRP-specific BFが発生し、さらにSpCell以外のセルグループ内のSCellにおいてTRP-specific BF及び/またはall TRP BF(or cell-specific BF)が発生し得る。端末は、BFRを要求するPUCCHリソース(すなわち、BFRQ送信のためのPUCCHリソース)を決定するために、以下のように動作することができる。
【0392】
例1)BFR手順がトリガされたSpCell内の特定のTRPにおいてBFが発生した場合を仮定することができる。端末は、(SpCellに設定された)2つのPUCCHリソースの内、該当TRP(またはBFが発生していないTRP)に関連するPUCCHリソースを介して基地局にBFRQを送信することができる。
【0393】
一例として、端末は、特定のCORESETPoolIndex(and/or CORESETグループインデックス)に関連するSpCellのPUCCHリソースを介して基地局にBFRを要求(すなわち、BFRQ送信)することができる。前記前記特定CORESETPoolIndex(and/or CORESETグループインデックス)は、特定のTRPに関連付けることができる。
【0394】
一例として、端末は、ビーム失敗が検出されたBFD-RSセットに関連するPUCCHリソースを介して基地局にBFRQを送信することができる。
【0395】
以後の後続の(PUCCHベースBFR procedureに基づく)基地局
端末間動作(前記i-1)b)の1)~3)参照)を行うことができる。端末のBFR MAC CE送信において、該当メッセージ内には、各セル別フェイルドTRP(すなわち、BFが検出されたTRP)に関する情報を含まれないことができる
【0396】
c)前記SpCellではBFが発生せず、前記SpCell以外のセルグループ内SCellにおいてTRP-specificBF及び/又はallTRBF(or cell-specific BF)が発生することができる。端末は、BFRを要求するPUCCHリソース(すなわち、BFRQ送信のためのPUCCHリソース)を決定するために、以下の例1)または例2)の内、少なくとも1つに基づいて動作することができる。
【0397】
例1) 単一のSCellでBFが発生し、該当BFは、BFR手順がトリガされ
たSCell内の特定TRPで発生した場合が仮定されることができる。
【0398】
端末は、(SpCellに設定された)2つのPUCCHリソースの内、該当TRP(またはBFが発生していないTRP)に関連するPUCCHリソースを介して基地局にBFRQを送信することができる。
【0399】
一例として、端末は、特定CORESETPoolIndex(and /or CORESETグループインデックス)に関連するSpCellのPUCCHリソースを介して基地局にBFRを要求(すなわち、BFRQ送信)することができる。前記特定CORESETPoolIndex(and/or CORESETグループインデックス)は、前記特定TRPに関連付けることができる。
【0400】
一例として、端末は、ビーム失敗が検出されたBFD-RSセットに関連されたPUCCHリソースを介して基地局にBFRQを送信することができる。
【0401】
以後後続する(PUCCHベースのBFRprocedureに基づく)基地局端末間動作(前記i-1)b)の1)~3)参照)を行うことができる。端末のBFR MAC CE送信において、該当メッセージ内には、各セル別フェイルドTRP(すなわち、BFが検出されたTRP)に関する情報が含まないことがある。
【0402】
一方、単一SCellでBFが発生し、BFR手順がトリガされたSCell内のすべてのTRPでBFが発生した場合が仮定されることができる。この場合、端末は、(SpCellに設定された)2つのPUCCHリソースの内、1つを活用するか、または特定規則に従って選択されたPUCCHリソースを活用して基地局にBFRを要求(すなわち、BFRQ送信)することができる。
【0403】
一例として、前記特定の規則に従って選択されたPUCCHリソースは、以下の例の内、少なくとも1つに基づいて定義され得る。
【0404】
‘lowest indexのPUCCH’
【0405】
‘lowest indeのPUCCH-spatialRelationInfo’ が設定/活性化されたPUCCH
【0406】
「lowest indexのTCI-state」が設定/活性化/指示されたPUCCH
【0407】
端末のBFRQ送信後に後続する(PUCCHベースBFR procedureに基づく)基地局端末間動作(前記i-1)b)の1)~3)参照)を行うことができる。端末のBFR MAC CE送信において、該当メッセージ内には、各セル別フェイルドTRP(すなわち、BFが検出されたTRP)に関する情報を含むことができる。または/及び該当メッセージ内に基地局設定によってpre-defineされたPUCCHリソースが存在し得る。例えば、基地局は、複数の dedicated (SR)PUCCH リソースの内、プライマリ PUCCHリソースを設定することができる。
【0408】
例2)複数個のSCellでBFが発生し、該当BFは、BFR手順がトリガさ
れたSCell(s)内の特定TRPで発生した場合が仮定されることができる。
【0409】
端末は、(SpCellに設定された)2つのPUCCHリソースの内、該当TRP(またはBFが発生していないTRP)に関連するPUCCHリソースを介して基地局にBFRQを送信することができる。
【0410】
一例として、端末は、特定のCORESETPoolIndex(and/or CORESETグループインデックス)に関連するSpCellのPUCCHリソースを介して基地局にBFRを要求(すなわち、BFRQ送信)することができる。前記特定CORESETPoolIndex(and / or CORESETグループインデックス)は、特定のTRPに関連付けることができる。
【0411】
一例として、端末は、ビーム失敗が検出されたBFD-RSセットに関連するPUCCHリソースを介して基地局にBFRQを送信することができる。
【0412】
以後後続する(PUCCHベースBFR手順に基づく)基地局端末間動作(前記i-1)b)の1)~3)参照)を実行され得る。端末のBFR MAC CE送信において、該当メッセージ内には、各セル別フェイルドTRP(すなわち、BFが検出されたTRP)に関する情報が含まないことがある。
【0413】
一方、複数個のSCellでBFが発生し、BFR手順がトリガされたSCell(s)において、(各)SCellごとにフェイルドTRP(すなわち、BFが検出されたTRP)が異なる場合が仮定されることができる。(例:SCell#1ではboth-TRP(TRP 1/2)がfail、SCell#2ではTRP1がfail、SCell#3ではTRP 2がfailの場合)。
【0414】
該当SCell(s)の内、端末は、ビーム失敗検出回数に基づいて決定されたTRPに関連したPUCCHリソースまたは特定規則に従って選択されたPUCCHリソースを活用用して基地局にBFRを要求(すなわち、BFRQ送信)することができる。
【0415】
前記ビーム失敗検出回数に基づいて決定されたTRPは、さらに多くの回数でビーム失敗が検出されたTRP(すなわち、ビーム失敗検出の回数が最も多いTRP)または少ない回数でビーム失敗が検出されたTRP(すなわち、 beam failure detectionの回数が最も少ないTRP)を意味することができる。
【0416】
一例として、ビーム失敗検出回数に基づいて決定されたTRPに関連するPUCCHリソースは、特定CORESETPoolIndex(及び/またはCORESETグループインデックス)に関連するSpCellのPUCCHリソースであり得る。前記特定のCORESETPoolIndex(and/or CORESETグループインデックス)は、前記決定されたTRPに関連付けることができる。
【0417】
一例として、前記特定規則に従って選択されたPUCCHリソースは、以下の例の内、少なくとも1つに基づいて定義され得る。
【0418】
「lowest indexのPUCCH」
【0419】
「lowest indexのPUCCH-spatialRelationInfo」が設定/活性化されたPUCCH
【0420】
「lowest indexのTCI-state」が設定/活性化/指示されたPUCCH
【0421】
端末のBFRQ送信以後に後続する(PUCCHベースBFR procedureに基づく)基地局端末間動作(前記i-1)b)の1)~3)参照)を行うことができる。端末のBFR MAC CE送信において、該当メッセージ内には、各セル別フェイルドTRP(すなわち、BFが検出されたTRP)に関する情報を含むことができる。または/及び基地局設定によってpre-defineされたPUCCHリソースが存在することができる。例えば、基地局は、複数の dedicated (SR) PUCCH リソースの内、プライマリ PUCCH リソースを設定することができる。
【0422】
前記a)の動作、b)の動作、またはc)の動作の内、2つ以上に基づく組み合わせが端末/基地局動作が適用され得る。
【0423】
実現的な側面において、前述の実施形態に係る基地局/端末の動作(例:提案1/実施形態iのi-1/実施形態iのi-2/実施形態iiのii-1/実施形態iiのii-2の少なくとも1つに基づくビーム失敗復旧に関連する動作)は後述する図14図18の装置(例えば、図15のプロセッサ102、202)によって処理され得る。
【0424】
また、前述の実施形態に係る基地局/端末の動作(例えば、提案1/実施形態iのi-1/実施形態iのi-2/実施形態iiのii-1/実施形態iiのii -2の内、少なくとも1つに基づくビーム失敗復旧に関連する動作)は、少なくとも1つのプロセッサ(例えば、図15の102、202)を駆動するための命令語/プログラム(例えば、命令、実行可能コード)の形態でメモリ(例えば、:図15の104、204に格納することができる。
【0425】
以下、前述した実施形態を端末の動作の側面から図12を参照して具体的に説明する。以下に説明される方法は、説明の便宜のために区分されたものであるだけ、いずれか1つの方法の一部構成が他の方法の一部構成と置き換えられるか、または相互に組み合わせて適用され得ることは勿論である。
【0426】
図12は、本明細書の一実施形態に係る無線通信システムにおいて端末がビーム失敗復旧手順を実行する方法を説明するためのフローチャートである。
【0427】
図12を参照すると、本明細書の一実施形態に係る無線通信システムにおいて端末がビーム失敗復旧(Beam Failure Recovery, BFR)手順を実行する方法は、ビーム失敗復旧に関する設定情報を受信するステップ(S1210)、DL RS受信ステップS1220、DL RSの測定に基づいてビーム失敗を検出するステップS1230、及びビーム失敗復旧のための要求メッセージ送信ステップS1240を含むことができる。
【0428】
S1210において、端末は、基地局から前記BFRに関連する設定情報を受信する。
【0429】
一実施形態に係れば、前記BFRに関連する設定情報は、i)前記BFRのため設定されるビーム失敗検出RSセット(例えば、BFD - RSセット)、ii)前記BFRのための要求メッセージの送信のためのリソース(例えば、PRACHリソース、PUCCHリソース)またはiii)候補ビーム識別(candidate beam identification)のための候補ビームRSセット(candidate beam RSセット)(例えば、 candidateBeamRSList)の内、少なくとも1つに関する情報を含み得る。
【0430】
一例として、前記BFRに関連する設定情報は、前記提案1に基づく情報(例えば、ビーム失敗復旧要求(Beam Failure Recovery reQuest, BFRQ)のための(SR)PUCCHリソースに対する設定)を含むことができる。
【0431】
一例として、前記BFRに関連する設定情報は、表9に従うTRP特定ビーム失敗復旧(TRP-specific BFR)に関連する情報(例えば、BFD-RSセット、新しいビーム識別RS(NBI-RS)セット per TRP)を含むことができる。
【0432】
一例として、前記BFRに関連する設定情報は、前記提案1に基づく情報と、前記表9によるTRP特定ビーム失敗復旧(TRP特定BFR)に関連する情報を含むことができる。
【0433】
前述したS1210にしたがって、端末(図14図18の100/200)が基地局(図14図18の100/200)から前記BFRに関連する設定情報を受信する動作は、図14図18の装置によって実現することができる。例えば、図15を参照すると、1つ以上のプロセッサ102は、基地局200から前記BFRに関連する設定情報を受信するように1つ以上のトランシーバ106及び/または1つ以上のメモリ104を制御することができる。
【0434】
S1220において、端末は、基地局から前記設定情報に基づいてダウンリンク参照信号(Downlink Reference Signal、DL RS)を受信する。
【0435】
一実施形態に係れば、DL RSはビーム失敗検出のための複数のDL RSセットに基づくことができる。複数のDL RSセットは、提案1の複数のBFD - RSセットに基づくことができる。
【0436】
前述したS1220によれば、端末(図14図18の100/200)が基地局(図14図18の100/200)から前記設定情報に基づいてダウンリンク参照信号(Downlink Reference Signal、 DL RS)を受信する動作は、図14図18の装置によって実施することができる。例えば、図15を参照すると、1つ以上のプロセッサ102は、基地局200から前記設定情報に基づいてダウンリンク参照信号 (Downlink Reference Signal, DL RS)を受信するように1つ以上のトランシーバ106及び/または1つ以上のメモリ104を制御することができる。
【0437】
S1230において、端末は、DL RSの測定に基づいてビーム失敗(beam failure)を検出する。前記端末のビーム失敗検出動作は、前述したビーム失敗検出 (Beam failure detection, BFD) で説明したことに基づいて行うことができる。
【0438】
前述したS1230に従って、端末(図14図18の100/200)が前記DL RSに対する測定に基づいてビーム失敗(beam failure)を検出する動作は、図14図18の装置にによって実現することができる。例えば、図15を参照すると、1つ以上のプロセッサ102は、前記DL RSの測定に基づいてビーム失敗()を検出するように1つ以上のトランシーバ106および/または1つ以上のメモリ104を制御できる。
【0439】
S1240においては、端末は基地局に前記BFRのための要求メッセージを送信する。
【0440】
一実施形態に係れば、前記BFRのための要求メッセージは、スケジューリング要求(Scheduling Request、SR)に関連するPUCCHリソースに基づいて送信され得る。
【0441】
ビーム失敗復旧のために複数のPUCCHリソースが設定された場合として、Cell別にビーム失敗が検出されたTRP(BFD-RSセット)が異なる場合にPUCCHリソース決定において端末動作側面で曖昧性が発生することができる。これに関連して、以下の動作を考慮することができる。
【0442】
一実施形態に係れば、1)前記SRに関連するPUCCHリソースが前記ビーム失敗復旧のために設定された複数のPUCCHリソースの内1つであり、2)前記ビーム失敗が1つ以上のセル(one or more cells)に関連することに基づいて、前記SRに関連するPUCCHリソースは、前記複数のPUCCHリソースの内、既設定された基準に基づいて決定された特定PUCCHリソースであり得る。一例として、前記1つ以上のセル(one or more cells)に関連するものに基づいて、前記SRに関連するPUCCHリソースは、前記複数のPUCCHリソースの内、既設定された基準に基づいて決定された特定PUCCHリソースであり得る。一例として、前記1つ以上のセル(one or more cells)は、同じセルグループ(cell group)(すなわち、1つのセルグループ)内のセルであり得る。前記1つ以上のセルは、プライマリセル(Primary Cell、PCell)またはプライマリセカンダリセル(Primary Secondary Cell、PSCell)を含むことができる。
【0443】
前記複数のPUCCHリソースの内、それぞれは、i)前記複数のDL RSセットの内、1つのDL RSセット、ii)制御リソースセットプールインデックス(CORESETプールインデックス)またはiii)帯域幅部分(Bandwidth part, BWP)内のすべてのCORESETのサブセット (subset)の内、少なくとも1つに関連付けることができる。前記複数のPUCCHリソースは、前記提案1に基づくPUCCHリソースであり得る。一例として、前記複数のPUCCHリソースは、セルグループごとに設定されるBFR用途の(SR)PUCCHリソースに基づくことができる。
【0444】
一例として、前記特定のPUCCHリソースは、i)プライマリセル(Primary Cell、PCell)またはii)プライマリセカンダリセル(Primary Secondary Cell、PSCell)の内、少なくとも1つに関連付けることができる。すなわち、前記1つ以上のセルでビーム失敗が検出された場合、前記BFRのための要求メッセージ(すなわち、BFRQ)の送信のためのPUCCHリソースは、SpCell(PCell及び/またはPSCell)に基づいて決定され得る。以下、具体的に説明する。本実施形態は、前記提案1の実施形態ii)のii-2)に基づくことができる。
【0445】
前記1つ以上のセルはSpCellを含み得る。すなわち、前記1つ以上のセルはPCellまたはPSCellを含むことができる。 前記1つ以上のセル(例えば、SpCell + SCell(s))でビーム失敗が検出された場合、前記SpCell(PCell/PSCell)に基づいてBFRQの送信のためのPUCCHリソースを決定することができる。
【0446】
具体的に、前記BFRのための要求メッセージを送信するためのPUCCHリソースは、前記SpCellで検出されたビーム失敗(に関連するTRP)に基づいて決定され得る。前記BFRのための要求メッセージを送信するためのPUCCHリソースは、SpCellに関連するBFD-RSセット(例えば、前記複数のDL RSセットの内の1つ)に基づいて決定され得る(すなわち、SpCellのビーム失敗が検出されたBFD-RSセットに関連付けられたPUCCHリソース).
【0447】
前記BFRのための要求メッセージを送信するためのPUCCHリソースが前記SpCellに関連するBFD - RSセットに基づいて決定されることによって、以下のような効果が導出される。該当PUCCHが送信されるセルはSCellではないSpCellであるため、端末はSpCell内より堅牢なTRPに向かうPUCCHリソースを活用して前記BFRのための要求メッセージを送信することができる。
【0448】
一例として、特定PUCCHリソースは特定DL RSセットに関連付けることができる。前記特定DL RSセットは、前記1つ以上のセルに関連するDL RSセットの内、ビーム失敗検出の回数に基づいて決定されたDL RSセットであり得る。
前記特定のDL RSセットは、ビーム失敗検出回数が最も多いDL RSセットであり得る。
【0449】
一例として、前記特定PUCCHリソースは、前記複数のPUCCHリソースの内最も低いインデックス(lowest index)を有するPUCCHリソースで有り得る。
【0450】
一例として、前記特定PUCCHリソースは、前記複数のPUCCHリソースの内、特定空間関連情報(specific spatial related information)に関連するPUCCHリソースであり得る。前記特定空間関連情報は、最も低いインデックスを有するPUCCH-spatialRelationInfoに基づくことができる。
【0451】
一例として、前記特定PUCCHリソースは、前記複数のPUCCHリソースの内、特定送信設定指示状態(specific Transmission Configuration Indication state, specific TCI state)に関連するPUCCHリソースであり得る。前記特定TCI状態は、最も低いインデックス(lowest index)を有するTCI状態(state)であり得る。
【0452】
前述したS1240にしたがって、端末(図14図18の100/200)が基地局(図14図18の100/200)に前記BFRのための要求メッセージを送信する動作は、図14図18の装置によって実現することができる。例えば、図15を参照すると、1つ以上のプロセッサ102は、基地局200に前記BFRのための要求メッセージを送信するように1つ以上のトランシーバ106及び/または1つ以上のメモリ104を制御することができる。
【0453】
一実施形態に係れば、前記方法は、PUSCH送信ステップをさらに含み得る。
【0454】
前記PUSCH送信ステップにおいて、端末は、基地局に前記BFRに関連する物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)を送信することができる。前記BFRに関連するPUSCHは、BFR MAC-CE(Medium Access Control-Control Element)と関連付けることができる。前記BFR MAC-CEは、ビーム失敗が検出されたTRPに関する情報を含むことができる。すなわち、前記BFR MAC - CEは、前記1つ以上のセルの内各セルで検出されたビーム失敗に関連するDL RSセットに関する情報を含むことができる。
【0455】
前述のPUSCH送信段階に応じて、端末(図14図18の100/200)が基地局(図14図18の100/200)に前記BFRに関連する物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Sharedチャネル(PUSCH)を送信する動作は、図14図18の装置によって実現することができる。例えば、図15を参照すると、1つ以上のプロセッサ102は、基地局200に前記BFRに関連する物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel, PUSCH)を送信するように1つ以上のトランシーバ106及び/あるいは、1つ以上のメモリ104を制御することができる。
【0456】
以下、前述した実施形態を基地局の動作の側面から図13を参照して具体的に説明する。以下に説明される方法は、説明の便宜のために区分されたものだけ、いずれか1つの方法の一部の構成が他の方法の一部の構成と置き換えられるか、または相互に組み合わせて適用され得ることは勿論である。
【0457】
図13は、本明細書の他の実施形態に係る無線通信システムにおいて基地局がビーム失敗復旧手順を実行する方法を説明するためのフローチャートである。
【0458】
図13を参照すると、本明細書の他の実施形態に係る無線通信システムにおいて基地局がビーム失敗復旧(Beam Failure Recovery,BFR)手順を実行する方法は、ビーム失敗復旧に関する設定情報送信ステップ(S1310)。DL RS送信ステップS1320、及びビーム失敗復旧のための要求メッセージ受信ステップS1330を含むことができる。
【0459】
S1310において、基地局は端末に前記BFRに関連する設定情報を送信する。
【0460】
一実施形態に係れば、前記BFRに関連する設定情報は、i)前記BFRに設定されるビーム失敗検出RSセット(例えば、BFD - RSセット)、ii)前記BFRのための要求メッセージの送信のためのリソース(例えば、PRACH resource、PUCCHresource)またはiii)候補ビーム識別(candidate beam identification)のための候補ビームRSセット(candidate beam RSセット)(例えば、 candidateBeamRSList)の内、少なくとも1つに関する情報を含み得る。
【0461】
一例として、前記BFRに関連する設定情報は、前記提案1に基づく情報(例えば、ビーム失敗復旧要求(Beam Fealure Recovery ReQuest、BFRQ)のための(SR)PUCCHリソースに対する設定)を含むことができる。
【0462】
一例として、前記BFRに関連する設定情報は、前記表9に従うTRP特定ビーム失敗復旧(TRP-specific BFR)に関連する情報(例えば、BFD-RSセット、新しいビーム識別RS(NBI-RS)セット per TRP)を含むことができる。
【0463】
一例として、前記BFRに関連する設定情報は、前記提案1に基づく情報と、前記表9によるTRP特定ビーム失敗復旧(TRP特定BFR)に関連する情報を含むことができる。
【0464】
前述したS1310にしたがって、基地局(図14図18の100/200)が端末(図14図18の100/200)に前記BFRに関連する設定情報を送信する動作は、図14図18の装置によって実現することができる。例えば、図15を参照すると、1つ以上のプロセッサ202は、端末100に前記BFRに関連する設定情報を送信するように1つ以上のトランシーバ206及び/または1つ以上のメモリ204を制御することができる。
【0465】
S1320において、基地局は端末に前記設定情報に基づくダウンリンク参照信号(Downlink Reference Signal、DL RS)を送信する。
【0466】
一実施形態に係れば、DL RSはビーム失敗検出のための複数のDL RSセットに基づくことができる。前記複数のDL RSセットは、前記提案1の複数のBFD - RSセットに基づくことができる。
【0467】
前述したS1320にしたがって、基地局(図14図18の100/200)が端末(図14図18の100/200)に前記設定情報に基づくダウンリンク参照信号(Downlink Reference Signal、 DL RS)を送信する動作は、図14図18の装置によって実現することができる。例えば、図15を参照すると、1つ以上のプロセッサ202は、端末100に前記設定情報に基づいてダウンリンク参照信号(Downlink Reference Signal, DL RS)を送信するように1つ以上のトランシーバ206及び/または1つ以上のメモリ204を制御することができる。
【0468】
S1330において、基地局は端末から前記BFRのための要求メッセージを受信する。具体的に、端末は、前記DL RSの測定に基づいてビーム失敗(beam failure)を検出する。前記ビーム失敗が検出されたことに基づいて、端末は前記BFRのための要求メッセージを基地局に送信する。前記BFRのための要求メッセージは、前記DL RSの測定に基づいて検出されたビーム失敗(beam failure)に関連し得る。
【0469】
一実施形態に係れば、前記BFRのための要求メッセージは、スケジューリング要求(Scheduling Request、SR)に関連するPUCCHリソースに基づいて受信され得る。
【0470】
ビーム失敗復旧のために複数のPUCCHリソースが設定された場合として、Cell別にビーム失敗が検出されたTRP(BFD-RSセット)が異なる場合にPUCCHリソース決定において端末動作側面で曖昧性が発生することができる。これに関連して、基地局は、以下の動作に従って決定されたPUCCHリソースを介して前記BFRのための要求メッセージが端末によって送信されるもので仮定して動作することができる。
【0471】
一実施形態に係れば、1)前記SRに関連するPUCCHリソースが前記ビーム失敗復旧のために設定された複数のPUCCHリソースの内、1つであり、2)前記ビーム失敗が1つ以上のセルと関連するものに基づいて、前記SRに関連するPUCCHリソースは、前記複数のPUCCHリソースの内、既設定された基準に基づいて決定された特定PUCCHリソースであり得る。一例として、前記1つ以上のセル(one or more cells)は、同じセルグループ(cell group)(すなわち、1つのセルグループ)内のセルであり得る。前記1つ以上のセルは、プライマリセル(Primary Cell、PCell)またはプライマリセカンダリセル(Primary Secondary Cell、PSCell)を含むことができる。
【0472】
前記複数のPUCCHリソースのそれぞれは、i)前記複数のDL RSセットの内の1つのDL RSセット、ii)制御リソースセットプールインデックス(CORESETプールインデックス)またはiii)帯域幅部分、 (Bandwidth part,BWP)内のすべてのCORESETのサブセット(subset)の内、少なくとも1つに関連付けることができます。前記複数のPUCCHリソースは、提案1に基づくPUCCHリソースであり得る。一例として、前記複数のPUCCHリソースは、セルグループごとに設定されるBFRQ用途の(SR)PUCCHリソースに基づくことができる。
【0473】
一例として、 前記特定PUCCHリソースは、i)プライマリセル(Primary Cell、PCell)またはii)プライマリセカンダリセル(Primary Secondary Cell、PSCell)の内、少なくとも1つに関連付けることができる。すなわち、前記1つ以上のセルでビーム失敗が検出された場合、前記BFRのため要求メッセージ(すなわち、BFRQ)の送信のためのPUCCHリソースは、SpCell(PCell及び/またはPSCell)に基づいて決定され得る。以下、具体的に説明する。本実施形態は、前記提案1の実施形態ii)のii-2)に基づくことができる。
【0474】
前記1つ以上のセルはSpCellを含み得る。すなわち、前記1つ以上のセルはPCellまたはPSCellを含むことができる。前記1つ以上のセル(例えば、SpCell + SCell(s))でビーム失敗が検出された場合、前記SpCell(PCell/PSCell)に基づいてBFRQの送信のためのPUCCHリソースを決定することができる。
【0475】
具体的に、前記BFRのための要求メッセージを送信するためのPUCCHリソースは、前記SpCellで検出されたビーム失敗(に関連するTRP)に基づいて決定され得る。 前記BFRのための要求メッセージを送信するためのPUCCHリソースは、前記SpCellに関連するBFD-RSセット(例えば、複数のDL RSセットの内の1つ)に基づいて決定され得る(すなわち、SpCellのビーム失敗が検出されたBFD-RSセットに関連付けられたPUCCHリソース).
【0476】
前記BFRのための要求メッセージを送信するためのPUCCHリソースが前記SpCellに関連されたBFD - RSセットに基づいて決定されることによって、以下のような効果が導出される。該当PUCCHが送信されるセルはSCellではないSpCellであるため、端末はSpCell内より堅牢なTRPに向かうPUCCHリソースを活用して前記BFRのための要求メッセージを送信することができる。
【0477】
一例として、前記特定のPUCCHリソースは特定DL RSセットに関連付けることができる。前記特定DL RSセットは、前記1つ以上のセルに関連するDL RSセットの内、ビーム失敗検出の回数に基づいて決定されたDL RSセットであり得る。前記特定DL RSセットは、ビーム失敗検出回数が最も多いDL RSセットであり得る。
【0478】
一例として、前記特定PUCCHリソースは、前記複数のPUCCHリソースの内最も低いインデックス(lowest index)を有するPUCCHリソースであり得る。
【0479】
一例として、前記特定PUCCHリソースは、前記複数のPUCCHリソースの内,特定の空間関連情報(specific spatial related information)に関連するPUCCHリソースであり得る。前記特定の空間関連情報は、最も低いインデックス(lowest index)を有するPUCCH-spatialRelationInfoに基づくことができる。
【0480】
一例として、前記特定PUCCHリソースは、前記複数のPUCCHリソースの内、特定の送信設定指示状態(specific Transmission Configuration Indication state, specific TCI state)に関連するPUCCHリソースであり得る。前記特定TCI状態は、最も低いインデックス(lowest index)を有するTCI状態であり得る。
【0481】
前述したS1330によれば、基地局(図14図18の100/200)が端末(図14図18の100/200)から前記BFRのための要求メッセージを受信する動作は、図14図18の装置によって実現することができる。例えば、図15を参照すると、1つ以上のプロセッサ202は、端末100から前記BFRのための要求メッセージを受信するように1つ以上のトランシーバ206及び/または1つ以上のメモリ204を制御することができる。
【0482】
一実施形態に係れば、前記方法はPUSCH受信ステップをさらに含み得る。
【0483】
前記PUSCH受信ステップにおいて、基地局は、端末から前記BFRに関連する物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)を受信することができる。前記 BFRに関連するPUSCHは、BFR MAC-CE(Medium Access Control-Control Element)と関連付けることができる。前記BFR MAC-CEは、ビーム失敗が検出されたTRPに関する情報を含むことができる。すなわち、BFR MAC - CEは、前記1つ以上のセルの内、各セルで検出されたビーム失敗に関連するDL RSセットに関する情報を含むことができる。
【0484】
前述のPUSCH受信段階に応じて、基地局(図14図18の100/200)が端末(図14図18の100/200)から前記BFRに関連する物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Sharedチャネル(PUSCH)を受信する動作は、図14図18の装置によって実現することができる。例えば、図15を参照すると、1つ以上のプロセッサ202は、端末100から前記BFRに関連する物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel, PUSCH)を受信するように1つ以上のトランシーバ206及び/あるいは、1つ以上のメモリ204を制御することができる。
【0485】
本発明が適用される通信システムの例
【0486】
これに限定されるわけではないが、本明細書に開示された構成はこれに制限されるものではないが、本明細書に開示された本発明の多様な説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作順序図は機器間に無線通信/接続(例えば、5G)を必要とする様々な分野に適用できる。
【0487】
以下、図面を参照してより具体的に例示する。以下の図面/説明において同一の図面符号は、異なる内容に記述しない限り、同一するか又は対応されるハードウェアブロック、ソフトウェアブロック又は機能ブロックを例示する。
【0488】
図14は、本発明に適用できる通信システム(1)を例示する。
【0489】
図14に示すように、本発明に適用される通信システムは、無線機器、基地局及びネットワークを含む。ここで、無線機器は、無線接続技術(例えば、5G NR(New RAT)、LTE(Long Term Evolution))を利用して通信を行う機器を意味し、通信/無線/5G機器と呼ばれることができる。これに制限されることではないが、無線機器は、ロボット100a、車両100b-1、100b-2、XR(eXtended Reality)機器100c、携帯機器(Hand-held device)100d、家電100e、IoT(Internet of Thing)機器100f、AI機器/サーバ400を含むことができる。例えば、車両は、無線通信機能が備えられた車両、自律走行車両、車両間通信が可能である車両などが含まれる。ここで、車両は、UAV(Unmanned Aerial Vehicle)(例えば、ドローン)を含むことができる。XR機器は、AR(Augmented Reality)/VR(Virtual Reality)/MR(Mixed Reality)機器を含み、HMD(Head-Mounted Device)、車両に備えられたHUD(Head-Up Display)、テレビ、スマートフォン、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、家電機器、デジタルサイネージ(signage)、車両、ロボットなどの形態で実現されることができる。携帯機器は、スマートフォン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、コンピュータ(例えば、ノートパソコンなど)などが含まれる。家電は、TV、冷蔵庫、洗濯機などが含まれる。IoT機器は、センサ、スマートメータなどを含むことができる。例えば、基地局、ネットワークは無線機器でも実現されることができ、特定無線機器100aは、他の無線機器に基地局/ネットワークノードとして動作することもできる。
【0490】
無線機器100a~100fは、基地局200を介してネットワーク300と接続されることができる。無線機器100a~100fにはAI(Artificial Intelligence)技術が適用されることができ、無線機器100a~100fはネットワーク300を介してAIサーバ400と接続されることができる。ネットワーク300は、3Gネットワーク、4G(例えば、LTE)ネットワーク又は5G(例えば、NR)ネットワークなどを利用して構成される。無線機器100a~100fは、基地局200/ネットワーク300を介して互いに通信することもあるが、基地局/ネットワークを介せずに、直接通信(例えば、サイドリンク通信(sidelink communication)することもできる。例えば、車両100b-1、100b-2は直接通信(例えば、V2V(Vehicle to Vehicle)/V2X(Vehicle to everything) communication)をすることができる。また、IoT機器(例えば、センサ)は、他のIoT機器(例えば、センサ)又は他の無線機器100a~100fと直接通信をすることができる。
【0491】
無線機器100a~100f/基地局200、基地局200/基地局200の間には無線通信/接続150a、150b、150cが行われることができる。ここで、無線通信/接続は、アップ/ダウンリンク通信150aとサイドリンク通信150b(又は、D2D通信)、基地局間通信150c(例えば、リレー(relay)、IAB(Integrated Access Backhaul)のような多様な無線接続技術(例えば、5G NR)を介して行われることができる。無線通信/接続150a、150b、150cを介して無線機器と基地局/無線機器、基地局と基地局は、互いに無線信号を送信/受信することができる。例えば、無線通信/接続150a、150b、150cは、様々な物理チャネルを介して信号を送信/受信することができる。このために、本発明の様々な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための様々な構成情報の設定過程、様々な信号処理過程(例えば、チャネルエンコーディング/デコーディング、変調/復調、リソースマッピング/デマッピングなど)、リソース割り当て過程などのうち少なくとも一部が行われることができる。
【0492】
本発明が適用される無線機器の例
【0493】
図15は、本発明に適用できる無線機器を例示する。
【0494】
図15に示すように、第1無線機器100と第2無線機器200は、様々な無線接続技術(例えば、LTE、NR)を介して無線信号を送受信することができる。ここで、{第1無線機器100、第2無線機器200}は、図22の{無線機器100x、基地局200}及び/又は{無線機器100x、無線機器100x}に対応することができる。
【0495】
第1無線機器100、1つ以上のプロセッサ102及び1つ以上のメモリ104を含み、追加的に1つ以上の送受信機106及び/又は1つ以上のアンテナ108をさらに含むことができる。プロセッサ102は、メモリ104及び/又は送受信機106を制御し、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作順序図を実現するように構成される。例えば、プロセッサ102は、メモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、送受信機106を介して第1情報/信号を含む無線信号を送信することができる。また、プロセッサ102は、送受信機106を介して第2情報/信号を含む無線信号を受信した後、第2情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に保存することができる。メモリ104は、プロセッサ102と接続されることができ、プロセッサ102の動作に関連した多様な情報を保存することができる。例えば、メモリ104は、プロセッサ102により制御されるプロセスのうち一部又は全部を行うか、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作順序図を行うための命令を含むソフトウェアコードを保存することができる。ここで、プロセッサ102とメモリ104は、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を実現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であり得る。送受信機106は、プロセッサ102と接続されることができ、1つ以上のアンテナ108を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。送受信機106は、送信機及び/又は受信機を含むことができる。送受信機106は、RF(Radio Frequency)ユニットと混用されることができる。本発明で無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもある。
【0496】
第2無線機器200は、1つ以上のプロセッサ202、1つ以上のメモリ204を含み、追加的に1つ以上の送受信機206及び/又は1つ以上のアンテナ208をさらに含むことができる。プロセッサ202は、メモリ204及び/又は送受信機206を制御し、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作順序図を実現するように構成されることができる。例えば、プロセッサ202は、メモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、送受信機206を介して第3情報/信号を含む無線信号を送信することができる。また、プロセッサ202は、送受信機206を介して第4情報/信号を含む無線信号を受信した後、第4情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に保存することができる。メモリ204は、プロセッサ202と接続されることができ、プロセッサ202の動作に関連した多様な情報を保存することができる。例えば、メモリ204は、プロセッサ202により制御されるプロセスのうち一部又は全部を行うか、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作順序図を行うための命令を含むソフトウェアコードを保存することができる。ここで、プロセッサ202とメモリ204は、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を実現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であり得る。送受信機206は、プロセッサ202と接続されることができ、1つ以上のアンテナ208を介して無線信号を送信及び/又は受信することができる。送受信機206は、送信機及び/又は受信機を含むことができる。送受信機206はRFユニットと混用されることができる。本発明で無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもある。
【0497】
以下、無線機器100、200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに制限されることではないが、1つ以上のプロトコル層が1つ以上のプロセッサ102、202により実現されることができる。例えば、1つ以上のプロセッサ102、202は1つ以上の層(例えば、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRC、SDAPなどの機能的層)を実現することができる。1つ以上のプロセッサ102、202は、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作順序図によって1つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/又は1つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成することができる。1つ以上のプロセッサ102、202は、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作順序図に応じて、メッセージ、制御情報、データ又は情報を生成することができる。1つ以上のプロセッサ102、202は、本文書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成して、1つ以上の送受信機106、206に提供することができる。1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上の送受信機106、206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信することができ、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作順序図によってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を取得することができる。
【0498】
1つ以上のプロセッサ102、202は、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータと呼ばれることができる。1つ以上のプロセッサ102、202は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現されることができる。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)又は1つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102、202に含まれることができる。本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作順序図は、ファームウェア又はソフトウェアを使用して実現され、ファームウェア又はソフトウェアはモジュール、手順、機能などを含むように実現されることができる。本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作順序図を行うように設定されたファームウェア又はソフトウェアは1つ以上のプロセッサ102、202に含まれるか、1つ以上のメモリ104、204に保存されて1つ以上のプロセッサ102、202により駆動されることができる。本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作順序図はコード、命令語及び/又は命令語の集合形態でファームウェア又はソフトウェアを使用して実現されることができる。
【0499】
1つ以上のメモリ104、204は1つ以上のプロセッサ12、202と接続されることができ、多様な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を保存することができる。1つ以上のメモリ104、204は、ROM、RAM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、レジスタ、キャッシュメモリ、コンピュータ判読保存媒体及び/又はこれらの組み合わせで構成される。1つ以上のメモリ104、204は、1つ以上のプロセッサ102、202の内部及び/又は外部に位置することができる。また、1つ以上のメモリ104、204は、有線又は無線接続のような多様な技術により1つ以上のプロセッサ102、202と接続される。
【0500】
1つ以上の送受信機106、206は、1つ以上の他の装置に本文書の方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信することができる。1つ以上の送受信機106、206は1つ以上の他の装置から本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、1つ以上の送受信機106、206は1つ以上のプロセッサ102、202と接続されることができ、無線信号を送受信することができる。例えば、1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上の送受信機106、206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報又は無線信号を送信するように制御することができる。また、1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上の送受信機106、206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報又は無線信号を受信するように制御することができる。また、1つ以上の送受信機106、206は、1つ以上のアンテナ108、208と接続されることができ、1つ以上の送受信機106、206は、1つ以上のアンテナ108、208を介して本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作順序図などで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定されることができる。本文書において、1つ以上のアンテナは、複数の物理アンテナ(例、アンテナポート)であり得る。1つ以上の送受信機106、206は、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102、202を利用して処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換(Convert)することができる。1つ以上の送受信機106、206は、1つ以上のプロセッサ102、202を利用して処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをベースバンド信号からRFバンド信号に変換することができる。このために、1つ以上の送受信機206、206は、(アナログ)オシレータ及び/又はフィルタを含むことができる。
【0501】
本発明が適用される信号処理回路の例
【0502】
図16は、送信信号のための信号処理回路を例示する。
【0503】
図16を参照すると、信号処理回路1000は、スクランブラー1010、変調器1020、レイヤマッパー1030、フリーコーダ1040、資源マッパー1050、信号生成器1060を備えることができる。これに制限されるわけではないが、図24の動作/機能は、図23のプロセッサ102、202、及び/又はトランシーバ106、206で実行され得る。図24のハードウェア要素は、図23のプロセッサ102、202、及び/又はトランシーバ106、206で実現されることができる。例えば、ブロック1010~1060は、図23のプロセッサ102、202で実現されることができる。また、ブロック1010~1050は、図23のプロセッサ102、202で実現され、ブロック1060は、図23のトランシーバ106、206で実現されることができる。
【0504】
コードワードは、図24の信号処理回路1000を経て、無線信号に変換することができる。ここで、コードワードは、情報ブロックの符号化されたビットシーケンスである。情報ブロックは、送信ブロック(例えば、UL-SCH送信ブロック、DL-SCH送信ブロック)を含むことができる。無線信号は、様々な物理チャネル(例えば、PUSCH、PDSCH)を介して送信されることができる。
【0505】
具体的に、コードワードは、スクランブラー1010によってスクランブルされたビットシーケンスに変換することができる。スクランブルに用いられるスクランブルシーケンスは、初期化値に基づいて生成され、初期化値は、無線機器のID情報などが含まれることができる。スクランブルされたビットシーケンスは、変調器1020によって変調シンボルのシーケンスに変調され得る。変調方式は、pi/2-BPSK(pi/2-Binary Phase Shift Keying)、m-PSK(m-Phase Shift Keying)、m-QAM(m-Quadrature Amplitude Modulation)などを含むことができる。複素変調シンボルのシーケンスは、レイヤマッパー1030によって1以上の送信層にマッピングすることができる。各送信層の変調シンボルは、フリーコーダ1040によって、該アンテナポートにマッピングすることができる(フリーコーディング)。フリーコーダ1040の出力zは、レイヤマッパー1030の出力yをN * Mのプリコーディング行列Wと掛けて得ることができる。ここで、Nはアンテナポートの数、Mは、送信層の数である。ここで、フリーコーダ1040は、複素変調シンボルに対するトランスフォーム(transform)フリーコーディング(例えば、DFT変換)を実行した後にフリーコーディングを行うことができる。また、フリーコーダ1040は、トランスフォームプリコーディングを行うことなくフリーコーディングを行うことができる。
【0506】
資源マッパー1050は、各アンテナポートの変調シンボルを時間-周波数資源にマッピングすることができる。時間-周波数資源は、時間ドメインで複数のシンボル(例えば、CP-OFDMAシンボル、DFT-s-OFDMAシンボル)を含み、周波数ドメインで複数の副搬送波を含むことができる。信号生成器1060は、マッピングされた変調シンボルから無線信号を生成し、生成された無線信号は、各アンテナを介して他の機器に送信することができる。このために、信号生成器1060は、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)モジュールとCP(Cyclic Prefix)挿入器、DAC(Digital-to-Analog Converter)、周波数アップコンバータ(frequency uplink converter)などを含むことができる。
【0507】
無線機器で受信信号のための信号処理過程は、図24の信号処理過程(1010~1060)の逆で構成され得る。例えば、無線機器(例えば、図23の100、200)は、アンテナポート/トランシーバを介して外部から無線信号を受信することができる。受信された無線信号は、信号復元機によりベースバンド信号に変換することができる。このために、信号復元機は、周波数ダウンコンバータ(frequency downlink converter)、ADC(analog-to-digital converter)、CP除去機、FFT(Fast Fourier Transform)モジュールを含むことができる。以後、ベースバンド信号は、資源ディ - マッパー過程、ポストコーディング(postcoding)過程、復調過程及びディ-スクランブル過程を経てコードワードに復元することができる。コードワードは、復号(decoding)を経て、元の情報ブロックに復元することができる。したがって、受信信号のための信号処理回路(図示せず)は、信号復元機、資源ディ-マッパー、ポストコーダ、復調器、デ-スクランブラ及び復号器を含むことができる。
【0508】
本発明が適用される無線機器活用例
【0509】
図17は、本明細書に適用される無線機器の他の例を示す。無線機器は、使用例/サービスに応じて様々な形態で実現することができる(図14参照)。
【0510】
図17を参照すると、無線機器100、200は、図15の無線機器100,200に対応し、様々な要素(element)、成分(component)、ユニット/部(unit)、及び/又はモジュール(module)で構成され得る。例えば、無線機器100、200は、通信部110、制御部120、メモリ部130及び追加要素140を含むことができる。通信部は、通信回路112及びトランシーバ114を含むことができる。例えば、通信回路112は、図23の1つ以上のプロセッサ102、202及び/又は1つ以上のメモリ104、204を含むことができる。例えば、トランシーバ114は、図23の1つ以上のトランシーバ106、206及び/又は1つ以上のアンテナ108、208を含むことができる。制御部120は、通信部110、メモリ部130及び追加要素140と電気的に接続され、無線機器の諸動作を制御する。例えば、制御部120は、メモリ部130に格納されたプログラム/コード/コマンド/情報に基づいて、無線機器の電気的/機械的動作を制御することができる。また、制御部120は、メモリ部130に格納された情報を通信部110を介して外部(例えば、他の通信機器)に無線/有線インターフェースを介して送信したり、通信部110を介して外部(例えば、他の通信機器)から無線/有線インターフェースを介して受信された情報をメモリ部130に格納することができる。
【0511】
追加要素140は、無線機器の種類に応じて多様に構成することができる。例えば、追加要素140は、パワーユニット/バッテリー、入出力部(I/O unit)、駆動部及びコンピューティング部のうち、少なくとも1つを含むことができる。これに制限されるわけではないが、無線機器は、ロボット(図22、100a)、車両(図22、100b-1、100b-2)、XR機器(図22、100c)、携帯機器(図22、100d)、家電(図22、100e)、IoT機器(図22、100f)、デジタル放送用端末、ホログラム装置、公共の安全装置、MTC装置、医療装置、フィンテック装置(または金融装置)、セキュリティ装置、気候/環境装置、 AIサーバー/機器(図22、400)、基地局(図22、200)、ネットワーク、ノードなどの形で実現され得る。無線機器は、使用-例/サービスによって移動可能であるか、固定された場所で用いられることができる。
【0512】
図17で、無線機器100、200内の様々な要素、成分、ユニット/部、及び/又はモジュールは、全体が有線インターフェイスを介して相互に接続されたり、少なくとも一部が通信部110を介して無線で接続することができる。例えば、無線機器100、200内で制御部120と通信部110は、有線で接続され、制御部120と、第1ユニット(例えば、130、140)は、通信部110を介して無線で接続することができる。また、無線機器100、200内の各要素、成分、ユニット/部、及び/又はモジュールは、1つ以上の要素をさらに含むことができる。例えば、制御部120は、1つ以上のプロセッサのセットで構成され得る。例えば、制御部120は、通信制御プロセッサ、アプリケーションプロセッサ(Application processor)、ECU(Electronic Control Unit)、グラフィックス処理プロセッサ、メモリ制御プロセッサなどのセットで構成され得る。他の例として、メモリ部130は、RAM(Random Access Memory)、DRAM(Dynamic RAM)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)、揮発性メモリ(volatile memory)、非 - 揮発性メモリ(non- volatile memory)、及び/又はこれらの組み合わせで構成され得る。
【0513】
本発明が適用される携帯機器の例
【0514】
図18は、本発明に適用される携帯機器を例示する。携帯機器は、スマートフォン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、ハンドヘルドコンピュータ(例えば、ノートなど)を含むことができる。携帯機器は、MS(Mobile Station)、UT(user terminal)、MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)、AMS(Advanced Mobile Station)またはWT(Wireless terminal)と称することができる。
【0515】
図18を参照すると、携帯機器100は、アンテナ部108、通信部110、制御部120、メモリ部130は、電源供給部140a、インターフェイス部140bと入出力部140cを含むことができる。アンテナ部108は、通信部110の一部として構成することができる。ブロック110~130/140a~140cは、それぞれ図25のブロック110~130/140に対応する。
【0516】
通信部110は、他の無線機器、基地局と信号(例えば、データ、制御信号など)を送受信することができる。制御部120は、携帯機器100の構成要素を制御して、様々な動作を実行することができる。制御部120は、AP(Application Processor)を含むことができる。メモリ部130は、携帯機器100の駆動に必要なデータ/パラメータ/プログラム/コード/コマンドを格納することができる。また、メモリ部130は、入/出力されるデータ/情報などを格納することができる。電源供給部140aは、携帯機器100に電源を供給し、有線/無線充電回路、電池などを含むことができる。インターフェース部140bは、携帯機器100と、他の外部機器の接続をサポートすることができる。インターフェース部140bは、外部機器との接続のためのさまざまなポート(例えば、オーディオ入力/出力ポート、ビデオ入力/出力ポート)を含むことができる。入出力部140cは、映像情報/信号、オーディオ情報/信号、データ、及び/又はユーザから入力される情報を入力を受けたり出力することができる。入出力部140cは、カメラ、マイクロホン、ユーザ入力部、ディスプレイ部140d、スピーカー及び/又はハプティックモジュールなどを含むことができる。
【0517】
一例として、 データ通信の場合、入出力部140cは、ユーザから入力された情報/信号(例えば、タッチ、文字、音声、画像、ビデオ)を獲得し、獲得された情報/信号は、メモリ部130に格納することができる。通信部110は、メモリに格納された情報/信号を無線信号に変換し、変換された無線信号を他の無線機器に直接送信したり、基地局に送信することができる。また、通信部110は、他の無線機器または基地局からの無線信号を受信した後、受信した無線信号を元の情報/信号に復元することができる。復元された情報/信号は、メモリ部130に格納された後、入出力部140cを介して様々な形態(例えば、文字、音声、画像、ビデオ、ヘプチク)に出力され得る。
【0518】
ここで、本明細書の無線機器100、200で実現される無線通信技術は、LTE、NR、及び6Gだけでなく、低電力通信のためのNarrowband Internet of Thingsを含むことができる。このとき、例えば、NB-IoT技術は、LPWAN(Low Power Wide Area Network)技術の一例であることができ、LTE Cat NB1及び/又はLTE Cat NB2などの規格で実現されることができ、上述した名称に限定されるものではない。
【0519】
追加的にまたは大体的に、本明細書の無線機器100、200で実現される無線通信技術は、LTE-M技術に基づいて通信を行うことができる。このとき、一例として、LTE-M技術は、LPWAN技術の一例であることができ、eMTC(enhanced Machine Type Communication)などの様々な名称と呼ばれることができる。例えば、LTE-M技術は、1)LTE CAT 0、2)LTE Cat M1、3)LTE Cat M2、4)LTE non-BL(non-Bandwidth Limited)、5)LTE-MTC、6)LTE Machine Type Communication、及び/又は7)LTE Mなどの様々な規格のうち、少なくともいずれか1つで実現されることができ、上述した名称に限定されるものではない。
【0520】
追加的にまたは大体的に、本明細書の無線機器100、200で実現される無線通信技術は、低電力通信を考慮したジグビー(ZigBee)(登録商標)、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)、及び低電力広域通信網(Low Power Wide Area Network、LPWAN)のうち、少なくともいずれか1つを含むことができ、上述した名称に限定されるものではない。一例として、ZigBee技術は、IEEE802.15.4などの様々な規格に基づいて小型/低-パワーデジタル通信に関連したPAN(personal area networks)を生成でき、様々な名称と呼ばれることができる。
【0521】
以上で説明された実施形態は本発明の構成要素と特徴が所定の形態に結合されたものである。各構成要素または特徴は別途の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮されなければならない。各構成要素または特徴は他の構成要素や特徴と結合されない形態に実施できる。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施形態を構成することも可能である。本発明の実施形態で説明される動作の順序は変更できる。ある実施形態の一部の構成や特徴は他の実施形態に含まれることができ、または他の実施形態の対応する構成または特徴と取替できる。特許請求範囲で明示的な引用関係がない請求項を結合して実施形態を構成するか、または出願後の補正により新たな請求項に含めることができることは自明である。
【0522】
本発明に従う実施形態は、多様な手段、例えば、ハードウェア、ファームウエア(firmware)、ソフトウェア、またはそれらの結合などにより実現できる。ハードウェアによる実現の場合、本発明の一実施形態は1つまたはその以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラー、マイクロコントローラー、マイクロプロセッサなどにより実現できる。
【0523】
ファームウエアやソフトウェアによる実現の場合、本発明の一実施形態は以上で説明された機能または動作を行うモジュール、手続、関数などの形態に実現できる。ソフトウェアコードはメモリーに格納されてプロセッサにより駆動できる。前記メモリーは前記プロセッサの内部または外部に位置し、既に公知された多様な手段により前記プロセッサとデータをやり取りすることができる。
【0524】
本発明は本発明の必須的な特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化できることは通常の技術者に自明である。したがって、前述した詳細な説明は全ての面で制限的に解析されてはならず、例示的なものとして考慮されなければならない。本発明の範囲は添付した請求項の合理的な解析により決定されなければならず、本発明の等価的な範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。
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図10(a)】
図10(b)】
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