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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-25
(45)【発行日】2023-11-02
(54)【発明の名称】振動アクチュエータおよびその駆動方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/041 20060101AFI20231026BHJP
   B06B 1/04 20060101ALI20231026BHJP
   H02K 33/04 20060101ALI20231026BHJP
【FI】
G06F3/041 480
B06B1/04 A
H02K33/04 A
B06B1/04 S
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020057245
(22)【出願日】2020-03-27
(65)【公開番号】P2021157513
(43)【公開日】2021-10-07
【審査請求日】2023-01-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000001225
【氏名又は名称】ニデックプレシジョン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】堀 裕行
【審査官】木内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-109429(JP,A)
【文献】特開2015-125720(JP,A)
【文献】国際公開第2015/115447(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0006888(US,A1)
【文献】特開2001-070880(JP,A)
【文献】特開2019-220172(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/041
B06B 1/04
H02K 33/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネルに用いられる振動アクチュエータであって、
前記タッチパネルの面内のそれぞれ異なる装着位置に装着され、前記タッチパネルを振動させる複数の触覚デバイスと、
前記タッチパネルからのタッチ位置を表すタッチ検知信号に応じて、前記複数の触覚デバイスを、所定の駆動周波数の駆動信号でそれぞれ駆動する駆動部と、
を有し、
前記タッチ位置に最も近い装着位置に装着された触覚デバイスをマスタデバイスとし、前記マスタデバイスを除く前記触覚デバイスをスレーブデバイスとして、
前記マスタデバイスおよびスレーブデバイスは、前記マスタデバイスの共振周波数を前記駆動周波数とする前記駆動信号で駆動される、
振動アクチュエータ。
【請求項2】
請求項1記載の振動アクチュエータにおいて、
前記複数の触覚デバイスの振動方向は、前記タッチパネルの面に沿った同じ方向である、
振動アクチュエータ。
【請求項3】
請求項1記載の振動アクチュエータにおいて、
前記駆動部は、前記マスタデバイスの前記共振周波数を検出する共振周波数検出部を有し、
前記マスタデバイスは、前記共振周波数検出部で検出された前記マスタデバイスの前記共振周波数を目標の駆動周波数として、クローズドループ制御を用いて生成されたマスタ用の駆動信号で駆動され、
前記スレーブデバイスは、前記マスタデバイスの前記共振周波数に基づいて生成されたスレーブ用の駆動信号で、オープンループ制御を用いて駆動される、
振動アクチュエータ。
【請求項4】
請求項1記載の振動アクチュエータにおいて、
前記マスタデバイスは、前記駆動信号で駆動されたのち、前記駆動信号とは逆極性の信号であり、前記マスタデバイスの前記共振周波数で変化するマスタ用の制動信号で制動され、
前記スレーブデバイスは、前記駆動信号で駆動されたのち、前記駆動信号とは逆極性の信号であり、前記スレーブデバイスの共振周波数で変化するスレーブ用の制動信号で制動される、
振動アクチュエータ。
【請求項5】
請求項1記載の振動アクチュエータにおいて、
前記複数の触覚デバイスは、前記タッチパネルの面内で均等に分散して装着される、
振動アクチュエータ。
【請求項6】
タッチパネルに用いられる振動アクチュエータの駆動方法であって、
前記振動アクチュエータは、前記タッチパネルの面内のそれぞれ異なる装着位置に装着され、前記タッチパネルを振動させる複数の触覚デバイスを有し、
前記駆動方法は、
前記タッチパネルからのタッチ位置を表すタッチ検知信号に応じて、前記タッチ位置に最も近い装着位置に装着された前記触覚デバイスを、マスタデバイスとして判別する第1のステップと、
前記マスタデバイスと、前記マスタデバイスを除く前記触覚デバイスであるスレーブデバイスとを、前記マスタデバイスの共振周波数を駆動周波数とする駆動信号で駆動する第2のステップと、
を有する、
振動アクチュエータの駆動方法。
【請求項7】
請求項6記載の振動アクチュエータの駆動方法において、
前記複数の触覚デバイスの振動方向は、前記タッチパネルの面に沿った同じ方向である、
振動アクチュエータの駆動方法。
【請求項8】
請求項6記載の振動アクチュエータの駆動方法において、
前記第2のステップでは、前記マスタデバイスは、前記マスタデバイスの前記共振周波数を目標の駆動周波数として、クローズドループ制御を用いて生成されたマスタ用の駆動信号で駆動され、前記スレーブデバイスは、前記マスタデバイスの前記共振周波数に基づいて生成されたスレーブ用の駆動信号で、オープンループ制御を用いて駆動される、
振動アクチュエータの駆動方法。
【請求項9】
請求項6記載の振動アクチュエータの駆動方法において、
さらに、前記第2のステップののちに、前記マスタデバイスを、前記駆動信号とは逆極性の信号であり、前記マスタデバイスの前記共振周波数で変化するマスタ用の制動信号で制動し、前記スレーブデバイスを、前記駆動信号とは逆極性の信号であり、前記スレーブデバイスの共振周波数で変化するスレーブ用の制動信号で制動する第3のステップを有する、
振動アクチュエータの駆動方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、振動アクチュエータおよびその駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、それぞれ共振周波数が異なる複数の振動子を備えた振動アクチュエータが示される。特許文献1の方式を用いると、振動アクチュエータを異なる周波数かつ大振幅で振動させることができ、操作者に対し、操作入力の種類等に応じた異なる振動をフィードバックすることが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-785号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、各種家電機器、モバイル機器(スマートフォン、タブレット等)、車載機器等を代表とする様々な分野で、タッチパネルが広く用いられている。ただし、タッチパネルでは、従来の機械式のボタンと異なり、操作感が得られ難い。そこで、近年では、触覚デバイスが装着されたタッチパネルが注目されている。触覚デバイスは、ユーザによってタッチパネルがタッチされた際に、タッチパネルを振動させる。これにより、ユーザに対して適切な操作感(クリック感)を生じさせることが可能になる。
【0005】
一方、特に、タッチパネルが大型化したような場合、振動を十分に伝えるためには、タッチパネルに複数の触覚デバイスを装着することが望ましい。ただし、触覚デバイスがリニア共振アクチュエータの場合、例えば、触覚デバイスの共振周波数には、製造ばらつきや、温度等の各種環境要因や、経時変化等によって、例えば数%程度のばらつきが生じ得る。その結果、触覚デバイスを駆動する際の最適な周波数は、触覚デバイス毎に異なり得る。このような状況で、複数の触覚デバイスを個々に最適な周波数で振動させると、タッチパネル上で振動の乱れが大きくなり、ユーザの操作感が低下する恐れがあった。
【0006】
本発明は、このようなことに鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、ユーザの操作感を高めることが可能な振動アクチュエータおよびその駆動方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の振動アクチュエータは、タッチパネルに用いられ、複数の触覚デバイスと、駆動部と、を有する。複数の触覚デバイスは、前記タッチパネルの面内のそれぞれ異なる装着位置に装着され、前記タッチパネルを振動させる。駆動部は、前記タッチパネルからのタッチ位置を表すタッチ検知信号に応じて、前記複数の触覚デバイスを、所定の駆動周波数の駆動信号でそれぞれ駆動する。ここで、前記タッチ位置に最も近い装着位置に装着された触覚デバイスをマスタデバイスとし、前記マスタデバイスを除く前記触覚デバイスをスレーブデバイスとして、前記マスタデバイスおよびスレーブデバイスは、前記マスタデバイスの共振周波数を前記駆動周波数とする前記駆動信号で駆動される。
【0008】
本発明の一態様では、前記複数の触覚デバイスの振動方向は、前記タッチパネルの面に沿った同じ方向である。
【0009】
本発明の他の一態様では、前記駆動部は、前記マスタデバイスの前記共振周波数を検出する共振周波数検出部を有する。そして、前記マスタデバイスは、前記共振周波数検出部で検出された前記マスタデバイスの前記共振周波数を目標の駆動周波数として、クローズドループ制御を用いて生成されたマスタ用の駆動信号で駆動され、前記スレーブデバイスは、前記マスタデバイスの前記共振周波数に基づいて生成されたスレーブ用の駆動信号で、オープンループ制御を用いて駆動される。
【0010】
本発明の他の一態様では、前記マスタデバイスは、前記駆動信号で駆動されたのち、前記駆動信号とは逆極性の信号であり、前記マスタデバイスの前記共振周波数で変化するマスタ用の制動信号で制動され、前記スレーブデバイスは、前記駆動信号で駆動されたのち、前記駆動信号とは逆極性の信号であり、前記スレーブデバイスの共振周波数で変化するスレーブ用の制動信号で制動される。
【0011】
本発明の他の一態様では、前記複数の触覚デバイスは、前記タッチパネルの面内で均等に分散して装着される。
【0012】
本発明の振動アクチュエータの駆動方法は、タッチパネルに用いられる方法であり、前記振動アクチュエータは、前記タッチパネルの面内のそれぞれ異なる装着位置に装着され、前記タッチパネルを振動させる複数の触覚デバイスを有する。前記駆動方法は、前記タッチパネルからのタッチ位置を表すタッチ検知信号に応じて、前記タッチ位置に最も近い装着位置に装着された前記触覚デバイスを、マスタデバイスとして判別する第1のステップと、前記マスタデバイスと、前記マスタデバイスを除く前記触覚デバイスであるスレーブデバイスとを、前記マスタデバイスの共振周波数を駆動周波数とする駆動信号で駆動する第2のステップと、を有する。
【0013】
本発明の一態様では、前記複数の触覚デバイスの振動方向は、前記タッチパネルの面に沿った同じ方向である。
【0014】
本発明の他の一態様では、前記第2のステップにおいて、前記マスタデバイスは、前記マスタデバイスの前記共振周波数を目標の駆動周波数として、クローズドループ制御を用いて生成されたマスタ用の駆動信号で駆動され、前記スレーブデバイスは、前記マスタデバイスの前記共振周波数に基づいて生成されたスレーブ用の駆動信号で、オープンループ制御を用いて駆動される。
【0015】
本発明の他の一態様では、さらに、前記第2のステップののちに、前記マスタデバイスを、前記駆動信号とは逆極性の信号であり、前記マスタデバイスの前記共振周波数で変化するマスタ用の制動信号で制動し、前記スレーブデバイスを、前記駆動信号とは逆極性の信号であり、前記スレーブデバイスの共振周波数で変化するスレーブ用の制動信号で制動する第3のステップを有する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ユーザの操作感を高めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施の形態による振動アクチュエータを適用したタッチパネルシステムの構成例を示す概略図である。
図2図1において、振動アクチュエータの駆動方法の一例を示すフロー図である。
図3A図2において、マスタデバイスのそれぞれ異なる判別方法の一例を説明する図である。
図3B図3Aとは異なる判別方法の一例を説明する図である。
図4A図1における触覚デバイスの構造例を示す平面図である。
図4B図1における触覚デバイスの構造例を示す平面図である。
図4C図4Aおよび図4BにおけるA-A’間の構造例を示す断面図である。
図5A】縦振動型のリニア共振アクチュエータを用いた場合の振動の発生状態を示す模式図である。
図5B】横振動型のリニア共振アクチュエータを用いた場合の振動の発生状態を示す模式図である。
図6図1のタッチパネルシステムのより詳細な構成例を示すブロック図である。
図7図6における主要部の模式的な動作例を示す波形図である。
図8図1におけるタッチパネル周りの変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0019】
《タッチパネルシステムの概略》
図1は、本発明の一実施の形態による振動アクチュエータを適用したタッチパネルシステムの構成例を示す概略図である。図1に示すタッチパネルシステム10は、振動アクチュエータ11と、制御部15と、タッチパネル17とを備える。振動アクチュエータ11は、タッチパネル17に用いられ、複数(この例では2個)の触覚デバイス18a,18bと、駆動部16とを備える。明細書では、複数の触覚デバイスを総称して触覚デバイス18と呼ぶ。
【0020】
複数の触覚デバイス18a,18bは、タッチパネル17の面内のそれぞれ異なる装着位置に装着される。明細書では、タッチパネル17の面に沿った一方向をX軸方向と呼び、タッチパネル17の面に沿った方向であり、X軸方向と直交する方向をY軸方向と呼ぶ。複数の触覚デバイス18a,18bは、タッチパネルの面内で均等に分散して装着される。この例では、複数の触覚デバイス18a,18bは、X軸方向に沿って、タッチパネル17の裏面に所定の間隔を空けて装着される。
【0021】
駆動部16は、タッチパネル17からのタッチ位置を表すタッチ検知信号TDTに応じて、複数の触覚デバイス18a,18bを、所定の駆動周波数の駆動信号(例えば駆動電流Id1,Id2)でそれぞれ駆動する。詳細には、制御部15は、タッチ検知信号TDTを受けて、駆動部16へ制御信号CT1,CT2を出力する。そして、駆動部16は、このタッチ検知信号TDTに応じて出力された制御信号CT1,CT2を受けて、複数の触覚デバイス18a,18bを駆動する。
【0022】
ここで、例えば、車載機器等に大型で重いタッチパネル17を搭載するような場合、車両が振動する中でタッチパネル17を振動させる必要がある。このため、タッチパネル17上のタッチ位置に、振動を十分に伝達することが可能な振動アクチュエータ11が求められる。そこで、図1のように、タッチパネル17に複数の触覚デバイス18a,18bを装着することが有益となる。
【0023】
ただし、複数の触覚デバイス18a,18bは、前述したような各種ばらつき要因によって、個々に共振周波数がばらつき得る。図1の例では、触覚デバイス18aの共振周波数はf01であり、触覚デバイス18bの共振周波数はf02(≠f01)である。この場合、仮に、複数の触覚デバイス18a,18bを、それぞれ、対応する共振周波数f01,f02の駆動電流Id1,Id2で駆動すると、タッチパネル17上で振動の乱れが大きくなる恐れがある。具体的には、例えば、周波数ズレに伴う位相ズレによって、タッチパネル17上で、互いに振動を相殺する方向への作用が生じ得る。その結果、タッチパネル17の振動量が低下し、ユーザの操作感が低下する恐れがある。
【0024】
そこで、制御部15は、タッチ検知信号TDTに応じて、タッチ位置に最も近い装着位置に装着された触覚デバイス(18aまたは18b)を、マスタデバイスとして判別する。また、制御部15は、マスタデバイス(例えば18a)を除く触覚デバイス(18b)をスレーブデバイスに定める。そして、制御部15は、マスタデバイス(18a)およびスレーブデバイス(18b)が、マスタデバイス(18a)の共振周波数(f01)で駆動されるように、制御信号CT1,CT2を出力する。
【0025】
その結果、マスタデバイス(18a)およびスレーブデバイス(18b)は、駆動部16を介して、共にマスタデバイス(18a)の共振周波数(f01)を駆動周波数とする駆動信号(Id1,Id2)で駆動される。これに伴い、複数の触覚デバイス18a,18bは、同位相で振動する。これにより、前述したような、振動を相殺する方向への作用を防止できる。
【0026】
なお、スレーブデバイス(18b)は、自身の共振周波数(f02)とは異なる駆動周波数(f01)で駆動されるため、若干、振幅が低下し得る。ただし、このスレーブデバイス(18b)の振幅低下に起因するタッチパネル17の振動量の低下分は、位相ズレに起因する振動量の低下分に比べて十分に小さい。その結果、タッチパネル17の振動量を十分に確保することができ、ユーザの操作感を高めることが可能になる。
【0027】
図1において、制御部15は、代表的には、RAM(Random Access Memory)に記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)が実行すること等で実装される。ただし、これに限らず、制御部15は、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実装されてもよい。駆動部16は、例えば、ドライバIC等で実装される。
【0028】
図2は、図1において、振動アクチュエータの駆動方法の一例を示すフロー図である。図3Aおよび図3Bは、図2において、マスタデバイスのそれぞれ異なる判別方法の一例を説明する図である。図2において、まず、制御部15は、タッチパネル17からのタッチ位置を表すタッチ検知信号TDTを受信する(ステップS101)。これに応じて、制御部15は、当該タッチ位置に最も近い装着位置に装着された触覚デバイス18を、マスタデバイスとして判別する(ステップS102)。
【0029】
例えば、図3Aの方式1では、制御部15は、タッチ検知信号TDTとしてタッチ位置の座標(xt,yt)を受信する。また、制御部15は、予め、触覚デバイス18aの装着位置の座標(x1,y1)と、触覚デバイス18bの装着位置の座標(x2,y2)とを保持している。これらの各座標に基づいて、制御部15は、タッチ位置と、触覚デバイス18a,18bのそれぞれの装置位置との間の距離D1,D2を算出することで、マスタデバイスを判別する。
【0030】
図3Aの方式2では、制御部15は、予め、触覚デバイス18aをマスタデバイスと判別する場合のタッチパネル17の座標範囲AR1と、触覚デバイス18bをマスタデバイスと判別する場合のタッチパネル17の座標範囲AR2とを保持している。制御部15は、受信したタッチ位置の座標(xt,yt)と、この座標範囲AR1,AR2とに基づいて、マスタデバイスを判別する。
【0031】
図3Bの方式3では、制御部15は、タッチ検知信号TDTとして、タッチパネル17上に設けられる複数の操作キー(仮想キー)K1~K12の中のいずれの操作キーがタッチされたかを表すキー識別信号を受信する。また、制御部15は、予め、触覚デバイス18aをマスタデバイスと判定する場合の操作キーのグループ情報(K1~K6)と、触覚デバイス18bをマスタデバイスと判定する場合の操作キーのグループ情報(K7~K12)とを保持している。制御部15は、受信したキー識別信号と、このグループ情報とに基づいて、マスタデバイスを判別する。
【0032】
図2に戻り、ステップS102ののち、制御部15は、マスタデバイスを除く触覚デバイス18をスレーブデバイスとして、マスタデバイスおよびスレーブデバイスを、共に、マスタデバイスの共振周波数で駆動するための制御信号CT1,CT2を出力する。これに応じて、駆動部16は、マスタデバイス(例えば18a)およびスレーブデバイス(18b)を、マスタデバイスの共振周波数(f01)を駆動周波数とする駆動信号(Id1,Id2)でそれぞれ所定期間駆動する(ステップS103)。
【0033】
当該所定期間ののち、ステップS104において、制御部15は、マスタデバイス(18a)を、マスタ用の制動信号(例えば制動電流Ib1)で制動するための制御信号CT1を出力する。マスタ用の制動信号(Ib1)は、ステップS103における駆動信号(Id1)とは逆極性の信号であり、マスタデバイス(18a)の共振周波数(f01)で変化する信号である。駆動部16は、当該制動用の制御信号CT1に応じて、マスタデバイス(18a)をマスタ用の制動信号(Ib1)で駆動することで、マスタデバイスを制動する。
【0034】
また、ステップS104において、制御部15は、スレーブデバイス(18b)を、スレーブ用の制動信号(例えば制動電流Ib2)で制動するための制御信号CT2を出力する。スレーブ用の制動信号(Ib2)は、ステップS103における駆動信号(Id2)とは逆極性の信号であり、スレーブデバイス(18b)の共振周波数(f02)で変化する信号である。駆動部16は、当該制動用の制御信号CT2に応じて、スレーブデバイス(18b)をスレーブ用の制動信号(Ib2)で駆動することで、スレーブデバイスを制動する。
【0035】
ここで、複数の触覚デバイス18a,18bは、ステップS103での駆動が停止された直後から、自身の共振周波数で減衰しながら振動を持続する。このような残振動は、ユーザの操作感に悪影響を及ぼし得るため、除去されることが望ましい。そこで、ステップS104の処理を設けることが有益となる。これにより、触覚デバイス18a,18bは、それぞれ、自身の共振周波数f01,f02の制動信号で制動されるため、残振動を効果的に取り除くことが可能になる。
【0036】
《触覚デバイスの構造》
図4Aおよび図4Bは、図1における触覚デバイスの構造例を示す平面図である。図4Cは、図4Aおよび図4BにおけるA-A’間の構造例を示す断面図である。明細書では、前述したX軸方向およびY軸方向と直交する方向をZ軸方向と呼ぶ。また、明細書では、X軸方向またはY軸方向を横方向(左右方向)と呼び、Z軸方向を縦方向(上下方向)と呼ぶ。図4Cに示されるように、上下方向において、図4Aに示す部材(詳細には、それを裏返した部材)は、図4Bに示す部材の上に配置される。
【0037】
図4Aおよび図4Bにおいて、触覚デバイス18は、ベース部材30と、カバー部材21と、基板31と、コイル32と、おもり部材23および磁石24と、緩衝部材28と、弾性部材(板バネ)22a,22bと、補強板25,26と、を備える。基板31は、ベース部材30の上に配置される。コイル32は、基板31の上に配置される。基板31には、2本の引出し線33が接続される。この引出し線33には、図1の駆動部16からの駆動信号(例えば、Id1等)が供給される。当該駆動信号は、基板31上の配線を介して、コイル32から引き出されるコイル駆動端子34に伝送される。
【0038】
おもり部材23および磁石24は、振動体を構成する。おもり部材23には、上下方向に貫通する空洞部が設けられる。磁石24は、この空洞部内に収容される。磁石24は、コイル32の上に配置される(図4C参照)。おもり部材23の左側には、弾性部材22aが配置される。弾性部材22aは、おもり部材23に、補強板26および溶接部27を介して固定され、さらに、補強板25を介してカバー部材21に固定される。緩衝部材28は、おもり部材23と弾性部材22aとの間に設けられる。同様に、おもり部材23の右側にも、弾性部材22bが配置される。弾性部材22b周りの構造に関しては、弾性部材22a周りの構造と同様である。
【0039】
図4Cにおいて、磁石24とカバー部材21との間には天板40が配置される。また、磁石24は、磁極の方向が異なる奇数個(この例では3個)の磁石24a,24b,24cで構成される。すなわち、磁石24は、ハルバッハ配列の構成を備える。ハルバッハ配列を用いることで、磁場強度を高めることが可能になり、ひいては、振動体(23,24)の振動に伴う応答性を高めることが可能になる。
【0040】
図4Cにおいて、図4Bのコイル32に対して、時計回り方向または反時計回り方向に駆動電流を流すと、この駆動電流の方向に応じて、向きが入れ替わる磁界が発生する。この磁界に応じて、振動体(23,24)は、X軸方向(横方向)に沿って往復運動する。このような触覚デバイス18は、リニア共振アクチュエータ(LRA)と呼ばれ、図4Cの触覚デバイス18は、横振動型のLRAとなる。横振動型のLRAを用いた場合、図1における複数の触覚デバイス18a,18bの振動方向は、タッチパネル17の面に沿った同じ方向(例えばX軸方向)となる。
【0041】
一方、リニア共振アクチュエータ(LRA)では、横振動型の構成と縦振動型の構成が知られている。図5Aは、縦振動型のリニア共振アクチュエータを用いた場合の振動の発生状態を示す模式図である。図5Bは、横振動型のリニア共振アクチュエータを用いた場合の振動の発生状態を示す模式図である。
【0042】
図5Aおよび図5Bにおいて、仮に、複数の触覚デバイス18a,18bの駆動周波数(ひいては振動周波数)が異なる場合を想定する。この場合、周波数ズレ(ひいては位相ズレ)に伴い、ある時点において、触覚デバイス18aからタッチパネル17へ伝達される振動振幅と、触覚デバイス18bからタッチパネル17へ伝達される振動振幅とが大きく異なり得る。
【0043】
その結果、図5Aのような縦振動型のLRAを用いる場合、タッチパネル17が縦方向で大きく揺らぐため、振動の発生状態(ひいては操作感)がタッチ位置に依存して大きく異なる恐れがある。一方、図5Bのような横振動型のLRAを用いる場合、各触覚デバイス18a,18bからタッチパネル17へ伝達される振動振幅が異なったとしても、タッチパネル17が、全体として横方向に振動することに変わりはない。その結果、どのタッチ位置であっても、振動の発生状態(ひいては操作感)は殆ど変わらない。
【0044】
ここで、図1および図2で述べたような制御方式を用いた場合、周波数ズレ(ひいては位相ズレ)を無くすことができる。このため、触覚デバイス18として、縦振動型または横振動型のいずれのLRAを用いた場合であっても、タッチ位置依存性を小さくすることができる。ただし、当該制御方式を用いた場合、周波数ズレは無くせるが、スレーブデバイスの振幅が低下することに伴い振幅ズレが生じ得る。横振動型のLRAを用いる場合、縦振動型のLRAを用いる場合と比較して、このような振幅ズレに伴うタッチ位置依存性も生じ難い。このため、触覚デバイス18として横振動型のLRAを用いる方がより有益となる。
【0045】
《タッチパネルシステムの詳細》
図6は、図1のタッチパネルシステムのより詳細な構成例を示すブロック図である。図7は、図6における主要部の模式的な動作例を示す波形図である。図6において、制御部15は、制動制御部50a,50bと、フィードバック制御部51と、選択部52a,52b,52cと、駆動周波数決定部53とを備える。フィードバック制御部51は、選択部52a,52bを介して駆動部16へ(ひいては触覚デバイス18a,18bに向けて)、同じ信号となる駆動用の制御信号CT1,CT2を出力する。制御信号CT1,CT2は、図7に示されるように、例えばPWM(Pulse Width Modulation)信号である。
【0046】
制動制御部50aは、予め、触覚デバイス18aの共振周波数f01を保持している。制動制御部50aは、この共振周波数f01に基づいて、選択部52aを介して駆動部16へ(ひいては触覚デバイス18aに向けて)、制動用の制御信号CT1を出力する。制動制御部50bは、予め、触覚デバイス18bの共振周波数f02を保持している。制動制御部50bは、この共振周波数f02に基づいて、選択部52bを介して駆動部16へ(ひいては触覚デバイス18bに向けて)、制動用の制御信号CT2を出力する。
【0047】
駆動周波数決定部53は、図2のステップS101,S102等で述べたように、タッチ検知信号TDTに応じてマスタデバイスを決定する。また、選択部52cには、後述する駆動部16からの共振周波数f01,f02の情報を含むフィードバック信号が入力される。駆動周波数決定部53は、マスタデバイスの共振周波数(この例ではf01)の情報を含むフィードバック信号がフィードバック制御部51へフィードバックされるように、選択部52cを制御する。フィードバック制御部51は、このフィードバック信号に基づいて駆動用の制御信号CT1,CT2として、同じ信号を生成および出力する。
【0048】
駆動部16は、触覚デバイス18aに対応する各種回路を備える。各種回路の中には、2個のドライバ45a1,45a2と、2個のプリドライバ46a1,46a2と、共振周波数検出部47aとが含まれる。同様に、駆動部16は、触覚デバイス18bに対応する各種回路を備える。各種回路の中には、2個のドライバ45b1,45b2と、2個のプリドライバ46b1,46b2と、共振周波数検出部47bとが含まれる。以下、触覚デバイス18aがマスタデバイスである場合を想定し、触覚デバイス18aに対応する各種回路を代表に詳細を説明する。
【0049】
ドライバ45a1は、2個のスイッチング素子M1,M2を備えるハーフブリッジドライバである。同様に、ドライバ45a2は、2個のスイッチング素子M3,M4を備えるハーフブリッジドライバである。ドライバ45a1は、触覚デバイス18aのコイル32aを介してドライバ45a2に接続され、ドライバ45a2と共にHブリッジ回路を構成する。
【0050】
プリドライバ46a1は、制御部15からの制御信号CT1に基づいて、スイッチング素子M1,M2をスイッチング制御する。具体的には、プリドライバ46a1は、制御信号CT1の‘H’レベル期間(または‘L’レベル期間)で、スイッチング素子M1をオン(またはオフ)に、スイッチング素子M2をオフ(またはオン)にそれぞれ制御する。
【0051】
一方、プリドライバ46a2は、制御信号CT1の逆極性である反転制御信号(/CT1)に基づいて、スイッチング素子M3,M4をスイッチング制御する。具体的には、プリドライバ46a2は、例えば、反転制御信号(/CT1)の‘H’レベル期間(または‘L’レベル期間)で、スイッチング素子M3をオン(またはオフ)に、スイッチング素子M4をオフ(またはオン)にそれぞれ制御する。言い換えれば、プリドライバ46a2は、制御信号CT1の‘H’レベル期間(または‘L’レベル期間)で、スイッチング素子M3をオフ(またはオン)に、スイッチング素子M4をオン(またはオフ)にそれぞれ制御する。
【0052】
ここで、制御部15は、例えば、図7に示されるように、駆動周波数に基づく駆動周期Ts内で、デューティ比を正弦波状に変調したような制御信号(PWM信号)CT1を出力する。この場合、ドライバ45a1の出力電圧Va1は、スイッチング素子M1,M2のPWM制御によって正弦波に変化する。一方、ドライバ45a2の出力電圧Va2は、スイッチング素子M3,M4のPWM制御によって出力電圧Va1とは逆方向に変化する。その結果、コイル32aは、図7に示されるように正弦波状の駆動信号(駆動電圧(Va1-Va2)、ひいては駆動電流Id1)で駆動される。
【0053】
共振周波数検出部47aは、触覚デバイス18aの共振周波数f01を検出する。図6の例では、触覚デバイス18aがマスタデバイスである。この場合、共振周波数検出部47aは、マスタデバイスの共振周波数f01を検出する。具体的には、コイル32aに生じる逆起電圧Vbemf1は、図4C等で述べた振動子(23,24)が折り返し点に到達する毎にゼロとなる。共振周波数検出部47aは、逆起電圧Vbemf1ならびにその中でゼロ点が生じる間隔を検出することで、触覚デバイス18aの共振周波数f01を検出する。
【0054】
前述したように、触覚デバイス18aの共振周波数f01は、製造ばらつきや、温度等の各種環境要因や、経時変化等によって、例えば数%程度のばらつきが生じ得る。このような場合であっても、共振周波数検出部47aを用いることで、触覚デバイス18aの共振周波数f01を高精度に検出することが可能になる。フィードバック制御部51は、この共振周波数検出部47aで検出された共振周波数f01を目標の駆動周波数として図7の駆動周期Tsを更新し、更新した駆動周期Tsに基づいて制御信号CT1を生成および出力する。
【0055】
図7には、図2のステップS103に伴う所定期間(駆動期間Td1)での動作例と、図2のステップS104に伴う制動期間Tb1,Tb2での動作例とが示される。駆動期間Td1では、図6に示したような制御状態が形成される。すなわち、フィードバック制御部51は、共振周波数検出部47aからのフィードバック信号(f01)を受けて、選択部52a,52bを介して同じ信号となる制御信号CT1,CT2を出力する。
【0056】
この場合、マスタデバイス(18a)は、共振周波数検出部47aで検出されたマスタデバイスの共振周波数(f01)を目標の駆動周波数として、クローズドループ制御(フィードバック制御)を用いて生成されたマスタ用の駆動信号(Id1)で駆動される。一方、スレーブデバイス(18b)は、マスタデバイス(18a)の共振周波数(f01)に基づいて生成されたスレーブ用の駆動信号(Id2)で、オープンループ制御を用いて駆動される。すなわち、共振周波数検出部47bからのフィードバック信号は、フィードバック制御部51へフィードバックされないため、スレーブデバイス(18b)は、オープンループで制御されることになる。
【0057】
また、図7の制動期間Tb1において、マスタデバイス(18a)は、図6の制動制御部50aによるオープンループ制御を用いて生成された、マスタ用の制動信号(Ib1)で駆動される。この際に、選択部52aの選択先は、フィードバック制御部51側から制動制御部50a側に切り替えられる。一方、図7の制動期間Tb2において、スレーブデバイス(18b)は、図6の制動制御部50bによるオープンループ制御を用いて生成された、スレーブ用の制動信号(Ib2)で駆動される。この際に、選択部52bの選択先は、フィードバック制御部51側から制動制御部50b側に切り替えられる。
【0058】
また、例えば、制動制御部50aは、タッチパネルシステム10の起動時等において、クローズドループ制御を形成した状態で共振周波数検出部47aによって検出された共振周波数f01を保持すればよい。同様に、制動制御部50bは、タッチパネルシステム10の起動時等において、クローズドループ制御を形成した状態(すなわち、図6の選択部52cの選択先を変更した状態)で、共振周波数検出部47bで検出された共振周波数f02を保持すればよい。この際に、共振周波数検出部47bは、共振周波数検出部47aの場合と同様に、触覚デバイス18bのコイル32bに生じる逆起電圧Vbemf2に基づいて、共振周波数f02を検出する。
【0059】
なお、制御部15および駆動部16は、図6のような実装形態に限らず、駆動信号(Id1,Id2)や制動信号(Ib1,Ib2)の周波数を図7に示したような状態に設定できる構成であれば、様々な実装形態で実装可能である。例えば、制御部からの駆動開始命令に応じて、図6で述べたようなクローズドループ制御を駆動部16のみで完結されるようなドライバICが知られている。また、クローズドループ制御とオープンループ制御とを切り替え可能なドライバICや、制御部からの制動開始命令に応じて自動で制動を行うドライバIC等が知られている。このようなドライバICを単数または複数実装し、ドライバICに、適宜、駆動周波数(制動周波数)の切り替えを行わせることで、図6の場合と同様の制御を実現することも可能である。
【0060】
《その他の変形例》
図8は、図1におけるタッチパネル周りの変形例を示す図である。図8のタッチパネル17には、図1の場合と異なり、4個の触覚デバイス18a~18dが装着されている。4個の触覚デバイス18a~18dは、タッチ位置と、マスタデバイスの装着位置との距離を最短化するため、タッチパネル17の面内で均等に分散して装着される。
【0061】
ここで、例えば、タッチ位置に最も近い触覚デバイス18が触覚デバイス18aの場合、マスタデバイスは、触覚デバイス18aに定められる。一方、残り3個の触覚デバイス18b~18dは、全てがスレーブデバイスとして駆動されるか、または、一部がスレーブデバイスとして駆動される。すなわち、例えば、触覚デバイス18dの駆動を停止した状態で、残り2個の触覚デバイス18b,18cが、スレーブデバイスとして、マスタデバイスの共振周波数で駆動されてもよい。そして、当該2個の触覚デバイス18b,18cは、スレーブデバイスとして、個々の共振周波数で制動されてもよい。
【0062】
《実施の形態の主要な効果》
以上、実施の形態の方式を用いることで、代表的には、ユーザの操作感を高めることが可能になる。特に、タッチパネルの大型化や重量の増大が進んだ場合であっても、ユーザの操作感を高めることが可能になる。
【0063】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【符号の説明】
【0064】
10 タッチパネルシステム
11 振動アクチュエータ
15 制御部
16 駆動部
17 タッチパネル
18,18a,18b,18c,18d 触覚デバイス
21 カバー部材
22a,22b 弾性部材(板バネ)
23 おもり部材
24,24a,24b,24c 磁石
25,26 補強板
27 溶接部
28 緩衝部材
30 ベース部材
31 基板
32,32a,32b コイル
33 引出し線
34 コイル駆動端子
40 天板
45a1,45a2,45b1,45b2 ドライバ
46a1,46a2,46b1,46b2 プリドライバ
47a,47b 共振周波数検出部
50a,50b 制動制御部
51 フィードバック制御部
52a,52b,52c 選択部
CT1,CT2 制御信号
Ib1,Ib2 制動電流(制動信号)
Id1,Id2 駆動電流(駆動信号)
M1~M4 スイッチング素子
TDT タッチ検知信号
Tb1,Tb2 制動期間
Td1 駆動期間
Ts 駆動周期
Vbemf1,Vbemf2 逆起電圧
f01,f02 共振周波数
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図6
図7
図8