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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-25
(45)【発行日】2023-11-02
(54)【発明の名称】電動移動体
(51)【国際特許分類】
   B62M 23/02 20100101AFI20231026BHJP
   B62M 6/45 20100101ALI20231026BHJP
   B62M 6/90 20100101ALI20231026BHJP
   B62J 43/10 20200101ALI20231026BHJP
   B62J 43/23 20200101ALI20231026BHJP
   B62M 7/12 20060101ALN20231026BHJP
【FI】
B62M23/02 110
B62M6/45
B62M6/90
B62J43/10
B62J43/23
B62M7/12
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020212759
(22)【出願日】2020-12-22
(65)【公開番号】P2022099026
(43)【公開日】2022-07-04
【審査請求日】2022-11-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【弁理士】
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100191134
【弁理士】
【氏名又は名称】千馬 隆之
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【弁理士】
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【弁理士】
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180448
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 亨祐
(72)【発明者】
【氏名】尾崎 雄亮
【審査官】宇佐美 琴
(56)【参考文献】
【文献】特許第6669422(JP,B1)
【文献】中国特許出願公開第106143780(CN,A)
【文献】特開2004-364481(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107323590(CN,A)
【文献】特開2001-045606(JP,A)
【文献】特開2015-231764(JP,A)
【文献】特開2012-250552(JP,A)
【文献】特開2018-160171(JP,A)
【文献】特開2016-171645(JP,A)
【文献】特開2019-009897(JP,A)
【文献】特開2019-087246(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 43/00-43/30
B62M 6/40- 6/75, 6/90,
7/12,23/00-23/02
B60L 1/00- 3/12,
7/00-13/00,
15/00-58/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動輪が備えられた車体と、
前記駆動輪を駆動する駆動源と、
を備え、
前記駆動輪は、前記駆動源を介して回転自在に軸支されており、
前記車体に備えられた本体バッテリと、
ユーザによって着脱され得るユーザバッテリを保持するバッテリホルダと、
前記車体に備えられたペダルが漕がれることによって回転するクランク軸の回転を受けて発電する発電機と、
前記発電機から出力される電力を少なくとも用いて前記駆動源を作動させる制御を行い得る制御部と、を更に備え
前記ユーザバッテリから出力される電力と、前記本体バッテリから出力される電力と、前記発電機から出力される電力とのいずれをも用いて前記駆動源を作動させる制御を行い得る、
電動移動体。
【請求項2】
請求項1に記載の電動移動体において、
前記制御部は、前記ユーザバッテリから出力される電力を少なくとも用いて前記本体バッテリに対する充電を行う制御を行い得る、電動移動体。
【請求項3】
駆動輪が備えられた車体と、
前記駆動輪を駆動する駆動源と、
を備え、
前記駆動輪は、前記駆動源を介して回転自在に軸支されており、
前記車体に備えられた本体バッテリと、
ユーザによって着脱され得るユーザバッテリを保持するバッテリホルダと、
前記車体に備えられたペダルが漕がれることによって回転するクランク軸の回転を受けて発電する発電機と、
前記発電機から出力される電力を少なくとも用いて前記駆動源を作動させる制御を行い得る制御部と、を更に備え、
前記制御部は、前記ユーザバッテリから出力される電力を少なくとも用いて前記本体バッテリに対する充電を行う制御を行うことが可能であり、
前記本体バッテリの残量が残量閾値未満である場合、前記制御部は、前記ユーザバッテリから出力される電力を用いて前記本体バッテリに対する充電を行うとともに、前記発電機から出力される電力を用いて前記駆動源を作動させる制御を行い得る、電動移動体。
【請求項4】
請求項1~のいずれか1項に記載の電動移動体において、
前記制御部は、前記駆動源から出力される電力を用いて前記本体バッテリに対する充電を行う制御を行い得る、電動移動体。
【請求項5】
請求項1~のいずれか1項に記載の電動移動体において、
前記制御部は、前記駆動源を作動させることなく、前記発電機から出力される電力を用いて前記本体バッテリに対する充電を行う制御を行い得る、電動移動体。
【請求項6】
請求項1~のいずれか1項に記載の電動移動体において、
前記車体に装着された前記ユーザバッテリからバッテリ識別情報を取得し、取得した前記バッテリ識別情報と、予め登録されている登録識別情報との一致を判定することで前記ユーザを認証する認証部を更に備える、電動移動体。
【請求項7】
請求項に記載の電動移動体において、
前記制御部は、前記認証部により前記ユーザが認証されていない場合に、前記クランク軸の回転を制限する、電動移動体。
【請求項8】
駆動輪が備えられた車体と、
前記駆動輪を駆動する駆動源と、
を備え、
前記駆動輪は、前記駆動源を介して回転自在に軸支されており、
前記車体に備えられた本体バッテリと、
ユーザによって着脱され得るユーザバッテリを保持するバッテリホルダと、
前記車体に備えられたペダルが漕がれることによって回転するクランク軸の回転を受けて発電する発電機と、
前記発電機から出力される電力を少なくとも用いて前記駆動源を作動させる制御を行い得る制御部と、を更に備え、
前記車体に装着された前記ユーザバッテリからバッテリ識別情報を取得し、取得した前記バッテリ識別情報と、予め登録されている登録識別情報との一致を判定することで前記ユーザを認証する認証部を更に備え、
前記制御部は、認証された前記ユーザに応じたペダル負荷を設定する、電動移動体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動移動体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、フレームと、前輪と、後輪と、ハンドルと、サドルと、ペダルと、チェーンと、バッテリと、モータと、ブレーキとが備えらえた電動自転車が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-50044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されたような電動移動体をシェアリングに用いる場合には、以下のような課題が生ずる、即ち、シェアリングにおいては、電動移動体の使用頻度が高いため、故障等が生じやすく、また、バッテリ残量も低下しやすい。このため、特許文献1に記載された電動移動体をシェアリングに用いる場合には、点検作業のためのコスト、バッテリの交換作業のためのコスト等が多大となる。
【0005】
本発明の目的は、シェアリングシステムの運営コストの低減等に寄与し得る電動移動体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様による電動移動体は、駆動輪が備えられた車体と、前記駆動輪を駆動する駆動源と、を備え、前記駆動輪は、前記駆動源を介して回転自在に軸支されており、前記車体に備えられた本体バッテリと、ユーザによって着脱され得るユーザバッテリを保持するバッテリホルダと、前記車体に備えられたペダルが漕がれることによって回転するクランク軸の回転を受けて発電する発電機と、前記発電機から出力される電力を少なくとも用いて前記駆動源を作動させる制御を行い得る制御部と、を更に備える、電動移動体が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、シェアリングシステムの運営コストの低減等に寄与し得る電動移動体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態による情報提供システムを示すブロック図である。
図2】一実施形態による電動移動体を示す側面図である。
図3】一実施形態による電動移動体の一部を示すブロック図である。
図4】一実施形態による電動移動体の一部を示す斜視図である。
図5】通常走行モードにおける給電経路の例を示す図である。
図6】回生モードにおける給電経路の例を示す図である。
図7】充電モードにおける給電経路の例を示す図である。
図8】本体バッテリの残量が残量閾値未満である場合の給電経路の例を示す図である。
図9】本実施形態による電動移動体の動作の例を示すフローチャートである。
図10】本実施形態による電動移動体の動作の例を示すフローチャートである。
図11】本実施形態による電動移動体の動作の例を示すフローチャートである。
図12】本実施形態による電動移動体の動作の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明による電動移動体について、好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して以下に詳細に説明する。
【0010】
[一実施形態]
一実施形態による電動移動体について図1図12を用いて説明する。図1は、本実施形態による情報提供システムを示すブロック図である。
【0011】
図1に示すように、本実施形態による電動移動体10は、シェアリングシステム12において用いられ得る。電動移動体10としては、例えば電動自転車が挙げられ得る。電動移動体10は、本実施形態によるシェアリングシステム12を運営する事業者から各々の利用者(ユーザ)に貸し出され得る。また、電動移動体10は、複数のユーザ間で共有され得る。
【0012】
シェアリングシステム12は、ステーション22、即ち、サイクルポートを含む。ステーション22は、シェアリングシステム12を運営する事業者によって設置され得る。複数のステーション22が、街中の様々な場所に設けられ得る。例えば、鉄道の駅の近隣地、幹線道路の近隣地、商業施設の近隣地等にステーション22が設けられ得るが、これに限定されるものではない。各々のステーション22には、複数の電動移動体10が駐車され得る。
【0013】
ステーション22には、電動移動体10をロックするためのステーションロック機構38が備えられ得る。ステーションロック機構38の数は、当該ステーション22に配される電動移動体10の配置予定台数に応じて設定され得る。ステーションロック機構38がロックしている状態においては、当該ステーションロック機構38にロックされた電動移動体10は搬出不能である。電動移動体10をロックしていたステーションロック機構38のロックが解除されると、当該電動移動体10は搬出可能となる。なお、ステーションロック機構38がステーション22に備えられていなくてもよい。
【0014】
ユーザは、シェアリングシステム12に対してユーザ登録を行い得る。即ち、ユーザに関する情報、即ち、ユーザ情報が、シェアリングシステム12に登録され得る。また、ユーザは、後述するユーザバッテリ100Bに関する情報をシェアリングシステム12に登録し得る。ユーザバッテリ100Bに関する情報としては、当該ユーザバッテリ100Bの識別情報であるバッテリ識別情報が含まれ得る。ユーザバッテリ100Bに関する情報は、ユーザ情報に紐付けられて管理サーバ28等に格納され得る。こうして管理サーバ28に格納されるバッテリ識別情報は、登録識別情報とも称され得る。
【0015】
シェアリングシステム12に登録したユーザは、電動移動体10の利用を申請し得る。ユーザは、電動移動体10の利用を申請した後、ステーション22に赴き、電動移動体10を受け取り得る。ユーザは、電動移動体10の利用が完了した後、当該電動移動体10をステーション22に返却し得る。返却先となるステーション22は、当該電動移動体10を受け取ったステーション22であってもよいし、当該電動移動体10を受け取ったステーション22とは異なるステーション22であってもよい。
【0016】
シェアリングシステム12は、インターネット等のネットワーク24を利用したクライアントサーバ型のシステムによって構成され得る。シェアリングシステム12には、情報処理端末26と、管理サーバ28と、管理機30とが含まれ得るが、これに限定されるものではない。情報処理端末26と、管理サーバ28と、管理機30とは、ネットワーク24に接続され得る。
【0017】
情報処理端末26は、ユーザによって所持され得る。情報処理端末26としては、例えば、携帯型の電子機器等が挙げられ得る。かかる携帯型の電子機器としては、例えばスマートフォン等が挙げられ得るが、これに限定されるものではない。情報処理端末26には、不図示のプロセッサ、メモリ、入出力インターフェース等が備えられ得る。また、情報処理端末26には、タッチパネル、スピーカ、マイク等の入出力部26aが更に備えられ得る。ユーザは、入出力部26aを介して当該情報処理端末26を操作し得る。情報処理端末26には、無線通信等を行い得る不図示の通信装置が備えられ得る。情報処理端末26は、当該情報処理端末26に備えられた通信装置と、ネットワーク24とを介して、シェアリングシステム12の管理サーバ28にアクセスし得る。なお、ユーザの情報処理端末26が、タブレット端末、ウェアラブル端末等であってもよい。また、ユーザの情報処理端末26が、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ、ラップトップ型のパーソナルコンピュータ等であってもよい。
【0018】
管理サーバ28は、シェアリングシステム12を運営する事業者の管理センタ29等に設置され得るが、これに限定されるものではない。管理サーバ28は、シェアリングシステム12のホストマシンとして機能し得る。管理サーバ28は、登録された複数のユーザの管理を行い得る。また、管理サーバ28は、複数の電動移動体10の管理を行い得る。管理サーバ28は、不図示のプロセッサ、メモリ、入出力インターフェース等を含むコンピュータによって構成され得る。なお、管理サーバ28は、複数のコンピュータが連携することによって実現されるようにしてもよい。
【0019】
管理機30は、各々のステーション22に備えられ得る。管理機30は、当該ステーション22に配される電動移動体10を管理し得る。管理機30には、プロセッサ、メモリ、入出力インターフェース等を含むコンピュータが備えられ得る。また、管理機30には、通信モジュールが更に備えられ得る。管理機30は、ステーションロック機構38の動作を制御し得る。電動移動体10を貸し出す際には、当該電動移動体10をロックしていたステーションロック機構38のロックを所定時間だけ解除し得る。また、電動移動体10が返却された際には、ステーションロック機構38を制御することによって当該電動移動体10をロックし得る。管理機30は、ステーション22に配されている電動移動体10から供給される情報、即ち、移動体情報を取得し得る。かかる移動体情報には、当該電動移動体10の識別情報である移動体識別情報が含まれ得る。また、移動体情報には、後述する本体バッテリ100Aの残量、即ち、バッテリ残量等が含まれ得る。管理機30は、取得した移動体情報を管理サーバ28に送信し得る。
【0020】
図2は、本実施形態による電動移動体を示す側面図である。
【0021】
図2に示すように、電動移動体10には、車体14と、2つの車輪15f、15rとが備えられている。車輪一般について説明する際には、符号15を用い、個々の車輪について説明する際には、符号15f、15rを用いる。車輪15f、15rは、車体14の下部に取り付けられている。ここでは、車輪15f、即ち、前輪が非駆動輪であり、車輪15r、即ち、後輪が駆動輪である場合を例に説明するが、これに限定されるものではない。車体14には、車体フレーム40と、ハンドル42と、サドル44と、バスケット46とが更に備えられている。
【0022】
車体フレーム40には、ヘッドパイプ48と、メインフレーム50と、シートパイプ52と、左右一対の第1サブフレーム54と、左右一対の第2サブフレーム56とが備えられている。ヘッドパイプ48は、車体フレーム40のうちの前部に備えられている。メインフレーム50は、ヘッドパイプ48から後方且つ下方に延在している。シートパイプ52は、メインフレーム50の後端から上方に向かって延在している。左右一対の第1サブフレーム54は、シートパイプ52の上部から後方且つ下方に向かって延在するとともに、後輪15rを支持する後輪支持部に連結されている。左右一対の第2サブフレーム56は、シートパイプ52の下部から後方に向かって延在するとともに、後輪支持部に連結されている。
【0023】
シートパイプ52には、上端部にサドル44が備えられたシートポスト74が装着され得る。また、シートパイプ52には、アクチュエータ76が備えられている。アクチュエータ76は、後述する本体バッテリ100A等から供給される電力を用いてシートポスト74を上下に変位させ得る。アクチュエータ76は、サドル44の高さ位置を調整する位置調整機構を構成している。
【0024】
ヘッドパイプ48は、ステアリング軸78を回動自在に保持する。ステアリング軸78の上部には、ハンドル42が備えられている。ステアリング軸78には、下方に向かって延びる左右一対のフロントフォーク80が備えられている。前輪、即ち、車輪15fは、一対のフロントフォーク80の下端部の間に回転自在に軸支されている。一対のフロントフォーク80には、前輪、即ち、車輪15fの回転を制動する不図示の前輪用ブレーキが備えられている。
【0025】
ハンドル42には、左右一対のグリップ82と、左右一対のブレーキレバー84とが備えられている。右側のブレーキレバー84がユーザによって操作されると、前輪用ブレーキが作動する。左側のブレーキレバー84がユーザによって操作されると、後述する後輪用ブレーキが作動する。電動移動体10には、各々のブレーキレバー84が操作されたか否かを検出する不図示のセンサが備えられている。
【0026】
電動移動体10には、発電機66が更に備えられている。発電機66は、例えば、メインフレーム50とシートパイプ52とが連結されている部位、即ち、車体14の前後方向における略中間の部位に備えられ得るが、これに限定されるものではない。左右一対のクランク58が、発電機66の回転軸、即ち、クランク軸57の両端に接続されている。即ち、左右一対のクランク58が、クランク軸57の両端から延出している。クランク58の延出端部には、左右一対のペダル60が備えられている。クランク軸57には、不図示のワンウェイクラッチが設けられ得る。クランク58の回転力は、かかるワンウェイクラッチを介してクランク軸57に伝達され得る。換言すれば、ユーザの踏力、即ち、ユーザがペダル60を漕ぐ力は、ワンウェイクラッチを介してクランク軸57に伝達され得る。左右一対のペダル60が漕がれることによって、クランク58が回転し、これにより、クランク軸57が回転する。発電機66は、クランク軸57の回転を受けて発電し得る。
【0027】
ユーザは、ペダル60を漕ぐ際の重さ、即ち、ペダル負荷を、当該ユーザの好みに応じて設定し得る。ペダル負荷の設定は、例えば後述する操作入力部43を介して行われ得るが、これに限定されるものではない。発電機66には、当該発電機66に備えられたクランク軸57の負荷トルクを調整する機能が備えられている。即ち、発電機66には、ペダルトルクを調整する機能が備えられている。発電機66は、ユーザによって設定されたペダル負荷に基づいて、ペダルトルクを設定し得る。ペダル負荷が比較的大きい場合には、ペダル60の回転数に対する発電機66の発電量は比較的大きくなる。一方、ペダル負荷が比較的小さい場合には、ペダル60の回転数に対する発電機66の発電量は比較的小さくなる。ユーザによって設定されたペダル負荷を示す情報は、後述するECU(Electronic Control Unit)96に供給され得る。ECU96に備えられた後述する制御部98は、ユーザによって設定されたペダル負荷を示す情報、即ち、ペダル負荷設定情報を、管理機30、管理サーバ28等に通信装置97を介して送信し得る。かかるペダル負荷設定情報は、ユーザ情報に紐付けられて、管理サーバ28等に格納され得る。
【0028】
電動移動体10には、駆動源16が更に備えられている。駆動源16は、駆動輪15rのハブ17、即ち、軸部に備えられている。駆動源16としては、例えばハブモータ、即ち、インホイールモータが用いられ得る。ハブモータは、車輪の軸部、即ち、ハブに装備されるモータのことである。ハブモータの不図示のステータは、左右一対の第1サブフレーム54の間及び左右一対の第2サブフレーム56の間に固定され得る。駆動輪15rのリム21は、スポーク19を介してハブモータの不図示のロータに固定されている。このように、駆動輪15rは、駆動源16を介して回転自在に軸支されている。駆動源16は、チェーン、ベルト等の巻掛伝動機構を介することなく駆動輪15rを直接回転させ得る。即ち、駆動源16の回転力は、巻掛伝動機構を介することなく駆動輪15rに直接伝達され得る。左右一対の第2サブフレーム56には、後輪15rの回転を制動する不図示の後輪用ブレーキが備えられ得る。
【0029】
電動移動体10には、移動体制御装置90が更に備えられている。移動体制御装置90は、例えば、左右一対の第2サブフレーム56の間に設けられ得るが、これに限定されるものではない。
【0030】
電動移動体10には、本体バッテリ100Aが更に備えられ得る。また、電動移動体10には、ユーザバッテリ100Bが装着され得る。バッテリ一般について説明する際には、符号100を用い、個々のバッテリについて説明する際には、符号100A、100Bを用いる。本体バッテリ100Aは、シェアリングシステム12の事業者によって車体14に予め取り付けられるバッテリである。ユーザバッテリ100Bは、ユーザが車体14に装着し得るバッテリである。ユーザバッテリ100Bは、電動移動体10が利用される際に車体14に装着され得る。
【0031】
本体バッテリ100Aとしては、比較的大容量のバッテリが用いられ得る。本体バッテリ100Aは比較的大容量であるため、本体バッテリ100Aの質量は比較的大きい。本体バッテリ100Aは、シェアリングシステム12を提供する事業者の作業員等によって交換又は充電され得る。本体バッテリ100Aの出力電圧は、例えば20V以上であることが好ましいが、これに限定されるものではない。また、本体バッテリ100Aの容量は、例えば8Ah以上であることが好ましいが、これに限定されるものではない。
【0032】
本体バッテリ100Aは、例えば、シートパイプ52と後輪15rとの間の部位に装着され得る。より具体的には、本体バッテリ100Aは、シートパイプ52の長手方向に沿うような姿勢で固定され得る。電動移動体10には、バッテリホルダ104が備えられ得る。バッテリホルダ104は、左右一対の第1サブフレーム54の間及び左右一対の第2サブフレーム56の間に設けられ得る。本体バッテリ100Aは、バッテリホルダ104に着脱可能に装着され得る。電動移動体10には、バッテリホルダ104に装着された本体バッテリ100Aをロックするロック装置106が更に備えられ得る。ロック装置106は、シートパイプ52又は第1サブフレーム54に備えられ得る。
【0033】
バッテリホルダ104には、センサ108、例えば電圧センサ等が備えられている。センサ108は、本体バッテリ100Aの状態を検出するためのものである。センサ108によって取得された情報は、ECU96に供給され得る。
【0034】
ユーザバッテリ100Bは、本体バッテリ100Aよりも小型のバッテリである。このため、ユーザバッテリ100Bの容量は、本体バッテリ100Aの容量よりも小さい。また、ユーザバッテリ100Bの質量は、本体バッテリ100Aの質量よりも小さい。ユーザバッテリ100Bの容量は、例えば2Ah以上であることが好ましいが、これに限定されるものではない。
【0035】
例えばユーザが所有するモバイルバッテリ110が、ユーザバッテリ100Bとして用いられ得るが、これに限定されるものではない。モバイルバッテリ110は、ユーザの情報処理端末26を充電するために用いることもできるし、車体14に装着して用いることもできる。ユーザバッテリ100Bの側周面には、電力を出力することが可能な電力ポート120が備えられ得る。
【0036】
電動移動体10には、バッテリホルダ112が更に備えられている。バッテリホルダ112は、例えばヘッドパイプ48の後ろ側に備えられ得るが、これに限定されるものではない。バッテリホルダ112は、ユーザバッテリ100Bを着脱可能に収納し得る。バッテリホルダ112がヘッドパイプ48に備えられているため、バッテリホルダ112が備えられた部位においては、ヘッドパイプ48は車体14の前後方向及び幅方向において厚みを有している。バッテリホルダ112には、収納用筐体114が備えられ得る。かかる収納用筐体114は、ヘッドパイプ48と一体的に形成されている。収納用筐体114は、ヘッドパイプ48の長手方向に沿うように形成され得る。より具体的には、収納用筐体114は、ヘッドパイプ48の上端の近傍からヘッドパイプ48とメインフレーム50とが連結されている部位の近傍まで形成され得る。
【0037】
図4は、本実施形態による電動移動体の一部を示す斜視図である。
【0038】
図4に示すように、収納用筐体114には、ユーザバッテリ100Bが挿入され得るスリット116が設けられ得る。スリット116は、収納用筐体114の上面と幅方向両側面とを一連に開口するように形成されている。ユーザバッテリ100Bは、収納用筐体114の上側から挿入され得る。なお、スリット116を構成する内壁面に不図示の緩衝部材が備えられていてもよい。
【0039】
スリット116の底部には、ユーザバッテリ100Bに電気的に接続されるコネクタ118が備えられ得る。ユーザバッテリ100Bがスリット116に挿入されると、ユーザバッテリ100Bに備えられた電力ポート120がコネクタ118に接続され得る。なお、ここでは、ユーザバッテリ100Bに備えられた電力ポート120とコネクタ118とが接続される場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。ユーザバッテリ100Bの電力ポート120に接続可能な不図示のケーブルが電動移動体10に備えられていてもよい。この場合には、当該ケーブルがユーザバッテリ100Bの電力ポート120に接続され得る。
【0040】
バッテリホルダ112には、ユーザバッテリ100Bの離脱を防止する離脱防止機構122が備えられ得る。離脱防止機構122には、サイドアーム122aと、ロックバー122bとが備えられている。サイドアーム122aは、ユーザバッテリ100Bが収納用筐体114の側方に離脱するのを防止し得る。ロックバー122bは、ユーザバッテリ100Bが収納用筐体114の上方に離脱するのを防止し得る。離脱防止機構122は、ユーザバッテリ100Bがスリット116に挿入された際にロックバー122bを突出させ、ユーザバッテリ100Bをロックし得る。また、離脱防止機構122は、例えば解除操作等が行われた際にユーザバッテリ100Bのロックを解除し得るが、これに限定されるものではない。解除操作としては、例えば、ユーザによるパスワードの入力等が挙げられ得るが、これに限定されるものではない。パスワードの入力は、例えば後述する操作入力部43を介して行われ得るが、これに限定されるものではない。また、離脱防止機構122は、例えば解除信号が受信された際にユーザバッテリ100Bのロックを解除し得る。かかる解除信号が、例えば情報処理端末26等から供給されるようにしてもよい。
【0041】
バッテリホルダ112内には、情報取得部124が備えられている。情報取得部124は、バッテリホルダ112に装着されたユーザバッテリ100Bに関する情報を取得するためのものである。ユーザバッテリ100Bに関する情報には、当該ユーザバッテリ100Bの識別情報であるバッテリ識別情報が含まれ得る。また、ユーザバッテリ100Bに関する情報には、当該ユーザバッテリ100Bの出力電圧、容量、残量等が更に含まれ得る。情報取得部124には、電圧センサ等の各種センサ、入出力インターフェース、通信モジュール等が備えられ得るが、これに限定されるものではない。バッテリ識別情報は、ユーザバッテリ100Bの表面に文字、バーコード等によって示されていてもよい。この場合には、情報取得部124には、文字、バーコード等を読み取るための読取装置等が備えられ得る。また、バッテリ識別情報は、電気的な信号によってユーザバッテリ100Bから情報取得部124に供給されるようにしてもよい。情報取得部124によって取得される情報は、ECU96に供給され得る。
【0042】
バッテリホルダ112内には、電圧変換部126が備えられている。電圧変換部126は、スリット116の下方に位置している。電圧変換部126には、DC/DCコンバータ128が備えられ得る。電圧変換部126は、ユーザバッテリ100Bから出力される電圧を昇圧し得る。また、電圧変換部126に、電圧を降圧する機能が更に備えられていてもよい。電圧変換部126は、ユーザバッテリ100Bとジャンクションボックス92(図3参照)との間の給電経路上に位置し得る。
【0043】
図3は、本実施形態による電動移動体の一部を示すブロック図である。図3においては、信号線が破線を用いて示されている。なお、煩雑さを回避するために、多数の信号線のうちの一部の信号線のみが図3には示されている。また、図3においては、電力線等の配線が実線を用いて示されている。
【0044】
図3に示すように、移動体制御装置90には、ジャンクションボックス92と、PCU(Power Control Unit)94、95と、ECU96とが備えられている。
【0045】
ジャンクションボックス92は、配電経路を切り替えるためのものである。ジャンクションボックス92には、複数の配線、即ち、ワイヤハーネスが接続されている。ジャンクションボックス92は、配線を介して本体バッテリ100Aに接続されている。また、ジャンクションボックス92は、配線を介して電圧変換部126に接続されている。また、ジャンクションボックス92は、配線を介してPCU94に接続されている。また、ジャンクションボックス92は、配線を介してPCU95に接続されている。
【0046】
ECU96には、例えば、演算部(処理部)89と、記憶部91と、不図示の入出力インターフェースとが備えられている。演算部89は、例えば、CPU(Central Processing Unit)のプロセッサ(processor)、即ち、処理回路(processing circurity)によって構成され得る。演算部89には、制御部98と、認証部99とが備えられている。制御部98と、認証部99とは、記憶部91に記憶されているプログラムが演算部89によって実行されることによって実現され得る。なお、制御部98、認証部99の少なくとも一部が、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路によって実現されるようにしてもよい。また、制御部98、認証部99の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されるようにしてもよい。
【0047】
記憶部91は、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとによって構成され得る。揮発性メモリとしては、例えばRAM(Random Access Memory)等が挙げられ得る。不揮発性メモリとしては、例えばROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられ得る。データ等が、例えば揮発性メモリに記憶され得る。プログラム、テーブル、マップ等が、例えば不揮発性メモリに記憶され得る。記憶部91の少なくとも一部が、上述したようなプロセッサ、集積回路等に備えられていてもよい。
【0048】
制御部98は、ジャンクションボックス92、PCU94、95等を制御し得る。制御部98は、ジャンクションボックス92を制御することによって、配電経路を切り替え得る。制御部98は、ユーザバッテリ100Bから出力される電力を少なくとも用いて駆動源16を作動させる制御を行い得る。また、制御部98は、ユーザバッテリ100Bから出力される電力を少なくとも用いて、本体バッテリ100Aに対する充電を行う制御を行い得る。また、制御部98は、発電機66から出力される電力を少なくとも用いて、本体バッテリ100Aに対する充電を行う制御を行い得る。また、制御部98は、駆動源16から出力される電力、即ち、回生電力を少なくとも用いて、本体バッテリ100Aに対する充電を行う制御を行い得る。また、制御部98は、ユーザバッテリ100Bから出力される電力と、本体バッテリ100Aから出力される電力と、発電機66から出力される電力とのいずれをも用いて駆動源16を作動させる制御を行い得る。また、制御部98は、駆動源16を作動させることなく、発電機66から出力される電力を用いて本体バッテリ100Aに対する充電を行う制御を行い得る。また、制御部98は、ユーザバッテリ100Bから出力される電力が本体バッテリ100Aから出力される電力よりも優先的に利用されるように、制御を行い得る。具体的には、電圧変換部126から出力される電圧が本体バッテリ100Aから出力される電圧より高くなるように電圧変換部126を制御することによって、ユーザバッテリ100Bから出力される電力が優先的に利用され得る。
【0049】
制御部98は、センサ108から供給される情報に基づいて、本体バッテリ100Aの残量、即ち、バッテリ残量を算出し得る。なお、本体バッテリ100Aの残量を検出する機能が当該本体バッテリ100Aに備えられていてもよい。この場合には、本体バッテリ100Aの残量を示す情報が、ECU96に供給され得る。制御部98は、本体バッテリ100Aの残量に基づいて、配電経路を適宜切り替え得る。本体バッテリ100Aの残量が残量閾値TH未満である場合、制御部98は、ユーザバッテリ100Bから出力される電力を用いて本体バッテリ100Aに対する充電を行うとともに、発電機66から出力される電力を用いて駆動源16を作動させる制御を行い得る。制御部98は、本体バッテリ100Aの残量を示す情報を、管理機30、管理サーバ28等に通信装置97を介して送信し得る。
【0050】
制御部98は、後述するように、認証部99によりユーザが認証されていない場合には、クランク軸57の回転を制限し得る。また、制御部98は、後述するように、認証されたユーザに応じたペダル負荷を設定し得る。
【0051】
PCU94は、ジャンクションボックス92を介して供給される直流電力を交流電力に変換して駆動源16に供給し得る。かかる交流電力は、例えば3相交流電力であるが、これに限定されるものではない。なお、駆動源16が直流モータである場合には、直流電力がPCU94から駆動源16に供給され得る。電動移動体10には、トルクセンサ59Aと回転センサ59Bとが更に備えられている。トルクセンサ59Aと回転センサ59Bとは、クランク軸57の近傍に備えられ得る。トルクセンサ59Aは、クランク軸57に加わるトルクを検出し得る。回転センサ59Bは、クランク軸57の回転数を検出し得る。制御部98は、トルクセンサ59Aから供給される信号と回転センサ59Bから供給される信号とに基づいて、PCU94から駆動源16に供給される交流電力の周波数を調整し得る。これにより、駆動源16に供給される交流電力の周波数が調整されることによって、駆動源16の回転数、即ち、駆動輪15rの回転数が調整され得る。こうして、電動移動体10の移動速度が調整され得る。また、PCU94は、駆動源16から出力される交流電力、即ち、回生電力を、直流電力に変換し得る。かかる回生電力は、本体バッテリ100A等に対する充電に用いられ得る。
【0052】
PCU95は、発電機66から出力される交流電力を直流電力に変換し得る。かかる交流電力は、例えば3相交流電力であるが、これに限定されるものではない。発電機66から出力される電力は、例えば駆動源16を駆動するために用いられ得る。発電機66から出力される電力は、本体バッテリ100A等の充電に用いられてもよい。制御部98は、発電機66から出力される電力が所望の構成要素に適宜供給され得るように、ジャンクションボックス92を制御し得る。
【0053】
電動移動体10には、通信装置97が更に備えられ得る。通信装置97は、ネットワーク24に接続可能である。通信装置97は、近距離無線通信を行い得る。また、通信装置97は、携帯電話網を用いた通信を行い得てもよい。制御部98は、通信装置97を用いて通信を行い得る。制御部98は、電動移動体10がユーザによって使用されている際に、管理サーバ28、管理機30等との間で通信を行い得る。また、制御部98は、電動移動体10がステーション22に配されている際等においても、管理サーバ28、管理機30等との間で通信を行い得る。
【0054】
電動移動体10は、GNSS等の不図示の測位システムが更に備えられ得る。測位システムは、電動移動体10の現在の位置を定期的に観測し得る。制御部98は、電動移動体10の現在の位置を示す情報を、通信装置97を介して管理サーバ28、管理機30等に送信し得る。
【0055】
電動移動体10には、操作入力部43が更に備えられ得る。操作入力部43は、例えば、ハンドル42の幅方向中央部に備えられ得る。操作入力部43には、不図示の電源ボタンが備えられ得る。ユーザは、電源ボタンを操作することにより、電動移動体10の電源のオン/オフを行い得る。操作入力部43には、不図示のプロセッサ、メモリ、入出力インターフェース、タッチパネル、通信モジュール等が備えられ得る。操作入力部43は、例えば、通信モジュールを用いて通信を行い得る。具体的には、操作入力部43は、制御部98との間で通信を行い得る。また、操作入力部43は、管理サーバ28、管理機30等との間で通信を行い得る。表示画面、即ち、タッチパネルに表示される操作画面には、ECU96から供給される情報が表示され得る。また、かかる表示画面には、管理サーバ28、管理機30等から供給される情報が表示され得る。ユーザは、タッチパネルに表示された操作画面を介して種々の入力を行い得る。なお、操作入力部43とECU96とが配線によって接続されていてもよい。この場合には、操作入力部43とECU96とが配線を介して情報の送受信を行い得る。
【0056】
電動移動体10には、通常走行モード、回生モード、充電モード等が備えられ得る。ユーザは、例えば、操作入力部43に備えられたタッチパネルに表示される操作画面を介して、電動移動体10の動作モードを設定し得る。通常走行モードは、電動移動体10を普通に走行させる動作モードである。回生モードは、駆動源16から出力される回生電力を用いて本体バッテリ100A等に対して充電を行い得る動作モードである。例えば、電動移動体10の走行速度を低下させる際、電動移動体10が下り坂を走行している際等に、通常走行モードから回生モードへの遷移が実行され得る。ユーザによってブレーキレバー84が操作されたこと等が、通常走行モードから回生モードへの遷移のトリガとなり得る。充電モードは、電動移動体10の車輪15を駆動することなく、発電機66から出力される電力を用いて本体バッテリ100A等に対して充電を行い得る動作モードである。例えば停電等の際、ユーザは、電動移動体10の動作モードを充電モードに設定し、ペダル60を漕ぐことによって、本体バッテリ100Aに対する充電を行い得る。なお、充電モードにおいては、認証部99によってユーザが認証されている状態であるか否かにかかわらず、ペダル60が漕がれた場合には、本体バッテリ100Aに対する充電が行われ得る。
【0057】
通常走行モードにおいては、制御部98は、以下のようにジャンクションボックス92等を制御し得る。制御部98は、本体バッテリ100Aから出力される電力と、ユーザバッテリ100Bから出力される電力と、発電機66から出力される電力とのうちの少なくともいずれかを用いて駆動源16が作動するようにジャンクションボックス92等を制御する。図5は、通常走行モードにおける給電経路の例を示す図である。本体バッテリ100Aから出力される電力と、ユーザバッテリ100Bから出力される電力と、発電機66から出力される電力とのいずれもが駆動源16に供給される場合の例が、図5には示されている。本体バッテリ100Aから出力される電力と、ユーザバッテリ100Bから出力される電力と、発電機66から出力される電力とのうちのいずれかが駆動源16に供給されるようにしてもよい。また、本体バッテリ100Aから出力される電力と、ユーザバッテリ100Bから出力される電力と、発電機66から出力される電力とのうちの2つが、駆動源16に供給されるようにしてもよい。
【0058】
回生モードにおいては、制御部98は、駆動源16から出力される回生電力が本体バッテリ100A等の充電に用いられるように、ジャンクションボックス92等を制御し得る。図6は、回生モードにおける給電経路の例を示す図である。駆動源16から出力される回生電力と、発電機66から出力される電力と、ユーザバッテリ100Bから出力される電力のいずれもが本体バッテリ100Aの充電に用いられる場合の例が、図6には示されているが、これに限定されるものではない。例えば、ペダル60がユーザによって漕がれていない際には、駆動源16から出力される回生電力と、ユーザバッテリ100Bから出力される電力とが、本体バッテリ100Aに供給され得る。なお、回生モードにおいては、ユーザバッテリ100Bから出力される電力が本体バッテリ100Aに供給されないようにしてもよい。
【0059】
充電モードにおいては、制御部98は、発電機66から出力される電力が少なくとも本体バッテリ100Aに供給されるように、ジャンクションボックス92等を制御し得る。図7は、充電モードにおける給電経路の例を示す図である。発電機66から出力される電力が本体バッテリ100Aに対する充電に用いられる場合の例が、図7には示されているが、これに限定されるものではない。例えば、発電機66から出力される電力が、本体バッテリ100Aに対する充電に用いられるのみならず、ユーザバッテリ100Bに対する充電に用いられるようにしてもよい。また、発電機66から出力される電力のみならず、ユーザバッテリ100Bから出力される電力をも用いて、本体バッテリ100Aに対する充電が行われるようにしてもよい。
【0060】
制御部98は、本体バッテリ100Aの残量が残量閾値TH未満である場合、以下のような制御を行い得る。図8は、本体バッテリの残量が残量閾値未満である場合の給電経路の例を示す図である。図8に示すように、かかる場合、制御部98は、ユーザバッテリ100Bから出力される電力を用いて本体バッテリ100Aに対する充電を行うとともに、発電機66から出力される電力を用いて駆動源16を作動させる制御を行い得る。
【0061】
ユーザは、電動移動体10を利用したい場合には、情報処理端末26を介して利用の申請を行う。利用の申請がユーザによって行われた場合、管理サーバ28は、当該ユーザが受け取る予定の電動移動体10に関する情報をユーザに通知する。かかる情報には、当該電動移動体10が配されているステーション22の名称、当該電動移動体10をロックしているステーションロック機構38の管理番号、当該電動移動体10の管理番号等が含まれ得る。管理サーバ28は、ユーザが受け取る予定の電動移動体10に対して、登録識別情報を供給する。管理サーバ28から電動移動体10への登録識別情報の供給は、ネットワーク24を介して行われ得る。登録識別情報は、当該ユーザが当該電動移動体10に装着する予定のユーザバッテリ100Bのバッテリ識別情報に対応する識別情報である。管理サーバ28から電動移動体10への登録識別情報の供給は、ユーザが当該電動移動体10を受け取る前に完了するように速やかに行われ得る。管理サーバ28から電動移動体10に登録識別情報が供給されると、当該電動移動体10に備えられた認証部99は、管理サーバ28から供給された登録識別情報を記憶部91に格納する。
【0062】
電動移動体10を利用する際には、ユーザは、ユーザバッテリ100Bをバッテリホルダ112に装着する。ユーザバッテリ100Bがバッテリホルダ112に装着されると、当該ユーザバッテリ100Bに関する情報が情報取得部124によって取得される。上述したように、ユーザバッテリ100Bに関する情報には、当該ユーザバッテリ100Bの識別情報であるバッテリ識別情報が含まれる。ユーザバッテリ100Bに関する情報は、ECU96に供給される。認証部99は、情報取得部124から供給されたバッテリ識別情報と、管理サーバ28から供給された登録識別情報とが一致するか否かを判定する。情報取得部124から供給されたバッテリ識別情報と、管理サーバ28から供給された登録識別情報とが一致することに基づいて、認証部99は、ユーザの認証を行い得る。即ち、認証部99は、当該ユーザバッテリ100Bを電動移動体10に装着したユーザを、当該電動移動体10を使用する権限を有するユーザとして認証し得る。認証部99によってユーザの認証が経られていない段階においては、制御部98は、クランク軸57の回転を制限する。認証部99によってユーザの認証が行われた場合には、制御部98は、クランク軸57に対する回転の制限を解除する。クランク軸57の回転は、不図示の制限機構等を用いて行われ得る。かかる制限機構としては、クランク軸57の回転をロックする不図示のロック機構が挙げられ得る。かかるロック機構は、例えば発電機66に備えられ得るが、これに限定されるものではない。また、かかる制限機構として、クランク軸57の負荷トルクを調整する不図示のトルク調整機構が用いられるようにしてもよい。トルク調整機構によってクランク軸57の負荷トルクが極めて大きい状態に設定されれば、クランク軸57の回転が十分に制限され得る。かかるトルク調整機構は、例えば発電機66に備えられ得る。
【0063】
上述したように、ユーザ情報には、ユーザが電動移動体10を利用した際に設定したペダル負荷を示す情報、即ち、ペダル負荷設定情報が紐付けられ得る。例えば、ペダル負荷設定情報は、ユーザ情報に紐付けられて管理サーバ28等に格納されている。利用の申請がユーザによって行われた場合、管理サーバ28は、当該ユーザに関するユーザ情報に紐付けられたペダル負荷設定情報を、当該ユーザが受け取る予定の電動移動体10に供給し得る。管理サーバ28から電動移動体10へのペダル負荷設定情報の供給は、ネットワーク24を介して行われ得る。管理サーバ28から電動移動体10へのペダル負荷設定情報の供給は、ユーザが当該電動移動体10を受け取る前に完了するように速やかに行われ得る。ユーザの認証が認証部99によって行われると、制御部98は、当該ペダル負荷設定情報に応じたペダル負荷が得られるように、発電機66のペダルトルクを設定する。上述したように、ペダルトルクを調整する機能は発電機66に備えられ得る。
【0064】
図9は、本実施形態による電動移動体の動作の例を示すフローチャートである。認証の処理の例が図9には示されている。
【0065】
ステップS1において、ユーザが情報処理端末26を介して電動移動体10の利用の申請を行う。利用の申請が行われると、管理サーバ28は、当該ユーザが受け取る予定の電動移動体10に関する情報をユーザに通知する。この後、ステップS2に遷移する。
【0066】
ステップS2において、管理サーバ28は、ユーザが受け取る予定の電動移動体10に対して、登録識別情報と、ペダル負荷設定情報とを通知する。認証部99は、管理サーバ28から供給された登録識別情報及びペダル負荷設定情報を記憶部91に記憶する。この後、ステップS3に遷移する。
【0067】
ステップS3において、ユーザが、ユーザバッテリ100Bをバッテリホルダ112に装着する。ユーザバッテリ100Bがバッテリホルダ112に装着されると、情報取得部124は、ユーザバッテリ100Bのバッテリ識別情報を取得する。情報取得部124は、取得したバッテリ識別情報をECU96に供給する。この後、ステップS4に遷移する。
【0068】
ステップS4において、認証部99は、情報取得部124から供給されたバッテリ識別情報と、管理サーバ28から供給された登録識別情報とが一致するか否かに基づいて、ユーザの認証を行う。バッテリ識別情報と登録識別情報とが一致する場合(ステップS4においてYES)、ステップS5に遷移する。一方、バッテリ識別情報と登録識別情報とが一致しない場合(ステップS4においてNO)、ステップS6に遷移する。
【0069】
ステップS5において、認証部99は、ユーザによる当該電動移動体10の使用を許可する。この後、ステップS7に遷移する。
【0070】
ステップS6において、認証部99は、ユーザによる当該電動移動体10の使用を許可しない。この後、ステップS8に遷移する。
【0071】
ステップS7において、制御部98は、クランク軸57に対する回転の制限を解除する。この後、ステップS9に遷移する。
【0072】
ステップS8において、制御部98は、クランク軸57に対する回転の制限を維持する。ステップS8が完了した場合には、図9に示す処理が完了する。
【0073】
ステップS9において、制御部98は、ペダル負荷設定情報に応じたペダル負荷が得られるように、発電機66のペダルトルクを設定する。こうして、図9に示す処理が完了する。
【0074】
図10は、本実施形態による電動移動体の動作の例を示すフローチャートである。通常走行モードでの動作の例が図10には示されている。
【0075】
ステップS11において、制御部98は、本体バッテリ100Aの残量が残量閾値未満であるか否かを判定する。本体バッテリ100Aの残量が残量閾値TH未満である場合(ステップS11においてYES)、ステップS12に遷移する。本体バッテリ100Aの残量が残量閾値TH以上である場合(ステップS11においてNO)、ステップS13に遷移する。
【0076】
ステップS12において、制御部98は、ユーザバッテリ100Bから出力される電力を用いて本体バッテリ100Aに対する充電を行うとともに、発電機66から出力される電力を用いて駆動源16を作動させる制御を行う。
【0077】
ステップS13において、制御部98は、ユーザバッテリ100Bから出力される電力と、本体バッテリ100Aから出力される電力と、発電機66から出力される電力とを用いて駆動源16を作動させる制御を行う。なお、ステップS13において、制御部98は、発電機66から出力される電力のみを用いて駆動源16を作動させる制御を行ってもよい。また、ステップS13において、制御部98は、ユーザバッテリ100Bから出力される電力と、発電機66から出力される電力とを用いて駆動源16を作動させる制御を行ってもよい。こうして、図10に示す処理が完了する。
【0078】
図11は、本実施形態による電動移動体の動作の例を示すフローチャートである。回生モードに遷移する際の動作の例が図11には示されている。
【0079】
ステップS21において、制御部98は、ブレーキレバー84が操作されたか否かを判定する。ブレーキレバー84が操作された場合(ステップS21においてYES)、ステップS22に遷移する。ブレーキレバー84が操作されていない場合(ステップS21においてNO)、図11に示す処理が完了する。
【0080】
ステップS22において、制御部98は、駆動源16から出力される電力、即ち、回生電力と、ユーザバッテリ100Bから出力される電力と、発電機66から出力される電力とを用いて本体バッテリ100Aが充電されるように制御を行う。なお、ステップS22において、制御部98は、ユーザバッテリ100Bから出力される電力が本体バッテリ100Aに供給されないようにしてもよい。こうして、図11に示す処理が完了する。
【0081】
図12は、本実施形態による電動移動体の動作の例を示すフローチャートである。充電モードでの動作の例が図12には示されている。
【0082】
ステップS31において、制御部98は、本体バッテリ100Aの残量が上限値に達しているか否かを判定する。本体バッテリ100Aの残量が上限値に達している場合(ステップS31においてYES)、ステップS32に遷移する。本体バッテリ100Aの残量が上限値に達していない場合(ステップS31においてNO)、ステップS33に遷移する。
【0083】
ステップS32において、制御部98は、ペダル60が漕がれても発電機66から電力が出力されないように発電機66等を制御する。
【0084】
ステップS33において、制御部98は、発電機66から出力される電力が本体バッテリ100Aに供給されるようにジャンクションボックス92等を制御する。こうして、図12に示す処理が完了する。
【0085】
このように、本実施形態によれば、駆動輪15rが駆動源16を介して回転自在に軸支されている。即ち、チェーン等の巻掛伝動機構を介することなく駆動輪15rが駆動源16によって直接回転され得る。チェーン等の巻掛伝動機構が備えられていないため、本実施形態によれば、電動移動体10は故障し難い。このため、本実施形態によれば、車体14に対する点検の頻度を少なくすることができる。また、本実施形態によれば、ユーザによって着脱され得るユーザバッテリ100Bを保持するバッテリホルダ112が備えられている。このため、本実施形態によれば、本体バッテリ100Aの残量の低下を抑制することができ、本体バッテリ100Aの交換等の頻度を少なくすることができる。車体14に対する点検の頻度、本体バッテリ100Aの交換の頻度等を少なくすることができるため、本実施形態によれば、シェアリングシステム12の運営コストの低減に寄与することができる。
【0086】
[変形実施形態]
本発明についての好適な実施形態を上述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
【0087】
例えば、上記実施形態では、ユーザバッテリ100Bが、ユーザが所有するモバイルバッテリ110である場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。不図示のシェアバッテリがユーザバッテリ100Bとして用いられるようにしてもよい。この場合、ユーザが用いる予定のシェアバッテリのバッテリ識別情報が、予めシェアリングシステム12に登録され得る。シェアバッテリは、不図示のバッテリステーションにおいて充電され得るが、これに限定されるものではない。ユーザが所有する不図示の充電機器によってシェアバッテリが充電されてもよい。
【0088】
また、上記実施形態では、ペダル負荷情報が管理サーバ28から供給される場合を例に説明したが、ペダル負荷情報がユーザバッテリ100B等から供給されるようにしてもよい。
【0089】
上記実施形態をまとめると以下のようになる。
【0090】
電動移動体(10)は、駆動輪(15r)が備えられた車体(14)と、前記駆動輪を駆動する駆動源(16)と、を備え、前記駆動輪は、前記駆動源を介して回転自在に軸支されており、前記車体に備えられた本体バッテリ(100A)と、ユーザによって着脱され得るユーザバッテリ(100B)を保持するバッテリホルダ(112)と、前記車体に備えられたペダル(60)が漕がれることによって回転するクランク軸(57)の回転を受けて発電する発電機(66)と、前記発電機から出力される電力を少なくとも用いて前記駆動源を作動させる制御を行い得る制御部(98)と、を更に備える。このような構成によれば、駆動輪が駆動源を介して回転自在に軸支されている。即ち、チェーン等の巻掛伝動機構を介することなく駆動輪が駆動源によって直接回転され得る。チェーン等の巻掛伝動機構が備えられていないため、このような構成によれば、電動移動体は故障し難い。このため、このような構成によれば、車体に対する点検の頻度を少なくすることができる。また、このような構成によれば、ユーザによって着脱され得るユーザバッテリを保持するバッテリホルダが備えられている。このため、このような構成によれば、本体バッテリの残量の低下を抑制することができ、本体バッテリの交換等の頻度を少なくすることができる。車体に対する点検の頻度、本体バッテリの交換の頻度等を少なくすることができるため、このような構成によれば、シェアリングシステムの運営コストの低減に寄与することができる。
【0091】
前記ユーザバッテリから出力される電力と、前記本体バッテリから出力される電力と、前記発電機から出力される電力とのいずれをも用いて前記駆動源を作動させる制御を行い得るようにしてもよい。このような構成によれば、十分な電力を用いて駆動源を作動させることができる。
【0092】
前記制御部は、前記ユーザバッテリから出力される電力を少なくとも用いて前記本体バッテリに対する充電を行う制御を行い得るようにしてもよい。このような構成によれば、ユーザバッテリから出力される電力を用いて本体バッテリを充電し得るため、本体バッテリの残量の低下を抑制することができ、ひいては、本体バッテリの交換等の頻度を少なくすることができる。このため、このような構成によれば、シェアリングシステムの運営コストの低減に寄与することができる。
【0093】
前記本体バッテリの残量が残量閾値未満である場合、前記制御部は、前記ユーザバッテリから出力される電力を用いて前記本体バッテリに対する充電を行うとともに、前記発電機から出力される電力を用いて前記駆動源を作動させる制御を行い得るようにしてもよい。このような構成によれば、本体バッテリの残量が残量閾値未満である場合に、本体バッテリに対する充電を行いつつ、駆動源を作動させ得る。
【0094】
前記制御部は、前記駆動源から出力される電力を用いて前記本体バッテリに対する充電を行う制御を行い得るようにしてもよい。このような構成によれば、駆動源から出力される電力を用いて本体バッテリに対する充電を行い得るため、本体バッテリの残量の低下を抑制することができ、ひいては、本体バッテリの交換等の頻度を少なくすることができる。このため、このような構成によれば、シェアリングシステムの運営コストの低減に寄与することができる。
【0095】
前記制御部は、前記駆動源を作動させることなく、前記発電機から出力される電力を用いて前記本体バッテリに対する充電を行う制御を行い得るようにしてもよい。このような構成によれば、停電等の際においても、発電機から出力される電力を用いて本体バッテリに対する充電を行い得る。
【0096】
前記車体に装着された前記ユーザバッテリからバッテリ識別情報を取得し、取得した前記バッテリ識別情報と、予め登録されている登録識別情報との一致を判定することで前記ユーザを認証する認証部(99)を更に備えるようにしてもよい。
【0097】
前記制御部は、前記認証部により前記ユーザが認証されていない場合に、前記クランク軸の回転を制限するようにしてもよい。このような構成によれば、認証を経ていない段階では、クランク軸の回転が制限されるため、電動移動体10の盗難等を効果的に防止し得る。
【0098】
前記制御部は、認証された前記ユーザに応じたペダル負荷を設定するようにしてもよい。このような構成によれば、ユーザがペダル負荷を設定する手間を省くことができる。
【符号の説明】
【0099】
10:電動移動体 12:シェアリングシステム
14:車体 15f:車輪
15r:駆動輪、車輪 16:駆動源
17:ハブ 19:スポーク
21:リム 22:ステーション
24:ネットワーク 26:情報処理端末
26a:入出力部 28:管理サーバ
29:管理センタ 30:管理機
38:ステーションロック機構 40:車体フレーム
42:ハンドル 43:操作入力部
44:サドル 46:バスケット
48:ヘッドパイプ 50:メインフレーム
52:シートパイプ 54:第1サブフレーム
56:第2サブフレーム 57:クランク軸
58:クランク 59A:トルクセンサ
59B:回転センサ 60:ペダル
66:発電機 74:シートポスト
76:アクチュエータ 78:ステアリング軸
80:フロントフォーク 82:グリップ
84:ブレーキレバー 89:演算部
90:移動体制御装置 91:記憶部
92:ジャンクションボックス 96:ECU
97:通信装置 98:制御部
99:認証部 100A:本体バッテリ
100B:ユーザバッテリ 104、112:バッテリホルダ
106:ロック装置 108:センサ
110:モバイルバッテリ 114:収納用筐体
116:スリット 118:コネクタ
120:電力ポート 122:離脱防止機構
122a:サイドアーム 122b:ロックバー
124:情報取得部 126:電圧変換部
128:DC/DCコンバータ
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