(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-25
(45)【発行日】2023-11-02
(54)【発明の名称】カテーテルを保護するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
A61M 25/02 20060101AFI20231026BHJP
【FI】
A61M25/02 504
(21)【出願番号】P 2020572931
(86)(22)【出願日】2019-06-21
(86)【国際出願番号】 US2019038595
(87)【国際公開番号】W WO2020005777
(87)【国際公開日】2020-01-02
【審査請求日】2022-05-10
(32)【優先日】2018-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520505102
【氏名又は名称】ノヴォネート インク
(74)【代理人】
【識別番号】100124039
【氏名又は名称】立花 顕治
(74)【代理人】
【識別番号】100170542
【氏名又は名称】桝田 剛
(72)【発明者】
【氏名】エリック ファエズ シェハーブ
(72)【発明者】
【氏名】エリック ジョンソン
(72)【発明者】
【氏名】エリック アンソニー クラマー
(72)【発明者】
【氏名】マーロ ドライツイッヒアッカー コーン
(72)【発明者】
【氏名】ジェイムス ケネディ ウォール
(72)【発明者】
【氏名】ロス ダニエル ヴェヌーク
(72)【発明者】
【氏名】シヴァニ アレグザンドラ トレス
(72)【発明者】
【氏名】セリス ロハン マーレー-スコット
(72)【発明者】
【氏名】マリサ ジャネール サン アグスティン ボルハ
【審査官】中村 一雄
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-515189(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0143941(US,A1)
【文献】特開2015-163191(JP,A)
【文献】米国特許第05282463(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 25/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開いた底部と、
上面であって、前記上面が平坦で透明であり、開口部を備え、前記開口部が第1の弓形部分を備える、上面と、
側壁と、
前記側壁の複数の通気孔であって、前記複数の通気孔のそれぞれは、長軸が前記上面と前記底部との間に延在し、かつ覆われていない穴である長方形の形状を有する、複数の通気孔と、
前記底部と、前記上面と、前記側壁とによって少なくとも部分的に画定される空洞であって、シールドが、カテーテルインターフェースが前記空洞内にあるときにカテーテルインターフェースを取り囲み、カテーテルインターフェースから離間するように構成される、空洞と、
前記底部から前記側壁に沿って前記開口部まで延びるスロットと
を備えるシールドと、
前記シールドから外側に延び、カテーテルの一部を収容するように構成されたアンダーカットを含む、第1のクリップと、
第1のラッチと、
前記第1のラッチを前記シールドに接続する第1のテザーであって、
前記第1のラッチは、前記第1のクリップに少なくとも部分的に巻かれたカテーテル上に伸ばされるように構成される、
第1のテザーと、
前記シールドから外側に延びるフランジと、
を備える、
カテーテルインターフェース保護器具。
【請求項2】
前記シールドから外側に延び、カテーテルの一部を収容するように構成されたアンダーカットを含む、第2のクリップと、
第2のラッチと、
前記第2のラッチを前記シールドに接続する第2のテザーであって、
前記第2のラッチは、前記第2のクリップに少なくとも部分的に巻かれたカテーテル上に伸ばされるように構成される、
第2のテザーと
を更に備える、
請求項1に記載の器具。
【請求項3】
前記第1のテザーは、
前記第1のラッチの第1の側に接続された第1のアームと、
前記第1のラッチの第2の側に接続された第2のアームと、
を備える、
請求項1または2に記載の器具。
【請求項4】
前記フランジは、
前記シールドから外側に延びる第1のフランジであって、
平坦な下面と、
弓形の上面と、
前記第1のフランジの縁部から上向きに延びるアンカーと
を備える、第1のフランジと、
前記第1のフランジの横方向に反対側の前記シールドから外側に延びる第2のフランジであって、
平坦な下面と、
弓形の上面と、
前記第2のフランジの縁部から上向きに延びるアンカーと
を備える、第2のフランジと
を含む、
請求項1から3のいずれか1項に記載の器具。
【請求項5】
前記フランジは、環状フランジを含む、
請求項1から3のいずれか1項に記載の器具。
【請求項6】
前記シールドから外側に延び、カテーテルの一部を収容するように構成されたアンダーカットを含む第2のクリップと、
第2のラッチと、
前記第2のラッチを前記シールドに接続する第2のテザーであって、
前記第2のラッチは、前記第2のクリップに少なくとも部分的に巻かれたカテーテル上に延びるように構成される、
第2のテザーと
を備え、
前記第1のテザーは、
前記第1のラッチの第1の側に接続された第1のアームと、
前記第1のラッチの第2の側に接続された第2のアームと
を備え、
前記第2のテザーは、
前記第2のラッチの第1の側に接続された第3のアームと、
前記第2のラッチの第2の側に接続された第4のアームと
を備え、
前記開口部は、第2の弓形部分を含み、前記第1の弓形部分と前記第2の弓形部分とは、ドッグボーン形状の開口部を形成する、
請求項1から5のいずれか1項に記載の器具。
【請求項7】
開いた底部と、
上面であって、平らで透明で、開口部を含む、上面と、
側壁と、
前記側壁の複数の通気孔であって、各々が覆われていない穴である、複数の通気孔と、
前記底部と、前記上面と、前記側壁とによって少なくとも部分的に画定される空洞であって、シールドが、カテーテルインターフェースが前記空洞内にあるときにカテーテルインターフェースを取り囲み、カテーテルインターフェースから離間するように構成される、空洞と、
前記底部から前記側壁に沿って前記開口部まで延びるスロットと
を備えるシールドと、
前記シールドから外側に延びる第1のクリップと、
第1のラッチと、
前記第1のラッチを前記シールドに接続する第1のテザーであって、
前記第1のラッチは、前記第1のクリップに少なくとも部分的に巻かれたカテーテル上に伸ばされるように構成される、
第1のテザーと
前記シールドから外側に延び、カテーテルの一部を収容するように構成されたアンダーカットを含む、第2のクリップと、
第2のラッチと、
前記第2のラッチを前記シールドに接続する第2のテザーであって、
前記第2のラッチは、前記第2のクリップに少なくとも部分的に巻かれたカテーテル上に伸ばされるように構成される、
第2のテザーと
を備える、
カテーテルインターフェース保護器具。
【請求項8】
前記開口部は、第1の部分と第2の部分とを含み、前記第1の部分と前記第2の部分とは、8の字形状を形成する、
請求項
7に記載の器具。
【請求項9】
前記複数の通気孔のそれぞれが、前記上面と前記底部との間に延びる長軸を有する長方形の形状を有する、
請求項7
または8に記載の器具。
【請求項10】
前記シールドから外側に延びるフランジをさらに備える、
請求項7から
9のいずれか1項に記載の器具。
【請求項11】
開いた底部と、
上面であって、平らで透明で、開口部を含む、上面と、
側壁と、
前記側壁の複数の通気孔であって、各々が覆われていない穴である、複数の通気孔と、
前記底部と、前記上面と、前記側壁とによって少なくとも部分的に画定される空洞であって、シールドが、カテーテルインターフェースが前記空洞内にあるときにカテーテルインターフェースを取り囲み、カテーテルインターフェースから離間するように構成される、空洞と、
前記底部から前記側壁に沿って前記開口部まで延びるスロットと
を備えるシールドと、
前記シールドから外側に延びる第1のクリップと、
第1のラッチと、
前記第1のラッチを前記シールドに接続する第1のテザーであって、
前記第1のラッチは、前記第1のクリップに少なくとも部分的に巻かれたカテーテル上に伸ばされるように構成される、
第1のテザーと
前記シールドから外側に延びるフランジと、
前記シールドから外側に延び、カテーテルの一部を収容するように構成されたアンダーカットを含む第2のクリップと、
第2のラッチと、
前記第2のラッチを前記シールドに接続する第2のテザーであって、
前記第2のラッチは、前記第2のクリップに少なくとも部分的に巻かれたカテーテル上に延びるように構成される、
第2のテザーと
を備え、
前記開口部は、第1の部分と第2の部分とを含み、前記第1の部分と前記第2の部分とは、8の字形状を形成し、
前記複数の通気孔のそれぞれは、前記上面と前記底部との間に延びる長軸を有する長方形の形状を有し、
前記フランジは、平坦な下面と弓形の上面とを含む、
カテーテルインターフェース保護器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
参照による援用
本出願は、2018年6月25日に出願された米国仮特許出願第62/689,463号の優先権を主張し、あらゆる目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
分野
本出願は、臍帯器具に関し、より詳細には、臍帯断端を保護するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
毎年、500万以上の中心静脈カテーテル(中心ラインとも呼ばれる)が医師によって配置されている。中心ラインは、患者への投薬や栄養サポートの提供を容易にするが、病院内血流感染につながる場合がある。中心ライン関連血流感染症(CLABSI)の関連症状は、敗血症、発熱、及び倦怠感である。CLABSIは、罹患率や死亡率の増加、入院期間、費用に関連しているため、病院にとって大きな懸念事項である。
【0004】
低出生体重児及び早産児に関連する合併症により、それらの新生児の多くが新生児集中治療室(NICU)に入る必要があり、それらの大半は臍帯カテーテル(アンビリカルカテーテル)を受ける。早産児は、未熟な免疫系、乏しい皮膚の完全性、数多くの介護者への曝露、細菌のコロニー形成を促す環境への配置、及び侵襲的処置に繰り返しさらされることにより、血流感染に対して特に脆弱である。実際、これらの乳児におけるCLABSIの割合は、成人におけるCLABSIの割合よりもはるかに高い。
【0005】
臍帯カテーテル留置は多くの早産児にとって必要かつ救命的な処置であるが、CLABSIの結果は致命的となり得る。早産児のカテーテル関連血流感染は、罹患率及び死亡率の増加と関連している。CLABSIを有する乳児は、呼吸困難、重篤な脳室内出血、脳室周囲白質軟化症、気管支肺異形成症、及び死亡のリスクが高い。CLABSIは、臍帯カテーテルに関連する合併症の最も一般的な原因であり、臍帯カテーテルを有する新生児の約5~15%がCLABSIを発症する。その割合は、体重が最も低い1250g未満の乳児について最も高く、臍帯カテーテルのCLABSI率は15%以上である。
【0006】
臍帯カテーテルの配置は、繊細で多段階のプロセスである。まず、臍帯を垂直に持ち上げ、外科用メスで皮膚から約1センチメートル上で切断する。第二に、血管を拡張させるために鉗子の閉じた先端を臍静脈又は臍動脈に配置する。第三に、カテーテルを血管内に導入し、4~5センチメートル前進させる。このステップは、カテーテルが正しく挿入されない場合に繰り返される場合がある。第四に、カテーテルの内腔への配置を確認するために血液を吸引し、0.5mLのヘパリンを流して内腔をきれいにする。最後に、カテーテルを所定の長さ(新生児の身長及び体重に基づいて)まで進め、縫合糸で臍帯断端に取り付け、ラインをカテーテルブリッジ(外科用テープで作られることがある)で固定する。臍静脈カテーテルの理想的な配置は、下大静脈(IVC)と心臓の右心房との接合部にある。
【0007】
高い合併症リスクにもかかわらず、臍帯カテーテルは、NICUにおけるカテーテル法の好ましい手段のままであり、なぜならそれは薬剤、水分及び非経口栄養を、早産でしばしば病気の新生児へ送達するのに必要なフローを有する静脈系への信頼できるアクセスを提供するからである。臍帯カテーテルはまた、血圧を監視し、静脈血又は動脈血をサンプリングするために使用することができる。現在の技術では、典型的に中心アクセスの必要性が依然として存在するにも関わらず、CLABSIのリスクのため、医師は約6~8日後に臍帯カテーテルを抜去する。実際に、末梢挿入型中心静脈カテーテル(PICC)ライン又は他の形態の中心静脈カテーテル挿入が、通常、UC除去後に新生児に設置される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
臍帯カテーテルのCLABSIは、中心静脈カテーテル関連の血流感染と比べて少なくとも5倍よく起こる。これについての考えられる一つの理由は、臍領域のユニークな解剖学的構造、又は、臍帯断端を保護し、臍帯カテーテルを安定させることができるという新生児の固有の要求に特化した器具がないことである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
いくつかの実施形態では、臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための器具は、シールドを含む。シールドには壁がある。壁は、臍帯断端を収容するように構成された空洞を少なくとも部分的に画定している。シールドはさらに、対象に取り付けるように構成された基部を含む。器具は、シールドに開口部をさらに含む。シールドの開口部は、臍帯カテーテルが貫通できるように構成されている。
【0010】
いくつかの実施形態では、臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための器具は、臍帯断端を少なくとも部分的に取り囲むように構成されたシールドを備える。器具は、シールドに開口部をさらに含む。シールドの開口部は、臍帯カテーテルが貫通できるように構成されている。
【0011】
開口部はシールドの上端にあり得る。シールド上端の開口部は、シールドの側面まで延在してもよい。シールドは、臍帯カテーテルを保持するように構成された第1のクリップを備え得る。シールドは、第2のクリップを備え得る。第1のクリップは、第2のクリップの上にあって、積層構成を形成し得る。第1のクリップ及び第2のクリップは、シールドのそれぞれ異なる側に配置されてもよい。第1のクリップは、第1のデュロメータを有する第1の材料から作製され得る。シールドの別の部分は、第2のデュロメータを有する第2の材料から作製され得る。第1のデュロメータは、第2のデュロメータよりも高くてもよい。第2のクリップは、臍帯カテーテル及び/又は別のカテーテルを保持するように構成され得る。第1のクリップは、第1のカテーテルスロットを有し得る。第2のクリップは、第2のカテーテルスロットを有し得る。第1のカテーテルスロットは、第2のカテーテルスロットの寸法とは異なる寸法を有し得る。器具はさらに第3のクリップを含み得る。第1のクリップは、臍帯カテーテルを保持するように構成され得る。第2のクリップは、第1の追加のカテーテルを保持するように構成され得る。第3のクリップは、第2の追加のカテーテル及び/又は臍帯カテーテルを保持するように構成され得る。第1のクリップ及び第2のクリップは、単一の構成要素として統合され得る。シールドは、第1のデュロメータを有する第1の部分と、第2のデュロメータを有する第2の部分とを含み得る。第1のデュロメータは、第2のデュロメータよりも高くてもよい。シールドは、シールドの1つ又は複数の側に1つ又は複数のスプール溝を備えていてもよい。1つ又は複数のスプール溝は、臍帯カテーテルのセグメントを収容するように構成され得る。シールドは、臍帯カテーテルのセグメントを収容するように構成された、円周方向に配置されたスプール溝を含み得る。シールドには上部があり得る。シールドはさらに、臍帯カテーテルを保持及び/又は誘導するためのクリップを上部に備えてもよい。シールドは、ユーザがシールドを把持することを可能にするために、上部に少なくとも2つの挟持(ピンチング)突起をさらに含み得る。シールドは、ユーザが書き込み可能に構成された外面を備えてもよい。シールドは、色分け又はラベリングを備えてもよい。基部は、シールドの側面から離れるように延びる、T字形部分、直線部分、又は湾曲部分、あるいは全周部分を含み得る。シールドは、第1のシールド部分と、第1のシールド部分に移動可能に結合され得る第2のシールド部分とを有し得る。第2のシールド部分が第1の位置にあるとき、臍帯断端はシールドによって遮蔽され得る。第2のシールド部分が第2の位置にあるとき、臍帯断端は、シールドの外側の環境にさらされる可能性がある。器具は、第2のシールド部分を第1のシールド部分に回転可能に結合するように構成された機械的ヒンジをさらに備え得る。第2のシールド部分は、基部に平行な平面内で第1のシールド部分に対して移動可能であり得る。器具は、第2のシールド部分が第1の位置にあるとき、第1のシールド部分に対して第2のシールド部分をロックするように構成された固定器具をさらに含み得る。器具は、開口部又は開口部に隣接して配置されたシールをさらに含み得る。シールは、第1のシールド部分に結合され得る第1のシール部分を有し得る。シールは、第2のシールド部分に結合され得る第2のシール部分を有し得る。シールドの少なくとも一部はドーム型であってもよい。器具は、ドーム型シールドから延びる管状構造をさらに含み得る。管状構造は、開口部から延びるチャネルを有し得る。管状構造は、ドーム型シールドの上端にあり得る。器具は、開口部又は開口部に隣接して配置されたシールをさらに含み得る。シールは、第1のシール部分と、第1のシール部分と協働して臍帯カテーテルを器具に対して固定するための第2のシール部分とを有し得る。シールドの大部分は剛性であり得る。シールドは剛性でなくてもよい。シールドは、約1ポンド(例えば、1ポンド)未満であり得る圧縮力に応答して折り畳み可能であり得る。器具は、基部を患者に取り付けるように構成された基部に接着剤をさらに含み得る。基部は、吸引を提供するように構成された1つ又は複数の開口部又はスロットを含み得る。器具は、臍帯カテーテルを器具に対して固定するように構成されたばね負荷器具をさらに含み得る。シールドの少なくとも一部は透明であってもよい。器具は、臍帯カテーテルを機械的に保持するように構成されたシールをさらに含み得る。シールは、臍帯カテーテルに関連する細菌から臍帯断端を保護するように構成され得る。シールドは、シールドの外側の細菌、及び/又は物理的接触から臍帯断端を保護するように構成され得る。シールドは、シールドの壁を通して空気交換を可能にするように構成された通気孔を含み得る。器具は、通気孔を覆う透過性又は半透性のカバーをさらに含み得る。器具はさらに、通気孔を露出させるために選択的に開放することができるか、又は通気孔を閉鎖するように閉じることができるカバーを含み得る。開口部はシールドの側面にあり得る。開口部は、シールドの上部にあり得る。開口部は、シールドの中心からオフセットしていてもよい。基部、シールドの内面、シールドの外面、シールド全体などは、抗菌材料を含み得る。器具は、シールドに結合された紫外光源をさらに含み得る。シールドは、約5インチ未満(例えば、5インチ未満)の幅を有し得る。器具はさらに、臍帯カテーテルを閉鎖して臍帯カテーテル内の流体流れを止めることができるように構成された手動制御機構を含み得る。器具は、シールド、患者、又は臍帯断端に対する臍帯カテーテルの位置を監視するための位置監視器具をさらに含み得る。
【0012】
いくつかの実施形態では、キットは、前述したような器具のいずれかと、はさみ、外科用メス、活栓(ストップコック)、シリンジ、測定テープ、拡張器、針、滅菌材料、カテーテル、ドレープ、スポンジ、縫合糸、臍帯縛り具(umbilical tie)、麻酔剤、鉗子、持針器、止血剤、注射器、滅菌生理食塩水のバッグ、及び/又はガーゼパッドのうちの少なくとも1つ、又は少なくとも2つ以上の組み合わせとを含み得る。
【0013】
キットはさらに、器具を収容するためのコンパートメント、及び、はさみ、メス、活栓、シリンジ、測定テープ、拡張器、針、滅菌材料、カテーテル、ドレープ、スポンジ、縫合糸、臍帯縛り具、麻酔剤、鉗子、持針器、止血剤、注射器、滅菌生理食塩水のバッグ、及びガーゼパッド、及びそれらのうちの2つ以上の任意の組み合わせを収容するための1つ以上の追加のコンパートメントを有する容器を含み得る。
【0014】
いくつかの実施形態では、臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための方法は、臍帯断端を収容するための空洞を画定する壁を備えたシールドを有する器具を提供することを含み得る。
【0015】
シールドは、患者に取り付けるための基部をさらに含み得る。器具は、シールドに開口部をさらに含み得る。本方法は、シールドを使用して環境から臍帯断端を遮蔽すること、及びシールドの開口部を使用して臍帯カテーテルを収容することをさらに含み得る。
【0016】
器具は、開口部又は開口部に隣接してシールをさらに含み得る。本方法は、シールを使用して、臍帯カテーテルに関連する細菌から臍帯断端を保護することをさらに含み得る。本方法はさらに、臍帯カテーテルを器具に着脱可能に固定することによって、臍帯カテーテルを器具に対して安定させることを含み得る。
【0017】
いくつかの実施形態では、カテーテルインターフェース保護器具は、開いた底部と、透明な上面と、側壁と、底部、上面、及び側壁によって少なくとも部分的に画定される空洞とを含むシールドを備える。
【0018】
いくつかの実施形態では、カテーテルインターフェース保護器具は、開いた底部と、平坦な上面と、側壁と、底部、上面、及び側壁によって少なくとも部分的に画定される空洞とを含むシールドを備える。
【0019】
いくつかの実施形態では、カテーテルインターフェース保護器具は、開いた底部と、開口部を含む上面と、側壁と、底部、上面、及び側壁によって少なくとも部分的に画定される空洞とを含むシールドを備える。
【0020】
いくつかの実施形態では、カテーテルインターフェース保護器具は、開いた底部と、上面と、側壁と、底部、上面、及び側壁によって少なくとも部分的に画定される空洞と、側壁から延在するクリップとを含むシールドを備える。
【0021】
いくつかの実施形態では、カテーテルインターフェース保護器具は、開いた底部と、上面と、側壁と、底部、上面、及び側壁によって少なくとも部分的に画定される空洞と、クリップと、テザーと、ラッチとを含むシールドを備える。
【0022】
上面は平坦であり得る。上面は、100nm~500nmの表面変動を有し得る。上面は開口部を含み得る。開口部は、第1の弓形部分及び第2の弓形部分を含み得る。
【0023】
第1の弓形部分は、第1の直径を有する第1のカテーテルを保持するように構成され得る。第2の弓形部分は、第2の直径を有する第2のカテーテルを保持するように構成され得る。第1の直径は、第2の直径とは異なる場合がある。開口部は、第3の弓形部分を含み得る。第1の弓形部分は、第1の直径を有する第1のカテーテルを保持するように構成され得る。第2の弓形部分は、第2の直径を有する第2のカテーテルを保持するように構成され得る。第3の弓形部分は、第3の直径を有する第3のカテーテルを保持するように構成され得る。第1の直径は、第2の直径とは異なる場合がある。第2の直径は、第3の直径とは異なる場合がある。第1の直径は、第3の直径とは異なる場合がある。第1の弓形部分は、第1の領域、第1の領域から延びる第2の領域、及び第2の領域から延びる第3の領域を含み得る。第1の領域は、第1の直径を有する第1のカテーテルを保持するように構成され得る。第2の領域は、第2の直径を有する第2のカテーテルを保持するように構成され得る。第3の領域は、第3の直径を有する第3のカテーテルを保持するように構成され得る。第1の直径は、第2の直径とは異なる場合がある。第2の直径は、第3の直径とは異なる場合がある。第1の直径は、第3の直径とは異なる場合がある。
【0024】
第2の弓形部分は、第1の領域、第1の領域から延びる第2の領域、及び第2の領域から延びる第3の領域を含み得る。第2の弓形部分の第1の領域は、第4の直径を有する第4のカテーテルを保持するように構成され得る。第2の弓形部分の第2の領域は、第5の直径を有する第5のカテーテルを保持するように構成され得る。第2の弓形部分の第3の領域は、第6の直径を有する第6のカテーテルを保持するように構成され得る。第4の直径は、第5の直径とは異なる場合がある。第5の直径は、第6の直径とは異なる場合がある。第4の直径は、第6の直径とは異なる場合がある。
【0025】
開口部は、第1の部分及び第2の部分を含み得る。第1の部分は、第1の直径を有する第1のカテーテルを保持するように構成され得る。第2の部分は、第2の直径を有する第2のカテーテルを保持するように構成され得る。第1の直径は、第2の直径とは異なる場合がある。
【0026】
第1の部分は、第1の多角形を含み得る。第2の部分は、第2の多角形を含み得る。第1の多角形は、第2の多角形と同じであり得る。第1の多角形は、第2の多角形とは異なる場合がある。第1の多角形又は第2の多角形の少なくとも1つは、長方形を含み得る。第1の多角形又は第2の多角形の少なくとも1つは、平行四辺形を含み得る。第1の多角形又は第2の多角形の少なくとも1つは、三角形を含み得る。
【0027】
開口部は、カテーテルの周りで変形するように構成されたスリット及びフラッシュを含み得る。
【0028】
開口部はスロットと連絡している可能性がある。
【0029】
通気孔は、覆われていない穴を含み得る。通気孔は、覆われていない穴であり得る。通気孔は、少なくとも部分的に透過性材料で覆われていてもよい。通気孔は、透過性材料で覆われていてもよい。側壁は通気孔を備えていてもよい。通気孔は、上面と底部との間に延びる長軸を有する長方形の形状を有し得る。シールドは、この通気孔を含む複数の通気孔を含み得る。複数の通気孔は、異なるサイズを有する通気孔を含み得る。複数の通気孔は、異なる長軸を有する通気孔を含み得る。複数の通気孔は、異なる形状を有する通気孔を含み得る。シールドは、底部から側壁に沿って上面に延びるスロットをさらに含み得る。スロットの第1の側にある複数の通気孔のうちの通気孔の第1のセットは、スロットの第1の側の反対側にあるスロットの第2の側にある複数の通気孔のうちの通気孔の第2のセットと鏡像関係にし得る。
【0030】
シールドは、底部から側壁に沿って上面に延びるスロットをさらに含み得る。
【0031】
シールドは、カテーテルインターフェースを囲むように構成され得る。シールドは、カテーテルインターフェースが空洞内にあるときにカテーテルインターフェースから離間するように構成され得る。
【0032】
器具は、第1のクリップをさらに含み得る。第1のクリップは、側壁から外側に延びてもよい。第1のクリップは、アンダーカットを含み得る。アンダーカットは、第1のクリップの上側の上部アンダーカットを含み得る。上部アンダーカットは、ラッチの一部を収容するように構成されてもよい。上部アンダーカットは、カテーテルの一部を収容するように構成されてもよい。アンダーカットは、第1のクリップの底部にある底部アンダーカットを含み得る。底部アンダーカットは、カテーテルの一部を収容するように構成されてもよい。底部アンダーカットは、カテーテルの複数の部分を収容するように構成されてもよい。底部アンダーカットは、複数のカテーテルの一部を収容するように構成されてもよい。アンダーカットは、第1のクリップの側面に側部アンダーカットを含み得る。第1のクリップは、第1のクリップの側面にアンダーカットがない場合がある。器具は、第1のクリップを含む複数のクリップを含み得る。複数のクリップは、第1のクリップと同じ特徴を有する第2のクリップを含み得る。器具は、第1のフランジをさらに含み得る。第1のクリップは、フランジから円周方向にオフセットされ得る。
【0033】
器具は、第1のラッチ、及びラッチをシールドに接続する第1のテザーをさらに備え得る。第1のラッチは、把持機能を備え得る。把持機能は、複数の突起を含み得る。把持機能は、溝を含み得る。把持機能は、粗面を含み得る。第1のラッチは、血管のしるしを含み得る。血管のしるしは文字を含み得る。文字はA又はVを含み得る。
【0034】
器具は、第1のフランジをさらに含み得る。第1のラッチは、フランジから円周方向にオフセットされ得る。第1のテザーは、側壁から外側に延びてもよい。第1のテザーは、0.5mm~3mmの厚さを含み得る。第1のテザーは、0.5mm~3mmの幅を含み得る。第1のテザーは、幅よりも大きい厚さを備えていてもよい。第1のテザーは、テクスチャー加工された表面を備えていてもよい。側壁は、第1のテザーに近接するテクスチャー加工された表面を含み得る。器具は、第1のテザーを含む複数のテザーを含み得る。複数のテザーは、第2のテザーを含み得る。第1のテザーは、第1の接続点でラッチの第1の側に接続され得る。第2のテザーは、第2の接続点でラッチの第2の側に接続され得る。ラッチは、第1の接続点と第2の接続点との間のタブを含み得る。
【0035】
器具は、第1のフランジをさらに含み得る。第1のフランジは、側壁から外側に延びてもよい。第1のフランジは、平坦な底面と弓形の上面とを含み得る。第1のフランジは、テクスチャー加工された表面を含み得る。第1のフランジはアンカーを含み得る。アンカーは、第1のフランジの縁部から上向きに延びてもよい。は、第2のフランジをさらに含み得る。第2のフランジは、第1のフランジと同じ特徴を有し得る。第2のフランジは、第1のフランジの反対側に横方向に延びてもよい。第1のフランジ及び第2のフランジは、第1のフランジ及び第2のフランジがユーザの周りに巻き付けられることを可能にするように構成された可撓性材料を含み得る。第1のフランジは、第2のフランジに結合されるように構成され得る。
【0036】
器具はモノリシックに形成され得る。器具はシリコーンを含み得る。器具は本質的にシリコーンで構成されていてもよい。
【0037】
いくつかの実施形態では、カテーテルインターフェース保護器具は、開いた底部と、平坦な上面と、側壁と、底部、上面、及び側壁によって少なくとも部分的に画定される空洞とを含むシールドを備える。
【0038】
器具は、通気孔をさらに含み得る。上面は通気孔を含み得る。シールドは、開口部をさらに含み得る。器具は、開口部に適合するように構成された留め具を含むストラップをさらに含み得る。ストラップは、厚さよりも大きい幅を含み得る。ストラップは、テクスチャー加工された表面を含み得る。器具は、フランジをさらに含み得る。ストラップはフランジから円周方向にオフセットされ得る。ストラップは、少なくとも部分的に円周方向にフランジと重なってもよい。器具は、フランジをさらに含み得る。器具は、底部から側壁に沿って上面に延びるスロットをさらに含み得る。上面は開口部を含み得る。器具は、クリップをさらに含み得る。クリップは、クリップの下側にアンダーカットを含み得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、キットは、カテーテルインターフェース保護器具とテープとを含む。
【0040】
テープは、第1のしるしを有する第1の部分を含み得る。テープは、第2のしるしを有する第2の部分を含み得る。第2のしるしは、第1のしるしとは異なる場合がある。第1のしるしは、第1の文字を含み得る。第2のしるしは、第2の文字を含み得る。第2の文字は、第1の文字と異なる場合がある。第1の文字はAであり得る。第2の文字はVであり得る。第1のしるしは、第1の色を含み得る。第2のしるしは、第2の色を含み得る。第2の色は、第1の文字とは異なる場合がある。第1の色は赤であり得る。第2の色は青であり得る。第1のしるしは第1の文字を含み得、第2のしるしは第1の文字とは異なる第2の文字を含み得る。
【0041】
テープは、書き込み可能な表面を備えていてもよい。キットは、親水コロイド接着剤をさらに含み得る。キットは、透過性ストリップをさらに含み得る。キットは無菌であってもよい。
【0042】
いくつかの実施形態では、キットは、カテーテルインターフェース保護器具と親水コロイド接着剤とを含む。キットは無菌であってもよい。
【0043】
いくつかの実施形態では、キットは、カテーテルインターフェース保護器具と、器具に結合されるように構成された基部構造とを含む。基部構造は、接着性の底面を備えていてもよい。基部構造は、器具の第1の縁部と係合するように構成された第1のリップを含み得る。基部構造は、器具の第2の縁部と係合するように構成された第2のリップを含み得る。第2の縁部は、第1の縁部の反対側にあり得る。
【0044】
キットはカードを含み得る。カードは、器具の一部の上に延びるタブを備えていてもよい。キットの接着性コンポーネントは、接着剤の裏材を剥がさずに使用するために、カードに接着可能かつカードから取り外し可能であり得る。
【0045】
キットは、複数のウェルを含むトレイを備え得る。
【0046】
キットは無菌であってもよい。
【0047】
いくつかの実施形態では、カテーテルインターフェースを保護する非治療的方法は、カテーテルインターフェース保護器具のスロットを通して対象のカテーテルを延ばすこと、カテーテルインターフェース保護器具のクリップの周りにカテーテルを少なくとも部分的に巻き付けること、及びクリップの周りにカテーテルインターフェース保護器具のラッチを固定することを含む。
【0048】
本方法は、カテーテルの遠位部分をカテーテルインターフェース保護器具の空洞内に配置することを含み得、カテーテルの近位部分は、カテーテルインターフェース保護器具の開口部を通って延びる。本方法は、カテーテルインターフェースとカテーテルの近位端部との間でカテーテルの方向を少なくとも2回変更することを含み得る。クリップの周りにカテーテルを少なくとも部分的に巻き付けることは、クリップの一部の下にカテーテルを巻き付けることを含み得る。クリップの周りにカテーテルを少なくとも部分的に巻き付けることは、クリップの周りにカテーテルを少なくとも一度巻き付けることを含み得る。クリップの周りにカテーテルを少なくとも部分的に巻き付けることは、クリップの一部の下及びカテーテルインターフェース保護器具の第2のクリップの一部の下にカテーテルを巻き付けることを含み得る。
【0049】
本方法は、スロットを通して対象の第2のカテーテルを延ばすこと、クリップ又はカテーテルインターフェース保護器具の第2のクリップの少なくとも1つの周りに第2のカテーテルを少なくとも部分的に巻き付けること、クリップの周りにラッチの少なくとも1つ、ラッチ又はカテーテルインターフェース保護器具の第2のクリップの周りにカテーテルインターフェース保護器具の第2のラッチを固定することをさらに含み得る。
【0050】
クリップの周りにカテーテルを少なくとも部分的に巻き付けることは、クリップの一部の下にカテーテルを巻き付けることを含み得、クリップ又はカテーテルインターフェース保護器具の第2のクリップの少なくとも1つの周りに第2のカテーテルを少なくとも部分的に巻き付けることは、第2のクリップの一部の下にカテーテルを巻き付けることを含み得る。クリップの一部の下に巻き付けることは、第1の方向であり得、第2のクリップの一部の下に第2のカテーテルを巻き付けることは、第1の方向と反対の第2の方向であり得る。クリップの周りにカテーテルを少なくとも部分的に巻き付けることは、クリップの一部の下にカテーテルを巻き付けることを含み得、クリップ又はカテーテルインターフェース保護器具の第2のクリップの少なくとも1つの周りに第2のカテーテルを少なくとも部分的に巻き付けることは、クリップの一部の下にカテーテルを巻き付けることを含み得る。クリップの周りにカテーテルを少なくとも部分的に巻き付けることは、クリップ及び第2のクリップの一部の下にカテーテルを巻き付けることを含み得、クリップ又はカテーテルインターフェース保護器具の第2のクリップの少なくとも1つの周りに第2のカテーテルを少なくとも部分的に巻き付けることは、クリップ及び第2のクリップの一部の下にカテーテルを巻き付けることを含み得る。
【0051】
いくつかの実施形態では、対象を腹臥位に配置するための器具は、カテーテルインターフェース保護器具を収容するように構成された開口部を含むパッド領域を含む。
【0052】
開口部の深さは1cm~10cmであり得る。開口部の横方向の寸法は、1cm~10cmであり得る。パッド領域は、開口部とパッド領域の縁部との間にカテーテルを通すように構成されたチャネルをさらに含み得る。器具は、パッド領域に結合された別のパッド領域をさらに含み得る。別のパッド領域は、対象の頭又は胴体の少なくとも1つを収容するように構成され得る。
【0053】
いくつかの実施形態では、カテーテルインターフェース保護器具を試験するための器具は、カテーテルインターフェース保護器具に結合されるように構成された基部と、基部の周りの異なる角度にある複数のポートとを含む。
【0054】
器具は、カテーテルに結合されるように構成された力計をさらに含み得る。複数のポートは、基部の周りに180°延びる。複数のポートは、基部の周りに180°を超えて延びる。複数のポートは、基部の周りに180°未満延びる。基部は、平坦な表面を含み得る。基部は、凹面を含み得る。基部は、凸面を含み得る。器具は、基部及び複数のポートの周りのチャンバをさらに含み得る。チャンバは、器具の相対湿度を制御するように構成されてもよい。チャンバは、器具の温度を制御するように構成されてもよい。器具は、流体流動試験器具をさらに含み得る。
【0055】
いくつかの実施形態では、カテーテルインターフェース保護器具は、シールドを含む。シールドは、開いた底部と、上面と、側壁と、側壁の複数の通気孔と、底部、上面、及び側壁によって部分的に画定される空洞と、底部から側壁に沿って開口部に延びるスロットとを備える。上面は平坦である。上面は透明である。上面は開口部を含む。開口部は、第1の弓形又は多角形部分を含む。上面は、第2の弓形又は多角形部分を含む。複数の通気孔のそれぞれは、上面と底部との間に延びる長軸を有する長方形の形状を有する。複数の通気孔のそれぞれは、覆われていない穴である。シールドは、カテーテルインターフェースが空洞内にあるときに、カテーテルインターフェースを取り囲み、カテーテルインターフェースから離間するように構成されている。器具はさらに、シールドから外向きに延びる第1のクリップ、第1のラッチ、第1のラッチをシールドに接続する第1のテザー、シールドから外側に延びる第2のクリップ、第2のラッチ、第2のラッチをシールドに接続する第2のテザー、シールドから外側に延びる第1のフランジ、及び第1のフランジの横方向反対側にシールドから外側に延びる第2のフランジを備える。第1のフランジは、平坦な下面と、弓形の上面と、第1のフランジの縁部から上方に延びるアンカーとを備える。第2のフランジは、平坦な下面と、弓形の上面と、第2のフランジの縁部から上方に延びるアンカーとを備える。器具はシリコーンを含む。器具はモノリシックに形成されている。
【0056】
いくつかの実施形態では、カテーテルインターフェース保護器具は、シールド、シールドから外向きに延びる第1のクリップ、第1のラッチ、第1のラッチをシールドに接続する第1のテザー、シールドから外側に延びる第1のフランジ、及び第1のフランジの横方向反対にシールドから外側に延びる第2のフランジを含むか、あるいは本質的にそれらから構成される。第1のフランジは、平坦な下面と、弓形の上面と、第1のフランジの縁部から上方に延びるアンカーとを含み得る。第2のフランジは、平坦な下面と、弓形の上面と、第2のフランジの縁部から上方に延びるアンカーとを含み得る。シールドは、開いた底部と、上面と、側壁と、側壁の複数の通気孔と、底部、上面、及び側壁によって少なくとも部分的に画定される空洞と、底部から側壁に沿って開口部に延びるスロットとを含み得る。上面は平坦及び/又は透明であり得る。上面は開口部を含み得る。開口部は、第1の弓形又は多角形部分を含み得る。複数の通気孔のそれぞれは、上面と底部との間に延びる長軸を有する長方形の形状を有し得る。複数の通気孔のそれぞれは、覆われていない穴であり得る。シールドは、カテーテルインターフェースが空洞内にあるときに、カテーテルインターフェースを取り囲み、カテーテルインターフェースから離間するように構成され得る。
【0057】
器具は、シールドから外側に延びる第2のクリップと、第2のラッチと、第2のラッチをシールドに接続する第2のテザーとをさらに備え得る。上面は、100nm~500nmの表面変動を有し得る。開口部は、第2の弓形又は多角形部分をさらに含み得る。器具はシリコーンを含み得る。器具はモノリシックに形成され得る。開口部は、カテーテルの周りで変形するように構成されたスリット及びフラッシュを含み得る。第1のテザーは、幅よりも大きい厚さを備えていてもよい。第1のテザーは、テクスチャー加工された表面を備えていてもよい。側壁は、第1のテザーに近接するテクスチャー加工された表面を含み得る。
【0058】
いくつかの実施形態では、カテーテルインターフェース保護器具は、シールドと、シールドから外側に延びる第1のクリップと、第1のラッチと、第1のラッチをシールドに接続する第1のテザーとを含むか、あるいは本質的にそれらから構成される。シールドは、開いた底部と、上面と、側壁と、側壁の複数の通気孔と、底部、上面、及び側壁によって少なくとも部分的に画定される空洞と、底部から側壁に沿って開口部に延びるスロットとを含み得る。上面は開口部を含み得る。開口部は、第1の弓形又は多角形部分を含み得る。シールドは、カテーテルインターフェースが空洞内にあるときに、カテーテルインターフェースを取り囲み、カテーテルインターフェースから離間するように構成され得る。
【0059】
器具は、シールドから外側に延びる第2のクリップと、第2のラッチと、第2のラッチをシールドに接続する第2のテザーとをさらに備え得る。器具は、シールドから外側に延びる第1のフランジをさらに含み得る。第1のフランジは、平坦な下面及び弓形の上面を含み得る。第1のフランジは、第1のフランジの縁部から上方に延びるアンカーを含み得る。上面は平坦であり得る。上面は、100nm~500nmの表面変動を有し得る。上面は透明であり得る。複数の通気孔のそれぞれは、上面と底部との間に延びる長軸を有する長方形の形状を有し得る。複数の通気孔のそれぞれは、覆われていない穴であり得る。器具はシリコーンを含み得る。器具はモノリシックに形成され得る。
【0060】
本発明者らは、以下が仕様であるカテーテル固定システムのための新しい、独創的で装飾的な設計を発明し、その一部を形成する添付の図面が参照される。いくつかの実施形態では、請求されているのは、示され、説明されているように(例えば、
図29A~
図29Hに関して)、カテーテル固定システムの装飾設計である。破線部分及び/又は破線部分に変換される可能性のある実線は、請求されていない主題のみを示し、請求された意匠の一部を形成しないであろう。
【0061】
他の、さらなる態様及び特徴は、以下の詳細な説明を読むことによって明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0062】
図面は、実施形態の設計及び効用を示し、類似の要素は共通の参照番号によって参照される。これらの図面は必ずしも縮尺通りに描かれていない。上記及びその他の利点と目的とがどのようにして得られるかをより良く理解するために、実施形態のより詳細な説明が提供され、添付の図面に示される。これらの図面は例のみを示しており、したがって、特許請求の範囲を限定すると見なされるべきではない。
【0063】
【
図1】臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための器具を示す。
【0064】
【
図2A】
図1の器具のシールドを示し、特に、開いた構成を有するシールドを示す。
【
図2B】
図1の器具のシールドを示し、特に、閉じた構成を有するシールドを示す。
【0065】
【0066】
【
図3B】2つのシール部分の間に2つの臍帯カテーテルが配置された、
図3Aのカテーテルシールを示す。
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
【
図7】臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための別の器具を示す。
【0071】
【
図8A】異なる実施形態における異なるシールドを示す。
【
図8B】異なる実施形態における異なるシールドを示す。
【
図8C】異なる実施形態における異なるシールドを示す。
【0072】
【
図9A】臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための別の器具の斜視図を示す。
【0073】
【
図9B】
図9Aの器具の側面図を示し、具体的に、カテーテルとともに使用される器具を示す。
【0074】
【0075】
【
図10A】臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための別の器具の斜視図を示し、具体的に、カテーテルとともに使用される器具を示す。
【0076】
【0077】
【0078】
【
図11A】臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための別の器具の斜視図であり、特に、カテーテルとともに使用される器具を示す。
【0079】
【0080】
【0081】
【
図12A】臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための、別の器具の斜視図であって、特にカテーテルとともに使用される器具を示す。
【0082】
【0083】
【0084】
【
図13A】臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための別の器具の斜視図であって、特にカテーテルとともに使用される器具を示す。
【0085】
【0086】
【0087】
【
図14A】臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための別の器具の斜視図であって、特にカテーテルとともに使用される器具を示す。
【0088】
【0089】
【0090】
【
図15A】臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための別の器具の斜視図であって、特にカテーテルとともに使用される器具を示す。
【0091】
【0092】
【0093】
【
図16A】臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための別の器具の斜視図であって、特にカテーテルとともに使用される器具を示す。
【0094】
【0095】
【0096】
【
図17】臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための別の器具を示す。
【0097】
【
図18】臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための別の器具を示す。
【0098】
【
図19A】臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための器具を示し、特に一つのカテーテルとともに使用される器具を示す。
【0099】
【
図19B】臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための器具であって、具体的に、二つのカテーテルとともに使用される器具を示す。
【0100】
【
図20Ai】カテーテルインターフェースを保護するための例示的な器具の上面、正面、及び側面の図である。
【0101】
【0102】
【0103】
【0104】
【0105】
【0106】
【
図20Cii】カテーテルインターフェースを保護するための器具の拡大された上面図の例である。
【
図20Ciii】カテーテルインターフェースを保護するための器具の拡大された上面図の例である。
【
図20Civ】カテーテルインターフェースを保護するための器具の拡大された上面図の例である。
【
図20Cv】カテーテルインターフェースを保護するための器具の拡大された上面図の例である。
【
図20Cvi】カテーテルインターフェースを保護するための器具の拡大された上面図の例である。
【
図20Cvii】カテーテルインターフェースを保護するための器具の拡大された上面図の例である。
【
図20Cviii】カテーテルインターフェースを保護するための器具の拡大された上面図の例である。
【0107】
【0108】
【0109】
【0110】
【0111】
【0112】
【
図20Fiv】フランジと相互作用するテープの断面側面図を概略的に示す図である。
【
図20Fv】フランジと相互作用するテープの断面側面図を概略的に示す図である。
【0113】
【0114】
【0115】
【0116】
【0117】
【
図20I】対象1072と相互作用する例示的な器具1070の断面図である。
【0118】
【
図21A】
図20Aiの器具とカテーテルとの間の例示的な相互作用の上面及び背面の図である。
【0119】
【0120】
【0121】
【
図22A】
図20Aiの器具と1つのカテーテルとの間の相互作用の例を示す図である。
【
図22B】
図20Aiの器具と1つのカテーテルとの間の相互作用の例を示す図である。
【
図22C】
図20Aiの器具と1つのカテーテルとの間の相互作用の例を示す図である。
【
図22D】
図20Aiの器具と1つのカテーテルとの間の相互作用の例を示す図である。
【
図22E】
図20Aiの器具と1つのカテーテルとの間の相互作用の例を示す図である。
【
図22F】
図20Aiの器具と1つのカテーテルとの間の相互作用の例を示す図である。
【
図22G】
図20Aiの器具と1つのカテーテルとの間の相互作用の例を示す図である。
【
図22H】
図20Aiの器具と1つのカテーテルとの間の相互作用の例を示す図である。
【
図22I】
図20Aiの器具と複数のカテーテルとの間の相互作用の例を示す図である。
【
図22J】
図20Aiの器具と複数のカテーテルとの間の相互作用の例を示す図である。
【
図22K】
図20Aiの器具と複数のカテーテルとの間の相互作用の例を示す図である。
【
図22M】
図20Aiの器具と複数のカテーテルとの間の相互作用の例を示す図である。
【0122】
【
図22N】哺乳動物の臍帯断端の概略上面図である。
【0123】
【
図23A】カテーテルインターフェースを保護するための別の例示的な器具の上面及び正面の図である。
【0124】
【0125】
【0126】
【0127】
【0128】
【
図24A】カテーテルインターフェースを保護するための別の例示的な器具の上面、背面、及び側面の図である。
【0129】
【
図24B】カテーテルインターフェースを保護するための別の例示的な器具の上面、背面、及び側面の図である。
【0130】
【
図24C】カテーテルインターフェースを保護するための別の例示的な器具の上面、背面、及び側面の図である。
【0131】
【
図24D】カテーテルインターフェースを保護するための別の例示的な器具の上面、背面、及び側面の図である。
【0132】
【
図24E】カテーテルインターフェースを保護するための別の例示的な器具の上面、背面、及び側面の図である。
【0133】
【
図24F】カテーテルインターフェースを保護するための別の例示的な器具の上面、背面、及び側面の図である。
【0134】
【
図24G】カテーテルインターフェースを保護するための別の例示的な器具の上面、背面、及び側面の図である。
【0135】
【
図25A】カテーテルインターフェースが器具によって保護されている間に、対象を腹臥位に配置するための例示的な器具の上面、正面、及び側面の図である。
【0136】
【
図25B】カテーテルインターフェースが器具によって保護されている間に、対象を腹臥位に配置するための別の例示的な器具の上面図である。
【0137】
【
図25C】カテーテルインターフェースが器具によって保護されている間に、対象を腹臥位に配置するためのさらに別の例示的な器具の上面図である。
【0138】
【
図26A】カテーテルインターフェースを保護するための器具用の別個の基部構造の上面、正面、及び側面の図である。
【0139】
【
図26B】
図26Aの別個の基部構造と、カテーテルインターフェースを保護するための互換性のある器具との分解上面図及び背面図である。
【0140】
【
図26C】カテーテルインターフェースを保護するための互換性のある器具と相互作用する
図26Aの別個の基部構造の上面及び背面の図である。
【0141】
【
図27A】カテーテルインターフェースを保護するための器具を含む例示的なキットの上面図である。
【0142】
【
図27B】カテーテルインターフェースを保護するための器具を含む別の例示的なキットの別の上面図である。
【0143】
【
図27C】接着ストリップの例示的な上面図である。
【0144】
【
図27D】接着ストリップの別の例示的な上面図である。
【0145】
【
図27E】例示的な通気性ストリップの上面図である。
【0146】
【
図28A】カテーテルインターフェースを保護するための器具用の例示的な試験装置の上面及び側面の図である。
【0147】
【
図28Bi】カテーテルインターフェースを保護するための器具用の別の例示的な試験装置の上面及び側面の図である。
【0148】
【0149】
【
図28C】カテーテルインターフェースを保護するための器具用のさらに別の例示的な試験装置の上面図及び正面図である。
【0150】
【
図29A】カテーテル固定システムの正面、左、及び上面の斜視図である。
【0151】
【
図29B】
図29Aのカテーテル固定システムの背面、右、及び底面の斜視図である。
【0152】
【0153】
【0154】
【0155】
【0156】
【0157】
【発明を実施するための形態】
【0158】
種々の実施形態が、図面を参照して本明細書に記載される。図面は、スケールに即して描かれてはいないこと、及び同様の構造又は機能の要素が、図面を通して同様の参照数字によって表されることが留意されるべきである。また、図面が実施形態の説明を容易にすることのみを意図することも留意されるべきである。これらは発明の包括的な記述であること、又は発明の範囲を限定することを意図するものではない。さらに、図解された実施形態は、示したすべての態様又は利点を必ずしも有しない。特定の実施形態と結び付けて記述された態様又は利点は、必ずしもそのような実施形態に限定される必要はなく、そのように説明されず、又はそのように明確に記述されなくても、任意の他の実施形態で実施可能である。
【0159】
少なくとも1つの実施形態で、臍帯断端を保護するための器具が提供される。器具は、臍帯カテーテル挿入後に臍帯断端を保護するために使用され得る。器具はまた、中心ライン関連血流感染症のリスクを低減するために、臍帯カテーテルを固定し、場合によっては臍帯カテーテルに対してシールするために使用されてもよい。一つの実施形態では、器具は、周囲の環境から臍帯カテーテル挿入部位の周りの小さな領域を覆って隔離し、この領域への細菌移動を効果的に止める剛性のプラスチック器具である。器具はまた、細菌が皮膚から断端に移動するのを抑制又は防止するために、器具の基部に接着シールを有する。
【0160】
図1は、臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための器具10を示す。器具10は、臍帯断端30を収容するための空洞24を画定する壁22を備えるシールド20を有する。図示のように、シールド20は、患者(例えば、新生児)に取り付けるための基部40をさらに含む。器具10はまた、1つ(又は複数)の臍帯カテーテル60がそこを通って延びることを可能にするために、シールド20に開口部50を有する。
【0161】
図示の実施形態では、シールド20の少なくとも一部がドーム形状を有する。特に、シールド20の下部はドーム形状を有し、シールド20の上部は管状構造62を有する。他の実施形態では、管状構造62は、シールド20とは別個の構成要素とみなされてよい(それらが一緒に形成されているか、互いに別々に取り付けられているかに関わらず)。そのような場合には、シールド20の全体がドーム形状を有すると見做され得る。図示のように、管状構造62は、ドーム型シールド20から延び、開口部50から延びるチャネル64を有する。管状構造62は、ドーム型シールド20の上端にある。他の実施形態では、管状構造62は、ドーム型シールド20の他の位置においてドーム型シールド20から伸長してもよい。
【0162】
他の実施形態では、シールド20はドーム形状を有していなくてもよい。例えば、他の実施形態では、シールド20は、矩形の箱形状、正方形の箱形状、ピラミッド形状、円筒形状、又は他の任意の形状を有する場合がある。
【0163】
また、他の実施形態では、管状構造62は、シールド20から外方に延びていなくてもよい。例えば、他の実施形態では、管状構造62(又はその少なくとも一部)は、シールド20によって画定される空洞24の内側に延びてよい。
【0164】
図示の実施形態では、シールド20は、第1のシールド部分と、第1のシールド部分70に移動可能に結合された第2のシールド部分72とを有する。第2のシールド部分72が第1の位置にあるとき、臍帯断端30はシールド20によって遮蔽され(
図1及び
図2B参照)、第2のシールド部分72が第2の位置にあるとき、臍帯断端30がシールド20の外側の環境に露出される(
図2A参照)。
【0165】
図示の実施形態では、シールド20の第1のシールド部分70は剛性を有し、シールド20の第2のシールド部分72も剛性を有する。他の実施形態では、シールド20の一部は可撓性を有してよい。例えば、他の実施形態では、シールド20の基部40は可撓性であってよい。場合によっては、基部40は、ポリマー又はプラスチックで作られてもよい。また、いくつかの実施形態では、シールド20の大部分は剛性である。さらに、いくつかの実施形態では、基部40は、シールド20と比較してより可撓性のある材料から作製されてもよい。可撓性基部40は、基部が患者の皮膚の表面輪郭と一致することを可能にするという利点を有する。さらに、図示の実施形態では、シールド20の少なくとも一部が透明である。この特徴により、医師又は看護師は、臍帯断端30、断端カテーテルインターフェース、断端30から出てくるカテーテル、カテーテルの位置、及びカテーテルマーキング(もしあれば)の状態を見ることができる。
【0166】
また、
図2A~
図2Bに示すように、器具10は、第2のシールド部分72を第1のシールド部分70に回転可能に結合するための機械的ヒンジ80を有する。場合によっては、ヒンジ80は、接続ロッドにより実施することができる。他の実施形態では、ヒンジ80は、第1のシールド部分70と第2のシールド部分72との間に接続された可撓性プラスチックにより実施することができる。ヒンジ80は、ダブルアクションヒンジ、一体ヒンジ(live hinge)などであってもよい。第2シールド部分72は、基部40の平面に平行な経路において第1のシールド部分70に対して移動可能である。他の実施形態では、第2のシールド部分72は、第1のシールド部分70に対して、基部40の平面に対して非平行な経路において移動可能であってよい。
【0167】
また、図示の実施形態では、器具10は、第2のシールド部分72が第1の位置にあるとき、第1のシールド部分70に対して第2のシールド部分72をロックするための固定器具90をさらに含む。ある場合は、固定器具90はスナップフィットコネクタであってもよい。例えば、第1のシールド部分70は1つ以上のループ92を有し、第2のシールド部分72は、それぞれのループ92にはめ込むための1つ以上の対応するアンカー94を有してよい。このような構成では、第1及び第2のシールド部分70、72はスナップ式に閉じることができ、アンカーの隣の領域に小さな押圧を加えることによって互いに関して引き開けることができる。他の実施形態では、固定器具90は、ベルクロ(登録商標)のような接続機構、締まり嵌め式コネクタ、ボタンなどの他のタイプのいずれかであってもよい。
【0168】
図1、
図3A及び
図3Bに示すように、器具10はまた、開口部50又はその近傍に位置するシール100を含む(明確にするために、シール100は
図2A~2Bには示されてないことに留意されたい)。具体的に、
図3Aに示すように、シール100は、管状構造62内のチャネル64内に位置する。シール100は、第1のシールド部分70(又は管状構造62の第1の部分)に連結される第1のシール部分102と、第2のシールド部分72(又は管状構造62の第2の部分)に連結される第2のシール部分104を有する。第1のシール部分102及び第2のシール部分104は、臍帯カテーテル60を器具10に対して固定させるために、互いに連携するように構成される。特に、シール100は、臍帯カテーテル60を
図3Bに示すような垂直位置に機械的に保持するように構成される。他の実施形態では、シール100は、臍帯カテーテル60を患者に関して他の向きに保持するように構成されてよい。例えば、他の実施形態では、シール100を備えた管状構造62は、垂直軸に関して水平に、又は鋭角に配向されてもよい。
【0169】
いくつかの実施形態では、シール100の材料及び/又はサイズ、及び形状は、得られるシール100が、シール100に関するカテーテルの動きを妨げる所望の摩擦力を提供し得、一方でカテーテルを潰す、又は過剰に圧縮する(流体の流れを妨げることになる)ことのない追従を提供するように選択され得る。したがって、いくつかの実施形態では、シール部分102、104の閉鎖は、シール100に対してカテーテルを固定するように機能する。また、場合によって、シールの長手方向(すなわち、カテーテルの方向に沿った)寸法を大きくして、シール100とカテーテルとの間の接触領域をさらに改善することができる。
【0170】
説明されているように、シール100は、開口部50に、又は開口部50に近接してあってよい。ある場合は、シール100のいずれかの部分が開口部50の断面と交差するとき、シール100は開口部50「に」あると見做され得る。また、ある場合は、シール100のいずれの部分も開口部50の断面と交差しない。そのような場合、シール100と開口部50との間の間隔(管状構造62の長手方向軸に沿って測定される)が、3cm未満、より好ましくは1cm未満であるとき、シール100は、開口部50「に近接して」あると見做され得る。
【0171】
一実施形態では、第1のシール部分102及び第2のシール部分104は、ゴム(例えば、ネオプレンゴム)から作製されてよい。第1のシール部分102及び第2のシール部分104は、ショア硬度70を有し、それによりシール部分102、104が(複数の)カテーテル60の周りに変形することが可能になる。これにより、シール部分102,104による圧縮によって(複数の)カテーテル60を、閉塞することなく固定する。他の実施形態では、シール部分102、104は他の硬度を有してよい。
図3Aに示すように、シール部分102、104を用いてカテーテル60をクランプする前に、シール部分102、104は互いに向い合うそれぞれの表面を有し、それら表面は平面である。1つ以上のカテーテル60がシール部分102、104の間に配置され、シール部分102、104がカテーテル60の周囲を把持するために使用されるとき、シール部分102、104の対向する表面は(複数の)カテーテル60の周りで変形する(
図3B参照)。このような構成は、シール100が物理的障壁を形成して、器具10の外部の細菌が空洞24内に移動することを抑制又は防止することができるので、有利である。このような構成はまた、シール100が異なるサイズのカテーテルを安定させることができるので、有利である。他の実施形態では、その間にカテーテルを配置することに応じて変形する対向する平坦な表面の代わりに、シール部分102、104は、それぞれのカテーテル60(複数可)を収容するための1つ以上の予め形成されたチャネルを有してよい。
【0172】
また、いくつかの実施形態では、シール部分102、104は、シール部分102、104がカテーテル60の周りで閉じられたときに、シール部分102、104が(複数の)カテーテル60の移動を抑制又は防止することができる十分な高い摩擦を有する場合がある。ある場合は、摩擦は(複数の)カテーテル60とシール100との間の自己移動を抑制又は防止するのに十分でありながら、医師がシール100を(複数の)カテーテル60に対して手動でスライドさせることを可能にし得る。他の実施形態では、摩擦は、医師がシール100を(複数の)カテーテル60に対して手動でスライドさせるのを抑制又は防止するように十分に高くてもよい。
【0173】
図示の実施形態では、シール100は、臍帯断端30を臍帯カテーテル60に関連する細菌から保護するように構成され、シールド20は、シールド20の外側の環境からの細菌から臍帯断端30を保護するように構成される。
【0174】
図4に示すように、器具10はまた、基部40を患者に取り付けるための接着剤142を基部40に含む。一実施形態では、接着剤142は、基部40の底面に取り付けられる第1の側と、下向きの第2の側(第1の側と反対側)とを有する両面テープであってよい。接着剤142の第1及び第2の側は、同じタイプの接着剤又は異なるタイプの接着剤であり得る。接着剤142は、片面又は両面テープの複数の層を含み得る。接着剤142の第1の側と基部40の底面との間の接着強度は、接着剤142の第2の側と皮膚との間の接着強度よりも高くてもよく、その結果、皮膚からの器具10の取り外しは、基部40からの接着剤142の取り外し前及び/又は取り外しなしで行われる。基部40の底面に取り付けられる接着剤142の第1の側は、アクリルベース、シリコーンベース、合成ゴムベースなどであり得る。器具10はまた、接着剤142の第2の側を覆うテープカバー144を含む場合がある。新生児の皮膚は刺激及び損傷に対して特に敏感であるので、テープカバー144で覆われる接着剤142の第2の側の強さ及び化学組成は、新生児の皮膚を保護するように設計され得る。一実施形態では、ハイドロコロイドゲルにより接着剤142を実施してもよい。このような接着剤は、長期間にわたって、皮膚刺激性を最小にすることができる。別の実施形態では、接着剤142は、シリコーンベースの接着剤であり得る。このような接着剤は、新生児の皮膚への付着を改善し、取り外し時の患者の不快感を軽減する可能性がある。
【0175】
図5は、器具10を使用する方法を示す。まず、器具10が提供される。説明されたとおり、器具10は、臍帯断端30を収容するための空洞24を画定する壁22を有するシールド20を含み、シールド20は、患者に取り付けるための基部40をさらに含む。いくつかの実施形態では、器具10を提供することは、器具10の製造業者によって実行されてよい。他の実施形態では、器具10を提供する動作は、器具10の輸入業者によって実行されてもよい。さらなる実施形態では、器具10を提供する行為は、販売業者、病院、医師、又は看護師によって実行されてよい。
【0176】
器具10を用いて臍帯断端30を遮蔽する前に、接着テープ144を接着剤142から除去する(
図4参照)。接着剤142の底面が露出された後、次にシールド20を、臍帯断端30を覆って配置し、次にシールド20の基部40を、接着剤142を用いて患者に取り付ける。いくつかの実施形態では、基部40が患者に取り付けられているとき、第1のシールド部分70及び第2のシールド部分72は互いに閉じられ、それによって第1及び第2のシール部分102、104を臍帯カテーテル60の方に閉じることができる。他の実施形態では、第1のシールド部分70と第2のシールド部分72とを最初に互いに閉じ、それによってシール部分102、104を閉じて臍帯カテーテル60を把持することができる。次いで、シールド20を患者の皮膚に向かって下ろして、基部40を患者の皮膚に固定する。シールド20が下降すると、臍帯カテーテル60を囲むシール部分102、104は、臍帯カテーテル60に対してスライドし、その間臍帯カテーテル60は、シール部分102、104の間に画定された空間内に制限される。
【0177】
図示された実施形態では、シールド20の開口部50は、臍帯カテーテル60がシールド20を通って延びることを可能にし、その間臍帯カテーテル60はシール部分102、104の間に把持される。その結果、シールド20の開口部50は、臍帯カテーテル60を収容する。
【0178】
シールド20を臍帯断端30の周りに配置した後、次に臍帯断端30は、シールド20により環境から遮蔽される。シール部分102、104によって形成されたシール100はまた、臍帯断端30を臍帯カテーテル60に関連する細菌から保護する。さらに、基部40における接着剤142は、シールド20の外側の皮膚の細菌が臍帯断端30に達するのを抑制又は防止する。
【0179】
上記の実施形態に示すように、器具10は、(1)カテーテル挿入部位の周りの領域を周囲環境から隔離して、空気からのこの領域への細菌移動を抑制又は防止するか、又は少なくとも低減し、(2)基部40の下のその接着剤142が、皮膚から臍帯断端に細菌が移動することを抑制又は防止又は少なくとも低減させ、器具10を皮膚に取り付けるシールとして機能し、及び、(3)シール100が、(複数の)カテーテル60をシールド20に対して固定し、(複数の)カテーテル60から臍帯断端への細菌移動を抑制又は防止するか少なくとも低減させるので、利点を有する。これらの利点は、新生児の罹患率及び死亡率の低下につながり、NICUにおける新生児ケアの容易性を高め、ケアの費用を低減させ得る。また、器具10は、現在の臍帯カテーテル留置法を妨害しないので、有利である。これにより、器具10を現在の診療に容易に統合することができる。また器具10は取り扱いが簡単である。
【0180】
本明細書に記載される1つ以上の実施形態において、臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための器具10は、キットの一部であってよい。
図6は、器具10を含むキット300を示す。図示の実施形態では、キット300はまた、はさみ302、1つ以上の滅菌材料304、及び1つ以上の臍帯カテーテル306を含む。非限定的な例によって、滅菌材料はクロルヘキシジン、ベタダインなどであってよい。キット300はまた、器具10、はさみ302、1つ以上の滅菌材料304、及び1つ以上の臍帯カテーテル306をそれぞれ収容する複数のコンパートメント312を有する容器310を含む。キット300は図示の構成に限定されず、キット300は他の実施形態では他の構成を有してもよいことに留意されたい。例えば、他の実施形態では、図示されたすべてのアイテムを有する代わりに、キット300は、器具10と、はさみ、滅菌材料、及び臍帯カテーテルのうちの1つ又は組み合わせを含んでよい。他の実施形態では、上記のアイテムのみを有する代わりに、キット300は追加の材料を含んでよい。キット300は、器具10と組み合わせて使用される接着剤を含み得る。接着剤は、異なるカテーテルタイプ及び/又は他のものを区別するためのラベルとして、例えば、皮膚を刺激又は摩耗から保護する、器具10を皮膚に取り付ける、器具10を別の接着剤の裏材に取り付けるなど、1つ又はさまざまな機能に使用することができる。接着剤は一緒に包装することができるが、器具10から分離するか、又は器具10と同じ包装の一部として包装され得る。キット300は、総合的なソリューションを提供するので有利である。特に、キット300は、臍帯カテーテルの配置に関わるツールと、臍帯断端30を保護するための器具10も含むことができる。使用中、医師又は看護師は、治療部位の消毒のためにキット300内の滅菌材料304を使用することができる。患者の治療部位が消毒された後、医師又は看護師は、キット300の臍帯カテーテル306を患者に適用することができる。処置中に切断が必要な場合、医師又は看護士は、キット300内のはさみ302を使用することもできる。さらに、医師又は看護士は、キット300内の器具10を使用して、カテーテル及び/又は患者周囲の環境に関連する細菌感染に対して臍帯断端を遮蔽及び保護することができる(例えば、臍帯断端がシールドの外側の物体及び/又は物質に物理的に接触することを抑制又は防止することによって)。
【0181】
キット300は、上記アイテムを有することに限定されず、他の実施形態においては、他のアイテムを含んでもよいことに留意されたい。例えば、他の実施形態では、器具10を含むことに加えて、キット300は、はさみ、外科用メス、活栓、注射器、測定テープ、拡張器、針、滅菌材料、カテーテル、ドレープ、スポンジ、縫合糸、臍帯縛り具、麻酔剤、鉗子、持針器、止血剤、シリンジ、滅菌生理食塩水バッグ、及びガーゼパッドのうちの一つ又は組み合わせを含んでよい。また、キット300の容器310は、器具10を収容するためのコンパートメントと、はさみ、外科用メス、活栓、注射器、測定テープ、拡張器、針、滅菌材料、カテーテル、ドレープ、スポンジ、縫合糸、臍帯縛り具、麻酔薬、鉗子、持針器、止血剤、シリンジ、滅菌生理食塩水バッグ、ガーゼパッドのうちの一つ又は組み合わせを収容するための一つ以上の追加のコンパートメント(複数可)とを有してよい。
【0182】
器具10は、上述した例に限定されるべきではなく、他の実施形態では器具10が他の構成を有してもよいことに留意されたい。例えば、
図7に示すように、他の実施形態では、接着剤142を使用する代わりに、又はそれに加えて、器具10のシールド20は、シールド20の壁22内にチャネル400を含むことができる。チャネル400は、シールド20の壁22によって画定され得る。あるいは、チャネル400は、シールド20の壁の内側に位置する別個のチューブ内にあってもよい。チャネル400は、シールド20の底(基部40)の開口部(複数可)又はスロット(複数可)402と流体連通し、シールド20は患者の皮膚とインターフェース(接触)する。使用中、シリンジ410は、シールド20の壁22の開口部420に結合され、次いで、シリンジ410は、チャネル400の内部に吸引を適用するために使用され得る。吸引によって、患者の皮膚がシールド20の底の(複数の)開口部又は(複数の)スロット402に向かって引っ張られ、それによってシールド20に対して皮膚を固定することができる。十分な吸引が行われた後、次にカバー430が開口部420をすっぽり覆うために使用され得る。
【0183】
ある場合は、開口部420は、一方向弁を含んでよい。このことによって、シリンジ410がチャネル400内の空気を一方向に除去してチャネル400内に吸引力を生じさせ、シリンジ410が開口部420から除去された後、空気がチャネル400に逆流しないようにすることができる。器具10を患者から取り外す場合、器具10を皮膚から引き離してよく、又は基部40に隣接する患者の皮膚を押圧して、空気がチャネル400に逆流できるようにしてもよい。さらなる実施形態では、開口部420内の一方向弁にピン又はロッドを挿入して弁を開き、それによって空気がチャネル400に逆漏出して吸引力を除去できるようにしてもよい。
【0184】
また、本明細書に記載された1つ以上の実施形態では、器具10は、シール100を使用する代わりに、カテーテル60を器具10に固定するために、管状構造62にばね負荷器具450を含んでよい(
図7に示すように)。ばね負荷器具450は、管状構造62のチャネル64の内側に位置する係合部材452と、係合部材452を付勢して、管状構造62の内側のチャネル64内に係合部材452を押すばね454とを含むことができる。カテーテル60がチャネル64の内側に配置されるとき、ユーザは、ばね負荷器具450のタップ456を引くことによって、カテーテル60がチャネル64内に挿入されるようにすることができる。カテーテル60が管状構造62に対して望ましく位置決めされると、次にタップ456が解放されて係止部材452がばね454によりカテーテル60に向かって押され、それによりカテーテル60を適所に固定することができる。ある場合、係合部材452はピンであってよく、カテーテル60は複数の開口部/くぼみ460を有してよく、ピンは開口部/くぼみ460のうちの1つに選択的に配置されてよい。他の実施形態では、カテーテル60は滑らかな表面を有してもよく、係合部材452は、摩擦によってカテーテル60を固定するように構成されてもよい。
【0185】
本明細書に記載された1つ以上の実施形態において、シールド20は任意に、1つ以上の通気孔をさらに含んでよい。
図8Aは、特に、複数の通気孔800を有するシールド20の実施形態を示す。通気孔800は、シールド20の空洞内の「バイオドーム(bio-dome)」のような効果(細菌量の増加を引き起こす可能性がある)を抑制又は防止し得る点で有利であり得る。また、通気孔(複数可)800は、臍帯断端を乾燥させ、さらなる細菌の増殖を抑制又は防止できるようにし得る。通気孔800は、該通気孔800によりシールド20の壁を通していくらかの空気を交換することができ、同時に依然として少なくともいくらかの細菌を遮断してシールド20が臍帯断端を保護することができるような大きさを有してよく、及び/又はシールド20の所定の位置にあってよい。他の実施形態では、シールド20は、1つの通気孔800のみを有してよい。また、いくつかの実施形態では、シールド20は、異なるサイズの複数の通気孔、又は同じサイズの複数の通気孔を含む場合がある。さらなる実施形態では、通気孔は、選択的に開閉することができるそれぞれのカバーを含むことができ、それによりユーザは、シールド20にわたって、より多くの空気流をもたらす、又は空気交換を行うために選択的に選ぶことができる。各カバーは、開く又は閉めて通気孔を閉鎖することができる、シールド20に回転可能に連結されたドアの形態であってよい。あるいは、各カバーは、テープの形態であってもよく、通気孔を開くためにユーザによって選択的に剥がされてもよい。
【0186】
また、他の実施形態では、シールド20の通気孔800は、
図8Aに示すものより大きくてよい。例えば、
図8Bに示すように、他の実施形態では、シールド20は比較的大きな通気孔800を有する場合がある。
【0187】
加えて、図示された実施形態では、シールド20の(複数の)通気孔800はすべて同じサイズを有する。他の実施形態では、シールド20における少なくとも2つの通気孔800は、異なるサイズであってもよい。
【0188】
また、
図8Cに示すように、他の実施形態では、シールド20の(複数の)通気孔800は、透過性又は半透性の(複数の)カバー802によって覆われてよい。カバー(複数可)802は、シールド20の壁を通じた空気交換及び/又は細菌侵入の量をさらに制限するので、有利である。
【0189】
器具10は、上記の構成及び特徴を有することに限定されず、器具10は、他の実施形態において、他の構成及び特徴を有してもよいことに留意されたい。
【0190】
例えば、
図9A~
図9Cは、臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための別の器具10を示す。器具10は、臍帯断端を収容するための空洞24を画定する壁22を有するシールド20を含む。シールド20は、患者に取り付けるための基部40をさらに含む。場合により、基部40は、基部40を患者に取り付けることができるように接着剤を含んでよい。器具10は、臍帯カテーテル60がそこを通って延びることができるように、シールド20に開口部50を含む。シールド20はその上端に、臍帯カテーテル60が開口部50内に収容されている間、安定器として機能し臍帯カテーテル60を安定させる管状構造62を有する。他の実施形態では、シールド20は管状構造62を含まなくてもよい。図示のように、開口部50は、シールド20の上端に位置し、シールド20の側面まで延在し、それによってシールド20の側面に、直線状のスロット901を画定することができる。この構成は、シールド20の側面のスロットを通してカテーテル60をスライドさせることによって、シールド20を臍帯カテーテル60の周りに配置することができるので、有利である。次に、シールド20を下方にスライドさせて臍帯断端を覆うことができる。また、上記構成は、カテーテル60がシールド20に対して任意の角度で開口部50から出ることを可能にするので、有利である。
【0191】
シールド20はまた、複数の通気孔800を有する。通気孔800は、シールド20の空洞内の「バイオドーム」のような効果を抑制又は防止し得る。通気孔800は、該通気孔800によりシールド20の壁を通していくらかの空気を交換することができ、同時に依然として少なくともいくらかの細菌を遮断してシールド20が臍帯断端を保護することができるような大きさを有してよく、及び/又はシールド20の所定の位置にあってよい。他の実施形態では、シールド20は、1つの通気孔800のみを有してよい。
【0192】
図示の実施形態では、器具10のシールド20はまた、シールド20のそれぞれ異なる側に配置された第1の部分902a、第2の部分902b、及び第3の部分902cを含む。部分902a~902cは、臍帯カテーテル60がシールド20の周りに巻き付けられたときに、臍帯カテーテル60を収容するためにそれぞれのスロット904a~904cを画定する。図示のように、各部分902a~902cは、シールド20の中心から最も外側の半径方向の距離に第1の断面を有し、シールド20の中心により近い半径方向の距離に第1の断面よりも小さい第2の断面を有する。この構成はアンカーを形成し、臍帯カテーテル60が半径方向外側に移動し、シールド20から解かれるリスクを低減させる。3つの部分902a~902cが示されているが、他の実施形態では、器具10は、単一の部分902のみ、2つの部分902、又は3つより多い部分902を含んでよい。
【0193】
図10A~
図10Cは、臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための別の器具10を示す。器具10は、臍帯断端を収容するための空洞24を画定する壁22を有するシールド20を含む。シールド20は、患者に取り付けるための基部40をさらに含む。場合により、基部40は、該基部40を患者に取り付けることができるように接着剤を含んでよい。器具10は、臍帯カテーテル60がそこを通って延びることができるように、シールド20に開口部50を含む。シールド20はその上端に、臍帯カテーテル60が開口部50内に収容されている間、安定器として機能し臍帯カテーテル60を安定させる管状構造62を有する。他の実施形態では、シールド20は管状構造62を含まなくてもよい。図示のように、開口部50は、シールド20の上部に位置し、シールド20の側面に延び、それによってシールド20の側面に直線状のスロットを画定する。この構成は、シールド20の側面のスロットを通してカテーテル60をスライドさせることによって、シールド20を臍帯カテーテル60の周りに配置することができるので、有利である。次に、シールド20を下方にスライドさせて臍帯断端を覆うことができる。
【0194】
シールド20はまた、複数の通気孔800を有する。通気孔800は、シールド20の空洞内の「バイオドーム」のような効果を抑制又は防止し得る。通気孔800は、該通気孔800によりシールド20の壁を通していくらかの空気を交換することができ、同時に依然として少なくともいくらかの細菌を遮断してシールド20が臍帯断端を保護することができるような大きさを有してよく、及び/又はシールド20の所定の位置にあってよい。他の実施形態では、シールド20は、1つの通気孔800のみを有してよい。
【0195】
図示の実施形態では、器具10のシールド20は、シールド20のそれぞれ異なる側に配置された複数のクリップ940a、940bも含む。クリップ940a、940bは、臍帯カテーテル60をシールド20の外側で取り外し可能に保持するように構成される。クリップ940a、940bの各々は、第1のクリップ部分944及び第2のクリップ部分946を有する。第1及び第2のクリップ部分944、946は、それらの間にクリップキャビティ948を画定する距離だけ互いに離間されている。クリップキャビティ948は、臍帯カテーテル60がその中に擦られて押し込まれるような寸法を有する。図示の実施形態では、クリップキャビティ948は、クリップ940の最も外側の部分に第1の幅を有し、クリップ940の内側部分に第1の幅よりも大きい第2の幅を有する。このような構成では、最初に臍帯カテーテル60がクリップのクリップキャビティ948内に半径方向に押し込まれるとき、より高い摩擦を受け、一旦臍帯カテーテル60がクリップ940の最外部を通過すると、臍帯カテーテル60は、より大きな第2の幅を有するクリップの内側部分に収容されるであろう。いくつかの場合において、臍帯カテーテル60がクリップ940の内側部分に収容されるとき、臍帯カテーテル60は、クリップ部分944、946によるクランプ力を受けないことがある。他の場合では、臍帯カテーテル60は、臍帯カテーテル60がクリップ940の最も外側の部分でクリップ940に押し込まれているときのクランプ力と比較して少ない、クリップ部分944、946による僅かなクランプ力を受けることがある。他の実施形態では、クリップキャビティ948は、それがクリップ940の外側部分と比較してクリップ940の内側部分においてより大きい幅を有する代わりに、クリップ940の外側部分からクリップ940の内側部分に延在する均一な幅を有してもよい。さらなる実施形態では、クリップキャビティ948は、クリップ940の外側部分と比較して、クリップ940の内側部分において減少した幅を有する場合がある。2つのクリップ940a、940bが示されているが、他の実施形態では、1つのクリップ940のみ、又は2つより多いクリップ940が存在してもよい。
【0196】
クリップ940は、示された構成に限定されず、他の実施形態において他の構成を有してもよいことに留意されたい。例えば、臍帯カテーテル60を摩擦により把持するための2つの対向部分を有する代わりに、クリップ940は、臍帯カテーテル60の異なる円周部分の周囲に係合する2つより多い部分(例えば、3つの部分)を含み得る。
【0197】
また、図示の実施形態では、シールド20は、臍帯カテーテル60のセグメントがスプール溝942においてシールドの周りに巻き付けられる間、臍帯カテーテル60のセグメントを収容するための、周囲に配置されたスプール溝942を含む。スプール溝942は、シールド20の周りに部分的に、又は全周に配置されてよい。一つのスプール溝942のみが示されているが、他の実施形態では、シールド20は、複数のスプール溝942を有してよい。例えば、第1のスプール溝と第2のスプール溝があり、第1のスプール溝は第2のスプール溝の上にあり、積層構成を形成し得る。
【0198】
他の実施形態では、器具10はスプール溝を含まなくてもよい。代わりに、臍帯カテーテル60がシールド20の外面に巻き付けられ、その際に臍帯カテーテル60の方向が1つ以上のクリップ940によって画定されてよい。
【0199】
図11A~
図11Cは、臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための別の器具10を示す。器具10は、臍帯断端を収容するための空洞24を画定する壁22を有するシールド20を含む。シールド20は、患者に取り付けるための基部40をさらに含む。場合により、基部40は、該基部40を患者に取り付けることができるように接着剤を含んでよい。器具10は、臍帯カテーテル60がそこを通って延びることができるように、シールド20に開口部50を含む。図示のように、開口部50は、シールド20の上部に位置し、シールド20の側面に延び、それによってシールド20の側面に直線状のスロットを画定する。この構成は、シールド20の側面のスロットを通してカテーテル60をスライドさせることによって、シールド20を臍帯カテーテル60の周りに配置することができるので、有利である。次に、シールド20を下方にスライドさせて臍帯断端を覆うことができる。
【0200】
シールド20はまた、複数の通気孔800を有する。通気孔800は、シールド20の空洞内の「バイオドーム」のような効果を抑制又は防止し得る。通気孔800は、該通気孔800によりシールド20の壁を通していくらかの空気を交換することができ、同時に依然として少なくともいくらかの細菌を遮断してシールド20が臍帯断端を保護することができるような大きさを有してよく、及び/又はシールド20の所定の位置にあってよい。他の実施形態では、シールド20は、1つの通気孔800のみを有してよい。
【0201】
図示の実施形態では、器具10のシールド20は、シールド20のそれぞれ異なる側に配置された複数のクリップ940a、940bも含む。クリップ940a、940bは、臍帯カテーテル60をシールド20の外側で取り外し可能に保持するように構成される。2つのクリップ940a、940bが示されているが、他の実施形態では、1つのクリップ940のみ、又は2つより多いクリップ940が存在してもよい。クリップ940の特徴は、
図10Aを参照して説明したものと同様であるので、ここでは繰り返さない。
【0202】
また、図示の実施形態では、シールド20は、臍帯カテーテル60のセグメントがスプール溝942においてシールドの周りに巻き付けられる間、臍帯カテーテル60のセグメントを収容するための、周囲に配置されたスプール溝942を含む。スプール溝942は、シールド20の周りに部分的に、又は全周に配置されてよい。一つのスプール溝942のみが示されているが、他の実施形態では、シールド20は、複数のスプール溝942を有してよい。例えば、第1のスプール溝と第2のスプール溝があり、第1のスプール溝は第2のスプール溝の上にあり、積層構成を形成し得る。
【0203】
他の実施形態では、器具10はスプール溝を含まなくてもよい。代わりに、臍帯カテーテル60がシールド20の外面に巻き付けられ、その際に臍帯カテーテル60の方向が1つ以上のクリップ940によって画定されてよい。
【0204】
図10Aに示された実施形態とは違って、
図11A~
図11Cの実施形態のシールド20は、シールドの上部に管状構造62を有しない。シールド20の上部の固定構造を要しないのは、臍帯カテーテル60を、該カテーテル60をクリップ920で(クリップ920と開口部50との間のカテーテル60のセグメントの長さを可能な限り短くして)保持することによって、臍帯カテーテル60をスプール溝924の周りに巻き付けることによって、又は両方の組み合わせによって、シールド20に関して固定することができるためである。
【0205】
加えて、
図10Aに示す実施形態とは異なり、
図11A~
図11Cの実施形態のクリップキャビティ948の内側部分はより大きく、それによって、臍帯カテーテル60がシールド20の周りに複数回巻かれたときに、臍帯カテーテル60の複数のセグメントをその中に配置することができる。
【0206】
また、
図10Aに示す実施形態とは異なり、
図11A~
図11Cの実施形態に示されるスプール溝924はより深く、それによって、臍帯カテーテル60を、スプール溝942内でシールド20の周りに複数回巻くことが可能になる。
【0207】
本明細書に記載された実施形態のいずれかにおいて、器具10は、臍帯カテーテル60がシールド20の周りに巻かれることができるように、2つ以上のスプール溝942を有してよい。例えば、
図12A~
図12Cは、臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための別の器具10であって、特に、複数のスプール溝を有する臍帯断端器具10を示す。器具10は、臍帯断端を収容するための空洞24を画定する壁22を有するシールド20を含む。シールド20は、患者に取り付けるための基部40をさらに含む。場合により、基部40は、該基部40を患者に取り付けることができるように接着剤を含んでよい。器具10は、臍帯カテーテル60がそこを通って延びることができるように、シールド20に開口部50を含む。図示のように、開口部50は、シールド20の上部に位置し、シールド20の側面に延び、それによってシールド20の側面に直線状のスロットを画定する。この構成は、シールド20の側面のスロットを通してカテーテル60をスライドさせることによって、シールド20を臍帯カテーテル60の周りに配置することができるので、有利である。次に、シールド20を下方にスライドさせて臍帯断端を覆うことができる。
【0208】
図示の実施形態では、シールド20は、臍帯カテーテル60のセグメントがスプール溝942aにおいてシールドの周りに巻き付けられる間、臍帯カテーテル60のセグメントを収容するための、周囲に配置された第1のスプール溝942aを含む。シールド20はまた、臍帯カテーテル60のセグメントがスプール溝942bにおいてシールドの周りに巻き付けられる間、臍帯カテーテル60のセグメントを収容するための、周囲に配置された第2のスプール溝942bを含む。第1のスプール溝942aは第2のスプール溝942bの上にあって積層構成を形成する。それぞれのスプール溝942a、942bは、シールド20の周りに部分的に、又は全周に配置されてよい。二つのスプール溝942a、942bが示されているが、他の実施形態では、シールド20は、一つのみスプール溝を有してよく、又は二つより多いスプール溝942を有してもよい。
【0209】
他の実施形態では、器具10はスプール溝を含まなくてもよい。代わりに、臍帯カテーテル60がシールド20の外面に巻き付けられ、その際に臍帯カテーテル60の方向が1つ以上のクリップ940によって画定されてよい。
【0210】
シールド20はまた、複数の通気孔800を有する。通気孔800は、シールド20の空洞内の「バイオドーム」のような効果を防止し得る。通気孔800は、該通気孔800によりシールド20の壁を通していくらかの空気を交換することができ、同時に依然として少なくともいくらかの細菌を遮断してシールド20が臍帯断端を保護することができるような大きさを有してよく、及び/又はシールド20の所定の位置にあってよい。他の実施形態では、シールド20は、1つの通気孔800のみを有してよい。
【0211】
図示の実施形態では、器具10のシールド20は、シールド20のそれぞれ異なる側に配置された複数のクリップ940a~940dも含む。クリップ940a~940dは、臍帯カテーテル60をシールド20の外側で取り外し可能に保持するように構成される。クリップ940は、クリップ部分間の開口部が非常に狭いスリットを形成するようにより小さくされることを除いて、先の実施形態で説明したものと同様である。場合により、クリップ940の外側部分の2つのクリップ部分が互いに当接するように、スリットはゼロ寸法を有する。この構成は、一旦カテーテル60がスリットを通って押し込まれ、クリップ940の内側部分のより大きな開口部に配置されると、スリットが画定されるクリップ940の外側部分が、カテーテル60がクリップ940の外に落下するのを抑制又は防止するであろうから、有利である。
【0212】
また、
図13A~13Cは、臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための別の器具10を示す。器具10は、臍帯断端を収容するための空洞24を画定する壁22を有するシールド20を含む。シールド20は、患者に取り付けるための基部40をさらに含む。場合により、基部40は、該基部40を患者に取り付けることができるように接着剤を含んでよい。器具10は、臍帯カテーテル60がそこを通って延びることができるように、シールド20に開口部50を含む。図示のように、開口部50は、シールド20の上部に位置し、シールド20の側面に延び、それによってシールド20の側面に直線状のスロットを画定する。この構成は、シールド20の側面のスロットを通してカテーテル60をスライドさせることによって、シールド20を臍帯カテーテル60の周りに配置することができるので、有利である。次に、シールド20を下方にスライドさせて臍帯断端を覆うことができる。
【0213】
図示の実施形態では、器具10のシールド20は、シールド20のそれぞれ異なる側に配置された複数のクリップ940a~940dも含む。クリップ940a~940dは、臍帯カテーテル60をシールド20の外側で取り外し可能に保持するように構成される。クリップ940a~940dの各々は、第1のクリップ部分944、第2のクリップ部分946、及び第3のクリップ部分950を有する。第1及び第2のクリップ部分944、946は、それらの間に第1のクリップキャビティ948aを画定する距離だけ互いに離間されている。第2及び第3のクリップ部分946、950は、第2のクリップキャビティ948bを画定する距離だけ互いに離間されている。クリップキャビティ948a/948bは、臍帯カテーテル60がその中に擦られるように押し込まれるような寸法を有する。図示の実施形態では、クリップキャビティ948a/948bは、クリップ940の最も外側の部分に第1の幅を有し、クリップ940の内側部分に第1の幅よりも大きい第2の幅を有する。このような構成では、臍帯カテーテル60は、初めにクリップのクリップキャビティ948a/948b内に半径方向に押し込まれるとき、より高い摩擦力を受け、一旦臍帯カテーテル60がクリップ940の最外部を通過すると、臍帯カテーテル60は、より大きな第2の幅を有するクリップの内側部分に収容されることになる。場合により、臍帯カテーテル60がクリップ940の内側部分に収容されるとき、臍帯カテーテル60は、(クリップキャビティ948aが使用されるか、又はクリップキャビティ948bが使用されるかにより)クリップ部分944、946による、又はクリップ部分946、950によるクランプ力を受けないことがある。他の場合において、臍帯カテーテル60は、臍帯カテーテル60がクリップ940の最も外側の部分でクリップ940に押し込まれているときのクランプ力と比較して少ない、クリップ部分944、946による、又はクリップ部分946、950による僅かなクランプ力を受けることがある。他の実施形態では、クリップキャビティ948a/948bは、それらがクリップ940の外側部分と比較してクリップ940の内側部分においてより大きい幅を有する代わりに、クリップ940の外側部分からクリップ940の内側部分に延在する均一な幅を有してもよい。さらなる実施形態では、クリップキャビティ948a/948bは、クリップ940の外側部分と比較して、クリップ940の内側部分において低減された幅を有してもよい。4つのクリップ940a~940dが示されているが、他の実施形態では、4つ未満のクリップ940、又は4つより多いクリップ940が存在してもよい。
【0214】
図示の実施形態では、各クリップ940は複数の積み重ねられたスロット948を有し、それによってユーザは選択された1つのスロット948に臍帯カテーテル60を結合することができ、及び/又はユーザは臍帯カテーテル60をシールド20の周りに複数回巻き付けることができる。他の実施形態では、各クリップ940内のスロット948の数は、3つ以上(例えば、3つ、4つなど)であってよい。また、積み重ねスロット948の特徴は、
図13A~
図13Cの実施形態に限定されず、本明細書に記載の他の実施形態が積み重ねスロットの特徴を任意に含み得ることに留意されたい。
【0215】
シールド20はまた、複数の通気孔800を有する。通気孔800は、シールド20の空洞内の「バイオドーム」のような効果を抑制又は防止し得る。通気孔800は、該通気孔800によりシールド20の壁を通していくらかの空気を交換することができ、同時に依然として少なくともいくらかの細菌を遮断してシールド20が臍帯断端を保護することができるような大きさを有してよく、及び/又はシールド20の所定の位置にあってよい。他の実施形態では、シールド20は、1つの通気孔800のみを有してよい。
【0216】
また、図示の実施形態では、シールド20は、臍帯カテーテル60のセグメントがスプール溝942においてシールドの周りに巻き付けられる間、臍帯カテーテル60のセグメントを収容するための、周囲に配置されたスプール溝942を含む。スプール溝942は、シールド20の周りに部分的に、又は全周に配置されてよい。一つのスプール溝942のみが示されているが、他の実施形態では、シールド20は、複数のスプール溝942を有してよい。例えば、第1のスプール溝と第2のスプール溝があり、第1のスプール溝は第2のスプール溝の上にあり、積層構成を形成し得る。
【0217】
他の実施形態では、器具10はスプール溝を含まなくてもよい。代わりに、臍帯カテーテル60がシールド20の外面に巻き付けられ、その際に臍帯カテーテル60の方向が1つ以上のクリップ940によって画定されてよい。
【0218】
本明細書に記載された実施形態のいずれかにおいて、器具10は任意に、臍帯カテーテル60をシールド20の上部カバーに取り外し可能に固定するためのトップクリップをさらに含んでよい。例えば、
図14A~
図14Cは、臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための別の器具10を示す。器具10は、臍帯断端を収容するための空洞24を画定する壁22を有するシールド20を含む。シールド20は、患者に取り付けるための基部40をさらに含む。場合により、基部40は、該基部40を患者に取り付けることができるように接着剤を含んでよい。器具10は、臍帯カテーテル60がそこを通って延びることができるように、シールド20に開口部50を含む。図示のように、開口部50は、シールド20の上部に位置し、シールド20の側面に延び、それによってシールド20の側面に直線状のスロットを画定する。この構成は、シールド20の側面のスロットを通してカテーテル60をスライドさせることによって、シールド20を臍帯カテーテル60の周りに配置することができるので、有利である。次に、シールド20を下方にスライドさせて臍帯断端を覆うことができる。
【0219】
図示の実施形態では、器具10はまた、臍帯カテーテル60をシールド20に対して取り外し可能に固定するために、シールド20の上部に配置されたトップクリップ960を含む。クリップ960は、第1のクリップ部分962及び第2のクリップ部分964を含む。第1及び第2のクリップ部分962、964は、互いから間隔をおいて分離され、スロット966を画定する。スロット966は、臍帯カテーテル60がその中に摩擦的に押し込まれ、第1及び第2のクリップ部分962及び964によって固定され得るような大きさを有する。トップクリップ960は、シールド20の上部(カバー)に対して臍帯カテーテル60を固定するだけでなく、臍帯カテーテル60をクリップ940a~940dがあるシールド20の下部に向かって方向づけ、それによって臍帯カテーテル60の第1セグメントがトップクリップ960によって固定された後、臍帯カテーテル60の次のセグメントがクリップ940a~940dのうちの1つによって固定され得るので、有利である。
図14Cに示すように、スロット966は、スロット901の方向から90度の角度970に置かれている。他の実施形態では、角度970は90度より大きくてもよい。角度970を90度以上にすることは、臍帯カテーテル60がスロット901から外れて緩むリスクを低減させるので有利である。
【0220】
他の実施形態では、第1及び第2のクリップ部分962,964は、臍帯カテーテル60を摩擦的にクランプしない。代わりに、第1及び第2のクリップ部分962、964は、それらが臍帯カテーテル60を固定しないように十分に離間される。そのような場合、トップクリップ960は、臍帯カテーテル60を所望の方向に案内するように機能する。したがって、本明細書で使用される場合、「クリップ」という用語は、対象(例えば、カテーテル)を把持する又は掴む構造に必ずしも限定されず、対象(例えば、カテーテル)を収容、案内、当接、又は接触する任意の構造を指し得る。
【0221】
例えば、他の実施形態では、クリップ960は、
図19Aに示すような構成を有してよく、狭いスロット990と、より大きいスロット992(スロット990より大きい)とを含む。この構成では、まずカテーテル60は、狭いスロット990を通して押し込まれてよい。カテーテル60がより大きなスロット992内に収容されると、(カテーテル60の幅よりも狭いために)狭いスロット990を画定する部分は、カテーテル60がより大きなスロット992から抜けるのを抑制又は防止する。
【0222】
1つのトップクリップ960のみが
図14Aに示されているが、他の実施形態では、シールド20の上部に複数のトップクリップ960が配置されていてよく、それによりユーザが選択的に選定して臍帯カテーテル60を固定することができる。
【0223】
シールド20はまた、複数の通気孔800を有する。通気孔800は、シールド20の空洞内の「バイオドーム」のような効果を抑制又は防止し得る。通気孔800は、該通気孔800によりシールド20の壁を通していくらかの空気を交換することができ、同時に依然として少なくともいくらかの細菌を遮断してシールド20が臍帯断端を保護することができるような大きさを有してよく、及び/又はシールド20の所定の位置にあってよい。他の実施形態では、シールド20は、1つの通気孔800のみを有してよい。
【0224】
図示の実施形態では、器具10のシールド20は、シールド20のそれぞれ異なる側に配置された複数のクリップ940a~940dも含む。クリップ940a~940dは、臍帯カテーテル60をシールド20の外側で取り外し可能に保持するように構成される。クリップ940a~940dは、
図12A~
図12C、及び
図13A~
図13Cを参照して説明したものと同様であるか同じであるので、説明を省略する。4つのクリップ940a~940dが示されているが、他の実施形態では、4つ未満のクリップ940、又は4つより多いクリップ940が存在してもよい。
【0225】
他の実施形態では、
図14A~
図14Cの器具10は、本明細書の他の実施形態で説明されたと同様に、1つ又は複数のスプール溝942を含んでよい。
【0226】
本明細書に記載されたいずれかの実施形態において、器具10は任意でさらに、ユーザが器具10を把持できるようにする2つ以上の挟持(ピンチング)突起(例えば、タップ)を含んでよい。例えば、
図15A~
図15Cは、臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための別の器具10を示す。器具10は、臍帯断端を収容するための空洞24を画定する壁22を有するシールド20を含む。シールド20は、患者に取り付けるための基部40をさらに含む。場合により、基部40は、該基部40を患者に取り付けることができるように接着剤を含んでよい。器具10は、臍帯カテーテル60がそこを通って延びることができるように、シールド20に開口部50を含む。図示のように、開口部50は、シールド20の上部に位置し、シールド20の側面に延び、それによってシールド20の側面に直線状のスロットを画定する。この構成は、シールド20の側面のスロットを通してカテーテル60をスライドさせることによって、シールド20を臍帯カテーテル60の周りに配置することができるので、有利である。次に、シールド20を下方にスライドさせて臍帯断端を覆うことができる。
【0227】
図示された実施形態では、器具10はまた、シールド20の上部分で、互いに対向する側にそれぞれ位置する、第1の挟持突起980aと第2の挟持突起980bとを含む。挟持突起980a、980bは、ユーザが指で器具10を把持できるように構成される。他の実施形態では、3つ以上の挟持突起が存在してもよい。また、他の実施形態では、挟持突起980は、シールド20の他の領域に配置されてもよい。
【0228】
図示の実施形態では、器具10はまた、臍帯カテーテル60をシールド20に対して取り外し可能に固定するために、シールド20の上部に配置されたトップクリップ960を含む。クリップ960は、
図14A~
図14Cを参照して説明されたクリップ960と類似又は同一であるので、再度の説明はされない。1つのトップクリップ960のみが示されているが、他の実施形態では、ユーザが選択的に選んで臍帯カテーテル60を固定することができるように、シールド20の上部分に配置される複数のトップクリップ960があってよい。
【0229】
シールド20はまた、複数の通気孔800を有する。通気孔800は、シールド20の空洞内の「バイオドーム」のような効果を抑制又は防止し得る。通気孔800は、該通気孔800によりシールド20の壁を通していくらかの空気を交換することができ、同時に依然として少なくともいくらかの細菌を遮断してシールド20が臍帯断端を保護することができるような大きさを有してよく、及び/又はシールド20の所定の位置にあってよい。他の実施形態では、シールド20は、1つの通気孔800のみを有してよい。
【0230】
図示の実施形態では、器具10のシールド20は、シールド20のそれぞれ異なる側に配置された複数のクリップ940a~940dも含む。クリップ940a~940dは、臍帯カテーテル60をシールド20の外側で取り外し可能に保持するように構成される。クリップ940a~940dは、
図12A~
図12C、及び
図13A~
図13Cを参照して説明したものと同様であるか同じであるので、説明を省略する。4つのクリップ940a~940dが示されているが、他の実施形態では、4つ未満のクリップ940、又は4つより多いクリップ940が存在してもよい。
【0231】
他の実施形態では、
図15A~
図15Cの器具10は、本明細書の他の実施形態で説明されたのと同様に、1つ又は複数のスプール溝942を含むことができる。
【0232】
図15A~
図15Cに示すように、器具10の基部40は、シールド20の側部から横方向に延びる複数のフランジ982a、982bを含んでよい。フランジ982a、982bは、患者に取り付けるために、下面に接着剤を含んでよい。さらに、又は代替的に、各フランジ982a、982bは、フランジ982a/982bの上面を横切って延びる医療用テープにより患者にテープ貼りされてよい。フランジ982a、982bは、患者への取り付けのための増大された接着領域を提供し、より確実な取り付け機構を提供するので、有利である。付加的に、又は代替的に、フランジは、先に述べたように器具のより良い固定を可能にしながら「安全な」接着剤のみが皮膚と接触することを保証するように、「安全な」接着剤にテープで貼りつけられてよい。
【0233】
2つのみのフランジ982が示されているが、他の実施形態では、3つ以上のフランジ982が存在してもよい。例えば、
図16A~
図16Cは、シールド20の周りに円周方向に配置された3つのフランジ982a~982cを含む器具10の変形例を示す。
【0234】
また、フランジ982は、
図15~
図16に示すような矩形の形状を有することに限定されず、フランジ982の各々は他の実施形態で他の形状を有してよいことに留意されたい。例えば、他の実施形態では、それぞれのフランジ982は、
図17に示すような曲線形状や
図18に示すようなT字形状を有してよい。さらに、本明細書に記載された実施形態のいずれにおいても、フランジ982は、テープがフランジ982から取り外されるリスクを抑制又は防止又は低減させるための(例えば、フランジ982の側面に沿った)アンカーを有してよい。特に、器具10の使用中、患者に対してフランジ982をテープ止めするためにテープが使用され、テープはフランジ982でアンカーの下に置かれてよい。アンカーは、テープがフランジ982から上方に引っ張られるのを抑制又は防止するように機能する。
【0235】
なお、フランジの特徴は、
図15~
図18に示す実施形態に限定されるものではなく、本明細書に記載された他の実施形態のいずれかに含まれてよいことに留意されたい。
【0236】
また、本明細書に記載された実施形態(例えば、
図1~
図17に記載されたもの)のいずれかにおいて、器具10は、任意で、ユーザが書き込むことができるように構成された外面をさらに含んでよい。例えば、シールド20の上部(例えば、カバー)は、ユーザがそれに書き込むことができるように、専用領域を形成する外面を有することができる。専用領域は、ユーザが鉛筆又はペンを使用してそこに書き込むことができる紙を含んでよい。あるいは、専用領域はプラスチックシートを含んでよく、ユーザはマーカーを使用してその上に書き込むことができる。また、いくつかの実施形態では、専用領域は、シールド20に取り外し可能に取り付けられたシート(紙、プラスチックなど)を含んでよい。
【0237】
さらに、本明細書に記載された実施形態(例えば、
図1~17に記載された実施形態)のいずれにおいても、器具10は、異なる材料から作製されてよい。例えば、シールド20の第1の部分は第1の材料から作製され、シールド20の第2の部分は第1の材料とは異なる第2の材料から作製されてよい。いくつかの場合において、(複数の)クリップ940及び/又はクリップ960は、第1のデュロメータを有する第1の材料で作られてよく、シールド20の別の部分(例えば、空洞24を画定する本体部)は、第2のデュロメータを有する第2の材料から作られてよく、第1のデュロメータは第2のデュロメータよりも高い。
【0238】
また、本明細書に記載された実施形態(例えば、
図1~
図17に記載されたもの)のいずれかにおいて、器具10は、該器具10の上端に開口部50を有する代わりに、又はこれに加えて、器具10の別の部分に開口部を含んでよい。例えば、他の実施形態では、器具10は、器具10の側面に、又は器具10の上端の中心からオフセットされた位置に開口部を含むことができる。
【0239】
上記の実施形態では、器具10は、1つのカテーテルとともに使用されるものとして示されている。本明細書に記載された実施形態(例えば、
図1~
図17に記載されたもの)のいずれにおいても、器具10は、さまざまなカテーテルを保持するための複数のクリップを有する場合がある。例えば、器具10は、第1のカテーテルを保持するための第1のクリップと、第2のカテーテルを保持するための第2のクリップとを有してよい。したがって、器具10は選択的に、1つ以上のカテーテルとともに使用されてよい。
図19Aは、臍帯断端カテーテルインターフェースを保護するための別の器具10であって、特に、1つのカテーテル60とともに使用される器具10を示す。しかしながら、同じ器具10はまた、2つ(又はそれ以上)のカテーテルとともに使用されてもよい。
図19Bに示すように、器具10は2つのカテーテル60a、60bとともに使用されている。場合によりカテーテルはさまざまな寸法を有してよい。したがって、いくつかの実施形態では、クリップはさまざまな対応するサイズを有し得る。例えば、第1のクリップは第1のカテーテルスロットを有し、第2のクリップは第2のカテーテルスロットを有してよく、第1のカテーテルスロットは第2のカテーテルスロットの寸法とは異なる寸法を有する。他の実施形態では、クリップは同じ寸法を有してもよい(例えば、クリップ内のカテーテルスロットは同じ寸法を有してよい)。さらなる実施形態では、器具10は、3つの異なるそれぞれのカテーテルを保持するための少なくとも3つのクリップを有してよい。本明細書に記載された実施形態のいずれにおいても、2つ以上のクリップは単一の構成要素として一体化されてよい。
【0240】
また、述べられたように、場合によって、器具10のフランジ982はテープによって患者に貼り付けることができる。本明細書に記載された実施形態のいずれにおいても、器具10は任意で、テープが患者から剥離するリスクを抑制又は防止又は低減させるために1つ又は複数のアンカーを含んでよい。例えば、
図19A又は
図19Bの実施形態に示すように、各フランジ982は、フランジ982の側部にアンカー996を含んでよい。使用中、テープはアンカー996の下に置かれ、フランジ982を患者にテープ止めするために使用されてよい。アンカー996はテープの上にあるので、テープが患者に関してその位置を維持するのを助けるアンカーとして機能する。
【0241】
さらに、本明細書に記載された実施形態(例えば、
図1~
図17に記載されたもの)のいずれにおいても、器具10は任意でさらに、色分け及び/又はラベリングをさらに含んでよい。例えば、色分け又はラベリングは、カテーテルが静脈カテーテルか動脈カテーテルか、患者におけるカテーテルの長さなどを示してよい。一つの実施形態では、器具10は、看護師又は医師が書き込むことができる表面を含んでよい。また、いくつかの実施形態では、ラベル付けは、カテーテルが静脈カテーテルか(例えば、文字「V」)、又は動脈カテーテルか(例えば、文字「A」)を示す単一の文字を含んでよい。さらに、ある場合は、ラベル付けは、カテーテルの長さを示す数字コードを含んでよい。
【0242】
さらに、本明細書に記載された実施形態(例えば、
図1~
図17に記載のもの)のいずれかにおいて、器具10は、0.5インチから5インチの間のいずれか、より好ましくは0.5インチから3インチ、より好ましくは0.5インチから2インチ、さらにより好ましくは0.5インチから1.5インチ(例えば、1インチ)の断面寸法(例えば、クリップ940及びフランジ982を除いた器具10のシールド部分の幅)を有してよい。他の実施形態では、器具10は、5インチよりも大きい断面寸法を有してもよい。また、本明細書に記載の実施形態のいずれにおいても、器具10は、0.02インチから0.5インチのいずれか、より好ましくは0.05~0.3インチ、さらにより好ましくは0.06~0.1インチの壁の厚さを有してよい。
【0243】
本明細書に記載された実施形態(例えば、
図1~
図17に記載されたもの)のいずれにおいても、器具10は、成形プロセスから作製されてよい。例えば、射出成形、圧縮成形などを使用して、器具10の一部又は全部を形成することができる。場合により、異なる成形プロセスを使用して器具10の異なる部分を形成し、その後、部品を互いに(例えば、接着剤、粘着剤などを用いて)固定してもよい。さまざまな材料を使用して、器具10を形成することができる。限定しない例として、器具10は、熱可塑性材料(複数可)、エラストマー(複数可)、ポリマー(複数可)などから形成されてよい。
【0244】
本明細書に記載された実施形態のいずれにおいても、スプール溝は任意であり、器具10はスプール溝を含まなくてもよい。例えば、スプール溝を含む実施形態のいずれにおいても、そのようなスプール溝は、1つ以上のクリップで置き換えられてよい。クリップ(複数可)は、カテーテルを保持するとともに、カテーテルの位置及び走行の方向を画定するように構成される。
【0245】
本明細書に記載される実施形態(例えば、
図1~
図17に記載されるもの)のいずれにおいても、器具10は、抗菌構成要素を含み得る。例えば、器具10自体が、抗菌材料で作られてよい。一つの実施態様では、器具10の基部は抗菌材料を含む。あるいは、器具10全体が抗菌材料を含んでもよい。場合により器具10は、断端30に向かってUV光を発射するために、シールド20に結合された紫外(UV)光源を含んでよい。さらなる実施形態では、器具10は、抗菌作用を提供する銀、ゲルなどを含み得る。
【0246】
本明細書に記載された実施形態(例えば、
図1~
図17に記載されたもの)のいずれにおいても、シールド20は、1ポンド(lb)未満、より好ましくは0.5ポンド未満、さらにより好ましくは0.3ポンド未満の圧縮力に応答して変形、屈曲、又はつぶれるように構成されてよい。この構成は、器具10を使用している新生児が、うつぶせの姿勢などさまざまな姿勢でいられるので、有利である。特に、新生児が腹這いになっている場合、器具10は、該器具10が新生児に対して不快な力を加えないように変形、屈曲、又はつぶれるが、器具10に対するカテーテルの位置は固定されたままであろう。
【0247】
本明細書に記載された実施形態のいずれか(例えば、
図1~
図17に記載されたもの)において、器具10は、カテーテルを閉めるように構成された手動制御機構(例えば、クリップ、ノブ、挟持部など)を含み、所望のときにカテーテル内の流体の流れを止めることができる。手動制御機構は、シールド20の外面、基部、又は任意の他の位置(例えば、器具カテーテルインターフェース)に配置されてよい。一つの実施形態では、クリップ又は締め付けに使用される蝶ナット/ボルトと同様の機構がカテーテルを閉じるために器具カテーテルインターフェースに設けられてよい。
【0248】
本明細書に記載された実施形態のいずれか(例えば、
図1~
図17に記載されているもの)において、器具10は、器具10(例えば、器具10のシールド20)に対するカテーテルの位置を監視するための位置監視器具をさらに含んでよい。例えば、位置監視器具は、カテーテルにおけるマーキングであってよく、シールド20に対するその位置を示す。カテーテル上のマーキングがシールド20から遠ざかるように位置が変化した場合、カテーテルが患者から外側に移動したと推測することができる。したがって、位置監視器具は、シールド20の外側のカテーテルの深さを監視するように機能する。他の実施形態では、位置監視器具は、カテーテル上のマーカーと、カテーテル上のマーカーを見るためのカメラとを含むことができる。また、さらなる実施形態では、同様の技術を用いて、患者又は臍帯断端に対するカテーテルの位置を監視することができる。
【0249】
いくつかの実施形態では、さまざまなサイズの器具10が提供されてよい。例えば、器具10の3つの標準サイズがあり、より大きいサイズはより大きい患者に適し、より小さいサイズはより小さい患者に適する。
【0250】
本明細書に記載された実施形態のいずれにおいても、器具10がさまざまなカテーテルを保持するための複数のクリップを含む場合、クリップは色分けされていてよい。例えば、第1のクリップは第1の色を有し、第2のクリップは第1の色とは異なる第2の色を有していてよい。また、器具10が、複数のカテーテルを保持するように構成されたクリップを含む場合、クリップの異なる部分が色分けされてもよい。例えば、クリップの第1の部分は、第1のカテーテルを収容するための空間を画定し、クリップの第2の部分は、第2のカテーテルを収容するための別の空間を画定し、第1の部分と第2の部分は異なるそれぞれの色を有していてよい。
【0251】
2015年5月1日に出願された米国仮特許出願第62/156,120号、2016年3月11日に出願された米国仮特許出願第62/307,396号、及び2016年4月13日に出願された米国特許出願第15/098,286号に開示された実施形態は、すべての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0252】
図20Aiは、カテーテルインターフェース(例えば、臍帯断端-臍帯カテーテルインターフェース)を保護するための例示的な器具1000の上面、正面、及び側面の図である。
図20Aii及び20Aiiiは、
図20Aiの器具1000の追加の上面、正面、及び側面の図である。器具1000は、本明細書に記載のいくつかの特徴、例えば、シールド1002(例えば、任意選択で、シールド20に関して開示された特徴を有する)、シールド1002によって少なくとも部分的に画定された空洞1001(例えば、任意選択で、空洞24に関して開示された特徴を有する)、通気孔1004(例えば、任意選択で、通気孔800に関して開示された特徴を有する)、スロット1006(例えば、任意選択で、スロット901に関して開示された特徴を有する)、開口部1008(例えば、任意選択で、開口部50に関して開示された特徴を有する)、フランジ1010(例えば、任意選択で、フランジ982に関して開示された特徴を有する)、アンカー1012(例えば、任意選択で、アンカー996に関して開示された特徴を有する)、及びクリップ1018(例えば、任意選択で、クリップ940、960に関して開示された特徴を有する)を含むことができる。いくつかの実施形態では、これらの特徴のいくつかは、器具1000から省略され得る。器具1000は、本明細書に記載の他の特徴、例えば、基部40、ヒンジ80、固定器具90、第1のシール部分102及び第2のシール部分104などのカテーテル係合構造及び/又は、ばね負荷制御装置450、接着剤142(例えば、フランジ1010の下、シールド102の底部、及び/又は基部40)、テープカバー144、任意選択でカバー430を備えた第2の開口部420、半透性のカバー802、挟持突起980、スプール溝942などの1つ又は複数を追加的又は代替的に含み得る。
【0253】
いくつかの実施形態では、器具1000のすべての特徴は、例えば、複数の部品から組み立てられているのとは対照的に、モノリシック又は一体的に形成され得る(例えば、射出成形又はプレス成形又は圧縮成形などの成形を介して)。組み立てられた器具と比較して、モノリシック形成は、例えば、器具間のばらつきを減らし、検証を簡素化し(例えば、結合方法の検証を減らすかなくす)、製造コストを減らし、製造処理を減らし、材料除去に関連する潜在的な問題を減らし、接合部に蓄積するバクテリアや破片の可能性を減らし、及び/又はより強い結合点を作ることができる。例えば、シールド1002とテザー1016との間、ラッチ1014とテザー1016との間、シールド1002とフランジ1010との間、及び/又はシールド1002とクリップ1018との間のインターフェースは、モノリシック形成から利益を得ることができる重要な接合部と見做され得る。
【0254】
器具1000は、例えば、モノリシック形成の場合、適切な特性を有する生体適合性材料を含むか、又は本質的にそれから構成される。例えば、器具1000又はその1つ又は複数の部分は、特定の引張強度、伸び能力、表面摩擦、屈折率、滅菌時の変化率(例えば、エチレンオキシド(EtOH)又は蒸気を使用する)、又は他の側面を有する材料を含み得る。いくつかの実施形態では、器具1000又はその1つ又は複数の部分は、引張強度が約100psi~約2000psi(例えば、約100psi、約250psi、約500psi、約1,000psi、約1,500psi、約2,000psi、そのような値の間の範囲など)である材料を含む。いくつかの実施形態では、器具1000又はその1つ又は複数の部分(例えば、テザー1016)は、破断点伸びが約200%~約700%psi(例えば、約200%、約300%、約400%、約500%、約600%、約700%、これらの値の間の範囲など)である材料を含む。いくつかの実施形態では、器具1000又はその1つ又は複数の部分は、ショアAデュロメータが約40~約80(例えば、約40、約50、約60、約70、約80、そのような値の間の範囲など)である材料を含む。いくつかの実施形態では、器具1000又はその1つ又は複数の部分(例えば、テザー1016、シールド1002、テザー1016に近接するシールド1002の一部、開口部1008の周りのシールドの一部)は、係合するポリマー/エラストマー管状部材を有する材料の静止摩擦係数が約0.2~約1.2(例えば、約0.2、約0.4、約0.6、約0.8、約1、約1.2、そのような値の間の範囲など)である材料を含む。いくつかの実施形態では、器具1000又はその1つ又は複数の部分(例えば、上面1003)は、半透明性又は屈折率が約1.0~約2.0(例えば、約1.0、約1.25、約1.5、約1.75、約2.0、そのような値の間の範囲など)である材料を含み、ここで、低い値はより半透明であり、高い値はより透明である。いくつかの実施形態では、器具1000又はその1つ又は複数の部分は、滅菌及び好ましくは再滅菌(例えば、蒸気オートクレーブを使用)すると、特性(例えば、上記及び/又は他の特性)の変化が約25%未満、約20%未満、約15%未満、約10%未満、約5%未満、又は約1%未満、変化なし、又はそのような値を含む範囲の終わりが0%である材料を含む。再滅菌される能力によって、ある程度の再利用が可能になり、これは、例えば、資金が限られている管轄区域で有利になる可能性がある。いくつかの実施形態では、器具1000又はその1つ又は複数の部分は、約0.5ポンド~約5ポンド(例えば、約0.5ポンド、約1ポンド、約2ポンド、約3ポンド、約4ポンド、約5ポンド、そのような値の間の範囲など)の保持力を提供することができる材料を含む。この文脈において、保持力は、器具と相互作用するカテーテルに力を加えると、カテーテルが、カテーテルが配置されている臍帯断端又は身体部分から5mm未満移動することを意味し得る。いくつかの実施形態では、器具1000又はその1つ又は複数の部分(例えば、シールド1002)は、微生物の増殖に耐性があるか、又は微生物の増殖をサポートしない材料を含む。器具1000の寸法は、特定の部分に対してこれらの特徴の1つ又は複数を活用するように変えることができる(例えば、壁の厚さを増やして剛性を上げる、壁の厚さを減らして剛性を下げる及び/又は柔軟性を上げる、表面積を増やして摩擦面を増やす、など)。可撓性シールド1002は、カテーテルを動かさずにシールド1002を動かすことを可能にすることができる。通気孔1004及び/又はスロット1006などの機能は、柔軟性を高めることができる。いくつかの実施形態では、材料は、これらの特性の2つ以上、又はさらにはすべてを含み得る。
【0255】
いくつかの実施形態では、器具1000又はその1つ又は複数の部分は、熱可塑性エラストマー(TPE)及び/又は熱可塑性ウレタン(TPU)を含むか、あるいは本質的にそれらから構成される。例えば、TPE/TPUは、好ましくは剛性である部品(例えば、クリップ1018及び/又はアンカー1012)に適切であり得る。TPE/TPUは、ARE-75A、ARE-80A、ALE-70A、ALE-75A、ARC-75A、ARC-80A、ALC-75A、及び/又はALC-80A(ユタ州ソルトレイクシティのBiomerics、LLC)、500502M、500552M、500602M、及び/又は500652M(スウェーデン、マルメのHexpol)、1040-0000、1050-0000、1060-0007、1068-0000、9045-1001、9055-1007、9060-1000、9070-1000、9050-PF00、及び/又は9065-PF00(イリノイ州ブロードビューのStar Thermoplastic Alloys&Rubbers、Inc)、それらの組み合わせ、及び/又は他の樹脂を含み得る。いくつかの実施形態では、器具1000又はその1つ又は複数の部分は、シリコーン(例えば、ポリジメチルシロキサンなどの重合シロキサン)を含むか、あるいは本質的にそれから構成される。例えば、シリコーンは、MED-4940、MED-4950、MED-4960、MED-4970、及び/又はMED-4980(カリフォルニア州カーピンテリアのNuSil Technology LLC)、KE-1950-40A/B、KE-1950-50A/B、KE-1950-60A/B、KE-1950-70A/B、KEG-2000-40A/B、KEG-2000-50A/B、KEG-2000-60A/B、KEG-2000-70A/B、KEG-2001-40A/B、及び/又はKEG-2001-50A/B(信越化学工業株式会社)、及び/又は他のシリコーンを含み得る。材料の組み合わせ(例えば、器具1000のいくつかの部分のためのTPE/TPU及び器具1000の他の部分のためのシリコーン)も可能である。
【0256】
器具1000は、ラッチ1014及びテザー1016を含む。ラッチ1014は、クリップ1018と相互作用するように構成される。クリップ1018は、カテーテル固定機構の一部分又は一部又は部品であり得る。いくつかの実施形態では、ラッチ1014の部分は、クリップ1018の部分に適合し得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのカテーテル直径は、ラッチ1014の部分とクリップ1018の部分との間にあり得る。器具1000は、2つのラッチ1014及び2つのクリップ1018を含むが、より多い又はより少ないラッチ1014及び/又はクリップ1018も可能である(例えば、1つ~8つのラッチ(例えば、1つのラッチ、2つのラッチ、2つのラッチ、3つのラッチ、4つのラッチ、5つのラッチ、6つのラッチ、7つのラッチ、8つのラッチ、そのような値の間の範囲など)及び/又は1つ~8つのラッチ(例えば、1つのクリップ、2つのクリップ、3つのクリップ、4つのクリップ、5つのクリップ、6つのクリップ、7つのクリップ、8つのクリップ、そのような値の間の範囲など))。いくつかの実施形態では、単一のラッチ1014が2つ以上のクリップ1018と相互作用してよい。いくつかの実施形態では、複数のラッチ1014が単一のクリップ1018と相互作用してよい(例えば、第1のラッチ1014がクリップ1018の上側と相互作用し、第2のラッチ1014がクリップ1018の下側と相互作用する)。いくつかの実施形態では、ラッチ1014は、把持を改善するように構成された把持パターン、例えば、突起1015、溝、線、テクスチャー、それらの組み合わせなどを備える。いくつかの実施形態では、しるし(例えば、動脈の場合は「A」、又は静脈の場合は「V」)がエンボス加工され、把持が提供されてもよい。いくつかの実施形態では、ラッチは(例えば、動脈側と静脈側を区別するために)着色されるか、又はマークが付けられてもよい。
【0257】
各ラッチ1014に対して2つのテザー1016が示されているが、より多い又はより少ないテザー1016も可能である。テザー1016は、ラッチ1014とクリップ1018との間の相互作用に寄与するように構成され得る(例えば、ラッチ1014をロック位置でクリップ1018に向かって弾性的に引っ張る)。テザー1016は、ラッチ1014が紛失しないように器具1000に結合されるように構成され得る。テザー1016は、ラッチ1014が器具1000の他の特徴と一体的に形成され得るように構成されてもよい。カテーテルがクリップ1018の下に配置され、ラッチ1014がクリップ1018に係合している場合、テザー1016は、シールド1002の壁に対してカテーテルを摩擦係合することによって、カテーテルを固定することに寄与することができる。ラッチ1014及びクリップ1018、並びに任意選択でテザー1016は、ともにロック機構を形成することができる。
【0258】
図20Biは、器具1000の上面図である。
図20Biiは、器具1000の別の上面図である。上面1003又はシールド1002の上面は、少なくとも部分的に透明であり、これは、
図20Aii、
図20Bi、及び
図20Dに最もよく見られる。シールド1002の他の部分は、少なくとも部分的に透明であり得、及び/又は透明のような効果を提供し得る。例えば、通気孔1004には材料がなく、したがって透明であり得る。通気孔1004及び/又はシールド1002の他の部分との間の空間は、例えば、光学的に透明な材料を含み得る。再び
図20Aiiiを参照すると、上面の表面変動1020は、約100nm~約500nm(例えば、約100nm、約150nm、約200nm、約250nm、約300nm、約350nm、約400nm、約450nm、約500nm、これらの値の間の範囲など)であり得る。少なくとも部分的な透明性を提供する表面変動1020は、上面103の材料に応じて変化し得る。上面1003は、好ましくは、臍帯断端又は他の解剖学的構造がそれを通して視覚化され得るように十分に透明である。いくつかの実施形態では、器具1000を取り外さずにカテーテルのしるしを読み取り得る場合、表面は適切に透明であると見做され得る。例えば、ユーザは定期的に(例えば、1時間に1回、2時間に1回、3時間に1回、4時間に1回、6時間に1回、8時間に1回、12時間に1回、18時間に1回、1日に1回、そのような値の間の範囲など)、カテーテルのしるし(例えば、挿入深度を示す定規のようなマーキング)を見直して、カテーテルが対象内で動いたかどうかを確認してもよい。そのようなしるしの読み取りは記録することができる。いくつかの実施形態では、充血、出血、臍炎を診断できるようにその下の解剖学的構造が視覚化され得る場合、表面は適切に透明であると見做され得る。いくつかの実施形態では、通気孔1004は視覚化を提供することができる。例えば、上面1003は、好ましくは実質的に平坦(例えば、平面又は非丸み)であるため、透明度は、視野角に基づいて実質的に変化しない。平坦な上面1003は、光学屈折を低減又は最小化することができる。平坦な上面1003は、シールド1002を通しての視認性を高めるか又は最大化することができる。いくつかの実施形態では、光を戦略的に屈折させる及び/又はシールド1002内の領域を光学的に拡大するようにシールド1002を湾曲させてもよい(例えば、レンズと同様)。シールド1002の透明部分の選択された材料及び厚さは、シールド1002を通して視覚化を可能にするように構成される。透けて見えるように意図されたシールド1002の部分は、器具1000の他の部分よりも透明であり得る。器具1000が成形される実施形態では、型は、透けて見えるように意図されたシールド1002の部分でより研磨されてもよく、型は、器具1000の他の領域でより研磨されていなくてもよい。そのような研磨の違いは、製造を容易にすることができ(例えば、ステップの削減、スループットの増加)、及び/又は器具1000を製造するために使用するツールの長寿命を容易にすることができる。
【0259】
いくつかの実施形態では、器具1000は、上面1003、したがって可視ウィンドウの面積を最大化することに少なくとも部分的に基づいて、寸法決定され得る。別の考慮事項は、シールド1002の側壁に角度を付け、通気孔1004の貫通開口部が垂直に(例えば、
図20Biiに最もよく見られるように)及び/又は水平に(例えば、
図20Eに最もよく見られるように)露出するように通気孔1004のサイズを決めることであり得る。シールド1002が成形されている場合、開いた底部の寸法は、上面1003の寸法よりも大きくなり得る。開いた底部は、使用目的に少なくとも部分的に基づいて寸法決定され得る。例えば、未熟児の臍帯断端とともに使用されるシールド1002の面積は、約0.5cm
2~約4cm
2(例えば、約0.5cm
2、約1cm
2、約1.5cm
2、約2cm
2、約2.5cm
2、約3cm
2、約3.5cm
2、約4cm
2、そのような値の間の範囲など)であり得る。より大きな赤ちゃんや他の用途などのために、より大きなサイズも可能である。いくつかの実施形態では、開いた基部は、任意の方向に最大1cmの寸法を有する。
【0260】
図20Biiに示されるように、ラッチ機構は、スロット1006によって画定される軸に対して角度1022にある。角度1022は、約0°(例えば、スロット1006の反対側のロック機構)~約180°(例えば、スロット1006を含むか、又はスロット1006から僅かに円周方向にオフセットする)であり得る(例えば、約0°、約15°、約30°、約45°、約60°、約90°、約120°、約150°、約180°、これらの値の間の範囲など)。角度1022は、器具1000の他の特徴(例えば、開口部1008、フランジ1010、通気孔1004)に関して画定され得る。複数のロック機構を含む実施形態では、ロック機構は鏡像であり得る(例えば、同じ角度1022を有する)。異なるロック機構のための異なる角度1022も可能である。
図20Gに示されるように、角度の付いたロック機構は、ロック機構による干渉なしに、テープをフランジ1010上に配置することを可能にできる。
【0261】
図20Ciは、
図20Biiの円20Ciの領域における器具1000の拡大された上面図である。上面1003は、開口部1008を含む。スロット1006は、開口部1008から延びる。スロット1006の幅1024は、約1.2mm未満、より好ましくは約1mm未満、さらにより好ましくは約0.8mm未満であり得る。例えば、3.5Fr臍帯カテーテルは、約1.17mmの外径を有するため、幅1024を有するスロットは、一般に、カテーテルが意図せずにスロット1006を横切るのを抑制又は防止することができる。
【0262】
開口部1008は、臍帯カテーテルがそれを通って延びることを可能にするように構成される。
図20Ai~
図20Dに示され、
図20Cに最もよく見られる開口部1008は、第1の弓形部分1008a及び第2の弓形部分1008bを含む。形状は、犬の骨、無限大、8の字、接続された目、又はその他の説明的な用語として説明され得る。第1の弓形部分1008a及び/又は第2の弓形部分1008bの半径1026は、約0.3mm~約1mm(例えば、約0.3mm、約0.4mm、約0.5mm、約0.6mm、約0.7mm、約0.8mm、約0.9mm、約1mm、これらの値の間の範囲など)であり得る。2つのカテーテルが使用される実施形態では(例えば、
図3Bに一般的に示されるように)、カテーテルの1つを第1の弓形部分1008aにはめ込み、他方のカテーテルを第2の弓形部分1008bにはめ込んでもよい。第1の弓形部分1008a及び第2の弓形部分1008bの半径1026は、同じであっても異なっていてもよい。カテーテルは、第1の弓形部分1008a又は第2の弓形部分1008bにはめ込まれてもよく、及び/又は第1の弓形部分1008aと第2の弓形部分1008bとの間の交差点又は接合部1008jに納まってもよい。交差点には、カテーテルを所定の位置に(例えば、摩擦的に)保持するためのフィンガーとして機能することができる少なくとも3つの表面が含まれる。他の形状も可能である(例えば、単一の弓形部分、2つ以上の弓形部分、非弓形形状、複数の内側に延びるフィンガーなど)。
【0263】
図20Cii~
図20Cviiiは、カテーテルインターフェースを保護するための器具の拡大された上面図の例である。
図20Ciiでは、開口部1008dは、第1の弓形部分1008aと、第1の弓形部分1008aとは異なる第2の弓形部分1008bとを備える。例えば、第1の弓形部分1008aは、5Frカテーテルを受け入れるように構成され得、第2の弓形部分1008bは、3.5Frカテーテルを受け入れるように構成され得、及び/又はカテーテルは、第1の弓形部分1008aと第2の弓形部分1008bとの間の交差点又は接合部1008jに納まり得る。
図20Ciiiでは、開口部1008eは、第1の弓形部分1008aと、第1の弓形部分1008aとは異なる第2の弓形部分1008bと、第1の弓形部分1008a及び第2の弓形部分1008bとは異なる第3の弓形部分1008cとを備える。例えば、第1の弓形部分1008aは5Frカテーテルを受け入れるように構成され得、第2の弓形部分1008bは3.5Frカテーテルを受け入れるように構成され得、第3の弓形部分1008cは2.5Frカテーテルを受け入れるように構成され得、及び/又はカテーテルは、第1の弓形部分1008aと第2の弓形部分1008bと第3の弓形部分1008cとの間の交差点又は接合部1008jに納まり得る。
【0264】
図20Civは、様々なサイズの2つのカテーテルをしっかりと収容することができる開口部1008fを示す。開口部1008fは、第1の弓形部分1008a及び第2の弓形部分1008bを備える。第1の弓形部分1008aは、スロット1006に最も近い第1の領域1008aiと、第2の領域1008aiiと、第3の領域1008aiiiとを含み、それぞれが異なる寸法を有する。例えば、第1の領域1008aiは5Frカテーテルを受け入れるように構成され得、第2の領域1008aiiは3.5Frカテーテルを受け入れるように構成され得、第3の領域1008aiiiは2.5Frカテーテルを受け入れるように構成され得る。第2の弓形部分1008bは、スロット1006に最も近い第1の領域1008biと、第2の領域1008biiと、第3の領域1008biiiとを含み、それぞれが異なる寸法を有する。例えば、第1の領域1008biは5Frカテーテルを受け入れるように構成され得、第2の領域1008biiは3.5Frカテーテルを受け入れるように構成され得、第3の領域1008biiiは2.5Frカテーテルを受け入れるように構成され得る。第1の弓形部分1008a及び第2の弓形部分1008bは、同じであり得るか(例えば、
図20Civに示されるように)、又は異なり得る(例えば、第1の弓形部分1008aは、領域1008ai、1008aiiから本質的に構成され、第2の弓形部分1008bは、領域1008bii、1008biiiから本質的に構成される可能性がある)。カテーテルは、第1の弓形部分1008aと第2の弓形部分1008bとの間の交差点又は接合部1008jに納まってもよい。
【0265】
図20Cvは、第1の多角形部分1008aと、第2の多角形部分1008bと、第1の多角形部分1008a及び第2の多角形部分1008b間の接合部1008jとを含むT字形の開口部1008gを示す。多角形部分1008a、1008bは、長方形、正方形、三角形、六角形、八角形、台形などであり得る(例えば、スロット1006又は別の多角形部分との相互作用のために存在しない可能性がある側面の説明となる)。多角形部分1008a、1008bは、丸みを帯びた角を含み得る。T字形の開口部1008gは、弓形部分(例えば、異なるサイズ、第3の多角形部分など)を有する開口部に関して本明細書に記載されるように修正され得る。多角形部分と弓形部分との組み合わせが可能である。
【0266】
図20Cviは、第1の多角形部分1008aと、第2の多角形部分1008bと、第1の多角形部分1008a及び第2の多角形部分1008b間の接合部1008jとを含む開口部1008hを示す。多角形部分1008a、1008bは、角度が90°未満(例えば、約15°、約30°、約45°、約60°、約75°、約89°、そのような値の間の範囲など)の少なくとも1つの角を有する平行四辺形又は菱形のような形状である。いくつかの実施形態では、カテーテルを鋭角に対して引っ張り、摩擦によって少なくとも部分的に安定させることができる。カテーテルは、第1の多角形部分1008aと第2の多角形部分1008bとの間の交差点又は接合部1008jに納まってもよい。
【0267】
図20Cviiは、第1の多角形部分1008aと、第2の多角形部分1008bと、第1の多角形部分1008a及び第2の多角形部分1008b間の接合部1008jとを含む開口部1008iを示す。多角形部分1008a、1008bは、角度が90°未満(例えば、約15°、約30°、約45°、約60°、約75°、約89°、そのような値の間の範囲など)の少なくとも1つの角を有する三角形のような形状である。いくつかの実施形態では、カテーテルを鋭角に対して引っ張り、摩擦によって少なくとも部分的に安定させることができる。カテーテルは、第1の多角形部分1008aと第2の多角形部分1008bとの間の交差点又は接合部1008jに納まってもよい。
【0268】
図20CViiiは、例えば、フラッシュ又は他の材料によって少なくとも部分的に囲まれた、スロット1006の延長であるスリット1008kによって特徴付けられる開口部を示す。カテーテルは、スロット1006に沿ってスリット1008k内にスライドしてもよく、フラッシュ又は他の材料は、カテーテルを少なくとも部分的に安定させるための摩擦を提供することができる。本明細書に記載される他の開口部は、フラッシュ又は他の材料を含み得る。
【0269】
図20Dは、器具1000の上面及び背面図である。
図20Dの図は、丸みを帯びた長方形の外面と、カテーテルを少なくとも部分的に外面の下に巻くことができるように構成されたより小さな内面とを有するクリップ1018の例示的な形状を説明するのに役立つ。いくつかの実施形態では、カテーテルを任意の方向で外面の下に少なくとも部分的に巻くことができるように、内面はすべての方向で外面よりも小さくてもよい。いくつかの実施形態では、内面は、いくつかの方向(例えば、上側及び下側であり、側面ではない)においてのみ外面よりも小さくてもよい。例えば、そのような配置は、カテーテルをそれらの方向に外面の下に少なくとも部分的に巻くように導くことができ、カテーテルを配置するためのアンダーカットと、クリップ1018とシールド1002との間に強い接合部を形成するのに十分な材料を提供することができ、及び/又はテザー1016が実質的に妨げられることなく延びることを可能にすることができる。丸みを帯びた長方形以外の形状も可能である(例えば、他の多角形又は丸みを帯びた多角形、弓形形状、それらの組み合わせなど)。クリップ1018は、好ましくは、対応するラッチ1014の表面の形状と相互作用するように構成された形状(例えば、平坦-平坦、弓形-弓形、角度付き-角度付きなど)を有する表面を含む。クリップ1018の表面は、臍帯カテーテル(例えば、約2.5Fr~約5Fr)を固定できる(例えば、クリップ1018の表面によって機械的及び/又は摩擦的に把持される)及び/又はねじれることなく、クリップ1018の周りに少なくとも部分的に巻くことができるように寸法決定され得る。長方形などのクリップ1018の特定の形状は、クリップ1018の周りにラッチ1014を引っ張ることができることを助けることができる。クリップ1018は、器具1000を操作するために使用することができる。例えば、クリップ1018を合わせて挟持して、スロット1006を片手で開けることができる。クリップ1018の間の空間は、(例えば、スロット1006に近接する)器具1000の他の部分よりも変形しにくい可能性がある。
【0270】
図20Eは、器具1000の正面図である。
図20Fiは、器具1000の側面図である。
図20Fiiは、
図20Fiの円20Fiiの領域における器具1000の拡大側面図である。器具1000は、シールド1002を通って延びる通気孔1004を含む。例えば、本明細書に記載されるように、通気孔1004は、シールドを通って延在し、シールド1002に出入りする流体(例えば、空気)の連絡を可能にし、これは、「バイオドーム」のような効果を抑制又は防止することができる。いくつかの実施形態では、1つ又は複数又はすべての通気孔1004は、半透膜によって部分的又は完全に覆われてもよい。
図20Ai~
図20Fiiに示される器具1000では、6つの長方形の通気孔1004が、シールド1002の円周の周りに約180°延びる。他の個数、形状、円周方向の広がり、及び/又は分布も可能である。例えば、シールドは、1つの通気孔から30の通気孔(例えば、1つの通気孔、2つの通気孔、3つの通気孔、4つの通気孔、5つの通気孔、6つの通気孔、7つの通気孔、8つの通気孔、9つの通気孔、10の通気孔、12の通気孔、15の通気孔、20の通気孔、25の通気孔、30の通気孔、そのような値の間の範囲など)を備え得る。サイズによっては、30よりも多い通気孔も可能である。別の例では、通気孔1004は、シールド1002の円周の周りに180°超又は未満延びてもよい。別の例では、通気孔1004は、異なる形状(例えば、円形、卵形、楕円形、長円形、多角形、丸みを帯びた多角形、それらの組み合わせなど)を備えてもよい。鋭い角のない形状は、特定の成形プロセスを助長する場合がある。別の例では、通気孔1004は、均等に分散されていてもされていなくてもよい(例えば、シールド1002を二等分する平面の一方の側に、平面の他方の側よりも多くの通気孔があり得る)。
【0271】
図20E及び
図20Fiに最もよく見られるように、
図20Ai~
図20Fiiに示される器具1000では、長方形の通気孔1004はサイズが異なる。フランジ1010から離れた通気孔1004は、フランジ1010に近接する通気孔1004よりも長い。いくつかの実施形態では、通気孔1004は同じサイズを有し得る。いくつかの実施形態では、器具1002は、(例えば、
図19A及び
図19Bに一般的に示されるように)フランジ1010と円周方向に整列した挟持突起を含み得る。特定のそのような実施形態では、フランジ1010と挟持突起との間の通気孔1004は、
図20Ai~
図20Fiiに示されるフランジ1010の上の通気孔1004よりも短くてもよい。いくつかの実施形態では、これらの通気孔1004は、挟持動作を支援するように設計することができる。通気孔1004は、(例えば、周囲の構造に対応するために)同じ長さ及び千鳥状の高さを有することができる。通気孔1004は、(例えば、周囲の構造に対応するために)異なる長さ及び千鳥状の高さを有することができる。いくつかの実施形態では、通気孔1004は、空洞1001内の臍帯断端及び/又はカテーテルのしるしの観察を容易にすることができる。いくつかの実施形態では、スロット1006の一方の側にある通気孔1004は、(例えば、周囲の構造に対応するために)異なる形状、サイズ(例えば、面積、長さ、幅)、開始高さ、終了高さ、又は他のパラメータを有し、スロット1006の他方の側にある通気孔1004は、スロット1006の一方の側にある通気孔1004の実質的に鏡像である。器具1000が成形されている場合、通気孔1004が流体連絡を提供できることを確実にするために、通気孔1004からフラッシュが除去されることが好ましい。例えば、フラッシュは、約1mm未満、より好ましくは約0.5mm未満、さらにより好ましくは約0.3mm未満であり得る。
【0272】
いくつかの実施形態では、通気孔1004の合計表面積は、約0.25cm2~約3cm2(例えば、約0.25cm2、約0.5cm2、約0.75cm2、約1cm2、約1.25cm2、約1.5cm2、約2cm2、約2.5cm2、約3cm2、そのような値の間の範囲など)である。通気孔1004の合計表面積は、例えば、器具1000のサイズに基づいて変化し得る。いくつかの実施形態では、通気孔1004の合計表面積とシールド1002の表面積との比(例えば、フランジ1010及びクリップ1018などの突出した特徴を除く)は、約1:10~約1:2(例えば、約1:10、約1:7、約1:5、約1:4、約1:3、約1:2、そのような値の間の範囲など)である。いくつかの実施形態では、シールド1002の総表面積のパーセンテージとしての通気孔1004の合計表面積(例えば、フランジ1010及びクリップ1018などの突出した特徴を除く)は、約9%~約33%(例えば、約9%、約14%、約17%、約20%、約25%、約33%、そのような値の間の範囲など)である。
【0273】
通気孔1004は、本明細書に記載される特定の他の通気孔と同様に、空気中の破片、細菌などが空洞1001に入るのを防止するように構成されていない。器具1000は、任意選択で無菌キットの一部として無菌領域に配置され、例えば新生児集中治療室には、通常、大量の空気中の破片、細菌などがない。第1のレベルでは、器具1000は、毛布、看護師の指などの大きな物体がカテーテルインターフェースを刺激するのを抑制又は防止するように構成されている。例えば、通気孔1004は、バイオドーム効果を抑制又は防止するのに十分な大きさであり得るが、毛布、看護師の指などの大きな物体がカテーテルインターフェース及び/又は臍帯断端に触れるのを抑制又は防止するのに十分小さい。おむつ漏れ、看護師のくしゃみなどの場合、器具1000は、任意選択でカテーテルから切り離され、洗浄又は交換され得、次いで、洗浄された器具1000、新しい器具1000、又は別の保護器具を配置することができる。いくつかの実施形態では、器具1000は、例えば、カテーテルを再配置するために(例えば、対象の成長を説明するため)、カテーテルから容易に切り離すことができ、カテーテルから容易に再接続することができる。いくつかの実施形態では、例えば、シリコーンを含むシールド1002では、シールド1002は、細菌の増殖及び/又は移動に耐性があり、したがって、細菌が皮膚に沿ってシールド1002の空洞1001に移動することを抑制又は防止する。いくつかの実施形態では、シールド1002は、追加の抗菌剤を含まない。いくつかの実施形態では、シールド1002は、追加の抗菌剤(例えば、クロルヘキシデン、銀塩など)を含む。シールド1002は、カテーテルインターフェースが空洞1001内にあるときに、カテーテルインターフェースを取り囲み、カテーテルインターフェースから離間するように構成されている。シールドの部分は、カテーテルインターフェースのすぐ周囲の領域には接触せず、カテーテルインターフェースから一定の距離だけ離れている。いくつかの実施形態では、距離は、例えばインターフェース及び対象に応じて、少なくとも0.5cm、少なくとも1cm、少なくとも2cm、最大約3cm以上である。
【0274】
器具1000は、シールド1002から横方向外側に延びる2つのフランジ1010を含む。フランジ1010は、任意選択で、底面に接着剤及び/又は接着テープを含む。接着剤又は接着テープの追加は、器具1000の他の特徴とモノリシックに形成されているフランジ1010の特性に影響を及ぼさないであろう。フランジ1010は、好ましくは、対象に対する器具1000の移動を抑制又は防止する表面積を提供するのに十分な大きさである。反対側にあるフランジ1010は、複数の方向の力に応答する動きを抑制又は防止するのを助けることができる。例えば、1つのフランジ1010は、シールド1002への上向きの力によって比較的容易に外れる可能性があるが、同じ接着力を一緒に提供する2つのフランジ1010は、反対側にあることによってそのような力に対してより抵抗力があり得る。いくつかの実施形態では、器具1000は、円周方向に約150°~約180°(例えば、約150°、約160°、約170°、約180°、これらの値の間の範囲など)の間隔で配置された2つのフランジ1010を備える。いくつかの実施形態では、器具1000は、フランジ1010の間に材料(例えば、他のフランジ)を含まない。いくつかの実施形態では、器具1000は、円周方向に約75°~約120°(例えば、約75°、約90°、約105°、約120°、これらの値の間の範囲など)の間隔で配置された3つのフランジ1010を備える。例えば、第3のフランジ1010は、スロット1006から横方向外側に延びてもよい。そのようなフランジ1010は、スロット1006の延長部を含み得るか、又はスロット1006から僅かに円周方向に変位し得る。別の例では、第3のフランジ1010は、スロット1006の反対側に横方向外側に延びてもよい。いくつかの実施形態では、器具1000は、円周方向に約30°~約90°(例えば、約30°、約45°、約60°、約75°、約90°、これらの値の間の範囲など)の間隔で配置された4つのフランジ1010を備える。いくつかの実施形態では、フランジ1010は、例えば、
図1の基部40によって示されるように、シールド1002から半径方向外側に延びるリップを備え得る。そのようなリップは、完全に又は部分的に環状であり得る。リップは、複数の環状特徴を含み得る。いくつかの実施形態では、フランジ1010は、例えば、固定テープとの相互作用のための表面積を増加させるために、テクスチャー加工された上面を含み得る。テクスチャーは、成形中(例えば、型の特徴として)及び/又は成形後に(例えば、エッチング、切断などによって)追加され得る。
【0275】
図20Iは、対象1072と相互作用する例示的な器具1070の断面図である。断面は、対象を横断する器具1070の縁部の下で取られている。器具1070は、比較的長くて柔軟なフランジ1074を備える。フランジ1074は、対象1072の背中を包むように構成される。特定のそのような実施形態では、フランジ1074は、器具1070を対象に固定するために、互いに相互作用するように(例えば、接着剤、クリップ、面ファスナー、結び目、磁石、それらの組み合わせなどを介して互いに結合されるように)構成され得る。互いに結合することができるフランジ1074は、器具1070と対象1072との間の接着剤の使用を抑制又は低減又は防止することができる。皮膚への接着剤の使用を減らすことは、接着剤による、接着剤の取り外しによる皮膚の刺激、及び/又は接着剤に関連する他の潜在的な問題を減らすことができる。いくつかの実施形態では、フランジ1074の1つ(例えば、フランジ1074a)は、他のフランジ1074(例えば、フランジ1074b)よりも長くてもよい。いくつかの実施形態では、フランジ1074の柔軟性により、臍帯断端の周りのサイズ及び/又は形状を変化させる可能性のある呼吸及び他の動きを含む対象の動き中にフランジを曲げることができる。いくつかの実施形態では、器具1070は、シールド及び/又はそこからの突起に結合又は結合されるように構成された第1の端部と、シールド及び/又はそこからの突起に結合又は結合されるように構成された第2の端部とを有する単一のフランジ1074を備え得る。
【0276】
図20Fiiiは、
図20Dの線20Fiii-20Fiiiに沿って取られた、
図20Aiの器具1000の断面図である。断面は、フランジ1010の長軸に対して鉛直かつ垂直に、又はフランジ1010の短軸に平行に取られている。いくつかの実施形態では、フランジ1010は、例えば、スピードバンプ又はスピードハンプのように、丸みを帯びた上面及び平坦な底面を含む断面輪郭を有する。丸みを帯びた表面は鋭い縁部を減らすことができ、フランジ1010をより柔らかくすることができる。
【0277】
図20Fiv及び
図20Fvは、フランジと相互作用するテープ1050の断面側面図を概略的に示す。
図20Fivでは、フランジ1010は、上で論じた断面輪郭を有する。テープ1050は、テープ1050とフランジ1010との間の隙間1052が小さいか又は排除されるように、フランジ1010の上面のほとんど又はすべてに隣接することができる。対照的に、
図20Fvでは、フランジ1011(例えば、異なる器具又は器具1000の変更されたバージョンのもの)は、正方形の断面輪郭を有する。テープ1050は、フランジ1011の上面に十分に隣接することができるが、大きな隙間1052が上面の横方向に作り出される。隙間1052ではテープが接着されないため、隙間1052を減らすことにより、フランジ1010が移動及び/又は持ち上げられる可能性が低くなるように、接着不良点を減らすことができる。隙間1052がより小さいと貼付力が低減され得るため、より少ない力を使用して適切なシールが作り出される可能性があり、これにより、対象へのより良好なシール及び/又はより少ない外傷をもたらすことができる。より小さな隙間1052は、細菌の蓄積部位を減らすことができる。例えば、角が丸いポリゴン(例えば台形)など他の形状も、より小さな隙間を提供し得る。
【0278】
器具1000は、フランジ1010から上方に延びるアンカー1012を含む。包帯、縫合糸などがフランジ1010上に配置される実施形態では、アンカー1012は、包帯、縫合糸などがフランジ1010から半径方向外側に滑るのを抑制又は防止することができる。いくつかの実施形態では、アンカー1012は、てこの原理を使用してフランジ1010、したがって器具1000を取り外すための把持点を提供することができる。
【0279】
図20Gは、
図20Aiの器具1000の例示的な実装の上面図である。器具1000は、ラッチ1014がおむつ1062とは反対側を向くように配置されている。テープ1060の断片は、頭からつま先の向きでフランジ1010を横切って取り付けられ、これは、テープブリッジ器具のユーザに有利に馴染みのあるフォームファクタである。そのような向きは、おむつ1062から離れてラッチ1014を使用又は調整するための余地をユーザに提供することができる。いくつかの実施形態では、例えば、通気孔1004がおむつ1062とは反対側を向くように、器具1000を
図20Gに対して180°回転させてもよい。特定の接着剤はフランジ1010の特定の材料に十分に接着しないため、アンカー1012は、テープ1060が半径方向外側に滑り落ちるのを抑制又は防止する。アンカー1012は、テープ1060をシールド1002の近くに配置するようにユーザを案内するのを助けることができ、これは、器具1000の安定性を高めることができ、臍帯断端の保護を高めることができる。テザー1016又はラッチ1014は、重なりの欠如によって見られるように、テープ1060の断片がテザー1016又はラッチ1014によって妨害されないように成形及び/又は寸法決定され得る。テープ1060の断片は、好ましくは、シールド1002の上面1003を妨害せず、これは、臍帯断端状態の可視性への干渉及び/又はカテーテル位置の可視性への干渉を低減することができる。本明細書で論じられるように、器具1000は、適切な寸法を有するテープ1060の断片を含むキットとともに包装され得る。いくつかの実施形態では、テープ断片はある角度をなしてもよい(例えば、シールド1002の輪郭に従う)。特定のそのような実施形態では、アンカー1012は、ユーザを案内するために角度を付けられてもよい。
【0280】
図20Hiは、
図20Biiの円20Hiの領域における器具1000の拡大上面図である。
図20Biiの円20Hiの領域は、ラッチ1014、テザー1016、及びクリップ1018を含む。再び
図20Fiを参照すると、テザー1016のうち1つの厚さ1028(例えば、直径)は、約0.5mm~約3mm(例えば、約0.5mm、約1mm、約1.5mm、約2mm、約2.5mm、約3mm、そのような値の間の範囲など)であり得る。テザー1016のうち1つの幅1030(例えば、直径)は、約0.5mm~約3mm(例えば、約0.5mm、約1mm、約1.5mm、約2mm、約2.5mm、約3mm、そのような値の間の範囲など)であり得る。テザー1016のうち1つの幅1032(例えば、直径)は、約0.5mm~約3mm(例えば、約0.5mm、約1mm、約1.5mm、約2mm、約2.5mm、約3mm、そのような値の間の範囲など)であり得る。幅1030、1032は、同じであっても異なっていてもよい。例えば、異なる幅は、異なる弾性を提供することができ、これにより、ラッチ1014を特定の方向に偏らせることができる。
図20Hiの拡大上面図は、本明細書に記載されるように、臍帯カテーテルとの相互作用を可能にすることができるクリップ1018の寸法の違いを示す。例えば、クリップ1018の横方向幅1034は、約5mm~約10mm(例えば、約5mm、約5.5mm、約6mm、約6.5mm、約7mm、約7.5mm、約8mm、約8.5mm、約9mm、約9.5mm、約10mm、そのような値の間の範囲など)であり得る。
【0281】
器具1000が成形されている場合、ラッチ機構が確実にラッチできるようにするために、テザー1016及びクリップ1018からフラッシュが除去されることが好ましい。例えば、フラッシュは、約1mm未満、より好ましくは約0.5mm未満、さらにより好ましくは約0.3mm未満であり得る。
【0282】
図20Hiiは、
図20Biiの線20Hii-20Hiiに沿った器具1000の断面図である。シールド1002の上面1003の厚さは、約0.3mm~約1mm(例えば、約0.3mm、約0.4mm、約0.5mm、約0.6mm、約0.7mm、約0.8mm、約0.9mm、約1mm、これらの値の間の範囲など)である。異なる材料には、異なる厚さが適切な場合がある。例えば、一部の材料は、特定の厚さを超えると十分な透明度を失い始める場合がある。
【0283】
図20Hiiiは、
図20Hiiの円20Hiiiの領域における器具1000の拡大断面図である。
図20Hiiiは、クリップ1018の内面と外面との間の溝又は領域のいくつかの例示的な寸法を提供する。例えば、クリップ1018の第1の(例えば、上部)溝厚1038は、約1mm~約3mm(例えば、約1mm、約1.5mm、約2mm、約2.5mm、約3mm、これらの値の間の範囲など)であり得、第2の(例えば、下部)溝厚1040は、約0.3mm~約1mm(例えば、約0.3mm、約0.4mm、約0.5mm、約0.6mm、約0.7mm、約0.8mm、約0.9mm、約1mm、これらの値の間の範囲など)であり得る。異なる厚さ1038、1040は、クリップ1018の使用において柔軟性を提供することができる。例えば、カテーテルは、クリップ1018の下に少なくとも部分的に巻くことができ、厚さ1040は、カテーテルとの摩擦係合を提供することができ、及び/又はカテーテルは、クリップ1018の上に少なくとも部分的に巻くことができ、厚さ1038は、カテーテルがクリップ1018とラッチ1014との間に固定されるようにラッチ相互作用を提供することができる。いくつかの実施形態では、厚さ1038、1040は実質的に同じであり得る。
【0284】
テザー1016は、寸法1030、1032に実質的に垂直な寸法の厚さ1031を有する。テザー1016の寸法は、性能に影響を与える可能性がある。例えば、より多くの材料を表すテザー1016のより厚い断面積は、クリップ1018の周りにラッチ1014を配置することによってテザー1016が伸ばされるときに、カテーテルを保持するための力の増加をもたらすことができる。そのような力は、テザー1016を適切に伸ばす力が、器具1000の他の側面に損害を与える及び/又は崩壊させる(例えば、器具1000を対象から引き離す)可能性があるほど強くてはならない。いくつかの実施形態では、垂直方向の寸法1031は、横方向の寸法1030、1032よりも小さい。横方向の寸法1030、1032は、カテーテルとの摩擦係合に利用可能な表面積を示すことができ、より安全な接続を提供する。横方向の寸法が増加するときに垂直方向の寸法1031は減少して断面積を維持し、適切な保持力を提供することができる。横方向の寸法1030、1032よりも小さい垂直方向の寸法1031を有するテザー1016は、平坦に見える可能性がある。平坦なテザー1016では、より長い側を横切る曲げ半径を小さくすることができ、カテーテルとの摩擦係合が増加し、より安全な接続を提供する。弾性テザー1016の使用は、異なるサイズを有するカテーテルに摩擦力を提供することができる。
【0285】
より大きなクリップ1018は、例えば、より強く、より耐久性があり、及び/又はカテーテルと相互作用するより多くの表面積を提供し得る。より小さなクリップ1018は、例えば、より多数のクリップ1018を可能にし得る。本明細書に記載されるように、クリップ1018のアンダーカットのサイズ決定及び設計は、カテーテルの固定及び/又は器具1000の性能に影響を及ぼし得る。より大きなアンダーカットは、例えば、より大きなカテーテル及び/又はカテーテルの複数の巻線を可能にし得る。より小さなアンダーカットは、例えば、クリップ1018とシールド1002との間のより強い接合を提供し得る。
【0286】
アンダーカットは、同じ又は異なる場合があり、又は異なる方向に存在しない場合さえある。いくつかの実施形態では、(例えば、クリップ1018の底部の)アンダーカットは、約2.5Fr~約5Frの直径を有するカテーテルを収容するように構成され得る。いくつかの実施形態では、(例えば、クリップ1018の底部の)アンダーカットは、点又は2.5Frカテーテルの直径よりも小さい幅(例えば、約0.75mm未満)まで先細になり得る。そのようなアンダーカットは、カテーテルを把持し、カテーテルをしっかりと保持するための柔軟性を提供することができる。いくつかの実施形態では、(例えば、クリップ1018の底部の)アンダーカットは、1つのカテーテル、2つのカテーテル、又はクリップ1018の下に2回巻き付けられた1つのカテーテルを収容又は適合させるように構成される。いくつかの実施形態では、(例えば、クリップ1018の上部の)アンダーカットは、1つのカテーテル及びタブ1014の下部を収容又は適合させるように構成される。テザー1016によってタブ1014に加えられる力は、好ましくは、クリップ1018に対してカテーテルをねじったり押しつぶしたりしない。
【0287】
上/下方向に厚すぎるクリップ1018は、カテーテルの屈曲角度を増加させる可能性があり、例えば摩擦固定を減少させるなど、カテーテルとの接触面積を減少させる危険性がある。上/下の厚さに対して左/右方向の幅を増やすと、例えば、表面積の接触を増やしながら、短い曲げ半径を維持するなど、このような影響を減らすことができる。
【0288】
真っ直ぐな横方向の縁部を有するクリップ1018は、テザー1016がクリップ1018のいずれかの側に配置されるのを助けることができる。真っ直ぐな横方向の縁部を有するクリップ1018は、アンダーカットを低減又は排除し、2つの部分からなる型を可能にすることによって、製造可能性を高めることができる。真っ直ぐな横方向の縁部を有するクリップ1018は、クリップ1018とシールド1002との間に強力な接続を提供することができる。真っ直ぐな横方向の縁部を有するクリップ1018は、器具1000のフォームファクタに従うことができる。真っ直ぐな横方向の縁部は、テザー1016がクリップ1018に干渉することなくクリップ1018上に引っ張られることを可能にすることができる。そのような干渉を低減又は排除することにより、例えば、ラッチ1014をより容易に固定することができる。真っ直ぐな横方向の縁部は、ユーザによる器具1000の全体的な取り扱いを容易にすることができる。例えば、片手又は2本の指(例えば、親指及び人差し指)で平坦な表面を有する器具1000を取り扱い及び/又は把持することは、片手又は2本の指(例えば、親指及び人差し指)で丸みを帯びた特徴を有する器具1000を取り扱い及び/又は把持するよりも容易であり得る。丸みを帯びた特徴により、指が滑ることが可能になるか生じる可能性がある。真っ直ぐな横方向の縁部はクリップ1018の挟持を容易にして、カテーテルの周りに器具1000を適用するときにスロット1006を広げることによって器具1000を開くことができる。
【0289】
いくつかの実施形態では、器具1000は、上面1003とクリップ1018のアンダーカットとの間に肩部1037を備える。アンダーカットを上面1003からくぼませることにより、アンダーカット内に配置されたカテーテルが上面1003上を滑ることを抑制又は防止することができる。
【0290】
図21Aは、器具1000と臍帯カテーテル60との間の例示的な相互作用の上面及び背面図である。
図21Bは、器具1000と臍帯カテーテル60との間の
図21Aの例示的な相互作用の上面及び正面図である。
図21Cは、器具1000と臍帯カテーテル60との間の
図21Aの例示的な相互作用の上面図である。カテーテル60は、開口部1008を通って、次にクリップ1018の下に延びる。ラッチ1014は、クリップ1018(見えない)に結合されている。開口部1008とクリップ1018のそれぞれ、及び/又は開口部1008とクリップ1018の組み合わせは、カテーテル60が臍帯断端に対して動くのを抑制又は防止することができる。(例えば、
図22A~
図22Jに関して)本明細書に記載されるように、カテーテル60とクリップ1018との間の他の相互作用も可能である。
【0291】
いくつかの実施形態では、器具1000を配置する方法は、臍帯カテーテル60が開口部1008を通って延びるように、臍帯カテーテル60をスロット1006を通して配置することを含む。開口部1008は、対象の臍帯カテーテル60の位置を少なくとも部分的に維持するための力を提供し得る。次に、臍帯カテーテル60は、クリップ1018の周りに少なくとも部分的に巻かれる。ラッチ1014は、任意選択でクリップ1018に結合される。テザー1016の内面は、臍帯カテーテル60と摩擦的に係合し、シールド1002の外面に対して臍帯カテーテル60を支持する。この実施形態において、以下の少なくとも4つの力が、臍帯カテーテル60の位置を維持するように作用する。(1)臍帯カテーテル60の開口部1008の周りの部分、(2)臍帯カテーテル60のクリップ1018の底部アンダーカット、(3)臍帯カテーテル60上のシールド1002の外側及びテザー1016。追加の力は、例えば、器具1000と1つ又は複数の臍帯カテーテル60との間に異なる相互作用を実施することによって、必要に応じて加えることができる。いくつかの実施形態では、器具1000の特定の部分(例えば、クリップ1018のアンダーカット、テザー1016の内面、クリップ1018に近接するシールド1002の外面)は、カテーテルとの摩擦を増加させるように構成されたテクスチャー加工された表面を含むことができる。テクスチャーは、成形中(例えば、型の特徴として)及び/又は成形後に(例えば、エッチング、切断などによって)追加され得る。
【0292】
図22A~
図22Jは、器具1000と1つ又は複数の臍帯カテーテル60との間の相互作用の例を示す。
図22Aでは、カテーテル60は開口部1008を出て、クリップ1018の下に巻き付けられている(例えば、
図21A~
図21Cに示されているように)。
図22Bでは、カテーテル60は開口部1008を出て、クリップ1018の下に巻き付けられ、次にクリップ1018の周りに完全に巻き付けられる。この実施形態は、
図22Aと比較して、以下の少なくとも2つの追加の力を追加することができる。(4)臍帯カテーテル60上のクリップ1018の上部アンダーカット、及び(5)テザー1016によって臍帯カテーテル60に対して引き下げられたラッチ1014。この構成は、すべての妥当なテスト力に耐えるのに十分である。
図22Cは、カテーテル60がクリップ1018の周りに反対方向に巻き付けられていることを除いて、
図22Bと同様である。特定の理論に拘束されることなく、カテーテル60が方向を変える回数は、カテーテル60が対象内で動くことなくカテーテル60に加えることができる力と関係があると考えられている(例えば、器具1000との相互作用に近いカテーテル60の部分を引っ張る)。
【0293】
複数のクリップ1018を含む実施形態では、1つ又は複数のクリップ1018が使用され得る。
図22Dでは、カテーテル60は開口部1008を出て、第1のクリップ1018aの下に、次に第2のクリップ1018bの下に巻き付けられる。
図22Eでは、カテーテル60は開口部1008を出て、第1のクリップ1018aの下に、次に第2のクリップ1018bの上に巻き付けられる。
図22Fでは、カテーテル60は開口部1008を出て、第1のクリップ1018aの下に、次に部分的に第1のクリップ1018aの周りに、次に第2のクリップ1018bの下に巻き付けられる。
図22Gでは、カテーテル60は開口部1008を出て、第1のクリップ1018aの下に、次に部分的に第1のクリップ1018aの周りに、次に第2のクリップ1018bの上に巻き付けられる。
図22Hでは、カテーテル60は開口部1008を出て、第1のクリップ1018aの下に、次に第2のクリップ1018bの上に、次に部分的に第2のクリップ1018bの周りに、次に第1のクリップ1018aの上に巻き付けられる。
【0294】
複数のクリップ1018を含む実施形態、及び複数のカテーテル60を使用する実施形態では、各クリップ1018は、1つ又は複数の異なるカテーテル60に使用され得る。
図22Iでは、第1のカテーテル60aは開口部1008を出て第1のクリップ1018aの下に巻き付けられ、第2のカテーテル60bは開口部1008を出て第2のクリップ1018bの下に巻き付けられる(例えば、各クリップ1018は異なるカテーテル60に使用される)。
図22Jでは、第1のカテーテル60aは、開口部1008を出て、第1のクリップ1018aの下に、次に第2のクリップ1018bの上に巻き付けられ、第2のカテーテル60bは、開口部1008を出て、第2のクリップ1018bの下に、次に第1のクリップ1018aの上に巻き付けられる(例えば、各クリップ1018が各カテーテル60に使用されるか、又はカテーテル60が複数のクリップ1018と相互作用する)。
図22Kでは、第1のカテーテル60aは開口部1008を出て第1のクリップ1018aの下に巻き付けられ、第2のカテーテル60bは開口部1008を出て第1のクリップ1018aの下に巻き付けられる(例えば、同じクリップ1018aが異なるカテーテル60に使用され、第2のクリップ1018bは使用されない)。本明細書に記載されるように、いくつかの実施形態では、クリップ1018の底部アンダーカットは、2つのカテーテル60を収容するように構成される。
【0295】
図22Lでは、第1のカテーテル60aは、開口部1008を出て、第2のクリップ1018bの下に巻き付けられ、第2のカテーテル60bは、開口部1008を出て、第1のクリップ1018aの下に巻き付けられる。カテーテル60a、60bは、他の実施形態と比較して交差し、これは、カテーテル60a、60bを操作するためのより多くの余地をユーザに提供することができる。
図22Mでは、第1のカテーテル60aは開口部1008を出て第2のクリップ1018bの下に巻き付けられ、次に第2のクリップ1018bの周りに完全に巻き付けられ、第2のカテーテル60bは開口部1008を出て第1のクリップ1018aの下に巻き付けられ、次に第1のクリップ1018aの周りに完全に巻き付けられる。
図22Mの実施形態は、2つのカテーテル60a、60bの使用を固定するために好ましい場合がある。
【0296】
複数のカテーテル60を使用する実施形態において、カテーテルは、開口部1008の特定の部分と相互作用してよく、例えば、本明細書に記載されるように弓状部分にはめ込まれる。
【0297】
図22Nは、哺乳動物の臍帯断端2200の概略上面図である。断端2200は、第1の動脈ポート2202、第2の動脈ポート2204、及び静脈ポート2206を備える。いくつかの実施形態では、単一の臍帯カテーテル60が静脈ポート2206で使用される。いくつかの実施形態では、単一の臍帯カテーテル60が、第1の動脈ポート2202又は第2の動脈ポート2204で使用される。いくつかの実施形態では、第1の臍帯カテーテル60が静脈ポート2206で使用され、第2の臍帯カテーテル60が第1の動脈ポート2202又は第2の動脈ポート2204で使用される。いくつかの実施形態では、第1の臍帯カテーテル60が第1の動脈ポート2202で使用され、第2の臍帯カテーテルが第2の動脈ポート2204で使用される。いくつかの実施形態では、第1の臍帯カテーテル60が静脈ポート2206で使用され、第2の臍帯カテーテル60が第1の動脈ポート2202で使用され、第3の臍帯カテーテル60が第2の動脈ポート2204で使用される。単一のカテーテル60を使用する実施形態では、例えば、
図22A~
図22Hに示される実装が使用され得る。複数のカテーテル60を使用する実施形態では、例えば、
図22I~
図22Mに示される実装が使用され得る。
【0298】
図23Aは、カテーテルインターフェースを保護するための別の例示的な器具2300の上面及び正面図である。器具2300は、器具1000及び/又は本明細書に記載の他の器具の特徴を備えることができる。例えば、器具2300は、
図20Cviの開口部1008hと同様の開口部2308を有する上面2303を備える。器具2300はまた、シールド2302、通気孔2304、スロット2306、フランジ2310、アンカー2312、及びクリップ2318を含む。フランジ2310は、フランジ2310上にテープを配置するための通路を備える。通路の片側は、アンカー2312によって少なくとも部分的に画定されている。器具2300は、開口部2344に適合するように構成された留め具2342を含むストラップ2340を備える。通気孔2304は、開口部2344を含み得る。
【0299】
図23B~
図23Eは、カテーテル60と相互作用する器具2300の例示的な実装を示す。
図23Bは上面図、
図23Cは背面図、
図23Dは側面図、
図23Eは正面図である。
図23Bに最もよく見られるように、カテーテル60は開口部2308を出る。カテーテル60は、開口部2308の片側に偏らせることができ、これは、開口部2308とカテーテル60との係合を増加させることができ、及び/又はカテーテル60を特定のクリップ2318に向けて案内することができる。開口部2308は、臍帯断端に平行な出口点で摩擦を提供することができる。開口部2308を出た後、カテーテル60は、器具2300の底部に向かって方向を変える。
図23Cに最もよく見られるように、カテーテル60は、クリップ2318のアンダーカットの下に巻き付けられ、もう一度方向を変える。
【0300】
カテーテル60は、任意選択で、ストラップ2340の下に固定されてもよい。
図23B~
図23Dに示されるように、カテーテル60は、ストラップ2340とシールド2302との間に配置することができる。留め具2342は、任意選択で開口部2344に挿入され得る。ストラップ2340は、異なるサイズのカテーテル60、カテーテル60の複数の巻線などに対応するように変形してもよい。ストラップ2340及びシールド2302は、カテーテル60と摩擦的に係合する。より幅の広いストラップ2340は、より摩擦的な係合を提供することができる。いくつかの実施形態では、ストラップ2340の幅は、留め具2342のサイズとは無関係である。ストラップの材料特性は、例えば、引張強度、伸び能力、表面摩擦、屈折率、及び滅菌時の変化率などの特性に関して本明細書に記載されるように、所望の機能を達成するように特に選択される。
【0301】
いくつかの実施形態では、器具2300は、複数の材料を含み得る。例えば、シールド2302及びフランジ2310は、第1の材料を含み得、クリップ2318、ストラップ2340、及び留め具2342は、第1の材料とは異なる第2の材料を含み得る。第2の材料は、第1の材料よりも剛性があり得る。特定のそのような実施形態では、開口部2344の柔軟性及び留め具2342の剛性は、開口部2344を変形させることによって、留め具2342の開口部2344への挿入を支援してもよい。クリップ2318は、(例えば、シールド2302と比較して)剛性であり得、これは、クリップ2318の周りでカテーテル60を引っ張るときにカテーテル60を固定するのを助けることができる。第1の材料と第2の材料は、ツーショット成形、結合方法(例えば、溶接、ヒートステーキング、接着剤)などによって接合され得る。
【0302】
再び
図23Aを参照すると、器具2300の特定の部分は、異なる色であり得る。例えば、青などの第1の色は、静脈カテーテルとの相互作用を示すことができ、オレンジ又は赤などの第2の色は、動脈カテーテルとの相互作用を示すことができる。色は、材料に統合され、及び/又は器具を形成した後に適用され得る(例えば、デカール、塗料、染料などを介して)。
【0303】
図24Aは、カテーテルインターフェースを保護するための別の例示的な器具2400の上面、背面、及び側面の図である。器具2400は、カテーテル60を固定するための側部アンダーカットを有するクリップ2402を備える。カテーテル60は開口部を出て、これは、臍帯断端にほぼ又は実質的に平行な出口点で摩擦を提供することができる。開口部を出た後、カテーテル60は、器具2400の底部に向かって方向を変える。カテーテル60は、クリップ2402の側面の第1のアンダーカットを通って、クリップ2402の下に延び、方向をもう一度変え、次に、クリップ2402の第2の側の第2のアンダーカットを通って延びる。器具2400は、テザー及びラッチを含み得る。例えば、テザーは円周方向に延びてもよい。
【0304】
図24Bは、カテーテルインターフェースを保護するための別の例示的な器具2410の上面、背面、及び側面の図である。器具2410は、底部アンダーカットを有するクリップ2412を備える。アンダーカットは大まかにフックの形をしている場合がある。再びクリップ940を参照すると、アンダーカット空洞は、カテーテル60と摩擦的に係合するように構成され得る。
図24Bに示される器具2410は、4つのクリップ2412を含む。複数のクリップ2412を使用して、単一のカテーテル60を固定することができる。
【0305】
図24Cは、カテーテルインターフェースを保護するための別の例示的な器具2420の上面、背面、及び側面の図である。器具2420は、カテーテル60を固定するためにカテーテル60の周りに配置されるように構成されたスナップ2422を備える。スナップ2422は、スナップ2422がユーザによって開閉されることを可能にする剛性又は半剛性の材料を含み得る。スナップ2422は、表面積を増加させ、したがって摩擦を増加させてカテーテルをより効果的に固定するためにカテーテルの周りに順応する順応性材料を含み得る。
【0306】
図24Dは、カテーテルインターフェースを保護するための別の例示的な器具2430の上面、背面、及び側面の図である。器具2430は、プラグ2434を受け入れるように構成された開口部を有するクリップ2432を備える。カテーテル60は、クリップ2432のアンダーカットの下に配置され得る。アンダーカットは大まかにフックの形をしている場合がある。プラグ2434は、例えば、シールドに固定され、把持しやすくするための結び目を含むケーブルを含み、クリップ2432の開口部にはめ込むことができる。プラグ2434は、カテーテル60がクリップ2432から移動するのを抑制し得る。プラグ2434は、カテーテル60と摩擦的に係合し得る。いくつかの実施形態では、クリップ2432はモジュール式であり、通気孔内に配置されるように構成され、クリップ2432の配置に関して柔軟性を提供する。
【0307】
図24Eは、カテーテルインターフェースを保護するための別の例示的な器具2440の上面、背面、及び側面の図である。器具2440は、2つの剛性又は半剛性の特徴の間に内部開口部を有する2つの剛性又は半剛性の特徴を備えたクリップ2442を備える。カテーテル60は、内部開口部に配置され、次にクリップ2442の一部の下に配置され得る。ストラップ2444をクリップ2442の周りに配置して、接合部を固定及び締め付けて、内部開口部を少なくとも部分的に閉じてもよい。ストラップ2444は、弾性又は長手方向に剛性であり得る。ストラップ2444は、器具2440に結合され得るか、又は器具2440から分離され得る。
【0308】
図24Fは、カテーテルインターフェースを保護するための別の例示的な器具2450の上面、背面、及び側面の図である。器具2450は、器具2300と特定の機能を共有する。器具2450は、通気孔2456に適合するように構成されたプラグ2454を含むストラップ2452を備える。ストラップ2342がフランジ2310と円周方向に整列している器具2300と比較して、ストラップ2452は、フランジ2458と円周方向に整列していない。器具2450を対象に固定するためのテープは、フランジ2458がストラップ2452によって遮られていない場合、フランジ2458上に配置するのがより容易であり得る。開口部2344が通気孔2304とは異なるサイズ及び形状を有する器具2300と比較して、ストラップ2452に近接する通気孔2456は、プラグ2454と係合するように構成されている。開口部を通気孔2456に統合することにより、例えば、作成される穴が少なくなり、作成される小さな穴が少なくなるため、製造が容易になる(多くの穴と小さな穴は、それぞれ困難をもたらす可能性がある)。
【0309】
図24Gは、カテーテルインターフェースを保護するための別の例示的な器具2460の上面、背面、及び側面の図である。器具2460は、クリップ2462を備える。クリップ2462は、任意選択で、上面及び/又は下面にアンダーカットを含む。アンダーカットは大まかにフックの形をしている場合がある。クリップ2462は、クリップ1018の特徴を含み得る。器具2460は、結合されたラッチ2464及びテザー2466をさらに備える。ラッチ2464は、クリップ2462の上部のアンダーカットと相互作用するように構成されたタブ2465、及び/又はストラップ位置でクリップ2462とラッチ2464との間に配置されたカテーテルを含む。ラッチ2464は、その把持を支援するための円形の開口部を含む。他の把持強化機能も可能である(例えば、突起1015)。
【0310】
器具2400、2410、2420、2430、2440、2450、2460の特徴は、本明細書に記載される他の器具に適合させることができ、逆に、本明細書に記載される他の器具の特徴は、器具2400、2410、2420、2430、2440、2450、2460に適合させることができる。例えば、器具1000は、側部アンダーカットを有するクリップ2402、クリップ2432及びプラグ2434、タブ2465などを含み得る。
【0311】
図25Aは、カテーテルインターフェースが器具によって保護されている間に、対象を腹臥位に配置するための例示的な器具2500の上面、正面、及び側面の図である。器具2500は、対象の頭部及び胴体のための第1のパッド領域2502と、対象の腹部のための第2のパッド領域2504とを備える。パッド領域2502、2504は併合されてもよく、及び/又はより多くのパッド領域を個別の身体部分(例えば、腰、脚など)に設けることができる。器具2500は、カテーテルインターフェース保護器具を収容するように構成された開口部2506を含む。開口部2506は、貫通穴又は空洞であり得る。いくつかの実施形態では、開口部2506は、本明細書に記載の器具を収容するように寸法決定されている。例えば、パッド領域2504への開口部2506の深さは、約1cm~約10cm(例えば、約1cm、約2cm、約3cm、約4cm、約5cm、約6cm、約7cm、約8cm、約9cm、約10cm、そのような値の間の範囲など)であり得る。別の例では、開口部2506の直径は、約0.5cm~約10cm(例えば、約0.5cm、約1cm、約1.5cm、約2cm、約3cm、約4cm、約5cm、約6cm、約7cm、約8cm、約9cm、約10cm、そのような値の間の範囲など)であり得る。器具2500は、空洞2506から器具2500の側面及び/又は反対側の表面へのカテーテルの経路指定のために構成された1つ又は複数のチャネルを含み得る。器具2500は、対象の背中を包むように構成されたストラップ2510を含む場合も含まない場合もある。いくつかの実施形態では、ストラップ2510は、それ自体と相互作用するように構成され得る(例えば、接着剤、クリップ、面ファスナー、バックル、結び目、ラチェット、磁石、ベルクロ(登録商標)、それらの組み合わせなどを介して、各端部が他端部に結合される)。ストラップ2510は、カテーテルインターフェース保護器具が開口部2506の内側で保護されたままであることを確実にするために、器具2500を患者に固定し得る。器具2500は、固定された臍帯カテーテルへの力及びストレスを軽減しながら、ユーザが対象を腹臥位(腹部を下に向ける)に配置することを可能にする。これにより、(例えば、ベッド上の細菌から)挿入部位を保護しながらカテーテルの変位のリスクを減らすことができる。
【0312】
図25Bは、カテーテルインターフェースが器具によって保護されている間に、対象を腹臥位に配置するための別の例示的な器具2520の上面図である。器具2520は、対象の頭部及び胴体のための第1のパッド領域2522と、対象の腹部のための第2のパッド領域2524とを備える。より長方形である器具2500の第1のパッド領域2502と比較して、器具2520の第1のパッド領域2522はより丸い。より細長い器具2500の第2のパッド領域2504と比較して、器具2520の第1のパッド領域2522はより長方形である。第1のパッド領域2522及び/又は第2のパッド領域2524の他の形状も可能である。パッド領域2522、2524は併合されてもよく、及び/又はより多くのパッド領域を個別の身体部分(例えば、腰、脚など)に設けることができる。器具2520は、カテーテルインターフェース保護器具を収容するように構成された開口部2526を含む。開口部2526は、貫通穴又は空洞であり得る。いくつかの実施形態では、開口部2526は、本明細書に記載の器具を収容するように寸法決定されている。例えば、パッド領域2524への開口部2526の深さは、約1cm~約10cm(例えば、約1cm、約2cm、約3cm、約4cm、約5cm、約6cm、約7cm、約8cm、約9cm、約10cm、そのような値の間の範囲など)であり得る。別の例では、開口部2526の直径は、約0.5cm~約10cm(例えば、約0.5cm、約1cm、約1.5cm、約2cm、約3cm、約4cm、約5cm、約6cm、約7cm、約8cm、約9cm、約10cm、そのような値の間の範囲など)であり得る。器具2520は、空洞2526から器具2520の側面及び/又は反対側の表面へのカテーテルの経路指定のために構成された1つ又は複数のチャネルを含み得る。器具2520は、ストラップ(例えば、ストラップ2510と同様)を含み得る。器具2520は、固定された臍帯カテーテルへの力及びストレスを軽減しながら、ユーザが対象を腹臥位(腹部を下に向ける)に配置することを可能にする。これにより、(例えば、ベッド上の細菌から)挿入部位を保護しながらカテーテルの変位のリスクを減らすことができる。
【0313】
図25Cは、カテーテルインターフェースが器具によって保護されている間に、対象を腹臥位に配置するためのさらに別の例示的な器具2540の上面図である。器具2540は、対象の頭部及び胴体のための第1のパッド領域2542と、対象の腹部のための第2のパッド領域2544とを備える。第1のパッド領域2542は、第2のパッド領域2542と分離していてもよく、又は別個であってもよい。特定のそのような実施形態では、第1のパッド領域2542は、使用中又は保管中に、第2のパッド領域2542にテザー又は他の方法で結合され得るか又は結合可能であり得る。より長方形である器具2500の第1のパッド領域2502と比較して、器具2540の第1のパッド領域2542は、一方の側がより丸く、他方の側が概して平坦であり、D字形を形成する。より長方形である器具2500の第2のパッド領域2504と比較して、器具2540の第1のパッド領域2542は、より丸みを帯びている(例えば、ドーナツ形)。第1のパッド領域2542及び/又は第2のパッド領域2544の他の形状も可能である。個別の身体部分(例えば、腰、脚など)のために、より多くのパッド領域を設けることができる。そのようなパッド領域は、第1のパッド領域2542及び/又は第2のパッド領域2544と一体であってもよく、又はそれらから分離していてもよい。器具2540は、カテーテルインターフェース保護器具を収容するように構成された開口部2546を含む。開口部2546は、貫通穴又は空洞であり得る。いくつかの実施形態では、開口部2546は、本明細書に記載の器具を収容するように寸法決定されている。例えば、パッド領域2544への開口部2546の深さは、約1cm~約10cm(例えば、約1cm、約2cm、約3cm、約4cm、約5cm、約6cm、約7cm、約8cm、約9cm、約10cm、そのような値の間の範囲など)であり得る。別の例では、開口部2546の直径は、約0.5cm~約10cm(例えば、約0.5cm、約1cm、約1.5cm、約2cm、約3cm、約4cm、約5cm、約6cm、約7cm、約8cm、約9cm、約10cm、そのような値の間の範囲など)であり得る。器具2540は、空洞2546から器具2540の側面及び/又は反対側の表面へのカテーテルの経路指定のために構成された1つ又は複数のチャネルを含み得る。器具2540は、固定された臍帯カテーテルへの力及びストレスを軽減しながら、ユーザが対象を腹臥位(腹を下に向ける)に配置することを可能にする。これにより、(例えば、ベッド上の細菌から)挿入部位を保護しながらカテーテルの変位のリスクを減らすことができる。複数の部品を含む器具2540は、例えば、頭部と胴体との間の特定の距離を想定しないなど、広範囲の身体形状、サイズ、重量、及び/又は年齢に対応することができる。複数の部品を含む器具2540は、対象に基づいて、例えば、長さ、幅、厚さ、及び/又は開口部2546の存在、サイズ、及び/又はタイプについて選択された第1のパッド領域2542及び第2のパッド領域2544のそれぞれのカスタマイズを可能にすることができる。複数の部品を含む器具2540は、例えば、第1のパッド領域2542及び第2のパッド領域2544のそれぞれを異なる長さ、幅、及び/又は厚さにするための製造を容易にすることができる。
【0314】
図26Aは、カテーテルインターフェースを保護するための器具(例えば、器具1000)のための別個の基部構造2600の上面、正面、及び側面の図である。基部構造2600は、カテーテルインターフェース保護器具のフランジの下にあるように構成された翼2602を備える。基部構造2600は、カテーテルインターフェース保護器具の空洞を臍帯断端の周りに配置することができるように、穴2604を備える。基部構造2600は、例えばスロットを含むカテーテルインターフェース保護器具のために任意選択でスロット2606を備えるが、スロット2606のない基部構造2600を、スロットを含むカテーテルインターフェース保護器具とともに使用することができる。基部構造2600は、翼2602の第1の側にある第1のリップ2608と、任意選択で、第1の側の反対側の翼2602の第2の側にある第2のリップ2609とを備える。第1のリップ2608は、フランジとの相互作用を強化するために内側に延びる肩部を含み得る。基部構造2600はストラップ2610を含み得、ストラップは、互いに相互作用する(例えば、接着剤、クリップ、面ファスナー、バックル、結び目、ラチェット、ベルクロ(登録商標)、それらの組み合わせなどを介して互いに結合される)ように構成され得る。基部構造2600の下側は、接着剤を含み得る。この接着剤は、例えば、長期間にわたる皮膚の刺激を低減又は最小化するために、親水コロイド又はシリコーンベースであり得る。
【0315】
図26Bは、
図26Aの別個の基部構造2600及びカテーテルインターフェースを保護するための互換性のある器具1000の分解上面図及び背面図である。使用中、基部構造2600は、穴2604が臍帯断端の周りにあるように、好ましくは、翼2602が中央横になるように配置される。次に、器具1000は、例えば本明細書に記載されるようにカテーテルと相互作用し、フランジ1010は、翼2602上をスライドしてリップ2608と接触する。
図26Cは、カテーテルインターフェースを保護するための互換性のある器具1000と相互作用する
図26Aの別個の基部構造2600の上面及び背面図である。第2のリップ2609を含む実施形態では、器具1000は、第2のリップ2609を越えて基部構造2600にはめ込むことができる。基部構造2600と器具1000を結合する他の方法も可能である。例えば、基部構造2600及び器具1000の一方は突起を含み得、基部構造2600及び器具1000の他方は相補的な開口を含み得、基部構造2600及び器具1000の一方は溝を含み得、基部構造2600及び器具1000の他方は、相補的なレール、相補的なねじ山(例えば、シールド1002の周り及び穴2604の周り)、スナップフィット、フリクションフィット、ストラップ、それらの組み合わせなどを含み得る。いくつかの実施形態では、基部構造2600は、器具1000の変更されたバージョン(例えば、フランジ1010がなく、より小さなフランジを有するもの)と相互作用することができる。いくつかの実施形態では、基部構造2600及び器具1000の両方の接触面は、相補的な嵌合機能(例えば、クリップ、面ファスナー、磁石、ベルクロ(登録商標)、それらの組み合わせなど)で構築することができる。必要に応じて、テープをフランジ1010及び翼2602の上に配置することができる。基部構造2600は、必要に応じて器具1000を固定することができ、ユーザが対象から接着剤(例えば、フランジ1010上に配置されたテープ)を取り外すことなく、必要に応じて器具1000を容易に移動できるようにする。接着剤を取り外して再貼付すると皮膚刺激を引き起こす可能性があるため、そのステップを排除すると、皮膚刺激を有利に低減し、及び/又は接着剤の取り外しによって引き起こされる皮膚刺激を恐れることなく、必要に応じてユーザが器具1000をより頻繁に取り外して再配置することを可能にできる。器具1000から容易に切り離され、再結合される基部構造2600は、ユーザが器具1000を使用して、X線撮影下で視覚化するためにカテーテルを一時的に固定することを可能にすることができ、これにより、カテーテル位置を確認する前にカテーテルを縫合する必要性を低減又は排除することができる。X線撮影下で位置を視覚化した後、ユーザは、必要に応じて器具1000を取り外してカテーテルを再配置し、次にカテーテルを縫合糸で固定し、次に器具1000を基部構造2600に再適用してカテーテルを固定することができる。器具1000から分離している基部構造2600は、ユーザが必要に応じて別個の基部構造2600を任意選択で使用しないことを可能にする((例えば、フランジ1010上にテープを貼り付けて)例えば本明細書に記載の器具1000を使用する)。本明細書に開示される器具の様々な構成要素は、例えば、基部構造2600又はその一部(例えば、その皮膚接触面)を含めて低刺激性であり得る。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される器具の1つ又は複数の部分は、ラテックス、接着剤、及び/又は他の潜在的な皮膚刺激物を含まないか、又は実質的に含まない。
【0316】
図27Aは、カテーテルインターフェースを保護するための器具を含む例示的なキット2700の上面図である。
図27Aは、器具1000を示しているが、他の器具も可能である。いくつかの実施形態では、キット2700全体は、器具1000及びキット2700の他の構成要素が対象への固定点に至るまで滅菌されているように滅菌され得る。キット2700は、キット2700内の器具1000を固定するための(例えば、器具1000のフランジ上及び/又はフランジの周りに配置するための)タブ2702を含み得る。キット2700は、接着剤2704(例えば、親水コロイド接着剤、シリコーンベースの接着剤など)及び接着テープ2706を含み得る。いくつかの実施形態では、キット2700は、剥離して即時使用するための(例えば、余分な接着剤の裏材がない)接着剤2704及び/又は接着テープ2706が取り付けられたカード2701を含み得る。接着剤2704を対象に貼付することができ、次に器具1000を接着剤2704の上に配置することができ、次に接着テープ2706を器具1000の上に配置することができる。接着剤2704及び接着テープ2706は、器具1000との相互作用のために寸法決定することができ、これは、使いやすさを改善し、及び/又は器具1000を使用するケアを標準化することができる。
【0317】
図27Bは、カテーテルインターフェースを保護するための器具を含む別の例示的なキット2750の上面図である。
図27Bは、器具1000を示しているが、他の器具も可能である。いくつかの実施形態では、キット2750全体が、器具1000及びキット2750の他の構成要素が対象への固定点に至るまで滅菌されているように滅菌され得る。キット2750は、特定の構成要素を含むように構成されたウェル2752を備えるトレイ2751(例えば、熱成形トレイ)を含み得る。キット2750は、接着剤2754(例えば、親水コロイド接着剤、シリコーンベースの接着剤など)及び接着テープ2756を含み得る。いくつかの実施形態では、いくつかの実施形態では、キット2750は、剥離して即時使用するための(例えば、余分な接着剤の裏材がない)接着剤2754及び/又は接着テープ2756が取り付けられたトレイ2751を含み得る。接着剤2754を対象に貼付することができ、次に器具1000を接着剤2754の上に配置することができ、次に接着テープ2756を器具1000の上に配置することができる。接着剤2704及び接着テープ2756は、器具1000との相互作用のために寸法決定することができ、これは、使いやすさを改善し、及び/又は器具1000を使用するケアを標準化することができる。いくつかの実施形態では、様々なタイプの接着テープ2756が提供され得る。例えば、動脈側で使用するために赤色の接着テープ2756rが提供され得、静脈側で使用するために青色の接着テープ2756bが提供され得る。キット2750は、その中に構成要素を収容するような大きさであり得、例えば、長さが約2インチ~約8インチ(例えば、約2インチ、約3インチ、約4インチ、約5インチ、約6インチ、約7インチ、約8インチ、そのような値の間の範囲など)、幅が約1インチ~約5インチ(例えば、約1インチ、約2インチ、約3インチ、約4インチ、約5インチ、そのような値の間の範囲など)、及び/又は深さが約0.5インチ~約2インチ(例えば、約0.5インチ、約1インチ、約1.5インチ、約2インチ、そのような値の間の範囲など)である。キット2750は、トレイ2751の縁部の周りで密封されたカバーを含んでもよく、カバーが剥がされるまで滅菌を維持する。カバーは、剥離を支援するように構成されたタブ又は他の特徴を含み得る。例えば、
図27C及び
図27Dに関して説明したように、より少ない、より多い、及び/又は代替のストリップ(非接着性ストリップを含む)も可能である。
【0318】
図27Cは、接着ストリップ2756a、2756vの例示的な上面図である。ストリップ2756aは、文字「A」及び赤色の着色など、動脈側を示すしるしを含む。ストリップ2756vは、文字「V」及び青色の着色など、静脈側を示すしるしを含む。他のしるしも可能である。例えば、ストリップ2756aは完全に赤であり得(例えば、ストリップ2756rのように)、ストリップ2756vは完全に青であり得る(例えば、ストリップ2756bのように)。
【0319】
図27Dは、接着ストリップ2757の別の例示的な上面図である。ストリップ2757は、特定の使用法に基づいて、ユーザが文字「A」などの動脈側、又は文字「V」などの静脈側を示すしるしを追加できるように、しるし領域2758を備える。いくつかの実施形態では、しるし領域2758は、書き込み可能な表面を含む。いくつかの実施形態では、ステッカー又はデカールが、しるし領域2758の上に配置され得る。
【0320】
図27Eは、例示的な通気性ストリップ2760の上面図である。ストリップ2760は、キット2700、2750の一部として含まれ得る。カテーテルインターフェース保護器具を配置した後、ストリップ2760が器具の周りに固定され得る。例えば、器具1000に関して、ストリップ2760は、スロット1008を横切って配置されてもよく、例えば、スロット1008の幅を減少させる。器具1000に関する別の例では、ストリップ2760は、例えば、浮遊破片からインターフェースを保護するなど、シールド1002の前面の通気孔1004を横切って配置されてもよい。
【0321】
本明細書に記載のストリップ(例えば、ストリップ2756a、2756v、2756r、2756b、2757、2760)は、非接着性であり得る。例えば、ストリップは、それ自体及び/又は別の構成要素(例えば、器具、カテーテルなど)に機械的に結合するように構成され得る。
【0322】
図28Aは、カテーテルインターフェースを保護するための器具用の例示的な試験装置2800の上面及び側面の図である。
図28Aの器具は、
図24Fの器具2450であるが、同じ試験装置2800を、本明細書に記載の器具のいずれか、及び同じ又は同様の機能を提供する他の器具に使用することができる。試験装置2800は、器具が対象に固定される方法で(例えばフランジを横切るテープを使用して(例えば
図28Aに示されるように)、接着性の基部構造を使用して、など)器具が固定される基部2802を備える。基部2802は、平面(例えば、
図28Aに示されるように)、凹面、凸面、角度付きなどであり得、これは、器具の意図された環境を模倣するのに役立つことができる。基部2802は、剛性(例えば、
図28Aに示されるように)又は可撓性であり得、これは、器具の意図された環境を模倣するのに役立つことができる。カテーテル60は、器具及びカテーテル60が対象と相互作用するように、器具を通って延び、器具と係合する。例えば、
図28Aに示されるように、また
図24Fを参照すると、カテーテル60は、器具60の上面の開口部から後方に向かって、クリップの下で、ストラップ2452とシールドとの間で延在し、通気孔2456に係合したプラグ2454を有する。カテーテル60は、力計2806に結合されている。カテーテル60は、試験ポート2804を通って延びる。試験ポート2804は、基部2802に対して固定角度にある複数の試験ポート2804のうちの1つである。ポート2804は、固定角度で配置され、第1の側の基部2802に対するほぼ平行から、第1の側の反対側にある第2の側の基部2802に対するほぼ平行まで、器具の周りに約180°延びる。試験装置2800は、例えば、凸状の腹部を有する対象にかかる潜在的な力を模倣するために、約180°よりも大きく広がる(例えば、約190°、約200°、約210°など)ポート2804を含み得る。試験装置2800は、7つのポート2804を備えるが、より多くのポート2804又はより少ないポート2804も可能である。例えば、試験装置2800は、約3のポート2804から約15のポート2804(例えば、約3ポート、約5ポート、約6ポート、約7ポート、約8ポート、約9ポート、約12ポート、約15ポート、そのような値の間の範囲など)を備えてもよい。
【0323】
試験装置2800は、カテーテルインターフェース保護器具のカテーテルを引っ張る「破壊力」を定量化するために使用することができる。
図28Aに示されるように、カテーテル60は、例えば、インターフェースに対して5mmのカテーテル60の動きとして定義され得る破損まで、力計2806を使用して、ポート2804を通して固定角度でぴんと張られた状態になる。破壊が発生した力は、力の限界と比較することができる(例えば、約0.5ポンド~約2ポンド(例えば、0.5ポンド、1ポンド、1.5ポンド、2ポンド、そのような値の間の範囲など))。力の限界は、その試験に使用される特定のポート2804の角度に基づいて変化し得る。相互作用がポート2804の1つ、すべてのポート2804、又はポートの特定のパーセンテージ(例えば、50%を超える、75%を超える)で成功した場合、相互作用は対象に使用され得る。
【0324】
図28Biは、カテーテルインターフェースを保護するための器具用の別の例示的な試験装置2810の上面及び側面の図である。
図28Biiは、
図28Biの試験装置2810の一部の拡大上面図である。試験装置2810は、試験装置2800と同じ又は同様の特徴を含み得る。試験装置2810は、相対湿度及び/又は温度を制御するためのチャンバ2812を備え、これにより、器具を異なる条件で試験することを可能にすることができる。
図28Biiでは、器具は、チャンバ2812の透明な蓋を通して見ることができる。相対湿度は、約50%~約100%(例えば、約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約100%、そのような値の間の範囲など)に制御され得る。温度は、約20℃~約40℃(例えば、約20℃、約25℃、約30℃、約35℃、約40℃、そのような値の間の範囲など)に制御され得る。例えば、器具は、80%の相対湿度及び37℃の温度でチャンバ2812を用いて試験され得る。いくつかの実施形態では、チャンバ2812を使用して、他の条件、例えば、圧力、ガス状環境(例えば、酸素に富む空気)などを試験してもよい。
【0325】
図28Cは、カテーテルインターフェースを保護するための器具用のさらに別の例示的な試験装置2820の上面図及び正面図である。
図28Cの器具は、
図24Gの器具2456であるが、同じ試験装置2820を、本明細書に記載の器具のいずれか、及び同じ又は同様の機能を提供する他の器具に使用することができる。試験装置2820は、カテーテル60に結合された流体流動試験装置2822を備える。器具は、器具が対象に固定される方法で(例えばフランジを横切るテープを使用して(例えば
図28Cに示されるように)、接着性の基部構造を使用して、など)固定される。カテーテル60は、器具及びカテーテル60が対象と相互作用するように、器具を通って延び、器具と係合する。
図28Cは、カテーテル60に対する臍帯断端及び血管系の効果を模倣するための、器具の下でのテープ断片の使用を示す。流体流動試験装置2822は、カテーテル60を通る特定の流体流量(例えば、約50%)を達成するために必要なカットオフ圧力を測定して、器具とカテーテル60との間の相互作用がカテーテル60を通る流体の流れを妨げるかどうかを試験する。相互作用が成功した場合、相互作用は対象に使用され得る。
【0326】
図29Aは、カテーテル固定システムの正面、左、及び上面の斜視図である。
図29Bは、
図29Aのカテーテル固定システムの背面、右、及び底面の斜視図である。
図29Cは、
図29Aのカテーテル固定システムの正面図である。
図29Dは、
図29Aのカテーテル固定システムの背面図である。
図29Eは、
図29Aのカテーテル固定システムの上面図である。
図29Fは、
図29Aのカテーテル固定システムの底面平面図である。
図29Gは、
図29Aのカテーテル固定システムの右側面図である。
図29Hは、
図29Aのカテーテル固定システムの左側面図である。本発明者らは、以下が仕様であるカテーテル固定システムのための新しい、独創的で装飾的な設計を発明し、その一部を形成する添付の図面が参照される。いくつかの実施形態では、請求されているのは、示され、説明されているように(例えば、
図29A~
図29Hに関して)、カテーテル固定システムの装飾設計である。破線部分及び/又は破線部分に変換される可能性のある実線は、請求されていない主題のみを示し、請求された意匠の一部を形成しないであろう。
【0327】
本明細書に記載の保護器具は、器具と相互作用するカテーテルが交換されるときに交換されるように構成され得る。例えば、臍帯カテーテルは、週に約1回交換され得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の保護器具は、1日1回から1ヶ月に1回(例えば、1日1回、48時間に1回、72時間に1回、1週間に1回、2週間に1回、1ヶ月に1回、そのような値の間の範囲など)交換されるように構成され得る。
【0328】
特定の実施形態が示され説明されたが、請求された発明を好ましい実施形態に限定することを意図するものでないことは理解されるであろうし、請求された発明の思想及び範囲から逸脱することなく、さまざまな変更及び修正がされ得ることは当業者には明らかであろう。したがって、明細書及び図面は、限定的ではなく例示的な意味に解されるべきである。特許請求の範囲に記載された発明は、代替物、改変物及び等価物を包含することが意図される。
【0329】
いくつかの例示的な実施形態が本明細書に詳細に開示されているが、これは、例示として、例示のみを目的として行われている。前述の実施形態は、以下に添付される特許請求の範囲に関して限定することを意図するものではない。本発明者らは、特許請求の範囲によって定義される本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明に対してさまざまな置換、変更、及び修正を行うことができると企図している。
【0330】
本明細書に記載の器具は、臍帯断端用途で使用することができるが、器具はまた、又は代わりに、例えば、経皮手術よりも長い期間、カテーテルが対象内に延びる用途で使用することができる。特定のそのような用途では、器具は、対象内のカテーテルの動きを抑制し、及び/又は挿入部位を保護することができる。本明細書に記載の器具又はその修正の使用例には、例えば、手術ライン安定化、メディポートアクセス、ドレーン、頭蓋内圧モニタリング、透析アクセス、栄養チューブ、人工肛門バッグ、胸腔チューブ、気管切開チューブ、気管開口チューブ、及び/又は安全な及び/又は無菌の接続が、ある角度(例えば、垂直)で身体から出てくるライン又はチューブを固定及び/又は保護するのに有利である他の使用を含むことができる。
【0331】
本発明はさまざまな修正及び代替形態の影響を受けやすいが、その特定の例が図面に示され、本明細書に詳細に記載されている。しかしながら、本発明は、開示された特定の形態又は方法に限定されるべきではなく、逆に、本発明は、記載されたさまざまな実施形態及び添付の特許請求の精神及び範囲内にあるすべての改変物、等価物、及び代替物を網羅するものであることを理解されたい。本明細書に開示されるいかなる方法も、記載された順序で実行される必要はない。本明細書に開示される方法は、開業医によって取られる特定の行為を含むが、明示的又は暗示的に、これらの行為に関する第三者の指示を含めることもできる。例えば、「カテーテルインターフェース保護器具のクリップの周りに少なくとも部分的にカテーテルを巻き付ける」などの行為には、「カテーテルインターフェース保護器具のクリップの周りに少なくとも部分的にカテーテルを巻き付けるように指示する」が含まれる。本明細書に開示される範囲はまた、すべての重複、サブ範囲、及びそれらの組み合わせを包含する。「まで」、「少なくとも」、「よりも大きい」、「未満」、「間」などのような言語は、列挙された数を含む。「約」又は「およそ」などの用語が前に付いている数は、列挙された数を含む。例えば、「約1ポンド」には「1ポンド」が含まれる。「実質的に」などの用語が前に付いている用語又は句には、引用された用語又は句が含まれる。例えば、「実質的に平行」には「平行」が含まれる。