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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-26
(45)【発行日】2023-11-06
(54)【発明の名称】加湿装置
(51)【国際特許分類】
   F24F 6/00 20060101AFI20231027BHJP
   F24F 6/06 20060101ALI20231027BHJP
【FI】
F24F6/00 B
F24F6/06
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019178417
(22)【出願日】2019-09-30
(65)【公開番号】P2021055897
(43)【公開日】2021-04-08
【審査請求日】2022-07-22
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100131495
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 健児
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 泰典
【審査官】▲高▼藤 啓
(56)【参考文献】
【文献】特開昭56-034040(JP,A)
【文献】実開昭51-015043(JP,U)
【文献】特開平04-306436(JP,A)
【文献】特開2017-166751(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0038203(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0139408(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 6/00-6/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
吹出口と吸気口とを有する本体ケースと、
前記本体ケース内に、水を貯水する水槽と、
前記水槽内の水に一部が浸漬する加湿フィルター部と、
前記加湿フィルター部に送風する送風手段と、を備え、
前記吸気口から順次、前記加湿フィルター部、前記送風手段を介して前記吹出口へ連通する第1の風路と、
前記吸気口から前記送風手段を介して前記吹出口へ連通する第2の風路と、を有し、
前記第1の風路を通過する第1の風量と、前記第2の風路を通過する第2の風量とを調整する風量調整部を有し、
前記風量調整部は、前記加湿フィルター部と前記送風手段との距離を変化させ
前記風量調整部は、
前記加湿フィルター部を保持するフィルター枠部と、
前記フィルター枠部の中央部に設けた環状の軸受けと、
前記水槽に固定され、前記軸受け内に配置される軸と、
前記フィルター枠部を回転させる回転手段と、を有し、
前記軸の外周には、おねじ部分を設け、
前記軸受けには、前記おねじ部分が螺合するめねじ部分を設け、
前記回転手段によって第1方向に前記フィルター枠部が回転すると、前記加湿フィルター部は前記おねじ部分とめねじ部分とによって前記軸の軸方向における前記送風手段に近づく方向へ回転しながら移動し、
前記回転手段によって第2方向に前記フィルター枠部が回転すると、前記加湿フィルター部は前記おねじ部分とめねじ部分とによって前記軸の軸方向における前記送風手段から離れる方向へ回転しながら移動することを特徴とする加湿装置。
【請求項2】
前記回転手段によって第1方向に前記フィルター枠部が回転すると、前記加湿フィルター部は前記おねじ部分とめねじ部分とによって前記軸の軸方向における前記送風手段に近づく方向へ回転しながら移動し、前記送風手段に近づいた位置で回転することを特徴とする請求項に記載の加湿装置。
【請求項3】
前記回転手段によって第2方向に前記フィルター枠部が回転すると、前記加湿フィルター部は前記おねじ部分とめねじ部分とによって前記軸の軸方向における前記送風手段から離れる方向へ回転しながら移動し、前記送風手段から離れた位置で回転することを特徴とする請求項に記載の加湿装置。
【請求項4】
前記軸の前記おねじ部分の両端部の一方側には、前記第1方向に前記フィルター枠部が回転すると空回りする第1方向空回り部分を有することを特徴とする請求項に記載の加湿装置。
【請求項5】
前記軸の前記おねじ部分の両端部の多方側には、
前記第2方向に前記フィルター枠部が回転すると空回りする第2方向空回り部分を有することを特徴とする請求項に記載の加湿装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気を加湿することのできる加湿装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の加湿装置の構成は、以下のようになっていた。
【0003】
すなわち、従来の物においては、吹出口と吸気口とを有する本体ケースと、本体ケース内に、水を貯水する水槽と、水槽内の水に一部が浸漬する加湿フィルター部と、加湿フィルター部に送風する送風手段と、を備えている。吸気口から順次、加湿フィルター部、送風手段を介して吹出口へ連通する第1の風路と、吸気口から送風手段を介して吹出口へ連通する第2の風路と、を有している。第1の風路を通過する第1の風量と、第2の風路を通過する第2の風量とを調整するダンパーを有する構成となっていた(例えば、これに類似する先行文献は下記特許文献1に記載されている)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2010-054113号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような従来例の加湿装置は、加湿量を変化させると、風量も変化し易いという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そしてこの目的を達成するために本発明は、吹出口と吸気口とを有する本体ケースと、前記本体ケース内に、水を貯水する水槽と、前記水槽内の水に一部が浸漬する加湿フィルター部と、前記加湿フィルター部に送風する送風手段と、を備え、前記吸気口から順次、前記加湿フィルター部、前記送風手段を介して前記吹出口へ連通する第1の風路と、前記吸気口から前記送風手段を介して前記吹出口へ連通する第2の風路と、を有し、前記第1の風路を通過する第1の風量と、前記第2の風路を通過する第2の風量とを調整する風量調整部を有し、前記風量調整部は、前記加湿フィルター部と前記送風手段との距離を変化させ、前記風量調整部は、前記加湿フィルター部を保持するフィルター枠部と、前記フィルター枠部の中央部に設けた環状の軸受けと、前記水槽に固定され、前記軸受け内に配置される軸と、前記フィルター枠部を回転させる回転手段と、を有し、前記軸の外周には、おねじ部分を設け、前記軸受けには、前記おねじ部分が螺合するめねじ部分を設け、前記回転手段によって第1方向に前記フィルター枠部が回転すると、前記加湿フィルター部は前記おねじ部分とめねじ部分とによって前記軸の軸方向における前記送風手段に近づく方向へ回転しながら移動し、前記回転手段によって第2方向に前記フィルター枠部が回転すると、前記加湿フィルター部は前記おねじ部分とめねじ部分とによって前記軸の軸方向における前記送風手段から離れる方向へ回転しながら移動することを特徴としたものであり、これにより、初期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0007】
以上のように本発明は、風量の変化を抑制しながら、加湿量を変化させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態1の加湿装置の斜視図
図2】同加湿装置の概略断面を示す図
図3】同加湿装置のフィルター枠部とフィルター部と水槽の正面図
図4】同加湿装置のフィルター枠部と水槽を示す図
図5】同加湿装置のフィルター枠部と水槽を示す図
図6】同加湿装置のフィルター枠部の展開図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本実施形態を添付図面を用いて説明する。
【0010】
(実施の形態1)
図1から図5に示すように、本実施形態の加湿装置1は、吸気口2と吹出口3を有する本体ケース4と、この本体ケース4内に設けた空気清浄手段と、この空気清浄手段の下流側に加湿手段5と、送風手段6、制御部25とを備えている。
【0011】
吸気口2は、本体ケース4の前面下部に位置し、吹出口3は、本体ケース4の上面に位置している。本体ケース4内には、吸気口2と吹出口3とを連通する風路19を有している。風路19内には、空気清浄手段と、加湿フィルター部10と、送風手段6とを備えている。
【0012】
空気清浄手段は、縦長箱形状の空気清浄フィルター7で、濾材が蛇腹形状に折られたものであり、吸気口2の風路風下側に設けられている。
【0013】
加湿手段5は、空気清浄手段である空気清浄フィルター7の風路風下側に設けられている。加湿手段5は、水タンク部8と、水槽9と、加湿フィルター部10と、フィルター枠部11と、回転手段12とを有している。
【0014】
水槽9は、上面が開口した略横長箱形状で、本体ケース4の下部に着脱自在に設けられている。水槽9は、水槽9の開口縁の長辺から、上方に延びた第1の支持部9aと第2の支持部9bとを有している。第1の支持部9aの上部と、第2の支持部9bの上部とは、軸9cによって連結されている。
【0015】
軸9cは、円筒形状であり、軸9cの中心軸は、本体ケース4における前後方向(空気清浄手段である空気清浄フィルター7側から送風手段6側へ)に延びている。
【0016】
水タンク部8は、水槽9の端部には装着され、その水タンク部8から水が供給され、これにより水槽9内の水位は略一定状態が保たれる様になっている。
【0017】
送風手段6は、図2に示すように、本体ケース4の中央部に設けられ、モータ部13と、モータ部13により回転するファン部14と、それらを囲むスクロール形状のケーシング部15とを備えている。
【0018】
ケーシング部15には、吐出口15aと、吸込口15bとが設けられている。ケーシング部15は、吸込口15bが設けられた第1の吸込面部分15cと、第1の吸込面部分15cに対向したが設けられた第2の吸込面部分15dと、第1の吸込面部分15cと第2の吸込面部分15dとを連結するスクロール形状のスクロール面部分15eとを有している。吐出口15aは、ケーシング部15の本体ケース4における上面側に設けられている。また、吸込口15bは、ケーシング部15の本体ケース4における前面側に設けられている。
【0019】
モータ部13は、回転軸(図示せず)を有し、モータ部13の回転軸は、本体ケース4における前面側から背面側へ水平に延びている。
【0020】
ファン部14は、シロッコファンで、モータ部13から延びた回転軸に固定されている。モータ部13の回転軸が回転すると、ファン部14も回転する。
【0021】
図6に示すように、加湿フィルター部10は、円板形状であり、中央部に軸9cが通る孔10aを有している。加湿フィルター部10は、水槽9の水に下端が常に浸漬し、毛細管現象を利用して水を吸上げている。毛細管現象で吸い上げられた水は連結糸につたわり水を保持し、ここを空気が通過することで加湿を行う。
【0022】
フィルター枠部11は、加湿フィルター部10を保持すると共に水槽に回転自在に装着される。フィルター枠部11は、第1のフィルター枠16と第2のフィルター枠17とで構成されている。
【0023】
第1のフィルター枠16は、第1の軸受け16aと、多数の第1桟部16bと、第1リング部16cとを有している。第1のフィルター枠16は、中央部に第1の軸受け16aを有している。
【0024】
第1の軸受け16aは、環状であり、第1の軸受け16aの中心軸は、本体ケース4における前後方向に延びている。
【0025】
第1桟部16bは、細長板形状であり、第1の軸受け16aを中心として第1の軸受け16aから放射状に多数延びている。
【0026】
第1リング部16cは、円筒形状であり、多数の第1桟部16bの先端を接続し、風路19における風下側(本体ケース4における前面側から背面側)へ延びている。第1の軸受け16aと、多数の第1桟部16bと、第1リング部16cとは、一体に形成されている。第1リング部16cの中心軸は、フィルター枠部11の回転軸上に配置されている。
【0027】
第2のフィルター枠17は、第2の軸受け17aと、多数の第2内桟部17bと、第2内リング部17cと、多数の第2外桟部17dと、第2外リング部17eとを有している。第2のフィルター枠17は、中央部に第2の軸受け17aを有している。
【0028】
第2の軸受け17aは、環状であり、第2の軸受け17aの中心軸は、本体ケース4における前後方向に延びている。
【0029】
第2内桟部17bは、細長板形状であり、第2の軸受け17aを中心として第2の軸受け17aから放射状に多数延びている。
【0030】
第2内リング部17cは、円筒形状であり、多数の第2内桟部の先端を接続し、風路19における風下側(本体ケース4における前面側から背面側)へ延びている。第2内リング部17cの中心軸は、フィルター枠部11の回転軸上に配置されている。
【0031】
第2外桟部17dは、細長板形状であり、第2の軸受け17aを中心として第2内リング部17cから放射状に多数延びている。
【0032】
第2外リング部17eは、円筒形状であり、多数の第2外桟部17dの先端を接続し、風路19における風上側(本体ケース4における背面側から前面側)へ延びている。第2の軸受け17aと、多数の第2内桟部17bと、第2内リング部17cと、多数の第2外桟部17dと、第2外リング部17eとは一体に形成されている。第2外リング部17eの中心軸は、フィルター枠部11の回転軸上に配置されている。
【0033】
第2のフィルター枠17の第2外リング部17eは、第1のフィルター枠16の第1リング部16cより一回り大きい寸法である。第2のフィルター枠17の第2外リング部17eの内側に、第1のフィルター枠16の第1リング部16cが嵌る構成である。第1のフィルター枠16と第2のフィルター枠17との間には、加湿フィルター部10が配置されている。
【0034】
図4から図6に示すように、回転手段12は、第2のフィルター枠17に配置されたギア部18と連結しており、回転手段12が動くことで第2のフィルター枠17と第1のフィルター枠16が回転する。
【0035】
このような構成における空気清浄および、加湿動作について説明する。水タンク部8より水槽9に常時一定の水位となるように水が供給され、加湿フィルター部10の一部が常時浸かった状態となる。加湿フィルター部10は水を吸い上げるが、ここで回転手段12によってフィルター枠部11を回転させることで、加湿フィルター部10の中央部まで水がいきわたる。つまり回転手段12によりフィルター枠部11を回転させ続けることで加湿フィルター部10は常時水を保持した状態に保たれる。
【0036】
図2に示すように、本体ケース4内には、第1の風路19aと、第2の風路19bとを有している。第1の風路19aは、吸気口2から順次、空気清浄フィルター7、加湿フィルター部10、送風手段6を介して吹出口3へ連通する風路である。第1の風路19aを通過した空気は、空気浄化され、更に加湿された空気となる。第2の風路19bは、吸気口2から順次、空気清浄フィルター7、送風手段6を介して吹出口3へ連通する風路である。第2の風路19bを通過した空気は、加湿はされないが、空気浄化された空気となる。
【0037】
ここで、送風手段6を動かすことにより、吸気口2から本体ケース4内に吸い込まれた空気の一部は、第1の風路19aである空気清浄フィルター7、加湿フィルター部10、送風手段6を介して吹出口3へ送風される。同様に、送風手段6を動かすことにより、吸気口2から本体ケース4内に吸い込まれた他の空気は、第2の風路19bである空気清浄フィルター7、送風手段6を介して吹出口3へ送風される。
【0038】
制御部25は、回転手段12と、送風手段6と、を制御する。
【0039】
図2から図6に示すように、本実施形態における特徴は、第1の風路19aを通過する第1の風量と、第2の風路19bを通過する第2の風量とを調整する風量調整部20を有し、風量調整部20は、加湿フィルター部10と送風手段6との距離を変化させる点である。
【0040】
具体的には、軸9cの外周には、おねじ部分21を設け、軸受け(第1の軸受け16a、第2の軸受け17a)には、おねじ部分21が螺合するめねじ部分(図示せず)を設けている。
【0041】
まず、使用者が、操作部26の加湿量を増加させるモードを選択すると、制御部25は、送風手段6を動作させ、回転手段12の回転方向を制御する。具体的には、制御部25は、
回転手段12によって、フィルター枠部11を、第1方向(図3では、時計回り)に回転させる。フィルター枠部11が、第1方向に回転すると、フィルター枠部11と加湿フィルター部10は、おねじ部分21とめねじ部分とによって軸9cの軸方向における送風手段6に近づく方向へ回転しながら移動する(図4参照)。つまり、回転手段12によって、軸9cを回転中心として、軸受け(第1の軸受け16a、第2の軸受け17a)とフィルター枠部11と加湿フィルター部10とが回転する。ここで、軸9cのおねじ部分21と、軸受け(第1の軸受け16a、第2の軸受け17a)のめねじ部分が螺合しているので、軸受け(第1の軸受け16a、第2の軸受け17a)とフィルター枠部11と加湿フィルター部10とが、回転しながら送風手段6に近づく方向(本体ケース4における背面側)へ移動する。
【0042】
一方、使用者が、操作部26の加湿量を減少させるモードを選択すると、制御部25は、送風手段6を動作させ、回転手段12の回転方向を制御する。具体的には、制御部25は、
回転手段12によって、フィルター枠部11を、第2方向(第1方向の反対方向、図3では、反時計回り)に回転させる。フィルター枠部11が、第2方向に回転すると、フィルター枠部11と加湿フィルター部10は、おねじ部分21とめねじ部分とによって軸9cの軸方向における送風手段6から離れる方向へ回転しながら移動する(図5参照)。つまり、回転手段12によって、軸9cを回転中心として、軸受け(第1の軸受け16a、第2の軸受け17a)とフィルター枠部11と加湿フィルター部10とが回転する。ここで、軸9cのおねじ部分21と、軸受け(第1の軸受け16a、第2の軸受け17a)のめねじ部分が螺合しているので、軸受け(第1の軸受け16a、第2の軸受け17a)とフィルター枠部11と加湿フィルター部10とが、回転しながら送風手段6から離れる方向(本体ケース4における前面側)へ移動する。
【0043】
これにより、第1の風路19aを通過する風量と、第2の風路19bを通過する風量を変化させることができ風量の低減を抑制しながら、加湿量を変化させることができる。なお、おねじ部分21が螺合するめねじ部分(図示せず)は、軸受けである第1の軸受け16a、または軸受けである第2の軸受け17aの一方にあっても良い。
【0044】
また、回転手段12によって第1方向にフィルター枠部11が回転すると、加湿フィルター部10は、おねじ部分21とめねじ部分とによって軸の軸方向における送風手段6に近づく方向へ回転しながら移動し、送風手段6に近づいた位置で更に回転する。
【0045】
具体的には、軸9cのおねじ部分21の両端部の一方側(送風手段6側)には、第1方向にフィルター枠部が回転すると空回りする第1方向空回り部分23を有する。第1方向空回り部分23は、軸9cにおける、送風手段6側に設けた軸9cの外周におねじが無い円柱部分である。
【0046】
これにより、第1の風路19aを通過する風量は増え、第2の風路19bを通過する風量が減少し、加湿量を増やした状態を保つことができる。
【0047】
また、回転手段12によって第2方向にフィルター枠部11が回転すると、加湿フィルター部10はおねじ部分21とめねじ部分とによって軸9cの軸方向における送風手段6から離れる方向へ回転しながら移動し、送風手段6から離れた位置で回転する。
【0048】
具体的には、軸9cのおねじ部分21の両端部の他方側(空気清浄フィルター7側)には、第2方向にフィルター枠部11が回転すると空回りする第2方向空回り部分24を有する。第2方向空回り部分24は、軸9cにおける、空気清浄フィルター7側に設けた軸9cの外周におねじが無い円柱部分である。
【0049】
これにより、第2の風路19bを通過する風量は増え、第1の風路19aを通過する風量が減少し、加湿量を減らした状態を保つことができる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、家庭用や事務所用などの、加湿装置として適している。
【符号の説明】
【0051】
1 加湿装置
2 吸気口
3 吹出口
4 本体ケース
5 加湿手段
6 送風手段
7 空気清浄フィルター
8 水タンク部
9 水槽
9a 第1の支持部
9b 第2の支持部
9c 軸
10 加湿フィルター部
10a 孔
11 フィルター枠部
12 回転手段
13 モータ部
14 ファン部
15 ケーシング部
15a 吐出口
15b 吸込口
15c 第1の吸込面部分
15d 第2の吸込面部分
15e スクロール面部分
16 第1のフィルター枠
16a 第1の軸受け
16b 第1桟部
16c 第1リング部
17 第2のフィルター枠
17a 第2の軸受け
17b 第2内桟部
17c 第2内リング部
17d 第2外桟部
17e 第2外リング部
18 ギア部
19 風路
19a 第1の風路
19b 第2の風路
20 風量調整部
21 おねじ部分
23 第1方向空回り部分
24 第2方向空回り部分
25 制御部
26 操作部
図1
図2
図3
図4
図5
図6