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特許7373759故障診断装置、故障診断システム、家電機器、センサユニット、及び故障診断方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-26
(45)【発行日】2023-11-06
(54)【発明の名称】故障診断装置、故障診断システム、家電機器、センサユニット、及び故障診断方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/28 20060101AFI20231027BHJP
【FI】
H04L12/28 500A
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022503326
(86)(22)【出願日】2021-02-19
(86)【国際出願番号】 JP2021006304
(87)【国際公開番号】W WO2021172187
(87)【国際公開日】2021-09-02
【審査請求日】2022-08-25
(31)【優先権主張番号】P 2020032010
(32)【優先日】2020-02-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100183265
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 剣一
(72)【発明者】
【氏名】杜 婉▲静▼
(72)【発明者】
【氏名】大崎 勇士
【審査官】白井 亮
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-105884(JP,A)
【文献】特開2006-300956(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサユニットが取得する家電機器の故障診断を行うために用いられる第1物理量データ及び前記第1物理量データと異なる種類の第2物理量データと、家電機器が取得する前記第2物理量データに関係する第1制御情報と、を取得する通信部と、
前記第2物理量データと前記第1制御情報とを比較するデータ比較部と、
前記データ比較部による比較結果に基づいて、故障診断のために用いるデータとして、前記第1物理量データが適格かどうかを判定する適格性判定部と、を備える、故障診断装置。
【請求項2】
前記データ比較部は、前記第1制御情報を前記第2物理量データと同じ物理量に換算し、前記第2物理量データと前記第1制御情報と、を比較する、
請求項1に記載の故障診断装置。
【請求項3】
前記通信部は、さらに、前記センサユニットが取得する、前記第1物理量データ及び前記第2物理量データと異なる種類の第3物理量データと、前記家電機器が取得する、前記第3物理量データに関係する第2制御情報と、を取得し、
前記データ比較部は、さらに、前記第3物理量データと、前記第2制御情報と、を比較する、
請求項1又は2に記載の故障診断装置。
【請求項4】
家電機器と、前記家電機器に関する複数種類のデータを測定するセンサユニットと、前記家電機器の故障診断を行う故障診断装置と、を備える故障診断システムにおいて、
前記故障診断装置は、
前記センサユニットが取得する家電機器の故障診断を行うために用いられる第1物理量データ及び前記第1物理量データと異なる種類の第2物理量データと、前記家電機器が取得する前記第2物理量データに関係する第1制御情報と、を取得する通信部と、
前記第2物理量データと前記第1制御情報とを比較するデータ比較部と、
前記データ比較部による比較結果に基づいて、故障診断のために用いるデータとして、前記第1物理量データが適格かどうかを判定する適格性判定部と、を有する、故障診断システム。
【請求項5】
センサユニットが測定する複数種類の測定データを用いて故障診断を行う家電機器において、
前記センサユニットが取得する前記家電機器の故障診断を行うために用いられる第1物理量データ及び前記第1物理量データと異なる種類の第2物理量データと、前記家電機器が取得する前記第2物理量データに関係する第1制御情報と、を取得する通信部と、
前記第2物理量データと前記第1制御情報とを比較するデータ比較部と、
前記データ比較部による比較結果に基づいて、故障診断のために用いるデータとして、前記第1物理量データが適格かどうかを判定する適格性判定部と、を備える、家電機器。
【請求項6】
家電機器に関する複数種類のデータを測定し、前記家電機器の故障診断を行うセンサユニットにおいて、
前記センサユニットが取得する前記家電機器の故障診断を行うために用いられる第1物理量データ及び前記第1物理量データと異なる種類の第2物理量データと、前記家電機器が取得する前記第2物理量データに関係する第1制御情報と、を取得する通信部と、
前記第2物理量データと前記第1制御情報とを比較するデータ比較部と、
前記データ比較部による比較結果に基づいて、故障診断のために用いるデータとして、前記第1物理量データが適格かどうかを判定する適格性判定部と、を有する、センサユニット。
【請求項7】
センサユニットが取得する家電機器の故障診断を行うために用いられる第1物理量データ及び前記第1物理量データと異なる種類の第2物理量データと、家電機器が取得する前記第2物理量データに関係する第1制御情報と、を取得するデータ取得ステップと、
前記第2物理量データと前記第1制御情報とを比較するデータ比較ステップと、
前記データ比較ステップによる比較結果に基づいて、故障診断のために用いるデータとして、前記第1物理量データが適格かどうかを判定する適格性判定ステップと、を含む、故障診断方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、故障診断装置、故障診断システム、家電機器、センサユニット、及び故障診断方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば修理業者等のユーザが家電機器にセンサユニットを取り付け、当該センサユニットの情報に基づいて家電機器の故障診断を行っている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、故障診断を行う対象の家電機器にセンサユニットが適切に取り付けられたかどうかは、ユーザによるセンサユニットの取付方法に大きく依存し得る。センサユニットが家電機器に適切に取り付けられていない場合、故障診断を行うための測定データを正確に測定することができないため、故障診断において誤った結果が診断され得る。
【0004】
したがって、本開示の目的は、センサユニットが家電機器に適切に取り付けられたかどうかを判定して、故障診断の精度を向上させることができる故障診断装置、故障診断システム、家電機器、センサユニット、及び故障診断方法を提供することにある。なお、上述のように、従来、センサユニットが適切に取り付けられたかどうかの判断はユーザによって行われているため、記載すべき先行技術文献情報は存在しない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に係る一態様の故障診断装置は、センサユニットが取得する家電機器の故障診断を行うために用いられる第1物理量データ及び第1物理量データと異なる種類の第2物理量データと、家電機器が取得する第2物理量データに関係する第1制御情報と、を取得する通信部と、第2物理量データと第1制御情報とを比較するデータ比較部と、データ比較部による比較結果に基づいて、故障診断のために用いるデータとして、第1物理量データが適格かどうかを判定する適格性判定部とを備える。
【0006】
本開示に係る一態様の故障診断システムは、家電機器と、家電機器に関する複数種類のデータを測定するセンサユニットと、家電機器の故障診断を行う故障診断装置と、を備える故障診断システムにおいて、故障診断装置は、センサユニットが取得する家電機器の故障診断を行うために用いられる第1物理量データ及び第1物理量データと異なる種類の第2物理量データと、家電機器が取得する第2物理量データに関係する第1制御情報と、を取得する通信部と、第2物理量データと第1制御情報とを比較するデータ比較部と、データ比較部による比較結果に基づいて、故障診断のために用いるデータとして、第1物理量データが適格かどうかを判定する適格性判定部と、を有する。
【0007】
本開示に係る一態様の家電機器は、センサユニットが測定する複数種類の測定データを用いて故障診断を行う家電機器において、センサユニットが取得する家電機器の故障診断を行うために用いられる第1物理量データ及び第1物理量データと異なる種類の第2物理量データと、家電機器が取得する第2物理量データに関係する第1制御情報と、を取得する通信部と、第2物理量データと第1制御情報とを比較するデータ比較部と、データ比較部による比較結果に基づいて、故障診断のために用いるデータとして、第1物理量データが適格かどうかを判定する適格性判定部と、を備える。
【0008】
本開示に係る一態様のセンサユニットは、家電機器に関する複数種類のデータを測定し、家電機器の故障診断を行うセンサユニットにおいて、センサユニットが取得する家電機器の故障診断を行うために用いられる第1物理量データ及び第1物理量データと異なる種類の第2物理量データと、家電機器が取得する第2物理量データに関係する第1制御情報と、を取得する通信部と、第2物理量データと第1制御情報とを比較するデータ比較部と、データ比較部による比較結果に基づいて、故障診断のために用いるデータとして、第1物理量データが適格かどうかを判定する適格性判定部と、を有する。
【0009】
本開示に係る一態様の故障診断方法は、センサユニットが取得する家電機器の故障診断を行うために用いられる第1物理量データ及び第1物理量データと異なる種類の第2物理量データと、家電機器が取得する第2物理量データに関係する第1制御情報と、を取得するデータ取得ステップと、第2物理量データと第1制御情報とを比較するデータ比較ステップと、データ比較ステップによる比較結果に基づいて、故障診断のために用いるデータとして、第1物理量データが適格かどうかを判定する適格性判定ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0010】
本開示に係る故障診断装置、故障診断システム、家電機器、センサユニット、及び故障診断方法によれば、家電機器の故障診断の精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示に係る故障診断システムの概略構成を示すブロック図
図2】本開示に係る家電機器の概略構成を示すブロック図
図3】本開示に係るセンサユニットの概略構成を示すブロック図
図4】本開示に係る故障診断装置の概略構成を示すブロック図
図5】本開示に係る故障診断システムの故障診断のフローを示す概略図
図6】本開示に係るデータ比較ステップ及び適格性判定ステップのフローを示す概略図
図7】本開示に係る一定時間における第1物理量データ、第2物理量データ、及び第1制御情報の一例を示す図
図8】本開示に係る故障診断における故障診断装置の表示部の表示内容を示す概略図
図9】本開示に係る故障診断における故障診断装置の表示部の表示内容を示す概略図
図10】本開示に係る故障診断における故障診断装置の表示部の表示内容を示す概略図
図11】本開示に係る故障診断における故障診断装置の表示部の表示内容を示す概略図
図12】本開示に係る故障診断における故障診断装置の表示部の表示内容を示す概略図
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示に係る第1態様によれば、センサユニットが取得する家電機器の故障診断を行うために用いられる第1物理量データ及び第1物理量データと異なる種類の第2物理量データと、家電機器が取得する第2物理量データに関係する第1制御情報と、を取得する通信部と、第2物理量データと第1制御情報とを比較するデータ比較部と、データ比較部による比較結果に基づいて、故障診断のために用いるデータとして、第1物理量データが適格かどうかを判定する適格性判定部とを備える、故障診断装置を提供する。
【0013】
本開示に係る第2態様によれば、データ比較部は、第1制御情報を第2物理量データと同じ物理量に換算し、第2物理量データと第1制御情報と、を比較する、第1態様に記載の故障診断装置を提供する。
【0014】
本開示に係る第3態様によれば、通信部は、さらに、センサユニットが取得する、第1物理量データ及び第2物理量データと異なる種類の第3物理量データと、家電機器が取得する、第3物理量データに関係する第2制御情報と、を取得し、データ比較部は、さらに、第3物理量データと、第2制御情報と、を比較する、第1態様又は第2態様に記載の故障診断装置を提供する。
【0015】
本開示に係る第4態様によれば、家電機器と、家電機器に関する複数種類のデータを測定するセンサユニットと、家電機器の故障診断を行う故障診断装置と、を備える故障診断システムにおいて、故障診断装置は、センサユニットが取得する家電機器の故障診断を行うために用いられる第1物理量データ及び第1物理量データと異なる種類の第2物理量データと、家電機器が取得する第2物理量データに関係する第1制御情報と、を取得する通信部と、第2物理量データと第1制御情報とを比較するデータ比較部と、データ比較部による比較結果に基づいて、故障診断のために用いるデータとして、第1物理量データが適格かどうかを判定する適格性判定部と、を有する、故障診断システムを提供する。
【0016】
本開示に係る第5態様によれば、センサユニットが測定する複数種類の測定データを用いて故障診断を行う家電機器において、センサユニットが取得する家電機器の故障診断を行うために用いられる第1物理量データ及び第1物理量データと異なる種類の第2物理量データと、家電機器が取得する第2物理量データに関係する第1制御情報と、を取得する通信部と、第2物理量データと第1制御情報とを比較するデータ比較部と、データ比較部による比較結果に基づいて、故障診断のために用いるデータとして、第1物理量データが適格かどうかを判定する適格性判定部と、を備える、家電機器を提供する。
【0017】
本開示に係る第6態様によれば、家電機器に関する複数種類のデータを測定し、家電機器の故障診断を行うセンサユニットにおいて、センサユニットが取得する家電機器の故障診断を行うために用いられる第1物理量データ及び第1物理量データと異なる種類の第2物理量データと、家電機器が取得する第2物理量データに関係する第1制御情報と、を取得する通信部と、第2物理量データと第1制御情報とを比較するデータ比較部と、データ比較部による比較結果に基づいて、故障診断のために用いるデータとして、第1物理量データが適格かどうかを判定する適格性判定部と、を有する、センサユニットを提供する。
【0018】
本開示に係る第7態様によれば、センサユニットが取得する家電機器の故障診断を行うために用いられる第1物理量データ及び第1物理量データと異なる種類の第2物理量データと、家電機器が取得する第2物理量データに関係する第1制御情報と、を取得するデータ取得ステップと、第2物理量データと第1制御情報とを比較するデータ比較ステップと、データ比較ステップによる比較結果に基づいて、故障診断のために用いるデータとして、第1物理量データが適格かどうかを判定する適格性判定ステップと、を含む、故障診断方法を提供する。
【0019】
以下、本開示に係る故障診断システムの例示的な実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。本開示は、以下の実施形態の具体的な構成に限定されるものではなく、同様の技術的思想に基づく構成が本開示に含まれる。
【0020】
(実施形態)
本実施形態に係る故障診断システム1の概略構成について、図1を用いて説明する。図1は、故障診断システム1の概略構成を示すブロック図である。
【0021】
図1に示すように、故障診断システム1は、家電機器10と、家電機器10に取り付けられるセンサユニット30と、故障診断装置50とを備える。故障診断システム1は、故障診断装置50を用いて家電機器10の故障診断を行うシステムである。本実施形態の故障診断システム1において、故障診断装置50は、家電機器10の制御情報及びセンサユニット30の測定データを用いて家電機器10の故障診断を行う。故障診断の詳細な説明については、後で詳述する。
【0022】
次に、家電機器10の概略構成について、図2を用いて説明する。図2は、家電機器10の概略構成を示すブロック図である。
【0023】
図2に示すように、家電機器10は、制御部12と、センサ18とを有する。例えば、家電機器10は、エアコン、洗濯機、冷蔵庫、IHクッキングヒータ、給湯器等である。以下の説明では、家電機器10がエアコンの場合を一例として説明する。
【0024】
制御部12は、家電機器10を構成する各構成部材(例えば、ルーバー、熱交換機、送風ファン等)の制御を行う。例えば、制御部12は、メモリ等の記憶部に記憶されたプログラムを実行することによって所定の機能を実現するCPU又はMPU等の汎用プロセッサを含む処理回路により実現されてもよい。例えば、制御部12は、マイコンにより構成される。
【0025】
制御部12は、例えばルーバーを駆動制御してルーバーの角度調整を行う。これにより、ルーバーは、例えば、複数段階(高、中、低等)の角度となるように制御される。このとき、制御部12は、例えばモータに加える電流量を制御することで、ルーバーの角度調整を行う。
【0026】
制御部12は、データ取得部14と、通信部16とを有する。制御部12によって制御される各構成部材のデータは、例えば、複数のセンサ18を介してデータ取得部14によって取得される。通信部16は、制御部12の制御情報及びデータ取得部14の情報を受信し、故障診断に用いるデータを故障診断装置50へ送信する。このとき、本実施形態の通信部16は、故障診断装置50へ送信するデータの時刻情報を故障診断装置50へ送信する。通信部16は、制御部12の制御情報のみを故障診断装置50へ送信してもよい。
【0027】
次に、センサユニット30の概略構成について、図3を用いて説明する。図3は、センサユニット30の概略構成を示すブロック図である。
【0028】
図3に示すように、センサユニット30は、センサ32と、データ取得部34と、データ送信部36とを有する。センサユニット30は、家電機器10に設けられて家電機器10に関する複数種類のデータを測定するマルチセンサである。例えば、センサユニット30は、複数種類のデータを測定可能であって、測定される各データを共通のデータ送信部36を通じて送信可能に構成されるユニットである。
【0029】
センサユニット30は、例えば、家電機器10の故障診断を行う際に、家電機器10に対して着脱可能に取り付けられる。センサユニット30は、例えば、エアコンのルーバーに取り付けられる。
【0030】
本実施形態のセンサ32は、第1物理量データを測定する第1センサ32aと、第2物理量データを測定する第2センサ32bと、その他のデータを測定する第3センサ32c及び第4センサ32dと、を有する。第3センサ32c及び第4センサ32dは、センサユニット30において設けられていなくてもよい。
【0031】
第1物理量データは、故障診断を行うために用いられるデータである。具体的には、第1物理量データは、家電機器10の運転制御(例えば、温度制御、湿度制御、風速制御、光量制御等)が正常かどうかを診断するために用いられるデータである。例えば、第1センサ32aはエアコンの吹出温度を測定する温度センサであって、第1物理量データはエアコンの吹出温度のデータである。
【0032】
第2物理量データは、第1物理量データとは異なる種類のデータである。ここで、異なる種類のデータは、例えば、互いに独立した物理量である。故障診断のために用いるデータとして第1物理量データが適格であるかどうかを判定するためのデータである。例えば、第2センサ32bはルーバーの傾斜角度(エアコンの吹出角度)を測定するジャイロセンサであって、第2物理量データはルーバーの傾斜角度のデータである。第2物理量データと、第2物理量データに関係する家電機器10の第1制御情報とが比較されることで、第1物理量データが適格であるかどうかを判定する。第1物理量データの適格性判定の詳細な説明については、後で詳述する。ここで、第2物理量データに関係する第1制御情報は、例えば、家電機器10の制御情報において、第2物理量データと同じ物理量の制御情報や、第2物理量データの物理量に換算可能な制御情報等である。第1制御情報は、家電機器10の複数の制御情報を含んでいてもよく、当該複数の制御情報から第2物理量データの物理量に換算してもよい。
【0033】
データ取得部34は、センサ32の測定データを取得する。データ送信部36は、データ取得部34が取得した測定データを受信し、当該データを故障診断装置50へ送信する。本実施形態のデータ送信部36は、故障診断装置50へ送信するデータの時刻情報を故障診断装置50へ送信する。
【0034】
次に、故障診断装置50の概略構成について、図4を用いて説明する。図4は、故障診断装置50の概略構成を示すブロック図である。
【0035】
図4に示すように、本実施形態の故障診断装置50は、通信部51と、データ保存部53と、制御情報換算部55と、データ比較部56と、適格性判定部57と、故障判定部58と、表示部59とを有する。故障診断装置50は、例えば、スマートフォンやタブレット型端末等である。故障診断装置50は、例えばサーバであってもよい。故障診断装置50は、通信部51によって、家電機器10及びセンサユニット30に通信接続される。家電機器10及びセンサユニット30と、故障診断装置50との接続は、無線による接続であってもよく、又は有線による接続であってもよい。本実施形態の故障診断装置50は、メモリと、CPUなどのプロセッサに対応する処理回路とを備え、制御情報換算部55、データ比較部56、適格性判定部57、および故障判定部58は、例えば、メモリに記憶されたこれらの要素を機能させるプログラムをプロセッサが実行することでこれらの要素を機能させてもよい。あるいは、制御情報換算部55、データ比較部56、適格性判定部57、および故障判定部58は、これらの要素を機能させる集積回路を用いて構成してもよい。
【0036】
通信部51は、家電機器10(通信部16)から制御情報及びデータ取得部14の情報を受信し、センサユニット30(データ送信部36)から測定データを受信し、受信したデータをデータ保存部53へ送信する。データ保存部53は、通信部51によって送信されたデータを保存する。本実施の形態のデータ保存部53は、通信部51によって送信されたデータを時刻情報と関連付けて保存する。
【0037】
制御情報換算部55は、家電機器10の第1制御情報の物理量がセンサユニット30の第2物理量データと異なる場合、第1制御情報の物理量を、第2物理量データと同じ物理量の換算データに換算する。データ比較部56は、第2物理量データと、第2物理量データに関係する第1制御情報とを比較する。
【0038】
例えば、エアコンのルーバーの第1制御情報の物理量が電流量で、第2物理量データの物理量が傾斜角度の場合、物理量が異なっているため、第1制御情報の物理量が傾斜角度となるように、第1制御情報の物理量を換算する。第1制御情報は、例えば、第1制御情報の物理量と換算データの物理量との間で互いに関連付けられたテーブルに基づいてプログラムによって換算される。
【0039】
適格性判定部57は、第2物理量データ及び第1制御情報に基づいて、故障診断のために用いるデータとして、センサユニット30の第1物理量データが適格であるかどうかを判定する。適格性判定部57は、第1制御情報に関する所定の基準を第2物理量データが満たしているかどうかを確認して、第1物理量データの適格性を判定する。具体的には、適格性判定部57は、データ比較部56により比較される第2物理量データが第1制御情報を含む所定の数値範囲内にある場合、第1物理量データが適格であると判定する。一方、第2物理量データが所定の数値範囲内にない場合、適格性判定部57は、第1物理量データが不適格であると判定する。これにより、例えば、センサユニット30がルーバーに適切に設置されているかどうかを判定することができる。
【0040】
故障判定部58は、適格性判定部57によって第1物理量データが適格であると判定されたとき、第1物理量データに基づいて家電機器10の故障判定を行う。例えば、第1物理量データが所定の数値範囲内にあるとき、故障判定部58は、家電機器10が故障しておらず正常であると判定する。一方、第1物理量データが所定の数値範囲外にあるとき、故障判定部58は、家電機器10が故障していると判定する。
【0041】
表示部59は、適格性判定及び故障判定の判定結果を表示する。例えば、表示部59は、ディスプレイである。表示部59は、適格性判定又は故障判定のいずれか一方の判定結果のみを表示してもよい。
【0042】
次に、故障診断システム1における故障診断のフローの一例について、図5を用いて説明する。図5は、故障診断システム1の故障診断のフローを示す概略図である。
【0043】
図5に示すように、家電機器10及びセンサユニット30によってデータ収集処理が行われる。具体的には、家電機器10によって、データ取得ステップST10及びデータ送信ステップST12が行われ、センサユニット30によって、データ取得ステップST30及びデータ送信ステップST32が行われる。
【0044】
データ取得ステップST10において、制御部12の制御情報及びデータ取得部14の情報を取得する。データ送信ステップST12において、データ取得ステップST10により取得したデータを、通信部16によって故障診断装置50へ送信する。
【0045】
データ取得ステップST30において、データ取得部34によってセンサユニット30の測定データを取得する。具体的には、第1センサ32aによって測定される第1物理量データと、第2センサ32bによって測定される第2物理量データとが、データ取得部34によって取得される。データ送信ステップST32において、データ取得部34により取得したデータ(第1物理量データ及び第2物理量データ)を、データ送信部36によって故障診断装置50へ送信する。
【0046】
データ送信ステップST12,ST32により送信されたデータに基づいて、故障診断装置50によって故障診断が行われる。故障診断装置50において、データ取得ステップST50、データ比較ステップST53、適格性判定ステップST55、故障判定ステップST57、及び表示ステップST58が行われる。
【0047】
データ取得ステップST50において、データ送信ステップST12,ST32により送信されたデータを、通信部51によって取得する。データ比較ステップST53において、センサユニット30から取得された第2物理量データと、家電機器10の第1制御情報とを比較する。適格性判定ステップST55において、データ比較部56による比較結果に基づいて、第1物理量データが適格かどうかを判定する。具体的には、適格性判定ステップST55において、データ比較部56により比較される第2物理量データが、第1制御情報を含む所定の数値範囲内にある場合、第1物理量データが適格であると判定する。一方、第2物理量データが、第1制御情報を含む所定の数値範囲内にない場合、第1物理量データが不適格であると判定する。
【0048】
故障判定ステップST57において、適格性判定ステップST55により適格であると判定された第1物理量データに基づいて、家電機器10の故障判定を行う。表示ステップST58において、適格性判定ステップST55による適格性の判定結果及び故障判定ステップST57による故障の判定結果を表示する。表示ステップST58において、当該判定結果は、故障診断装置50の表示部59に表示される。
【0049】
次に、データ比較ステップST53及び適格性判定ステップST55の詳細について、図6を用いて説明する。図6は、データ比較ステップST53及び適格性判定ステップST55のフローを示す概略図である。
【0050】
図6に示すように、本実施形態では、データ比較ステップST53及び適格性判定ステップST55の前に、物理量比較ステップST51が行われる。物理量比較ステップST51において、センサユニット30から取得された第2物理量データと、家電機器10の第1制御情報とが同じ物理量かどうかを比較する。
【0051】
物理量比較ステップST51において、センサユニット30の第2物理量データと、家電機器10の第1制御情報とが同じ物理量の場合、物理量比較ステップST51の後、データ比較ステップST53が行われる。一方、物理量比較ステップST51において、第2物理量データと第1制御情報とが異なる物理量の場合、物理量比較ステップST51の後、換算ステップST52が行われる。換算ステップST52において、第2物理量データと同じ物理量になるように、第1制御情報を換算する。
【0052】
第2物理量データと第1制御情報とが同じ物理量の場合、データ比較ステップST53において、第2物理量データと第1制御情報との間で数値の比較が行われる。第2物理量データと第1制御情報とが異なる物理量の場合、データ比較ステップST53において、第2物理量データと換算後の第1制御情報との間で数値の比較が行われる。
【0053】
本実施形態では、データ比較ステップST53において、データ保存部53に蓄積された一定時間のデータを比較する。データ比較ステップST53において、例えば、図7に示す、家電機器10及びセンサユニット30の一定時間のデータを比較する。図7は、一定時間における第1物理量データ、第2物理量データ、及び第1制御情報の一例を示す図である。
【0054】
図7に示すように、第1物理量データ、第2物理量データ、及び第1制御情報は、例えば所定の時間間隔で測定される。例えば、第1物理量データ及び第2物理量データと、第1制御情報とは、異なる時間間隔でデータ保存部53に保存される。第2物理量データと第1制御情報との比較において、例えば、所定の時間における、平均値(移動平均値、加重平均値等)や中央値等のデータが用いられる。
【0055】
次に、故障診断装置50を用いた故障診断の一例の流れについて、図8図12を用いて説明する。図8図12は、故障診断における故障診断装置50の表示部59の表示内容を示す概略図である。図8図12に示す例では、エアコンの吹出温度に異常がないかどうかの故障診断が行われる。
【0056】
まず、家電機器10と故障診断装置50とを接続する。図8に示すように、故障診断装置50の表示部59において、故障診断を行う対象機器(家電機器10)との接続を促す表示が行われる。故障診断装置50は、例えば、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)等の無線通信によって家電機器10に連携される。なお、家電機器10と故障診断装置50との接続は、他の通信手段によって行われてもよく、例えば有線によって行われてもよい。
【0057】
家電機器10と故障診断装置50との接続が完了すると、図9に示すように、表示部59の対象機器の欄には、例えば、家電機器10の型番、製造番号、イラスト等が表示され。さらに、「故障診断開始」ボタンが選択可能な状態で表示される。例えば修理業者等のユーザは、対象機器の欄を見て、連携した対象機器が故障診断を行いたい家電機器10かどうかを確認した後、「故障診断開始」ボタンを選択して故障診断を開始する。
【0058】
家電機器10と故障診断装置50との接続により、家電機器10の情報が故障診断装置50に送信される。例えば、エアコンのルーバーの制御情報(電流量データ)等が故障診断装置50のデータ保存部53に保存される。故障診断装置50(制御情報換算部)によって、電流量データはルーバーの傾斜角度データに換算されて、第1制御情報(換算データ)としてデータ保存部53に保存される。
【0059】
「故障診断開始」ボタンが選択された後、表示部59には、図10に示すように「吹出温度取得」ボタンが選択可能な状態で表示される。また、表示部59には、例えば、センサユニット30の適切な取り付けを促す表示が行われる。
【0060】
「吹出温度取得」ボタンが選択される前に、センサユニット30が家電機器10に取り付けられ、センサユニット30と故障診断装置50との接続が行われる。センサユニット30と故障診断装置50との接続は、家電機器10と故障診断装置50との接続と同様に、無線によって行われる。なお、センサユニット30と故障診断装置50との接続は、例えば有線によって行われてもよい。
【0061】
センサユニット30を家電機器10に取り付けた後、「吹出温度取得」ボタンを選択して家電機器10の故障診断を行う。「吹出温度取得」ボタンが選択されると、センサユニット30に接続する故障診断装置50へ、センサユニット30の測定データが送信される。例えば、エアコンの吹出温度の測定データ(第1物理量データ)及びルーバーの傾斜角度の測定データ(第2物理量データ)が故障診断装置50のデータ保存部53に保存される。
【0062】
データ保存部53に保存された第2物理量データ及び第1制御情報に基づいて、適格性判定部57によって第1物理量データの適格性が判定される。第1物理量データが適格であると判定された場合、図11に示すように、表示部59において、診断結果の欄に、センサユニット30の設置状態が正常である旨が表示される。センサユニット30の設置状態が正常である場合、故障判定部58によりエアコンの故障判定が行われる。
【0063】
故障判定部58により故障であると判定された場合、表示部59において、診断結果の欄に、故障である旨が表示される。さらに、表示部59において、例えば、ユーザに対する確認事項等が表示される。このとき、表示部59において、予測される故障箇所や修理方法等が表示されてもよく、又は修理の要否が表示されてもよい。
【0064】
センサユニット30の設置状態が正常でない場合、図12に示すように、表示部59において、診断結果の欄に、センサユニット30の設置状態がNGである旨が表示され、センサユニット30を家電機器10に適切に設置することを促す表示が行われる。このとき、表示部59において、センサユニット30を取り付けるべき具体的な場所が表示されてもよく、又はセンサユニット30の設置位置が不適切である旨が表示されてもよい。
【0065】
図8図12に示す表示は、故障診断を行う際の概念を示しており、上述の表示以外の他の表示を含んでいてもよい。例えば、図8図12に示す表示は、現在時刻、ユーザの情報、ヘルプボタン等の表示を含んでいてもよい。また、図8図12に示す表示は、家電機器10の種類に応じて変更されてもよい。
【0066】
なお、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。上記実施形態では、故障診断装置50によって故障診断が行われるとしたが、これに限定されない。例えば、故障診断装置50を用いずに、家電機器やセンサユニット等によって故障診断が行われてもよい。すなわち、家電機器やセンサユニットにおいて、データ比較部56、適格性判定部57、及び故障判定部58等の故障診断に用いられる構成要素が設けられていてもよく、家電機器やセンサユニットが故障診断装置50の機能を有していてもよい。
【0067】
また、制御情報換算部55は、故障診断装置50に設けられているが、これに限定されない。例えば、制御情報換算部55は、家電機器10に設けられていてもよい。家電機器10の第1制御情報を第2物理量データの物理量に換算する場合、家電機器10において制御情報を換算した後、換算データを通信部16によって故障診断装置50に送信してもよい。
【0068】
また、データ保存部53は、通信部51によって送信されたデータを時刻情報と関連付けて保存するとしたが、これに限定されない。例えば、適格性判定部57は、家電機器10及びセンサユニット30の情報をリアルタイムに用いて、第1物理量データの適格性を判定してもよい。
【0069】
また、データ取得部34は、第1物理量データ及び第2物理量データと異なる種類の第3物理量データを第3センサ32cから取得してもよい。データ比較部56は、第2物理量データと第1制御情報との比較に加えて、さらに、第3物理量データと、第3物理量データに関係する家電機器10の第2制御情報とを比較してもよい。適格性判定部57は、第2物理量データと第1制御情報との比較及び第3物理量データと第2制御情報との比較に基づいて、第1物理量データの適格性を判定してもよい。
【0070】
例えば、家電機器10がエアコンの場合、第3センサは、エアコンの吹出風量を測定するセンサである。適格性判定部57は、第3センサにより測定されたエアコンの吹出風量と、エアコンの第1制御情報における吹出風量とをさらに用いて、エアコンの吹出温度(第1物理量データ)の適格性を判定する。ルーバーの傾斜角度だけでなく、吹出風量も適格性の判定で考慮することで、適格性の判定精度をより一層向上させることができる。
【0071】
また、家電機器10がエアコンの場合について説明したが、家電機器10は例えば洗濯機であってもよい。センサユニット30は、家電機器10の故障診断を行う際に、ヒートポンプのチャンバー内に着脱可能に取り付けられる。センサユニット30の第1センサ32aは、例えば、洗濯機内を循環する風の風量を測定するセンサである。センサユニット30の第2センサ32bは、例えば、洗濯機内における吸気温度を測定するセンサである。
【0072】
適格性判定部57は、第2センサ32bによって測定された吸気温度と、洗濯機の第1制御情報における吸気温度とを用いて、第1センサ32aにより測定される風量データの適格性を判定する。これにより、センサユニット30がヒートポンプのチャンバー内に適切に設置されているかどうかを判定することができ、洗濯機の風量制御の故障診断の精度を向上させることができる。
【0073】
また、家電機器10は、例えば冷蔵庫であってもよい。センサユニット30は、家電機器10の故障診断を行う際に、冷蔵庫の室内に着脱可能に取り付けられる。センサユニット30の第1センサ32aは、例えば、冷蔵庫内の湿度を測定するセンサである。センサユニット30の第2センサ32bは、例えば、冷蔵庫内の光量を測定するセンサである。なお、第1センサ32aは、冷蔵庫内の温度を測定するセンサであってもよい。
【0074】
適格性判定部57は、第2センサ32bによって測定された光量と、冷蔵庫の第1制御情報における光量(庫内のランプのON/OFF状態から換算した光量)とを用いて、第1センサ32aにより測定される湿度データの適格性を判定する。これにより、センサユニット30が、冷蔵庫の庫内においてドアが閉まった状態で設置されているかどうかを判定することができ、冷蔵庫の湿度制御の故障診断の精度を向上させることができる。
【0075】
また、通信部51は、通信部16から制御情報及びデータ取得部14の情報を受信し、データ送信部36から測定データを受信するとしたが、これに限定されない。例えば、通信部51は、クラウド等を介して当該情報を受信してもよい。
【0076】
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した特許請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。また、実施形態における要素の組み合わせや順序の変化は、本開示の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
【0077】
本開示に係る故障診断装置、故障診断システム、家電機器、センサユニット、及び故障診断方法は、家電機器の故障診断を行う場合に有用である。
【符号の説明】
【0078】
1 故障診断システム
10 家電機器
12 制御部
14 データ取得部
16 通信部
18 センサ
30 センサユニット
32 センサ
34 データ取得部
36 データ送信部
50 故障診断装置
51 通信部
53 データ保存部
55 制御情報換算部
56 データ比較部
57 適格性判定部
58 故障判定部
59 表示部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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