(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-26
(45)【発行日】2023-11-06
(54)【発明の名称】電動歯ブラシ
(51)【国際特許分類】
A61C 17/22 20060101AFI20231027BHJP
A46B 15/00 20060101ALI20231027BHJP
A61C 17/34 20060101ALI20231027BHJP
【FI】
A61C17/22 B
A46B15/00 K
A61C17/34 F
(21)【出願番号】P 2020019447
(22)【出願日】2020-02-07
【審査請求日】2022-05-11
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】二之宮 侑樹
(72)【発明者】
【氏名】布村 真人
(72)【発明者】
【氏名】筒井 真美
(72)【発明者】
【氏名】篠田 浩輝
【審査官】粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-285416(JP,A)
【文献】国際公開第2016/104442(WO,A1)
【文献】特開2017-006338(JP,A)
【文献】特開2011-194181(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 17/22-17/40
A46B 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの歯を磨くための電動歯ブラシであって、
前記ユーザにより把持されるハンドル部と、
前記ハンドル部に対して回転可能に連結され、前記ハンドル部から所定の軸線に沿って延びるブラシヘッド部と、
前記ブラシヘッド部に植設されたブラシと、
前記ハンドル部に配置され、前記ブラシを刷掃動作させる第1の駆動部と、
前記ハンドル部に配置され、前記ハンドル部に対して前記ブラシヘッド部を前記所定の軸線周りに回転させる第2の駆動部と、
鉛直方向に対する前記歯の歯軸の角度である歯軸角度を検出する歯軸検出部と、
前記歯軸検出部の検出結果に基づいて、前記歯軸に対する前記ブラシの角度であるブラシ角度が予め定められた角度となるように、前記第2の駆動部を制御する制御部と、
前記ブラシヘッド部に配置された第1の距離センサ及び第2の距離センサと、を備え
、
前記第1の距離センサは、当該第1の距離センサと前記歯との間の第1の距離を検出し、
前記第2の距離センサは、当該第2の距離センサと前記歯との間の第2の距離を検出し、
前記歯軸検出部は、前記第1の距離センサにより検出された前記第1の距離と、前記第2の距離センサにより検出された前記第2の距離との和が第1の閾値未満である場合に、前記ブラシが前記歯に接触していると判定し、且つ、前記第1の距離に対する前記第2の距離の比と、第2の閾値と、を比較した結果に基づいて、前記歯軸角度を検出する
電動歯ブラシ。
【請求項2】
ユーザの歯を磨くための電動歯ブラシであって、
前記ユーザにより把持されるハンドル部と、
前記ハンドル部に対して回転可能に連結され、前記ハンドル部から所定の軸線に沿って延びるブラシヘッド部と、
前記ブラシヘッド部に植設されたブラシと、
前記ハンドル部に配置され、前記ブラシを刷掃動作させる第1の駆動部と、
前記ハンドル部に配置され、前記ハンドル部に対して前記ブラシヘッド部を前記所定の軸線周りに回転させる第2の駆動部と、
鉛直方向に対する前記歯の歯軸の角度である歯軸角度を検出する歯軸検出部と、
前記歯軸検出部の検出結果に基づいて、前記歯軸に対する前記ブラシの角度であるブラシ角度が予め定められた角度となるように、前記第2の駆動部を制御する制御部と、
前記ブラシヘッド部に配置された第1の距離センサ及び第2の距離センサと、を備え、
前記第1の距離センサは、当該第1の距離センサと前記歯との間の距離を検出し、
前記第2の距離センサは、当該第2の距離センサと前記歯との間の距離を検出し、
前記第1の距離センサ及び前記第2の距離センサは、前記所定の軸線に対して略対称な位置に配置されて
おり、
前記歯軸検出部は、前記第1の距離センサ及び前記第2の距離センサの各々により検出された距離に基づいて、前記歯軸角度を検出する
電動歯ブラシ。
【請求項3】
ユーザの歯を磨くための電動歯ブラシであって、
前記ユーザにより把持されるハンドル部と、
前記ハンドル部に対して回転可能に連結され、前記ハンドル部から所定の軸線に沿って延びるブラシヘッド部と、
前記ブラシヘッド部に植設されたブラシと、
前記ハンドル部に配置され、前記ブラシを刷掃動作させる第1の駆動部と、
前記ハンドル部に配置され、前記ハンドル部に対して前記ブラシヘッド部を前記所定の軸線周りに回転させる第2の駆動部と、
鉛直方向に対する前記歯の歯軸の角度である歯軸角度を検出する歯軸検出部と、
前記歯軸検出部の検出結果に基づいて、前記歯軸に対する前記ブラシの角度であるブラシ角度が予め定められた角度となるように、前記第2の駆動部を制御する制御部と、
前記ブラシヘッド部に配置され、前記歯及び歯茎の画像を撮像する画像センサと、を備え、
前記画像は、前記歯を示す第1の領域と、前記歯茎を示す第2の領域と、を含み、
前記歯軸検出部は、前記第1の領域に対する前記第2の領域の比と、第3の閾値と、を比較した結果に基づいて、前記歯軸角度を検出する
電動歯ブラシ。
【請求項4】
前記電動歯ブラシは、さらに、前記ブラシヘッド部に配置され、前記ユーザの口腔内を照明するための光源を備える
請求項
3に記載の電動歯ブラシ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの歯を磨くための電動歯ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
高速で振動するブラシを歯に当てることにより歯磨きを行うための電動歯ブラシが知られている(例えば、特許文献1参照)。この電動歯ブラシは、ハンドル部と、ハンドル部から延びるブラシヘッド部と、ハンドル部に対してブラシヘッド部を回転させるアクチュエータと、ハンドル部の姿勢を検出する加速度センサと、検出したハンドル部の姿勢に基づいてアクチュエータを制御する制御部とを備える。
【0003】
この電動歯ブラシでは、ハンドル部の姿勢に応じてブラシが最適な角度で歯に当たるように、ブラシヘッド部がハンドル部に対して自動的に回転する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の電動歯ブラシでは、例えば歯磨きの最中にユーザの頭が傾いた場合には、ブラシと歯との相対的な位置関係が変化するため、ブラシが最適な角度で歯に当たらなくなるおそれがある。そのため、歯磨きの刷掃効果が低下するという課題が生じる。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、歯磨きの刷掃効果を高めることができる電動歯ブラシを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る電動歯ブラシは、ユーザの歯を磨くための電動歯ブラシであって、前記ユーザにより把持されるハンドル部と、前記ハンドル部に対して回転可能に連結され、前記ハンドル部から所定の軸線に沿って延びるブラシヘッド部と、前記ブラシヘッド部に植設されたブラシと、前記ハンドル部に配置され、前記ブラシを刷掃動作させる第1の駆動部と、前記ハンドル部に配置され、前記ハンドル部に対して前記ブラシヘッド部を前記所定の軸線周りに回転させる第2の駆動部と、前記歯の歯軸を検出する歯軸検出部と、前記歯軸検出部の検出結果に基づいて、前記歯軸に対する前記ブラシの角度であるブラシ角度が予め定められた角度となるように、前記第2の駆動部を制御する制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様に係る電動歯ブラシによれば、歯磨きの刷掃効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態1に係る電動歯ブラシを示す図である。
【
図2】
図1のII-II線による、実施の形態1に係る電動歯ブラシの要部断面図である。
【
図3】実施の形態1に係る電動歯ブラシのブラシヘッド部の一部を拡大して示す図である。
【
図4】実施の形態1に係る電動歯ブラシの機能構成を示すブロック図である。
【
図5】実施の形態1に係る電動歯ブラシの動作の流れを示すフローチャートである。
【
図6】
図5のフローチャートのステップS104の内容を具体的に示すフローチャートである。
【
図7A】実施の形態1に係る歯軸検出部による歯軸角度の検出方法を説明するための図である。
【
図7B】実施の形態1に係る歯軸検出部による歯軸角度の検出方法を説明するための図である。
【
図8】実施の形態2に係る電動歯ブラシのブラシヘッド部の一部を拡大して示す図である。
【
図9】実施の形態2に係る電動歯ブラシの機能構成を示すブロック図である。
【
図10】実施の形態2に係る歯軸検出部による歯軸角度の検出処理の流れを示すフローチャートである。
【
図11A】実施の形態2に係る歯軸検出部による歯軸角度の検出方法を説明するための図である。
【
図11B】実施の形態2に係る歯軸検出部による歯軸角度の検出方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0011】
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0012】
また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。なお、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
【0013】
(実施の形態1)
[1-1.電動歯ブラシの構造]
まず、
図1~
図3を参照しながら、実施の形態1に係る電動歯ブラシ2の構造について説明する。
図1は、実施の形態1に係る電動歯ブラシ2を示す図である。
図2は、
図1のII-II線による、実施の形態1に係る電動歯ブラシ2の要部断面図である。
図3は、実施の形態1に係る電動歯ブラシ2のブラシヘッド部6の一部を拡大して示す図である。なお、
図1~
図3において、ブラシ8の植設方向をX軸方向、ブラシ8の横幅方向をY軸方向、電動歯ブラシ2の軸方向をZ軸方向とする。
【0014】
図1~
図3に示すように、電動歯ブラシ2は、ハンドル部4と、ブラシヘッド部6と、ブラシ8と、第1の距離センサ10と、第2の距離センサ12と、第1の駆動部14と、第2の駆動部16と、姿勢検出部18と、制御部20と、電池部22とを備えている。
【0015】
図1及び
図2に示すように、ハンドル部4は、略有底円筒形状に形成されており、所定の軸線24に沿って長尺状に形成されている。なお、所定の軸線24は、Z軸に平行な直線である。ハンドル部4の外側面には、電動歯ブラシ2の電源をオン・オフするためのスイッチ26が配置されている。ユーザは、歯を磨く際には、ハンドル部4を手で把持する。
【0016】
図1に示すように、ブラシヘッド部6は、ネック部28と、植毛台30とを有している。ネック部28は、ハンドル部4の長手方向(Z軸方向)における一端部から、所定の軸線24に沿って長尺状に延びている。ネック部28の基端部は、ハンドル部4に対して変位可能なように、ハンドル部4の長手方向における一端部に連結されている。
図1及び
図3に示すように、植毛台30は、ネック部28の先端部に配置されており、ブラシ8を植設するためのブラシ面32を有している。
【0017】
図1及び
図3に示すように、ブラシ8は、複数の毛束34を有しており、ブラシヘッド部6の植毛台30のブラシ面32に植設されている。複数の毛束34の各々は、複数本のフィラメントが束ねられることにより形成されている。ブラシ8の植設方向は、ブラシ面32の法線方向であり、且つ、所定の軸線24に対して略垂直な方向(X軸方向)である。
【0018】
図3に示すように、第1の距離センサ10及び第2の距離センサ12は、ブラシヘッド部6の植毛台30のブラシ面32に配置されている。また、第1の距離センサ10及び第2の距離センサ12は、所定の軸線24に対して略対称な位置に配置されている。すなわち、
図3のYZ平面視において、第1の距離センサ10と第2の距離センサ12とを結ぶ直線は、所定の軸線24に対して略垂直であり、第1の距離センサ10の所定の軸線24からの距離は、第2の距離センサ12の所定の軸線24からの距離と略同一である。第1の距離センサ10は、当該第1の距離センサ10とユーザの歯(歯面)との間の最短距離(以下、「第1の距離」という)を検出する。第2の距離センサ12は、当該第2の距離センサ12とユーザの歯(歯面)との間の最短距離(以下、「第2の距離」という)を検出する。第1の距離センサ10及び第2の距離センサ12の各々は、例えば赤外線センサ等の光センサ、CCD(Charge Coupled Device)センサ、又は、超音波センサ等で構成される。
【0019】
図2に示すように、第1の駆動部14は、ブラシ8を刷掃動作させるためのモータであり、ハンドル部4の内部に配置されている。なお、刷掃動作とは、歯に付着した食物残渣又は歯垢等を除去するために、歯に当てたブラシ8を高速で往復直線運動させる動作である。第1の駆動部14は、ハンドル部4の内部に配置されたホルダ38に保持されている。第1の駆動部14の出力軸36は、ハンドル部4の長手方向における一端部を貫通して、ブラシヘッド部6のネック部28の基端部に固定されている。第1の駆動部14が駆動することにより、第1の駆動部14の出力(回転)がブラシヘッド部6に伝達され、ブラシ8がハンドル部4に対して高速で往復直線運動する。
【0020】
図2に示すように、第2の駆動部16は、ハンドル部4に対してブラシヘッド部6を所定の軸線24周りに回転(いわゆる、ロール回転)させるためのモータであり、ハンドル部4の内部に配置されている。第2の駆動部16は、ブラケット39を介してハンドル部4の内部に固定されている。第2の駆動部16の出力軸40は、ホルダ38に固定されている。第2の駆動部16が駆動することにより、第2の駆動部16の出力(回転)がホルダ38及び第1の駆動部14を介してブラシヘッド部6に伝達され、
図1の矢印で示すように、ブラシヘッド部6がハンドル部4に対して所定の軸線24周りに回転する。これにより、ハンドル部4に対するブラシ8の向きを変更することができる。ここで、「ブラシ8の向き」とは、ブラシ面32の法線方向、すなわち、ブラシ8の植設方向を意味し、「ブラシ8の向きを変更する」とは、ブラシ8の向きの所定の軸線24周りの回転角を変更することを意味する。
【0021】
図2に示すように、姿勢検出部18は、ハンドル部4の鉛直方向に対する姿勢(すなわち、地球に対する姿勢)を検出するためのセンサであり、ハンドル部4の内部に配置されている。姿勢検出部18は、例えば加速度センサ、ジャイロセンサ及び地磁気センサの少なくとも一つで構成される。
【0022】
図2に示すように、制御部20は、第1の駆動部14及び第2の駆動部16の各々を制御するためのものであり、ハンドル部4の内部に配置されている。
【0023】
図2に示すように、電池部22は、第1の駆動部14、第2の駆動部16、姿勢検出部18及び制御部20の各々に所定の電力を供給するためのものであり、ハンドル部4の内部に配置されている。電池部22は、例えば繰り返し充電可能な二次電池である。
【0024】
[1-2.電動歯ブラシの機能構成]
次に、
図4を参照しながら、実施の形態1に係る電動歯ブラシ2の機能構成について説明する。
図4は、実施の形態1に係る電動歯ブラシ2の機能構成を示すブロック図である。
【0025】
図4に示すように、電動歯ブラシ2は、機能構成として、第1の距離センサ10と、第2の距離センサ12と、姿勢検出部18と、歯軸検出部42と、制御部20と、第1の駆動部14と、第2の駆動部16とを備えている。なお、第1の駆動部14及び第2の駆動部16については既述したので、ここでの説明は省略する。
【0026】
第1の距離センサ10は、上述したように第1の距離を検出し、検出した第1の距離を示す情報を歯軸検出部42に出力する。
【0027】
第2の距離センサ12は、上述したように第2の距離を検出し、検出した第2の距離を示す情報を歯軸検出部42に出力する。
【0028】
姿勢検出部18は、上述したようにハンドル部4の鉛直方向に対する姿勢を検出し、検出した姿勢を示す情報を制御部20に出力する。
【0029】
歯軸検出部42は、第1の距離センサ10及び第2の距離センサ12によりそれぞれ検出された第1の距離及び第2の距離に基づいて、鉛直方向に対する歯の歯軸の角度である歯軸角度を検出する。ここで、「歯軸」とは、歯の頭部(噛み合わせ部分)と歯の根元とを結ぶ仮想的な直線を意味する。歯軸検出部42による歯軸角度の検出方法については、後で詳述する。
【0030】
制御部20は、電動歯ブラシ2の電源がオンされた際に、ブラシ8を刷掃動作させるように、第1の駆動部14を制御する。また、制御部20は、電動歯ブラシ2の電源がオフされた際に、ブラシ8の刷掃動作を停止させるように、第1の駆動部14を制御する。
【0031】
制御部20は、姿勢検出部18の検出結果に基づいて、鉛直方向に対するブラシ8の角度、すなわち、鉛直方向とブラシ8の植設方向とのなす角度が予め定められた角度(例えば、45°又は90°等)となるように、第2の駆動部16を制御する。
【0032】
また、制御部20は、歯軸検出部42の検出結果に基づいて、歯軸に対するブラシ8の角度、すなわち、歯軸とブラシ8の植設方向とのなす角度であるブラシ角度が予め定められた角度(例えば、45°又は90°等)となるように、第2の駆動部16を制御する。
【0033】
[1-3.電動歯ブラシの動作]
次に、
図5~
図7Bを参照しながら、実施の形態1に係る電動歯ブラシ2の動作について説明する。
図5は、実施の形態1に係る電動歯ブラシ2の動作の流れを示すフローチャートである。
図6は、
図5のフローチャートのステップS104の内容を具体的に示すフローチャートである。
図7A及び
図7Bは、実施の形態1に係る歯軸検出部42による歯軸角度θの検出方法を説明するための図である。
【0034】
図5に示すように、まず、ユーザがスイッチ26を操作することにより、電動歯ブラシ2の電源がオンされる(S101)。これにより、制御部20が第1の駆動部14を制御することによって、ブラシ8が刷掃動作する(S102)。
【0035】
ユーザは、ハンドル部4を手で把持した状態で、ブラシヘッド部6の植毛台30を口腔内に差し込み、ブラシ8の先端部を歯に接触させる。この状態で、ブラシ8が高速で往復直線運動することにより、歯磨きが行われる。
【0036】
この時、制御部20は、姿勢検出部18の検出結果に基づいて、第2の駆動部16を制御する。これにより、ブラシヘッド部6は、ブラシ8が予め定められた角度で歯に当たるように、ハンドル部4に対して所定の軸線24周りに回転する(S103)。
【0037】
なお、ブラシ8を歯に当てる角度に応じて、歯磨きの刷掃効果が異なる。例えば、ユーザの頭が真っ直ぐである(すなわち、歯軸が鉛直方向に対して略平行である)と仮定して、ブラシ8を鉛直方向に対して90°の角度で歯に当てた場合には、歯面に付着した食物残渣又は歯垢等を効果的に除去することができる。また、ブラシ8を鉛直方向に対して45°の角度で歯に当てた場合には、ブラシ8の先端部が歯間又は歯周ポケットに入り込みやすくなり、歯間又は歯周ポケットから食物残渣又は歯垢等を効果的に掻き出すことができる。
【0038】
したがって、ハンドル部4の鉛直方向に対する姿勢に応じて、ハンドル部4に対してブラシヘッド部6を所定の軸線24周りに適宜回転させることにより、ブラシ8を最適な角度で歯に当てることができる。
【0039】
しかしながら、姿勢検出部18はハンドル部4の鉛直方向に対する姿勢を検出するため、例えばユーザが頭を傾けた場合には、歯軸が鉛直方向に対して傾斜して、ブラシ8と歯との相対的な位置関係が変化する。これにより、ブラシ8を歯に当てる角度が予め定められた角度からずれてしまい、歯磨きの刷掃効果が低下するおそれがある。
【0040】
そのため、本実施の形態では、歯軸検出部42は歯軸角度を検出し(S104)、制御部20は、検出された歯軸角度に応じてブラシ角度を補正する。以下では、制御部20がブラシ角度を90°に制御する場合について説明する。これにより、例えばユーザが頭を傾けた場合であっても、ブラシ角度を最適な角度に保つことができる。
【0041】
ここで、
図6~
図7Bを参照しながら、ステップS104の内容、すなわち、歯軸検出部42による歯軸角度の検出方法について具体的に説明する。
【0042】
以下の説明では、
図7A及び
図7Bの(a)に示すように、上述したステップS103において、ブラシ8の向きが鉛直線46に対して90°の角度となるように、制御部20が、ブラシヘッド部6をハンドル部4に対して所定の軸線24周りに回転させたことを前提とする。鉛直線46は、鉛直方向に延びる直線(重力線)である。
【0043】
なお、
図7Aに示す状態では、ユーザが頭を真っ直ぐにしているため、歯44の歯軸48は、鉛直線46に対して平行であり、歯軸角度θ=0°である。そのため、ブラシ角度φは、上述したステップS103で調整された通り、90°のままとなっている。一方、
図7Bの(a)に示す状態では、例えばユーザが頭を傾けているため、歯44の歯軸48は、鉛直線46に対して傾斜しており、歯軸角度θ≠0°である。そのため、ブラシ角度φは、90°からずれた角度となっている。
【0044】
図7A及び
図7Bの(a)に示すように、ブラシヘッド部6の植毛台30がユーザの口腔内に配置された状態で、第1の距離センサ10は、当該第1の距離センサ10とユーザの歯44との間の第1の距離aを検出する。また、第2の距離センサ12は、当該第2の距離センサ12とユーザの歯44との間の第2の距離bを検出する。
【0045】
図6に示すように、歯軸検出部42は、第1の距離センサ10により検出された第1の距離aと、第2の距離センサ12により検出された第2の距離bとの和である距離和a+bを算出する(S1041)。
【0046】
歯軸検出部42は、算出した距離和a+bと、第1の閾値とを比較する(S1042)。距離和a+bが第1の閾値以上である場合には(S1042でNO)、歯軸検出部42は、ブラシ8の先端部が歯44と接触していないと判定する(S1043)。その後、上述したステップS1041に戻る。
【0047】
一方、距離和a+bが第1の閾値未満である場合には(S1042でYES)、歯軸検出部42は、ブラシ8の先端部が歯44と接触していると判定する(S1044)。その後、歯軸検出部42は、第1の距離aに対する第2の距離bの比である距離比b/a(但し、a≧b)を算出する(S1045)。
【0048】
歯軸検出部42は、算出した距離比b/aと、第2の閾値とを比較し(S1046)、当該比較の結果に基づいて、歯軸角度θを検出(推定)する(S1047)。
【0049】
図7Aに示す例では、歯軸検出部42は、距離比b/aと第2の閾値「1」とを比較し、距離比b/a=1を満たす場合には、歯軸角度θ=0°であると推定する。
【0050】
また、
図7Bの(a)に示す例では、歯軸検出部42は、距離比b/aと第2の閾値「1」とを比較し、距離比b/a<1を満たす場合には、歯軸角度θ≠0°であると推定する。この時、歯軸検出部42は、例えば距離比b/aが0.9<b/a<1を満たす場合には、0°<θ≦10°であると推定する。また、歯軸検出部42は、例えば距離比b/aが0.8<b/a≦0.9を満たす場合には、10°<θ≦20°であると推定する。
【0051】
図5のフローチャートに戻り、制御部20は、歯軸検出部42により検出された歯軸角度θが0°であるか否かを判定する(S105)。
図7Aに示すように、歯軸角度θ=0°である場合には(S105でYES)、制御部20は、ブラシ角度φ(=90°)を維持するように、第2の駆動部16を制御する(S106)。すなわち、この場合には、制御部20は、ハンドル部4に対してブラシヘッド部6を所定の軸線24周りに回転させない。
【0052】
一方、
図7Bの(a)に示すように、歯軸角度θ≠0°である場合には(S105でNO)、制御部20は、ブラシ角度φを補正するように、第2の駆動部16を制御する(S107)。この場合、
図7Bの(b)の矢印で示すように、制御部20は、ハンドル部4に対してブラシヘッド部6を所定の軸線24周りに回転させることにより、ブラシ角度φを90°に補正する。
【0053】
上述したステップS106又はS107の後に、例えばユーザが歯磨き箇所を変えるためにハンドル部4を動かした際に、姿勢検出部18がハンドル部4の鉛直方向に対する姿勢の変化を検出した場合には(S108でYES)、上述したステップS103に戻る。
【0054】
一方、姿勢検出部18がハンドル部4の鉛直方向に対する姿勢の変化を検出しない場合であって(S108でNO)、電動歯ブラシ2の電源がオフされていない場合には(S109でNO)、上述したステップS108に戻る。
【0055】
ステップS108において、ユーザがスイッチ26を操作することにより、電動歯ブラシ2の電源がオフされた場合には(S109でYES)、制御部20は、ブラシ8の刷掃動作を停止させるように、第1の駆動部14を制御する(S110)。
【0056】
[1-4.効果]
上述したように、本実施の形態において、電動歯ブラシ2は、ユーザの歯44を磨くための電動歯ブラシである。電動歯ブラシ2は、ユーザにより把持されるハンドル部4と、ハンドル部4に対して回転可能に連結され、ハンドル部4から所定の軸線24に沿って延びるブラシヘッド部6と、ブラシヘッド部6に植設されたブラシ8と、ハンドル部4に配置され、ブラシ8を刷掃動作させる第1の駆動部14と、ハンドル部4に配置され、ハンドル部4に対してブラシヘッド部6を所定の軸線24周りに回転させる第2の駆動部16と、歯44の歯軸48を検出する歯軸検出部42と、歯軸検出部42の検出結果に基づいて、歯軸48に対するブラシ8の角度であるブラシ角度が予め定められた角度となるように、第2の駆動部16を制御する制御部20とを備える。
【0057】
これによれば、制御部20は、歯軸検出部42により検出された歯軸角度に応じて、ブラシ角度を補正することができる。その結果、例えばユーザが頭を傾けた場合であっても、ブラシ角度を最適な角度に保つことができる。
【0058】
また、本実施の形態において、電動歯ブラシ2は、さらに、ブラシヘッド部6に配置された距離センサ(第1の距離センサ10及び第2の距離センサ12)を備える。距離センサは、当該距離センサと歯44との間の距離を検出する。歯軸検出部42は、距離センサにより検出された距離に基づいて、鉛直方向に対する歯軸48の角度である歯軸角度を検出する。
【0059】
これによれば、距離センサにより検出された距離を利用して、歯軸角度を容易に検出することができる。
【0060】
また、本実施の形態において、距離センサは、第1の距離センサ10及び第2の距離センサ12を含む。歯軸検出部42は、第1の距離センサ10により検出された第1の距離と、第2の距離センサ12により検出された第2の距離との和が第1の閾値未満である場合に、ブラシ8が歯44に接触していると判定し、且つ、第1の距離に対する第2の距離の比と、第2の閾値と、を比較した結果に基づいて、歯軸角度を検出する。
【0061】
これによれば、第1の距離センサ10及び第2の距離センサ12によりそれぞれ検出された第1の距離及び第2の距離を利用して、歯軸角度を容易に検出することができる。
【0062】
また、本実施の形態において、第1の距離センサ10及び第2の距離センサ12は、所定の軸線24に対して略対称な位置に配置されている。
【0063】
これによれば、歯軸角度をより一層精度良く検出することができる。
【0064】
(実施の形態2)
[2-1.電動歯ブラシの構造]
図8を参照しながら、実施の形態2に係る電動歯ブラシ2Aの構造について説明する。
図8は、実施の形態2に係る電動歯ブラシ2Aのブラシヘッド部6Aの一部を拡大して示す図である。なお、本実施の形態では、上記実施の形態1に係る電動歯ブラシ2の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0065】
実施の形態2に係る電動歯ブラシ2Aでは、ブラシヘッド部6Aの植毛台30にはブラシ8Aのみが配置され、上記実施の形態1で説明した第1の距離センサ10及び第2の距離センサ12は配置されていない。
【0066】
また、ブラシヘッド部6Aのネック部28Aには、画像センサ50と、光源52とが配置されている。画像センサ50は、例えばCCDカメラ等であり、ユーザの口腔内においてブラシ8Aの先端部側に存在する歯及び/又は歯茎の画像を撮像する。光源52は、例えばLED(Light Emitting Diode)等であり、ユーザの口腔内(画像センサ50の撮像範囲)を照明する。
【0067】
なお、電動歯ブラシ2Aは、上述した画像センサ50に加えて、ブラシ8Aの先端部が歯に接触したことを検出するための接触センサを備えてもよい。
【0068】
[2-2.電動歯ブラシの機能構成]
次に、
図9を参照しながら、実施の形態2に係る電動歯ブラシ2Aの機能構成について説明する。
図9は、実施の形態2に係る電動歯ブラシ2Aの機能構成を示すブロック図である。
【0069】
図9に示すように、電動歯ブラシ2Aは、機能構成として、画像センサ50と、姿勢検出部18と、歯軸検出部42Aと、制御部20と、第1の駆動部14と、第2の駆動部16とを備えている。
【0070】
画像センサ50は、撮像した画像を示す情報を歯軸検出部42Aに出力する。歯軸検出部42Aは、画像センサ50により撮像された画像に基づいて、歯軸角度を検出する。歯軸検出部42Aによる歯軸角度の検出方法については、後で詳述する。
【0071】
[2-3.電動歯ブラシの動作]
次に、
図10~
図11Bを参照しながら、実施の形態2に係る電動歯ブラシ2Aの動作について説明する。
図10は、実施の形態2に係る歯軸検出部42Aによる歯軸角度の検出処理の流れを示すフローチャートである。
図11A及び
図11Bは、実施の形態2に係る歯軸検出部42Aによる歯軸角度の検出方法を説明するための図である。
【0072】
実施の形態2に係る電動歯ブラシ2Aの動作では、上記実施の形態1で説明した
図5のフローチャートのうちステップS104の内容のみが異なっている。すなわち、上記実施の形態1で説明した
図6のフローチャート(S104)が、
図10のフローチャート(S204)に置き換えられる。以下では、上記実施の形態1で説明した電動歯ブラシ2の動作との差分である、ステップS204の内容についてのみ説明する。
【0073】
以下の説明では、
図11Aの(a)及び
図11Bの(a)に示すように、上述した
図5のステップS103において、ブラシ8Aの向きが鉛直線46に対して90°の角度となるように、制御部20が、ブラシヘッド部6Aをハンドル部4(
図1参照)に対して所定の軸線24周りに回転させたことを前提とする。
【0074】
なお、
図11Aの(a)に示す状態では、ユーザが頭を真っ直ぐにしているため、歯44の歯軸48は、鉛直線46に対して平行であり、歯軸角度θ=0°である。そのため、ブラシ角度φは、上述したステップS103で調整された通り、90°のままとなっている。一方、
図11Bの(a)に示す状態では、例えばユーザが頭を傾けているため、歯44の歯軸48は、鉛直線46に対して傾斜しており、歯軸角度θ≠0°である。そのため、ブラシ角度φは、90°からずれた角度となっている。
【0075】
図11Aの(b)に示す例では、ブラシヘッド部6Aの植毛台30がユーザの口腔内に配置された状態で、画像センサ50は、ユーザの口腔内においてブラシ8Aの先端部側に存在する歯44の画像54を撮像する。画像54は、歯44を示す白色の領域である第1の領域56のみを含んでいる。
【0076】
図11Bの(b)に示す例では、ブラシヘッド部6Aの植毛台30がユーザの口腔内に配置された状態で、画像センサ50は、ユーザの口腔内においてブラシ8Aの先端部側に存在する歯44及び歯茎58の画像60を撮像する。画像60は、歯44を示す白色の領域である第1の領域62と、歯茎58を示す赤色の領域である第2の領域64とを含んでいる。
【0077】
図10に示すように、歯軸検出部42Aは、画像センサ50により撮像された画像を取得する(S2041)。歯軸検出部42Aは、取得した画像に基づいて、第1の領域の大きさcに対する第2の領域の大きさdの比である領域比d/c(但し、c≧d)を算出する(S2042)。なお、「第1の領域の大きさ」及び「第2の領域の大きさ」とは、第1の領域と第2の領域とが並んだ方向における、第1の領域及び第2の領域の各寸法をそれぞれ意味する。
【0078】
歯軸検出部42Aは、算出した領域比d/cと、第3の閾値とを比較し(S2043)、当該比較の結果に基づいて、歯軸角度θを検出(推定)する(S2044)。
【0079】
図11Aの(b)に示す例では、歯軸検出部42Aは、領域比d/cと第3の閾値「0」とを比較し、距離比d/c=0を満たす場合には、歯軸角度θ=0°であると推定する。なお、この場合、画像54には第2の領域が含まれていないため、d=0となる。
【0080】
また、
図11Bの(b)に示す例では、歯軸検出部42Aは、距離比d/cと第3の閾値「0」とを比較し、距離比d/c>0を満たす場合には、歯軸角度θ≠0°であると推定する。なお、この場合、画像60には第2の領域が含まれているため、d>0となる。この時、歯軸検出部42Aは、例えば距離比d/cが0.5<d/c<1を満たす場合には、30°<θ≦50°であると推定する。
【0081】
その後、上記実施の形態1で説明した
図5のステップS105に進む。
図11Aの(a)に示すように、歯軸角度θ=0°である場合には、制御部20は、ブラシ角度φ(=90°)を維持するように、第2の駆動部16を制御する。すなわち、この場合には、制御部20は、ハンドル部4に対してブラシヘッド部6Aを所定の軸線24周りに回転させない。
【0082】
一方、
図11Bの(a)に示すように、歯軸角度θ≠0°である場合には、制御部20は、ブラシ角度φを補正するように、第2の駆動部16を制御する。この場合、
図11Bの(c)の矢印で示すように、制御部20は、ハンドル部4に対してブラシヘッド部6Aを所定の軸線24周りに回転させることにより、ブラシ角度φを90°に補正する。
【0083】
[2-4.効果]
上述したように、本実施の形態において、電動歯ブラシ2Aは、さらに、ブラシヘッド部6Aに配置され、歯44及び歯茎58の画像60を撮像する画像センサ50を備える。歯軸検出部42Aは、画像センサ50により撮像された画像60に基づいて、鉛直方向に対する歯軸48の角度である歯軸角度を検出する。
【0084】
これによれば、画像センサ50により撮像された画像60を利用して、歯軸角度を容易に検出することができる。
【0085】
また、本実施の形態において、画像60は、歯44を示す第1の領域62と、歯茎58を示す第2の領域64とを含む。歯軸検出部42Aは、第1の領域62に対する第2の領域64の比と、第3の閾値と、を比較した結果に基づいて、歯軸角度を検出する。
【0086】
これによれば、画像センサ50により撮像された画像60を利用して、歯軸角度を容易に検出することができる。
【0087】
また、本実施の形態において、電動歯ブラシ2Aは、さらに、ブラシヘッド部6Aに配置され、ユーザの口腔内を照明するための光源52を備える。
【0088】
これによれば、光源52からの光でユーザの口腔内を照明することにより、画像センサ50により鮮明な画像を撮像することができる。
【0089】
(他の変形例)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本発明における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
【0090】
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
【0091】
上記各実施の形態では、制御部20をハンドル部4の内部に配置したが、これに限定されず、制御部20を例えば外部の端末装置等に配置してもよい。
【0092】
上記実施の形態1では、電動歯ブラシ2が2個の距離センサ(第1の距離センサ10及び第2の距離センサ12)を備えるようにしたが、これに限定されず、1個の距離センサのみを備えるようにしてもよい。この場合、電動歯ブラシ2は、距離センサの他に、ブラシ8の先端部が歯44に接触したことを検出するための接触センサを備えてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0093】
本発明は、例えば高速で振動するブラシを歯に当てることにより歯磨きを行うための電動歯ブラシに適用可能である。
【符号の説明】
【0094】
2,2A 電動歯ブラシ
4 ハンドル部
6,6A ブラシヘッド部
8,8A ブラシ
10 第1の距離センサ
12 第2の距離センサ
14 第1の駆動部
16 第2の駆動部
18 姿勢検出部
20 制御部
22 電池部
24 所定の軸線
26 スイッチ
28,28A ネック部
30 植毛台
32 ブラシ面
34 毛束
36,40 出力軸
38 ホルダ
39 ブラケット
42,42A 歯軸検出部
44 歯
46 鉛直線
48 歯軸
50 画像センサ
52 光源
54,60 画像
56,62 第1の領域
58 歯茎
64 第2の領域