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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-26
(45)【発行日】2023-11-06
(54)【発明の名称】物干し具
(51)【国際特許分類】
   D06F 57/08 20060101AFI20231027BHJP
【FI】
D06F57/08 Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020016312
(22)【出願日】2020-02-03
(65)【公開番号】P2021122386
(43)【公開日】2021-08-30
【審査請求日】2022-09-14
(73)【特許権者】
【識別番号】720000269
【氏名又は名称】積水樹脂商事株式会社
(72)【発明者】
【氏名】斧田 浩一
(72)【発明者】
【氏名】来田 恭平
【審査官】石井 茂
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-018194(JP,A)
【文献】実開昭53-079139(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 53/00-57/12
A47G 25/02
A47G 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物干し具本体と、脚部とを備えた物干し具であって、
前記脚部と一体に形成され脚部から上方に延びる操作稈としての縦支柱を更に備え、
前記物干し具本体は、上下2本の横枠を有し、
前記上横枠と下横枠との間に前記縦支柱が水平方向に回動自在に差し渡され、
前記縦支柱の回動操作に同期して脚部が回動して使用状態と不使用状態とに可変可能とした
ことを特徴とする物干し具。
【請求項2】
前記縦支柱の上端部には、上端キャップが設けられ、前記上横枠の下面には前記上端キャップを挿通可能な挿通孔が形成され、該挿通孔内に前記上端キャップが挿入されている
ことを特徴とする請求項1に記載の物干し具。
【請求項3】
物干し具本体は、それぞれ長尺の枠材からなる左右の縦枠と上下の横枠とを連結して正面視略四角形状となされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の物干し具。
【請求項4】
操作稈は、長尺の棒状体からなり、物干し具本体の奥行寸法内に収まる水平断面形状としたことを特徴とする請求項に記載の物干し具。
【請求項5】
脚部は、物干し具の不使用状態において、物干し具本体の奥行寸法内に収まる奥行寸法となされていることを特徴とする請求項3又は4に記載の物干し具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物干し具に関するものであり、より詳しくは、室内又は室外にて主に布団を掛けて干すための物干し具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、室内又は室外において、布団や毛布などを干すための様々な物干し具が利用されている。布団や毛布は、就寝する際に使用した人の身体から発散する汗の蒸散した水分を吸収して湿気を含み、これをそのまま放置するとカビが発生するなどして衛生上良くない。そのため、定期的にそれらを干して乾燥させるために物干し具が用いられるのである。
【0003】
そのための従来の物干し具として、例えば特許文献1に記載の物干し台がある。この物干し台によれば、物干し本体に布団を二つ折りにして掛けて干したり、あるいはハンガーを掛けることによって洗濯物を干したりすることができる。
【0004】
しかしながら、当該従来の物干し台によれば、脚部が前後方向に張り出しているためコンパクトに収納することができず、当該物干し台を使用しないときには邪魔になり、置き場に困っていた。
【0005】
これに対しては、例えば特許文献2に記載のふとん干し具や、特許文献3に記載のハンガースタンドなどがある。これらのふとん干し具やハンガースタンドによれば、不使用時には脚部を折り畳んで奥行き寸法を小さくすることによりふとん干し具又はハンガースタンドをコンパクトに収納することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】意匠登録第1059927号公報
【文献】意匠登録第1223426号公報
【文献】実用新案登録第3118506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、これら従来のふとん干し具やハンガースタンド(以下、「従来のふとん干し具等」と書く。)においては、以下の課題があった。すなわち、これら従来のふとん干し具等の脚部は当該製品の下部に設けられているため、収納時に脚部を折り畳んで収納しようとするときには使用者がしゃがんで折り畳む作業をしなければならない。また、その逆も同様であり、脚部を折り畳んだ状態(不使用状態)から脚部を開いた状態(使用状態)へ変えるときにも使用者はその場でしゃがんで作業をすることを強いられる。特に使用者が高齢者である場合は、そのようにしゃがんだり立ったりする動作が大きな負担となっていた。
【0008】
本発明は上記の課題を克服するためのものであり、ふとん干し他の物干し具を使用状態から不使用状態へ、または不使用状態から使用状態へ変更するときに、その場でしゃがんで脚部を操作することなく変更することが可能な物干し具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。すなわち、本発明に係る物干し具は、物干し具本体と、脚部とを備えた物干し具であって、前記脚部と一体に形成され脚部から上方に延びる操作稈としての縦支柱を更に備え、前記物干し具本体は、上下2本の横枠を有し、前記上横枠と下横枠との間に前記縦支柱が水平方向に回動自在に差し渡され、前記縦支柱の回動操作に同期して脚部が回動して使用状態と不使用状態とに可変可能としたことを特徴とする。
【0010】
本発明に係る物干し具によれば、脚部と一体に形成され脚部から上方に延びる操作稈を操作するだけで、脚部を物干し具の使用状態と不使用状態とに変えることができるので、
使用者は、その場でしゃがんで脚部を操作することなく、物干し具を使用状態から不使用状態へ自由に変えることができる。
【0011】
本発明に係る物干し具において、操作稈は鉛直方向に延びる縦支柱であって、略水平方向に回動可能となされ、当該回動操作に同期して脚部が回動して使用状態と不使用状態とに可変可能とすることができる。このようにすれば、使用者は縦支柱を手で掴んで略水平方向に回動させるだけで、物干し具を使用状態から不使用状態へ、また不使用状態から使用状態へと簡便に変えることができる。
【0012】
また、本発明に係る物干し具において、物干し具本体は、それぞれ長尺の枠材からなる左右の縦枠と上下の横枠とを連結して正面視略四角形状とすることができる。
さらに、本発明に係る物干し具において、操作稈は、長尺の棒状体からなり、物干し具本体の奥行寸法内に収まる水平断面形状としてもよい。
また、本発明に係る物干し具において、脚部は、物干し具の不使用状態において、物干し具本体の奥行寸法内に収まる奥行寸法とすることもできる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る物干し具によれば、物干し具本体と、脚部とを備え、前記脚部と一体に形成され脚部から上方に延びる操作稈を更に備え、操作稈を操作して脚部を物干し具の使用状態と不使用状態とに可変可能としたことにより、脚部と一体に形成され脚部から上方に延びる操作稈を操作するだけで、脚部を物干し具の使用状態と不使用状態とに変えることができるので、使用者は、その場でしゃがんで脚部を操作することなく、物干し具を使用状態から不使用状態へ自由に変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係る物干し具の一実施形態を示す斜視図であり、その使用状態を示す図である。
図2図1に示した物干し具の正面図(又は背面図)である。
図3図1に示した物干し具の右側面図(又は左側面図)である。
図4図1に示した物干し具の平面図である。
図5図1に示した物干し具の底面図である。
図6図2に示した物干し具のA-A線断面図である。
図7図6においてPで示した範囲の部分拡大図である。
図8図2に示した物干し具のB-B線断面図である。
図9図8においてQで示した範囲の部分拡大図である。
図10図1に示した物干し具に使用する第一ジョイントの(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は右側面図、(e)は底面図、(f)はX-X線断面図、(g)はY-Y線断面図である。
図11図1に示した物干し具に使用する第二ジョイントの(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は右側面図、(e)は底面図、(f)はX-X線断面図、(g)はY-Y線断面図である。
図12図1に示した物干し具に使用する押さえ部材の(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は右側面図、(e)は底面図、(f)はX-X線断面図である。
図13図9で示した断面図のように操作稈を下横枠に連結する様子を示すための説明図である。
図14図1におけるαの範囲を示す部分拡大図である。
図15図8においてRで示した範囲の部分拡大図である。
図16図1に示した物干し具であり、その不使用状態を示した斜視図である。
図17図16に示した不使用状態における物干し具の(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は正面図、(d)は右側面図、(e)は底面図である。
図18図16におけるベータの範囲を示す部分拡大図である。
図19図1に示した物干し具に布団を掛けた状態を示す使用状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照し、具体的に説明する。
【0016】
図1図5は、本発明に係る物干し具の一実施形態を示す図であり、図1は当該実施形態に係る物干し具の斜視図(使用状態を示す斜視図)、図2はその正面図(尚背面図はこの正面図と同様であるため省略)、図3はその右側面図(尚、左側面図はこの右側面図と同様であるため省略)、図4はその平面図、そして図5はその底面図である。
【0017】
図1図2に示すように、本実施形態に係る物干し具1は、室内または室外で使用されるものであって、正面視略四角枠形状の物干し具本体2と、物干し具本体2の下方に連結され床面上に載置される脚部3とを備えている。
【0018】
物干し具本体2は、図1~3に示すように、例えば正面視の幅寸法が110cm程度、高さ寸法が120cm程度となされて略四角形状となされると共に、奥行き寸法は凡そ3.5cmと非常に小さいものとしている。これにより、図19に示すように布団Fをこの物干し具本体2に掛けて布団Fを干すことができるものである。
本実施形態において、物干し具本体2は、左右2本の縦枠4と上下2本の横枠5とをそれぞれコーナージョイント71を介して連結して形成される。
【0019】
縦枠4及び横枠5は、アルミ型材で形成された長尺の枠材からなり、その断面形状は、本実施形態においては図4の断面図に示す通りである。尚、この縦枠4及び横枠5の形状はここに図示した形状に限られるものではなく、上述のとおり使用者が掴みやすい形状であれば任意の形状とすることができるものである
【0020】
また、この実施形態におけるコーナージョイント71は、樹脂成型品からなり、図1~3に示すとおり略4分割した円弧状として、これにより正面視四角形状の物干し具本体2の角部を丸くして、利用者がケガをしないようにしている。このコーナージョイント71についてもここに示した実施形態に限られるものではなく、好適に縦枠と横枠とを連結するものであれば、どのような形状としても良い。
【0021】
物干し具本体2の四角枠の内側には、上下方向に2本の縦支柱6が差し渡されている。本実施形態においては、この縦支柱6も縦枠4及び横枠5と同じ枠材により形成されるものであって、上横枠51と下横枠52との間に差し渡されることによって上横枠51に布団や洗濯物を干した際にその荷重を支えることができる。
【0022】
更に、この縦支柱6は、水平方向に回動自在である。すなわち、図1に示した矢印Xの方向またはその反対方向に回動自在となされている。この点についての詳細な構成は後述する。
【0023】
物干し具本体2の下側には2つの脚部3が2つ設けられている。この脚部3は、本実施形態においては、水平方向に延びる長尺の脚部本体31と、脚部本体31の両端部に連結された端部ジョイント32とからなる。脚部本体31は、縦枠4、横枠5及び縦支柱6と同一の枠材により形成され、その長さ方向の略中央部において物干し具本体2と連結されている。端部ジョイント32は、一方端が脚部本体に連結され、他方端に向けて円弧状に湾曲して下方に延び、端部において物干し具1の設置床面に接地する。この脚部3は、本実施形態の物干し具1の使用状態においては、図1図3に加え、図4及び図5に示す通り、物干し具1の前後方向、言い換えれば図4に示す平面視における物干し具本体2の延長方向(左右方向)と垂直に交わる方向に延びるようになされている。この脚部3を物干し具1の左右に2つ設けることで、物干し具1が前後左右いずれの方向にも倒れないよう、脚部3が支持する。
【0024】
また、この実施形態において脚部3は、ジョイント部材を介して縦支柱6と連結されており、縦支柱6を図1に示した矢印Xの方向に回動させたときには、脚部3も縦支柱6に同期して水平方向に回動するようになされている。この回動の構成について以下に本実施形態における一例を示すが、これに限定されるものではない。この実施形態においては、脚部3の略中央部に図10に示した第一ジョイント81が設けられている。この第一ジョイント81は、脚部本体31をその内部に挿通可能な略角パイプ状の第一ジョイント本体811と第一ジョイント本体811の上面から上方に延びる凸状部813を備えている。凸状部813は、図10に示すようにその外形が平面視略四角形状の凸状体の左右に上下方向に延びる突条が備えられてなり、またその中央には後述する芯棒Jを挿通可能するための上下方向に延びる円筒状の挿通孔が形成されている。また、凸状部813の基端部には凸状部813よりも大きな外径を有し、第一ジョイント本体811より上方に隆起させた円筒状の円筒台部812を備えている。この第一ジョイント81は、図9に示すように、脚部本体31の略中央部に下からネジNによってネジ留めされ固着される。
【0025】
また、脚部3が連結される位置に対応する位置の下横枠52には、第二ジョイント82が設けられている。第二ジョイント82は、図11に示す通り下横枠52をその内部に挿通可能な略角パイプ状となされ、平面視略中央部に芯棒Jを挿通可能な挿通孔が形成されている。また、第二ジョイント82の下面には、底面視略中央部に前記第一ジョイント81の円筒台部812に対応し、円筒台部812に被せて嵌着可能な円筒孔部822が形成されている。
【0026】
以上の第一ジョイント81と第二ジョイント82に加え、後述する押さえ部材83と芯棒Jとを用いて下横枠52と脚部本体31とを連結する。すなわち、図13に示す通り、脚部本体31に固着させた第一ジョイント81の凸状部813を、下横枠52を挿通させた第二ジョイント82の挿通孔に挿通させ(尚、下横枠52にも第二ジョイント82を上下方向に挿通させる挿通孔が形成されている)たあと、凸状部813に押さえ部材83を嵌着させる。更にその上から芯棒83を押さえ部材83、第二ジョイント82、下横枠52、第一ジョイント81及び脚部本体31のそれぞれに形成された挿通孔に挿通させる(尚、芯棒Jは、円柱状の芯棒軸J1と、芯棒軸J1の上端に形成され芯棒軸J1より大きな外径を備えた頭部J2とを備える)。そのうえで、芯棒J(芯棒軸J1)の下端部、すなわち第一ジョイント81の下面において、ワッシャー部材Wを用いて止着する。これによって、押さえ部材83、第二ジョイント82、下横枠52、第一ジョイント81及び脚部本体31が、芯棒83の芯棒軸J1よりも拡径された円柱状の頭部J2とワッシャー部材Wとの間に挟持される状態となり、これによって下横枠52と脚部本体31とが連結される。ただし、この下横枠52と脚部本体31とは、第一ジョイント81の円筒台部812と第二ジョイント82の円筒孔部822とにより連結されているため、芯棒Jの軸心を中心として互いに(相互に)水平方向に回動可能となされている。尚、押さえ部材83は図12に示すような正面視略コ字状の成型品からなり、その内側面の左右両側面には第一ジョイント81の凸状部813の両側壁に設けられた突条816を挿通可能な溝部837が上下方向に形成されている。これにより、押さえ部材83を凸状部813に対して上方から嵌着されると、押さえ部材83は水平方向に回動することなく、凸状部813に対して固定される。尚、押さえ部材83の下端は、第二ジョイント82の上面の上に載置されているのみであるため、押さえ部材83は、第二ジョイント82に対しては水平方向に回動自在である。
【0027】
以上のようにして下横枠52と脚部本体31とを連結したのち、図13において矢印Zで示したように、縦支柱6を押さえ部材83の上から嵌着させることにより、縦支柱6を下横枠52及び脚部本体31に連結させる。この実施形態においては、縦支柱6の下端部には、端部キャップ85が設けられている。この端部キャップの内周面の水平断面形状は、押さえ部材83の外周における水平断面形状と略同一であり、略四角形状としている。これにより、縦支柱6を水平方向に回動させたとき、押さえ部材83と第一ジョイント81、脚部本体31は、縦支柱6と同期して水平方向に回動する。
【0028】
更に、縦支柱6の上端部は、図8及び図15に示す構成を備えており、縦支柱6は上横枠51に対して水平方向に回動自在となされている。すなわち、縦支柱6の上端部には樹脂成型品で作成された上端キャップ9が設けられている。上端キャップ9は、縦支柱6の上端から縦支柱6内に圧入される挿入部91と、挿入部91の上側に連設されて縦支柱6の上端面に接する拡幅部92と、拡幅部92の平面視中央部から上方に突出する突部93とを備えている。突部93は、上方へ向け円筒状に延び、上端部や略半球状となされている。上横枠51の下面には上端キャップ9の突部93を挿通可能な挿通孔が形成され、ここに突部93が挿入されることにより、縦支柱6は、上横枠51に対して水平方向に回動自在となされている。
【0029】
以上のような構成を備えた本実施形態の物干し具1により、図1に示した状態(使用状態)から、2本の縦支柱6をそれぞれ水平方向(矢印Xの方向)に90度回転させて図16に示した状態とすれば、図17(b)(d)に示すように、物干し具1の奥行寸法が非常に小さくなるので、例えば家具と家具の隙間のような狭い隙間に物干し具1を差し入れてコンパクトに収納することができる。このとき、使用者はその場にしゃがみこんで脚部を回動操作する必要はなく、立ったままで縦支柱6を回動操作すればよく、それゆえ使用者の動作負担を大幅に軽減することが可能となる。
【0030】
以上、本発明に係る物干し具について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲内で当業者が思いつく各種変形を施したものも本発明の範囲内に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明によれば、物干し具本体と、脚部とを備え、前記脚部と一体に形成され脚部から上方に延びる操作稈を更に備え、操作稈を操作して脚部を物干し具の使用状態と不使用状態とに可変可能としたことにより、脚部と一体に形成され脚部から上方に延びる操作稈を操作するだけで、脚部を物干し具の使用状態と不使用状態とに変えることができるので、使用者は、その場でしゃがんで脚部を操作することなく、使用状態から不使用状態へ自由に変えることが可能な物干し具を提供することができる。
【符号の説明】
【0032】
1 物干し具
2 物干し具本体
3 脚部
4 縦枠
5 横枠
51 上横枠
52 下横枠
6 縦支柱(操作稈)
71 コーナージョイント
81 第一ジョイント
82 第二ジョイント
83 押さえ部材
J 芯棒
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19