(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-26
(45)【発行日】2023-11-06
(54)【発明の名称】組織ケア機器及び使用方法
(51)【国際特許分類】
A61F 13/02 20060101AFI20231027BHJP
A61B 17/03 20060101ALI20231027BHJP
【FI】
A61F13/02 K
A61F13/02 A
A61B17/03
(21)【出願番号】P 2021516361
(86)(22)【出願日】2019-08-27
(86)【国際出願番号】 US2019048347
(87)【国際公開番号】W WO2020060730
(87)【国際公開日】2020-03-26
【審査請求日】2021-09-17
(32)【優先日】2018-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515282245
【氏名又は名称】マルホ メディカル インコーポレイテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】521113531
【氏名又は名称】イノベイティブ ドライブ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ネウェル,マシュー バーンズ
(72)【発明者】
【氏名】クラウソン,ルーク ダブリュ.
(72)【発明者】
【氏名】生駒 晃彦
【審査官】▲高▼辻 将人
(56)【参考文献】
【文献】特表2003-532480(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第105902290(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F13/00-13/14
A61F15/00-17/00
A61B13/00-18/18
A61F 2/01
A61N 7/00- 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
組織ケア機器であって:
標的組織を有する基材に前記機器を取り付け得る複数の組織係合子;
前記
複数の組織係合子
それぞれに結合された
複数のマウント;及び
前記
複数のマウントに結合された
閉ループの収縮可能なバンドであって、
前記閉ループは複数の角部と
角部間の
それぞれの分枝部とを含む形状を有する前記バンド
を含み、
前記
それぞれの分枝部のうちの任意数の分枝部
のそれぞれに前記
複数のマウントの
それぞれが取り付けられる、組織ケア機器。
【請求項2】
前記収縮可能なバンドは拡張可能である、請求項1に記載の組織ケア機器。
【請求項3】
前記収縮可能なバンドは
前記複数のマウントに対して取り外し可能である、請求項1に記載の組織ケア機器。
【請求項4】
前記収縮可能なバンドは機器開口部を規定する、請求項1に記載の組織ケア機器。
【請求項5】
前記機器開口部は、標的組織へのアクセスをもたらす、請求項4に記載の組織ケア機器。
【請求項6】
前記機器は組織に取り付け可能である、請求項1に記載の組織ケア機器。
【請求項7】
前記機器は、機器第1の形態と、前記機器第1の形態よりも大きい機器第2の形態とを有する、請求項1に記載の組織ケア機器。
【請求項8】
前記機器は、前記機器第1の形態から前記機器第2の形態へ拡張可能である、請求項7に記載の組織ケア機器。
【請求項9】
前記機器は、前記機器第2の形態から前記機器第1の形態へ収縮可能である、請求項8に記載の組織ケア機器。
【請求項10】
前記機器は、前記機器第2の形態から、前記機器第1の形態よりも小さい機器第3の形態へ収縮可能である、請求項9に記載の組織ケア機器。
【請求項11】
組織ケア機器であって:
標的組織を有する基材に前記機器を取り付け得る複数の組織係合子;及び
前記
複数の組織係合子
それぞれに結合された
閉ループの収縮可能なバンドであって、
前記閉ループは複数の角部と
角部間の
それぞれの分枝部とを含む形状を有する前記バンド
を含み、
前記
それぞれの分枝部のうちの任意数の分枝部
のそれぞれに前記
複数の組織係合子
のそれぞれが取り付けられる、組織ケア機器。
【請求項12】
前記機器は、機器第1の形態と、前記機器第1の形態よりも大きい機器第2の形態とを有する、請求項11に記載の組織ケア機器。
【請求項13】
前記収縮可能なバンドは、前記機器が前記機器第1の形態にあるとき、中立形態にあり、及び前記機器が前記機器第2の形態にあるとき、非中立形態にある、請求項12に記載の組織ケア機器。
【請求項14】
前記収縮可能なバンドは形状記憶合金を含み、及び前記収縮可能なバンドは、前記機器が前記機器第1の形態にあるとき、形状固定形態にあり、及び前記機器が前記機器第2の形態にあるとき、前記形状固定形態から離脱した歪んだ形態にある、請求項12に記載の組織ケア機器。
【請求項15】
前記機器が組織に取り付けられると、前記機器は、前記収縮可能なバンドの収縮によって標的組織を自動的に閉鎖するように構成されている、請求項11に記載の組織ケア機器。
【請求項16】
前記収縮可能なバンドはトロイドである、請求項11に記載の組織ケア機器。
【請求項17】
前記収縮可能なバンドは、前記分枝部に膨らみを有する、請求項1に記載の組織ケア機器。
【請求項18】
前記膨らみは、前記バンドと前記マウントとの取付位置よりも外側に設けられる、請求項17に記載の組織ケア機器。
【請求項19】
前記収縮可能なバンドは、前記分枝部に膨らみを有する、請求項11に記載の組織ケア機器。
【請求項20】
前記膨らみは、前記バンドと前記組織係合子との取付位置よりも外側に設けられる、請求項19に記載の組織ケア機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2018年9月18日出願の米国仮特許出願第62/732,979号の優先権を主張し、あらゆる目的のためにその全体を参照により本書に援用する。
【0002】
背景
1.技術分野:
[0002] 組織ケア機器(tissue care device)及びその使用方法が開示されている。より具体的には、拡張可能及び/又は収縮可能な組織ケア機器及びその使用方法が開示されている。
【背景技術】
【0003】
2.背景技術:
[0003] 治癒を促進し、ユーザの快適性を高め、瘢痕を減少させ、且つ信頼性高く組織を牽引し得る、改良型の組織ケア機器に対するニーズが存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
発明の概要
[0004] 本開示は、概して、組織ケア機器に関する。
【0005】
[0005] より具体的には、組織閉鎖機器(tissue closure device)及びその使用方法が開示されている。機器は、拡張可能、収縮可能、又はそれら双方とし得る。
【0006】
[0006] 組織ケア機器(例えば、創傷ケア機器、膿疱治療機器)が開示されている。例えば、機器長手方向軸を有する組織ケア機器が開示されている。機器は、組織係合子(tissue engager)を有し得る。機器は、組織係合子に結合されたマウントを有し得る。機器は、マウントに結合された収縮可能なバンドを有し得る。
【0007】
[0007] 組織ケア機器(例えば、創傷ケア機器、膿疱治療機器)が開示されている。例えば、機器長手方向軸を有する組織ケア機器が開示されている。機器は、組織係合子を有し得る。機器は、組織係合子に結合された収縮可能なバンドを有し得る。
【0008】
[0008] 組織ケア機器(例えば、創傷ケア機器、膿疱治療機器)を展開するための方法が開示されている。例えば、機器長手方向軸を有する組織ケア機器を展開するための方法が開示されている。方法は、機器を拡張することを含み得る。方法は、創傷のある組織に機器を取り付けることを含み得る。方法は、機器を収縮させて、創傷を部分的又は全体的に閉鎖することを含み得る。
【0009】
図面の簡単な説明
[0009] 図示及び説明する図面は、例示的な変形例であり、非限定的である。同様の参照符号が、全体を通して同一又は機能的に等価の特徴を示す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】[0010]
図1A-1Bは組織ケア機器の状態の変化並びに機器を拡張及び収縮させるための方法を示す。
【
図1A】[0011]
図1Aは機器第1の形態(例えば、機器収縮形態)にある組織ケア機器を示す。
【
図1B】[0012]
図1Bは機器第2の形態(例えば、機器拡張形態)にある
図1Aの組織ケア機器を示す。
【
図2】[0013]
図2A-2Bは組織ケア機器の状態の変化並びに機器を拡張及び収縮させるための方法を示す。
【
図2A】[0014]
図2Aは機器第1の形態(例えば、機器収縮形態)にある組織ケア機器を示す。
【
図2B】[0015]
図2Bは機器第2の形態(例えば、機器拡張形態)にある
図2Aの組織ケア機器を示す。
【
図3】[0016]
図3A-3Bは組織ケア機器の状態の変化並びに機器を拡張及び収縮させるための方法を示す。
【
図3A】[0017]
図3Aは機器第1の形態(例えば、機器収縮形態)にある組織ケア機器を示す。
【
図3B】[0018]
図3Bは機器第2の形態(例えば、機器拡張形態)にある
図3Aの組織ケア機器を示す。
【
図4】[0019]
図4A-4Bは組織ケア機器の状態の変化並びに機器を拡張及び収縮させるための方法を示す。
【
図4A】[0020]
図4Aは機器第1の形態(例えば、機器収縮形態)にある組織ケア機器を示す。
【
図4B】[0021]
図4Bは機器第2の形態(例えば、機器拡張形態)にある
図4Aの組織ケア機器を示す。
【
図5】[0022]
図5A-5Bは組織ケア機器の状態の変化並びに機器を拡張及び収縮させるための方法を示す。
【
図5A】[0023]
図5Aは機器第1の形態(例えば、機器収縮形態)にある組織ケア機器を示す。
【
図5B】[0024]
図5Bは機器第2の形態(例えば、機器拡張形態)にある
図5Aの組織ケア機器を示す。
【
図6】[0025]
図6A-6Bは組織ケア機器の状態の変化並びに機器を拡張及び収縮させるための方法を示す。
【
図6A】[0026]
図6Aは機器第1の形態(例えば、機器収縮形態)にある組織ケア機器を示す。
【
図6B】[0027]
図3Bは機器第2の形態(例えば、機器拡張形態)にある
図6Aの組織ケア機器を示す。
【
図7A】[0028]
図7Aは機器が湾曲した組織表面上にある状態の、線7A-7Aに沿って取った
図1Aの機器を示す。
【
図7B】[0029]
図7Bは機器が湾曲した組織表面上にある状態の、線7B-7Bに沿って取った
図1Bの機器を示す。
【
図7C】[0030]
図7Cは機器が平らな組織表面上にある状態の、線7A-7Aに沿って取った
図1Aの機器を示す。
【
図7D】[0031]
図7Dは機器が平らな組織表面上にある状態の、線7B-7Bに沿って取った
図1Bの機器を示す。
【
図8】[0032]
図8は組織ケア機器の状態の変化並びに機器を拡張及び収縮させるための方法を示す。
【
図9】[0033]
図9A-9Eは組織ケア機器の状態の変化及び組織を治療するための方法を示す。
【
図9A】[0034]
図9Aは機器第1の形態(例えば、機器拡張形態)にある組織ケア機器を示す。
【
図9B】[0035]
図9Bは機器第2の形態(例えば、機器収縮形態)にある
図9Aの組織ケア機器を示す。
【
図9B-1】[0036]
図9B‐1は機器第2の形態(例えば、機器収縮形態)にある
図9Aの組織ケア機器を示す。
【
図9C】[0037]
図9Cは機器が平面及び/又は曲面上にある状態の、線9C-9Cに沿って取った
図9Aの機器を示す。
【
図9D】[0038]
図9Dは機器が平面及び/又は曲面上にある状態の、線9D-9Dに沿って取った
図9Bの機器を示す。
【
図10】[0040]
図10A-10Eは組織ケア機器の状態の変化及び組織を治療するための方法を示す。
【
図10A】[0041]
図10Aは機器第1の形態(例えば、機器収縮形態)にある組織ケア機器を示す。
【
図10C】[0044]
図10Cは機器が平面及び/又は曲面上にある状態の、線10C-10Cに沿って取った
図10Aの機器を示す。
【
図10D】[0045]
図10Dは機器が平面及び/又は曲面上にある状態の、線10D-10Dに沿って取った
図10Bの機器を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
詳細な説明
[0047] 組織ケア機器が開示されている。組織ケア機器は、創傷閉鎖具、創傷開放具、組織閉鎖具、組織開放具、組織テンショナー、組織収縮器、組織治療器、又はそれらの任意の組み合わせとし得る及び/又はそのように機能し得る。例えば、組織治療器として、機器は、創傷ケア機器、膿疱ケア機器、病変部ケア機器、又はそれらの任意の組み合わせとし得る及び/又はそのように機能し得る。機器は組織を治療し得る。治療される組織は、創傷、膿疱(例えば座瘡)、又はそれら双方を含み得る。例えば、組織ケア機器は、創傷を閉鎖、創傷を開放、又はそれら双方を行い得る。創傷は、開放創、例えば、切り傷(cuts)、切開部(incisions)、裂創、擦過創、剥離創(avulsions)、穿刺創、又はそれらの任意の組み合わせとし得る。別の例として、組織ケア機器は、組織を伸長(stretch)、組織を圧縮、又はそれら双方を行い得る。機器が組織を伸長又は圧縮すると、1つ又は複数の膿疱(例えば座瘡)の組織付近の緊張は、緩和され得るか、なくされ得るか、又はそれら双方とし得る。組織ケア機器は、組織に直接又は間接的に固着され得る。組織ケア機器は、病変部、膿疱、創傷、又はそれらの任意の組み合わせを部分的又は全体的に閉鎖する。組織ケア機器は、病変部、膿疱、創傷、又はそれらの任意の組み合わせを部分的又は全体的に開放し得る。組織ケア機器は、1つ又は複数の組織膿疱又は病変部(例えば座瘡)付近の組織圧を部分的又は全体的に軽減し得る。組織ケア機器は、1つ又は複数の組織膿疱又は病変部(例えば座瘡)上で及び/又はその付近で組織を脱伸長(de-stretch)又は脱緊張した状態に(de-tension)させ得る。
【0012】
[0048] 組織ケア機器は、拡張可能、収縮可能、又はそれら双方とし得る。組織ケア機器は拡張され得る。組織ケア機器は収縮され得る。組織ケア機器は、拡張されると、皮膚及び下層組織を動かし得る。組織ケア機器は、収縮されると、皮膚及び下層組織を動かし得る。組織ケア機器は、拡張及び収縮されると、皮膚及び下層組織を動かし得る。例えば、組織ケア機器が組織に取り付けられると、組織ケア機器は、収縮によって創傷を閉鎖し得る、拡張によって創傷を開放し得る、又はそれら双方を行い得る。別の例として、組織ケア機器が組織に取り付けられると、組織ケア機器は、より多くの組織を膿疱の方へ強いて動かす(例えば、押し動かす、引く)ことによって、膿疱上及び/又はその付近の圧力を軽減し得る。機器が収縮又は拡張されると、組織ケア機器は、組織を緊張させ得るか、組織を圧縮し得るか、又はそれら双方を行い得る。組織ケア機器は、例えば機器が収縮又は拡張形態にあるとき、創傷を閉鎖又は開放状態にそれぞれ維持し得る。組織ケア機器は、膿疱に関連し且つその付近にある皮膚及び組織があまり伸長されないように、膿疱付近の組織を緊張の少ない状態に維持し得、それにより、好都合にも、膿疱(例えば座瘡)に起因する瘢痕を減少させ得る。組織ケア機器は、組織を牽引状態に維持し得る。牽引は、組織、創傷、膿疱、又はそれらの任意の組み合わせの緊張及び/又は圧縮を含み得る。組織ケア機器は、組織を牽引して創傷を閉鎖し得る。これにより創傷が治癒できるようにする。組織を所望の治癒位置に維持することは、好都合にも、治癒にかかる時間を削減し、且つ形成される瘢痕組織の量を減少させ得る。
【0013】
システム及び装置
[0049]
図1A及び
図1Bは、基材8に取り外し自在に取り付けられ得る組織ケア機器10の状態の変化を示す。基材8は、有機物(例えば組織)、無機物(例えばファブリック)、又はそれら双方とし得る。例えば、基材8は、皮膚、組織ドレッシング、又はそれら双方とし得る。組織ドレッシングは創傷ドレッシングとし得る。組織ドレッシングは、吸収部分、例えば吸収層を有し得る。組織ドレッシングは、薬物溶出部分、例えば、吸収層と一体化された及び/又はそれから分離した薬物溶出層を有し得る。組織ドレッシングは膿疱ドレッシングとし得る。基材8は標的組織6を有し得る。標的組織6は、1つ以上の創傷、病変部、膿疱(例えば座瘡)、又はそれらの任意の組み合わせとし得る。機器10は、標的組織6の上側にわたって位置決めされ得る。機器10は、標的組織6の周囲に部分的又は全体的に位置決めされ得る。機器10は、標的組織6の周囲に部分的又は全体的に延在し得る。
【0014】
[0050] 機器10は、1つ以上の係合子12、1つ以上のマウント14及び1つ以上のバンド16を有し得る。係合子12は、機器10を基材8に取り付け得る。マウント14は、バンド16を係合子12に結合し得る。バンド16は拡張し得る。バンド16は収縮し得る。バンド16は拡張及び収縮し得る。機器10は、バンド16によって拡張可能及び収縮可能とし得る。例えば、バンド16は、機器10をそれぞれ拡張及び収縮するために、拡張及び収縮され得る。
【0015】
[0051] 係合子12は、基材8を突き刺して又は突き刺さずに、機器10を基材8に固着し得る。係合子12は、1つ以上の機械ファスナー、化学ファスナー、又はそれら双方を有し得る。例えば、係合子12は接着剤を有し得る。機器10は、接着剤によって基材8に取り付けられ得る。係合子12は接着パッチとし得る。それに加えて又はその代わりに、係合子12は、1つ以上の穿孔機(例えばステープル)、磁石、フック、スナップ、雄形コネクタ、雌形コネクタ、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。例えば、係合子12は、第1のファスナー(例えば、接着剤)及び第2のファスナー(例えば、接着剤、フック)を有し得、ここで、第1のファスナーは係合子12を組織に取り付けることができ、及び第2のファスナーは係合子12を組織ドレッシング(例えば創傷ドレッシング)に取り付けることができる。係合子12は、組織ドレッシングから分離し得るか、又は組織ドレッシングに取り付けられ得る若しくはそれと一体化され得る。係合子12は、可撓性、剛性、又はそれら双方とし得る。係合子12は変形可能とし得る。
【0016】
[0052] 係合子12は、係合子第1の部分及び係合子第2の部分を有し得る。係合子第1の部分は、基材8に取り外し自在に取り付けられ得る。基材8に取り付けられると、係合子第1の部分は、基材8と、直接、又は例えば接着剤や機械ファスナーを介して間接的に、接触し得る。係合子第2の部分は、例えば化学又は機械ファスナーによって、マウント14の1つ以上に取り付けられ得るか又はそれと一体化され得る。係合子の係合子第1の部分及び第2の部分は、可撓性、剛性、又はそれら双方とし得る。例えば、係合子第1の部分は可撓性で、機器10が、基材8の表面に適合できるようにし得、及び係合子第2の部分は剛性で、バンド16がマウント14に取り外し自在に取り付けられることができるようにし得る。
【0017】
[0053] 係合子第1の部分及び第2の部分は、互いに対向する側(例えば、互いに正反対側)にあるとし得る。例えば、係合子第1の部分は、係合子第1の側部(例えば、係合子底部)にあるとし得、及び係合子第2の部分は、係合子第1の側部の反対側の係合子第2の側部(例えば、係合子上部)にあるとし得る。係合子第1の部分は組織に接触でき、及び係合子第2の部分はマウント14を有し得る。
【0018】
[0054] 係合子第1の部分及び第2の部分は互いに隣接し得る。例えば、係合子第1の部分は、係合子第1の側部(例えば、係合子底部)にあるとし得、及び係合子第2の部分は、係合子第1の側部の隣の係合子第2の側部にあるとし得る。係合子第2の側部は、係合子の上部の側部と底部の側部との間にある係合子の側部、例えば、機器の中心の近くの側部、機器の中心から離れたサイズ、又はそれらの間に延在する側部とし得る。
【0019】
[0055] マウント14は、例えば1つ以上の結合器18を用いて又は用いずに、バンド16を係合子12に結合し得る。結合器18はバンド16に接触し得る。例えば、結合器18は、バンド16の一部分に巻き付き得る。結合器18は、マウント14に取り付けられ得るか又はそれと一体化され得る。マウント及び/及び結合器14、18は、1つ以上のチャンネル20を画成し得る。バンド16は、チャンネル20内に固定され得る、チャンネル20内で可動とし得る、又はそれら双方である。例えば、バンド16は、機器10が小さくなると(例えば、機器10が機器拡張形態から機器収縮形態へ変化すると)、機器10が大きくなると(例えば、機器10が機器収縮形態から機器拡張形態へ変化すると)、又はそれら双方で、チャンネル20内で動き得る。例えば、バンド16は、チャンネル20内で平行移動可能(例えば摺動可能)、チャンネル20内で回転自在、又はそれら双方とし得る。バンド16は、チャンネル20に取り外し自在に又は取り外し不能に取り付けられ得る。
【0020】
[0056] マウント及び/又は結合器14、18は、1つ以上の溝を画成し、そこに入れてバンド16を載置する(例えば、マウント14の表面、結合器18の表面、又はそれら双方)。マウント及び/又は結合器14、18は、1つ以上の溝を画成し、バンド16がそこで動くようにする(例えば、マウント14の表面、結合器18の表面、又はそれら双方)。例えば、バンド16は、溝内で平行移動可能(例えば摺動可能)、溝内で回転自在、又はそれら双方とし得る。結合器18は、ストラップ、フック、磁石、又はそれらの任意の組み合わせとし得る。別の例として、バンド16は、マウント14を用いずに、係合子12に取り付けられ得るか又はそれと一体化され得る。係合子12はチャンネル20及び溝を画成し得る。
【0021】
[0057] マウント14は、マウント14に対するバンド16の動きを可能にする、阻止する、又は防止するようにし得る。例えば、バンド16は、隙間嵌め(loose fit)、拘束嵌め(restrictive fit)、摩擦嵌め、スナップフィット、磁気嵌め、グルーフィット(glue fit)、又はそれらの任意の組み合わせによってマウント14に取り付けられ得る。バンド16は、マウント14内、例えば、チャンネル20内又は溝内で摺動可能である。マウント14は、可撓性、剛性、又はそれら双方とし得る。マウント14は変形可能とし得る。例えば、係合子12は可撓性とし得、及びマウント14は剛性とし得る。
【0022】
[0058] 係合子及びマウント12、14が互いに取り外し自在に取り付けられ得るように、係合子及びマウント12、14はモジュール式組立品とし得る。例えば、係合子12は、マウント14に取り外し自在に取り付けられ得る、又は逆も同様である。係合子及びマウント12、14がバンド16に取り外し自在に取り付けられ得るように、係合子及びマウント12、14はモジュール式組立品とし得る。例えば、係合子12は、バンド16に取り外し自在に取り付けられ得る。別の例として、マウント14は、バンド16に取り外し自在に取り付けられ得る。さらに別の例として、係合子及びマウント12、14は、バンド16に取り外し自在に取り付けられ得る。これにより、望ましくは、同じバンド16で異なる数の係合子及びマウント12、14を使用できるようにして、例えば、異なる形状及びサイズの標的組織6に適応させる。別の例として、異なる形状及びサイズの標的組織6に適応させるために、異なるサイズを有するバンド16(例えば、小さい、中間、大きいバンド)が、機器10と一緒に使用され得る。これは、望ましくは、異なるサイズ及び形状の標的組織6で機器10を使用できるようにし、且つ望ましくは、標的組織が治癒して小さくなるときに、機器10が同じ標的組織6を治療できるようにする。バンド16は、異なる創傷形状に対応するために、異なる形状を有し得る。バンド形状は、標的組織6の輪郭に従うような形状にされ得る。バンド形状は、標的組織6の形状を映し得る、例えば、丸い標的組織6には丸いバンド16、正方形の標的組織6には正方形のバンド16、不規則な形状の標的組織には不規則な形状のバンド16。
【0023】
[0059] バンド16は、基材8とは反対側で、例えば、係合子及び/又はマウント12、14の上面で、係合子及び/又はマウント12、14に取り付けられ得る。別の例として、バンド16は、係合子及び/又はマウント12、14の1つ以上の側面で、係合子及び/又はマウント12、14に取り付けられ得、ここで、側面は、係合子及び/又はマウント12、14の上面と底面との間にあるとし得る。係合子及び/又はマウント12、14は、外側面(例えば、機器の中心から最も遠い面)、内側面(例えば、機器の中心に最も近い面)及びそれらの間に延在する中間側面を有し得る。バンド16は、これらの面のうちのいずれかに取り付けられ得るか又はそれと一体化され得る。
【0024】
[0060] バンド16は、拡張可能、伸長可能、収縮可能、圧縮可能、折り畳み可能、展開可能、回転自在、平行移動可能、入れ子式(telescopable)、又はそれらの任意の組み合わせとし得る。例えば、バンド16は、非伸長可能とし得るが、バンド16のサイズ(例えば、いずれかの機器形態にある機器を横切る直径、最大長)が増減するとき、それぞれ、折り畳まれ、展開されることができる。別の例として、バンド16は伸長可能とし得、且つバンド16のサイズが増減するとき、それぞれ、折り畳まれ、展開されることができる。バンド16は固定長、可変長、又はそれら双方を有し得る。バンド16は、例えば、内力、外力(例えば、機器10に加えられる力)、又はそれら双方に応答して、拡張、伸長、収縮、圧縮、折り畳み、展開、回転、平行移動、たたみ込み、又はそれらの任意の組み合わせを行い得る。内力は、バンド16の内部スプリング力とし得る。内力は、機器10に対しては内部とし得るが、バンド16に対しては外部とし得る。例えば、機器10は、バンド16に力を加えるスプリングを有し得る。外力は、人の手で直接又は間接的に加えられ得る。外力は、器具によって加えられ得る。器具は、機器10に取り外し自在に係合可能とし得る。バンド16は、例えば、機器10の中心に対して、係合子12若しくはマウント14のいずれか1つに対して、係合子12若しくはマウント14のいずれかの群に対して、又はそれらの任意の組み合わせに対してなど、例えば機器10のいずれかの部分に対して、拡張、伸長、収縮、圧縮、折り畳み、展開、回転、平行移動、たたみ込み、又はそれらの任意の組み合わせを行い得る。
【0025】
[0061] バンド16は、プラスチック、金属、複合材料、又はそれらの任意の組み合わせで作製され得る。例えば、バンド16は、形状記憶合金(例えば、ニチノール(nitinol))で作製され得る。別の例として、バンド16は、非形状記憶材料(例えば、非形状記憶合金)で作製され得る。バンド16は、弾性、非弾性、又はそれら双方とし得る。バンド16はスプリングとし得る。バンド16は、1つ又は複数のフィラメントで作製され得る。フィラメントは、1つ又は複数の材料から作製され得る。複数のフィラメントを備えるバンド16では、バンド16は、編組又は非編組とし得る。異なるフィラメントは、別のフィラメントと同じ又は異なる材料で作製され得る。例えば、バンド16は、第1のフィラメント及び第2のフィラメントを有し得る。第1のフィラメントは第1の材料で作製され得、及び第2のフィラメントは、第1のフィラメントと同じ又はそれとは異なる第2の材料で作製され得る。第1及び第2の材料が互いに異なる場合、第1の材料は弾性とし得及び第2の材料は非弾性とし得る、第1の材料は第2の材料よりも弾性が高いとし得る、第1の材料は第1の材料よりも弾性が劣るとし得る、又はそれらの任意の組み合わせとし得る。第1及び第2のフィラメントは、一緒に編組され得る。1本のフィラメントが、複数の長手方向セグメントを有し得る。セグメントは、取り外し自在に又は永久的に一緒に取り付けられ得る。異なるセグメントは、別のフィラメントと同じ又は異なる材料で作製され得る。例えば、バンドは、複数の第1のセグメント及び複数の第2のセグメントを有し得る。第1のセグメント及び第2のセグメントは、互いに交互となって、第1のセグメント(例えば、各第1のセグメント)が2つの第2のセグメント間にあるようにし得る。複数の第1のセグメントは第1の材料で作製され得、及び複数の第2のセグメントは、複数の第1のセグメントと同じ又はそれとは異なる第2の材料で作製され得る。第1及び第2の材料が互いに異なる場合、第1の材料は弾性とし得及び第2の材料は非弾性とし得る、第1の材料は第2の材料よりも弾性が高いとし得る、第1の材料は第1の材料よりも弾性が劣るとし得る、又はそれらの任意の組み合わせとし得る。バンド16は、拡張可能なコラムとし得る、例えば、ストラット及びオープンセル(open cells)で作製され得る。例えば、ストラットは、拡張可能及び収縮可能なトロイド(toroid)を規定し得る。トロイドは、閉鎖され得る(例えば、リングを形成する)、又は開放され得る(例えば、円弧又は折れ線(polyline)形状を形成する)。別の例として、バンド16は螺旋を形成し得る。螺旋は、閉鎖又は開放トロイドを形成し得る。バンド16は拡張可能なケージとし得る。別の例として、バンド16は複数のリンクで作製され得る。リンクは、可撓性又は剛性継手によって互いに接続され得る。別の例として、各リンクは、別のリンクに接続されている状態で又は接続されずに、1つ又は複数の係合子12及び/又は1つ又は複数のマウント14に接続され得る。リンクは均一なサイズを有し得る。異なるサイズのリンクがあってもよい。リンクのいくつか又は全ては可撓性とし得る。リンクのいくつか又は全ては剛性とし得る。いくつかのリンクは、他のリンクよりも可撓性が高いとし得る。例えば、第1のリンクは、第2のリンクよりも可撓性が高いとし得る。いくつかのリンクは、他のリンクよりも剛性が高いとし得る。例えば、第1のリンクは、第2のリンクよりも剛性が高いとし得る。リンクは一緒に接続されて、バンド16、例えば、円形又は多角形のバンド16を形成し得る。リンクは、直線とし得る、湾曲され得る、曲げられ得る、又はそれらの任意の組み合わせとし得る。リンクは、折れ線バンド16を形成するために、接続され得る。リンクは、拡張可能なケージを形成するために、接続され得る。リンクは、拡張可能なケージのストラットとし得る。
【0026】
[0062] バンド16は、閉鎖形態(収縮形態とも呼ぶ)に形状固定され得る。バンド16は、開放形態(拡張形態とも呼ぶ)に形状固定され得る。バンド16の形状固定形態は、バンド16の中立形態とし得る。バンド16は、それらの中立又は形状固定形態にないとき、歪んだ(strained)形態にあるとし得る。バンド16は、中立形態から離れて拡張及び/又は収縮されると、それらの中立形態に自動的に戻る又はその方向に戻るように、バイアスされ得る。例えば、バンド16は、中立形態から離れて拡張及び/又は収縮された後、それぞれ拡張及び/又は収縮力が機器10から解放されると(例えば、バンド16から解放される)、それらの中立形態に自動的に戻る又はその方向に戻るようにバイアスされ得る。別の例として、バンド16は、中立形態から離脱して拡張及び/又は収縮された後、それぞれ拡張及び/又は収縮力が機器10から解放されると(例えば、バンド16から解放される)、それらの中立形態に自動的に戻り得るか又はその方向に戻り得る。
【0027】
[0063] バンド16の全て又は一部分は、形状固定され得る。バンド16は、形状固定される必要がない。バンド16の全て又は一部分は、形状固定されないとし得る。バンド16の1つ以上の部分は、形状固定され得る。バンド16の1つ以上の部分は、形状固定される必要がない。バンド16は、形状固定される1つ以上の部分、及び形状固定されない1つ以上の部分を有し得る。例えば、バンド第1の部分は形状固定され得、及びバンド第2の部分は形状固定されることができない。
【0028】
[0064] バンド16は、器具を使用して若しくは使用せずに、拡張及び/又は収縮され得る。機器10は、片手で、例えばバンド16によって、拡張及び/又は収縮され得る。機器10は、両手で拡張及び/又は収縮され得る。機器10は、片手及び/又は両手で拡張及び/又は収縮され得る。
【0029】
[0065] バンド16が拡張又は収縮されると、バンド16は、バンド第1の形態から、バンド第1の形態とは異なるバンド第2の形態へ変化し得る。バンド第2の形態は、バンド第1の形態よりも開いているとし得る。バンド第2の形態は、バンド第1の形態よりも閉じているとし得る。バンド第1の形態は、完全な収縮形態、部分的な収縮形態、部分的な拡張形態、又は完全な拡張形態とし得る。バンド第2の形態は、完全な収縮形態、部分的な収縮形態、部分的な拡張形態、又は完全な拡張形態とし得る。バンド16は、折り畳む、展開する、伸長する、圧縮する、又はそれらの任意の組み合わせによって、形態を変更し得る(例えば、バンド第1の形態からバンド第2の形態へ、又は逆も同様)。例えば、バンド16が第1の形態から、第1の形態よりも開きが大きい第2の形態へ変化するときに、バンド16は展開及び/又は伸長し得る。別の例として、バンド16が第1の形態から、第1の形態よりも開きが小さい第2の形態へ変化するときに、バンド16は折り畳み得る及び/又は圧縮し得る。例えば、
図1A及び
図1Bは、バンド16がバンド第1の形態(
図1A)及びバンド第2の形態(
図1B)を有し得、ここで、バンド第2の形態は、バンド第1の形態よりも開きが大きいことを示す。
【0030】
[0066] 機器10は、例えば、それぞれバンド16がバンド第1の形態(例えば
図1A)にあるとき、及びバンド16がバンド第2の形態(例えば
図1B)にあるとき、機器第1の形態(例えば
図1A)及び機器第2の形態(例えば
図1B)を有し得る。バンド16は、機器10のサイズを制御し得る。バンド16は機器10のサイズを変更し得る。バンド16は、機器10のサイズを制御するように操作され得る。バンド16は、機器のサイズを大きくするように、機器のサイズを小さくするように、又はそれら双方のために、操作され得る。別の例として、係合子12及び/又はマウント14のうちの1つ以上は、機器のサイズを増減させるように操作され得、1つ以上の係合子12及び/又はマウント14が操作されると、バンド16が拡張及び/又は収縮し得るようにする。
【0031】
[0067] 機器第1の形態は、機器中立形態、機器開放形態、機器拡張形態、機器閉鎖形態、機器収縮形態、又はそれらの任意の組み合わせとし得る。機器中立形態は、機器非拡張形態、機器拡張形態、機器非収縮形態、機器収縮形態、又はそれらの任意の組み合わせとし得る。機器第2の形態は、機器中立形態、機器拡張形態、機器収縮形態、又はそれらの任意の組み合わせとし得る。機器10は、機器第1の形態から機器第2の形態へ変化し得る。機器10が機器第1の形態から機器第2の形態へ変化するとき、機器10は、サイズが大きくなり得るか又はサイズが小さくなり得る。機器10は、機器第2の形態から機器第1の形態へ変化し得る。機器10が機器第2の形態から機器第1の形態へ変化するとき、機器10は、サイズが大きくなり得るか又はサイズが小さくなり得る。例えば、機器10のサイズは、機器中立形態、機器拡張形態、機器収縮形態、又はそれらの任意の組み合わせから大きくなり得る(例えば、機器10は拡張され得る)。別の例として、機器10のサイズは、機器中立形態、機器拡張形態、機器収縮形態、又はそれらの任意の組み合わせから小さくなり得る(例えば、機器10は収縮され得る)。
【0032】
[0068] 機器は、1つ又は複数の中立形態を有し得る。例えば、機器中立形態は、バンド16がそれらの形状固定形状にあるときに対応し得る。別の例として、機器中立形態は、バンド16が弛緩状態に又は機器10によって最大限許される弛緩状態にあるときに対応し得る。弛緩状態は、非伸長状態、又は部分的な非弛緩状態(例えば部分的な伸長状態)に対応し得る。機器10は、機器第1の形態から機器第2へ、機器第2の形態から機器第1の形態へ、又はそれら双方で可変とし得る。例えば、
図1Aは、機器中立形態にある機器10を示し、及び
図1Bは、機器非中立形態にある機器10を示す。別の例として、
図1Aは、機器非中立形態にある機器10を示し、及び
図1Bは、機器中立形態にある機器10を示す。さらに別の例として、
図1Aは、機器非中立形態にある機器10を示し、及び
図1Bは、機器非中立形態にある機器10を示す。
【0033】
[0069] 機器は、機器中心軸A
1を有し得る。機器10は、機器中心軸A
1から離れて、対称的に又は非対称的に拡張し得る。例えば、
図1A及び
図1Bは、機器10が、機器中心軸A
1から離れて対称的に拡張し得ることを示す。機器10が機器第1の形態(例えば
図1A)にあるとき、係合子12、マウント14及び/又はバンド16は、機器中心軸A
1から離れて第1の距離にあるとし得る。機器10が機器第2の形態(例えば
図1B)にあるとき、係合子12、マウント14及び/又はバンド16は、機器中心軸A
1から離れて第2の距離にあるとし得、ここで、第2の距離は第1の距離よりも長いとし得る。標的組織6は、機器が機器第1の形態にあるとき、機器中心軸A
1に対して中心にされ得る又はオフセットされ得る。標的組織6は、機器が機器第2の形態にあるとき、機器中心軸A
1に対して中心にされ得る又はオフセットされ得る。例えば、
図1A及び
図1Bは、機器中心軸A
1が標的組織6の中心領域(例えば、標的組織6の中心軸)と一致し得ることを示す。
【0034】
[0070] 機器10は、機器10が機器第1の形態(例えば
図1A)にあるとき、機器第1の最大寸法L
1を有し得る。寸法L
1は、例えば、機器10の外周上の2点間で測定されるような、機器10の内周上の2点間で測定されるような、又は機器10の対向する側部にあるいずれかの2点間(例えば、第1の係合子12上、第1のマウント14上、又はバンド16の第1の部分上の点と、第2の係合子12上、第2のマウント14上、又はバンド16の第2の部分上の点との間、ここで、それら点は、機器10の対向する側部にある)で測定されるような、機器10を横切る長さとし得る。寸法L
1は、機器10が機器第1の形態にあるときの、機器を横切る最大長とし得る。寸法L
1は、例えば約1cm~約50cmとし得、この範囲内にある1cm刻みの増分値(例えば、2cm、4cm)を全て含む。寸法L
1は機器10の直径とし得る。寸法L
1は、例えば約1cm~約50cmとし得、この範囲内にある1cm刻みの増分値(例えば、1cm、2cm、10cm)を全て含む。
図1Aは、例えば、機器10が、機器第1の横軸A
2及び機器第2の横軸A
3に沿って寸法L
1を有し得ることを示している。
【0035】
[0071] 機器10は、機器10が機器第2の形態(例えば
図1B)にあるとき、機器第2の最大寸法L
2を有し得る。寸法L
2は、例えば、機器10の外周上の2点間で測定されるような、機器10の内周上の2点間で測定されるような、又は機器10の対向する側部にあるいずれかの2点間(例えば、第1の係合子12上、第1のマウント14上、又はバンド16の第1の部分上の点と、第2の係合子12上、第2のマウント14上、又はバンド16の第2の部分上の点との間、ここで、それら点は、機器10の対向する側部にある)で測定されるような、機器10を横切る長さとし得る。寸法L
2は、機器10が機器第2の形態にあるとき、機器を横切る最大長とし得る。寸法L
2は、例えば約1cm~約50cmとし得、この範囲内にある1cm刻みの増分値(例えば、5cm、10cm、15cm)を全て含む。寸法L
2は機器10の直径とし得る。寸法L
2は、例えば約1cm~約50cmとし得、この範囲内にある1cm刻みの増分値(例えば、1cm、2cm、10cm)を全て含む。
図1Bは、例えば、機器10が、機器第1の横軸A
2及び機器第2の横軸A
3に沿って寸法L
2を有し得ることを示している。
【0036】
[0072] バンド16の長さは、収縮形態及び拡張形態において、同じ又は異なるとし得る。例えば、バンド16は、拡張形態において、収縮形態と同じ長さを有し得る(例えば、バンド16が、折り畳め、且つ展開し得る場合)。別の例として、バンド16は、拡張形態において、収縮形態よりも長さが長いとし得る(例えば、バンド16が、伸長し、且つ脱伸長し得る場合)。
【0037】
[0073] バンド16の直径は、収縮形態及び拡張形態において、同じ又は異なるとし得る。例えば、バンド16は、拡張形態において、収縮形態と同じ直径を有し得る(例えば、バンド16が、折り畳め、且つ展開する場合)。別の例として、バンド16は、拡張形態において、収縮形態よりも直径が長いとし得る(例えば、バンド16が、伸長し、且つ脱伸長し得る場合)。
【0038】
[0074] バンド16は、バンド16の形状に従うバンド縦軸を有し得る。バンド縦軸は、バンド16の中心縦軸とし得る。バンド16は、直線及び/又は湾曲し得る。バンド16は、ジグザグパターン(波形とも呼ぶ)を有し得る。ジグザグパターンの角部は、鋭い(例えば、尖っている)とし得るか又は丸みを帯び得る。ジグザグパターンは、分枝部及び角部を有する正弦曲線形状(例えば、湾曲、正方形)を有し得る。分枝部は剛性とし得、及び角部は可撓性とし得る。別の例として、角部は、分枝部よりも可撓性が高いとし得る。バンド16は、1つ又は複数の平面内で波形とし得る。
図1A及び
図1Bは、バンド16が、分枝部及び角部を有する波形形状(例えば、正弦曲線形状)を有し得、ここで、バンド16の隣接する角部間の各分枝部は、マウント14に取り付けられ得ることを示す。
【0039】
[0075]
図1Aは、さらに、機器10が閉鎖状態(収縮形態とも呼ぶ)にあるとき、分枝部に沿ったバンド縦軸が、係合子12、マウント14、又はそれら双方の縦軸と約0度~約45度のアライメント角度にあるとし得、この範囲内の1度刻みの増分値(例えば、5度、10度、15度、20度)を全て含むことを示す。そのようなアライメント角度は、望ましくは、機器10と基材8との間の力の伝達を改善し得る。
図1Bは、さらに、機器10が開放状態(拡張形態とも呼ぶ)にあるとき、分枝部に沿ったバンド縦軸が、係合子12、マウント14、又はそれら双方の縦軸と約0度~約45度のアライメント角度にあるとし得、この範囲内の1度刻みの増分値(例えば、5度、10度、15度、20度)を全て含むことを示す。そのようなアライメント角度は、望ましくは、機器10と基材8との間の力の伝達を改善し得る。アライメント角度は、機器10が収縮形態及び拡張形態にあるとき、同じ又は異なるとし得る。例えば、バンド縦軸は、機器10が拡張形態(例えば完全な拡張形態)にあるときよりも、機器10が収縮形態(例えば完全な収縮形態)にあるとき、係合子12、マウント14、又はそれら双方の縦軸と近くに位置合わせされ得る(例えば、約5度、10度、15度だけ)。
【0040】
[0076] バンド16は、係合子12、マウント14、又はそれら双方と係合するように構成された膨らみ22を有し得る。膨らみ22は、バンド16に取り付けられ得るか又はそれと一体化され得る。膨らみ22は、バンド縦軸から離れるように拡張し得る。膨らみ22は、球形、パール形状、ビーズ形状、又はそれらの任意の組み合わせを有し得る。膨らみ22はランプ(ramp)とし得る。膨らみ22はフックとし得る。膨らみ22は、バンド16から離れる1つ以上の延長部とし得る。膨らみ22は、例えば、機器10が拡張形態から収縮形態へ変化するとき、又は逆も同様に、バンド16が係合子及び/又はマウント12、14から滑り落ちるのを阻止又は防止することによって、機器10の制御可能な開放及び/又は閉鎖を可能にし得る。例えば、膨らみ22は、チャンネル20を通過しないようなサイズにされて、機器10が閉鎖又は開放するときに、膨らみ22がマウント14を押し得るようにする。膨らみ22がマウント14に対して押されるとき、膨らみ22は、摩擦嵌め、スナップフィット、磁気嵌め、又はそれらの任意の組み合わせによって、マウント14に取り付けられるようになり得る(例えば、チャンネル20内で)。
【0041】
[0077] 膨らみ22は、例えば、均一な形状の標的組織6(例えば、2つの垂直軸について対称性を有する標的組織)では、機器10の周りでバンド16上に均一に配置され得る。膨らみ22は、例えば、不規則な形状の標的組織6(例えば、対称性のない、又は1つの軸について対称の標的組織)では、機器10の周りでバンド16上に不均一に配置され得る(例えば、パターン又は不規則に)。
【0042】
[0078] バンド16は、閉鎖され得る(例えば、ループを形成する)、又は開放され得る(例えば、円弧又は折れ線形状を形成する)。例えば、バンド16はリング(例えば、ニチノールリング)とし得る。バンド16がループを形成する閉鎖された機器10では、ループを形成する1つ以上のバンド16は、機器10の開口部24を画成し得る。開口部24は、機器10の中心開口部とし得る。開口部24は、円形、楕円形、多角形(例えば、ダイアモンド)、及び/又は不規則な形状を有し得る。1つ以上のバンド16がループを形成しない開放した機器10では、開口部24は空洞とし得る。空洞は、部分的に円、楕円、多角形(例えば、ダイアモンド)、不規則な形状、又はそれらの任意の組み合わせである形状を有し得る。開口部24は、望ましくは、治癒過程中に標的組織6が呼吸できるようにし得る。バンド16は、規則的な又は不規則な横断面形状、例えば、円形、楕円形、スタジアム、多角形(例えば、ダイアモンド形、星形)、又はそれらの任意の組み合わせを有し得る。
【0043】
[0079] 機器10は開口部26を有し得る。開口部26は、開口部24と同じ又はそれとは異なるとし得る。開口部26は、機器10の中心開口部とし得る。開口部26は、バンド16が拡張及び/又は収縮形態にあるとき、標的組織6を露出させ得る。開口部26は、望ましくは、治癒過程中、標的組織6が呼吸できるようにし得る。
【0044】
[0080] 機器10が拡張及び収縮されるとき、開口部24及び26のサイズは、それぞれ大きく及び小さくなり得る。開口部24及び/又は26は、望ましくは、機器10が基材8に取り付けられているときに、標的組織6にアクセスできるようにし得る。開口部24及び26は組織アクセスポートとも呼ばれる。組織アクセスポート(例えば、開口部24、開口部26)は、約1cm2~約1000cm2以上のポート面積を有し得、この範囲内の1cm2刻みの増分値を全て含む。例えば、組織アクセスポートは、機器10が拡張形態にあるとき、約30cm2のポート面積を有し得、及び機器10が収縮形態にあるとき、約10cm2のポート面積を有し得る。
【0045】
[0081] バンド16は、変形可能、例えば、弾性的に変形可能とし得る。バンド16は、1つ又は複数の形態に変形され得る。バンド16は、標的組織6を閉鎖する、標的組織6を開放する、又はそれら双方のために変形し得る。例えば、バンド16は、機器10が基材8に取り付けられているとき、拡張及び収縮し得る。
【0046】
[0082]
図1A及び
図1Bは、さらに、隣接する係合子及び/又はマウント12、14間に間隙29又はチャンネル29があり得ることを示す。これらは、好都合にも、標的組織6又は創傷ドレッシングがより多く呼吸できるようにする。これは、特に、標的組織アクセスポート24、26の上側にわたってカバーが配置される場合、有益とし得る。
図1Aは、機器10が閉鎖形態にあるとき、間隙29のいくつかが閉鎖され得ることを示す。別の例として、機器10が閉鎖形態にあるとき、間隙29の全ては開放され得る。
図1Bは、機器が開放形態にあるとき、間隙29の全てが開放され得ることを示す。
【0047】
[0083]
図1A及び
図1Bは、さらに、隣接する係合子及び/又はマウント12、14間の間隙又はチャンネルが、機器第1の形態(例えば
図1B)において、機器第1の形態よりも拡張されていないすなわちより収縮されている機器第2の形態(例えば
図1A)よりも広いとし得ることを示す。例えば、隣接する係合子及び/又はマウント12、15間の寸法(例えば、長さ)は、機器第1の形態では約2mm~約20mmに及び、及び機器第2の形態では約0mm~約18mmに及び得る。
【0048】
[0084]
図2A及び
図2Bは、機器10がカバー30(組織カバーとも呼ぶ)を有し得ることを示す。カバー30は、係合子、マウント及び/又はバンド12、14、16に取り外し自在に取り付けられ得る。例えば、
図2A及び
図2Bは、カバー30がマウント14に取り外し自在に取り付けられ得ることを示す。カバー30は、開口部24及び/又は26を部分的又は全体的に覆い得る。カバー30は、好都合にも、標的組織6が汚染されないように保護し得る。カバー30は、標的組織6へのアクセスを可能にするフラップ32を有し得る。別の例として、カバー30の縁は、標的組織6へのアクセスを可能にするために、取り外し自在に取り付け可能とし得る。カバー30はフィルターとし得る。例えば、カバー30は、空気フィルター、創傷滲出液フィルター、又はそれら双方とし得る。カバー30の側部(例えば、組織の方に対面するように構成された側部)は、標的組織6用の創傷ドレッシングとし得る及び/又は創傷ドレッシングを有し得る。創傷ドレッシングは、標的組織6に接触するように構成され得る。機器が機器第1の形態にあるとき(例えば
図2A)、カバー30及び/又は創傷ドレッシングは標的組織6に接触し得る。機器が機器第2の形態にあるとき(例えば
図2B)、カバー30及び/又は創傷ドレッシングは創傷に接触し得る。カバー30及び/又は創傷ドレッシングは、例えば、予め決められた治療期間後、カバー及び/又は創傷ドレッシングが創傷滲出液で飽和された後、又はカバー及び/又は創傷ドレッシングが不衛生になった後、第2のカバー及び/又は創傷ドレッシングと交換され得る若しくはそれで代替され得る。カバー30は半透明とし得る。カバー30は透明とし得る。カバー30は不透明とし得る。
【0049】
[0085]
図3A及び
図3Bは、カバー30がフラップ32を有し得ることを示す。カバー30の側部(例えば、組織の方に対面するように構成された側部)は、標的組織6用の創傷ドレッシングとし得る及び/又は創傷ドレッシングを有し得る。フラップ32の側部(例えば、組織の方に対面するように構成された側部)は、標的組織6用の創傷ドレッシングとし得る及び/又は創傷ドレッシングを有し得る。創傷ドレッシングは、標的組織6に接触するように構成され得る。機器が機器第1の形態にあるとき(例えば
図3A)、カバー30、フラップ32及び/又は創傷ドレッシングは、標的組織6に接触し得る。機器が機器第2の形態にあるとき(例えば
図3B)、カバー30、フラップ32及び/又は創傷ドレッシングは、創傷に接触し得る。カバー30、フラップ32及び/又は創傷ドレッシングは、例えば、予め決められた治療期間後、カバー、フラップ及び/又は創傷ドレッシングが創傷滲出液で飽和された後、又はカバー、フラップ及び/又は創傷ドレッシングが不衛生になった後、第2のカバー、第2のフラップ、及び/又は第2の創傷ドレッシングと交換され得る若しくはそれで代替され得る。フラップ32は半透明とし得る。フラップ32は透明とし得る。フラップ32は不透明とし得る。
【0050】
[0086] カバー30は、拡張可能、非拡張可能又はそれら双方とし得る。フラップ32は、拡張可能、非拡張可能又はそれら双方とし得る。カバー30及び/又はフラップ32は弾性材で作製され得、機器10が機器第1の形態にあるとき及び機器10が機器第2の形態にあるとき、機器10のサイズに適合するようにし得る。
【0051】
[0087]
図4A及び
図4Bは、機器10が陰圧閉鎖療法システム33を有し得ることを示す。陰圧閉鎖療法システム33は、ポンプ34及び創傷滲出液溜め部36を含み得る。ポンプ34は電池式とし得る。1つ以上のチューブ38が、標的組織6をポンプ及びキャニスター34、36に接続し得る。ポンプ34によって標的組織6に陰圧が加えられると、創傷滲出液は、標的組織6から溜め部36へ吸い上げられ得る。溜め部36は、例えばチューブ38によって、機器10に取り外し自在に取り付けられ得る。溜め部36は、機器10、例えば、係合子12のうちの1つ以上、マウント14のうちの1つ以上、バンド16、又はそれらの任意の組み合わせに、取り外し自在に取り付けられ得る。チューブ38は、創傷からの流出を可能にするが、創傷への流入はできない一方向流弁(one-way flow valve)39を有し得る。別の例として、チューブ38は一方向流弁39を有していない。さらに別の例として、機器10は一方向流弁39を有していない。
【0052】
[0088]
図4A及び
図4Bは、さらに、機器10が、カバー30と併せて外部環境から創傷を閉鎖するように構成された1つ又は複数のスカート40を有し得ることを示す。機器10は、2つの隣接する係合子及びマウント12、14毎間にスカート40を有し得る。別の例として、例えば
図4A及び
図4Bに示すように、機器10は、機器10の内周に沿って延びる単一のスカート40を有し得る。スカート40は、チューブ38用のポート41を有し得る。機器10は、陰圧閉鎖療法システム33を備えて又は備えずに、1つ又は複数のスカート40を有し得る。スカート40は半透明とし得る。スカート40は透明とし得る。スカート40は不透明とし得る。スカート40は、拡張可能、非拡張可能又はそれら双方とし得る。スカート40は、弾性材で作製され得るため、機器10が機器第1の形態にあるとき及び機器10が機器第2の形態にあるとき、機器10のサイズに適合し得る。
【0053】
[0091]
図5A及び
図5Bは、バンド16が波形形状(例えば、正弦曲線形状)を有し得、ここで、バンド16の隣接する角部間の分枝部のいくつかはマウント14に取り付けられ得、及びバンド16の隣接する角部間の分枝部のいくつかはマウント14に取り付けられる必要がないことを示す。
図5A及び
図5Bは、さらに、機器10が、非円形、例えば、引き延ばされた(oblong)形又はスタジアム形を有し得ることを示す。これは、例えば、標的組織6の長さが幅よりも大きい場合、又は逆も同様に、有益とし得る。長さ又は幅は、より長い寸法とし得る。例えば、
図5A及び
図5Bは、長さが幅よりも大きいとし得ることを示す。標的組織6の長さは、約1cm~約25cm以上とし得、この範囲内にある1cm刻みの増分値(例えば、4cm)を全て含む。
図5A及び
図5Bは、さらに、機器が収縮形態、拡張形態、及びそれらの間にあるとき、バンドの分枝部の縦軸が、係合子及び/又はマウント12、14の縦軸と位置合わせされたままとし得ることを示す。
【0054】
[0092]
図6Aは、係合子12が環状形状を有し得ることを示す。係合子12は、組織ドレッシング(例えば、創傷ドレッシング)のリムとし得る。
【0055】
[0093]
図6Aは、さらに、マウント14が環状形状を有し得ることを示す。例えば、マウント14はワイヤループとし得る。
【0056】
[0094]
図6Aは、さらに、機器10が、機器10を横切るテンショナー28を有し得ることを示す。テンショナー28はセルフラチェットケーブル(self-ratcheting cable)とし得る。テンショナー28は、開放又は閉鎖状態に機器10を維持し得る。テンショナー28は、係合子及び/又はマウント12、14に取り付けられ得るか又はそれと一体化され得る。テンショナー28は、機器10が所望量収縮された後、機器10から取り外され得る。テンショナー28は、例えば、機器10が、1つ以上のロッキング機構を使用して収縮形態にロックされた後、取り外され得る。機器10は、テンショナー28が取り外された後、収縮状態に留まり得る。テンショナー28が取り外された後、テンショナーは機器10に再び取り付けられて、機器10をさらに収縮又は再拡張させ得、その後、テンショナー28は再度取り外され得る。テンショナー28は、カバー30、フラップ32、創傷ドレッシング、又はそれらの任意の組み合わせと一体化され得る又はそれに取り付けられ得る。
【0057】
[0095]
図6Bは、拡張形態においては収縮形態よりもバンド16の波形が少ないとし得ること、又は逆も同様であることを示す。
【0058】
[0096] 機器10は、機器10を拡張又は収縮状態に保つためのラチェット部品を有し得る。
【0059】
[0097] 機器10は、機器10が過収縮又は過拡張するのを阻止又は防止するように構成された1つ又は複数の停止部を有し得る。停止部は、収縮制限部及び拡張制限部とも呼ばれる。例えば、係合子及び/又はマウント12、14は、機器10が最大限の収縮状態にあるとき、機器10の過収縮を防止するように、互いに接触するように構成され得る。機器10が最大限の収縮状態に到達すると、第1の係合子及び/又はマウント12、14が、例えば、第2及び/又は第3の係合子及び/又はマウント12、14に接触し得る。このようにして、係合子及び/又はマウント12、14は、機器10の過収縮に抵抗し得る。別の例として、機器10がその最大限の収縮状態にあるとき、係合子及び/又はマウント12、14は、別の延長部、係合子、又はマウントに接触するように構成された延長部を有し得る。接触状態にあるとき、延長部は、機器10のさらなる収縮に抵抗し得る。延長部は、例えば、係合子及び/又はマウント12、14のフランジ又は脚部とし得る。過拡張を阻止するために、係合子及び/又はマウント12、14の2つ以上の間にリンク機構が配置され得、且つそれらの一方又はそれら双方に結合され得る。別の例として、リンク機構は、バンド16に沿って配置され、且つバンド16に取り付けられ得る。リンク機構は、可撓性又は剛性とし得る。例えば、リンク機構は、可撓ケーブル、ライン、又はスレッドとし得る。リンク機構は、機器が十分に収縮されていないとき、弛みを有し得、且つ機器10が十分に収縮されると、ピンと張られ得る。リンク機構は、それにより、過拡張に抵抗し得る。さらなる例として、バンド16は、停止部の機能を果たし得る。例えば、バンド16は、最大限の拡張形態及び収縮形態を有するように形状固定され得る。このようにして、バンド16は、例えば、展開、折り畳み、伸長、圧縮、又はそれらの任意の組み合わせ後にピンと張られることによって、過収縮及び過拡張を防止し得る。バンド16は、それにより、それら自体の拡張及び収縮の範囲を定めることができる。機器10は、1つ又は複数の停止部がなければ、さらに収縮できる。機器10は、1つ又は複数の停止部がなければ、さらに収縮できる。
【0060】
[0098] 最大限の収縮状態は、最大収縮閾値として数値化され得る。最大限の拡張状態は、最大拡張閾値として数値化され得る。これらの閾値は、機器10のパラメータを以下の形態のうちの2つで比較することによって決定され得る:最大限の収縮形態、中立形態、最大限の拡張形態。パラメータは、バンド16のサイズ(例えば、それらの周長)、機器10の長さ、幅、若しくは高さ、開口部24若しくは26の面積、隣接する係合子及びマウント12、14間の空間、又はそれらの任意の組み合わせとし得る。収縮閾値及び拡張閾値は、これらの値のいずれかの比とし得る。例えば、最大限の収縮状態における機器10のパラメータは、中立又は最大限の拡張状態にある機器10のパラメータよりも約5%~約500%小さいとし得、この範囲内の10%刻みの増分値(例えば、25%、50%、75%、又は100%)を全て含む。別の例として、最大限の拡張状態にある機器10のパラメータは、中立又は最大限の収縮状態における機器10のパラメータよりも約5%~約500%大きいとし得、この範囲内の10%刻みの増分値(例えば、25%、50%、75%、又は100%)を全て含む。
【0061】
[0099] 機器10は、2~20個以上の係合子12を有し得、この範囲内の1係合子刻みの増分値を全て含む。機器10は、2~20個以上のマウント14を有し得、この範囲内の1マウント刻みの増分値を全て含む。係合子12の数は、マウント14の数と同じ又は異なるとし得る。機器10は、1~10個以上のバンド16を有し得、この範囲内の1バンド刻みの増分値を全て含む。
【0062】
[0100] 機器10は高さを有し得る。高さは、基材8の表面に対して垂直な軸に沿って測定され得る。高さは、例えば、約2mm~約15mmとし得、この範囲内の1mm刻みの増分値(例えば、2mm、4mm、6mm、10mm)を全て含む。そのような高さでは、機器10は、薄型を有し得るため、例えば、衣服の下に装着され得る。薄型の機器10は、機器10を装着しているときのユーザの動きに対して機器10が引き起こし得る干渉を制限し得る。
【0063】
[0101] 機器10は、組織ドレッシング(例えば創傷ドレッシング)を含み得る。別の例として、機器10は、創傷ドレッシングに取り付けられ得るか又はそれと一体化され得る。
【0064】
[0102] 機器10は陰圧閉鎖療法機器を含み得る。別の例として、機器10は、陰圧閉鎖療法機器に取り付けられ得るか又はそれと一体化され得る。機器10及び/又は陰圧閉鎖療法機器は、陰圧源に接続され得る及び/又は陰圧を発生させ得るポンプを有し得る。
【0065】
[0103] 機器10は、1つ以上のセンサー、プロセッサー、電源及び送受信機などのエレクトロニクスを有し得る。例えば、機器10は、標的組織6の温度を監視し得る温度センサーを有し得る。機器10は、標的組織6から流れる創傷滲出液内で監視され得る1種以上の流体成分を認識し得る化学センサーを有し得る。センサーは、1つ以上の係合子12、1つ以上のマウント14、1つ以上のバンド16、カバー30、フラップ32、スカート40、創傷ドレッシング、陰圧閉鎖療法システム33、又はそれらの任意の組み合わせに取り付けられ得るか又はそれと一体化され得る。
【0066】
[0104] 機器10は、標的組織6から流れるときに創傷滲出液を集め得る創傷滲出液溜め部を有し得る。
【0067】
[0105] 機器10は、天然及び/又は人工の組織治療薬、薬剤(例えば、抗炎症薬、局部麻酔薬)、抗生剤、栄養素、クリーム、ローション、モイスチャライザー、又はそれらの任意の組み合わせなどの、1種又は複数種の溶液を有し得る。例えば、カバー及び/又は組織ドレッシングは、体に直接塗布するための、体に間接的に塗布するための、又はそれら双方のための、溶液の任意の組み合わせを有し得る。別の例として、機器10は、1つ又は複数の溶液溜め部を有し得、ここで、各溜め部は、1種又は複数種の溶液の任意の組み合わせを有し得る。機器10は、溶液を組織に噴霧し得る、組織カバー(全体を通して、創傷カバーとも呼ばれる)によって溶液を組織に直接塗布し得る、又はそれらの任意の組み合わせとし得る。溶液は、例えば、液体又はゲルとし得る。機器10は、1種又は複数種の溶液を皮膚に塗布し得る。
【0068】
[0106] 溶液は、組織内に、組織上に(例えば、局所適用)、又はそれら双方で放出され得る。例えば、溶液は、標的組織6内に及び/又は標的組織上に放出され得る。溶液は、一度に、又は例えば1~8時間、1~24時間、1日~7日にわたる持続放出で、機器10から放出され得る。機器10は、予め決められた期間にわたって定速又は可変速度で溶液を放出し得る。機器10は、組織条件とは無関係に、例えば、標的組織条件とは無関係に、標的組織を取り囲む組織条件とは無関係に、又はそれら双方とは無関係に、溶液を放出し得る。別の例として、機器10は、組織条件に依存して、例えば、標的組織条件に依存して、標的組織6を取り囲む組織条件に依存して、又はそれら双方に依存して、溶液を放出し得る。例えば、機器10は、例えば、温度条件、化学的条件、創傷滲出液流れ条件、標的組織の湿潤若しくは乾燥度条件、ユーザの疼痛状態、又はそれらの任意の組み合わせを含む、機器10の近くの1つ以上の条件に基づいて、1種又は複数種の溶液を放出し得る。機器10は、例えば、1つ以上のセンサーを使用して(例えば、温度センサー、化学センサー、湿潤度センサー、流れセンサー、又はそれらの任意の組み合わせを使用して)、これらの条件を決定又は感知し得る。温度条件は、組織温度、環境温度、又はそれら双方とし得る。例えば、温度条件は、標的組織の、標的組織を取り囲む組織の、機器10の外部の気温の、機器10内(例えば、創傷カバーがある場合)の空気の、温度、又はそれらの任意の組み合わせとし得る。化学的条件は、例えば、組織滲出液(例えば、創傷滲出液)の化学組成とし得る。ユーザの疼痛状態では、機器10は、コントローラを有し得るか又はそれに関連付けられ得(例えば、有線又は無線で)、そこでは、ユーザが、例えば1~10のスケールでユーザの疼痛レベルを入力し得、ここで、1は最も低い疼痛レベルであり、及び10は最も高い疼痛レベルであり、溶液は、ユーザからの入力に基づいて機器10から放出可能である。例えば、機器10は、より高い疼痛レベルでは、より低い疼痛レベルよりも多くの溶液を放出し得る、又は逆も同様である。
【0069】
[0107] 機器10は、1種又は複数種の溶液を組織上に、組織内に、又はそれら双方に送達するように構成された1つ又は複数のパッチを有し得る。例えば、機器10は、1つ又は複数の薬用パッチを有し得る。機器10は、薬剤を組織に押し込むのを助けるために、1つ又は複数のイオントフォレーゼパッチ及び/又は1つ又は複数のエレクトロポレーションパッチを有し得る。パッチは、機器10に取り外し自在に取り付け可能とし得る。パッチは、使い捨てとし得、及び機器10がユーザの体に取り付けられている状態及び取り付けられていない状態で、交換され得る又は変えられ得る。パッチは、組織ドレッシングから分離され得る。パッチは組織ドレッシングとし得る。パッチは、組織ドレッシングと一体化され得る又はそれに取り付けられ得る。
【0070】
[0108] 機器10は、単回使用の機器又は複数回使用の機器とし得る。機器10は、使い捨てとし得る。機器10は滅菌可能とし得る。
【0071】
[0109] ユーザが、起きている間、眠っている間、又はそれら双方で、機器10を装着し得る。
【0072】
[0110] 機器10は、縫合糸通し器を含み得るか、又は縫合糸のない機器とし得る。
【0073】
[0111] 機器10は、組織カッターを含み得る。
【0074】
[0112] 機器10は、組織スプレッダー(tissue spreader)、組織閉鎖具、組織移動器(tissue mover)、又はそれらの任意の組み合わせとして機能し得る。機器10は、創傷開放具、創傷閉鎖具、組織移動器、又はそれらの任意の組み合わせとして機能し得る。機器10は、創傷を開放し得る、創傷を閉鎖し得る、組織を動かし得る、又はそれらの任意の組み合わせを行い得る。機器10は組織移動器とし得る。機器10は溶液塗布用具とし得、ここで、機器10は標的組織に溶液を塗布し得る。機器10は標的組織保護器とし得、ここで、機器10は標的組織6を保護するための物理的バリアとし得る。
【0075】
[0113]
図7A~7Dは、機器10が組織8の形状に適合し得ることを示す。例えば、機器10は、体の表面、例えば、四肢、胴体(例えば、背中、腹部、胸)、首、頭(例えば、額、頬)、又はそれらの任意の組み合わせの表面の形状に適合し得る。機器10は平面に適合し得る。機器10は、平面上に位置決め可能とし得る。機器10は曲面に適合し得る。機器10は、曲面上に位置決め可能とし得る。機器10は、例えば、平面(flat planar surface)から離れる任意の軸に沿って曲がり得る。機器10は、平面、凸面、凹面、又はそれらの任意の組み合わせに適合し得る。機器中立形態は、平らな形態、湾曲形態、又はそれら双方とし得る。機器10は、平面用に設計され得る。機器10は、曲面用に設計され得る。平面用に設計された機器10が、平面、曲面、又はそれら双方上に位置決め可能とし得る。平面用に設計された機器10が、平面又は任意の湾曲を有する面(例えば、凸面及び/又は凹面)に適合し得る。曲面用に設計された機器10が、平面、曲面、又はそれら双方上に位置決め可能とし得る。曲面用に設計された機器10が、平面又は任意の湾曲を有する面(例えば、凸面及び/又は凹面)に適合し得る。機器10が組織8上に位置決めされるとき、バンド16は、組織8に接触できても又は接触できなくてもよい。
【0076】
[0114]
図7A及び
図7Bは、機器10が、組織の非平面に取り付けられ得ることを示す。
【0077】
[0115]
図7C及び
図7Cは、機器10が平らな組織表面に取り付けられ得ることを示す。
【0078】
[0116]
図8は、機器10が1つ又は複数のタブ42を有し得ることを示す。タブ42はプルタブとし得る。タブ42は取り付け器具とし得る。機器10は、例えば、1~10個以上のタブ42を有し得、この範囲内での1タブ刻みの増分値(例えば、2個のタブ、4個のタブ、10個のタブ)を全て含む。機器10は、係合子12と同数のタブを有し得る。機器10は、2~10個の係合子12当たり1個のタブ42を有し得、この範囲内での1タブ刻みの増分値(例えば、2個の係合子12当たり1個のタブ12、3個の係合子12当たり1個のタブ12、4個の係合子12当たり1個のタブ12)、又はそれらの任意の組み合わせを全て含む。タブ44は、係合子12上の接着剤を覆い得る。例えば、取り外し(例えば、引く)矢印44によって示すように、ひとたび係合子から取り外されたら(例えば、引かれたら)、接着剤が露出され得る。ひとたび接着剤が露出されたら、機器10は、係合子12によって組織8に取り外し自在に取り付けられ得る。タブ42は、紙、プラスチック、又は複合材料とし得る。例えば、タブ42は、厚紙のプルタブとし得る。タブ42は、一緒に又は任意の順序で取り外され得、ここで、機器10は複数のタブ42を有する(例えば
図8の機器10)。機器10は、機器10からのタブ42の取り外しから、全体的に又は少なくとも部分的に拡張され得る又は収縮され得る(例えば、矢印44が、
図8に示すものとは反対方向に向けられる場合)。別の例として、タブ42は、機器10の拡張又は収縮とは無関係に機器10から取り外され得、これは、器具を用いて若しくは用いずに、及び/又は片手又は両手を用いて若しくは用いずに、行われ得る。
【0079】
[0117] 機器第1の形態は、機器拡張形態、例えば、部分的な拡張形態又は最大限の拡張形態とし得る。機器第1の形態は、機器収縮形態、例えば、部分的な拡張形態又は最大限の収縮形態とし得る。機器第1の形態は機器中立形態とし得る。機器中立形態は、機器拡張形態、例えば、部分的な機器拡張形態又は最大限の機器拡張形態とし得る。機器中立形態は、機器収縮形態、例えば、部分的な機器収縮形態又は最大限の機器収縮形態とし得る。
【0080】
[0118] 機器第2の形態は、機器拡張形態、例えば、部分的な拡張形態又は最大限の拡張形態とし得る。機器第2の形態は、機器収縮形態、例えば、部分的な拡張形態又は最大限の収縮形態とし得る。機器第2の形態は機器中立形態とし得る。機器中立形態は、機器拡張形態、例えば、部分的な機器拡張形態又は最大限の機器拡張形態とし得る。機器中立形態は、機器収縮形態、例えば、部分的な機器収縮形態又は最大限の機器収縮形態とし得る。機器収縮形態は閉鎖形態とし得る。機器拡張形態は開放形態とし得る。機器第1の形態は、機器第2の形態よりも開きが小さいとし得る、又は逆も同様である。機器収縮形態は、機器拡張形態よりも開きが小さいとし得、組織アクセスポートが、機器収縮形態において、機器拡張形態よりも小さい面積を有するようにする。
【0081】
[0119] 機器10が機器第1の形態から機器第2の形態へ変化するとき、機器の長さは、寸法L1から寸法L2へ長くなり得る。機器が機器第1の形態から機器第2の形態へ変化するとき、機器の長さは、寸法L1から寸法L2へ短くなり得る。
【0082】
[0120] 機器10が機器第2の形態から機器第1の形態へ変化するとき、機器の長さが寸法L1から寸法L2へ長くなり得る。機器が機器第2の形態から機器第1の形態へ変化するとき、機器の長さは、寸法L1から寸法L2へ短くなり得る。
【0083】
使用方法
[0121] 機器10は、器具を用いて又は用いずに、拡張及び/又は収縮され得る。器具は、長尺状のシャフトを含み得る。器具のシャフトは、機器10の幅を上回る長さを有し得る。
【0084】
[0122] 機器10は、器具を用いて又は用いずに、基材8に取り付けられ得る。器具は、長尺状のシャフトを含み得る。器具のシャフトは、機器10の幅を上回る長さを有し得る。器具はタブ42とし得る。
【0085】
[0123] 機器10を拡張及び/又は収縮させ得る器具は、機器10を基材8に取り付け得る器具と同じ又はそれとは異なるとし得る。例えば、器具は、収縮器、拡張器、アプリケータ、又はそれらの任意の組み合わせとし得る。器具は、機器10に取り外し自在に取り付けられ得る。例えば、器具は、機器10の1つ以上の係合子、マウント及び/又はバンド12、14、16に取り外し自在に取り付けられ得る。それに加えて又はその代わりに、機器10は、器具が取り付き得る器具コネクタを有し得る。
【0086】
[0124] 機器10は、収縮形態及び拡張形態において同じ又は異なる形状を有し得る。機器10は、増加可能なサイズ、減少可能なサイズ、又はそれら双方を有し得る。例えば、機器10は、増加可能な外周、減少可能な外周、又はそれら双方を有し得る。機器10は、最大サイズ及び最小サイズを有し得る。例えば、機器は、機器が機器第2の形態にあるとき(例えば
図1B)、機器が機器第1の形態にあるとき(例えば
図1A)よりも大きいサイズを有し得る。
【0087】
[0125]
図1Aは、機器10が拡張され、その後基材8に配置される前に、機器10が部分的な又は完全な収縮形態にあるとし得ることを示す。
図1Aは、さらに、機器10が基材8に取り付けられた後、機器10が、部分的な又は完全な収縮形態に戻り得る又は戻され得ることを示す。
【0088】
[0126]
図1Bは、機器10が部分的に又は完全に拡張され得、その後基材8に配置されることを示す。
【0089】
[0127]
図1A及び
図1Bは、機器10が基材8に配置される前、機器10が、機器第1のサイズを有する機器第1の形態(例えば
図1A)から、機器第1のサイズよりも大きい機器第2のサイズを有する機器第2の形態(例えば
図1B)へと拡張され得ることを示す。ひとたび機器10が機器第2の形態(例えば
図1B)になると、機器10は、機器第2のサイズよりも小さいサイズに収縮され得る。例えば、機器10は、第2のサイズよりも小さいサイズに収縮され得る、第1のサイズを有する機器第1の形態(例えば
図1A)に戻され得る、又は第1のサイズと第2のサイズとの間のサイズに収縮され得る。別の例として、
図1A及び
図1Bは、機器10が基材8に配置される前、機器10は、機器第2のサイズを有する機器第2の形態(例えば
図1B)から、機器第1のサイズを有する機器第1の形態(例えば
図1A)へ収縮され得ることを示す。ひとたび機器10が機器第1の形態(例えば
図1A)になると、機器10は、機器第1のサイズよりも大きいサイズへ拡張され得る。例えば、機器10は、第1のサイズよりも大きいサイズへ拡張され得る、第2のサイズを有する機器第2の形態(例えば
図1B)に戻され得る、又は第1のサイズと第2のサイズとの間のサイズに拡張され得る。機器第1の形態は、機器10の初期形態とし得る。機器第1の形態は、機器10の中立形態とし得る。機器第2の形態は、機器10の初期形態とし得る。機器第2の形態は、機器10の中立形態とし得る。
【0090】
[0128] 例えば、片手、両手、器具(例えば、アプリケータ、タブ42)、又はそれらの任意の組み合わせ(集合的に、拡張器とも称する)は、
図1Aの閉鎖状態から
図1Bの開放状態へ機器10を拡張し得る。拡張器は、機器10が基材8に取り付けられる前、機器10を拡張し得る。ひとたび機器10が拡張されたら、機器10が拡張状態にある間、機器10を基材8に取り付けるために、同じ又は異なる拡張器が使用され得る。ひとたび拡張器が機器10から切り離されたら又は取り外されたら、機器10は、その閉鎖位置(例えば、その形状固定閉鎖位置)へ戻り(例えば受動的)又は戻され(例えば能動的)て、標的組織6を閉鎖し得る。機器10は、バンド16のみからの力によって、より閉鎖形態(例えば、機器第1の形態)に戻り得る。そのような閉鎖は、受動的な閉鎖とも呼ばれる。別の例として、機器は、バンド16からの力と外力(例えば閉鎖器からの)とによって、より閉鎖形態に戻され得る。そのような支援された閉鎖は、能動的な閉鎖とも呼ばれる。さらに別の例として、機器10は、拡張器が機器10に取り付けられている間に、閉鎖形態に戻り得る又は戻され得る。さらに別の例として、機器10は、機器10が拡張された後(例えば、器具を用いて)、拡張状態(例えば、部分的な拡張状態又は完全な拡張状態)にロックされ得、拡張器が取り外されるときに、機器10が拡張状態に留まり得るようにし得る。機器10は、機器10が基材8に取り付けられた後起動され得る閉鎖トリガを有し得る。閉鎖トリガが起動されると、機器10は、創傷を閉鎖するために、その形状固定閉鎖形態に戻り得る又は戻され得る。機器10を閉鎖するバンド16の力は、標的組織6を閉鎖し、且つ機器10を閉鎖状態に維持し得る。機器10が基材8に加える力は、他の方法で標的組織6を開放した状態に保つ力よりも大きいとし得る。
【0091】
[0129] 機器10は、
図1Bに示す機器形態から、
図1Aに示す機器形態へと収縮するようにバイアスされ得る。例えば、
図1Aは、弛緩状態(中立状態とも呼ぶ)にある機器10を示し、
図1Bは、緊張した状態にある機器を示す。機器10が緊張状態にあるとき、機器10は、弛緩状態に戻るようにバイアスされ得る。別の例として、
図1Aは、緊張(例えば収縮)した状態にある機器10を示し、及び
図1Bは、
図1Aに示される緊張状態と比べてより緊張した状態にある機器10を示す。機器10がより緊張した状態にあるとき、機器10は、緊張した状態がより緩和したいずれかの状態へ、例えば、
図1Aに示す緊張した状態がより緩和した状態へ戻るようにバイアスされ得る。
【0092】
[0130] 別の例として、片手、両手、器具(例えば、アプリケータ、タブ42)、又はそれらの任意の組み合わせ(集合的に、圧縮器とも称する)が、
図1Bの開放状態から
図1Aの閉鎖状態へ機器10を収縮し得る。圧縮器は、機器10が基材8に取り付けられる前に、機器10を収縮し得る。ひとたび機器10が収縮されたら、同じ又は異なる圧縮器を使用して、機器10が収縮状態にある間に、機器10を基材8に取り付け得る。ひとたび圧縮器が機器10から切り離されたら又は取り外されたら、機器10は、その開放位置(例えば、その形状固定閉鎖位置)へ戻って(例えば受動的に)又は戻されて(例えば能動的に)、標的組織6を開放し得るか、又は組織を標的組織6の方へ向けて押し動かし得る。機器10は、バンド16のみからの力によって、開放形態(例えば機器第2の形態)へ戻り得る。そのような開放は、受動的な開放とも呼ばれる。別の例として、機器は、バンド16からの力と外力(例えば閉鎖器からの)とによって、より開放した形態へ戻され得る。そのように支援された閉鎖は、能動的な閉鎖とも呼ばれる。さらに別の例として、機器10は、圧縮器が機器10に取り付けられている間に、開放形態へ戻り得る又は戻され得る。さらに別の例として、機器10は、機器10が収縮された後(例えば器具によって)、収縮状態(例えば、部分的な収縮状態又は完全な収縮状態)にロックされ得、圧縮器が取り外されるときに、機器10が収縮状態に留まり得るようにする。機器10は、機器10が基材8に取り付けられた後に起動され得る開放トリガを有し得る。開放トリガが起動されると、機器10は、その形状固定開放形態へ戻るか又は戻されて、開放して、組織を標的組織6の方へ向けて押し動かし得る。機器10を開放するバンド16の力は、標的組織6を開放し得る、組織を標的組織6の方へ向けて押し動かし得る、機器10を開放状態に維持し得る、又はそれらの任意の組み合わせを行い得る。機器10が基材8に加える力は、他の方法で標的組織6を閉鎖した状態に保つ力よりも大きいとし得る。
【0093】
[0131] 機器10は、
図1Aに示す機器形態から、
図1Bに示す機器形態へ拡張するようにバイアスされ得る。例えば、
図1Bは、弛緩状態(中立状態とも呼ぶ)にある機器10を示し、及び
図1Aは、緊張(例えば収縮)状態にある機器を示す。機器10が緊張状態にあるとき、機器10は、弛緩状態に戻るようにバイアスされ得る。別の例として、
図1Bは、緊張(例えば収縮)状態にある機器10を示し、及び
図1Aは、
図1Bに示される緊張状態と比較してより緊張した(例えば、より収縮した)状態にある機器10を示す。機器10がより緊張した状態にあるとき、機器10は、緊張した状態がより緩和したいずれかの状態、例えば、
図1Bに示す緊張した状態がより緩和した状態へ戻るようにバイアスされ得る。
【0094】
[0132]
図1A及び
図1Bは、さらに、標的組織6がポート創(port wound)とし得ることを示す。ポート標的組織6は、約1cm~約30cm以上のポートサイズを有し得、この範囲内にある1cm刻みの増分値を全て含む。この寸法はポート創の直径とし得る。
【0095】
[0133]
図1A及び
図1Bは、さらに、機器10が、機器中心軸A
1の周りで閉鎖し得ることを示す。機器中心軸A
1は、機器10の中心軸とし得、且つ開口部24及び/又は26の中心を通過し得る。
【0096】
[0134]
図1A及び
図1Bは、さらに、機器長手方向軸に対して垂直な横軸に沿った拡張及び/又は収縮によって又はそれがなくても、機器長手方向軸に沿って機器10の長さが長く及び/又は長さが短くなり得ることを示す。
【0097】
[0135]
図1A及び
図1Bは、さらに、機器10が半径方向に拡張及び収縮し得ることを示す。拡張及び収縮は、機器横軸の方へ向かって、及びそれから離れる方へ、対称的とし得る。
【0098】
[0136]
図1A及び
図1Bは、さらに、標的組織6が治癒し始める前、機器10が、収縮形態及び拡張形態において、標的組織6の縁から同じ距離にあるとし得ることを示す。
【0099】
[0137]
図2A及び
図2Bは、機器10が、組織カバー30によって拡張及び収縮し得ることを示す。
【0100】
[0138]
図3A及び
図3Bは、機器10が、組織カバー30及びフラップ32によって拡張及び収縮し得ることを示す。
【0101】
[0139]
図4A及び
図4Bは、機器10が、組織カバー30、フラップ32及び陰圧閉鎖療法システム33によって拡張及び収縮し得ることを示す。
【0102】
[0140]
図5A及び
図5Bは、機器10が非対称的に拡張及び/又は収縮し得ることを示す。例えば、機器10は、機器第2の横軸A
3に沿ってではなく、機器第1の横軸A
2に沿って拡張及び収縮し得る。別の例として、機器10は、第1及び第2の軸A
2、A
3に沿って拡張及び収縮し得るが、第2の軸A
3に沿って、第1の軸A
2に沿ってよりも小さく、拡張及び収縮し得る。さらに別の例として、機器10は、第1及び第2の軸A
2、A
3に沿って拡張及び収縮し得るが、第2の軸A
3に沿って、第1の軸A
2に沿ってよりも大きく、拡張及び収縮し得る。
【0103】
[0141]
図6A及び
図6Bは、機器10が、ステッチを有する基材8を緊張させ得る及び/又は圧縮し得ることを示す。
【0104】
[0142] 機器10は、基材8に拡張形態(例えば、最大限の拡張状態)で取り付けられた後、標的組織6にわたって延在して又は延在せずに、標的組織6を閉鎖し得る。基材へ機器10を取り付けている間、及び/又は基材に取り付けられている間に機器10が収縮している間、開口部24及び26には遮るものがないままとし得る。しかしながら、
図6Aは、収縮前、収縮中、及び収縮後、テンショナー28が開口部24及び26にわたって延在し得ることを示す。
【0105】
[0143]
図7A及び
図7Bは、機器10が非平坦の基材8に取り付けられ得ることを示す。例えば、機器10は、湾曲した基材8に取り付けられ得る。基材8は、凸曲面、凹曲面、又はそれら双方を有し得る。機器10は、任意の体の部分の曲率半径を有する基材に取り付けられ得る。例えば、機器10は、ユーザの頭、顔(例えば、額、頬、鼻、顎)、首、背中、胸、腕、手首、手、指、脚、足首、足、及び/又は足指に取り付けられ得る。機器10は、単一の体の部分に取り付けられ得る。機器10は、同時に複数の体の部分、例えば、ユーザの頬及び顎に取り付けられ得る。
【0106】
[0144]
図7C及び
図7Dは、機器10が平坦な基材8に取り付けられ得ることを示す。
【0107】
[0145]
図8は、機器10が、基材8に取り付けられ、且つタブ42を用いてそこから取り外され得ることを示す。
【0108】
[0146] 機器10は、制御可能に調整(例えば、拡張及び/又は収縮)され得る。例えば、機器10の状態は、例えば、最大限の拡張及び/又は収縮パーセンテージに関して測定されるように、増分的に変更され得る。例えば、機器10は、約5%~約25%の増分値で拡張され得、この範囲内での5%刻みの増分値(例えば、0%の拡張、25%の拡張、50%の拡張、75%の拡張、100%の拡張)を全て含む。そのような増分値調整は、10秒以上、1日以上、又は1週間以上の持続期間をかけて行われ得る。
【0109】
[0147] 機器10は、植皮片に隣接する組織を緊張させ得る。機器10は、植皮片に隣接する組織を圧縮し得る。機器10は、植皮片に隣接する組織を緊張させて圧縮し得る。これは、望ましくは、より安定した成長面を備える植皮片を提供し得る。
【0110】
[0148] 機器10は、ステッチを有する組織を緊張させ得る。機器10は、ステッチを有する組織を圧縮し得る。機器10は、ステッチを有する組織を緊張させて圧縮し得る。これにより、望ましくは、ステッチの近くの組織を安定化させるのを助けることができ、これが、次に、ステッチ及び周囲皮膚の双方の歪みを減少させ得る。歪みが少ない状態では、より細い縫合糸、及び/又は組織を通るより少数の縫合糸の通過が、使用され得る。
【0111】
[0149] 機器10は、非中立位置から解放されると、中立位置に自動的に戻り得る。機器10は、非中立位置(例えば、形状固定状態、拡張状態、収縮状態、又はそれらの任意の組み合わせ)から解放されると、中立位置に手動で戻り得る。
【0112】
[0150] 大型、中間、及び/又は小型の機器10が、基材8に連続的に配置されて、治癒過程中の新しい組織の増殖を調整し得る。
【0113】
[0151] 機器10は、抗生剤、栄養素、又はそれら双方を標的組織6に放出し得る。例えば、抗生剤及び/又は栄養素を有するカバー及び/又は創傷ドレッシングが、それらを、時間をかけて、又は一度に、標的組織6に放出し得る。別の例として、カバー及び/又は創傷ドレッシングは、1つ以上のパッチ、例えば、イオントフォレーゼ(iotophoreas)パッチ、エレクトロポレーションパッチ、又はそれら双方とし得るか又はそれらを含み得る。
【0114】
[0152]
図9A~9Eは、例えば、創傷を閉鎖するために、病変部を閉鎖するために、標的組織6(例えば膿疱)における組織の緊張した状態を緩和するために、又はそれらの任意の組み合わせのために、機器10が、標的組織6の周囲に部分的又は全体的に配置され得ることを示す。機器10が標的組織6の周囲に配置されると又は配置された後、機器10は、標的組織6を閉鎖するために、例えば、より大きな形態(例えば、
図9Aの機器第2の形態)からより小さな形態(例えば、
図9Bの機器第1の形態)へ動かすことによって、サイズが小さくされ得る及び/又はサイズを小さくし得る。別の例として、機器10が標的組織6の周囲に配置されると又は配置された後、皮膚及び/又は下層組織を標的組織6の方へ強いて動かす(例えば押し動かす)ために、例えば、より大きな形態(例えば、
図9Aの機器第2の形態)からより小さな形態(例えば、
図9Bの機器第1の形態)へ動かすことによって、機器10は、サイズが小さくされ得る及び/又はサイズを小さくし得る。標的組織は、1つ又は複数の膿疱(例えば座瘡)とし得る。例えば、
図9A及び
図9Bは、機器10が、組織に取り付けられ得るため、3つの膿疱を全体的に取り囲み得ることを示す。しかしながら、機器10は、1~50個以上の膿疱(この範囲内での1個の膿疱刻みの増分値を全て含む)を有する組織に取り付けられ得る。
図9Aは、緊張状態にある機器10を示し、及び
図9Bは、弛緩状態(中立状態とも呼ぶ)にある機器を示す。別の例として、
図9Aは、緊張状態にある機器10を示し、及び
図9Bは、
図9Aに示される状態と比較して緊張した状態がより緩和した状態にある機器を示す。
【0115】
[0153]
図9A及び
図9Bは、さらに、機器10が、
図9Aの緊張状態から
図9Bの弛緩状態又は緊張した状態がより緩和した状態へ収縮すると、膿疱のサイズが減少し得ることを示す。例えば、標的組織6(例えば膿疱)は、機器10が収縮される前には、第1のサイズ6
A1を有し得、及び機器10が収縮された後には、第1のサイズ6
A1よりも小さい第2のサイズ6
A2を有し得る。第1及び第2のサイズ6
A1、6
A2は、標的組織6の測定可能な特徴、例えば、標的組織6の長さ、幅、高さ、表面積、皮膚厚さ、周長(例えば円周)、又はそれらの任意の組み合わせとし得る。例えば、
図9A及び
図9Bは、機器10が、皮膚及び下層組織を標的組織6の方へ引っ張り(例えば、半径方向に引っ張る)、標的組織6の伸長を減少させ得る、標的組織6上若しくはその付近の圧力を低減させ得る、又はそれら双方を行い得ることを示す。このようにして、機器10は、標的組織6(例えば、病変部又は膿疱)の上側にわたって配置され、健康な皮膚を標的組織6の方へ向かって圧縮し、押し動かし及び/又は引っ張り、それにより、標的組織6の上側にわたる皮膚を脱緊張した状態にさせ得る。
【0116】
[0154]
図9A及び
図9Bは、さらに、皮膚が皺46を有し得ることを示す。皺46は、例えば、皮膚の角質層、透明層、顆粒層、有棘層、基底層、真皮層、又はそれらの任意の組み合わせにある皺とし得る。
図9A及び
図9Bは、機器10が、
図9Bの弛緩状態又は緊張した状態がより緩和した状態へ収縮されると(例えば、
図9Aの緊張状態から)、皺46のいくつかのサイズが小さくなり得ること(例えば、平らになる)、皺46のいくつかのサイズが大きくなり得ること(例えば、深くなる)、1つ以上の新しい皺46が皮膚に形成され得ること、1つ又は複数のひだ(fold)48(過剰な皺(over-wrinkling)とも呼ぶ)が皮膚に形成され得ること、新しい皮膚特徴50が皮膚に形成され得ること、又はそれらの任意の組み合わせを示す。新しい皮膚特徴50は、例えば、皮膚の皺、皮膚のひだ、又はそれら双方とし得る。例えば、
図9A及び
図9Bは、機器10が収縮すると機器10の外側にある(例えば、開口部24、26内にない)皺46が平らになり得ること(例えば、機器10が皮膚を伸長させる場合)、標的組織6付近若しくはその内部の皺46が深くなり得ること(例えば、機器10が、例えば、開口部24及び26内にある皮膚を圧縮する場合)、ひだ48が、標的組織6内若しくはその付近の皮膚に形成され得ること(例えば、機器10が皮膚を圧縮する場合)、標的組織6内若しくはその付近に新しい皮膚特徴が形成され得ること(例えば、機器10が皮膚を圧縮する場合)、又はそれらの任意の組み合わせを示す。例として、
図9Aの機器10の外側にある皺46は、伸長されて示されており、
図9Bでは見えない。
図9A及び
図9Bは、機器10が、組織を緊張及び脱緊張した状態にさせ得ることを示す。機器10が組織を緊張した状態にさせる又は伸長させる箇所では、皮膚の皺及び/又はひだ46、48は、伸長し、小さくなり、浅くなり、及び/又は広くなり、あまり見えなくなり、完全に消え得る、又はそれらの任意の組み合わせとし得る。皺及びひだ46、48のいくつか又は全ては、機器10によって皮膚に加えられた引っ張り力が解放又は減少されると、皮膚に戻り得るか、又はそうでなければ再度見えるようになることがある。例えば、機器10が収縮形態(例えば、
図9Bの収縮形態)にあったときに機器10の外側で伸長された皺は、例えば、機器10を皮膚から取り除くことによって、又は機器10を収縮が少ない形態へ変更することによって(例えば、機器10を
図9Bの収縮形態から
図9Aの非収縮形態へ変更することによって)、引っ張り力が解放又は減少されると、脱伸長し、再度見えるようになり得る。機器10が組織を脱緊張した状態に又は圧縮させる箇所では、皮膚にある皺及び/又はひだ46、48は、寄せ集まり、大きくなり、深くなり、及び/又は狭くなり、より見えるようになり得、新しい皺及びひだが形成され得る、又はそれらの任意の組み合わせとし得る。皺及びひだ46、48のいくつか又は全ては、機器10によって皮膚に加えられる圧縮力が解放又は減少されると、皮膚に戻り得るか、又はそうでなければ再度見えるようになり得る。例えば、機器10が収縮形態(例えば、
図9Bの収縮形態)にあったとき、機器10の内側にあったが緊張した状態にあった皺は(例えば、皺が、例えば皮膚のひだの頂又は頂点において、皮膚のひだの一部であったため)、例えば、皮膚から機器10を取り除くことによって、又は機器10を収縮の少ない形態に変更することによって(例えば、機器10を
図9Bの収縮形態から
図9Aの非収縮形態に変更することによって)、圧縮力が解放又は減少されると、脱伸長し、且つ再度見えるようになり得る。それにより、
図9A及び
図9Bは、機器10の内側にある(例えば、開口部24、26内の)、圧縮されている(押しつぶされるとも呼ぶ)皮膚、及び機器10の外側にある(例えば、開口部24、26外の)、伸長されている皮膚を示す。
【0117】
[0155]
図9A及び
図9B‐1は、
図9Aの緊張状態から
図9B‐1の弛緩状態又は緊張した状態がより緩和した状態へ機器10が収縮しても、膿疱のサイズが同じままとし得ることを示す。例えば、
図9A及び
図9Bは、標的組織6(例えば膿疱)が、収縮前形態及び収縮後形態の双方において、第1のサイズ6
A1を有し得ることを示す。
【0118】
[0156]
図9C及び
図9Dは、機器10の内側にある膿疱のうちの1つを示す。
図9Cは、標的組織6(例えば、膿疱の近くの皮膚及び下層組織)が、
図9Dにおいて、
図9Cよりも伸長されることができないことを示し、これは、例えば、
図9Dにおいて、
図9Cよりも大きい、深い、及び/又は狭い皺46のサイズによって、
図9Dにおいて
図9Cよりもはっきりと見える皺46によって、
図9Cには存在しない、
図9Dにおける新しい皺及び/又はひだの出現によって、又はそれらの任意の組み合わせで、示される。
図9C及び
図9Dは、さらに、標的組織6が、例えば、標的組織6での炎症に起因して、周囲皮膚の表面から離れて標的組織高さ6
Hに延在し得ることを示す。周囲皮膚は、標的組織6の一部とし得るか、又は標的組織6とは異なり得る(例えば、隣接する)。標的組織高さ6
Hは、機器10が非収縮状態(例えば、機器10が収縮される前)にあるとき、機器が収縮状態にあるとき(例えば、機器10が収縮された後)と、同じとし得る又は異なり得る。標的組織6を緊張及び/又は脱緊張した状態にさせることによって、機器10は、機器が第1の形態から第2の形態へ変化するとき又は逆も同様に、例えば、機器非収縮形態から機器収縮形態へ、又は逆も同様に、標的組織高さ6
Hを増加、維持、又は減少させ得る。標的領域内での機器10に起因する組織の圧縮は、標的組織高さ6
Hを減少させ得る、標的組織高さ6
Hを増加させ得る、又はそれら双方とし得る。例えば、
図9C及び
図9Dは、さらに、機器収縮前、標的組織6が標的組織第1の高さ6
H1を有し得ること、及び機器収縮後、標的組織6が、標的組織第1の高さ6
H1と同じ、それを上回る、又はそれを下回る標的組織第2の高さ6
H2を有し得ること(測定された高さの底辺を確立するために選択された基準点に依存し得る)を示す。例えば、底辺は、標的組織6の中心から離れる固定半径方向距離に選択され得るか、又は標的組織6に対して皮膚が平らである箇所から測定されるように選択され得る。
【0119】
[0157]
図9Eは、標的組織6(例えば、膿疱、病変部)の上部に塗布される溶液45(例えば治療用軟膏)を示す。皮膚の脱緊張は、標的組織6での及び/又はその近くでの溶液45の局所吸収を高め得る。別の例として、溶液45又は薬剤は使用されなくてもよく、及び脱緊張した状態だけで、例えば、瘢痕を減少させることによって、治癒率を高めることによって、又はそれら双方で、有益な治癒効果をもたらし得る。
【0120】
[0158]
図9A~9Eは、さらに、機器10が、機器治療形態(例えば、機器収縮形態、機器第1の形態)において、機器治療前形態(例えば、機器拡張形態、機器第2の形態)よりも標的組織6の近くにあり得ることを示す。例えば、
図9A~9Eは、係合子12の1つ以上、マウント14の1つ以上、バンド16、又はそれらの任意の組み合わせが、機器治療形態(例えば、機器収縮形態、機器第1の形態)において、機器治療前形態(例えば、機器拡張形態、機器第2の形態)よりも標的組織6の近くにあり得ることを示す。
【0121】
[0159]
図10A~10Eは、例えば、創傷を閉鎖するために、病変部を閉鎖するために、標的組織6(例えば膿疱)における組織の緊張した状態を緩和させるために、又はそれらの任意の組み合わせのために、機器10が、標的組織6の隣に配置され得ることを示す。機器10が標的組織6の隣に配置されると、機器10は、例えば、より小さな形態(例えば、
図10Aの機器第1の形態)からより大きな形態(例えば、
図10Bの機器第2の形態)へ動かすことによって、サイズが大きくされる及び/又はサイズが大きくなり、組織を標的組織6の方へ向けて押し動かして、創傷を閉鎖し得るか又は標的組織6に加えられる圧力を軽減し得る。別の例として、機器10が標的組織6の隣に配置されると又は配置された後、例えば、より小さな形態(例えば、
図10Aの機器第1の形態)からより大きな形態(例えば、
図10Bの機器第2の形態)へ動かすことによって、機器10はサイズが大きくされる及び/又はサイズが大きくなり、皮膚及び/又は下層組織を標的組織6の方へ強いて動かし得る(例えば押し動かす)。標的組織は、1つ又は複数の膿疱(例えば座瘡)とし得る。例えば、
図10A及び
図10Bは、3個の膿疱の隣になり得る又は部分的にそれらを取り囲み得るように、機器10が組織に取り付けられ得ることを示す。しかしながら、機器10は、1~50個以上の膿疱(この範囲内での1個の膿疱刻みの増分値を全て含む)を有する組織の隣に取り付けられ得る。
図10Aは、弛緩状態にある機器10を示し、及び
図10Bは、弛緩状態(中立状態とも呼ぶ)にある機器を示す。別の例として、
図10Aは、緊張した状態にある機器10を示し、及び
図10Bは、
図10Aに示される状態と比較して、緊張した状態がより緩和した状態にある機器を示す。
【0122】
[0160]
図10A及び
図10Bは、さらに、機器10が
図10Aの緊張した状態から
図10Bの弛緩状態又は緊張した状態がより緩和した状態へ拡張すると、膿疱のサイズが減少し得ることを示す。例えば、標的組織6(例えば膿疱)は、機器10が拡張される前は第1のサイズ6
A1を有し得、及び機器10が拡張された後は、第1のサイズ6
A1よりも小さい第2のサイズ6
A2を有し得る。第1及び第2のサイズ6
A1、6
A2は、標的組織6の測定可能な特徴、例えば、標的組織6の長さ、幅、高さ、表面積、皮膚厚さ、周長(例えば円周)、又はそれらの任意の組み合わせとし得る。例えば、
図10A及び
図10Bは、標的組織6の伸長を減少させる、標的組織6上若しくはその付近の圧力を減少させる、又はそれら双方のために、機器10が標的組織6の方へ皮膚及び下層組織を押し動かし得ること(例えば、半径方向に押し動かす)を示す。このようにして、機器10は、標的組織6(例えば、病変部又は膿疱)の近くに(例えば、その上側にはわたらない)配置されて、健康な皮膚を標的組織6の方へ圧縮又は押し得、それにより、標的組織6の上側にわたる皮膚を脱緊張した状態にさせる。
図10A及び
図10Bは、さらに、皮膚が皺46を有し得ることを示す。皺46は、例えば、皮膚の角質層、透明層、顆粒層、有棘層、基底層、真皮層、又はそれらの任意の組み合わせにある皺とし得る。
図10A及び
図10Bは、機器10が(例えば、
図10Aの緊張した状態から)弛緩状態へ又は
図10Bの緊張した状態がより緩和した状態へ拡張されると、皺46のいくつかのサイズが小さくされ得ること(例えば平らになる)、皺46のいくつかのサイズが大きくなり得ること(例えば深くなる)、1つ以上の新しい皺46が皮膚に形成され得ること、1つ又は複数のひだ48(過剰な皺とも呼ぶ)が皮膚に形成され得ること、新しい皮膚特徴50が皮膚に形成され得ること、又はそれらの任意の組み合わせを示す。新しい皮膚特徴50は、例えば、皮膚の皺、皮膚のひだ、又はそれら双方とし得る。例えば、
図10A及び
図10Bは、機器10が拡張すると(例えば、機器10が皮膚を伸長させる場合)機器10の内側(例えば、開口部24、26内)の皺46が平らになり得ること、標的組織6付近若しくはその内部の皺46が深くなり得ること(例えば、機器10が皮膚を圧縮する場合)、標的組織6内若しくはその近くの皮膚にひだ48が形成され得ること(例えば、機器10が皮膚を圧縮する場合)、新しい皮膚特徴が標的組織6内若しくはその近くに形成され得ること(例えば、機器10が皮膚を圧縮する場合)、又はそれらの任意の組み合わせを示す。例として、
図10Aの機器10の内側にある皺46は、伸長されて示されており、
図10Bでは見えない。
図10A及び
図10Bは、機器10が組織を緊張した状態及び脱緊張した状態にさせ得ることを示す。機器10が組織を緊張した状態にさせる又は伸長させる箇所で、皮膚にある皺及び/又はひだ46、48は、伸長し、小さくなり、浅くなり、及び/又は広くなり、あまり見えなくなり、完全に消えてしまう、又はそれらの任意の組み合わせとし得る。皺及びひだ46、48のいくつか又は全ては、機器10によって皮膚に加えられた引っ張り力が解放又は減少されると、皮膚に戻り得るか、又はそうでなければ再度見えるようになり得る。例えば、機器10が拡張形態(例えば、
図10Bの拡張形態)にあったときに機器10の内側で伸長された皺は、例えば、皮膚から機器10を取り除くことによって、又は機器10をあまり拡張していない形態に変更することによって(例えば、機器10を
図10Bの拡張形態から
図10Aの非拡張形態に変更することによって)、引っ張り力が解放又は減少されると、脱伸長して、再度見えるようになり得る。機器10が組織を脱緊張した状態にさせるか又は圧縮する箇所で、皮膚内の皺及び/又はひだ46、48は、寄せ集まり、大きくなり、深くなり、及び/又は狭くなり、より見えるようになり得、新しい皺及びひだが形成され得る、又はそれらの任意の組み合わせとし得る。皺及びひだ46、48のいくつか又は全ては、機器10によって皮膚に加えられた圧縮力が解放又は減少されると、皮膚に戻り得るか、又はそうでなければ再度見えるようになり得る。例えば、機器10が拡張形態(例えば、
図10Bの拡張形態)にあったとき、機器10の外側にあったが緊張した状態にある皺は(例えば、皺は、例えば皮膚のひだの頂又は頂点において、皮膚のひだの一部であったため)、例えば、皮膚から機器10を取り除くことによって、又は機器10をあまり拡張していない形態に変更することによって(例えば、機器10を
図10Bの拡張形態から
図10Aの非拡張形態に変更することによって)、圧縮力が解放又は減少されると、脱伸長し、且つ再度見えるようになり得る。それにより、
図10A及び
図10Bは、機器10の外側(例えば、開口部24、26の外側)にある、圧縮されている(押しつぶされるとも呼ぶ)皮膚、及び機器10の内側(例えば、開口部24、26の内側)にある、伸長されている皮膚を示す。
【0123】
[0161]
図10A及び
図10B‐1は、機器10が
図10Aの緊張した状態から
図10B‐1の弛緩状態又は緊張した状態がより緩和した状態へ拡張するときでも、膿疱のサイズが同じままとし得ることを示す。例えば、
図10A及び
図10Bは、標的組織6(例えば膿疱)が、拡張前形態及び拡張後形態の双方において、第1のサイズ6
A1を有し得ることを示す。
【0124】
[0162]
図10C及び
図10Dは、機器10の外側にある膿疱のうちの1つを示す。
図9Cは、標的組織6(例えば、膿疱の近くの皮膚及び下層組織)が、
図10Dにおいて、
図10Cよりも伸長されることができないことを示し、これは、例えば、
図10Dにおいて、
図10Cよりも大きい、深い、及び/又は狭い皺46のサイズによって、
図10Dにおいて
図10Cよりもはっきりと見えている皺46によって、
図10Cには存在しない、
図10Dにおける新しい皺及び/又はひだの出現によって、又はそれらの任意の組み合わせによって、示される。
【0125】
[0163]
図10Eは、標的組織6(例えば、膿疱、病変部)の上部に塗布される溶液45(例えば治療用軟膏)を示す。皮膚の脱緊張した状態は、標的組織6での及び/又はその近くでの溶液45の局所吸収を高め得る。別の例として、溶液45又は薬剤は使用されないかもしれず、及び脱緊張した状態だけで、例えば、瘢痕を減少させることによって、治癒率を高めることによって、又はそれら双方によって、有益な治癒効果をもたらし得る。
【0126】
[0164] 機器10は、胴体にある座瘡(例えば、背中の座瘡)などの病変部又は膿疱を治療し得る。機器10は、人の顔にある座瘡などの病変部又は膿疱を治療し得る。機器10は、病変部又は膿疱の上方にある皮膚を脱伸長又は脱緊張した状態にさせるために、組織を病変部又は膿疱の方へ押し動かす及び/又は引っ張ることによって、病変部又は膿疱を治療し得る。病変部又は膿疱の上方にある及び/又はその近くの皮膚が伸長及び緊張した状態にされる量を減少させることは、好都合にも、瘢痕を減少させ得る又は阻止し得、且つ局所的な薬液(例えば溶液45)の吸収を高め得る。
【0127】
[0165]
図10A~10Eは、さらに、機器10が、機器治療形態(例えば、機器拡張形態、機器第2の形態)において、機器治療前形態(例えば、機器収縮形態、機器第1の形態)よりも標的組織6の近くにあり得ることを示す。例えば、
図10A~10Eは、係合子12の1つ以上、マウント14の1つ以上、バンド16、又はそれらの任意の組み合わせが、機器治療形態(例えば、機器収縮形態、機器第1の形態)において、機器治療前形態(例えば、機器拡張形態、機器第2の形態)よりも標的組織6の近くにあり得ることを示す。
【0128】
[0166] 溶液45は、1種以上の天然の及び/又は人工的な組織治療薬、薬剤(例えば、抗炎症薬、局部麻酔薬)、抗生剤、栄養素、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。溶液45は、本出願の他のどこかで説明した、図示した及び/又は考慮した溶液のいずれかの特性のうちのいずれかを有し得る。機器10は、例えば、1~24時間毎に(この範囲内での1時間刻みの増分値を全て含む)、標的組織6に溶液45を塗布し得る。
【0129】
[0167] 別の例として、機器10は、機器10が、いずれの機器形態においても、均衡状態にあってバイアスされていないように、中立形態を有し得ない。そのような変形例では、機器10は、手動で拡張及び/又は収縮されて、基材8及び標的組織6に対して、本出願で説明する機能及び結果を達成し得る。
【0130】
[0168] さらに別の例として、機器10-内部スプリングのある又はない-は、手動で拡張及び/又は収縮されて、基材8及び標的組織6に対して、本出願で説明する機能及び結果を達成し得る。例えば、バンド16は、バンド16がスプリングとし得るか又は非スプリングとし得るように、バイアスされ得る又はバイアスされないとし得る。バンド16がスプリングではない場合、機器10は、器具(例えば、アプリケータ、タブ42)、片手、両手、又はそれらの任意の組み合わせを用いて手動で操作され、機器のサイズを増加及び/又は減少させて、対応して皮膚及び/又は下層組織を動かし、且つ所望通りに標的組織6に影響を及ぼし得る(例えば、創傷を開放する、創傷を閉鎖する、膿疱上又はその近くの圧力を減少させる、膿疱上又はその近くの緊張した状態を緩和させる、膿疱の上方又はその近くの皮膚が伸長される量を減少させる)。
【0131】
[0169] 機器10は、治療期間中、装着され得る。治療期間は、例えば、5分~15分、5分~60分、1時間~24時間、1時間~2日以上、1日~7日以上、1日~30日以上、90日未満、30日未満、7日未満、1日未満に及び得、これらの範囲内の1分、1時間及び1日刻みの増分値を全て含む。ユーザは、起きている間、寝ている間、又はそれら双方で機器を装着し得る。
【0132】
[0170] 図面(例えば
図9A~
図10E)は、例えば局所的な炎症に起因して、周囲組織に対して隆起している標的組織6を示すが、標的組織6は、隆起されている、隆起されていない(例えば、平ら、凹んでいる)、又はそれら双方とし得る。別の例として、機器10が組織を圧縮する組織箇所では、これは、組織を寄せ集め得る。さらに別の例として、機器10が組織を緊張した状態にさせる組織箇所では、これは、組織を伸長させ得る、平らにし得る、又はそれら双方とし得る。
【0133】
[0171] 機器10は、ユーザの皮膚に入り込んで又は入り込まずに、ユーザに取り外し自在に係合され得る。
【0134】
[0172] 本明細書では、米国特許第7,455,681号;同第7,799,042号;同第8,313,508号;同第8,439,945号;同第8,592,640号;及び同第9,179,914号の全体を参照することにより、あらゆる目的に援用する。これらの特許における開示及び本開示は、互いに、任意の組み合わせで組み合わせられて、修正され得る。例えば、機器10は、これらの特許における機器の特徴のいずれかを有し得る。別の例として、本明細書で開示する方法は、これらの特許における方法を実施するためのステップ及び/又は器具のいずれかを含み得る。
【0135】
[0173] 本明細書で説明する特定の変形例は、例示のためだけに提供される。上述の変形例、形態、特徴、要素、方法、及びこれらの態様の変形例は、互いに、任意の組み合わせで組み合わせられて、修正され得る。単数として本明細書で説明するいずれの要素も、複数にされ得る(すなわち、「1」と説明されるものはどれも、2以上とし得る)。属要素のうちのいずれの種要素も、その属の任意の他の種要素の特徴又は要素を有し得る。