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特許7374288導光板アセンブリ、バックライトモジュールおよび表示装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-26
(45)【発行日】2023-11-06
(54)【発明の名称】導光板アセンブリ、バックライトモジュールおよび表示装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20231027BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20231027BHJP
【FI】
F21S2/00 414
F21S2/00 413
F21S2/00 423
F21Y115:10
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022212875
(22)【出願日】2022-12-30
【審査請求日】2022-12-30
(31)【優先権主張番号】202211056637.3
(32)【優先日】2022-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518078142
【氏名又は名称】上海天馬微電子有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100185719
【弁理士】
【氏名又は名称】北原 悠樹
(72)【発明者】
【氏名】常 彬彬
(72)【発明者】
【氏名】郭 展祥
(72)【発明者】
【氏名】許 育民
(72)【発明者】
【氏名】高 肇興
(72)【発明者】
【氏名】王 万振
(72)【発明者】
【氏名】孫 威揚
【審査官】的場 眞夢
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-198421(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
反射部と、透過部とを備え、前記透過部は第1サブ透過部および第2サブ透過部を含み、導光板アセンブリの位置する平面に垂直な方向に沿い、前記第1サブ透過部は前記反射部に対して重ならず、前記第2サブ透過部は、前記反射部の前記導光板アセンブリの出光側に近い側に位置する、導光板アセンブリであって、
前記透過部の前記導光板アセンブリの出光側に近い側に位置する拡散部を更に備え、
前記拡散部の少なくとも一部は、前記反射部の前記導光板アセンブリの出光側に近い側に位置する、ことを特徴とする導光板アセンブリ。
【請求項2】
前記反射部は、前記導光板アセンブリの入光側に近い底面と、前記第2サブ透過部に近い側面とを含み、前記側面と前記底面とは角度αを有し、0°<α<90°である、
ことを特徴とする請求項1に記載の導光板アセンブリ。
【請求項3】
前記透過部は、前記導光板アセンブリの出光側に向かって凹んだ凹み構造を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の導光板アセンブリ。
【請求項4】
前記反射部は、前記導光板アセンブリの出光側に近い端部を含み、
前記透過部は、前記導光板アセンブリの出光側に近い第1表面を含み、
前記第1表面と前記端部との間の距離は0.3mm以上である、
ことを特徴とする請求項1に記載の導光板アセンブリ。
【請求項5】
前記反射部と前記透過部とは接着剤で接着され、又は、
前記反射部と前記透過部とは一体成形される、
ことを特徴とする請求項1に記載の導光板アセンブリ。
【請求項6】
バックライト光源と、請求項1から5のいずれか1項に記載の導光板アセンブリとを備え、前記導光板アセンブリは、前記バックライト光源の出光側に位置し、
前記バックライト光源は、前記第1サブ透過部の前記導光板アセンブリの入光側に近い側に位置する発光素子を含む、
ことを特徴とするバックライトモジュール。
【請求項7】
画像形成部材と、請求項6に記載のバックライトモジュールとを備える、
ことを特徴とする表示装置。
【請求項8】
ストッパ部と、光学部材とを更に備え、前記光学部材は、前記画像形成部材と前記導光板アセンブリとの間に位置し、
前記導光板アセンブリは、前記ストッパ部により前記光学部材と着脱可能に連結される、
ことを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記ストッパ部は、第1ストッパ部、第2ストッパ部および第3ストッパ部を含み、
前記第1ストッパ部、前記第2ストッパ部および前記第3ストッパ部は、第1方向に沿って配列され、前記第2ストッパ部は、前記第1ストッパ部と前記第3ストッパ部との間に位置し、
前記画像形成部材は、第1縁部および第2縁部を含み、前記第1縁部の長さは前記第2縁部の長さよりも大きく、前記第1縁部の延在方向は前記第1方向に平行である、
ことを特徴とする請求項8に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示技術分野に関し、特に、導光板アセンブリ、バックライトモジュールおよび表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示技術の発展に伴い、液晶表示パネル(Liquid Crystal Display、LCDと略称される)等の平面表示装置は、高品質、省電力、および適用範囲が広い等の利点を持っているため、携帯電話機、テレビジョン、ディジタルカメラ、ノートパソコン等の様々な電子製品に広く適用され、表示装置中の主流となっている。
【0003】
液晶表示パネル自体が発光しないため、液晶表示パネルは、バックライトモジュールと合わせて使用される必要がある。現在のバックライトモジュールには、出光輝度の不均一および出光クロストークの問題が存在する。
【発明の概要】
【0004】
これに鑑み、本発明の実施例は、バックライトモジュールの出光均一性を向上させ、バックライトモジュールの出光クロストークの問題を改善するための導光板アセンブリ、バックライトモジュールおよび表示装置を提供する。
【0005】
本発明の実施例は、
反射部と、透過部とを備え、透過部は第1サブ透過部および第2サブ透過部を含み、導光板アセンブリの位置する平面に垂直な方向に沿い、第1サブ透過部は反射部に対して重ならず、第2サブ透過部は、反射部の導光板アセンブリの出光側に近い側に位置する、
導光板アセンブリを提供する。
【0006】
本発明の実施例は、
バックライト光源と、上記導光板アセンブリとを備え、導光板アセンブリは、バックライト光源の出光側に位置する、
バックライトモジュールを更に提供する。
【0007】
本発明の実施例は、
画像形成部材と、上記バックライトモジュールとを備える、
表示装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施例の技術案をより明確に説明するために、以下、実施例で使用する必要がある図面について簡単に説明する。
【0009】
図1】本発明の実施例に係る導光板アセンブリの斜視模式図である。
図2図1のAA'に沿った断面模式図である。
図3】本発明の実施例に係るバックライトモジュールの断面模式図である。
図4】本発明の実施例に係る導光板アセンブリにおける反射部の斜視模式図である。
図5】本発明の実施例に係る導光板アセンブリにおける反射部の平面模式図である。
図6】本発明の実施例に係る別の導光板アセンブリの斜視模式図である。
図7】本発明の実施例に係る複数の導光板ユニットに対応して設けられた透過部の斜視模式図である。
図8】本発明の実施例に係る単一の導光板ユニットに対応して設けられた透過部の斜視模式図である。
図9】本発明の実施例に係る導光板アセンブリにおける透過部の平面模式図である。
図10】本発明の実施例に係る別の透過部の斜視模式図である。
図11】本発明の実施例に係る別の導光板アセンブリの断面模式図である。
図12】光が微細構造を備える凹み構造を通過する光路模式図である。
図13】本発明の実施例に係る更なる導光板アセンブリの断面模式図である。
図14】本発明の実施例に係る更なる導光板アセンブリの断面模式図である。
図15】本発明の実施例に係るバックライトモジュールの積層模式図である。
図16】本発明の実施例に係る表示装置の断面模式図である。
図17】本発明の実施例に係る表示装置の平面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の技術案をより良く理解するために、以下、図面を参照しながら本発明の実施例について詳しく説明する。
【0011】
本発明の実施例で使用される用語は、特定した実施例を記述するためのものに過ぎず、本発明を限定するためのものではない。本発明の実施例および添付の特許請求の範囲で使用される単数形式の「1種」、「前記」および「該」は、文脈が明確に他の意味を示さない限り、複数の形式も含むことを意味する。
【0012】
本開示で使用される「および/または」という用語は、関連対象の関連関係を記述するためのものに過ぎず、3種の関係が存在し得ることを表し、例えば、Aおよび/またはBは、Aが単独で存在し、AとBが同時に存在し、Bが単独で存在するという3種の状況を表すことができる。また、本開示における「/」という文字は、一般的に前後の関連対象が「または」の関係であることを表すことが理解されるべきである。
【0013】
本発明の実施例において、第1、第2等の用語を用いてサブ透過部を記述する可能性があるが、これらのサブ透過部はこれらの用語に限定するものではない。これらの用語は、各サブ透過部を互いに区別するためにのみ用いられる。例えば、本発明の実施例の範囲から逸脱することなく、第1サブ透過部は、第2サブ透過部と呼ばれてもよく、同様に、第2サブ透過部は、第1サブ透過部と呼ばれてもよいことが理解されるべきである。
【0014】
本発明の実施例は、導光板アセンブリを提供し、図1に示すように、図1は、本発明の実施例に係る導光板アセンブリ1の斜視模式図であり、導光板アセンブリ1の入光側101および出光側102は、導光板アセンブリ1の厚さ方向h1に沿って設けられている。図1における導光板アセンブリ1を通過する矢印は、導光板アセンブリ1を通過する光の伝播方向を示すことに用いられる。
【0015】
導光板アセンブリ1とバックライト光源とを係合設置してバックライトモジュールを形成する場合、バックライト光源を導光板アセンブリ1の入光側101に近いように設けることができる。導光板アセンブリ1は、バックライト光源から出射された光を伝導し、バックライト光源から発せられた光を導光板アセンブリ1の入光側101を介して入射させ、導光板アセンブリ1の出光側102を介して出射させることができる。
【0016】
図1および図2に示すように、図2は、図1のAA'に沿った断面模式図であり、導光板アセンブリ1は複数の導光板ユニット10を備え、複数の導光板ユニット10は、導光板アセンブリ1の平面に平行な方向にアレイ状に配列される。図1に示すように、第1方向h21と第2方向h22とは交差して位置する平面は、導光板アセンブリ1の位置する平面を規定する。
【0017】
図1および図2に示すように、導光板ユニット10は、発光素子設置領域A1を備える。発光素子設置領域A1は、発光素子を設置することに用いられる。
【0018】
図2に示すように、導光板ユニット10は、反射部11および透過部12を更に備える。反射部11は、発光素子から発せられた光を反射することに用いられる。透過部12は、発光素子から発せられた光を透過することに用いられる。反射部11の反射率は、透過部12の反射率よりも大きい。透過部12の透過率は、反射部11の透過率よりも大きい。反射部11は、光を反射することに用いられ、透過部12は、光を透過することに用いられる。
【0019】
本発明の実施例において、図2に示すように、透過部12は、第1サブ透過部121および第2サブ透過部122を含み、導光板アセンブリ1の位置する平面に垂直な方向に沿い、第1サブ透過部121は反射部11に対して重ならず、第2サブ透過部122は、反射部11の導光板アセンブリ1の出光側102に近い側に位置する。例示的には、第1サブ透過部121は、上記発光素子設置領域A1に対応して設けられている。即ち、導光板アセンブリ1とバックライト光源とを係合設置してバックライトモジュールを構成する場合、図3に示すように、図3は、本発明の実施例に係るバックライトモジュール100の断面模式図であり、本発明の実施例は、バックライト光源における発光素子30と導光板ユニット10とを対応して設けることができ、具体的には、発光素子30を、導光板ユニット10における第1サブ透過部121に対応して設けることができる。
【0020】
該導光板アセンブリ1と発光素子30とを組み立ててバックライトモジュール100を形成した後、バックライトモジュール100の動作時に、発光素子30から出射された小さな角度の光の場合、ここで、小さな角度の光は、発光素子30から発せられた、導光板アセンブリ1の厚さ方向との間の角度が小さい光を意味し、図3に示す小さな角度の光R1およびR2と例とし、この部分の光は、第1サブ透過部121を介して導光板アセンブリ1に射入して導光板アセンブリ1から射出することができる。発光素子30から出射された大きな角度の光の場合、ここで、大きな角度の光は、発光素子30から発せられた導光板アセンブリ1の厚さ方向との間の角度が大きい光を意味し、図3に示す大きな角度の光R3を例とし、大きな角度の光R3は、導光板アセンブリ1を射出する過程において、大きな角度の光R3は、反射部11によって導光板アセンブリ1の出光側に近づく方向に向かって伝播するように反射でき、大きな角度の光R3が他の発光素子30の所在領域に照射し続けることを回避し、異なる発光素子30から発せられた光の相互クロストークを回避することができる。更に、該設置方式を採用することにより、導光板アセンブリ1における反射部11の所在領域から出射された光の強度を高めることができ、第1サブ透過部121の所在領域と第2サブ透過部122の所在領域との光の強度をバランスさせることができ、導光板アセンブリ1における異なる領域から出射された光度の均一性を向上させることに寄与する。これに加え、該設置方式を採用することにより、発光素子30から出射された大きな角度の光の利用率を向上させることもでき、該導光板アセンブリ1を備えるバックライトモジュール100の輝度を向上させ、バックライトモジュール100の消費電力を低減することに寄与する。
【0021】
例示的には、図2図3および図4に示すように、図4は、本発明の実施例に係る導光板アセンブリ1における反射部11の斜視模式図であり、反射部11は、導光板アセンブリ1の入光側101に近い底面111と、第2サブ透過部(図4には示されていない)に近い側面112とを含み、側面112と底面111とは角度α(図4には示されていない)を有する。本発明の実施例において、0°<α<90°である。ここで、反射部11の側面112は、反射面とすることができる。本発明の実施例は、0°<α<90°とすることにより、後で導光板アセンブリ1と発光素子30とを係合設置する場合、図3に示すように、導光板アセンブリ1の位置する平面に平行な方向に沿い、発光素子30を、側面112の底面111から遠い側に設けることができる。図4に示すように、発光素子設置領域A1を、反射部11の側面112の底面111から遠い側に位置させる。発光素子30の発光時に、反射部11の側面112は、発光素子30から発せられた大きな角度の光をより多く受けることができ、反射光は、第1サブ透過部(図4には示されていない)から導光板アセンブリ1を射出することができ、大きな角度の光と他の発光素子30の出光との相互クロストークを回避し、発光素子30から出射された大きな角度の光を十分に利用し、該導光板アセンブリ1のバックライトモジュール100の輝度を向上させ、バックライトモジュール100の消費電力を低減することができる。
【0022】
好ましくは、図3に示すように、本発明の実施例は、単一の導光板ユニット10における反射部11が発光素子30を囲むように設けられることにより、反射部11は、発光素子30から発せられた、各方向に向けって伝播するより多くの大きな角度の光を全て反射し、該導光板アセンブリ1を備えるバックライトモジュール100の輝度を更に向上させることができる。
【0023】
図2図3図4および図5に示すように、図5は、本発明の実施例に係る導光板アセンブリにおける反射部11の平面模式図であり、本発明の実施例において、反射部11を、リフレクターを有する構造とすることができ、本発明の実施例において、リフレクター構造の底部の少なくとも一部は、発光素子30を設けるためのスペースを残すために除去される。即ち、図3に示すように、導光板アセンブリ1と発光素子30とを組み立てる時、反射部11を避けるように発光素子30を設ける。
【0024】
例示的には、図6に示すように、図6は、本発明の実施例に係る別の導光板アセンブリ1の斜視模式図であり、導光板アセンブリ1の入光側101は開口Hを備え、開口Hは第1サブ透過部(図6には示されていない)に対応して設けられ、該開口H内に、後で発光素子(図6には示されていない)を設けることができる。
【0025】
好ましくは、図3に示すように、導光板アセンブリ1と発光素子30とを係合設置する時、本発明の実施例は、発光素子30の底面と反射部11の底面111とを同じ平面に設けることができ、導光板アセンブリ1の位置する平面に平行な方向に沿い、反射部11は発光素子30に対して少なくとも部分的に重なる。このように設置すれば、発光素子30の少なくとも一部を導光板アセンブリ1に嵌め込むことに相当し、発光素子30と導光板アセンブリ1とを備えるバックライトモジュール100の厚さを薄くすることに寄与する。
【0026】
例示的には、導光板アセンブリ1において、図2および図3に示すように、第2サブ透過部122と反射部11とは、反射部11の側面112の所在位置で互いに貼り合っている。
【0027】
好ましくは、本発明の実施例は、1つの導光板ユニット10に位置する透過部12を、角錐台または円錐台のような台体を有する構造にすることができる。例えば、反射部11の側面112が平面である場合、透過部12の側面も平面にする。即ち、透過部12を角錐台構造に設定する。反射部11の側面112が円弧面である場合、透過部12の側面も円弧面にし、即ち、透過部12を円錐台構造に設定する。例示的には、図7図8および図9に示すように、図7は、本発明の実施例に係る複数の導光板ユニット10に対応して設けられた透過部の斜視模式図であり、図8は、本発明の実施例に係る単一の導光板ユニット10に対応して設けられた透過部の斜視模式図であり、図9は、本発明の実施例に係る導光板アセンブリの位置する平面における透過部の正射影の模式図であり、第2サブ透過部122は、上記第1サブ透過部121を囲んでいる。例示的には、第1サブ透過部121と第2サブ透過部122とは一体成形され、両者間に界面がなくてもよい。
【0028】
例示的には、図2図3および図10に示すように、図10は、本発明の実施例に係る別の透過部の斜視模式図であり、透過部12は、導光板アセンブリ1の出光側102に向かって凹んだ凹み構造120を有する。
【0029】
図3に示すように、発光素子30は凹み構造120に対応して設けられる。凹み構造120の設置は、透過部12の発光素子30に近い表面をレンズ構造に形成することに相当する。このように設置すれば、発光素子30から発せられた光が凹み構造120を通過する際、光は凹み構造120によって分散され、該導光板アセンブリ1から出射された光の各位置における均一性を向上させることに寄与することができる。
【0030】
好ましくは、図3に示すように、凹み構造120の表面と発光素子30との間に隙間を有する。このように設置すれば、発光素子30の放熱に寄与する。
【0031】
例示的には、図3に示すように、本発明の実施例は、凹み構造120の導光板アセンブリ1の入光側101に近い表面と反射部11の底面とを同じ平面に位置させることができる。このように設置すれば、導光板アセンブリ1と発光素子30とを係合設置する時、凹み構造120の導光板アセンブリ1に近い表面と発光素子30の底面とは同じ平面に位置することができ、発光素子30から発せられた大きな角度の光を、凹み構造120によって発散してから反射部11の側面112に入射させることができ、反射部11の側面112に入射する大きな角度の光の均一性を向上させることに寄与する。
【0032】
例示的には、図11に示すように、図11は、本発明の実施例に係る更なる導光板アセンブリ1の模式図であり、凹み構造120の表面は微細構造130を含む。図12に示すように、図12は、光が微細構造130を備える凹み構造120を通過する光路模式図であり、微細構造130の設置により、発光素子30から発せられた光を更に分散して導光板アセンブリ1から出射された光をより均一にさせることができる。例示的には、図10および図11に示すように、微細構造130の形状は鋸歯を含む。鋸歯の形状はV字形を含む。
【0033】
例示的には、図2に示すように、反射部11は、導光板アセンブリ1の出光側102に近い端部110を含み、透過部12は、導光板アセンブリ1の出光側に近い第1表面13を含み、第1表面13と端部110との間の距離B1は0.3mm以上である。このように設置すれば、反射部11の端部110の集光効果を低減し、導光板アセンブリ1から出射された光の均一性を向上させることができる。また、該設置方式を採用することにより、異なる導光板ユニット10に対応して設けられた透過部12は互いに連結されることができ、即ち、異なる発光素子30に対応して設けられた複数の透過部12は、共に図7に示す板状構造を形成することができ、異なる発光素子30に対応して設けられた透過部12の一体成形を実現し、後続の該導光板アセンブリ1を備えるバックライトモジュールの生産および組み立てを容易にすることに寄与する。
【0034】
例示的には、図13に示すように、図13は、本発明の実施例に係る更なる導光板アセンブリの断面模式図であり、導光板アセンブリ1は、透過部12の導光板アセンブリ1の出光側102に近い側に位置する拡散部4を更に備える。拡散部4の設置により、発光素子30から発せられた光を分散させ、導光板アセンブリ1を介して出射された光をより均一にさせることができる。
【0035】
例示的には、図13に示すように、拡散部4の少なくとも一部は、反射部11の導光板アセンブリ1の出光側102に近い側に位置する。このように設置すれば、反射部11によって反射された光を拡散部4によって拡散させてから出射させ、導光板アセンブリ1から出射された光の均一性を更に向上させることができる。
【0036】
例示的には、図14に示すように、図14は、本発明の実施例に係る更なる導光板アセンブリ1の断面模式図であり、拡散部4は、透過部12から導光板アセンブリ1の出光側102に近づく方向に向かって突起する突起構造40を含む。突起構造40の設置により、それにより伝播された光を発散させ、導光板アセンブリ1の異なる位置から出射された光をより均一にさせることができる。例示的には、上記突起構造40は点状突起および/またはV形突起を含む。例示的には、本発明の実施例は、透過部12の表面に拡散部4を直接成形して加工するために、成形型により透過部12の表面にV字模様の突起または点状の突起構造を加工することができる。
【0037】
例示的には、図13および図14に示すように、拡散部4は拡散粒子41を含む。拡散粒子41は、透過部12の導光板アセンブリ1の出光側102に近い側に設けられる。このように設置すれば、導光板アセンブリ1に拡散シートを別途設ける必要がなく、導光板アセンブリ1におけるフィルム数を減少し、コストを低減し、導光板アセンブリ1の厚さを薄くすることに寄与する。更に、導光板アセンブリ1におけるフィルム数を減少した後、それに対応し、フィルムの信頼性検証過程における相対的な摩擦を回避することができ、導光板アセンブリ1の信頼性を向上させることに寄与する。導光板アセンブリ1を表示装置に使用した場合、表示装置に対する信頼性検証の過程において、異なるフィルム層構造間の相対的な動きに起因する表示装置の表示異常の問題を回避することができる。
【0038】
例示的には、本発明の実施例は、拡散部4と透過部12とを一体成形することで、導光板アセンブリ1の成形プロセスを簡略化することができる。例示的には、拡散部4はモジュールインサート射出成形プロセスを採用することができる。該導光板アセンブリ1の透過部12を製造する時、拡散機能を持つ拡散シートまたは拡散板または拡散粒子を透過部12に置き、その後、インモールド成形プロセスを採用し、拡散部4を透過部12に均一に分散することができる。
【0039】
例示的には、反射部11および透過部12は、結合の堅牢性を向上させるために、個別に作成されてから接着剤で接着されることができる。
【0040】
別の実施例において、本発明の実施例は、反射部11と透過部12とを一体成形させ、導光板アセンブリ1の成形プロセスを簡略化し、両者の結合の堅牢性を向上させることもできる。更に、該設置方式を採用することにより、反射部11と透過部12とを固定するための固定フレームを設ける必要がなく、導光板アセンブリ1をバックライトモジュールに使用する時、バックライトモジュールの枠をより狭くすることができる。例示的には、反射部11と透過部12とは、射出成形プロセスで一体成形されることができる。
【0041】
例示的には、上記反射部11は、反射部11の反射率を向上させるための白色材料を含む。例示的には、反射部11はアクリルまたはポリカーボネート(PC)を含む。
【0042】
例示的には、上記透過部12は、透過部12が高い透過率を有することを確保し、光の透過効果を確保するための透明材料を含む。
【0043】
本発明の実施例は、バックライトモジュール100を更に提供し、図3および図15に示すように、図15は、本発明の実施例に係るバックライトモジュール100の積層模式図であり、該バックライトモジュール100は、バックライト光源3と、上記導光板アセンブリ1とを備える。導光板アセンブリ1は、バックライト光源3の出光側に位置する。
【0044】
該バックライトモジュール100の動作時に、バックライト光源3は発光する。バックライト光源3から出射された光は、導光板アセンブリ1の導光作用により導光板アセンブリ1の出光側に位置する表示パネル(未図示)に出射する。
【0045】
本発明の実施例に係るバックライトモジュール100において、導光板アセンブリ1は、上記透過部12と反射部11とを備えるように構成され、透過部12は、第1サブ透過部121および第2サブ透過部122を含むように構成され、導光板アセンブリ1の位置する平面に垂直な方向h1に沿い、第1サブ透過部121は反射部11に対して重ならず、第2サブ透過部122は、反射部11の導光板アセンブリ1の出光側に近い側に位置する。バックライト光源3から発せられた小さな角度の光は、第1サブ透過部121を介して出射することができ、バックライト光源3から発された大きな角度の光は、反射部11によって反射でき、反射光は、第2サブ透過部122を介して出射することができ、大きな角度の光が他の位置に照射することを回避することができ、異なる領域に位置するバックライト光源3から出射された光の相互クロストークを回避することができる。更に、該設置方式を採用することにより、導光板アセンブリ1における反射部11の所在領域から出射された光の強度を高めることができ、第1サブ透過部121の所在領域と第2サブ透過部122の所在領域との光の強度をバランスさせることができ、導光板アセンブリ1における異なる領域から出射された光度の均一性を向上させることに寄与する。これに加え、該設置方式を採用することにより、バックライト光源3から出射された大きな角度の光の利用率を向上させることもでき、バックライトモジュール100の輝度を向上させ、バックライトモジュール100の消費電力を低減することに寄与する。
【0046】
例示的には、図3および図15に示すように、バックライト光源3は、複数の発光素子30を含む。複数の発光素子30は、バックライトモジュール100の位置する平面にアレイ状に配列される。例示的には、発光素子30は、Mini LEDチップを備える。
【0047】
例示的には、図3および図15に示すように、バックライトモジュール100において、導光板アセンブリ1における反射部11は、発光素子30を囲むように設けられる。このように設置すれば、反射部11は、発光素子11から発せられた、より多くの大きな角度の光を反射することができ、導光板アセンブリ1の発光素子30から出射された光の利用率を向上させることに寄与する。
【0048】
好ましくは、図3に示すように、導光板アセンブリ1の位置する平面に平行な方向に沿い、反射部11は発光素子30に対して少なくとも部分的に重なり、即ち、発光素子30の少なくとも一部を導光板アセンブリ1に嵌め込むことができる。該設置方式を採用することにより、バックライトモジュール100の薄型化設計を実現することに寄与する。
【0049】
例示的には、図3に示すように、発光素子30は、第1サブ透過部121の導光板アセンブリ1の入光側101に近い側に位置する。バックライトモジュール100の動作時に、発光素子30から出射された小さな角度の光は、第1サブ透過部121を介して導光板アセンブリ1を射出することができる。
【0050】
例示的には、図3に示すように、上記透過部12は、導光板アセンブリ1の出光側に向かって凹んだ凹み構造120を有し、導光板アセンブリ1の位置する平面に平行な方向に沿い、発光素子30と凹み構造120とは少なくとも部分的に重なる。発光素子30から出射された、導光板アセンブリ1の位置する平面に平行な方向に沿って伝播する一部の大きな角度の光の場合、この部分の光は伝播過程において凹み構造120の表面を経て、凹み構造120の表面が発光素子30から発せられた光を分散することができ、このように設置すれば、単一の発光素子30から発せられた光の強度を異なる位置でバランスさせることができ、バックライトモジュール100の局所が明るすぎるという問題を改善することができる。更に、このように設置すれば、発光素子30の少なくとも一部を導光板アセンブリ1内に嵌め込むことに相当し、バックライトモジュール100の厚さをより小さくすることができ、バックライトモジュール100の薄型化設計を実現することに寄与する。
【0051】
例示的には、図3に示すように、反射部11の反射面112と発光素子30の出光面とは角度βを有し、90°<β<180°である。例示的には、βは、上記反射部11の反射面112と底面111との間の角度αの補角である。このように設置すれば、発光素子30から発せられた大きな角度の光を、反射部11によって反射させてから出射させ、異なる発光素子30から発せられた光の間の相互クロストークを回避することができる。更に、このように設置すれば、発光素子30から出射された小さな角度の光の場合、反射部11によって反射された小さな角度の光の量を減少し、より多くの小さな角度の光に透過部12を介して直接導光板アセンブリ1を出射させることもできる。
【0052】
例示的には、図3に示すように、導光板アセンブリ1の位置する平面に平行な方向に沿い、反射部11と発光素子30との間の最短距離B2は0.7mm以上である。即ち、反射部11を避けるように発光素子30を設計し、このように設置すれば、導光板アセンブリ1と発光素子30とのスムーズな組み立てを確保することができる。
【0053】
例示的には、図15に示すように、バックライトモジュール100は、PCB基板31を更に備え、PCB基板31は、上記発光素子30と電気的に接続された回路(未図示)を備え、PCB基板31は、発光素子30の点灯を制御することに用いられる。
【0054】
本発明の実施例は、表示装置を更に提供し、図16に示すように、図16は、本発明の実施例に係る表示装置1000の断面模式図であり、該表示装置1000は、画像形成部材5と、上記バックライトモジュール100とを備える。例示的には、該画像形成部材5は液晶表示パネルを含む。表示装置の動作時に、バックライトモジュール100は発光し、表示装置に画像を表示させる。ここで、バックライトモジュール100の具体的な構造は、上記実施例で詳しく説明されたため、ここで説明を省略する。例示的には、該表示装置は、携帯電話機、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、電子ペーパーまたはテレビジョン等のような表示機能を持つ任意の電子機器であってもよい。
【0055】
例示的には、図16に示すように、表示装置1000は光学部材7を更に備え、光学部材7は、画像形成部材5と導光板アセンブリ1との間に位置し、光学部材7は、導光板アセンブリ1から射出された表示パネルに照射する光を調節することに用いられる。例示的には、光学部材7は輝度向上フィルムを備える。
【0056】
本発明の実施例において、導光板アセンブリ1は、光学部材7の担持構造とすることができる。このように設置すれば、光学部材7が信頼性試験で凹む等の変形が現れるという問題を回避することができ、光学部材7の信頼性を確保し、更にバックライトモジュール100の出光効果を確保することに寄与する。
【0057】
好ましくは、図17に示すように、図17は、本発明の実施例に係る表示装置の出光側から遠い側の平面模式図であり、表示装置1000はストッパ部6を更に備える。上記導光板アセンブリ1は、ストッパ部6により光学部材7と着脱可能に連結される。
【0058】
例示的には、図17に示すように、画像形成部材5は、第1縁部51および第2縁部52を含み、第1縁部51の長さは第2縁部52の長さよりも大きく、第1縁部51の延在方向は第1方向h1に平行である。ストッパ部6は、第1ストッパ部61、第2ストッパ部62および第3ストッパ部63を含み、第1ストッパ部61、第2ストッパ部62および第3ストッパ部63は、第1方向h21に沿って配列され、第2ストッパ部62は、第1ストッパ部61と第3ストッパ部63との間に位置する。画像形成部材5が高温または他の環境で膨張して変形した場合、画像形成部材5における大きな長さを有する第1縁部51の長さは大きく変化し、本発明の実施例は、第1ストッパ部61、第2ストッパ部62および第3ストッパ部63を第1方向h21に沿って配列するように設定し、即ち、第1ストッパ部61、第2ストッパ部62および第3ストッパ部63を画像形成部材5の長手方向に沿って配列することにより、光学部材7が膨張して変形した場合にも、依然として上記第1ストッパ部61、第2ストッパ部62および第3ストッパ部63により、導光板アセンブリ1と光学部材7との間の相対的な位置が変化しないことを確保することができ、表示装置1000の構造の安定性を確保することに寄与する。
【0059】
例示的には、図17に示すように、本発明の実施例において、第1ストッパ部61と光学部材7との間に第1隙間D1を有し、D1≧0.1mmであり、第1ストッパ部61と光学部材7とをより良く着脱可能に連結させる。
【0060】
例示的には、図17に示すように、光学部材7の第1方向h21における長さはL1であり、光学部材7の膨張率はCであり、第1方向h1に沿い、第2ストッパ部62と光学部材7との間に第2隙間D2を有し、D2≧L1×C/2である。本発明の実施例は、光学部材7と第2ストッパ部62とに第1方向h21で第2隙間D2を有させることにより、光学部材7が高温または他の条件で変形した後、第1方向h21において第1ストッパ部61と光学部材7との間に押圧等の問題がないことを確保することができ、第2ストッパ部62と光学部材7とを第1方向h21でより良く着脱可能に連結させることができる。
【0061】
例示的には、図17に示すように、第2方向h22に沿い、第2ストッパ部62と光学部材7との間に第3隙間D3を有し、本発明の実施例において、D3≧0.1mmである。ここで、第2方向h22は第2縁部52の延在方向に平行である。このように設置すれば、第1ストッパ部61と光学部材7とを第2方向h22でより良く着脱可能に連結させることができる。
【0062】
例示的には、図17に示すように、第1方向h21に沿い、第3ストッパ部63と光学部材7との間に第4隙間D4を有し、本発明の実施例において、D4≧L1×C/2である。本発明の実施例は、第3ストッパ部63と光学部材7とに第1方向h21で第4隙間D4を有させることにより、光学部材7が高温または他の条件で変形した後、第1方向h21において第3ストッパ部63と光学部材との間に押圧等の問題がないことを確保することができ、第3ストッパ部63と光学部材7とを第1方向h21でより良く着脱可能に連結させることができる。
【0063】
例示的には、図17に示すように、第2方向h22に沿い、第3ストッパ部63と光学部材7との間に第5隙間D5を有し、本発明の実施例において、D5≧0.1mmである。このように設置すれば、第1ストッパ部61と光学部材7とを第2方向h22でより良く着脱可能に連結させることができる。
【0064】
図16に示すように、表示装置1000は、板金91と、固定フレーム92とを更に備える。バックライトモジュール100は固定フレーム92により画像形成部材5と係合設置される。板金91は画像形成部材5を担持することに用いられる。
【要約】
【課題】本発明の実施例は、導光板アセンブリ、バックライトモジュールおよび表示装置を提供し、表示技術分野に関し、バックライトモジュールの出光均一性を向上させ、クロストークを改善することに用いられる。
【解決手段】導光板アセンブリは、反射部と、透過部とを備え、透過部は第1サブ透過部および第2サブ透過部を含み、導光板アセンブリの位置する平面に垂直な方向に沿い、第1サブ透過部は反射部に対して重ならず、第2サブ透過部は、反射部の導光板アセンブリの出光側に近い側に位置する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17