(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-26
(45)【発行日】2023-11-06
(54)【発明の名称】車両トルクコンバータ
(51)【国際特許分類】
F16H 45/02 20060101AFI20231027BHJP
F16F 15/121 20060101ALI20231027BHJP
【FI】
F16H45/02 Y
F16F15/121 A
(21)【出願番号】P 2022502611
(86)(22)【出願日】2020-07-10
(86)【国際出願番号】 KR2020009150
(87)【国際公開番号】W WO2021010689
(87)【国際公開日】2021-01-21
【審査請求日】2022-03-10
(32)【優先日】2019-07-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519225255
【氏名又は名称】ヴァレオ、カペック、カンパニー、リミテッド
【氏名又は名称原語表記】VALEO KAPEC CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100106655
【氏名又は名称】森 秀行
(72)【発明者】
【氏名】スブラマニアン、ジェヤバラン
(72)【発明者】
【氏名】リー、サンチョル
(72)【発明者】
【氏名】ビジャヤクマール、ベーラーユダム
(72)【発明者】
【氏名】シュエシアン、イン
【審査官】鷲巣 直哉
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-077784(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0363194(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 45/02
F16F 15/121
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
ハブと、
前記ハウジング内部でピストンを含むクラッチと、
前記クラッチと前記ハブとの間に作動的に介在したダンパーアセンブリとを含み、
前記ダンパーアセンブリは、ブレードダンパーとスプリングダンパーとを含み、
前記ブレードダンパーは、
ブレードと、
前記ブレードに対する動きが前記ブレードを曲げたり曲げたりせず、前記ブレードに係合(engaging)したローラとを含み、
前記ブレードダンパーに連結された前記スプリングダンパーは、
第1スプリングダンパー部と、
第2スプリングダンパー部と、
前記第2スプリングダンパー部に対する前記第1スプリングダンパー部の移動によって圧縮または圧縮解除される、前記第1スプリングダンパー部と前記第2スプリングダンパー部との間のスプリングとを含み、
前記ブレードダンパーおよび前記スプリングダンパーは一緒に、前記クラッチが係合(engaged)した場合、前記ハウジングが受けるねじり振動を減衰するように構成さ
れ、
サイドプレートと前記ローラとの間に介在したベアリングにより前記ローラを支持するサイドプレートをさらに含むことを特徴とする、車両トルクコンバータ。
【請求項2】
前記ブレードダンパーと前記スプリングダンパーは並列に一緒に連結されることを特徴とする、請求項1に記載の車両トルクコンバータ。
【請求項3】
前記ピストン、前記ローラ
および前記第1スプリングダンパー部は一緒に連結され、
前記ブレードは前記ハブに連結され、
前記第2スプリングダンパー部は、トルクコンバータタービンに連結されることを特徴とする、請求項2に記載の車両トルクコンバータ。
【請求項4】
前記ローラは、前記ローラに関連した第1ピッチ円径(PCD)を提供するために前記トルクコンバー
タの軸に対して第1半径に位置し、
前記スプリングは前記ローラに隣接し、第1半径に近接した軸に対して第2半径に位置して前記スプリングに関連した第2PCDを提供することを特徴とする、請求項2に記載の車両トルクコンバータ。
【請求項5】
前記第1PCDは、
前記第2PCDと実質的に同じであることを特徴とする、請求項4に記載の車両トルクコンバータ。
【請求項6】
前記第1PCDと前記第2PCDは0.6と2の間の比率を定義することを特徴とする、請求項4に記載の車両トルクコンバータ。
【請求項7】
前記サイドプレートは
、
前記第1スプリングダンパー部に対応し、前記スプリングが位置するキャビティを形成することを特徴とする、請求項
1に記載の車両トルクコンバータ。
【請求項8】
前記サイドプレートは、
前記ハウジングに対して前記サイドプレートの中心にあるように前記ハブのフランジにスライディング可能に配置されることを特徴とする、請求項
1に記載の車両トルクコンバータ。
【請求項9】
前記第1スプリングダンパー部に対応し、前記スプリングが位置するキャビティを形成し、前記サイドプレートと分離されたリテーナプレートをさらに含むことを特徴とする、請求項
1に記載の車両トルクコンバータ。
【請求項10】
前記リテーナプレートは、
前記サイドプレートに堅固に結合することを特徴とする、請求項
9に記載の車両トルクコンバータ。
【請求項11】
前記ブレードダンパーと前記スプリングダンパーは直列に連結されることを特徴とする、請求項1に記載の車両トルクコンバータ。
【請求項12】
前記第1スプリングダンパー部に対応して前記スプリングが位置するキャビティを形成し、前記サイドプレートと分離されたリテーナプレートとをさらに含み、
前記リテーナプレートは、前記サイドプレートに移動可能に結合し、
前記サイドプレートは、前記ハウジングに対して前記リテーナプレートの中心に合わせるために前記リテーナプレートのスロットによりスライディングされるように構成されたフランジを含むことを特徴とする、請求項
11に記載の車両トルクコンバータ。
【請求項13】
前記スプリングダンパーは、
前記ブレードダンパーの出力が前記スプリングダンパーに対する入力として適用されるように相対的に前記ブレードダンパーに2次的であることを特徴とする、請求項
11に記載の車両トルクコンバータ。
【請求項14】
前記ローラと前記スプリングは、互いに垂直に整列したそれぞれの中心を有することを特徴とする、請求項
11に記載の車両トルクコンバータ。
【請求項15】
前記ローラと前記スプリングは、
前記ブレードダンパー
の両側にある前記ローラの厚さより5倍以下の値ほど互いに対してオフセットされたそれぞれの中心を有することを特徴とする、請求項
11に記載の車両トルクコンバータ。
【請求項16】
前記ピストンは、
前記第1スプリングダンパー部に対応し、前記スプリングが位置するキャビティを形成することを特徴とする、請求項
11に記載の車両トルクコンバータ。
【請求項17】
前記ブレードは、前記ハブに堅固に結合することを特徴とする、請求項1に記載の車両トルクコンバータ。
【請求項18】
前記スプリングダンパーは第1スプリングダンパーであり、
前記ダンパーアセンブリは、前記第1スプリングダンパーと前記ブレードダンパーとに連結された第2スプリングダンパーを含み、
前記第2スプリングダンパーは、前記第1スプリングダンパーと前記ブレードダンパーと一緒にねじり振動を減衰するように構成されることを特徴とする、請求項1に記載の車両トルクコンバータ。
【請求項19】
前記ダンパーアセンブリは、
ブレードに対するローラの移動を制限するために前記ダンパーアセンブリに作動可能に結合したストッパーを含むことを特徴とする、請求項1に記載の車両トルクコンバータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して車両に関し、より詳しくは、車両トルクコンバータと一緒に使用するためのブレードおよびスプリングダンパー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動変速機機能を有する一部のモータ車両は、エンジンから変速機にトルクを伝達することを容易にするため、エンジンと変速機との間に配置されるトルクコンバータなどの流体カップリングを使用する。
【0003】
このようなトルクコンバータは、ロックアップクラッチに作動可能に結合し、トルクコンバータロックアップ機構(例えば、ロックアップクラッチ)が係合した場合、エンジンによって発生するねじり振動または急激な回転運動を減少させるように構成されたトーショナル振動ダンパー(例えば、調整されたスプリングおよび質量)を含み得る。
【0004】
このようなトーショナル振動ダンパーは、車両トルクコンバータのロックアップ作動の間の変速機の構成要素および/または車両駆動系の他の構成要素に対する部品寿命を向上させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
実施形態による車両トルクコンバータは、ハウジングと、ハブと、ハウジング内でピストンを含むクラッチと、クラッチとハブとの間に作動可能に介在するダンパーアセンブリとを含む。
【0006】
ダンパーアセンブリは、ブレードと、ブレードと係合(engaging)するローラを有するブレードダンパーとを含む。前記ブレードに対するローラの移動は、ブレードを曲げたり、または曲げたりしない。
【0007】
ダンパーアセンブリは、前記ブレードダンパーに連結されるスプリングダンパーをさらに含む。スプリングダンパーは、第1スプリングダンパー部と、第2スプリングダンパー部と、第1スプリングダンパー部と第2スプリングダンパー部との間のスプリングとを含む。第2スプリングダンパー部に対する前記第1スプリングダンパー部の移動は、スプリングを圧縮するか、または圧縮解除する。
【0008】
クラッチが係合する(engaged)場合、ブレードダンパーとスプリングダンパーは一緒にハウジングが受けるねじり振動を減衰するように構成される。
【0009】
前段落は、一般的な紹介の目的で提供されたものであり、後述する特許請求の範囲を制限するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0010】
いくつか知られている車両トルクコンバータは、トルクコンバータハウジングのロックアップクラッチに作動可能に結合し、ロックアップクラッチが結合するとき、車両エンジンによって生成される劣悪なねじり振動を減衰するように構成された公知のスプリングダンパーを含む。
【0011】
または、他のいくつか知られている車両トルクコンバータは、スプリングダンパーの代わりに、このようなエンジン振動を同様に減衰させるために公知のブレードダンパーを含む。
【0012】
しかし、このような公知のブレードダンパーは、例えば、車両エンジンが250ニュートンメートル(Nm)未満のトルクを出力する場合、低いエンジントルク適用についてのみ効果的であり得る。
【0013】
また、このような公知のブレードダンパーそれぞれは自体的に(すなわち、他のダンパーなしに)作動するため、このような公知のブレードダンパーは、ブレードによって経験された応力を考慮および/または縮小するために相対的に厚いブレード(例えば、知られたブレードの厚さは12mm以上)を有する。
【0014】
したがって、このような公知のブレードダンパーは、製造プロセスまたは技術(例えば、スタンピング)によって生産しにくいかまたは費用が多くかかる。
【0015】
これらの公知のブレードダンパーはまた、典型的にそれぞれのブレードのうちの一つと係合したローラを十分に支持するために比較的大きな直径のベアリングを含む。ブレードダンパーの作動中のブレードは、ベアリングに実質的に大きな半径方向荷重を伝達する。
【0016】
また、いくつか知られているブレードダンパーは、ブレードに対するローラの回転または角度偏差を制限するように構成されたストッパーを含む。
【0017】
このような公知のブレードダンパーにおいて、ローラとブレードとの間の相対回転を停止させるのに十分な特定のトルク(すなわち、ストッパートルク)は、異なる作動条件で知られず、異なる場合がある。このように、公知のブレードダンパーは適切に設計しにくい。
【0018】
車両トルクコンバータと一緒に使用するためのブレードおよびスプリングダンパー装置が開示される。本明細書に開示される例は、車両トルクコンバータおよびトルクコンバータに作動可能に結合したダンパーアセンブリを提供する。
【0019】
開示されたトルクコンバータは、ハウジング(例えば、カバーおよびインペラによって形成される)と、ハブ(例えば、タービンハブ)と、ハウジング内部でピストンを有するクラッチ(例えば、ロックアップクラッチ)とを含む。
【0020】
開示されたダンパーアセンブリは、クラッチとハブとの間に作動的に介在してトルクがピストンからハブにダンパーアセンブリにより伝達される。
【0021】
ピストンは、トルクコンバータのカバーに隣接するように配置され、例えば、カバーを結合することによって、カバーからダンパーアセンブリにトルク(例えば、エンジントルク)を伝達するように構成される。
【0022】
開示されたダンパーアセンブリは、ブレードダンパーと、一緒に作動可能に結合または連結される(例えば、直列または並列に)少なくとも一つのスプリングダンパーとを含み、これは
図1~
図19について以下でより詳しく説明する。
【0023】
特に、開示されたブレードダンパーとスプリングダンパーは一緒にクラッチが少なくとも部分的に係合する場合、ハウジングが受けるねじり振動を減衰するように構成される。
【0024】
このような方式で車両で具現される場合、開示された例は、ねじり振動が実質的に減少するかまたは除去された調整または調節されたエンジントルクをハブに提供して車両の変速機システムまたはドライブライン構成要素が初期のエンジントルクによって引き起こされた損傷を防止する。
【0025】
より具体的には、ブレードダンパーとスプリングダンパーを一緒に結合した結果、開示されたダンパーアセンブリは、例えば、エンジントルクが250Nm以上の場合の高トルク適用時に効果的である。
【0026】
さらに、一部の例で開示されたブレードは、上述した公知のトルクコンバータまたは公知のダンパーを使用して達成できないダンパーアセンブリの性能を維持しながら相対的に小さい(例えば、12mm未満)厚さを有するように大きさおよび/または形状を有する。
【0027】
したがって、開示された実施形態は、ブレードに関連した製造プロセスを容易にし、および/または一般的にそれと関連した費用を減少させる。または、開示されたダンパーアセンブリは車両で異なって具現される。例えば、ダンパーアセンブリは、代わりにフライホイール(例えば、二重質量フライホイール)に作動可能に結合して車両エンジンによって生成されたねじり振動を同様に減衰させることができる。
【0028】
開示されたブレードダンパーは、少なくとも一つのブレードと、ブレードと係合した少なくとも一つのローラとを含む。
【0029】
ブレードダンパーはまた、ローラを支持する入力ブレードダンパー部(例えば、プレートなどの回転可能な本体)と、ブレードを支持する出力ブレードダンパー部(例えば、ハブまたはプレートなどの回転可能な本体)とを含み、これによって入力ブレードダンパー部が出力ブレードダンパー部に対して回転可能である。
【0030】
特に、ブレードダンパーは、ローラが曲がったり、曲がらなかったり、および/またはそうでない場合、ブレードの状態を変更するとき、ダンピング効果(例えば、ダンピングトルク)を生成するように構成される。
【0031】
さらに、開示されたスプリングダンパーは、入力スプリングダンパー部(例えば、プレートなどの回転可能な本体)と、出力スプリングダンパー部(例えば、プレートなどの回転可能な本体)と、入力スプリングダンパー部と出力スプリングダンパー部との間に作動的に介在した少なくとも一つのスプリング(例えば、コイルスプリング)とを含む。
【0032】
特に、スプリングダンパーは、入力および出力スプリングダンパー部が圧縮、圧縮解除および/またはそうでない場合、スプリングの状態を変更するとき、ダンピング効果(例えば、ダンピングトルク)を生成するように構成される。
【0033】
一部の例で、ブレードダンパーおよびスプリングダンパーは、ハブにエンジントルクが伝達される前に、ダンパーアセンブリがエンジントルクを分割し、および/またはエンジントルクをブレードダンパーとスプリングダンパーに分配するように並列配置で一緒に連結される。
【0034】
または、一部の例で、ブレードダンパーとスプリングダンパーは、ダンパーアセンブリがエンジントルクを分割しないように直列配置で一緒に連結される。
【0035】
その代わりに、このような例で、ダンパーアセンブリは、(a)ブレードまたはスプリングダンパー中の一つ、および(b)ブレードまたはスプリングダンパー中の他の一つによりエンジントルクを連続的に伝達するように構造化および/または構成される。
【図面の簡単な説明】
【0036】
添付の図面を参照して考慮すると、以下の詳細な説明を参照して同じ内容がよりよく理解されることによって本発明の内容およびそれに伴う多くの利点に対するより完全な理解を容易に得ることができるだろう。
【0037】
【
図1】本発明の実施形態を具現できる車両の概略図である。
【
図2】本発明の実施形態を具現できる車両トルクコンバータの図である。
【
図3】
図2のA-A線に沿った車両トルクコンバータの部分断面図であって、本発明の実施形態による例示的なダンパーアセンブリを示す。
【
図4-7】
図3のトルクコンバータの部分拡大図であって、ダンパーアセンブリの内部を部分的に示す。
【
図8-10】
図2のA-A線に沿ったトルクコンバータの異なる部分断面図であって、本発明の実施形態による異なる構成を有する例示的なダンパーアセンブリを示す。
【
図11】
図10のトルクコンバータの拡大部分図であって、例示的なダンパーアセンブリの内部を部分的に示す。
【
図12】例示的なブレードダンパーを示す図であって、本発明の実施形態による例示的な構成を示す。
【
図13-18】
図2のトルクコンバータの概略図であって、本発明の実施形態による例示的なダンパーの構成を示す。
【
図19】例示的なダンパーアセンブリの作動に関連したデータを示すグラフである。
【0038】
図面は比例しない。概して、同じまたは類似部分を参照するために添付図面および詳細な説明全体にわたって同じ参照番号が付けられる。
【発明を実施するための形態】
【0039】
図1は、本明細書に開示された例を具現できる車両100(例えば、自動車、トラック、スポーツユーティリティービークル(SUV)など)の概略図である。
【0040】
図1に示す例によれば、車両100は、エンジン102(例えば、内燃機関)、変速機システム104、制御器105、および一つ以上のホイール106、108(ロードホイールとも呼ばれる)、この例では二つ(すなわち、第1または前輪106、および第2または後輪108)を含む。
【0041】
図1の変速機システム104は、例えば、自動変速機システムを使用して具現することができる。特に、
図1の変速機システム104は、車両100を移動させるためにエンジン102からホイール106、108にトルクを伝達するように構造化および/または構成される。
【0042】
例えば、エンジン102はトルク(エンジントルクとも呼ばれる)を生成し、これによって変速機システム104は、ホイール106、108に提供されるエンジントルクの量または程度を制御する。
【0043】
一部の例で、変速機システム104は、例えば、バルブ(例えば、ソレノイドバルブ)を含む油圧アクチュエーターシステムなどの制御器105によって作動可能なアクチュエーターシステムを含む。
【0044】
図1の制御器105は、例えば、変速機制御モジュール(TCM)などの電子制御ユニット(ECU)を用いて具現される。特に、制御器105は、車両100の検出された状態に基づいてトルクコンバータクラッチ(例えば、ロックアップクラッチ)の状態を変更するように構成される。
【0045】
例えば、制御器105は、伝送、または信号ワイヤー、バス(例えば、コントローラエリアネットワーク(controller area network:CAN))など、無線周波数などにより変速機システム104に関連したバルブに通信可能に連結される。
【0046】
図2は、開示された例を具現できる例示的な車両トルクコンバータ200の図である。
【0047】
図2に示す例によれば、トルクコンバータ200は、カバー202と、インペラ204と、第1ハブ206(例えば、駆動ハブ)とを含む。
【0048】
一部の例で、
図2のトルクコンバータ200は、エンジン102と変速機システム104との間のトルク伝達を容易にするために車両100で具現される。
【0049】
すなわち、
図1の車両100は、トルクコンバータ200を含む。このような例で、
図2のトルクコンバータ200は、エンジン102と車両100の変速機システム104との間に作動可能に連結される。
【0050】
図2のトルクコンバータ200は、トルクコンバータ200の第1作動特性と関連した第1例示的な作動モード(例えば、ロックアップ解除された作動モード)と、第1作動特性と異なるトルクコンバータ200の第2作動特性と関連した第2例示的な作動モード(例えば、ロックアップまたはロック作動モード)との間で変更可能である。
【0051】
トルクコンバータ200が第1作動モードにある場合、トルクコンバータ200は、例えば、第1シャフト208の回転速度がエンジン102のクランクシャフトの回転速度に対して異なるようにエンジン102と第1シャフト208(例えば、変速機入力シャフトまたはトルクコンバータ出力シャフト)との間の実質的な回転または角度偏差を許容する。
【0052】
したがって、エンジン102が他の方式でエンジン102に悪影響を及ぼすか、またはエンジン102を停止せずに車両100を停止(すなわち、第1シャフト208が回転しない場合)する場合、エンジン102は作動状態(すなわち、クランクシャフトが回転し続けている状態)を維持することができる。
【0053】
また、このような例で、車両100が特定速度(例えば、相対的に低い速度)で走行する場合、トルクコンバータ200は、変速機システム104および/またはホイール106、108に提供されるエンジントルクを増加または増倍させる。
【0054】
特に、トルクコンバータ200が第2作動モードにある場合、トルクコンバータ200は、例えば、後述する第1クラッチ303により第1シャフト208に対するカバー202の回転または角度偏差を実質的に防止するように構成される。
【0055】
このような例で、第1クラッチ303は、係合(engaged)する場合、第1シャフト208をエンジン102に直接連結する。したがって、トルクコンバータ200は、特定の走行条件(例えば、車両100が比較的高速で走行する場合)の間エンジンの動力損失を減少または除去する。
【0056】
さらに、トルクコンバータ200が第2作動モードにある場合、トルクコンバータ200は、例えば、後述するダンパーアセンブリ300によりエンジン102によって生成されたねじり振動を減衰するように構成される。
【0057】
図2のカバー202は、例えば、一つ以上の例示的なファスナー(fasteners)および/または一つ以上の例示的な固定方法または技術によりエンジン102からエンジントルクまたは出力が伝達されるようにエンジン102に関連した構成要素(例えば、クランクシャフトまたはフライホイール)に相対的に回転不能に(すなわち、固定的に)結合する。
【0058】
すなわち、エンジン102に関連した構成要素は、カバー202と構成要素とで組み立てられる場合、カバー202、インペラ204、および/またはより一般的にトルクコンバータ200のうちの一つ以上(例えば、全て)を支持する。一部の例で、トルクコンバータ200は、カバー202とクランクシャフトとの間に介在したフライホイールを含む。
【0059】
さらに、カバー202はエンジントルクにより、例えば、一つ以上の例示的なファスナー(fasteners)および/または一つ以上の例示的な固定方法または技術によりインペラ204を駆動するようにインペラ204に相対的に回転不能に(すなわち、固定的に)結合する(例えば、溶接)。
【0060】
すなわち、カバー202とインペラ204はトルクコンバータ200に関連した同じ方向(例えば、時計方向または反時計方向)にトルクコンバータ200に関連した第1軸210(例えば、回転軸)に対して一緒に回転する。
【0061】
また、
図2に示すように、カバー202とインペラ204は一つ以上のトルクコンバータの構成要素が位置するトルクコンバータ200のハウジング211を形成および/または限定する。
【0062】
図2のインペラ204は、インペラ204が例えば一つ以上のフィン、一つ以上のブレード、一つ以上の羽根、および/またはインペラ204上に位置した任意の他の適切な流体流れ制御部材によって第1軸210に対して回転する場合、トルクコンバータで流体のパラメータ(例えば、流量)を制御するように構造化および/または構成される。
【0063】
また、インペラ204は、上述したように、カバー202に相対的に回転不能に(すなわち、固定的に)結合してそれからエンジントルクが伝達される。
【0064】
特に、トルクコンバータ200が第1作動モードにある場合、第1軸210に対して回転するインペラ204により、トルクコンバータ200は、変速機システム104に対する出力またはトルク(出力トルクとも呼ばれる)を生成し、その大きさは、例えばエンジントルク、車両の速度、トーラス媒介変数、流体流れ制御部材の媒介変数、流体媒介変数、流体特性などに基づく。
【0065】
図2の第1ハブ206は、トルクコンバータ200のための流体ポンピングに関連した変速機システム104の一部に連結される。
【0066】
特に、第1軸210に対する第1ハブ206の回転は、変速機システム104、第1シャフト208、ハウジング、またはこれらの任意の組み合わせのうちの一つから流体媒介変数(例えば、流体圧力、流量など)を変更する。
【0067】
また、
図2の第1ハブ206は、第1ハブ206によって形成された孔212を経て変速機システム104に関連した第1シャフト208を除去可能に収容するように構成される。
【0068】
図2に示すように、第1シャフト208は孔212を経てハウジング2111内に少なくとも部分的に延長される。
【0069】
図2の第1シャフト208は、トルクコンバータ200と変速機システム104の一部(例えば、ギヤボックス)の間に作動可能に介在してトルクコンバータ200からの出力トルクを変速機システム104に伝達することによって、ホイール106、108を駆動する。
【0070】
一部の例で、第1シャフト208は第1ハブ206に挿入され、これによって第1シャフト208を、例えば後述する第2ハブ304などのトルクコンバータ200の出力部に連結する。
【0071】
このような例で、第1シャフト208と出力部は、例えば、スプライン連結によって一緒に相対的に回転不能に(すなわち、固定的に)結合する。
【0072】
図3は、
図2のA-A線に沿ったトルクコンバータ200の部分断面図であって、本発明の実施形態による例示的なダンパーアセンブリ300を示す。
【0073】
図3に示すように、ダンパーアセンブリ300は、トルクコンバータハウジング211の内部に位置したブレードダンパー301と、1次または第1スプリングダンパー302とを含む。
【0074】
図3のブレードダンパー301と第1スプリングダンパー302は、トルクコンバータ200の第1クラッチ303(例えば、ロックアップクラッチ)とトルクコンバータ200の第2ハブ304(例えば、タービンハブ)との間に作動的に介在する。すなわち、
図3のダンパーアセンブリ300は、第1クラッチ303と第2ハブ304との間に作動可能に介在する。
【0075】
したがって、エンジントルクなどのトルクは、第1クラッチ303から第2ハブ304に第1スプリングダンパー302とブレードダンパー301によって伝達(例えば、同時にまたは連続的に)することができる。
【0076】
第1クラッチ303が係合する場合、ブレードダンパー301と第1スプリングダンパー302は一緒にハウジング211が受けるねじり振動(例えば、エンジン102によって生成される)を減衰するように構成され、これは
図4~
図19を参照して以下でさらに説明する。
【0077】
したがって、開示された例は、変速機システム104および/または車両100の任意の他の駆動系または駆動系構成要素が減衰されない振動によって引き起こされる摩耗、性能低下および/またはその他の損傷することを防止する。
【0078】
特に、ブレードダンパー301は、例えば、スプリングダンパー302とブレードダンパー301が、第1クラッチ303と第2ハブ304との間に並列連結、または直列連結を形成するように第1スプリングダンパー302の少なくとも一部に連結される。
【0079】
このように、ダンパーアセンブリ300によるエンジントルクの流れは、例えば、ブレードダンパー301、第1スプリングダンパー302、第1クラッチ303、および第2ハブ304に関連した結合または連結に基づく。
【0080】
図3の第1スプリングダンパー302は、それに作動的に結合した第1スプリング306(例えば、コイルスプリング)を含む。
【0081】
第1スプリング306は、第1スプリング306が圧縮、圧縮解除および/または第1状態(例えば、実質的に圧縮されない状態)と第2状態(例えば、実質的に圧縮された状態)との間で変形する場合、トルクコンバータ200に対する第1ダンピングトルクを生成するように構成される。
【0082】
さらに、第1スプリング306の状態制御を容易にするため、第1スプリングダンパー302は、入力または第1スプリングダンパー部308(例えば、プレートなどの少なくとも一つの環状体)と、出力または第2スプリングダンパー部310(例えば、プレートなどの少なくとも一つの環状体)とを含む。
【0083】
第1および第2スプリングダンパー部308、310それぞれは例えば、第2ハブ304、タービンシェルなどのトルクコンバータ200の支持構造によって支持される。
【0084】
特に、第1スプリングダンパー302の第1および第2スプリングダンパー部308、310は互いに対して移動可能であり、これによって第1スプリング306の状態を変形させる。
【0085】
すなわち、第2スプリングダンパー部310に対する第1スプリングダンパー部308の移動は、第1スプリング306を圧縮および/または圧縮解除する。このような相対移動の結果、第1スプリング306は第1ダンピングトルクを生成し、第1ダンピングトルクを第2スプリングダンパー部310に印加する。
【0086】
このような方式で、第1スプリングダンパー302は、エンジントルクの少なくとも一部が第1スプリングダンパー302によって伝達されるとき、ねじり振動を減衰させる。
【0087】
一部の例で、スプリング圧縮および圧縮解除を容易にするため、スプリングダンパーは一つ以上のシート312、314(例えば、スプリングシート)を含み、その中で2つを示している(一対のシートとも呼ばれる)。
【0088】
図3に示すように、第1シート312は、第1スプリングダンパー部308上に位置、および/またはこれによって形成される。また、第1シート312は、第1スプリング306の第1端部に隣接するか、または隣接するように構成される。
【0089】
また、
図3の第2シート314は、第2スプリングダンパー部310上に位置および/またはこれによって形成される。また、
図3の第2シート314は、第1端部に対向する第1スプリング316の第2端部に隣接するか、または隣接するように構成される。
【0090】
このような例で、第1スプリング306は、第1および第2シート312、314が互いに向かって移動すると圧縮される。すなわち、第1スプリング306は、シート312、314に関連したこのような相対移動によって第1状態から第2状態に変更される。
【0091】
一方、第1スプリング306は、第1シート312と第2シート314とが互いに離れると圧縮が解除される。
【0092】
一部の例で、第1スプリング306の積載を容易にするため、第1スプリングダンパー302は、第1スプリングダンパー部308および/または第2スプリングダンパー部310によって形成される第1スプリングキャビティ316(例えば、スプリングキャビティおよび/または環状キャビティ)を含む。
【0093】
このような例で、第1スプリング306は、第1スプリングキャビティ316に位置する。
図3に示すように、第1スプリング306は、第1シート312と第2シート314との間で第1スプリングキャビティ316を通じて延長される。
【0094】
図3は、単一スプリング306を示しているが、一部の例で第1スプリングダンパー302は異なる方法で具現される。その一部の例で、第1スプリングダンパー302は、第1スプリング306に追加的にまたは代案として、一つ以上の他のスプリング(例えば、コイルスプリング)を含み、これらのそれぞれは、第1および第2スプリングダンパー部308、310によって形成される一対のスプリングシートに関連する。
【0095】
また、
図3は、単一スプリング306に関連した実施形態を示すが、一部の例でそのような実施形態は他のスプリングにも同様に適用される。その例で、第1スプリング306および他のスプリングは、第1軸210に対して放射状に分布される。
【0096】
また、その一部の例で、第1スプリングダンパー302はまた、第1スプリングキャビティ316に追加的にまたは代案として、一つ以上の他のスプリングキャビティを含み、これらのそれぞれは、他のスプリングのうちの一つを含む。
【0097】
その例で、第1スプリングキャビティ316および一つ以上の他のスプリングキャビティは、第1軸210に対して放射状に分布される。
【0098】
一部の他の例で、第1スプリングダンパー302は、例えば、直列または並列に互いに連結されるスプリングセットを含む。直列に連結された例で、第1スプリングダンパー302は追加プレート(例えば、中間プレートまたは位相ワッシャー)を含んでもよい。スプリングセットは、第1軸210に対して半径方向または円周方向に分布していてもよい。
【0099】
図3のブレードダンパー301は、それに作動的に結合した第1ブレード318を含む。第1ブレード318は、第1ブレード318が撓む、曲がる、伸ばすなどの第1状態(例えば、実質的に曲がらない状態)と第2状態(例えば、実質的に曲がった状態)の間で変更される場合、第1ダンピングトルクとは別にトルクコンバータ200に対する第2ダンピングトルクを生成するように構成される。
【0100】
また、第1ブレード318の状態制御を容易にするため、ブレードダンパー301はまた、第1ブレード318と係合(engaging)する第1ローラ320を含む。第1ブレード318と第1ローラ320は互いに対して移動可能である。
【0101】
特に、第1ブレード318に対する第1ローラ320の移動は、第1ブレード318を曲げたりおよび/または曲げたりしない。第1ブレード318および第1ローラ320に関連した相対的な動きは第1ブレード318の状態を変更し、これは
図12を参照して以下でさらに説明する。
【0102】
このような方式で、ブレードダンパー301は、エンジントルクの少なくとも一部がブレードダンパー301によって伝達される場合、ねじり振動を減衰させる。
【0103】
第1ローラ320(および/または一つ以上の他のローラ)の支持を容易にするため、
図3のブレードダンパー301はまた、入力または第1ブレードダンパー部322(例えば、プレートなどの少なくとも一つの環状体)と、第1ブレードダンパー部322上に位置する第1ベアリング324(例えば、ボールベアリング)とを含む。
【0104】
図3の第1ベアリング324は、第1ローラ320が第1ブレード318の外表面325を横切って少なくとも部分的にローリングできるようにする第1ブレードダンパー部322に対して回転可能に第1ブレードダンパー部322および第1ローラ320に作動可能に結合する。
【0105】
すなわち、
図3の第1ベアリング324は、第1ローラ320をブレードダンパー301の第1ブレードダンパー部322に相対的に回転可能に結合させる。このように、第1ブレードダンパー部322は、第1ベアリング324を通じて第1ローラ320を支持するように大きさが決定されたり、形状化されたり、構造化されたり、および/または構成される。
【0106】
さらに、第1ブレード318(および/または他の一つ以上の他のブレード)を容易に支持するためにブレードダンパー301は、出力または第2ブレードダンパー部327(例えば、プレートなどの少なくとも一つの環状体)を含む。
【0107】
図3の第2ブレードダンパー部327は、第1ブレードダンパー部322に対して回転可能である。一つ以上の開示された例によれば、第2ハブ304は、第2ブレードダンパー部327に対応するか、またはそうでなければ第2ブレードダンパー部327を具現するために使用される。
【0108】
または、異なる構成要素(例えば、第3プレート342)は、
図8および
図9を参照してさらに後述するように、第2ブレードダンパー部327に対応するか、またはこれを具現するために使用される。
【0109】
特に、
図3の第2ブレードダンパー部327は第1ブレード318に連結され、第1ブレード318から第2ダンピングトルクが伝達される。
【0110】
図3に示すように、第1スプリングダンパー部308は、例えば、(a)第1クラッチ303の一部、または(b)第1ブレードダンパー部322、または(c)第2ブレードダンパー部327、または(d)これらの任意の組み合わせのうちの一つからエンジントルクが伝達されるように構成される。
【0111】
例えば、
図3の第1スプリングダンパー部308は、第1クラッチ303が少なくとも部分的に結合する場合、第1ブレードダンパー部322からエンジントルクが伝達されるように第1ブレードダンパー部322に連結される。
【0112】
また、
図3の第2スプリングダンパー部310は、例えば、第2スプリングダンパー部310と第2ハブ304との間に介在したトルクコンバータタービン348を通じて第1シャフト208を駆動するために第2ハブ304に連結される。
【0113】
同様に、
図3に示すように、第1ブレードダンパー部322は、例えば、(a)第1クラッチ303の一部、または(b)第1スプリングダンパー部308、または(c)第2スプリングダンパー部310、または(d)これらの任意の組み合わせのうちの一つからエンジントルクが伝達されるように構成される。
【0114】
例えば、
図3の第2ブレードダンパー部327は、第1クラッチ303が少なくとも部分的に結合する場合、第1クラッチ303からエンジントルクが伝達されるように第1クラッチ303の一部に連結される。
【0115】
また、
図3の第2ブレードダンパー部327は、第1シャフト208を駆動するために第2ハブ304に連結される。しかし、一部の例で、第2ブレードダンパー部327は第1スプリングダンパー部308に連結される。
【0116】
図3には、単一のブレード318およびシングルローラ320を示しているが、一部の例でブレードダンパー301は異なる方法で具現される(例えば、
図12参照)。その一部の例で、ブレードダンパー301は、第1ブレード318に追加的にまたは代案として、一つ以上の他のブレードを含む。
【0117】
したがって、
図3は、単一のブレード318に関連した実施形態を示すが、一部の例で、そのような実施形態は他のブレードにも同様に適用される。その例で、第1ブレード318と他のブレードは、第1軸210に対して放射状に分布される。
【0118】
また、その一部の例で、ブレードダンパー301は、第1ローラ320に追加的にまたは代案として、一つ以上の他のローラを含み、これらのそれぞれは、他のローラのうちのそれぞれのローラと係合(engages)する。したがって、
図3は、単一のブレード318に関連した実施形態を示すが、一部の例で、そのような実施形態は他のブレードにも同様に適用される。
【0119】
図3に示すように、第1スプリング306は、第1軸210に対して実質的に第1半径332に位置する。このように、トルクコンバータ200の作動の間第1スプリング306は第1スプリング306に関連した第1ピッチ円径333(PCD)に対応する実質的に円形経路に沿って移動する。
【0120】
また、第1ローラ320は、第1軸210に対して実質的に第2半径334に位置する。このように、トルクコンバータ200の作動の間第1ローラ320は、第1スプリング306と同様の第2PCD335に対応する実質的に円形経路に沿って移動する。
【0121】
一部の例で、第1半径332は(
図3に示すように)、第2半径334より小さいかまたは大きい。したがって、その例で、第1PCD333は(
図3に示すように)、第2PCD335より小さいかまたは大きい。
図3に示すように、第1PCD333と第2PCD335は互いに対して実質的に同心であり、したがって、第1軸210は、第1PCD333の中心および第2PCD335の中心を通じて延長される。
【0122】
しかし、一部の例で、第1スプリング306および/または第1ローラ320は異なるように位置し、これは
図5を参照して以下でより詳しく説明する。その一部の例で、第1半径332は、第2半径334と実質的に等しいかまたは同等であり、第1PCD333は、第2PCD335と実質的に等しいかまたは同等である。
【0123】
一部の例で、第1PCD333および第2PCD335は、下記数式1によって表現される比率(例えば、PCDの比率)を形成および/または定義する。
【0124】
【0125】
上記の数式1中、PCDspringは、第1PCD333に相当する値を示し、PCDrollerは、第2PCD335に相当する値を示す。
【0126】
特に、このような例で、第1スプリング306と第1ローラ320は、比率が約0.6から約2となるようにトルクコンバータハウジング211に位置する。この比率制限を超えると、第1スプリングダンパー302の減衰ろ過が低下することがあり、適切なトルクコンバータパッケージングが達成しにくい。
【0127】
一部の例で、ダンパー部308、310、322、327のうち、任意の一つ以上(例えば、全て)を具現するために
図3のダンパーアセンブリ300はまた、一つ以上のプレート338、340、342、344(例えば、組み立てられるかまたは連結される)を含み、これらの中で4つが示されている(すなわち、第1プレート338、第2プレート340、第3プレート342、および第4プレート344)。
【0128】
図3に示された例によれば、
図3の第1プレート338と第2プレート340は、第1ブレードダンパー部322を具現するために当該および/または使用される。このように、第1プレート338と第2プレート340は一緒に第1ベアリング324を通じて第1ローラ320を支持する。
図3の第1プレート338は、サイドプレートまたは第1サイドプレートとも呼ばれることもある。
【0129】
また、第2プレート340は、サイドプレートまたは第2サイドプレートとも呼ばれることもある。また、
図3の第3プレート342は、第1スプリングダンパー部308に対応するか、またはこれを具現するために使用される。第3プレート342は、中間プレートとも呼ばれることもある。また、
図3の第4プレート344は、第2スプリングダンパー部310に対応するか、またはこれを具現するために使用される。
【0130】
一方、一部の例で、トルクコンバータ200の少なくとも一つの構成要素は、例えば、第2ハブ304および/またはクラッチピストンなどのダンパー部308、310、322、327を具現するために使用される。
【0131】
図3に示された例によれば、トルクコンバータ200は、ダンパーアセンブリ300と、第1クラッチ303と、タービン348と、流体352(例えば、トルク流体)とを含み、これらのそれぞれは、トルクコンバータハウジング211によって形成されたキャビティ354(例えば、実質的に密閉されたキャビティ)内に配置される。特に、
図3のタービン348は、エンジン作動中に第1クラッチ303が解除される場合、インペラ204から流体352を収容して第2ハブ304に対するトルクを生成するように構成される。
【0132】
例えば、インペラ204は、一つ以上の流体流れ制御部材356(例えば、フィン、ブレード、羽根など)、および流体流れ制御部材356が位置するハウジングまたは第1シェル357(例えば、インペラシェル)を含む。インペラ204の流体流れ制御部材356は、第1軸210に対して放射状に分布され、第1軸210に対して放射状に外側に延長される。
【0133】
これと同様に、
図3のタービン348は、一つ以上の流体流れ制御部材358(例えば、フィン、ブレード、羽根など)、および流体流れ制御部材358が位置するハウジングまたは第2シェル335(例えば、タービンシェル)を含む。タービン348の流体流れ制御部材358は、第1軸210に対して放射状に分布され、第1軸210に対して放射状に外側に延長される。
【0134】
インペラ204の流体流れ制御部材356がカバー202とともに第1軸210を基準にして回転することによって、流体352は、タービン348の流体流れ制御部材358に向かって第1軸210に対して半径方向外側に加圧および/またはポンピングされる。
【0135】
すなわち、インペラ204の流体流れ制御部材356は、流体352がタービン348の流体流れ制御部材358に流体力を与えるように、流体352の流れをタービン348の流体流れ制御部材358に向かうようにする。
【0136】
図3のタービン348は、このような流体相互作用の結果としてトルクまたはトルクコンバータ200の出力を生成し、その程度は、例えば、インペラ204の回転速度、タービン348の回転速度、各流体流れ制御部材356、358の角度、各流体流れ制御部材356、358の長さ、流体352の特性(例えば、粘度)の中で一つ以上など、トルクコンバータ200に関連した一つ以上の媒介変数に基づく。
【0137】
一部の例で、タービン348によって生成されたトルクを増加および/またはトルクコンバータの効率を改善するためにトルクコンバータ200はまた、インペラ204とタービン348との間に作動的に介在したステータ359を含む。
【0138】
図3のステータ359は、ステータ359とハウジング211の一部(例えば、インペラ204)との間に作動的に介在した第2ベアリング(例えば、スラストベアリング)を通じてハウジング211に相対的に回転可能に結合する。
【0139】
特に、
図3のステータ359は、その上に位置する一つ以上の流体流れ制御部材360(例えば、フィン、ブレード、羽根など)を含む。ステータ359の流体流れ制御部材360は、第1軸210に対して放射状に分布され、第1軸210に対して放射状に外側に延長される。
【0140】
より具体的には、ステータ359の流体流れ制御部材360は、流体352がタービン348からインペラ204に移動すると、流体352の流れ方向を変更するように構成され、これは流体352をポンピングする場合、インペラ204の効率を増加および/またはより一般的に流体352の慣性を有利に利用することによってトルクコンバータ200の効率を増加させる。
【0141】
例えば、タービン348が回転することによって、タービン348の流体流れ制御部材358は、流体352をステータ359の流体流れ制御部材360上に第1方向に向かうようにし、これにより、ステータ259は、第1方向とは異なる第2方向にインペラ204の流体流れ制御部材356上に流体に向けるようにする。
【0142】
流体352のこのような制御は、ステータ359が第1軸210に対して回転させることができる(例えば、車両100の比較的高速で)。
【0143】
さらに、このようなステータ回転を説明するためにトルクコンバータ200はまた、ステータ359に作動可能に結合し、インペラ204とタービン348との間に介在した第2クラッチ361(例えば、ワンウェイクラッチ)を含む。特に、第2クラッチ361は、ステータ359が第1軸210に対して単一方向(例えば、時計方向または反時計方向)に回転することを防止するように構成される。
【0144】
図3の第2ハブ304は第1シャフト208を収容し、タービン348によって生成されたトルクを第1シャフト208に提供するように大きさが決定されるか、形状化されるか、構造化されるか、および/または構成される。第2ハブ304は、ステータ359に相対的に回転可能に結合し、したがって、例えば、第2ハブ304と(a)第2ハブ304の一部および/または(b)タービン348の一部の間に作動的に介在した第3ベアリング(例えば、スラストベアリング)を通じてハウジング211に結合する。
【0145】
また、第2ハブ304は、タービン348の第2シェル365に相対的に回転不能に(すなわち、固定的に)結合する。このように、タービン348と第2ハブ304は一緒に第1クラッチ303が結合解除されると、ハウジング211に対して回転可能である。
【0146】
一部の例で、第2ハブ304は、その上に位置した溝を有する内表面(例えば、内周面)を定義し、第1シャフト208は、その上に位置したスプラインを有する外表面(例えば、外周面)を定義する。
【0147】
その例で、第2ハブ304の溝は、第1シャフト208のスプラインを収容することによって、第2ハブ304を第1シャフト208に相対的に回転不能に(すなわち、固定的に)結合する。
【0148】
言い換えれば、
図2の第2ハブ304と第1シャフト208は、第1シャフト208と第2ハブ304が同じ方向に第1軸210に対して一緒に回転するように一緒にスプライン結合する。
【0149】
一部の例で、タービン348を支持するか、またはタービン348と第2ハブ304との結合を容易にするために
図3の第2ハブ304は、第1軸210に対して半径方向外側に第2ハブ304から離れて延長される第1フランジ362を定義する。
【0150】
その例で、第2シェル365は第1フランジ362上に位置し、例えば、一つ以上のファスナー、および/または一つ以上の締結方法または技術(例えば、溶接)によって第1フランジ362に相対的に回転不能に(すなわち、固定的に)結合する。
【0151】
例えば、ダンパーアセンブリ300は、タービン348を第1フランジ362に結合する一つ以上のファスナー363(例えば、ボルト、スタッド、リベットなど)を含み、これは第1軸210に対して放射状に分布される。
図3に示すように、ファスナー363は、第2シェル365の一部および第1フランジ362の一部を通して延長される。
【0152】
図3の第1クラッチ303は、例えば、変速機システム104のアクチュエーターシステムにより、その第1状態(例えば、分離された状態)と第2状態(例えば、完全に係合した状態または部分的に係合した状態)との間で変更可能である。
【0153】
第1クラッチ303の第1状態は、トルクコンバータ200の第1作動モードに対応する。すなわち、第1クラッチ303が第1状態の場合、第1クラッチ303はトルクコンバータ200の第1作動モードを提供する。
【0154】
また、第1クラッチ303の第2状態は、トルクコンバータ200の第2作動モードに対応する。すなわち、第1クラッチ303は、第1クラッチ303が第2状態の場合、トルクコンバータ200の第2作動モードを提供する。
【0155】
特定の作動条件の間ハウジング211と第2ハブ304とを一緒に連結することを容易にするため、
図3の第1クラッチ303は、ハウジング211内部にピストン364を含む。
図3のピストン364は、例えば、プレートなどの環状体を用いて具現される。
【0156】
図3に示すように、ピストン364は、第2ハブ304の外側面366(例えば、比較的滑らかな外周面)上にまたはそれに隣接し、そしてカバー202に隣接して位置する。第1クラッチ303の第2状態を提供するために
図3のピストン364は、カバー202と係合してピストン364とカバー202によって定義された結合インターフェース367で摩擦を生成するように構成される。
【0157】
例えば、
図3のピストン364は、カバー202に向かって第1方向368に外側面366に沿っておよび/またはそれに対してスライディング可能で、これによってそれぞれのピストン364、およびカバー202に関連した環状表面は互いに対して実質的に大きな力を伝達する。
【0158】
ピストン364とカバー202との摩擦結合は、カバー202とピストン362との間の連結を提供し、したがって、第1クラッチ303の第2状態を提供する。
【0159】
その結果、ピストン364は、エンジントルクをカバー202から、例えば第1スプリングダンパー部308および/または第1ブレードダンパー部322などのダンパーアセンブリ300の部分に伝達する。
【0160】
逆に、第1クラッチ303の第1状態を提供するためにピストン364は、カバー202から結合解除および/または分離するように構成される。例えば、
図3のピストン364は、第1方向368と反対である第2方向369に外側面366に沿っておよび/またはそれに対してスライディング可能で、これによって環状表面が互いに結合解除または分離される。
【0161】
ピストン364とカバー202とのこのような結合解除は、第1クラッチ303の第1状態を提供する。その結果、ピストン364は、ダンパーアセンブリ300によるエンジントルクの伝達を停止する。
さらに、一部の例で、ピストン364は、ピストン364の外部半径またはそれに近接してその上に位置した一つ以上の連結部370(例えば、タブおよび/または突出部)を含む。
【0162】
ピストン364の連結部370は、第1軸210に対して半径方向外側に延長および/またはピストン364から離れる方向に第1プレート338を収容するために第1プレート338に向かって湾曲する。ピストン364の連結部370は、第1軸210に対して放射状に分布される。
【0163】
これと同様に、このような例で、
図3の第1プレート338はまた、第1プレート338の外部半径、またはそれに近接してその上に位置した一つ以上の連結部371(例えば、タブおよび/または突出部)を含む。
【0164】
第1プレート338の連結部371は、第1軸210に対して半径方向外側に延長および/または第1プレート338から離れる方向に連結部370を収容するためにピストン364の連結部370に向かって湾曲する。
【0165】
特に、ピストン364の連結部370は、第1プレート338の連結部371のそれぞれと係合(engage)するように構成される。このように、ピストン364の回転運動は第1プレート338の回転運動を引き起こす。
【0166】
一部の例で、流体352を介在したピストン364の制御を容易にするため、トルクコンバータ200は、第1チャンバー372(例えば、油圧流体チャンバー)と、第1チャンバー372に流体カップリング(例えば、ピストン364とカバー202との間の空間を介して)された第2チャンバー374とを含む。
図3の各チャンバー372、374は、ピストン364とハウジング211によって形成される。
【0167】
このように、第1チャンバー372はピストン364の第1側面に位置し、第2チャンバー374は第1側面に対向するピストン364の第2側面に位置する。また、第1チャンバー372は、第2ハブ304によって部分的に形成される。
【0168】
特に、流体352は、第1チャンバー372から第2チャンバー374に流れ、これはピストン364をカバー202と結合させるように圧力を加えるためにピストン364を横切って流体の圧力差を生成する。例えば、流体352は、第1方向368に指向される構成要素を有するピストン364に力を付与する。
【0169】
一部の例で、
図3の第1シャフト208は、第1シャフト208を通じて延長される一つ以上の流体チャンネル(例えば、油路)を形成して変速機システム104に関連したバルブをトルクコンバータキャビティ354に流体的に連結する。
【0170】
このような例で、車両制御器105は、バルブを制御して位置を変更(例えば、開放)するように構成され、これは流体チャンネルを通じて変速機システム104の流体供給部から第1チャンバー372に流体352を運搬する。したがって、第1チャンバー372に関連した流体圧力が増加する。
【0171】
図3に示すように、ブレードダンパー301およびスプリングダンパー302は相互並列に連結される。この例で、ピストン364、ローラ320、および第1スプリングダンパー部308(例えば、第3プレート342)は相互連結される。また、第1ブレード318は第2ハブ304に連結され、第2スプリングダンパー部310はタービン348を通じてタービン348または第2ハブ304に連結される。
【0172】
この例で、第1クラッチ303が第3状態で作動する場合、ブレードダンパー301に対して、トルクは(a)カバー202からピストン364に、(b)ピストン364から第1プレート338に、(c)第1プレート338から第1ローラ320(および/または第1ベアリング324)に、(d)第1ローラ320から第1ブレード318に、および(e)第1ブレード318から第2ハブ304に連続的に伝達可能である。
【0173】
また、第1クラッチ303が第2状態で作動する場合、第1スプリングダンパー302に対して、トルクは(a)カバー202からピストン364に、(b)ピストン364から第1プレート338に、(c)第1プレート338から第1ローラ320(および/または第1ベアリング324)に、(d)第1ローラ320から第2プレート340に、(e)第2プレート340から第3プレート342に、(f)第3プレート342から第1スプリング306で、(g)第1スプリング306から第4プレート344に、(h)第4プレート344から第2シェル365に、および(i)第2シェル365から第2ハブ304に連続的に伝達可能である。
【0174】
一部の例で、ダンパーアセンブリ301またはトルクコンバータ200は、ダンピング性能を向上させるために少なくとも一つの振り子ダンパーを含み得る。振り子ダンパーは、フロントカバー202、インペラシェル357、タービンシェル365、ダンパーアセンブリ301を構成する任意のプレート338、340、またはそれらのうちの一つまたは任意の組み合わせによって連結されるか、または一体に形成され得る。
【0175】
好ましくは、振り子ダンパーは、第1スプリングダンパー302およびブレードダンパー301が占有しない空間に位置し得る。第1スプリングダンパー302は、ブレードダンパー301より小さい断面積を有しているため、振り子ダンパーは、第1スプリングダンパー302の半径方向内側または第1スプリングダンパー302の半径方向外側に位置し得る。
【0176】
図4は、
図3のトルクコンバータ200の部分拡大図であって、ダンパーアセンブリ300を部分的に示す。
図4に示された例によれば、第1スプリングダンパー部308は、例えば、第2プレート340と第3プレート342などの2つのプレートに対応および/またはこれを用いて具現される。
【0177】
このように、
図4の第2および第3プレート340、342は、第1固定メカニズム(例えば、溶接、ファスナーなどのうち、任意のもの)および/または第1固定方法(例えば、溶接、ボルティング、リベッティングなどのうち、任意のもの)によって相対的に回転不能に(すなわち、固定的に)結合する。例えば、
図3のダンパーアセンブリ300はまた、第2および第3プレート340、342のうち、一つを通じて少なくとも部分的に延長される一つ以上のファスナー402(例えば、ボルト、リベットなど)を含み、そのうちの一つがこの例として示されている。
【0178】
この例で、ファスナー402は、第1軸210(明示的に図示せず)に対して放射状に分布される。このように、第2および第3プレート340、342は同じ方向に第1軸210に対して一緒に回転することができる。特に、第2および第3プレート340、342は、このような固定メカニズムおよび/または方法によって一緒に堅固に結合または連結される。
【0179】
さらに、一つ以上の開示された例によれば、
図4の第3プレート342は、第1スプリング306を支持および/または維持するように構成される。例えば、
図4の第3プレート342は、第1部分404(例えば、内側部分)と第1部分404に連結される第2部分406(例えば、外側部分)とを含む。
【0180】
特に、第3プレート342の第2部分406は、第1スプリング306が位置する第1スプリングキャビティ316を形成するように大きさおよび/または形状が決定される。したがって、
図4の第3プレート342は、リテーナプレートとも呼ばれる。
【0181】
図4に示すように、第3プレート342は第2プレート340上に位置し、第1軸210に対して半径方向外側にファスナー402から離れるように延長される。
【0182】
また、この例で、第3プレート342の第2部分406は、第1スプリング306の第1端部との結合に関連した第1シート312を形成するように大きさおよび/または形状が決定される。
【0183】
図5は、
図3のトルクコンバータ200の他の部分拡大図であって、ダンパーアセンブリ300を部分的に示す。
図3に示すものとは異なり、
図5のダンパーアセンブリ300は、第1PCD333と第2PCD335が実質的に等しいかまたは同等であるように構成される。
【0184】
また、
図4に示す例とは対照的に、
図5の第1スプリングダンパー部308は、第2プレート340に対応および/またはこれを用いて具現されるが、第3プレート342(すなわち、単一のプレート340)ではない。
【0185】
この例で、第2プレート340は、
図5に示すように、第1部分502(例えば、内側部分)と、第1部分502に連結される第2部分504(例えば、外側部分)とを含む。
【0186】
第2プレート340の第2部分504は、第1軸210(明示的に図示せず)に対して半径方向外側に第1部分502から離れるように延長される。特に、
図5の第2部分504は、第1スプリング306が位置する第1スプリングキャビティ316を形成するように大きさおよび/または形状を有する。
【0187】
このように、
図5の第2プレート340は、第1スプリング306(および/または他のスプリング)を支持および/または維持するように構成される。また、この例で、第2部分504はまた、第1スプリング306の第1端部との結合に関連した第1シート312を形成するように大きさおよび/または形状が決定される。
【0188】
さらに、
図5の第2プレート340は、第1および第2部分502、504に連結される第3部分506を含む。特に、第3部分506は、ベアリング324または第1ローラ320に関連した構成要素(例えば、インナーレースまたはピン)を収容するために第1および第2部分502、504から離れるように延長および/または湾曲する。
【0189】
したがって、一つ以上の開示された例によれば、第2プレート340は、
図5に示すように、第1ブレードダンパー部322と第1スプリングダンパー部308とを全て形成する。
【0190】
図5に示された例によれば、第2スプリングダンパー部310は、第4プレート344などの単一のプレートで具現される。
【0191】
図5の第4プレート344は、例えば一つ以上のファスナーおよび/または締結方法または技術により第2シェル365に相対的に回転不能に(すなわち、固定的に)結合する。このように、
図5の第4プレート344は、第1スプリング306によって生成された第1ダンピングトルクを第2シェル365に提供する。
【0192】
図6は、
図3のトルクコンバータ200の他の拡大部分図であって、ダンパーアセンブリ300を部分的に示す。
図6の第1ブレード318は、第2ハブ304によって支持される。例えば、
図6に示すように、第1ブレード318は、第2ハブ304の外側面366上に位置する。
【0193】
図6に示された例によれば、
図6の第1ブレード318は、第2固定メカニズム(例えば、溶接、ファスナーなど)および/または第2固定方法(例えば、溶接、ボルティング、リベッティングなど)によって第2ハブ304に相対的に回転不能に(すなわち、固定的に)結合する。
【0194】
図6に示すように、第1ブレード318およびハブ外側面366上に位置する溶接部602は、第1ブレード318を第2ハブ304にカップリングする。特に、第1ブレード318と第2ハブ304は、このような固定メカニズムおよび/または方法によって一緒に堅固に結合または連結される。
【0195】
図6のピストン364は、例えば、ピストン364に加わる流体圧力によって第2ハブ304の端部に近接した外側面366の領域に沿ってスライド移動するように構成される。
【0196】
この例で、ピストン364を横切って流体の圧力差を生成することを容易にするため、
図6のトルクコンバータ200は、ピストン364と第2ハブ304との間に作動的に結合したシール604(例えば、Oリング)を含む。
【0197】
例えば、
図6に示すように、シール604は、第2ハブ304の外側面366によって形成される溝606(例えば、外部円周方向溝)内に位置および/またはこれによって延長される。
【0198】
特に、シール604は、流体シールを形成するように第2ハブ304の外側面366、ピストン364の内表面608(例えば、内周面)、および第2ハブ304の一つ以上の壁に密閉的に結合する。
【0199】
したがって、第1クラッチ303が第1状態から第2状態に変更される場合、第1および第2チャンバー372、374間の流体352の流れはシール604によって改善される。
【0200】
この例で、流体352は
図6の点線/破線で示すように、クラッチ結合の間実質的に経路614に沿ってピストン364とカバー202との間で流れる。
【0201】
一部の例で、ピストン364は、ピストン364の端部(例えば、内部半径方向端部)にまたはそれに近接して位置する第2フランジ616を含む。第2フランジ616は、第1方向368に第1軸210に沿って第1ブレード318から離れる溝606上に延長される。
【0202】
この例で、第2フランジ616はピストン364の内表面608を提供し、これはハブ外側面366から比較的小さい距離ほど離隔される。したがって、第2フランジ616は、第2ハブ304に対するピストン364の位置および/または方向(目標とする)を維持することを容易にする。
【0203】
図6に示された例によれば、第2プレート340も第2ハブ304によって支持する。例えば、
図6に示すように、第2プレート340は、第2ハブ304の外側面366に位置する。さらに、
図6の第2プレート340は、第2ハブ304に対して回転可能である。
【0204】
この例で、第2プレート340は、ピストン364の第2フランジ616と同様に、第2プレート340の内部半径またはこれに近接して第2プレート340上に位置する第3フランジ618を形成および/または限定する。
【0205】
図6の第3フランジ618は、第2方向369に第1軸210に沿ってブレード318から離れるハブ外側面366の領域に沿って延長される。また、第3フランジ618は、第2ハブ304の外側面366から比較的小さい距離ほど離隔した内側面620(例えば、湾曲および/または円形表面)を有する。
【0206】
追加的にまたは代案として、第3フランジ618の内側面620は、第2ハブ304の外側面366とスライディング可能に結合する。このような方式で、第3フランジ618は、第2ハブ304に対する第2プレート340の位置および/または方向(目標とする)を維持することを容易にする。
【0207】
特に、
図6の第2ハブ304は、第2フランジ618および/またはより一般的にフランジの内側面622に結合することによって、ハウジング211に対して第1スプリングダンパー部308を中心に位置させる。
【0208】
図7は、
図3のトルクコンバータ200の他の拡大部分図であって、ダンパーアセンブリ200を部分的に示す。特に、第2プレート340は、第2ハブ304の第1フランジ362によって支持する。
【0209】
例えば、第2ハブ304の外側面366と結合する代わりに(
図3に示す)、
図7の第2プレート340は、第1フランジ362によって形成および/または限定された外表面702(例えば、外部円周表面)と接触する。
【0210】
図7に示された例によれば、第2プレート340の内表面704(例えば、内部円周表面)は、第1フランジ362の外周表面702に近接および/またはその上に位置する。すなわち、この一部の例で、第2プレート340の内表面704は、第1フランジ362の外表面702から比較的小さい距離ほど離隔する。
【0211】
追加的にまたは代案として、第2プレート340の内表面704は、ハウジング211に対して第2プレート340の中心に合わせる第1フランジ362の外表面702とスライディング可能に結合する。
【0212】
図8は、
図2のA-A線に沿ったトルクコンバータ200の他の部分断面図であって、本発明の例として、他の構成を有するダンパーアセンブリ300を示す。
【0213】
図8に示された例によれば、トルクコンバータ200は、ハウジング211と、ダンパーアセンブリ300と、第1クラッチ303と、第2ハブ304と、タービン348とを含む。
【0214】
図8のダンパーアセンブリ300は、第1クラッチ303と第2ハブ304との間に作動的に介在し、ブレードダンパー301と第1スプリングダンパー302とを含む。また、
図8の第1クラッチ303はピストン364を含む。
【0215】
図8の第3プレート342は、第1スプリングダンパー部308に対応および/またはこれを具現するために使用される。また、
図8の第4プレート344は、第2スプリングダンパー部310に対応および/またはこれを具現するために使用される。
【0216】
一部のこの例で、第4プレート344は、第1スプリング306(および/または他のスプリング)を支持および/または維持するように構成される。例えば、
図8に示すように、第4プレート344は、第1スプリング306が位置する第1スプリングキャビティ316を形成するように大きさおよび/または形状が決定される。
【0217】
図8に示された例によれば、ブレードダンパー301および第1スプリングダンパー302は直列に一緒に連結される。ブレードダンパー301および第1スプリングダンパー302は一緒に第1クラッチ303が第2状態にある場合、ハウジング211が受けるねじり振動を減衰するように構成される。
【0218】
図3に示す例とは対照的に、
図8のダンパーアセンブリ300は、ブレード318が第2ハブ304の代わりに、第1スプリングダンパー部308に第2ダンピングトルクを提供するように構成される。
【0219】
また、
図3に示す例とは対照的に、
図8の第1ローラ320および/または第1ベアリング324は、第1スプリングダンパー部308にエンジントルクを提供しない。
【0220】
したがって、
図8の第1スプリングダンパー302は、ブレードダンパー301の出力が第1スプリングダンパー302に対する入力として印加されるようにブレードダンパー301に対して2次的である。
【0221】
例えば、第1クラッチ303が第2状態で作動する場合、ブレードダンパー301および第1スプリングダンパー302いずれもに対して、トルクは(a)カバー202からピストン364に、(b)ピストン364から第1プレーズ338に、(c)第1プレート338から第1ローラ320(および/または第1ベアリング324)に、(d)第1ローラ320から第1ブレード318に、(e)第1ブレード318から第3プレート342に、(f)第3プレート342から第1スプリング306に、(g)第1スプリング306から第4プレート344に、(h)第4プレート344から第2シェル365に、および(i)第2シェル365から第2ハブ304に連続的に伝達可能である。
【0222】
図8の第1ブレード318は、第3固定メカニズム(例えば、溶接、ファスナーなど)および/または、第3固定方法(例えば、溶接、ボルティング、リベッティングなど)によって第3プレート342に相対的に回転不能に(すなわち、固定的に)結合する。
【0223】
図8に示すように、第3プレート342は、第1ブレード318に隣接および/または結合する中心に近接した前端部801を有する。この例で、
図8のダンパーアセンブリ300は、第3プレート342の前端部801でまたはその近所で第1ブレード318と第3プレート342を通じて延長される一つ以上のファスナー802(例えば、ボルト、リベットなど)を含み、そのうちの一つがこの例に示されている。
【0224】
したがって、
図8の第1クラッチ303が第2状態の場合、エンジントルクがハウジング211から第2ハブ304に、まずブレードダンパー301を通じて伝達された後、第1スプリングダンパー302を通じて伝達される。
【0225】
図8に示された例によれば、第2プレート340と第3プレート342が互いに対して少なくとも部分的に回転できるように第2プレート342は、第3プレート342に移動可能に結合する。
【0226】
この例で、第2プレート340は、第2プレート340の内部半径にまたはそれに近接するようにその上に位置した第4フランジ804を含む。
【0227】
さらに、
図8の第3プレート342はその上に位置し、第2プレート340の内部半径に対応する第1軸210に対する半径で第1軸210の周りに少なくとも部分的に延長されるスロット806を含む。
【0228】
特に、
図8の第4フランジ804は、ハウジング211に対して第3プレート342を中心に合わせるためにスロット806を通じてスライド移動可能に構成される。例えば、第4フランジ804は、スロット806の第1端部と、第1端部の反対側にあるスロット806の第2端部との間でスロット806を通じてスライド移動可能である。
【0229】
図8に示された例によれば、ダンパーアセンブリ300は、第1ブレード318と第2ハブ304との間に介在した第5プレート808を含む。第5プレート808は、第5プレート808の外表面上に溝810を限定する。
【0230】
図8に示すように、第1ブレード318、第1プレート338、第3プレート342、およびファスナー802は溝810に位置する。
【0231】
図8の第5プレート808は、第1ブレード318、第1プレート338、および第3プレート342に対する支持を提供するために第2ハブ304の外側面366に対してスライディング移動可能に構成される。
【0232】
または、第5プレート808は、例えば、固定メカニズムおよび/または固定方法によって第2ハブ304に相対的に回転不能に(すなわち、固定的に)結合する。
【0233】
図9は、
図2のA-A線に沿ったトルクコンバータ200の他の部分断面図であって、本発明の例として、他の構成を有するダンパーアセンブリ300を示す。
【0234】
図9に示された例によれば、トルクコンバータ200は、ハウジング211と、ダンパーアセンブリ300と、第1クラッチ303と、第2ハブ304と、タービン348とを含む。
【0235】
図8のダンパーアセンブリ300は、第1クラッチ303と第2ハブ304との間に作動的に介在し、ブレードダンパー301と第1スプリングダンパー302とを含む。また、
図8の第1クラッチ303はピストン364を含む。
【0236】
図8のダンパーアセンブリ300と同様に、
図9のブレードダンパー301および第1スプリングダンパー302は直列に一緒に連結される。
【0237】
図10は、
図2のA-A線に沿ったトルクコンバータ200の他の部分断面図であって、本発明の例として、他の構成を有するダンパーアセンブリ300を示す。
【0238】
図10に示された例によれば、トルクコンバータ200は、ハウジング211と、ダンパーアセンブリ300と、第1クラッチ303と、第2ハブ304(明示的に図示せず)と、タービン348とを含む。
【0239】
図10のダンパーアセンブリ300は、第1クラッチ303と第2ハブ304との間に作動的に介在する。
【0240】
また、
図10のダンパーアセンブリ300は、ブレードダンパー301と第1スプリングダンパー302とを含み、
図10の第1クラッチ303は、ハウジング211の内部にピストン364を含む。
【0241】
ブレードダンパー301および第1スプリングダンパー302は一緒に第1クラッチ303が第2状態にある場合、ハウジング211が受けるねじり振動を減衰するように構成される。
【0242】
図10に示された例によれば、第1スプリング306および第1ローラ320は、第1軸210(明示的に図示せず)に対して実質的に異なる半径に位置する。
【0243】
例えば、
図10の第1半径332は、第2半径334より実質的にさらに大きい。この例で、第1スプリング306は、第1ローラ320および/または第1ブレード318を部分的に取り囲む(
図10の点線/破線で示す)。
【0244】
また、
図10に示すように、第1軸210に垂直な第2軸1002(例えば、垂直軸)は、中心領域または中心(例えば、質量中心)を筒ゆすいで第1軸210に対して半径方向外側に延長される。
【0245】
これと同様に、第1軸210に垂直の第3軸1004:例えば、垂直軸)は第1ホルロ320の中心領域または中心(例えば、質量中心)を通じて第1軸210に対して半径方向外側に延長される。
【0246】
一部の例で、第1ローラ320の中心と第1スプリング306の中心は同じである(すなわち、第1ローラ320と第1スプリング306は同心である)。この例で、第2軸1002と第3軸1004は単一軸を規定する。
【0247】
すなわち、第1ローラ320と第1スプリング306の中心は互いに垂直に整列する。また、この例で、第1スプリング306と第1ローラ320は、カバー202の側面から同じ距離(例えば、水平距離)ほど離隔する。
【0248】
または、第1ローラ320の中心は、
図10に示すように、第1スプリング306の中心に対してオフセットされる。
図10に示された例によれば、第2軸1002と第3軸1004は、第1ローラ320の厚さ1008より約5倍以下であるオフセット1006を定義する。
【0249】
すなわち、第1ローラ320と第1スプリング306のそれぞれの中心は、ブレードダンパー301の両側からこのような値に対応する距離ほど互いに対してオフセットされる。このオフセット制限を超えると、適切なトルクコンバータのパッケージングを達成しにくい場合がある。
【0250】
図10のオフセット1006は、第1方向368、第2方向369のうちの一つ、または第1および第2方向368、369の両方とも第1ローラ320の中心から離れるように延長され得る。
【0251】
一部の例で、第1スプリング306および/または第1ローラ320は、概してハウジングキャビティ354の領域1010内に位置し、その境界は、インペラ204およびカバー202によって定義される。
【0252】
図10に示された例によれば、第1スプリングダンパー部308は、第3プレート342に対応および/またはこれを用いて具現される。
図3に示す例とは対照的に、
図10の第3プレート342はタービン348の代わりに、ピストン364に連結される。
【0253】
例えば、
図10の第3プレート342は、ピストン364の外部半径でまたはそれに近接してピストン364に位置する。
図10に示すように、第3プレート342は、ピストン364と第1プレート338との間に介在する。
【0254】
また、
図10の第3プレート342は、第4固定メカニズム(例えば、溶接、ファスナーなど)および/または第4固定方法(例えば、溶接、ボルティング、リベッティングなど)によってピストン364に相対的に回転不能に(すなわち、固定的に)結合する。
【0255】
例えば、
図10のダンパーアセンブリ300は、第3プレート342およびピストン364を通じて延長される一つ以上のファスナー1012(例えば、ボルト、リベット、など)を含み、そのうちの一つが例として示されている。
【0256】
図10のファスナー1012は、第1軸210に対して放射状に分布される。このように、
図10のピストン364は、第3プレート342と第1スプリング306とを支持する。
【0257】
また、
図10に示された例によれば、第2スプリングダンパー部310は、例えば、第1プレート338と第2プレート340などの第1ブレードダンパー部322に対応および/またはこれを用いて具現される。すなわち、
図10のブレードダンパー部322は、第1および第2プレート338、340に対応および/またはこれを用いて具現される。
【0258】
特に、第1プレート338および/または第2プレート340は、第1スプリング306の第2端部との結合に関連する第2シート314を形成する。
【0259】
このようなダンパーアセンブリ300の構成は、
図10に示すように、第1スプリングダンパー302の出力がブレードダンパー301に対する入力として印加されるようにブレードダンパー301と第1スプリングダンパー302とが直列に一緒に連結され、ブレードダンパー301が第1スプリングダンパー302に対して2次的な場合に適合する。
【0260】
図11は、
図10のトルクコンバータ200の拡大部分図であって、ダンパーアセンブリ300を部分的に示す。
図10に示す例とは対照的に、
図11の第1スプリングダンパー部308は、第3プレート342の代わりにピストン364に対応および/またはこれを用いて具現される。
【0261】
特に、
図11のピストン364は、第1スプリング306が配置される第1スプリングキャビティ316を形成するように大きさおよび/または形状が決定される。このように、
図11のピストン364は、第1スプリング306を取り込みおよび/または保持する。
【0262】
また、この例で、
図11のピストン364は、第1スプリング306の第1端部との結合に関連した第1シート312(
図11の点線/破線で示す)を形成するように大きさおよび/または形状が決定される。
【0263】
図12は、本発明の実施形態によるブレードダンパー301の例示的な構成を示す図である。
図12に示された例によれば、ブレードダンパー301は、第1ブレード318と、第1ローラ320と、第2ブレード1202と、第2ローラ1204とを含む。
【0264】
第1ローラ320は、例えば、上述のように、第1プレート338および/または第2プレート340を通じて第1軸210に対して第2半径334に実質的に維持する。
【0265】
図12の第1ブレード318は、第1軸210に対して半径方向外側に第2ハブ304から離れるように延長され、第2ハブ304周りに少なくとも部分的に湾曲する。
【0266】
特に、第1ローラ320が第1ブレード318の結合部分1206を横切って第1ブレード318の第1端部1208から離れる第1ブレード318の外表面325に沿ってローリングすることによって、第1ローラ320は、第1ブレード318を第2ハブ304側に押し付けるために(すなわち、第1ブレード318が曲がる)外表面325に力を加える。
【0267】
したがって、第1ブレード318は力に基づいて第2ダンピングトルクを生成し、第2ハブ304にトルクを印加して第2ハブ304を駆動させる。
【0268】
逆に、第1ローラ320が結合部分1206を横切って第1端部1208に向かって第1ブレード318の外表面325に沿ってローリングすることによって、第1ブレード318は第2ハブ304から離れるように移動し(すなわち、第1ブレード318は曲がらない)、外表面325に加わる力の大きさは減少する。
【0269】
このような方式で生成された力および/またはトルクは、ブレードダンパー301に関連した一つ以上の媒介変数、例えば(a)第2ハブ304の角度位置に対する第1ローラ320の角度位置、(b)第1ブレード318の形状(例えば、曲率)、(c)第1ブレード318の厚さ1210、(d)第1ベアリング324の直径、(e)第1軸210に対する第1ローラ320の位置、(f)第1ブレード318に関連した一つ以上の材料特性(例えば、強度、剛性、弾性など)、(g)その他、または(h)これらの任意の組み合わせのうちの一つに基づく。
【0270】
第1ブレード318の厚さ1210は、ブレードの長さにわたって実質的に均一である。一部の例で、第1ブレード318の厚さ1210は12mm未満である。
【0271】
図12は、第1ブレード318と第1ローラ320に関連した実施形態を示すが、一部の例で、このような実施形態は同様に、第2ブレード1202と第2ローラ1204に適用される。特に、このような方式で多重ブレード318、1202と多重ローラ320、1204を使用してブレードダンパー301を実現することは、ダンパー性能を改善および/または積載容量を増加させる。
【0272】
図13は、
図2のトルクコンバータ200の概略図であり、本発明の実施形態による第1ダンパー構成1300(例えば、並列構成)を示す。
図13に示された例によれば、トルクコンバータ200は、入力または第1トルクコンバータ部1302と、出力または第2トルクコンバータ部1304と、ダンパーアセンブリ300とを含む。
【0273】
図13のダンパーアセンブリ300は、第1トルクコンバータ部1302と第2トルクコンバータ部1304との間に作動的に介在し、これにより、第1トルクコンバータ部1302から第2トルクコンバータ部1304にトルクがブレードダンパー301と第1スプリングダンパー302を通じて伝達される。
【0274】
特に、ブレードダンパー301と第1スプリングダンパー302は一緒に第1クラッチ303が第2状態にある場合、トルクコンバータ200によって伝達されたねじり振動を減衰するように構成される。
【0275】
図13の第1トルクコンバータ部1302は、(a)ハウジング211部分(例えば、カバー202)、(b)第1クラッチ303部分(例えば、ピストン364)、または(c)これらの組み合わせのうちの一つに対応および/またはこれを用いて具現される。
【0276】
特に、
図13の第1トルクコンバータ部1302は、エンジン102によって生成されたトルクが伝達されるようにエンジン102に連結される。また、
図13の第1トルクコンバータ部1302は、ダンパーアセンブリ300に連結され、ブレードダンパー301および/または第1スプリングダンパー302にエンジントルクを提供する(例えば、第1クラッチ303が第2状態にある場合)。
【0277】
図13の第2トルクコンバータ部1304は、(a)第2ハブ304部分(例えば、第1フランジ362)、(b)タービン348部分(例えば、第2シェル365)、または(c)これらの組み合わせのうちの一つに対応および/またはこれを用いて具現される。
【0278】
特に、第2トルクコンバータ部1304は、ダンパーアセンブリ300の出力が伝達されるようにダンパーアセンブリ300に連結される。また、第2トルクコンバータ部1304は、第1シャフト208に連結され、ダンパーアセンブリ300の出力を車両変速機システム104に提供する。
【0279】
図13に示された例によれば、
図13のブレードダンパー301と第1スプリングダンパー302は、第1トルクコンバータ部1302と第2トルクコンバータ部1304との間に並列に一緒に連結され、第1ダンパー構成1300を提供する。
【0280】
この例で、第1クラッチ303が第2状態にある間トルクコンバータ200にエンジントルクが伝達される場合、
図13のダンパーアセンブリ300は、第2トルクコンバータ部1304にエンジントルクが伝達される前にエンジントルクを分割および/またはエンジントルクをブレードダンパー301および第1スプリングダンパー302に分配する。
【0281】
すなわち、この例で、ダンパーアセンブリ300は(a)第1トルクコンバータ部1302からブレードダンパー301の一部(例えば、第1ローラ320)までのエンジントルクの第1部分(すなわち、エンジントルクより実質的に小さなトルク)、および(b)第1トルクコンバータ部1302から第1スプリングダンパー302の一部(例えば、第2プレート340または第3プレート342のうちの一つ)までのエンジントルクの第2部分(すなわち、エンジントルクより実質的に小さなトルク)を伝達する。
【0282】
このような方式で、ブレードダンパー301と第1スプリングダンパー302それぞれは、並列に一緒に連結される場合、エンジントルクの別個または異なる部分と相互作用する。
【0283】
図14は、
図2のトルクコンバータ200に対する他の概略図であって、本発明の実施形態による第2ダンパー構成1400(例えば、第1直列構成)を示す。
【0284】
図13に示す例とは対照的に、
図14の第1トルクコンバータ部1302は第1スプリングダンパー302にのみ連結されてエンジントルクを第1スプリングダンパー302に提供する。また、第2トルクコンバータ部1304はブレードダンパー301にのみ連結されてブレードダンパー301の出力が伝達される。
【0285】
図14に示された例によれば、トルクコンバータ200はまた、第1および第2トルクコンバータ部1302、0304の間に介在した中間または第3トルクコンバータ部1402を含む。また、第3トルクコンバータ部1402は、ブレードダンパー301と第1スプリングダンパー302との間に介在する。
【0286】
一部の例で、
図14の中間トルクコンバータ部1402は(a)第1プレート338、(b)第2プレート340、(c)第3プレート342、(d)第5プレート808、または(e)これらの組み合わせに対応および/またはこれを用いて具現される。
【0287】
特に、
図14の中間トルクコンバータ部1402は、ブレードダンパー301と第1スプリングダンパー302との間に連結され、第1スプリングダンパー302からブレードダンパー301にトルクが伝達される。
【0288】
図14に示された例によれば、ブレードダンパー301と第1スプリングダンパー302は第1トルクコンバータ部1302と第2トルクコンバータ部1304との間に直列に一緒に連結され、第2ダンパー構成1400を提供する。
【0289】
特に、ブレードダンパー301は、第1スプリングダンパー302の出力がブレードダンパー301に対する入力として作用するように第1スプリングダンパー302に対して2次的である。したがって、第1クラッチ303が第2状態にある間トルクコンバータ200にエンジントルクが伝達される場合、
図14のダンパーアセンブリ300はエンジントルクを分割しないか、またはエンジントルクをブレードダンパー301および第1スプリングダンパー302に分配しない。
【0290】
その代わりに、この例で、
図14のダンパーアセンブリ300は(a)スプリングダンパー302、および(b)ブレードダンパー301を通じて第1トルクコンバータ部1302から第2トルクコンバータ部1304にエンジントルクを連続的に伝達する。すなわち、エンジントルクはまず、第1スプリングダンパー302を経てブレードダンパー301を通じて伝達される。
【0291】
このように、
図14のスプリングダンパー302によって発生した第1ダンピングトルクはブレードダンパー301に印加され、ブレードダンパー301によって発生した第2ダンピングトルク(この例ではスプリングダンパーの出力に基づく)は第2トルクコンバータ部1304に印加される。
【0292】
図15は、
図2のトルクコンバータ200の他の概略図であって、本発明の実施形態による第3ダンパー構成1500(例えば、第2直列構成)を示す。
【0293】
図14に示す例とは対照的に、
図15の第1トルクコンバータ部1302は、ブレードダンパー301にエンジントルクを提供するためにブレードダンパー301に連結される。また、
図15の第2トルクコンバータ部1304は、第1スプリングダンパー302に連結され、第1スプリングダンパー302の出力が伝達される。
【0294】
図15に示された例によれば、ブレードダンパー301と第1スプリングダンパー302は第1トルクコンバータ部1302と第2トルクコンバータ部1304との間に直列に一緒に連結され、第3ダンパー構成1500を提供する。
【0295】
図14に示す例とは対照的に、
図15の中間トルクコンバータ部1402は、ブレードダンパー301から第1スプリングダンパー302にトルクを伝達するように構成される。特に、第1スプリングダンパー302は、ブレードダンパー301の出力が第1スプリングダンパー302に対する入力として印加されるようにブレードダンパー301に対して2次的である。
【0296】
したがって、第1クラッチ303が第2状態にある間トルクコンバータ200にエンジントルクが伝達される場合、
図15のダンパーアセンブリ300は(a)ブレードダンパー301、および(b)スプリングダンパー302を通じて第1トルクコンバータ部1302から第2トルクコンバータ部1304にエンジントルクを連続的に伝達する。すなわち、エンジントルクはまず、ブレードダンパー301を通じて伝達され、次に第1スプリングダンパー302を通じて伝達される。
【0297】
したがって、
図15のブレードダンパー301によって生成された第2ダンピングトルクは第1スプリングダンパー302に印加され、第1スプリングダンパー302によって生成された第1ダンピングトルク(この例ではブレードダンパーの出力に基づく)は第2トルクコンバータ部1304に印加される。
【0298】
図16は、
図2のトルクコンバータ200の他の概略図であって、本発明の実施形態による第4ダンパー構成1600(例えば、第1複合構成)を示す。
【0299】
図16に示された例によれば、ダンパーアセンブリ300はまた、ブレードダンパー301および第1スプリングダンパー302に連結された補助または第2スプリングダンパー1602を含む。
図16の第1トルクコンバータ部1302は第2スプリングダンパー1602に連結され、第2スプリングダンパー1602にエンジントルクを提供する。
【0300】
また、
図16の第2トルクコンバータ部1304はブレードダンパー301および第1スプリングダンパー302の両方に連結され、それぞれのブレードダンパー301および第1スプリングダンパー302から出力が伝達される。
【0301】
したがって、エンジントルクはブレードダンパー301、第1スプリングダンパー302、および第2スプリングダンパー1602を通じて第1トルクコンバータ部1302から第1トルクコンバータ部1304に伝達することができる。特に、第2スプリングダンパー1602は、ブレードダンパー301および第1スプリングダンパー302と一緒にねじり振動を減衰するように構成される。
【0302】
図16に示された例によれば、ブレードダンパー301と第1スプリングダンパー302は第1トルクコンバータ部1302と中間トルクコンバータ部1402との間に並列に一緒に連結され、これは一対のダンパー301、302、または一対の並列ダンパー301、302とも呼ばれる。
【0303】
また、一対の並列ダンパー301、302と第2スプリングダンパー1602は第1トルクコンバータ部1302と第2トルクコンバータ部1304との間に直列に一緒に連結され、第4ダンパー構成1600を提供する。
【0304】
特に、一対の並列ダンパー301、302は、第2スプリングダンパー1602の出力が一対の並列ダンパー301、302に対する入力として印加されるように第2スプリングダンパー1602に対して2次的である。
【0305】
したがって、第1クラッチ303が第2状態にある間トルクコンバータ200にエンジントルクが伝達される場合、
図16のダンパーアセンブリ300は(a)第2スプリングダンパー1602、および(b)一対の並列ダンパー301、302を通じて第1トルクコンバータ部1302から第2トルクコンバータ部1304にエンジントルクを連続的に伝達する。
【0306】
すなわち、エンジントルクはまず、第2スプリングダンパー1602を通じて伝達され、次にブレードダンパー301と第1スプリングダンパー302を通じて同時に伝達される。
【0307】
図17は、
図2のトルクコンバータ200の他の概略図であって、本発明の実施形態による第5ダンパー構成1700(例えば、第2複合構成)を示す。
【0308】
図16に示す例とは対照的に、
図17の第1トルクコンバータ部1302は一対の並列ダンパー301、302に連結され、一対の並列ダンパー301、302にエンジントルクを提供する。また、
図17の第2トルクコンバータ部1304は第2スプリングダンパー1602に連結され、第1スプリングダンパー302の出力が伝達される。
【0309】
図17に示された例によれば、一対の並列ダンパー301、302および第2スプリングダンパー1602は、第1トルクコンバータ部1302と第2トルクコンバータ部1304との間に直列に一緒に連結され、第5ダンパー構成1700を提供する。
【0310】
図16に示す例とは対照的に、
図17の第2スプリングダンパー1602は、一対の並列ダンパー301、302の出力が第2スプリングダンパー1602に対する入力として印加されるように一対の並列ダンパー301、302に対して2次的である。
【0311】
したがって、第1クラッチ303が第2状態にある間トルクコンバータ200にエンジントルクが伝達される場合、
図17のダンパーアセンブリ300は(a)第2スプリングダンパー1602および(b)一対の並列ダンパー301、302を通じて第1トルクコンバータ部1302から第2トルクコンバータ部1304にエンジントルクを連続的に伝達する。
【0312】
すなわち、エンジントルクはまず、第2スプリングダンパー1602を通じて伝達され、次にブレードダンパー301と第1スプリングダンパー302を通じて同時に伝達される。
【0313】
図18は、
図2のトルクコンバータ200の他の概略図であって、本発明の実施形態による第6ダンパー構成1800(例えば、第3複合構成)を示す。
【0314】
図16および
図17に示す例とは対照的に、ダンパーアセンブリ300は第2スプリングダンパー1602を含まない。その代わりに、
図18のダンパーアセンブリ300は、第2トルクコンバータ部1304および中間トルクコンバータ部1402に関連した回転または角度偏差を制限するように構成されたストッパー1802を含む。
【0315】
例えば、ストッパー1802は、第2トルクコンバータ部1304または中間トルクコンバータ部1402のうちの一つに相対的に回転不能に(すなわち、固定的に)結合する。第2トルクコンバータ部1304が中間トルクコンバータ部1402に対して特定位置または角度にある場合、ストッパー1802は、第2トルクコンバータ部1304または中間トルクコンバータ部1402のうちの他の一つと結合してこれに関連した追加回転を防止する。
【0316】
このような方式で、ストッパー1802は、第1ローラ320が第1ブレード318を横切って移動できる距離を制御し、これはブレードダンパー301によって生成されたダンピングトルクを制限する。
【0317】
すなわち、
図18のストッパー1802は、第1ブレード318に対する第1ローラ320の動きを制限するためにブレードダンパー301に作動可能に結合する。
図18に示された例によれば、ブレードダンパー301(ストッパー1802を含み)および第1スプリングダンパー302は、
図14に示した例と同様に、第6ダンパー構成1800を提供するために直列に一緒に連結される。
【0318】
図19は、ダンパーアセンブリ300の作動に関連したデータを示す例示的なグラフ1900である。
【0319】
図19に示された例によれば、グラフ1900は、例えば、カバー202に関連した回転または角度偏差(例えば、度(°)単位)に対応する第1軸1902(例えば、x軸)を含む。例えば、
図19の第1軸1902は、カバー202が第2ハブ304に対して回転する角度を示す。
【0320】
図19のグラフ1900はまた、例えば、ブレードダンパー301、第1スプリングダンパー302、またはこれらの組み合わせによりダンパーアセンブリ300によって生成されたトルク(例えば、ダンピングトルク)に対応して第1軸1902に垂直な第2軸1904(例えば、y軸)を含む。
【0321】
図19のグラフ1900は、トルクコンバータ200が第2作動モードにある場合(すなわち、第1クラッチ303が第2状態にある場合)、
図19の実線で示すようにブレードダンパー301なしに第1スプリングダンパー302の作動に対応する第1プロット1906(例えば、トーション曲線)を含む。
【0322】
特に、第1プロット1906は、第1スプリング306の状態を変更するために第2スプリングダンパー部310に対して回転する(例えば、エンジントルクによって)第1スプリングダンパー部308を示す。
【0323】
図19に示すように、
図19の第1プロット1906は、第1スプリングダンパー302によって生成された実質的にゼロ(すなわち、一定)トルクに関連した第1領域1908を含む。第1領域1908は、第1プロット1906の第1変曲点1909によって部分的に定義される。
【0324】
第1領域1908および/または第1変曲点1909の右側(
図19の方向)に、第1スプリングダンパー302によって生成されたトルクは、第1および第2スプリングダンパー部308、310に関連した角度偏差の増加に比例して(例えば、線状に)増加する。
【0325】
逆に、第1領域1908の左側(
図19の方向)に、第1スプリングダンパー302によって生成されたトルクは、角度偏差の減少に比例して(例えば、線状に)減少する。
【0326】
図19のグラフ1900は、トルクコンバータ200が
図19の破線で示すように第2作動モードにある場合、スプリングダンパー302なしにブレードダンパー301の作動に対応する第2プロット1910(例えば、トーション曲線)を含む。
【0327】
特に、第2プロット1910は、第1ブレード318の状態を変更するために第1ブレード318に対して回転する(例えば、エンジントルクによって)第1ローラ320を示す。
【0328】
図19に示すように、
図19の第2プロット1910は正数またはゼロではなく、ブレードダンパー301によって生成された実質的に一定トルクに関連した第2領域1912を含む。第2領域1912は、第2プロット1910の第2変曲点1913によって部分的に定義される。
【0329】
第2領域1912および/または第2変曲点1913の右側(
図19の方向)に、ブレードダンパー301によって生成されたトルクは、第1ローラ320および第1ブレード318に関連した角度偏差の増加に比例して(例えば、非線形に)増加する。
【0330】
逆に、第2領域1912の左側(
図19の方向)に、ブレードダンパー301によって生成されたトルクは、角度偏差の減少に比例して(例えば、非線形に)減少する。
【0331】
図19のグラフ1900は、トルクコンバータ200が第2作動モードにある場合、
図19の一点鎖線で示すようにスプリングダンパー302とブレードダンパー301との結合した(例えば、第1ダンパー構成1300の場合)作動に対応する第3プロット1914(例えば、トーション曲線)を含む。
【0332】
言い換えれば、第3プロット1914は、一つ以上の開示例によるダンパーアセンブリ300の作動に対応する。
【0333】
特に、第3プロット1914は(a)第1スプリング306の状態を変更するために第2スプリングダンパー部310に対して回転する第1スプリングダンパー部308、および(b)ブレード318の状態を変更するために第1ブレード318に対して回転する第1ローラ320を示す。
【0334】
図19に示すように、
図19の第3プロット1914は、ダンパーアセンブリ300によって生成された正数またはゼロではなく、実質的に一定トルクに関連した第3領域1916を含む。第3領域1916は、第3プロット1914の第3変曲点1918によって部分的に定義される。
【0335】
第3領域1916および/または第3変曲点1918の右側(
図19の方向)に、ダンパーアセンブリ300によって生成されたトルクは、ブレードダンパー301および第1スプリングダンパー302に関連した角度偏差の増加に比例して増加する。
【0336】
逆に、第3領域1916の左側(
図19の方向)に、ダンパーアセンブリ300によって生成されたトルクは、角度偏差の減少に比べて(例えば、非線形に)減少する。
【0337】
特に、第3変曲点1918は、第1変曲点1909に比べて相対的に大きなトルク(例えば、約50Nm)に相当する。また、第3変曲点1918は、第2変曲点1913に対して相対的に小さい角度(例えば、約35度)に相当する。
【0338】
したがって、ダンパーアセンブリ300は、ブレードダンパー301、または第1スプリングダンパー302自体に比べてそれと関連した改善された性能特性を有する。
【0339】
図19に示すように、第3プロット1914は、約250Nmのトルクに対応する最大値1920を有する。したがって、ダンパーアセンブリ300は、エンジン102が約250Nm以上に対応するトルクを生成する高トルク車両の適用に適合する。
【0340】
本明細書で使用される用語「含む」(およびこれらのすべての形態および時制)は終結される用語である。
【0341】
したがって、クレームが序文として、またはすべての種類のクレームの引用内で「含む」または「包含する」(例えば、含み、包含、有するなど)の任意の形態を使用する場合、常に追加の要素、用語などが当該クレームまたは引用の範囲を逸脱せず存在する可能性があることを理解しなければならない。
【0342】
本明細書で使用される「少なくとも」という文句が、例えば、クレーム序文において転換語として使用される場合、これに制限はない。
上述した説明に開示されたシステム、装置、および方法は、多くの利点を提供することが理解されるだろう。
【0343】
ここに開示された実施形態は、ブレードダンパーおよびブレードダンパーに作動的に結合したスプリングダンパーを含む車両トルクコンバータを提供する。
開示された実施形態は、車両トルクコンバータの高トルクロックアップ作動の間ダンパー性能を改善する。開示された実施形態はまた、一般的にブレードダンパーの構成要素の製造に関連した費用を減らすことができる。
【0344】
特定の例示的な装置、システム、および方法が本明細書に開示されているが、この特許の適用範囲はこれに限定されない。また、前記実施形態から多様な修正および変形が可能である。
【0345】
したがって、添付の特許請求の範囲内で、本明細書に具体的に記載されたものとは別の方法で実施され得ることを理解するだろう。
【0346】
したがって、上述した説明は、本発明の単なる例示的な実施形態の開示および説明である。本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が理解されるように、本発明は、その思想または本質的な特性から逸脱することなく、他の特定の形態で具体化され得る。
【0347】
したがって、本発明の開示は、例示的なものとして意図されたものであり、本発明の範囲だけでなく、他の特許請求の範囲を限定するものではない。
【0348】
本明細書の開示から容易に識別できる変形を含む本発明の内容は、部分的に特許請求の範囲の用語の範囲を定義し、いかなる独創的な課題も公衆に提供されないようにする。