(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-26
(45)【発行日】2023-11-06
(54)【発明の名称】5GSのインターワーキングのためのハンドリングおよび装置
(51)【国際特許分類】
H04W 36/14 20090101AFI20231027BHJP
H04W 48/18 20090101ALI20231027BHJP
H04W 88/14 20090101ALI20231027BHJP
H04W 76/10 20180101ALI20231027BHJP
【FI】
H04W36/14
H04W48/18 111
H04W88/14
H04W76/10
(21)【出願番号】P 2022504308
(86)(22)【出願日】2020-08-07
(86)【国際出願番号】 CN2020107816
(87)【国際公開番号】W WO2021023299
(87)【国際公開日】2021-02-11
【審査請求日】2022-03-03
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/099744
(32)【優先日】2019-08-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジュー, ジンイン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, ヨン
【審査官】米倉 明日香
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/096286(WO,A1)
【文献】3GPP TS 29.274 V16.0.0 (2019-06),2019年06月13日
【文献】Ericsson,Essential Corrections for 5GS Interworking Indication,3GPP TSG-CT WG4 #93 C4-193259,2019年08月16日
【文献】3GPP TS 23.401 V16.3.0 (2019-06),2019年06月11日
【文献】Cisco,Location change reporting support indication related correction,3GPP TSG-CT WG4#56 C4-120095,2012年02月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
MME間モビリティ手順中に第1のモビリティ管理エンティティ(MME)によって実行される方法(1000)であって、前記方法は、
第2のMMEへパケットデータネットワーク(PDN)コネクションのためのインジケータを送信すること(S1001)を有し、
前記インジケータは、N26を介して、前記PDNコネクションが進化型パケットシステム(EPS)から第5世代システム(5GS)に移動することが許可されるかどうかを示す、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記インジケータは、ユーザ装置(UE)のネットワーク能力および/またはUEサブスクリプションデータに基づいて決定される、方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載の方法であって、前記方法は、さらに、
前記第2のMMEからコンテキストリクエストを受信すること(S1003)を有し、
前記PDNコネクションについてのインジケータを第2のMMEへ送信することは、さらに、
前記第2のMMEへコンテキストレスポンスメッセージを送信すること、を含み、前記インジケータは、前記PDNコネクションのための前記コンテキストレスポンスメッセージに含まれる、方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、前記インジケータは、前記PDNコネクションのための前記コンテキストレスポンスメッセージのインジケーションフラグ情報要素(IE)に含まれる、方法。
【請求項5】
請求項1または2に記載の方法であって、前記PDNコネクションのためのインジケータを第2のMMEへ送信することは、さらに、
前記第2のMMEへフォワード再配置リクエストを送信すること、を含み、前記インジケータは、前記PDNコネクションの前記フォワード再配置リクエストに含まれる、方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、前記インジケータは、前記PDNコネクションのための前記フォワード再配置リクエストのインジケーションフラグ情報要素(IE)に含まれる、方法。
【請求項7】
プロセッサとメモリとを備える第1のモビリティ管理エンティティ(MME)であって、前記メモリは、前記プロセッサによって実行可能な命令を含み、それによって、前記第1のMMEは、
MME間モビリティ手順中にパケットデータネットワーク(PDN)コネクションのインジケータを第2のMMEへ送信するように動作可能であり、
前記インジケータは、N26を介して、前記PDNコネクションを進化型パケットシステム(EPS)から第5世代システム(5GS)に移動できるかどうかを示す、第1のMME。
【請求項8】
請求項7に記載の第1のMMEであって、前記メモリは、前記プロセッサによって実行可能な命令をさらに含み、それによって、前記第1のMMEは、請求項2から6のいずれか1項に記載の方法を実行するように動作可能である、第1のMME。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、無線通信に関し、より詳細には、進化型パケットシステム(EPS)における第5世代システム(5GS)のインターワーキングをハンドリングするための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このセクションは、本開示をよく理解しやすくするための態様を紹介する。したがって、このセクションの記述は、この観点から読まれるべきであり、従来技術に何があるか、または従来技術に何がないかについてを自認するものとして理解されるべきではない。
【0003】
第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、現在、新しい世代の無線システムおよびネットワークアーキテクチャと呼ばれる5GSの規格を開発している。5Gは、現在のLTEシステムよりも高速なビットレートおよびカバレッジを提供することが期待される。いくつかの推測では、5Gは、LTEが提供するよりも100倍高速なビットレートを提供する。また、5Gは、数十万のコネクションまでネットワークの拡張性を増加させることが期待される。5Gの信号技術は、スペクトルおよびシグナリングの伝達効率と同様に、より大きなカバレッジのために改善されると予想される。
【0004】
4Gおよび5G通信技術の共存を考慮して、3GPPは、システム間モビリティに関するいくつかのプロシージャ(手順)を定義した。例えば、3GPPは、TS23.502において、ユーザ装置(UE)がEPSにおいてパケットデータネットワーク(PDN)コネクションを確立するとき、UEに対して適任なモビリティ管理エンティティ(MME)が、ユーザ装置能力、サブスクリプションデータなどの情報に基づいて、PDNコネクションが5GSインターワーキングをサポートするかどうかを決定することを定義している。また、3GPP TS23.502は、MMEが、EPSから5GSへのモビリティの後に5GSインターワーキングに適用できないPDNコネクションを削除することを定義した。
【発明の概要】
【0005】
しかし、既存のプロトコルは、更新された5GSインターワーキングに関する情報の欠如のためにMMEやゲートウェイノードのような各ネットワークノードが適切に機能できない特定のシナリオをまだカバーしていない。
【0006】
したがって、5GSインターワーキングハンドリングの改善が望まれている。
【0007】
本開示の第1の態様では、第1のMMEによって実行される方法が提供される。この方法は、PDNコネクションについてのインジケータを第2のMMEへ送信することを備えることができる。
【0008】
一実施形態では、インジケータは、PDNコネクションがEPSと5GSとの間のインターワーキングをサポートするかどうかを示す。
【0009】
一実施形態では、インジケータは、PDNコネクションが、進化型パケットシステム(EPS)から第5世代システム(5GS)に移動されることが許可されるかどうかを示す。
【0010】
一実施形態では、インジケータは、PDNコネクションがN26を介してEPSから5GSに移動されることが許可されるかどうかを示す。
【0011】
インジケータは、UEネットワーク能力および/またはUEサブスクリプションデータに基づいて決定されてもよい。
【0012】
上記の方法は、第2のMMEからコンテキストリクエストを受信することをさらに含むことができる。次に、第2のMMEへPDNコネクションについてのインジケータを送信することは、コンテキストレスポンスメッセージを第2のMMEへ送信することをさらに含み、インジケータは、PDNコネクションのためのコンテキストレスポンスメッセージに含まれる。インジケータは、PDNコネクションのためのコンテキストレスポンスメッセージのインジケーションフラグ情報要素(IE)に含まれてもよい。
【0013】
PDNコネクションのためのインジケータを第2のMMEへ送信することは、フォワードリロケーション(再配置)リクエストを第2のMMEへ送信することをさらに備えることができ、当該インジケータは、PDNコネクションのためのフォワード再配置リクエストに含まれる。インジケータは、PDNコネクションのためのフォワード再配置リクエストのインジケーションフラグIEに含まれてもよい。
【0014】
本開示の第2の態様では、第1のMMEが提供される。第1のMMEは、プロセッサと、命令を記憶するように構成されたメモリと、を備えることができる。命令は、プロセッサによって実行されると、第1のMMEに第1の態様の方法を実行させることができる。
【0015】
本開示の第3の態様では、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム製品が1つ以上のコンピューティングデバイス(例えば、プロセッサまたは分散された1セットのプロセッサ)上で実行されるときに、第1の態様の方法を実行するためのプログラムコード部分を含む。コンピュータプログラム製品は、半導体メモリ、DVD、CD-ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されうる。
【0016】
本開示の第4の態様では、第2のMMEによって実行される方法が提供される。この方法は、第1のMMEからPDNコネクションについてのインジケータを受信することを備えることができる。
【0017】
一実施形態では、インジケータは、PDNコネクションがEPSと5GSとの間のインターワーキングをサポートするかどうかを示す。
【0018】
一実施形態では、インジケータは、PDNコネクションが、進化型パケットシステム(EPS)から第5世代システム(5GS)に移動されることを許可されるかどうかを示す。
【0019】
一実施形態では、インジケータは、PDNコネクションがN26を介してEPSから5GSに移動されることを許可されるかどうかを示す。
【0020】
(空行)。
【0021】
第4の態様の方法は、コンテキストリクエストを第1のMMEへ送信することをさらに備えることができる。第1のMMEからPDNコネクションについてのインジケータを受信することは、次いで、第1のMMEからコンテキストレスポンスメッセージを受信することをさらに含み、インジケータは、PDNコネクションのためのコンテキストレスポンスメッセージに含まれる。インジケータは、PDNコネクションのためのコンテキストレスポンスメッセージのインジケーションフラグIEに含まれてもよい。
【0022】
第1のMMEからPDNコネクションについてのインジケータを受信することは、第1のMMEからフォワード再配置リクエストを受信することをさらに備えることができ、インジケータは、PDNコネクションのためのフォワード再配置リクエストに含まれる。インジケータは、PDNコネクションのためのフォワード再配置リクエストのインジケーションフラグIEに含まれてもよい。
【0023】
本開示の第5の態様では、第2のMMEが提供される。第2のMMEは、プロセッサと、命令を記憶するように構成されたメモリと、を備えることができる。命令は、プロセッサによって実行されると、第2のMMEに第4の態様の方法を実行させることができる。
【0024】
本開示の第6の態様では、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム製品が1つ以上のコンピューティングデバイス(例えば、プロセッサまたは分散された1セットのプロセッサ)上で実行されるときに、第4の態様の方法を実行するためのプログラムコード部分を含む。コンピュータプログラム製品は、半導体メモリ、DVD、CD-ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されうる。
【0025】
したがって、第1のMMEから第2のMMEへのMME間モビリティ手順中に、第1のMMEから第2のMMEに送信される5GSインターワーキングインジケーションによって、第2のMMEは、所与のPDNコネクションについて、それが5GSに移動されることを許可されるかどうかを正しく判定することが可能になる。これは、EPSから5GSへのモビリティが発生したときに、アップストリームノード、例えば、サービングゲートウェイ(SGW)、PDNゲートウェイ(PGW)、ポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)またはポリシー制御機能(PCF)におけるPDNコネクションのハンギングを回避することができる。
【0026】
本開示の第7の態様では、第1のMMEによって実行される方法が提供される。この方法は、第2のMMEにメッセージを送信することを備えることができ、当該メッセージはUEに対して適用可能な5GS関連の制約データを含む。
【0027】
5GS関連の制約データは、5GSにおける新無線(NR)制約およびコアネットワークタイプ制約のうちの少なくとも1つを含みうる。メッセージは、フォワード再配置リクエストであってもよい。第7の態様の方法は、第2のMMEからフォワード再配置レスポンスを受信することをさらに備えることができる。
【0028】
本開示の第8の態様では、第1のMMEが提供される。第1のMMEは、プロセッサと、命令を記憶するように構成されたメモリと、を備えることができる。命令は、プロセッサによって実行されると、第1のMMEに第7の態様の方法を実行させることができる。
【0029】
本開示の第9の態様では、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム製品が1つ以上のコンピューティングデバイス(例えば、プロセッサまたは分散された1セットのプロセッサ)上で実行されるときに、第7の態様の方法を実行するためのプログラムコード部分を含む。コンピュータプログラム製品は、半導体メモリ、DVD、CD-ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されうる。
【0030】
本開示の第10の態様では、第2のMMEによって実行される方法が提供される。この方法は、第1のMMEからメッセージを受信することを備えることができ、当該メッセージはUEに適用可能な5GS関連の制約データを備える。
【0031】
5GS関連の制約データは、5GSにおけるNR制約と、コアネットワークタイプ制約と、のうちの少なくとも1つを含み得る。メッセージは、フォワード再配置リクエストであってもよい。第10の態様の方法は、第1のMMEにフォワード再配置レスポンスを送信することをさらに備えることができる。
【0032】
第10の態様の方法は、ターゲットeNBに送信されるハンドオーバリクエストメッセージ内のハンドオーバ制約リストIE中に、5GSにおけるNR制約と、コアネットワークタイプ制約と、のうちの少なくとも1つを含めることをさらに備えることができる。
【0033】
本開示の第11の態様では、第2のMMEが提供される。第2のMMEは、プロセッサと、命令を記憶するように構成されたメモリと、を備えることができる。命令は、プロセッサによって実行されると、第2のMMEに第10の態様の方法を実行させることができる。
【0034】
本開示の第12の態様では、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム製品が1つ以上のコンピューティングデバイス(例えば、プロセッサまたは分散された1セットのプロセッサ)上で実行されるときに、第10の態様の方法を実行するためのプログラムコード部分を含む。コンピュータプログラム製品は、半導体メモリ、DVD、CD-ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されうる。
【0035】
したがって、第1のMMEから第2のMMEへのMME間モビリティ手順中に、5GSにおけるNR制約およびコアネットワークタイプ制約などの5GS関連の制約データを第1のMMEから第2のMMEへ送信することができ、それによって、ターゲットeNBが、「5GSにおけるNR制約」および「コアネットワークタイプ制約」を含む完全なハンドオーバ制約リストIEを取得することを可能にする。したがって、eNBにおける誤動作を回避することができる。
【0036】
本開示の第13の態様では、MMEによって実行される方法が提供される。本方法は、ゲートウェイノードに第1のメッセージを送信することを含み、第1のメッセージは、PDNコネクションのための5GSとのインターワーキングステータスの変化を示す更新された情報を含む。
【0037】
ゲートウェイノードは、セッション管理機能(SMF)と組み合わされたPDNゲートウェイ制御プレーン(PGW-C)であってもよい。
【0038】
第13の態様の方法は、第1のメッセージに応答してゲートウェイノードから第2のメッセージを受信することをさらに備えることができる。第2のメッセージは、ゲートウェイノードによって生成されるPDNコネクションに関連する5GSパラメータを含むことができる。第2のメッセージは、PDNコネクションに関連する5GSサービス品質(QoS)パラメータを備えることができる。第2のメッセージは、PDNコネクションに関連する5GSパラメータを削除することに関する第1の命令を備えることができる。第2のメッセージは、PDNコネクションに関連する5GS QoSパラメータを削除するための第2の命令を含むことができる。
【0039】
MMEはSGWを介してゲートウェイノードと通信できる。
【0040】
PDNコネクションに関連する5GSパラメータは、単一ネットワークスライス選択支援情報(S‐NSSAI)、QoSルール、セッションアグリゲート最大ビットレート(AMBR)およびQoSフロー記述を含むことができる。PDNコネクションに関連する5GS QoSパラメータは、QoSルール、セッションAMBRおよびQoSフロー記述を含むことがある。
【0041】
第1のメッセージは、ベアラ変更リクエストまたは変更通知リクエストとすることができる。第2のメッセージは、アップデート(更新)ベアラリクエストである可能性がある。ベアラ更新リクエストは、5GSパラメータまたは5GS QoSパラメータを搬送するための(e)PCO IEを備えることができる。(e)PCO IEは、PDUセッションIDがPDNコネクションのためにゲートウェイノードによって最初に生成されるとき、PDUセッションIDをさらに含んでもよい。(e)PCO IEは、MMEによってPDNコネクションに関連付けられたUEへトランスペアレントに転送される場合がある。
【0042】
本開示の第14の態様では、MMEが提供される。MMEは、プロセッサと、命令を記憶するように構成されたメモリと、を備えることができる。命令は、プロセッサによって実行されると、MMEに第13の態様の方法を実行させることができる。
【0043】
本開示の第15の態様では、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム製品が1つ以上のコンピューティングデバイス(例えば、プロセッサまたは分散された1セットのプロセッサ)上で実行されるときに、第13の態様の方法を実行するためのプログラムコード部分を含む。コンピュータプログラム製品は、半導体メモリ、DVD、CD-ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されうる。
【0044】
本開示の第16の態様では、ゲートウェイノードによって実行される方法が提供される。本方法は、第1のメッセージをMMEから受信することを備えることができ、当該第1のメッセージは、PDNコネクションのための5GSとの、インターワーキングステータスの変更を示す更新された情報を含む。
【0045】
ゲートウェイノードは、SMFと組み合わされたPGW-Cであってもよい。
【0046】
第16の態様の方法は、第1のメッセージに応答して第2のメッセージをMMEへ送信することをさらに備えることができる。第2のメッセージは、ゲートウェイノードによって生成される、PDNコネクションに関連する5GSパラメータを含むことができる。第2のメッセージは、PDNコネクションに関連する5GS QoSパラメータを含むことができる。第2のメッセージは、PDNコネクションに関連する5GSパラメータを削除することに関する第1の命令を備えることができる。第2のメッセージは、PDNコネクションに関連する5GS QoSパラメータを削除するための第2の命令を含むことができる。
【0047】
ゲートウェイノードはSGWを介してMMEと通信できる。
【0048】
PDNコネクションに関連する5GSパラメータは、S?NSSAI、QoSルール、セッションAMBR、およびQoSフロー記述を備えることができる。PDNコネクションに関連する5GS QoSパラメータは、QoSルール、セッションAMBRおよびQoSフロー記述を含むことができる。
【0049】
第1のメッセージは、モディファイベアラリクエスト(ベアラ変更リクエスト)または変更通知リクエストとすることができる。第2のメッセージは、アップデートベアラリクエスト(ベアラ更新リクエスト)であってもよい。ベアラ更新リクエストは、5GSパラメータまたは5GS QoSパラメータを搬送するための(e)PCO IEを備えることができる。(e)PCO IEは、PDUセッションIDがPDNコネクションのためにゲートウェイノードによって最初に生成されるとき、PDUセッションIDをさらに含んでもよい。(e)PCO IEは、MMEによってPDNコネクションに関連付けられたUEへトランスペアレントに転送される場合がある。
【0050】
本開示の第17の態様では、ゲートウェイノードが提供される。ゲートウェイノードは、プロセッサと、命令を記憶するように構成されたメモリと、を備えることができる。命令は、プロセッサによって実行されると、ゲートウェイノードに第16の態様の方法を実行させることができる。
【0051】
本開示の第18の態様では、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラム製品が1つ以上のコンピューティングデバイス(例えば、プロセッサまたは分散された1セットのプロセッサ)上で実行されるときに、第16の態様の方法を実行するためのプログラムコード部分を含む。コンピュータプログラム製品は、半導体メモリ、DVD、CD-ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されうる。
【0052】
したがって、ゲートウェイノードは5GSインターワーキングステータスの変更について更新可能である。これは、例えば、5GSインターワーキングがサポートされているものからサポートされていないものに変更される場合に、5GSパラメータをUEに提供するために使用される余分なシグナリングおよび他のリソースコストを回避することができ、これは一方で、例えば、5GSインターワーキングがサポートされていないものからサポートされているものに変更される場合に、PDNコネクションが5GSインターワーキングに適格であることを自動的に可能にすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
本明細書で提示される技術の実装は、添付の図面を参照して以下に記載される。
【0054】
【
図1】は、従来のEPSネットワークアーキテクチャ内の機能ブロックのいくつか、およびそれらの間の名前付きインターフェースを示す。
【0055】
【
図2】は、従来の第5世代(5G)ネットワークアーキテクチャ内の機能ブロックのいくつか、およびそれらの間の名前付きインターフェースを示す。
【0056】
【
図3】は、本開示の一実施形態による、EPSにおける5GSインターワーキング処理の一例を示す。
【0057】
【
図4】は、本開示の実施形態による、EPSにおける5GSインターワーキング処理の別の例を示す。
【0058】
【
図5】は、本開示の実施形態による、EPSにおける5GSインターワーキング処理の別例を示す。
【0059】
【
図6】は、本開示の実施形態による、EPSにおける5GSインターワーキング処理の別例を示す。
【0060】
【
図7】は、本開示の実施形態による、EPSにおける5GSインターワーキング処理の別例を示す。
【0061】
【
図8】は、本開示の実施形態による、EPSにおける5GSインターワーキング処理の別例を示す。
【0062】
【
図9】は、本開示の実施形態による、EPSにおける5GSインターワーキング処理の別例を示す。
【0063】
【
図10】は、本開示の一実施形態による第1のMMEによって実行される方法を示すフローチャートである。
【0064】
【
図11】は、本開示の一実施形態による第2のMMEによって実行される方法を示すフローチャートである。
【0065】
【
図12】は、本開示の一実施形態による第1のMMEによって実行される方法を示すフローチャートである。
【0066】
【
図13】は、本開示の一実施形態による第2のMMEによって実行される方法を示すフローチャートである。
【0067】
【
図14】は、本開示の一実施形態によるMMEによって実行される方法を示すフローチャートである。
【0068】
【
図15】は、本開示の一実施形態によるゲートウェイノードによって実行される方法を示すフローチャートである。
【0069】
【
図16】は、本開示の一実施形態による例示的なネットワークデバイスを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0070】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。これらの実施形態は、本開示の範囲に対するいかなる限定も示唆することはなく、当業者が本開示をより良く理解し、したがって実施することを可能にする目的のためにのみ説明されることを理解されたい。本明細書全体を通して、特徴、利点、または同様の言葉への言及は、本開示で実現され得る特徴および利点のすべてが、本開示の任意の単一の実施形態であるべきであること、または本開示の任意の単一の実施形態にあることを暗示するものではない。むしろ、特徴および利点に言及する文言は、実施形態に関連して説明された特定の特徴、利点、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味すると理解されよう。さらに、本開示の記載された特性、利点、および特性は、1つまたは複数の実施形態において任意の適切な方法で組み合わせることができる。当業者は、本開示が、特定の実施形態の特定の特徴または利点のうちの1つまたは複数なしで実施され得ることを認識するであろう。他の例では、追加の特徴および利点は、本開示のすべての実施形態に存在しないことがある特定の実施形態において認識されることがある。
【0071】
図1は、従来のEPSネットワークアーキテクチャ内の機能ブロックのいくつか、およびそれらの間の名前付きインターフェースを示す。より具体的には、
図1は、ホーム加入者サービス(HSS)、MME、サービング汎用パケット無線サービスサポートノード(SGSN)、UE、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E?UTRAN)ノード、SGW、およびPGWを含む。名前付きインターフェイスは、エンティティ間の論理コネクションである。
【0072】
図2は、5Gネットワークアーキテクチャ内の機能ブロックのいくつか、およびそれらの間の名前付きインターフェースを示す。より具体的には、
図2は、認証サーバ機能(AUSF)、統合データ管理(UDM)ブロック、コアアクセスおよび認証管理機能(AMF)、SMF、PCF、アプリケーション機能(AF)、UE、(無線)アクセスネットワーク((R)AN)、ユーザプレーン機能(UPF)、およびデータネットワーク(DN)を含む。簡単のために、(R)ANは、以下、「RAN」と呼ばれ、指定されたインターフェースは、エンティティ間の論理コネクションである。
【0073】
本明細書における「一実施形態」、「実施形態」、「例」、「いくつかの実施形態」などへの言及は、記載された実施形態または例が特定の特徴、構造、または特性を含み得ることを示すが、すべての実施形態または例が特定の特徴、構造、または特性を含むことは必ずしも必要ではない。さらに、同じ実施形態または実施例同じ実施形態を参照しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が、実施形態または例に関連して記載されている場合、明示的に記載されているか否かにかかわらず、他の実施形態に関連して、そのような特徴、構造、または特性に影響を及ぼすことは、当業者の知識の範囲内であることが提示される。
【0074】
用語「第1の」および「第2の」などは、様々な要素を説明するために本明細書で使用され得るが、これらの要素は、これらの用語によって限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、1つの要素を別の要素から区別するためにのみ使用される。例えば、例示的な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と呼ぶことができ、同様に、第2の要素を第1の要素と呼ぶことができる。本明細書で使用されるように、用語「および/または」は、関連する列挙された用語のうちの1つまたは複数の任意のおよびすべての組合せを含む。
【0075】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、例示的な実施形態を限定することを意図していない。本明細書で使用されるように、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が別段の明確な指示をしない限り、複数形も含むことを意図する。さらに、用語「備える」、「備える」、「有する」、「有する」、「含む」、および/または「含む」は、本明細書で使用される場合、述べられた特徴、要素、および/または構成要素などの存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、要素、構成要素、および/またはそれらの組合せの存在または追加を排除しないことが理解されるであろう。
【0076】
以下の説明および特許請求の範囲では、別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野の通常の技能のうちの1つによって一般に理解されるものと同じ意味を有する。
【0077】
上述したように、MME間モビリティ中、ソースMMEから5GSインターワーキングステータスが受信されないため、ターゲットMMEは、PDNコネクションの5GSインターワーキングステータス知らない。当該ステータスは、ターゲットMMEがEPSから5GSへの後続のモビリティ中にどのPDNコネクションをAMFへ転送することができるかを決定できないようにするものである。これは、TS23.502バージョン16.1.1(技術仕様グループサービスおよびシステム観点;5Gシステムのための手順;ステージ2(リリース16)、以下「TS23.502」と呼ぶ)で定義される要件を満たすことができず、SGW、PGW-C、PCRF、またはPCFなどのアップストリームノードにおけるPDNコネクションのハング(動作不能)をもたらす。
【0078】
3GPP TS23.502は、UEがEPSにおいてPDNコネクションを確立するとき、MMEが、UE能力、サブスクリプションデータなどの情報に基づいて、PDNコネクションが5GSインターワーキングをサポートするかどうかを決定することを定義している。4.11.0a.4節に規定されているように、UEがアクセスポイント名(APN)へのPDNコネクションを確立することをリクエストするとき、MMEは、UEネットワーク能力に含まれる5GC NASインジケーションに対するUEのサポート、および/または、5GSに関連するUEのモビリティ制約パラメータを含む、HSSからのUEのサブスクリプション、および/または、このAPNのための5GSとのインターワーキングについてのサポートを示すインジケーション、を使用して、PGW-C+SMFまたは独立型PGW-Cのどちらを選択すべきかを決定することができる。コアネットワークタイプに対する制約が、UEが5GCにアクセスすることができることを示す場合、それは、UEが5Gサブスクリプションデータを有することを意味することに留意されたい。
【0079】
3GPP TS23.502はまた、MMEが、EPSから5GSへのモビリティの後に5GSインターワーキングに適用できないPDNコネクションを削除することを定義した。しかしながら、5GSインターワーキングステータスを知らないと、MMEは、どのPDNコネクションを削除すべきかを決定することが困難になることがある。
【0080】
図3は、本開示による、MME間モビリティ中のEPSにおける5GSインターワーキング処理の例を示す。
図3のステップは以下の通りである。
【0081】
ステップ301で、5GSインターワーキングステータスは、各アクティブPDNコネクションごとに、MMEに記憶されてもよい。5GSインターワーキングステータスは、PDNコネクションがEPSと5GSとの間のインターワーキングをサポートするかどうかを示す。
【0082】
5GSインターワーキングステータスは、UEコンテキスト(3GPP TS23.401、バージョン16.3.0、技術仕様グループサービスおよびシステム側面;進化したユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)アクセスのための汎用パケット無線サービス(GPRS)強化;第2段階(リリース16)、以下「TS23.401」、第5.7.2項)で規定されるように、MMEに記憶されうる。特に、5GSインターワーキングステータスは、UEネットワーク能力および/またはUEサブスクリプションデータに基づいて決定されうる。
【0083】
ステップ303で、MME間モビリティ手順が、ソースMMEからターゲットMMEに向かって、開始される。本例では、MME間モビリティ手順はアイドルモビリティである。
【0084】
ステップ305で、ターゲットMMEはソースMMEにコンテキストリクエストを送信する。
【0085】
ステップ307で、コンテキストリクエストに応答して、ソースMMEは、5GSインターワーキングステータスを含むコンテキストレスポンスをターゲットMMEに送り返すことができる。一例として、5GSインターワーキングステータスは、5GSインターワーキングインジケーション「5GSIWKI」(3GPP TS29.274、バージョン16.0.0、技術仕様グループサービスおよびシステム側面;5Gシステムのためのポリシー及び課金制御フレームワーク:ステージ2(リリース16)、以下「TS29.274」節8.12と呼ぶ)の形態でコンテキストレスポンスに含められてもよい。5GSインターワーキングインジケーションは、例えば、MME/SGSN/AMFUE EPS PDN Connections IEにおいて、各PDNコネクションのためのインジケーションフラグIEにさらに含められてもよい。代替の新しいインジケーションも考慮され得ることが理解され得る。
【0086】
ステップ309で、アイドルモビリティが継続する。
【0087】
図4は、本開示による、MME間モビリティ中のEPSにおける5GSインターワーキング処理の別の例を示す。
図4のステップは以下の通りである。
【0088】
ステップ401は、
図3を参照して説明したステップ301と同様に、5GSインターワーキングステータスを、アクティブなPDNコネクションごとにMMEに記憶してもよい。5GSインターワーキングステータスは、PDNコネクションがEPSと5GSとの間のインターワーキングをサポートするかどうかを示すことができる。5GSインターワーキングステータスは、3GPP TS23.401で指定されているように、UEコンテキスト内のMMEにさらに記憶されてもよい。特に、5GSインターワーキングステータスは、UEネットワーク能力および/またはUEサブスクリプションデータに基づいて決定され得る。
【0089】
ステップ403で、MME間モビリティ手順が、ソースMMEからターゲットMMEに向かって、開始される。本例では、MME間モビリティ手順は、S1ベースのハンドオーバプロシージャである。
【0090】
ステップ405で、ソースMMEは、5GSインターワーキングステータスを含むフォワード再配置リクエストをターゲットMMEへ送信する。一例として、5GSインターワーキングステータスは、3GPP TS29.274で指定されるように、5GSインターワーキングインジケーション「5GSIWKI」の形態で、各PDNコネクションのためのインジケーションフラグIE、例えば、MME/SGSN/AMFUE EPS PDN Connections IEに含まれ得る。代替の新しいインジケーションも考慮され得ることが理解され得る。
【0091】
ステップ407で、ターゲットMMEは、フォワード再配置リクエストに応答して、ソースMMEへ、フォワード再配置レスポンスを送り返す。
【0092】
ステップ409で、S1ベースのハンドオーバプロシージャが継続する。
【0093】
ソースMMEからターゲットMMEに送信される5GSインターワーキングインジケーションは、ターゲットMMEが、所与のPDNコネクションについて、MME間モビリティ手順中に5GSに移動することが許可されるかどうかを正しく判定することを可能にする。これは、EPSから5GSへのモビリティが発生したときに、上流ノード、例えば、SGW、PGW、PCRF、またはPCFにおけるPDNコネクションのハンギングを回避することができる。
【0094】
さらに、MME間ハンドオーバ中に、「5GSにおけるNR制約」および/または「コアネットワークタイプ制約」がソースMMEから受信されないため、ターゲットMMEは、3GPP TS36.413 バージョン15.6.0、技術仕様グループ無線アクセスネットワーク; ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E?UTRAN); S1アプリケーションプロトコル(S1AP); (リリース15)(以下、「TS36.413」と呼ぶ)で定義されているものと整合していないハンドオーバリクエストメッセージにおけるハンドオーバ制約リストIEに「5GSにおけるNR制約」および「コアネットワークタイプ制約」を正しく設定することができない。したがって、「5GSにおけるNR制約」および「コアネットワークタイプ制約」がないことは、ターゲットeNBにおいて誤動作をもたらす可能性があり、ターゲットeNBは、どのターゲットセル(複数可)にアクセスすることができるかをUEに通知すべきである。
【0095】
図5は、本開示によるMME間ハンドオーバ中のEPSにおける5GSインターワーキング処理の別の例を示す。
図5のステップは以下の通りである。
【0096】
ステップ501で、「NR in 5GS Not Allowed(5GS内のNRは不許可)」および/または「Core-Network-Restrictions(コアネットワーク制約)」が、HSSから受信され、ソースMMEに記憶されうる。「NR in 5GS Not Allowed」は、サブスクリプションデータ中のアクセス制約データから取得されてもよい。「NR in 5GS Not Allowed」と「Core-Network-Restrictions」がすでにソースMMEに記憶されている場合、この手順はオプションであることに注意する。
【0097】
「Access-Restriction-Data(アクセス制約データ)」および「Core-Network-Restrictions(コアネットワーク制約)」は、それぞれ、3GPP TS29.272バージョン15.8.0(技術仕様書グループコア・ネットワークおよびターミナル;進化型パケットシステム(EPS);モビリティ・マネジメント・エンティティ(MME)およびサービングGPRSサポート・ノード(SGSN)関連インターフェース(リリース15)、以下「TS29.272」という)、7.3.31および7.3.230に規定されている。
【0098】
ステップ503で、ソースMMEからターゲットMMEへのMME間ハンドオーバプロシージャが開始される。
【0099】
ステップ505で、ソースMMEは、「5GSにおけるNR制約」および/または「コアネットワークタイプ制約」が含まれる「フォワード再配置リクエスト」メッセージを、ターゲットMMEへ送信する。このような情報は、モビリティ管理(MM)コンテキストに含めることも、メッセージレベルに含まれる個別の情報要素として含めることもできる。
【0100】
ステップ507で、ターゲットMMEは、「Forward Relocation Response(フォワード再配置レスポンス)」メッセージをソースMMEへ送信する。
【0101】
ステップ509で、MME間ハンドオーバプロシージャが継続し、ターゲットMMEは、ターゲットeNBに送信されるハンドオーバリクエストメッセージ内のハンドオーバ制約リストIE内に「5GSにおけるNR制約」および/または「コアネットワークタイプ制約」を含めることができる。
【0102】
TS36.413は、ハンドオーバリクエストメッセージ中のハンドオーバ制約リストIEを定義し、ハンドオーバ制約リストIEは、「5GS中のNR制約」および「コアネットワークタイプ制約」(9.2.1.22節)を含む。
【0103】
TS36.413の第9.1.5.4項に規定されているように、ハンドオーバリクエストメッセージは、リソースの準備をリクエストするためにMMEによってターゲットeNBに送信される。特に、TS36.413は、第8.4.2.2項において、ハンドオーバ制約リストIEがハンドオーバリクエストメッセージに含まれる場合、ターゲットeNBは、この情報をUEコンテキストに格納することを指定する。他方、ハンドオーバ制約リストIEがハンドオーバリクエストメッセージに含まれない場合、ターゲットeNBは、ローミングおよびアクセスのいかなる制約もUEに適用されないとみなす。
【0104】
上記に鑑みて、ターゲットeNBは、MME間ハンドオーバプロシージャ中に、「5GSにおけるNR制約」および「コアネットワークタイプ制約」を含む完全なハンドオーバ制約リストIEを取得することができるため、eNBにおける誤動作を回避することができる。
【0105】
さらに、N26が配備されているネットワーク(すなわち、5GSNN26が”1”に設定されていない)において、5GSインターワーキングステータスが変更されたとき、例えば、UEネットワーク能力変更(すなわち、N1モードが無効または有効にされた)またはサブスクリプションデータの変更(すなわち、コアネットワーク制約変更またはAPNレベルのインターワーキング5GSインジケータ変更)のために、PGW-C+SMFは、更新された情報を得ることができない。これにより、ネットワーク内のリソースの誤動作や浪費が発生したり、PDNコネクションを時間内に5GS インターワーキングに対して有効にできなくなったりする可能性がある。
【0106】
一例として、UEネットワーク能力がイネーブルN1からディスエーブルN1に変更されるとき、PGW-C+SMFは、(e)PCO IEを介して5G関連QoSパラメータを依然として送信することができ、これは、UEにおける予測不可能なエラー、ならびにUEが5GSパラメータについて(e)PCOのコンテンツを無視する場合であっても、UEから空中へおよびネットワークへの余分な/無駄なシグナリングにつながる可能性がある。
【0107】
別の例として、UEがN1モードをサポートし、サブスクリプションデータによる5GSインターワーキングの制約が削除される場合、例えば、コアネットワーク制約が5GCをもはや制約しない、またはインターワーキング5GSインジケータが設定される場合、PGW-C+SMFは、5GSへのモビリティを容易にするために、(e)PCO IEを介して5GSパラメータを送信可能であることを通知される。
【0108】
図6は、本開示によるEPSにおける5GSインターワーキング処理の別の例を示す。
図6のステップは以下の通りである。
【0109】
ステップ601で、PDNコネクションが、UEとゲートウェイノードとの間に確立され、ここで、ゲートウェイノードは、SMFと組み合わされたPGW-C、以下、PGW-C+SMFとすることができる。5GSインターワーキングインジケーションと、N26インジケーションなしの5GSインターワーキングは、それに応じて設定される。PDNコネクション確立手順の間、UEは、PDNコネクティビティリクエストメッセージの(e)PCOで5GSパラメータ削除をサポートするかどうかを示すことがある。
【0110】
ステップ603で、UEネットワーク能力変更またはサブスクリプションデータ変更のために、5GSインターワーキングステータスまたはN26インターワーキングについてのMMEの能力が変更されてもよい。
【0111】
5GSインターワーキングステータスは、サポートされる(すなわち、それぞれのPDNコネクションが5GSインターワーキングをサポートする)からサポートされない(すなわち、それぞれのPDNコネクションが5GSインターワーキングをサポートしない)へ、あるいはサポートされないからサポートされるへと変更される可能性がある。N26インターワーキングのMMEの能力は、SGWモビリティ変更手順なしで、MME間PLMN間で変更されてもよい。
【0112】
3GPP TS24.501バージョン16.1.0は、UEがN1モードをディスエーブルすることができることを定義し、3GPP TS24.301バージョン16.1.1は、UEネットワーク能力IEにおいてN1モードを定義し、UEは、例えば、N1モードがディスエーブルまたはイネーブルされるときに、変更されたUEネットワーク能力をMMEに通知するためにTAU手順を開始する。
【0113】
ステップ605で、MMEはSGW経由でPGW-C+SMFにベアラ変更リクエストを送信する。
【0114】
MMEは、ベアラ変更リクエストの代わりに、別のメッセージ、例えば変更通知リクエストを使用してもよい。
【0115】
ベアラ変更リクエストは、5GSインターワーキングインジケーション、5GSインターワーキング変更インジケーション、N26なしの5GSインターワーキングインジケーション、N26ありの5GSインターワーキング変更インジケーション、およびUE能力変更インジケーションのうちの1つまたは複数を含むことができる。5GSインターワーキングインジケーションは、5GSインターワーキングがサポートされているかどうかを示し、5GSインターワーキング変更インジケーションは、5GSインターワーキングステータスが変更されているかどうかを示し、N26なしの5GSインターワーキングインジケーションは、N26を使用しない5GSインターワーキングがサポートされているかどうかを示し、N26ありの5GSインターワーキング変更インジケーションは、N26との5GSインターワーキングのMMEのサポートが変更されているかどうかを示し、UE能力変更インジケーションは、5GSインターワーキングステータスの変更がUEネットワーク能力の変更によるものかどうかを示す。
【0116】
上述のインジケーションは、既存のインジケーションフラグIEを再使用してそれに含められること、または別の新しいIE、例えば、PGWインジケーションフラグに含められてもよい。
【0117】
本例では、ベアラ変更リクエストは、PDNコネクションに関する5GSインターワーキングステータスが未サポートからサポート有りに変更されることを示す、更新された情報を含む。
【0118】
ステップ607で、PGW-C+SMFはSGW経由でベアラ変更レスポンスをMMEへ送信する。
【0119】
ステップ609で、受信したベアラ変更リクエストに基づいて、PGW-Cは、PDNコネクションおよびPDNコネクションの各ベアラに関連する5GSパラメータを生成する。
【0120】
PDNコネクションに関連する5GSパラメータは、S-NSSAI、QoSルール、セッションAMBRおよびQoSフロー記述を含む。5GSパラメータのうち、QoSルール、セッションAMBRおよびQoSフロー記述は5GS QoSパラメータである。
【0121】
ステップ611で、PGW-C+SMFは、PDNの各ベアラに対してSGWを介してMMEにベアラ更新リクエストを送信する。ベアラ更新リクエストは、PGW-C+SMFによって生成される5GSパラメータで構成される。
【0122】
ベアラ更新リクエストは、「S-NSSAI」、「QoSルール」、「セッションAMBR」、および「QoSフロー記述」のようなパラメータをさらに含むことができる(e)PCO IEを含むことがある。3GPP TS24.008 バージョン16.1.0は、(e)PCOにおいて、S?NSSAI、セッションAMBR、QoSルール、QoSフロー説明などの5GS関連パラメータを定義している。(e)PCO定義は、3GPP TS24.301によって参照される。さらに、PDUセッションIDが元々PDNコネクションのためにPGW-C+SMFによって生成された場合、PGW-C+SMFはPDCセッションIDを(e)PCO IEに含めることもできる。
【0123】
ステップ613で、MMEは、EPSベアラコンテキスト変更リクエストをUEへ送信することができる。メッセージでは、PGW-C+SMFから受信した(e)PCOはトランスペアレントにUEに転送される。
【0124】
ステップ615で、新しい5GSパラメータ、すなわち、「S?NSSAI」、「QoSルール」、「セッションAMBR」、および「QoSフロー記述」を受信すると、UEは、それらをPDNコネクションまたはPDNコネクションの各ベアラに関連付ける。このようなPDNコネクションは、今後、5GSインターワーキングに適格であるか、またはN26を伴ってまたは伴わずに5GSインターワーキングに適格であると見なされる。
【0125】
ステップ617で、UEは、EPSベアラコンテキスト変更レスポンスを用いてMMEに応答する。
【0126】
ステップ619で、MMEはSGWを介してPGW-C+SMFにベアラ更新レスポンスを送信する。
【0127】
図7は、本開示によるEPSにおける5GSインターワーキング処理の別の例を示す。
図7のステップは以下の通りである。
【0128】
ステップ701、703、705は、それぞれステップ601、603、605と同様であるため、説明を簡潔にするために繰り返さない。しかしながら、
図7を参照するこの例では、ベアラ変更リクエストは、PDNコネクションに関する5GSインターワーキングステータスがN26なしからN26ありに変更され、5GSインターワーキングがサポートされ続けることを示す更新された情報を含むことに留意されたい。
【0129】
ステップ707で、PGW-C+SMFはSGW経由でベアラ変更レスポンスをMMEへ送信する。
【0130】
ステップ709で、受信したベアラ変更リクエストに基づいて、PGW-Cは、PDNコネクションおよびPDNコネクションの各ベアラに関連する5GS QoSパラメータを生成する。
【0131】
ステップ711で、PGW-C+SMFは、PDNの各ベアラに対してSGWを介してMMEにベアラ更新リクエストを送信する。ベアラ更新リクエストは、PGW-C+SMFによって生成される5GS QoSパラメータで構成される。
【0132】
ベアラ更新リクエストは、”QoSルール”、”セッションAMBR”、および”QoSフロー記述”のようなパラメータをさらに含むことがある(e)PCO IEを含むことがある。さらに、PDUセッションIDが元々PDNコネクションのためにPGW-C+SMFによって生成された場合、PGW-C+SMFはPDCセッションIDを(e)PCO IEに含めることもできる。
【0133】
ステップ713で、MMEは、EPSベアラコンテキスト変更リクエストをUEへ送信することができる。メッセージ内で、PGW-C+SMFから受信された(e)PCOがトランスペアレントにUEに転送される。
【0134】
ステップ715で、新しい5GS QoSパラメータ、すなわち、「QoSルール」、「セッションAMBR」、および「QoSフロー記述」を受信すると、UEは、それらをPDNコネクションまたはPDNコネクションの各ベアラに関連付ける。このようなPDNコネクションは、今後、N26との5GSインターワーキングに適格であると考えられる。
【0135】
ステップ717で、UEは、EPSベアラコンテキスト変更レスポンスを用いてMMEに応答する。
【0136】
ステップ719で、MMEはSGWを介してPGW-C+SMFにベアラ更新レスポンスを送信する。
【0137】
図8は、本開示によるEPSにおける5GSインターワーキング処理の別の例を示す。以下、
図8の各ステップについて説明する。
【0138】
ステップ801、803、805は、それぞれステップ601、603、605と同様であるため、説明を簡潔にするために繰り返さない。しかしながら、
図8を参照する本例では、ベアラ変更リクエストは、PDNコネクションに関する5GSインターワーキングステータスがサポートされているものからサポートされていないものに変更されていることを示す、更新された情報を含むことに留意されたい。
【0139】
ステップ807で、PGW-C+SMFはSGW経由でベアラ変更レスポンスをMMEへ送信する。
【0140】
ステップ809で、受信されたベアラ変更リクエストに基づいて、PGW-C+SMFは、5GSパラメータを削除し、PDNコネクションとPDNコネクションの各ベアラとに関連する5GSパラメータを削除する命令を生成する。ただし、PGW-C+SMFはPDUセッションIDを使用中のままにしておくことができる。
【0141】
ステップ811で、PGW-C+SMFは、PDNの各ベアラに対してSGWを介してMMEにベアラ更新リクエストを送信する。ベアラ更新リクエストは、(e)PCO IEに含まれる「5GSパラメータ削除」パラメータの形式の命令を含む。さらに、PDUセッションIDが元々はPDNコネクションのためにPGW-C+SMFによって生成された場合、PGW-C+SMFはPDCセッションIDを(e)PCO IEに含めることもできる。
【0142】
ステップ813で、MMEは、EPSベアラコンテキスト変更リクエストをUEへ送信することができる。メッセージ内で、PGW-C+SMFから受信さた(e)PCOがトランスペアレントにUEへ転送される。
【0143】
ステップ815で、(e)PCOにおいて5GSパラメータ削除を受信すると、UEは、PDNコネクションに関連するすべての5GSパラメータ、すなわち、「S?NSSAI」、「QoSルール」、「セッションAMBR」、および「QoSフロー記述」を削除する。しかしながら、UEは、PDUセッションIDが使用されているものとして保持してもよい。
【0144】
ステップ817で、UEは、EPSベアラコンテキスト変更レスポンスを用いてMMEに応答する。
【0145】
ステップ819で、MMEはSGWを介してPGW-C+SMFにベアラ更新レスポンスを送信する。
【0146】
図9は、本開示によるEPSにおける5GSインターワーキング処理の別の例を示す。
図9のステップは以下の通りである。
【0147】
ステップ901、903、905は、それぞれステップ601、603、605と同様であるため、説明を簡潔にするために繰り返さない。しかしながら、
図9を参照するこの例では、ベアラ変更リクエストは、PDNコネクションに関する5GSインターワーキングステータスがN26ありからN26なしに変更され、一方、5GSインターワーキングがサポートされ続けることを示す、更新された情報を含むことに留意されたい。
【0148】
ステップ907で、PGW-C+SMFはSGW経由でベアラ変更レスポンスをMMEへ送信する。
【0149】
ステップ90で、受信されたベアラ変更リクエストに基づいて、PGW-C+SMFは、5GS QoSパラメータを削除し、PDNコネクションおよびPDNコネクションの各ベアラに関連する5GS QoSパラメータを削除する命令を生成する。ただし、PGW-C+SMFはPDUセッションIDを使用中のままにしておくことができる。
【0150】
ステップ911で、PGW-C+SMFは、PDNの各ベアラに対してSGWを介してMMEにベアラ更新リクエストを送信する。ベアラ更新リクエストは、「5GS QoS parameters removal(5GS QoSパラメータ削除」パラメータの形式の命令で構成され、このパラメータは(e)PCO IEに含まれる。
【0151】
ステップ913で、MMEは、EPSベアラコンテキスト変更リクエストをUEへ送信することができる。メッセージ内で、PGW-C+SMFから受信された(e)PCOはトランスペアレントにUEに転送される。
【0152】
ステップ915で、(e)PCO内で5GS QoSパラメータ削除を受信すると、UEは、すべての5GS QoSパラメータ、すなわち、PDNコネクションに関連する「QoSルール」、「セッションAMBR」、および「QoSフロー記述」を削除する。しかしながら、UEは、PDUセッションIDが使用されているものとして保持することがある。
【0153】
ステップ917で、UEは、EPSベアラコンテキスト変更レスポンスを用いてMMEに応答する。
【0154】
ステップ919で、MMEはSGWを介してPGW-C+SMFにベアラ更新レスポンスを送信する。
【0155】
なお、5GSインターワーキングステータスがサポートありからサポートなしに変更され、N1モードが無効であることを意味するようにUE能力変更インジケーションが設定されている場合、UEに通知するためにPGW-C+SMFによって実行されるステップはスキップされることがある。
【0156】
上記に鑑みて、PGW-C+SMFは、5GSインターワーキングステータスの変更で更新することができる。これは、例えば、5GSインターワーキングがサポートありからサポートなしに変更される場合、5GSパラメータをUEに提供するために使用される余分なシグナリングおよび他のリソースコストを回避することができ、これは、5GSインターワーキングがサポートなしからサポートありに変更される場合に、PDNコネクションが5GSインターワーキングに適格であることを自動的に可能にすることができる。
【0157】
図10は、本開示の一実施形態による方法1000を示すフローチャートである。方法1000は、ネットワークデバイス、例えば、第1のMMEにおいて実行される。
【0158】
ステップS1001で、第1のMMEは、PDNコネクションのインジケータを第2のMMEへ送信する。一実施形態では、インジケータは、PDNコネクションがEPSと5GSとの間のインターワーキングをサポートするかどうかを示すことができる。一実施形態では、インジケータは、UEネットワーク能力および/またはUEサブスクリプションデータに基づいて第1のMMEによって決定され得る。一実施形態では、インジケータは、PDNコネクションが、進化型パケットシステム(EPS)から第5世代システム(5GS)に移動されることを許可されるかどうかを示す。一実施形態では、インジケータは、PDNコネクションがN26を介してEPSから5GSに移動されることを許可されるかどうかを示す。
【0159】
一実施形態では、インジケータを第2のMMEへ送信する前に、第1のMMEは、まず、第2のMMEからコンテキストリクエストを受信することができる(ステップS1003)。送信するステップS1001は、コンテキストレスポンスメッセージを第2のMMEへ送信するステップをさらに含むことができる。インジケータは、PDNコネクションのためのコンテキストレスポンスメッセージの中に含まれることがある。実施形態の一例では、インジケータは、PDNコネクションのためのコンテキストレスポンスメッセージのインジケーションフラグIEに含まれてもよい。
【0160】
一実施形態では、送信するステップS1001は、フォワード再配置リクエストを第2のMMEへ送信することを含むことができる。インジケータは、PDNコネクションのためのフォワード再配置リクエストに含まれ得る。実施形態の一例では、インジケータは、PDNコネクションのためのフォワード再配置リクエストのインジケーションフラグIEに含まれてもよい
【0161】
図11は、本開示の一実施形態による方法1100を示すフローチャートである。方法1100は、ネットワークデバイス、例えば、第2のMMEにおいて実行される。
【0162】
ステップS1101において、第2のMMEは、第1のMMEからPDNコネクションに関するインジケータを受信する。一実施形態では、インジケータは、PDNコネクションがEPSと5GSとの間のインターワーキングをサポートするかどうかを示すことができる。一実施形態では、インジケータは、UEネットワーク能力および/またはUEサブスクリプションデータに基づいて決定され得る。一実施形態では、インジケータは、PDNコネクションが、進化型パケットシステム(EPS)から第5世代システム(5GS)に移動されることを許可されるかどうかを示す。一実施形態では、インジケータは、PDNコネクションがN26を介してEPSから5GSに移動されることを許可されるかどうかを示す。
【0163】
一実施形態では、第1のMMEからインジケータを受信する前に、第2のMMEは、まず、コンテキストリクエストを第1のMMEへ送信することができる(ステップS1103)。次に、受信するステップS1101は、第1のMMEからコンテキストレスポンスメッセージを受信することをさらに含むことができる。インジケータは、PDNコネクションのためのコンテキストレスポンスメッセージの中に含まれることがある。実施形態の一例では、インジケータは、PDNコネクションのためのコンテキストレスポンスメッセージのインジケーションフラグIEに含まれてもよい。
【0164】
一実施形態では、受信するステップS1101は、第1のMMEからフォワード再配置リクエストを受信することを含むことができる。インジケータは、PDNコネクションのためのフォワード再配置リクエストに含まれ得る。実施形態の一例では、インジケータは、PDNコネクションのためのフォワード再配置リクエストのインジケーションフラグIEに含まれ得る。
【0165】
図12は、本開示の一実施形態による方法1200を示すフローチャートである。方法1200は、ネットワークデバイス、例えば、第1のMMEにおいて実行される。
【0166】
ステップ1201で、第1のMMEは、第2のMMEにメッセージを送信する。メッセージは、UEに適用可能な5GS関連の制約データを含むことができる。一実施形態では、5GS関連の制約データは、5GSおよびコアネットワークタイプ制約におけるNR制約のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0167】
一実施形態では、メッセージは、フォワード再配置リクエストであってもよい。この実施形態の一例では、方法1200は、第2のMMEからフォワード再配置レスポンスを受信するステップS1203をさらに備えることができる。
【0168】
図13は、本開示の一実施形態による方法1300を示すフローチャートである。方法1300は、ネットワークデバイス、例えば、第2のMMEにおいて実行される。
【0169】
ステップ1301において、第2のMMEは、第1のMMEからメッセージを受信する。メッセージは、UEに適用可能な5GS関連の制約データを備えることができる。一実施形態では、5GS関連の制約データは、5GSにおけるNR制約と、コアネットワークタイプ制約と、のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0170】
一実施形態では、メッセージは、フォワード再配置リクエストであってもよい。この実施形態の一例では、方法1300は、第1のMMEにフォワード再配置レスポンスを送信するステップS1303をさらに備えることができる。
【0171】
一実施形態では、方法1300はターゲットeNBへ送信されるハンドオーバリクエストメッセージ内のハンドオーバ制約リストIEに、5GSにおけるNR制約と、コアネットワークタイプ制約と、のうちの少なくとも1つを含めるステップ1305をさらに備えることができる。
【0172】
図14は、本開示の一実施形態による方法1400を示すフローチャートである。方法1400は、ネットワークデバイス、例えば、MMEにおいて実行される。
【0173】
ステップ1401で、MMEは、ゲートウェイノードに第1のメッセージを送信する。第1のメッセージは、更新された情報を含むことができ、この更新された情報は、PDNコネクションのための第5世代システムとのインターワーキングステータスの変更を示す。
【0174】
一実施形態では、ゲートウェイノードは、SMFと組み合わされたPGW-Cであってもよい。
【0175】
一実施形態では、方法1400は、第1のメッセージに応答してゲートウェイノードから第2のメッセージを受信するステップ1403をさらに含むことができる。この実施形態の一例では、第2のメッセージは、PDNコネクションに関連する5GSパラメータを含み、5GSパラメータはゲートウェイノードによって生成される。この実施形態の別の例では、第2のメッセージは、PDNコネクションに関連する5GS QoSパラメータを備えることができる。この実施形態の別例では、第2のメッセージは、PDNコネクションに関連する5GSパラメータを削除することに関する第1の命令を備えることができる。この実施形態の別の例では、第2のメッセージは、PDNコネクションに関連する5GS QoSパラメータを削除することに関する第2の命令を備えることができる。
【0176】
一実施形態では、MMEは、SGWを介してゲートウェイノードと通信する。
【0177】
実施形態では、PDNコネクションに関連する5GSパラメータは、S-NSSAI、QoSルール、セッションAMBRおよびQoSフロー記述を含み、PDNコネクションに関連する5GS QoSパラメータは、QoSルール、セッションAMBRおよびQoSフロー記述を含む。
【0178】
一実施形態では、第1のメッセージは、ベアラ変更リクエストまたは変更通知リクエストとすることができる。
【0179】
一実施形態では、第2のメッセージは、ベアラ更新リクエストであってもよい。実施形態の一例では、ベアラ更新リクエストは、5GSパラメータまたは5GS QoSパラメータを運ぶための(e)PCO IEを含む。一例として、(e)PCO IEは、PDUセッションIDがPDNコネクションのために最初にゲートウェイノードによって生成されるとき、PDUセッションIDをさらに含んでもよい。(e)PCO IEは、MMEによってPDNコネクションに関連付けられたUEへトランスペアレントに転送される場合がある。
【0180】
図15は、本開示の一実施形態による方法1500を示すフローチャートである。方法1500は、ネットワークデバイス、例えばゲートウェイノードにおいて実行される。
【0181】
ステップ1501において、MMEは、MMEから第1のメッセージを受信する。第1のメッセージは、更新された情報を含むことができ、この更新された情報は、PDNコネクションのための第5世代システムとのインターワーキングステータスの変更を示す。
【0182】
一実施形態では、ゲートウェイノードは、SMFと組み合わされたPGW-Cであってもよい。
【0183】
一実施形態では、方法1500は、第1のメッセージに応答して第2のメッセージをMMEへ送信するステップ1503をさらに含むことができる。この実施形態の一例では、第2のメッセージは、PDNコネクションに関連する5GSパラメータを含み、この5GSパラメータはゲートウェイノードによって生成される。この実施形態の別の例では、第2のメッセージは、PDNコネクションに関連する5GS QoSパラメータを備えることができる。この実施形態の別例では、第2のメッセージは、PDNコネクションに関連する5GSパラメータを削除することに関する第1の命令を備えることができる。この実施形態の別例では、第2のメッセージは、PDNコネクションに関連する5GS QoSパラメータを削除することに関する第2の命令を備えることができる。
【0184】
一実施形態では、ゲートウェイノードはSGWを介してMMEと通信する。
【0185】
実施形態では、PDNコネクションに関連する5GSパラメータは、S-NSSAI、QoSルール、セッションAMBRおよびQoSフロー記述を含み、PDNコネクションに関連する5GS QoSパラメータは、QoSルール、セッションAMBRおよびQoSフロー記述を含む。
【0186】
一実施形態では、第1のメッセージは、ベアラ変更リクエストまたは変更通知リクエストとすることができる。
【0187】
一実施形態では、第2のメッセージは、ベアラ更新リクエストであってもよい。実施形態の一例では、ベアラ更新リクエストは、5GSパラメータまたは5GS QoSパラメータを搬送するための(e)PCO IEを備えることができる。一例として、(e)PCO IEは、PDUセッションIDがPDNコネクションのために最初にゲートウェイノードによって生成されるとき、PDUセッションIDをさらに含んでもよい。(e)PCO IEは、MMEによってPDNコネクションに関連付けられたUEへトランスペアレントに転送される場合がある。
【0188】
図16は、本開示の実施形態によるネットワークデバイス1600のブロック図であり、これは、例えば、
図10~
図15に関連して説明されるようなネットワークデバイスであり得る。
【0189】
ネットワークデバイス1600は、プロセッサ1610およびメモリ1620を含む。任意選択で、ネットワークデバイス1600は、プロセッサ1610に結合されたトランシーバ1640をさらに含むことができる。メモリ1620は、プロセッサ1610によって実行可能な命令1630を含み、ネットワークデバイス1600に、それぞれ方法1000、1100、1200、1300、1400および1500のうちの1つの動作を実行させる。例えば、方法100をとると、メモリ1620は、プロセッサ1610によって実行されると、ネットワークデバイス1600に第2のMMEへのPDNコネクションについてのインジケータを送信させる、命令を含むことができる。一実施形態では、インジケータは、PDNコネクションがEPSと5GSとの間のインターワーキングをサポートするかどうかを示す。一実施形態では、インジケータは、PDNコネクションが、進化型パケットシステム(EPS)から第5世代システム(5GS)に移動されることを許可されるかどうかを示す。一実施形態では、インジケータは、PDNコネクションがN26を介してEPSから5GSに移動されることを許可されるかどうかを示す。
【0190】
なお、
図10~
図15を参照して説明したより詳細な説明は、ここでも適用され、省略されてもよい。
【0191】
メモリ1620は、ローカル技術環境に適した任意の種類とすることができ、非限定的な例として、半導体ベースのメモリ端末デバイス、磁気メモリ端末デバイスおよびシステム、光メモリ端末デバイスおよびシステム、固定メモリおよびリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実装することができる。
【0192】
プロセッサ1610は、ローカル技術環境に適した任意の種類とすることができ、非限定的な例として、汎用プロセッサ、専用プロセッサ(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0193】
本開示は、その実施形態を参照して上述された。当業者は、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、種々の変形、代替、および追加を行うことができることを理解されたい。したがって、本開示の範囲は、上記の特定の実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲によってのみ定義される。