(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-26
(45)【発行日】2023-11-06
(54)【発明の名称】電子機器及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20231027BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20231027BHJP
G06F 3/0487 20130101ALN20231027BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G09F9/30 308Z
G06F3/0487
(21)【出願番号】P 2022524945
(86)(22)【出願日】2020-11-06
(86)【国際出願番号】 CN2020127046
(87)【国際公開番号】W WO2021088971
(87)【国際公開日】2021-05-14
【審査請求日】2022-05-19
(31)【優先権主張番号】201911083554.1
(32)【優先日】2019-11-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】杜 顯赫
(72)【発明者】
【氏名】劉 明建
【審査官】新井 重雄
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-506327(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0004252(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2012-0082807(KR,A)
【文献】国際公開第2019/101328(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0315109(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0185761(US,A1)
【文献】特開2015-228022(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00
G09F 9/30
G06F 3/0487
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器であって、
屈曲可能な可撓性スクリーン部分を含むスクリーンと、
前記可撓性スクリーン部分の裏面に設置され、且つ前記可撓性スクリーン部分を支持するために用いられ、第一の状態と第二の状態との間で切り替えることができる支持コンポーネントとを含み、
前記支持コンポーネントが前記第一の状態にある場合、前記可撓性スクリーン部分は曲面を呈し、
前記支持コンポーネントが前記第二の状態にある場合、前記可撓性スクリーン部分は平面を呈
し、
前記可撓性スクリーン部分は、バック接続部材に接続され、前記バック接続部材は、カバープレート又はバックスクリーンであり、
前記電子機器は、
前記可撓性スクリーン部分と前記バック接続部材との間に接続される折り畳み部品をさらに含み、
前記支持コンポーネントが第一の状態にある場合、前記折り畳み部品が内側に折り畳むことによって、前記可撓性スクリーン部分が曲面を呈するようになり、
前記支持コンポーネントが第二の状態にある場合、前記折り畳み部品が展開することによって、前記可撓性スクリーン部分が平面を呈するようになる、電子機器。
【請求項2】
前記可撓性スクリーン部分は前記スクリーンの縁部に位置し、前記支持コンポーネントが前記第一の状態にある場合、前記可撓性スクリーン部分の断面は、表面に凸の弧状である、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記支持コンポーネントは、
それぞれ前記可撓性スクリーン部分の裏面に貼り合わせて設置され、隣接する二つの支持部材が回動可能に接続される少なくとも二つの支持部材と、
隣接する二つの前記支持部材の間に一つの駆動構造が設置され、相対的に回動するように隣接する二つの前記支持部材を駆動するための駆動構造とを含み、
前記駆動構造は、
隣接する二つの前記支持部材の間に設置され、且つそれぞれ隣接する二つの前記支持部材に接続される調整部材と、
前記調整部材に接続され、前記調整部材に動力を提供するための駆動部材とを含み、
前記調整部材は、形状記憶材料部材である、請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
隣接する二つの前記支持部材の間は、回転軸を介して接続される、請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記折り畳み部品は、
一端が前記可撓性スクリーン部分の縁部に可撓的に繋がる第一の折り畳みページ、
一端が前記第一の折り畳みページの他端に回動可能に接続され、他端が前記バック接続部材の縁部に可撓的に繋がる第二の折り畳みページとを含む、請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
前記可撓性スクリーン部分は、複数であり、各前記可撓性スクリーン部分は、前記スクリーンの縁部に位置し、且つ各前記可撓性スクリーン部分は、一つの前記支持コンポーネントによって支持されている、請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の電子機器に用いられる電子機器の制御方法であって、
スクリーン調整指令を受信することと、
前記スクリーン調整指令に基づいて、第一の状態と第二の状態との間で切り替えるように支持コンポーネントを制御することと、
前記スクリーン調整指令に基づいて、予め設定された提示を出すことを含む、電子機器の制御方法。
【請求項8】
前記スクリーン調整指令に基づいて、第一の状態と第二の状態との間で切り替えるように支持コンポーネントを制御することは、
前記スクリーン調整指令を予め設定された調整指令と比較することと、
前記スクリーン調整指令が第一の予め設定された調整指令と合致する場合、第一の状態から第二の状態に切り替えるように支持コンポーネントを制御することと、
前記スクリーン調整指令が第二の予め設定された調整指令と合致する場合、第二の状態から第一の状態に切り替えるように支持コンポーネントを制御することとを含み、
前記第一の予め設定された調整指令は、支持コンポーネントを第一の状態から第二の状態に切り替えるために用いられ、前記第二の予め設定された調整指令は、支持コンポーネントを第二の状態から第一の状態に切り替えるために用いられる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
請求項1~6のいずれか1項に記載の電子機器に用いられる電子機器の制御方法であって、
ユーザによるスクリーン調整操作を受信することと、
前記スクリーン調整操作に応答して、第一の状態と第二の状態との間で切り替えるように支持コンポーネントを制御することとを含む、電子機器の制御方法。
【請求項10】
前記スクリーン調整操作に応答して、第一の状態と第二の状態との間で切り替えるように支持コンポーネントを制御することは、
可撓性スクリーン部分が曲面を呈する場合、前記スクリーン調整操作に応答して、第一の状態から第二の状態に切り替えるように支持コンポーネントを制御することと、
可撓性スクリーン部分が平面を呈する場合、前記スクリーン調整操作に応答して、第二の状態から第一の状態に切り替えるように支持コンポーネントを制御することとを含む、請求項9に記載の電子機器の制御方法。
【請求項11】
スクリーン調整指令を受信するための第一の受信モジュールと、
前記スクリーン調整指令に基づいて、第一の状態と第二の状態との間で切り替えるように支持コンポーネントを制御するための第一の制御モジュールと、
前記スクリーン調整指令に基づいて、予め設定された提示を出すための第一の提示モジュールとを含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項12】
前記第一の制御モジュールは、
前記スクリーン調整指令を予め設定された調整指令と比較するための比較ユニットと、
前記スクリーン調整指令が第一の予め設定された調整指令と合致する場合、第一の状態から第二の状態に切り替えるように支持コンポーネントを制御するための第一の制御ユニットと、
前記スクリーン調整指令が第二の予め設定された調整指令と合致する場合、第二の状態から第一の状態に切り替えるように支持コンポーネントを制御するための第二の制御ユニットとを含み、
前記第一の予め設定された調整指令は、支持コンポーネントを第一の状態から第二の状態に切り替えるために用いられ、前記第二の予め設定された調整指令は、支持コンポーネントを第二の状態から第一の状態に切り替えるために用いられる、請求項11に記載の電子機器。
【請求項13】
ユーザによるスクリーン調整操作を受信するための第二の受信モジュールと、
前記スクリーン調整操作に応答して、第一の状態と第二の状態との間で切り替えるように支持コンポーネントを制御するための第二の制御モジュールとを含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項14】
前記第二の制御モジュールは、
可撓性スクリーン部分が曲面を呈する場合、前記スクリーン調整操作に応答して、第一の状態から第二の状態に切り替えるように支持コンポーネントを制御するための第四の制御ユニットと、
可撓性スクリーン部分が平面を呈する場合、前記スクリーン調整操作に応答して、第二の状態から第一の状態に切り替えるように支持コンポーネントを制御するための第五の制御ユニットとを含む、請求項13に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年11月7日に中国で提出された中国特許出願番号No.201911083554.1の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
本発明は、電子技術分野に関し、特に電子機器及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン、タブレットパソコンなどのスクリーンを備える電子機器のデザインの不断の改良に伴い、これらの電子機器に対する人々の美感も絶えず変化しており、従来の電子機器スクリーンのデザインは、人々の美感的需要に応じて、古いもののよさを新しいものに生かして、曲面スクリーン、ウォーターフォールスクリーンなどの新製品を絶えず出すことによって、スクリーンの表示効果を向上させる。
【0003】
ウォーターフォールスクリーンなどを含む曲面スクリーンは、ユーザのために良好な視覚的表示効果及び良好な把持感を提供することができるが、ユーザがウォーターフォールスクリーンなどの曲面スクリーンを有する電子機器を使用する場合、スクリーンの曲率及び光が直線に沿って伝播することが原因で、スクリーンの曲面部分の画面がユーザにより直接取得されないことが多く、特に曲面スクリーンでゲームをプレイし又は全画面の映画を見るという全画面操作シナリオで、曲面構造により、ユーザはスクリーン縁部の画面情報を見えないことが多く又は縁部が光を反射するという問題があり、また、全画面操作シナリオで、スクリーンの曲面部分で一部の操作をトリガする必要があるため、トリガしにくくなり又は誤トリガ現象を招きやすくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、曲面構造を有する電子機器に存在する、スクリーンの曲面部分の表示内容を視聴しにくく、光を反射し及び機能を誤トリガし又はトリガしにくいという従来技術における問題を解決するための電子機器及びその制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術課題を解決するために、本発明は、以下のように実現される。
【0006】
第一の方面によれば、本発明の実施例は、電子機器を提供する。この電子機器は、
屈曲可能な可撓性スクリーン部分を含むスクリーンと、
可撓性スクリーン部分の裏面に設置され、且つ可撓性スクリーン部分を支持するために用いられ、第一の状態と第二の状態との間で切り替えることができる支持コンポーネントとを含み、
支持コンポーネントが第一の状態にある場合、可撓性スクリーン部分は曲面を呈し、
支持コンポーネントが第二の状態にある場合、可撓性スクリーン部分は平面を呈する。
【0007】
第二の方面によれば、本発明の実施例は、上記第一の方面による電子機器に用いられる電子機器の制御方法を提供する。この方法は、
スクリーン調整指令を受信することと、
スクリーン調整指令に基づいて、第一の状態と第二の状態との間で切り替えるように支持コンポーネントを制御することとを含む。
【0008】
第三の方面によれば、本発明の実施例は、上記第一の方面による電子機器に用いられる電子機器の制御方法を提供する。この方法は、
ユーザによるスクリーン調整操作を受信することと、
スクリーン調整操作に応答して、第一の状態と第二の状態との間で切り替えるように支持コンポーネントを制御することとを含む。
【0009】
第四の方面によれば、本発明の実施例は、上記第一の方面による電子機器を提供する。この電子機器は、
スクリーン調整指令を受信するための第一の受信モジュールと、
スクリーン調整指令に基づいて、第一の状態と第二の状態との間で切り替えるように支持コンポーネントを制御するための第一の制御モジュールとを含む。
【0010】
第五の方面によれば、本発明の実施例は、上記第一の方面による電子機器を提供する。この電子機器は、
ユーザによるスクリーン調整操作を受信するための第二の受信モジュールと、
スクリーン調整操作に応答して、第一の状態と第二の状態との間で切り替えるように支持コンポーネントを制御するための第二の制御モジュールとを含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明の実施例では、支持コンポーネントが可撓性スクリーン部分の裏面に設置され、且つ可撓性スクリーン部分を支持し、支持コンポーネントが第一の状態にある場合、可撓性スクリーン部分は曲面を呈し、支持コンポーネントが第二の状態にある場合、可撓性スクリーン部分は平面を呈し、電子機器に対する具体的な使用需要に基づいて支持コンポーネントの状態を切り替え、可撓性スクリーン部分のスクリーン状態を調整することができ、それによって異なる使用環境と使用者の使用需要を満たすことに有利であり、単一の曲面構造により、表示内容を視聴しにくく、曲面が光を反射し及び機能を誤トリガし又はトリガしにくいという問題を回避した。
【0012】
本発明の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本発明の実施例の記述において使用される必要がある添付図面を簡単に紹介する。以下の記述における添付図面は、ただ本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、それらの添付図面に基づき、他の添付図面を取得することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施例による電子機器の支持コンポーネントが第一の状態にある場合の構造概略図を表す。
【
図2】
図1に示される電子機器のA-A断面の局所断面概略図を表す。
【
図3】本発明の実施例による支持コンポーネントの第一の状態での局所概略図を表す。
【
図4】本発明の実施例による電子機器の支持コンポーネントが第二の状態にある場合の構造概略図を表す。
【
図5】
図4に示される電子機器のA-A断面の局所断面概略図を表す。
【
図6】本発明の実施例による支持コンポーネントの第二の状態での局所概略図を表す。
【
図7】本発明の実施例による電子機器の制御方法のフローチャートのその一を表す。
【
図8】本発明の実施例による電子機器の制御方法のフローチャートのその二を表す。
【
図9】本発明の実施例による電子機器の構造ブロック図のその一を表す。
【
図10】本発明の実施例による電子機器の構造ブロック図のその二を表す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明が解決しようとする技術課題、技術案及び利点をより明確にするために、以下では、添付図面及び具体的な実施例を結び付けながら詳細に記述する。
【0015】
図1~
図6を参照すると、本発明の実施例は、電子機器を提供する。この電子機器は、スクリーン100と支持コンポーネント200を含んでもよい。
【0016】
スクリーン100は、屈曲可能な可撓性スクリーン部分110を含み、支持コンポーネント200は、可撓性スクリーン部分110の裏面に設置され、且つ可撓性スクリーン部分110を支持するために用いられ、支持コンポーネント200は、第一の状態と第二の状態との間で切り替えることができる。
【0017】
図1及び
図2に示されるように、支持コンポーネント200が第一の状態にある場合、可撓性スクリーン部分110は曲面を呈し、
図4及び
図5に示されるように、支持コンポーネント200が第二の状態にある場合、可撓性スクリーン部分110は平面を呈する。
【0018】
本発明の実施例では、支持コンポーネント200によって可撓性スクリーン部分110を支持し、且つ支持コンポーネント200の第一の状態と第二の状態との間での切り替え変化に基づいて、可撓性スクリーン部分110は切り替えて曲面スクリーン又は平面スクリーンを呈することができ、即ち支持コンポーネント200の状態の切り替えによって可撓性スクリーン部分110のスクリーン状態を調整することができる。支持コンポーネント200が第二の状態にある場合、可撓性スクリーン部分110は、この可撓性スクリーン部分110に接続されるスクリーンの他の部分と面一となるように設置されてもよく(
図4及び
図5に示されるとおり)、又は傾斜して設置されてもよい。支持コンポーネント200が第二の状態にあるため、可撓性スクリーン部分110が平面を呈するようになり、ユーザがこの部分の表示内容を視聴することに有利であるとともに、平面を呈する可撓性スクリーン部分110がユーザによる機能トリガの実現に有利であるため、機能を誤トリガし又はトリガしにくいことを回避する。本発明の実施例では、この可撓性スクリーン部分110が呈した曲面は、予め設定された曲率であってもよく、例示的には、この予め設定された曲率は、ガウス曲率であってもよい。
【0019】
可撓性スクリーン部分110が平面を呈する場合、可撓性スクリーン部分110が展開して平面を呈する時、それ自体が有する剛性、及び支持コンポーネント200が可撓性スクリーン部分110のために提供する支持作用で、この可撓性スクリーン部分110は、スクリーン機能の使用に影響を与えることなく、クリック、タッチなどのタッチ操作をサポート且つ完了することができる。
【0020】
本発明の実施例では、可撓性スクリーン部分110は、スクリーン100にスティッチングされる構造であってもよく、又は、スクリーン100と一体成形される一部であってもよい。可撓性スクリーン部分110の、電子機器の外部に向かって、画面を表示するための面は表面であり、電子機器の内部に向かう面は裏面であり、この可撓性スクリーン部分110の表面と可撓性スクリーン部分110の裏面とは対向している。
【0021】
本発明の実施例では、支持コンポーネント200が可撓性スクリーン部分110の裏面に設置され、且つ可撓性スクリーン部分110を支持し、支持コンポーネント200が第一の状態にある場合、可撓性スクリーン部分110は曲面を呈し、支持コンポーネント200が第二の状態にある場合、可撓性スクリーン部分110は平面を呈し、即ち電子機器に対する具体的な使用需要に基づいて支持コンポーネント200の状態を切り替え、可撓性スクリーン部分110のスクリーン状態を調整することができ、それによって異なる使用環境と使用者の使用需要を満たすことに有利である。
【0022】
本発明の実施例では、異なるスクリーンデザイン需要と使用需要に基づいて、支持コンポーネント200が第一の状態にある場合、この可撓性スクリーン部分110が呈した曲面は、異なる形状状態であってもよく、即ちその断面は、異なる弧状の状態を有してもよい。例えば、本発明のいくつかの選択的な実施例では、可撓性スクリーン部分110はスクリーンの縁部に位置し、支持コンポーネント200が第一の状態にある場合、可撓性スクリーン部分110の断面は、表面に凸の弧状であってもよい。このように、支持コンポーネントが第一の状態にある場合、可撓性スクリーン部分110がユーザのために良好な把持感を提供することに有利である。無論、デザイン需要に基づいて、支持コンポーネント200が第一の状態にある場合、可撓性スクリーン部分110の断面は、裏面に凹の弧状であってもよい。
【0023】
選択的に、本発明のいくつかの実施例では、
図2、
図3、
図5と
図6を参照すると、支持コンポーネント200は、少なくとも二つの支持部材210と少なくとも一つの駆動構造とを含んでもよい。各支持部材210は、可撓性スクリーン部分110の裏面に貼り合わせて設置され、隣接する二つの支持部材210は、回動可能に接続され、隣接する二つの支持部材210の間に一つの駆動構造が設置され、駆動構造は、相対的に回動するように隣接する二つの支持部材210を駆動するために用いられる。本発明の実施例では、少なくとも二つの支持部材210は、可撓性スクリーン部分110を支持するために用いられ、駆動構造は、隣接する二つの支持部材210のために相対的に回動する駆動力を提供するために用いられ、この駆動構造によって、それに接続されて設置される隣接する二つの支持部材210を互いに接近する方向に向かって相対的に回動させ、且つ隣接する二つの支持部材210の間の第一の夾角を維持することによって、支持コンポーネント200を第一の状態にすることができ、又は、それに接続されて設置される隣接する二つの支持部材210を互いに離れる方向(
図6に示される矢印方向)に向かって相対的に回動させ、且つ隣接する二つの支持部材210の間の第二の夾角を維持することによって、支持コンポーネント200を第二の状態にすることができ、第一の夾角は第二の夾角より小さい。この支持部材210は、予め設定された形状を呈してもよく、例えば、この支持部材210は、角柱形、楔形などを呈してもよい。
【0024】
本発明のいくつかの選択的な実施例では、駆動構造は、調整部材221と駆動部材222とを含んでもよく、調整部材221は、隣接する二つの支持部材210の間に設置され、且つ調整部材221は、隣接する二つの支持部材210にそれぞれ接続され、駆動部材222は、調整部材221に接続され、調整部材221に動力を提供するために用いられる。ここでは、駆動部材222を利用して調整部材221に動力を提供することによって、調整部材221が、相対的に回動するようにこの調整部材221に接続される隣接する二つの支持部材210を駆動し、この二つの支持部材210を互いに接近する方向又は互いに離れる方向に向かって相対的に回動させる。本発明の実施例では、各駆動構造において、この調整部材221は、隣接する二つの支持部材210が相対的に回動する中心軸方向に沿って設置され、この調整部材221は、少なくとも一つであってもよく、例示的に、各駆動構造において、この調整部材221の数は二つであってもよく、この二つの調整部材221は、隣接する二つの支持部材210の両端にそれぞれ接続され、例示的に、各駆動構造において、この調整部材221の数は、二つより大きくてもよく、この調整部材221は、隣接する二つの支持部材210が相対的に回動する中心軸方向に沿って、隣接する二つの支持部材210の間に分布して設置され、好ましくは、これらの調整部材221は、均一に分布して設置されてもよい。
【0025】
好ましくは、本発明のいくつかの実施例では、調整部材221は、形状記憶材料部材であってもよい。この形状記憶材料部材は、形状記憶材料を採用して形成された素子であり、この形状記憶材料部材は、形状記憶効果を有し、変温に基づいて異なる形状に対応することができる。この駆動部材222は、回路基板であってもよく、この回路基板を介して形状記憶材料部材に接続され、形状記憶材料部材に給電して動力を提供する。電子機器の協調制御に有利となるように、この回路基板は、電子機器のメインボードに接続される。
【0026】
例示的に、回路基板が形状記憶材料部材に給電しておらず、又は回路基板が形状記憶材料部材に給電し、且つ第一の給電電流を提供する場合、
図2及び
図3に示されるように(
図2及び
図3には調整部材221の構造が具体的に示されていない)、この形状記憶材料部材は、第一の角度の「V」字形を呈し、可撓性スクリーン部分110が曲面を呈するように、この形状記憶材料部材の「V」字形を呈する二つの部分は、それぞれ隣接する二つの支持部材210の対向する側面に接続され、回路基板が形状記憶材料部材に給電し、且つ第二の給電電流を提供し、形状記憶材料部材が通電する場合、形状記憶材料部材は、
図5及び
図6に例示される形状記憶材料部材が第二の角度の「V」字形を呈するまで、第一の角度を呈する「V」字形の二つの部分によって開き動作を行い、且つ隣接する二つの支持部材210を相対的に回動させることによって、可撓性スクリーン部分110が平面を呈するようになり、ここでは、第二の角度は第一の角度より大きい。
【0027】
この回路基板は、可撓性回路基板(Flexible Printed Circuit、FPC)であってもよい。この形状記憶材料部材は、形状記憶合金(Shape Memory Alloys、SMA)と形状記憶ポリマー(Shape Memory Polymer、SMP)のうちの少なくとも一つを採用して製造された素子であってもよい。
【0028】
また、本発明のいくつかの選択的な実施例では、この調整部材221は、弾性部材、電磁機構と支持ロッドのうちの少なくとも一つを含んでもよく、ここでは、弾性部材、電磁機構と支持ロッドのうちの少なくとも一つは、上述した形状記憶材料部材を調整部材として採用することの代替方式又は補充的組合せ方式とすることができる。
【0029】
本発明のいくつかの選択的な実施例では、隣接する二つの支持部材210の間の回動可能な接続に有利であるために、隣接する二つの支持部材210の間は、回転軸211を介して接続されてもよい。
【0030】
選択的に、本発明のいくつかの実施例では、
図2及び
図5を参照すると、可撓性スクリーン部分110は、バック接続部材300に接続され、バック接続部材300は、カバープレート又はバックスクリーンであってもよい。ここでは、このバック接続部材300は、スクリーン100と互いに対向して設置されてもよく、ユーザが電子機器を使用する時、支持と放置のサポートを提供し、且つ電子機器の内部デバイスに保護を提供する。このバック接続部材300がバックスクリーンであれば、このバックスクリーンは、上記スクリーン100と同じ又は異なる構造であってもよい。
【0031】
選択的に、本発明のいくつかの実施例では、
図2、
図4及び
図5を参照すると、電子機器は、折り畳み部品400をさらに含んでもよく、折り畳み部品400は、可撓性スクリーン部分110とバック接続部材300との間に接続される。支持コンポーネント200が第一の状態にある場合、折り畳み部品400が内側に折り畳むことによって、可撓性スクリーン部分110が曲面を呈するようになり、ユーザのために良好な把持感を提供することに有利であり、且つ美的感覚を向上させ、支持コンポーネント200が第二の状態にある場合、折り畳み部品400が展開することによって、可撓性スクリーン部分110が平面を呈するようになり、折り畳み部品400の構造的剛性によって可撓性スクリーン部分110に構造的支持を提供する。例示的に、支持コンポーネント200が第一の状態から第二の状態に切り替える場合、折り畳み部品400は
図2に示される状態から
図5に示される矢印方向に沿って展開する。
【0032】
好ましくは、本発明のいくつかの実施例では、電子機器の構造的一体化を確保することに有利であり、且つ電子機器の内部デバイスに防塵保護を提供するために、この折り畳み部品400は、少なくとも二つの折り畳みページを含んでもよい。この少なくとも二つの折り畳みページは、第一の折り畳みページ410と第二の折り畳みページ420とを含んでもよく、即ち、
図2に示されるように、折り畳み部品400は、第一の折り畳みページ410と第二の折り畳みページ420とを含んでもよく、第一の折り畳みページ410の一端は、可撓性スクリーン部分110の縁部に可撓的に繋がり、第二の折り畳みページ420の一端は、第一の折り畳みページ410の他端に回動可能に接続され、第二の折り畳みページ420の他端は、バック接続部材300の縁部に可撓的に繋がる。ここでは、示された第一の折り畳みページ410の一端が可撓性スクリーン部分110の縁部に可撓的に繋がることは、この第一の折り畳みページ410の一端が可撓性スクリーン部分110の縁部のうちの少なくとも一つと変形可能に接続されることを表し、第一の折り畳みページ410の一端と可撓性スクリーン部分110の縁部との間の一体化結合に有利であり、ユーザの把持感及び美的感覚を向上させ、同様に、示された第二の折り畳みページ420の一端がバック接続部材300の縁部に可撓的に繋がることは、この第二の折り畳みページ420の一端がバック接続部材300の縁部のうちの少なくとも一つと変形可能に接続されることを表し、第二の折り畳みページ420の一端とバック接続部材300の縁部との間の一体化結合に有利であり、ユーザの把持感及び美的感覚を向上させる。
【0033】
また、本発明のいくつかの選択的な実施例では、この電子機器は、タッチキーをさらに含んでもよく、このタッチキーは折り畳み部品に設置される。このタッチキーの一部は、折り畳み部品400の内部に埋設され又は折り畳み部品から突出してもよく、このように、支持コンポーネント200が第一の状態にある場合、折り畳み部品400が内側に折り畳めば、このタッチキーは隠れ、支持コンポーネント200が第二の状態にある場合、折り畳み部品400が展開すれば、このタッチキーは、タッチ可能な状態にあり又は電子機器の外部に露出され、可撓性スクリーン部分110が平面を呈するスクリーン状態で、ユーザにキー操作方式を提供することに有利である。ここでは、このタッチキーの設置形式は多様であってもよく、例えば、このタッチキーは、機械的キー又は電子キーのような物理的キーであってもよく、また例えば、このタッチキーは、抵抗式タッチキー及び静電容量式感知キーのようなタッチキーであってもよい。
【0034】
なお、本発明の実施例では、可撓性スクリーン部分110は複数であってもよく、各可撓性スクリーン部分110は、スクリーン100の縁部に位置し、且つ各可撓性スクリーン部分110は、一つの支持コンポーネント200によって支持されている。例えば、
図1及び
図4に示されるように、この可撓性スクリーン部分110は二つであってもよく、スクリーン100の対向する二つの縁部に位置し、さらに例えば、この可撓性スクリーン部分110は四つであってもよく、それぞれスクリーン100の四つの縁部に位置する。
【0035】
また、本発明の実施例では、この電子機器は、携帯電話又はタブレットパソコンであってもよい。理解できるように、この電子機器は、携帯電話とタブレットパソコンに限定されるものではなく、それはラップトップコンピュータ(Laptop Computer)又はパーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などのスクリーン表示機能を備えた電子機器であってもよい。
【0036】
本発明の実施例による電子機器は、電子機器に対する具体的な使用需要に基づいて支持コンポーネントの状態を切り替え、可撓性スクリーン部分のスクリーン状態を調整することができ、それによって異なる使用環境と使用者の使用需要を満たすことに有利であり、単一の曲面構造により、表示内容を視聴しにくく、曲面が光を反射し及び機能を誤トリガし又はトリガしにくいという問題を回避した。
【0037】
図7を参照すると、それに示されるのは、本発明の実施例による電子機器の制御方法のフローチャートのその一であり、本発明の実施例は、上記電子機器に用いられる電子機器の制御方法を提供し、この方法は、
スクリーン調整指令を受信するステップ701と、
スクリーン調整指令に基づいて、第一の状態と第二の状態との間で切り替えるように支持コンポーネントを制御するステップ702とを含んでもよい。
【0038】
本発明の実施例では、電子機器は、スクリーンを調整するためのスクリーン調整指令を監視受信し、スクリーン調整指令を受信した場合、このスクリーン調整指令に基づいて、支持コンポーネントの状態に対して切り替え制御を行い、即ち第一の状態から第二の状態に切り替えるか又は第二の状態から第一の状態に切り替えることによって、スクリーンの可撓性スクリーン部分のスクリーン状態を調整し、可撓性スクリーン部分を、曲面を呈するスクリーン状態から平面を呈するスクリーン状態に調整し、又は平面を呈するスクリーン状態から曲面を呈するスクリーン状態に調整する。このように、電子機器に対する具体的な使用シナリオに基づいて、可撓性スクリーン部分のスクリーン状態を調整することができ、それによって異なる使用シナリオの使用需要を満たすことに有利であるとともに、単一の曲面構造により、表示内容を視聴しにくく、曲面が光を反射し及び機能を誤トリガし又はトリガしにくいという問題を回避した。
【0039】
選択的に、本発明のいくつかの実施例では、スクリーン調整指令に基づいて、第一の状態と第二の状態との間で切り替えるように支持コンポーネントを制御するステップ702は、スクリーン調整指令を予め設定された調整指令と比較するステップと、スクリーン調整指令が第一の予め設定された調整指令と合致する場合、第一の状態から第二の状態に切り替えるように支持コンポーネントを制御するステップと、スクリーン調整指令が第二の予め設定された調整指令と合致する場合、第二の状態から第一の状態に切り替えるように支持コンポーネントを制御するステップとを含んでもよく、第一の予め設定された調整指令は、支持コンポーネントを第一の状態から第二の状態に切り替えるために用いられ、第二の予め設定された調整指令は、支持コンポーネントを第二の状態から第一の状態に切り替えるために用いられる。本発明の実施例では、支持コンポーネントに対して切り替え制御を行うための予め設定された調整指令が予め設定されており、この予め設定された調整指令は、第一の予め設定された調整指令と第二の予め設定された調整指令とを含み、ここでは、電子機器は、スクリーン調整指令を受信してから、このスクリーン調整指令を予め設定された調整指令と比較して合致することによって、それに対応する、支持コンポーネントに対する切り替え制御を決定し、正確な制御の実現に有利である。
【0040】
選択的に、本発明の実施例では、スクリーンの使用状態に基づいて、スクリーン調整指令を受信するか否かを決定してもよく、例えば、スクリーンの表示方式が全画面表示であり、又はスクリーンに現在表示されているのが予め設定されたゲームシナリオであることが検出された場合、スクリーン調整指令を受信し、且つこのスクリーン調整指令が第一の予め設定された調整指令と合致すると決定してもよく、スクリーンの表示方式が全画面表示から外れ、又はスクリーンが予め設定されたゲームシナリオから外れることが検出された場合、スクリーン調整指令を受信し、且つこのスクリーン調整指令が第二の予め設定された調整指令と合致すると決定してもよい。無論、本発明の実施例では、ユーザによる入力操作に基づいて対応するスクリーン調整指令を受信してもよく、例えば、電子機器は、ユーザによる可撓性スクリーン部分に対する第一の入力を受信した場合、スクリーン調整指令を受信し、且つこのスクリーン調整指令が第一の予め設定された調整指令と合致すると決定してもよく、電子機器は、ユーザによる可撓性スクリーン部分に対する第二の入力を受信した場合、スクリーン調整指令を受信し、且つこのスクリーン調整指令が第二の予め設定された調整指令と合致すると決定してもよい。
【0041】
選択的に、本発明のいくつかの実施例では、ヒューマンマシンインタラクション体験を向上させるために、この方法は、スクリーン調整指令に基づいて、予め設定された提示を出すステップをさらに含んでもよい。このように、使用の個性化及び使用の面白さを向上させ、ユーザの使用体験を向上させることに有利である。ここでは、予め設定された提示は、振動提示、予め設定された音声提示、予め設定されたライト提示などの提示方式のうちの少なくとも一つを含んでもよい。本発明の実施例では、電子機器は、スクリーン調整指令を受信してから、スクリーン調整指令に基づいて、支持コンポーネントの状態の切り替えが開始する前、切り替えが終了した後及び切り替え中などのうちの少なくとも一つのタイミングで、予め設定された提示を出してもよい。例示的に、予め設定された提示は、第一の動的提示と第二の動的提示とを含んでもよく、電子機器は、第一の状態から第二の状態に切り替えるように支持コンポーネントを制御するプロセスにおいて、第一の動的提示を出し、第二の状態から第一の状態に切り替えるように支持コンポーネントを制御するプロセスにおいて、第二の動的提示を出し、ここでは、第一の動的提示と第二の動的提示は異なってもよく同じであってもよい。
【0042】
本発明の実施例による電子機器の制御方法において、スクリーン調整指令を受信し、スクリーン調整指令に基づいて、第一の状態と第二の状態との間で切り替えるように支持コンポーネントを制御することによって、電子機器に対する具体的な使用シナリオに基づいて、可撓性スクリーン部分のスクリーン状態を調整することができ、それによって異なる使用シナリオの使用需要を満たすことに有利であるとともに、単一の曲面構造により、表示内容を視聴しにくく、曲面が光を反射し及び機能を誤トリガし又はトリガしにくいという問題を回避した。
【0043】
図8を参照すると、それに示されるのは、本発明の実施例による電子機器の制御方法のフローチャートのその二であり、本発明の実施例は、上記電子機器に用いられる電子機器の制御方法を提供し、この方法は、
ユーザによるスクリーン調整操作を受信するステップ801と、
スクリーン調整操作に応答して、第一の状態と第二の状態との間で切り替えるように支持コンポーネントを制御するステップ802とを含んでもよい。
【0044】
ここでは、スクリーン調整操作は、予め設定された音声入力操作、電子機器に作用するタッチ入力操作、肢体入力操作及び電子機器に作用する運動入力操作のうちの少なくとも一つであってもよく、ここでは、電子機器に作用するタッチ入力操作は、スクリーン又はハウジングに作用するタッチ入力操作を含んでもよいが、それらに限定されない。肢体動作入力操作は、手振り動作入力操作、頭部動作入力操作と顔動作入力操作などを含んでもよいが、それらに限定されない。電子機器に作用する運動入力操作は、電子機器に作用する振り動作入力操作、転がり動作入力操作などを含んでもよいが、それらに限定されない。
【0045】
本発明の実施例では、ユーザがスクリーンの可撓性スクリーン部分を調整する必要がある場合、スクリーン調整操作を実行することによって、電子機器は、このスクリーン調整操作を受信し、且つそれに応答して、コンポーネントの状態に対して切り替え制御を行うことができ、即ち第一の状態から第二の状態に切り替え又は第二の状態から第一の状態に切り替えることによって、スクリーンの可撓性スクリーン部分のスクリーン状態を調整し、可撓性スクリーン部分を、曲面を呈するスクリーン状態から平面を呈するスクリーン状態に調整し、又は平面を呈するスクリーン状態から曲面を呈するスクリーン状態に調整する。このように、ユーザによるスクリーンへの使用需要に基づいて、可撓性スクリーン部分のスクリーン状態を調整することができ、それによって異なるユーザの異なる使用需要を満たすことに有利であるとともに、単一の曲面構造により、表示内容を視聴しにくく、曲面が光を反射し及び機能を誤トリガし又はトリガしにくいという問題を回避した。
【0046】
本発明の実施例では、第一の状態から第二の状態に切り替えるように支持コンポーネントを制御するスクリーン調整操作、及び第二の状態から第一の状態に切り替えるように支持コンポーネントを制御するスクリーン調整操作に対して、それぞれ異なる操作入力を採用してもよく、それによって操作の個性化の向上に有利であり、又は、同じ操作入力を採用してもよく、それによってユーザ操作の簡略化に有利である。
【0047】
例えば、本発明のいくつかの選択的な実施例では、ステップ802、スクリーン調整操作に応答して、第一の状態と第二の状態との間で切り替えるように支持コンポーネントを制御することは、可撓性スクリーン部分が曲面を呈する場合、スクリーン調整操作に応答して、第一の状態から第二の状態に切り替えるように支持コンポーネントを制御することと、可撓性スクリーン部分が平面を呈する場合、スクリーン調整操作に応答して、第二の状態から第一の状態に切り替えるように支持コンポーネントを制御することとを含んでもよい。
【0048】
選択的に、本発明のいくつかの実施例では、ヒューマンマシンインタラクション体験を向上させるために、この方法は、スクリーン調整操作に基づいて、予め設定された提示を出すステップをさらに含んでもよい。このように、使用の個性化及び使用の面白さを向上させ、ユーザ体験を向上させることに有利である。ここでは、予め設定された提示は、振動提示、予め設定された音声提示、予め設定されたライト提示などの提示方式のうちの少なくとも一つを含んでもよい。本発明の実施例では、電子機器は、スクリーン調整操作を受信してから、スクリーン調整操作に応答して、支持コンポーネントの状態の切り替えが開始する前、切り替えが終了した後及び切り替え中などのうちの少なくとも一つのタイミングで、予め設定された提示を出すことができる。例示的に、予め設定された提示は、第一の動的提示と第二の動的提示とを含んでもよく、電子機器は、第一の状態から第二の状態に切り替えるように支持コンポーネントを制御するプロセスで、第一の動的提示を出し、第二の状態から第一の状態に切り替えるように支持コンポーネントを制御するプロセスで、第二の動的提示を出し、ここでは、第一の動的提示と第二の動的提示は異なってもよく同じであってもよい。
【0049】
本発明の実施例による電子機器の制御方法において、ユーザによるスクリーン調整操作を受信し、且つスクリーン調整操作に応答して、第一の状態と第二の状態との間で切り替えるように支持コンポーネントを制御することによって、ユーザによるスクリーンへの使用需要に基づいて、可撓性スクリーン部分のスクリーン状態を調整することができ、それによって異なる使用ユーザの使用需要を満たすことに有利であるとともに、単一の曲面構造により、表示内容を視聴しにくく、曲面が光を反射し及び機能を誤トリガし又はトリガしにくいという問題を回避した。
【0050】
電子機器に用いられる上記方法に基づいて、本発明の実施例は、上記方法を実現させるための電子機器を提供する。
【0051】
図9を参照すると、それに示されるのは本発明の実施例による電子機器の構造ブロック図のその一であり、本発明の実施例は、電子機器900を提供し、電子機器900は、上記電子機器であり、電子機器900は、第一の受信モジュール910と第一の制御モジュール920とを含んでもよい。
【0052】
第一の受信モジュール910は、スクリーン調整指令を受信するために用いられ、
第一の制御モジュール920は、スクリーン調整指令に基づいて、第一の状態と第二の状態との間で切り替えるように支持コンポーネントを制御するために用いられる。
【0053】
選択的に、本発明のいくつかの実施例では、第一の制御モジュール920は、比較ユニット、第一の制御ユニットと第二の制御ユニットを含んでもよい。
【0054】
比較ユニットは、スクリーン調整指令を予め設定された調整指令と比較するために用いられ、
第一の制御ユニットは、スクリーン調整指令が第一の予め設定された調整指令と合致する場合、第一の状態から第二の状態に切り替えるように支持コンポーネントを制御するために用いられ、
第二の制御ユニットは、スクリーン調整指令が第二の予め設定された調整指令と合致する場合、第二の状態から第一の状態に切り替えるように支持コンポーネントを制御するために用いられ、
第一の予め設定された調整指令は、支持コンポーネントを第一の状態から第二の状態に切り替えるために用いられ、第二の予め設定された調整指令は、支持コンポーネントを第二の状態から第一の状態に切り替えるために用いられる。
【0055】
選択的に、本発明のいくつかの実施例では、電子機器900は、第一の提示モジュールをさらに含んでもよい。
【0056】
第一の提示モジュールは、スクリーン調整指令に基づいて、予め設定された提示を出すために用いられる。
【0057】
予め設定された提示は、振動提示、予め設定された音声提示、予め設定されたライト提示などの提示方式のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0058】
本発明の実施例による電子機器は、
図7の電子機器に用いられる方法実施例における電子機器の実現の各プロセスを実現させることができ、説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0059】
本発明の実施例による電子機器は、第一の受信モジュールによってスクリーン調整指令を受信し、第一の制御モジュールは、スクリーン調整指令に基づいて、第一の状態と第二の状態との間で切り替えるように支持コンポーネントを制御し、電子機器に対する具体的な使用シナリオに基づいて、可撓性スクリーン部分のスクリーン状態を調整することができ、それによって異なる使用シナリオの使用需要を満たすことに有利であるとともに、単一の曲面構造により、表示内容を視聴しにくく、曲面が光を反射し及び機能を誤トリガし又はトリガしにくいという問題を回避した。
【0060】
図10を参照すると、それに示されるのは本発明の実施例による電子機器の構造ブロック図のその二であり、本発明の実施例は、電子機器1000を提供し、電子機器1000は、上記電子機器であり、この電子機器1000は、第二の受信モジュール1010と第二の制御モジュール1020とを含んでもよい。
【0061】
第二の受信モジュール1010は、ユーザによるスクリーン調整操作を受信するために用いられ、
第二の制御モジュール1020は、スクリーン調整操作に応答して、第一の状態と第二の状態との間で切り替えるように支持コンポーネントを制御するために用いられる。
【0062】
選択的に、本発明のいくつかの実施例では、第二の制御モジュール1020は、第四の制御ユニットと第五の制御ユニットとを含んでもよい。
【0063】
第四の制御ユニットは、可撓性スクリーン部分が曲面を呈する場合、スクリーン調整操作に応答して、第一の状態から第二の状態に切り替えるように支持コンポーネントを制御するために用いられ、
第五の制御ユニットは、可撓性スクリーン部分が平面を呈する場合、スクリーン調整操作に応答して、第二の状態から第一の状態に切り替えるように支持コンポーネントを制御するために用いられる。
【0064】
選択的に、本発明のいくつかの実施例では、電子機器1000は、第二の提示モジュールをさらに含んでもよい。
【0065】
第二の提示モジュールは、スクリーン調整操作に基づいて、予め設定された提示を出すために用いられる。
【0066】
予め設定された提示は、振動提示、予め設定された音声提示、予め設定されたライト提示などの提示方式のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0067】
本発明の実施例による電子機器は、
図8の電子機器に用いられる方法実施例における電子機器の実現の各プロセスを実現させることができ、説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0068】
本発明の実施例による電子機器は、第二の受信モジュールによってユーザによるスクリーン調整操作を受信し、且つ第二の制御モジュールによってスクリーン調整操作に応答して、第一の状態と第二の状態との間で切り替えるように支持コンポーネントを制御し、ユーザによるスクリーンへの使用需要に基づいて、可撓性スクリーン部分のスクリーン状態を調整することができ、それによって異なる使用ユーザの使用需要を満たすことに有利であるとともに、単一の曲面構造により、表示内容を視聴しにくく、曲面が光を反射し及び機能を誤トリガし又はトリガしにくいという問題を回避した。
【0069】
なお、明細書の記述において、言及された参照用語「一実施例」、「一つの実施例」又は「いくつかの実施例」は、実施例に関連する特定の特徴、構造又は特性が、本発明の少なくとも一つの実施例又は例に含まれることを意味する。そのため、明細書全体にわたって表された「一実施例では」、「一つの実施例では」又は「いくつかの実施例では」は必ずしも同じ実施例を指すものではない。なお、本発明の一つの添付図面又は一つの実施例に記述された要素、構造又は特徴は、一つ又は複数の他の添付図面又は実施例に示される要素、構造又は特徴と、任意の適切な方式で組み合わせることができる。
【0070】
なお、本明細書の一つ又は複数の実施例において、「含む」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「・・・を一つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0071】
本発明では、特に明示的に規定され限定されない限り、「取り付け」、「繋がり」、「接続」、「固定」、「設置」などの用語は、一般化して理解されるべきであり、例えば、固定接続であってよく、取り外し可能な接続、又は一体的なものであってもよい。機械的接続であってもよく、電気的接続であってもよい。直接的繋がりであってもよく、中間媒体を介して間接的に繋がってもよく、二つの素子内部の連通又は二つの素子の相互作用関係であってもよい。当業者にとって、本発明における上記用語の具体的な意味は、具体的な状況に応じて理解することができる。
【0072】
また、本発明は、異なる実施例又は例において、数字及び/又はアルファベットを繰り返して参照することができる。このような繰り返しは、簡略化と明確化のためであり、それ自体は、検討された様々な実施例及び/又は設置の間の関係を指すものではない。
【0073】
なお、発明の実施例では、第一と第二などのような関係用語は、一つのエンティティ又は操作を別のエンティティ又は操作と区別するためのものであり、必ずしもこれらのエンティティ又は操作の間にそのような実際の関係又は順序が存在することを要求又は示唆するものではない。
【0074】
以上は、添付図面を結び付けながら、本発明の実施例を記述したが、本発明は、上記具体的な実施の形態に限らず、上記具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本発明による示唆を基にして、本発明の趣旨や請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式の変更を行うことができ、それらはいずれも本発明の保護範囲に入る。