(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-26
(45)【発行日】2023-11-06
(54)【発明の名称】排水キャップおよび保冷庫
(51)【国際特許分類】
E06B 7/14 20060101AFI20231027BHJP
F25D 21/14 20060101ALI20231027BHJP
【FI】
E06B7/14
F25D21/14 A
(21)【出願番号】P 2022580579
(86)(22)【出願日】2022-02-02
(86)【国際出願番号】 JP2022004128
(87)【国際公開番号】W WO2022172830
(87)【国際公開日】2022-08-18
【審査請求日】2022-12-01
(31)【優先権主張番号】P 2021019073
(32)【優先日】2021-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314005768
【氏名又は名称】PHCホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西村 巧
(72)【発明者】
【氏名】株本 隆成
(72)【発明者】
【氏名】土居 英二
(72)【発明者】
【氏名】白田 満将
【審査官】砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】実開昭58-142280(JP,U)
【文献】韓国登録特許第10-0725497(KR,B1)
【文献】特開2018-68836(JP,A)
【文献】特開平10-339559(JP,A)
【文献】実開昭58-73894(JP,U)
【文献】韓国登録実用新案第20-0331749(KR,Y1)
【文献】実開昭59-172677(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 7/14
E05D 15/06
F25D 21/14
F25D 23/02
F25D 23/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
排水口に挿入される本体部と、
前記本体部に設けられ、周縁部に切り欠き部、および、前記排水口の周縁部に対向する対向部を有するフランジ部と、を備
え、
前記本体部は、前記排水口との間に隙間を有するように形成されている、
排水キャップ。
【請求項2】
前記切り欠き部は、前記排水口の径方向内側まで切り欠かれるように形成されている、
請求項
1に記載の排水キャップ。
【請求項3】
前記フランジ部は、フランジ面に直交する平面に対して面対称となるように形成されている、
請求項1
または2に記載の排水キャップ。
【請求項4】
前記切り欠き部は、
前記フランジ部の周縁部における、前記平面が通る2つの部位である第1の部位および第2の部位の少なくとも一方が切り欠かれるように形成されているとともに、
前記フランジ部の周縁部における、前記第1の部位と前記第2の部位の間の第3の部位が切り欠かれるように形成されている、
請求項
3に記載の排水キャップ。
【請求項5】
前記フランジ部の周縁部における前記第3の部位は、前記フランジ部の周縁部における、前記第2の部位と、フランジ面の中心を通り且つ前記平面に
直交する第2の平面との間の部位に定められている、
請求項
4に記載の排水キャップ。
【請求項6】
前記切り欠き部は、前記フランジ部の周縁部における前記第1の部位と前記第3の部位との間の第4の部位が切り欠かれるように形成されている、
請求項
4または
5に記載の排水キャップ。
【請求項7】
前記本体部は、両端を開口する筒状に形成されている、
請求項1から
6の何れか1項に記載の排水キャップ。
【請求項8】
前記対向部は、前記排水口の周縁部との間に隙間を有するように形成されている、
請求項1から
7の何れか1項に記載の排水キャップ。
【請求項9】
請求項1から
6の何れか1項に記載の排水キャップと、
前記排水口が形成され、引戸が配置される枠体と、を備える保冷庫であって、
前記排水口は、閉状態にある前記引戸の端部の近傍となる位置に形成されている、
保冷庫。
【請求項10】
請求項1から
8の何れか1項に記載の排水キャップと、
前記排水口および引戸を案内するレールが形成されている枠体と、を備える保冷庫であって、
前記排水口は、前記レールを分割する位置に形成されている、
保冷庫。
【請求項11】
請求項
4から
6の何れか1項に記載の排水キャップと、
前記排水口および引戸を案内するレールが形成されている枠体と、を備える保冷庫であって、
前記排水口は、前記レールを分割する位置に形成され、
前記フランジ部は、前記レールに接触することで、前記切り欠き部の少なくとも1つが前記レールよりも庫内側に向くように、かつ、前記切り欠き部の他の少なくとも1つが前記レールよりも庫外側に向くようにフランジ部を位置させる位置決め部をさらに有する、
保冷庫。
【請求項12】
前記レールは、前記排水口を挟むように配置された第1のレールおよび第2のレールに分割されており、
前記位置決め部は、前記第1のレールおよび前記第2のレールの一方に接触することで、前記切り欠き部を前記第1のレールおよび前記第2のレールの間の中央部に位置させる、
請求項
11に記載の保冷庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、排水キャップおよび保冷庫に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には引違いサッシが開示されている。引違いサッシは、サッシ枠の下枠に溜まった水を複数の排水口から外部に排水する。複数の排水口の一つには、室内側排水装置が配置されている。室内側排水装置は、外気の室内側への侵入を防止する排水弁を有している。複数の排水口の他の一つには、排水キャップが配置されている。排水キャップは、排水口へゴミ等が侵入することを防止する格子が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
薬剤等を低温にて保管する保冷庫は、保管室内と保管室外との温度差が比較的大きいため、保管室を開閉する戸に結露が発生しやすい。よって、戸が配置される枠体には、結露水が比較的多く溜まる。したがって、結露水の排水性を向上させる必要性がある。
【0005】
本開示は、排水性を向上させる排水キャップおよび保冷庫を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本開示における排水キャップは、排水口に挿入される本体部と、本体部に設けられ、周縁部に切り欠き部、および、排水口の周縁部に対向する対向部を有するフランジ部と、を備える。
上述のような排水キャップを実施する場合に、好ましくは、本体部は、排水口との間に隙間を有するように形成されてよい。
【0007】
また、本開示における保冷庫は、上記の排水キャップと、排水口が形成され、引戸が配置される枠体と、を備える保冷庫であって、排水口は、閉状態にある引戸の端部の近傍となる位置に形成されている。
【発明の効果】
【0008】
本開示の排水キャップおよび保冷庫によれば、排水性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の実施形態に係る保冷庫の斜視図である。
【
図2】保冷庫の横断面図であり、下枠の左側を示す図である。
【
図3】保冷庫の横断面図であり、下枠の右側を示す図である。
【
図4】保冷庫の横断面図であり、下枠の中央部を示す図である。
【
図6】
図2に示すVI-VI線に沿った断面図である。
【
図7】
図3に示すVII-VII線に沿った断面図である。
【
図9】排水キャップが第5の排水口に取り付けられた状態を示す上面図である。
【
図10】
図9に示すX-X線に沿った断面図である。
【
図11】
図9に示すXI-XI線に沿った断面図である。
【
図12】排水キャップが第6の排水口に取り付けられた状態を示す上面図である。
【
図13】排水キャップが第6の排水口に取り付けられた状態を示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の保冷庫および排水キャップの実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下では、
図1の矢印で示すように、
図1における左下側および右上側をそれぞれ保冷庫1の前方および後方とし、同じく左上側および右下側をそれぞれ保冷庫1の左方および右方とし、同じく上側および下側をそれぞれ保冷庫1の上方および下方として説明する。
【0011】
保冷庫1は、薬剤を低温にて保管する薬品保冷庫である。なお、保冷庫1は、血液保冷庫または恒温器であってもよい。保冷庫1は、
図1に示されるように、筐体10、枠体20、内側引戸30、外側引戸40、および、機械収納庫50を備えている。内側引戸30および外側引戸40は、「引戸」の一例である。
【0012】
筐体10は前面に引戸30,40の移動により開口する開口Hを有する箱状に形成されている。筐体10の外側面と内側面との間には、断熱材が充填されている。筐体10の内側面に囲まれた空間は、保管室R1であり、薬剤が収容される空間である。
【0013】
枠体20は、開口Hを取り囲むように筐体10に設けられている。枠体20は、内側引戸30および外側引戸40が左右方向に移動可能に設けられている。枠体20は、上枠21、下枠22および縦枠23を備えている。
【0014】
図2から
図7に示されるように、下枠22には、内側引戸30を案内する内側レール25、外側引戸40を案内する外側レール26、および、排水キャップ60が取り付けられる排水口24が設けられている。
【0015】
内側レール25は、一対の内レール25a,25bによって構成されている。内側レール25は、下枠22の後側にて左端部から右端部にかけて左右方向に沿って延びるように設けられている。外側レール26は、一対の外レール26a,26bによって構成されている。外側レール26は、内側レール25より前方にて、下枠22の左端部から右端部にかけて左右方向に沿って延びるように設けられている。内レール25a,25bおよび外レール26a,26bは、「レール」の一例である。
【0016】
排水口24は、下枠22に溜まる結露水を排出するものである。排水口24は、下枠22を上下方向に沿って貫通する穴である(
図5から
図7)。排水口24は、下枠22に複数形成されている。排水口24は、7個形成されている。なお、排水口24の個数が7個に限定されないことは言うまでもない。なお、排水口24が形成されている位置は、後述する位置に限定されないことは言うまでもない。
【0017】
図2および
図5に示されるように、第1の排水口24aは、下枠22の左端部において内側レール25のうち後側の内レール25aを分割する位置に形成されている。第2の排水口24bは、下枠22の左端部における、内側レール25のうち前側の内レール25bを分割する位置に形成されている。第3の排水口24cは、下枠22の左端部において内側レール25と外側レール26との間に形成されている。
【0018】
図2および
図6に示されるように、第4の排水口24dは、下枠22の左右方向中央部において内側レール25と外側レール26との間に形成されている。第5の排水口24eは、下枠22の左右方向中央部における、外側レール26のうち前側の外レール26bを分割する位置に形成されている。
【0019】
図3および
図7に示されるように、第6の排水口24fは、下枠22の右端部における、外側レール26のうち後側の外レール26aを分割する位置に形成されている。第7の排水口24gは、下枠22の右端部における、外側レール26のうち前側の外レール26bを分割する位置に形成されている。
【0020】
内側引戸30および外側引戸40は、板状に形成され、開口Hを開閉するものである。
図1に示される内側引戸30および外側引戸40は、開口Hを閉状態にする全閉位置に位置している。内側引戸30および外側引戸40が全閉位置に位置する場合、内側引戸30の前面および外側引戸40の前面は保冷庫1の外部に面し、かつ、内側引戸30の後面および外側引戸40の後面は保冷庫1の内部すなわち保管室R1に面する。
【0021】
内側引戸30および外側引戸40が全閉位置に位置する場合、内側引戸30の左端部が下枠22の左端部に位置し、内側引戸30の右端部および外側引戸40の左端部が下枠22の左右方向中央部に位置し、外側引戸40の右端部が下枠22の右端部に位置する。また、内側引戸30が全閉位置に位置する場合、内側引戸30の左端が左側の縦枠23に接触する。外側引戸40が全閉位置に位置する場合、外側引戸40の右端が右側の縦枠23に接触する。
【0022】
上記のように、排水口24は、下枠22の左端部、左右方向中央部および右端部に形成されている。よって、排水口24は、内側引戸30および外側引戸40の端部の近傍に形成されている。
【0023】
また、内側引戸30および外側引戸40は、全閉位置に位置する場合に開口Hを密閉するパッキンを有している。
図4に示されるように、内側引戸30および外側引戸40が全閉位置に位置する場合に、内側引戸30に配置された一対のパッキン31と外側引戸40に配置された一対のパッキン41とが接触することで、内側引戸30と外側引戸40との間が密閉される。また、内側引戸30および外側引戸40が全閉位置に位置する場合に、内側引戸30と枠体20との間、および、外側引戸40と枠体20との間を密閉するパッキン(図示なし)が内側引戸30の周縁部および外側引戸40の周縁部に配置されている。
【0024】
内側引戸30および外側引戸40が全閉位置に位置する状態から内側引戸30が右方向に移動、または、外側引戸40が左方向に移動することで、開口Hが開状態になる。
【0025】
さらに、
図2から
図6に示されるように、内側引戸30および外側引戸40は、車輪32,42を有する。車輪32,42は、内側引戸30および外側引戸40の下方に取り付けられている。
【0026】
内側引戸30の車輪32は、内側レール25の一対の内レール25a,25bの間に位置し、内側引戸30の移動に応じて回転する。車輪32が回転することで、内側引戸30が内側レール25に沿って円滑に移動する。
【0027】
外側引戸40の車輪42は、外側レール26の一対の外レール26a,26bの間に位置し、外側引戸40の移動に応じて回転する。車輪42が回転することで、外側引戸40が外側レール26に沿って円滑に移動する。
【0028】
機械収納庫50は、筐体10の下側に設けられている。機械収納庫50の内部空間は、機械室R2である。機械室R2には、保管室R1内を冷却する冷凍回路を構成する圧縮機および凝縮器などが配置されている。
【0029】
また、機械収納庫50には、
図5から
図7に示されるように、排水案内部51が配置されている。排水案内部51は、排水口24から排出された水を受けて、機械収納庫50内に配置されたドレンパン(図示なし)に導出するものである。ドレンパンは圧縮機の近傍に配置されている。ドレンパンに導出された水は、圧縮機からの放熱によって蒸発する。
【0030】
図8に示される排水キャップ60は、排水口24それぞれに配置されている。
図9から
図11には、第5の排水口24eに配置された排水キャップ60が示されている。上述したように、第5の排水口24eは、外レール26bを分割する位置に形成されている。以下、第5の排水口24eによって分割された外レール26bのうち、
図9の左側の外レール26bを第1の左レールRL1と記載し、
図9の右側の外レール26bを第1の右レールRR1と記載する。換言すれば、
図9に示される外レール26bは、第5の排水口24eを挟むように配置された第1の左レールRL1および第1の右レールRR1に分割されている。第1の左レールRL1は、「第1のレール」の一例である。第1の右レールRR1は、「第2のレール」の一例である。
【0031】
第5の排水口24eは、中心が外レール26bの前後方向の中心よりも前方に位置するように配置されている。なお、第2の排水口24bも、第5の排水口24eと同様に、中心が内レール25bの前後方向の中心よりも前方に位置するように配置されている。また、第7の排水口24gも、第5の排水口24eと同様に、中心が外レール26bの前後方向の中心よりも前方に位置するように配置されている。
【0032】
排水キャップ60は、本体部61およびフランジ部62を備えている。
【0033】
本体部61は、排水口24に挿入される部位である。本体部61は両端を開口する筒状に形成されている。以下、
図10および
図11の下側の開口を第1開口61aとし、
図10および
図11の上側の開口を第2開口61bと記載する。本体部61の外径は、排水口24の内径よりも小さくなるように形成されている。つまり、本体部61は、排水口24との間に隙間を有するように形成されている。本体部61は、周側壁に一対の爪部61cが本体部61の径方向に互いに対向するように設けられている。
【0034】
爪部61cは、本体部61の周側壁において、径方向に互いに対向するように矩形状に開口する第3開口61dおよび第4開口61eそれぞれに設けられている。爪部61cは、第3開口61dおよび第4開口61eそれぞれにおける第1開口61a側の部位から本体部61の軸線方向に沿って第2開口61b側に向けて突出する直方体状に形成されている。爪部61cにおける本体部61の径方向外側には、傾斜部61c1、段部61c2および本体位置決め部61c3が設けられている。
【0035】
傾斜部61c1は、爪部61cの基端から本体部61の軸線方向に沿って突出端に向かうにしたがって、本体部61の径方向内側から径方向外側に向かうように傾斜するように形成されている。本体部61が排水口24に挿入されるときに、傾斜部61c1が排水口24の周縁に接触するように設けられている。
【0036】
排水キャップ60が排水口24に取り付けられる場合、本体部61が第1開口61a側から排水口24に挿入される。本体部61が排水口24に挿入されると、傾斜部61c1が排水口24の周縁に接触する。さらに、本体部61が排水口24に押し込まれると、傾斜部61c1が排水口24の周縁に押されて、爪部61cが本体部61の径方向内側に倒れるように爪部61cの基端部が弾性変形する。傾斜部61c1が排水口24と通り抜けると、爪部61cの形状が復元する。
【0037】
段部61c2は、排水キャップ60が排水口24に取り付けられた状態において、下枠22の下側面に引っ掛かるように形成されている。よって、段部61c2は、排水キャップ60が排水口24から上方に外れることを防止することができる。
【0038】
本体位置決め部61c3は、排水キャップ60が排水口24に取り付けられた状態において、排水口24の内周面に接触するように設けられている。これにより、排水口24に対する本体部61の径方向の位置を定めることができる。本体位置決め部61c3は、本体部61を、排水口24との間に本体部61の全周に亘って隙間を有するように位置決めする。
【0039】
フランジ部62は、本体部61の第2開口61b側に設けられている。フランジ部62は、内側引戸30および外側引戸40に接触しないように形成されている。また、フランジ部62は、フランジ面62a(具体的にはフランジ部62の上面および下面)に直交する第1の平面S1に対して面対称となるように形成されている。第1の平面S1は、本体部61の軸線を通る平面である。
【0040】
フランジ部62は、切り欠き部63および対向部64が設けられている。
【0041】
切り欠き部63は、フランジ部62の周縁部に、排水口24の径方向内側まで切り欠かれるように形成されている。切り欠き部63は、フランジ部62に複数形成されている。切り欠き部63は、6つ形成されている。なお、切り欠き部63の個数が6つに限定されないことは言うまでもない。さらに、切り欠き部63の位置および形状を後述する位置および形状に限定されないことは言うまでもない。
【0042】
第1の切り欠き部63aは、フランジ部62の周縁部における、第1の平面S1が通る2つの部位の1つである第1の部位B1が切り欠かれるように形成されている。第1の切り欠き部63aは、
図9において、フランジ部62の周縁部における後端部の一部が切り欠かれるように形成されている。第1の平面S1は、「平面」の一例である。
【0043】
第2の切り欠き部63bは、フランジ部62の周縁部における、第1の平面S1が通る2つの部位の他の1つである第2の部位B2が切り欠かれるように形成されている。第2の切り欠き部63bは、
図9において、フランジ部62の周縁部における前端部の一部が切り欠かれるように形成されている。
【0044】
第3の切り欠き部63cは、フランジ部62の周縁部における、第1の部位B1と第2の部位B2の間の第3の部位B3が切り欠かれるように形成されている。第3の部位B3は、具体的には、フランジ部62の周縁部における、第2の部位B2と、フランジ面62aの中心を通り且つ第1の平面S1に
直交する第2の平面S2との間の部位に定められている。第3の切り欠き部63cは、
図9において、フランジ部62の周縁部における左前端部が切り欠かれるように形成されている。
【0045】
第4の切り欠き部63dは、フランジ部62の周縁部における第1の部位B1と第3の部位B3との間の第4の部位B4が切り欠かれるように形成されている。第4の部位B4は、フランジ部62の周縁部における、第2の平面S2が通る部位である。第4の切り欠き部63dは、
図9において、フランジ部62の周縁部における左端部が切り欠かれるように形成されている。
【0046】
第5の切り欠き部63eは、第3の切り欠き部63cと第1の平面S1に対して対称となるように形成されている。つまり、第5の切り欠き部63eは、
図9において、フランジ部62の周縁部における右前端部が切り欠かれるように形成されている。
【0047】
第6の切り欠き部63fは、第4の切り欠き部63dと第1の平面S1に対して対称となるように形成されている。つまり、第6の切り欠き部63fは、
図9において、フランジ部62の周縁部における右端部が切り欠かれるように形成されている。
【0048】
対向部64は、フランジ部62の周縁部に、排水口24の周縁部と対向するように形成されている。対向部64は、排水キャップ60が排水口24に取り付けられた状態において、下面が下枠22の上面に接触するように設けられている。対向部64が下枠22に接触することで、排水キャップ60が排水口24から下方に通り抜けることが規制される。
【0049】
対向部64は、複数形成されている。対向部64は、6つ形成されている。なお、対向部64の個数が6つに限定されないことは言うまでもない。さらに、対向部64の位置および形状を後述する位置および形状に限定されないことは言うまでもない。
【0050】
第1の対向部64aは、フランジ部62の周縁部における第1の切り欠き部63aから、第2開口61b側から見て反時計回り方向(
図9において反時計回り方向)側に形成されている。第1の対向部64aは、第1の平面S1に沿って延びるように、かつ、後端に、第2開口61b側から見て排水口24の半径より大きい半径に設定された曲面を有するように形成されている。
【0051】
第2の対向部64bは、第1の対向部64aと第1の平面S1に対して対称となるように形成されている。第1の対向部64aおよび第2の対向部64bは、第1の切り欠き部63aと隣接するように形成されている。
【0052】
第3の対向部64cは、第2の切り欠き部63bと第3の切り欠き部63cとの間にて、第2の切り欠き部63bおよび第3の切り欠き部63cに隣接するように形成されている。第3の対向部64cは、第2開口61b側から見て、およそ扇状に形成されている。第3の対向部64cは、前端に、第2開口61b側から見て排水口24の半径より大きい半径に設定された曲面を有するように形成されている。
【0053】
第4の対向部64dは、第3の対向部64cと第1の平面S1に対して対称となるように形成されている。第4の対向部64dは、第2の切り欠き部63bと第5の切り欠き部63eとの間にて、第2の切り欠き部63bおよび第5の切り欠き部63eに隣接するように形成されている。
【0054】
第5の対向部64eは、フランジ部62の周縁部における第3の切り欠き部63cと第4の切り欠き部63dとの間に形成されている。第5の対向部64eは、第2開口61b側から見ておよそ三角状に形成されている。第5の対向部64eの径方向外側面は、曲面に形成されている。第5の対向部64eは、第3の切り欠き部63cと隣接するように形成されている。
【0055】
第6の対向部64fは、第5の対向部64eと第1の平面S1に対して対称となるように形成されている。第6の対向部64fは、第5の切り欠き部63eと隣接するように形成されている。
【0056】
排水キャップ60は、第5の排水口24eに取り付けられている状態において、第1の切り欠き部63aが外レール26bよりも庫内側(
図9において後方側)に向くように、第5の対向部64eおよび第6の対向部64fが形成されている。第1の切り欠き部63aが外レール26bよりも庫外(
図9において前方側)側に向くように、本体部61を排水口24に挿入すると、第5の対向部64eおよび第6の対向部64fは、第5の対向部64eが第1の右レールRR1に、かつ、第6の対向部64fが第1の左レールRL1に乗り上げる。つまり、フランジ部62は、第1の切り欠き部63aが外レール26bよりも庫外側に向くように配置されることが規制される。
【0057】
また、排水キャップ60が第5の排水口24eに取り付けられている状態において、第1の左レールRL1と第1の右レールRR1との間に第1の対向部64a、第1の切り欠き部63aおよび第2の対向部64bが位置する。
【0058】
さらに、排水キャップ60が第5の排水口24eに取り付けられている状態において、第1の対向部64aは、第1の切り欠き部63a側の側面とは反対側の側面にて、第1の左レールRL1に接触可能に形成されている。第1の対向部64aが第1の左レールRL1に接触することで、フランジ部62が
図9の上面視において反時計回り方向に回転することが規制される。
【0059】
また、排水キャップ60が第5の排水口24eに取り付けられている状態において、第2の対向部64bは、第1の切り欠き部63a側の側面とは反対側の側面にて、第1の右レールRR1に接触可能に形成されている。第2の対向部64bが第1の右レールRR1に接触することで、フランジ部62が
図9の上面視において時計回り方向に回転することが規制される。
【0060】
さらに、排水キャップ60が第5の排水口24eに取り付けられている状態において、第1の対向部64aおよび第2の対向部64bは、第1の切り欠き部63aを第1の左レールRL1および第1の右レールRR1の間の中央部に位置させるように形成されている。なお、排水キャップ60が第4の排水口24dに取り付けられている状態において、第1の平面S1は、外レール26bが延びる方向である左右方向におよそ直交している。
【0061】
また、排水キャップ60が第5の排水口24eに取り付けられている状態において、上記のように、第1の切り欠き部63aが配置されることにより、第2,3,5の切り欠き部63b,63c,63eは、外レール26bよりも庫外側に向くようにフランジ部62が配置される。
【0062】
さらに、排水キャップ60が第5の排水口24eに取り付けられている状態において、第4の切り欠き部63dの一部および第6の切り欠き部63fの一部は、外レール26bよりも庫外側に向くようにフランジ部62が配置される。第1の対向部64a、第2の対向部64b、第5の対向部64eおよび第6の対向部64fは、「位置決め部」の一例である。
【0063】
また、
図12に示される第6の排水口24fは、中心が外レール26aの前後方向の中心に位置するように配置されている。以下、第6の排水口24fによって分割された外レール26aのうち、
図12の左側の外レール26aを第2の左レールRL2と記載し、
図12の右側の外レール26aを第2の右レールRR2と記載する。換言すれば、
図12に示される外レール26aは、第6の排水口24fを挟むように配置された第2の左レールRL2および第2の右レールRR2に分割されている。第2の左レールRL2は、「第1のレール」の一例である。第2の右レールRR2は、「第2のレール」の一例である。
【0064】
図12に示されるように、排水キャップ60が第6の排水口24fに取り付けられている状態において、第1の切り欠き部63aが外レール26aよりも庫外側に向くように、かつ、第2,3,5の切り欠き部63b,63c,63eが外レール26aよりも庫内側に向くようにフランジ部62が配置される。
【0065】
また、
図12に示されるように、排水キャップ60が第6の排水口24fに取り付けられている状態において、第5の対向部64eは、第2の右レールRR2に接触可能に形成されている。第5の対向部64eが第2の右レールRR2に接触することで、フランジ部62が
図12の上面視において時計回り方向に回転することが規制される。
【0066】
さらに、
図12に示されるように、排水キャップ60が第6の排水口24fに取り付けられている状態において、第6の対向部64fは、第2の左レールRL2に接触可能に形成されている。第6の対向部64fが第2の左レールRL2に接触することで、フランジ部62が
図12の上面視において反時計回り方向に回転することが規制される。
【0067】
また、
図12に示されるように、排水キャップ60が第6の排水口24fに取り付けられている状態において、第5の対向部64eおよび第6の対向部64fは、第1の切り欠き部63aを第2の左レールRL2および第2の右レールRR2の間の中央部に位置させるように形成されている。
【0068】
さらに、
図13に示されるように、フランジ部62が
図12に示される向きとは前後方向の反対に向くように、排水キャップ60を第6の排水口24fに取り付けることができる。
図13に示されるように、排水キャップ60が第6の排水口24fに取り付けられている状態において、第1の切り欠き部63aが外レール26aよりも庫内側に向くように、かつ、第2,3,5の切り欠き部63b,63c,63eが外レール26aよりも庫外側に向くようにフランジ部62が配置される。
【0069】
また、
図13に示されるように、排水キャップ60が第6の排水口24fに取り付けられている状態において、第5の対向部64eが第2の左レールRL2に接触することで、フランジ部62が
図13の上面視において時計回り方向に回転することが規制される。
【0070】
さらに、
図13に示されるように、排水キャップ60が第6の排水口24fに取り付けられている状態において、第6の対向部64fが第2の右レールRR2に接触することで、フランジ部62が
図13の上面視において反時計回り方向に回転することが規制される。
【0071】
また、
図13に示されるように、排水キャップ60が第6の排水口24fに取り付けられている状態において、第5の対向部64eおよび第6の対向部64fは、第1の切り欠き部63aを第2の左レールRL2および第2の右レールRR2の間の中央部に位置させるように形成されている。
【0072】
なお、第3,4の排水口24c,24dに配置されている排水キャップ60は、対向部64が内側レール25および外側レール26に接触しない。よって、第3,4の排水口24c,24dに配置されている排水キャップ60は、フランジ部62の向きが規制されない。
【0073】
次に、排水口24における結露水の排出について説明する。保管室R1の温度が低下すると保管室R1の温度と外気温度との差が大きくなる。また、保冷庫1内の冷気によって内側引戸30、外側引戸40および枠体20の温度が低下する。よって、主に、内側引戸30の外側面および外側引戸40の外側面に結露が発生する。発生した結露水は、内側引戸30および外側引戸40を伝って下枠22に溜まる。
【0074】
また、結露は、外側引戸40の左側面、および、枠体20における内側引戸30および外側引戸40より前方の部位にも、結露が発生する。よって、結露水は、下枠22における左端部、左右方向の中央部、右端部に、比較的多く溜まる。
【0075】
内側引戸30および枠体20の左側にて発生した結露水は、第1から第5の排水口24a,24b,24c,24d,24eから排出される。外側引戸40および枠体20の右側にて発生した結露水は、第4から第7の排水口24d,24e,24f,24gから排出される。
【0076】
図10には、第5の排水口24eの近傍に溜まっている結露水が示されている。第5の排水口24eに排水キャップ60が取り付けられていない場合、結露水Wは、表面張力によって第5の排水口24eの周縁に留まることで、第5の排水口24eに流入しない場合がある。
【0077】
一方、第5の排水口24eに排水キャップ60が取り付けられている場合、外レール26bより庫内側にある結露水Wは、第1の対向部64aまたは第2の対向部64bに接触することで、
図10にて破線にて示されるように、フランジ部62を伝う。フランジ部62を伝う結露水Wの一部は、第1の切り欠き部63aひいては第5の排水口24eの内周面に到達し、第5の排水口24eひいては排水案内部51から排出される。また、フランジ部62を伝う結露水Wの他の一部は、第1の切り欠き部63aひいては本体部61の外周面に到達し、本体部61を伝うことで、第5の排水口24eひいては排水案内部51から排出される。
【0078】
また、外レール26bより庫外側にある結露水Wは、第3から第6の対向部64c,64d,64e、64fに接触することで、フランジ部62を伝う。フランジ部62を伝う結露水Wの一部は、第2から第6の切り欠き部63b,63c,63d,63e,63fの少なくともいずれか1つ、ひいては第5の排水口24eの内周面に到達し、第5の排水口24eひいては排水案内部51から排出される。また、フランジ部62を伝う結露水Wの他の一部は、第2から第6の切り欠き部63b,63c,63d,63e,63fの少なくともいずれか1つ、ひいては本体部61の外周面に到達し、本体部61を伝うことで、第5の排水口24eひいては排水案内部51から排出される。
【0079】
また、
図4に示すように、第5の排水口24eの上方には、全閉位置にある外側引戸40の左端部が位置する。よって、外側引戸40の左端部にて発生した結露水が排水キャップ60の上面に落下する場合がある。排水キャップ60の上面に落下した結露水は、本体部61の内側を伝うことで、排水口24から排出される。
【0080】
上記のように、排水キャップ60は、結露水がフランジ部62の対向部64に接触することで、切り欠き部63を介して、結露水を排水口24から排出させることができる。つまり、排水キャップ60は、排水性を向上させることができる。
【0081】
また、本体部61は、排水口24との間に隙間を有するように形成されている。よって、本体部61と排水口24との間から結露水を排出することができる。
【0082】
そして、切り欠き部63は、排水口24の径方向内側まで切り欠かれるように形成されている。よって、結露水を切り欠き部63から排水口24に伝わらせることができる。
【0083】
また、フランジ部62は、第1の平面S1に対して面対称となるように形成されている。よって、排水キャップ60は、第1の平面S1に直交する方向の両側にある結露水それぞれを同様に排出することができる。排水キャップ60が排水口24に取り付けられている場合、上記のように第1の平面S1は、外レール26bの延びる方向におよそ直交している。よって、排水キャップ60は、外レール26bの延びる方向の両側にある結露水それぞれを同様に排出できる。
【0084】
そして、第1の切り欠き部63aは、フランジ部62の周縁部における第1の部位B1が切り欠かれるように形成されている。第2の切り欠き部63bは、フランジ部62の周縁部における第2の部位B2が切り欠かれるように形成されている。第3の切り欠き部63cは、フランジ部62の周縁部における第1の部位B1と第2の部位B2との間の第3の部位B3が切り欠かれるように形成されている。第3の部位は、フランジ部62の周縁部における第2の部位B2と、フランジ面62aの中心を通り且つ第1の平面S1に直交する第2の平面S2との間の部位に定められている。第4の切り欠き部63dは、フランジ部62の周縁部における第1の部位B1と第3の部位B3との間の第4の部位B4が切り欠かれるように形成されている。第5の切り欠き部63eは、第3の切り欠き部63cと第1の平面S1に対して対称となるように形成されている。また、第6の切り欠き部63fは、第4の切り欠き部63dと第1の平面S1に対して対称となるように形成されている。よって、フランジ部62の周囲にある結露水を適切に排出できる。
【0085】
また、本体部61は両端を開口する筒状に形成されている。よって、本体部61の上面に到達した結露水を、本体部61の内側から排水口24に排出できる。
【0086】
そして、排水口24は、下枠22において閉状態にある内側引戸30および外側引戸40の近傍となる位置に形成されている。結露水は、上記のように、下枠22において閉状態にある内側引戸30および外側引戸40の近傍に比較的多く溜まりやすい。よって、排水口24に取り付けられた排水キャップ60は、下枠22において閉状態にある内側引戸30および外側引戸40の近傍に溜まる結露水を効果的に排出できる。
【0087】
また、排水口24は、外レール26bを分割する位置に形成されている。よって、外レール26bの庫内側および外レール26bの庫外側にある結露水を、1つの排水口24ひいては1つの排水キャップ60によって排出することができる。
【0088】
そして、第1,2,5,6の対向部64a,64b,64e,64fは、外レール26bに接触することで、第1の切り欠き部63aおよび第2,3,5の切り欠き部63b,63c,63eの一方が外レール26bよりも庫内側に向くように、かつ、第1の切り欠き部63aおよび第2,3,5の切り欠き部63b,63c,63eの他方が外レール26bよりも庫外側に向くように形成されている。よって、フランジ部62は、外レール26bの庫内側に溜まる結露水を第1の切り欠き部63aおよび第2,3,5の切り欠き部63b,63c,63eの一方に、かつ、および外レール26bの庫外側に溜まる結露水を第1の切り欠き部63aおよび第2,3,5の切り欠き部63b,63c,63eの他方に伝わらせることができる。
【0089】
また、第1,2の対向部64a,64bは、第1の切り欠き部63aを第1の左レールRL1および第2の右レールRR2の中央部に位置させる。よって、
図9に示されるように、排水口24の中心が外レール26bの前後方向中央より前方に位置するように排水口24が形成されている場合に、第1の切り欠き部63aを第3,5の切り欠き部63c,63eよりも外レール26bの近くに配置することができる。また、
図12,13に示されるように、排水口24の中心が外レール26bの前後方向中央に位置するように排水口24が形成されている場合、第3,5の切り欠き部63c,63eを第1の切り欠き部63aよりも外レール26bの近くに配置することができる。よって、外レール26bを伝って溜まっている結露水を切り欠き部63に容易に到達させて排水口24から排出することができる。
【0090】
さらに、
図12,13に示されるように、排水口24の中心が外レール26bの前後方向中央に位置するように排水口24が形成されている場合、フランジ部62の向きを選択して配置することができる。よって、結露水が溜まる場所および量に基づいて、フランジ部62の向きを選択することができる。
【0091】
本開示は、これまでに説明した実施の形態に限定されるものではない。本開示の主旨を逸脱しない限り、各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の範囲内に含まれる。
【0092】
例えば、対向部64は、排水口24の周縁部との間に隙間を有するように形成されていてもよい。例えば、対向部64の下側面に突起部(不図示)を設けてもよい。突起部の先端が下枠22の上側面に接触することで、対向部64の下側面と下枠22の上側面との間に隙間ができる。
【0093】
結露水が対向部64に接触すると、毛細管現象により、結露水Wが、対向部64の外形を伝い、ひいては切り欠き部63の外形に沿って伝う。切り欠き部63を伝う結露水Wの一部は、切り欠き部63の根本ひいては本体部61の外周面に到達し、本体部61を伝うことで、第5の排水口24eひいては排水案内部51から排出される。また、切り欠き部63を伝う結露水Wの他の一部は、第1の切り欠き部63aひいては第5の排水口24eの内周面に到達し、第5の排水口24eひいては排水案内部51から排出される。なお、結露水Wの一部は、対向部64の下側面と下枠22の上側面との間の隙間を伝う。つまり、対向部64に接触した結露水Wが切り欠き部63を伝い、切り欠き部63ひいては本体部61の外周面に到達し、本体部61を伝うと、排水キャップ60と排水口24の周縁部との間の隙間から、結露水を効率よく排出することができる。
【0094】
2021年2月9日出願の特願2021-019073の日本出願に含まれる明細書、特許請求の範囲、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
【産業上の利用可能性】
【0095】
本開示は、薬用保冷庫、血液保冷庫、および、恒温器などの保冷装置に広く利用可能である。
【符号の説明】
【0096】
1 保冷庫
10 筐体
20 枠体
24 排水口
25a 内レール(レール)
25b 内レール(レール)
26a 外レール(レール)
26b 外レール(レール)
30 内側引戸(引戸)
40 外側引戸(引戸)
60 排水キャップ
61 本体部
62 フランジ部
62a フランジ面
63a 第1の切り欠き部(切り欠き部)
63b 第2の切り欠き部
63c 第3の切り欠き部
63d 第4の切り欠き部
63e 第5の切り欠き部
64 対向部
64a 第1の対向部
64b 第2の対向部
64c 第3の対向部
64d 第4の対向部
64e 第5の対向部
64f 第6の対向部
B1 第1の部位
B2 第2の部位
B3 第3の部位
B4 第4の部位
S1 第1の平面(平面)
S2 第2の平面
W 結露水