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特許7374913制御シグナリングを送受信するための方法および装置、ならびに情報を決定するための方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-27
(45)【発行日】2023-11-07
(54)【発明の名称】制御シグナリングを送受信するための方法および装置、ならびに情報を決定するための方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/28 20090101AFI20231030BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20231030BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20231030BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W72/232
H04W72/0446
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020544797
(86)(22)【出願日】2019-02-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-06-17
(86)【国際出願番号】 CN2019076207
(87)【国際公開番号】W WO2019161807
(87)【国際公開日】2019-08-29
【審査請求日】2022-02-25
(31)【優先権主張番号】201810160248.2
(32)【優先日】2018-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】張 淑 娟
(72)【発明者】
【氏名】李 儒 岳
(72)【発明者】
【氏名】高 波
(72)【発明者】
【氏名】蒋 創 新
(72)【発明者】
【氏名】張 楠
(72)【発明者】
【氏名】呉 昊
(72)【発明者】
【氏名】魯 照 華
【審査官】伊藤 嘉彦
(56)【参考文献】
【文献】ZTE, Sanechips,Remaining details on beam management[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #92 R1-1801581,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1801581.zip>,2018年02月16日
【文献】Ericsson,Remaining details on beam management[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #92 R1-1802743,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92/Docs/R1-1802743.zip>,2018年02月17日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Summary of QCL[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting AH 1801 R1-1801054,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1801/Docs/R1-1801054.zip>,2018年01月24日
【文献】ZTE,Discussion on draft CRs on beam management[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #95 R1-1812266,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_95/Docs/R1-1812266.zip>,2018年11月03日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御シグナリングを受信し情報を決定する方法であって、前記方法は、
第1の信号および第2の信号を受信するステップと、
前記第1の信号の疑似コロケーションQCLパラメータを、前記第2の信号のQCLパラメータに基づいて決定するステップとを含み、
前記第1の信号および前記第2の信号は、同一の時間ドメイン位置で受信され、前記第1の信号は、第1の非周期的ダウンリンク測定参照信号を含み、前記第2の信号は、第2の非周期的ダウンリンク測定参照信号を含み、
第1の時間間隔は予め定められたしきい値X1よりも小さく、第2の時間間隔は予め定められたしきい値X2以上であり、前記第1の時間間隔は、前記第1の信号と、前記第1の信号をスケジューリングする第1の制御シグナリングとの間であり、前記第2の時間間隔は、前記第2の信号と、前記第2の信号をスケジューリングする第2の制御シグナリングとの間であり、X1およびX2は実数である、方法。
【請求項2】
前記第1の信号の前記QCLパラメータは、指定された制御リソースセットCORESETのQCLパラメータに従って取得されるものではない、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の信号に対応付けられた送信設定指示TCI状態プールは、少なくとも1つのTCI状態を含み、前記少なくとも1つのTCI状態における参照信号RSセットに対応するQCLパラメータは、空間受信パラメータを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2の信号は、ダウンリンクデータチャネル信号であり、前記第2の信号に対応付けられたTCI状態プールは、少なくとも1つのTCI状態を含み、前記少なくとも1つのTCI状態において空間受信パラメータは構成されない、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2の信号は、ダウンリンク同期信号、周期的ダウンリンク測定参照信号、またはダウンリンク制御チャネル信号、のうちの、少なくとも1つをさらに含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
制御シグナリングを受信し情報を決定するための装置であって、前記装置はプロセッサを備え、前記プロセッサは、
第1の信号および第2の信号を受信し、
前記第1の信号の疑似コロケーションQCLパラメータを、前記第2の信号のQCLパラメータに基づいて決定するように、構成されており、
前記プロセッサはさらに、前記第1の信号および前記第2の信号を、同一の時間ドメイン位置で受信するように構成され、前記第1の信号は、第1の非周期的ダウンリンク測定参照信号を含み、前記第2の信号は、第2の非周期的ダウンリンク測定参照信号を含み、
第1の時間間隔は予め定められたしきい値X1よりも小さく、第2の時間間隔は予め定められたしきい値X2以上であり、前記第1の時間間隔は、前記第1の信号と、前記第1の信号をスケジューリングする第1の制御シグナリングとの間であり、前記第2の時間間隔は、前記第2の信号と、前記第2の信号をスケジューリングする第2の制御シグナリングとの間であり、X1およびX2は実数である、装置。
【請求項7】
前記第1の信号の前記QCLパラメータは、指定された制御リソースセットCORESETのQCLパラメータに従って取得されるものではない、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記第1の信号に対応付けられた送信設定指示TCI状態プールは、少なくとも1つのTCI状態を含み、前記少なくとも1つのTCI状態における参照信号RSセットに対応するQCLパラメータは、空間受信パラメータを含む、請求項6または7に記載の装置。
【請求項9】
前記第2の信号は、ダウンリンクデータチャネル信号であり、前記第2の信号に対応付けられたTCI状態プールは、少なくとも1つのTCI状態を含み、前記少なくとも1つのTCI状態において空間受信パラメータは構成されない、請求項6に記載の装置。
【請求項10】
前記第2の信号は、ダウンリンク同期信号、周期的ダウンリンク測定参照信号、またはダウンリンク制御チャネル信号、のうちの、少なくとも1つをさらに含む、請求項69のいずれか1項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年2月26日に中国特許庁(CNIPA)に出願されその内容全体を本明細書に引用により援用する中国特許出願第201810160248.2号に基づく優先権を主張する。
【0002】
技術分野
本願は、通信の分野に関し、たとえば、制御シグナリングを送受信するための方法および装置、ならびに情報を決定するための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
第5世代ワイヤレスシステム(5G)の基本技術のうちの1つとして、高周波通信は、未来の通信の高速および広帯域幅を強力にサポートする。しかしながら、高周波通信の重要な問題は、経路損失が比較的大きいことである。一方、アンテナのサイズは比較的小さい。これに鑑みて、複数のアンテナを用いてビームを形成することで、経路損失を抑える場合がある。
【0004】
システム効率を改善し、ビーム妨害シナリオに抵抗し、高速リンクを回復させるために、ダウンリンク信号のビームを、物理層動的制御シグナリングによって通知することができる。制御シグナリングとダウンリンク信号との間の間隔が予め定められたしきい値未満である場合、端末は、物理層動的制御シグナリングによって通知された情報を通じてダウンリンクの受信ビームを取得することができない。
【0005】
関連する新無線(NR)プロトコルにおいては、物理層動的制御シグナリングとダウンリンク信号との間の間隔が予め定められたしきい値未満である場合、最も近いスロットにおける最小制御リソースセットID(control resource set identification:CORESET ID)を有する制御リソースセット(CORESET)のビームが、データをキャッシュするために使用される。
【0006】
以前の解決策には2つの状況がある。第1の状況は、物理層動的制御シグナリングとダウンリンク信号との間の間隔が予め定められたしきい値未満である場合、物理層動的制御シグナリングにおいてビームを通知するためのビットフィールドが十分に利用されない、という状況である。第2の状況は、物理層動的制御シグナリングを復号する前にダウンリンク信号をキャッシュする必要がある、という状況であるが、実際、ダウンリンク信号は基地局によってスケジューリングされない場合がある。端末が、最も近いCORESET IDを有するCORESETに従い、かつ、ルールに従い、動的にスケジューリングされた潜在的ダウンリンク信号をキャッシュする必要があり、かつ、過去にスケジューリングされた信号が、上記潜在的ダウンリンク信号が位置する場所に存在する可能性があり、この過去にスケジューリングされたダウンリンク信号のビームと上記潜在的ダウンリンク信号のビームとを端末が同時に生成できないのであれば、基地局と端末とが挙動について合意することにより通信の有効性を保証する必要がある。
【0007】
関連技術における以前の技術的課題に対する有効な解決策は未だに提案されていない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
概要
本願の実施形態は、関連技術における下記の欠陥を克服するために、制御シグナリングを送受信するため、および、情報を決定するための、方法および装置を提供する。上記欠陥は、物理層動的制御シグナリングとダウンリンク信号との間の間隔が予め定められたしきい値未満である場合、物理層動的制御シグナリングにおいてビームを通知するためのビットフィールドが十分に利用されず、リソース利用率が比較的低いこと、および、過去にスケジューリングされた信号が、潜在的ダウンリンク信号が位置する場所に存在する可能性があり、上記過去にスケジューリングされたダウンリンク信号のビームと上記潜在的ダウンリンク信号のビームとを端末が同時に生成できない場合、通信の有効性を保証できないこと、である。
【0009】
本願のある実施形態に従い、制御シグナリングを送信する方法が提供される。この方法は、第1の情報に従って第2の情報を決定するステップを含み、第2の情報は、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの数N、第1の制御シグナリングにおいて第1の送信パラメータによって参照されるインデックス値と第1の送信パラメータの値との間の対応マッピングテーブル、第1の制御シグナリングにおいて予め定められた指示フィールドによって通知される第1の送信パラメータのタイプ、または、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの位置情報、のうちの少なくとも1つを含み、第1の情報は、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係を含み、NおよびKは負でない整数であり、この方法はさらに、第1の制御シグナリングを送信するステップを含む。ある実施形態において、第1の制御シグナリングは、決定された第2の情報に従って送信される。
【0010】
本願の別の実施形態に従い、情報を決定する方法が提供される。この方法は、第1の情報に従って第2の情報を決定するステップを含み、第2の情報は、第1の信号の疑似コロケーション(QCL)パラメータ、第1の信号を、第2の信号が位置する時間ドメイン位置で送信する方式、または、第1の信号を、第2の信号が位置する時間ドメイン位置で受信する方式、のうちの少なくとも1つを含み、第1の情報は、第2の信号が、指定された制御リソースセット(CORESET)の後の予め定められた時間ウィンドウに存在するか否か、第1の信号と指定されたCORESETとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X1との間の関係、第2の信号と指定されたCORESETとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X2との間の関係、第1の信号と第1の制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X1との間の関係、第2の信号と第2の制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X2との間の関係、または、第1の信号に対応する第1の空間受信(Rx)パラメータと、第2の信号に対応する第2の空間Rxパラメータとの間の関係、という情報のうちの少なくとも1つを含み、X1およびX2は実数である、ある実施形態において、第1の信号は、決定された第2の情報に従って送信または受信される。
【0011】
本願の別の実施形態に従い、制御シグナリングを受信する方法が提供される。この方法は、第1の情報に従って第2の情報を決定するステップと、第2の情報に従って第1の制御シグナリングを受信するステップとを含み、第2の情報は、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの数N、第1の制御シグナリングにおける第1の送信パラメータによって参照されるインデックス値と第1の送信パラメータの値との間の対応マッピングテーブル、第1の制御シグナリングにおいて予め定められた指示フィールドによって通知される第1の送信パラメータのタイプ、または、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの位置情報、のうちの少なくとも1つを含み、第1の情報は、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係を含み、NおよびKは負でない整数である。
【0012】
本願の別の実施形態に従い、QCL参照信号を決定する方法が提供される。この方法は、少なくとも、1つの信号が占める時間ユニットの数Aが1よりも多い場合、シグナリング情報または予め定められたルールのうちの少なくとも一方に従ってこの1つの信号のQCL参照信号を決定するステップ、または、空間RxパラメータについてQCL関係をN個の信号が同時に満たすこと、
のうちの少なくとも1つを含み、Nは2以上の正の整数である。
【0013】
本願の別の実施形態に従い、制御シグナリングを送信するための装置が提供される。この装置は、第1の通信ノードに適用され、第1の決定モジュールと第1の送信モジュールとを備える。第1の決定モジュールは、第1の情報に従って第2の情報を決定するように構成され、第2の情報は、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの数N、第1の制御シグナリングにおいて第1の送信パラメータによって参照されるインデックス値と第1の送信パラメータの値との間の対応マッピングテーブル、第1の制御シグナリングにおいて予め定められた指示フィールドによって通知される第1の送信パラメータのタイプ、または、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの位置情報、のうちの少なくとも1つを含み、第1の情報は、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係を含み、NおよびKは負でない整数である。第1の送信モジュールは第1の制御シグナリングを送信するように構成される。ある実施形態において、第1の制御シグナリングは決定された第2の情報に従って送信される。
【0014】
本願の別の実施形態に従い、情報を決定するための装置が提供される。この装置は、第1の通信ノードに適用され、第2の決定モジュールを含む。第2の決定モジュールは、第1の情報に従って第2の情報を決定するように構成され、第2の情報は、第1の信号の疑似コロケーション(QCL)パラメータ、第1の信号を、第2の信号が位置する時間ドメイン位置で送信する方式、または、第1の信号を、第2の信号が位置する時間ドメイン位置で受信する方式、のうちの少なくとも1つを含み、第1の情報は、第2の信号が、指定されたCORESETの後の予め定められた時間ウィンドウに存在するか否か、第1の信号と指定されたCORESETとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X1との間の関係、第2の信号と指定されたCORESETとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X2との間の関係、第1の信号と第1の制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X1との間の関係、第2の信号と第2の制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X2との間の関係、または、第1の信号に対応する第1の空間受信Rxパラメータと、第2の信号に対応する第2の空間Rxパラメータとの間の関係、という情報のうちの少なくとも1つを含み、X1およびX2は実数である。ある実施形態において、第1の信号は、決定された第2の信号に従って送信または受信される。
【0015】
本願の別の実施形態に従い、制御シグナリングを受信するための装置が提供される。この装置は、第2の通信ノードに適用され、第3の決定モジュールと受信モジュールとを含む。第3の決定モジュールは、第1の情報に従って第2の情報を決定するように構成される。受信モジュールは、第2の情報に従って第1の制御シグナリングを受信するように構成される。第2の情報は、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの数N、第1の制御シグナリングにおいて第1の送信パラメータによって参照されるインデックス値と第1の送信パラメータの値との間の対応マッピングテーブル、第1の制御シグナリングにおいて予め定められた指示フィールドによって通知される第1の送信パラメータのタイプ、または、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの位置情報、のうちの少なくとも1つを含み、第1の情報は、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係を含み、NおよびKは負でない整数である。
【0016】
本願の別の実施形態に従い、記憶媒体がさらに提供される。この記憶媒体はコンピュータプログラムを格納する。このコンピュータプログラムは、実行されると上記方法の実施形態のうちのいずれか1つのステップを実行するように構成されている。
【0017】
本願の別の実施形態に従い、電子装置がさらに提供される。この電子デバイスはメモリとプロセッサとを含む。メモリはコンピュータプログラムを格納し、プロセッサはこのコンピュータプログラムを実行することにより上記方法の実施形態のうちのいずれかのステップを実行するように構成されている。
【0018】
本明細書に記載の図面は、本願の一層の理解を提供するために使用され本願の一部を形成している。本願において例示される実施形態およびその説明は、本願を説明するために使用されているのであって、本願を不適切に限定する訳ではない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本願のある実施形態に係る、制御シグナリングを送信する方法のフローチャートの図である。
図1a】本願のある実施形態に係る、物理ダウンリンク共有チャネル2(physical downlink share channel 2:PDSCH2)の空間RxパラメータがPDSCH1の空間Rxパラメータに従い取得されることを示す概略図である。
図1b】本願のある実施形態に係る、PDSCHの空間Rxパラメータがチャネル状態情報参照信号(channel-state information reference signal:CSI-RS)の空間Rxパラメータに従い取得されることを示す概略図である。
図1c】本願のある実施形態に係る、PDSCHに最も近い時間ドメインシンボルにおける最小CORESET IDを有するCORESETの空間Rxパラメータに従い、PDSCHの空間Rxパラメータが取得されることを示す概略図である。
図1d】本願のある実施形態に係る、同一の時間ドメインシンボルにおける、PDSCHの空間Rxパラメータに対応する受信ビームと、CORESETの空間Rxパラメータに対応する受信ビームとが異なることを示す概略図である。
図1e】本願のある実施形態に係る、同一の時間ドメインシンボルにおける、PDSCHの空間Rxパラメータに対応する受信ビームと、CORESETの空間Rxパラメータに対応する受信ビームとが異なることを示す概略図である。
図1f】本願のある実施形態に係る、同一の時間ドメインシンボルにおける、PDSCHの空間Rxパラメータに対応する受信ビームと、CORESETの空間Rxパラメータに対応する受信ビームとが異なることを示す概略図である。
図2】本願のある実施形態に係る、少なくとも、周期的CIS-RSの空間Rxパラメータが、周期的CSI-RSと、最小CORESET IDを有し周期的CSI-RSに最も近いCORESETとの間の距離と予め定められたしきい値との間の関係に従い決定されることを示す、概略図である。
図3】本願のある実施形態に係る、少なくとも、周期的CSI-RSおよびPDSCHの空間Rxパラメータの優先度が、周期的CSI-RSと、最小CORESET IDを有し周期的CSI-RSに最も近いCORESETとの間の距離と予め定められたしきい値との間の関係に従い決定されることを示す、概略図である。
図4a】本願のある実施形態に係る、1つのPDSCHが複数のスロットを占めている場合の各スロットにおけるPDSCHの空間Rxパラメータの取得方法を示す、概略図1である。
図4b】本願のある実施形態に係る、1つのPDSCHが複数のスロットを占めている場合の各スロットにおけるPDSCHの空間Rxパラメータの取得方法を示す、概略図2である。
図4c】本願のある実施形態に係る、1つのPDSCHが複数のスロットを占めている場合の各スロットにおけるPDSCHの空間Rxパラメータの取得方法を示す、概略図3である。
図4d】本願のある実施形態に係る、1つのPDSCHが複数のスロットを占めている場合の各スロットにおけるPDSCHの空間Rxパラメータの取得方法を示す、概略図4である。
図4e】本願のある実施形態に係る、1つのPDSCHが複数のスロットを占めている場合の各スロットにおけるPDSCHの空間Rxパラメータの取得方法を示す、概略図5である。
図4f】本願のある実施形態に係る、1つのPDSCHが複数のスロットを占めている場合の各スロットにおけるPDSCHの空間Rxパラメータの取得方法を示す、概略図6である。
図5】本願のある実施形態に係る、インデックス値および送信パラメータ値に対応する複数のテーブルが、異なる時間ドメイン位置に対応することを示す、概略図である。
図6a】本願のある実施形態に係る、異なるコンポーネントキャリア(component carrier:CC)の2つのPDSCHがQCLであることを示す概略図である。
図6b】本願のある実施形態に係る、異なるCCのPDSCHおよびCORESETがQCLであることを示す概略図である。
図6c】本願のある実施形態に係る、異なるCCの2つのCORESETがQCLであることを示す概略図である。
図6d】本願のある実施形態に係る、異なるCCのPDSCHおよびCSI-RSがQCLであることを示す概略図である。
図7a】本願のある実施形態に係る、同一のCCに属する2つのPDSCHがQCLであることを示す概略図である。
図7b】本願のある実施形態に係る、同一のCCに属するPDSCHおよびCORESETがQCLであることを示す概略図である。
図7c】本願のある実施形態に係る、同一のCCに属する2つのCORESETがQCLであることを示す概略図である。
図7d】本願のある実施形態に係る、同一のCCに属するPDSCHおよびCSI-RSがQCLであることを示す概略図である。
図7e】本願のある実施形態に係る、同一のCCに属する2つのCSI-RSがQCLであることを示す概略図である。
図8a】本願のある実施形態に係る、CORESETのQCLパラメータは、端末がビームリカバリ要求信号を検出するか否かに関係することを示す、概略図である。
図8b】本願のある実施形態に係る、非周期的測定参照信号をスケジューリングするDCIが当該非周期的測定参照信号の後に続くことを示す概略図1である。
図8c】本願のある実施形態に係る、非周期的測定参照信号をスケジューリングするDCIが当該非周期的測定参照信号の後に続くことを示す概略図2である。
図9】本願のある実施形態に係る、制御シグナリングを受信する方法のフローチャートである。
図10】本願のある実施形態に係る、情報を決定する方法のフローチャートである。
図11】本願のある実施形態に係る、制御シグナリングを送信するための装置の構造を示すブロック図である。
図12】本願のある実施形態に係る、制御シグナリングを受信するための装置の構造を示すブロック図である。
図13】本願のある実施形態に係る、情報を決定するための装置の構造を示すブロック図である。
図14】本願のある実施形態に係る、QCL参照信号を決定する方法のフローチャートである。
図15】本願のある実施形態に係る、QCLを決定するための装置の構造を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
詳細な説明
以下、本願を図面を参照しながら実施形態とともに説明する。
【0021】
なお、本願の明細書、請求項および図面における「第1」および「第2」のような用語は、同様のものを区別するために使用されているのであって、必ずしも特定の順序またはシーケンスを記述するために使用されている訳ではない。
【0022】
実施形態1
この実施形態は、制御シグナリングを送信する方法を提供する。図1は、本願のある実施形態に係る、制御シグナリングを送信する方法のフローチャートである。図1に示されるように、このプロセスは下記のステップS102およびステップS104を含む。
【0023】
ステップS102において、第1の情報に従って第2の情報を決定する。
第2の情報は、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの数N、第1の制御シグナリングにおいて第1の送信パラメータによって参照されるインデックス値と第1の送信パラメータの値との間の対応マッピングテーブル、第1の制御シグナリングにおいて予め定められた指示フィールドによって通知される第1の送信パラメータのタイプ、または、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの位置情報、のうちの少なくとも1つを含み、第1の情報は、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係を含み、NおよびKは負でない整数である。
【0024】
ステップS104において、第1の制御シグナリングを送信する。
ある実施形態において、第1の制御シグナリングは、決定した第2の情報に従って送信される。
【0025】
上記ステップにおいて、第1の情報に従って第2の情報が決定され、第2の情報は、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの数N、第1の制御シグナリングにおける第1の送信パラメータによって参照されるインデックス値と第1の送信パラメータの値との間の対応マッピングテーブル、第1の制御シグナリングにおいて予め定められた指示フィールドによって通知される第1の送信パラメータのタイプ、または、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの位置情報、のうちの少なくとも1つを含み、第1の情報は、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係を含み、NおよびKは負でない整数であり、第1の制御シグナリングが送信される。すなわち、制御シグナリングのフォーマットは第2の情報に従って決定され、次に、新たな制御シグナリングが送信される。このようにして、関連技術における下記の欠陥が克服される。欠陥とは、物理層動的制御シグナリングとダウンリンク信号との間の間隔が予め定められたしきい値未満である場合、物理層動的制御シグナリングにおいてビームを通知するためのビットフィールドが十分に利用されず、リソース利用率が比較的低いという欠陥であるが、制御シグナリングのリソース利用率は改善される。
【0026】
ある実施形態において、上記ステップは、限定される訳ではないが基地局によって実行されてもよい。
【0027】
ある実施形態において、ステップS102およびステップS104は逆の順序で実行されてもよい。すなわち、ステップS102の前にステップS104が実行されてもよい。
【0028】
ある実施形態において、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係が、第1の関係である場合、Nの値はN1を含み、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係が、第2の関係である場合、Nの値はN2を含み、N1およびN2は整数である。
【0029】
N1とN2との間の関係は、N1はN2よりも大きい、N1とN2の差は、送信設定指示(transmission configuration indication:TCI)フィールドが占有するビットの数以下である、または、N1とN2の差は、第2の送信パラメータに関する情報を通知するのに必要なビットの数以下である、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0030】
ある実施形態において、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係が、第1の関係である場合、対応マッピングテーブルは第1の対応マッピングテーブルであり、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係が、第2の関係である場合、対応マッピングテーブルは第2のマッピングテーブルである。
【0031】
ある実施形態において、第1の対応マッピングテーブル、第2の対応マッピングテーブル、送信パラメータ値セット1および送信パラメータ値セット2のうちのいずれの1つも、以下の方式のうちの少なくとも1つの方式で決定され、方式1において、送信されるシグナリング情報に内容が含まれ、方式2において、送信端および受信端によりルールが予め合意されている。送信パラメータ値セット1は、第1の対応マッピングテーブルに含まれる第1の送信パラメータの値セットに対応し、送信パラメータ値セット2は、第2の対応マッピングテーブルに含まれる第1の送信パラメータの値セットに対応する。
【0032】
ある実施形態において、第1の送信パラメータのタイプがTCIである場合、第1の対応マッピングテーブルにおける各状態の空間Rxパラメータに対応付けられたダウンリンク参照信号(downlink reference signals:DL-RS)によって形成されるダウンリンク参照信号(downlink reference signal:DL-RS)セットは、1つのDL-RSのみを含み、第1の送信パラメータのタイプがTCIである場合、第1の対応マッピングテーブルにおける各状態の空間Rxパラメータに対応付けられたDL-RSによって形成されるDL-RSセットにおける各2つのDL-RSが、空間RxパラメータについてQCL関係を満たす。
【0033】
第1の送信パラメータのタイプがTCIである場合、第1の対応マッピングテーブルにおける各状態の空間Rxパラメータに対応付けられたDL-RSによって形成されるDL-RSセットのDL-RSは、第1の通信ノードによって同時に受信されることができ、第1の送信パラメータのタイプがTCIである場合、第1の対応マッピングテーブルにおける各状態の空間Rxパラメータに対応付けられたDLーRSによって形成されるDL-RSセットは、空のセットである。第1の通信ノードは、第1の信号または第1の制御シグナリングのうちの少なくとも一方を受信するための通信ノードである。
【0034】
ある実施形態において、第1の送信パラメータのタイプは、第1の制御シグナリングに含まれる、TCIの送信パラメータタイプを除く、1つ以上の送信パラメータタイプを含む、または、第1の送信パラメータのタイプは、TCIの送信パラメータである。
【0035】
ある実施形態において、第1の送信パラメータは、第1の送信パラメータは第1の信号の送信パラメータであること、または、第1の送信パラメータは第2の信号の送信パラメータであること、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0036】
ある実施形態において、第1の信号または第2の信号は、復調参照信号、測定参照信号、制御チャネル信号、またはデータチャネル信号、のうちの少なくとも1つを含み、第1の制御シグナリングは物理層制御シグナリングである。
【0037】
ある実装形態において、第1の情報は、第2の制御シグナリングに含まれる情報、第1の制御シグナリングが位置するCORESETに対応するダウンリンク制御情報に存在する送信設定指示(transmission configuration indication present in downlink control information:TCI-PresentInDCI)がイネーブルされるか否かに関する情報、第1の信号または第2の信号が位置するキャリア周波数と、予め定められたしきい値Gとの間の関係の情報、第1の通信ノードによってフィードバックされる、サポートされる周波数範囲能力の情報、予め定められたしきい値Kが0であるか否かの情報、空間Rxパラメータで構成された少なくとも1つのCORESETが、第1の通信ノードによって検出される必要があるCORESETに存在するか否かの情報、空間Rxパラメータで構成された少なくとも1つのCORESETが、第1の通信ノードによって検出される必要がある専用サーチ空間に対応付けられたCORESETに存在するか否かの情報、第1の信号または第2の信号に最も近い時間ユニットにおける最小制御リソースセットID(CORESET ID)を有するCORESETが、空間Rxパラメータで構成されているか否かの情報、第1の信号または第2の信号に最も近い時間ドメインシンボルにおける最小CORESET IDを有するCORESETが、空間Rxパラメータで構成されているか否かの情報、第1の信号または第2の信号に対応付けられたTCI状態プールに少なくとも1つのTCI状態が存在するか否かの情報であり、TCI状態における参照信号(RS)セットに対応するQCLパラメータは空間Rxパラメータを含む、情報、または、第1の信号または第2の信号に対応付けられたアクティベーションTCI状態プールに少なくとも1つのTCI状態が存在するか否かの情報であり、TCI状態におけるRSセットに対応するQCLパラメータは空間Rxパラメータを含む、情報、のうちの、少なくとも1つの情報をさらに含む。第1の通信ノードは、第1の信号または第2の信号のうちの少なくとも一方を受信するための通信ノードである。
【0038】
ある実施形態において、第1の制御シグナリングは、物理層制御シグナリング、メディアアクセス制御(media access control:MAC)制御要素(control element:CE)(MAC-CE)制御シグナリング、または、無線リソース制御(radio resource control:RRC)シグナリングのうちの少なくとも1つを含み、第2の制御シグナリングは、物理層制御シグナリング、MAC-CE制御シグナリング、またはRRCシグナリングのうちの少なくとも1つを含む。
【0039】
ある実施形態において、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係が、第1の関係である場合、第1の制御シグナリングにおいて予め定められた指示フィールドによって通知される第1の送信パラメータのタイプは、送信パラメータの第1のタイプであり、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係が、第2の関係である場合、第2の制御シグナリングにおいて予め定められた指示フィールドによって通知される第1の送信パラメータのタイプは、送信パラメータの第2のタイプである。
【0040】
ある実施形態において、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔が予め定められたしきい値K未満である場合、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係は、第1の関係であり、制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔が予め定められたしきい値K以上である場合、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係は、第2の関係である。これに代わるものとして、制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔が予め定められたしきい値K以下である場合、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係は、第1の関係であり、制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔が予め定められたしきい値Kよりも大きい場合、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係は、第2の関係である。これに代わるものとして、制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔が予め定められたしきい値K以上である場合、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係は、第1の関係であり、制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔が予め定められたしきい値K未満である場合、関係は第2の関係である。
【0041】
以下、本実施形態を、例として、具体例としての実施形態とともに説明する。
具体例としての実施形態1
ビームベースの通信において、PDSCHのビームは、ダウンリンク制御情報(DCI)によって通知することができる。DCIとPDSCHとの間の間隔がK未満である場合、端末は、DCIを復号する前にPDSCHを受信しキャッシュするために無線周波数を必要とし、よって、関連するNRでは、DCIとPDSCHとの間の間隔が予め定められたしきい値K未満である場合は最も近いスロットにおける最小CORESET IDに対応するQCLパラメータに従ってPDSCHの復調参照信号(demodulation reference signal:DMRS)を取得し、DCIとPDSCHとの間の間隔が予め定められたしきい値K以上である場合はDCIに示されているQCL情報を用いることによってPDSCHのDMRSのQCLパラメータを得る、と規定されている。しかしながら、端末が物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)をブラインド検出する複雑さを低減するために、DCIとPDSCHとの間の間隔がK未満である場合のPDCCHの負荷は、DCIとPDSCHとの間の間隔がK以上である場合のPDCCHの負荷と同一である。このように、DCIとPDSCHとの間の間隔がK未満である場合、3ビットのTCI通知フィールド(TCI通知フィールドはPDSCHのDMRSのQCLパラメータを通知するのに使用される)はDCIに存在するが使用しない。関連のNR版では、TCI通知フィールドは3ビットを占める。このため、以下の改善された解決策を提案する。
【0042】
DCIとPDSCHとの間の間隔がK未満である場合、DCIにおける3ビットのTCI通知フィールドは、DCIにおいて、TCIの送信パラメータを除く、1つ以上の送信パラメータ(すなわち第1の送信パラメータ)を通知することができ、関連するNR DCIフォーマット_1の送信パラメータが表1において順に示されている。表1に示されるように、DCIとPDSCHとの間の間隔は、送信パラメータインジケータ5に示される情報に従って決定することができる。
【0043】
【表1】
【0044】
たとえば、第1の送信パラメータは、表1の番号14の送信パラメータである。DCIとPDSCHとの間の間隔がK未満である場合、PUCCHリソースインジケータは、表1の番号14のビットフィールドと番号17のビットフィールドとの合計5ビットを用いることで、最大32のPUCCHリソースから選択された1つのPUCCHリソースを示すことができる。ある実施形態において、アップリンク制御情報(uplink control information:UCI)負荷に従いPUCCHセットがセット0であると判断された場合、セット0のPUCCHリソースのインデックスを、2つのビットフィールドを用いて一緒に示すことができ、UCI負荷に従いPUCCHセットがセット0ではないと判断された場合、間隔はK未満であるが、PUCCHリソースを、表1の番号14のビットフィールドおよび番号17のビットフィールドを用いて一緒に示すのではなく、表1の番号14のビットフィールドを用いるだけで通知することができる。その理由は、これらのセットに含まれるPUCCHリソースの最大数が8であるからである。DCIとPDSCHとの間の間隔がK以上である場合、表1の番号14のインジケータを用いるだけで、最大4つのPUCCHリソースから1つのPUCCHリソースを選択するようにして、PUCCHリソースを示すことができる。DCIとPDSCHとの間の間隔がK未満である場合、DCIにおけるインジケータのシーケンスは、表1のシーケンスに従っていてもよく、インジケータ14およびインジケータ17のみが共にPUCCHリソースインジケータを形成する。これに代わるものとして、表2に示されるように送信パラメータインジケータのシーケンスを使用してもよい。表1と比較すると、表2において変更されている点は、送信パラメータインジケータ17が削除され、送信パラメータインジケータ14のビット数が5ビットになっている点にある。
【0045】
【表2】
【0046】
このように、DCIとPDSCHとの間の間隔が予め定められたしきい値K未満である場合、表3に示されるように、DCIの32個のPUCCHリソースに対して動的選択を実行することができ、DCIとPDSCHとの送信間隔が予め定められたしきい値K以上の場合、表4に示されるように、DCIのわずか4つのPUCCHリソースに対して動的選択を実行することができる。
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】
表3および表4において、表4の4つのPUCCHリソースは、表3の4つのPUCCHリソースと同一である。このように、基地局が通知を実行するとき、通知する必要があるのは32個のPUCCHリソースのみである。当然ながら、本実施形態は、表3のPUCCHリソースが表4のPUCCHリソースと異なるケースを除外しない。このように、基地局が上位層シグナリングを用いて通知を実行するとき、表3および表4のPUCCHリソースは別々に通知される。
【0050】
本実施形態において、DCIとPDSCHとの間の間隔は、DCIの終了時間ドメインシンボルと、PDSCHの開始時間ドメインシンボルとの間の間隔、DCIの開始時間ドメインシンボルと、PDSCHの開始時間ドメインシンボルとの間の間隔、DCIが位置するスロット内のCORESETの終了シンボルにおける最遅時間ドメインシンボルと、PDSCHの開始時間ドメインシンボルとの間の間隔、DCIが位置するスロット内のCORESETの最早時間ドメインシンボルと、PDSCHの開始時間ドメインシンボルとの間の間隔、DCIの終了時間ドメインシンボルと、PDSCHによって占有される複数のスロットの各々における開始時間ドメインシンボルとの間の間隔、または、DCIの開始時間ドメインシンボルと、PDSCHによって占有される複数のスロットの各々における開始時間ドメインシンボルとの間の間隔、のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0051】
上の説明において、DCIとPDSCHとの間の間隔が予め定められたしきい値K未満である場合、PUCCHリソースを示すためにTCIフィールドを使用する。同様に、DCIとPDSCHとの間の間隔が予め定められたしきい値未満である場合、レートマッチングインジケータのためにTCIフィールドを使用することも可能である。同様に、レートマッチング情報を、上位層シグナリングを通じて設定する場合、2セットのレートマッチングパラメータを設定する必要があり、たとえば、表3と同様の表を構築するために使用される1セットのパラメータと、表4と同様の表を構築するために使用される他の1セットのパラメータとである。これに代わるものとして、1セットのパラメータを使用し、このパラメータのセットのすべてのエントリを、表3と同様の表を構築するために使用し、エントリの合意部分(たとえば最初のMのエントリまたは最後のMのエントリ)を、表4と同様の表を構築するために使用する。この場合、表3および表4は、インデックス値とレートマッチング情報との間の対応を示し、表3の状態の数および表4の状態の数は変化する。たとえば、上位層設定レートマッチングPDSCHリソースセットは2つのリソースを含み、DCIとPDSCHとの間の間隔が予め定められたしきい値未満である場合、表5を参照してレートマッチング情報を取得し、表5には合計2(1+3)=16のインデックス値があり、インデックス値は、表1の送信パラメータインジケータ8および送信パラメータインジケータ17によって一緒に示され、DCIとPDSCHとの間の送信間隔が予め定められたしきい値以上である場合、レートマッチング情報を表6を参照して取得し、表6には2(1)=2の状態があり、これらの状態は、表1の送信パラメータインジケータ8によって示される。
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】
同様に、DCIとPDSCHとの間の間隔が予め定められたしきい値K未満である場合、表1のTCIの送信パラメータを除く20個のパラメータのうちの1つ以上の送信パラメータに対してTCIフィールドを使用することができる。たとえば、DCIとPDSCHとの間の間隔が予め定められたしきい値K未満である場合、TCIフィールドの3ビットのうちの最初のビットをレートメイティング(rate mating)情報の通知に使用し、最後の2ビットをゼロパワーチャネル状態情報参照信号(zero power channel state information reference signal:ZP-CSI-RS)情報に使用する。これに代わるものとして、DCIとPDSCHとの間の間隔が予め定められたしきい値未満である場合、TCIフィールドによって示される送信パラメータのタイプ、または、TCIフィールドの各ビットによって示される送信パラメータのタイプは、合意されたルールまたはシグナリング情報に従って決定される。たとえば、基地局は、シグナリングを通じて、DCIとPDSCHとの間の間隔が予め定められたしきい値K未満である場合はTCIフィールドの最初のビットをレートメイティング情報の通知に使用しTCIフィールドの最後の2ビットをZP-CSI-RS情報の通知に使用することを、示す。これに代わるものとして、基地局は、シグナリングを通じて、DCIとPDSCHとの間の間隔が予め定められたしきい値K未満である場合はTCIフィールドの3ビットすべてをレートメイティング情報の通知に使用することを、示す。これに代わるものとして、基地局は、シグナリングを通じて、DCIとPDSCHとの間の間隔が予め定められたしきい値K未満である場合はTCIフィールドの最初の2ビットをPDSCH周波数ドメインリソースの通知に使用しTCIフィールドの最後の1ビットをZP-CSI-RS情報の通知に使用することを、示す。
【0055】
上記実施形態において、DCIとPDSCHとの間の間隔がK未満である場合、TCIフィールドは、表1におけるTCIの送信パラメータ以外の他のタイプの送信パラメータを示すために使用され、表1には存在しない送信パラメータタイプを示すために使用されてもよい。たとえば、TCIフィールドはCSI情報を示すために使用される(CSI情報は、非周期的CSI-RSまたは非周期的CSIのうちの少なくとも一方の報告をトリガするために使用される)。このように、DCIとPDSCHとの間の間隔がK未満である場合、DCIにおけるTCIフィールドは、CSIトリガ情報を示すために使用され、DCIとPDSCHとの間の間隔がKよりも大きい場合、TCIフィールドは、TCI情報を示すために使用され、この場合、CSI情報はDCIにおいて示すことができない。
【0056】
具体例としての実施形態2
この実施形態では、物理層動的制御シグナリングと第1の信号との間の送信間隔と、予め定められたしきい値との間の関係に従い、物理層動的制御シグナリングの指定されたインジケータが示す送信パラメータタイプの情報、または、物理層動的制御シグナリングが、指定された送信パラメータタイプを示す指示情報を含むか否かの情報、のうちの少なくとも1つを決定する。
【0057】
ある実施形態において、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係が、関係1である場合、物理層動的制御シグナリングの指定されたインジケータは、第1のタイプの送信パラメータを示すために使用され、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係が、関係2である場合、物理層動的制御シグナリングの指定されたインジケータは、第2のタイプの送信パラメータを示すために使用される。
【0058】
ある実施形態において、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係が、関係1である場合、物理層動的制御シグナリングは、指定された送信パラメータタイプを示す指示情報を含み、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係が、関係2である場合、物理層動的制御シグナリングは、指定された送信パラメータタイプを示す指示情報を含まない。
【0059】
ある実施形態において、関係1は、物理層動的制御シグナリングと第1の信号との間の送信間隔が予め定められたしきい値未満であるという関係であり、関係2は、物理層動的制御シグナリングと第1の信号との間の送信間隔が予め定められたしきい値以上であるという関係である。これに代わるものとして、関係1は、物理層動的制御シグナリングと第1の信号との間の送信間隔が予め定められたしきい値以下であるという関係であり、関係2は、物理層動的制御シグナリングと第1の信号との間の送信間隔が予め定められたしきい値よりも大きいという関係である。
【0060】
ある実施形態において、送信パラメータは、第1の信号の送信パラメータであってもよく、または第2の信号の送信パラメータであってもよい。
【0061】
ある実施形態において、DCIとPDSCH(第1の信号)との間の送信時間間隔がK未満である場合、表1におけるDCIの番号17のインジケータは、レートメイティング指示情報を示すために使用され、DCIとPDSCHとの間の送信時間間隔がK以上である場合、表1におけるDCIの番号17のインジケータは、TCI情報を示すために使用される。
【0062】
これに代わるものとして、DCIとPDSCH(第1の信号)との間の送信時間間隔がK未満である場合、表1におけるDCIの番号17のインジケータは、CSI要求情報を示すために使用され、DCIとPDSCHとの間の送信時間間隔がK以上である場合、表1におけるDCIの番号17のインジケータは、TCI情報(すなわち、PDSCHのDMRSのQCLパラメータに関する情報)を示すために使用される。すなわち、DCIとPDSCHとの間の間隔がK未満である場合、DLグラントのDCIはCSI要求指示情報を含み、DCIとPDSCHとの間の間隔がK以上である場合、DLグラントのDCIはCSI要求指示情報を含まない。
【0063】
具体例としての実施形態3
上記具体例としての実施形態1および具体例としての実施形態2において、第1の送信パラメータの値セットに含まれる候補パラメータ値の数は、第1の関係に従って変化する。たとえば、DCIとPDSCHとの間の間隔がK未満である場合、第1の送信パラメータの値セットはX1値を含み、DCIとPDSCHとの間の間隔がKよりも大きい場合、第1の送信パラメータの値セットはX2値を含む。これに代わるものとして、DCIとおPDSCHとの間の間隔がK未満である場合、DCIにおいて制御シグナリングによって示される第1の送信パラメータのインデックス値によって参照されるインデックス値と、第1の送信値との間の対応マッピングテーブルは、(表3のような)テーブル1であり、DCIとPDSCHとの間の間隔がKよりも大きい場合、DCIにおいて制御シグナリングによって示される第1の送信パラメータのインデックス値によって参照されるインデックス値と、第1の送信値との間の対応マッピングテーブルは、(表4のような)テーブル2である。
【0064】
ある実施形態において、TCIフィールドがDCIに存在するか否かも、CORESETごとに設定される。CORESET1におけるDCIにはTCIフィールドが存在しないと設定される、すなわち、CORESET1におけるDCIは、表1における番号17の送信パラメータインジケータを含まない。CORESET2におけるDCIにはTCIフィールドが存在すると設定される、すなわち、CORESET2におけるDCIは、表1における番号17の送信パラメータインジケータを含む。加えて、DCIとPDSCHとの間の送信間隔が合意されたしきい値(Kなど)未満であることが同意された場合、DCIにおけるTCIフィールドは、レートメイティング情報を示すために使用されることが、合意される。したがって、CORESET2において送信されるDCIにおいて示されるレートメイティング情報によって参照されるインデックス値およびレートメイティング情報は、2つのテーブル、すなわち表5および表6に示される。DCIとPDSCHとの間の間隔が予め定められたしきい値未満である場合、表5が参照され、DCIとPDSCHとの間の間隔が予め定められたしきい値以上である場合、表6が参照され、CORESET1におけるDCIにおいて示されるレートメイティング情報によって参照されるインデックス値およびレイティング情報も、表6を参照する。これに代わるものとして、CORESET1におけるDCIにおいて示されるレートメイティング情報によって参照されるインデックス値およびレートメイティング情報は、表6-2等の、表6と異なるテーブルを参照する、すなわち、この場合、レートメイティング情報によって参照されるテーブルは3つある。このように、基地局が上位層シグナリングを通じてレートメイティング情報を通知するとき、基地局は、テーブルごとにレートメイティング情報を通知する必要がある、または、上位層が、表6および表5の情報を1つのシグナリングを通じて通知し、表6-2の情報を別の1つのシグナリングを通じて通知する。
【0065】
すなわち、DCIとPDSCHとの間の送信間隔がK未満である場合、DCIにおいて示されるレートメイティング情報のインデックス情報によって参照されるテーブルは、表5である。その他の場合において、DCIにおいて示されるレートメイティング情報のインデックス情報によって参照されるテーブルは、表6である。TCIフィールドがDCIに存在しない場合、DCIにおいて示されるレートメイティング情報のインデックス情報によって参照されるテーブルは、表6である、または、DCIにおいて示されるレートメイティング情報のインデックス情報によって参照されるテーブルは、表6-2である。
【0066】
上記実装形態において、DCIにおいて示されるレートメイティング情報によって参照されるY個のテーブルがある。同様に、DCIにおいて示されるその他の送信パラメータタイプによって参照されるY個のテーブルがあってもよい。上記実装形態において、Yは、Y=2またはY=3等の、1よりも大きい数である。
【0067】
具体例としての実施形態4
上記実施形態において、第1の情報に従って第2の情報が決定される。第2の情報は、以下の情報、すなわち、第1の送信パラメータを通知するために制御シグナリングにおいて使用されるビットの数N、第1の送信パラメータの値と、制御シグナリングにおける第1の送信パラメータに関する情報を通知するための参照されるインデックス値との間の対応テーブル、制御シグナリングにおいて予め定められた指示フィールドによって通知される第1の送信パラメータのタイプ、または、第1の送信パラメータを通知するために制御シグナリングにおいて使用されるビットの位置情報、のうちの少なくとも1つの情報を含む。第1の情報は、予め定められたしきい値と、制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔との間の関係を含む。
【0068】
この実施形態において、第1の情報は、下記の情報1から情報10までの情報のうちの少なくとも1つの情報をさらに含む。
【0069】
情報1:第2の制御シグナリングに含まれる情報。たとえば、基地局はシグナリング情報を端末に送信し、シグナリング情報において、以下の情報、すなわち、他の送信パラメータタイプの通知のためにTCIフィールドを使用し得るか否か、通知のためにTCIフィールドを使用できる送信パラメータタイプ、または、通知のためにTCIフィールドのビットを使用できる送信パラメータタイプ、のうちの少なくとも1つの情報が、通知される。第2の制御シグナリングにおいて通知される情報は、第2の情報を決定するために使用される。
【0070】
情報2:第1の制御シグナリングが位置するCORESETに対応付けられたTCI-PresentInDCIパラメータ。TCI-PresentInDCIは、CORESETにおいて送信されるDLグラントのDCIにTCIフィールドが存在するか否か、すなわち、表1における番号17のインジケータが存在するか否かを設定するために使用される。たとえば、CORESETに対応付けられたTCI-PresentInDCIがイネーブルされない場合、CORESETにおけるDCIにTCIフィールドは存在せず、第1の送信パラメータによって使用されるビットの数は、DCIとPDSCHとの間の送信時間間隔が予め定められたしきい値K未満であるか否かに関係なく、変わらない。
【0071】
情報3:信号が位置するキャリア周波数が予め定められたしきい値K未満であるか否か。たとえば、PDSCHが6GHzを下回る場合、第1の情報に従って第2の情報を決定するメカニズムは開始されない。これに代わるものとして、情報3は、端末が、処理できる周波数ドメイン範囲を送信することに関する情報であり、周波数ドメインを処理する端末の能力がFR1である(すなわち、端末が処理できる周波数ドメイン範囲が予め定められたしきい値未満、たとえば6GHz未満である)場合、第1の情報に従って第2の情報を決定するメカニズムは開始されない。
【0072】
情報4:空間Rxパラメータで構成された少なくとも1つのCORESETが、第1の通信ノードによって検出される必要があるCORESETセットに存在するか否か。たとえば、空間Rxパラメータで構成されたCORESETが、端末によって検出される必要があるCORESETセットに存在しない場合、第1の情報に従って第2の情報を決定するメカニズムは開始されない。
【0073】
情報5:空間Rxパラメータで構成された少なくとも1つのCORESETが、第1の通信ノードによって検出される必要がある専用サーチ空間に対応付けられたCORESETに存在するか否か。たとえば、空間Rxパラメータで構成されたCORESETが、端末によって検出される必要がある専用サーチ空間に対応付けられたCORESETに存在しない場合、第1の情報に従って第2の情報を決定するメカニズムは開始されない。
【0074】
情報6:信号に最も近い時間ユニットにおける最小CORESET IDを有するCORESETが、空間Rxパラメータで構成されているか否か。たとえば、PDSCH/非周期的CSI-RS(AP-CSI-RS)に最も近い時間ユニットにおける最小CORESET IDを有するCORESETが、空間Rxパラメータで構成されていない場合、第1の情報に従って第2の情報を決定するメカニズムは開始されない。
【0075】
情報7:信号に最も近い時間ドメインシンボルにおける最小CORESET IDを有するCORESETが、空間Rxパラメータで構成されているか否か。たとえば、PDSCH/AP-CSI-RSに最も近い時間ドメインシンボルにおける最小CORESET IDを有するCORESETが、空間Rxパラメータで構成されていない場合、第1の情報に従って第2の情報を決定するメカニズムは開始されない。
【0076】
情報8:信号に対応付けられたTCI状態プールに少なくとも1つのTCI状態が存在するか否か。TCI状態のRSセットに対応するQCLパラメータは、空間Rxパラメータを含む。たとえば、PDSCHに対応付けられたRRCによって構成されるTCI状態プール1にTCI状態が存在せず、かつ、TCI状態の1つのDL-RSに対応するQCLパラメータが空間Rxパラメータを含む場合、第1の情報に従って第2の情報を決定するメカニズムは開始されない。
【0077】
情報9:信号に対応付けられたアクティベーションTCI状態プールに少なくとも1つのTCI状態が存在するか否か。TCI状態のRSセットに対応するQCLパラメータは、空間Rxパラメータを含む。たとえば、TCI状態が、PDSCHに対応付けられたMAC-CEアクティベーションTCI状態プールに、または、DCIのTCIフィールドが示すことができるTCI状態によって形成されたTCI状態プールに存在せず、かつ、TCI状態の1つのDL-RSに対応するQCLパラメータが空間Rxパラメータを含む場合、第1の情報に従って第2の情報を決定するメカニズムは開始されない。
【0078】
情報10:第1の通信ノードによって報告される、周波数ドメイン範囲を処理する能力に関する情報。たとえば、端末によって報告される、端末が処理できる周波数ドメイン範囲がFR1である(すなわち、処理できる周波数ドメイン範囲が6GHz未満である)場合、第1の情報に従って第2の情報を決定するメカニズムは開始されない。端末によって報告される、端末が処理できる周波数ドメイン範囲がFR2である(すなわち、処理できる周波数ドメイン範囲が6GHz以上である)場合、第1の情報に従って第2の情報を決定するメカニズムは開始されない。
【0079】
具体例としての実施形態5
この実施形態において、DCIにおいて通知されるTCIフィールドによって参照されるテーブルは、DCIとPDSCHとの間の間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係に従って決定される。
【0080】
ある実施形態において、DCIとPDSCHとの間の間隔が予め定められたしきい値K未満である場合、DCIにおけるTCIによって参照されるテーブルは、表7であり、DCIとPDSCHとの間の間隔が予め定められたしきい値K以上である場合、DCIにおけるTCIによって参照されるテーブルは、表8である。TCI状態10~TCI状態17およびTCI状態20~TCI状態27は、異なる上位層制御シグナリングによって構成される。上位層制御シグナリングは、RRCシグナリングまたはMAC-CEシグナリングのうちの少なくとも一方を含む。
【0081】
ある実施形態において、DCIとPDSCHとの間の間隔がK未満である場合、PDSCHのDMRSの空間Rxパラメータは、合意されたルールに従って取得され(たとえば、PDSCHのDMRSの空間Rxパラメータは、最も近いスロットにおける最小CORESET IDを有するCORESETの空間Rxパラメータの構成に従って取得される)、PDSCHのDMRSのその他のQCLパラメータ情報は、DCIにおけるTCIフィールドに従い、かつ、表7を参照して取得される。これに代わるものとして、PDSCHのDMRSのすべてのQCLパラメータは、DCIにおけるTCIフィールドによって示される情報に従い、かつ表7を参照して取得され、表7の構成は制限される。DCIとPDSCHとの間の間隔がK以上である場合、PDSCHのDMRSのすべてのQCLパラメータが、DCIにおけるTCIフィールドによって示される情報に従い、かつ表8を参照して取得される。
【0082】
【表7】
【0083】
【表8】
【0084】
PDSCHのQ個のDMRSグループと、Q個のDL-RSセットとの間の対応関係を確立するために、1つの状態を使用し、Qは1以上の整数である。表9に示されるように、対応関係(DMRSグループ1,DL-RSセット1)および(DMRSグループ2,DL-RSセット2)は、TCI状態nにおいて確立され、DL-RSセット1は{DL-RS1,DL-RS2}を含み、DL-RSセット2はDL-RS3を含む。DMRSグループ1において、QCL関係は、QCLタイプ1のQCLパラメータおよびDL-RS1について存在し、各QCLタイプは、ドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、遅延スプレッド、平均利得、または空間Rxパラメータ、というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。DL-RSは、CSI-RS/同期信号および物理ブロードキャストチャネル(physical broadcast channel:PBCH)ブロック(SSB)/PBCHのDMRSであってもよく、DMRSグループを、QCLターゲット参照信号と呼んでもよく、DL-RSも、QCL参照信号と呼んでもよい。
【0085】
【表9】
【0086】
ある実施形態において、表7の各TCI状態に対応付けられるQCLタイプは空間Rxパラメータを含み、このQCLパラメータによって形成されたDL-RSセットは予め定められた制限条件を有する。制限条件は、このDL-RSセットがDL-RSを1つだけ含むこと、このセットにおける各2つのDL-RSは空間Rxパラメータに対してQCLであること、このセットにおけるDL-RSを端末が同時に受信し得ること、このDL-RSセットは空のセットであること、または、このセットにおけるDL-RSは1つのグループに属すること、のうちの少なくとも1つを含み、グループは、基地局によって割り当てられてもよく、または、端末によって報告されてもよい。ある実施形態において、たとえば、表7の8つの状態の対応するQCL-タイプは、空間RxパラメータのDL-RSを含み、これは、{DL-RS100,DL-RS101,DL-RS102,DL-RS103,DL-RS104,DL-RS105,DL-RS106,DL-RS107}を含む(すなわち、状態iのDMRSグループおよびDL-RS10iは、少なくとも空間RxパラメータについてQCL関係を満たし、i=0,1,…,7である)。このセットにおける各2つのDL-RSは空間Rxパラメータに対してQCLである、または、これらのDL-RSは端末によって同時に受信されてもよい、または、表7の8つの状態の対応するQCLタイプに含まれる空間RxパラメータのDL-RSはすべてDL-R100である、または、表7の8つの状態のDL-RSに対応付けられたすべてのQCLタイプは空間Rxパラメータを含まない。この場合、PDSCHのDMRSの空間Rxパラメータが合意されたルールに従って取得されることが合意され、たとえば、この場合PDSCHのDMRSおよび最小CORESET IDのDMRSは、空間Rxパラメータに対してQCLである。
【0087】
ある実施形態において、DCIとPDSCHとの間の間隔が予め定められたしきい値K未満である場合、DCIに含まれるTCIフィールドによって参照されるテーブルは表7であり、DCIとPDSCHとの間隔が予め定められたしきい値K以上である場合、DCIにおけるTCIフィールドによって参照されるテーブルは表8である。表7のTCI状態の空間Rxパラメータに対応付けられたDL-RSの構成は限定される、すなわち、これらのTCI状態に対応付けられた1つまたは有限数のビームが存在し、よって、この場合、端末はDCIを復号しておらず、端末はDCIが復号される前にPDSCHの空間Rxパラメータを知っている必要がある。しかしながら、表8において、このような限定は存在しない。このため表7も表8も必要である。
【0088】
表7の構成は上位層シグナリングを通じて設定される。DCIとPDSCHとの間の送信時間間隔がK未満であっても、異なる時間に異なるビームを使用できるようにするために、複数の表7を構成してもよい。各表7の有効時間ドメインパターンが構成される。たとえば、表7-1の周期および周期オフセットが設定され、表7-2の周期および周期オフセットが設定される。これに代わるものとして、2つの表7、すなわち表7-1および表7-2が存在する。表7-1の周期および周期オフセットが設定される。他のスロットについて、表7-2が参照される。すなわち、DCIが表7-1に示されるスロットに含まれる場合、DCIにおいて通知されるTCIフィールドは表7-1を参照し、DCIが他のスロットに含まれる場合、DCIにおいて通知されるTCIフィールドは表7-2を参照する。これに代わるものとして、表7-1、表7-2、および表7-3のような3つの表7が構成されてもよく、表7-1の周期および周期オフセットが設定され、表7-2の周期および周期オフセットも設定されもよく、表7-3の周期および周期オフセットは設定されない。表7-1が位置するスロットにDCIが含まれる場合、DCIにおけるTCIフィールドは表7-1を参照し、表7-2が位置するスロットにDCIが含まれる場合、DCIにおけるTCIフィールドは表7-2を参照し、DCIが他のスロットに含まれる場合、DCIにおけるTCIフィールドは表7-3を参照する。要約すると、DCIとPDSCHとの間の間隔が予め定められたしきい値未満である場合、PDSCHのQCL情報は、DCIに示されるTCI指示情報に従い、かつ、PDSCHが位置するスロットにおける対応するTCIによって参照されるテーブルを参照して、取得される。図5は、表7-1~表7-3に対応する時間ドメインパターンを示す。PDSCHがスロットnに含まれPDSCHとDCIとの間の間隔が予め定められたしきい値K未満である場合、PDSCHのDMRSのQCLパラメータは、DCIに示されるTCI情報に従い、かつ、表7-1を参照して取得され、PDSCHがスロットn+1に含まれPDSCHとDCIとの間の間隔が予め定められたしきい値K未満である場合、PDSCHのDMRSのQCLパラメータは、DCIに示されるTCI情報に従いかつ表7-2を参照して取得され、PDSCHがスロットnに含まれPDSCHとDCIとの間の間隔が予め定められたしきい値K以上である場合、PDSCHのDMRSのQCLパラメータは、DCIに示されるTCI情報に従いかつ表8を参照して取得される。
【0089】
同様に、AP-CSI-RSのTCIパラメータに対応するテーブルは、DCIとAP-CSI-RSとの間の間隔と、予め定められたしきい値との間の関係に従って決定される。
【0090】
ある具体例としての実施形態において、TCI指示情報が、DMRSグループ/CSI-RSポートグループとDL-RSセットとの間のQCL関係を示すために使用される、すなわち、1つのTCIインデックス情報は1つの状態に対応し、1つの状態はQ個のDMRSグループとQ個のDL-RSセットとの間の対応関係を含み、1つのDL-RSセットは1つ以上のDL-RSを含み、各DL-RSはQCLパラメータセットに対応付けられ、DMRSグループ/CSI-RSポートグループにおける参照信号と、DMRSグループ/CSI-RSポートグループに対応付けられたDL-RSセットにおけるDL-RSとが、QCLパラメータセットについてQCL関係を満たすことを示す。2つの参照信号が1つのQCLパラメータについてQCL関係を満たし、1つの参照信号のQCLパラメータは2つの参照信号のQCLパラメータを通じて取得し得ることを示す。QCLパラメータは、ドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、遅延スプレッド、平均利得、または空間Rxパラメータ、というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0091】
この具体例としての実施形態において、2つの参照信号がQCLであり、これら2つの参照信号が少なくとも空間Rxパラメータに対してQCLであることを示し、2つの参照信号がその他のQCLパラメータに対してQCLであるか否かは限定されない。
【0092】
ある具体例としての実施形態において、チャネルは信号であってもよい、すなわち、シグナルはチャネルで送信される。たとえば、データ信号はデータチャネルで送信される。
【0093】
ある具体例としての実施形態において、異なるCCが異なるサービングセル(serving cell)IDを通じて対応付けられてもよい。
【0094】
この実施形態において、制御シグナリングを受信する方法がさらに提供される。図9は、本願のある実施形態に係る、制御シグナリングを送信する方法のフローチャートである。図9に示されるように、このプロセスは以下で述べるステップS902およびステップS904を含む。
【0095】
ステップS902において、第1の情報に従って第2の情報を決定する。
ステップS904において、第2の情報に従って第1の制御シグナリングを受信する。
【0096】
第2の情報は、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの数N、第1の制御シグナリングにおける第1の送信パラメータによって参照されるインデックス値と第1の送信パラメータの値との間の対応マッピングテーブル、第1の制御シグナリングにおいて予め定められた指示フィールドによって通知される第1の送信パラメータのタイプ、または、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの位置情報、のうちの少なくとも1つを含み、第1の情報は、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係を含み、送信時間間隔は、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の間隔であり、NおよびKは負でない整数である。
【0097】
ある実施形態において、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係が、第1の関係である場合、Nの値はN1を含み、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係が、第2の関係である場合、Nの値はN2を含み、N1およびN2は整数である。
【0098】
N1とN2との間の関係は、N1はN2よりも大きい、N1とN2の差が、送信設定指示(TCI)フィールドが占めるビットの数以下である、または、N1とN2の差が、第2の送信パラメータに関する情報を通知するのに必要なビットの数以下である、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0099】
ある実施形態において、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係が、第1の関係である場合、対応マッピングテーブルは第1の対応マッピングテーブルであり、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係が、第2の関係である場合、対応マッピングテーブルは第2のマッピングテーブルである。
【0100】
ある実施形態において、第1の対応マッピングテーブル、第2の対応マッピングテーブル、送信パラメータ値セット1および送信パラメータ値セット2のうちのいずれの1つも、以下の方法のうちの少なくとも1つの方法で決定され、方式1において、送信されるシグナリング情報に内容が含まれ、方式2において、送信端および受信端によりルールが予め合意されている。送信パラメータ値セット1は、第1の対応マッピングテーブルに含まれる第1の送信パラメータの値セットに対応し、送信パラメータ値セット2は、第2の対応マッピングテーブルに含まれる第1の送信パラメータの値セットに対応する。
【0101】
ある実装形態において、第1の送信パラメータのタイプがTCIである場合、第1の対応マッピングテーブルにおける各状態の空間Rxパラメータに対応付けられたDL-RSによって形成されるDL-RSセットは、1つのDL-RSのみを含み、第1の送信パラメータのタイプがTCIである場合、第1の対応マッピングテーブルにおける各状態の空間Rxパラメータに対応付けられたDL-RSによって形成されるDL-RSセットにおける2つのDL-RSごとに、空間RxパラメータについてQCL関係を満たす。
【0102】
第1の送信パラメータのタイプがTCIである場合、第1の対応マッピングテーブルにおける各状態の空間Rxパラメータに対応付けられたDL-RSによって形成されるDL-RSセットのDL-RSは、第1の通信ノードによって同時に受信されることができ、第1の送信パラメータのタイプがTCIである場合、第1の対応マッピングテーブルにおける各状態の空間Rxパラメータに対応付けられたDL-RSによって形成されるDL-RSセットは、空のセットである。第1の通信ノードは、第1の信号または第1の制御シグナリングのうちの少なくとも一方を受信するための通信ノードである。
【0103】
ある実施形態において、第1の送信パラメータのタイプは、第1の制御シグナリングに含まれる、TCIの送信パラメータタイプを除く、1つ以上の送信パラメータタイプを含む、または、第1の送信パラメータのタイプは、TCIの送信パラメータである。
【0104】
ある実施形態において、第1の送信パラメータは、第1の送信パラメータは第1の信号の送信パラメータであること、または、第1の送信パラメータは第2の信号の送信パラメータであること、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0105】
ある実施形態において、第1の信号または第2の信号は、復調参照信号、測定参照信号、制御チャネル信号、またはデータチャネル信号、のうちの少なくとも1つを含み、第1の制御シグナリングは物理層制御シグナリングである。
【0106】
ある実装形態において、第1の情報は、第2の制御シグナリングに含まれる情報、第1の制御シグナリングが位置するCORESETに対応するTCI-PresentInDCIがイネーブルされるか否かに関する情報、第1の信号または第2の信号が位置するキャリア周波数と、予め定められたしきい値Gとの間の関係の情報、第1の通信ノードによってフィードバックされる、サポートされる周波数範囲能力の情報、予め定められたしきい値Kが0であるか否かの情報、空間Rxパラメータで構成された少なくとも1つのCORESETが、第1の通信ノードによって検出される必要があるCORESETに存在するか否かの情報、空間Rxパラメータで構成された少なくとも1つのCORESETが、第1の通信ノードによって検出される必要がある専用サーチ空間に対応付けられたCORESETに存在するか否かの情報、第1の信号または第2の信号に最も近い時間ユニットにおける最小CORESET IDを有するCORESETが、空間Rxパラメータで構成されているか否かの情報、第1の信号または第2の信号に最も近い時間ドメインシンボルにおける最小CORESET IDを有するCORESETが、空間Rxパラメータで構成されているか否かの情報、第1の信号または第2の信号に対応付けられたTCI状態プールに少なくとも1つのTCI状態が存在するか否かの情報であり、TCI状態におけるRSセットに対応するQCLパラメータは空間Rxパラメータを含む、情報、または、第1の信号または第2の信号に対応付けられたアクティベーションTCI状態プールに少なくとも1つのTCI状態が存在するか否かの情報であり、TCI状態におけるRSセットに対応するQCLパラメータは空間Rxパラメータを含む、情報、のうちの、少なくとも1つの情報をさらに含む。第1の通信ノードは、第1の信号または第2の信号のうちの少なくとも一方を受信するための通信ノードである。
【0107】
ある実施形態において、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係が、第1の関係である場合、第1の制御シグナリングにおいて予め定められた指示フィールドによって通知される第1の送信パラメータのタイプは、送信パラメータの第1のタイプであり、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係が、第2の関係である場合、第2の制御シグナリングにおいて予め定められた指示フィールドによって通知される第1の送信パラメータのタイプは、送信パラメータの第2のタイプである。
【0108】
ある実施形態において、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔が予め定められたしきい値K未満である場合、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係は、第1の関係であり、制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔が予め定められたしきい値K以上である場合、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係は、第2の関係である。これに代わるものとして、制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔が予め定められたしきい値K以下である場合、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係は、第1の関係であり、制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔が予め定められたしきい値Kよりも大きい場合、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係は、第2の関係である。これに代わるものとして、制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔が予め定められたしきい値K以上である場合、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係は、第1の関係であり、制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔が予め定められたしきい値K未満である場合、関係は第2の関係である。
【0109】
上記実装形態の説明に従うと、上記実施形態における方法は、ソフトウェアとそれに加えて必要な汎用ハードウェアプラットフォームとによって実現し得る、または、当然ハードウェアによって実現し得ることは、当業者には明らかである。しかしながら、多くの場合は前者が好ましい実装形態である。この理解に基づくと、実質的にまたは部分的に関連技術に寄与する本願の技術的解決策は、ソフトウェア製品の形態で実施し得るものである。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(読出専用メモリ(ROM)/ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスクまたは光ディスク等)に格納され、本願の実施形態における方法を端末装置(携帯電話、コンピュータ、サーバまたはネットワークデバイスであってもよい)が実行できるようにするためのいくつかの命令を含む。
【0110】
実施形態2
この実施形態では情報を決定する方法が提供される。図10は、本願のある実施形態に係る、情報を決定するための方法のフローチャートである。図10に示されるように、このプロセスは下記のステップS1002を含む。
【0111】
ステップS1002において、第1の情報に従って第2の情報を決定する。
第2の情報は、第1の信号のQCLパラメータ、第2の信号が位置する時間ドメイン位置で第1の信号を送信する方法、または第2の信号が位置する時間ドメイン位置で第1の信号を受信する方法、のうちの少なくとも1つを含み、第1の情報は、指定されたCORESETの後の予め定められた時間ウィンドウに第2の信号が存在するか否か、第1の信号と指定されたCORESETとの間の間隔と、予め定められたしきい値X1との間の関係、第2の信号と指定されたCORESETとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X2との間の関係、第1の信号と第1の制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X1との間の関係、第2の信号と第2の制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X2との間の関係、または、第1の信号に対応する第1の空間Rxパラメータと第2の信号に対応する第2の空間Rxパラメータとの間の関係、のうちの少なくとも1つの情報を含み、X1およびX2は実数である。
【0112】
指定されたCORESETは予め定められたCOREETを意味する、すなわち、指定されたCORESETは、予め定められたルールに従って得られたCORESETを意味する。
【0113】
上記ステップS1002において、第1の情報に従って第2の情報が決定され、第2の情報は、第1の信号のQCLパラメータ、第2の信号が位置する時間ドメイン位置で第1の信号を送信する方法、または第2の信号が位置する時間ドメイン位置で第1の信号を受信する方法、のうちの少なくとも1つを含み、第1の情報は、指定されたCORESETの後の予め定められた時間ウィンドウに第2の信号が存在するか否か、第1の信号と指定されたCORESETとの間の間隔と、予め定められたしきい値X1との間の関係、第2の信号と指定されたCORESETとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X2との間の関係、第1の信号と第1の制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X1との間の関係、第2の信号と第2の制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X2との間の関係、または、第1の信号に対応する第1の空間Rxパラメータと第2の信号に対応する第2の空間Rxパラメータとの間の関係、のうちの少なくとも1つの情報を含み、X1およびX2は実数である。ある実施形態において、第1の信号は決定された第2の情報に従って送信または受信される。すなわち、2つの信号間の多重化という問題または2つの信号を受信するという問題が、信号および制御チャネルリソースによって、または、信号と、この信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値との間の関係によって判断される。このように、関連技術では、端末が制御シグナリングを検出するときに遅延があり、同時に生成される無線周波数ビームが限られていることが原因で信号を正しく受信できないという欠陥は、克服される。
【0114】
ある実施形態において、上記ステップは基地局によって実行されてもよいが、これに限定される訳ではない。
【0115】
ある実施形態において、第1の制御シグナリングのフォーマットまたは第2の制御シグナリングのフォーマットのうちの少なくとも一方が、上記実施形態1で説明した方法に従って決定されてもよい。
【0116】
ある実施形態において、第1の制御シグナリングは、第1の信号をスケジューリングする物理層動的制御シグナリングであり、第2の制御シグナリングは、第2の信号をスケジューリングする物理層動的制御シグナリングである。
【0117】
ある実装形態において、指定されたCORESETは、CORESETは第1の信号に最も近い時間ドメインシンボルにおける最小CORESET IDを有するCORESETであるという特徴、CORESETは第1の信号に最も近い時間ユニットにおける最小CORESET IDを有するCORESETであるという特徴、CORESETにおいて、端末が、ダウンリンク信号またはチャネルをスケジューリングする少なくとも1つのDCIを検出する必要があるという特徴、CORESETは第1の信号をスケジューリングする制御シグナリングに関する情報を含まないという特徴、CORESETは第2の信号をスケジューリングする制御シグナリングに関する情報を含むという特徴、CORESETは少なくとも1つの専用サーチ空間に対応付けられているという特徴、CORESETは、第1の信号または第2の信号の少なくとも一方に最も近い時間ユニットにおけるすべてのCCの最小CORESET IDを有するCORESETであるという特徴、CORESETは、第1の信号または第2の信号のうちの少なくとも一方に最も近い時間ユニットにおける予め定められたCCの最小CORESET IDを有するCORESETであるという特徴、CORESETは、第1または第2の信号のうちの少なくとも一方に最も近い時間ユニットにおける予め定められたCCグループの最小CORESET IDを有するCORESETであるという特徴、または、CORESETは、時間ユニットにおけるM個の予め定められた時間ドメインシンボルにおけるCORESETであるという特徴、のうちの少なくとも1つを満たし、Mは、時間ユニットに含まれる時間ドメインシンボルの数以下である。
【0118】
ある実施形態において、第1の信号とCORESETとの間の時間間隔が予め定められたしきい値X1未満である場合、第1の信号のQCLパラメータは、CORESETのQCLパラメータに従って取得され、第1の信号とCORESETとの間の時間間隔が予め定められたしきい値X1以上である場合、第1の信号のQCLパラメータは、第1の信号の設定情報において設定されたQCLパラメータに従って取得される。
【0119】
ある実施形態において、第1の信号とCORESETとの間の間隔が予め定められたしきい値X1未満である場合、第1の信号のQCLパラメータの優先度は、第2の信号のQCLパラメータの優先度よりも高く、第1の信号とCORESETとの間の間隔が予め定められたしきい値X1以上である場合、第1の信号のQCLパラメータの優先度は、第2の信号のQCLパラメータの優先度よりも低い。
【0120】
ある実施形態において、第1の信号とCORESETとの間の間隔が予め定められたしきい値X1未満である場合、周波数分割多重化の方式を、第1の信号と第2の信号の間に適用することはできず、第1の信号とCORESETとの間の間隔が予め定められたしきい値X1以上である場合、周波数分割多重化の方法を第1の信号と第2の信号の間に適用することができる。
【0121】
ある実施形態において、第1の信号または第2の信号のうちの少なくとも一方は、ダウンリンク測定参照信号、ダウンリンク同期信号、ダウンリンク復調参照信号、ダウンリンクデータチャネル信号、またはダウンリンク制御チャネル信号、のうちの少なくとも1つを含む。
【0122】
ある実施形態において、予め定められたしきい値X1は予め定められたしきい値X2に等しく、および/または第2の信号のQCLパラメータは、第2の信号をスケジューリングする制御情報と第2の信号との間の間隔と、予め定められたしきい値X2との間の関係に従って決定される。
【0123】
ある実施形態において、第1の信号は、第1の信号は物理層動的制御シグナリングによってスケジューリングされるダウンリンク信号であるという特徴、第1の信号はダウンリンク物理制御チャネル信号であるという特徴、または、第1の信号をスケジューリングする制御シグナリングと第1の信号との間の間隔は予め定められたしきい値X1未満であるという特徴、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0124】
ある実施形態において、第2の信号は、第2の信号をスケジューリングする制御シグナリングは第1の信号が位置する時間ドメインシンボルの前であるという特徴、第2の信号をスケジューリングする制御シグナリングと第1の信号が位置する時間ドメインシンボルとの間の間隔は予め定められたしきい値X3以上であるという特徴、第2の信号をスケジューリングする制御シグナリングと第2の信号が位置する開始時間ドメインシンボルとの間の間隔は予め定められたしきい値X3以上であるという特徴、第2の信号は物理層動的制御シグナリングによってスケジューリングされるダウンリンク信号であるという特徴、または、第2の信号は周期的ダウンリンク測定参照信号であるという特徴、のうちの少なくとも1つを満たし、X3は実数である。
【0125】
ある実施形態において、制御シグナリングは、物理層制御シグナリング、MAC-CE制御シグナリング、またはRRCシグナリングのうちの少なくとも1つを含む。
【0126】
ある実施形態において、第2の信号が、CORESETの後の予め定められた時間ウィンドウに存在する場合、第1の信号のQCLパラメータは、第2の信号のQCLパラメータに従って決定され、第2の信号が、CORESETの後の予め定められた時間ウィンドウに存在しない場合、第1の信号のQCLパラメータは、第2の信号のQCLパラメータに従って決定されず、および/または第2の信号がCORESETの後の予め定められた時間ウィンドウに存在しかつ第1の信号と第1の信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の間隔が予め定められたしきい値X1未満である場合、第1の信号のQCLパラメータはCORESETのQCLパラメータに従って取得されず、第2の信号がCORESETの後の予め定められた時間ウィンドウに存在せずかつ第1の信号と第1の信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の間隔が予め定められたしきい値X1未満である場合、第1の信号のQCLパラメータはCORESETのQCLパラメータに従って取得される。
【0127】
ある実施形態において、第1の信号および第2の信号は、第2の信号の空間Rxパラメータは第1の信号の空間Rxパラメータと異なるという特徴、第2の信号の空間Rxパラメータに対応する空間フィルタおよび第1の信号の空間Rxパラメータに対応する空間フィルタは第1の通信ノードによって同時に生成できないという特徴、第2の信号および第1の信号は異なるCCに属するという特徴、第1の信号が位置する時間ドメイン位置と第2の信号が位置する時間ドメイン位置との交差部が、空ではないセットであるという特徴、第1の信号および第2の信号が同一の時間ドメイン位置にあるという特徴、または、第2の信号の優先度が第1の信号の優先度よりも高いという特徴、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0128】
ある実施形態において、第2の情報が第1の信号のQCLパラメータである場合、第1の情報に従って第2の情報を決定するステップは、第1の信号のQCLパラメータと第2の信号のQCLパラメータとの間の優先度の情報、第1の信号の設定情報において設定されたQCLパラメータと指定されたCORESETのQCLパラメータとの間の優先度の情報、または、第1の信号と第1の信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の間隔が予め定められたしきい値X1未満である場合に第1の信号のQCLパラメータが指定されたCORESETのQCLパラメータに従って取得されるか否かの情報、のうちの少なくとも1つを、第1の情報に従って決定するステップを含む。
【0129】
ある実施形態において、第2の情報が、第2の信号が位置する時間ドメイン位置において第1の信号を受信する方法である場合、第1の情報に従って第2の情報を決定するステップは、第2の信号が位置する時間ドメイン位置において第1の信号が受信されるか否かの情報、第2の信号が位置する時間ドメイン位置において制御チャネルが検出されるか否かの情報、第2の信号が位置する時間ドメイン位置における、第1の信号のQCLパラメータと第2の信号のQCLパラメータとの間の優先度の情報、第1の信号と第2の信号との間に周波数分割多重化を適用可能か否かの情報、または、第1の信号が位置することができる時間ドメイン位置が第2の信号が位置する時間ドメイン位置を含むか否かの情報、のうちの少なくとも1つを、第1の情報に従って決定するステップを含む。
【0130】
ある実施形態において、第2の情報が、第2の信号が位置する時間ドメイン位置において第1の信号を送信する方法である場合、第1の情報に従って第2の情報を決定するステップは、第2の信号が位置する時間ドメイン位置において第1の信号が送信されるか否かの情報、第2の信号が位置する時間ドメイン位置において制御チャネルが送信されるか否かの情報、第2の信号が位置する時間ドメイン位置における、第1の信号のQCLパラメータと第2の信号のQCLパラメータとの間の優先度の情報、第1の信号と第2の信号との間に周波数分割多重化を適用可能か否かの情報、または、第1の信号が位置することができる時間ドメイン位置が第2の信号が位置する時間ドメイン位置を含むか否かの情報、のうちの少なくとも1つを、第1の情報に従って決定するステップを含む。
【0131】
ある実施形態において、第2の信号が位置する時間ドメイン位置は、第2の信号が位置する時間ドメインシンボル、または、第2の信号が位置する時間ユニット、という時間ドメイン位置のうちの少なくとも1つを含む。
【0132】
ある実施形態において、この方法は以下のステップをさらに含む。すなわち、第1の信号をスケジューリングする第1の制御シグナリングと第1の信号との間の間隔が予め定められたしきい値X1以上でありかつ第2の信号をスケジューリングする第2の制御シグナリングと第2の信号との間の間隔が予め定められたしきい値X2以上である場合、第1の信号および第2の信号は空間RxパラメータについてQCL関係を満たさないという特徴、第1の信号をスケジューリングする第1の制御シグナリングと第1の信号との間の間隔が予め定められたしきい値X1未満でありかつ第2の信号をスケジューリングする第2の制御シグナリングと第2の信号との間の間隔が予め定められたしきい値X2以上である場合、第1の信号のQCLパラメータが第2の信号のQCLパラメータに従って決定されるという特徴、または、第1の信号をスケジューリングする第1の制御シグナリングと第1の信号との間の間隔が予め定められたしきい値X1未満でありかつ第2の信号をスケジューリングする第2の制御シグナリングと第2の信号との間の間隔が予め定められたしきい値X2未満である場合、第1の信号のQCLパラメータの優先度および第2の信号のQCLパラメータの優先度は、合意されたルールまたはシグナリング情報に従って取得されるという特徴、を満たす設定は受信されない、というステップを、さらに含む。
【0133】
ある実施形態において、第1の情報は、指定されたCORESETに含まれる制御シグナリングはTCIフィールドを含むか否かの情報、第1の信号または第2の信号のうちの少なくとも一方が位置するキャリア周波数と予め定められたしきい値Gとの間の関係の情報、予め定められたしきい値X1または予め定められたしきい値X2のうちの少なくとも一方が0であるか否かの情報、空間Rxパラメータで構成された少なくとも1つのCORESETが指定されたCORESETに存在するか否かの情報、空間Rxパラメータで構成された少なくとも1つのCORESETが第1の通信ノードによって検出される必要があるCORESETセットに存在するか否かの情報、第1の信号または第2の信号に対応付けられたTCI状態プールに少なくとも1つのTCI状態が存在するか否かの情報であってTCI状態のRSセットに対応するQCLパラメータは空間Rxパラメータを含むという情報、または、第1の信号または第2の信号に対応付けられたアクティベーションTCI状態プールに少なくとも1つのTCI状態が存在するか否かの情報であってTCI状態のRSセットに対応するQCLパラメータは空間Rxパラメータを含むという情報、のうちの少なくとも1つをさらに含む。第1の通信ノードは第1の信号を受信するための通信ノードである。
【0134】
ある実施形態において、第1の情報が、第1の信号に対応する第1の空間Rxパラメータと第2の信号に対応する第2の空間Rxパラメータとの間の関係である場合、第1の情報に従って第2の情報を決定するステップは、第1の信号および第2の信号が空間RxパラメータについてQCL関係を満たす場合、第1の信号が位置することができる時間ドメインシンボルは第2の信号が位置する時間ドメインシンボルを含むこと、第1の信号および第2の信号が空間RxパラメータについてQCL関係を満たさない場合、第1の信号が位置することができる時間ドメインシンボルは第2の信号が位置する時間ドメインシンボルを含まないこと、第1の空間Rxパラメータに対応する空間フィルタおよび第2の空間Rxパラメータに対応する空間フィルタが第1の通信ノードによって同時に生成されることができる場合、第1の信号が位置することができる時間ドメインシンボルは第2の信号が位置する時間ドメインシンボルを含むこと、または、第1の空間Rxパラメータに対応する空間フィルタおよび第2の空間Rxパラメータに対応する空間フィルタが第1の通信ノードによって同時に生成されることができない場合、第1の信号が位置することができる時間ドメインシンボルは第2の信号が位置する時間ドメインシンボルを含まないこと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0135】
第1の信号が位置することができる時間ドメインシンボルが、第2の信号が位置する時間ドメインシンボルを含まないというケースは、第2の信号が位置する時間ドメインシンボルにおいて第1の信号はレートマッチングのために送信および/または受信されないということであってもよい。
【0136】
ある実施形態において、第1の情報が、第1の信号と第1の制御シグナリングとの間の時間間隔と予め定められたしきい値X1との間の関係であり、第2の情報が、第1の信号のQCLパラメータである場合、第1の情報に従って第2の情報を決定するステップは、第1の信号のQCLパラメータは1つの時間ユニットにおける異なる時間ドメインシンボルにわたって同一であると判断されること、第1の信号のQCLパラメータは異なる時間ユニットにわたって異なり得ると判断されること、第1の信号のB1個のセットのQCLパラメータとA個の時間ユニットとの間に対応関係が存在すること、第1の信号が位置するA個の時間ユニットのうちの各時間ユニットにおける第1の信号のQCLパラメータは、上記各時間ユニットに最も近い時間ユニットにおける予め定められた特徴を有するCORESETのQCLパラメータに従って取得されること、または、第1の信号が位置するA個の時間ユニットにおいて、各時間ユニットにおける第1の信号のQCLパラメータは、上記各時間ユニットにおける第1の信号と第1の制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X1との間の関係に従って決定されること、のうちの少なくとも1つを含み、第1の信号はA個の時間ユニットにあり、Aは1よりも大きい自然数であり、B1はA以下の負でない整数である。
【0137】
なお、上記時間ユニットは、スロットであってもよく、または、サブフレームまたは別の時間ユニットであってもよい。
【0138】
ある実施形態において、第1の情報が、第1の信号と第1の制御シグナリングとの間の時間間隔と予め定められたしきい値X1との間の関係であり、第2の情報が、第1の信号のQCLパラメータである場合、第1の情報に従って第2の情報を決定するステップは、
第1の信号のQCLパラメータは、A個の時間ユニットのうちの第1のユニットにおける第1の信号と第1の制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X1との間の関係に従って決定されることであって、A個の時間ユニットにおける第1の信号のQCLパラメータは変化しないままにされること、
第1の信号が位置するA1個の時間ユニットのうちの各時間ユニットにおける第1の信号のQCLパラメータは、上記各時間ユニットに最も近い時間ユニットにおける予め定められた特徴を有するCORESETのQCLパラメータに従って取得されることであって、第1の制御シグナリングと、A1個の時間ユニットのうちの最後の時間ユニットにおける第1の信号との間の間隔は、予め定められたしきい値X1未満であること、
第1の信号が位置するA2個の時間ユニットにおける第1の信号のQCLパラメータは、変化しないままにされること、
B2個のセットの第1の信号のQCLパラメータとA2個の時間ユニットとの間に対応関係が存在すること、または、
第1の信号が位置するA2個の時間ユニットにおいて、第1の信号のQCLパラメータは変化しないままにされ、A2個の時間ユニットにおける第1の信号のQCLパラメータは、第1の制御シグナリングにおいて通知された情報に従って決定されること、
のうちの少なくとも1つを含み、第1の制御シグナリングと、A2個の時間ユニットのうちの第1のユニットにおける第1の信号との間の間隔は、予め定められたしきい値X1以上であり、第1の信号はA個の時間ユニットにあり、Aは1よりも大きい自然数であり、A1およびA2は、Aの値以下の負でない整数であり、B2はA2以下の負でない整数である。
【0139】
以下、本実施形態を、例として具体例としての実施形態とともに説明する。
具体例としての実施形態6
本実施形態において、基地局および端末は、同一の時間ドメインシンボルにおける複数のダウンリンク信号がQCL関係を満たすことに合意する、すなわち、端末は、基地局によって同一の時間ドメインシンボルにおいて設定された複数のダウンリンク信号がQCL関係を満たさないことを望まない、または、基地局および端末は、同一の時間ドメインシンボルにおける複数のダウンリンク信号のうちの各2つがQCL関係を満たすことに合意する。
【0140】
複数のダウンリンク信号は、PDSCHデータ信号、CORESET、ダウンリンク測定参照信号、または、CCの複数のダウンリンク信号、のうちの少なくとも2つの信号を含む。たとえば、端末は、複数のダウンリンク信号がQCL関係を満たさないという構成、または、同一の時間ドメインシンボルにおける複数のダウンリンク信号と最小CORESET IDのDMRSとがQCL関係を満たさないという構成を満たしていないダウンリンク信号が、同一の時間ドメインシンボル内にあることを受け入れることを望まない。
【0141】
図6aに示されるように、端末は、異なるCCに属し同時に構成された2つのPDSCHのDMRSがQCL関係を満たす必要があることを望む。図6bに示されるように、端末は、同時に構成されたCC1のPDSCH/DMRSとCC2のCORESETのDMRSとがQCL関係を満たすことを望む。図6cに示されるように、端末は、同時に構成された異なるCCに属する2つのCORESETのDMRSがQCL関係を満たす必要があることを望む。図6dに示されるように、端末は、同時に構成されたCC1のPDSCH/DMRSとCC2のCORESETのDMRSとがQCL関係を満たすことを望む。
【0142】
図6a~6dは、異なるCCに属する複数のダウンリンク信号がQCL関係を満たす必要があることを示す。図7a~7dは、同一のCCに属する複数のダウンリンク信号がQCL関係を満たす必要があることを示す。図7eは、1つのCCの2つのCSI-RSがQCL関係を満たす必要があることを示す。同様に、同一の時間ドメインシンボルにおける異なるCCからのCSI-RSは、少なくとも空間Rxパラメータに関してQCLである必要がある。
【0143】
ある実施形態において、最小CORESET IDは、最小CORESET IDが時間ドメインシンボルに最も近い時間ドメインシンボルにおける最小CORESET IDであるという特徴、最小CORESET IDが時間ドメインシンボルに最も近いスロットにおける最小CORESET IDであるという特徴、または、CORESETと時間ドメインシンボルとの間の間隔が予め定められたしきい値K未満であるという特徴、のうちの少なくとも1つを満たす。
この実施形態において、異なるCCは異なるサービングセルIDに対応し得る。
【0144】
具体例としての実施形態7
この具体例としての実施形態において、第1の信号と指定されたCORESETとの間の間隔と予め定められたしきい値との間の関係に従い、第1の信号のQCLパラメータ、第1の信号のQCLパラメータと第2の信号のQCLパラメータとの間の優先度(第1の信号および第2の信号は同一の時間ドメインシンボルにある)、第1の信号のQCLパラメータと指定されたCORESETのQCLパラメータとの間の優先度、または、同一の時間ドメインシンボルにおける第1の信号と第2の信号との間に周波数分割多重方式を適用可能か否か、という情報のうちの、少なくとも1つを決定する。
【0145】
ある実施形態において、指定されたCORESETは、CORESETは、ダウンリンク信号に最も近い時間ドメインシンボルにおける最小CORESET IDを有するCORESETであるという特徴、CORESETは、ダウンリンク信号に最も近いスロットにおける最小CORESET IDを有するCORESETであるという特徴、CORESETでは、端末は、ダウンリンク信号またはチャネルをスケジューリングする少なくとも1つのDCIを検出する必要があるという特徴、CORESETは、第1の信号をスケジューリングする制御シグナリングに関する情報を含まないという特徴、CORESETは、第2の信号をスケジューリングする制御シグナリングに関する情報を含むという特徴、または、CORESETは、少なくとも1つの専用のサーチ空間に対応付けられるという特徴のうちの、少なくとも1つを満たす。
【0146】
ある実施形態において、第1の信号とCORESETとの間の間隔が予め定められたしきい値未満である場合、第1の信号のQCLパラメータは、CORESETのQCLパラメータに従って取得され、第1の信号と最小CORESET IDとの間の間隔が予め定められたしきい値以上である場合、第1の信号のQCLパラメータは、ダウンリンク信号の設定情報において設定されたQCLパラメータに従って取得される。
【0147】
ある実施形態において、第1の信号とCORESETとの間の間隔が予め定められたしきい値未満である場合、第1の信号のQCLパラメータの優先度は、第2の信号のQCLパラメータの優先度よりも高く、第1の信号とCORESETとの間の間隔が予め定められたしきい値以上である場合、第1の信号のQCLパラメータの優先度は、第2の信号のQCLパラメータの優先度よりも低い。
【0148】
ある実施形態において、第1の信号とCORESETとの間の間隔が予め定められたしきい値未満である場合、第1の信号と第2の信号との間に周波数分割多重方式は適用できず、第1の信号とCORESETとの間の間隔が予め定められたしきい値以上である場合、第1の信号と第2の信号との間に周波数分割多重方式を適用できる。
【0149】
QCLパラメータは、ドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、遅延スプレッド、平均利得、または空間Rxパラメータ、というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0150】
ある実施形態において、第1の信号は、ダウンリンク測定参照信号、ダウンリンク同期信号、ダウンリンク復調参照信号、ダウンリンクデータチャネル信号、またはダウンリンク制御チャネル信号、のうちの少なくとも1つを含む。
【0151】
ある実施形態において、第2の信号は、ダウンリンク測定参照信号、ダウンリンク同期信号、ダウンリンク復調参照信号、ダウンリンクデータチャネル信号、またはダウンリンク制御チャネル信号、のうちの少なくとも1つを含む。
【0152】
ある実施形態において、予め定められたしきい値は、第2の予め定められたしきい値に等しく、第2の信号のQCLパラメータは、第2の信号と第2の信号をスケジューリングする制御情報との間の間隔と、第2の予め定められたしきい値との間の関係に従い、決定される。
【0153】
ある実施形態において、関連のNRでは、DCIとPDSCHとの間の間隔が予め定められたしきい値K未満である場合、最も近いスロットにおける最小CORESET IDの空間Rxパラメータを用いてPDSCHを受信することが規定されている。端末がPDSCHをキャッシュする場合、DCIは復号されず、よって、既知のビームを用いてPDSCHをキャッシュする必要がある。PDSCHは、DCIの後のK個の時間ドメインシンボルの時間ウィンドウ内の任意の位置に格納することができる。この場合、端末は、最小CORESET IDのビームを用いて、DCIの後のK個の時間ドメインシンボルの時間ウィンドウ内にPDSCHをキャッシュする必要がある。しかしながら、これらの潜在的なPDSCHは実際には存在せず、端末は依然としてこれらのPDSCHをキャッシュする必要がある可能性がある。問題は、この時間ウィンドウに周期的CSI-RSが存在し、周期的CSI-RSの空間Rxパラメータが、端末がキャッシュする必要があるPDSCHの空間Rxパラメータと異なる場合に、周期的CSI-RSの空間Rxパラメータと端末がキャッシュする必要があるPDSCHの空間Rxパラメータとの間の優先度を決定する必要がある、ということである。
【0154】
方式1において、基地局および端末は、ダウンリンク信号の空間Rxパラメータ、またはこの時間ウィンドウにおけるダウンリンクチャネルの空間Rxパラメータのうちの少なくとも1つが、最小CORESET IDを有するCORESETの空間Rxパラメータに基づいて決定され、ダウンリンク信号またはチャネルのうちの少なくとも1つの、他のQCLパラメータもまた、最小CORESET IDに基づいて決定されること、または、ダウンリンク信号またはチャネルの設定情報に従って他のQCLパラメータが取得されること、たとえば周期的CSI-RSの設定情報におけるQCLパラメータの設定情報に従って他のQCLパラメータが取得されることに、合意する。
【0155】
方式2において、基地局および端末は、周期的CSI-RSと最も近いスロットにおける最小CORESET IDを有するCORESETとの間の間隔が予め定められたしきい値K未満である場合、周期的CSI-RSの少なくとも空間RxパラメータであるQCLパラメータの優先度は、同一の時間ドメインシンボルにおける潜在的PDSCHの空間Rxパラメータの優先度よりも高く、周期的CSI-RSと最も近いスロットにおける最小CORESET IDを有するCORESETとの間の間隔が予め定められたしきい値K以上である場合、同一の時間ドメインシンボルにおけるPDSCHの空間Rxパラメータの優先度は、同一の時間ドメインシンボルにおけるCSI-RSの空間Rxパラメータの優先度よりも高いことに、合意する。
【0156】
図2に示されるように、スロットnにおける周期的CSI-RSに最も近いスロットにおける最小CORESET IDを有するCORESETは、スロットnにおけるCORESET0である。スロットnにおけるPDSCHとCSI-RSが同一の時間ドメインシンボルにある場合、CSI-RSのビームを用いてCSI-RSとPDSCHとを受信する、すなわち、この場合、PDSCHの空間Rxパラメータの優先度は、周期的CSI-RSの空間Rxパラメータの優先度よりも低くなる。この場合、スロットnに周期的CSI-RSのシンボルが存在しない場合、ある方式では、周期的CSI-RSの空間Rxパラメータを用いてPDSCHを受信することで、スロットnにおける端末によるビーム切り替え回数を低減する、または、端末および基地局は、スロットnにCSI-RSの時間ドメインシンボルが存在しない場合、図3に示されるように、PDSCHに最も近いCORESETのビームを用いてPDSCHを受信することに、合意する。
【0157】
スロットn+2における周期的CSI-RSに最も近いスロットにおける最小CORESET IDは、依然として、スロットnにおけるCORESET0である(スロットn+1およびスロットn+2において、端末はCORESETを検出する必要はない)。この場合、スロットn+2における周期的CSI-RSとCORESET0との間の間隔は、予め定められたしきい値より大きく、スロットn+2において、PDSCHとCSI-RSとが同一の時間ドメインシンボルにある場合、PDSCHのビームを用いてPDSCHとCSI-RSとを受信する。すなわち、この場合、PDSCHの空間Rxパラメータの優先度は、周期的CSI-RSの空間Rxパラメータの優先度よりも高い。これに代わるものとして、スロットn+2において、PDSCHの受信ビームとCSI-RSの受信ビームとが競合する場合(PDSCHとCSI-RSとは同一の時間ドメインシンボルにある)、CSI-RSの測定は断念される。スロットnにおいて、端末が、CORESET0によってスケジューリングされたPDSCHをキャッシュする必要がある場合、DCIは復号されないため、PDSCHは存在しない可能性があり、この場合、周期的CSI-RSを優先して受信する必要がある。スロットn+2において、端末は、端末がキャッシュする必要があるPDSCHに対応するDCIを既に復号しており、この場合、端末は、PDSCHが基地局によって既にスケジューリングされていると判断する。
【0158】
具体例としての実施形態8
この実施形態において、第1の情報に従って第2の情報が決定され、第2の情報は、第1の信号のQCLパラメータ、第1の信号において制御チャネルが検出されるか否か、第1の信号が受信されるか否か、または、第1の信号が位置し得る時間ドメインシンボル位置、という情報のうちの、少なくとも1つを含み、第1の情報は、指定されたCORESETの後の予め定められた時間ウィンドウに第2の信号が存在するか否かという情報を含む。
【0159】
ある実施形態において、指定されたCORESETは、CORESETは第2の信号に最も近い時間ドメインシンボルにおける最小CORESET IDを有するCORESETであるという特徴、指定されたCORESETは第2の信号に最も近いスロットにおける最小CORESET IDを有するCORESETであるという特徴、CORESETにおいて、端末が、ダウンリンク信号またはチャネルをスケジューリングする少なくとも1つのDCIを検出する必要があるという特徴、CORESETは第1の信号に最も近い時間ドメインシンボルにおいて最小CORESET IDを有するCORESETであるという特徴、または、指定されたCORESETは第1の信号に最も近いスロットにおける最小CORESET IDを有するCORESETであるという特徴、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0160】
ある実施形態において、第1の信号は、非周期的ダウンリンク測定参照信号、物理層動的制御シグナリングによってスケジューリングされたダウンリンクデータチャネル信号、物理層動的制御シグナリングによってスケジューリングされたダウンリンク信号、またはダウンリンク物理制御チャネル信号、という信号のうちの少なくとも1つを含む。
【0161】
ある実施形態において、第2の信号は、第2の信号は以前にスケジューリングされた信号であるという特徴、第2の信号は周期的ダウンリンク測定参照信号であるという特徴、第2の信号は非周期的ダウンリンク測定参照信号であり非周期的測定参照信号をスケジューリングするDCIと非周期的測定参照信号との間の間隔は予め定められたしきい値以上であるという特徴、第2の信号は半連続的PDSCHであり半永続スケジューリングPDSCH(SPS-PDSCH)を活性化するためのDCIとSPS-PDSCHとの間の間隔は予め定められたしきい値以上であるという特徴、または、第2の信号は動的にスケジューリングされたPDSCHでありPDSCHを動的にスケジューリングするDCIとPDSCHとの間の間隔は予め定められたしきい値以上であるという特徴、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0162】
ある実施形態において、指定されたCORESETの後の予め定められた時間ウィンドウに第2の信号が存在する場合、第1の信号のQCLパラメータは、第2の信号のQCLパラメータに従って取得され、指定されたCORESETの後の予め定められた時間ウィンドウに第2の信号が存在しない場合、第2の信号のQCLパラメータに従い第1の信号のQCLパラメータは取得されない。
【0163】
ある実施形態において、第2の信号が位置する時間ドメインシンボルにおいて、第1の信号が存在しないことを第2の通信ノードと合意する。
【0164】
ある実施形態において、第2の信号が位置する時間ドメインシンボルにおいて、第1の信号において制御チャネルが検出されないことを第2の通信ノードと合意する。
【0165】
ある実施形態において、第2の信号の空間Rxパラメータおよび第1の信号の空間Rxパラメータは異なる、または、第2の信号の空間Rxパラメータに対応する空間フィルタおよび第1の信号の空間Rxパラメータに対応する空間フィルタは、第1の通信ノードによって同時に生成できない。
【0166】
ある実施形態において、第2の信号および第1の信号は異なるCCに属する。
ある実施形態において、図1aに示されるように、スロットnにおいて、基地局は端末のためにPDSCH1をスケジューリングし、PDSCH1をスケジューリングするDCI(図1aではDCIはCORESET1にある)とPDSCH1との間の間隔は、予め定められたしきい値Kよりも大きいので、スロットnにおいて、端末は、スロットnにおいて基地局がPDSCH1をスケジューリングしたことを確かに知っており、よって、PDSCH1のQCLパラメータは、PDSCH1をスケジューリングしたDCIに示される情報を通じて取得することができる。スロットnにおいて、端末はさらに、CORESET0またはCORESET2のうちの少なくとも一方を検出し続ける必要がある。CORESET0またはCORESET2におけるDCIは、端末のためにPDSCH2をスケジューリングするために使用することができる。たとえば、PDSCH2とPDSCH1とは異なるCCにあってもよい。なぜなら、潜在的PDSCH2が受信される間、端末は、PDSCH2をスケジューリングするDCIを復号していないからであり、ルールに従い、潜在的PDSCH2は、スロットnのすべてのCCにおける最小CORESET IDのビームを用いて受信する必要があり、たとえば、PDSCH2を、CORESET0のビームを用いて受信する。PDSCH1の(DCIに示される空間Rxパラメータを通じて)動的に示される受信ビームと、CORESET0のビームとが異なる場合、PDSCH1の空間RxパラメータとPDSCH2の空間Rxパラメータとの間の優先度を決定する必要がある。PDSCH1はスケジューリングされていると判断されPDSCH2は存在しない可能性があるため、PDSCH1のビームは、潜在的PDSCH1およびPDSCH2の受信のために優先して使用される。
【0167】
図1bに示されるように、スロットnにおいて、基地局は、端末のために非周期的測定参照信号(CSI-RS)をスケジューリングし、非周期的CSI-RSをスケジューリングするDCIと非周期的測定参照信号との間の間隔は、予め定められたしきい値Kよりも大きい。スロットnにおいて、端末はさらにCORESET0を検出する必要がある。CORESET0は、スロットnにおいて端末のためにPDSCHをスケジューリングするために使用することができ、よって、スロットnにおけるPDSCHとCSI-RSとが同一の時間ドメインシンボルにある場合、PDSCHのQCLパラメータとCSI-RSのQCLパラメータとの間の優先度を決定する必要がある。同様に、非周期的測定参照信号がスケジューリングされると判断されるため、端末は、少なくともCSI-RSが位置する時間ドメインシンボルにおいて、非周期的測定参照信号を用いてCSI-RSおよび潜在的PDSCHを受信する。非周期的測定参照信号の時間ドメインシンボルがスロットnに存在しない場合、潜在的PDSCHのQCLパラメータを、スロットnにおいて最小CORESET IDを有するCORESETのQCLパラメータを用いて取得することができる、または、スロットnで、潜在的PDSCHが位置する時間ドメインシンボルにおいて、非周期的CSI-RSの受信ビームを用いてPDSCHを受信すると規定される。
【0168】
図1aおよび図1bから、PDSCHとPDSCHをスケジューリングするDCIとの間の間隔が予め定められたしきい値K未満であっても、PDSCHに最も近い最小CORESET IDを有するCORESETのQCLパラメータを用いてPDSCHのQCLパラメータを取得する必要は必ずしもないことがわかり、また、PDSCHが位置する時間ドメインシンボルに第2の信号が存在するか否かを考慮する必要もある。PDSCHが位置する時間ドメインシンボルに第2の信号が存在する場合、第1の信号の少なくとも空間Rxパラメータは、第2の信号の空間Rxパラメータに従って決定され、PDSCHが位置する時間ドメインシンボルに第2の信号が存在しない場合、PDSCHに最も近い最小CORESET IDを有するCORESETのQCLパラメータに従って取得され、QCLパラメータは少なくとも空間Rxパラメータを含む。
【0169】
図1cに示されるように、PDSCHとPDSCHをスケジューリングするDCIとの間の間隔が予め定められたしきい値K未満である場合、PDSCHの少なくとも空間Rxパラメータは、PDSCHに最も近いスロットにおける最小CORESET IDを有するCORESETの空間Rxパラメータに従うのではなく、PDSCHに最も近い時間ドメインシンボルにおける最小CORESET IDの空間Rxパラメータに従って取得される(すなわち、PDSCHの空間Rxパラメータは、CORESET1の空間Rxパラメータに従って取得される)。すなわち、PDSCHの空間Rxパラメータは、CORESET0の空間Rxパラメータに従って取得されるのではない。
【0170】
図1dに示されるように、PDSCHとPDSCHをスケジューリングするDCIとの間の間隔が予め定められたしきい値K未満である場合、PDSCHに最も近いスロットにおけるCORESETの受信ビームを用いてPDSCHを受信する必要があり、スロット内の任意の時間ドメインシンボルに潜在的PDSCHを格納することができる。このように、CORESET1が位置する時間ドメインシンボルにおいて、潜在的PDSCHとCORESET1とを同時に受信する必要がある。CORESET1の受信ビームとCORESET0の受信ビームが異なる場合、または、端末がこれら2つの受信ビームを同時に生成できない場合は、これら2つの受信ビーム間の優先度を決定する必要がある。ある方式では、少なくとも空間Rxパラメータについて、CORESET1における潜在的PDSCHと、CORESET1とは、QCLであると規定される。他の方式では、PDSCHとPDSCHをスケジューリングするDCIとの間の間隔が予め定められたしきい値K未満である場合、CORESET1にはPDSCHが存在しないと規定される。
【0171】
図1eに示されるように、この場合、スロットにおいて、端末が複数の時間ドメインシンボルにおけるCORESETを検出し、潜在的PDSCHをキャッシュする必要があり、潜在的PDSCHは、PDSCHとPDSCHをスケジューリングするDCIとの間の間隔が予め定められたしきい値K未満であることを意味する。この場合、PDSCHのQCLパラメータは、PDSCHに最も近いスロットにおける最小CORESET IDを有するCORESETのQCLパラメータに従って取得されるのではなく(図1eに示されるように、PDSCHのQCLパラメータは、CORESET0のQCLパラメータに従って取得されるのではない)、PDSCHに最も近いスロットにおける最初の3つの時間ドメインシンボルの最小CORESET IDを有するCORESETのQCLパラメータに従って取得される(図1eに示されるように、PDSCHのQCLパラメータは、CORESET1のQCLパラメータに従って取得される)。
【0172】
図1fに示されるように、この場合、スロットnにおいて、基地局が端末のためにPDSCHをスケジューリングすると判断され、すなわち、この場合、PDSCHをスケジューリングするDCIとPDSCHとの間の間隔は予め定められたしきい値Kよりも大きく、スロットnにおいて、基地局はさらに、端末のために検出する必要があるCORESETを幾分スタティックに設定する。この場合、ある方式では、PDSCHが位置する時間ドメインシンボルにおいて、CORESETの空間RxパラメータとPDSCHの空間Rxパラメータとが異なる場合には、端末は、この時間ドメインシンボルにおいてCORESETを受信し検出する必要はない、または、端末および基地局は、この場合、PDSCHのPDSCHと、PDSCHと同じ時間ドメインシンボルにおけるCORESETとは、少なくとも空間RxパラメータについてQCLであると規定される。これに代わるものとして、端末および基地局は、PDSCHとCORESETが同一の時間ドメインシンボルにありPDSCHの空間Rxパラメータに対応する受信ビームとCORESETの空間Rxパラメータに対応する受信ビームとが異なる場合に、CORESETの空間Rxパラメータに対応する受信ビームを介してPDSCHとCORESETとを受信することに合意する。
【0173】
具体例としての実施形態9
本実施形態では、PDSCHが複数のスロットを占めている場合のPDSCHのQCLパラメータの取得方法について説明する。
【0174】
まず、1つの問題は、PDSCHとPDSCHをスケジューリングするDCIとの間の間隔を如何にして取得するかという問題であり、これは、以下の2つの取得方式を含む。
【0175】
時間間隔取得方式1において、PDSCHのQCLパラメータの取得方式は、PDSCHが占有するA個のスロットのうちの第1のスロットにおけるPDSCHの開始シンボル位置とDCIとの間の1つの時間間隔と、予め定められたしきい値X1(K等であり、当然ながら、本願はX1とKが異なる場合を排除しない)とに従い得られる。たとえば、この時間間隔が予め定められたしきい値X1未満である場合、PDSCHのQCLパラメータを、PDSCHに最も近いスロットにおける指定されたCORESET(スロットにおける最小CORESET IDを有するCORESET等)のQCLパラメータに従って取得し、この時間間隔が予め定められたしきい値X1以上である場合、図4bに示されるように、DCIが示す情報に従ってPDSCHのQCLパラメータを取得する。
【0176】
時間間隔取得方式2において、各スロットにおけるPDSCHのQCLパラメータの取得方式は、PDSCHが占有するA個のスロットのうちの各スロットにおけるPDSCHの開始シンボル位置とDCIとの間のA個の時間間隔と、予め定められたしきい値X1(K等であり、当然ながら、本願はX1とKが異なる場合を排除しない)とに従い得られる。たとえば、最初のA1個のスロットのうちの各々におけるPDSCHとDCIとの間の間隔が予め定められたしきい値X1未満である場合、PDSCHに最も近いスロットにおける指定されたCORESET(スロットにおける最小CORESET IDを有するCORESET等)のQCLパラメータに従い、A1個のスロットにおけるPDSCHのQCLパラメータを取得し、最後のA2個のスロットのうちの各々におけるPDSCHとDCIとの間の間隔が予め定められたしきい値X1以上である場合、図4aに示されるように、DCIに示される情報に従ってPDSCHのQCLパラメータを取得する。
【0177】
他の問題は、PDSCHに最も近いスロットにおける予め定められた特徴を有するCORESETのQCLパラメータに従って行われる取得には2つの方式があると理解されることである。
【0178】
QCLパラメータ取得方式1では、PDSCHが占有するA個のスロットのうちの第1のスロットに最も近いスロットにおける最小CORESET IDを有するCORESETのQCLパラメータに従い、A個のスロットにおけるPDSCHのQCLパラメータを取得する。A個のスロットにおけるPDSCHのQCLパラメータの取得方法は変化しない、または、A個のスロットにおけるPDSCHのQCLパラメータは変化しないままにされる。
【0179】
QCLパラメータ取得方式2において、各スロットにおけるPDSCHのQCLパラメータを、PDSCHが占有するA個のスロットのうちの各スロットに最も近いそれぞれのスロットにおける最小CORESET IDを有するCORESETのQCLパラメータに従って取得する。A個のスロットにおけるPDSCHのQCLパラメータの取得方式は、同一でなくてもよく、A個のスロットにおけるPDSCHのQCLパラメータは変化し得る。
【0180】
時間間隔取得方式1および2は、任意でQCLパラメータ取得方式1および2と協働してもよい。
【0181】
ある実施形態において、時間間隔取得方式1とQCLパラメータ取得方式1とを採用した場合、図4cに示されるように、PDSCHが占有する3個のスロットのうちの第1のスロットとDCIとの間の時間間隔が予め定められたしきい値K未満であるときは、3個のスロットにおけるPDSCHのQCLパラメータを、第1のスロットに最も近いスロットにおける最小CORESET IDを有するCORESETのQCLパラメータに従って取得し(すなわち、スロットnにおけるCORESET0のQCLパラメータ)、3個のスロットにおけるPDSCHのQCLパラメータは変化しないままにされる。
【0182】
時間間隔取得方式1とQCLパラメータ取得方式2とを採用した場合、図4bに示されるように、PDSCHが占有する3個のスロットのうちの第1のスロットとDCIとの間の時間間隔が予め定められたしきい値K未満であるときは、3個のスロットにおけるPDSCHのQCLパラメータを、各スロットに最も近いスロットにおける最小CORESET IDを有するCORESETのQCLパラメータに従って取得し、3個のスロットにおけるPDSCHのQCLパラメータは異なっていてもよいし同一であってもよい。
【0183】
時間間隔取得方式2とQCLパラメータ取得方式1とを採用した場合、図4dに示されるように、PDSCHが占有する3個のスロットのうちの各スロットとDCIとの間の時間間隔と予め定められたしきい値Kとの間の関係に応じて、3個のスロットのうちの各スロットのQCLパラメータを、CORESETに従って取得するのか、DCIに示される情報に従って取得するのかを判断する。PDSCHの複数のスロットのうちの各々のスロットとDCIとの間の間隔がしきい値K未満である場合、複数のスロット(すなわち図4dのスロットnおよびスロットn+1)におけるPDSCHのQCLパラメータは変化しないままであり、PDSCHのQCLパラメータを、複数のスロットのうちの第1のスロットに最も近いスロットにおける最小CORESET IDを有するCORESETのQCLパラメータに従って取得し、スロットn+2におけるPDSCHとDCIとの間の間隔がKよりも大きい場合、スロットn+2におけるPDSCHのQCLパラメータを、DCIに示される情報に従って取得する。
【0184】
時間間隔取得方式2とQCLパラメータ取得方式2とを採用した場合、図4aに示されるように、PDSCHが占有する3個のスロットのうちの各スロットとDCIとの間の時間間隔と予め定められたしきい値Kとの間の関係に従い、3個のスロットのうちの各スロットのQCLパラメータを、CORESETに従って取得するのか、DCIが示す情報に従って取得するのかを判断する。PDSCHの複数のスロットのうちの各々とDCIとの間の間隔がしきい値K未満である場合、複数のスロット(すなわち図4dのスロットnおよびスロットn+1)のうちの各スロットにおけるPDSCHのQCLパラメータは、各スロットに最も近いそれぞれのスロットにおける最小CORESET IDを有するCORESETのQCLパラメータに従って取得され、スロットn+2におけるPDSCHとDCIとの間の間隔がKよりも大きい場合、スロットn+2におけるPDSCHのQCLパラメータは、DCIに示される情報に従って取得される。3個のスロットのうちの各スロットにおけるPDSCHとCORESET0スケジューリングとの間の間隔を決定する。間隔がK未満である場合、PDSCHのQCLパラメータは、各スロットに最も近いそれぞれのスロットにおける最小CORESET IDを有するCORESETのQCLパラメータを用いて取得される。間隔がKよりも大きい場合、DCIに示されるQCLパラメータを用いてPDSCHのQCLパラメータを取得する。図4aに示されるように、スロットnでは、スロットnのCORESET0のビームを用いてPDSCHを受信し、スロットn+1では、スロットn+1のCORESET1のビームを用いてPDSCHを受信し、スロットn+2では、スロットnにおけるCORESET0で送信されるDCIに示されるQCLパラメータを用いて、スロットn+2の受信ビームを決定する。その理由は、K個の時間ドメインシンボルにおいて、端末はDCIを復号せずPDSCHをキャッシュする必要があることにあり、スロットnにおけるCORESET0およびスロットn+1もおけるCORESET1で端末のためにデータをスケジューリングすることが可能である。端末がDCIを検出しない前に、スロットn+1では、端末がスケジューリングしたPDSCHのCORESET0とCORESET1の少なくとも一方をキャッシュする必要がある。端末の受信能力が制限される場合、たとえば、端末は受信ビームを1つだけ生成してもよく、各スロットにおけるPDSCHに最も近いスロットの最小CORESET IDを有するCORESETを用いることで、DCIとPDSCHとの間の間隔が予め定められたしきい値K未満である範囲の各スロットのPDSCHのQCLパラメータを取得する。
【0185】
特に、PDSCHとDCIとの間の間隔が1よりも大きい場合、(図4eに示されるように)A2個のスロットがQCLパラメータの1つのセットに対応するか否か、または、(図4fに示されるように)A2個のスロットのうちの各スロットがQCLパラメータのそれぞれのセットに対応するか否かは、さらに基地局および端末によって合意される、またはシグナリング情報を介して基地局によって通知される。
【0186】
特定の時間間隔取得方式と特定のQCLパラメータ取得方式のいずれの組み合わせを採用するかは、端末と基地局とで合意してもよいし、基地局からシグナリング情報を通じて通知してもよい。
【0187】
図4a~図4dに示されるように、Kは26個の時間ドメインシンボルを示し、スロットnでは、CORESET0によってスケジューリングされたPDSCHは{スロットn,スロットn+1,スロットn+2}の3個のスロットにまたがる。
【0188】
図4fにおいて、PDSCHとDCIとの間の間隔が予め定められたしきい値Kの2個のスロットよりも大きい場合、DCIは異なるスロットについて異なるQCLパラメータを通知するため、DCIでは、各スロットに対応するQCLパラメータを設定する必要がある。当然ながら、本実施形態は、基地局が、DCIの複数のスロットに対して複数のスロットのうちの1つのスロットのQCLパラメータを設定し(たとえば、スロットn+2のQCLパラメータを設定、すなわち第1のスロットのQCLパラメータを設定)、他のスロットのQCLパラメータを、上位層シグナリングによって設定する、または他のスロットのQCLパラメータを、DCIによって設定されたQCLパラメータに従って取得することを、排除しない。たとえば、複数のスロットでポーリング方式を採用する。たとえば、DCIまたは上位層シグナリングのうちの少なくとも1つによって通知されるQCLパラメータの2つのセットだけがあり、PDSCHは4個のスロットを占有し、4個のスロットにおいて2セットのQCLパラメータがポーリングする。図4a~図4fにおいて、異なるQCLパラメータは異なるビームに対応する。上位層シグナリングは、RRCシグナリングであってもよく、またはMAC-CEコマンドであってもよい。上位層シグナリングは、DCIにおける候補TCI状態を通知するために使用される上位層シグナリングであってもよい。たとえば、DCIによって通知されたスロットn+2のTCIがTCI状態2である場合(DCIにおいて通知されるTCIフィールドは、3ビットを含み、8つのアクティブなTCI状態に対応する)、スロットn+3のPDSCHのTCI状態はTCI状態3に対応する。
【0189】
この具体例としての実施形態において、1つのPDSCHによって占有される複数のスロットで繰り返しデータを送信してもよいし、複数のスロットで異なるデータを送信してもよい。
【0190】
具体例としての実施形態10
この実施形態では、DCIにおいて通知されるTCIフィールドにおける1つの状態が複数の関係に対応し、異なる関係は、PDSCHによって占有される異なる時間ユニットまたは異なる時間ユニットセットに対応し、各関係は、PDSCHによって占有される時間ユニットのうちの1つまたは1つの時間ユニットセットに対応し、1つの関係は、Z個のDMRSグループとZ個のRSセットとの間の関係を含み、Z個のDMRSグループは、Z個のRSセットと1対1の対応関係にあり、DMRSグループおよび対応するRSセットは、対応する時間ユニットまたは時間ユニットセットにおいて、QCLパラメータについてQCL関係を満たす。
【0191】
具体例としての実施形態11
この実施形態において、PDSCH/AP-CSI-RSに最も近いスロットにおいて最小CORESET IDを有するCORESETのQCLパラメータに従ってPDSCH/AP-CSI-RSのQCLパラメータを取得した場合、CORESETが下記の特徴のうちの少なくとも1つを満たすことがさらに明らかになる。
【0192】
最小CORESET IDを有するCORESETは、時間ユニットのすべてのCCに含まれる端末が検出する必要があるすべてのCORESETのうち、最小CORESET IDを有するCORESETである。
【0193】
最小CORESET IDを有するCORESETは、時間ユニットの対応するプライマリセル(PCell)に含まれる端末が検出する必要があるすべてのCORESETのうち、最小CORESET IDを有するCORESETである。
【0194】
最小CORESET IDを有するCORESETは、対応するPDSCHが時間ユニットに位置するサービングセルに含まれる端末が検出する必要があるすべてのCORESETのうち、最小CORESET IDを有するCORESETである。
【0195】
最小CORESET IDを有するCORESETは、PDSCHをスケジューリングする対応するDCIが時間ユニットに位置するサービングセルに含まれる端末が検出する必要があるすべてのCORESETのうち、最小CORESET IDを有するCORESETである。
【0196】
最小CORESET IDを有するCORESETは、予め定められたCC(最小CC IDを有するCC等)が時間ユニットに位置するサービングセルに含まれる端末が検出する必要があるすべてのCORESETのうち、最小のCORESET IDを有するCORESETである。
【0197】
最小CORESET IDを有するCORESETは、時間ユニットの予め定められたCCグループに含まれる端末が検出する必要があるすべてのCORESETのうち、最小CORESET IDを有するCORESETである。
【0198】
具体例としての実施形態12
この実施形態では、1つのCORESETのQCLパラメータを、第1の通信ノードがビーム回復応答信号を検出するか否かに対応付ける。
【0199】
ある実施形態において、基地局は、端末のために1つのCORESETを設定する。端末がビーム回復応答信号を検出しない場合、基地局は、CORESETのQCLパラメータをシグナリングによって端末に通知する。端末がビーム回復応答信号を検出する必要がある場合(たとえば、端末が基地局にビーム回復要求信号を送信してから4スロットで、端末は基地局のビーム回復応答信号をCORESETにおいて検出し、予め定められた時間ウィンドウが超過し、基地局から送信されたビーム回復応答信号を端末が検出できなかった場合、端末は、CORESETにおけるビーム回復要求信号の検出を停止する)、CORESETのQCLパラメータは、端末が送信するビーム回復要求信号において端末が発見したビームに従って取得される。図8aに示されるように、T1期間では、基地局から通知されたシグナリング情報に従って、CORESET1のQCLパラメータを取得する。T2期間において、端末は、基地局が送信したビーム回復要求応答信号をCORESET1において検出し始める。CORESET1のQCLパラメータは、端末が送信するビーム回復要求信号に含まれる参照信号指示情報「qnew」に従って取得され、「qnew」は、RSセットにおいて端末が選択した参照信号指示情報を示す(すなわち端末が新たに選択したビームを示す)。T3期間では、基地局が送信するシグナリング情報に従ってCORESET1のQCLパラメータを取得し、T1期間とT3期間では、基地局が端末に送信するCORESET1についてのQCLパラメータのシグナリング情報は、異なるシグナリング情報であってもよい、すなわち、基地局がシグナリング情報によってT2期間のCORESET1のQCLパラメータを更新してもよい。端末が送信するビーム回復要求信号において端末が発見した新たなビームは、端末が送信する参照信号指示情報を通じて取得され、参照信号指示情報は、RSセットにおいて端末が選択した参照信号を示す。参照信号は、測定参照信号または同期参照信号のうちの少なくとも1つを含む。
【0200】
具体例としての実施形態13
この実施形態では、非周期的測定参照信号をスケジューリングする物理層動的制御シグナリングは、非周期的測定参照信号の後であってもよい。
【0201】
ある実施形態において、非周期的測定参照信号および物理層動的制御シグナリングは、同一の時間ユニットにある。
【0202】
図8bに示されるように、非周期的測定参照信号をスケジューリングするDCIが位置する開始時間ドメインシンボルは、非周期的測定参照信号の後にある。図8cに示されるように、非周期的測定参照信号をスケジューリングするDCIが位置する時間ドメインシンボルの一部は、非周期的測定参照信号の後にある、すなわち、たとえば、DCIは、3つの時間ドメインシンボルにあり、CSI-RSは、DCIが位置する時間ドメインシンボルのうちの第1のシンボルにある。
【0203】
ある具体例としての実施形態において、TCI指示情報は、DMRSグループ/CSI-RSポートグループとDL-RSセットとの間のQCL関係を示すために使用される、すなわち、1つのTCIインデックス情報が1つの状態に対応し、1つの状態は、Q個のDMRSグループとQ個のDL-RSセットとの間の対応関係を含み、1つのDL-RSセットは、1つ以上のDL-RSを含み、各DL-RSは1つのQCLパラメータセットに関連付けられ、DMRSグループ/CSI-RSポートグループ内の参照信号と、DMRSグループ/CSI-RSポートグループに関連付けられたDL-RSセット内の1つのDL-RSとが、QCLパラメータセットについてQCL関係を満たすことを示す。2つの参照信号が1つのQCLパラメータについてQCL関係を満たし、1つの参照信号のQCLパラメータは、2つの参照信号のQCLパラメータを通じて取得できることを示す。QCLパラメータは、ドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、遅延スプレッド、平均利得、または空間Rxパラメータ、というパラメータのうちの少なくとも1つを含む。
【0204】
この具体例としての実施形態では、2つの参照信号がQCLであり、これら2つの参照信号が少なくとも空間Rxパラメータに関してQCLであることを示し、これら2つの参照信号が他のQCLパラメータに関してQCLであるか否かについては限定されない。
【0205】
ある具体例としての実施形態において、チャネルは信号であってもよい、すなわち、信号はチャネルにおいて送信される。たとえば、データ信号はデータチャネルにおいて送信される。
【0206】
ある具体例としての実施形態において、異なるサービングセルIDを通じて異なるCCを関連付けることができる。
【0207】
具体例としての実施形態14
この具体例としての実施形態において、端末は、同一の時間シンボルにおけるPDSCHおよびCSI-RSが空間RxパラメータについてQCL関係を満たさないという特徴を満たす設定を受信することを望まない。
【0208】
ある実施形態において、PDSCHとPDSCHをスケジューリングする制御シグナリングとの間の間隔は、予め定められたしきい値K未満である。
【0209】
上記実装形態の記載から、上記実施形態の方法は、ソフトウェアと、必要な汎用ハードウェアプラットフォームとによって実装されてもよいし、当然ハードウェアによって実装されてもよいことは、当業者には明らかであろう。しかしながら、多くの場合、前者は好ましい実装形態である。この理解に基づいて、本出願における技術的解決策、または関連技術に寄与する部分は、ソフトウェア製品の形態で実施することができる。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(ROM/RAM、磁気ディスク、または光ディスク等)に格納され、端末装置(携帯電話、コンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスであってもよい)が本願の各実施形態の方法を実行することを可能にするいくつかの命令を含む。
【0210】
実施形態3
この実施形態では、制御シグナリングを送信するための装置がさらに提供される。この装置は、上記実施形態および好ましい実装形態を実現するように構成されている。既に説明した内容については説明を繰り返さない。以下で使用される「モジュール」という用語は、予め定められた機能を実現することができるソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせであってもよい。以下に説明する実施の形態の装置は、好ましくはソフトウェアによって実現されるが、ハードウェアによって実現されてもよく、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによる実現も可能であり考えられる。
【0211】
図11は、本願のある実施形態に係る制御シグナリングを送信するための装置の構造を示すブロック図である。この装置は、第1の通信ノードに適用される。図11に示されるように、この装置は、第1の決定モジュール112と第1の送信モジュール114とを含む。
【0212】
1)第1の決定モジュール112は、第1の情報に従って第2の情報を決定するように構成される。
【0213】
第2の情報は、第1の制御シグナリングにおいて第1の送信パラメータを通知するために使用されるビットの数N、第1の制御シグナリングにおける第1の送信パラメータによって参照されるインデックス値と第1の送信パラメータの値との間の対応マッピングテーブル、第1の制御シグナリングにおいて予め定められた指示フィールドによって通知される第1の送信パラメータのタイプ、または、第1の制御シグナリングにおいて第1の送信パラメータを通知するために使用されるビットの位置情報、のうちの少なくとも1つを含み、第1の情報は、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係を含み、NおよびKは負でない整数である。
【0214】
2)第1の送信モジュール114は、第1の制御シグナリングを送信するように構成される。
【0215】
図11に示される装置により、第1の情報に従って第2の情報が決定され、第2の情報は、第1の制御シグナリングにおいて第1の送信パラメータを通知するために使用されるビットの数N、第1の制御シグナリングにおける第1の送信パラメータによって参照されるインデックス値と第1の送信パラメータの値との間の対応マッピングテーブル、第1の制御シグナリングにおいて予め定められた指示フィールドによって通知される第1の送信パラメータのタイプ、または、第1の制御シグナリングにおいて第1の送信パラメータを通知するために使用されるビットの位置情報、のうちの少なくとも1つを含み、第1の情報は、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係を含み、NおよびKは負でない整数であり、第1の制御シグナリングが送信される。すなわち、制御シグナリングのフォーマットは第2の情報を用いて決定され、その後新たな制御シグナリングが送信される。このようにして、関連技術では関連する制御シグナリングにおけるリソースの一部がアイドルであるためリソース利用率が比較的低い、という欠陥が克服され、制御シグナリングのリソース利用率が改善されるという技術的効果が得られる。
【0216】
ある実施形態において、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と予め定められたしきい値Kとの間の関係が、第1の関係である場合、Nの値はN1を含み、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と予め定められたしきい値Kとの間の関係が、第2の関係である場合、Nの値はN2を含み、N1およびN2は整数である。
【0217】
N1とN2との間の関係は、N1はN2よりも大きい、N1とN2の差はTCIフィールドが占有するビットの数以下である、または、N1とN2の差は第2の送信パラメータに関する情報を通知するのに必要なビットの数以下である、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0218】
ある実施形態において、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係が、第1の関係である場合、対応マッピングテーブルは第1の対応マッピングテーブルであり、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係が、第2の関係である場合、対応マッピングテーブルは第2の対応マッピングテーブルである。
【0219】
ある実施形態において、第1の対応マッピングテーブル、第2の対応マッピングテーブル、送信パラメータ値セット1および送信パラメータ値セット2のうちのいずれの1つも、以下の方法のうちの少なくとも1つの方法で決定され、方式1において、送信されるシグナリング情報に内容が含まれ、方式2において、送信端および受信端によりルールが予め合意されている。送信パラメータ値セット1は、第1の対応マッピングテーブルに含まれる第1の送信パラメータの値セットに対応し、送信パラメータ値セット2は、第2の対応マッピングテーブルに含まれる第1の送信パラメータの値セットに対応する。
【0220】
ある実装形態において、第1の送信パラメータのタイプがTCIである場合、第1の対応マッピングテーブルにおける各状態の空間Rxパラメータに対応付けられたDL-RSによって形成されるDL-RSセットは、1つのDL-RSのみを含み、第1の送信パラメータのタイプがTCIである場合、第1の対応マッピングテーブルにおける各状態の空間Rxパラメータに対応付けられたDL-RSによって形成されるDL-RSセットにおける2つのDL-RSごとに、空間RxパラメータについてQCL関係を満たす。
【0221】
第1の送信パラメータのタイプがTCIである場合、第1の対応マッピングテーブルにおける各状態の空間Rxパラメータに対応付けられたDL-RSによって形成されるDL-RSセットのDL-RSは、第1の通信ノードによって同時に受信されることができ、第1の送信パラメータのタイプがTCIである場合、第1の対応マッピングテーブルにおける各状態の空間Rxパラメータに対応付けられたDL-RSによって形成されるDL-RSセットは、空のセットである。第1の通信ノードは、第1の信号または第1の制御シグナリングのうちの少なくとも一方を受信するための通信ノードである。
【0222】
ある実施形態において、第1の送信パラメータのタイプは、第1の制御シグナリングに含まれる、TCIの送信パラメータタイプを除く、1つ以上の送信パラメータタイプを含む、または、第1の送信パラメータのタイプは、TCIの送信パラメータである。
【0223】
ある実施形態において、第1の送信パラメータは、第1の送信パラメータは第1の信号の送信パラメータであること、または、第1の送信パラメータは第2の信号の送信パラメータであること、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0224】
ある実施形態において、第1の信号または第2の信号は、復調参照信号、測定参照信号、制御チャネル信号、またはデータチャネル信号、のうちの少なくとも1つを含み、第1の制御シグナリングは物理層制御シグナリングである。
【0225】
ある実装形態において、第1の情報は、第2の制御シグナリングに含まれる情報、第1の制御シグナリングが位置するCORESETに対応するTCI-PresentInDCIがイネーブルされるか否かに関する情報、第1の信号または第2の信号が位置するキャリア周波数と、予め定められたしきい値Gとの間の関係の情報、第1の通信ノードによってフィードバックされる、サポートされる周波数範囲能力の情報、予め定められたしきい値Kが0であるか否かの情報、空間Rxパラメータで構成された少なくとも1つのCORESETが、第1の通信ノードによって検出される必要があるCORESETに存在するか否かの情報、空間Rxパラメータで構成された少なくとも1つのCORESETが、第1の通信ノードによって検出される必要がある専用サーチ空間に対応付けられたCORESETに存在するか否かの情報、第1の信号または第2の信号に最も近い時間ユニットにおける最小CORESET IDを有するCORESETが、空間Rxパラメータで構成されているか否かの情報、第1の信号または第2の信号に最も近い時間ドメインシンボルにおける最小CORESET IDを有するCORESETが、空間Rxパラメータで構成されているか否かの情報、第1の信号または第2の信号に対応付けられたTCI状態プールに少なくとも1つのTCI状態が存在するか否かの情報であり、TCI状態におけるRSセットに対応するQCLパラメータは空間Rxパラメータを含む、情報、または、第1の信号または第2の信号に対応付けられたアクティベーションTCI状態プールに少なくとも1つのTCI状態が存在するか否かの情報であり、TCI状態におけるRSセットに対応するQCLパラメータは空間Rxパラメータを含むという情報、のうちの、少なくとも1つの情報をさらに含む。第1の通信ノードは、第1の信号または第2の信号のうちの少なくとも一方を受信するための通信ノードである。
【0226】
ある実施形態において、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係が、第1の関係である場合、第1の制御シグナリングにおいて予め定められた指示フィールドによって通知される第1の送信パラメータのタイプは、送信パラメータの第1のタイプであり、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係が、第2の関係である場合、第2の制御シグナリングにおいて予め定められた指示フィールドによって通知される第1の送信パラメータのタイプは、送信パラメータの第2のタイプである。
【0227】
ある実施形態において、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔が予め定められたしきい値K未満である場合、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係は、第1の関係であり、制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔が予め定められたしきい値K以上である場合、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係は、第2の関係である。これに代わるものとして、制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔が予め定められたしきい値K以下である場合、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係は、第1の関係であり、制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔が予め定められたしきい値Kよりも大きい場合、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係は、第2の関係である。これに代わるものとして、制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔が予め定められたしきい値K以上である場合、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係は、第1の関係であり、制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔が予め定められたしきい値K未満である場合、関係は第2の関係である。
【0228】
この実施形態では、制御シグナリングを受信するための装置がさらに提供される。図12は、本願のある実施形態に係る制御シグナリングを受信するための装置の構造を示すブロック図である。この装置は第2の通信ノードに適用される。図12に示されるように、この装置は、第2の決定モジュール122と受信モジュール124とを含む。
【0229】
1)第2の決定モジュール122は、第1の情報に従って第2の情報を決定するように構成される。
【0230】
2)受信モジュール124は、第2の情報に従って第1の制御信号を受信するように構成される。
【0231】
第2の情報は、第1の情報に従って決定される情報であり、第2の情報は、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの数N、第1の制御シグナリングにおける第1の送信パラメータによって参照されるインデックス値と第1の送信パラメータの値との間の対応マッピングテーブル、第1の制御シグナリングにおいて予め定められた指示フィールドによって通知される第1の送信パラメータのタイプ、または、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの位置情報、のうちの少なくとも1つを含み、第1の情報は、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係を含み、NおよびKは負でない整数である。
【0232】
なお、上記モジュールは、ソフトウェアによって実現されてもよく、ハードウェアによって実現されてもよい。ハードウェアによる実現は、上記モジュールが同一のプロセッサに配置されるという方式、または、上記モジュールがそれぞれ異なるプロセッサに任意の組み合わせで配置されるという方式で行うことができるが、これに限定されない。
【0233】
実施形態4
この実施形態は、情報を決定するための装置をさらに提供する。この装置は、上記実施形態および好ましい実装形態を実現するために使用される。既に説明した内容については説明を繰り返さない。以下で使用される「モジュール」という用語は、予め定められた機能を実現することができるソフトウェア、ハードウェア、またはそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つであってもよい。以下に説明する実施の形態の装置は、好ましくはソフトウェアによって実現されるが、ハードウェアによって実現されてもよく、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによる実現も可能であり考えられる。
【0234】
図13は、本願のある実施形態に係る情報を決定するための装置を示すブロック図である。この装置は第1の通信に適用される。図13に示されるように、この装置は第3の決定モジュール132を含む。
【0235】
第3の決定モジュール132は、第1の情報に従って第2の情報を決定するように構成される。
【0236】
第2の情報は、第1の信号のQCLパラメータ、第2の信号が位置する時間ドメイン位置で第1の信号を送信する方法、または第2の信号が位置する時間ドメイン位置で第1の信号を受信する方法、のうちの少なくとも1つを含み、第1の情報は、指定されたCORESETの後の予め定められた時間ウィンドウに第2の信号が存在するか否か、第1の信号と指定されたCORESETとの間の間隔と、予め定められたしきい値X1との間の関係、第2の信号と指定されたCORESETとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X2との間の関係、第1の信号と第1の制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X1との間の関係、第2の信号と第2の制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X2との間の関係、または、第1の信号に対応する第1の空間Rxパラメータと第2の信号に対応する第2の空間Rxパラメータとの間の関係、のうちの少なくとも1つの情報を含み、X1およびX2は実数である。
【0237】
図13に示される装置により、2つの信号間の多重化という問題または2つの信号を受信するという問題が、信号または制御チャネルリソースによって、または、信号と、この信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値との間の関係によって決定される。関連技術では、端末が制御シグナリングを検出するときに遅延があり、同時に生成される無線周波数ビームが限られていることが原因で信号を正しく受信できないという欠陥は、克服される。
【0238】
ある実装形態において、指定されたCORESETは、CORESETは第1の信号に最も近い時間ドメインシンボルにおける最小CORESET IDを有するCORESETであるという特徴、CORESETは第1の信号に最も近い時間ユニットにおける最小CORESET IDを有するCORESETであるという特徴、CORESETにおいて、端末が、ダウンリンク信号またはチャネルをスケジューリングする少なくとも1つのDCIを検出する必要があるという特徴、CORESETは第1の信号をスケジューリングする制御シグナリングに関する情報を含まないという特徴、CORESETは第2の信号をスケジューリングする制御シグナリングに関する情報を含むという特徴、CORESETは少なくとも1つの専用サーチ空間に対応付けられているという特徴、CORESETは、第1の信号または第2の信号の少なくとも一方に最も近い時間ユニットにおけるすべてのCCの最小CORESET IDを有するCORESETであるという特徴、CORESETは、第1の信号または第2の信号のうちの少なくとも一方に最も近い時間ユニットにおける予め定められたCCの最小CORESET IDを有するCORESETであるという特徴、CORESETは、第1または第2の信号のうちの少なくとも一方に最も近い時間ユニットにおける予め定められたCCグループの最小CORESET IDを有するCORESETであるという特徴、または、CORESETは、時間ユニットにおけるM個の予め定められた時間ドメインシンボルにおけるCORESETであるという特徴、のうちの少なくとも1つを満たし、Mは、時間ユニットに含まれる時間ドメインシンボルの数以下である。
【0239】
ある実施形態において、第1の信号とCORESETとの間の時間間隔が予め定められたしきい値X1未満である場合、第1の信号のQCLパラメータは、CORESETのQCLパラメータに従って取得され、第1の信号とCORESETとの間の時間間隔が予め定められたしきい値X1以上である場合、第1の信号のQCLパラメータは、第1の信号の設定情報において設定されたQCLパラメータに従って取得される。
【0240】
ある実施形態において、第1の信号とCORESETとの間の間隔が予め定められたしきい値X1未満である場合、第1の信号のQCLパラメータの優先度は、第2の信号のQCLパラメータの優先度よりも高く、第1の信号とCORESETとの間の間隔が予め定められたしきい値X1以上である場合、第1の信号のQCLパラメータの優先度は、第2の信号のQCLパラメータの優先度よりも低い。
【0241】
ある実施形態において、第1の信号とCORESETとの間の間隔が予め定められたしきい値X1未満である場合、周波数分割多重化の方式を、第1の信号と第2の信号の間に適用することはできず、第1の信号とCORESETとの間の間隔が予め定められたしきい値X1以上である場合、周波数分割多重化の方式を第1の信号と第2の信号の間に適用することができる。
【0242】
ある実施形態において、第1の信号または第2の信号のうちの少なくとも一方は、ダウンリンク測定参照信号、ダウンリンク同期信号、ダウンリンク復調参照信号、ダウンリンクデータチャネル信号、またはダウンリンク制御チャネル信号、のうちの少なくとも1つを含む。
【0243】
ある実施形態において、予め定められたしきい値X1は予め定められたしきい値X2に等しく、および/または第2の信号のQCLパラメータは、第2の信号をスケジューリングする制御情報と第2の信号との間の間隔と、予め定められたしきい値X2との間の関係に従って決定される。
【0244】
ある実施形態において、第1の信号は、第1の信号は物理層動的制御シグナリングによってスケジューリングされるダウンリンク信号であるという特徴、第1の信号はダウンリンク物理制御チャネル信号であるという特徴、または、第1の信号をスケジューリングする制御シグナリングと第1の信号との間の間隔は予め定められたしきい値X1未満であるという特徴、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0245】
ある実施形態において、第2の信号は、第2の信号をスケジューリングする制御シグナリングは第1の信号が位置する時間ドメインシンボルの前であるという特徴、第2の信号をスケジューリングする制御シグナリングと第1の信号が位置する時間ドメインシンボルとの間の間隔は予め定められたしきい値X3以上であるという特徴、第2の信号をスケジューリングする制御シグナリングと第2の信号が位置する開始時間ドメインシンボルとの間の間隔は予め定められたしきい値X3以上であるという特徴、第2の信号は物理層動的制御シグナリングによってスケジューリングされるダウンリンク信号であるという特徴、または、第2の信号は周期的ダウンリンク測定参照信号であるという特徴、のうちの少なくとも1つを満たし、X3は実数である。
【0246】
ある実施形態において、第2の信号が、CORESETの後の予め定められた時間ウィンドウに存在する場合、第1の信号のQCLパラメータは、第2の信号のQCLパラメータに従って決定され、第2の信号が、CORESETの後の予め定められた時間ウィンドウに存在しない場合、第1の信号のQCLパラメータは、第2の信号のQCLパラメータに従って決定されず、および/または第2の信号がCORESETの後の予め定められた時間ウィンドウに存在しかつ第1の信号と第1の信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の間隔が予め定められたしきい値X1未満である場合、第1の信号のQCLパラメータはCORESETのQCLパラメータに従って取得されず、第2の信号がCORESETの後の予め定められた時間ウィンドウに存在せずかつ第1の信号と第1の信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の間隔が予め定められたしきい値X1未満である場合、第1の信号のQCLパラメータはCORESETのQCLパラメータに従って取得される。
【0247】
ある実施形態において、第1の信号および第2の信号は、第2の信号の空間Rxパラメータは第1の信号の空間Rxパラメータと異なるという特徴、第2の信号の空間Rxパラメータに対応する空間フィルタおよび第1の信号の空間Rxパラメータに対応する空間フィルタは第1の通信ノードによって同時に生成できないという特徴、第2の信号および第1の信号は異なるCCに属するという特徴、第1の信号が位置する時間ドメイン位置と第2の信号が位置する時間ドメイン位置との交差部が、空ではないセットであるという特徴、第1の信号および第2の信号が同一の時間ドメイン位置にあるという特徴、または、第2の信号の優先度が第1の信号の優先度よりも高いという特徴、のうちの少なくとも1つを満たす。
【0248】
ある実施形態において、第2の情報が第1の信号のQCLパラメータである場合、第1の情報に従って第2の情報を決定するステップは、第1の信号のQCLパラメータと第2の信号のQCLパラメータとの間の優先度の情報、第1の信号の設定情報において設定されたQCLパラメータと指定されたCORESETのQCLパラメータとの間の優先度の情報、または、第1の信号と第1の信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の間隔が予め定められたしきい値X1未満である場合に第1の信号のQCLパラメータが指定されたCORESETのQCLパラメータに従って取得されるか否かの情報、のうちの少なくとも1つを、第1の情報に従って決定するステップを含む。
【0249】
ある実施形態において、第2の情報が、第2の信号が位置する時間ドメイン位置において第1の信号を受信する方法である場合、第1の情報に従って第2の情報を決定するステップは、第2の信号が位置する時間ドメイン位置において第1の信号が受信されるか否かの情報、第2の信号が位置する時間ドメイン位置において制御チャネルが検出されるか否かの情報、第2の信号が位置する時間ドメイン位置における、第1の信号のQCLパラメータと第2の信号のQCLパラメータとの間の優先度の情報、第1の信号と第2の信号との間に周波数分割多重化を適用可能か否かの情報、または、第1の信号が位置することができる時間ドメイン位置が第2の信号が位置する時間ドメイン位置を含むか否かの情報、のうちの少なくとも1つを、第1の情報に従って決定するステップを含む。
【0250】
ある実施形態において、第2の情報が、第2の信号が位置する時間ドメイン位置において第1の信号を送信する方法である場合、第1の情報に従って第2の情報を決定するステップは、第2の信号が位置する時間ドメイン位置において第1の信号が送信されるか否かの情報、第2の信号が位置する時間ドメイン位置において制御チャネルが送信されるか否かの情報、第2の信号が位置する時間ドメイン位置における、第1の信号のQCLパラメータと第2の信号のQCLパラメータとの間の優先度の情報、第1の信号と第2の信号との間に周波数分割多重化を適用可能か否かの情報、または、第1の信号が位置することができる時間ドメイン位置が第2の信号が位置する時間ドメイン位置を含むか否かの情報、のうちの少なくとも1つを、第1の情報に従って決定するステップを含む。
【0251】
ある実施形態において、第2の信号が位置する時間ドメイン位置は、第2の信号が位置する時間ドメインシンボル、または、第2の信号が位置する時間ユニット、という時間ドメイン位置のうちの少なくとも1つを含む。
【0252】
ある実施形態において、この方法は以下のステップをさらに含む。すなわち、第1の信号をスケジューリングする第1の制御シグナリングと第1の信号との間の間隔が予め定められたしきい値X1以上でありかつ第2の信号をスケジューリングする第2の制御シグナリングと第2の信号との間の間隔が予め定められたしきい値X2以上である場合、第1の信号および第2の信号は空間RxパラメータについてQCL関係を満たさないという特徴、第1の信号をスケジューリングする第1の制御シグナリングと第1の信号との間の間隔が予め定められたしきい値X1未満でありかつ第2の信号をスケジューリングする第2の制御シグナリングと第2の信号との間の間隔が予め定められたしきい値X2以上である場合、第1の信号のQCLパラメータが第2の信号のQCLパラメータに従って決定されるという特徴、または、第1の信号をスケジューリングする第1の制御シグナリングと第1の信号との間の間隔が予め定められたしきい値X1未満でありかつ第2の信号をスケジューリングする第2の制御シグナリングと第2の信号との間の間隔が予め定められたしきい値X2未満である場合、第1の信号のQCLパラメータの優先度および第2の信号のQCLパラメータの優先度は、合意されたルールまたはシグナリング情報に従って取得されるという特徴、を満たす設定は受信されない、というステップを、さらに含む。
【0253】
ある実施形態において、第1の情報は、指定されたCORESETに含まれる制御シグナリングはTCIフィールドを含むか否かの情報、第1の信号または第2の信号のうちの少なくとも一方が位置するキャリア周波数と予め定められたしきい値Gとの間の関係の情報、予め定められたしきい値X1または予め定められたしきい値X2のうちの少なくとも一方が0であるか否かの情報、空間Rxパラメータで構成された少なくとも1つのCORESETが指定されたCORESETに存在するか否かの情報、空間Rxパラメータで構成された少なくとも1つのCORESETが第1の通信ノードによって検出される必要があるCORESETセットに存在するか否かの情報、第1の信号または第2の信号に対応付けられたTCI状態プールに少なくとも1つのTCI状態が存在するか否かの情報であってTCI状態のRSセットに対応するQCLパラメータは空間Rxパラメータを含むという情報、または、第1の信号または第2の信号に対応付けられたアクティベーションTCI状態プールに少なくとも1つのTCI状態が存在するか否かの情報であってTCI状態のRSセットに対応するQCLパラメータは空間Rxパラメータを含むという情報、のうちの少なくとも1つをさらに含む。第1の通信ノードは第1の信号を受信するための通信ノードである。
【0254】
ある実施形態において、第1の情報が、第1の信号に対応する第1の空間Rxパラメータと第2の信号に対応する第2の空間Rxパラメータとの間の関係である場合、第1の情報に従って第2の情報を決定するステップは、第1の信号および第2の信号が空間RxパラメータについてQCL関係を満たす場合、第1の信号が位置することができる時間ドメインシンボルは第2の信号が位置する時間ドメインシンボルを含むこと、第1の信号および第2の信号が空間RxパラメータについてQCL関係を満たさない場合、第1の信号が位置することができる時間ドメインシンボルは第2の信号が位置する時間ドメインシンボルを含まないこと、第1の空間Rxパラメータに対応する空間フィルタおよび第2の空間Rxパラメータに対応する空間フィルタが第1の通信ノードによって同時に生成されることができる場合、第1の信号が位置することができる時間ドメインシンボルは第2の信号が位置する時間ドメインシンボルを含むこと、または、第1の空間Rxパラメータに対応する空間フィルタおよび第2の空間Rxパラメータに対応する空間フィルタが第1の通信ノードによって同時に生成されることができない場合、第1の信号が位置することができる時間ドメインシンボルは第2の信号が位置する時間ドメインシンボルを含まないこと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0255】
第1の信号が位置することができる時間ドメインシンボルが、第2の信号が位置する時間ドメインシンボルを含まないというケースは、第2の信号が位置する時間ドメインシンボルにおいて第1の信号はレートマッチングのために送信および/または受信されないということであってもよい。
【0256】
ある実施形態において、第1の情報が、第1の信号と第1の制御シグナリングとの間の時間間隔と予め定められたしきい値X1との間の関係であり、第2の情報が、第1の信号のQCLパラメータである場合、第1の情報に従って第2の情報を決定するステップは、第1の信号のQCLパラメータは1つの時間ユニットにおける異なる時間ドメインシンボルにわたって同一であると判断されること、第1の信号のQCLパラメータは異なる時間ユニットにわたって異なり得ると判断されること、第1の信号のB1個のセットのQCLパラメータとA個の時間ユニットとの間に対応関係が存在すること、第1の信号が位置するA個の時間ユニットのうちの各時間ユニットにおける第1の信号のQCLパラメータは、上記各時間ユニットに最も近い時間ユニットにおける予め定められた特徴を有するCORESETのQCLパラメータに従って取得されること、または、第1の信号が位置するA個の時間ユニットにおいて、各時間ユニットにおける第1の信号のQCLパラメータは、上記各時間ユニットにおける第1の信号と第1の制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X1との間の関係に従って決定されること、のうちの少なくとも1つを含み、第1の信号はA個の時間ユニットにあり、Aは1よりも大きい自然数であり、B1はA以下の負でない整数である。
【0257】
なお、上記時間ユニットは、スロットであってもよく、または、サブフレームもしくは別の時間ユニットであってもよい。
【0258】
ある実施形態において、第1の情報が、第1の信号と第1の制御シグナリングとの間の時間間隔と予め定められたしきい値X1との間の関係であり、第2の情報が、第1の信号のQCLパラメータである場合、第1の情報に従って第2の情報を決定するステップは、
第1の信号のQCLパラメータは、A個の時間ユニットのうちの第1のユニットにおける第1の信号と第1の制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X1との間の関係に従って決定されることであって、A個の時間ユニットにおける第1の信号のQCLパラメータは変化しないままにされること、
第1の信号が位置するA1個の時間ユニットのうちの各時間ユニットにおける第1の信号のQCLパラメータは、上記各時間ユニットに最も近い時間ユニットにおける予め定められた特徴を有するCORESETのQCLパラメータに従って取得されることであって、第1の制御シグナリングと、A1個の時間ユニットのうちの最後の時間ユニットにおける第1の信号との間の間隔は、予め定められたしきい値X1未満であること、
第1の信号が位置するA2個の時間ユニットにおける第1の信号のQCLパラメータは、変化しないままにされること、
B2個のセットの第1の信号のQCLパラメータとA2個の時間ユニットとの間に対応関係が存在すること、または、
第1の信号が位置するA2個の時間ユニットにおいて、第1の信号のQCLパラメータは変化しないままにされ、A2個の時間ユニットにおける第1の信号のQCLパラメータは、第1の制御シグナリングにおいて通知された情報に従って決定されること、
のうちの少なくとも1つを含み、第1の制御シグナリングと、A2個の時間ユニットのうちの第1のユニットにおける第1の信号との間の間隔は、予め定められたしきい値X1以上であり、第1の信号はA個の時間ユニットにあり、Aは1よりも大きい自然数であり、A1およびA2は、Aの値以下の負でない整数であり、B2はA2以下の負でない整数である。
【0259】
なお、上記モジュールは、ソフトウェアによって実現されてもよく、ハードウェアによって実現されてもよい。ハードウェアによる実現は、上記モジュールが同一のプロセッサに配置されるという方式、または、上記モジュールがそれぞれ異なるプロセッサに任意の組み合わせで配置されるという方式で行うことができるが、これに限定されない。
【0260】
実施形態5
本願のこの実施形態は、記憶媒体をさらに提供する。この記憶媒体はコンピュータプログラムを格納する。このコンピュータプログラムは、実行されると上記方法の実施形態のうちのいずれか1つのステップを実行するように構成されている。
【0261】
ある実施形態において、この実施形態の記憶媒体は、下記のステップS1およびステップS2を実行するためのコンピュータプログラムを格納するように構成されてもよい。
【0262】
ステップS1において、第1の情報に従って第2の情報を決定する。
第2の情報は、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの数N、第1の制御シグナリングにおける第1の送信パラメータによって参照されるインデックス値と第1の送信パラメータの値との間の対応マッピングテーブル、第1の制御シグナリングにおいて予め定められた指示フィールドによって通知される第1の送信パラメータのタイプ、または、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの位置情報、のうちの少なくとも1つを含み、第1の情報は、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係を含み、NおよびKは負でない整数である。
【0263】
ステップS2において、第1の制御シグナリングを送信する。
ある実施形態において、記憶媒体はさらに、下記のステップS1を実行するためのコンピュータプログラムを格納するように構成される。
【0264】
ステップS1において、第1の情報に従って第2の情報を決定し、第2の情報は、第1の信号のQCLパラメータ、第2の信号が位置する時間ドメイン位置で第1の信号を送信する方法、または第2の信号が位置する時間ドメイン位置で第1の信号を受信する方法、のうちの少なくとも1つを含み、第1の情報は、指定されたCORESETの後の予め定められた時間ウィンドウに第2の信号が存在するか否か、第1の信号と指定されたCORESETとの間の間隔と、予め定められたしきい値X1との間の関係、第2の信号と指定されたCORESETとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X2との間の関係、第1の信号と第1の制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X1との間の関係、第2の信号と第2の制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X2との間の関係、または、第1の信号に対応する第1の空間Rxパラメータと第2の信号に対応する第2の空間Rxパラメータとの間の関係、のうちの少なくとも1つの情報を含み、X1およびX2は実数である。
【0265】
ある実施形態において、上記記憶装置はさらに、下記のステップS1およびステップS2を実行するためのコンピュータプログラムを格納するように構成される。
【0266】
ステップS1において、第1の情報に従って第2の情報を決定する。
ステップS2において、第2の情報に従って第1の制御シグナリングを受信し、第2の情報は、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの数N、第1の制御シグナリングにおける第1の送信パラメータによって参照されるインデックス値と第1の送信パラメータの値との間の対応マッピングテーブル、第1の制御シグナリングにおいて予め定められた指示フィールドによって通知される第1の送信パラメータのタイプ、または、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの位置情報、のうちの少なくとも1つを含み、第1の情報は、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係を含み、NおよびKは負でない整数である。
【0267】
ある実施形態において、この実施形態の記憶媒体は、ユニバーサルシリアルバスドライブ、ROM、RAM、モバイルハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、またはコンピュータプログラムを格納可能な他の媒体を含み得るが、これらに限定される訳ではない。
【0268】
本願の実施形態はさらに、メモリとプロセッサとを含む電子装置を提供する。メモリはコンピュータプログラムを格納し、プロセッサは、コンピュータプログラムを実行することにより上記方法の実施形態のうちのいずれか1つのステップを実行するように構成される。
【0269】
ある実施形態において、電子装置は、送信装置と、入出力装置とをさらに含み得る。送信装置はプロセッサに接続される。入出力装置はプロセッサに接続される。
【0270】
ある実施形態において、この実施形態の上記プロセッサは、コンピュータプログラムを通じて下記のステップS1およびS2を実行するように構成されてもよい。
【0271】
ステップS1において、第1の情報に従い第2の情報を決定する。第2の情報は、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの数N、第1の制御シグナリングにおける第1の送信パラメータによって参照されるインデックス値と第1の送信パラメータの値との間の対応マッピングテーブル、第1の制御シグナリングにおいて予め定められた指示フィールドによって通知される第1の送信パラメータのタイプ、または、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの位置情報、のうちの少なくとも1つを含み、第1の情報は、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係を含み、NおよびKは負でない整数である。
【0272】
ステップS2において、第1の制御シグナリングを送信する。
ある実施形態において、上記プロセッサはさらに、下記のステップS1を実行するためのコンピュータプログラムを格納するように構成される。
【0273】
ステップS1において、第1の情報に従って第2の情報を決定し、第2の情報は、第1の信号のQCLパラメータ、第2の信号が位置する時間ドメイン位置で第1の信号を送信する方法、または第2の信号が位置する時間ドメイン位置で第1の信号を受信する方法、のうちの少なくとも1つを含み、第1の情報は、指定されたCORESETの後の予め定められた時間ウィンドウに第2の信号が存在するか否か、第1の信号と指定されたCORESETとの間の間隔と、予め定められたしきい値X1との間の関係、第2の信号と指定されたCORESETとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X2との間の関係、第1の信号と第1の制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X1との間の関係、第2の信号と第2の制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X2との間の関係、または、第1の信号に対応する第1の空間Rxパラメータと第2の信号に対応する第2の空間Rxパラメータとの間の関係、のうちの少なくとも1つの情報を含み、X1およびX2は実数である。
【0274】
ある実施形態において、上記電子装置はさらに、下記のステップS1およびステップS2を実行するためのコンピュータプログラムを格納するように構成される。
【0275】
ステップS1において、第1の情報に従って第2の情報を決定する。
ステップS2において、第2の情報に従って第1の制御シグナリングを受信し、第2の情報は、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの数N、第1の制御シグナリングにおける第1の送信パラメータによって参照されるインデックス値と第1の送信パラメータの値との間の対応マッピングテーブル、第1の制御シグナリングにおいて予め定められた指示フィールドによって通知される第1の送信パラメータのタイプ、または、第1の送信パラメータを通知するために第1の制御シグナリングにおいて使用されるビットの位置情報、のうちの少なくとも1つを含み、第1の情報は、第1の制御シグナリングと第1の信号との間の送信時間間隔と、予め定められたしきい値Kとの間の関係を含み、NおよびKは負でない整数である。
【0276】
ある実施形態において、本実施形態における具体例は、上記実施形態で説明した例および任意の実装形態を意味する場合があるが、この実施形態では繰り返さない。
【0277】
実施形態6
本願の実施形態は、QCL参照信号を決定する方法をさらに提供する。図14に示されるように、この方法は、下記のステップS1401またはステップS1402のうちの少なくとも一方を含む。
【0278】
ステップS1401において、1つの信号が占める時間ユニットの数が1よりも多い場合、シグナリング情報または予め定められたルールのうちの少なくとも一方に従い、上記1つの信号のQCL参照信号を決定する。
【0279】
ステップS1402において、N個の信号が空間RxパラメータについてQCL関係を同時に満たし、Nは2以上の正の整数である。
【0280】
上記1つの信号は、データチャネル信号、制御チャネル信号、または参照信号のうちのいずれか1つを含む。上記1つの信号のQCLパラメータを決定するステップは、QCL参照信号を取得し、QCL参照信号に従ってQCLパラメータを取得するステップを含む。
【0281】
ある実施形態において、「N個の信号が空間RxパラメータについてQCL関係を同時に満たす」は、N個の信号が空間RxパラメータについてQCL関係を同時に満たさないという設定情報を受信することを通信ノードが望まないこと、または、N個の信号が空間RxパラメータについてQCL関係を満たす場合にのみN個の信号は同時であることが可能でありそうでなければN個の信号は同時であることが不可能であること、のうちの少なくとも一方を意味する。
【0282】
ある実施形態において、上記1つの信号は、A個の時間ユニットを占め、制御シグナリングにおいてスケジューリングされる信号である。上記1つの信号は、A個の時間ユニットにおいて、繰り返し方式で送信されてもよく、非繰り返し方式で送信されてもよい。
【0283】
ある実施形態において、N個の信号は、少なくとも空間RxパラメータについてQCL関係を同時に満たし、N個の信号は、異なるCCにおけるダウンリンク信号、または、データチャネル信号、制御チャネル信号、ダウンリンク測定参照信号、または復調参照信号のうちの少なくとも2つの信号、のうちの少なくとも一方を含む。
【0284】
ある実施形態において、上記1つの信号が占める時間ユニットの数Aが1よりも多い場合、シグナリング情報または予め定められたルールのうちの少なくとも一方に従って上記1つの信号のQCL参照信号を決定するステップは、上記1つの信号が1つの時間ユニットにおける異なる時間ドメインシンボルにある場合、QCL参照信号を変化しないままにすること、上記1つの信号が異なる時間ユニットにある場合、QCLパラメータは異なり得ると判断すること、上記1つの信号のQCL参照信号のB1個のセットとA個の時間ユニットとの間に対応関係があること、上記1つの信号が位置するA個の時間ユニットのうちの各時間ユニットにおける上記1つの信号のQCL参照信号は、上記各時間ユニットに最も近い時間ユニットにおける予め定められた特徴を有するCORESETのQCL参照信号に従って取得されること、または、上記1つの信号が位置するA個の時間ユニットのうちの各時間ユニットにおいて、各時間ユニットの上記1つの信号のQCL参照信号を、上記各時間ユニットにおける上記1つの信号と上記1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X1との間の関係に従って決定すること、のうちの少なくとも1つを含み、B1はA以下の負でない整数であり、X1は負でない数である、またはX1は時間ドメインシンボルの数を示す負でない整数である。
【0285】
ある実施形態において、上記1つの信号が占める時間ユニットの数が1よりも多い場合、シグナリング情報または予め定められたルールのうちの少なくとも一方に従い、上記1つの信号のQCL参照信号を決定するステップは、下記のステップのうちの少なくとも1つを含む。
【0286】
上記1つの信号のQCL参照信号は、A個の時間ユニットのうちの第1の時間ユニットにおける上記1つの信号と、この1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X1との間の関係に従って決定され、上記A個の時間ユニットにおける上記1つの信号のQCL参照信号は変化しないままにされる。
【0287】
上記1つの信号が位置するA1個の時間ユニットのうちの各時間ユニットにおける上記1つの信号のQCL参照信号は、上記各時間ユニットに最も近い時間ユニットにおける予め定められた特徴を有するCORESETのQCLパラメータに従って取得され、A1個の時間ユニットのうちの最後の時間ユニットにおける上記1つの信号とこの1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の間隔は、予め定められたしきい値X1未満である。
【0288】
上記1つの信号が位置するA2個の時間ユニットにおける上記1つの信号のQCL参照信号は変化しないままにされる。
【0289】
上記1つの信号のQCL参照信号のB2個のセットと、A2個の時間ユニットとの間には、対応関係がある。
【0290】
A2個の時間ユニットにおける上記1つの信号のQCL参照信号は、第1の信号をスケジューリングする制御シグナリングにおいて通知される情報に従って決定され、A2個の時間ユニットのうちの第1のユニットにおける上記1つの信号と制御シグナリングとの間の間隔は、予め定められたしきい値X1以上である。
【0291】
A1およびA2は、A以下の負でない整数であり、B2は、A2以下の負でない整数である。
【0292】
ある実施形態において、上記1つの信号が占める時間ユニットの数Aが1よりも多い場合、シグナリング情報または予め定められたルールのうちの少なくとも一方に従い、上記1つの信号のQCL参照信号を決定するステップは、以下のステップを含む。上記1つの信号と上記1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の時間間隔が予め定められたしきい値X1未満である場合、上記1つの信号のQCL参照信号を、上記1つの信号に最も近い時間ユニットにおける予め定められた特徴を満たす制御チャネルリソースのQCL参照信号に従って取得し、上記1つの信号とこの1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の時間間隔は、A個の時間ユニットのうちの第1のユニットにおける上記1つの信号とこの1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の時間間隔、または、上記1つの信号が位置するA個の時間ユニットのうちの各時間ユニットにおける上記1つの信号とこの1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の時間間隔、のうちの一方を含む。
【0293】
ある実施形態において、上記1つの信号のQCL参照信号を、上記1つの信号に最も近い時間ユニットにおける予め定められた特徴を満たす制御チャネルリソースのQCL参照信号に従って取得するステップは、以下のステップのうちの1つを含む。
【0294】
上記1つの信号が位置するA1個の時間ユニットのうちの各時間ユニットにおける上記1つの信号のQCL参照信号を、上記各時間ユニットにおける上記1つの信号に最も近い時間ユニットにおける予め定められた特徴を有する制御チャネルリソースのQCL参照信号に従って取得する。
【0295】
上記1つの信号が位置するA1個の時間ユニットのうちの各時間ユニットにおける上記1つの信号のQCL参照信号を、A個の時間ユニットのうちの第1の時間ユニットにおける上記1つの信号に最も近い時間ユニットにおける予め定められた特徴を有する制御チャネルリソースのQCL参照信号に従って取得する。
【0296】
A1個の時間ユニットは、上記1つの信号が占めるA個の時間ユニットである、または、A1個の時間ユニットのうちの各時間ユニットにおける上記1つの信号と、この1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の時間間隔は、予め定められたしきい値X1未満である。
【0297】
ある実施形態において、上記1つの信号が占める時間ユニットの数Aが1よりも多い場合、シグナリング情報または予め定められたルールのうちの少なくとも一方に従い、上記1つの信号のQCL参照信号を決定するステップは、以下のステップのうちの少なくとも1つを含む。
【0298】
上記1つの信号のQCL参照信号のB2個のセットと、A2個の時間ユニットとの間には対応関係がある。
【0299】
上記1つの信号のQCL参照信号のB2個のセットは、ポーリング方式でA2個の時間ユニットに対応する。
【0300】
上記1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングは、B3個の関係を含み、ある関係は、A個の時間ユニットの時間ユニットセットに対応し、ある関係は、Z個のDMRSグループとZ個のRSセットとの間の関係を含み、Zは、1以上の正の整数である。
【0301】
QCL参照信号のB2個のセットは、上記1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングに含まれる、または、QCL参照信号のB2個のセットのうちのB4個のセットは、上記1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングに含まれ、QCL参照信号のB2個のセットのうちのB5個のセットは、上位層シグナリングに含まれ、B2およびB3は、A2以下の負でない整数である。
【0302】
A2個の時間ユニットのうちの各時間ユニットにおける上記1つの信号と、この1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の時間間隔は、予め定められたしきい値X1以上である、または、A2個の時間ユニットは、上記1つの信号が占めるA個の時間ユニットである。
【0303】
TCIは、信号のQCL参照信号を通知するために用いられ、信号のQCLパラメータは、信号のQCL参照信号に従って取得される。
【0304】
QCL参照信号の1つのセットは、少なくとも1つのRSセットを含み、QCL関係は、各RSセットと1つのDMRSグループとの間に存在する。
【0305】
実施形態7
本願の実施形態は、QCL参照信号を決定するための装置をさらに提供する。この装置は、信号決定モジュール152または関係充足モジュール154のうちの少なくとも一方を含む。
【0306】
信号決定モジュール152は、1つの信号が占める時間ユニットの数Aが1よりも多い場合、シグナリング情報または予め定められたルールのうちの少なくとも一方に従い、上記1つの信号のQCL参照信号を決定するように構成される。
【0307】
関係充足モジュール154は、N個の信号が空間RxパラメータについてQCL関係を同時に満たすことを可能にするように構成され、Nは2以上の正の整数である。
【0308】
ある実施形態において、関係充足モジュール154はさらに、異なるCCにおけるダウンリンク信号、または、データチャネル信号、制御チャネル信号、ダウンリンク測定参照信号、または復調参照信号のうちの少なくとも2つの信号を、N個の信号が含むことを可能にするように構成される。
【0309】
ある実施形態において、信号決定モジュール152はさらに、
上記1つの信号が、1つの時間ユニットの異なる時間ドメインシンボルにある場合、QCL参照信号を変化しないままにするという動作、
上記1つの信号が、異なる時間ユニットにある場合、QCLパラメータは異なり得ると判断する動作、
上記1つの信号のQCL参照信号のB1個のセットとA個の時間ユニットとの間に対応関係があること、
上記1つの信号が位置するA個の時間ユニットのうちの各時間ユニットにおける上記1つの信号のQCL参照信号を、上記各時間ユニットに最も近い時間ユニットにおける予め定められた特徴を有するCORESETのQCL参照信号に従って取得する動作、または、
上記1つの信号が位置するA個の時間ユニットのうちの各時間ユニットにおいて、各時間ユニットにおける上記1つの信号のQCL参照信号を、上記各時間ユニットにおける上記1つの信号と上記1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X1との間の関係に従って決定する動作、
のうちの少なくとも1つを実行するように構成され、B1はA以下の負でない整数であり、X1は負でない数である、または、X1は時間ドメインシンボルの数を示す負でない整数である。
【0310】
ある実施形態において、信号決定モジュール152はさらに、下記の動作のうちの少なくとも1つを実行するように構成される。
【0311】
上記1つの信号のQCL参照信号を、A個の時間ユニットのうちの第1の時間ユニットにおける上記1つの信号と、この1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の時間間隔と、予め定められたしきい値X1との間の関係に従って決定し、上記A個の時間ユニットにおける上記1つの信号のQCL参照信号は変化しないままにされる。
【0312】
上記1つの信号が位置するA1個の時間ユニットのうちの各時間ユニットにおける上記1つの信号のQCL参照信号を、上記各時間ユニットに最も近い時間ユニットにおける予め定められた特徴を有するCORESETのQCLパラメータに従って取得し、A1個の時間ユニットのうちの最後の時間ユニットにおける上記1つの信号とこの1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の間隔は、予め定められたしきい値X1未満である。
【0313】
上記1つの信号が位置するA2個の時間ユニットにおける上記1つの信号のQCL参照信号は変化しないままにされる。
【0314】
上記1つの信号のQCL参照信号のB2個のセットと、A2個の時間ユニットとの間には、対応関係がある。
【0315】
A2個の時間ユニットにおける上記1つの信号のQCL参照信号を、第1の信号をスケジューリングする制御シグナリングにおいて通知される情報に従って決定し、A2個の時間ユニットのうちの第1のユニットにおける上記1つの信号と制御シグナリングとの間の間隔は、予め定められたしきい値X1以上である。
【0316】
A1およびA2は、A以下の負でない整数であり、B2は、A2以下の負でない整数である。
【0317】
ある実施形態において、信号決定モジュール152はさらに、以下の動作を実行するように構成される。上記1つの信号と上記1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の時間間隔が予め定められたしきい値X1未満である場合、上記1つの信号のQCL参照信号を、上記1つの信号に最も近い時間ユニットにおける予め定められた特徴を満たす制御チャネルリソースのQCL参照信号に従って取得し、上記1つの信号とこの1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の時間間隔は、A個の時間ユニットのうちの第1のユニットにおける上記1つの信号とこの1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の時間間隔、または、上記1つの信号が位置するA個の時間ユニットのうちの各時間ユニットにおける上記1つの信号とこの1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の時間間隔、のうちの一方を含む。
【0318】
ある実施形態において、上記1つの信号のQCL参照信号を、上記1つの信号に最も近い時間ユニットにおける予め定められた特徴を満たす制御チャネルリソースのQCL参照信号に従って取得するステップは、以下のステップのうちの1つを含む。
【0319】
上記1つの信号が位置するA1個の時間ユニットのうちの各時間ユニットにおける上記1つの信号のQCL参照信号を、上記各時間ユニットにおける上記1つの信号に最も近い時間ユニットにおける予め定められた特徴を有する制御チャネルリソースのQCL参照信号に従って取得する。
【0320】
上記1つの信号が位置するA1個の時間ユニットのうちの各時間ユニットにおける上記1つの信号のQCL参照信号を、A個の時間ユニットのうちの第1の時間ユニットにおける上記1つの信号に最も近い時間ユニットにおける予め定められた特徴を有する制御チャネルリソースのQCL参照信号に従って取得する。
【0321】
A1個の時間ユニットは、上記1つの信号が占めるA個の時間ユニットである、または、A1個の時間ユニットのうちの各時間ユニットにおける上記1つの信号とこの1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の時間間隔は、予め定められたしきい値X1未満である。
【0322】
ある実施形態において、信号決定モジュール152は、下記の動作のうちの少なくとも1つを実行するように構成される。
【0323】
上記1つの信号のQCL参照信号のB2個のセットと、A2個の時間ユニットとの間には対応関係がある。
【0324】
上記1つの信号のQCL参照信号のB2個のセットは、ポーリング方式でA2個の時間ユニットに対応する。
【0325】
上記1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングは、B3個の関係を含み、ある関係は、A個の時間ユニットの時間ユニットセットに対応し、ある関係は、Z個のDMRSグループとZ個のRSセットとの間の関係を含み、Zは、1以上の正の整数である。
【0326】
QCL参照信号のB2個のセットは、上記1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングに含まれる、または、QCL参照信号のB2個のセットのうちのB4個のセットは、上記1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングに含まれ、QCL参照信号のB2個のセットのうちのB5個のセットは、上位層シグナリングに含まれる。
【0327】
B2およびB3は、A2以下の負でない整数である。
A2個の時間ユニットのうちの各時間ユニットにおける上記1つの信号と、この1つの信号をスケジューリングする制御シグナリングとの間の時間間隔は、予め定められたしきい値X1以上である、または、A2個の時間ユニットは、上記1つの信号が占めるA個の時間ユニットである。
【0328】
本願の実施形態は、記憶媒体をさらに提供する。記憶媒体はコンピュータプログラムを格納する。コンピュータプログラムは、実行されると、上記方法の実施形態のうちのいずれか1つのステップを実行する。
【0329】
本願の実施形態は、メモリとプロセッサとを含む電子装置を提供する。メモリはコンピュータプログラムを格納し、プロセッサは、コンピュータプログラムを実行することにより上記方法の実施形態のうちのいずれか1つのステップを実行するように構成される。
【0330】
明らかに、上記本願におけるモジュールまたはステップは、汎用コンピューティングデバイスによって実現してもよく、単一のコンピューティングデバイスに集結させても、複数のコンピューティングデバイスが形成するネットワークに分散させてもよいことを、当業者は理解する。ある実施形態において、これらのモジュールまたはステップは、コンピューティングデバイスが実行可能なプログラムコードによって実現してもよい。したがって、これらのモジュールまたはステップは、記憶装置に格納されコンピューティングデバイスによって実行されてもよい。加えて、場合によっては、例示または記載されたステップが、本明細書に記載のシーケンスと異なるシーケンスで実行されてもよい。これに代えて、これらのモジュールまたはステップは、別々に集積回路モジュールにされて実現されてもよく、これらのモジュールまたはステップのうちの複数のモジュールまたはステップが、単一の集積回路モジュールにされて実現されてもよい。このように、本願は、ハードウェアとソフトウェアとの特定の組み合わせに限定されない。
図1
図1a
図1b
図1c
図1d
図1e
図1f
図2
図3
図4a
図4b
図4c
図4d
図4e
図4f
図5
図6a
図6b
図6c
図6d
図7a
図7b
図7c
図7d
図7e
図8a
図8b
図8c
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15