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特許7374971盗難防止システムを有するデジタルナンバープレートシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-10-27
(45)【発行日】2023-11-07
(54)【発明の名称】盗難防止システムを有するデジタルナンバープレートシステム
(51)【国際特許分類】
   B60R 13/10 20060101AFI20231030BHJP
   G08B 13/22 20060101ALI20231030BHJP
【FI】
B60R13/10
G08B13/22
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021175753
(22)【出願日】2021-10-27
(62)【分割の表示】P 2019536979の分割
【原出願日】2018-01-05
(65)【公開番号】P2022023929
(43)【公開日】2022-02-08
【審査請求日】2021-10-28
(31)【優先権主張番号】62/442,727
(32)【優先日】2017-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/547,594
(32)【優先日】2017-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519241082
【氏名又は名称】リバイバーエムエックス,インク.
【氏名又は名称原語表記】REVIVERMX,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】デュバル,プラシャーント
(72)【発明者】
【氏名】コペルマン,アヴィ
(72)【発明者】
【氏名】オデンハイマー,ザカリー
(72)【発明者】
【氏名】バットン,ディーン
【審査官】久保田 信也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2002/0021210(US,A1)
【文献】特開2008-094361(JP,A)
【文献】特開2004-352156(JP,A)
【文献】特開2004-066903(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0249713(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 13/10
G08B 13/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に取り付け可能なデジタルナンバープレートであって、前記デジタルナンバープレートは、ディスプレイと、無線通信システムと内部の盗難ステータスインジケータとの両方とを有する、前記デジタルナンバープレートと、
前記デジタルナンバープレートを無効化する手段と、
内部の車両通信システムへの接続部と
ユーザ入力に基づいてユーザ定義のクレデンシャル又は生体プロトコルを生成するように構成されたユーザデバイスと、
を含み、
前記車両からの前記デジタルナンバープレートの解き放しは、前記無線通信システムによって生成される無線盗難通信信号と前記内部の盗難ステータスインジケータと前記デジタルナンバープレートを無効化する前記手段との内の少なくとも1つを誘発し、
前記車両から前記デジタルナンバープレートが解き放される前に、前記デジタルナンバープレートは、前記ユーザ定義のクレデンシャル又は前記生体プロトコルのうちの少なくとも1つを含む入力データを前記ユーザデバイスから受け入れるように構成され、前記デジタルナンバープレートは、前記入力データが前記デジタルナンバープレート内のデータと一致した場合に、前記無線盗難通信信号と前記内部の盗難ステータスインジケータと前記デジタルナンバープレートを無効化する前記手段とを誘発することを防止する、
デジタルナンバープレート盗難防止システム。
【請求項2】
前記車両からの前記デジタルナンバープレートの解き放しは、前記内部の盗難ステータスインジケータの誘発と前記デジタルナンバープレートの無効化を防止するためにユーザ定義のセキュリティ入力を必要とする、請求項1に記載のデジタルナンバープレート盗難防止システム。
【請求項3】
前記車両からの前記デジタルナンバープレートの解き放しは、前記内部の盗難ステータスインジケータの誘発と前記デジタルナンバープレートの無効化を防止するために生体認証を必要とする、請求項1に記載のデジタルナンバープレート盗難防止システム。
【請求項4】
前記無線盗難通信信号と前記内部の盗難ステータスインジケータの内の少なくとも1つを誘発することは、デジタルナンバープレートの盗難及び無効化の指標を車両の所有者、車両の使用者、及び政府当局の内の少なくとも1つに提供する、請求項1に記載のデジタルナンバープレート盗難防止システム。
【請求項5】
前記内部の盗難ステータスインジケータを誘発することは、前記ディスプレイ上で盗難の警告を提供するように作動する、請求項1に記載のデジタルナンバープレート盗難防止システム。
【請求項6】
前記無線盗難通信信号を誘発することは、前記車両からの前記デジタルナンバープレートの解き放しの表示を、車両の所有者、車両のユーザ、及び政府当局の内の少なくとも1つに提供する、請求項1に記載のデジタルナンバープレート盗難防止システム。
【請求項7】
前記無線盗難通信信号を誘発することは、前記デジタルナンバープレートの地理的な位置を、車両の所有者、車両のユーザ、及び政府当局の内の少なくとも1つに提供する、請求項1に記載のデジタルナンバープレート盗難防止システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
この出願は、2017年1月5日に出願の米国仮特許出願整理番号62/442,727及び2017年8月18日出願の米国仮特許出願整理番号62/547,594の利益を主張する。該出願は、全ての目的のため参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、車両に搭載の外部ディスプレイに関し、より詳細には、様々な物理的でデジタルの盗難防止機構を有するデジタルナンバープレート(digital license plate)に関する。
【背景技術】
【0003】
車両に対するナンバープレート又は登録ステッカーの盗難は、よくある問題である。盗難されたナンバープレートは、犯罪活動に使用された車両の所有権を隠すため、及び交通又は料金所のカメラによる交通違反者の識別を阻むために使用され得る。アフターマーケットの一般的な一解決策は、車両のナンバープレートに対する所有ロッキング機構又はフレームを頼りにする。より一層簡単な解決策は、ナンバープレートを貼り付けるために、トルクス(登録商標)又はその他の非一般的なねじタイプを使用する。
【0004】
ナンバープレートのデジタルの代替品も存在する。車両データを創出、格納、及び処理するための可能性のある一装置は、車両の識別及び登録情報を提示し、且つ車両の外部に配置され得る動的ディスプレイと組み合わせて利用可能である。例えば、ReviverMXに共に譲渡された米国特許9,007,193及び承認待ちの公開米国特許出願US20130006775は、デジタルナンバープレートの使用によって車両の識別及び登録情報の更新可能性を改善する動的ディスプレイを説明する。それらの参照文献で説明される一実施形態では、盗難車両を示すためにディスプレイを作動するための様々なモードが利用可能である。
【0005】
残念ながら、従来のナンバープレートのように、未認証で違法な使用のためにデジタルナンバープレートを取り去ることが可能である。盗難を思いとどまらせ、又はデジタルナンバープレートの違法な使用を阻むシステム及び機構は、デジタルナンバープレートの政府及び社会の受容性を増加させるであろう。
【0006】
本開示の非限定的で非包括的な実施形態は、後続の図を参照しながら説明され、ここで、類似の参照番号は、別段の定めがない限り、様々な図を通じて同様の部分を指す。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】デジタルナンバープレートシステムの一実施形態を説明する。
図2】デジタルナンバープレートシステム内の様々なシステムを説明する。
図3】デジタルナンバープレートシステムの動作を説明する。
図4】盗難防止機構を描く。
図5】通信メッセージを描く。
図6】警告メッセージを描く。
図7】未認証のデバイス切断時にとられるステップを示す方法と関連付けられるフロー図を描く。
図8】ロッキング位置でのセンサシステムの位置付けを説明する。
図9】動作方法の一実施形態を説明する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、車両の識別及び登録情報を提示し、車両10の外部に配置され得る動的ディスプレイをサポートするデジタルナンバープレートシステム11の一実施形態を説明する。システム10は、ディスプレイ110、車両速度センサ120、及び車両速度センサ120に結合されたプロセッサ130を含む、車両10の外部での使用のためのディスプレイシステム100を含む。プロセッサ130は、車両10の速度及び状態に基づいて、ディスプレイシステム100の3つの動作モードの内の1つを実行するように構成され、該3つの動作モードは、車両10の識別情報及び/又は車両10の登録情報を含む第1のコンテンツが第1の電力消費レベルにおいてディスプレイ110上に描写される第1の動作モード;メッセージ、車両10の識別情報、及び/又は車両10の登録情報を含む第2のコンテンツがディスプレイ110上に描写される第2の動作モード;並びに、第1の電力消費レベルよりも少ない第2の電力消費レベルにおいてコンテンツがディスプレイ110上に描写される第3の動作モードである。ディスプレイシステム100は、好ましくは、コンテンツ(例えば、更新された識別情報、登録情報、及び/又はメッセージ)がディスプレイシステム100との間で転送されることを可能にする通信デバイス140をも含む。ディスプレイシステム100は、位置センサ160、例えば、グローバルポジショニングシステム(GPS)デバイス、セルラー基地局位置三角測量デバイス、又はディスプレイ110が配置された車両10の位置を判定する任意のその他の適切な位置センサをも含み得る。位置センサ160は、車両の実質的に概略的な位置又は実質的に正確な位置を提供し得る。また、ディスプレイシステム100は、コンテンツを格納するように機能するストレージデバイス150を含み得、プロセッサ130は、ストレージデバイス150からコンテンツを検索し得、それをディスプレイ110上に描写し得る。ディスプレイシステム100は、車両10の第2の車両への近接を判定するセンサを更に含み得る。
【0009】
デジタルナンバープレートシステム11は、好ましくは、私用車、トラック、オートバイ、レンタカー、社用車、又は任意のその他の適切なタイプの車両等の登録車両に使用される。ディスプレイシステム100は、好ましくは自動車部門(DMV)等の職権により提供される車両10の識別及び/又は登録情報を描写するように機能する。好ましくは、プロセッサ120は、表示領域のサイズ及び寸法、情報のコンテンツ、サイズ、及び書体、並びにディスプレイ110の視認性及び反射性等の州車両コード(state vehicle code)に準拠するように、車両10の識別及び/又は登録情報をディスプレイ110上に描写する。好ましくは、プロセッサ120は、車両10が登録された州の州車両コードに準拠するように、コンテンツをディスプレイ110上に描写し、或いは、(GPSデバイス等の)位置センサを組み込む発明の実施形態等では、プロセッサ120は、車両が位置する州の州車両コードに準拠するように、コンテンツをディスプレイ110上に描写し得る。ディスプレイシステム100は、好ましくは、車両の識別及び/又は登録情報に加えてメッセージを表示するように機能する。メッセージは、好ましくは、広告主、例えば、ユーザに実質的に無関係な広告主により提供される。広告主により提供される広告の主題は、車両10の運転者及び/又は所有者に実質的に無関係であり得、広告は、車両10に実質的に無関係であり得る。或いは、広告は、車両10の運転者及び/又は所有者が属する層、又は車両10の運転者及び/又は所有者の任意のその他の適切な特徴に関連し得る。広告はまた、例えば、パーソナルコンピュータ上のインターネットを介して、インターネット対応の携帯電話上のインターネットを介して、又は任意のその他の適切な方法を介して、車両10の運転者及び/又は所有者により選択可能であり得る。広告はまた、車両10に実質的に関連し得、例えば、ポルシェに搭載されたディスプレイシステムは、ポルシェに向けたブランドアフィニティを有する層を対象とした広告を表示し得る。広告は、車両10の位置に実質的に関連し得、例えば、車両10が会場の近隣内を走行している場合に、会場に対する広告が示され得る。或いは、メッセージは、法執行機関、例えば、行方不明者に関する緊急放送(例えば、アンバー又はエルダーアラート)により提供され得る。更に、車両10の盗難が報告された場合、メッセージは、車両10が盗難されたことを示し得、それ故、車両の外部の関係者が車両10をそうしたものとして識別することを可能にする。
【0010】
或いは、メッセージは、任意の適切なタイプのメッセージであり得、任意の適切な関係者、例えば、公的組織(例えば、DMV)、車両10の運転者、車両10の所有者、車両10に無関係の第三者、又は任意のその他の適切な関係者によって制御され得る。第1の例では、メッセージは、車両10のモデル、車両10のスモッグチェック結果、車両10のメンテナンス問題、又は車両10に関連する任意のその他の適切なタイプの情報を含む、車両10に関連する付加的な細目を含み得る。第2の例では、メッセージは、運転者がサポート又は属する組織(例えば、ガールスカウト、サンフランシスコジャイアンツ野球チーム、又は政党)、運転者がサポートする運動(例えば、動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)、又は癌啓発)、運転者の層、又は運転者に関連する任意のその他の適切なタイプの情報を含む、車両10の運転者に関連する細目を含み得る。この第2の例では、メッセージは、運転者に関する職務上の細目をも含み得、例えば、メッセージは、運転者が医師又は法執行官であることを示し得、車両10の外の人々が運転者のサービスを要望する場合に運転者に直接リクエストすることを可能にする。職務上の細目は、運転者の運転履歴に関連する細目をも含み得、例えば、運転者が不完全な運転記録を有する場合に、車両の近傍の他の人々に警告するためにディスプレイ上に通知が描写され得る。第3の例では、メッセージは、車両10の近傍の運転者に対する通知、例えば、交通情報又は天気予報を含み得る。第4の例では、メッセージは、車両の所有者に関する細目を含み得る。これは、車両10が車の車両群(fleet)、例えば、レンタカー代理店、移動トラックレンタル代理店、政府の車両群、又は任意のその他の適切なタイプの車両群の籍を有する場合に特に有用であり得る。第4の例のメッセージは、車両10が何れの車両群に属するかを示し得、この情報は、車両群に関して広告するため(例えば、車両10がレンタカー代理店に属する場合に、メッセージは、特定のレンタカー代理店に対する広告又はメッセージを含み得る)、又は任意のその他の適切な目的のために、車両を識別するのに使用され得る。しかしながら、メッセージは、任意のその他の適切なタイプのメッセージのものであり得る。
【0011】
ディスプレイシステム100は、好ましくは、電源により動力を与えられる。電源は、好ましくは、車両10のアクセサリーバッテリ、車両10のエンジン、又は車両10の任意のその他の適切な電源等の、車両10の電源である。或いは、ディスプレイシステム100は、車両10の電源とは実質的に無関係な電源を含み得、及び該電源により動力を与えられ得る。ディスプレイシステム100の電源は、好ましくは、バッテリであるが、代替的に、ソーラーパネル、風力発電機、若しくは任意のその他の適切なタイプの電源、又は電源の組み合わせであり得る。更に代替的には、ディスプレイシステム100は、充電可能であり、且つ車両10が動作中であり及び/又は車両の10のイグニッションがオンである間に車両10からの電力を蓄積する車両10の電源に結合された電源を含み得る。このバリエーションでは、ディスプレイシステム100の電源は、車両が動作中である間に生成された電力がディスプレイシステム100により後で使用されることを可能にする。しかしながら、ディスプレイシステム100は、任意のその他の適切な方法及び/又は配置を使用して動力を与えられ得る。
【0012】
ディスプレイ110は、コンテンツを表示するように機能し、ここで、コンテンツは、車両10の識別情報、車両10の登録情報、及びメッセージの内の少なくとも1つを含む。ディスプレイ110は、3つの動作モードの内の1つでプロセッサ130により動作させられる。ディスプレイ110は、好ましくは、LEDディスプレイ、LCDディスプレイ、e-inkディスプレイ、有機LEDディスプレイ、干渉変調器ディスプレイ(iMoD)、電気泳動堆積(EPD)を使用するディスプレイ、コレステリック液晶ディスプレイ(ChLCD)、又は任意のその他の適切なディスプレイ等の、実質的に低電力のディスプレイのものである。ディスプレイ110は、代替的には、上のディスプレイのタイプの組み合わせであり得る。ディスプレイ110はまた、好ましくは、実質的に広範囲の視野角を有する。ディスプレイ110はまた、好ましくは、実質的に薄く、車両の外側の後部及び/又は前部の既存のナンバープレートをディスプレイ110に置き換えることを可能にする。同様に、ディスプレイ110は、好ましくは、既存のナンバープレートと実質的に類似の幅、高さ、及び/又はアスペクト比のものである。或いは、ディスプレイ110は、既存のナンバープレートとは実質的に異なり得る(例えば、比較的高さが狭い欧州のナンバープレート場合、ディスプレイ110は、実質的に異なる高さのものであり得る)。しかしながら、ディスプレイ110は、任意のその他の適切な寸法のものであり得る。
【0013】
ディスプレイ110はまた、バックライトを含み得る。バックライトは、ディスプレイ110により表示される情報の光度を制御するように機能する。バックライトは、好ましくは、複数の度合いの光度を含む。プロセッサ130は、動作のモードに基づいて光度の度合いを選択し得る。プロセッサ130はまた、ディスプレイ110に近接する環境光レベルに基づいて光度の度合いを選択し得る。例えば、光度の度合いは、日中はより高くてもよく、夜間はより低くてもよい。このバリエーションでは、ディスプレイシステム100はまた、環境光のレベルを検出するための光センサを含む。ディスプレイシステム100の光度の度合いはまた、運転者、法執行官、又は任意のその他の適切な関係者の嗜好に基づいて選択され得る。しかしながら、ディスプレイシステム100の光度の度合いは、任意のその他の適切な基準に基づいて選択され得る。バックライトは、ディスプレイ110の外周上に実質的に位置する光のセットであり得、それは、ディスプレイ110に向けられる。或いは、バックライトは、ディスプレイ110の実質的に背後に位置し得、ディスプレイ110の背後から光を提供し得る。しかしながら、バックライトは、任意のその他の適切な配置のものであり得る。バックライトは、LED等の一連の低電力の光源であり得るが、代替的には、任意のその他のタイプの光源であり得る。或いは、ディスプレイは、ディスプレイ110を反射光を用いて照らすように機能する光反射面を有し得る。光反射面は、ミラー又は任意のその他の適切なタイプの反射材料であり得る。光反射面はまた、光源の方向に光を反射して戻す再帰反射材料のものであり得る。光反射面はまた、ディスプレイ110をより効果的に照らすための光源、例えば、高速道路標識に使用される半透過材料と組み合わせられ得る。しかしながら、ディスプレイを照らすために任意のその他の適切な材料又は方法が使用され得る。
【0014】
車両速度センサ120は、車両10の速度を検出するように機能する。車両速度センサ120は、好ましくは、車両10に結合された加速度計、又は車両10のドライブトレインに結合されたタコメータ等の、車両10の絶対速度及び/又は加速度を測定するセンサであり、それは、車両10の速度を判定するために、ホイール等のドライブトレインコンポーネントの回転数を一定期間測定する。第2のバリエーションでは、車両速度センサ120は、車両10の速度計、及び/又は車両10の車載コンピュータに結合され、この構成では、速度センサ120は、車両の速度を直接測定するのではなく、速度計及び/又は車載コンピュータにより収集された情報をプロセッサ130へ送信するように機能する。しかしながら、車両速度センサ120は、車両10の絶対速度及び/又は加速度を判定する任意のその他の適切なタイプのセンサであり得る。或いは、車両速度センサ120は、車両の相対速度及び/又は加速度を測定するセンサであり得、例えば、別の物体に対する車両の速度を判定する超音波センサ又は赤外線センサであり得る。別の物体は、道路の静止部分又は近くの車両であり得る。しかしながら、車両速度センサ120は、任意のその他の適切な方法又はセンサのタイプを使用して車両10の速度を判定し得る。
【0015】
プロセッサ130は、ディスプレイシステム100の動作モードに基づいてディスプレイ110上にコンテンツを描写するように機能し、該動作モードは、第1の電力消費レベルにおいてディスプレイ110上に第1のコンテンツが描写され、該第1のコンテンツは、車両10の識別情報及び/又は車両10の登録情報を含む、第1のモード;ディスプレイ110上に第2のコンテンツが描写され、該第2のコンテンツは、メッセージを含み、車両10の識別情報及び/又は車両10の登録情報を可能であれば含む、第2のモード;並びに、第1の電力消費レベルよりも少ない第2の電力消費レベルにおいてディスプレイ110上にコンテンツが描写される第3のモードがある。好ましくは、第3の動作モードで描写されるコンテンツは、車両10の識別及び登録情報を含む。ディスプレイシステム100のバリエーションでは、第3の動作モードで描写されるコンテンツは、車両10の識別及び/又は登録情報に加えてメッセージを含む。しかしながら、第3の動作モードにおいてディスプレイ110上に描写されるコンテンツは、任意のその他の情報若しくはメッセージ、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0016】
プロセッサ130は、好ましくは、車両速度センサ120に結合される。上述したように、車両速度センサ120により判定される速度は、車両10の絶対速度であり得、又は代替的には、別の物体(例えば、隣接する車両)に対する車両10の速度であり得る。プロセッサ130は、好ましくは、車両10の速度及び電力の状態に基づいて、ディスプレイシステム100の動作モードを選択する。しかしながら、車両10の車載コンピュータ、法執行官、リモートサーバに接続された第2のプロセッサ、又は任意のその他の適切なデバイス若しくは装置等の、プロセッサ以外のデバイスがディスプレイシステム100の動作モードを選択してもよい。プロセッサ130は、好ましくは、車両10がオンである場合に第1及び第2の動作モードでディスプレイ110を動作し、プロセッサは、好ましくは、車両10がオフである場合に第3の動作モードでディスプレイ110を動作する。車両10は、好ましくは、運転者が車両10の何れかの部分をオンにした場合に“オン”であるとみなされる。多くの車では、複数の“オン”状態があり、例えば、窓の開閉等の基本機能が可能である第1の“オン”状態、換気システム又は音響システム等のより進んだ及び/又はより高電力の機能が可能である第2の“オン”状態、並びに、車両が運転され得る(又は言い換えれば、イグニッションがオンである)第3の“オン”状態がある。車両10は、他の状態では“オフ”とみなされ得る。“オフ”状態では、車両の幾つかの部分、例えば、セキュリティセンサ、キー近接センサ(キーレスエントリ等)、又は任意のその他のタイプの実質的に低電力の機能は依然として“オン”であり得る。或いは、車両が運転者に提供し得る何れのその他の機能に関わらず、車両10は、イグニッションがオンである場合に“オン”とみなされ得、イグニッションがオフである場合に“オフ”とみなされ得る。更に代替的には、車両10は、車両内に人の存在が検出された場合に“オン”、及び車両内に誰もいない場合に“オフ”とみなされ得る。車両10はまた、イグニッションの状態又は車両10内の人の存在に関わらず、車両10の非常ブレーキ又はトランスミッション駐車ブレーキがかかった場合にオフとみなされ得る。しかしながら、車両は、任意のその他の適切な基準を使用して“オン”及び“オフ”とみなされ得る。プロセッサ130は、好ましくは、車両10が第1の速度である場合に第1の動作モードでディスプレイ110を動作し、好ましくは、車両10が第1の速度より遅い第2の速度である場合に第2の動作モードでディスプレイ110を動作する。第2の速度は、好ましくは実質的にゼロの速度であり、又は実質的にゼロの速度に近い。このことは、図1に示すように、車両10が移動中(第1の速度)の間に、車両10の識別及び/又は登録情報が実質的に視覚化されることを可能にする。このことは、固定の(又は刻印された)ナンバープレート上の情報に視覚的にアクセスするために使用される方法と同様の方法で、車両10の外部の任意の関係者がディスプレイ110上に描写された情報に視覚的にアクセスすることを可能にする。一バリエーションでは、車両10がオンであり、第2の速度である場合に、プロセッサ130は、第2の動作モードでディスプレイ110を動作し、ディスプレイ110上に第2のコンテンツを描写し、ここで、第2の速度は、好ましくは、車両が交通渋滞をゆっくりと通過する場合等、ゼロの速度又は実質的に低速である。第2のモードで描かれるメッセージは、ディスプレイの表示領域の一部を取り上げるので、同様に描かれる識別及び/又は登録情報は、第2の動作モードでは、第1の動作モードと比較して表示領域のより小さな一部を費やし得る。識別及び登録情報は、メッセージが車両10の情報と同時に表示される場合にディスプレイ110上のより小さなサイズで描かれるので、識別及び登録情報の視認性は、第1の動作モードよりも第2の動作モードではより少なくてもよい。或いは、第2の動作モードでディスプレイ110上に描写される識別及び/又は登録情報は、第1のモードと同じ又は類似のフォーマット(例えば、サイズ及びレイアウト)のものであり得るが、メッセージは、識別及び/又は登録情報に重なるようにディスプレイ上に描写され得る。これはまた、車両10の識別及び/又は登録情報の視認性の削減をもたらし得る。それ故、車両10が相当の速度で移動する場合に識別及び/又は登録情報の視認性の減少が生じないように、車両が停止又はほぼ停止する場合のような状態下でのみメッセージは表示され得るが、車両が第2の速度である場合にメッセージを表示する付加的な機能は依然として残る。また、メッセージは、車両10が移動中である間に車両10の外の関係者に不要な注意散漫を提供することがあり、それ故、車両が停止又はほぼ停止している間にメッセージを表示することのみによって、注意散漫の可能性を実質的に削減し得る。しかしながら、プロセッサ130は、代替的には、任意のその他の適切な速度の配置において、第1及び第2の動作モードでディスプレイ110を動作し得る。このバリエーションでは、ディスプレイシステム100は、車両10の外側の前部にディスプレイ110が搭載された場合に、ディスプレイ110上に描写されるコンテンツを横方向にミラーリングすることによって、車両10の外の関係者に対する情報の可読性を強化し得、このバリエーションでは、車両10の前に位置する第2の車両のバックミラー又はサイドミラー内で関係者がディスプレイ110を見ることによって、ディスプレイ上に描写されるコンテンツは、正しい向きで読み出され得る。しかしながら、ディスプレイ110により生じる注意散漫が削減され、表示されるコンテンツの可読性が改善されるような任意のその他の手段又は配置によって、プロセッサはディスプレイ110上にコンテンツを描写し得る。
【0017】
上で説明したように、プロセッサ130は、好ましくは、車両10がオフである場合に、第3の動作モードでディスプレイ110を動作するように機能する。第3の動作モードは、好ましくは、第1の電力消費レベルよりも少ない第2の低電力消費レベルで車両10の識別及び登録情報を表示する。このバリエーションでは、第3の動作モードにおける場合には、メッセージ、車両10の識別情報、車両10の登録情報、又は任意のその他の情報のいずれか1つ又は組み合わせがディスプレイ110上に描写され得るが、車両10の識別及び登録情報に加えて、ディスプレイ110上にメッセージが描写される。車両10がオフである場合、ディスプレイシステム100が利用可能な電力は、車両がオンである場合よりも少なくてもよい。例えば、ディスプレイシステム100が車両10の電源から電力を取得するバリエーションでは、ディスプレイシステム100は、車両がオンであった別の期間から蓄積されたエネルギーを利用していてもよい。したがって、有限の電力の供給があり、車両がオフである間に第1及び/又は第2の動作モードよりも第3の動作モードでディスプレイ110を低電力消費レベルで動作することによって、ディスプレイ110上にコンテンツが描写され得る時間の長さを、ディスプレイシステム100に利用可能な所定量のエネルギーに対して増加させ得る。
【0018】
第3の動作モードにおけるディスプレイ110の動作は、様々な配置でディスプレイシステム100の電力消費を削減し得る。第1のバリエーションでは、ディスプレイ110は、第1の時間にオフにされ得、第2の時間にオンにされ得る。ディスプレイ110は、特定の時間間隔で、例えば、5分おきに、オン及びオフを循環するように時間調整され得る。運転者、所有者、又は任意のその他の適切な関係者は、該間隔を調節し得る。このことは、ディスプレイ110がある時間の長さの間オフにされ、別の時間の長さの間オンにされることを可能にする。ディスプレイ110がオフにされる時間の長さは、好ましくは、ディスプレイ110がオンにされる時間の長さよりも実質的に長く、このことは、ディスプレイ110の電力消費を実質的に減少させる。更なるバリエーションでは、第3の動作モードにおける場合は、コンテンツは、第1の動作モードにおいて動作する場合と比較して表示により少ない電力を必要とする色彩でディスプレイ110上に描写され得る。しかしながら、プロセッサは、第3の動作モードにおける場合にディスプレイ110の電力消費を第1の動作モードと比較して削減する任意のその他の手段によってディスプレイ110を動作し得る。更に、例えば、クロック速度を削減すること、通信デバイス140へデータを送信し及び/若しくは通信デバイス140からデータを受信する等の補助機能を停止すること、又はプロセッサ130の電力消費を削減するための任意のその他の方法によって、プロセッサ130は、第3の動作モードにおける場合にプロセッサ130の電力消費レベルを削減し得る。プロセッサ130が第3の動作モードでディスプレイを動作する場合、ディスプレイ110の光度は、第1及び/又は第2の動作モードの光度と実質的に同一であり得る。或いは、車両10は、オフである場合に静止していると推定され(この推定に対する可能性のある例外は、車両10がけん引されている場合であろう)、メッセージ及び/又は識別情報及び/又は登録情報が示される関係者は車両10に実質的に近接しているので、ディスプレイ110の光度は、第1及び/又は第2の動作モードよりも第3の動作モードでは実質的に少なくてもよい。しかしながら、任意のその他の適切な光度が第3の動作モードにおいて使用されてもよい。
【0019】
第2のバリエーションでは、第3の動作モードで動作しているが、第1及び/又は第2の動作モード中よりも実質的に低い光度である場合に、ディスプレイは継続的にオンであり得る。第1の例では、ディスプレイ110のバックライトは、第3のモードではより低い光度であり得る。第2の例では、e-inkであるディスプレイ110のバリエーションでは、ディスプレイ110のバックライトはオフにされ得、双安定性であり且つ維持するための追加の電力を必要がないe-inkのみが視覚化されることを可能にする。第3の動作モードにおいてディスプレイ110の電力消費を減少させるための方法及び配置は、好ましくは、上の2つのバリエーションの内の1つであるが、代替的には、上のバリエーションの組み合わせ又は任意のその他の適切な方法若しくは配置であり得る。
【0020】
プロセッサ130は、代替的には、第4の動作モードでディスプレイ110を動作し得る。第4のモードは、通信デバイス140を通じた通信によって判定され得る。第1の例では、通信デバイス140は、法執行機関と通信し得、車両10が盗難されたことをプロセッサ130に示し得る。プロセッサ130は、車両10が盗難車両であることの通知がディスプレイ110上に描写される第4の動作モードでディスプレイ110をその後動作し得る。しかしながら、第4のモードは、代替的には、任意のその他の適切なタイプのものであり得、任意のその他の適切な方法により作動し得る。
【0021】
通信デバイス140は、コンテンツ、情報、及び/又はデータがディスプレイシステム100との間で転送されることを可能にするように機能する。通信は、公的組織(DMVの事務所又は法執行機関等)、コンテンツデータベース、車両の運転者、車両の所有者、又は任意のその他の適切な関係者で行われ得る。通信デバイスは、車両の識別及び/又は登録情報、車両のメンテナンス情報、運転者の情報、(例えば、GPS位置デバイスを含み、又はGPS位置サービスにアクセスするディスプレイシステム100のバリエーションでは)車両の位置情報、更新された広告、又は任意のその他の適切なタイプの情報に関する情報を送信及び/又は受信し得る。通信デバイス140は、好ましくは、無線通信タイプのもの、例えば、セルラー電話基地局、Wi-Fiハブ、又は任意のその他の適切なタイプの無線通信と通信するものである。しかしながら、通信デバイス140は、有線通信デバイスであってもよい。このバリエーションでは、更新デバイス、例えば、メンテナンス設備、DMVの事務所、若しくは任意のその他の適切な位置でのコンピュータ、又は無線通信能力を有する別の車両及び/若しくはディスプレイシステム100にディスプレイシステム100が“プラグイン”された場合に更新情報が転送される。通信デバイス140はまた、ディスプレイシステム100との通信を解釈するように機能する通信プロセッサを含み得る。通信プロセッサは、好ましくは、プロセッサ130とは別個であるが、代替的にはプロセッサ130であり得る。通信プロセッサは、ディスプレイシステム100との通信を暗号化及び/又は復号化するように機能し得る。暗号化/復号化は、様々な認証及び暗号化スキームの内の何れか1つであり得る。例えば、ディフィーヘルマン鍵共有、ワイヤレストランスポートレイヤセキュリティ(WTLS)、又は任意のその他の適切なタイプのプロトコル等の暗号化プロトコル。通信プロセッサはまた、データ暗号化標準(DES)、トリプルデータ暗号化標準(3-DES)、又は高度暗号化標準(AES)等の暗号化標準にデータを暗号化するように機能し得る。しかしながら、通信デバイス140は、任意のその他の適切なタイプの通信を可能にし得、任意のその他の適切な配置のものであり得る。
【0022】
通信デバイス140は、コンテンツデータベースからコンテンツ、情報、及び/又はデータを受信し得る。好ましくは、コンテンツデータベースは、プロセッサ130から実質的に遠く離れて配置される。コンテンツデータベースはまた、好ましくは、機関、例えば、広告主、学校、レコード会社、又はスポーツチーム若しくは会場により提供されたコンテンツを含み、機関により提供されるコンテンツは、好ましくは広告を含む。或いは、コンテンツデータベースは、車両10の運転者及び/又は所有者により提供されたコンテンツ、例えば、高校卒業時に子供を祝う車両10の所有者により構成されたメッセージを含み得る。しかしながら、任意のその他の適切な関係者がコンテンツデータベースにコンテンツを提供し得、コンテンツデータベースは、1つ以上の機関からの広告と、1つ以上の個人からの私的メッセージとの組み合わせを含み得る。第1の例では、コンテンツデータベース上のコンテンツは、通信デバイス140を介してプロセッサ130によりアクセスされ、ストレージデバイス150上に格納される。好ましくは、ストレージデバイス150は、車両10内、又はディスプレイ110を含む筐体内等、ディスプレイ110に実質的に近接して配置されるが、ストレージデバイス150は、リモートサーバに接続されたハードドライブ上等、車両10から遠隔に配置されてもよい。第2の例では、コンテンツデータベース上のコンテンツは、リアルタイムで通信デバイス140を介してアクセスされ、その後、ディスプレイ110上に描写され、それによって、ストレージデバイス150上のコンテンツの格納を回避(bypass)する。しかしながら、該リモートのメッセージデータベースからのコンテンツは、ディスプレイ110上に描写される前に任意のその他の手段によりアクセスされ得る。第3の例では、ストレージデバイスは、コンテンツデータベースとしても機能し、上で掲載した機関又は個人等、少なくとも1つの機関又は個人からのコンテンツは、ストレージデバイス上に格納され得、また、ディスプレイ110上に描写されるように車両10の運転者及び/又は所有者により選択され得る。このバリエーションでは、コンテンツデータベースとしても機能する、ディスプレイシステム100のストレージデバイス150は、第2の車両上に配置されたディスプレイシステム等、ディスプレイシステム100とは別個の第2のディスプレイシステムによってアクセスされ得る。しかしながら、任意のその他の適切な関係者は、ディスプレイ110上に描写されるコンテンツをコンテンツデータベースから選択し得る。更に、コンテンツデータベース上のコンテンツは、車両10の運転者及び/又は所有者によって、又は任意のその他の適切な関係者によって、インタフェースを介して選択、アクセス、及び/又は変更され得る。好ましくは、インタフェースは、インターネットベースであり、例えば、モバイルスマートフォン上の又はコンピュータ上のウェブブラウザを介してアクセス可能である。第1の例では、車両10の運転者及び/又は所有者は、インターネット対応の携帯電話とのインタフェースにアクセスし得、その後、コンテンツデータベースにログインし得、ディスプレイ110上に描写されることを望むコンテンツ(例えば、サンフランシスコジャイアンツ野球バナー)を選択し得る。第2の例では、コンテンツデータベースは、車両の登録情報を格納し、車両10の登録が更新されると、DMVの代表者は、インタフェースを備えるコンピュータを介してコンテンツデータベースにアクセスし得、その後、コンテンツデータベース上の車両10の登録情報を更新し得、通信デバイス140は、その後、更新された登録情報をコンテンツデータベースから検索し得、ディスプレイ110上に続いて描写される登録情報は、更新を反映し得る。或いは、インタフェースは、ディスプレイシステム100に配線接続された、又は物理的に“プラグイン”された携帯デバイスであり得る。このバリエーションでは、インタフェースは、ディスプレイシステム100から取り去り可能であっても、なくてもよい。更に、インタフェースは、通信デバイス140を介してコンテンツデータベースに結合されなくてもよいが、代わりに、ディスプレイ110に実質的に近接して配置されたストレージデバイス150上等、ディスプレイシステム100上に既に位置するコンテンツにアクセスするために、車両10の運転者及び/若しくは所有者、又は任意のその他の適切な関係者に提供のみしてもよい。例えば、法執行官は、交通違反のために車両10の運転者を路肩に寄せると、車両10上に配置されたディスプレイシステム100に、インタフェースを備えたデバイスを繋ぎ得、ここで、インタフェースは、車両10の現在の識別及び/又は登録情報へのアクセスを提供する。しかしながら、インタフェースは、任意のその他の手段によってディスプレイシステム110に結合された任意のその他のデバイスに含まれる任意のコンテンツへのアクセスを可能にしてもよい。
【0023】
通信デバイス140は、ディスプレイ110上の特定のコンテンツの描写に関するデータを送信し得る。好ましくは、ディスプレイ110上に描写されるコンテンツに広告が含まれ、通信デバイス140は、ディスプレイ110上の広告の描写に関するデータを送信する。このデータは、例えば、広告をどの位の間表示されたか、何時表示されたか、及びどこに表示されたかを含む。或いは、このデータは、任意のその他のデバイス又は手段によって収集及び格納できるが、プロセッサ130によって収集及び/又は格納できる。好ましくは、この情報は、車両10の運転者及び/又は所有者に授与される賞の大きさ又はタイプを判定するのに使用される。第1の例では、所望のチームを呼び物にする野球ゲームへのチケットに対する広告がディスプレイ110上に描写される場合、車両10の運転者及び/又は所有者は、広告がディスプレイ110上に描写された時間の長さに見合う賞金を受け取り得、或いは、車両10の運転者及び/又は所有者は、野球ゲームでの比較的低い観客動員数のエリアにおいて広告を表示することの代償として、このチームを呼び物にする野球ゲームへの1つ以上のチケットを受け取り得る。しかしながら、ディスプレイ110上にコンテンツを描写することの代償として、車両10の運転者及び/又は所有者に任意のその他のタイプの賞を授与するために、任意のその他の方法が使用されてもよい。
【0024】
第2の車両への車両10の近接を判定するためのセンサは、ディスプレイ110上に描写されるコンテンツを変更するためにプロセッサ120に示すように機能する。プロセッサ120は、好ましくは、(第2のモードにおいて等)車両10に第2の車両が実質的に近接した場合に、ディスプレイ110上に広告等のメッセージを描写し、プロセッサ120は、好ましくは、(第1のモード又は第3のモードにおいて等)車両10に第2の車両が何ら実質的に近接しないことをセンサが検出した場合に、ディスプレイ110上に車両10の識別及び登録情報を描写する。センサは、RADAR検出器、LIDAR検出器、IR送信機・フォトレジスタ対、カメラ、又は車両10の第2の車両への近接を検出するように構成された任意のその他の適切なデバイスであり得る。カメラであるセンサの実施形態では、カメラは、第2の車両の識別情報(第2の車両のナンバープレート番号等)を検出するように構成され得、この情報は、第2の車両の所有者を判定し、且つ第2の車両の所有者に関連する情報を取得するために使用され得る。プロセッサ120は、第2の車両の所有者が少なくとも60歳の年齢であると判定された場合に割引の処方箋医薬品に対する広告を表示することによって、第2の車両の所有者が女性であると判定された場合に女性服の店に対する広告を表示することによって、又は第2の車両が法執行機関により所有又は使用されると判定された場合に運転者の情報を表示することによって等、第2の車両の所有者の層に基づいて、ディスプレイ110上に描写されるコンテンツをその後変更し得る。この例では、第2の車両の識別情報は、車両の識別情報のデータベースへ送信され得、ここで、該データベースは、年齢、民族、又は性別等の第2の車両の所有者についての情報を戻し、データベースは、DMV又は米国自動車協会(AAA)等の実体によって維持され得る。或いは、カメラは、(例えば、顔認証ソフトウェアを用いることにより運転者を特定の民族に一致させることによって)第2の車両の運転者の層を、又はディスプレイ120上に描写されたメッセージへの第2の車両の運転者の反応を直接判定するように構成され得る。後者の例では、最初の反応が否定的である場合にはより好意的な反応を生み出し得る代替的なメッセージを選び取るために、又は、第1の反応が肯定的である場合には同様のメッセージを選択するために、第2の車両の運転者の反応は使用され得る。更に、センサがカメラである実施形態では、カメラは、コンテンツが適切な光レベルでディスプレイ上に描写され得るように、車両10に実質的に近接の環境光のレベルを測定するために使用され得、例えば、カメラが車両10近くの高レベルの太陽光を測定した場合、ディスプレイの輝度は増加し得る。しかしながら、センサは、第2の車両に関連する任意のその他の情報を検出し得、任意のその他の変数に基づいて、ディスプレイ上に描写されるコンテンツを変更するためにプロセッサ120に示し得る。
【0025】
図2は、車両システム218、車両乗員、又は第三者若しくは自動化システム220等の潜在的に相互作用する代理人と共に、デジタルナンバープレートシステム200に組み込まれ得る様々なシステム、サブシステム、又はモジュールを説明する。この図では、デジタルナンバープレート202は車両に搭載され得る。デジタルナンバープレート内のシステムは、電力システム204、熱制御システム206、及びセンサシステム208を非制限的に含み得る。電子セキュリティシステム210は、データロギング及びインタフェースシステム212を介してロギング及び分散されるデータ、又は通信システム214を通じて受信/送信される任意の通信への未認証のアクセスを制限する。受信データは、ディスプレイ216により提示される情報を判定又は更新するために使用され得る。
【0026】
図3は、デジタルナンバープレートシステムの一実施形態の動作方法を説明する。デジタルナンバープレートを特定の車両に登録及びリンクするための初期セットアップ302の後、デジタルナンバープレートは、車両の起動(又は、代替的には車両の停止)についての初期化304のために準備され得、デジタルナンバープレートに対するコンテクス、位置、又はディスプレイの事前設定を識別するのを助力するためにタイマー又はセンサを使用し得る。データのアップロード/ダウンロードが開始され得、任意のファームウェア/ソフトウェアの更新が完了する。通常動作では、ディスプレイへの変更306は、検知308されたデータに応じて、データの格納又は分析システム310から、又は外部の通信及びデータ転送312の結果として生じ得る。同様に、内部のトリガー又は外部の受信データに基づいて、検知又は格納されたデータは送信又は受信され得、センサは、活性化され、不活性化され、又はセンサのデータは分析される。車両が停止した場合、又はあるタイミング若しくはその他の適切なトリガーに応じて、データは、(線314を介して)初期化ステップ304に戻して転送され得る。
【0027】
図4は、様々な盗難防止機構400を描く。幾つかの実施形態では、盗難防止機構400は、通信コンポーネント402、物理的コンポーネント404、警報コンポーネント406、及び値コンポーネント408の4つのコンポーネントを含む。幾つかの実施形態では、通信コンポーネント402は、盗難の挑戦を防盗メッセージとして通信することを意図し得る。例えば、デジタルナンバープレート上のセキュリティレベルは、デバイスがGPS追跡デバイスを装備することを示すメッセージングを介して盗難防止機構に広告し得、盗難のイベントで警報が活性化された場合、メッセージは警察及び所有者へ送られるであろう。その他の実施形態では、物理的コンポーネント404は、デバイスを物理的に取り去るプロセスを困難にさせるために、例えば、特注の盗難防止ねじ、隠されたボルト頭、及び耐こじ開け設計を使用し得る。警報コンポーネント406は、関連付けられた車両からのデジタルナンバープレートの未認証の切断と、デジタルナンバープレート上の警告メッセージの対応する表示とを検出する能力を含み得る。例示的な警告メッセージは、デバイスが盗難されたと検出されたこと、及びデバイスがGPSにより追跡されていることを潜在的な泥棒に通信し得る。値コンポーネント408は、盗難のイベント中に使用不可能なデバイスを描写するためのセキュリティ機構を実装することを伴い得る。実装され得るセキュリティ機構は、デジタルナンバープレートが関連付けられた事前登録された車両識別番号(VIN)にディスプレイシステムの識別番号を一致させる、暗号で生成された識別番号をハードウェア的及びソフトウェア的なロックアウトと共に含み得る。
【0028】
図5は、防盗として使用され得る通信メッセージ500を描く。幾つかの実施形態では、通信メッセージ500は、デジタルナンバープレートのある部分に張り付けられるステッカー又はデカールであり得る。その他の実施形態では、通信メッセージ500は、デジタルナンバープレート上に表示され得る。
【0029】
図5に示すように、通信メッセージ500は、“GPS警報システム”を読み出し得るバナー502を含み得る。バナー502は、警報システムがデジタルナンバープレートと関連付けられていることを潜在的な泥棒に警報することを意図する。通信メッセージ500は、グラフィック504をも含み得、グラフィック504は、警報システムの図形表現を与え、従って、視覚的手がかりとして役立つ。通信メッセージ500は、メッセージ506をも含み得、メッセージ506は、デジタルナンバープレートがGPSデバイスに装着されていることと、関連付けられた警報が活性化された場合に、信号が警察及びデジタルナンバープレートの所有者へ送られるであろうことを潜在的な泥棒に警告する。デジタルナンバープレートと関連付けられた警報を活性化するために使用される方法が続いて説明される。通信メッセージ500は、高コントラストな視野508等、高コントラストな視覚的設計要素を含み得、高コントラストな視野508は、通信メッセージ500と関連付けられた警報メッセージに人の注意を引くために使用される。
【0030】
図6は、デジタルナンバープレートが盗難されるイベント中にデジタルナンバープレート上に現れ得る警告メッセージ600を描く。警告メッセージ600は、デジタルナンバープレートが盗難されたと検出され、GPSにより追跡されていることをデジタルナンバープレートを所持する泥棒に通告する。幾つかの実施形態では、警告メッセージ600は、デジタルナンバープレートに組み込まれた可聴警報を含み得る。その他の実施形態では、デジタルナンバープレートは、デバイスをより困難に取り扱わせるためにハプティクスフィードバックを生成するように構成され得る。警告メッセージ600はまた、強調した警告メッセージ600を助力するために、高コントラストで、可能であれば鮮明な色で表示され得る。
【0031】
図7は、未認証のデバイス切断時に取られるステップを示す方法700と関連付けられたフロー図を描く。初めに、702において、方法は、関連付けられた車両からデジタルナンバープレートが切断されていることについての情報を受信する。この情報は、例えば、(ディスプレイシステムが車両から物理的に取り去られたことを示す)車両が静止している間の3次元での移動を検出する車載の加速度計、又はデジタルナンバープレートとその他の車両システムとの間の電力ケーブル若しくは通信ケーブルの切断を検出し得る回路に基づいて誘発され得る。704において、方法は、警察及び関連付けられた車両の所有者に警報する。幾つかの実施形態では、デジタルナンバープレートは、例えば、Wi-Fi、無線インターネット(例えば、Long-Term Evolution、LTE接続)、ショートメッセージングサービス(SMS)、Bluetooth、又は任意のその他のこうしたワイヤレスコネクティビティ方法等の無線通信チャネルを介して、警察及び関連付けられた車両の所有者にこれらの警報を提供する。警察、政府当局、及び/又は関連付けられた車両の所有者に提供される警報は、例えば、車両と関連付けられたデジタルナンバープレートが車両から切断され、おそらく盗難されたことを明言するメッセージを含み得る。706において、方法は、デジタルナンバープレート上に警告メッセージを表示し、該警告メッセージは、図6に描き、上で説明したものと同様であり得る。次に、708において、方法は、デジタルナンバープレートの機能を無効にする。これを達成するために、ハードウェアベース及びソフトウェアベースの両方の無効化技術が使用され得る。例えば、関連付けられた車両のVIN番号を確認し、それをデジタルナンバープレートのシリアルナンバーと一致させる機能をデジタルナンバープレートに組み込んでもよく、VINデバイスのシリアルナンバーの確認が失敗した場合、デジタルナンバープレートは、ハードウェア的な閉鎖及びソフトウェア的な閉鎖の両方のモードに進み得、泥棒は、デジタルナンバープレートと関連付けられたハードウェアもソフトウェアも何れも動作できない。最後に、710において、方法は、盗難されたディスプレイシステムの物理的位置を例えば、組み込みGPS受信機を介して追跡し、対応する座標を法執行官(警察)及びデジタルナンバープレートの所有者へ上で説明した無線通信チャネルの内の1つ以上を介して送信する。
【0032】
幾つかの実施形態では、デジタルナンバープレートのメッセージング機構はまた、車両それ自体に付加的なセキュリティを追加するために使用され得、盗難車両と関連付けられたデジタルナンバープレートは、車両が盗難されたことを広告するメッセージを受信及び表示するように構成され得る。これは、こうした車両が見つけられた場合に法執行官に警報し得る一般大衆と共に法執行官に対する警報として役立ち得る。
【0033】
デジタルナンバープレート上の様々な構造的機構はまた、有用な盗難防止保護を提供し得る。例えば、図8に見られるように、車両に取り付けられた背板804上に搭載されたデジタルナンバープレート802に対する盗難防止システム800は、デジタルナンバープレート802の取り去りを示すためにセンサシステム810の提供を含み得る。図8に見られるように、デジタルナンバープレート802は、ディスプレイ806の下の様々なコンポーネントを示すために部分的に除去されたディスプレイ806を有する。センサシステム810は、コントローラ812に接続され、コントローラ812は、次に、GNSS/GPSサポート及びアンテナ816を有する無線システム814に接続される。車両に搭載の電力システム(図示せず)への接続によって通常、動力が与えられつつ、コンポーネントは、充電可能な二次的バッテリ又は(バッテリ804として示される)交換可能な一次的バッテリを用いて暫くの間動作させられ得る。幾つかの実施形態では、一方向の“セキュリティ”ねじ、又は取り去りを防止するように設計された機構を有するその他の機械的取り付け若しくはインターロック素子808が使用され得る。
【0034】
センサシステム810の様々な実施形態が熟考される。例えば、電気機械的に作動可能なラッチを画定する第1及び第2のロッキング素子が使用され得る。これは、作動可能なラッチの電子的な制御及び噛み合わせ/解き放しを可能にする。こうしたロッキング素子は、典型的には、ロックされた位置で相互に隣接して位置付けられ、電磁的に制御可能な掛け金、ピン、留め金、又はラッチボルトを含み得る。その他の実施形態では、センサシステムは、噛み合わせられた、若しくは解き放たれた、又はそれら両方の場合に信号を提供するロッキング素子を含み得る。これは、例えば、ペアリング可能なRFIDタグとリーダ、ホール効果センサと背板804に取り付けられ若しくは背板804の一部として形成された磁気材料、又は埋め込みセキュアエレメントチップとチップリーダを含み得る。幾つかの実施形態では、ロックの噛み合わせ/解き放しの動作は、ユーザ定義の入力クレデンシャル(例えば、PIN番号若しくはパスワード)、生体プロトコル、又はその他の適切な認証の使用を含み得る。
【0035】
一実施形態の動作では、盗難防止機構は、ディスプレイ806によるメッセージングの制御を含み得る。例えば、デジタルナンバープレートが事前に認証されることなく車両から取り去らされた場合に、デジタルナンバープレートのディスプレイ806は、警告メッセージを表示し、又は未表示のディスプレイに設定する。デジタルナンバープレートは、車両から一旦取り外されるとライセンス番号を表示しないので、このことは、盗難されたプレートが異なる所有者により異なる車両上で使用できないことを確保し、盗難されたデジタルプレートと関わりのある違法な活動が車両の所有者を誤って識別されないことを確保するのを助力する。その他の実施形態では、車両からのデジタルナンバープレートの取り去りの通知は、電子メール/テキストメッセージを介してプレートの所有者へ送られる。通知は、GNSS/GPSを用いて無線システム814により判定及び送信されるような位置及び車両ステータスを含み得る。更なる通知及び追跡は、所有者のスマートフォン等の携帯デバイス上の適切なソフトウェアアプリケーションによって、又はクラウド接続のデスクトップのソフトウェアによって提供され得る。
【0036】
車両から一旦取り外されると、既存の又は新たな所有者により車両上にデジタルナンバープレートを再搭載することは、ソフトウェアの認証を必要とする。認証後のみ、プレート上に正しいライセンス番号が再度表示されるであろう。
【0037】
図9に関して説明される一実施形態では、デジタルナンバープレートシステムを動作するための方法900は、ロッキング素子が解き放されたか否かの判定を第1のステップ902として有する。ロッキング素子が解き放された場合、ステップ904において、所有者又は適切な権威は、デジタルナンバープレートの内部バッテリの電力を使用して、デジタルナンバープレートにより無線で通知され得る。ライセンス番号の表示は、ステップ906においてオフにされ得、ステップ908において、盗難又は未認証の使用の警告メッセージがディスプレイ上に置き換えられる。双安定性ディスプレイが使用される場合、バッテリが取り去られ又は使い果たされたとしても、警告メッセージは表示され続けるであろう。電力が供給される場合、LCDディスプレイは警告メッセージを提供するように設定し得る。デジタルナンバープレートが元の車両に戻され、又は所有権の移転がなされた場合、ステップ910において、デジタルナンバープレートの通常動作は認証を必要とする。
【0038】
説明する一実施形態では、デジタルナンバープレートは、デジタルナンバープレートが後で取り付けられる車両上に恒久的に又は半恒久的に搭載される金属の背板を完全に又は部分的に含む。ホール効果センサ、機械的スイッチ、又は同様のコンポーネントは、金属の背板との接触又は密接な関連からデジタルナンバープレートの取り去りを検出可能にするために、背板とデジタルナンバープレートとの間に位置付けられる。センサがナンバープレートの取り去りを検出した場合、デジタルナンバープレートは、盗難通知を即座に送り、且つ利用可能なバッテリ電力の持続期間中、位置情報を送り続けるために、その無線送信システムを使用し得る。
【0039】
ホール効果センサ及びその他のデジタルナンバープレートの電子コンポーネントは、予備バッテリによって動力を与えられ得る。デジタルナンバープレート内の予備バッテリが取り去られた場合、デジタルナンバープレートは、警告メッセージを消去又は表示するであろう。バッテリはまた、バッテリのドアによって保護され得る。バッテリのドアが開放された場合、デジタルナンバープレートの再設定を開始すること又は警告信号を提供することなくバッテリの交換を可能にする事前認証モードにデジタルナンバープレートが設定されていない限り、無線信号は即座に送られ得る。テキスト又はアプリケーション介在のメッセージは、バッテリが認証なく取り去られたか否かをユーザに通告するために使用され得る。
【0040】
前述の説明では、その一部を形成し、且つ開示が実践され得る特定の模範的実施形態の例証として示される添付の図面への参照がなされている。これらの実施形態は、本明細書に開示される発想を当業者が実践することを可能にするのに十分詳細に説明され、開示される様々な実施形態に変更がなされ得、本開示の範囲から逸脱することなく、その他の実施形態が利用され得ることは理解されるべきである。前述の詳細な説明は、それ故、制限的な感覚で捉えられるべきではない。
【0041】
この明細書全体を通して、“一実施形態”、“実施形態”、“一例”、又は“例”への言及は、当該実施形態又は例に関連して説明される特定の機構、構造、又は特徴が本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、この明細書全体を通して様々な場所における句“一実施形態では”、“実施形態では”、“一例”、又は“例”の出現は、必ずしも全てが同じ実施形態又は例に言及していない。更に、特定の機構、構造、データベース、又は特徴は、1つ以上の実施形態又は例の任意の適切な組み合わせ及び/又は部分的組み合わせで組み合わせられ得る。また、本明細書で提供される図は当業者への説明目的のためのものであること、及び図面は必ずしも縮尺通りではないことは認識されるべきである。
【0042】
本開示に従った実施形態は、装置、方法、又はコンピュータプログラム製品として具体化され得る。したがって、本開示は、全体がハードウェア構成の実施形態、全体がソフトウェア構成の実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を含む)、又は本明細書では全て一般的に“回路”、“モジュール”、若しくは“システム”と称され得るソフトウェアの側面とハードウェアの側面とを組み合わせた実施形態の形式を取り得る。更に、本開示の実施形態は、媒体に具体化されたコンピュータ使用可能プログラムコードを有する任意の有形の表現媒体で具体化されるコンピュータプログラム製品の形式を取り得る。
【0043】
1つ以上のコンピュータ使用可能な又はコンピュータ可読の媒体の任意の組み合わせが利用され得る。例えば、コンピュータ可読媒体は、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)デバイス、リードオンリーメモリ(ROM)デバイス、消去可能プログラミング可能リードオンリーメモリ(EPROM若しくはフラッシュメモリ)デバイス、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CDROM)、光ストレージデバイス、及び磁気ストレージデバイスの内の1つ以上を含み得る。本開示の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書き込まれ得る。こうしたコードは、ソースコードから、該コードが実行されるデバイス又はコンピュータに適するコンピュータ可読のアセンブリ言語又は機械コードにコンパイルされ得る。
【0044】
実施形態はまた、クラウドコンピューティング環境で実装され得る。この説明及び後続の請求項において、“クラウドコンピューティング”は、仮想化を介して即座にプロビジョニングされ得、最小の管理努力若しくはサービスプロバイダとの相互作用で解放され得、その後、それに応じてスケール化され得る構成可能なコンピュータ資源(例えば、ネットワーク、サーバ、ストレージ、アプリケーション、及びサービス)の共有プールへのユビキタスで便利でオンデマンドなネットワークアクセスを可能にするためのモデルとして定義され得る。クラウドモデルは、様々な特徴(例えば、オンデマンド、セルフサービス、幅広いネットワークアクセス、リソースの共用、即座の拡張性、及び測定されるサービス)、サービスモデル(例えば、Software as a Service(“SaaS”)、Platform as a Service(“PaaS”)、及びInfrastructure as a Service(“IaaS”))、並びに実装モデル(例えば、プライベートクラウド、コミュニティクラウド、パブリッククラウド、及びハイブリッドクラウド)から構成され得る。
【0045】
添付の図中のフロー図及びブロック図は、本開示の様々な実施形態に従ったシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の可能な実装のアーキテクチャ、機能、及び動作を説明する。これに関して、フロー図又はブロック図中の各ブロックは、指定された論理的機能を実装するための1つ以上の実行可能命令を含むモジュール、セグメント、又はコードの一部を表し得る。ブロック図及び/又はフロー図の各ブロック、並びにブロック図及び/又はフロー図中のブロックの組み合わせは、指定された機能若しくは活動を実施する専用のハードウェアベースのシステム、又は専用ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実装され得ることにも留意されたい。これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ可読媒体に格納された該命令がフロー図及び/又はブロック図の1つ以上のブロックで指定された機能/活動を実装する命令手段を含む製品を産出するように、コンピュータ又はその他のプログラミング可能なデータ処理装置に特定の方法で機能させ得るコンピュータ可読媒体に格納され得る。発明の多くの変更及びその他の実施形態は、前述の説明及び関連付けられた図面で提示された教示の利益を有する当業者に想到されるであろう。それ故、発明は、開示された特定の実施形態に限定されないこと、及び変更及び実施形態が添付の請求項の範囲内に含まれることを意図することは理解されるべきである。この発明のその他の実施形態は、本明細書に具体的には開示されない素子/ステップなしに実践され得ることも理解されるべきである。
図1
図2
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図9